[第1の実施形態]
<概要>
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、情報処理サーバ10と、複数の端末20(端末20A、端末20B、端末20C)とを有する。情報処理サーバ10と端末20とはネットワーク2を介して接続される。ネットワーク2は、有線のネットワークと、無線のネットワークとを含む。
端末20は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、ゲーム用コンソール、タッチパッド、電子書籍リーダ、又はウェアラブル端末等である。
情報処理サーバ10は、端末20のユーザにSNS(Social Network Service、ソーシャルネットワークサービス)を提供する。端末20のユーザは、端末20にSNSのアプリケーションをインストールし、情報処理サーバ10に接続することにより、情報処理サーバ10からSNSサービスの提供を受けることができる。
なお、以下の実施形態については、SNSサービスにおける表示制御方法を中心に説明するが、ユーザの端末20にコンテンツを表示する表示制御方法で適用可能である。例えば、インターネット上の各種ホームページ等における、コンテンツの表示制御方法に適用することも可能である。
端末20は、ウェブブラウザ等を用いて、情報処理サーバ10に接続し、SNSサービスの提供を受けてもよい。
情報処理サーバ10は、例えばSNSサービスのタイムラインサービス等を提供する。
タイムラインサービスとは、情報処理サーバ10が、ユーザや、該ユーザとSNS上で関係を持つユーザによりSNSに投稿されたテキスト、写真、及び動画等のコンテンツを時系列に沿って、ユーザの端末20に、表示させるサービスである。情報処理サーバ10は、SNSのユーザに投稿されたコンテンツ(以下、ユーザコンテンツ)の間に、広告主から提供された広告(以下、広告コンテンツ)を表示させる。
情報処理サーバ10は、複数のユーザコンテンツと、広告コンテンツとを端末20に配信する。端末20は、情報処理サーバ10に指示された表示順で、ユーザコンテンツと、広告コンテンツとを端末20の画面に表示する。画面サイズの制約があるため、端末20は、配信された全てのコンテンツを同時に画面に表示させることはできない。
端末20は、ユーザからの操作、例えば画面へのスクロール操作を受け付け、表示されるコンテンツを変更する。
例えば、情報処理サーバ10から、端末20にM個のコンテンツ(ユーザコンテンツ、及び広告コンテンツ)が配信された場合、端末20には、1~N番目のコンテンツが表示される(M、Nは自然数、N<M)。端末20がユーザから、第1の方向(例えば、画面の下方向)へのスクロール操作により、N番目以降のコンテンツを表示する指示を受けると、端末20は、2~N+1番目、又は3~N+2番目等のコンテンツを表示させる。このように端末20は、画面に表示されているコンテンツの一部を画面から非表示とする(削除する)ことにより、新たなコンテンツを表示させる。
SNSの運営者や、広告コンテンツを提供する広告主には、他のユーザからの注目度の高いコンテンツや、広告コンテンツを、ユーザに所定の時間以上、閲覧させたいという要望がある。例えば、広告主には、広告コンテンツを、所定の時間以上、ユーザに閲覧させ広告効果を高めたいという要望がある。
本実施形態に係る端末20は、画面に情報処理サーバ10からの指示に従ってコンテンツを表示する表示領域50(メイン表示領域50A)と、端末20のユーザに閲覧させたいコンテンツを表示する表示領域50(サブ表示領域50B)とを有する。
端末20は、各コンテンツが画面に表示されている時間を計測し、記憶する。また、コンテンツが動画の場合、端末20は、動画コンテンツの再生時間を計測し、記憶する。なお、これらの計測された時間は閲覧時間と表現されてもよい。
端末20は、コンテンツの閲覧時間が、コンテンツ毎に設けられた所定の時間を上回る場合に、コンテンツが閲覧されたと判断する。
コンテンツの閲覧時間が、所定の時間を上回る場合、端末20が、第1の方向へのスクロールによりユーザから新たなコンテンツを表示する指示を受けたことに応じて、かかるコンテンツは画面から非表示にされる(画面から消える)。
一方、コンテンツの閲覧時間が、所定の時間を上回らない場合、端末20が、第1の方向へのスクロールによりユーザから新たなコンテンツを表示する指示を受けたことに応じて、かかるコンテンツはサブ表示領域50Bに表示される。
サブ表示領域50Bは、端末20がユーザから画面のコンテンツの表示を変更するスクロール操作等を受け付けた場合でも、コンテンツ等が固定的に表示される表示領域である。サブ表示領域50Bには、所定の期間同じコンテンツが固定的に表示される。一方、メイン表示領域50Aは、ユーザから画面のコンテンツの表示を変更する操作を受け付けた場合、表示されるコンテンツが変更される。つまり、メイン表示領域50Aは、コンテンツ等が動的に表示される表示領域である。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理システム1のユーザの端末20の表示画面の一例(その1)を示す図である。
図2の(A)は、情報処理サーバ10から配信されたコンテンツが、情報処理サーバ10に指示された順番に従って、メイン表示領域50Aに表示される様子を示している。メイン表示領域50Aには1番目~4番目のコンテンツ(コンテンツ40A、コンテンツ40B、コンテンツ40C、及びコンテンツ40D)が表示される。
