<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<管理システムの概要>
まず、実施形態に係る管理システム1の概要について説明する。なお、本実施形態では、電気自動車の充電は、電気自動車のバッテリーへの充電を意味する。また、以下では、説明の便宜上、電気自動車の充電の代行を単に充電代行と称して説明する。
管理システム1は、発注者からの依頼に応じた代行者による充電代行を管理する。ここで、代行者は、電気自動車の充電を代行して対価を得たい人のことである。より具体的には、代行者は、電気自動車の充電を代行する際に発生する複数の作業のうちの少なくとも1つを行うことにより対価を得る人(又は対価を得たい人)のことである。当該複数の作業には、例えば、電気自動車の引取、電気自動車の充電設備への接続、電気自動車の返却等が含まれる。なお、当該複数の作業には、他の作業が含まれる構成であってもよい。発注者は、料金を支払うことにより、電気自動車の充電を他者に代行させたい人のことである。
例えば、管理システム1は、電気自動車の充電を他者に代行させたい発注者A1と電気自動車の充電を代行して対価を得たい代行者A2との間において結ばれる充電代行の契約と、発注者A1への充電代行の料金の請求と、代行者A2への充電代行の対価の支払いとを管理(仲介)するシステムである。
より具体的には、管理システム1は、発注者A1から、電気自動車Bについての充電代行の依頼を受け付ける。管理システム1は、受け付けた当該依頼に基づいて、発注者A1から依頼された電気自動車Bについての充電代行を代行者A2に行わせる。そして、管理システム1は、当該充電が無事に完了されるまでの間、電気自動車Bの充電中の盗難、悪戯、事故等の発生を抑制するため、電気自動車Bの監視を行う。管理システム1は、当該充電が完了された後、電気自動車Bについての充電代行の対価を得たい代行者A3に電気自動車Bの返却を行わせる。ここで、代行者A2と代行者A3は、同一人物であってもよく、異なる人物であってもよい。管理システム1は、電気自動車Bの返却が完了した後、発注者A1に対して電気自動車Bについての充電代行の料金を請求する。また、管理システム1は、電気自動車Bの返却が完了した後、代行者A2と代行者A3に、電気自動車Bについての充電代行の対価(すなわち、謝礼金、給金等)を支払う。
このように、管理システム1は、代行者による充電代行を管理する。これにより、管理システム1は、電気自動車の充電を代行するサービスを提供することができる。以下では、このような管理システム1の構成について詳しく説明する。
図1は、実施形態に係る管理システム1の構成の一例を示す図である。管理システム1は、1以上の第1端末10と、1以上の第2端末20と、1以上の情報処理装置30と、管理装置40を備える。ここで、以下では、説明の便宜上、1以上の第1端末10のそれぞれを操作するユーザーを第1ユーザーと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、1以上の第2端末20のそれぞれを操作するユーザーを第2ユーザーと称して説明する。
第1ユーザーは、前述の代行者の一例である。すなわち、第1ユーザーは、充電代行を行う人のことである。第1ユーザーは、管理装置40に代行者として予め登録(記憶)されている。
第2ユーザーは、前述の発注者の一例である。すなわち、第2ユーザーは、充電代行を依頼する人のことである。第2ユーザーは、管理装置40に発注者として予め登録(記憶)されている人であってもよく、管理装置40に発注者として予め登録されていない人であってもよい。以下では、一例として、第2ユーザーが、管理装置40に発注者として予め登録されている人である場合について説明する。
図1には、1以上の第1端末10のうちの第1ユーザーH1によって操作される第1端末10が示されている。第1ユーザーH1は、1以上の第1ユーザーのうちの1人である。また、図1には、当該1以上の第2端末20のうちの第2ユーザーH2によって操作される第2端末20が示されている。第2ユーザーH2は、1以上の第2ユーザーのうちの1人である。また、図1には、当該1以上の情報処理装置30のうち充電施設CSが備える情報処理装置30が示されている。
充電施設CSは、電気自動車の充電を行うことができる複数の施設のうちの1つである。換言すると、充電施設CSは、電気自動車の充電設備を提供する施設のことである。図1に示した例では、充電施設CSは、充電設備CH1~充電設備CHnのn個の充電設備を備える。ここで、nは、1以上の整数であれば如何なる数であってもよい。充電設備CH1~充電設備CHnのそれぞれは、電気自動車の充電を行う設備である。以下では、説明の便宜上、充電設備CH1~充電設備CHnのそれぞれを、互いに区別する必要がない限り、まとめて充電設備CHと称して説明する。ある電気自動車のバッテリーが充電設備CHに接続された場合、当該バッテリーは、充電設備CHによって充電される。
充電設備CHのそれぞれは、接続された電気自動車の充電中に当該電気自動車を駐車させておく駐車領域を有する。例えば、ある電気自動車を充電設備CH1に接続させて当該電気自動車の充電を行う場合、当該電気自動車は、充電設備CH1が有する駐車領域に駐車させられる。
各充電設備CHは、電気自動車が接続されている間、接続されている電気自動車の充電状況を示す充電状況情報を情報処理装置30に出力する。以下では、一例として、当該電気自動車の充電状況が、当該電気自動車のバッテリーが充電中であること、当該電気自動車のバッテリーの充電が完了していることのいずれかによって表される場合について説明する。なお、当該電気自動車の充電状況は、当該バッテリーの充電量が充電設備CHによって検出可能である場合、当該充電量、当該バッテリーの充電が完了するまでに要する時間等、当該バッテリーの充電量に応じた量によって表される構成であってもよく、当該電気自動車が充電設備CHに接続されていることを示す情報によって表される構成であってもよい。また、各充電設備CHは、電気自動車が接続されていない間、ヌル情報を充電状況情報として情報処理装置30に出力する。なお、各充電設備CHは、当該場合、充電状況情報を情報処理装置30に出力しない構成であってもよい。
また、図1に示した例では、各充電設備CHは、検出部Sを備える。ここで、説明の便宜上、充電設備CH1が備える検出部Sを検出部S1と称し、検出部Sについて検出部S1を例に挙げて説明する。
検出部S1は、充電設備CH1に接続された電気自動車を示す自動車識別情報と、充電設備CH1が有する駐車領域における当該電気自動車の駐車状態を示す駐車状態情報とのそれぞれを検出する検出機器である。検出部S1は、検出した当該自動車識別情報を情報処理装置30に出力する。また、検出部S1は、検出した当該駐車状態情報を情報処理装置30に出力する。本実施形態では、検出部S1は、このように当該自動車識別情報と当該駐車状態情報とのそれぞれを検出するが、これに代えて、当該自動車識別情報を検出し、当該駐車状態情報を検出しない構成であってもよい。この場合、当該充電設備CHは、検出部S1と異なる検出部であって当該駐車状態情報を検出する検出部を備える。
ここで、ある電気自動車を示す自動車識別情報は、例えば、当該電気自動車のナンバープレートに記載された自動車登録番号であるが、これに代えて、当該電気自動車の車両識別番号等の当該電気自動車を一意に示すことが可能な他の情報であってもよい。
また、ある電気自動車の駐車状態情報は、当該電気自動車が接続された充電設備CHが有する駐車領域内に当該電気自動車が駐車しているか否かを示す情報のことである。
検出部S1は、例えば、充電設備CH1に接続された電気自動車のナンバープレートを撮像する撮像部を備えた検出機器である。この場合、検出部S1は、当該撮像部により撮像された撮像画像に基づくパターンマッチング等によって当該ナンバープレートに記載された自動車登録番号を検出する。そして、検出部S1は、検出した自動車登録番号を示す情報を、当該電気自動車を示す自動車識別情報として情報処理装置30に出力する。また、検出部S1は、当該撮像部により撮像された撮像画像を、当該電気自動車の駐車状態情報として情報処理装置30に出力する。ここで、当該撮像部は、例えば、カメラである。
なお、当該撮像部は、静止画像を撮像するカメラであってもよく、動画像を撮像するカメラであってもよい。以下では、一例として、当該撮像部が、静止画像を撮像するカメラである場合について説明する。なお、検出部S1は、充電設備CH1に電気自動車が接続されていない場合、充電設備CH1に接続された電気自動車を示す自動車識別情報として、ヌル情報を情報処理装置30に出力する。また、検出部S1は、当該場合、当該電気自動車の駐車状態情報として、ヌル情報を情報処理装置30に出力する。
なお、検出部S1は、このような撮像部に代えて、充電設備CH1に接続された電気自動車の位置を示す電気自動車位置情報、電気自動車が接続された充電設備CHの識別ID等、当該電気自動車を示すことが可能な他の情報を検出する検出機器であってもよい。
第1端末10は、例えば、多機能携帯電話端末(スマートフォン)である。なお、第1端末10は、多機能携帯電話端末に代えて、携帯電話端末、タブレットPC(Personal
Computer)、ノートPC等の第1ユーザーによって携帯可能な他の情報処理端末であってもよい。
第1端末10には、例えば、専用のアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、以下において説明する第1端末10の機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される。なお、当該機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される構成に代えて、ブラウザによって予め決められたウェブサイトにアクセスすることによって実現される構成であってもよい。
ここで、第1ユーザーH1により操作される第1端末10を例に挙げて、第1端末10の構成について説明する。第1ユーザーH1により操作される第1端末10は、第1ユーザーH1から代行引受可否情報を受け付ける。代行引受可否情報は、第1ユーザーH1が充電代行を引き受けることが可能な状態であるか否かを示す情報のことである。当該第1端末10は、受け付けた代行引受可否情報を含む第1情報を生成する。当該第1端末10は、生成した第1情報を管理装置40に出力する。第1情報の詳細については、後述する。
第2端末20は、例えば、多機能携帯電話端末である。なお、第2端末20は、多機能携帯電話端末に代えて、携帯電話端末、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC等の他の情報処理端末であってもよい。
第2端末20には、例えば、専用のアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、以下において説明する第2端末20の機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される。なお、当該機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される構成に代えて、ブラウザによって予め決められたウェブサイトにアクセスすることによって実現される構成であってもよい。
ここで、第2ユーザーH2により操作される第2端末20を例に挙げて、第2端末20の構成について説明する。第2ユーザーH2により操作される第2端末20は、第2ユーザーH2から、複数の代行者のうちの1人に、図1に示した第1電気自動車C1の充電の代行させる操作を受け付ける。当該第2端末20は、受け付けた当該操作に応じて、第2情報を生成する。当該第2端末20は、生成した第2情報を管理装置40に出力する。第2情報の詳細については、後述する。ここで、第1電気自動車C1は、第2ユーザーH2が充電したい所望の電気自動車の一例である。第1電気自動車C1は、例えば、第2ユーザーH2が所有する電気自動車のことであるが、第2ユーザーH2が所有しない電気自動車であってもよい。
情報処理装置30は、例えば、ワークステーション、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC等の情報処理装置である。なお、情報処理装置30は、これらの情報処理装置に代えて、他の情報処理装置であってもよい。
ここで、充電施設CSが備える情報処理装置30を例に挙げて、情報処理装置30の構成について説明する。充電施設CSが備える情報処理装置30は、各充電設備CHから取得した充電状況情報と、各検出部Sから取得した自動車識別情報とに基づいて、第3情報を生成する。当該情報処理装置30は、生成した第3情報を管理装置40に出力する。第3情報は、充電施設CS内における充電設備CHの空き状況を示す充電設備空き状況情報を含む情報のことである。第3情報については、後述する。なお、情報処理装置30は、例えば、各充電設備CHとの間を接続するケーブルが接続されるポートによって、各充電設備CHから取得された情報が、いずれの充電設備CHから取得された情報であるかを識別する構成であってもよく、検出部S又は充電設備CHを識別する識別IDを用いる方法等の他の方法によって、各充電設備CHから取得された情報が、いずれの充電設備CHから取得された情報であるかを識別する構成であってもよい。また、情報処理装置30は、例えば、各検出部Sとの間を接続するケーブルが接続されるポートによって、各検出部Sから取得された情報が、いずれの検出部Sから取得された情報であるかを識別する構成であってもよく、検出部S又は充電設備CHを識別する識別IDを用いる方法等の他の方法によって、各検出部Sから取得された情報が、いずれの検出部Sから取得された情報であるかを識別する構成であってもよい。
以下では、説明を簡略化するため、充電施設が充電施設CSのみである場合について説明する。すなわち、以下では、一例として、管理システム1が備える情報処理装置30が1台のみである場合について説明する。
管理装置40は、例えば、ワークステーション、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC等の情報処理装置である。なお、管理装置40は、これらの情報処理装置に代えて、他の情報処理装置であってもよい。
管理装置40は、第1端末10から第1情報を取得する。
管理装置40は、第2端末20から第2情報を取得する。
管理装置40は、情報処理装置30から第3情報を取得する。
管理装置40は、取得した第1情報、第2情報、第3情報に基づいて、発注者としての第2ユーザーからの依頼に応じた代行者としての第1ユーザーによる充電代行を管理する。これにより、管理装置40は、電気自動車の充電を代行するサービスを提供することができる。
<第1端末、第2端末、情報処理装置、管理装置それぞれの機能構成>
以下、図2を参照し、第1端末10、第2端末20、情報処理装置30、管理装置40それぞれの機能構成について説明する。図2は、第1端末10、第2端末20、情報処理装置30、管理装置40それぞれの機能構成の一例を示す図である。
第1端末10は、記憶部11と、入力受付部12と、通信部13と、表示部14と、位置検出部15、制御部16を備える。
記憶部11は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部11は、第1端末10に内蔵されるものに代えて、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部11は、第1端末10が備える図示しないCPU(Central Processing Unit)が処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
入力受付部12は、タッチパッド等の入力装置である。入力受付部12は、タッチパネルとして表示部14と一体に構成される。なお、入力受付部12は、表示部14と別体に構成されてもよい。この場合、入力受付部12は、タッチパッドに代えて、マウス、キーボード等であってもよい。
通信部13は、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネル等を備えた表示装置である。
位置検出部15は、例えば、GPS(Global Positioning System)等の測位システムを利用し、第1端末10の現在位置を検出する。なお、位置検出部15は、当該測位システムに代えて、他の方法によって第1端末10の現在位置を検出する構成であってもよい。
制御部16は、第1端末10の全体を制御する。制御部16は、表示制御部161と、操作受付部162と、処理制御部163を備える。制御部16が備えるこれらの機能部は、例えば、第1端末10が備える図示しないCPUが、記憶部11に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
表示制御部161は、各種の画像を生成する。表示制御部161は、生成した画像を表示部14に表示させる。
操作受付部162は、入力受付部12を介して、各種の操作を受け付ける。
処理制御部163は、各種の処理を行う。例えば、処理制御部163は、前述の第1情報を生成する。そして、処理制御部163は、生成した第1情報を管理装置40に出力する。
第2端末20は、記憶部21と、入力受付部22と、通信部23と、表示部24と、制御部26を備える。
記憶部21は、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部21は、第2端末20に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部21は、第2端末20が備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
入力受付部22は、タッチパッド等の入力装置である。入力受付部22は、タッチパネルとして表示部24と一体に構成される。なお、入力受付部22は、表示部24と別体に構成されてもよい。この場合、入力受付部22は、タッチパッドに代えて、マウス、キーボード等であってもよい。
通信部23は、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部24は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネル等を備えた表示装置である。
制御部26は、第2端末20の全体を制御する。制御部26は、表示制御部261と、操作受付部262と、処理制御部263を備える。制御部26が備えるこれらの機能部は、例えば、第2端末20が備える図示しないCPUが、記憶部21に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
表示制御部261は、各種の画像を生成する。表示制御部261は、生成した画像を表示部24に表示させる。
操作受付部262は、入力受付部22を介して、各種の操作を受け付ける。
処理制御部263は、各種の処理を行う。例えば、処理制御部263は、前述の第2情報を生成する。そして、処理制御部263は、生成した第2情報を管理装置40に出力する。
情報処理装置30は、記憶部31と、通信部33と、制御部36を備える。
記憶部31は、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部31は、情報処理装置30に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部31は、情報処理装置30が備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
通信部33は、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
制御部36は、情報処理装置30の全体を制御する。制御部36は、処理制御部363と、暗号鍵制御部364を備える。制御部36が備えるこれらの機能部は、例えば、情報処理装置30が備える図示しないCPUが、記憶部31に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
処理制御部363は、各種の処理を行う。例えば、処理制御部363は、前述の第3情報を生成する。そして、処理制御部363は、生成した第3情報を管理装置40に出力する。
暗号鍵制御部364は、暗号鍵に関する制御を行う。
管理装置40は、記憶部41と、通信部43と、制御部46を備える。
