JP6996023B1 - 圧縮機ユニット及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却流路において冷却水の凍結を防止できる圧縮機ユニットを提供する。【解決手段】圧縮機ユニットは、LNG貯槽から対象ガスを回収して需要先に供給するように構成されており、複数の圧縮ステージ201~205とクランク機構190とを備える。複数の圧縮ステージ201~205はそれぞれ、シリンダ211とピストン212とピストンロッド213と第1シール部241と第2シール部242とを有する。少なくとも最初の圧縮ステージ201は、第2シール部242を冷却するための冷却流路290と入口流路301とガス注入流路302と出口流路303と排水流路304と切替手段400と制御部401と温度センサ402とを有する。制御部401は、温度センサ402の検出温度T402が第1設定温度T1以下の場合に、切替手段400を非流通状態に切り替えてガス注入制御を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮機ユニット及びその制御方法に関する。
従来、圧縮室内のガスをピストンの往復動により圧縮する往復動圧縮機が知られている。例えば、特許文献1には、シリンダと、シリンダ内を摺動するピストンと、シリンダを冷却するための水冷ジャケットと、を備えた往復動圧縮機が開示されている。特許文献1の圧縮機では、水冷ジャケットに冷却水を流してシリンダを冷却している。
また、特許文献2には、シリンダに設けられたシリンダライナの冷却流路に冷却液を流して、シリンダライナを冷却する往復動圧縮機が開示されている。
実開平5-78979号公報 特開2020-41510号公報
特許文献1及び特許文献2の圧縮機では、冷却水の凝固点よりも低い温度のガスが圧縮機に供給される場合には、冷却流路において冷却水が当該ガスによって冷やされて、冷却流路内で凍結する虞がある。
そこで、本発明の目的は、冷却流路において冷却水の凍結を防止することにある。
本開示における圧縮機ユニットは、船舶内に設置され、前記船舶の液化ガス貯槽からボイルオフガスである対象ガスを回収して少なくとも一部を需要先に供給する圧縮機ユニットである。前記圧縮機ユニットは、対象ガスを順次昇圧する複数の圧縮ステージと、各圧縮ステージのピストンを駆動するクランク機構と、を備える。前記複数の圧縮ステージはそれぞれ、ピストンと、前記ピストンに接続され、前記クランク機構の動力を前記ピストンに伝えるピストンロッドと、前記ピストンを収容し、圧縮室を形成するシリンダと、前記ピストンと前記シリンダとの間をシールする第1シール部と、前記ピストンロッドの周囲を囲み、前記シリンダ内に吸入された対象ガスが前記クランク機構側へと流れることを抑止する第2シール部と、最初の圧縮ステージの吸入側流路を流れる対象ガスの温度を検出する温度センサと、を備える。前記最初の圧縮ステージは、前記第2シール部が接触式であり、前記第2シール部を冷却するための冷却流路と、前記冷却流路の供給口に接続された入口流路と、前記入口流路に接続されたガス注入流路と、前記冷却流路の排出口に接続された出口流路と、前記出口流路に接続された排水流路と、冷却水が前記入口流路から前記冷却流路を通じて前記出口流路に流れる流通状態と、前記冷却流路への流通を止める非流通状態との間で、状態を切り替え可能な切替手段と、前記切替手段の制御を行う制御部と、を有する。前記制御部は、前記温度センサの検出温度が、0℃よりも低い設定温度である第1設定温度以下の場合に、前記切替手段を前記非流通状態に切り替えて、前記冷却流路内の冷却水を前記排水流路に導出するとともに、前記ガス注入流路から前記冷却流路内へとガスを導入して前記排水流路へと排気するガス注入制御を実行する。
このように構成された圧縮機ユニットでは、少なくとも最初の圧縮ステージの吸込側流路に第1設定温度以下の温度の対象ガスが供給された場合に、制御部によって切替手段が流通状態から非流通状態に切り替えられて、ガス注入制御が実行される。これにより、入口流路から冷却流路への冷却水の注水が止められるとともに、ガス注入流路から冷却流路に冷却流路の冷却水を排水するためのガスが注入される。これにより、冷却流路内の冷却水は、注入されたガスによって押し出されて排水流路に排水される。したがって、圧縮機ユニットに第1設定温度以下の温度の対象ガスが供給された場合に、冷却流路において冷却水が冷やされることが抑制されるため、冷却流路における冷却水の凍結を防止できる。
前記ガスは加圧エアであってもよい。これにより、ガス注入制御を行う場合に、加圧エアによって、冷却流路の冷却水を、より効果的に押し出して、排水流路に排水させることができる。
前記制御部は、前記切替手段が前記非流通状態であり且つ前記温度センサの検出温度が前記第1設定温度よりも高く且つ0℃未満の設定温度である第2設定温度以上の場合に、前記切替手段を前記非流通状態から前記流通状態に切り替えて、前記冷却流路に冷却水を注水する注水制御を実行してもよい。
