JP6994934B2 - 運行難易度取得装置、運行難易度取得方法および運行難易度取得プログラム - Google Patents

運行難易度取得装置、運行難易度取得方法および運行難易度取得プログラム Download PDF

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Description

本発明は、運行難易度取得装置、運行難易度取得方法および運行難易度取得プログラムに関する。
特許文献1には、ユーザが希望する車両の使用形態に応じて、最適な車両に関する情報を、ユーザに提供する情報提供方法及び情報提供装置及びそのコンピュータ・プログラムとコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が開示されており(段落0005等参照)、更に、最適車両に関する情報を選択するに際して、・・・走行予定経路を最適車両が走行する際の取り回し(当該経路上における通り抜けや離合等)の難易度を考慮すると良いことが開示されている(段落0010等参照)。
特開2003-22316号公報
このように、運行を行うに際して運行難易度を考慮する分野においては、従来は、営業担当者が人為的判断により運行難易度を決定していた。
しかしながら、営業担当者は、自分の担当する仕事に対しては高い技術を持つ運転手を割り付けたいという想いがあるため、本来より高めの運行難易度を設定してしまい(一般的に、より運行難易度が高い運行についてはより高い技術を持つ運転手が割り付けられる)、その結果、適切な運転手のアサイン(割付)ができないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、運行難易度を決定する要素における各具体的データの内容を定量的に評価し、当該定量的評価の結果に基づいて運行難易度を取得するという方法を採ることで、公正な運行難易度を取得できる運行難易度取得装置、運行難易度取得方法および運行難易度取得プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る運行難易度取得装置は、制御部および記憶部を備える運行難易度取得装置であって、前記記憶部には、運行の難易度を決定する要素における具体的データと当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランクとを含む具体難易度マスタと、前記要素を識別するための要素識別データと具体難易度ランクと当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点とを含む得点マスタと、運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとこれに対応する得点比率とを含む運行難易度マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得手段と、前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得手段で取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得手段と、前記運行難易度マスタから、前記得点取得手段で取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データを取得する運行難易度取得手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る運行難易度取得装置は、前記具体難易度マスタが、荷主マスタ、発着地マスタ、品名マスタおよび距離マスタであり、前記荷主マスタが、荷主を識別するための具体的データである荷主識別データと当該荷主識別データに対応する具体難易度ランクとを含み、前記発着地マスタが、運行の発地および着地を識別するための具体的データである発着地識別データと当該発着地識別データに対応する具体難易度ランクとを含み、前記品名マスタが、運行の対象となる品名を識別するための具体的データである品名識別データと当該品名識別データに対応する具体難易度ランクとを含み、前記距離マスタが、運行距離を識別するための具体的データである距離識別データと当該距離識別データに対応する具体難易度ランクとを含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る運行難易度取得装置は、前記得点マスタが、前記得点比率の算出に用いる基準総得点を更に含み、前記制御部は、前記得点取得手段で取得した前記得点の合計値に100を乗じた値を前記得点マスタに含まれる前記基準総得点で割ることにより、前記得点比率を算出する得点比率算出手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る運行難易度取得装置は、前記得点マスタに含まれる少なくとも1つの前記得点が、前記得点マスタに含まれる前記基準総得点以上であること、を特徴とする。
また、本発明に係る運行難易度取得方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される運行難易度取得方法であって、前記記憶部には、運行の難易度を決定する要素における具体的データと当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランクとを含む具体難易度マスタと、前記要素を識別するための要素識別データと具体難易度ランクと当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点とを含む得点マスタと、運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとこれに対応する得点比率とを含む運行難易度マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得ステップと、前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得ステップで取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得ステップと、前記運行難易度マスタから、前記得点取得ステップで取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データを取得する運行難易度取得ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る運行難易度取得プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための運行難易度取得プログラムであって、前記記憶部には、運行の難易度を決定する要素における具体的データと当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランクとを含む具体難易度マスタと、前記要素を識別するための要素識別データと具体難易度ランクと当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点とを含む得点マスタと、運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとこれに対応する得点比率とを含む運行難易度マスタと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得ステップと、前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得ステップで取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得ステップと、前記運行難易度マスタから、前記得点取得ステップで取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データを取得する運行難易度取得ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、運行難易度を決定する要素における各具体的データの内容を定量的に評価し、当該定量的評価の結果に基づいて運行難易度を取得するという方法を採ることで、公正な運行難易度を取得できるという効果を奏する。
図1は、情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、乗務員割付および車両割付の概要を示すイメージ図である。 図3は、特便定期便運行指示データの作成の仕方の一例を示す図である。 図4は、乗務員割付および車両割付を行うために必要となるマスタにおけるデータ構成例を示す図である。 図5は、割付結果の一例を示す図である。 図6は、乗務員割付の処理フローの一例を示す図である。 図7は、車両割付の処理フローの一例を示す図である。 図8は、運行難易度を取得するために必要となるマスタにおけるデータ構成例を示す図である。 図9は、具体的データの入力の一例を示す図である。 図10は、入力された具体的データに基づいて取得される得点一覧の一例を示す図である。 図11は、取得された得点一覧の合計値に基づいて算出した得点比率および当該得点比率に対応する運行難易度の一例を示す図である。 図12は、取得された運行難易度の表示の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る運行難易度取得装置、運行難易度取得方法および運行難易度取得プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
荷物の運行を行う際に、クレームの多い荷主、長距離配送、輸送の難しい取扱品および道路事情の厳しい土地等については、運転技術や接客対応および丁寧さといった観点で高い技術を持つ運転手を割り付けなければ、運行が困難な場合がある。