記憶部41は、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部41は、情報処理装置30に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部41は、管理装置40が備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
通信部43は、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
制御部46は、管理装置40の全体を制御する。制御部46は、暗号鍵制御部464と、管理制御部465と、精算制御部466を備える。制御部46が備えるこれらの機能部は、例えば、管理装置40が備える図示しないCPUが、記憶部41に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
暗号鍵制御部464は、暗号鍵に関する制御を行う。
管理制御部465は、第1情報と、第2情報と、第3情報とに基づいて、発注者としての第2ユーザーからの依頼に応じた代行者としての第1ユーザーによる電気自動車の充電代行を管理する。
精算制御部466は、発注者である第2ユーザーに対する充電代行の料金の請求と、代行者である第1ユーザーに対する充電代行の対価の支払いとのそれぞれを制御する。
<第1端末が第1情報を出力する処理>
以下、図3を参照し、第1端末10が第1情報を出力する処理について説明する。図3は、第1端末10が第1情報を出力する処理の流れの一例を示す図である。
以下では、1以上の第1端末10のうちの1つである対象第1端末が行う処理を例に挙げて、第1端末10が第1情報を出力する処理について説明する。また、以下では、説明の便宜上、対象第1端末を操作する第1ユーザーを、対象第1ユーザーと称して説明する。対象第1ユーザーは、第1代行者の一例である。
また、以下では、一例として、図3に示したステップS110の処理が実行されるよりも前のタイミングにおいて、対象第1端末の表示制御部161により生成された第1操作画像が対象第1端末の表示部14に表示されている場合について説明する。当該第1操作画像は、対象第1ユーザーが対象第1端末に対して各種の情報を入力するGUI(Graphical User Interface)を含む画像のことである。例えば、当該表示制御部161は、例えば、対象第1端末にインストールされている専用のアプリケーションプログラムが実行された場合において、当該第1操作画像を生成する。そして、当該表示制御部161は、生成した当該第1操作画像を、表示部14に表示させる。
操作受付部162は、第1操作画像を介して代行引受可否情報を受け付けるまで待機する(ステップS110)。
処理制御部163は、第1操作画像を介して代行引受可否情報を操作受付部162が受け付けた場合(ステップS110-YES)、記憶部11に予め記憶された代行者情報を記憶部11から読み出す(ステップS120)。
ここで、ある第1ユーザーについての代行者情報は、当該第1ユーザーを示す代行者識別情報(例えば、識別ID)を含む情報のことである。
本実施形態では、ある第1ユーザーについての代行者情報には、当該第1ユーザーを示す代行者識別情報に加えて、当該第1ユーザーの氏名、性別、住所、連絡先(電話番号、メールアドレス等)、当該第1ユーザーにより操作される第1端末10を識別する第1端末識別情報、認証パスワード等を示す情報等の他の情報が含まれている。なお、当該第1ユーザーについての代行者情報には、これら他の情報のうちの一部又は全部が含まれていない構成であってもよい。
ある第1ユーザーについての代行者情報は、例えば、当該第1ユーザーが自身を代行者として管理装置40に登録する際において、当該第1ユーザーにより操作される第1端末10に表示された第1操作画像を介して、当該第1ユーザーから当該第1端末10に予め入力される。処理制御部163は、入力された代行者情報を管理装置40に出力し、管理装置40に登録する(記憶させる)。
この一例では、対象第1端末を操作する第1ユーザーが対象第1ユーザーである。このため、ステップS120において処理制御部163が読み出す代行者情報は、対象第1ユーザーについての代行者情報である。なお、対象第1ユーザーを示す代行者識別情報は、第1代行者識別情報の一例である。
ステップS120の処理が行われた後、処理制御部163は、位置検出部15により検出された対象第1端末の現在位置を示す位置情報を、対象第1ユーザーの現在位置を示す位置情報として位置検出部15から取得する(ステップS130)。当該位置情報は、第1位置情報の一例である。
次に、処理制御部163は、対象第1ユーザーが移動しているか否かを示す移動状況情報を生成する(ステップS140)。具体的には、処理制御部163は、対象第1ユーザーが移動しているか否かを判定する。処理制御部163は、例えば、第1操作画像を介して対象第1ユーザーが移動していることを示す情報を操作受付部162が予め受け付けていた場合、対象第1ユーザーが移動していると判定する。一方、処理制御部163は、第1操作画像を介して対象第1ユーザーが移動していないことを示す情報を操作受付部162が予め受け付けていた場合、対象第1ユーザーが移動していないと判定する。処理制御部163は、判定した結果に応じた移動状況情報を生成する。すなわち、処理制御部163は、対象第1ユーザーが移動していると判定した場合、対象第1ユーザーが移動していることを示す移動状況情報を生成する。また、処理制御部163は、対象第1ユーザーが移動していないと判定した場合、対象第1ユーザーが移動していないことを示す移動状況情報を生成する。
なお、処理制御部163は、第1操作画像を介して操作受付部162が受け付けた情報に基づいて対象第1ユーザーが移動しているか否かの判定を行う構成に代えて、現在時刻から所定時間遡った時刻までの期間内において位置検出部15が検出した対象第1端末の位置の変化に基づいて当該判定を行う構成等であってもよい。また、処理制御部163は、他の方法によって当該判定を行う構成であってもよい。
次に、処理制御部163は、対象第1ユーザーが移動中である場合における対象第1ユーザーの目的地を示す目的地情報を生成する(ステップS150)。具体的には、処理制御部163は、例えば、第1操作画像を介して対象第1ユーザーの目的地を示す操作を操作受付部162が予め受け付けていた場合、当該操作が示す目的地を示す目的地情報を生成する。また、処理制御部163は、例えば、当該目的地を示す操作を操作受付部162が予め受け付けていない場合、ヌル情報を目的地情報として生成する。
なお、処理制御部163は、第1操作画像を介して操作受付部162が受け付けた操作に基づいて目的地情報を生成する構成に代えて、例えば、対象第1端末が過去に移動した移動経路の履歴と、現在時刻から所定時間遡った時刻までの期間内において位置検出部15が検出した対象第1端末の位置の変化とに基づいて目的地を推定し、推定した目的地を示す目的地情報を生成する構成等であってもよい。また、処理制御部163は、他の方法によって目的地情報を生成する構成であってもよい。
次に、処理制御部163は、ステップS110において受け付けた代行引受可否情報と、ステップS120において読み出した代行者情報と、ステップS130において取得した位置情報と、ステップS140において生成した移動状況情報と、ステップS150において生成した目的地情報とを含む第1情報を生成する(ステップS160)。
次に、処理制御部163は、ステップS160において生成した第1情報を管理装置40に出力し(ステップS170)、処理を終了する。
このような処理により、例えば、対象第1ユーザーは、充電代行を開始するタイミング、充電代行が完了したタイミング等の所定のタイミングにおいて、対象第1端末は、対象第1ユーザーが充電代行を引き受けることが可能な状態であるか否かを管理装置40に特定させることができる。また、当該処理により、当該タイミングにおいて、対象第1端末は、対象第1ユーザーが移動しているか否かと、対象第1ユーザーが移動中である場合における対象第1ユーザーの目的地とを管理装置40に特定させることができる。
<第2端末が第2情報を出力する処理>
以下、図4を参照し、第2端末20が第2情報を出力する処理について説明する。図4は、第2端末20が第2情報を出力する処理の流れの一例を示す図である。
以下では、1以上の第2端末20のうちの1つである対象第2端末が行う処理を例に挙げて、第2端末20が第2情報を出力する処理について説明する。また、以下では、説明の便宜上、対象第2端末を操作する人を、対象第2ユーザーと称して説明する。対象第2ユーザーは、発注者の一例である。
また、以下では、一例として、図4に示したステップS210の処理が実行されるよりも前のタイミングにおいて、対象第2端末の表示制御部261により生成された第2操作画像が対象第2端末の表示部24に表示されている場合について説明する。当該第2操作画像は、対象第2ユーザーが対象第2端末に対して各種の情報を入力するGUIを含む画像のことである。例えば、当該表示制御部261は、対象第2端末にインストールされている専用のアプリケーションプログラムが実行された場合において、当該第2操作画像を生成する。そして、当該表示制御部261は、生成した当該第2操作画像を、当該表示部24に表示させる。
本実施形態において、第2操作画像には、対象第2ユーザーが所望する電気自動車の代行者(すなわち、第1ユーザー)への引き渡しを行う時間を示す引渡時間情報を入力するGUIと、対象第2ユーザーが当該電気自動車の代行者への引き渡しを行う位置を示す引渡位置情報を入力するGUIと、当該電気自動車の返却先の位置を示す返却位置情報を入力するGUIと、対象第2ユーザーが所望するオプションを示すオプション情報を入力するGUIとが含まれている。
ここで、本実施形態において、第2操作画像上において対象第2ユーザーは、オプション情報として、第1オプションと第2オプションとのうちのいずれか一方を示すオプション情報を入力することができる。
第1オプションは、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の充電が完了した直後に当該電気自動車の返却を、当該電気自動車の引取を行った第1ユーザーに行わせるオプションのことである。換言すると、第1オプションは、当該電気自動車の引取から当該電気自動車の返却までを、同一の代行者に行わせるオプションのことである。当該電気自動車の引取から当該電気自動車の返却までを同一の代行者に行わせる場合、当該代行者は、当該電気自動車が充電され始めてから充電され終わるまでの間、いつ充電が完了するか分からないため、当該電気自動車から離れられない。すなわち、当該場合、当該代行者の拘束時間は、長くなる。しかしながら、当該場合、当該電気自動車に充電中の盗難、悪戯、事故等が発生する確率は、当該代行者が当該電気自動車から離れる場合と比較して、低くなる。
第2オプションは、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の充電が完了した後に当該電気自動車を返却する時間を指定しないオプションのことである。換言すると、第2オプションは、当該電気自動車の充電が完了した後のタイミングのうち当該電気自動車の充電が完了した直後と異なるタイミングにおいて、当該電気自動車の返却を、複数の第1ユーザーのうちのいずれかに行わせるオプションのことである。更に換言すると、第2オプションは、当該電気自動車の引取及び当該電気自動車の充電設備CHへの接続と、当該電気自動車の返却とを、同一の代行者又は異なる代行者に行わせるオプションのことである。当該電気自動車の引取及び当該電気自動車の充電設備CHへの接続と、当該電気自動車の返却とを、同一の代行者又は異なる代行者に行わせる場合、当該電気自動車の引取を行った代行者は、当該電気自動車が充電され始めてから充電され終わるまでの間、他の作業を行うことが可能なため、当該電気自動車から離れる。すなわち、当該場合、当該代行者の拘束時間は、短くなる。しかしながら、当該場合、当該電気自動車に充電中の盗難、悪戯、事故等が発生する確率は、当該代行者が当該電気自動車から離れない場合と比較して、高くなる。
なお、第2操作画像上において対象第2ユーザーは、第1オプションを示すオプション情報と第2オプションを示すオプション情報とに代えて、他の第3オプションを示すオプション情報を入力することができる構成であってもよい。第3オプションは、例えば、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の引取から当該電気自動車の返却までを、同一の代行者に行わせるが、当該電気自動車の充電期間中は、他の代行者に当該電気自動車を見守らせてもよい(見張らせてもよい)オプション等のことである。
操作受付部262は、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の充電を代行させる代行依頼操作を受け付けるまで待機する(ステップS210)。本実施形態では、第2操作画像における代行依頼操作は、引渡時間情報、引渡位置情報、返却位置情報、オプション情報のそれぞれが第2操作画像に入力された後に行うことが可能な操作である。
処理制御部263は、代行依頼操作を操作受付部262が受け付けた場合(ステップS210-YES)、第2操作画像に入力された引渡時間情報、引渡位置情報、返却位置情報、オプション情報のそれぞれを取得する(ステップS220)。
次に、処理制御部263は、記憶部21に予め記憶された発注者情報を記憶部21から読み出す(ステップS230)。
ここで、ある第2ユーザーについての発注者情報は、当該第2ユーザーを示す発注者識別情報(例えば、識別ID)を含む情報のことである。
本実施形態では、ある第2ユーザーについての発注者情報には、当該第2ユーザーを示す発注者識別情報に加えて、当該第2ユーザーの氏名、性別、住所、連絡先(電話番号、メールアドレス等)、当該第2ユーザーにより操作される第2端末20を識別する第2端末識別情報、認証パスワード等を示す情報等の他の情報が含まれている。なお、当該第2ユーザーについての発注者情報には、これら他の情報のうちの一部又は全部が含まれていない構成であってもよい。
ある第2ユーザーについての発注者情報は、例えば、当該第2ユーザーが自身を発注者として管理装置40に登録する際において、当該第2ユーザーにより操作される第2端末20に表示された第2操作画像を介して、当該第2ユーザーから当該第2端末20に予め入力される。処理制御部263は、入力された発注者情報を管理装置40に出力し、管理装置40に登録する(記憶させる)。
この一例では、対象第2端末を操作する第2ユーザーが対象第2ユーザーである。このため、ステップS230において処理制御部263が読み出す発注者情報は、対象第2ユーザーについての発注者情報である。
ステップS230の処理が行われた後、処理制御部263は、ステップS220において取得した引渡時間情報、引渡位置情報、返却位置情報、オプション情報のそれぞれと、ステップS230において読み出した発注者情報とを含む第2情報を生成する(ステップS240)。なお、第2情報には、発注者情報が含まれない構成であってもよい。
次に、処理制御部263は、ステップS240において生成した第2情報を管理装置40に出力し(ステップS250)、処理を終了する。
このような処理により、例えば、対象第2ユーザーは、対象第2ユーザーが所望するタイミングにおいて、対象第2端末は、対象第2ユーザーが所望する電気自動車の充電代行の依頼を管理装置40に対して行うことができる。
対象第2端末は、このように第2情報を管理装置40に出力した後、代行者選定処理を行う。代行者選定処理は、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の引取及び当該電気自動車の充電設備CHへの接続と、当該電気自動車の返却とのうち、少なくとも当該引取及び当該接続を行わせる代行者として対象第2ユーザーが所望する第1ユーザーを、複数の第1ユーザーの中から選定する処理のことである。そこで、以下では、図5を参照し、対象第2端末が行う代行者選定処理について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の引取及び当該電気自動車の充電設備CHへの接続を行う作業を第1作業と称し、当該電気自動車の返却を行う作業を第2作業と称して説明する。
<第2端末が行う代行者選定処理>
図5は、対象第2端末が行う代行者選定処理の流れの一例を示す図である。
以下では、一例として、図5に示したステップS260の処理が実行される直前のタイミングにおいて、前述の対象第2端末により第2情報が管理装置40に出力されている場合について説明する。
処理制御部263は、対象第2端末が第2情報を管理装置40に出力したことに対する応答として、対象第2端末がリスト情報を管理装置40から取得するまで待機する(ステップS260)。
ここで、リスト情報は、複数の第1ユーザーのうち、対象第2端末が管理装置40に出力した第2情報に含まれる引渡時間情報が示す時間までに、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の引取を行うことが可能な第1ユーザーのリスト(すなわち、代行者のリスト)を示す情報のことである。本実施形態では、リスト情報には、当該リストに含まれる1以上の第1ユーザーそれぞれを示す代行者識別情報が含まれている。なお、リスト情報には、当該1以上の第1ユーザーそれぞれを示す代行者識別情報が含まれない構成であってもよい。この場合、処理制御部263は、ステップS260において、リスト情報とともに、当該1以上の第1ユーザーそれぞれを示す代行者識別情報を含む情報を取得するまで待機する。
表示制御部261は、対象第2端末がリスト情報を管理装置40から取得した場合(ステップS260-YES)、対象第2端末が取得したリスト情報を表示部24に表示させる(ステップS270)。これにより、対象第2端末は、対象第2ユーザーが所望する代行者としての第1ユーザーを、リスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から対象2ユーザーに選択させることができる。
次に、操作受付部262は、対象第2ユーザーが所望する代行者としての第1ユーザーを、表示部24に表示されたリスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から選択する操作を受け付けるまで待機する(ステップS280)。より具体的には、ステップS280において、操作受付部262は、図4に示したステップS220において対象第2端末の第2操作画像に入力されたオプション情報が、第1オプションを示すオプション情報であった場合、第11操作と第12操作とのうちのいずれかの操作を受け付けるまで待機する。第11操作は、前述の第1作業及び第2作業の両方を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から対象第2ユーザーが選択する操作のことである。第12操作は、第1作業及び第2作業の両方を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から対象第2端末に選択させる操作(例えば、最も早く引取を行うことが可能な第1ユーザーを選択させる操作、ランダムに第1ユーザーを選択させる操作等)のことである。なお、第12操作は、第1作業及び第2作業の両方を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から管理装置40に選択させる操作(例えば、最も早く引取を行うことが可能な第1ユーザーを選択させる操作、ランダムに第1ユーザーを選択させる操作等)のことであってもよい。また、図4に示したステップS220において対象第2端末の第2操作画像に入力されたオプション情報が、第2オプションを示すオプション情報であった場合、第21操作と第22操作とのうちのいずれかの操作を受け付けるまで待機する。第21操作は、第1作業を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から対象第2ユーザーが選択する操作のことである。第22操作は、第1作業を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から対象第2端末に選択させる操作(例えば、最も早く引取を行うことが可能な第1ユーザーを選択させる操作、ランダムに第1ユーザーを選択させる操作等)のことである。なお、第22操作は、第1作業を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から管理装置40に選択させる操作(例えば、最も早く引取を行うことが可能な第1ユーザーを選択させる操作、ランダムに第1ユーザーを選択させる操作等)のことであってもよい。以下では、説明の便宜上、第1作業を行う第1ユーザーを引取代行者と称し、第2作業を行う第1ユーザーを返却代行者と称して説明する。なお、当該場合であっても、前述した通り、引取代行者と返却代行者とは、同じ人(すなわち、同じ第1ユーザー)であってもよい。返却代行者は、第2代行者の一例である。