この態様では、吸込側流路の対象ガスの温度が0℃未満であっても冷却流路の冷却水が凍結し難い状態に戻る場合があるため、圧縮機ユニットをガス注入制御から注水制御に切り替えることができる。
前記切替手段が、前記入口流路における前記ガス注入流路の接続点よりも上流側に設けられる第1開閉弁と、前記ガス注入流路に設けられる第2開閉弁と、前記出口流路における前記排水流路との接続点よりも下流側に設けられる第3開閉弁と、前記排水流路に設けられる第4開閉弁と、を備えていてもよく、前記制御部は、前記第1開閉弁と前記第3開閉弁313を開き、かつ、前記第2開閉弁と前記第4開閉弁を閉じることにより前記流通状態としてもよく、前記第1開閉弁と前記第3開閉弁とを閉じ、かつ、前記第2開閉弁と前記第4開閉弁を開くことにより前記非流通状態としてもよい。
この態様では、流通状態と非流通状態との切り替えを容易に行うことができる。
本開示における圧縮機ユニットの制御方法は、船舶内に設置されて、前記船舶の液化ガス貯槽からボイルオフガスである対象ガスを回収して少なくとも一部を需要先に供給する圧縮機ユニットの制御方法である。前記圧縮機ユニットは、対象ガスを順次昇圧する複数の圧縮ステージと、各圧縮ステージのピストンを駆動するクランク機構と、を備えていてもよい。前記複数の圧縮ステージがそれぞれ、ピストンと、前記ピストンを収容し、圧縮室を形成するシリンダと、前記ピストンと前記シリンダとの間をシールする第1シール部と、前記ピストンロッドの周囲を囲み、前記シリンダ内に吸入された対象ガスを前記クランク機構側へと流れることを抑制する第2シール部と、を備えていてもよい。前記複数の圧縮ステージのうち最初の圧縮ステージは、前記第2シール部が接触式であり、前記第2シール部を冷却する冷却流路を備えていてもよい。前記制御方法では、前記冷却流路に冷却水を流入させて前記第2シール部を冷却してもよく、前記最初の圧縮ステージの吸入側流路を流れる対象ガスの温度を温度センサによって検出してもよく、前記温度センサの検出温度が0℃よりも低い設定温度である第1設定温度以下の場合には、前記冷却流路にガスを注入させるとともにガスの押出によって前記冷却流路から冷却水を排水させてもよい。
上述の圧縮機ユニットによれば、冷却流路において冷却水の凍結を防止できる。
第1実施形態に係る圧縮機ユニットの概略図である。 第1実施形態における第2シール部の概略的な断面図である。 第1実施形態における第1圧縮ステージの第2シール部の冷却の構成を概略的に示す構成図である。 第1実施形態における制御部の制御方法を概略的に示すフロー図である。 図3に示す第2シール部の冷却の構成の変形例1を示す構成図である。 図3に示す第2シール部の冷却の構成の変形例2を示す構成図である。
(第1実施形態)
圧縮機ユニット100は、液化ガスであるLNG(Liquified Natural Gas:液化天然ガス)が貯留されたLNG貯槽101を有する図略の船舶内に設置されている。圧縮機ユニット100は、LNG貯槽101内で生じたボイルオフガスである対象ガスを回収して、高圧に昇圧させた上で、船舶のエンジン等の所定の需要先に供給するように構成されている。当該船舶では、圧縮機ユニット100が圧縮した対象ガスの一部が、再液化されてLNG貯槽101に戻されることがある。再液化が行われる際には、LNG貯槽101から発生した低温の対象ガスと高温の圧縮された対象ガスとが熱交換される。すなわち、再液化ラインの対象ガスを冷却するための低温側の熱源として、圧縮機ユニット100に供給される前のボイルオフガスが利用される。なお、以下の説明において、対象ガスの流れ方向を基準に「上流」及び「下流」の用語や、「上」及び「下」といった方向を表す用語が用いられる。これらの用語は、説明の明瞭化のみを目的としており、限定的に解釈されるべきではない。
図1は、第1実施形態に係る圧縮機ユニット100の概略的な構成図である。圧縮機ユニット100は、図1に示すように、LNG貯槽101と図略の需要先とを互いに接続する流路110と、第1圧縮ステージ201~第5圧縮ステージ205と、各圧縮ステージ201~205を駆動させるクランク機構190と、を備える。
クランク機構190では、図略のクランクシャフトの回転運動に連動して、各圧縮ステージ201~205の図略のクロスヘッドが、クロスガイド120に沿って直線的に往復運動するように構成されている。なお、図1において、各圧縮ステージ201~205の配置は模式的に表されているが、実際には、各圧縮ステージ201~205は密接して配置されている。また、各圧縮ステージ201~205の配列の順番は、図1に示した順番に限られない。
第1~第5圧縮ステージ201~205は、流路110上に、この順番に配置されており、対象ガスは各圧縮ステージ201~205によって順次昇圧される。各圧縮ステージ201~205の吸込側の流路及び吐出側の流路にはそれぞれ、図略のダンパーが設けられている。各ダンパーにより、各圧縮ステージ201~205においてピストンの往復動に伴う対象ガスの圧力の変動は抑制される。各圧縮ステージ201~205の下流にはそれぞれ、圧縮されて昇温した対象ガスを冷却するための図略のクーラが設けられている。