このため、荷主、集配地、距離および取扱品等に着目して、運行の難易度を定量的に評価できる方法が従来より求められていたものの、運送業界は大量にオーダーを請け負う業界であるため、難易度を定量採点するという発想には中々至らなかった。また、受注時に人為的に運行難易度を決定したとしても、営業担当者は自分の担当する仕事に対しては高い技術を持つ運転手を割り付けたいという想いがあるため、本来より高めの運行難易度を設定してしまい、その結果、適切な運転手のアサイン(割付)ができないという問題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、荷主、集配地、距離および取扱品等に着目して定量的な評価を行うことにより、運転手のアサインを効率よく公正に行うための運行難易度算出を可能とした。当該算出した運行難易度は、例えば、自動配車割付や自動配車担当者割付の判断基準に生かすことができる。特に、運行難易度の高い配送については、提供するサービス品質が上がることとなるため、本実施形態によれば、例えば、顧客満足度や顧客定着率の向上を図ることが可能となる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本発明を包含する情報処理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、情報処理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
情報処理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。情報処理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、情報処理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、情報処理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、ルートマスタ106aと、定期便割付用元データとしての定期便運行指示データ106bと、受注データ106cと、特便割付用元データとしての特便運行指示データ106dと、割付用データとしての特便定期便運行指示データ106eと、乗務員割付マスタ106fと、車両割付マスタ106gと、車両マスタ106hと、乗務員マスタ106iと、割付結果データ106jと、勤怠時間データ106kと、勤怠条件データ106mと、具体難易度マスタとしての荷主マスタ106nと、具体難易度マスタとしての発着地マスタ106pと、具体難易度マスタとしての品名マスタ106qと、具体難易度マスタとしての距離別集配ランクマスタ106rと、得点マスタとしての集配ランク得点マスタ106sと、運行難易度マスタとしての難易度マスタ106tと、要素マスタ106uと、を備えている。
ここで、本実施形態における便識別データについて説明する。便識別データは、運行便を識別するためのデータである。運行便としては、例えば、同じ取引先および同じ区間で定期的に運行する便である定期便と、都度受注をとることが必要となる便である特便と、が存在する。運行便が定期便である場合、前記便識別データは、例えば、定期便のルートを識別するためのデータであるルート識別データである。運行便が特便である場合、前記便識別データは、例えば、特便の受注を識別するためのデータである受注識別データである。
ルートマスタ106aは、定期便についての情報を管理するためのマスタであり、当該マスタにより運行便が走るルートを予めマスタ管理することができる。ルートマスタ106aは、図3に示すように、例えば、ルート識別データ(ルート番号)、運行に必要な車格条件を識別するための車格条件識別データ(仕事車格)および運行の難易度を識別するための運行難易度識別データ(難易度)等を含む。
定期便運行指示データ106bは、ルートマスタ106aに運行予定の日付を付加して作成されるデータである。定期便運行指示データ106bは、図3に示すように、例えば、ルート識別データ(ルート番号)、車格条件識別データ(仕事車格)、運行難易度識別データ(難易度)および運行を行う予定の日付である運行予定日付(日付)等を含む。
受注データ106cおよび特便運行指示データ106dは、特便についての情報を管理するためのデータであり、当該データは、オーダー入力により作成される。受注データ106cおよび特便運行指示データ106dは、図3に示すように、例えば、受注識別データ(受注番号)、車格条件識別データ(仕事車格)、運行難易度識別データ(難易度)および運行予定日付(日付)等を含む。
特便定期便運行指示データ106eは、定期便運行指示データ106bおよび特便運行指示データ106dを結合して作成できるデータであり、以下の[4-2]および[4-3]で説明するように、運行を行う乗務員または運行に用いる車両の割付に用いるデータである。特便定期便運行指示データ106eは、図3に示すように、例えば、便識別データ(受注番号およびルート番号)、車格条件識別データ(仕事車格)、運行難易度識別データ(難易度)および運行予定日付(日付)等を含む。
乗務員割付マスタ106fは、ある仕事に対して乗務員を割り付けるためのマスタである。乗務員割付マスタ106fは、図4に示すように、例えば、乗務員の運行のレベルを識別するための乗務員レベル識別データ(乗務員レベル)、運行難易度識別データ(難易度)および乗務員の割付の優先順位を表す乗務員割付順(割付順)等を含む。乗務員レベルは、過去の配送実績から配送品質を自動で評価することにより設定することができ、配送実績を重ねることで乗務員レベルはアップし、逆に、客先からクレームを受けた場合等には乗務員レベルはダウンする。乗務員割付順については、以下の[4-2]で詳細に説明するが、概要としては、例えば、図4の乗務員割付マスタ106f1における最上位の乗務員割付順「1」のレコードには、乗務員レベル「5」および難易度「5」が含まれているため、乗務員レベル「5」に該当する乗務員および難易度「5」に該当する仕事の組合せが最優先して取得されることとなる。続いて、図4の乗務員割付マスタ106f1における乗務員割付順「2」~「25」のレコードについても、順に、同様の処理が行われることとなる。なお、乗務員割付順は、例えば以下のいずれの方法により設定してもよい。
一つ目に、図4の乗務員割付マスタ106f1に示すように、よりレベルが高いことを意味する乗務員レベル識別データ(乗務員レベル)またはより難易度が高いことを意味する運行難易度識別データ(難易度)に対して、より上位の乗務員割付順(割付順)を設定するという方法である。この設定方法によれば、難しい仕事に対して、出来るだけ熟練度の高い乗務員を割り付けることができる。
二つ目に、図4の乗務員割付マスタ106f2に示すように、よりレベルが低いことを意味する乗務員レベル識別データ(乗務員レベル)またはより難易度が低いことを意味する運行難易度識別データ(難易度)に対して、より上位の乗務員割付順(割付順)を設定するという方法である。この設定方法によれば、熟練度の低い乗務員に対して、出来るだけ簡単な仕事を割り付けることができる。
車両割付マスタ106gは、ある仕事に対して車両を割り付けるためのマスタである。車両割付マスタ106gは、図4に示すように、例えば、車格条件識別データ(仕事車格)、車格を識別するための車格識別データ(車格)および車両の割付の優先順位を表す車両割付順(割付順)等を含む。車両割付順については、以下の[4-3]で詳細に説明するが、概要としては、例えば、図4の車両割付マスタ106gにおける最上位の車両割付順「1」のレコードには、仕事車格「中型A」および車格「中型」が含まれているため、仕事車格「中型A」に該当する仕事および車格「中型」に該当する車両の組合せが最優先して取得されることとなる。続いて、図4の車両割付マスタ106gにおける車両割付順「2」~「25」のレコードについても、順に、同様の処理が行われることとなる。
車両マスタ106hは、車両についての情報を管理するためのマスタである。車両マスタ106hは、図4に示すように、例えば、車両を識別するための車両識別データ(車両コード)、車格識別データ(車格)、運行に用いる車両が自社車両であることを示す自車区分および運行に用いる車両が傭車であることを示す傭車区分からなる傭車フラグ、ならびに車両の車検期限日等を含む。
乗務員マスタ106iは、乗務員についての情報を管理するためのマスタである。乗務員マスタ106iは、図4に示すように、例えば、乗務員を識別するための乗務員識別データ(乗務員コード)、乗務員レベル識別データ(乗務員レベル)、運転免許の種類を識別するための免許識別データ(所持免許)、傭車フラグ、乗務員が出勤可能であることを示す出勤可能区分および乗務員が出勤不可能であることを示す出勤不可能区分からなる出勤フラグ、ならびに車両識別データ(担当車番)等を含む。
割付結果データ106jは、ある仕事に対して乗務員と車両を割り付けた結果を管理するためのデータである。割付結果データ106jは、図5に示すように、例えば、便識別データ(荷物)、車両識別データ(車両)および乗務員識別データ(乗務員)等を含む。
勤怠時間データ106kは、乗務員の勤怠時間を管理するためのデータである。勤怠時間データ106kは、図示しないが、例えば、乗務員識別データおよび乗務員の勤怠時間等を含む。勤怠時間データ106kは、例えば、乗務員が日々入力した勤怠情報等である。
勤怠条件データ106mは、勤怠時間についての所定の条件を管理するためのデータである。勤怠時間データ106kに含まれる勤怠時間が、以下の(A)~(I)に示す前記所定の条件を満たさない場合には、乗務員の割付を行おうとした際に警告またはエラーが表示されることとなる(詳細は、以下の[4-2]で説明する)。警告の場合は、自動で割付を行うことはできないが手動による割付が可能である。これに対して、エラーの場合は、手動による割付も不可能である。
(A)1カ月の拘束時間が原則293時間を超える場合は警告
(B)1カ月の拘束時間が320時間を超える場合はエラー
(C)1年間の拘束時間が3,516時間(293時間×12カ月)を超える場合はエラー
(D)1日の拘束時間が13時間を超える場合は警告
(E)1日の拘束時間が16時間を超える場合はエラー
(F)1日の休息時間が8時間未満の場合はエラー
(G)2日間の運転時間が1日あたり9時間を超える場合はエラー
(H)2週間の運転時間が1週間あたり44時間を超える場合はエラー
(I)連続運転時間が4時間を超える場合はエラー(運行指示データを作成する段階でチェック)
荷主マスタ106n~要素マスタ106uは、運行難易度識別データ(難易度)を取得するために用いるマスタである。本実施形態においては、当該難易度は、運行の難易度を決定する要素(例えば、荷主、運行の発着地、運行の対象となる品名および運行距離等)における具体的データに基づいて取得される。当該具体的データとは、以下で詳細に説明するが、例えば、荷主が誰であるか、運行の発着地がどこであるか、運行の対象となる品名は何であるか、および、運行距離は何kmであるかといった具体的なデータのことである。
前記具体的データは、具体難易度マスタによって管理されている。具体難易度マスタは、前記要素における具体的データおよび当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランク等を含む。具体難易度マスタとは、具体的には、以下で説明する荷主マスタ106n、発着地マスタ106p、品名マスタ106qおよび距離別集配ランクマスタ106r等である。
