JP6993105B2 - 車載器 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された車載器に関する。
車載器として、デジタルタコグラフは、速度、走行距離、走行時間等の運転データの他、ボタンの押下や車両の状態等も記録可能である。また、車両の走行中においては、デジタルタコグラフに対し、乗務員は複雑な操作を行えない仕組みとなっているが、ボタンの押下等の簡単な操作については、停車時と同様に操作可能である。
先行技術として、運転者がカーナビゲーション等の表示装置を目視している時間が、目視許容時間を超えると、表示装置の表示状態を注意を促す画面に変更する車両表示装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2017-39461号公報
しかし、乗務員がデジタルタコグラフを操作する場合、簡単な操作であっても、少なからず道路状況から目を離す状態となるので、運転状態によってはあまり好ましくない場合もある。また、特許文献1では、走行中に乗務員が車載器を操作することについて何も示されていない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の走行中において乗務員による操作を抑制できる車載器を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載器は、下記(1)~()を特徴としている。
(1) 車両に搭載された車載器であって、
乗務員による操作を受け付ける操作部と、
前記車両の走行中に前記操作が行われた場合、警報を出力する警報出力部と、
前記車両の運転状態を取得する運転状態取得部と、を備え、
前記警報出力部は、前記車両の運転状態に対応する警報レベルで前記警報を出力し、
前記警報出力部は、高い警報レベル及び低い警報レベルで前記警報を出力可能であり、
前記警報出力部は、前記運転状態取得部によって取得された速度が閾値を超えたと判定された第1の場合、前記運転状態取得部によって前記車両が横断歩道の直前であると判別された第2の場合、又は、前記運転状態取得部によって前記車両が右折中若しくは左折中であると判別された第3の場合、前記高い警報レベルで前記警報を出力
前記第1、第2及び第3の何れの場合でもないときには、昼間であるか夜間であるかを判定し、昼間である場合には記憶部に記憶される警報発生回数を第1値だけ加算するように更新し、夜間である場合には前記記憶部に記憶される前記警報発生回数を前記第1値より大きい第2値だけ加算するように更新し、前記記憶部に記憶されている前記警報発生回数が所定の上限回数以上である場合には前記高い警報レベルで前記警報を出力し、前記記憶部に記憶されている前記警報発生回数が前記上限回数未満である場合には前記低い警報レベルで前記警報を出力する、
ことを特徴とする車載器。
上記(1)の構成の車載器によれば、車両の走行中において乗務員による操作を抑制できる。また、走行中に乗務員による操作があった場合、運転状態に見合った、適切な警報を行うことができる。
更に、上記()の構成の車載器によれば、安全運転の妨げとなるような早い速度で走行中、乗務員による操作に対し強い注意警報を行うことができる。また、乗務員に対し、車両の停止時に操作を行うことを促すことができる。
更に、上記()の構成の車載器によれば、比較的遅い速度で走行中であっても、速度に見合った警報を行うことができ、乗務員に適切な注意喚起を行うことができる。
) 前記警報出力部は、前記低い警報レベルの場合に警報音を鳴動させ、前記高い警報レベルの場合に警報音を鳴動させると共に外部装置に警報イベントを通知する、
ことを特徴とする上記()の構成の車載器。
上記()の構成の車載器によれば、外部装置は、高い警報レベルの警報イベントを管理することができる。また、外部の管理者は、警報イベントを基に、乗務員に対し安全運転の励行を促すように教育することができる。
本発明によれば、車両の走行中において乗務員による操作を抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態におけるデジタルタコグラフを含む運行管理システムの構成を示す図である。 図2は、デジタルタコグラフの操作パネルを示す図である。 図3は、デジタルタコグラフの動作手順を示すフローチャートである。 図4は、図3に続くデジタルタコグラフの動作手順を示すフローチャートである。 図5は、車両の走行に対するデジタルタコグラフの動作を説明する図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