図2の(B)は、端末20の画面にユーザからの第1の方向へのスクロールの操作を受け付け、メイン表示領域50Aに3番目~5番目のコンテンツ(コンテンツ40C、コンテンツ40D、コンテンツ40E)が表示される様子を示している。コンテンツ40Aについては、画面から非表示にされる。一方、コンテンツ40Bは、コンテンツ40Bに設けられた所定の閲覧時間以上、ユーザに閲覧されなかったため、サブ表示領域50Bに表示される。サブ表示領域50Bは、表示スペースが限られているため、コンテンツ40Bは縮小し、コンテンツ60Bとして表示される。例えばコンテンツ60Bは、コンテンツのサムネイルが表示される。
なお、サブ表示領域50Bは、画面上に予め設けられてもよいし、サブ表示領域50Bに表示されるコンテンツが出現したことに応じて、メイン表示領域50Aを縮小して、縮小された領域に設けられてもよい。
図2の(C)は、端末20の画面に、さらにユーザからの第1の方向へのスクロールの操作を受け付け、メイン表示領域50Aに4番目~7番目のコンテンツ(コンテンツ40D、コンテンツ40E、コンテンツ40F、コンテンツ40G)が表示される様子を示している。コンテンツ40Cは、コンテンツ40Cに設けられた所定の閲覧時間以上、ユーザに閲覧されなかったため、サブ表示領域50Bに表示される。コンテンツ40Bと同様に、コンテンツ40Cは縮小してコンテンツ60Cとして表示される。
図3は、第1の実施形態に係る情報処理システム1のユーザの端末20の表示画面の一例(その2)を示す図である。
サブ表示領域50Bに表示されたコンテンツは、端末20がユーザの選択を受け付けると拡大表示される。
図3の(A)は、端末20が、図2の(3)でサブ表示領域50Bに表示されているコンテンツ60Cに対する、ユーザの選択を受け付けた様子を表している。
縮小して表示されているコンテンツ60Cに対する選択を受け付けると、コンテンツ60Cは拡大され、コンテンツ70Cとして端末20の画面に表示される。ここでは、コンテンツ70Cは動画コンテンツであるものとして説明を進める。
コンテンツ70Cに対する操作を受け付けると、端末20は操作に対応した動作を実行する。例えば、コンテンツ70Cの再生メニュー71が選択された場合、端末20はコンテンツの再生を開始する。コンテンツ70Cのインストールリンク72が選択された場合、端末20はコンテンツ70Cに係るアプリケーションをインストールするインターネット上のサイトに接続したり、コンテンツ70Cに係るアプリケーションをインストールするためのアプリケーションを起動したりする。コンテンツ70Cのシェアメニュー73が選択された場合、端末20は、情報処理サーバ10に端末20のユーザとSNSサービス上で関係のあるユーザに、コンテンツ70Cが閲覧されたことを通知するように指示する。なお、SNSサービス上で関係のあるユーザとは、例えば友達として設定されているユーザである。
所定の時間以上動画が再生された場合、インストールリンク72が選択された場合、或いはシェアメニュー73が選択された場合、端末20は、コンテンツ70Cが閲覧されたと判断し、サブ表示領域50Bからコンテンツ70Cの縮小版であるコンテンツ60Cを非表示にする。
図3の(B)は、サブ表示領域50Bからコンテンツ60Cが非表示にされた様子を示している。
上述したように、コンテンツが閲覧されていないと判断された場合、コンテンツは縮小されてサブ表示領域50Bに表示される。なお、サブ表示領域50Bのスペースも限られているため、端末20は、所定時間以上、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツを非表示にしてもよい。また、端末20は、新たなコンテンツをサブ表示領域50Bに表示する際に、サブ表示領域50Bにスペースがない場合、サブ表示領域50Bに表示された時刻が最も古いコンテンツを非表示にしてもよいし、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツの各々のサイズを縮小して新たなコンテンツをサブ表示領域50Bに表示させてもよい。
上述した実施形態では、サブ表示領域50Bに固定的にコンテンツが表示される場合について説明したが、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツは、端末20がユーザからメイン表示領域50Aに対する操作を受けたことに応じて、メイン表示領域50Aに表示されてもよい。
例えば、端末20の画面に第1の方向とは逆の第2の方向へのスクロール操作を受け付け、サブ表示領域に表示されているコンテンツ60Cの前後に表示されていたコンテンツであるコンテンツ40Bとコンテンツ40Dとが再び画面に表示されるタイミングで、コンテンツ60Cはサブ表示領域50Bから非表示にされ、コンテンツ40Cが、従前表示されていたのと同様の表示形態で、コンテンツ40Bとコンテンツ40Dの間に表示されてもよい。
この場合、ユーザには、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツ60Cがメイン表示領域50Aに戻り、コンテンツ40Cとして表示されるように感じられる。
なお、コンテンツの表示順番は情報処理サーバ10からの指示により、任意のタイミングで変更される。例えば、端末20の画面がスクロールされる度に動的にユーザコンテンツと、広告コンテンツとの表示順番が変更されてもよい。
上述した説明では、サブ表示領域50Bへの表示の判断は端末20で実行していたが、情報処理サーバ10が実行してもよい。この場合、端末20は、各コンテンツの閲覧時間を記憶し、情報処理サーバ10へ報告する。情報処理サーバ10は、報告されたコンテンツの閲覧時間が、コンテンツ毎に設定されている所定の閲覧時間を上回るか否かを判断する。
端末20は、メイン表示領域50Aと、サブ表示領域50Bとをユーザが認識可能なように、領域間に区切り線を表示させる、各表示領域の背景に異なる色を設定する、各表示領域の背景に異なるグラデーションを設定する等の処理を実行してもよい。
スクロール以外の操作を受け付けて、表示されるコンテンツを変更してもよいことは勿論である。
