JP6994658B2 - 端末ユニット、端末装置、及びそれを備えた給電システム - Google Patents

端末ユニット、端末装置、及びそれを備えた給電システム Download PDF

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Description

本発明は、一般に端末ユニット、端末装置、及びそれを備えた給電システムに関し、より詳細には、張力が作用する給電路の一端部を保持する端末ユニット、端末装置、及びそれを備えた給電システムに関する。
特許文献1には、給電路からクレーン等の移動機器に電力を伝達する集電装置が開示されている。この集電装置は、集電アームと固定部材とを備えている。集電アームは、集電子とアームとを備えている。アームは、その一端部が集電子を保持し、集電子とは反対側の端部が固定部材に保持されている。この集電装置は、固定部材が移動機器に固定されることで、移動機器に取り付けられている。
移動機器と共に集電装置が移動したとき、集電子は給電路に接しながら移動する。これにより、給電路から集電子に集電され、給電路の電力が集電子を介して移動機器に供給される。
特開2008-301577号公報
ところで、特許文献1に記載されているような給電路(絶縁トロリー線)として、その延長方向の両側から張力が作用した状態で使用される、張力式の給電路が知られている。張力式の給電路から、例えばトラバーサ又はターンテーブル等の別設備の給電路へ、集電装置の乗り移りが生じる場合、張力式の給電路は、その延長方向の一端部が引締装置に保持され、他端部が端末ユニットにて保持される。この状態において、引締装置が給電路を引っ張ることにより給電路に張力が作用する。この構成においては、給電路は引締装置にて外部回路(外部電源等)と電気的に接続されるため、引締装置が外部回路から比較的遠い位置に配置されていると、外部回路と給電路とを電気的に接続するための電線長が比較的長くなる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、外部回路と給電路とを電気的に接続するための電線長の短縮を図ることができる端末ユニット、端末装置、及びそれを備えた給電システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る端末ユニットは、延長方向の両端部を第1端部及び第2端部とする少なくとも1本の心線を有し、前記第1端部側から、前記延長方向に沿った張力が前記心線に作用する給電路を保持する。前記端末ユニットは、第1端子部と、第2端子部と、ユニット本体と、を備える。前記第1端子部は、前記第2端部を機械的に保持し、かつ前記心線と電気的に接続される。前記第2端子部は、前記第1端子部と電気的に接続されており、電線を接続するための端子部である。前記ユニット本体は、前記第1端子部及び前記第2端子部を保持する。前記ユニット本体は、ガイド溝と、張力受け部と、を有する。前記ガイド溝は、前記ユニット本体の前面において前記延長方向の両端間にわたって、前記心線を収納可能な幅で形成される。前記張力受け部は、前記第1端部に近づく向きへの前記ユニット本体の移動を規制することにより、前記給電路から前記第1端子部を介して前記ユニット本体に作用する張力を受ける。
本発明の一態様に係る端末装置は、前記端末ユニットと、前記ユニット本体を取付対象物に固定する固定部材と、を備える。前記固定部材は、前記張力受け部に対して、前記延長方向における前記第1端部側から接する接触面を有する。前記張力受け部は、前記接触面に接することによって、前記第1端部に近づく向きの前記ユニット本体の移動を規制するように構成されている。
本発明の一態様に係る給電システムは、前記端末装置と、前記給電路と、を備える。
本発明によれば、外部回路と給電路とを電気的に接続するための電線長の短縮を図ることができる、という利点がある。
図1は、本発明の実施形態1に係る給電システムの斜視図である。 図2は、同上の給電システムの分解斜視図である。 図3は、同上の給電システムの端末装置の斜視図である。 図4は、同上の端末装置の左前上方から見た分解斜視図である。 図5は、同上の端末装置の右後下方から見た分解斜視図である。 図6は、同上の端末装置の端末ユニットのカバーを外した状態の背面図である。 図7Aは、同上の端末装置の正面図であって、図7Bは、同上の端末装置の背面図である。 図8は、同上の端末装置の下面図である。 図9は、本発明の実施形態2に係る端末装置の下面図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る給電システム10は、図1及び図2に示すように、給電路1と、端末装置2と、引締装置3と、を備えている。また、図1及び図2の例では、給電システム10は、取付対象物としてのダクトレール4を更に備えている。ただし、給電システム10は、取付対象物(ダクトレール4)を構成要素に含んでいなくてもよい。さらに、給電システム10は、少なくとも給電路1及び端末装置2を構成要素に含んでいればよく、引締装置3を構成要素に含んでいなくてもよい。つまり、給電システム10は、給電路1と端末装置2とで構成されていてもよい。
給電システム10は、例えば、自動倉庫又は工場等の施設において、施設内を移動する移動機器への給電に用いられる、いわゆる絶縁トロリー(trolley)である。移動機器の一例として、施設内において物品を搬送し、棚等への物品の出し入れを行う電動台車等がある。移動機器は、給電システム10から電力の供給を受けて動作する。具体的には、給電路1は、外部電源に対して電気的に接続された少なくとも1本の心線11a,11bを備えている。移動機器は、集電子を有する集電装置5(図1参照)を備えている。集電装置5は、心線11a,11bに対して集電子を接触させた状態で、心線11a,11bの延長方向に沿って移動する。これにより、移動機器は、集電装置5にて給電路1から電力の供給を受けながら、心線11a,11bの延長方向に沿って移動(走行)することができる。図1では、集電装置5の概略形状を想像線(2点鎖線)で示している。
本実施形態では、直流モータを有し直流電力の供給を受けて動作する移動機器への給電を行う、直流用の給電システム10を例として説明する。この給電システム10は、集電装置5に直流電力を供給するため、給電路1の心線として、正極及び負極の一対(2本)の心線11a,11bを採用している。また、ここでは移動機器として、比較的消費電力の小さい、いわゆる軽負荷の機器を想定しており、給電路1の許容電流は比較的小さいことと仮定する。一対の心線11a,11bを特に区別しない場合、心線11a,11bの各々を単に「心線11」ともいう。