以下、本実施形態に係る車載器について図面を用いて説明する。本実施形態の車載器は、例えばトラック等の運搬車両(以下、単に車両という)に搭載され、運行データを記録する運行記録装置(デジタルタコグラフ)に適用される。なお、デジタルタコグラフは、タクシーや一般車両に搭載されてもよい。デジタルタコグラフは、ネットワークを介して、車両の運行を管理する事務所PCと接続される。なお、デジタルタコグラフと事務所PCとは、ネットワークを介して接続される代わりに、事務所PCが、デジタルタコグラフで計測された運行記録データを記録したメモリカードを読み込む構成であってもよい。
図1は、本発明の実施形態におけるデジタルタコグラフ10を含む運行管理システム5の構成を示す図である。運行管理システム5は、ネットワーク70を介して接続されるデジタルタコグラフ10と事務所PC30とを含む構成を有する。
事務所PC30は、事務所に設置された汎用のコンピュータ装置で構成され、車両の運行を管理する。ネットワーク70は、デジタルタコグラフ10と広域通信を行う無線基地局8や事務所PC30が接続されるインターネット等のパケット通信網であり、デジタルタコグラフ10と事務所PC30と間で行われるデータ通信を中継する。デジタルタコグラフ10と無線基地局8との間の通信は、LTE(Long Term Evolution)/4G(4th Generation)等のモバイル通信網(携帯回線網)で行われてもよいし、無線LAN(Local Area Network)で行われてもよい。
デジタルタコグラフ10は、車両に搭載され、出入庫時刻、走行距離、走行時間、走行速度、速度オーバー、エンジン回転数オーバー、急発進、急加速、急減速等の運行データを記録する。デジタルタコグラフ10は、CPU11、RTC(時計IC)17、カードI/F18、音声I/F19、SW入力部22、不揮発メモリ25、揮発メモリ26及び表示部27を有する。
CPU11は、デジタルタコグラフ10の各部を統括的に制御する。不揮発メモリ25は、CPU11によって実行される車載器プログラム等を格納する。また、不揮発メモリ25には、走行中の操作に対する注意を促すための「走行中に操作しないで下さい」等の音声メッセージが登録される。なお、不揮発メモリ25は、バッテリ電源が供給されなくなっても、データを保持する。
揮発メモリ26は、運行データや警報発生回数等を一時的に記録する。カードI/F18には、乗務員が所持するメモリカード65が挿抜自在に接続される。CPU11は、カードI/F18に接続されたメモリカード65に対し、運行データ等のデータを書き込む。音声I/F19には、内蔵スピーカ20が接続される。内蔵スピーカ20は、警報等の音声を発する。
RTC17(計時部)は、現在時刻を計時する。SW入力部22は、デジタルタコグラフ10の筐体に配置され、乗務員による押下操作を受け付け可能な操作ボタンbn1~bn4を有する。表示部27は、LCD(liquid crystal display)で構成され、現在の日時、通信や動作の状態等を表示する。
また、デジタルタコグラフ10は、速度I/F12A、エンジン回転I/F12B、外部入力I/F13、センサ入力I/F14、アナログ入力I/F29、GPS受信部15、操作入力I/F16A、SW入力I/F16B、画像処理部56、通信部24及び電源部21を有する。
速度I/F12Aには、車両の速度を検出する車速センサ51が接続され、車速センサ51からの速度パルスが入力される。車速センサ51は、デジタルタコグラフ10にオプションとして設けられてもよいし、デジタルタコグラフ10とは別の装置として設けられてもよい。エンジン回転I/F12Bには、エンジン回転数センサ(図示せず)からの回転パルスが入力される。外部入力I/F13には、外部機器(図示せず)が接続される。
センサ入力I/F14には、加速度(G値)を検知する(衝撃を感知する)加速度センサ(Gセンサ)28が接続され、Gセンサ28からの信号が入力される。アナログ入力I/F29には、左折や右折する時に操作されるウインカSW(図示せず)、ハンドルの舵角を検知する舵角センサ(図示せず)、エンジン温度(冷却水温)を検知する温度センサ(図示せず)、燃料量を検知する燃料量センサ(図示せず)等の信号が入力される。CPU11は、アナログ入力I/Fを介して入力されるこれらの情報を基に、各種の運転状態を検出する。
