JP6993121B2 - 空気清浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品や化粧品の製造工場、或は半導体集積回路、液晶パネル等の精密機器の製造工場などに設置されているクリーンルームやハザードルーム等の室内の空気を高粒子捕集効率のエアフィルタで清浄化して内部へ再循環または外部へ排出する空気清浄化装置に関する。
医薬品や化粧品等の製造施設のハザードルームやクリーンルームの室内の空気を清浄化して外部に排出する空気清浄化装置は、従来から前記ハザードルーム等に設置して用いられており、また空気清浄化装置に関しては様々な技術が提案されている。
公知の空気清浄化装置は、一例として縦長の略直方体状をなす壁面構造の筺体と、該筺体の前面壁下部に開口した吸気口と、前記筺体の上面壁に形成した排気口と、前記吸気口の上方であって当該筐体の高さ方向中間部位であってこの筺体内部を横断する姿勢で架台上に設置された高粒子捕集効率のエアフィルタと、該高粒子捕集効率のエアフィルタの上方で前記筺体の前面壁に設けた蓋付のフィルタ交換口とを備えて形成されている。
ここで、高粒子捕集効率のエアフィルタとしては、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter、以下同じ。)などが挙げられ、本明細書において以下に述べるHEPAフィルタの語は、高粒子捕集効率のエアフィルタと同義の概念として用いる。
上記の空気清浄化装置では、全面壁の下部に吸気口を形成し、該筺体内部における前記吸気口の上方に、HEPAフィルタを水平に支持するための架台を設け、該架台に前記HEPAフィルタを水平姿勢で設置する構造であるため、次のような問題が指摘されている。
前記HEPAフィルタは水平姿勢で筺体内部に配置されるため、当該筺体は、少なくとも前記HEPAフィルタを水平姿勢で設置するときその前後幅が収まる奥行きを有することを必要とする。即ち、所要面積の空気ろ過面を有するHEPAフィルタは,水平姿勢においては、前記ろ過面積に見合った前後幅(奥行き量)があるため、前記筺体の前後幅(奥行き量)が大きくなり、これがハザードルームやクリーンルーム全体の空気清浄化装置を含む排気ユニットの設備空間を大きくしなければならない要因となって、これがハザードルームやクリーンルーム内のスペースを狭くしてしまうという点である。
また、従来の空気清浄化装置では、筺体の前面壁の下部に吸気口が設置されているため、該吸気口から筺体内に水平に設置されているHEPAフィルタの空気ろ過面(1次側)までの筐体内部が、当該空気清浄化装置における汚染エリアとなる。そして前記HEPAフィルタの交換に際しては、前記フィルタの空気ろ過面(1次側)を含む汚染エリアに付着している有害物質の飛散を防ぐために、フィルタ交換に先立ち前記汚染エリアを水で洗浄しているが、洗浄する部位が前記吸気口より下流の筺体内部であることにより、洗浄状況が目視で確認し難いこと、並びに前記吸気口から前記フィルタの空気ろ過面を含む筺体内部は目視確認し難いことと相俟って洗浄作業も行い難いという問題がある。
さらに、従来の空気清浄化装置では、HEPAフィルタが筺体内部に水平姿勢で設置される形態であるため、当該HEPAフィルタの交換や点検などのために、蓋付のフィルタ交換口を前記筐体の前面壁に設けることを不可欠としている。加えてHEPAフィルタ交換の際には、HEPAフィルタに付着した汚染物質が再飛散して空気清浄化装置の筐体内部が汚染されてしまうリスクがあるため、空気清浄化装置内部全体の洗浄を余儀なくされるなどフィルタ交換時の負担が大きかった。
また、従来の空気清浄化装置では、HEPAフィルタの汚れ(詰まり)具合をチェックするために、当該フィルタの1次側と2次側の圧力差を常時監視できる差圧計を筐体前面壁上方の筐体内部(浄化された空気が流れる陰圧雰囲気のHEPAフィルタ2次側経路)に設け、当該差圧計の差圧表示部を前面壁の外から見えるようにして設けられている。