荷主マスタ106nは、荷主についての情報を管理するためのマスタである。荷主マスタ106nは、図8に示すように、例えば、荷主を識別するための具体的データである荷主識別データ(荷主CDおよび荷主名)ならびに当該荷主識別データに対応する具体難易度ランク(集配ランク)等を含む。図8の荷主マスタ106nにおいては、具体的データである「ロマネスコ工業」には、最も難易度が高いことを表す集配ランクである「Sランク」が設定され、一方で、具体的データである「ポテト商事」には、最も難易度が低いことを表す集配ランクである「Cランク」が設定されている。
発着地マスタ106pは、運行の発地および着地についての情報を管理するためのマスタである。発着地マスタ106pは、図8に示すように、例えば、運行の発地および着地を識別するための具体的データである発着地識別データ(発着地CDおよび発着地名)ならびに当該発着地識別データに対応する具体難易度ランク(集配ランク)等を含む。
品名マスタ106qは、運行の対象となる品名を管理するためのマスタである。品名マスタ106qは、図8に示すように、例えば、運行の対象となる品名を識別するための具体的データである品名識別データ(品名CDおよび品名)ならびに当該品名識別データに対応する具体難易度ランク(集配ランク)等を含む。
距離別集配ランクマスタ106rは、運行距離を管理するためのマスタである。距離別集配ランクマスタ106rは、図8に示すように、例えば、運行距離を識別するための具体的データである距離識別データ(距離)および当該距離識別データに対応する具体難易度ランク(集配ランク)等を含む。
集配ランク得点マスタ106sは、具体難易度ランク(集配ランク)を得点化するためのマスタである。集配ランク得点マスタ106sは、図8に示すように、例えば、前記要素を識別するための要素識別データ(評点分類の10:荷主、20:発地、21:着地、30:品名および40:距離)、具体難易度ランク(集配ランク)、ならびに、当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点等を含む。集配ランク得点マスタ106sは、図8に示すように、更に、例えば、評点分類(0:基準総得点)およびこれに対応する基準総得点(50点)等を含んでいてもよい。基準総得点は、運行難易度識別データを取得する際に必要となる得点比率の算出に用いる得点のことである。
難易度マスタ106tは、得点に基づいて算出した得点比率から運行難易度識別データ(難易度)を取得するためのマスタである。難易度マスタ106tは、図8に示すように、例えば、運行難易度識別データ(難易度)およびこれに対応する得点比率等を含む。
要素マスタ106uは、要素識別データ(評点分類)を管理するためのマスタである。要素マスタ106uは、図示しないが、例えば、具体的データおよびこれに対応する要素識別データ等を含む。
制御部102は、情報処理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)ルート識別データと車格条件識別データと運行難易度識別データとを含むルートマスタに、運行を行う予定の日付である運行予定日付を付加することにより、前記定期便割付用元データを作成する日付付加手段としての日付付加部102aと、(2)運行便を識別するためのデータである便識別データであって定期便のルートを識別するためのデータであるルート識別データと運行に必要な車格条件を識別するための車格条件識別データと運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとを含む定期便割付用元データおよび便識別データであって特便の受注を識別するためのデータである受注識別データと車格条件識別データと運行難易度識別データとを含む特便割付用元データを結合して、運行を行う乗務員または運行に用いる車両の割付に用いる割付用データを作成する割付用データ作成手段としての割付用データ作成部102bと、(3)前記割付用データから、前記車両割付マスタに含まれる前記車格条件識別データと紐付く便識別データの取得を行う便取得手段(前記割付用データから、前記乗務員割付マスタに含まれる前記運行難易度識別データと紐付く便識別データの取得を行う便取得手段)としての便取得部102cと、(4)前記割付結果データから、前記便取得手段で取得した前記便識別データと紐付く乗務員識別データの取得を行う乗務員取得手段(前記乗務員マスタから、前記乗務員割付マスタに含まれる前記乗務員レベル識別データと紐付く乗務員識別データの取得を行う乗務員取得手段)としての乗務員取得部102dと、(5)前記便取得手段で取得した前記便識別データで特定される便に対して、前記乗務員取得手段で取得した前記乗務員識別データで特定される乗務員の割付を行う乗務員割付手段としての乗務員割付部102eと、(6)前記勤怠時間データから、前記乗務員取得手段で取得した前記乗務員識別データと紐付く勤怠時間を取得する勤怠時間取得手段としての勤怠時間取得部102fと、(7)前記車両マスタから、前記乗務員取得手段で取得した前記車両識別データと紐付く車格識別データの取得を行う車格取得手段としての車格取得部102gと、(8)前記車両マスタから、前記車両割付マスタに含まれる前記車格識別データと紐付く車両識別データの取得を行う車両取得手段としての車両取得部102hと、(9)前記便取得手段で取得した前記便識別データで特定される便に対して、前記車両取得手段で取得した前記車両識別データで特定される車両の割付を行う車両割付手段としての車両割付部102iと、(10)前記乗務員マスタから、前記乗務員取得手段で取得した前記乗務員識別データと紐付く傭車フラグの取得を行う傭車フラグ取得手段としての傭車フラグ取得部102jと、(11)前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得手段としての具体難易度取得部102kと、(12)前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得手段で取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得手段としての得点取得部102mと、(13)前記運行難易度マスタから、前記得点取得手段で取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度を取得する運行難易度取得手段としての運行難易度取得部102nと、(14)前記得点取得手段で取得した前記得点の合計値に100を乗じた値を前記得点マスタに含まれる前記基準総得点で割ることにより、前記得点比率を算出する得点比率算出手段としての得点比率算出部102pと、(15)運行難易度取得手段で取得した運行難易度識別データを画面に表示する運行難易度表示手段としての運行難易度表示部102qと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[4.処理の具体例]で説明する。
[3.背景等と処理の概要]
本項目では、背景等と処理の概要について説明する。
(1)運送業界における特徴
運送業界においては、同じ取引先および同じ区間で定期的に運行する「定期便」および都度受注を取って行う「特便」の2種類を組み合わせて、運行を行う会社が多い。
定期便については、日々同じルートを運行するため、走行経路の難易度を把握できているが、特便については、走行経路の難易度を把握できない場合もある。
また、定期便については、同じルートを日々継続して運行しているため、そのルートの運行経験がある乗務員を優先して割り付けるなど、配車担当者の勘と経験に依存した配車を行っている。
そして、すべての運行について自社車両だけで賄うのは難しいため、不足する車両については、傭車(他の会社の車)に運行を依頼する会社が多い。
(2)運送業界における課題
近年、運送業において、ドライバー不足に代表される人不足が深刻な問題となっている。人不足を解消するために、例えば、以下の2つの課題を解決することが求められている。
一つ目に、ドライバーや車両の配車を行う配車担当者は、過去の経験に基づいて配車作業を行っているため、特定のノウハウを保持する人に、配車作業を依存してしまうという問題があった。そこで、配車作業を自動化することで、配車担当者の負荷を軽減したいという課題があった。
二つ目に、一部のドライバーに、運送の作業負荷が集中してしまうという問題があった。そこで、ドライバーの負荷状況を考慮した自動配車を行うことで、一部のドライバーへの負荷の偏りを防ぎたいという課題があった。
(3)運送業界における配車の仕方
運送業界においては、一般的に、図2に示すように、配車システムを用いて、仕事(運行指示データ)に対して、適切な乗務員と車両を割り付ける。
(4)本実施形態に係る自動割付において考慮する情報
本実施形態においては、仕事情報、乗務員情報および車両情報の3つの情報を考慮して、自動割付を行う。
(4-1)仕事情報
仕事情報とは、定期便(定期的に同じルートの配送を行う契約をしている便)の運行難易度を含む定期便運行指示データ106bおよび特便(受注の都度配送が発生する便)の運行難易度を含む特便運行指示データ106dを合わせて作成される特便定期便運行指示データ106eのことを指し、当該作成された特便定期便運行指示データ106eが、割付用データ(すなわち割付対象)となる。
定期便運行指示データ106bは、以下のように作成できる。まず、高速道路の比率や取引先のクレーム履歴等を考慮して、各ルートに対して走行経路の難易度を設定したルートマスタ106aを予め作成する。そして、配車データ作成処理にて、当該作成したルートマスタ106aから、日別に運行するルートを選択することにより、定期便運行指示データ106bを作成できる。
特便運行指示データ106dは、受注登録時に運行難易度等を入力することにより、作成できる。
(4-2)乗務員情報
乗務員情報とは、乗務員の配送レベル(乗務員レベル)や乗務員の勤怠情報等を指す。
乗務員の配送レベルは、過去の配送実績から配送品質を自動で評価することにより決定することができる。また、乗務員の配送レベルは、配送実績を重ねることでアップし、逆に、客先からクレームを受けた場合等にはダウンする。
乗務員の勤怠情報として、予め乗務員の勤怠情報を入力しておくことで、例えば、休日の乗務員には仕事が割り付かないような制御が可能である。また、出勤日数や勤務時間が、前記[2.構成]で説明した前記所定の条件を満たし、労働基準法に違反しないような制御も行うことができる。
(4-3)車両情報
車両情報とは、車格情報や車検情報を指す。