<ハードウェア構成>
次に、情報処理システム1に含まれる各装置のハードウェア構成について説明する。
(1)情報処理サーバ
情報処理サーバ10は、一般的なコンピュータの構成有している。
図4は、第1の実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。図4において、コンピュータ300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ストレージ装置304、入力装置305、表示装置306、通信I/F(Interface)307、外部I/F308、及びバス309等を有する。
CPU301は、ROM303やストレージ装置304等のメモリからプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ300の制御や機能を実現する演算装置である。ROM303は、コンピュータ300の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)の設定、及び各種設定等のプログラムやデータが格納されている。RAM302は、プログラムやデータを一時保持する揮発性のメモリである。ストレージ装置304は、プログラムやデータを格納している大容量の記憶装置である。
入力装置305は、例えばキーボードやマウス等であり、ユーザが各種操作信号を入力するのに用いられる。表示装置306は、例えばディスプレイ等であり、コンピュータ300による処理結果を表示する。なお、入力装置305又は/及び表示装置306は、必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
通信I/F307は、コンピュータ300をネットワーク2に接続するためのインタフェースである。外部I/F308は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、外部記憶媒体308a等がある。これにより、コンピュータ300は外部I/F308を介して外部記憶媒体308aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部記憶媒体308aには例えば、各種の光学ディスクや、各種のメモリカード等が含まれる。
CPU301が、ROM303等に格納されているプログラムを実行することにより、情報処理サーバ10の各機能を実現することができる。
(2)端末
図5は、第1の実施形態における端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
端末20は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、入出力装置205、通信I/F206及びディスプレイ207(表示装置)を備える。なお、端末20のハードウェアの各構成要素は、バス208を介して相互に接続される。
記憶装置204は各種プログラムを記憶する。CPU201は、記憶装置204に記憶された各種プログラムを実行するコンピュータである。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、記憶装置204に記憶された各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラムやデータ等を記憶する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM203は、各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される作業領域として機能する。
入出力装置205は、端末20に対する各種指示を入力する入力装置、及び端末20で処理された処理結果を出力する出力装置の機能を含む。入出力装置205は、ディスプレイ207に接続される。本実施形態において、ディスプレイ207は、タッチ反応型ディスプレイ(タッチパネル)とすることができる。通信I/F206は、ネットワーク2を介して端末20と情報処理サーバ10との通信を行う。
CPU201が、記憶装置204等に格納されているプログラムを実行することにより、端末20の各機能を実現することができる。
<機能構成>
図6は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示す図である。図6を用いて、情報処理サーバ10、及び端末20の機能構成について説明する。
(1)情報処理サーバ
情報処理サーバ10は、通信部110、制御部120、情報記憶部130、及び入出力部140を有する。
具体的には、情報処理サーバ10の各機能は以下のように連携する。通信部110は、端末20に、コンテンツを配信する。また、通信部110は、端末20に、コンテンツが閲覧されているか判断する条件である閲覧判断方法を通知する。制御部120は、コンテンツが閲覧されていないと判断された場合、コンテンツを以前表示したときとは異なる表示形態で表示するように端末20を制御する。
通信部110は、制御部120の指示に基づいて、端末20にコンテンツの配信を行う。コンテンツの配信を行う際には、コンテンツの表示順、コンテンツが閲覧されたか判断する方法(閲覧判断方法)、及び表示領域50の設定情報についても通知する。
通信部110は、端末20から、コンテンツの表示状態を受信し、情報記憶部130に通知する。
制御部120は、情報記憶部130に記憶されているユーザ属性記憶テーブル130A、コンテンツ配信状態テーブル130B、及び配信対象コンテンツテーブル130Dを参照し、ユーザの端末20に表示させるユーザコンテンツ及び広告コンテンツの表示順を決定する。なお、ユーザ属性記憶テーブル130A、コンテンツ配信状態テーブル130B、及び配信対象コンテンツテーブル130Dで記憶される情報要素については後述する。