GPS受信部15は、GPSアンテナ15aに接続され、GPS衛星から送信される信号を受信し、現在位置情報(GPS情報)を取得する。操作入力I/F16Aには、乗務員が入力(押下)操作可能なハンディテンキー(H/T)23が接続される。ハンディテンキー23には、「0」~「9」の数値キーや記号キー等のテンキー23z、及びこれらのボタン操作を視認可能に表示する表示器23yが配置される(図2参照)。
SW入力I/F16Bには、スイッチユニット(SWU)52が接続される。SWU52には、乗務員が操作可能な3つの操作ボタンbn5~bn7(図2参照)が配置される。例えば、操作ボタンbn5は入庫ボタン、操作ボタンbn6は出庫ボタン、操作ボタンbn7は空車/実車の切替ボタンである。なお、操作ボタンの数は任意である。また、SWU52に配置される操作ボタンbn5~bn7は、筐体10zに配置された操作ボタンbn1~bn4のいずれかと同じであってもよいし、異なってもよい。
画像処理部56には、カメラ55が接続される。カメラ55は、フロントウインドウ等に設置される1つもしくは複数の高画質カメラであり、車両の前方画像等を撮像する。画像処理部56は、カメラ55で撮像された画像に対して画像処理を施し、横断歩道等を検出する画像認識機能を有する。横断歩道等の画像認識は、公知の技術である。例えば、画像処理部56は、カメラ55で路面を撮像して得られた画像を俯瞰画像に変換し、この俯瞰画像の輝度を車両進行方向に平行に積分し、進行方向に垂直な方向に対する輝度プロファイルを求めることで、複数の白線が描かれた横断歩道を検出する。また、例えば、画像処理部56は、カメラ55で撮像された車両前方の画像に対し、道路上の複数の白線が同じ消失点に向かっていることで横断歩道を認識する。
通信部24は、広域通信を行い、携帯回線網(モバイル通信網)を介して無線基地局8に接続されると、無線基地局8と繋がるインターネット等のネットワーク70を介して、事務所PC30と通信を行う。電源部21は、イグニッションスイッチのオン等によりデジタルタコグラフ10の各部に電力を供給する。
一方、事務所PC30は、汎用のオペレーティングシステムで動作するPCである。事務所PC30は、運行管理装置(外部装置)として機能し、CPU31、通信部32、表示部33、記憶部34、カードI/F35、操作部36、出力部37、音声I/F38及び外部I/F48を有する。
CPU31は、事務所PC30の各部を統括的に制御する。通信部32は、ネットワーク70を介してデジタルタコグラフ10と通信可能である。
表示部33は、運行管理画面等を表示する。記憶部34は、デジタルタコグラフ10で計測されたデータを基に、運行状況を管理する運行管理プログラム等を格納する。
カードI/F35には、メモリカード65が挿抜自在に装着される。カードI/F35は、デジタルタコグラフ10によって計測され、メモリカード65に記憶された運行データを入力する。操作部36は、キーボードやマウス等を有し、事務所PCの運行管理者(以下、管理者という)の操作を受け付ける。出力部37は、各種データを出力する。音声I/F38には、マイク41及びスピーカ42が接続される。管理者は、マイク41及びスピーカ42を用いて音声通話を行うことも可能である。外部I/F48には、外部記憶装置(図示せず)等が接続可能である。
図2は、デジタルタコグラフ10の操作パネルを示す図である。デジタルタコグラフ10は箱形の筐体10zを有する。デジタルタコグラフ10の筐体10zの前面には、表示部27、スピーカ20、カードI/F18の挿入口18z、及び4つの操作ボタンbn1~bn4が配置される。
表示部27は、現在日時、ボタンbn1~bn4の押下操作によって変更されるデジタルタコグラフのモード等を表示する。図2では、表示部27には、現在日時「2017/1/1」、及び一般道路を走行中を表す「一般」の文字が表示される。スピーカ20は、ブザー音等の警報音を鳴動したり、音声メッセージを発する。カードI/F18の挿入口18zには、乗務員がメモリカード65を挿抜自在である。