しかし、気密性のない差圧計の上記設置態様では、HEPAフィルタ1次側の浄化前の汚染空気が前記差圧計の気密性のない部位を通してHEPAフィルタ2次側ヘ侵入し、HEPAフィルタ2次側の清浄化されていた空気が再汚染されるおそれがある。
特開2016-10793号公報 特開2016-10794号公報 特開2016-10795号公報 特許第4627310号公報
そこで本発明では、上記した従来の空気清浄化装置にあった問題点を解消した空気清浄化装置を提供することを、課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明空気清浄化装置の構成は、以下の通りである。
すなわち、本発明空気清浄化装置の構成は、ハザードルームやクリーンルームから流入する空気を、HEPAフィルタを通して清浄化し外部に排気する空気清浄化装置において、該空気清浄化装置の本体となる壁面構造の筺体と、該筺体の前面壁に形成した吸気口と、該吸気口の前面にその吸気口を塞ぐように縦向き正面姿勢で着脱自在に装着したHEPAフィルタと、前記筺体の上面壁に設けた外部送風機にダクトを介して接続される排気口とを備えたことを主な特徴とする。
本発明では、前記筺体の前面壁の縦横の大きさを、前記HEPAフィルタが縦向き正面形状の姿で収まる大きさに形成すると共に、当該筐体の前後幅を、正立した前記HEPAフィルタの縦幅(上下幅)より小さい奥行き量(前後幅)に形成することができる。
本発明では、前記筐体の前面壁下半部に前記HEPAフィルタが縦向き正面姿勢で装着される吸気口を形成すると共に、当該筐体の前面壁上半部に前記HEPAフィルタを点検するための蓋付の点検口を設けた筺体に形成することもできる。
本発明ではさらに、前記筺体の高さが縦向きの前記HEPAフィルタの高さの大略3倍の大きさを有する筺体を用い、該筺体の前面壁下部と中間部には、前記吸気口および蓋付の点検口と同様の吸気口及び蓋付の点検口を設ける一方、当該筺体内部の前記蓋付の点検口上部より上方に、水平姿勢で2段目HEPAフィルタを設けると共に、この筺体の前面壁上部には前記2段目HEPAフィルタを点検,交換するための蓋付の点検口を設けた筺体を用いて、HEPAフィルタを2段階に設けた空気清浄化装置とすることができる。
上記HEPAフィルタに対して設けられる蓋付のフィルタ点検口の内側には、HEPAフィルタの空気漏れ等のろ過性能のチェックをするスキャンテストユニット等によるテスト手段を設けることができる。
さらに、前記筐体の上面壁の上であって前記排気口の前方には、前記HEPAフィルタの1次側と2次側にチューブを介して接続される差圧計を設けた差圧計ボックスを配置することができる。差圧計ボックスを設けると差圧計を筐体内部のHEPAフィルタの2次側に露出させないから、清浄化された2次側の空気が、差圧計に導入される1次側の空気が筐体内で漏れた場合には再汚染される、という恐れを一切払拭できる。
本発明は、空気清浄化装置を、本体となる筺体と、該筺体の前面(壁)に設けた吸気口と、該吸気口の前面にその吸気口を塞ぐように縦向き正面姿勢で着脱自在に配置したHEPAフィルタと、前記筺体の上面(壁)に設けた外部送風機にダクトを介して接続される排気口とを備えて形成したから、筺体の前後幅(奥行き量)を小さくでき、ハザードルーム等の排気ユニット設備空間の大きさを、前記筐体の奥行方向に関して抑えることができる。
また、HEPAフィルタを筺体前面に縦向き正立姿勢で着脱自在に設けたから、筺体内部が汚染エリアにならず筺体内部の水洗等の掃除が不要となる。
さらに、HEPAフィルタが筺体の前面壁に縦向き正立姿勢で配置されるから、HEPAフィルタのメンテナンス、フィルタ交換、必要な場合の水洗等の各作業がいずれも筺体の外部領域で実行でき、作業精度の向上や作業効率を高めることができる。