流路110は、LNG貯槽101と第1圧縮ステージ201の吸込口とを互いに接続する吸込側流路111と、第1圧縮ステージ201の吐出側と第2圧縮ステージ202の吸込口とを互いに接続する吐出側流路112と、を含んでいる。
第1圧縮ステージ201は、シリンダ211と、ピストン212と、ピストンロッド213と、吸込側流路111に繋がる一対の吸込弁214と、吐出側流路112に繋がる一対の吐出弁215と、とを有する。
シリンダ211は、クロスガイド120と略同軸の筒部216と、筒部216のクランク機構190側の開口端に取り付けられたリアヘッド217と、筒部216の他方の開口端を閉じるフロントヘッド218とを含んでいる。
ピストン212は、筒部216とリアヘッド217とフロントヘッド218とによって囲まれたシリンダ211内の収容空間に収容されている。シリンダ211内では、ピストン212のクランク機構190側の端面とリアヘッド217との間に圧縮室221が形成されており、ピストン212のクランク機構190とは反対側の端面とフロントヘッド218との間に、圧縮室222が形成されている。このように、第1圧縮ステージ201は、ピストン212の両側に圧縮室221,222が形成されたダブルアクティング構造を備えている。なお、第1圧縮ステージ201は、シリンダ211内に圧縮室221,222のうちいずれか一方が形成されたシングルアクティング構造を備えていてもよい。
また、第2~第4圧縮ステージ202~204は2つの圧縮室を有するダブルアクティング構造を備え、第5圧縮ステージ205は1つの圧縮室を有するシングルアクティング構造を備えているがこれに限らない。例えば、第2~第4圧縮ステージ202~204の何れかの圧縮ステージはシングルアクティング構造を備えていてもよく、第5圧縮ステージ205はダブルアクティング構造を備えていてもよい。
一対の吸込弁214は、2つの圧縮室221,222に対応した位置に形成された吸込口に取り付けられている。これらの吸込弁214は、圧縮室221,222内の対象ガスの圧力が、吸込弁214の上流側の圧力よりも所定の圧力以上に低くなると、吸込側流路111から圧縮室221,222に対象ガスの流入を許容するように構成されている。
一対の吐出弁215は、圧縮室221,222に対応した位置において形成された吐出口に取り付けられている。これらの吐出弁215は、圧縮室221,222内の対象ガスの圧力が、吐出弁215の下流側の圧力よりも所定圧力以上高くなると、圧縮室221,222から吐出側流路112に対象ガスの流出を許容するように構成されている。
ピストンロッド213は、一方の端部がピストン212に接続されており、リアヘッド217を貫通するようにクランク機構190側に延びて形成されている。ピストンロッド213の他方の端部は、クロスヘッドに接続されている。
第1圧縮ステージ201は、2つの圧縮室221,222間における対象ガスの漏出を防ぐための第1シール部241と、圧縮室222からクロスガイド120内への対象ガスの漏出を防ぐための第2シール部242と、第2シール部242を冷却するための後述する冷却流路290(図2参照)と、を備えている。
第1シール部241は、ピストン212の外周部に装着された複数のピストンリング243によって構成される。すなわち、第1シール部241は、ピストンリング243の外周部がシリンダ211に接触することにより、ピストン212外周面とシリンダ211内周面との間の隙間を封止する接触式且つ無潤滑式の封止部位である。第1シール部241には、ピストン212の外周面とシリンダ211の内周面との接触を防止するための図略のライダーリングが設けられている。
第2シール部242は、ピストンロッド213外周面とリアヘッド217内周面との間の隙間を封止する接触式且つ無給油式の封止部位である。
第2~第5圧縮ステージ202~205にもそれぞれ、接触式且つ無給油式の第1シール部と、接触式且つ無給油式の第2シール部と、第2シール部を冷却するための冷却流路と、が設けられている。
図2は、第1圧縮ステージ201における第2シール部242の概略的な断面図である。第2シール部242は、複数のケース部材244と、複数のロッドパッキン249と、押さえ部材294とを含んでいる。
リアヘッド217は、ピストンロッド213と略同軸であるとともに下面から上向きに凹んでおり下向きに開口する凹部219と、凹部219の底面とリアヘッド217の上面との間を貫通する貫通孔220と、が形成されている。凹部219内には、複数のケース部材244が、ピストンロッド213の外周面を囲むようにして、上下方向(ピストンロッド213の軸方向)に並んで収容されている。
押さえ部材294は、中央にピストンロッド213が挿通される貫通孔223が形成された板状である。押さえ部材294は、凹部219内に収容された複数のケース部材244を下側から保持するようにして、図略のボルト等によりリアヘッド217の下面に固定されている。すなわち、リアヘッド217と押さえ部材294との間には、複数のケース部材244が上下方向に並んで固定されている。