4つの操作ボタンbn1~bn4のうち、操作ボタンbn1は、ETC利用時に押下される。操作ボタンbn2は、高速道路を走行する際に押下される。操作ボタンbn3は、一般道路を走行する際に押下される。操作ボタンbn4は、荷積み作業等を行う際に押下される。なお、操作ボタンの数は、4つに限られず、任意の数でよい。操作ボタンとしては、この他、出庫時に押下される出庫ボタン、入庫時に押下される入庫ボタン、荷を積載していないで走行する際に押下される空車ボタン、荷積み状態で走行する際に押下される実車ボタン等が挙げられる。
また、操作ボタンは、押下することによりオンまたはオフに切り替えられる、機械式スイッチの他、タッチ操作でオンまたはオフに切り替えられるソフトキーであってもよい。ソフトキーの場合、表示部を有するタッチパネルで構成されてもよい。
また、デジタルタコグラフ10には、オプションとして、乗務員が操作可能なハンディテンキー23や、手元で操作可能なスイッチユニット(SWU)52が接続可能である。乗務員がハンディテンキー23やSWU52を操作する場合も、デジタルタコグラフ10の操作ボタンbn1~bn4を操作する場合と同様、乗務員の目線が道路状況から外れる可能性がある。
上記構成を有するデジタルタコグラフ10の動作を示す。図3及び図4はデジタルタコグラフ10の動作手順を示すフローチャートである。なお、デジタルタコグラフ10は、車両3に搭載されたバッテリから電源が常時供給されており、車両の停車中も省電力モードで動作可能である。
デジタルタコグラフ10のCPU11は、ボタン操作を受け付けるまで待機する(S1)。このボタン操作は、筐体10zに配置された操作ボタンbn1~bn4、ハンディテンキー23に配置されたテンキー23z、SWU52に配置された操作ボタンbn5~bn7のいずれのボタンも対象となる。
CPU11は、これらのボタンの少なくとも1つのボタン操作が行われると、イグニッションキーがオンであるか否かを判別する(S2)。イグニッションキーがオフのままである場合、CPU11は、ステップS1の処理に戻る。一方、イグニッションキーがオンであると、CPU11は、出庫状態であるか否かを判別する(S3)。出庫状態は、例えば、揮発メモリ26に記憶されている車両3の運転状態から判別されてもよいし、出庫ボタンが押下されたことで判別されてもよい。あるいは、事業所等の出入口に設置された通信装置からの信号を受信して判別されてもよいし、事務所PCからの通知で判別されてもよい。
出庫状態でない場合、CPU11は、ステップS1の処理に戻る。一方、出庫状態である場合、CPU11は、走行中であるか否かを判別する(S4)。車両3が走行中でない場合、CPU11は、ステップS1の処理に戻る。一方、車両3が走行中である場合、つまり、走行中に乗務員によってボタン操作が行われた場合、CPU11は、車両3の速度vが設定値vm(閾値)より大きいか否かを判別する(S5)。設定値vmは、例えば乗務員が道路状況を目視で確認していないと、運転に支障が生じると判断される速度値に設定される。設定値vmは、一例として40kmである。
速度vが設定値vmより大きい場合、高い警報レベルで警報(強い注意警報)が行われる。CPU11は、スピーカ20から注意警報を鳴動する(S6)。この注意警報では、CPU11は、スピーカ20から、例えば「走行中に操作しないで下さい」等の音声メッセージを発音させる。あるいは、CPU11は、スピーカ20から、ブザー音等の警報音を鳴動させる。また、CPU11は、メモリカード65に警報イベントを記録する。また、CPU11は、注意警報を表示部27に表示してもよい。
CPU11は、事務所PC30に対し、無線通信で警報イベントの情報を送信する(S7)。この警報イベントの情報には、警報の発生時刻、発生した車両番号の情報等が含まれる。CPU11は、揮発メモリ26に記憶された警報発生回数Cを値0に初期化する(S8)。この後、CPU11はステップS1の処理に戻る。
ステップS5で速度が設定値以下である場合、CPU11は、車両3が横断歩道の直前であるか否かを判別する(S9)。横断歩道の直前であるか否かの判断は、前述したように、画像処理部56がカメラ55で撮像された画像に対し画像認識処理を施すことで行われる。また、横断歩道の位置情報があらかじめ登録されている場合、GPS受信部15で得られる自車両のGPS位置情報を基に、CPU11が横断歩道の直前であるか否かを判断してもよい。また、CPU11は、横断歩道の近傍に設置された通信装置から信号を受信することにより、車両3が横断歩道の直前であると判断してもよい。