(5)本実施形態に係る自動割付の方法
本実施形態においては、以下の処理概要に示すとおりに、乗務員および車両の自動割付が行われる。
乗務員の自動割付の処理概要としては、まず事前設定として、乗務員割付マスタ106fにおいて割付順が設定される(当該設定は、難易度の高い仕事に対してレベルの高い乗務員を割り付けることを優先した割付順としてもよいし、または、難易度の低い仕事に対してレベルの低い乗務員を割り付けることを優先した割付順としてもよい)。ただし、以下の(1)~(2)に掲げる事項については、乗務員割付マスタ106fにおいて設定された割付順よりも優先する。
(1)乗務員が該当の仕事車格の免許を保持しているかのチェック(所持免許のチェック)。
(2)乗務員の勤務時間が法律で規定された時間を超えていないかのチェック(時間のチェック)。なお、当該法律で規定された時間は、月単位や日単位でマスタにて設定を行う。
車両の自動割付の処理概要としては、仕事に応じて最適な車格の車両を割り付けるが、乗務員が担当車両を持っている場合には、当該担当車両を優先的に割り付けることが可能である。なお、自車でまかなえない配送については、傭車に依頼することが可能である(傭車比率の目標値も設定可能である)。
乗務員の自動割付および車両の自動割付に共通して、自動割付後には、割付結果を手動で修正することが可能である。また、一部の仕事の割付だけを確定させた状態で、再度自動割付を行うことも可能である。
以上説明したように、従来においては、ある仕事に対して適切な乗務員や車両を手動で割り付けていたが、本実施形態においては、自動割付をまず行い、その後、必要に応じて手動で修正を行うという手順をとることにより、従来と同等の配車品質を維持しながら、配車作業に要する時間を削減することができる。
[4.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例について詳細に説明する。
[4-1.割付用データの作成]
本項目では、割付用データ(特便定期便運行指示データ106e)の作成について、図3を用いて説明する。
(1)定期便割付用元データの作成
日付付加部102aは、ルートマスタ106aに、運行予定日付を付加することにより、定期便割付用元データ(定期便運行指示データ106b)を作成する。
具体的には、図3に示すように、日付付加部102aは、ルートマスタ106aに、運行予定日付である2017年8月17日を付加する配車データ作成処理を行うことにより、定期便運行指示データ106bを作成する。
(2)特便割付用元データの作成
一方で、図3に示すように、荷主からの依頼を受けた際に都度情報が入力されて、受注データ106cおよび特便割付用元データ(特便運行指示データ106d)が作成される。
(3)割付用データの作成
割付用データ作成部102bは、図3に示すように、定期便割付用元データ(定期便運行指示データ106b)および特便割付用元データ(特便運行指示データ106d)を結合して、割付用データ(特便定期便運行指示データ106e)を作成する。当該された特便定期便運行指示データ106eを用いて、以下の[4-2]で説明する乗務員の割付および以下の[4-3]で説明する車両の割付を行うことができる。
(4)まとめ
以上、本項目[4-1]で説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、定期便に対する割付と特便に対する割付の両方に使用可能な割付用データを作成することにより、定期便用の割付業務と特便用の割付業務を同時に行うことを可能とする。
[4-2.乗務員の割付]
本項目では、乗務員の割付について、図6の乗務員割付のフローチャートに沿って、図3および図4も参照しながら説明する。なお、本項目[4-2]で用いるデータおよびマスタにおけるデータ構成例は、図3および図4(乗務員割付マスタについては、乗務員割付マスタ106f1)に示すとおりであるとする。また、本項目[4-2]においては、特便定期便運行指示データ106eを、単に「運行指示データ106e」という。
(1)ステップS1:乗務員割付マスタ106f1からのレコードの取得
まず、図4の乗務員割付マスタ106f1から、割付順が最小で未配車のレコードが取得され、当該取得したレコードから、難易度(仕事レベル)および乗務員レベルが取得される。具体的には、図4の乗務員割付マスタ106f1において、最小の割付順「1」を有するレコードが取得され、当該取得したレコードから、難易度「5」および乗務員レベル「5」が取得される(図6のステップS1)。
(2)ステップS2:仕事の取得
続いて、便取得部102cは、運行指示データ106eから、乗務員割付マスタ106f1に含まれる運行難易度識別データ(難易度)と紐付く便識別データの取得を行う。具体的には、便取得部102cは、図3の運行指示データ106eから、ステップS1で取得した難易度「5」と紐付く便識別データである「ルートC」を取得する(図6のステップS2)。
言い換えると、便取得部102cは、図3の運行指示データ106eから、運行指示データ106eにおける難易度が、ステップS1で取得した図4の乗務員割付マスタ106f1における難易度「5」と一致するレコード(すなわち、図3の運行指示データ106eにおいて難易度「5」を含むレコード)を取得する(図6のステップS2)。なお、便取得部102cは、当該レコードの取得を、運行指示番号昇順で行ってもよい。具体的には、図示しないが仮に、図3の運行指示データ106eに難易度「5」のレコードが2つ存在する場合、便取得部102cは、受注番号またはルート番号がより若いレコードを取得してもよい。
(3)ステップS3:乗務員の取得
続いて、乗務員取得部102dは、乗務員マスタ106iから、乗務員割付マスタ106f1に含まれる乗務員レベル識別データ(乗務員レベル)と紐付く乗務員識別データ(乗務員コード)の取得を行う。具体的には、乗務員取得部102dは、図4の乗務員マスタ106iから、ステップS1で取得した乗務員レベル「5」と紐付く乗務員コードである「001」を取得する(図6のステップS3)。
言い換えると、乗務員取得部102dは、図4の乗務員マスタ106iから、乗務員マスタ106iにおけるレベルが、ステップS1で取得した乗務員割付マスタ106f1における乗務員レベル「5」と一致するレコード(すなわち、図4の乗務員マスタ106iにおいてレベル「5」を含むレコード)を取得する(図6のステップS3)。なお、乗務員取得部102dは、当該レコードの取得を、乗務員コード昇順で行ってもよい。具体的には、図示しないが仮に、図4の乗務員マスタ106iにレベル「5」のレコードが2つ存在する場合、乗務員取得部102dは、乗務員コードがより若いレコードを取得してもよい。
以上、(2)で説明したように便取得部102cにより「ルートC」を取得し、一方で、(3)で説明したように乗務員取得部102dにより「乗務員コード001」を取得することができる。これにより、乗務員割付部102eは、便取得部102cで取得した「ルートC」で特定される便に対して、乗務員取得部102dで取得した「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を行う。
ここまでの処理により、仕事(運行便)に対して乗務員の割付を行うこと自体はできるが、当該割付が適当であるかをチェックするために、以下のチェックステップS4およびS5を経て、前記割付を確定させることが好ましい。
(4)ステップS4:免許のチェック
続いて、以下の(4-1)~(4-3)に示すように、「乗務員コード001」で特定される乗務員が、「ルートC」で特定される運行便の運行に必要な運転免許を所持しているかのチェックを行う。
(4-1)仕事車格の取得
便取得部102cは、運行指示データ106eから、便取得部102cで取得した便識別データと紐付く車格条件識別データ(仕事車格)の取得を行う。具体的には、便取得部102cは、図4の運行指示データ106eから、(2)で取得した「ルートC」と紐付く仕事車格である「大型」を取得する。
(4-2)所持免許の取得
乗務員取得部102dは、乗務員マスタ106iから、乗務員取得部102dで取得した乗務員識別データ(乗務員コード)と紐付く免許識別データ(所持免許)の取得を行う。具体的には、乗務員取得部102dは、図4の乗務員マスタ106iから、(3)で取得した「乗務員コード001」と紐付く所持免許である「大型車以上」を取得する。
(4-3)取得した仕事車格と取得した所持免許の比較によるチェック
乗務員割付部102eは、便取得部102cで取得した車格条件識別データ(仕事車格)で特定される車格の車両を、乗務員取得部102dで取得した免許識別データ(所持免許)で特定される免許によって運行可能である場合に、乗務員の割付を行う。具体的には、(4-1)で便取得部102cが取得した仕事車格「大型車」の車両は、(4-2)で乗務員取得部102dが取得した所持免許「大型車以上」によって運行可能であるため、乗務員割付部102eは、「ルートC」で特定される運行便に対して、「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を行うことができる(図6のステップS4:Yes)。
これに対して、便取得部102cで取得した車格条件識別データ(仕事車格)で特定される車格の車両を、乗務員取得部102dで取得した免許識別データ(所持免許)で特定される免許によって運行不可能である場合には、乗務員割付部102eは、「ルートC」で特定される運行便に対して、「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を行うことができない(図6のステップS4:No)。なお、図6のステップS4でNoに進んだ場合、図6の「スタート」に戻ってステップS1から再度処理が行われることとなる。具体的には、図4の乗務員割付マスタ106f1から、2番目に小さい割付順「2」を含むレコードが取得され、当該取得したレコードから、難易度「5」および乗務員レベル「4」が取得され、以下、これまでの説明と同様の処理が行われることとなる。
(5)ステップS5:勤務時間のチェック
続いて、以下の(5-1)~(5-3)に示すように、「乗務員コード001」で特定される乗務員が、勤務時間に関する所定の条件を満たしているかのチェックを行う。
(5-1)出勤フラグの取得
乗務員取得部102dは、乗務員マスタ106iから、乗務員取得部102dで取得した乗務員識別データ(乗務員コード)と紐付く出勤フラグの取得を行う。具体的には、乗務員取得部102dは、図4の乗務員マスタ106iから、(3)で取得した乗務員コード「001」と紐付く出勤フラグ「出勤可能区分(出勤)」を取得する。
(5-2)勤怠時間の取得