給電路1は、取付対象物(ここでは、ダクトレール4)に取り付けられる。本実施形態では、一例として、水平方向に移動する移動機器への給電を行うことを想定しており、水平方向に沿って設置されたダクトレール4に給電路1が取り付けられる。以下、給電路1がダクトレール4に取り付けられた状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、下方(鉛直方向)を「下方」として説明する。また、上下方向と直交する方向であって、給電路1と集電装置5とが対向する方向を「前後方向」とし、給電路1から見て集電装置5側を「前方」として説明する。さらに、ダクトレール4の長手方向、つまり移動機器の移動方向を「左右方向」とし、給電路1を正面から見て右方を「右方」、左方を「左方」として説明する。図面中の「上下方向」、「前後方向」、及び「左右方向」を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。ただし、これらの方向は給電路1の使用方向(取付方向)を限定する趣旨ではない。例えば、ここで規定した「前方」が、実際の給電路1の設置状態では下方(鉛直方向)であってもよい。
ところで、給電路1には、張力式と、連結式(非張力式)との2種類がある。張力式の給電路1は、心線11の延長方向(左右方向)の両側から心線11に対して張力が作用した状態で使用される。具体的には、張力式の給電路1においては、心線11の延長方向(左右方向)の両端部が、例えば、端末装置2及び引締装置3を介してダクトレール4に取り付けられる。この場合、心線11の一端部(第1端部111)は引締装置3を介してダクトレール4に取り付けられ、心線11の他端部(第2端部112)は端末装置2を介してダクトレール4に取り付けられる。心線11に対する張力は、引締装置3によって発生する。ただし、心線11に張力を作用させる構成として、引締装置3は必須の構成ではない。例えば、給電路1が比較的短い(例えば、数十〔cm〕程度)場合には、給電路1の延長方向の両側に一対の端末装置2が設けられ、張力が作用した状態の給電路1を、一対の端末装置2間に架設することも可能である。
張力式の給電路1であれば、十分に長い給電路1から、必要な長さだけ切断して使用される。そのため、張力式の給電路1においては、十分な長さ(例えば、50〔m〕)の給電路1が、半径数十〔cm〕程度の環状に巻かれた状態(以下、「巻き重ね状態」ともいう)で施工現場(施設)に搬入される。一方、連結式の給電路1は、心線11に対して張力は作用せず、複数の給電路1を心線11の延長方向(延長方向)に連結した状態で使用される。連結式の給電路1であれば、施設への給電路1の設置時に、所定長さ(例えば、3〔m〕)の給電路1が、必要な数だけ連結して使用される。そのため、連結式の給電路1においては、複数本の給電路1が重ねられた状態(以下、「積層状態」ともいう)で施工現場(施設)に搬入される。また、張力式と連結式とのいずれの給電路1であっても、延長方向(左右方向)において適当な間隔でダクトレール4に固定される保持部材にて、給電路1が保持される。これにより、集電装置5にて給電路1が後方に押された場合でも、給電路1の撓みが抑制される。
張力式と連結式とを比較すると、張力式の給電路1は、比較的長い給電路を継ぎ目なく実現することができ、また、施工時に複数の給電路1を連結する必要がないため施工の手間を省くことができる、という利点がある。さらに、給電路1を保持する保持部材の設置間隔についても、張力式の給電路1の方が、連結式の給電路1よりも広くとることができる。つまり、張力式の給電路1は、張力によって給電路1の撓みが抑制された状態で設置されるので、保持部材の設置間隔が広くても、連結式の給電路1と同様の撓みにくさを実現することができる。例えば、連結式での保持部材の設置間隔が50〔cm〕の場合に、張力式での保持部材の設置間隔は2〔m〕程度にまで広げることができる。そのため、張力式の給電路1は、保持部材を設置するための施工の手間を軽減することができる。一方で、連結式の給電路1であれば、心線11に対して張力を作用させる必要がないため、引締装置3は不要になる。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、給電路1が張力式である場合を例として説明する。さらに、本実施形態では、張力式の給電路1から、例えば、トラバーサ又はターンテーブル等の別設備の給電路(張力式でも連結式でもよい)へ、集電装置5の乗り移りが生じる場合を想定する。ここでいう「トラバーサ」は、例えば、移動機器を上下方向又は前後方向に平行移動させるための設備である。また、ここでいう「乗り移り」は、例えば設備Xで稼働中の移動機器が、設備Xに隣接する設備Yに移動する際に、移動機器の集電装置5が、設備Xの給電路を離れて設備Yの給電路に乗り移ることを意味する。一般的に、乗り移りが可能な一対の給電路同士は、1〔mm〕~数〔cm〕程度の間隔を空けて、同一直線上に並設される。
この場合において、張力式の給電路1は、心線11における延長方向の一端部(第1端部111)が引締装置3に保持され、他端部(第2端部112)が端末装置2の端末ユニット20にて保持される。端末ユニット20は、引締装置3から張力が作用した状態の給電路1を保持する保持機能と、この給電路1と別設備の給電路との間での集電装置5の乗り移りを可能とするガイド機能と、を有している。これにより、給電路1では、心線11における延長方向の両端部のうち、端末ユニット20側の端部である第2端部112にて、隣接する別設備の給電路との間で集電装置5の乗り移りが可能になる。一方、心線11における延長方向の両端部のうち、引締装置3側の端部である第1端部111では、集電装置5の乗り移りは行われない。
また、本実施形態に係る給電システム10では、端末ユニット20は、給電路1を外部回路(ここでは外部電源)に電気的に接続する接続機能を更に有している。そのため、本実施形態に係る給電システム10においては、給電路1は端末ユニット20を含む端末装置2にて外部電源と電気的に接続可能となり、外部電源から給電路1への給電が、端末装置2にて可能となる。したがって、例えば、引締装置3が分電盤から比較的遠い位置に配置されていても、端末装置2にて給電路1を分電盤に接続することができるため、外部電源(分電盤)と給電路1とを電気的に接続するための電線長の短縮を図ることができる。端末ユニット20の保持機能、ガイド機能、及び接続機能について詳しくは、「(2.4)端末装置」の欄で説明する。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る給電システム10の各部の詳細について説明する。
(2.1)取付対象物
本実施形態では、取付対象物は、図1及び図2に示すように、左右方向に延びる長尺状のダクトレール4からなる。ダクトレール4は、例えば、金属製である。ダクトレール4は、例えば、左右方向において一定間隔を空けて設置された一対の支柱間に架設される。
ダクトレール4は、前後方向に直交する平面に沿って配置される後壁41と、後壁41の上端縁から前方に突出した上壁42と、後壁41の下端縁から前方に突出した下壁43と、上壁42の前端縁から下方に突出した前壁44と、を有している。ここでは、後壁41と上壁42と下壁43と前壁44とは一体に形成されている。言い換えれば、後壁41と上壁42と下壁43と前壁44とは、1枚の金属板からなる。さらに、ダクトレール4は、前壁44の下端縁と下壁43の前端縁との間に、開口部45を有している。開口部45は、左右方向におけるダクトレール4の全長にわたって形成されている。ダクトレール4の後壁41には、端末装置2及び引締装置3を固定するための孔が形成される。