制御部120は、決定された表示順でコンテンツを表示するように、通信部110を介して、端末20に指示する。制御部120は、ユーザコンテンツを時系列に沿って、端末20に表示させると共に、広告コンテンツをかかるユーザコンテンツの間に挿入して表示させる。ユーザコンテンツの間に動的に広告コンテンツを挿入することにより、広告コンテンツに対してユーザの注意を惹くことができるためである。また、ユーザコンテンツについても、ユーザの端末20や、他のユーザの端末20からの投稿等により、時系列に沿って表示される内容が動的に変更される。なお、ユーザコンテンツは、ユーザ情報と呼ばれてもよい。
制御部120は、通信部110を介して、各コンテンツが閲覧されたか判断するための情報要素である「閲覧判断方法」を、端末20に通知する。
制御部120は、通信部110を介して、各コンテンツの表示領域50を端末20が決定するための情報要素である「表示方法」を、端末20に通知する。また、制御部120は、通信部110を介して、メイン表示領域50A、及びサブ表示領域50Bの形成に関する情報である「メイン表示領域設定情報」、及び「サブ表示領域設定情報」を、端末20に通知する。
「メイン表示領域設定情報」、及び「サブ表示領域設定情報」は、情報記憶部130に保持される表示領域設定テーブル130Cに、ユーザ毎に記憶される。
制御部120は、通信部110を介して、コンテンツの表示状態を受信する。制御部120は、受信したコンテンツの表示状態に基づいて、コンテンツ配信状態テーブル130Bを更新する。
情報記憶部130は、ユーザ属性記憶テーブル130Aと、コンテンツ配信状態テーブル130Bと、表示領域設定テーブル130Cと、配信対象コンテンツテーブル130Dと記憶する。情報記憶部130は、制御部120に、記憶している各テーブルの情報要素を参照させると共に、制御部120からの指示を受けて、各テーブルの情報要素を更新する。
図7の(A)は、ユーザ属性記憶テーブル130Aの一例を示す図である。
ユーザ属性記憶テーブル130Aは、ユーザ毎に、生年月日、性別、居住エリア、SNSサービス上で関係のあるユーザ(友達情報)、及び関心事項が対応付けられて記憶される。制御部120は、ユーザ属性記憶テーブル130Aに記憶されているユーザの属性を基に、ユーザに配信する広告コンテンツを決定する。また、制御部120は、友達情報を基に、ユーザに配信するユーザコンテンツを決定する。なお、ユーザ属性記憶テーブル130Aに情報が入力されていない場合でも、制御部120は、ユーザに配信すべきコンテンツを決定できることは勿論である。例えば、制御部120は、配信するコンテンツをデフォルトの設定に従って選択してもよいし、ランダムに選択してもよい。
図7の(B)は、コンテンツ配信状態テーブル130Bの一例を示す図である。
コンテンツ配信状態テーブル130Bは、端末20に配信しているコンテンツ毎に、表示順、コンテンツID、コンテンツ種別、表示状態、及び閲覧状態が記憶される。
表示順は、情報処理サーバ10から端末20上で、コンテンツが表示される順番を示す情報要素である。コンテンツが表示される順番は、ユーザ属性記憶テーブル130Aと、配信対象コンテンツテーブル130Dとを基に、制御部120により決定される。
コンテンツIDは、端末20に配信されるコンテンツを特定するための識別子である。
コンテンツ種別は、コンテンツの種別を表す情報要素である。例えば、ユーザ投稿、動画広告、及び静止画広告等である。ユーザ投稿には、テキストの投稿(ユーザテキスト投稿)、写真等静止画の投稿(ユーザ静止画投稿)、動画の投稿(ユーザ動画投稿)、及びスタンプ等イラストの投稿(ユーザイラスト投稿)の種別がある。
表示状態は、端末20におけるコンテンツの表示状態を示す情報要素である。「表示済」は、コンテンツが端末20に表示され、現在は表示されていないことを示す。「メイン表示領域表示中」は、コンテンツがメイン表示領域50Aに表示されていることを示す。「サブ表示領域表示中」は、サブ表示領域50Bに表示されていることを示す。表示状態は、表示時刻と共に記憶されてもよい。例えば、この場合、表示中のコンテンツの表示状態の欄には表示を開始した時刻が記憶される。
表示回数は、端末20にコンテンツが表示された回数を示す情報要素である。閲覧状態は、コンテンツの閲覧状態を表す情報要素である。閲覧状態は、「未閲覧」、「閲覧中」、又は「閲覧済」が設定される。
閲覧状態は、コンテンツ毎の閲覧状態に合わせて、変更される。
図7の(C)は、表示領域設定テーブル130Cの一例を示す図である。表示領域設定テーブル130Cはユーザの端末20毎に設定されるテーブルであり、メイン表示領域50Aに関する情報である「メイン表示領域設定情報」と、サブ表示領域50Bに関する情報である「サブ表示領域設定情報」とが記憶される。
「メイン表示領域設定情報」、及び「サブ表示領域設定情報」には、各表示領域50のサイズ(上限サイズ~下限サイズ)、コンテンツ表示数(上限値)、及びコンテンツ各々の表示サイズを表すコンテンツ表示サイズ(上限サイズ~下限サイズ)が記憶される。
図8は、第1の実施形態に係る配信対象コンテンツテーブル130Dの一例を示す図である。
配信対象コンテンツテーブル130Dは、コンテンツ毎に、コンテンツID、コンテンツ種別、閲覧判断方法、表示方法、配信対象、配信期間、及び配信回数(上限値)が記憶される。
閲覧判断方法は、コンテンツが閲覧されたか否かを、端末20が判断するために用いる情報要素である。閲覧判断方法には、各コンテンツについて具体的な閲覧判断の方法が設定される。
例えば、閲覧判断方法に「15秒以上動画再生」と設定されている場合、端末20で動画コンテンツが15秒以上再生されると、端末20は、コンテンツが閲覧されたと判断し、コンテンツの閲覧状態を「閲覧済み」に変更する。