処理制御部263は、対象第2ユーザーが所望する代行者としての第1ユーザーを、表示部24に表示されたリスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から選択する操作を操作受付部262が受け付けた場合(ステップS280-YES)、当該操作によって選択された第1ユーザーを、対象第2ユーザーが所望する代行者として特定する。そして、処理制御部263は、当該第1ユーザーを示す代行者識別情報を、リスト情報に含まれる1以上の代行者識別情報の中から抽出する。処理制御部263は、抽出した代行者識別情報を、管理装置40に出力する(ステップS290)。ステップS290の処理が行われた後、処理制御部263は、代行者特定処理を終了する。
なお、処理制御部263は、このような代行者選定処理を行わない構成であってもよい。この場合、管理装置40が、図4に示したステップS220において対象第2端末の第2操作画像に入力されたオプション情報に応じて、第1ユーザーを自動的に決定する。
このような処理により、対象第2端末は、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の充電代行を行う第1ユーザーを選択することができ、選択した第1ユーザーを管理装置40に特定させることができる。また、対象第2端末は、このようにリスト情報を表示し、対象第2ユーザーによる当該代行者の選択を補助することができる。
<情報処理装置が第3情報を出力する処理>
以下、図6を参照し、情報処理装置30が第3情報を出力する処理について説明する。
図6は、情報処理装置30が第3情報を出力する処理の流れの一例を示す図である。
情報処理装置30は、例えば、第3情報を管理装置40に出力する処理を開始する操作を受け付けた場合、所定周期が経過する毎に図6に示したフローチャートの処理を繰り返し行う。
情報処理装置30は、充電施設CSが備える1以上の充電設備CHを1つずつ対象充電設備CHとして選択し、選択した充電設備CHについて、ステップS320~ステップS350の処理を行う(ステップS310)。
処理制御部363は、ステップS310において選択された対象充電設備CHが備える検出部Sにより検出された自動車識別情報を当該検出部Sから取得する(ステップS320)。
次に、処理制御部363は、ステップS310において選択された対象充電設備CHにより検出された充電状況情報を当該対象充電設備CHから取得する(ステップS330)。
なお、ステップS320とステップS330の処理は、逆の順に実行されてもよく、並列に実行されてもよい。
次に、処理制御部363は、ステップS330において取得された充電状況情報に基づいて、対象充電設備CHの空き状況を示す充電設備空き状況情報を生成する(ステップS340)。具体的には、処理制御部363は、当該充電状況情報がヌル情報である場合、対象充電設備CHが空いていることを示す充電設備空き状況情報を生成する。一方、処理制御部363は、当該充電状況情報がヌル情報ではない場合、対象充電設備CHが空いていないことを示す充電設備空き状況情報を生成する。なお、処理制御部363は、対象充電設備CHが備える検出部Sから取得される駐車状態情報に基づいて充電設備空き状況情報を生成する構成であってもよく、他の方法によって充電設備空き状況情報を生成する構成であってもよい。
次に、処理制御部363は、ステップS320において取得された自動車識別情報と、ステップS330において取得された充電状況情報と、ステップS340において生成した充電設備空き状況情報と、対象充電設備CHを示す充電設備識別情報とを含む第3情報を生成する(ステップS350)。なお、第3情報には、自動車識別情報と充電状況情報と充電設備識別情報に加えて、他の情報が含まれる構成であってもよい。また、第3情報には、自動車識別情報と充電状況情報と充電設備識別情報とのうちの一部又は全部が含まれない構成であってもよい。
次に、処理制御部363は、ステップS350において生成した第3情報を管理装置40に出力する(ステップS360)。ステップS360の処理が行われた後、処理制御部363は、ステップS310に遷移し、次の対象充電設備CHを選択する。ここで、ステップS310において対象充電設備CHとして選択することが可能な未選択の充電設備CHが存在しない場合、ステップS360の処理が行われた後、処理制御部363は、処理を終了する。
このような処理により、情報処理装置30は、所定周期が経過する毎に、逐次、充電施設CSの状況を管理装置40に特定させることができる。
<管理装置が充電代行を管理する処理>
以下、図7を参照し、管理装置40が充電代行を管理する処理について説明する。図7は、管理装置40が充電代行を管理する処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図7に示したステップS410の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、1以上の第1端末10のそれぞれから第1情報を管理装置40が受け付けている場合について説明する。また、以下では、一例として、当該タイミングにおいて、各充電設備CHについての第3情報を情報処理装置30から管理装置40が受け付けている場合について説明する。
管理制御部465は、1以上の第2端末20のいずれかから第2情報を取得するまで待機する(ステップS410)。ここで、以下では、一例として、前述の対象第2端末から第2情報を管理装置40が取得した場合について説明する。
管理制御部465は、対象第2端末から第2情報を取得した場合(ステップS410-YES)、取得した第2情報に含まれる発注者情報に基づく認証処理を行う(ステップS420)。
認証処理では、管理制御部465は、例えば、記憶部41に予め記憶された1以上の発注者情報の中に、ステップS410において取得した第2情報に含まれる発注者情報と一致する発注者情報が含まれているか否かを判定する。当該1以上の発注者情報は、管理装置40に予め登録された1以上の発注者情報のことである。管理制御部465は、記憶部41に予め記憶された1以上の発注者情報の中に、ステップS410において取得した第2情報に含まれる発注者情報と一致する発注者情報が含まれていると判定した場合、認証に成功したと判定する。一方、管理制御部465は、記憶部41に予め記憶された1以上の発注者情報の中に、ステップS410において取得した第2情報に含まれる発注者情報と一致する発注者情報が含まれていないと判定した場合、認証に失敗したと判定する。
次に、管理制御部465は、ステップS420の認証処理による認証に成功したか否かを判定する(ステップS430)。
管理制御部465は、ステップS420の認証処理による認証に失敗したと判定した場合(ステップS430-NO)、対象第2端末に、認証に失敗したことを示す情報を出力する。そして、管理制御部465は、ステップS410に遷移し、1以上の第2端末20のいずれかから第2情報を取得するまで再び待機する。
一方、管理制御部465は、ステップS420の認証処理による認証に成功したと判定した場合(ステップS430-YES)、情報処理装置30から取得した各充電設備CHについての第3情報に含まれる充電設備空き状況情報に基づいて、充電設備CHが空いているか否かを判定する(ステップS440)。ここで、管理制御部465は、電気自動車が接続されていない充電設備CHが現在時刻において存在する場合、充電設備CHが空いていると判定する。一方、管理制御部465は、電気自動車が接続されていない充電設備CHが現在時刻において存在しない場合、充電設備CHが空いていないと判定する。
管理制御部465は、充電設備CHが空いていないと判定した場合(ステップS440-NO)、現在時刻において充電代行ができないことを示す充電代行不可情報を対象第2端末に出力する(ステップS530)。なお、この際、管理制御部465は、充電代行が可能となる時刻を推定し、推定した時刻を示す情報とともに充電代行不可情報を対象第2端末に出力する構成であってもよく、推定した時刻と、ステップS450~ステップS520の処理とによって、充電代行の予約を受け付ける構成であってもよい。ステップS530の処理が行われた後、管理制御部465は、ステップS410に遷移し、1以上の第2端末20のいずれかから第2情報を取得するまで再び待機する。
一方、管理制御部465は、充電設備CHが空いていると判定した場合(ステップS440-YES)、記憶部41に予め記憶された1以上の代行者情報のそれぞれ毎に、ステップS450の処理を繰り返し行う(ステップS450)。当該1以上の代行者情報は、管理装置40に予め登録された1以上の代行者情報のことである。
管理制御部465は、ステップS450において選択された代行者情報に含まれる代行者識別情報が示す第1ユーザーが、充電代行を引き受けることが可能な状態であるか否かを判定する(ステップS460)。以下では、説明の便宜上、当該第1ユーザーを、対象代行者と称して説明する。
ステップS460において、管理制御部465は、予め取得した第1情報のうち、対象代行者により操作された第1端末10から直前に取得した第1情報を抽出する。管理制御部465は、抽出した第1情報に含まれる代行引受可否情報に基づいて、対象代行者が充電代行を引き受けることが可能な状態であるか否かを判定する。
管理制御部465は、対象代行者が充電代行を引き受けることが可能な状態ではないと判定した場合(ステップS460-NO)、ステップS450に遷移し、次の代行者情報を選択する。一方、管理制御部465は、対象代行者が充電代行を引き受けることが可能な状態であると判定した場合(ステップS460-YES)、対象代行者の引取可能時間を推定する(ステップS470)。ここで、引取可能時間は、ステップS410において取得した第2情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の引取を、対象代行者が行うことが可能な時間のことである。
ステップS470において、管理制御部465は、ステップS460において抽出した第1情報に含まれる移動状況情報に基づいて、対象代行者が移動しているか否かを判定する。管理制御部465は、対象代行者が移動していると判定した場合、当該第1情報に含まれる位置情報及び目的地情報と、ステップS410において取得した第2情報に含まれる引渡位置情報とに基づいて、位置情報が示す現在位置から目的地情報が示す目的地を経由して引渡位置情報が示す位置に対象代行者が到着する時間を推定する。なお、管理制御部465は、このような推定において、対象代行者が目的地において費やす時間を加算する構成であってもよく、対象代行者が目的地において費やす時間を加算しない構成であってもよい。一方、管理制御部465は、対象代行者が移動していないと判定した場合、当該第1情報に含まれる位置情報と、ステップS410において取得した第2情報に含まれる引渡位置情報とに基づいて、位置情報が示す現在位置から引渡位置情報が示す位置に対象代行者が到着する時間を推定する。管理制御部465がこのように時間を推定する方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。
ステップS470の処理が行われた後、管理制御部465は、ステップS470において推定した時間を、対象代行者の引取可能時間に設定する(ステップS480)。そして、管理制御部465は、ステップS450に遷移し、次の代行者情報を選択する。なお、管理制御部465は、ステップS450に遷移した際、次の代行者情報として選択可能な未選択の代行者情報が存在しない場合、ステップS490に遷移する。
ステップS450~ステップS480の繰り返し処理が行われた後、管理制御部465は、リスト情報を生成する(ステップS490)。
具体的には、管理制御部465は、当該繰り返し処理において引取可能時間が設定された1以上の第1ユーザーそれぞれについての代行者情報に基づいて、電気自動車の引取を行うことが可能な第1ユーザーのリストを、電気自動車の引取を行うことが可能な代行者のリストとして生成する。また、管理制御部465は、当該繰り返し処理において引取可能時間が設定された1以上の第1ユーザーそれぞれが、引取可能時間として設定された時刻が現在の時刻に最も近い順に並べられたリストを生成する。また、管理制御部465は、当該繰り返し処理において引取可能時間が設定された1以上の第1ユーザーのうち、ステップS410において取得した第2情報に含まれる引渡時間情報が示す時間までに電気自動車の引取を行うことが不可能第1ユーザーを、当該リストから除外する。
次に、管理制御部465は、ステップS490において生成したリスト情報を、対象第2端末に出力する(ステップS500)。これにより、対象第2端末は、管理装置40から取得したリスト情報を表示部24に表示させることができる。
次に、管理制御部465は、対象第2端末から代行者識別情報が取得されるまで待機する(ステップS510)。当該代行者識別情報は、図5に示したステップS290において対象第2端末から出力された代行者識別情報のことである。
管理制御部465は、対象第2端末から代行者識別情報が取得された場合(ステップS510-YES)、代行依頼処理を行う(ステップS520)。
代行依頼処理において、管理制御部465は、ステップS510において取得した代行者識別情報が示す第1ユーザーについての代行者情報を記憶部41から読み出す。そして、管理制御部465は、読み出した代行者情報に含まれる第1端末識別情報が示す第1端末10に対して、ステップS410において取得した第2情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の充電の代行を依頼する情報とともに当該第2情報を出力する。これにより、当該第1端末10は、当該情報と当該第2情報とを表示部14に表示させ、当該第1端末10を操作する第1ユーザーに当該代行の依頼があったことを報せるとともに、第2情報に含まれるオプション情報が示すオプションが第1オプションと第2オプションとのいずれであるかを報せることができる。なお、当該オプションが第1オプションである場合、当該第1ユーザーは、第1作業と第2作業との両方を行い、且つ、第1作業を行い始めてから第2作業を行い終えるまで当該電気自動車から離れない。一方、当該オプションが第2オプションである場合、当該第1ユーザーは、第1作業のみを行う。
ステップS520の処理が行われた後、管理制御部465は、図7に示したフローチャートの処理を終了する。
このような処理により、管理装置40は、電気自動車の充電代行の依頼を受け付けるとともに、受け付けた依頼に応じた充電代行を第1ユーザーに行わせることができる。その結果、管理装置40は、電気自動車の充電を代行するサービスを提供することができる。
ここで、管理装置40は、図7に示したフローチャートの処理が行われた後、精算処理を行う。精算処理は、第1作業を行った引取代行者と、第2作業を行った返却代行者とのそれぞれに、充電代行の対価を支払う処理を含む処理のことである。また、精算処理は、発注者に充電代行の料金の請求を行う処理を含む処理のことである。
<管理装置が行う精算処理>
以下、図8を参照し、管理装置40が行う精算処理について説明する。図8は、管理装置40が行う精算処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図8に示したステップS610の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、図7に示したフローチャートの処理が行われている場合について説明する。
管理制御部465は、1以上の第1端末10のいずれかから完了情報を取得するまで待機する(ステップS610)。以下では、一例として、管理制御部465が前述の対象第1端末から完了情報を取得した場合について説明する。
完了情報は、第1作業と第2作業とのうちのいずれか一方又は両方が完了したことを示す情報を含む情報のことである。また、完了情報には、ステップS610において取得する完了情報の出力元である第1端末10を操作している第1ユーザーを示す代行者識別情報と、当該第1ユーザーが引取又は返却を行った電気自動車を示す自動車識別情報とが含まれている。当該第1端末10は、例えば、前述の第1操作画像を介して第1ユーザーから受け付けた操作に応じて、完了情報を管理装置40に出力する。なお、当該第1端末10は、他の方法によって完了情報を管理装置40に出力する構成であってもよい。
管理制御部465は、完了情報を取得した場合(ステップS610-YES)、特定処理を行う(ステップS620)。
特定処理において、管理制御部465は、取得した完了情報に基づいて、第1作業と、第2作業と、第1作業及び第2作業の両方とのうちのいずれの作業が完了したのかを特定する。また、管理制御部465は、取得した完了情報に含まれる代行者識別情報に基づいて、対象第1端末を操作している対象第1ユーザーを特定する。
次に、精算制御部466は、精算処理を行う(ステップS630)。
精算処理において、精算制御部466は、ステップS620において特定された作業が第1作業であった場合、第1作業に応じた対価を算出する。なお、第1作業に応じた対価の金額は、第1作業を依頼してから完了情報を取得するまでの時間に対して第1作業に対応付けられた単価を乗じた金額であってもよく、第1作業に対応付けられた金額であってもよく、他の方法によって算出される金額であってもよい。また、精算制御部466は、ステップS620において特定された作業が第2作業であった場合、第2作業に応じた対価を算出する。なお、第2作業に応じた対価の金額は、後述するステップS660の処理が行われてから完了情報を取得するまでの時間に対して第2作業に対応付けられた単価を乗じた金額であってもよく、第2作業に対応付けられた金額であってもよく、他の方法によって算出される金額であってもよい。また、精算制御部466は、ステップS620において特定された作業が第1作業及び第2作業の両方であった場合、第1作業と第2作業とのそれぞれに応じた対価の合計を算出する。
ここで、精算制御部466は、例えば、ある電気自動車についての第1作業と当該電気自動車についての第2作業との両方を1人の第1ユーザーが前述の第1オプションに基づいて行った場合、当該第1ユーザーに対して支払われる対価を、当該第1作業のみを行った第1ユーザーに対して支払われる対価と、当該第2作業のみを行った第1ユーザーに対して支払われる対価との合計よりも高い金額の対価として算出する。これは、第1オプションが選択されている場合、電気自動車の充電の代行が完了するまでの期間、充電中も含めて1人の第1ユーザーの行動を拘束することになるためである。
また、精算制御部466は、例えば、ある電気自動車についての第1作業と当該電気自動車についての第2作業とのそれぞれを互いに異なる第1ユーザーが前述の第2オプションに基づいて行った場合、当該第1作業を行った第1ユーザーに対して支払われる対価を、当該第2作業を行った第1ユーザーに対して支払われる対価よりも高い金額の対価として算出する。これは、第2オプションが選択されている場合、当該第1作業では当該電気自動車の引取について引渡時間が指定されているのに対し、当該第2作業では当該電気自動車の返却について返却時間が指定されていないためである。
精算制御部466は、このようにして算出した対価を、例えば、ステップS610において取得した完了情報の出力元の第1端末10(この一例において、対象第1端末)を操作している第1ユーザー(この一例において、対象第1ユーザー)の口座に振り込む処理を行う。当該口座を示す情報は、当該第1ユーザーを示す代行者識別情報に対応付けられて記憶部41に予め記憶されている。なお、精算制御部466は、他の方法によって当該対価を当該第1ユーザーに支払う構成であってもよい。
また、精算制御部466は、ステップS620において特定された作業が第2作業であった場合、当該作業を行う対象であった電気自動車の充電代行を発注した発注者に請求する充電代行の料金を算出する。また、精算制御部466は、ステップS620において特定された作業が第1作業及び第2作業の両方であった場合、当該作業を行う対象であった電気自動車の充電代行を発注した発注者に請求する充電代行の料金を算出する。これらの算出を行う際、精算制御部466は、充電設備CHから当該電気自動車に充電した電気量に応じた電気使用料を、当該料金とともに算出する。また、精算制御部466は、前述の代行依頼処理の履歴に基づいて、記憶部41に記憶された発注者情報の中から、当該発注者についての発注者情報を特定する。精算制御部466は、特定した発注者情報に含まれる発注者識別情報が示す第2ユーザーの口座から、当該料金及び当該電気使用料を引き落とす。当該口座を示す情報は、当該第2ユーザーを示す代行者識別情報に対応付けられて記憶部41に予め記憶されている。なお、精算制御部466は、他の方法によって当該料金及び当該電気使用料を当該第2ユーザーに請求する構成であってもよい。