勤怠時間取得部102fは、勤怠時間データ106kから、乗務員取得部102dで取得した乗務員識別データ(乗務員コード)と紐付く勤怠時間を取得する。具体的には、勤怠時間取得部102fは、図示しないが、乗務員コード「001」の日々の日報等に入力された勤怠時間を取得する。
(5-3)取得した勤怠時間と所定の条件の比較によるチェック
乗務員割付部102eは、乗務員取得部102dで取得した出勤フラグが出勤可能区分であり、かつ、勤怠時間取得部102fで取得した勤怠時間が、勤怠条件データ106mに含まれる所定の条件を満たす場合、乗務員の割付を行う。具体的には、(5-1)で乗務員取得部102dが取得した出勤フラグは「出勤可能区分」である。また、(5-2)で勤怠時間取得部102fが取得した勤怠時間が、勤怠条件データ106mに含まれる以下の所定の条件(A)~(I)すべてを満たすものとする。この場合、乗務員割付部102eは、「ルートC」で特定される運行便に対して、「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を行うことができる(図6のステップS5:Yes)。
(A)1カ月の拘束時間が原則293時間を超えない
(B)1カ月の拘束時間が320時間を超えない
(C)1年間の拘束時間が3,516時間(293時間×12カ月)を超えない
(D)1日の拘束時間が13時間を超えない
(E)1日の拘束時間が16時間を超えない
(F)1日の休息時間が8時間未満ではない
(G)2日間の運転時間が1日あたり9時間を超えない
(H)2週間の運転時間が1週間あたり44時間を超えない
(I)連続運転時間が4時間を超えない
これに対して、乗務員割付部102eは、乗務員取得部102dで取得した出勤フラグが出勤可能区分でない場合には、「ルートC」で特定される運行便に対して、「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を行うことができない(図6のステップS5:No)。なお、図6のステップS5でNoに進んだ場合、図6の「スタート」に戻ってステップS1から再度処理が行われることとなる。具体的には、図4の乗務員割付マスタ106f1から、2番目に小さい割付順「2」を含むレコードが取得され、当該取得したレコードから、難易度「5」および乗務員レベル「4」が取得され、以下、これまでの説明と同様の処理が行われることとなる。
また、乗務員割付部102eは、乗務員取得部102dで取得した出勤フラグが出勤可能区分であるが、勤怠時間取得部102fで取得した勤怠時間が、勤怠条件データ106mに含まれる所定の条件を満たさない場合、「ルートC」で特定される運行便に対して、「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を行うことができない(図6のステップS5:No)。具体的には、乗務員割付部102eは、勤怠時間取得部102fで取得した勤怠時間が前記所定の条件の(A)または(D)を満たさない場合には、警告を表示する(警告表示の場合は、オペレータが警告を確認して了承すれば、図6のステップS5:Yesへと進むこともできる)。これに対して、乗務員割付部102eは、勤怠時間取得部102fで取得した勤怠時間が前記所定の条件の(B)、(C)、(E)、(F)、(G)、(H)または(I)を満たさない場合には、エラーを表示する(エラー表示の場合は、図6のステップS5:Yesへと進むことはできない)。なお、図6のステップS5でNoに進んだ場合、図6の「スタート」に戻ってステップS1から再度処理が行われることとなる。具体的には、図4の乗務員割付マスタ106f1から、2番目に小さい割付順「2」を含むレコードが取得され、当該取得したレコードから、難易度「5」および乗務員レベル「4」が取得され、以下、これまでの説明と同様の処理が行われることとなる。
(6)ステップS6:仕事に対する乗務員の割付
以上(1)~(5)で説明したように、チェックステップS4およびS5を経て、「ルートC」で特定される運行便に対する「乗務員コード001」で特定される乗務員の割付を確定させることができる。
更に続けて、以下の(7)~(9)に示すように、「乗務員コード001」で特定される乗務員が自分の担当車両を保持する場合には、当該担当車両の割付も行うことができる。
(7)ステップS7:乗務員が自分の担当車両を保持するかのチェック
乗務員取得部102dは、乗務員マスタ106iから、乗務員取得部102dで取得した乗務員識別データ(乗務員コード)と紐付く車両識別データ(担当車番)の取得を行う。具体的には、乗務員取得部102dは、図4の乗務員マスタ106iから、(3)で取得した乗務員コード「001」と紐付く担当車番「I」を取得する。担当車番を取得できたということは、乗務員コード「001」で特定される乗務員が担当車両を保持するため、図6のステップS7:Yesへと進む。
これに対して、乗務員取得部102dが、乗務員マスタ106iから、乗務員取得部102dで取得した乗務員識別データ(乗務員コード)と紐付く車両識別データ(担当車番)の取得を行えない場合、乗務員は担当車両を保持しないため、図6のステップS7:Noへと進み、以下の[4-3]で説明する車両の割付が行われる(図6のステップS10)。
(8)ステップS8:仕事車格と担当車両の車格とが一致するかのチェック
続いて、車格取得部102gは、車両マスタ106hから、乗務員取得部102dで取得した車両識別データ(車両コード)と紐付く車格識別データ(車格)の取得を行う。具体的には、車格取得部102gは、図4の車両マスタ106hから、(7)で取得した車両コード「I」と紐付く車格「大型」を取得する。
続いて、乗務員割付部102eは、車格取得部102gで取得した車格識別データ(車格)で特定される車格が、便取得部102cで取得した車格条件識別データ(仕事車格)で特定される車格と同じである場合、乗務員取得部102dで取得した車両識別データ(車両コード)で特定される車両の割付を行う。具体的には、前段落で説明したように車格取得部102gで取得した車格は「大型」であり、一方で、(4)で説明したように便取得部102cで取得した仕事車格も「大型」である。この場合、乗務員割付部102eは、「乗務員コード001」で特定される乗務員に対して、乗務員取得部102dで取得した車両コード「I」で特定される車両の割付を行う(図6のステップS8:Yes)。
これに対して、乗務員割付部102eは、車格取得部102gで取得した車格識別データ(車格)で特定される車格が、便取得部102cで取得した車格条件識別データ(仕事車格)で特定される車格と同じではない場合、乗務員取得部102dで取得した車両識別データ(車両コード)で特定される車両の割付を行わない。この場合、図6のステップS8:Noへと進み、以下の[4-3]で説明する車両の割付が行われる(図6のステップS10)。
(9)ステップS9:仕事に対する担当車両および乗務員の割付
以上(1)~(8)で説明したように、「ルートC」で特定される運行便に対して、「乗務員コード001」で特定される乗務員および「車両コードI」で特定される車両の割付を行うことができる(図6のステップS9)。
(10)乗務員割付マスタ106f1における割付順「2」以降についての処理
便取得部102cおよび乗務員取得部102dは、より上位の乗務員割付順と紐付く乗務員割付マスタ106f1に含まれる運行難易度識別データ(難易度)および乗務員レベル識別データ(乗務員レベル)から順に取得処理を行うことが好ましい。このため、上記(1)~(9)においては、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「1」を含む上から1番目のレコードを元に行われる乗務員割付についてのみ説明した。
しかしながら、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「2」~「25」を含む上から2番目~25番目のレコードについても、上記(1)~(9)と同様の処理を行うことができる。
具体的には、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「2」を含む上から2番目のレコードには、難易度「5」と乗務員レベル「4」が含まれる。図3の運行指示データ106eを参照すると、難易度「5」と紐付く「ルートC」は既に取得されているために、運行便を取得することはできない。また、図4の乗務員マスタ106iを参照すると、乗務員レベル「4」は存在しないため、乗務員を取得することはできない。
これを続けていくと、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「3」~「7」を含む上から3番目~7番目のレコードについても、運行便および乗務員を取得することができない。
更に続けて、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「8」を含む上から8番目のレコード(図示せず)には、難易度「4」および乗務員レベル「3」が含まれるとする。この場合、図3の運行指示データ106eを参照すると、難易度「4」と紐付く便識別データとして「受注B」が存在するため、便取得部102cは、「受注B」で特定される運行便を取得できる。一方で、図4の乗務員マスタ106iを参照すると、乗務員レベル「3」と紐付く乗務員コードとして「乗務員コード002」が存在するため、乗務員取得部102dは、「乗務員コード002」で特定される乗務員を取得できる。このように、「受注B」で特定される運行便に対して、「乗務員コード002」で特定される乗務員の割付を行うことができる。
更に続けて、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「9」~「24」を含む上から9番目~24番目のレコードについては、運行便および乗務員を取得することができない。
最後に、図4の乗務員割付マスタ106f1において割付順「25」を含む上から25番目のレコードには、難易度「1」および乗務員レベル「1」が含まれる。この場合、図3の運行指示データ106eを参照すると、難易度「1」と紐付く便識別データとして「受注A」が存在するため、便取得部102cは、「受注A」で特定される運行便を取得できる。一方で、図4の乗務員マスタ106iを参照すると、乗務員レベル「1」と紐付く乗務員コードとして「乗務員コード003」が存在するため、乗務員取得部102dは、「乗務員コード003」で特定される乗務員を取得できる。このように、「受注A」で特定される運行便に対して、「乗務員コード003」で特定される乗務員の割付を行うことができる。
これにより、乗務員割付に係るすべての処理が終了する(図6の「エンド」)。