このようなダクトレール4に対して、給電路1は、少なくとも端末装置2及び引締装置3によって後壁41の前面に取り付けられる。給電路1がダクトレール4に取り付けられた状態では、図1に示すように、後壁41、上壁42、下壁43、及び前壁44にて囲まれた空間に給電路1が収納され、開口部45を通して給電路1が前方に露出する。さらに、ダクトレール4の後壁41には、端末装置2と引締装置3との間において、延長方向(左右方向)において適当な間隔で、給電路1を保持する保持部材が固定されていてもよい。ダクトレール4を用いることにより、壁又は天井等の構造物が無くても、保持部材を所望の間隔で設置することができ、給電路1の設置が可能になる。また、ダクトレール4は、給電路1を囲むことにより給電路1を保護する機能も有する。
(2.2)給電路
給電路1は、図1~図3に示すように、少なくとも1本の心線11a,11bと、被覆部材12と、を備えている。
本実施形態では、上述したように給電路1が直流電力を供給するため、給電路1は、正極及び負極の一対(2本)の心線11a,11bを備えている。
心線11は、導電性を有しており、かつ延長方向に延びた長尺状の部材である。本実施形態では、心線11の「延長方向」を「左右方向」とする。ここでは一例として、心線11は、銅又は銅合金等の金属製であって、延長方向に直交する断面形状が長方形状となる平角線である。本実施形態では、延長方向に直交する方向のうち、心線11の断面の短手方向が「前後方向」であり、心線11の断面の長手方向が「上下方向」である。言い換えれば、前後方向は心線11の厚み方向であり、上下方向は心線11の幅方向である。
被覆部材12は、電気絶縁性を有しており、心線11を被覆する長尺状の部材である。つまり、被覆部材12は、心線11と同様に延長方向(左右方向)に延びた長尺状の部材である。本実施形態では一例として、被覆部材12は、硬質塩化ビニル等の合成樹脂製である。被覆部材12の前面には、前方に開放された溝が左右方向に沿って形成されており、心線11は溝内に収納されている。ここでは、溝は、左右方向における被覆部材12の全長にわたって形成されている。これにより、心線11は、溝の開口を通して前方に露出する。言い換えれば、被覆部材12は、溝の開口を通して心線11が露出するように心線11を被覆している。
本実施形態では、給電路1が一対の心線11a,11bを備えるため、被覆部材12についても、一対の心線11a,11bに対応するように一対の溝が形成されている。一対の溝は、上下方向に所定の間隔を空けて並べて形成されている。すなわち、一対の溝に収納される一対の心線11a,11bは、上下方向に並べて配置されることになる。これにより、給電路1に対して前方から集電装置5を突き合わせることにより、集電装置5の集電子を溝内の心線11に接触させることができ、給電路1(心線11)から集電装置5への給電が可能になる。
心線11は、延長方向の両端に、第1端部111(図2参照)及び第2端部112(図2参照)を有している。第1端部111は被覆部材12から延長方向の一方側(ここでは左側)に突出し、第2端部112は被覆部材12から延長方向の他方側(ここでは右側)に突出する。すなわち、一対の心線11a,11bの各々の延長方向の両端部のうち、被覆部材12から左方に突出した一端部が第1端部111となり、被覆部材12から右方に突出した他端部が第2端部112となる。
(2.3)引締装置
引締装置3は、図1及び図2に示すように、本体31と、張力発生部32と、を備えている。引締装置3は、給電路1の心線11に対し、延長方向の張力を作用させる装置である。つまり、引締装置3は、心線11に対して、心線11の延長方向(左右方向)の両側から引っ張る向きの力(張力)を作用させる。
本体31の外郭を構成するハウジングは、例えば合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。本体31は、本体31の後面をダクトレール4の後壁41の前面に接触させた状態で、ダクトレール4内に収納される。本体31のハウジングは、給電路1の心線11と、ダクトレール4及び張力発生部32との間の電気絶縁性を確保するための碍子として機能する。
本体31は、後述する端末装置2の端末ユニット20と同様に、給電路1を保持する保持機能を有している。本実施形態では、本体31は、端末ユニット20と同様に、給電路1を外部回路(ここでは外部電源)に電気的に接続する接続機能を更に有している。具体的には、本体31は、保持端子部(第1端子部21に相当)、及び電線端子部(第2端子部22に相当)を、ハウジング内に収納している。保持端子部は、心線11における延長方向の一端部である第1端部111を機械的に保持し、かつ心線11と電気的に接続される。電線端子部は、電線7(図4参照)を接続するための端子であって、保持端子部と電気的に接続されている。これにより、給電路1の心線11は、本体31において、電線7を介して外部回路と電気的に接続可能である。ただし、本実施形態では、引締装置3の本体31でなく端末装置2の端末ユニット20にて、心線11と外部回路との電気的な接続が行われる場合について説明する。そのため、心線11を外部回路と電気的に接続するための電線7は、引締装置3の本体31には接続されず、端末ユニット20に接続される。
張力発生部32は、全ねじ(寸切りボルト)からなる主軸321と、ナット322と、圧縮コイルばね323と、を有している。
主軸321の長手方向(左右方向)の一端部(右端部)は、本体31に固定されている。主軸321は、Lアングル等の汎用金具からなる受け金具6(図1及び図2参照)によって支持される。受け金具6は、ダクトレール4の後壁41に固定されており、主軸321は、受け金具6を左右方向に貫通した状態で受け金具6に支持される。
ナット322は、主軸321の長手方向における本体31とは反対側の端部(左端部)に装着されている。圧縮コイルばね323は、圧縮コイルばね323の内側を主軸321が貫通するように主軸321と組み合わされている。圧縮コイルばね323は、左右方向において、受け金具6と、ナット322との間に配置されている。
この構成によれば、ナット322を操作して左右方向においてナット322を移動させることにより、張力発生部32から本体31を介して心線11に作用する張力の大きさを調節することができる。すなわち、例えば、ナット322が受け金具6に近づく向きに移動すると、ナット322と受け金具6との間で圧縮コイルばね323が圧縮され、圧縮コイルばね323の弾性力によって、ナット322が受け金具6から離れる向きの力を受ける。このとき、ナット322は、圧縮コイルばね323から左向きの力を受けることになり、主軸321は、ナット322と共に左向きに引っ張られることになる。よって、張力発生部32から給電路1の心線11に作用する張力(心線11を左向きに引っ張る力)は大きくなる。反対に、ナット322が受け金具6から離れる向きに移動すると、圧縮コイルばね323の弾性力が小さくなり、圧縮コイルばね323からナット322に作用する左向きの力が小さくなる。よって、張力発生部32から給電路1の心線11に作用する張力(心線11を左向きに引っ張る力)は小さくなる。
(2.4)端末装置
次に、端末装置2の詳細について、図3~図8を参照して説明する。