ステップS630の処理が行われた後、管理制御部465は、充電代行の引き継ぎが必要であるか否かを判定する(ステップS640)。例えば、管理制御部465は、ステップS620において特定した作業が第1作業であった場合、充電代行の引き継ぎが必要であると判定する。一方、管理制御部465は、ステップS620において特定した作業が第2作業であった場合、又は、当該作業が第1作業及び第2作業の両方であった場合、充電代行の引き継ぎが必要ではないと判定する。
管理制御部465は、充電代行の引き継ぎが必要ではないと判定した場合(ステップS640-NO)、図8に示したフローチャートの処理を終了する。
一方、管理制御部465は、充電代行の引き継ぎが必要であると判定した場合(ステップS640-YES)、各充電設備CHから直前に取得した充電状況情報に基づいて、対象第1ユーザーが引取を行った電気自動車についての自動車識別情報を含む第2情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の充電が完了するまで待機する(ステップS650)。
管理制御部465は、対象第1ユーザーが引取を行った電気自動車についての自動車識別情報を含む第2情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の充電が完了したと判定した場合(ステップS650-YES)、直前に各第1端末10から取得した第1情報のそれぞれに含まれる代行者識別情報が示す第1ユーザーのそれぞれについて、返却可能時間を設定する(ステップS660)。ここで、返却可能時間は、当該電気自動車の返却引取を、対象代行者が行うことが可能な時間のことである。つまり、返却可能時間は、当該電気自動車の充電代行の依頼を行った第2ユーザーのもとへの当該電気自動車の返却を対象代行者が完了することが可能な時間のことである。以下では、説明の便宜上、当該第2情報を対象第2情報と称して説明する。
ステップS660において、管理制御部465は、ステップS450~ステップS480の繰り返し処理と同様の処理によって、直前に各第1端末10から取得した第1情報のそれぞれに含まれる代行者識別情報が示す第1ユーザーのそれぞれについて、引取可能時間の代わりに返却可能時間を推定し、推定した返却可能時間を設定する。ただし、この推定処理において用いる第1情報は、直前に各第1端末10から取得した第1情報である。
また、当該推定処理において用いる第2情報は、対象第2情報である。また、管理制御部465は、対象第1ユーザーが引取を行った電気自動車についての自動車識別情報を含む第2情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の充電が完了する時間を推定することが可能である場合、ステップS450~ステップS480の繰り返し処理と同様の処理を行う際、当該第1ユーザーのそれぞれについて、当該時間に基づく返却可能時間を推定する構成であってもよい。これにより、管理制御部465は、当該時間以後のタイミングにおいて当該電気自動車の返却が開始される場合における返却可能時間を推定することができる。なお、管理制御部465は、このように当該時間を推定することが可能である場合、ステップS650の処理を省略する構成であってもよい。
ステップS660の処理が行われた後、管理制御部465は、ステップS660において返却可能時間が設定された1以上の第1ユーザーそれぞれが、返却可能時間として設定された時刻が現在の時刻に最も近い順に並べられた返却リストを生成する。そして、管理制御部465は、生成した返却リストを示す返却リスト情報を生成する(ステップS670)。
次に、管理制御部465は、ステップS670において生成した返却リスト情報を、対象第2情報の出力元である第2端末20に出力する(ステップS680)。これにより、当該第2端末20は、管理装置40から取得した返却リスト情報を表示部24に表示させることができる。
次に、管理制御部465は、対象第2情報の出力元である第2端末20から代行者識別情報が取得されるまで待機する(ステップS690)。
対象第2情報の出力元である第2端末20から代行者識別情報が取得された場合(ステップS690-YES)、返却依頼処理を行う(ステップS700)。
返却依頼処理において、管理制御部465は、ステップS690において取得した代行者識別情報が示す第1ユーザーについての代行者情報を記憶部41から読み出す。そして、管理制御部465は、読み出した代行者情報に含まれる第1端末識別情報が示す第1端末10に対して、対象第2情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の返却を依頼する情報とともに当該第2情報を出力する。これにより、当該第1端末10は、当該情報と当該第2情報とを表示部14に表示させ、当該第1端末10を操作する第1ユーザーに当該返却の依頼があったことを報せることができる。
ステップS700の処理が行われた後、管理制御部465は、処理を終了する。
このように、管理装置40は、1台の電気自動車の充電の代行を、引き継ぎを介して2人の第1ユーザーに行わせることができる。その結果、管理装置40は、複数の第1ユーザーに充電代行を効率よく行わせることができる。
<第2端末が行う返却代行者選定処理>
以下、図8に示したステップS680において管理装置40から出力された返却リスト情報を取得した第2端末20が行う返却代行者選定処理について説明する。以下では、説明の便宜上、当該第2端末20が、前述の対象第2端末である場合について説明する。
図9は、対象第2端末が行う返却代行者選定処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図9に示したステップS710の処理が実行される直前のタイミングにおいて、返却リスト情報が管理装置40から取得している場合について説明する。
表示制御部261は、対象第2端末が取得した返却リスト情報を表示部24に表示させる(ステップS710)。これにより、対象第2端末は、対象第2ユーザーが所望する返却代行者としての第1ユーザーを、返却リスト情報に含まれる第1ユーザーの中から対象2ユーザーに選択させることができる。
次に、操作受付部262は、対象第2ユーザーが所望する返却代行者としての第1ユーザーを、表示部24に表示された返却リスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から選択する操作を受け付けるまで待機する(ステップS720)。より具体的には、ステップS720において、操作受付部262は、第31操作と第32操作とのうちのいずれかの操作を受け付けるまで待機する。第31操作は、第2作業を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から対象第2ユーザーが選択する操作のことである。第32操作は、第2作業を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から対象第2端末に選択させる操作(例えば、最も早く返却を行うことが可能な第1ユーザーを選択させる操作、ランダムに第1ユーザーを選択させる操作等)のことである。なお、第32操作は、第2作業を行う第1ユーザーを当該1以上の第1ユーザーの中から管理装置40に選択させる操作(例えば、最も早く返却を行うことが可能な第1ユーザーを選択させる操作、ランダムに第1ユーザーを選択させる操作等)のことであってもよい。
処理制御部263は、対象第2ユーザーが所望する返却代行者としての第1ユーザーを、表示部24に表示された返却リスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から選択する操作を操作受付部262が受け付けた場合(ステップS720-YES)、当該操作によって選択された第1ユーザーを、対象第2ユーザーが所望する返却代行者として特定する。そして、処理制御部263は、当該1以上の第1ユーザーのそれぞれを示す代行者識別情報を、リスト情報に含まれる1以上の代行者識別情報の中から抽出する。処理制御部263は、抽出した代行者識別情報を、管理装置40に出力する(ステップS730)。ステップS730の処理が行われた後、処理制御部263は、返却代行者特定処理を終了する。
なお、処理制御部263は、このような返却代行者選定処理を行わない構成であってもよい。この場合、管理装置40が、返却代行者としての第1ユーザーを自動的に決定する。
このような処理により、対象第2端末は、対象第2ユーザーが充電したい所望の電気自動車の返却を行う第1ユーザーを選択することができ、選択した第1ユーザーを管理装置40に特定させることができる。また、対象第2端末は、このように返却リスト情報を表示し、対象第2ユーザーによる当該返却代行者の選択を補助することができる。
<管理装置が行う見守り処理>
管理装置40は、ある第1ユーザーによって充電設備CHに接続された電気自動車について、充電中の盗難、悪戯、事故等の発生を抑制するための見守り処理を行う。そこで、以下、図10を参照し、管理装置40が行う見守り処理について説明する。図10は、管理装置40が行う見守り処理の流れの一例を示す図である。
管理装置40は、情報処理装置30から第3情報を取得する毎に、図10に示したフローチャートの処理を繰り返し行う。以下では、説明の便宜上、管理装置40が情報処理装置30から直前に取得した第3情報を対象第3情報と称して説明する。
管理制御部465は、対象第3情報に、自動車識別情報としてヌル情報が含まれているか否かを判定する(ステップS810)。
管理制御部465は、対象第3情報に、自動車識別情報としてヌル情報が含まれていると判定した場合(ステップS810-YES)、対象第3情報に係る充電設備CHに電気自動車が接続されていないと判定し、処理を終了する。
一方、管理制御部465は、対象第3情報に、自動車識別情報としてヌル情報が含まれていないと判定した場合(ステップS810-NO)、対象第3情報に含まれる自動車識別情報が示す電気自動車の駐車状態情報(この一例において、当該電気自動車の撮像画像)を、情報処理装置30を介して検出部Sから取得する(ステップS820)。
次に、管理制御部465は、対象第3情報に含まれる自動車識別情報と、取得した第2情報の履歴とに基づいて、当該自動車識別情報が示す電気自動車の充電の代行を依頼した第2ユーザーを示す発注者識別情報を特定する(ステップS830)。
次に、管理制御部465は、ステップS820において取得した駐車状態情報と、ステップS830において特定した発注者識別情報とを対応付けて記憶部41に記憶させる(ステップS840)。これにより、管理装置40は、ある電気自動車の充電中の盗難、悪戯、事故等の発生が起きた場合において、記憶部41に記憶された駐車状態情報を、当該電気自動車についての充電代行を依頼した第2ユーザーに提供することができる。その結果、管理装置40は、電気自動車の充電中の盗難、悪戯、事故等の発生を抑制することができる。
次に、管理制御部465は、ステップS830において特定した発注者識別情報に基づいて、当該発注者識別情報を含む発注者情報を記憶部41から読み出す。そして、管理制御部465は、読み出した発注者情報に含まれる第2端末識別情報に基づいて、ステップS820において取得した駐車状態情報と、対象第3情報に含まれる充電状況情報とを、当該第2端末識別情報が示す第2端末20に出力し(ステップS850)、処理を終了する。これにより、管理装置40は、当該発注者識別情報が示す発注者に、当該発注者が充電を所望する電気自動車の駐車状態を報知することができるとともに、当該電気自動車の充電状況を報知することができる。
なお、管理制御部465は、他の装置(例えば、第1端末10であるが、これに限らない)から自動車識別情報を対象自動車識別情報として取得し、取得した対象自動車識別情報と一致する自動車識別情報が示す電気自動車の駐車状態を示す駐車状態情報を、当該電気自動車の駐車状態情報として記憶部41に記憶させるとともに、当該駐車状態情報を第2端末20に出力する構成であってもよい。この際、管理制御部465は、対象自動車識別情報と、取得した第2情報の履歴(例えば、第2情報そのもの、又は、代行依頼処理において第1情報と対応付けられた第2情報についての履歴)とに基づいて、対象自動車識別情報が示す電気自動車の充電の代行を依頼した第2ユーザーを示す発注者識別情報を特定する。管理制御部465は、特定した発注者識別情報を含む発注者情報を記憶部41から読み出す。そして、管理制御部465は、読み出した発注者情報に含まれる第2端末識別情報が示す第2端末20に当該駐車状態情報を出力する。ここで、管理制御部465は、当該駐車状態情報とともに、当該電気自動車についての充電状況情報を当該第2端末20に出力する構成であってもよい。また、管理制御部465は、当該駐車状態情報に代えて、当該充電状況情報を当該第2端末20に出力する構成であってもよい。これらの構成では、管理制御部465は、対象自動車識別情報と、取得した複数の第3情報の履歴とに基づいて、当該電気自動車についての充電状況情報を特定する。
<情報処理装置が行う暗号鍵生成処理>
充電施設CSは、1以上の電気自動車の鍵のそれぞれを保管する複数のロッカーを備える構成であってもよい。この場合、情報処理装置30は、当該複数のロッカーのうちの第1ロッカーに複数の第1ユーザーのうちのある引取代行者が鍵を収めた場合、第1ロッカーについての第1暗号鍵処理を行う。第1暗号鍵処理は、第1ロッカーの扉の施錠及び解錠に用いる暗号鍵の生成と、生成した暗号鍵を用いた第1ロッカーの扉の施錠と、生成した暗号鍵の管理装置40への出力とを行う処理のことである。当該引取代行者は、第1ロッカーに鍵を収めた第1代行者の一例である。
以下、図11を参照し、情報処理装置30が行う第1暗号鍵処理について説明する。図11は、情報処理装置30が行う第1暗号鍵処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図11に示したステップS910の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、第1代行者により第1ロッカーの扉が開かれた場合について説明する。
処理制御部363は、複数のロッカーの中から、第1ロッカーを特定する(ステップS910)。ここで、処理制御部363は、例えば、各ロッカーの扉に設けられたセンサーから出力された出力値に基づいて、扉が開かれたロッカーを第1ロッカーとして特定する。当該センサーは、例えば、接触センサーであるが、これに代えて、扉が開かれたか否かを示す情報を出力可能な他のセンサーであってもよい。
次に、処理制御部363は、複数の第1端末10のうちのいずれかから管理装置40を介して、第1ロッカーの扉の施錠を要求する施錠要求情報を取得するまで待機する(ステップS920)。ここで、施錠要求情報には、例えば、ステップS920において取得する施錠要求情報の出力元である第1端末10を示す第1端末識別情報と、第1ロッカーに収められた鍵に対応する電気自動車を示す自動車識別情報と、第1ロッカーを示すロッカー識別情報と、第1ロッカーの施錠を示す情報とが含まれている。ここで、当該第1端末10は、例えば、第1ロッカーに当該鍵を収めた引取代行者から当該自動車識別情報を予め受け付けている。なお、施錠要求情報には、これらの情報に加えて、他の情報が含まれる構成であってもよい。また、当該第1端末10は、第1ロッカーに鍵を収めた引取代行者により操作される第1端末10のことである。なお、当該第1端末10は、第11端末の一例である。
次に、処理制御部363は、第1ロッカーの施錠を要求する施錠要求情報を取得した場合(ステップS920-YES)、第1ロッカーの扉の施錠及び解錠に用いる暗号鍵を生成する(ステップS930)。ここで、暗号鍵の生成方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。
次に、処理制御部363は、ステップS930において生成した暗号鍵を用いて、第1ロッカーの扉を施錠する(ステップS940)。そして、処理制御部363は、当該暗号鍵を、第1ロッカーを示すロッカー識別情報と対応付けて記憶部31に記憶させる。
次に、暗号鍵制御部364は、ステップS930において生成した暗号鍵に、ステップS920において取得した施錠要求情報に含まれる第1端末識別情報と、当該施錠要求情報に含まれる自動車識別情報と、第1ロッカーを示すロッカー識別情報とを対応付けて管理装置40に出力し(ステップS950)、処理を終了する。
このようにして、情報処理装置30は、第1暗号鍵処理において、第1ロッカーの扉の施錠及び解錠に用いる暗号鍵を生成し、生成した暗号鍵を用いて第1ロッカーの扉を施錠し、生成した暗号鍵を管理装置40に出力する。管理装置40は、情報処理装置30から暗号鍵を取得すると、返却代行者により操作される第1端末10に暗号鍵を出力する処理を含む第2暗号鍵処理を行う。そこで、以下では、図12を参照し、管理装置40が行う第2暗号鍵処理について説明する。
<管理装置が行う第2暗号鍵出力処理>
図12は、管理装置40が行う第2暗号鍵処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図12に示したステップS1010の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、管理装置40が情報処理装置30から暗号鍵を取得している場合について説明する。ここで、当該暗号鍵には、前述した通り、当該暗号鍵によって施錠されたロッカーに収められた鍵に対応する電気自動車についての自動車識別情報と、ロッカー識別情報とが対応付けられている。
管理制御部465は、情報処理装置30から取得した暗号鍵に対応付けられた自動車識別情報に基づいて、当該自動車識別情報が示す電気自動車の返却代行者を示す返却代行者識別情報を特定する(ステップS1010)。具体的には、管理制御部465は、管理制御部465は、当該自動車識別情報と、図8に示したステップS700の処理の履歴とに基づいて、当該自動車識別情報が示す電気自動車の返却を直近に依頼された第1ユーザー(すなわち、当該返却代行者)を示す代行者識別情報を、返却代行者識別情報として特定する。
管理制御部465は、ステップS1010において特定した返却代行者識別情報を含む代行者情報を記憶部41から読み出す。そして、管理制御部465は、読み出した代行者情報に含まれる第1端末識別情報に基づいて、当該第1端末識別情報が示す第1端末10に、情報処理装置30から取得した暗号鍵を、当該暗号鍵に対応付けられたロッカー識別情報とともに出力し(ステップS1020)、処理を終了する。
このように、管理装置40は、情報処理装置30から取得した暗号鍵によって施錠されたロッカーに収められた鍵に対応する電気自動車の返却代行者により操作される第1端末10に、当該ロッカーの扉の解錠に用いる暗号鍵を出力することができる。第1端末10は、当該暗号鍵とともに当該ロッカーを示すロッカー識別情報を取得した場合、取得した当該ロッカー識別情報を表示部14に表示するとともに、取得した当該暗号鍵を当該ロッカー識別情報とともに記憶部11に記憶させる。そして、第1端末10は、当該返却代行者によって当該ロッカーの扉を開くための操作を受け付けた場合、当該ロッカーの扉の解錠を要求する解錠要求情報を情報処理装置30に出力する。当該解錠要求情報には、当該ロッカーの扉の解錠を示す情報と、当該暗号鍵と、当該解錠要求情報の出力元である当該ロッカーを示すロッカー識別情報とが含まれている。情報処理装置30は、当該解錠要求情報を取得した場合、当該ロッカーの扉を解錠する解錠処理を行う。そこで、以下では、図13を参照し、情報処理装置30が行う解錠処理について説明する。
図13は、情報処理装置30が行う解錠処理の流れの一例を示す図である。情報処理装置30は、解錠要求情報を取得する毎に、ステップS1030~ステップS1060の処理を繰り返し行う。以下では、一例として、図13に示したステップS1030の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、第1端末識別情報が対応付けられた解錠要求情報を管理装置40が取得している場合について説明する。