本発明空気清浄化装置の第一例の斜視図 (a)はハザードルームやクリーンルームと排気ユニット設備空間を仕切る壁面に設置した状態で示した図1の装置の縦断右側面図、(b)は図2(a)のA部拡大図。 本発明空気清浄化装置の第二例の斜視図。 図2の装置の縦断右側面図。 本発明空気清浄化装置の第三例の斜視図。 図5の装置の縦断右側面図。 本発明空気清浄化装置に使用するHEPAフィルタユニットの一例の正面図。 図7のHEPAフィルタユニットの右側面図。 図7のHEPAフィルタユニットの中央縦断右側面図。 図9におけるA部の拡大図。 図3、図4に示した第三例の本発明空気清浄化装置のリークテストに用いるスキャンテストユニットの構成を説明するための側面図。 図11のスキャンテストユニットの使用状態を模式的に示した側面図。 筐体の上面壁の上に設置される差圧計ボックスの正面図。 図13の差圧計ボックスの平面図。 図13のA-A矢視断面図。 図13のB-B矢視断面図。 図16のC部拡大図。
次に、本発明空気清浄化装置ACの実施の形態例について図を参照して説明する。
図1,図2において、1は、本発明空気清浄化装置ACの第一例における本体となる筺体で、ステンレス鋼板等の金属板による前面壁10、後面壁11、左右の側面壁12,13、及び上,下面壁14,15により、正面視の左右幅に対し前後幅(奥行量)が小さい箱状に形成されている。16は筺体1の下部に配設した基台である。
前記筐体1の前面壁10には吸気口2が設けられ、上面壁14には排気口4が形成されている。前記吸気口2には後述するHEPAフィルタ3が着脱自在に装着される。前記筐体1においてHEPAフィルタ3の上方には、前記HEPAフィルタ3を通過したろ過すべき物質(汚染物質)を検出するためのフィルタ測定ノズルFnが設けられている。
本発明空気清浄化装置ACは、図2(a)に例示したように、その前面側、すなわち前面壁10および後述する差圧計ボックス8の前面が、クリーンルームCR(ハザードルームHR)と排気ユニット設備空間EXを仕切る壁面Wの開口部Woに臨んで設置されるものである。図2(a)においてFは床面である。
図3,図4に示した本発明空気清浄化装置ACの第二例においても、筺体1は、図1,図2の筺体1と同様に、前,後面壁10,11、左右の側面壁12,13、上,下面壁14,15、基台16を備え、かつHEPAフィルタ3を装着する吸気口2と排気口4を備えている。なお、図3,図4に示す第二例の筺体1は、図1,図2示す第一例の筺体1と大きさと形状等が異なっているので、この点については後に述べる。
図5,図6に示した本発明空気清浄化装置ACの第三側の筺体1も、図1,図2と図3,図4に示した筺体1と同様の構成を備えているので、同じ符号を用いる。この第三例の筺体1も、図3,図4の筺体1と大きさ、形状等が異なっているので、この点についても後に述べる。
また、前記第一例~第三例の筐体1においては、上面壁14の上であって排気口4の前に、前記HEPAフィルタ3の性能(目詰まり)をチェックする差圧計を配置した差圧計ボックス8が設けられている。差圧計ボックス8についても後述する。
図1~図6に示した各筺体1の前面壁10には、正面から視て略短形状の吸気口2が開口され、該吸気口2の周りにHEPAフィルタ3の装着部としてフィルタ支持枠21が形成されている。該吸気口2には、その前面から図7~図10により説明するHEPAフィルタ3が前記支持枠21において着脱自在に装着される。そこで、HEPAフィルタ3について、図7~図10により説明する。
図7~図10に例示したHEPAフィルタ3において、31は、外周縁部が後方へ向けて水平に略90度曲げられた側断面略逆L状の折縁部31aを有する、正面から視て矩形のフランジ状をなす外枠、32は前記外枠31の内周縁31bの近傍裏面から当該外枠31の背面に向けて延出するように配置された短い略角筒状の内枠で、該内枠32における先端側は前記内周縁31b近傍に面接合するため側断面略L状に、即ち略垂直に立ち上がった接合面32aに形成されている。前記外枠31と内枠32によってフィルタ保持体を形成する。