例えば、閲覧判断方法に「50%以上動画再生」と設定されている場合、端末20で動画コンテンツ全体の長さの50%以上が再生されると、端末20は、コンテンツが閲覧されたと判断し、コンテンツの閲覧状態を「閲覧済み」に変更する。
例えば、閲覧判断方法に「インストールリンクの選択」と設定されている場合、端末20がコンテンツのアプリケーションのインストールリンク72の選択を受け付けると、端末20は、コンテンツが閲覧されたと判断し、コンテンツの閲覧状態を「閲覧済み」に変更する。
例えば、「シェアメニューの選択」と設定されている場合、端末20がコンテンツのシェアメニュー73の選択を受け付けると、端末20は、コンテンツが閲覧されたと判断し、コンテンツの閲覧状態を「閲覧済み」に変更する。
例えば、閲覧判断方法に「2秒以上表示」と設定されている場合、端末20でコンテンツが2秒以上表示されると、端末20は、コンテンツが閲覧されたと判断し、コンテンツの閲覧状態を「閲覧済み」に変更する。
例えば、閲覧判断方法に「N回表示」(Nは自然数)と設定されている場合、端末20でコンテンツがN回以上表示されると、端末20は、コンテンツが閲覧されたと判断し、コンテンツの閲覧状態を「閲覧済み」に変更する。コンテンツが所定の回数以上、端末20に表示された場合、端末20のユーザにコンテンツが認識されている可能性が高いためである。
なお、閲覧判断方法は、上述した閲覧判断方法の組み合わせでもよいことは勿論である。
また、複数回コンテンツが表示されたときの状況から閲覧されたか否か、判断されてもよい。例えば、コンテンツが24時間で複数回表示されたときの、コンテンツの表示時間の合計が所定の時間以上の場合に、閲覧されたと判断されてもよい。
表示方法は、コンテンツの表示方法を指示するための情報要素である。表示方法には、「メイン表示領域及びサブ表示領域」、又は「メイン表示領域」等と設定される。「メイン表示領域及びサブ表示領域」と設定されているコンテンツは、メイン表示領域50Aに表示され、メイン表示領域中に閲覧されなかった場合、サブ表示領域50Bに表示される。「メイン表示領域」と設定されているコンテンツは、メイン表示領域50Aにのみ表示される。端末20がユーザから他のコンテンツを表示させるスクロール等の動作を受け付けたことに応じて、メイン表示領域50Aにのみ表示されるコンテンツは、メイン表示領域50Aから非表示にされる。
配信対象は、コンテンツの配信対象を特定するための情報要素である。配信対象には、「20代男性」、「横浜」、「投稿先グループ」、及び「ユーザDのタイムライン閲覧者」等が設定される。配信対象には、複数の設定値が入力されてもよい。例えば、「20代男性」、及び「横浜」と入力されてもよい。
制御部120は、配信対象コンテンツテーブル130Dの「配信対象」の設定値、例えば、「20代男性」、「横浜」等と、ユーザ属性記憶テーブル130Aの「生年月日」、「性別」、及び「居住エリア」等の情報を用いて、端末20に配信する広告コンテンツを決定する。
また、制御部120は、配信対象コンテンツテーブル130Dの「配信対象」の設定値、例えば、「投稿先グループX」、「ユーザDのタイムライン閲覧者」等と、ユーザ属性記憶テーブル130Aの「友達情報」とを用いて、端末20に配信するユーザコンテンツを決定する。
配信期間は、コンテンツの配信期間を特定するための情報要素である。配信回数は、ユーザの端末20に配信する上限値が設定される。例えば、広告コンテンツの場合にこの上限値が設定されてもよい。同一の広告コンテンツが過度に端末20に表示されるのを防止するためである。
入出力部140は、情報処理サーバ10の管理者から各種入力を受け付ける。また、情報処理サーバ10の状態を表示する。
(2)端末
端末20は、通信部210、表示部220、入力部230、制御部240、及び情報記憶部250を有する。制御部240は、判断部241と、表示制御部245とを有する。
端末20の各機能は以下のように連携する。表示部220は、画面にコンテンツを表示する。判断部241は、コンテンツが閲覧されているか否かを判断する。判断部241によって、コンテンツが閲覧されていないと判断された場合、表示制御部245は、表示部220に、かかるコンテンツを以前表示したときとは異なる表示形態で表示させる。
通信部210は、情報処理サーバ10との間で信号の送受信を行う。通信部210は、表示部220に表示させるコンテンツ(ユーザコンテンツ、及び広告コンテンツ)を、情報処理サーバ10から受信する。
通信部210は、各コンテンツの端末20上での表示順、閲覧判断方法、及び表示方法を、情報処理サーバ10から受信する。これらの情報は、情報記憶部250に記憶される。
また、通信部210は、表示部220に形成するメイン表示領域50Aと、サブ表示領域50Bとの設定に関する情報である、「メイン表示領域設定情報」、及び「サブ表示領域設定情報」を、情報処理サーバ10から受信する。受信した「メイン表示領域設定情報」、及び「サブ表示領域設定情報」は、情報記憶部250に記憶される。
通信部210は、制御部240からの指示を受けて、コンテンツの表示状態及び閲覧状態を、情報処理サーバ10に通知する。
表示部220は、表示制御部245からの指示を受けて、コンテンツを表示する。
入力部230は、端末20のユーザから各種操作を受け付け、受け付けた内容を制御部240に通知する。例えば、入力部230は、ユーザから画面のスクロール操作を受け付ける。
制御部240は、端末20の各機能に対する制御を行う。また、制御部240は、端末20上で動作するアプリケーションに対する制御を行う。
判断部241は、情報記憶部250を参照し各コンテンツの閲覧判断方法を特定する。判断部241は、特定された閲覧判断方法を用いて、各コンテンツが閲覧されたか否かを判断し、判断の結果を情報記憶部250に記憶させる。