処理制御部363は、第2認証処理を行う(ステップS1030)。
第2認証処理において、処理制御部363は、記憶部31に記憶されたロッカー識別情報の中から、予め取得した解錠要求情報に含まれるロッカー識別情報と一致するロッカー識別情報を抽出する。処理制御部363は、抽出したロッカー識別情報に対応付けられた暗号鍵と、当該解錠要求情報に含まれる暗号鍵とが一致するか否かを判定する。処理制御部363は、抽出したロッカー識別情報に対応付けられた暗号鍵と、当該解錠要求情報に含まれる暗号鍵とが一致しないと判定した場合、認証に失敗したと判定する。一方、処理制御部363は、抽出したロッカー識別情報に対応付けられた暗号鍵と、当該解錠要求情報に含まれる暗号鍵とが一致すると判定した場合、認証に成功したと判定する。
ステップS1030の処理が行われた後、処理制御部363は、第2認証処理において認証に成功したか否かを判定する(ステップS1040)。
処理制御部363は、認証に失敗したと判定した場合(ステップS1040-NO)、認証に失敗したことを示すエラー情報を、解錠要求情報の出力元である第1端末10に出力し、処理を終了する。なお、当該第1端末10は、第12端末の一例である。
一方、処理制御部363は、認証に成功したと判定した場合(ステップS1040-YES)、予め取得した解錠要求情報に含まれるロッカー識別情報が示すロッカーの扉を解錠し(ステップS1050)、処理を終了する。
このように、図11~図13に示したフローチャートの処理によって、管理システム1は、引取代行者と返却代行者との間の引き継ぎを行った場合であっても、電気自動車の鍵を保管するロッカーの施錠及び解錠を、暗号鍵を用いて安全に行うことができる。
なお、代行者は、電気自動車の鍵に代えて、引取又は返却の対象となる電気自動車の解錠及び始動を行う暗号鍵を示す電子情報が記憶される記憶媒体を用いることができる。この場合、管理システム1は、当該記憶媒体を備える。例えば、当該記憶媒体は、充電施設CSに保管されている物品の1つである。そして、当該記憶媒体は、情報処理装置30と通信可能に接続されている。この場合、情報処理装置30は、充電代行を依頼する第2ユーザーにより操作される第2端末20からの要求に応じて、当該電子情報を生成し、生成した当該電子情報を記憶部31に記憶させる。情報処理装置30は、引取代行者又は返却代行者により操作される第1端末10からの要求に応じて、当該電子情報を当該記憶媒体に出力する。すなわち、第1ユーザーは、第2ユーザーから電気自動車の鍵を受け取ることなく、当該記憶媒体を用いることにより、電気自動車の引取及び返却を行うことができる。また、当該電子情報は、例えば、当該記憶媒体内において、情報処理装置30により予め決められた期間が経過した後、当該記憶媒体内から消失する。これにより、管理システム1では、例えば、当該記憶媒体が意図しない人によって持ち去れた場合に当該電子情報が使われてしまうことを抑制することができる。また、情報処理装置30は、予め決められた条件が満たされた場合、当該記憶媒体内から当該電子情報を消失させる構成であってもよい。当該条件は、例えば、充電代行が完了すること等である。これにより、管理システム1では、充電代行が完了した後において、当該記憶媒体を利用した盗難、悪戯、事故等が生じてしまうことを抑制することができる。ここで、当該記憶媒体は、情報処理装置30に代えて、又は、情報処理装置30に加えて、管理装置40等の他の装置と通信可能に接続される構成であってもよい。この場合、当該他の装置は、充電代行を依頼する第2ユーザーにより操作される第2端末20からの要求に応じて、当該電子情報を生成し、生成した当該電子情報を、当該他の装置が備える記憶部に記憶させる。当該他の装置は、引取代行者又は返却代行者により操作される第1端末10からの要求に応じて、当該電子情報を当該記憶媒体に出力する。これにより、当該場合であっても、第1ユーザーは、第2ユーザーから電気自動車の鍵を受け取ることなく、当該記憶媒体を用いることにより、電気自動車の引取及び返却を行うことができる。
<管理装置が行う外観判定処理>
管理装置40は、発注者である第2ユーザーから第1ユーザーに引き渡された直後の電気自動車の外観と、当該第2ユーザーに電気自動車が返却される直前の電気自動車の外観とを比較し、充電代行が行われている間において電気自動車の外観に変化が生じているか否かを判定する外観判定処理を行う。これにより、管理装置40は、例えば、電気自動車を第1ユーザーが雑に扱ってしまうことを抑制することができる。以下、図14を参照し、管理装置40が行うこのような外観判定処理について説明する。図14は、管理装置40が行う外観判定処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、前述の対象第1端末が、後述する引渡直後撮像画像及び返却直前撮像画像を管理装置40に出力する場合について説明する。
管理制御部465は、引渡直後撮像画像を取得するまで待機する(ステップS1110)。ここで、引渡直後撮像画像は、発注者である第2ユーザーから代行者である第1ユーザーに電気自動車が引き渡された直後の電気自動車の外観が撮像された撮像画像のことである。なお、対象第1端末は、当該第1ユーザーからの操作に応じて、対象第1端末が備えるカメラによって引渡直後撮像画像を撮像する。そして、対象第1端末は、撮像した引渡直後撮像画像に、対象第1端末を示す第1端末識別情報と対応付け、第1端末識別情報を対応付けた引渡直後撮像画像を管理装置40に出力する。このようにして対象第1端末から出力された引渡直後撮像画像が、ステップS1110において管理制御部465により取得される。
管理制御部465は、引渡直後撮像画像を取得した場合(ステップS1110-YES)、取得した引渡直後撮像画像に基づいて、発注者識別情報及び代行者識別情報を特定する(ステップS1120)。具体的には、管理制御部465は、当該引渡直後撮像画像に対応付けられた第1端末識別情報を含む代行者情報を、記憶部41に記憶された代行者情報の中から抽出する。そして、管理制御部465は、抽出した代行者情報の中に含まれる代行者識別情報を、引渡直後撮像画像に撮像された電気自動車の充電代行を行う代行者を示す代行者識別情報として、当該代行者情報の中から抽出する。また、管理制御部465は、抽出した代行者識別情報と、図7に示したステップS520の処理の履歴とに基づいて、当該電気自動車の充電代行を依頼した第2ユーザー(すなわち、発注者)を示す発注者識別情報を、記憶部41に記憶された発注者情報の中から抽出する。
次に、管理制御部465は、ステップS1110において取得した引渡直後撮像画像を、ステップS1120において抽出した発注者識別情報及び代行者識別情報と対応付けて記憶部41に記憶させる(ステップS1130)。
次に、管理制御部465は、返却直前撮像画像を取得するまで待機する(ステップS1140)。ここで、返却直前撮像画像は、発注者である第2ユーザーに代行者である第1ユーザーから電気自動車が返却される直前の電気自動車の外観が撮像された撮像画像のことである。なお、対象第1端末は、当該第1ユーザーからの操作に応じて、対象第1端末が備えるカメラによって返却直前撮像画像を撮像する。そして、対象第1端末は、撮像した返却直前撮像画像に、対象第1端末を示す第1端末識別情報と対応付け、第1端末識別情報を対応付けた返却直前撮像画像を管理装置40に出力する。このようにして対象第1端末から出力された返却直前撮像画像が、ステップS1140において管理制御部465により取得される。
管理制御部465は、返却直前撮像画像を取得した場合(ステップS1140-YES)、取得した返却直前撮像画像に基づいて、発注者識別情報及び代行者識別情報を特定する(ステップS1150)。具体的には、管理制御部465は、当該返却直前撮像画像に対応付けられた第1端末識別情報を含む代行者情報を、記憶部41に記憶された代行者情報の中から抽出する。そして、管理制御部465は、抽出した代行者情報の中に含まれる代行者識別情報を、引渡直後撮像画像に撮像された電気自動車の充電代行を行う代行者を示す代行者識別情報として、当該代行者情報の中から抽出する。また、管理制御部465は、抽出した代行者識別情報と、図7に示したステップS520の処理の履歴とに基づいて、当該電気自動車の充電代行を依頼した第2ユーザー(すなわち、発注者)を示す発注者識別情報を、記憶部41に記憶された発注者情報の中から抽出する。なお、ステップS1150の処理は、省略されてもよい。この場合、管理制御部465は、後述するステップS1160において、ステップS1120において抽出した発注者識別情報及び代行者識別情報を用いる。
次に、管理制御部465は、ステップS1140において取得した引渡直後撮像画像を、ステップS1150において抽出した発注者識別情報及び代行者識別情報と対応付けて記憶部41に記憶させる(ステップS1160)。
次に、管理制御部465は、ステップS1110において取得した引渡直後撮像画像と、ステップS1140において取得した返却直前撮像画像とを比較し、引渡直後撮像画像と返却直前撮像画像とに撮像されている電気自動車の外観に、充電代行の前後において変化が生じているか否かを判定する(ステップS1170)。ここで、引渡直後撮像画像と返却直前撮像画像とを比較して当該電気自動車の外観に充電代行の前後において変化が生じているか否かを判定する方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。
次に、管理制御部465は、ステップS1170における判定の結果に応じた処理を行う(ステップS1180)。例えば、管理制御部465は、ステップS1170において、電気自動車の外観に変化が生じていると判定した場合、電気自動車の外観に変化が生じていることを示す情報を、ステップS1120において抽出した発注者識別情報が示す第2ユーザーにより操作される第2端末20と、ステップS1120において抽出した代行者識別情報が示す第1ユーザーにより操作される第1端末10とのそれぞれに出力する。
一方、管理制御部465は、ステップS1170において、電気自動車の外観に変化が生じていないと判定した場合、電気自動車の外観に変化が生じていないことを示す情報を、当該第2ユーザーにより操作される第2端末20と、当該第1ユーザーにより操作される第1端末10とのそれぞれに出力する。そして、管理制御部465は、ステップS1180の処理が行われた後、処理を終了する。
このように、管理装置40は、外観判定処理を行う。これにより、管理システム1は、電気自動車を代行者が雑に扱ってしまうことを抑制することができる。
なお、管理制御部465は、図14に示したフローチャートの処理において、ステップS1170~ステップS1180の処理に代えて、撮像画像送信処理を行う構成であってもよい。撮像画像送信処理では、管理制御部465は、ステップS1130において記憶部41に記憶させた引渡直後撮像画像と、ステップS1160において記憶部41に記憶させた返却直前撮像画像とを、ステップS1120において抽出した発注者識別情報が示す第2ユーザーにより操作される第2端末20に出力する構成であってもよい。この場合、管理システム1は、引渡直後撮像画像と返却直前撮像画像とに撮像されている電気自動車の外観に、充電代行の前後において変化が生じているか否かを、当該第2ユーザーに判定させることができる。また、管理制御部465は、当該第2端末20からの撮像画像取得の要求に応じて、撮像画像送信処理を行う構成であってもよい。
<実施形態の変形例>
以下、上記において説明した実施形態の変形例について説明する。
例えば、上記において説明した電気自動車は、第3端末を搭載する構成であってもよい。
ある第3端末は、当該第3端末が搭載された電気自動車についての電気自動車位置情報を取得する。当該第3端末は、例えば、GPS等の測位システムを利用し、第3端末の位置を、当該電気自動車の位置として検出する位置検出装置を備える。当該第3端末は、当該位置検出装置から当該位置を示す電気自動車位置情報を取得する。当該第3端末は、取得した電気自動車位置情報を、当該電気自動車についての駐車状態情報として、当該電気自動車の充電代行を依頼した第2ユーザーによって操作される第2端末20に出力する。
これにより、管理システム1では、当該第2端末20は、情報処理装置30から当該駐車状態情報を取得することに代えて、当該電気自動車に搭載された第3端末から当該駐車状態情報を取得することができる。その結果、例えば、管理システム1では、情報処理装置30に掛かる負荷を低減することができる。また、当該第3端末は、例えば、当該電気自動車についての充電状況情報を検出する充電状況検出装置を備える。当該第3端末は、当該充電状況検出装置から当該充電状況情報を取得する。そして、当該第3端末は、当該充電状況情報を、当該第2端末20に出力する。これにより、管理システム1では、情報処理装置30から当該充電状況情報を取得することに代えて、当該電気自動車に搭載された第3端末から当該充電状況情報を取得することができる。その結果、例えば、管理システム1では、情報処理装置30に掛かる負荷を低減することができる。
また、上記において説明した充電施設CSには、第1ユーザーが使用する自転車が保管されている構成であってもよい。この場合、第1ユーザーは、当該自転車に乗って電気自動車の引渡位置に移動することができる。また、当該場合、当該自転車は、自転車位置検出部を備える構成であってもよい。自転車位置検出部は、当該自転車の位置を検出し、検出した当該位置を示す自転車位置情報を管理装置40に出力するセンサーである。そして、当該場合、管理装置40は、自転車位置検出部から取得した自転車位置情報に基づいて、電気自動車の引取を行うことが可能であるか否か、又は、電気自動車の返却を行うことが可能であるか否かを判定する。これにより、管理システム1は、第1ユーザーが第1端末10を操作することによって代行引受可否情報を管理装置40に送信する手間を軽減することができる。なお、当該自転車は、折り畳み自転車であり、電気自動車によって運搬可能であることが望ましい。これにより、第1ユーザーは、引き取った電気自動車に当該自転車を積載し、当該電気自動車によって充電施設CSに移動することができる。
また、上記において説明した充電施設CSは、充電が完了した電気自動車を駐車する駐車場へ、充電が完了した電気自動車を移動させる人が常駐する構成であってもよい。この場合、当該駐車場には、例えば、当該電気自動車についての自動車識別情報を検出する装置(例えば、撮像装置)が備えられる。当該装置は、当該自動車識別情報を、当該電気自動車の充電が完了したことを示す情報とともに、当該電気自動車の充電代行を発注した第2ユーザーにより操作される第2端末20に出力する。これにより、管理システム1は、電気自動車の充電を効率的に行わせることができる。
また、上記において説明した管理装置40は、電気自動車が接続されていない充電設備CHの数が予め決められた閾値未満となった場合、前述の代行者依頼処理よりも、返却依頼処理を優先的に行う構成であってもよい。これにより、管理システム1は、充電設備CHが空いていないことによって充電代行を引き受ける機会が少なくなってしまうことを(すなわち、充電代行についての機会損失の増大を)抑制することができる。
また、上記において説明した情報処理装置30は、ある電気自動車がある充電設備CHに接続された場合、当該電気自動車を当該充電設備CHに接続した代行者を示す代行者識別情報を、当該充電設備CHを介して当該代行者から受け付ける構成であってもよい。この場合、情報処理装置30は、当該充電設備CHを示す情報とともに、受け付けた当該代行者識別情報を管理装置40に出力する。なお、前述した通り、情報処理装置30は、例えば、各充電設備CHとの間を接続するケーブルが接続されるポートによって、各充電設備CHから取得された情報が、いずれの充電設備CHから取得された情報であるかを識別することができる。管理装置40は、当該代行者識別情報と、前述した代行者依頼処理の履歴とに基づいて、当該電気自動車についての充電代行を発注した発注者を特定する。そして、管理装置40は、前述の所定周期が経過する毎に、当該充電設備CHが備える検出部Sが検出した駐車状態情報(例えば、撮像画像)を、特定した発注者により操作される第2端末20に出力する。これにより、管理装置40は、自動車識別情報を用いることなく、所定周期が経過する毎に、当該第2端末20に当該駐車状態情報を出力することができる。なお、管理装置40は、所定周期が経過する毎に、当該駐車状態情報とともに、当該充電設備CHが取得した当該電気自動車についての充電状況情報を当該第2端末20に出力する構成であってもよい。また、管理装置40は、当該駐車状態情報に代えて、当該充電状況情報を当該第2端末20に出力する構成であってもよい。
また、上記した管理システム1において、発注者からの依頼に応じた代行者による充電代行を管理することに加えて、発注者からの依頼に応じた派遣者による給電車両の派遣を管理するようにしてもよい。ここで、代行者は、充電を代行する者、つまり、電気自動車の充電を代行して対価を得たい人のことである。派遣者は、給電車両の派遣をする者、つまり給電車両を派遣して対価を得たい人のことである。より具体的には、代行者は、電気自動車の充電を代行する際に発生する複数の作業のうちの少なくとも1つを行うことにより対価を得る人(又は対価を得たい人)のことである。当該複数の作業には、例えば、電気自動車の引取、電気自動車の充電設備への接続、電気自動車の返却等が含まれる。派遣者は、給電車両を派遣する際に発生する複数の作業のうちの少なくとも1つを行うことにより対価を得る人(又は対価を得たい人)のことである。当該複数の作業には、例えば、給電車両の派遣、給電車両の電気自動車への接続、給電車両による給電が含まれる。なお、当該複数の作業には、他の作業が含まれる構成であってもよい。発注者は、料金を支払うことにより、電気自動車の充電を他者に代行させたい人又は給電車両の派遣を他者に依頼したい人のことである。
例えば、変形例に係る管理システム1aは、電気自動車の充電を他者に代行させたい又は給電車両の派遣を他者に依頼したい発注者A1と電気自動車の充電を代行して対価を得たい又は給電車両を派遣して対価を得たい代行者又は派遣者A2との間において結ばれる契約と、発注者A1への充電代行の料金の請求又は給電車両の派遣の料金の請求と、代行者又は派遣者A2への充電代行の対価の支払い又は給電車両の派遣の対価の支払いとを管理(仲介)するシステムである。ここで、電気自動車の充電を代行することには、電気自動車の引取と、電気自動車の充電設備への接続と、電気自動車の返却との少なくとも一つを代行者に行わせることが含まれる。給電車両を派遣することには、給電車両の派遣を派遣者に行わせることと、給電車両の電気自動車への接続と、給電車両による給電とが含まれる。
より具体的には、管理システム1aは、発注者A1から、電気自動車Bについての充電代行の依頼又は給電車両の派遣の依頼を受け付ける。つまり、発注者A1は、代行者による充電代行と、派遣者による給電車両の派遣とのいずれか一方を選択できる。充電代行の依頼を受け付けた場合の処理については、前述した実施形態を適用できるため、ここでは、給電車両の派遣を受け付けた場合の処理について説明を続ける。管理システム1aは、受け付けた当該依頼に基づいて、発注者A1から依頼された電気自動車Bについての給電車両の派遣を派遣者A2に行わせる。管理システム1aは、電気自動車Bに派遣した給電車両による充電が完了し、派遣した給電車両が戻って来た後、発注者A1に対して電気自動車Bについての給電車両の派遣の料金を請求する。また、管理システム1aは、電気自動車Bに派遣した給電車両による充電が完了し、派遣した給電車両が戻って来た後、派遣者A2に、電気自動車Bについての給電車両の派遣の対価(すなわち、謝礼金、給金等)を支払う。
このように、管理システム1aは、代行者による充電代行に加え、派遣者による給電車両の派遣を管理する。これにより、管理システム1aは、電気自動車の充電を代行するサービスに加え、給電車両を派遣するサービスを提供することができる。以下では、このような管理システム1aの構成について詳しく説明する。
図15は、実施形態に係る管理システム1aの構成の一例を示す図である。管理システム1aは、1以上の第1端末10aと、1以上の第2端末20aと、1以上の情報処理装置30aと、管理装置40aとを備える。ここで、以下では、説明の便宜上、1以上の第1端末10aのそれぞれを操作するユーザーを第1ユーザーと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、1以上の第2端末20aのそれぞれを操作するユーザーを第2ユーザーと称して説明する。