(11)まとめ
以上、本項目[4-2]で説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、運行便の難易度と乗務員のレベルを考慮して、運行便に対して適切な乗務員を自動で割り付けることができる。これにより、例えば、一部の配車担当者に業務負荷が集中することや、配車担当者が不在の場合に円滑な運行に支障が生じること等を防ぐことができる。
また、本項目[4-2]の(5)で説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、例えば、乗務員の勤務時間を考慮して乗務員の割付を行うことができる。これにより、例えば、乗務員間の負荷の平準化をすることができ、また、自動割付により作業負荷をシミュレーションして乗務員の負荷状況を確認しながら受注をとることが可能となる。
[4-3.車両の割付]
本項目では、車両の割付について、図7の車両割付のフローチャートに沿って、図3および図4も参照しながら説明する。なお、本項目[4-3]で用いるデータおよびマスタにおけるデータ構成例は、図3および図4に示すとおりであるとする。また、本項目[4-3]においては、特便定期便運行指示データ106eを、単に「運行指示データ106e」という。
なお、[4-2]で説明したとおり、「ルートC」で特定される運行便に対しては、「乗務員コード001」で特定される乗務員および「車両コードI」で特定される車両が既に割り付けられている。更に、[4-2]で説明したとおり、「受注A」で特定される運行便に対しては、「乗務員コード003」で特定される乗務員が既に割り付けられており(車両の割付は未完了)、「受注B」で特定される運行便に対しては、「乗務員コード002」で特定される乗務員が既に割り付けられている(車両の割付は未完了)。
前段落で説明したような情報を持ったデータを、未完成の割付結果データ106jとして、以下に簡潔に示す。
運行便 車両 乗務員
受注A 未割付 003
受注B 未割付 002
ルートC I 001
本項目[4-3]では、「受注A」で特定される運行便に対する車両の割付および「受注B」で特定される運行便に対する車両の割付について、具体的に説明する。
(1)ステップS11:車両割付マスタ106gからのレコードの取得
まず、図4の車両割付マスタ106gから、割付順が最小で未配車のレコードが取得され、当該取得したレコードから、仕事車格および車格が取得される。具体的には、図4の車両割付マスタ106gにおいて、最小の割付順「1」を有するレコードが取得され、当該取得したレコードから、仕事車格「中型A」および車格「中型」が取得される(図7のステップS11)。
(2)ステップS12:仕事の取得
続いて、便取得部102cは、運行指示データ106eから、車両割付マスタ106gに含まれる車格条件識別データ(仕事車格)と紐付く便識別データの取得を行う。具体的には、便取得部102cは、図3の運行指示データ106eから、ステップS11で取得した仕事車格「中型A」と紐付く便識別データ「受注A」および「受注B」のうち、より受注番号が若い「受注A」を取得する(図7のステップS12)。
(3)ステップS13:車両の取得
続いて、車両取得部102hは、車両マスタ106hから、車両割付マスタ106gに含まれる車格識別データ(車格)と紐付く車両識別データ(車両コード)の取得を行う。具体的には、図4の車両マスタ106hを参照すると、ステップS11で取得した車格「中型」と紐付く車両コードは「II」および「III」であり、このうち、より車両コードが若いのは、「II」であるため、車両コード「II」で特定される車両を取得することもできる。
しかしながら、車両の取得の際には、以下の(3)´に示すように、傭車フラグを考慮することが好ましい。
(3)´ステップS13:傭車フラグを考慮した車両の取得
乗務員取得部102dは、割付結果データ106jから、便取得部102cで取得した便識別データと紐付く乗務員識別データ(乗務員コード)の取得を行う。具体的には、乗務員取得部102dは、本項目[4-3]の冒頭で説明した未完成の割付結果データ106jから、(2)で取得した「受注A」と紐付く「乗務員コード003」を取得する。
続いて、傭車フラグ取得部102jは、乗務員マスタ106iから、乗務員取得部102dで取得した乗務員識別データ(乗務員コード)と紐付く傭車フラグの取得を行う。具体的には、傭車フラグ取得部102jは、図4の乗務員マスタ106iから、前段落で取得した「乗務員コード003」と紐付く傭車フラグ「傭車」を取得する。
続いて、車両取得部102hは、車両マスタ106hから、傭車フラグ取得部102jで取得した傭車フラグと紐付く車両識別データ(車両コード)の取得を行う。具体的には、車両取得部102hは、図4の車両マスタ106hから、前段落で取得した傭車フラグ「傭車」と紐付く「車両コードIII」を取得する(図7のステップS13)。
以上、(3)および(3)´で説明したように、車両取得部102hは、傭車フラグを考慮しない場合、傭車を担当すべき「乗務員コード003」で特定される乗務員に対して、「車両コードII」で特定される自社車両を割り当ててしまうが、傭車フラグを考慮すれば、「車両コードIII」で特定される傭車を割り当てることができる。
以上、(2)で説明したように便取得部102cにより「受注A」を取得し、一方で、(3)´で説明したように車両取得部102hにより「車両コードIII」を取得することができる。これにより、車両割付部102iは、便取得部102cで取得した「受注A」で特定される便に対して、車両取得部102hで取得した「車両コードIII」で特定される車両の割付を行う。
ここまでの処理により、仕事(運行便)に対して車両の割付を行うこと自体はできるが、当該割付が適当であるかをチェックするために、以下のチェックステップS14を経て、前記割付を確定させることが好ましい。
(4)ステップS14:車検期限のチェック
続いて、以下の(4-1)~(4-3)に示すように、「受注A」で特定される運行便の運行予定日付が、「車両コードIII」で特定される車両の車検期限日以前であるかのチェックを行う。
(4-1)運行予定日付の取得
便取得部102cは、運行指示データ106eから、便取得部102cで取得した便識別データと紐付く運行予定日付の取得を行う。具体的には、便取得部102cは、図4の運行指示データ106eから、(2)で取得した「受注A」と紐付く運行予定日付「2017/8/17」を取得する。
(4-2)車検期限日の取得
車両取得部102hは、車両マスタ106hから、車両取得部102hで取得した車両識別データ(車両コード)と紐付く車検期限日の取得を行う。具体的には、車両取得部102hは、図4の車両マスタ106hから、(3)´で取得した「車両コードIII」と紐付く車検期限日「2019/1/15」を取得する。
(4-3)取得した運行予定日付と取得した車検期限日の比較によるチェック
車両割付部102iは、便取得部102cで取得した運行予定日付が、車両取得部102hで取得した車検期限日以前である場合に、車両の割付を行う。具体的には、(4-1)で便取得部102cが取得した運行予定日付「2017/8/17」は、(4-2)で車両取得部102hが取得した車検期限日「2019/1/15」以前であるため、車両割付部102iは、「受注A」で特定される便に対して、「車両コードIII」で特定される車両の割付を行うことができる(図17のステップS14:Yes)。
これに対して、便取得部102cで取得した運行予定日付が、車両取得部102hで取得した車検期限日より後である場合には、車両割付部102iは、「受注A」で特定される便に対して、「車両コードIII」で特定される車両の割付を行うことができない(図7のステップS14:No)。なお、図7のステップS14でNoに進んだ場合、図7の「スタート」に戻ってステップS11から再度処理が行われることとなる。具体的には、図4の車両割付マスタ106gから、2番目に小さい割付順「2」を含むレコードが取得され、当該取得したレコードから、仕事車格「中型B」および車格「中型」が取得され、以下、これまでの説明と同様の処理が行われることとなる。
(5)ステップS15:仕事に対する車両の割付
以上、(1)~(4)で説明したように、チェックステップS14を経て、「受注A」で特定される運行便に対する「車両コードIII」で特定される車両の割付を確定させることができる。
(6)車両割付マスタ106gにおける割付順「2」以降についての処理
便取得部102cおよび車両取得部102hは、より上位の車両割付順と紐付く車両割付マスタ106gに含まれる車格条件識別データ(仕事車格)および車格識別データ(車格)から順に取得処理を行うことが好ましい。このため、上記(1)~(5)においては、図4の車両割付マスタ106gにおいて割付順「1」を含む上から1番目のレコードを元に行われる車両割付についてのみ説明した。
しかしながら、図4の車両割付マスタ106gにおいて割付順「2」~「25」を含む上から2番目~25番目のレコードについても、上記(1)~(5)と同様の処理を行うことができる。
具体的には、図4の車両割付マスタ106gにおいて割付順「2」を含む上から2番目のレコードには、仕事車格「中型B」および車格「中型」が含まれている。この場合、図3の運行指示データ106eを参照すると、仕事車格「中型B」と紐付く便識別データであってまだ取得していないデータとして「受注B」が存在するため、便取得部102cは、「受注B」で特定される運行便を取得できる。一方で、図4の車両マスタ106hを参照すると、車格「中型」と紐付く車両コードであってまだ取得していないデータとして「車両コードII」が存在するため、車両取得部102hは、「車両コードII」で特定される車両を取得できる。このように、「受注B」で特定される運行便に対して、「車両コードII」で特定される車両の割付を行うことができる。
これにより、受注A、受注BおよびルートCのすべての仕事(運行便)に対して車両の割付が終了したため、車両割付に係るすべての処理が終了する(図7の「エンド」)。
(7)まとめ
以上、本項目[4-3]で説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、運行に必要な車格と車両の車格とを考慮して、運行便に対して適切な車両を自動で割り付けることができる。これにより、例えば、配車担当者に業務負荷が集中することや、配車担当者が不在の場合に円滑な運行に支障が生じること等を防ぐことができる。
また、本項目[4-3]の(3)´で説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、例えば、車両割付マスタ106gにおける傭車フラグを考慮することにより、傭車を割り付けるべき乗務員に対して傭車を割り付けることができる。