端末装置2は、図3に示すように、端末ユニット20と、固定部材8と、を備えている。端末装置2は、給電路1に対して、延長方向における引締装置3(図2参照)とは反対側に設けられ、給電路1を保持する装置である。つまり、端末装置2は、引締装置3と共に、心線11に対して、心線11の延長方向(左右方向)の両側から引っ張る向きの力(張力)を作用させる。
端末ユニット20は、給電路1を保持する。給電路1は、上述したように第1端部111(図2参照)側から延長方向に沿った張力が心線11に作用する、張力式の給電路である。端末ユニット20は、心線11の延長方向の両端部のうち、引締装置3が保持する第1端部111とは反対側の第2端部112(図2参照)を保持する。
端末ユニット20(図3参照)は、図4及び図5に示すように、少なくとも1つの第1端子部21a,21bと、少なくとも1つの第2端子部22a,22bと、ユニット本体23と、を備えている。端末ユニット20は、カバー24を更に備えている。
本実施形態では、給電路1は一対の心線11a,11bを有するので、これに対応するように、端末ユニット20は、一対の第1端子部21a,21b、及び一対の第2端子部22a,22bを有している。一対の第1端子部21a,21bを特に区別しない場合、第1端子部21a,21bの各々を単に「第1端子部21」ともいう。一対の第2端子部22a,22bを特に区別しない場合、第2端子部22a,22bの各々を単に「第2端子部22」ともいう。
第1端子部21は、心線11の第2端部112を機械的に保持し、かつ心線11と電気的に接続される。本実施形態では、第1端子部21は、ねじ式端子であって、角筒状に形成された金属板に心線11の第2端部112が挿入された状態で、締付ねじ211が締め付けられることによって、心線11と接続される。ここでは、1つの第1端子部21に対して、締付ねじ211が2本ずつ用いられており、一対の第1端子部21a,21bは、それぞれ一対の心線11a,11bを強固に保持する。そのため、引締装置3から張力が作用した状態の給電路1を保持する保持機能が具現化される。さらに、各締付ねじ211は、過負荷保護機能(トルクリミッタ)付きのねじであって、規定トルク以上のトルクで締め付けられると頭部が折れるように構成されている。
第2端子部22は、電線7を接続するための端子であって、第1端子部21と電気的に接続されている。ここでいう電線7は、一対の第2端子部22a,22bに対応する2線式(2芯式)の電線である。本実施形態では、第2端子部22は、ねじ式端子であって、端子ねじ221が締め付けられることによって、電線7と機械的かつ電気的に接続される。一対の第2端子部22に接続される電線7は、外部回路(ここでは外部電源)に接続されている。これにより、給電路1における一対の心線11a,11bは、一対の第1端子部21a,21b、一対の第2端子部22a,22b、及び電線7を介して外部回路(外部電源)と電気的に接続される。そのため、給電路1を外部回路(外部電源)に電気的に接続するための接続機能が具現化される。
第2端子部22に接続された電線7が延長方向において第1端部111側(左側)に引き出されるような向きで、第2端子部22はユニット本体23に保持されている。すなわち、図6に示すように、第2端子部22に接続された電線7は、ユニット本体23から、給電路1と同じ側(左側)に引き出される。ここでは、一方の第1端子部21aと一方の第2端子部22aとは、一枚の金属板にて一体に形成されている。同様に、他方の第1端子部21bと他方の第2端子部22bとは、一枚の金属板にて一体に形成されている。
ユニット本体23及びカバー24は、いずれも電気絶縁性を有している。ここでは、ユニット本体23及びカバー24は、いずれも合成樹脂製である。カバー24はユニット本体23の背面(後面)側に取り付けられる。ユニット本体23は、第1端子部21及び第2端子部22を保持する。端末ユニット20は、ユニット本体23の背面をダクトレール4の後壁41の前面に接触させた状態で、ダクトレール4内に収納される。ユニット本体23は、心線11及び電線7と、ダクトレール4及び固定部材8との間の電気絶縁性を確保するための碍子として機能する。
ユニット本体23の背面には、第1端子部21及び第2端子部22を収納する収納凹部237(図5参照)が形成されている。カバー24は、収納凹部237を覆うようにユニット本体23に対して取り付けられる。すなわち、前後方向におけるユニット本体23の背面側(後方)においては、ユニット本体23とカバー24との間に、収納凹部237によって、第1端子部21及び第2端子部22を収納するための空間が形成される。
また、ユニット本体23は、図6に示すように、収納凹部237の内部空間を上下方向において2分割する仕切壁238を更に有している。収納凹部237の内部空間のうち、仕切壁238の上方の空間には、第1端子部21a及び第2端子部22aが収納される。収納凹部237の内部空間のうち、仕切壁238の下方の空間には、第1端子部21b及び第2端子部22bが収納される。
さらに、ユニット本体23における収納凹部237の左側面には、第2端子部22に接続された電線7を通すための通線孔239が形成されている。通線孔239は、収納凹部237に繋がっており、収納凹部237から左方に延びている。これにより、第2端子部22に接続された電線7は、ユニット本体23から、通線孔239を通して給電路1と同じ側(左側)に引き出される。
カバー24は、図4及び図5に示すように、左端部が一対の組立ねじ251及び一対の組立ナット252を用いて、ユニット本体23に対してねじ止めされる。一対の組立ナット252は、インサートナットであって、ユニット本体23の背面に形成された一対の組立孔253に埋め込まれる。カバー24の左端部には、一対の組立ねじ251を通すための一対の透孔241が形成されている。つまり、一対の組立ねじ251は、カバー24を通して、ユニット本体23に埋め込まれた一対の組立ナット252に締め付けられる。これにより、カバー24がユニット本体23に対して取り付けられる。
また、カバー24のユニット本体23との対向面(前面)には、上下方向に対向する一対の突壁242(図4参照)と、リブ243(図4参照)と、が形成されている。一対の突壁242は、カバー24がユニット本体23に取り付けられた状態において、締付ねじ211の頭部と干渉する位置に配置されている。これにより、過負荷保護機能(トルクリミッタ)付きの締付ねじ211の頭部が折れていない状態、つまり規定トルク以上のトルクで締付ねじ211が締め付けられていない状態では、カバー24のユニット本体23への取り付けが規制される。要するに、締付ねじ211の頭部が残っていると、カバー24の右端部がユニット本体23の背面から浮いた状態となり、後述する規制部235を塞いで、固定部材8への端末ユニット20の取り付けが禁止される。
また、リブ243は、一対の透孔241の間に位置する。カバー24がユニット本体23に取り付けられた状態では、リブ243は、第2端子部22に接続された電線7の張力止めとして機能する。つまり、リブ243は、第2端子部22と通線孔239との間において、電線7をユニット本体23の背面との間に挟むことにより、延長方向(左右方向)への電線7の移動を規制する。カバー24は、リブ243の上下方向の両側に位置する一対の透孔241を通して、一対の組立ねじ251にてユニット本体23にねじ止めされる。そのため、組立ねじ251を締め付けることによって、リブ243を電線7に食い込ませることができ、より強固に電線7の張力止めを行うことができる。