第1ユーザーは、前述の派遣者の一例である。すなわち、第1ユーザーは、給電車両の派遣を行う人のことである。第1ユーザーは、管理装置40aに派遣者として予め登録(記憶)されている。
第2ユーザーは、前述の発注者の一例である。すなわち、第2ユーザーは、給電車両の派遣を依頼する人のことである。第2ユーザーは、管理装置40aに発注者として予め登録(記憶)されている人であってもよく、管理装置40aに発注者として予め登録されていない人であってもよい。以下では、一例として、第2ユーザーが、管理装置40aに発注者として予め登録されている人である場合について説明する。
図15には、1以上の第1端末10aのうちの第1ユーザーH1によって操作される第1端末10aが示されている。第1ユーザーH1は、1以上の第1ユーザーのうちの1人である。また、図15には、当該1以上の第2端末20aのうちの第2ユーザーH2によって操作される第2端末20aが示されている。第2ユーザーH2は、1以上の第2ユーザーのうちの1人である。また、図15には、当該1以上の情報処理装置30aのうち給電車両C2-1から給電車両C2-k(kは、k>0の整数)を管理する情報処理装置30aが示されている。
給電車両C2-1から給電車両C2-kの各々は、電気自動車の充電を行うことができる車両のうちの1つである。ここで、kは、1以上の整数であれば如何なる数であってもよい。換言すると、給電車両C2-1から給電車両C2-kの各々は、電気自動車に給電を行う車両のことである。給電車両C2-1から給電車両C2-kには、プラグインハイブリッド車(PHEV: Plug-in Hybrid Vehicle)、充電機能付きロードサービスカー、EVなどが含まれる。給電車両C2-1から給電車両C2-kの各々は、電気自動車を充電するために派遣されていない場合には、所定の場所に駐車される。この所定の場所の一例は、充電施設CSの近傍である。
以下では、説明の便宜上、給電車両C2-1から給電車両C2-kのそれぞれを、互いに区別する必要がない限り、まとめて給電車両C2と称して説明する。ある電気自動車のバッテリーが給電車両C2に接続された場合、当該バッテリーは、給電車両C2によって充電される。
給電車両C2のそれぞれは、電気自動車に給電するために、電気自動車へ派遣される。電気自動車は、派遣された給電車両C2によって充電される。給電車両C2は、電気自動車を充電した後に、所定の場所に移動し、所定の場所に駐車させられる。
給電車両C2は、電気自動車が接続されている間、接続されている電気自動車の充電状況を示す充電状況情報を情報処理装置30aに送信する。以下では、一例として、当該電気自動車の充電状況が、当該電気自動車のバッテリーが充電中であること、当該電気自動車のバッテリーの充電が完了していることのいずれかによって表される場合について説明する。なお、当該電気自動車の充電状況は、当該バッテリーの充電量が給電車両C2によって検出可能である場合、当該充電量、当該バッテリーの充電が完了するまでに要する時間等、当該バッテリーの充電量に応じた量によって表される構成であってもよく、当該電気自動車が給電車両C2に接続されていることを示す情報によって表される構成であってもよい。また、各給電車両C2は、電気自動車が接続されていない間、ヌル情報を充電状況情報として情報処理装置30aに送信する。なお、各給電車両C2は、当該場合、充電状況情報を情報処理装置30aに送信しない構成であってもよい。
第1端末10aは、例えば、多機能携帯電話端末(スマートフォン)である。なお、第1端末10aは、多機能携帯電話端末に代えて、携帯電話端末、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC等の第1ユーザーによって携帯可能な他の情報処理端末であってもよい。
第1端末10aには、例えば、専用のアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、以下において説明する第1端末10aの機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される。第1端末10aの機能は、第1端末10の機能を含むが、第1端末10の機能については前述したので、その説明を省略する。なお、当該機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される構成に代えて、ブラウザによって予め決められたウェブサイトにアクセスすることによって実現される構成であってもよい。
ここで、第1ユーザーH1により操作される第1端末10aを例に挙げて、第1端末10aの構成について説明する。第1ユーザーH1により操作される第1端末10aは、第1ユーザーH1から派遣引受可否情報を受け付ける。派遣引受可否情報は、第1ユーザーH1が給電車両C2の派遣を引き受けることが可能な状態であるか否かを示す情報のことである。当該第1端末10aは、受け付けた派遣引受可否情報を含む第1a情報を生成する。当該第1端末10aは、生成した第1a情報を管理装置40aに出力する。第1a情報の詳細については、後述する。
第2端末20aは、例えば、多機能携帯電話端末である。なお、第2端末20aは、多機能携帯電話端末に代えて、携帯電話端末、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC等の他の情報処理端末であってもよい。
第2端末20aには、例えば、専用のアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、以下において説明する第2端末20aの機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される。第2端末20aの機能は、第2端末20の機能を含むが、第2端末20の機能については前述したので、その説明を省略する。なお、当該機能は、当該アプリケーションプログラムによって実現される構成に代えて、ブラウザによって予め決められたウェブサイトにアクセスすることによって実現される構成であってもよい。
ここで、第2ユーザーH2により操作される第2端末20aを例に挙げて、第2端末20aの構成について説明する。第2ユーザーH2により操作される第2端末20aは、第2ユーザーH2から、複数の派遣者のうちの1人に、図15に示した給電車両C2の派遣を依頼する操作を受け付ける。当該第2端末20aは、受け付けた当該操作に応じて、第2a情報を生成する。当該第2端末20aは、生成した第2a情報を管理装置40aに出力する。第2a情報の詳細については、後述する。ここで、第1電気自動車C1は、第2ユーザーH2が充電したい所望の電気自動車の一例である。第1電気自動車C1は、例えば、第2ユーザーH2が所有する電気自動車のことであるが、第2ユーザーH2が所有しない電気自動車であってもよい。
情報処理装置30aは、例えば、ワークステーション、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC等の情報処理装置である。なお、情報処理装置30aは、これらの情報処理装置に代えて、他の情報処理装置であってもよい。情報処理装置30aの機能は、情報処理装置30の機能を含むが、情報処理装置30の機能については前述したので、その説明を省略する。
ここで、給電車両C2と無線接続される情報処理装置30aを例に挙げて、情報処理装置30aの構成について説明する。給電車両C2と無線接続される情報処理装置30aは、給電車両C2から取得した充電状況情報に基づいて、第3a情報を生成する。当該情報処理装置30aは、生成した第3a情報を管理装置40aに出力する。第3a情報は、給電車両C2の空き状況を示す情報である給電車両空き状況情報を含む情報のことである。第3a情報については、後述する。なお、情報処理装置30aは、例えば、各給電車両C2の識別情報によって、各給電車両C2から取得された情報が、いずれの給電車両C2から取得された情報であるかを識別する構成であってもよく、給電車両C2を識別する識別IDを用いる方法等の他の方法によって、各給電車両C2から取得された情報が、いずれの給電車両C2から取得された情報であるかを識別する構成であってもよい。
以下では、一例として、管理システム1aが備える情報処理装置30aが1台のみである場合について説明する。
管理装置40aは、例えば、ワークステーション、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC等の情報処理装置である。なお、管理装置40aは、これらの情報処理装置に代えて、他の情報処理装置であってもよい。管理装置40aの機能は、管理装置40の機能を含むが、管理装置40の機能については、前述したので、その説明を省略する。
管理装置40aは、第1端末10aから第1a情報を取得する。
管理装置40aは、第2端末20aから第2a情報を取得する。
管理装置40aは、情報処理装置30aから第3a情報を取得する。
管理装置40aは、取得した第1a情報、第2a情報、第3a情報に基づいて、発注者としての第2ユーザーからの依頼に応じた派遣者としての第1ユーザーによる給電車両C2の派遣を管理する。これにより、管理装置40aは、給電車両を派遣するサービスを提供することができる。
<第1端末、第2端末、情報処理装置、管理装置それぞれの機能構成>
以下、図16を参照し、第1端末10a、第2端末20a、情報処理装置30a、管理装置40aそれぞれの機能構成について説明する。図16は、第1端末10a、第2端末20a、情報処理装置30a、管理装置40aそれぞれの機能構成の一例を示す図である。
第1端末10aは、記憶部11aと、入力受付部12aと、通信部13aと、表示部14aと、位置検出部15a、制御部16aを備える。
記憶部11aは、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部11aは、第1端末10aに内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部11aは、第1端末10aが備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
入力受付部12aは、タッチパッド等の入力装置である。入力受付部12aは、タッチパネルとして表示部14aと一体に構成される。なお、入力受付部12aは、表示部14aと別体に構成されてもよい。この場合、入力受付部12aは、タッチパッドに代えて、マウス、キーボード等であってもよい。
通信部13aは、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部14aは、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等を備えた表示装置である。
位置検出部15aは、例えば、GPS等の測位システムを利用し、第1端末10aの現在位置を検出する。なお、位置検出部15aは、当該測位システムに代えて、他の方法によって第1端末10aの現在位置を検出する構成であってもよい。
制御部16aは、第1端末10aの全体を制御する。制御部16aは、表示制御部161aと、操作受付部162aと、処理制御部163aを備える。制御部16aが備えるこれらの機能部は、例えば、第1端末10aが備える図示しないCPUが、記憶部11aに記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
表示制御部161aは、各種の画像を生成する。表示制御部161aは、生成した画像を表示部14aに表示させる。
操作受付部162aは、入力受付部12aを介して、各種の操作を受け付ける。
処理制御部163aは、各種の処理を行う。例えば、処理制御部163aは、前述の第1a情報を生成する。そして、処理制御部163aは、生成した第1a情報を管理装置40aに出力する。
第2端末20aは、記憶部21aと、入力受付部22aと、通信部23aと、表示部24aと、制御部26aを備える。
記憶部21aは、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部21aは、第2端末20aに内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部21aは、第2端末20aが備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
入力受付部22aは、タッチパッド等の入力装置である。入力受付部22aは、タッチパネルとして表示部24aと一体に構成される。なお、入力受付部22aは、表示部24aと別体に構成されてもよい。この場合、入力受付部22aは、タッチパッドに代えて、マウス、キーボード等であってもよい。
通信部23aは、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
表示部24aは、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等を備えた表示装置である。
制御部26aは、第2端末20aの全体を制御する。制御部26aは、表示制御部261aと、操作受付部262aと、処理制御部263aを備える。制御部26aが備えるこれらの機能部は、例えば、第2端末20aが備える図示しないCPUが、記憶部21aに記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
表示制御部261aは、各種の画像を生成する。表示制御部261aは、生成した画像を表示部24aに表示させる。
操作受付部262aは、入力受付部22aを介して、各種の操作を受け付ける。
処理制御部263aは、各種の処理を行う。例えば、処理制御部263aは、前述の第2a情報を生成する。そして、処理制御部263aは、生成した第2a情報を管理装置40aに出力する。
情報処理装置30aは、記憶部31aと、通信部33aと、制御部36aを備える。
記憶部31aは、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部31aは、情報処理装置30aに内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部31aは、情報処理装置30aが備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
通信部33aは、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
制御部36aは、情報処理装置30aの全体を制御する。制御部36aは、処理制御部363aと、暗号鍵制御部364aを備える。制御部36aが備えるこれらの機能部は、例えば、情報処理装置30aが備える図示しないCPUが、記憶部31aに記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
処理制御部363aは、各種の処理を行う。例えば、処理制御部363aは、前述の第3a情報を生成する。そして、処理制御部363aは、生成した第3a情報を管理装置40aに出力する。
暗号鍵制御部364aは、暗号鍵に関する制御を行う。
管理装置40aは、記憶部41aと、通信部43aと、制御部46aを備える。
記憶部41aは、例えば、HDD、SSD、EEPROM、ROM、RAM等を含む。なお、記憶部41aは、情報処理装置30aに内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部41aは、管理装置40aが備える図示しないCPUが処理する各種の情報、各種のプログラム、各種の画像等を格納する。
通信部43aは、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
制御部46aは、管理装置40aの全体を制御する。制御部46aは、暗号鍵制御部464aと、管理制御部465aと、精算制御部466aを備える。制御部46aが備えるこれらの機能部は、例えば、管理装置40aが備える図示しないCPUが、記憶部41aに記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
暗号鍵制御部464aは、暗号鍵に関する制御を行う。
管理制御部465aは、第1a情報と、第2a情報と、第3a情報とに基づいて、発注者としての第2ユーザーからの依頼に応じた派遣者としての第1ユーザーによる給電車両C2の派遣を管理する。
精算制御部466aは、発注者である第2ユーザーに対する給電車両C2の派遣と、給電との料金の請求と、派遣者である第1ユーザーに対する給電車両C2の派遣と、給電の対価の支払いとのそれぞれを制御する。
<第1端末が第1a情報を出力する処理>
以下、図17を参照し、第1端末10aが第1a情報を出力する処理について説明する。図17は、第1端末10aが第1a情報を出力する処理の流れの一例を示す図である。
以下では、1以上の第1端末10aのうちの1つである対象第1端末が行う処理を例に挙げて、第1端末10aが第1a情報を出力する処理について説明する。また、以下では、説明の便宜上、対象第1端末を操作する第1ユーザーを、対象第1ユーザーと称して説明する。対象第1ユーザーは、第1派遣者の一例である。
また、以下では、一例として、図17に示したステップS110aの処理が実行されるよりも前のタイミングにおいて、対象第1端末の表示制御部161aにより生成された第1a操作画像が対象第1端末の表示部14aに表示されている場合について説明する。当該第1a操作画像は、対象第1ユーザーが対象第1端末に対して各種の情報を入力するGUIを含む画像のことである。例えば、当該表示制御部161aは、例えば、対象第1端末にインストールされている専用のアプリケーションプログラムが実行された場合において、当該第1a操作画像を生成する。そして、当該表示制御部161aは、生成した当該第1a操作画像を、表示部14aに表示させる。
操作受付部162aは、第1a操作画像を介して代行引受可否情報を受け付けるまで待機する(ステップS110a)。
処理制御部163aは、第1a操作画像を介して派遣引受可否情報を操作受付部162aが受け付けた場合(ステップS110a-YES)、記憶部11aに予め記憶された派遣者情報を記憶部11aから読み出す(ステップS120a)。
ここで、ある第1ユーザーについての派遣者情報は、当該第1ユーザーを示す派遣者識別情報(例えば、識別ID)を含む情報のことである。
本実施形態では、ある第1ユーザーについての派遣者情報には、当該第1ユーザーを示す派遣者識別情報に加えて、当該第1ユーザーの氏名、性別、住所、連絡先(電話番号、メールアドレス等)、当該第1ユーザーにより操作される第1端末10aを識別する第1端末識別情報、認証パスワード等を示す情報等の他の情報が含まれている。なお、当該第1ユーザーについての派遣者情報には、これら他の情報のうちの一部又は全部が含まれていない構成であってもよい。
ある第1ユーザーについての派遣者情報は、例えば、当該第1ユーザーが自身を派遣者として管理装置40aに登録する際において、当該第1ユーザーにより操作される第1端末10aに表示された第1a操作画像を介して、当該第1ユーザーから当該第1端末10aに予め入力される。処理制御部163aは、入力された派遣者情報を管理装置40aに出力し、管理装置40aに登録する(記憶させる)。
この一例では、対象第1端末を操作する第1ユーザーが対象第1ユーザーである。このため、ステップS120aにおいて処理制御部163aが読み出す派遣者情報は、対象第1ユーザーについての派遣者情報である。なお、対象第1ユーザーを示す派遣者識別情報は、第1派遣者識別情報の一例である。
ステップS120aの処理が行われた後、処理制御部163aは、位置検出部15aにより検出された対象第1端末の現在位置を示す位置情報を、対象第1ユーザーの現在位置を示す位置情報として位置検出部15aから取得する(ステップS130a)。当該位置情報は、第1位置情報の一例である。
次に、処理制御部163aは、対象第1ユーザーが移動しているか否かを示す移動状況情報を生成する(ステップS140a)。具体的には、処理制御部163aは、対象第1ユーザーが移動しているか否かを判定する。処理制御部163aは、例えば、第1a操作画像を介して対象第1ユーザーが移動していることを示す情報を操作受付部162aが予め受け付けていた場合、対象第1ユーザーが移動していると判定する。一方、処理制御部163aは、第1a操作画像を介して対象第1ユーザーが移動していないことを示す情報を操作受付部162aが予め受け付けていた場合、対象第1ユーザーが移動していないと判定する。処理制御部163aは、判定した結果に応じた移動状況情報を生成する。すなわち、処理制御部163aは、対象第1ユーザーが移動していると判定した場合、対象第1ユーザーが移動していることを示す移動状況情報を生成する。また、処理制御部163aは、対象第1ユーザーが移動していないと判定した場合、対象第1ユーザーが移動していないことを示す移動状況情報を生成する。