複数のケース部材244にはそれぞれ、ピストンロッド213と略同軸で且つ下面から上向きに凹んで下向きに開口するリング収容部246と、リング収容部246の底面とケース部材244の上面との間を貫通する貫通孔250と、が形成されている。
各リング収容部246内には、複数のロッドパッキン249が、ピストンロッド213の外周面を囲むようにして上下方向(ピストンロッド213の軸方向)に並んで収容されている。例えば、図2に示すように、1つのケース部材244のリング収容部246には、3つのロッドパッキン249が収容されている。各ロッドパッキン249の内周面は、ピストンロッド213の外周面に当接している。すなわち、各ロッドパッキン249は、各ケース部材244とピストンロッド213との間の隙間からの対象ガスの漏出を封止する。なお、ロッドパッキン249の材料としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)または変性PTFEを主成分とする材料が用いられる。
第1圧縮ステージ201には、ロッドパッキン249を冷却するための冷却水を流す冷却流路290が形成されている。第1圧縮ステージ201は、冷却流路290に冷却水を流すことにより、ピストンロッド213の摺動によりピストンロッド213とロッドパッキン249との間に生じる摩擦熱が除去されるように構成されている。
冷却流路290は、複数のケース部材244それぞれに形成された環状流路293と、複数のケース部材244及び押さえ部材294において上下方向(ピストンロッド213の軸方向)に貫通するように形成された複数の貫通流路295と、を含んでいる。複数の環状流路293と複数の貫通流路295とは互いに連通しており、第2シール部242を冷却するための流路として形成されている。
環状流路293は、複数のケース部材244それぞれの上面(圧縮室221側の面)に形成された環状の溝である。1つのケース部材244の上面に、別のケース部材244を当接させることにより、冷却水を流す環状流路293が形成される。貫通流路295は、ケース部材244においてリング収容部246よりも径方向の外側に配置されており、ケース部材244及び押さえ部材294の上面及び下面の間を貫通するように形成されている。
押さえ部材294の下面(クランク機構190側の面)には、貫通流路295に冷却水を流入させるための供給口297と、環状流路293を流れた冷却水を貫通流路295から流出させるための排出口298(図3参照)と、が設けられている。図2では、供給口297に流入する冷却水が実線矢印で表されており、排出口298から流出する冷却水が破線矢印で表されている。
図3は、第1圧縮ステージ201における第2シール部242を冷却するための構成を概略的に示している。第1圧縮ステージ201は、図3に示すように、冷却流路290に冷却水を供給する入口流路301と、入口流路301に加圧エアを注入するガス注入流路302と、冷却流路290から冷却水を排出させる出口流路303と、出口流路303から分岐する排水流路304と、を備える。
入口流路301は、圧縮機ユニット100の外部に設けられた図略の冷却水タンクと冷却流路290の供給口297とを互いに接続している。圧縮機ユニット100の外部から供給された冷却水は、入口流路301及び供給口297を通じて冷却流路290に流入する。
ガス注入流路302は、圧縮機ユニット100の外部の図略のエア供給源と入口流路301とを互いに接続している。エア供給源の加圧エアとしては、例えば、船舶内に配設された多目的加圧エアや、圧縮機ユニット100専用に設置された小型圧縮機の加圧エアなど、様々なものが利用できる。エア供給部から供給された加圧エアは、ガス注入流路302を通じて入口流路301に流入する。
出口流路303は、冷却流路290の排出口298と、上述の冷却水タンクと、を互いに接続している。冷却流路290を流れた冷却水は、出口流路303を通じて圧縮機ユニット100の外部に排出される。圧縮機ユニット100では、冷却水タンクから供給された冷却水が入口流路301、冷却流路290および出口流路303を通じて再び冷却水タンクに戻るように冷却水回路が構成される。ただし、必ずしも循環可能な冷却水回路が構成される必要はなく、入口流路301が接続される冷却水タンクと、出口流路303が接続される冷却水タンクとは、別機器であってもよい。
排水流路304は、出口流路303と、圧縮機ユニット100の外部に設けられたドレン回収器とを互いに接続している。排水流路304は、加圧エアと、加圧エアによって冷却流路290から押し出された冷却水をドレン回収器に排出可能である。
第1圧縮ステージ201はさらに、切替手段400と、切替手段400の状態を流通状態と非流通状態との間で切り替える制御部401と、吸込側流路111上に設けられた温度センサ402(図1参照)と、を備える。