ところで、本実施形態に係る端末ユニット20では、ユニット本体23は、図3に示すように、少なくとも1つのガイド溝231a,231bと、張力受け部232と、を有している。
ガイド溝231a,231bは、給電路1の心線11を収納するための溝であって、ユニット本体23の前面233において延長方向の両端間にわたって形成されている。すなわち、ガイド溝231a,231bは、前方に開放されており、ユニット本体23を延長方向の全長にわたって貫通する形に形成されている。本実施形態では、給電路1が一対の心線11a,11bを備えるため、ユニット本体23においても、一対の心線11a,11bに対応するように一対のガイド溝231a,231bを有している。
一対のガイド溝231a,231bは、上下方向に所定の間隔を空けて並べて形成されている。さらに、一対のガイド溝231a,231bの底面及び内側面の一部には、収納凹部237に収納された一対の第1端子部21a,21bを配置するための開口230が形成されている。つまり、収納凹部237内の空間は、開口230を通してガイド溝231内の空間に連続している。収納凹部237に収納された第1端子部21は、開口230を通してガイド溝231の底面及び内側面の一部から露出する。
心線11aは、ユニット本体23の左側方からガイド溝231aに導入され、ガイド溝231a内において第1端子部21aに接続される。心線11bは、ユニット本体23の左側方からガイド溝231bに導入され、ガイド溝231b内において第1端子部21bに接続される。すなわち、一対のガイド溝231a,231bに収納される一対の心線11a,11bは、上下方向に並べて配置されることになる。一対のガイド溝231a,231bを特に区別しない場合、ガイド溝231a,231bの各々を単に「ガイド溝231」ともいう。
これにより、心線11の第2端部112を保持した状態のユニット本体23に対して前方から集電装置5を突き合わせることにより、集電装置5の集電子をガイド溝231内の心線11に接触させることができ、給電路1から集電装置5への給電が可能になる。しかも、ガイド溝231は、ユニット本体23の延長方向の両端間にわたって形成されているので、集電装置5の集電子は、ガイド溝231内を通してユニット本体23を延長方向に通過可能である。すなわち、給電路1から集電装置5への給電を継続したままの状態で、集電装置5は、延長方向に沿って端末ユニット20を通過するように移動することが可能である。そして、端末ユニット20を通過する際には、集電装置5は、ガイド溝231によって上下方向への移動が規制されて、延長方向に移動するように誘導されることになる。そのため、給電路1と別設備の給電路との間での集電装置5の乗り移りを可能とするガイド機能が具現化される。
ここで、ガイド溝231の幅寸法(上下方向の寸法)は、ガイド溝231のうち開口230が形成された部位を除いて、第1端子部21の上下方向の寸法よりも小さく設定されている。そのため、開口230内に配置された第1端子部21は、ガイド溝231内を延長方向に沿って移動することができない。したがって、第1端子部21は開口230内に配置された状態でユニット本体23に保持され、第1端子部21に対して左向きの力が心線11から作用しても、第1端子部21は開口230内に止まることになる。
また、ガイド溝231は、図7Aに示すように、延長方向における第1端部111とは反対側(右側)の端部(右端部)に、拡幅部236を有している。拡幅部236は、ガイド溝231の幅寸法(上下方向の寸法)をユニット本体23の外側(右側)ほど広くする。これにより、集電装置5の乗り移り時において、乗り移り元の給電路と乗り移り先の給電路との間に、上下方向の位置ずれがあっても、拡幅部236がガイドになって乗り移りが可能となる。
張力受け部232は、第1端部111に近づく向きへのユニット本体23の移動を規制することにより、給電路1から第1端子部21を介してユニット本体23に作用する張力を受ける部位である。本実施形態では、張力受け部232は、延長方向において第1端部111側(左側)を向いており、かつ延長方向に直交する垂直面である。つまり、ユニット本体23の左側面が、張力受け部232を構成する。ここでいう「直交」は、厳密に90度で交差する状態に限らず、略90度で直交する状態を含む。張力受け部232は、後述する固定部材8の接触面81に接することによって、第1端部111に近づく向き(左向き)のユニット本体23の移動を規制するように構成されている。要するに、ユニット本体23は、張力受け部232となるユニット本体23の左側面を、固定部材8の一部(接触面81)に当てることにより、給電路1から第1端子部21を介してユニット本体23に作用する左向きの張力を受ける。
また、ユニット本体23は、図7A及び図7Bに示すように、張力受け部232である垂直面(ユニット本体23の左側面)から、第1端部111側(左側)に突出する一対の位置決め突起234を更に有している。一対の位置決め突起234は、ユニット本体23の左側面の後端部における、上下方向の両端部に設けられている。ユニット本体23は、後述する固定部材8の位置決め凹部832に、位置決め突起234を引っ掛けることにより、固定部材8に対する前後方向の位置決めがなされる。ただし、位置決め突起234は、一対に限らず、1つのみ設けられていてもよい。
また、ユニット本体23は、図8に示すように、ユニット本体23の前方への移動を規制する規制部235を更に有している。規制部235は、本実施形態では、ユニット本体23における収納凹部237の右側面に形成された貫通孔である。規制部235には、後述する固定部材8の規制片84が、収納凹部237側(左側)から挿入される。すなわち、規制片84が、規制部235に引っ掛かることにより、ユニット本体23の前方への移動が規制され、ダクトレール4の後壁41からのユニット本体23の浮き上がりが規制される。
固定部材8は、端末ユニット20のユニット本体23をダクトレール4(取付対象物)に固定するための部材である。本実施形態では、固定部材8は、例えば鉄等の金属製の固定具(固定金具)である。
固定部材8は、図8に示すように、張力受け部232に対して、延長方向における第1端部111側(左側)から接する接触面81を有する。張力受け部232は、接触面81に接することによって、第1端部111に近づく向きのユニット本体23の移動を規制するように構成されている。具体的には、固定部材8は、図4及び図5に示すように、接触面81と、固定片82と、一対の側壁部83と、規制片84と、を有している。固定片82、一対の側壁部83、及び規制片84は、1枚の金属板にて一体に形成されている。
固定片82は、延長方向(左右方向)に長い帯板状である。固定片82には、延長方向に並ぶ一対の取付孔821が形成されている。固定片82は、これら一対の取付孔821を貫通する一対の取付ボルト91によって、ダクトレール4の後壁41に取り付けられる。後壁41を貫通した取付ボルト91の先端部には、取付具92が装着される。取付具92は、取付ナット92a、ばね座金92b、及び平座金92cを有している。これにより、固定部材8は、取付具92との間に、ダクトレール4の後壁41の一部を挟むようにダクトレール4に取り付けられ、ダクトレール4に対して、がたつきなく固定される。