なお、処理制御部163aは、第1a操作画像を介して操作受付部162aが受け付けた情報に基づいて対象第1ユーザーが移動しているか否かの判定を行う構成に代えて、現在時刻から所定時間遡った時刻までの期間内において位置検出部15aが検出した対象第1端末の位置の変化に基づいて当該判定を行う構成等であってもよい。また、処理制御部163aは、他の方法によって当該判定を行う構成であってもよい。
次に、処理制御部163aは、対象第1ユーザーが移動中である場合における対象第1ユーザーの目的地を示す目的地情報を生成する(ステップS150a)。具体的には、処理制御部163aは、例えば、第1a操作画像を介して対象第1ユーザーの目的地を示す操作を操作受付部162aが予め受け付けていた場合、当該操作が示す目的地を示す目的地情報を生成する。また、処理制御部163aは、例えば、当該目的地を示す操作を操作受付部162aが予め受け付けていない場合、ヌル情報を目的地情報として生成する。
なお、処理制御部163aは、第1a操作画像を介して操作受付部162aが受け付けた操作に基づいて目的地情報を生成する構成に代えて、例えば、対象第1端末が過去に移動した移動経路の履歴と、現在時刻から所定時間遡った時刻までの期間内において位置検出部15aが検出した対象第1端末の位置の変化とに基づいて目的地を推定し、推定した目的地を示す目的地情報を生成する構成等であってもよい。また、処理制御部163aは、他の方法によって目的地情報を生成する構成であってもよい。
次に、処理制御部163aは、ステップS110aにおいて受け付けた派遣引受可否情報と、ステップS120aにおいて読み出した派遣者情報と、ステップS130aにおいて取得した位置情報と、ステップS140aにおいて生成した移動状況情報と、ステップS150aにおいて生成した目的地情報とを含む第1a情報を生成する(ステップS160a)。
次に、処理制御部163aは、ステップS160aにおいて生成した第1a情報を管理装置40aに出力し(ステップS170a)、処理を終了する。
このような処理により、例えば、対象第1ユーザーは、給電車両C2の派遣を開始するタイミング、給電車両C2の派遣が完了したタイミング等の所定のタイミングにおいて、対象第1端末は、対象第1ユーザーが給電車両C2の派遣を引き受けることが可能な状態であるか否かを管理装置40aに特定させることができる。また、当該処理により、当該タイミングにおいて、対象第1端末は、対象第1ユーザーが移動しているか否かと、対象第1ユーザーが移動中である場合における対象第1ユーザーの目的地とを管理装置40aに特定させることができる。
<第2端末が第2a情報を出力する処理>
以下、図18を参照し、第2端末20aが第2a情報を出力する処理について説明する。図18は、第2端末20aが第2a情報を出力する処理の流れの一例を示す図である。
以下では、1以上の第2端末20aのうちの1つである対象第2端末が行う処理を例に挙げて、第2端末20aが第2a情報を出力する処理について説明する。また、以下では、説明の便宜上、対象第2端末を操作する人を、対象第2ユーザーと称して説明する。対象第2ユーザーは、発注者の一例である。
また、以下では、一例として、図18に示したステップS210aの処理が実行されるよりも前のタイミングにおいて、対象第2端末の表示制御部261aにより生成された第2a操作画像が対象第2端末の表示部24aに表示されている場合について説明する。当該第2a操作画像は、対象第2ユーザーが対象第2端末に対して各種の情報を入力するGUIを含む画像のことである。例えば、当該表示制御部261aは、対象第2端末にインストールされている専用のアプリケーションプログラムが実行された場合において、当該第2a操作画像を生成する。そして、当該表示制御部261aは、生成した当該第2a操作画像を、当該表示部24aに表示させる。
本実施形態において、第2a操作画像には、対象第2ユーザーへ給電車両C2の派遣者(すなわち、第1ユーザー)が給電を行う時間を示す給電時間情報を入力するGUIと、対象第2ユーザーへ当該給電車両C2の派遣者が給電を行う位置を示す給電位置情報を入力するGUIとが含まれている。
操作受付部262aは、対象第2ユーザーが給電車両C2の派遣を依頼する派遣依頼操作を受け付けるまで待機する(ステップS210a)。本実施形態では、第2a操作画像における派遣依頼操作は、給電時間情報、給電位置情報のそれぞれが第2a操作画像に入力された後に行うことが可能な操作である。
処理制御部263aは、派遣依頼操作を操作受付部262が受け付けた場合(ステップS210a-YES)、第2a操作画像に入力された給電時間情報、給電位置情報のそれぞれを取得する(ステップS220a)。
次に、処理制御部263aは、記憶部21aに予め記憶された発注者情報を記憶部21aから読み出す(ステップS230a)。
ここで、ある第2ユーザーについての発注者情報は、当該第2ユーザーを示す発注者識別情報(例えば、識別ID)を含む情報のことである。
本実施形態の変形例では、ある第2ユーザーについての発注者情報には、当該第2ユーザーを示す発注者識別情報に加えて、当該第2ユーザーの氏名、性別、住所、連絡先(電話番号、メールアドレス等)、当該第2ユーザーにより操作される第2端末20aを識別する第2端末識別情報、認証パスワード等を示す情報等の他の情報が含まれている。なお、当該第2ユーザーについての発注者情報には、これら他の情報のうちの一部又は全部が含まれていない構成であってもよい。
ある第2ユーザーについての発注者情報は、例えば、当該第2ユーザーが自身を発注者として管理装置40aに登録する際において、当該第2ユーザーにより操作される第2端末20aに表示された第2a操作画像を介して、当該第2ユーザーから当該第2端末20aに予め入力される。処理制御部263aは、入力された発注者情報を管理装置40aに出力し、管理装置40aに登録する(記憶させる)。
この一例では、対象第2端末を操作する第2ユーザーが対象第2ユーザーである。このため、ステップS230aにおいて処理制御部263aが読み出す発注者情報は、対象第2ユーザーについての発注者情報である。
ステップS230aの処理が行われた後、処理制御部263aは、ステップS220aにおいて取得した給電時間情報、給電位置情報のそれぞれと、ステップS230aにおいて読み出した発注者情報とを含む第2a情報を生成する(ステップS240a)。なお、第2a情報には、発注者情報が含まれない構成であってもよい。
次に、処理制御部263aは、ステップS240aにおいて生成した第2a情報を管理装置40に出力し(ステップS250a)、処理を終了する。
このような処理により、例えば、対象第2ユーザーは、対象第2ユーザーが所望するタイミングにおいて、対象第2端末は、対象第2ユーザーが所望する給電車両の派遣の依頼を管理装置40aに対して行うことができる。
対象第2端末は、このように第2a情報を管理装置40aに出力した後、派遣者選定処理を行う。派遣者選定処理は、対象第2ユーザーが給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とを行わせる派遣者として対象第2ユーザーが所望する第1ユーザーを、複数の第1ユーザーの中から選定する処理のことである。そこで、以下では、図19を参照し、対象第2端末が行う派遣者選定処理について説明する。
<第2端末が行う派遣者選定処理>
図19は、対象第2端末が行う派遣者選定処理の流れの一例を示す図である。
以下では、一例として、図19に示したステップS260aの処理が実行される直前のタイミングにおいて、前述の対象第2端末により第2a情報が管理装置40aに出力されている場合について説明する。
処理制御部263aは、対象第2端末が第2a情報を管理装置40aに出力したことに対する応答として、対象第2端末がリスト情報を管理装置40aから取得するまで待機する(ステップS260a)。
ここで、リスト情報は、複数の第1ユーザーのうち、対象第2端末が管理装置40aに出力した第2a情報に含まれる給電時間情報が示す時間までに、対象第2ユーザーが給電車両C2の派遣を行うことが可能な第1ユーザーのリスト(すなわち、派遣者のリスト)を示す情報のことである。本実施形態の変形例では、リスト情報には、当該リストに含まれる1以上の第1ユーザーそれぞれを示す派遣者識別情報が含まれている。なお、リスト情報には、当該1以上の第1ユーザーそれぞれを示す派遣者識別情報が含まれない構成であってもよい。この場合、処理制御部263aは、ステップS260aにおいて、リスト情報とともに、当該1以上の第1ユーザーそれぞれを示す派遣者識別情報を含む情報を取得するまで待機する。
表示制御部261aは、対象第2端末がリスト情報を管理装置40aから取得した場合(ステップS260a-YES)、対象第2端末が取得したリスト情報を表示部24aに表示させる(ステップS270a)。これにより、対象第2端末は、対象第2ユーザーが所望する派遣者としての第1ユーザーを、リスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から対象第2ユーザーに選択させることができる。
次に、操作受付部262aは、対象第2ユーザーが所望する派遣者としての第1ユーザーを、表示部24aに表示されたリスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から選択する操作を受け付けるまで待機する(ステップS280a)。
処理制御部263aは、対象第2ユーザーが所望する派遣者としての第1ユーザーを、表示部24aに表示されたリスト情報に含まれる1以上の第1ユーザーの中から選択する操作を操作受付部262aが受け付けた場合(ステップS280a-YES)、当該操作によって選択された第1ユーザーを、対象第2ユーザーが所望する派遣者として特定する。そして、処理制御部263aは、当該第1ユーザーを示す派遣者識別情報を、リスト情報に含まれる1以上の派遣者識別情報の中から抽出する。処理制御部263aは、抽出した派遣者識別情報を、管理装置40aに出力する(ステップS290a)。ステップS290aの処理が行われた後、処理制御部263aは、派遣者特定処理を終了する。
なお、処理制御部263aは、このような派遣者選定処理を行わない構成であってもよい。この場合、管理装置40aが、第1ユーザーを自動的に決定する。
このような処理により、対象第2端末は、対象第2ユーザーが給電車両C2を派遣し、電気自動車に給電を行う第1ユーザーを選択することができ、選択した第1ユーザーを管理装置40aに特定させることができる。また、対象第2端末は、このようにリスト情報を表示し、対象第2ユーザーによる当該派遣者の選択を補助することができる。
<情報処理装置が第3a情報を出力する処理>
以下、図20を参照し、情報処理装置30aが第3a情報を出力する処理について説明する。図20は、情報処理装置30aが第3a情報を出力する処理の流れの一例を示す図である。
情報処理装置30aは、例えば、第3a情報を管理装置40aに出力する処理を開始する操作を受け付けた場合、所定周期が経過する毎に図20に示したフローチャートの処理を繰り返し行う。
情報処理装置30aは、1以上の給電車両C2から、1つずつ派遣を依頼する給電車両C2として選択し、選択した給電車両C2について、ステップS320a~ステップS340aの処理を行う(ステップS310a)。
処理制御部363aは、ステップS310aにおいて選択された給電車両C2により検出された充電状況情報を当該給電車両C2から取得する(ステップS320a)。
次に、処理制御部363aは、ステップS320aにおいて取得された充電状況情報に基づいて、給電車両C2の空き状況を示す給電車両空き状況情報を生成する(ステップS330a)。具体的には、処理制御部363aは、当該充電状況情報がヌル情報である場合、給電車両C2が空いていることを示す給電車両空き状況情報を生成する。一方、処理制御部363aは、当該充電状況情報がヌル情報ではない場合、給電車両C2が空いていないことを示す給電車両空き状況情報を生成する。
次に、処理制御部363aは、ステップS320aにおいて取得された充電状況情報と、ステップS330aにおいて生成した給電車両空き状況情報と、給電車両C2を示す給電車両識別情報とを含む第3a情報を生成する(ステップS340a)。なお、第3a情報には、充電状況情報と給電車両空き情報とに加えて、他の情報が含まれる構成であってもよい。また、第3a情報には、充電状況情報と給電車両空き情報とのうちの一部又は全部が含まれない構成であってもよい。
次に、処理制御部363aは、ステップS340aにおいて生成した第3a情報を管理装置40aに出力する(ステップS350a)。ステップS350aの処理が行われた後、処理制御部363aは、ステップS310aに遷移し、次の対象給電車両C2を選択する。ここで、ステップS310aにおいて対象給電車両C2として選択することが可能な未選択の給電車両が存在しない場合、ステップS350aの処理が行われた後、処理制御部363aは、処理を終了する。
このような処理により、情報処理装置30aは、所定周期が経過する毎に、逐次、給電車両C2の状況を管理装置40aに特定させることができる。
<管理装置が給電車両の派遣を管理する処理>
以下、図21を参照し、管理装置40aが給電車両の派遣を管理する処理について説明する。図21は、管理装置40aが給電車両の派遣を管理する処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図21に示したステップS410aの処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、1以上の第1端末10aのそれぞれから第1a情報を管理装置40aが受け付けている場合について説明する。また、以下では、一例として、当該タイミングにおいて、各給電車両C2についての第3a情報を情報処理装置30aから管理装置40aが受け付けている場合について説明する。
管理制御部465aは、1以上の第2端末20aのいずれかから第2a情報を取得するまで待機する(ステップS410a)。ここで、以下では、一例として、前述の対象第2端末から第2a情報を管理装置40aが取得した場合について説明する。
管理制御部465aは、対象第2端末から第2a情報を取得した場合(ステップS410a-YES)、取得した第2a情報に含まれる発注者情報に基づく認証処理を行う(ステップS420a)。
認証処理では、管理制御部465aは、例えば、記憶部41aに予め記憶された1以上の発注者情報の中に、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる発注者情報と一致する発注者情報が含まれているか否かを判定する。当該1以上の発注者情報は、管理装置40aに予め登録された1以上の発注者情報のことである。管理制御部465aは、記憶部41aに予め記憶された1以上の発注者情報の中に、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる発注者情報と一致する発注者情報が含まれていると判定した場合、認証に成功したと判定する。一方、管理制御部465aは、記憶部41aに予め記憶された1以上の発注者情報の中に、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる発注者情報と一致する発注者情報が含まれていないと判定した場合、認証に失敗したと判定する。
次に、管理制御部465aは、ステップS420aの認証処理による認証に成功したか否かを判定する(ステップS430a)。
管理制御部465aは、ステップS420aの認証処理による認証に失敗したと判定した場合(ステップS430a-NO)、対象第2端末に、認証に失敗したことを示す情報を出力する。そして、管理制御部465aは、ステップS410aに遷移し、1以上の第2端末20aのいずれかから第2a情報を取得するまで再び待機する。
一方、管理制御部465aは、ステップS420aの認証処理による認証に成功したと判定した場合(ステップS430a-YES)、情報処理装置30aから取得した各給電車両C2についての第3a情報に含まれる給電車両空き状況情報に基づいて、給電車両C2が空いているか否かを判定する(ステップS440a)。ここで、管理制御部465aは、電気自動車が接続されていない給電車両C2が現在時刻において存在する場合、給電車両C2が空いていると判定する。一方、管理制御部465aは、電気自動車が接続されていない給電車両C2が現在時刻において存在しない場合、給電車両C2が空いていないと判定する。
管理制御部465aは、給電車両C2が空いていないと判定した場合(ステップS440a-NO)、現在時刻において給電車両C2の派遣ができないことを示す派遣不可情報を対象第2端末に出力する(ステップS530a)。なお、この際、管理制御部465aは、給電車両C2の派遣が可能となる時刻を推定し、推定した時刻を示す情報とともに派遣不可情報を対象第2端末に出力する構成であってもよく、推定した時刻と、ステップS450a~ステップS520aの処理とによって、派遣の予約を受け付ける構成であってもよい。ステップS530aの処理が行われた後、管理制御部465aは、ステップS410aに遷移し、1以上の第2端末20aのいずれかから第2a情報を取得するまで再び待機する。
一方、管理制御部465aは、給電車両C2が空いていると判定した場合(ステップS440a-YES)、記憶部41aに予め記憶された1以上の派遣者情報のそれぞれ毎に、ステップS450aの処理を繰り返し行う(ステップS450a)。当該1以上の派遣者情報は、管理装置40aに予め登録された1以上の派遣者情報のことである。
管理制御部465aは、ステップS450aにおいて選択された派遣者情報に含まれる派遣者識別情報が示す第1ユーザーが、派遣を引き受けることが可能な状態であるか否かを判定する(ステップS460a)。以下では、説明の便宜上、当該第1ユーザーを、対象派遣者と称して説明する。
ステップS460aにおいて、管理制御部465aは、予め取得した第1a情報のうち、対象派遣者により操作された第1端末10aから直前に取得した第1a情報を抽出する。管理制御部465aは、抽出した第1a情報に含まれる派遣引受可否情報に基づいて、対象派遣者が派遣を引き受けることが可能な状態であるか否かを判定する。
管理制御部465aは、対象派遣者が派遣を引き受けることが可能な状態ではないと判定した場合(ステップS460a-NO)、ステップS450aに遷移し、次の派遣者情報を選択する。一方、管理制御部465aは、対象派遣者が派遣を引き受けることが可能な状態であると判定した場合(ステップS460a-YES)、対象派遣者の給電可能時間を推定する(ステップS470a)。ここで、給電可能時間は、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる給電位置情報が示す位置に給電車両C2を派遣し、給電車両C2を電気自動車に接続し、給電を行うことが可能な時間のことである。
ステップS470aにおいて、管理制御部465aは、ステップS460aにおいて抽出した第1a情報に含まれる移動状況情報に基づいて、対象派遣者が移動しているか否かを判定する。管理制御部465aは、対象派遣者が移動していると判定した場合、当該第1a情報に含まれる位置情報及び目的地情報と、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる給電位置情報とに基づいて、位置情報が示す現在位置から目的地情報が示す目的地を経由して給電位置情報が示す位置に対象派遣者が到着する時間を推定する。なお、管理制御部465aは、このような推定において、対象派遣者が目的地において費やす時間を加算する構成であってもよく、対象派遣者が目的地において費やす時間を加算しない構成であってもよい。
一方、管理制御部465aは、対象派遣者が移動していないと判定した場合、当該第1a情報に含まれる位置情報と、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる給電位置情報とに基づいて、位置情報が示す現在位置から給電位置情報が示す位置に対象派遣者が到着する時間を推定する。管理制御部465aがこのように時間を推定する方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。
さらに、管理制御部465aは、このような推定において、給電車両C2が他の派遣者の運転により移動中である場合、対象派遣者に給電車両C2が引き渡される時間を推定し、対象派遣者が、給電位置情報が示す位置に給電車両C2を派遣できる時間を推定する構成であってもよい。