正面から視て短い角筒状をなす内枠32の内部には、HEPAフィルタ本体33が装填されている。HEPAフィルタ本体33は、前記角筒状の内枠32の内部に丁度収まる大きさの筒状フレーム33aの内部に、グラスファイバ材などを主体とするフィルタ材33bが収装された形態のものである。このHEPAフィルタ本体33は、前記角筒状の内枠32の後端側から該内枠32に収挿され、該HEPAフィルタ本体33の先端部が前記外枠31の内周縁31bの背面に当接するまで押し込まれて装填されている。
HEPAフィルタ3において、外枠31とその折縁部31aがなす断面略逆L状部の裏面には、弾性のある樹脂発泡体などによるパッキン34が断面視略逆L状に設けられている。そして、前記外枠31の全周上には、前記パッキン34を貫通するビス取付用の穴35(ネジ穴35ともいう)が略等ピッチで設けられている。
上記のようにして外枠31と内枠32によるフィルタ保持体に装填されたHEPAフィルタ本体33は、その背面が、内枠32の後端内面に装填される側断面が略L状でリング状の押え部材36により押えられ支持されている。側断面略L状の押え部材36は、内枠32と平行な部位がビス等の止め具36aによって当該内枠32に固定されることにより、フィルタ本体33を内枠32の中に保持する(図10参照)。
上記のようにしてHEPAフィルタ本体33は、外枠31と内枠32が形成するフィルタ保持体に装填された状態で、リング状の押え部材36によって前記内枠32と外枠31に保持され、前記筺体1の前面壁10に形成された吸気口2に前記支持枠21において着脱自在に装着されるので、以下にこの点について説明する。
図1,図2において、第一例の筺体1の前面壁10の略中心域には、前記HEPAフィルタ3における内枠32を、余裕をもって挿入できるが、外枠31は挿入できない口径(大きさ)の吸気口2が形成されている。
吸気口2の外周上には、前面壁10の前面から断面略倒凸状に突出させた、前記HEPAフィルタ3における外枠31の折縁部31aに設けた大略断面略逆L状のパッキン34に係合するフィルタ支持枠21が設けられている。この支持枠21の前面には、前記HEPAフィルタ3における外枠31の前面に設けた複数のネジ穴35に対応する各位置に、底付のネジ穴22が設けられている。ネジ穴22を底付としたのは当該ネジ穴22が筐体1の内部に通じるのを防ぐためである。ここで、前記パッキン34やネジ穴35を含む前記フィルタ保持体と、前記フィルタ支持枠21に設けた底付ネジ穴22と、前記ネジ穴35,22にねじ込まれるネジ杆35aにより、気密ねじ止構造を形成している。
前記フィルタ支持枠21に対し、まず当該支持枠21の前面から前記HEPAフィルタ3が、その外枠31の裏面のパッキン34において係合される。次いで外枠31に設けた各ネジ穴35からビス等のネジ杆35aが支持枠21のネジ穴22に夫々にネジ込まれることにより、前記支持枠21に係合されている前記HEPAフィルタ3が当該支持枠21に固定されて吸気口2に着脱自在で気密に装着されることになる。
上記のようにして筐体1の前面壁10に形成された吸気口2に着脱自在に装着されたHEPAフィルタ3の交換に際しては、クリーンルームCR(ハザードルームHR)内に臨んだHEPAフィルタ3の前面のろ過面を覆う封し板を装着して、前記封し板で被覆した状態のまま、HEPAフィルタ3を取り外す。この場合において、HEPAフィルタ3に付着した汚染物質が二次飛散しないように、適宜、水やスプレー糊等を吹きかけることがある。このようにHEPAフィルタ3がクリーンルームCR(ハザードルームHR)の設置壁面Wの開口部Woに縦向き正面姿勢で臨んでいるため、交換作業が簡単に行える。
図1,図2の筺体1の吸気口2と、該吸気口2に着脱自在に装着される図7~図10に例示したHEPAフィルタ3の吸気口2への装着形態とそのための構成は、図3,図4、及び図5,図6に示した第二例と第三例の筺体1に設けた吸気口2と前記HEPAフィルタ3においても同じであるから、説明は省略する。
次に、図3,図4に示した本発明空気清浄化装置ACの第二例について説明する。第二例の筺体1は、図1,図2によって説明した第一例の筺体1とは、高さが略2倍強に形成されている点で異なっている。このため、吸気口2が前面壁10の下半部に設けられる一方、当該前面壁10の上半部には着脱式の蓋体51を有するフィルタ点検口5が設けられている。