ここで、本実施形態では、取付ボルト91は、溶接ボルトであって、固定片82に対して溶接により一定化されている。そのため、六角ボルト等の一般的なボルトに比べて、取付ボルト91の頭部の高さ(固定片82の前面からの突出量)を低く抑えることができる。これにより、取付ボルト91と、第2端子部22に接続された電線7との干渉が回避される。
一対の側壁部83は、固定片82の上下方向の両端部から前方に突出する。ここで、一対の側壁部83は、固定片82の長手方向(延長方向)の中心より第1端部111側(左側)にのみ設けられている。ここで、接触面81は、一対の側壁部83における延長方向の第1端部111とは反対側(右側)の端面(右側面)である。この接触面81は、端末ユニット20の張力受け部232に対して、延長方向における第1端部111側(左側)から接する。これにより、図8に示すように、給電路1から第1端子部21を介して左向きの張力X1がユニット本体23に作用しても、ユニット本体23の左方への移動が固定部材8にて規制され、張力受け部232にて張力X1を受けることができる。
さらに、一対の側壁部83における接触面81の後端部には、位置決め凹部832が形成されている。この位置決め凹部832に、ユニット本体23の位置決め突起234が引っ掛かることにより、固定部材8に対する端末ユニット20の前後方向の位置決めがなされる。
ここで、張力受け部232は、前後方向において、心線11の前端縁よりも後方となる範囲に設けられている。具体的には、図8に示すように、一対の側壁部83の前面が、前後方向において、心線11の前端縁よりも距離D1だけ後方に位置するように、固定部材8における、一対の側壁部83の高さ(固定片82の前面からの突出量)が設定されている。すなわち、ユニット本体23の左側面(垂直面)の全体が張力受け部232を構成するのではなく、ユニット本体23の左側面(垂直面)のうち、接触面81に接する部分が張力受け部232を構成している。そのため、接触面81を有する一対の側壁部83の高さが低く抑えられることにより、ユニット本体23の左側面(垂直面)のうち、張力受け部232として機能する範囲を狭めることができる。これにより、張力受け部232は、前後方向において、心線11の前端縁よりも後方となる範囲に設けられる。
また、一対の側壁部83の高さ(固定片82の前面からの突出量)は、延長方向における第1端部111側(左側)ほど低くなる。そのため、一対の側壁部83の前端面は、左方に向けて傾斜した傾斜面831を構成する。このように、本実施形態では、一対の側壁部83の前後方向の寸法は、延長方向において接触面81(一対の側壁部83の右側面)から離れるほどに小さくなる。
規制片84は、固定片82の延長方向の第1端部111とは反対側(右側)の端部(右端部)から突出する。規制片84は、第1端部111とは反対側(右側)に向かって突出している。規制片84は、図8に示すように、ユニット本体23の規制部235に挿入されることにより、ユニット本体23の前方への移動を規制する。つまり、規制片84が規制部235に引っ掛かることにより、固定片82からのユニット本体23の浮き上がりが規制される。
ここで、張力受け部232及び規制部235は、延長方向において、張力受け部232が第1端部111側(左側)となるように並んでいる。言い換えれば、規制部235は、延長方向において、張力受け部232に対して第1端部111とは反対側(右側)に位置する。このような位置関係により、図8に示すように、給電路1から第1端子部21を介して左向きの張力X1がユニット本体23に作用した場合に、ユニット本体23に作用するモーメントX2に抗して、ユニット本体23の回転が規制部235にて効率的に規制される。
(3)変形例
実施形態1に係る給電システム10は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1に係る給電システム10は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
給電システム10から電力供給を受けて動作する移動機器は、電動台車に限らず、例えば、クレーン、及び人を乗せるための車両等であってもよい。また、給電システムが適用される施設は、自動倉庫又は工場に限らず、例えば、遊戯施設及び店舗等であってもよい。さらに、給電システム10は、屋内用に限らず、建物の外部で使用される屋外用であってもよい。
また、給電システム10は、直流電力の供給に限らず、例えば、単相二線式、又は三相三線式等の交流電力の供給に用いられてもよい。さらに、給電システム10は、例えば、負荷(ここでは移動機器)との間で制御信号等の信号を伝送する通信に用いられてもよい。つまり、給電路1は、一対(2本)の心線11を有する2線式に限らず、1本の心線、又は3本以上の心線11を有していてもよい。
また、固定部材8は、金属製に限らず、例えば合成樹脂製であってもよい。
また、実施形態1では、給電路1が直線状に延長されている場合について説明したが、給電路1は曲線に沿って延長されていてもよい。例えば、給電システム10からの電力供給を受ける移動機器の移動経路が湾曲した経路である場合には、給電路1は、この移動経路に沿って湾曲することになる。このような場合であっても、給電路1の延長方向に給電路1を細分化することで、給電路1の延長方向は直線状の延長方向として規定される。つまり、湾曲した給電路1においては、細分化された給電路1の各部位における接線方向が延長方向となる。
また、心線11の延長方向(延長方向)に直交する断面形状は長方形状に限らず、例えば、心線11の前面に、断面V字状又は断面U字状の溝が形成されていてもよい。
また、実施形態1では、ユニット本体23の規制部235に固定部材8の規制片84が挿入される例を示したが、規制部235と規制片84との凹凸の関係は逆であってもよい。つまり、固定部材8の規制片84に凹部が形成され、この凹部に挿入される突起がユニット本体23の規制部235に形成されてもよい。
また、端末ユニット20のユニット本体23は、固定部材8と一体化されていてもよい。この場合、実施形態1のような垂直面からなる張力受け部232に代えて、固定部材8の固定片82に相当する部位が、ユニット本体23において、ユニット本体23に作用する張力を受ける張力受け部を構成する。
また、ダクトレール4の一部が固定部材8として機能するように、固定部材8がダクトレール4と一体化されていてもよい。この場合、端末ユニット20は、固定部材8を用いずに、直接的に取付対象物(ダクトレール4)に取り付けられることになる。この場合、端末装置2は、端末ユニット20のみで構成され、固定部材8を構成要素に含まない。
また、第2端子部22は、第1端子部21と電気的に接続されていればよく、例えば、第2端子部22と第1端子部21とは別々の金属板にて形成され、編組線等で電気的に接続されていてもよい。
また、張力受け部232及び規制部235は、延長方向において、張力受け部232が第1端部111とは反対側(右側)となるように並んでいてもよい。言い換えれば、規制部235は、延長方向において、張力受け部232に対して第1端部111側(左側)に位置してもよい。