表示制御部245は、情報記憶部250を参照し表示するコンテンツと、コンテンツの表示順と、表示方法とを特定する。表示制御部245は、特定されたコンテンツを表示順及び表示方法に従って、表示するように表示部220を制御する。
表示制御部245は、表示部220からコンテンツの表示状態を取得し、情報記憶部250に記憶させる。
表示制御部245は、情報記憶部250に記憶されているコンテンツの表示状態及び閲覧状態を、情報処理サーバ10に通知するように、通信部210に指示する。
表示制御部245は、端末20のユーザから受け付けた操作に関する通知を入力部230から受け、かかる操作に応じて、表示を変更するように表示部220に指示する。
例えば、スクロールの操作を受け付けた場合、表示制御部245は、画面をスクロールするように、表示部220に指示する。
表示制御部245は、「メイン表示領域設定情報」と「サブ表示領域設定情報」に基づいて、メイン表示領域50A、及びサブ表示領域50Bを形成するように表示部220に指示する。表示制御部245は、サブ表示領域50Bに表示するコンテンツが出現したことに応じて、メイン表示領域50A、及びサブ表示領域50Bを形成してもよい。
表示制御部245は、情報記憶部250を参照し、コンテンツが閲覧されているか否かを確認する。コンテンツが閲覧されていない場合、表示制御部245は、スクロール等の操作によりコンテンツがメイン表示領域50Aから表示されなくなるときに、コンテンツの表示方法に従って表示制御を実行する。コンテンツの表示方法が「メイン表示領域及びサブ表示領域」と設定されている場合、表示制御部245は、サブ表示領域50Bにコンテンツを、表示するように表示部220に指示する。
この際に、表示制御部245は、コンテンツの表示サイズを、メイン表示領域設定情報で設定されている表示サイズから、サブ表示領域設定情報で設定されている表示サイズに調整して、表示するように、表示部220に指示する。これにより、このコンテンツは、サブ表示領域設定情報に従って表示サイズが調整され表示される。つまり、コンテンツは、異なる表示形態で表示される。コンテンツは、サブ表示領域50Bに縮小して表示されてもよいし、サムネイル表示されてもよい。
表示制御部245は、サブ表示領域設定情報を基に、サブ表示領域50Bの表示の制御を表示部220に指示する。
例えば、表示制御部245は、サブ表示領域50Bに、表示されているコンテンツの数が、表示可能なコンテンツ数の最大値に達し、新たにコンテンツを表示するスペースがない場合、サブ表示領域50Bに表示されている最も古いコンテンツを表示しないように表示部220に指示してもよい。
また、表示制御部245は、サブ表示領域設定情報で設定されているサイズを参照し、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツの表示サイズを、調整するように表示部220に指示してもよい。
表示制御部245は、サブ表示領域50Bのサイズを調整するように表示部220に指示してもよい。
表示制御部245は、サブ表示領域設定情報を基に、サブ表示領域50Bを拡大するように表示部220に指示してもよい。例えば、表示制御部245は、サブ表示領域50Bを拡大すると共に、コンテンツを縮小せずにそのままのサイズ、又は拡大したサイズで表示するように指示してもよい。この場合、コンテンツは、メイン表示領域50Aに表示されていたのと同じサイズでサブ表示領域50Bに表示されるが、メイン表示領域50Aに表示されていた場合と異なり、表示部220の一部に固定的に表示される。つまり、コンテンツは、異なる表示態様で表示される。
なお、サブ表示領域50Bは、入力部230に対するスクロール等の操作により表示されるコンテンツが変更されないため、固定領域と呼ばれてもよい。また、この場合、メイン表示領域50Aは、入力部230に対するスクロール等の操作により表示されるコンテンツが変更されるため、変更領域と呼ばれてもよい。
判断部241は、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツに対しても、閲覧されたか否かを判断する。サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツの閲覧判断方法は、メイン表示領域50Aに表示されているコンテンツと同じでもよいし、異なる閲覧判断方法が用いられてもよい。異なる閲覧判断方法が用いられる場合、情報処理サーバ10から、それぞれの表示領域50で用いる閲覧判断方法が通知される。
情報記憶部250は、情報処理サーバ10から受信したコンテンツ、コンテンツの表示順、閲覧判断方法、及び表示方法等を記憶する。また、情報記憶部250は、情報処理サーバ10から受信した表示領域設定情報を記憶する。情報記憶部250は、判断部241、及び表示制御部245等からの問い合わせに応じて、記憶している各種情報を参照させる。
情報記憶部250は、表示制御部245からコンテンツの表示状態、表示回数の通知を受け、通知された情報を記憶する。情報記憶部250は、判断部241により判断された閲覧結果の通知を受け、通知された情報を記憶する。
<動作手順>
図9及び図10を用いて第1の実施形態に係る動作手順について説明する。図9は、第1の実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
ステップS901で、端末20Aの制御部120の指示を受けて、通信部210は、コンテンツの配信要求を送信する。配信要求には端末20AのユーザであるユーザAの識別子を含む。
ステップS902で、情報処理サーバ10の通信部110は配信要求を受信すると、制御部120は、情報記憶部130を参照し、ユーザAに配信するコンテンツと、表示順とを決定する。