横断歩道の直前である場合、CPU11は、ステップS6以降の処理に進み、前述した強い注意警報を行う。一方、ステップS9で横断歩道の直前でない場合、CPU11は、車両3が右折中あるいは左折中であるか否かを判別する(S10)。例えば、乗務員の操作により左折位置や右折位置にウインカが切り替えられことを表すウインカSWの信号を基に、CPU11は、車両3が右折中あるいは左折中であるか否かを判断可能である。また、CPU11は、舵角センサにより検知されるハンドルの舵角信号を基に、車両3が右折中あるいは左折中であるか否かを判断可能である。
車両3が右折中あるいは左折中である場合、CPU11は、ステップS6以降の処理に進み、前述した強い注意警報を行う。一方、ステップS10で車両3が右折中あるいは左折中でないと判断された場合、CPU11は、RTC17により計時される時刻を基に、昼間であるか否かを判別する(S11)。なお、CPU11は、GPS受信部15により受信されるGPS衛星からの信号を基に現在時刻を取得し、昼間であるか否かを判別してもよい。
昼間である場合、CPU11は、揮発メモリ26に記憶された警報発生回数Cを値1増やす(加算する)ようにカウントアップする(S12)。一方、ステップS11で夜間であり、昼間でないと判別された場合、CPU11は、揮発メモリ26に記憶された警報発生回数Cを値3増やす(加算する)ようにカウントアップする(S13)。夜間では、昼間と比べて、安全運転を行うために、道路状況をより視認する必要があるので、警報が早期に発生し易くなるようにする。ここで、夜間の場合、警報発生回数Cを値3加算する理由は、交通事故発生件数を昼夜別に集計した結果、昼間に比べて、夜間では、死亡事故発生率が2.7倍になるという統計データに基づく。従って、夜間運転時には、昼間運転時と比較して、乗務員の安全性をより高く確保した状態で操作される必要がある。なお、カウントアップ量は、整数である値3でなく、値2.7等に設定されてもよい。
CPU11は、警報発生回数Cが予め設定された上限回数Cm以上であるか否かを判別する(S14)。上限回数Cmは任意に設定可能である。警報発生回数C ≧ 上限回数Cmの場合、CPU11は、前述したステップS6~S8の処理と同様、強い注意警報を行う。即ち、CPU11は、スピーカ20から注意警報を鳴動する(S15)。この注意警報では、CPU11は、スピーカ20から、例えば「走行中に操作しないで下さい」等の音声メッセージを発音させる。あるいは、CPU11は、スピーカ20から、ブザー音等の警報音を鳴動させる。また、CPU11は、メモリカード65に警報イベントを記録する。
CPU11は、事務所PC30に対し、無線通信で警報イベントの情報を送信する(S16)。この警報イベントの情報には、警報の発生時刻、発生した車両番号の情報等が含まれる。CPU11は、揮発メモリ26に記憶された警報発生回数Cを値0に初期化する(S17)。この後、CPU11はステップS1の処理に戻る。
一方、ステップS14で警報発生回数C < 上限回数Cmの場合、CPU11は、低い警報レベルで警報(弱い注意警報)を行う。即ち、CPU11は、スピーカ20から注意警報を鳴動する(S18)。この注意警報では、CPU11は、スピーカ20から、例えば「走行中に操作しないで下さい」等の音声メッセージを発音させる。あるいは、CPU11は、スピーカ20から、ブザー音等の警報音を鳴動させる。弱い注意警報では、CPU11は、メモリカード65に警報イベントを記録したり、事務所PC30に警報情報を通知する処理を行わない。また、強い注意警報と弱い注意警報とでは、スピーカ20で発音される警報メッセージの内容を変えてもよく、例えば、弱い注意警報では「安全運転を励行しましょう」と緩やかな表現に変えてもよいし、弱い注意警報では音量を下げる等、警報音の態様を変えてもよい。この後、CPU11はステップS1の処理に戻る。
図5は、車両3の走行に対するデジタルタコグラフ10の動作を説明する図である。図5(A)では、車両3の走行中に乗務員がデジタルタコグラフ10を操作した場合を示す。乗務員が指hdでデジタルタコグラフ10の操作ボタンbn2を押下すると、デジタルタコグラフ10は、スピーカ20から、走行中の操作を注意するために注意警報を鳴動する。例えば、デジタルタコグラフ10は、「走行中に操作しないで下さい」等の音声メッセージを発音する。また、強い注意警報を行う場合、デジタルタコグラフ10は、無線通信により事務所PC30に警報イベントの情報を通知する。