切替手段400は、第1~第4開閉弁311~314を有している。第1開閉弁311は、入口流路301におけるガス注入流路302の接続点よりも上流側に設けられている。第2開閉弁312はガス注入流路302に設けられている。第3開閉弁313は、出口流路303における排水流路304との接続点よりも下流側に設けられている。第4開閉弁314は排水流路304に設けられている。
第1~第4開閉弁311~314と、図1に示す温度センサ402とは、制御部401に電気的に接続されている。温度センサ402によって検出された検出温度T402(第1圧縮ステージ201の吸込側流路111における対象ガスの温度)を示す信号は制御部401に送信される。なお、制御部401はソフトウェアとして構築されてもよく、専用回路で構築されてもよい。
切替手段400が流通状態のときには、入口流路301の第1開閉弁311と出口流路303の第3開閉弁313とは開いており、ガス注入流路302の第2開閉弁312と排水流路304の第4開閉弁314とが閉じている。すなわち、入口流路301から冷却流路290に冷却水が流入するとともに、冷却流路290を流れた冷却水が出口流路303に流出する。
一方で、切替手段400が非流通状態のときには、第1開閉弁311と第3開閉弁313とは閉じており、第2開閉弁312と第4開閉弁314とは開いている。
制御部401は、温度センサ402の検出温度T402に基づいて切替手段400の第1~第4開閉弁311~314の開閉を制御することにより、切替手段400の状態を流通状態と非流通状態との間で切り替えるように構成されている。
(動作説明と制御方法)
ここで、圧縮機ユニット100の動作について説明する。圧縮機ユニット100が作動すると、クランク機構190のクロスヘッドが直線的に往復動する。クロスヘッドの動力は、第1~第5圧縮ステージ201~205の各ピストンロッドを介して、第1~第5圧縮ステージ201~205の各ピストンに伝達される。この結果、これらのピストンはシリンダ内において直線的に往復動する。第1~第4圧縮ステージ201~204では、ピストンの往復動に伴って2つの圧縮室において、対象ガスの吸込及び吐出が交互に繰り替えされる。第5圧縮ステージ205では、1つの圧縮室において、対象ガスの吸込及び吐出が交互に繰り替えされる。第1~第5圧縮ステージ201~205から吐出された対象ガスは、各クーラを通過することにより冷却される。
圧縮機ユニット100の駆動時では、通常、第1圧縮ステージ201において冷却流路290に冷却水が流れる注水制御が行われる。すなわち、切替手段400は流通状態に設定されており、第1開閉弁311と第3開閉弁313が開かれるとともに第2開閉弁312と第4開閉弁314が閉じられている。入口流路301から冷却流路290に冷却水が流入するとともに冷却流路290から出口流路303に冷却水が排出される。
第1圧縮ステージ201の第2シール部242において、摺動するピストンロッド213とロッドパッキン249との間に摩擦熱が生じるため、ロッドパッキン249及びその周辺部位の温度が上昇することがある。しかし、第1圧縮ステージ201では切替手段400が流通状態になっており、冷却流路290を流れる冷却水により第2シール部242は冷却されるため、ロッドパッキン249及びその周辺部位の摩擦熱による温度の上昇は抑制される。
制御部401は、図4に示すように、LNG貯槽101から吸込側流路111に供給された対象ガスの温度(検出温度T402)が、第1設定温度T1未満か否かを判定する(ステップST100)。第1設定温度T1は、冷却流路290内の冷却水が凍結してしまう虞が生じる温度を考慮して設定される。第1設定温度T1は少なくとも0℃よりも低く、例えば-30℃~-20℃の温度範囲で設定される。
検出温度T402が第1設定温度T1以上の場合には、制御部401は、第1圧縮ステージ201における注水制御を継続する(ステップST120)。制御部401は、注水制御が継続されているときには、ステップST100を繰り返す。
一方、圧縮機ユニット100の駆動時に吸込側流路111に供給される対象ガスの温度が低下(変動)することがある。例えば、再液化ラインを流れる対象ガスの流量が少ない場合には、再液化ラインの対象流体を冷却するために必要な熱量が小さくなるため、LNG貯槽101からのボイルオフガスは比較的低い温度のまま、対象ガスとして吸込側流路111に流入する。ただし、対象ガスの温度が変動する要因は再液化量の増減に限られない。
そして、検出温度T402が第1設定温度T1未満となった場合には、制御部401は、切替手段400を流通状態から非流通状態に切り替えるため第1圧縮ステージ201におけるガス注入制御を開始する(ステップST140)。ガス注入制御では、まず、第1開閉弁311及び第3開閉弁313が閉じられる。次に、第4開閉弁314が開かれる。これにより、冷却水の供給が停止されるとともに、冷却流路290内の冷却水が排水流路304を通じて外部に排出される。第4開閉弁314を開いてから数分間(例えば、1分~10分間)経過した後に、第2開閉弁312が開かれ、冷却流路290内に加圧エアが導入される。加圧エアの導入が数秒間(例えば、1秒~10秒間)程度行われた後、第2開閉弁312が閉じられる。これにより、冷却流路290内に残っている冷却水が、排水流路304を通じて圧縮機ユニット100の外部に押し出されるように排出される。冷却流路290内に加圧エアを導入した後、数分間(例えば1分~10分間)経過した後、第4開閉弁314が閉じられる。