ステップS903で、情報処理サーバ10の通信部110は、制御部120の指示を受けてコンテンツを端末20Aに配信する。コンテンツの配信メッセージには、コンテンツの表示順、各コンテンツの閲覧判断方法、及び表示方法を含む。また、配信メッセージに表示領域50の設定情報が含まれてもよい。表示領域50の設定情報は、コンテンツ配信前に、情報処理サーバ10から端末20Aに通知されてもよい。表示領域50の設定情報は、メイン表示領域50Aの設定情報と、サブ表示領域50Bの設定情報とを含む。
ステップS904で、端末20Aの通信部210はコンテンツ、コンテンツの表示順、各コンテンツの閲覧判断方法、及び表示方法を受信すると、表示制御部245は、コンテンツの表示順に従ってコンテンツを表示部220に表示させる。コンテンツは、メイン表示領域50Aの設定情報に従って表示される。判断部241は、表示されたコンテンツが閲覧されたか否かを判断する。判断部241の判断結果を基に、表示制御部245は、表示制御を行う。具体的には、表示制御部245は、閲覧されていないと判断されたコンテンツを、通知された表示方法に基づいて、表示部220に表示させる。例えば、表示方法に、「メイン表示領域及びサブ表示領域に表示させる」と設定されているコンテンツの場合、表示制御部245は、コンテンツがメイン表示領域50Aから非表示にされること(つまり、削除されること)に応じて、サブ表示領域50Bに、コンテンツを表示させる。この際に、コンテンツは、サブ表示領域50Bの設定情報に従って表示される。
ステップS905で、端末20Aの通信部210は、情報処理サーバ10にコンテンツの配信要求を送信する。コンテンツの配信要求には、ユーザAの識別子、コンテンツの表示状態、及び閲覧状態を含む。
ステップS906で、情報処理サーバ10の通信部110が、コンテンツ配信要求を受信すると、制御部120は、情報記憶部130に受信したコンテンツの表示状態、及び閲覧状態を通知し、コンテンツ配信状態テーブル130Bを更新させる。コンテンツ配信状態テーブル130Bの表示状態、表示回数、及び閲覧状態が更新される。
ステップS907で、情報処理サーバ10の制御部120は、更新されたコンテンツ配信状態テーブル130B等に基づいて、ユーザAの端末20に、新たに配信するコンテンツを決定する。
ステップS908で、情報処理サーバ10の通信部110は、制御部120の指示に基づいて、端末20にコンテンツを配信する。この手順については、ステップS903と同様であるため、説明は省略する。
図10は、第1の実施形態に係るフローチャートの一例を示す図である。図10は端末20における表示制御の処理内容を示すフローチャートである。
ステップS1001で、端末20の入力部230は、端末20への操作を検知する。
ステップS1002で、表示制御部245は、入力された操作により、メイン表示領域50Aから非表示になるコンテンツが存在するか否かを判断する。非表示になるコンテンツが存在する場合、ステップS1003に進む。一方、非表示になるコンテンツが存在しない場合、処理を終了する。
ステップS1003で、判断部241は、非表示になるコンテンツは閲覧済みか否かを判断する。判断部241は、非表示になるコンテンツは閲覧済みか否かをコンテンツ毎に設定される閲覧判断方法に基づいて判断する。非表示になるコンテンツが閲覧済みでない場合、判断部241は、その旨を、表示制御部245に通知する。
ステップS1004で、表示制御部245は、非表示になるコンテンツをサブ表示領域50Bに表示可能か否かを判断する。ここでは、非表示になるコンテンツは表示方法に、「メイン表示領域及びサブ表示領域」と設定されているものとする。表示可能な場合(ステップS1004 YES)、ステップS1005に進む。一方、表示可能でない場合(ステップS1004 NO)、ステップS1006に進む。表示可能でない場合とは、例えば、サブ表示領域50Bに表示可能な最大のコンテンツ数が表示されている場合である。なお、表示可能な最大のコンテンツ数は、サブ表示領域50Bの設定情報により決定される。
ステップS1005で、表示制御部245は、サブ表示領域50Bに操作により非表示となるコンテンツを表示するように表示部220に指示し、表示部220は、かかるコンテンツをサブ表示領域50Bに表示し、処理を終了する。なお、この際に、サブ表示領域50Bに表示されるコンテンツは、サブ表示領域50Bの設定情報により決定される表示サイズで表示される。コンテンツはサムネイル表示等で、サブ表示領域50Bに表示されてもよい。
ステップS1006で、表示制御部245は、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツの中から1つのコンテンツを選択し非表示にする。例えば、サブ表示領域50Bに最も長く表示されているコンテンツが選択されてもよい。
<画面表示>
図11は、第1の実施形態に係る端末20の表示の一例(その3)を示す図である。図11を用いて、サブ表示領域50Bにおけるコンテンツの表示方法について説明する。
上述したように、端末20の表示制御部245は、図2及び図3に示すように、サブ表示領域50Bに、コンテンツを縮小して表示させることができる。縮小してコンテンツを表示することに加えて、図11に示すように、メイン表示領域50Aに表示されているのと同じサイズでサブ表示領域50Bに表示させてもよい。
図11の(A)は、コンテンツ40Bが、メイン表示領域50Aに表示されているのと同じサイズで端末20の表示部220に表示されている様子を示している。
入力部230がユーザからのスクロール等の操作を受け付けたことに応じて、表示制御部245は、未閲覧のコンテンツ40Bをサブ表示領域50Bに表示することを決定し、表示部220にサブ表示領域50Bを形成させる。表示部220は、メイン表示領域50Aの一部をサブ表示領域50Bとして形成する。表示制御部245は、形成されたサブ表示領域50Bに、コンテンツ40Bを縮小せずにそのまま表示することを、表示部220に指示する。