以上、[4-2]および[4-3]で説明した処理により作成される完成した割付結果データ106jを、図5に示す。当該作成された割付結果データ106jは、場合によっては、手動で修正することができる。
[4-4.運行難易度の取得]
本項目では、運行難易度の取得について、図8~図12を用いて説明する。なお、本項目[4-4]で用いるマスタにおけるデータ構成例は、図8に示すとおりであるとする。運行難易度取得の概要としては、図9に示すように、オーダー入力の画面上で具体的データが指定された状態で「難易度算出」のボタンが選択されると、以下の(1)~(4)の処理が実行されることにより運行難易度が取得される。取得された運行難易度は、図12に示すように、オーダー入力の画面上に表示される。
(1)具体難易度ランクの取得
具体難易度取得部102kは、具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランク(集配ランク)を取得する。
具体的には、図9のオーダー入力の画面に示すように、具体的データとして、「荷主:N1001(トマト飲料)」、「発地:T0001(新浦安・舞浜)」、「着地:T1001(東京都区部)」、「代表品名:IT201(ガラス製品)」および「距離:13km」およびが指定されたとする。
この場合、具体難易度取得部102kは、具体難易度マスタとしての図8の荷主マスタ106nから、「荷主:N1001(トマト飲料)」と紐付く集配ランク「B」を取得する。また、具体難易度取得部102kは、具体難易度マスタとしての図8の発着地マスタ106pから、「発地:T0001(新浦安・舞浜)」と紐付く集配ランク「C」を取得し、「着地:T1001(東京都区部)」と紐付く集配ランク「B」を取得する。そして、具体難易度取得部102kは、具体難易度マスタとしての図8の品名マスタ106qから、「代表品名:IT201(ガラス製品)」と紐付く集配ランク「A」を取得する。更に、具体難易度取得部102kは、具体難易度マスタとしての図8の距離別集配ランクマスタ106rから、「距離:13km」と紐付く集配ランク「C」を取得する。
具体難易度取得部102kが取得した集配ランクをまとめた表を、図10に示す。以上(1)で説明したように、画面に入力された荷主、品名、発地、着地および距離より、それぞれの集配ランクを特定することができる。
(2)得点の取得
得点取得部102mは、集配ランク得点マスタ106sから、前記指定された具体的データに対応する要素識別データ(評点分類)および具体難易度取得部102kで取得した具体難易度ランク(集配ランク)の組合せに対応する得点を取得する。
要素識別データ(評点分類)は、図9のオーダー入力の画面において指定された具体的データと対応付くように予めプログラム上設定されていてもよいし、または、要素マスタ106uおいて具体的データと対応付けて管理されていてもよい。いずれの方法であっても、図示はしないが、前記指定された「荷主:N1001(トマト飲料)」に対応する評点分類は「10:荷主」であり、前記指定された「発地:T0001(新浦安・舞浜)」に対応する評点分類は「20:発地」であり、前記指定された「着地:T1001(東京都区部)」に対応する評点分類は「21:着地」であり、前記指定された「代表品名:IT201(ガラス製品)」に対応する評点分類は「30:品名」であり、前記指定された「距離:13km」に対応する評点分類は「40:距離」である。
前段落で説明した対応する評点分類および具体難易度取得部102kで取得した集配ランクの組合せに基づいて、得点取得部102mは、以下のようにして得点を取得する。
得点取得部102mは、図8の集配ランク得点マスタ106sから、前記指定された「荷主:N1001(トマト飲料)」に対応する評点分類「10:荷主」でおよび具体難易度取得部102kで取得した集配ランク「B」の組合せに対応する得点「4点」を取得する。
得点取得部102mは、図8の集配ランク得点マスタ106sから、前記指定された「発地:T0001(新浦安・舞浜)」に対応する評点分類「20:発地」および具体難易度取得部102kで取得した集配ランク「C」の組合せに対応する得点「0点」を取得する。
得点取得部102mは、図8の集配ランク得点マスタ106sから、前記指定された「着地:T1001(東京都区部)」に対応する評点分類「21:着地」および具体難易度取得部102kで取得した集配ランク「B」の組合せに対応する得点「4点」を取得する。
得点取得部102mは、図8の集配ランク得点マスタ106sから、前記指定された「代表品名:IT201(ガラス製品)」に対応する評点分類「30:品名」および具体難易度取得部102kで取得した集配ランク「A」の組合せに対応する得点「7点」を取得する。
得点取得部102mは、図8の集配ランク得点マスタ106sから、前記指定された距離:13km」に対応する評点分類「40:距離」および具体難易度取得部102kで取得した集配ランク「C」の組合せに対応する得点「0点」を取得する。
得点取得部102mが取得した得点をまとめた表を、図10に示す。
(3)得点比率の算出
得点比率算出部102pは、得点取得部102mで取得した得点の合計値に100を乗じた値を集配ランク得点マスタ106sに含まれる基準総得点で割ることにより、得点比率を算出する。
得点取得部102mで取得した得点は、(2)で説明したように、4点、0点、4点、7点および0点である。これらの得点の合計値は、15点となる。
一方で、基準総得点は、集配ランク得点マスタ106sにおいて、「0:評点分類」に対応する得点のうち最大のものである。図8の集配ランク得点マスタ106sにおいて、「0:評点分類」に対応する得点は、「50点」しか存在しないため、当該「50点」が基準総得点となる。
以上より、得点比率算出部102pは、合計値15点に100を乗じた値を基準総得点50点で割ることにより、(15点×100)/50点=30%を得点比率として算出する。なお、得点比率が小数となる場合は、小数点以下を切り捨てるものとする。
以上(2)および(3)で説明したように、集配ランク得点マスタ106sより、それぞれの得点および基準となる基準総得点を取得し、(取得した得点の合計/基準総得点)×100という計算をすることにより、得点比率を算出することができる。
以上(1)~(3)の処理によって、指定された具体的データの内容を定量的に評価することができる。そして、以下の(4)においては、当該定量的評価の結果に基づいて運行難易度識別データ(難易度)を取得することができる。
(4)運行難易度の取得
運行難易度取得部102nは、難易度マスタ106tから、得点取得部102mで取得した得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データ(難易度)を取得する。
具体的には、得点取得部102mで取得した得点に基づいて算出した得点比率は、前記(3)で説明したように、「30%」である。
ここで、図8の難易度マスタ106tを参照すると、得点比率「30%」以下を含むレコードは、得点比率「0%」を含むレコード、得点比率「10%」を含むレコード、得点比率「20%」を含むレコードおよび得点比率「30%」を含むレコードの4レコードである。運行難易度取得部102nは、図11に示すように、当該4レコードを得点比率降順で並び替え、上から1行目のレコード(得点比率「30%」を含むレコード)を取得する。このようにして、運行難易度取得部102nは、得点比率「30%」に対応する難易度「4」を取得することができる。
そして、運行難易度表示部102qは、図12に太枠で囲んで示すように、運行難易度取得部102nで取得した運行難易度「4」をオーダー入力の画面に返す(表示する)。
以上(4)で説明したように、「算出した得点比率≧難易度マスタ106tにおける得点比率」の条件に合致する難易度マスタ106tにおけるレコードのうち、難易度マスタ106tにおける得点比率が最大であるレコードを取得し、当該レコードに含まれる難易度を取得し、更に、当該取得した難易度をオーダー入力の画面に返すことができる。
(5)基準総得点以上となる得点の設定について
以上(1)~(4)では、図9に示す具体的データが指定された場合における運行難易度の取得について説明したが、本実施形態においては、具体的データとして極めて重要なものが指定された場合には、最も高い運行難易度が必ず取得されるようにすることもできる。当該取得を行うためには、集配ランク得点マスタ106sに含まれる少なくとも1つの得点(極めて重要な具体的データに対応する得点)が、集配ランク得点マスタ106sに含まれる基準総得点以上であればよい。
例えば、極めて重要な具体的データが「高級絵画」である場合に、どのように最も高い運行難易度を取得できるか説明する。図9のオーダー入力の画面で、代表品名として「IT301(高級絵画)」が指定されたと仮定する。この場合、具体難易度取得部102kは、品名マスタ106qから、集配ランク「S」を取得する。続いて、得点取得部102mは、「IT301(高級絵画)」に対応する評点分類「30:品名」および得点取得部102mで取得した集配ランク「S」の組合せに対応する得点「50点」を取得する。
当該取得した「50点」は、基準総得点「50点」以上であるため、(3)で説明した得点比率の算出の計算式である(取得した得点の合計/基準総得点)×100によれば、得点比率は必ず「100%以上」となる。言い換えると、高級絵画以外の他の具体的データとして何が指定されようとも、得点比率は必ず「100%以上」となる。このため、運行難易度取得部102nは、難易度マスタ106tから、最も高い運行難易度「10」を取得することができる。
以上(5)で説明したように、極めて重要な具体的データである「高級絵画」に対応する集配ランクに対する得点として、「50点以上」を設定しておけば、他の具体的データとして何が指定されるかに関わらず、最も高い運行難易度を取得できる。この結果、高級絵画の運行を、極めて熟練度の高い乗務員に割り当てることができる。
(6)その他
以上、(1)~(5)で説明した処理については、以下の留意事項1~5が存在する。
1.取得した運行難易度識別データについては、手入力で変更することも可能である。これは、案件個別の事情や負荷状況によって難易度調整することも起こり得るためである。
2.集配ランク得点マスタ106sについては、各要素ごとに得点加重を置いた設定が可能であるため、重視する要素は重み付けをし(高い得点を設定し)、一方で、重視しない要素は軽量化する(低い得点を設定する)ことが可能である。