前記ステップST140において第1圧縮ステージ201をガス注入制御に切り替えた後に、制御部401は、検出温度T402が第2設定温度T2以上か否かを判定する(ステップST200)。第2設定温度T2は、第1設定温度T1よりも高く且つ0℃よりも低い温度に設定され、例えば-15℃~-10℃の温度範囲で設定される。第1設定温度T1と第2設定温度T2との間の温度帯は、注水制御とガス注入制御との切り替えに係る制御上の不感帯である。
検出温度T402が第2設定温度T2以上となった場合には、制御部401は、切替手段400を非流通状態から流通状態に切り替える。すなわち、第1開閉弁311及び第3開閉弁313を開いて注水制御を再開する(ステップST220)。これにより、冷却流路290に冷却水が再び流通する。一方で、検出温度T402が第2設定温度T2未満の場合には、制御部401は、ガス注入制御を継続し、ステップST200を繰り返す。
以上のように構成された第1実施形態に係る圧縮機ユニット100では、吸込側流路111に第1設定温度T1以下の温度の対象ガスが供給された場合に、制御部401は切替手段400を流通状態から非流通状態に切り替えてガス注入制御を開始する。このため、入口流路301から冷却流路290への冷却水の流入が停止される一方で、ガス注入流路302から冷却流路290に加圧エアが注入される。これにより、冷却流路290内の冷却水は加圧エアにより押し出されて、排水流路304を通じて圧縮機ユニット100の外部に排出される。したがって、吸込側流路111に第1設定温度T1以下の温度の対象ガスが供給されても、冷却流路290内における冷却水の凍結が防止できる。
さらに、第1圧縮ステージ201でガス注入制御が行われているときに、吸込側流路111に供給される対象ガスの温度が0℃未満の温度であっても、冷却流路290の冷却水は凍結し難い場合がある。そこで、第1圧縮ステージ201では、検出温度T402が第2設定温度T2(すなわち、第1設定温度T1よりも高く且つ0℃未満の設定温度)以上の場合に、制御部401が切替手段400を非流通状態から流通状態に切り替えることにより、速やかに注水制御を再開できる。圧縮機ユニット100では、切替手段400が第1ないし第4開閉弁311~314により構成されることにより、冷却水の流通状態と非流通状態との切り替えを容易に行うことができる。
本実施形態では、第2~第5圧縮ステージ202~205には、各冷却流路においてガス注入制御及び注水制御を行うためのガス注入流路、排水流路、切替手段及び温度センサは設けられていない。すなわち、第2~第5圧縮ステージ202~205では、常時、注水制御が行われる。ただし、第2~第5圧縮ステージ202~205に低温(0℃未満)の対象ガスが流入する虞がある場合には、第1圧縮ステージ201と同様に、各圧縮ステージ202~205の冷却流路に対して注水制御及びガス注入制御を行うためのガス注入流路、排水流路、切替手段及び温度センサが設けられていてもよい。この場合、制御部401は、各圧縮ステージ202~205の吸込側流路に設けられた温度センサに基づいて各圧縮ステージ202~205の切替手段を制御する。
(変形例1)
図5は、圧縮機ユニット100における第2シール部242の冷却の構成の変形例1を示している。変形例1では、図5に示すように、第1実施形態における第3開閉弁313及び第4開閉弁314を代替する三方弁317が設けられている点において、第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成については第1実施形態と同様である。
切替手段400は、第1開閉弁311と、第2開閉弁312と、出口流路303における排水流路304の接続点に設けられた三方弁317と、を備えている。変形例1では、三方弁317において出口流路303の下流側の流路部分を繋ぐポート(以下、「出口流路側ポート」という。)が第3開閉弁313の役割を果たし、排水流路304を繋ぐポート(以下、「排水流路側ポート」という。)が第4開閉弁314の役割を果たす。
第1開閉弁311と、第2開閉弁312と、三方弁317とは、制御部401に電気的に接続されている。注水制御時には、制御部401は、切替手段400を流通状態に設定する。具体的には、第1開閉弁311が開かれる。また、三方弁317の排水流路側ポートが閉じられ、出口流路側ポートが開かれる。第2開閉弁312は閉じられる。これにより、入口流路301から冷却流路290に冷却水が流入するとともに冷却流路290から出口流路303に冷却水が排出される。