蓋体51は開閉式であってもよい。蓋体51は、シール部51aを介してフィルタ点検口5に装着されている。蓋体51を取り外すときはシール部51aを剥がして蓋体51をこの点検口5から外す。シール部51aについては後述する。
図5,図6は、本発明空気清浄化装置ACの第三例で、第三例の筺体1は、前記第二例(図3,図4参照)のフィルタ点検口5の上方に第二点検口6を設けるために、全高が概ね前記第二例の筺体1の高さに当該第二点検口6を設けることができる高さが加えられた高さで形成されている。図5,図6に示す第三例の筺体1の他の構成は、図1~図4によって説明した第一例、第二例の筺体1と同様であるから、図1~図4の筺体1と同じ構成部分には同じ符号を付け、説明は省く。
図5、図6に示した本発明空気清浄化装置ACの第三例において、筺体1の高さを第二例の筺体1(図3,図4参照)の高さより大きく形成する理由は、図5,図6の筺体1の内部において、フィルタ点検口5より上方部位に水平姿勢で第二HEPAフィルタ7(2段目HEPAフィルタともいう)を設けるので、この第二HEPAフィルタ7の交換やメンテナンスなどのための第二点検口6を設置するためである。なお、図5,図6において、61は第二点検口6の蓋体、71は第二HEPAフィルタ7を水平姿勢で前記筺体1の内部に配置するため、筺体1の内部に設けた架台である。第二点検口6の蓋体61も、前記蓋体51の場合と同様に、当該第二点検口6に対してシール部61aを介して着脱自在に装着されている。
図5,図6に示す本発明空気清浄化装置ACの第三例においても、筺体1の下部の吸気口2には、先の実施例と同じHEPAフィルタ3が設けられている。そしてこの第三例の空気清浄化装置ACに設ける第二HEPAフィルタ7には、前記HEPAフィルタ3と同じ大きさ、形状のフィルタを第二HEPAフィルタ7として用いることができる。
しかし、第二HEPAフィルタ7に先の実施例のHEPAフィルタ3をそのまま用いて水平姿勢で配置するには、図5,図6の筺体1の奥行き量(前面壁10と後面壁11の間の距離)を、当該HEPAフィルタ3を水平姿勢で設置することができる奥行き量に形成しなければならない。因みに、図5,図6はこの例の概要を示したものである。筐体1の奥行き量を大きくしないためには、正立させた前記HEPAフィルタ3の高さ(水平にしたときの前後幅になる)を前記HEPAフィルタ3より小さい仕様で形成した第二HEPAフィルタ7を用いることである。
上記のように第二HEPAフィルタ7にHEPAフィルタ3を転用すると、部品数を抑える点で効果的であるが、筺体1の奥行き量が図1~図4の第一例、第二例の筺体1よりも大きくなる。従って、第三例の筺体1の奥行き量を、図1~図4の例と同じ浅目の奥行き量のものにするには、第二HEPAフィルタ7にその奥行き量に見合った前後幅に調整したHEPAフィルタを用いればよい。
図11,図12は、図3,図4により先に説明した本発明空気清浄化装置ACの第二例において、スキャンテストユニットを適用する状態を模式的に示した側断面図である。上記のスキャンテストユニットには、フィルタ点検口5の内側(筺体1の内部側)に、折り畳み状態で設けられた柔軟な略上衣状のカバー体(以下、フレキシブルハーフスーツFHSという)が含まれる。このスーツFHSは点検時に筐体1の正面に立った検査員Mが上半身を入れて、前記筺体1の内部に検査員Mの上半身を入れる際に使用する。フレキシブルハーフスーツFHSは、展開されて検査員Mの頭、上半身、両腕が入る頭部Ha、上半身部(胸腹部)Ub、両腕部Amを備えた柔軟なゴム系またはプラスチック系の膜状シート体で略上衣状に形成されている。