図5(B)では、乗務員が警報によって、走行中の操作を注意されたので、車両3を停車する。その上で、乗務員は指hdでデジタルタコグラフ10の操作ボタンbn3を押下する。デジタルタコグラフ10は、車両3が停車中であるので、スピーカ20から警報音を鳴動しない。従って、乗務員は、デジタルタコグラフ10に対する操作を継続できる。
図5(C)では、デジタルタコグラフ10に対する操作が停車中に行われたので、乗務員は、容易に道路状況を把握できる。前方車両4が赤信号で停車すると、乗務員は、余裕を持って、車両3を前方車両4の後に停止し、デジタルタコグラフ10を操作できる。
このように、デジタルタコグラフ10は、設定値より大きな速度で車両が走行している状態で、乗務員による操作が行われた場合、強い注意警報を鳴動させ、事務所PCに発生時刻、発生車両等を含む警報イベントの情報を送信する。
また、デジタルタコグラフ10は、画像認識機能により、横断歩道を検出し、かつ、走行中に操作が行われた場合、強い注意警報を鳴動させ、事務所PCに発生時刻、発生車両等を含む警報イベントの情報を送信する。
また、デジタルタコグラフ10は、ウインカ信号により左折あるいは右折が検出され、かつ、走行中に操作が行われた場合、強い注意警報を鳴動させ、事務所PCに発生時刻、発生車両等を含む警報イベントの情報を送信する。
また、デジタルタコグラフ10は、設定値以下の速度で車両が走行している状態で、乗務員による操作が行われた場合、注意警報を鳴動させるが、警報発生回数Cが上限回数Cm以上であった場合、注意警報と共に、事務所PCに発生時刻、発生車両等を含む警報イベントの情報を送信する。
また、デジタルタコグラフ10は、夜間の走行中に乗務員による操作が行われた場合、昼間よりも早い段階で事務所PCに発生時刻、発生車両等を含む警報イベントの情報を送信する。
したがって、走行中に乗務員による操作が行われた場合、デジタルタコグラフ10は、注意警報を発することで、乗務員に注意を促すことができ、安全運転に繋がる。また、走行中、特定の操作が行われた場合、あるいは繰り返し操作が行われた場合、警報イベントが事務所PCに通知されるので、事務所の管理者は、運転中のリスクを早急に発見できる。
以上示したように、本実施形態のデジタルタコグラフ10(車載器)は、車両3に搭載される。デジタルタコグラフ10のCPU11(操作部)は、SW入力部22に配置された操作ボタンbn1~bn4に対する、乗務員の指hdによる押下を受け付ける。CPU11(警報出力部)は、車両3の走行中に操作ボタンbn1~bn4の押下(操作)が行われた場合、注意警報(警報)を出力する。CPU11(運転状態取得部)は、車両3の速度等の運転状態を取得する。CPU11は、注意警報を出力する際、運転状態に対応する警報レベルで注意警報を出力する。これにより、車両の走行中、乗務員による操作を抑制できる。また、走行中に乗務員による操作があった場合、運転状態に見合った、適切な警報を行うことができる。
また、CPU11は、高い警報レベル及び低い警報レベルで注意警報を出力可能である。CPU11は、車両3の速度vが設定値vm(閾値)を超える場合、強い注意警報(高い警報レベルで警報)を出力する。これにより、安全運転の妨げとなるような早い速度で走行中、乗務員による操作に対し強い注意警報を行うことができる。また、乗務員に対し、車両の停止時に操作を行うことを促すことができる。
また、CPU11は、速度vが設定値vm(閾値)以下である場合、夜間、または、日中であっても、警報発生回数Cが上限値Cmであると(所定の条件が満たされると)、強い注意警報を出力し、一方、日中であり、かつ、警報発生回数Cが上限値Cm未満であると(所定の条件が満たされないと)、弱い注意警報を出力する。これにより、比較的遅い速度で走行中であっても、速度に見合った警報を行うことができ、乗務員に適切な注意喚起を行うことができる。
また、CPU11は、弱い注意警報の場合に警報音を鳴動させ、強い注意警報の場合に警報音を鳴動させると共に事務所PC30(外部装置)に警報イベントを通知する。
これにより、事務所PCは、高い警報レベルの警報イベントを管理することができる。また、事務所の管理者は、警報イベントを基に、乗務員に対し安全運転の励行を促すように教育することができる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、車両に搭載される車載器として、デジタルタコグラフに適用される場合を示したが、ドライブレコーダ、カーナビゲーション、パネルメータ等に適用されてもよい。また、車載器は、乗務員によって所持されるスマートフォンやタブレット端末であってもよい。