ガス注入制御時には、制御部401は、切替手段400を非流通状態に設定する。具体的には、第1開閉弁311が閉じられ、三方弁317において排水流路側ポートが開かれ、出口流路側ポートが閉じられる。これにより、冷却流路290内の冷却水が排水流路304を通じて外部に排出される。排水流路側ポートを開いてから数分間(例えば、1分~10分間)経過した後に、第2開閉弁312が開かれ、冷却流路290内に加圧エアが導入される。加圧エアの導入が数秒間(例えば、1秒~10秒間)程度行われた後、第2開閉弁312が閉じられる。これにより、冷却流路290内に残っている冷却水が、排水流路304を通じて圧縮機ユニット100の外部に排出される。加圧エアを導入した後、数分間(例えば1分~10分間)経過した後、排水流路側ポートが閉じられる。
(変形例2)
図6は、圧縮機ユニット100における第2シール部242の冷却の構成の変形例2を示している。変形例2では、図6に示すように、第1実施形態における第1開閉弁311及び第2開閉弁312を代替する三方弁316が設けられている点において、第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成については、第1実施形態と同様である。
切替手段400は、第3開閉弁313、第4開閉弁314と、入口流路301におけるガス注入流路302の接続点に設けられた三方弁316と、を備えている。変形例2では、三方弁316において入口流路301の上流側の流路部分を繋ぐポート(以下、「入口流路側ポート」という。)が第1開閉弁311の役割を果たし、ガス流入流路302を繋ぐポート(以下、「ガス注入流路側ポート」という。)が第2開閉弁312の役割を果たす。
第3開閉弁313と、第4開閉弁314と、三方弁316とは、制御部401に電気的に接続されている。注水制御時には、制御部401は、切換手段400を流通状態に設定する。具体的には、三方弁316において入口流路側ポートが開かれ、ガス注入流路側ポートが閉じられる。また、第3開閉弁313が開かれ、第4開閉弁314が閉じられる。これにより、入口流路301から冷却流路290に冷却水が流入するとともに冷却流路290から出口流路303に冷却水が排出される。
ガス注入制御時には、制御部401は、切換手段400を非流通状態に設定する。具体的には、三方弁316において入口流路側ポートが閉じられる。また、第3開閉弁313が閉じられ、第4開閉弁314が開かれる。これにより、冷却流路290内の冷却水が排出流路304を通じて外部に排出される。さらに、変形例1と同様に、第4開閉弁314を開いてから数分間経過した後に、三方弁316のガス注入流路側ポートが開かれ、冷却流路290内に加圧エアが導入される。加圧エアの導入が数秒間程度行われた後、三方弁316のガス注入流路側ポートが閉じられる。これにより、冷却流路290内に残っている冷却水が、排水流路304を通じて圧縮機ユニット100の外部に排出される。加圧エアを導入した後、数分間経過した後、第4開閉弁314が閉じられる。
なお、変形例2の切替手段400は、出口流路303における排水流路304の接続点に設けられた三方弁317をさらに備えてもよい。この場合、第3開閉弁313及び第4開閉弁314は省略される。第1圧縮ステージ201では、制御部401が2つの三方弁316,317の流れ方向を制御することにより、注水制御とガス注入制御が行われる。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、ステップST140において、第4開閉弁314を開くと同時に、第2開閉弁312を開いてもよい。この場合、加圧エアの導入と同時に冷却水が排水流路304を通じて外部に排出される。
上記実施形態では、圧縮室221に最も近い位置に配置されたケース部材244には、貫通流路295と、環状流路293とが形成されていないが、これに限らない。圧縮室221に最も近い位置に配置されたケース部材244にも、貫通流路295及び環状流路293が形成されていてもよい。また、各ケース部材244では、環状流路293が、各ケース部材244の下面(クランク機構190側の面)に形成されていてもよい。また、複数のケース部材244のうち何れかのケース部材244には、環状流路293が形成されていなくてもよい。また、押さえ部材294の上面(圧縮室221側の面)に、環状流路293が形成されていてもよい。また、圧縮機ユニット100は、液化水素など他の液化ガスのボイルオフガスの処理に利用されてもよい。
上述の実施形態の技術は、液化ガス貯槽を有している船舶に搭載された圧縮機ユニットに好適に利用される。
100・・・・・・・・・・・・・・・圧縮機ユニット
111・・・・・・・・・・・・・・・吸込側流路
190・・・・・・・・・・・・・・・クランク機構
201~205・・・・・・・・・・・第1~第5圧縮ステージ
211・・・・・・・・・・・・・・・シリンダ
212・・・・・・・・・・・・・・・ピストン
213・・・・・・・・・・・・・・・ピストンロッド
221,222・・・・・・・・・・・圧縮室
241・・・・・・・・・・・・・・・第1シール部
242・・・・・・・・・・・・・・・第2シール部
290・・・・・・・・・・・・・・・冷却流路
301・・・・・・・・・・・・・・・入口流路
302・・・・・・・・・・・・・・・ガス注入流路