スキャンテストユニットには、上記フレキシブルハーフスーツFHSのほか、HEPAフィルタ3の外面に装着される簡易チャンバScと、該簡易チャンバScにホースHoを介して接続された粒子発生装置PAOと、チューブTuを介して前記簡易チャンバScに接続された一次側測定用パーティクルカウンタPc-1とによる一次側テストユニット、及び筺体1内部の上部にチューブTuを介して接続された二次側測定用パーティクルカウンタPc-2と、前記カウンタPc-2に筺体1の内部でチューブTuを介して接続されたスキャンテスト用のサンプリングプローブSpによる二次側テストユニットによって形成されている。
上記スキャンテストユニットを使用したスキャンテストは、一例として次の手順で行う。
フィルタ点検口5のシール部51aを剥がして蓋体51を取り外し、該点検口5の内側に取付けられている前記スーツFHSを筐体1の内側に膨らませる。簡易チャンバScは、HEPAフィルタの外枠31に取付け、一次側測定用パーティクルカウンタPc-1を、チューブTuを介して前記簡易チャンバScにセットする。さらに前記簡易チャンバScに粒子発生装置PAOを、ホースHoを介して接続する。
筺体1上部の前面壁10に設けた総合捕集効率測定口10aに二次側測定用パーティクルカウンタPc―2のチューブTuを介してセットする。該カウンタPC-2のチューブTuの先端側には、筺体1内部で測定チューブTuを介して接続されたスキャンテスト用のサンプリングプローブSpを接続する。これによりスキャンテストの準備を完了する。
以上のようにしてスキャンテストの準備が完了すると、以下の態様でスキャンテストを実行する。
まず、フレキシブルハーフスーツFHSに、検査員Mが入り、上半身を筺体1の内部に入れ、手でサンプリングプローブSpを握り、当該プローブSpでHEPAフィルタ3の内枠32や、ろ材面(二次側)をスキャンする。この時、検査補助者が粒子発生装置PAOの濃度調整やスキャン状態をパーティクルカウンタPc-1,Pc-2で監視しつつデータを取り、取り出したデータによりHEPAフィルタ3の性能に問題がないかの判別を行って、スキャンテストを完了する。
以上に説明した本発明空気清浄化装置ACの第一例~第三例では、従来装置と同様に、HEPAフィルタ3についてその性能の変化を測定し、HAPAフィルタを検査するための差圧計Dmが設けられるが、本発明では、差圧計Dmを従来技術のように筺体1に設置するのではなく、筺体1とは別容器として形成した差圧計ボックス8に設けるようにした。
本発明において、筺体1とは別に差圧計ボックス8を設けるのは、HEPAフィルタ3を通る前の一次側空気(室内の汚染空気)が、差圧計Dmの気密性のない部分から筺体1内部の二次側に漏れてHEPAフィルタ3で清浄化された二次側の空気が再汚染されるおそれがあるので、この事態の発生を防ぐためである。以下、この点について図13~17を参照して説明する。
差圧計ボックス8(以下、単にボックス8ともいう)は、筺体1の正面左右幅と略同じ左右幅を有する横長の密閉箱体81により形成されている。該ボックス8は、その正面が全面的に開口81aされており、該開口部81aを開閉可能に塞ぐ点検蓋82が、図17に示すシール構造83によって、前記開口部81aを塞いでいる。なお、シール構造83は、フィルタ点検口5,6とこれらの蓋体51,61のシール部51a,61aにも適用される。
前記シール構造83は、図17に例示するように、密閉箱体81の開口部81aの縁と蓋82の外周上の縁82aとを、対向した形態の側断面略L状に形成して2つの縁を重ね、重ねた縁が形成する側断面略凹状をなす溝状部の底をビス83aで締結し、前記溝状部の底に並んで取付けられたビス83aの上にマスキングテープ83bを敷設し、その上からコーキング材83cを充填して気密シールに形成している。前記コーキング材83cを取り除くには、マスキングテープ83bを引き剥がすように取り除くと、該テープ83bの上のコーキング材83cをテープ83bと一緒に前記凹状の溝状部から引き出すことができる。従って、この状態でビス83aを外して点検蓋82を開口部81aから取り外すことができる。図17で説明したシール構造83は、前記点検口5,6とそれらの蓋体51,61の間のシール部51a,61aにも適用されている。