3.高級絵画のように、高価値かつ取扱いの難しい品の場合、近距離運行、クレームの少ない荷主または走りやすい路線等の条件に当てはまる運行であっても、最も優秀な運転手をアサインするために、基準総得点以上となる得点のランクを高級絵画に割り当てておくことで、高級絵画の運行については最高難易度の仕事とすることが可能である。
4.発地→中継地→着地のように中継地を挟んだ運行は、発地→着地(中継地)および発地(中継地)→着地として工程が分割されるため、1運行で直送する場合以外の運行についても、上記(1)~(5)の処理は適用できる。
5.上記(1)~(5)の処理は、特便によらずオーダーごとの配送や、定期便コースの運行難易度取得に適用することも可能である。これは、コース登録において、荷主、発着地および運行距離はコースを構成する主要素であり、また、荷主によって配送品の種別は凡そ決定されるためである。
以上、本項目[4-4]で説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、運行難易度を決定する要素における各具体的データの内容を定量的に評価し、当該定量的評価の結果に基づいて運行難易度を取得するという方法を採ることで、公正な運行難易度を取得できる。この結果、例えば、運転手のアサイン(割付)を効率よく公正に行うことができ、また、営業担当者が自分の担当する仕事に対して本来より高めの運行難易度を設定してしまうことにより適切な運転手のアサイン(割付)ができないといった問題が生じることもなくなる。
[4-5.まとめ]
以上説明した[4-1]~[4-4]の内容については、適宜組み合わせて使用することが可能である。例えば、[4-1]~[4-4]のすべての内容を組み合わせた場合、特便定期便運行指示データ106eを自動作成し([4-1]の内容)、当該自動作成した特便定期便運行指示データ106eを用いて乗務員の自動割付([4-2]の内容)および車両の自動割付([4-3]の内容)を行い、更に、乗務員の割付の際に用いる特便定期便運行指示データ106eに含まれる運行難易度を自動取得する([4-4]の内容)ことができる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、情報処理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、情報処理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて情報処理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、情報処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、情報処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、情報処理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、流通部門を持ち自社配送を行う物流業において極めて有用であるが、これ以外にも、例えば、バスやタクシーの運転等を行う旅客業においても有用である。
100 情報処理装置
102 制御部
102a 日付付加部
102b 割付用データ作成部
102c 便取得部
102d 乗務員取得部
102e 乗務員割付部
102f 勤怠時間取得部
102g 車格取得部
102h 車両取得部
102i 車両割付部
102j 傭車フラグ取得部
102k 具体難易度取得部
102m 得点取得部
102n 運行難易度取得部
102p 得点比率算出部
102q 運行難易度表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a ルートマスタ
106b 定期便運行指示データ
106c 受注データ
106d 特便運行指示データ
106e 特便定期便運行指示データ
106f 乗務員割付マスタ
106g 車両割付マスタ
106h 車両マスタ
106i 乗務員マスタ
106j 割付結果データ
106k 勤怠時間データ
106m 勤怠条件データ
106n 荷主マスタ
106p 発着地マスタ
106q 品名マスタ
106r 距離別集配ランクマスタ
106s 集配ランク得点マスタ
106t 難易度マスタ
106u 要素マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 制御部および記憶部を備える運行難易度取得装置であって、
    前記記憶部には、
    運行の難易度を決定する要素における具体的データと当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランクとを含む具体難易度マスタと、
    前記要素を識別するための要素識別データと具体難易度ランクと当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点とを含む得点マスタと、
    運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとこれに対応する得点比率とを含む運行難易度マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得手段と、
    前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得手段で取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得手段と、
    前記運行難易度マスタから、前記得点取得手段で取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データを取得する運行難易度取得手段と、
    を備えること、
    を特徴とする運行難易度取得装置。
  2. 前記具体難易度マスタが、荷主マスタ、発着地マスタ、品名マスタおよび距離マスタであり、
    前記荷主マスタが、荷主を識別するための具体的データである荷主識別データと当該荷主識別データに対応する具体難易度ランクとを含み、
    前記発着地マスタが、運行の発地および着地を識別するための具体的データである発着地識別データと当該発着地識別データに対応する具体難易度ランクとを含み、
    前記品名マスタが、運行の対象となる品名を識別するための具体的データである品名識別データと当該品名識別データに対応する具体難易度ランクとを含み、
    前記距離マスタが、運行距離を識別するための具体的データである距離識別データと当該距離識別データに対応する具体難易度ランクとを含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載の運行難易度取得装置。
  3. 前記得点マスタは、前記得点比率の算出に用いる基準総得点を更に含み、
    前記制御部は、
    前記得点取得手段で取得した前記得点の合計値に100を乗じた値を前記得点マスタに含まれる前記基準総得点で割ることにより、前記得点比率を算出する得点比率算出手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の運行難易度取得装置。
  4. 前記得点マスタに含まれる少なくとも1つの前記得点が、前記得点マスタに含まれる前記基準総得点以上であること、
    を特徴とする請求項3に記載の運行難易度取得装置。
  5. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される運行難易度取得方法であって、
    前記記憶部には、
    運行の難易度を決定する要素における具体的データと当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランクとを含む具体難易度マスタと、
    前記要素を識別するための要素識別データと具体難易度ランクと当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点とを含む得点マスタと、
    運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとこれに対応する得点比率とを含む運行難易度マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得ステップと、
    前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得ステップで取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得ステップと、
    前記運行難易度マスタから、前記得点取得ステップで取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データを取得する運行難易度取得ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする運行難易度取得方法。
  6. 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための運行難易度取得プログラムであって、
    前記記憶部には、
    運行の難易度を決定する要素における具体的データと当該具体的データに対応するランクであって運行の難易度を表す具体難易度ランクとを含む具体難易度マスタと、
    前記要素を識別するための要素識別データと具体難易度ランクと当該要素識別データおよび当該具体難易度ランクの組合せに対応する得点とを含む得点マスタと、
    運行の難易度を識別するための運行難易度識別データとこれに対応する得点比率とを含む運行難易度マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記具体難易度マスタから、指定された具体的データと紐付く具体難易度ランクを取得する具体難易度取得ステップと、
    前記得点マスタから、前記指定された具体的データに対応する前記要素識別データおよび前記具体難易度取得ステップで取得した前記具体難易度ランクの組合せに対応する前記得点を取得する得点取得ステップと、
    前記運行難易度マスタから、前記得点取得ステップで取得した前記得点に基づいて算出した得点比率に対応する運行難易度識別データを取得する運行難易度取得ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする運行難易度取得プログラム。
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