ここで、上述した本発明に係る車載器の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載された車載器(デジタルタコグラフ10)であって、
操作を受け付ける操作部(CPU11)と、
前記車両の走行中に前記操作が行われた場合、警報を出力する警報出力部(CPU11)と、
前記車両の運転状態を取得する運転状態取得部(CPU11)と、を備え、
前記警報出力部は、前記車両の運転状態に対応する警報レベルで前記警報を出力する、
ことを特徴とする車載器。
[2] 前記警報出力部は、高い警報レベル及び低い警報レベルで前記警報を出力可能であり、
前記運転状態取得部によって取得された速度が閾値(設定値vm)を超える場合、前記高い警報レベルで前記警報を出力する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載器。
[3] 前記警報出力部は、前記速度が前記閾値以下である場合、所定の条件が満たされると、前記高い警報レベルで前記警報を出力し、前記所定の条件が満たされないと、前記低い警報レベルで前記警報を出力する、
ことを特徴とする上記[2]に記載の車載器。
[4] 前記警報出力部は、前記低い警報レベルの場合に警報音を鳴動させ、前記高い警報レベルの場合に警報音を鳴動させると共に外部装置(事務所PC30)に警報イベントを通知する、
ことを特徴とする上記[2]または[3]に記載の車載器。
3 車両
4 前方車両
5 運行管理システム
8 無線基地局
10 デジタルタコグラフ(運行記録装置)
11、31 CPU
12A 速度I/F
12B エンジン回転数I/F
13 外部入力I/F
14 センサ入力I/F
15 GPS受信部
15a GPSアンテナ
16A 操作入力I/F
16B SW入力I/F
17 RTC
18 カードI/F
18z 挿入口
19 音声I/F
20、42 スピーカ
21 電源部
22 SW入力部
23 ハンディテンキー(H/T)
23y 表示器
23z テンキー
24、32 通信部
25 不揮発メモリ
26 揮発メモリ
27 表示部
28 Gセンサ
29 アナログ入力I/F
30 事務所PC
33 表示部
34 記憶部
35 カードI/F
36 操作部
37 出力部
38 音声I/F
41 マイク
48 外部I/F
51 車速センサ
52 スイッチユニット(SWU)
55 カメラ
56 画像処理部
65 メモリカード
70 ネットワーク
bn1~bn7 操作ボタン

Claims (2)

  1. 車両に搭載された車載器であって、
    乗務員による操作を受け付ける操作部と、
    前記車両の走行中に前記操作が行われた場合、警報を出力する警報出力部と、
    前記車両の運転状態を取得する運転状態取得部と、を備え、
    前記警報出力部は、前記車両の運転状態に対応する警報レベルで前記警報を出力し、
    前記警報出力部は、高い警報レベル及び低い警報レベルで前記警報を出力可能であり、
    前記警報出力部は、前記運転状態取得部によって取得された速度が閾値を超えたと判定された第1の場合、前記運転状態取得部によって前記車両が横断歩道の直前であると判別された第2の場合、又は、前記運転状態取得部によって前記車両が右折中若しくは左折中であると判別された第3の場合、前記高い警報レベルで前記警報を出力
    前記第1、第2及び第3の何れの場合でもないときには、昼間であるか夜間であるかを判定し、昼間である場合には記憶部に記憶される警報発生回数を第1値だけ加算するように更新し、夜間である場合には前記記憶部に記憶される前記警報発生回数を前記第1値より大きい第2値だけ加算するように更新し、前記記憶部に記憶されている前記警報発生回数が所定の上限回数以上である場合には前記高い警報レベルで前記警報を出力し、前記記憶部に記憶されている前記警報発生回数が前記上限回数未満である場合には前記低い警報レベルで前記警報を出力する、
    ことを特徴とする車載器。
  2. 前記警報出力部は、前記低い警報レベルの場合に警報音を鳴動させ、前記高い警報レベルの場合に警報音を鳴動させると共に外部装置に警報イベントを通知する、
    ことを特徴とする請求項に記載の車載器。
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