さらに、管理制御部465aは、給電車両C2の蓄電池の電力量に基づいて、給電位置情報が示す位置に対象派遣者が到着する時間を推定する構成を含めてもよい。この場合、管理制御部465aは、給電車両C2の蓄電池の電力量が、電気自動車に給電可能な閾値未満である場合に、給電車両C2の蓄電池に、電気自動車に給電可能な電力を充電する時間を推定し、対象派遣者が、給電位置情報が示す位置に給電車両C2を派遣できる時間を推定する。電気自動車に給電可能な電力を充電する時間には、給電車両C2を、充電設備の場所への移動させる時間と、給電車両C2の蓄電池に電気自動車に給電可能な電力を充電させる時間とが含まれてもよい。
ステップS470aの処理が行われた後、管理制御部465aは、ステップS470aにおいて推定した時間を、対象派遣者の給電可能時間に設定する(ステップS480a)。そして、管理制御部465aは、ステップS450aに遷移し、次の派遣者情報を選択する。なお、管理制御部465aは、ステップS450aに遷移した際、次の派遣者情報として選択可能な未選択の派遣者情報が存在しない場合、ステップS490aに遷移する。
ステップS450a~ステップS480aの繰り返し処理が行われた後、管理制御部465aは、リスト情報を生成する(ステップS490a)。
具体的には、管理制御部465aは、当該繰り返し処理において給電可能時間が設定された1以上の第1ユーザーそれぞれについての派遣者情報に基づいて、給電車両C2の派遣を行うことが可能な第1ユーザーのリストを、給電車両C2の派遣を行うことが可能な派遣者のリストとして生成する。また、管理制御部465aは、当該繰り返し処理において派遣可能時間が設定された1以上の第1ユーザーそれぞれが、派遣可能時間として設定された時刻が現在の時刻に最も近い順に並べられたリストを生成する。また、管理制御部465aは、当該繰り返し処理において派遣可能時間が設定された1以上の第1ユーザーのうち、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる給電時間情報が示す時間までに給電車両C2の派遣を行うことが不可能な第1ユーザーを、当該リストから除外する。
次に、管理制御部465aは、ステップS490aにおいて生成したリスト情報を、対象第2端末に出力する(ステップS500a)。これにより、対象第2端末は、管理装置40aから取得したリスト情報を表示部24aに表示させることができる。
次に、管理制御部465aは、対象第2端末から派遣者識別情報が取得されるまで待機する(ステップS510a)。当該派遣者識別情報は、図19に示したステップS290aにおいて対象第2端末から出力された派遣者識別情報のことである。
管理制御部465aは、対象第2端末から派遣者識別情報が取得された場合(ステップS510a-YES)、派遣依頼処理を行う(ステップS520a)。
派遣依頼処理において、管理制御部465aは、ステップS510aにおいて取得した派遣者識別情報が示す第1ユーザーについての派遣者情報を記憶部41aから読み出す。そして、管理制御部465aは、読み出した派遣者情報に含まれる第1端末識別情報が示す第1端末10aに対して、ステップS410aにおいて取得した第2a情報に含まれる給電車両C2の派遣を依頼する情報とともに当該第2a情報を出力する。これにより、当該第1端末10aは、当該情報と当該第2a情報とを表示部14aに表示させ、当該第1端末10aを操作する第1ユーザーに当該派遣の依頼があったことを通知できる。
ステップS520aの処理が行われた後、管理制御部465aは、図21に示したフローチャートの処理を終了する。
このような処理により、管理装置40aは、給電車両C2の派遣の依頼を受け付けるとともに、受け付けた依頼に応じた給電車両C2の派遣を第2ユーザーに行わせることができる。その結果、管理装置40aは、給電車両C2を派遣するサービスを提供することができる。
ここで、管理装置40aは、図21に示したフローチャートの処理が行われた後、精算処理を行う。精算処理は、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とを行った派遣者に、給電車両C2の派遣と、給電の対価とを支払う処理を含む処理のことである。また、精算処理は、発注者に給電車両の派遣と、給電との料金の請求を行う処理を含む処理のことである。
<管理装置が行う精算処理>
以下、図22を参照し、管理装置40aが行う精算処理について説明する。図22は、管理装置40aが行う精算処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、図22に示したステップS610aの処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、図21に示したフローチャートの処理が行われている場合について説明する。
管理制御部465aは、1以上の第1端末10aのいずれかから完了情報を取得するまで待機する(ステップS610a)。以下では、一例として、管理制御部465aが前述の対象第1端末から完了情報を取得した場合について説明する。
完了情報は、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とが完了したことを示す情報を含む情報のことである。また、完了情報には、ステップS610aにおいて取得する完了情報の出力元である第1端末10aを操作している第1ユーザーを示す派遣者識別情報と、当該第1ユーザーが給電を行った電気自動車を示す自動車識別情報とが含まれている。当該第1端末10aは、例えば、前述の第1a操作画像を介して第1ユーザーから受け付けた操作に応じて、完了情報を管理装置40aに出力する。なお、当該第1端末10は、他の方法によって完了情報を管理装置40aに出力する構成であってもよい。
管理制御部465aは、完了情報を取得した場合(ステップS610a-YES)、特定処理を行う(ステップS620a)。
特定処理において、管理制御部465aは、取得した完了情報に含まれる派遣者識別情報に基づいて、対象第1端末を操作している対象第1ユーザーを特定する。
次に、精算制御部466aは、精算処理を行う(ステップS630a)。
精算処理において、精算制御部466aは、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とに応じた対価を算出する。なお、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とに応じた対価の金額は、給電車両C2の派遣を依頼してから完了情報を取得するまでの時間に対して給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とに対応付けられた単価を乗じた金額であってもよく、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とに対応付けられた金額であってもよく、他の方法によって算出される金額であってもよい。
精算制御部466aは、このようにして算出した対価を、例えば、ステップS610aにおいて取得した完了情報の出力元の第1端末10a(この一例において、対象第1端末)を操作している第1ユーザー(この一例において、対象第1ユーザー)の口座に振り込む処理を行う。当該口座を示す情報は、当該第1ユーザーを示す派遣者識別情報に対応付けられて記憶部41aに予め記憶されている。なお、精算制御部466aは、他の方法によって当該対価を当該第1ユーザーに支払う構成であってもよい。
また、精算制御部466aは、ステップS620aにおいて特定された作業が、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とであるので、当該作業を行う対象であった給電車両C2の派遣を発注した発注者に請求する給電車両C2の派遣と、給電との料金を算出する。これらの算出を行う際、精算制御部466aは、給電車両C2から当該電気自動車に充電した電気量に応じた電気使用料を、当該料金とともに算出する。また、精算制御部466aは、前述の派遣依頼処理の履歴に基づいて、記憶部41aに記憶された発注者情報の中から、当該発注者についての発注者情報を特定する。精算制御部466aは、特定した発注者情報に含まれる発注者識別情報が示す第2ユーザーの口座から、当該料金及び当該電気使用料を引き落とす。当該口座を示す情報は、当該第2ユーザーを示す派遣者識別情報に対応付けられて記憶部41に予め記憶されている。なお、精算制御部466aは、他の方法によって当該料金及び当該電気使用料を当該第2ユーザーに請求する構成であってもよい。
前述した本実施形態の変形例では、管理装置40aが、第1a情報、第2a情報、第3a情報に基づいて、発注者としての第2ユーザーからの依頼に応じた派遣者としての第1ユーザーによる給電車両C2の派遣を管理する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、管理装置40aが、第1a情報、第2a情報に基づいて、発注者としての第2ユーザーからの依頼に応じた派遣者としての第1ユーザーによる給電車両C2の派遣を管理するようにしてもよい。
前述した本実施形態の変形例では、情報処理装置30aが、第3a情報を生成し、生成した第3a情報を、管理装置40aへ出力する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、給電車両C2の派遣を行った第1ユーザーから受け付けた操作に応じて、第1端末10aから管理装置40aに出力される完了情報に、第3a情報が含まれていてもよい。また、給電車両C2の派遣を行った第1ユーザーが、給電車両C2の派遣と、派遣した給電車両C2の電気自動車への接続と、当該電気自動車への給電とを完了した場合に、管理装置40aに、第3a情報を入力するようにしてもよい。
以上のように、実施形態に係る管理システム(上記において説明した例では、管理システム1)は、第1端末(上記において説明した例では、第1端末10)と、第1端末と異なる第2端末(上記において説明した例では、第2端末20)と、情報処理装置(上記において説明した例では、情報処理装置30)と、第1端末と第2端末と情報処理装置とのそれぞれと通信を行う管理装置(上記において説明した例では、管理装置40)と、を備え、第1端末は、電気自動車の充電を代行する第1代行者(上記において説明した例では、第1ユーザー)が電気自動車の充電の代行を引き受けることが可能な状態であるか否かを示す代行引受可否情報を第1代行者から受け付け、受け付けた代行引受可否情報を含む第1情報を管理装置に出力し、第2端末は、第1電気自動車の充電を発注する発注者(上記において説明した例では、第2ユーザー)から、第1電気自動車の充電を代行させる操作を受け付け、受け付けた操作に応じた第2情報を管理装置に出力し、情報処理装置は、電気自動車の充電設備を提供する施設(上記において説明した例では、充電施設CS)内における充電設備(上記において説明した例では、充電設備CH)の空き状況を示す充電設備空き状況情報を含む第3情報を管理装置に出力し、管理装置は、第1情報、第2情報、第3情報に基づいて、第1電気自動車の充電の第1代行者による代行を管理する。
また、管理システムでは、第1情報には更に、第1代行者の現在位置を示す第1位置情報と、第1代行者が移動しているか否かを示す移動状況情報と、第1代行者が移動中である場合における第1代行者の目的地を示す目的地情報とが含まれている、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、第1情報に基づいて、第1電気自動車の引取を行うことが可能な時間(上記において説明した例では、引取可能時間)、又は、第1電気自動車の返却を行うことが可能な時間(上記において説明した例では、返却可能時間)、のうちの少なくとも一方を推定し、推定した時間を示す情報を第2端末に出力する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第2情報には更に、第1電気自動車の前記第1代行者への引き渡しを行う時間を示す引渡時間情報と、第1電気自動車の第1代行者への引き渡しを行う位置を示す引渡位置情報と、第1電気自動車の返却先の位置を示す返却位置情報とが含まれている、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第2情報には更に、第1電気自動車の充電が完了した直後に第1電気自動車の返却を第1代行者に行わせる第1オプションと、第1電気自動車の充電が完了した後に第1電気自動車を返却する時間を指定しない第2オプションとのいずれかのオプションを示すオプション情報が含まれている、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、前記第2情報に含まれている前記オプション情報が前記第2オプションを示す場合、前記第1電気自動車の返却について、電気自動車の充電を代行する複数の代行者のうちの前記第1代行者(上記において説明した例では、引取代行者)と異なる第2代行者(上記において説明した例では、返却代行者)への引き継ぎを管理する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第2情報には更に、第1電気自動車の充電が完了した直後に第1電気自動車の返却を第1代行者に行わせる第1オプションと、第1電気自動車の充電が完了した後に第1電気自動車を返却する時間を指定しない第2オプションとのいずれかのオプションを示すオプション情報が含まれている、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、第2情報に含まれているオプション情報が第2オプションを示す場合、第1電気自動車の返却について、電気自動車の充電を代行する複数の代行者のうちの第1代行者と異なる第2代行者への引き継ぎを管理する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、電気自動車の充電を代行する複数の代行者のうち、第2情報に含まれる引渡時間情報が示す時間までに第1電気自動車を引き渡されに行くことが可能な代行者のリストを示すリスト情報を第2端末に出力し、第2端末は、リスト情報を管理装置から取得した場合、リスト情報を表示する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、施設内の充電設備に接続された第1電気自動車の駐車状態を示す駐車状態情報を取得し、取得した当該駐車状態情報を、第2端末に出力する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、施設内の充電設備のそれぞれは、充電設備に接続された電気自動車のそれぞれを示す自動車識別情報を検出し、検出した自動車識別情報を情報処理装置に出力する検出部を備え、前記情報処理装置は、前記施設内の前記充電設備のそれぞれが備える前記検出部により検出された前記自動車識別情報を前記管理装置に出力し、管理装置は、第1電気自動車を識別する第1自動車識別情報を取得し、取得した第1自動車識別情報と一致する自動車識別情報が示す電気自動車の駐車状態を示す駐車状態情報を、第1電気自動車の駐車状態情報として第2端末に出力する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、検出部は、撮像部である、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第3情報には更に、施設内の充電設備に接続されている電気自動車の充電状況を示す充電状況情報が含まれており、管理装置は、第1電気自動車の駐車状態情報を、情報処理装置から取得した第3情報に含まれる情報のうちの第1電気自動車についての充電状況情報とともに第2端末に出力する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、施設内の充電設備に接続された電気自動車のうちの少なくとも第1電気自動車は、第3端末を搭載し、第3端末は、第1電気自動車の位置を示す第1自動車位置情報と、第1電気自動車の充電状況を示す充電状況情報とを取得し、取得した第1自動車位置情報と当該充電状況情報とを第2端末に出力する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第1端末は、複数あり、第1代行者は、第1電気自動車を発注者から引き渡される人であり、第1端末のうちの第11端末は、第1代行者により操作され、第1端末のうちの第12端末は、第1電気自動車の返却を行う第2代行者により操作され、施設は、1以上の電気自動車の鍵のそれぞれを保管する複数のロッカーを備え、情報処理装置は、複数のロッカーのうちの第1ロッカーに第1代行者が鍵を収めた場合、第1ロッカーの扉の施錠と、第1ロッカーの扉の施錠及び解錠に用いる暗号鍵の管理装置への出力とを行い、管理装置は、当該暗号鍵を保持し、第12端末からの要求に応じて、第12端末に当該暗号鍵を出力する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、第1端末から第1電気自動車の返却が完了したことを示す返却完了情報を取得した場合、発注者への料金の請求処理と、第1代行者への料金の支払処理とを行う、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、発注者から第1代行者に第1電気自動車が引き渡された直後の第1電気自動車の外観が撮像された引渡直後撮像画像と、発注者に第1電気自動車が返却される直前の第1電気自動車の外観が撮像された返却直前撮像画像とのそれぞれを取得し、取得した引渡直後撮像画像と返却直前撮像画像とを記憶する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第1電気自動車の解錠及び始動を行う暗号鍵を示す電子情報が記憶される記憶媒体を備え、記憶媒体に、第2端末からの要求に応じて生成した電子情報を記憶させ、電子情報は、記憶媒体内において、予め決められた期間が経過した後、記憶媒体内から消失する、構成が用いられてもよい。
また、管理システム(上記において説明した例では、管理システム1a)では、第1端末(上記において説明した例では、第1端末10a)は、電気自動車へ給電する給電車両を派遣する第1派遣者が給電車両の派遣を引き受けることが可能な状態であるか否かを示す派遣引受可否情報を第1派遣者から受け付け、受け付けた派遣引受可否情報を含む第1a情報(上記において説明した例では、第1a情報)を管理装置(上記において説明した例では、管理装置40a)に出力し、第2端末(上記において説明した例では、第2端末20a)は、第1電気自動車の充電を発注する発注者から、第1電気自動車に給電する給電車両を派遣させる操作を受け付け、受け付けた操作に応じた第2a情報(上記において説明した例では、第2a情報)を管理装置に出力し、管理装置は、第1a情報、第2a情報に基づいて、第1電気自動車の充電のために、給電車両の第1派遣者による派遣を管理する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、給電車両の空き状況を示す給電車両空き状況情報を含む第3a情報(上記において説明した例では、第3a情報)を取得し、管理装置は、第3a情報にさらに基づいて、第1電気自動車の充電のために、給電車両の第1派遣者による派遣を管理する、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、第1a情報には更に、第1派遣者の現在位置を示す第1位置情報と、第1派遣者が移動しているか否かを示す移動状況情報と、第1派遣者が移動中である場合における第1派遣者の目的地を示す目的地情報とが含まれている、構成が用いられてもよい。
また、管理システムでは、管理装置は、第1a情報に基づいて、第1電気自動車に給電を行うことが可能な時間を推定し、推定した時間を示す情報を第2端末に出力する、構成が用いられてもよい。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
また、以上に説明した装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。ここで、当該装置は、例えば、第1端末10、第2端末20、情報処理装置30、管理装置40、第3端末等である。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル又は差分プログラムであってもよい。