差圧計ボックス8の点検蓋82には、図の例では左側に差圧計Dmが,右側には、一次側空気の取り込み孔A1が、それぞれ設けられている。差圧計Dmには、一次側と二次側の空気を導入する空気取入部a1,a2が設けられており(図14参照)、前記取込み孔A1はエアロックフィルタとチューブ(図示せず)を介して差圧計Dmの一次側取入部a1に接続され、二次側取込み孔A2は、前記箱体81の底84にエアロックフィルタを備えて形成され差圧計Dmの二次側空気の取入部a2にチューブTuを介して接続される。二次側の取込み孔A2は,筺体1の上面壁14を通して筺体1の内部(二次側)に接続される。
なお、前記箱体81は、その底84において筐体1の上面壁14に形成した取付座84bに取付ネジ84aによって固定されている。前記箱体81の取付位置は、筐体1の側面や前面などでもよく、また取付態様も取付座84bと取付ネジ84a以外の手段によっても可能であるから、上記例に限られるものではない。
上記差圧計ボックス8の構成により、差圧計Dmは、HEPAフィルタ3,第二HEPAフィルタ7が設けられた筺体1とは別個独立した密閉容器の箱体81に設けられ、特に、差圧計Dmの一次側空気の取入部a1が筺体1の外に設けた一次側空気の取込み孔A1にチューブを介して接続されているから、万一、差圧計Dmの空気取り入れ系内でエア漏れが生じても筺体1内の清浄化された二次側空気が再汚染されることはない。
本発明は以上の通りであるから、各産業分野で使用されているクリーンルーム等の室内空気を清浄化して外部に排出するための空気清浄化装置として、きわめて有用である。
AC 本発明空気清浄化装置
CR クリーンルーム
HR ハザードルーム
W 本発明空気清浄化装置の設置壁面
1 筺体
10 前面壁
11 背面壁
12、13 側面壁
14 上面壁
15 底面壁
16 基台
2 吸気口
3 HEPAフィルタ
31 外枠
32 内枠
33 HEPAフィルタ本体
34 パッキン
35 ネジ穴
36 押え部材
4 排気口
5 フィルタ点検口
51 フィルタ点検口の蓋体
51a シール部

Claims (7)

  1. クリーンルームやハザードルーム等の室内から流入する空気をHEPAフィルタまたはULPAフィルタ(以下、エアフィルタという。)により清浄化して排気する空気清浄化装置において、前記室内と排気ユニット設備空間を仕切る壁面の開口部に臨んで設置され、当該空気清浄化装置の本体を形成する筺体の前面に、前記エアフィルタを当該筺体の前面側から縦向き姿勢で気密に装着でき、かつ当該エアフィルタの気密装着を解除しフィルタ交換をすることができるようにしたエアフィルタ装着部を備えることを特徴とする空気清浄化装置。
  2. エアフィルタの装着部は、吸引口の外周上に突出させたフィルタ支持枠と、該フィルタ支持枠にパッキンにおいて係合する前記エアフィルタの外枠と内枠によるフィルタ保持体と、前記パッキンを含むフィルタ保持体と前記フィルタ支持枠に形成した気密ねじ止構造と、を備える請求項1に記載の空気清浄化装置。
  3. 前記エアフィルタのろ過状態をチェックする差圧計を、前記筐体とは独立した別製の気密容器による差圧計ボックスに設置し、該差圧計ボックスを前記筐体の外に設けて前記差圧計に前記エアフィルタの一次側と二次側の空気を導入するようにした請求項1又は2に記載の空気清浄化装置。
  4. 筺体の前記エアフィルタ装着部の上方に当該エアフィルタの二次側を点検するフィルタ点検口を形成した請求項1~3のいずれかに記載の空気清浄化装置。
  5. フィルタ点検口の上方の筺体内部に、2段目の前記エアフィルタを設けた請求項4に記載の空気清浄化装置。
  6. 2段目の前記エアフィルタの設置位置に対応する筺体前面壁に当該2段目エアフィルタ用のフィルタ点検口を設けた請求項5に記載の空気清浄化装置。
  7. フィルタ点検口の筺体内部には、スキャンテストユニットの一部をなす略上衣状カバー体を展開折畳み自在に配置した請求項4又は6に記載の空気清浄化装置。
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