303・・・・・・・・・・・・・・・出口流路
304・・・・・・・・・・・・・・・排水流路
400・・・・・・・・・・・・・・・切替手段
401・・・・・・・・・・・・・・・制御部
402・・・・・・・・・・・・・・・温度センサ

Claims (5)

  1. 船舶内に設置され、前記船舶の液化ガス貯槽からボイルオフガスである対象ガスを回収して少なくとも一部を需要先に供給する圧縮機ユニットであって、
    対象ガスを順次昇圧する複数の圧縮ステージと、
    各圧縮ステージのピストンを駆動するクランク機構と、を備え、
    前記複数の圧縮ステージがそれぞれ、
    ピストンと、
    前記ピストンに接続され、前記クランク機構の動力を前記ピストンに伝えるピストンロッドと、
    前記ピストンを収容し、圧縮室を形成するシリンダと、
    前記ピストンと前記シリンダとの間をシールする第1シール部と、
    前記ピストンロッドの周囲を囲み、前記シリンダ内に吸入された対象ガスが前記クランク機構側へと流れることを抑止する第2シール部と、
    最初の圧縮ステージの吸入側流路を流れる対象ガスの温度を検出する温度センサと、を備え、
    前記最初の圧縮ステージは、
    前記第2シール部が接触式であり、
    前記第2シール部を冷却するための冷却流路と、
    前記冷却流路の供給口に接続された入口流路と、
    前記入口流路に接続されたガス注入流路と、
    前記冷却流路の排出口に接続された出口流路と、
    前記出口流路に接続された排水流路と、
    冷却水が前記入口流路から前記冷却流路を通じて前記出口流路に流れる流通状態と、前記冷却流路への流通を止める非流通状態との間で、状態を切り替え可能な切替手段と、
    前記切替手段の制御を行う制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記温度センサの検出温度が、0℃よりも低い設定温度である第1設定温度以下の場合に、前記切替手段を前記非流通状態に切り替えて、前記冷却流路内の冷却水を前記排水流路に導出するとともに、前記ガス注入流路から前記冷却流路内へとガスを導入して前記排水流路へと排気するガス注入制御を実行する、圧縮機ユニット。
  2. 前記ガスは加圧エアである、請求項1に記載の圧縮機ユニット。
  3. 前記制御部は、前記切替手段が前記非流通状態であり且つ前記温度センサの検出温度が前記第1設定温度よりも高く且つ0℃未満の設定温度である第2設定温度以上の場合に、前記切替手段を前記非流通状態から前記流通状態に切り替えて、前記冷却流路に冷却水を注水する注水制御を実行する、請求項1または2に記載の圧縮機ユニット。
  4. 前記切替手段は、
    前記入口流路における前記ガス注入流路の接続点よりも上流側に設けられた第1開閉弁と、
    前記ガス注入流路に設けられた第2開閉弁と、
    前記出口流路における前記排水流路との接続点よりも下流側に設けられた第3開閉弁と、
    前記排水流路に設けられた第4開閉弁と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1開閉弁と前記第3開閉弁を開き、かつ、前記第2開閉弁と前記第4開閉弁を閉じることにより前記流通状態とし、
    前記第1開閉弁と前記第3開閉弁とを閉じ、かつ、前記第2開閉弁と前記第4開閉弁を開くことにより前記非流通状態とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の圧縮機ユニット。
  5. 船舶内に設置されて、前記船舶の液化ガス貯槽からボイルオフガスである対象ガスを回収して少なくとも一部を需要先に供給する圧縮機ユニットの制御方法であって、
    前記圧縮機ユニットは、
    対象ガスを順次昇圧する複数の圧縮ステージと、
    各圧縮ステージのピストンを駆動するクランク機構と、を備え、
    前記複数の圧縮ステージはそれぞれ、
    ピストンと、
    前記ピストンを収容し、圧縮室を形成するシリンダと、
    前記ピストンと前記シリンダとの間をシールする第1シール部と、
    前記ピストンロッドの周囲を囲み、前記シリンダ内に吸入された対象ガスを前記クランク機構側へと流れることを抑制する第2シール部と、を備え、
    前記複数の圧縮ステージのうち最初の圧縮ステージは、前記第2シール部が接触式であり、前記第2シール部を冷却する冷却流路を備えており、
    前記制御方法では、
    前記冷却流路に冷却水を流入させて前記第2シール部を冷却し、
    前記最初の圧縮ステージの吸入側流路を流れる対象ガスの温度を温度センサによって検出し、
    前記温度センサの検出温度が0℃よりも低い設定温度である第1設定温度以下の場合には、前記冷却流路にガスを注入させるとともにガスの押出によって前記冷却流路から冷却水を排水させる、圧縮機ユニットの制御方法。
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