また、カバー24はユニット本体23に対してねじ止めされる構成に限らず、例えば、カバー24はユニット本体23に対してスナップフィット構造により取り付けられてもよい。
また、引締装置3についても、実施形態1で説明した構成に限らず適宜変更が可能である。例えば、張力発生部32は、圧縮コイルばね323の弾性力によって心線11に張力を作用させる構成に限らず、他の方法で心線11に張力を作用させてもよい。例えば、引締装置3は、張力発生部32を複数有していてもよい。
また、取付対象物はダクトレール4に限らず、例えば、壁又は天井等の構造物であってもよい。つまり、給電路1は、ダクトレール4を介さずに、壁又は天井等の構造物に直接的に取り付けられてもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る端末装置2Aは、図9に示すように、端末ユニット20の張力受け部232A、及び固定部材8Aの接触面81Aの構成が、実施形態1に係る端末装置2と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、張力受け部232Aは、延長方向(左右方向)において第1端部111側(左側)を向いており、かつ延長方向に直交する平面に対して前方に傾斜した傾斜面である。すなわち、ユニット本体23Aの一部であって、左前方を向いた傾斜面が張力受け部232Aを構成する。
この構成によれば、ユニット本体23Aは、張力受け部232Aが固定部材8Aの側壁部83の右端部の後方に潜り込む形で、固定部材8Aに取り付けられる。したがって、固定片82からのユニット本体23Aの浮き上がりが、より生じにくくなる。
実施形態2の構成は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と、適宜組み合わせて適用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る端末ユニット(20,20A)は、延長方向の両端部を第1端部(111)及び第2端部(112)とする少なくとも1本の心線(11)を有する給電路(1)を保持する。給電路(1)は、第1端部(111)側から、延長方向に沿った張力が心線(11)に作用する。端末ユニット(20,20A)は、第1端子部(21)と、第2端子部(22)と、ユニット本体(23,23A)と、を備える。第1端子部(21)は、第2端部(112)を機械的に保持し、かつ心線(11)と電気的に接続される。第2端子部(22)は、第1端子部(21)と電気的に接続されており、電線(7)を接続するための端子部である。ユニット本体(23,23A)は、第1端子部(21)及び第2端子部(22)を保持する。ユニット本体(23,23A)は、ガイド溝(231)と、張力受け部(232,232A)と、を有する。ガイド溝(231)は、ユニット本体(23,23A)の前面(233)において延長方向の両端間にわたって形成され、心線(11)を収納する。張力受け部(232,232A)は、第1端部(111)に近づく向きへのユニット本体(23,23A)の移動を規制することにより、給電路(1)から第1端子部(21)を介してユニット本体(23,23A)に作用する張力を受ける。
この構成によれば、心線(11)の第2端部(112)を保持した状態のユニット本体(23,23A)に対して前方から集電装置(5)を突き合わせることにより、給電路1(心線11)から集電装置(5)への給電が可能になる。ガイド溝(231)は、ユニット本体(23,23A)の延長方向の両端間にわたって形成されているので、給電路(1)から集電装置(5)への給電を継続したままの状態で、集電装置(5)は、延長方向に沿って端末ユニット(20,20A)を通過できる。さらに、端末ユニット(20,20A)は、第2端子部(22)を有するので、給電路(1)を外部回路に電気的に接続する接続機能が具現化される。したがって、引締装置(3)が外部回路から比較的遠い位置に配置されている場合、端末ユニット(20,20A)にて給電路(1)を外部回路と電気的に接続できる。その結果、外部回路と給電路(1)とを電気的に接続するための電線(7)長の短縮を図ることができる。
第2の態様に係る端末ユニット(20)は、第1の態様において、張力受け部(232)は、延長方向において第1端部(111)側を向いており、かつ延長方向に直交する垂直面であることが好ましい。この構成によれば、給電路(1)からユニット本体(23)に作用する張力を、張力受け部(232)にて効率的に受けることができる。
第3の態様に係る端末ユニット(20)は、第2の態様において、ユニット本体(23)は、張力受け部(232)である垂直面から、第1端部(111)側に突出する位置決め突起(234)を更に有することが好ましい。この構成によれば、固定部材(8)に対する端末ユニット(20)の位置決めが可能になる。
第4の態様に係る端末ユニット(20A)は、第1の態様において、張力受け部(232A)は、延長方向において第1端部(111)側を向いており、かつ延長方向に直交する平面に対して前方に傾斜した傾斜面であることが好ましい。この構成によれば、ユニット本体(23A)の浮き上がりが、より生じにくくなる。
第5の態様に係る端末ユニット(20,20A)は、第1~4のいずれかの態様において、ユニット本体(23,23A)は、ユニット本体(23,23A)の前方への移動を規制する規制部(235)を更に有することが好ましい。この構成によれば、ユニット本体(23,23A)の浮き上がりが生じにくくなる。
第6の態様に係る端末ユニット(20,20A)は、第5の態様において、張力受け部(232,232A)は、前後方向において、心線(11)の前端縁よりも後方となる範囲に設けられていることが好ましい。この構成によれば、張力受け部(232,232A)が接する接触面(81,81A)と、心線(11)及び集電装置(5)との間の絶縁距離を比較的大きくできる。
第7の態様に係る端末ユニット(20,20A)は、第5の態様において、張力受け部(232,232A)及び規制部(235)は、延長方向において、張力受け部(232,232A)が第1端部(111)側となるように並んでいることが好ましい。この構成によれば、給電路(1)からの張力がユニット本体(23,23A)に作用した場合に、ユニット本体(23,23A)に作用するモーメントに抗して、ユニット本体(23,23A)の回転を規制部(235)にて効率的に規制できる。
第8の態様に係る端末ユニット(20,20A)は、第6の態様において、張力受け部(232,232A)及び規制部(235)は、延長方向において、張力受け部(232,232A)が第1端部(111)側となるように並んでいることが好ましい。この構成によれば、給電路(1)からの張力がユニット本体(23,23A)に作用した場合に、ユニット本体(23,23A)に作用するモーメントに抗して、ユニット本体(23,23A)の回転を規制部(235)にて効率的に規制できる。
第9の態様に係る端末ユニット(20,20A)は、第1~8のいずれかの態様において、下記のような向きで、第2端子部(22)がユニット本体(23,23A)に保持されていることが好ましい。上記向きは、第2端子部(22)に接続された電線(7)が延長方向において第1端部(111)側に引き出されるような向きである。この構成によれば、乗り移り元の給電路と乗り移り先の給電路との間のクリアランスが小さくても、ユニット本体(23,23A)からの電線(7)の引き出しが容易になる。
第10の態様に係る端末装置(2,2A)は、第1~9のいずれかの態様に係る端末ユニット(20,20A)と、ユニット本体(23,23A)を取付対象物(ダクトレール4)に固定する固定部材(8,8A)と、を備える。固定部材(8,8A)は、張力受け部(232,232A)に対して、延長方向における第1端部(111)側から接する接触面(81,81A)を有する。張力受け部(232,232A)は、接触面(81,81A)に接することによって、第1端部(111)に近づく向きのユニット本体(23,23A)の移動を規制するように構成されている。この構成によれば、引締装置(3)が外部回路から比較的遠い位置に配置されている場合、端末装置(2,2A)にて給電路(1)を外部回路と電気的に接続できる。その結果、外部回路と給電路(1)とを電気的に接続するための電線(7)長の短縮を図ることができる。
第11の態様に係る端末装置(2,2A)は、第10の態様に係る端末装置(2,2A)において、固定部材(8,8A)は、一対の側壁部(83)を有することが好ましい。一対の側壁部(83)は、第2端子部(22)に接続された電線(7)に対して、延長方向及び前後方向の両方に直交する幅方向の両側に位置する。接触面(81,81A)は、一対の側壁部(83)における延長方向の第1端部(111)とは反対側の端面である。一対の側壁部(83)の前後方向の寸法は、延長方向において接触面(81,81A)から離れるほどに小さくなる。この構成によれば、電線(7)と一対の側壁部(83)との干渉が生じにくく、電線(7)の引き回しが容易になる。
第12の態様に係る給電システム(10)は、第10又は11の態様に係る端末装置(2,2A)と、給電路(1)と、を備える。この構成によれば、引締装置(3)が外部回路から比較的遠い位置に配置されている場合、端末装置(2,2A)にて給電路(1)を外部回路と電気的に接続できる。その結果、外部回路と給電路(1)とを電気的に接続するための電線(7)長の短縮を図ることができる。
第2~第9の態様に係る構成については、端末ユニット(20,20A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第11の態様に係る構成については、端末装置(2,2A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 給電路
2,2A 端末装置
4 ダクトレール(取付対象物)
7 電線
8,8A 固定部材
10 給電システム
11,11a,11b 心線
20,20A 端末ユニット
21,21a,21b 第1端子部
22,22a,22b 第2端子部
23,23A ユニット本体
81,81A 接触面
83 側壁部
111 第1端部
112 第2端部
231,231a,232b ガイド溝
232 張力受け部(垂直面)
232A 張力受け部(傾斜面)
233 前面
234 位置決め突起
235 規制部

Claims (12)

  1. 延長方向の両端部を第1端部及び第2端部とする少なくとも1本の心線を有し、前記第1端部側から、前記延長方向に沿った張力が前記心線に作用する給電路を保持する端末ユニットであって、
    前記第2端部を機械的に保持し、かつ前記心線と電気的に接続される第1端子部と、
    前記第1端子部と電気的に接続されており、電線を接続するための第2端子部と、
    前記第1端子部及び前記第2端子部を保持するユニット本体と、を備え、
    前記ユニット本体は、
    前記ユニット本体の前面において前記延長方向の両端間にわたって、前記心線を収納可能な幅で形成されるガイド溝と、
    前記第1端部に近づく向きへの前記ユニット本体の移動を規制することにより、前記給電路から前記第1端子部を介して前記ユニット本体に作用する張力を受ける張力受け部と、を有する
    端末ユニット。
  2. 前記張力受け部は、前記延長方向において前記第1端部側を向いており、かつ前記延長方向に直交する垂直面である
    請求項1に記載の端末ユニット。
  3. 前記ユニット本体は、前記張力受け部である垂直面から、前記第1端部側に突出する位置決め突起を更に有する
    請求項2に記載の端末ユニット。
  4. 前記張力受け部は、前記延長方向において前記第1端部側を向いており、かつ前記延長方向に直交する平面に対して前方に傾斜した傾斜面である
    請求項1に記載の端末ユニット。
  5. 前記ユニット本体は、前記ガイド溝の底部から前記心線へと向かう方向において、前記
    ユニット本体の移動を規制する規制部を更に有する
    請求項1に記載の端末ユニット。
  6. 前記給電路は、前記延長方向に沿って移動可能な集電装置と対向し、
    前記給電路と前記集電装置とが対向する方向を前後方向とし、
    前記給電路から見て前記集電装置側を前方として、
    前記張力受け部は、前記前後方向において、前記心線の前端縁よりも後方となる範囲に設けられている
    請求項5に記載の端末ユニット。
  7. 前記張力受け部及び前記規制部は、前記延長方向において、前記張力受け部が前記第1端部側となるように並んでいる
    請求項5に記載の端末ユニット。
  8. 前記張力受け部及び前記規制部は、前記延長方向において、前記張力受け部が前記第1端部側となるように並んでいる
    請求項6に記載の端末ユニット。
  9. 前記第2端子部に接続された前記電線が前記延長方向において前記第1端部側に引き出されるような向きで、前記第2端子部が前記ユニット本体に保持されている
    請求項1~8のいずれか1項に記載の端末ユニット。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の端末ユニットと、
    前記ユニット本体を取付対象物に固定する固定部材と、を備え、
    前記固定部材は、前記張力受け部に対して、前記延長方向における前記第1端部側から接する接触面を有し、
    前記張力受け部は、前記接触面に接することによって、前記第1端部に近づく向きの前記ユニット本体の移動を規制するように構成されている
    端末装置。
  11. 前記固定部材は、前記取付対象物に取り付けられる固定片と、前記固定片から前記取付対象物の反対側に突出し、前記延長方向に延びる一対の側壁部を有し、
    前記接触面は、前記一対の側壁部における前記延長方向の前記第1端部とは反対側の端面であって、
    前記一対の側壁部の前記固定片からの突出量は、前記延長方向において前記接触面から離れるほどに少なくなり、
    前記第2端子部に接続された前記電線が前記一対の側壁部の間に位置する
    請求項10に記載の端末装置。
  12. 請求項10又は11に記載の端末装置と、
    前記給電路と、を備える
    給電システム。
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