このように表示することにより、サブ表示領域50Bにコンテンツ40Bを縮小して表示する場合と比較して、コンテンツ40Aは端末20のユーザの注意を惹く可能性が高くなる。なお、この場合、特定のコンテンツに画面の一部を占有することになるため、表示制御部245は、サブ表示領域50Bに表示されてから所定時間経過したときに、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツを非表示にし、画面の全領域をメイン表示領域50Aに戻すことが好ましい。或いは、他にサブ表示領域50Bに表示すべきコンテンツ40(例えば、コンテンツ40C)が存在する場合に、表示制御部245は、サブ表示領域50Bにコンテンツ40Bの代わりにコンテンツ40Cを表示させてもよい。
図11の(B)も、図11と同様にコンテンツが、縮小されずにサブ表示領域50Bに表示される例を示している。表示制御部245は、情報処理サーバ10から通知された表示領域設定情報を参照して、サブ表示領域50Bのサイズを拡大してもよい。図11の(B)では、コンテンツ40Bとコンテンツ40Cとが、メイン表示領域50Aに表示されるのと同じサイズでサブ表示領域50Bに表示される。図11の(B)に示すように、複数のコンテンツ40を縮小せずにサブ表示領域50Bに表示させてもよい。図11の(A)の場合と同様に、サブ表示領域50Bにコンテンツが所定の時間表示された後に、サブ表示領域50Bに表示されているコンテンツは非表示にされることが好ましい。
図2及び図11に示すいずれの表示制御方法を適用するか、端末20は、情報処理サーバ10からの明示的な指示に基づいて実行してもよいし、表示領域設定情報に基づいてメイン表示領域50A、及びサブ表示領域50Bのサイズと、各領域に表示されるコンテンツのサイズとを決定してもよい。
なお、上述した説明では、固定的に表示される表示領域であるサブ表示領域50Bが、端末20の画面の上部に形成される場合について説明したが、サブ表示領域50Bは、画面上の所定の領域に設定可能である。また、サブ表示領域50Bは、画面上の複数の領域に設定可能である。
図12は、第1の実施形態にかかる端末20の表示の一例(その4)を示す図である。端末20がPC等、スマートフォンに比較して大きい画面を有する端末の場合、図12に示すように表示領域50が設定されてもよい。
図12の例では、画面の中央にメイン表示領域50Aが形成され、画面の両脇にサブ表示領域50Bが形成される。
第1の実施形態のように、端末20にコンテンツを表示する場合、ユーザがスクロール等の操作により、表示されるコンテンツを変更しても、一部のコンテンツはサブ表示領域50Bに表示され続けるため、ユーザからはコンテンツが画面に残留しているように感じられ、ユーザの注意を惹きつける可能性が高くなる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
<機能構成>
図13は、第2の実施形態に係る配信対象コンテンツテーブル130Eの一例を示す図である。
第2の実施形態に係る情報記憶部130は、図13に示す配信対象コンテンツテーブル130Eを記憶する。第2の実施形態に係る配信対象コンテンツテーブルでは、コンテンツ毎に、表示回数と表示形態を示す情報要素とが対応付けられて記憶されることを特徴としている。
表示形態を示す情報要素には、配信されるコンテンツの全部又は一部をハイライト(強調表示)して表示する旨、コンテンツを拡大して表示する旨、コンテンツの内容をサムネイル表示する旨、コンテンツを所定のアニメーションと共に表示する旨、あるいはこれらを組み合わせて表示する旨等が設定される。コンテンツの「一部」とは、例えば、コンテンツの外枠、再生メニュー71、インストールリンク72、及びシェアメニュー73等である。所定のアニメーションとは、例えば、ユーザが予め設定したアニメーションのキャラクターと共にコンテンツが表示されることである。
図13に示す配信対象コンテンツテーブル130Eでは、コンテンツID「ZZZ」のコンテンツの3番目に表示するときの表示形態は「JJ」と設定される。「JJ」が、コンテンツID「ZZZ」の外枠を赤で協調表示することを表す場合、端末20は、コンテンツID「ZZZ」のコンテンツを3番目に表示するときに外枠を赤で協調表示する。
情報処理サーバ10の制御部120は、情報記憶部130に記憶されているユーザ属性記憶テーブル130A、コンテンツ配信状態テーブル130B、及び配信対象コンテンツテーブル130Eを用いて、端末20に配信するコンテンツを決定する。
また、制御部120は、コンテンツ配信状態テーブル130Bの「表示回数」の欄と、配信対象コンテンツテーブル130Eの「表示形態」の欄とを用いて、次にコンテンツが端末20に表示されるときの、表示形態を決定する。制御部120は、通信部110を介してコンテンツを配信する。また、制御部120は、通信部110を介してコンテンツの表示形態を端末20に通知する。
端末20の通信部210は、コンテンツとコンテンツの表示形態とを受信する。表示制御部245は、受信したコンテンツの表示形態に合せてコンテンツを表示する。
情報処理サーバ10の制御部120は、ユーザAの「友達情報」を参照し、ユーザAと関連のあるユーザを特定し、関連のあるユーザのコンテンツ配信状態テーブル130Bから、関連のあるユーザが閲覧したコンテンツを特定可能である。
情報処理サーバ10の制御部120は、通信部110を介して、コンテンツを配信するときに、関連するユーザのコンテンツ閲覧状態を通知してもよい。
また、関連するユーザのコンテンツ閲覧状態は、コンテンツの表示形態と共にユーザAの端末20に通知されてもよい。
<動作手順>
図14及び図15を用いて、第2の実施形態の動作手順について説明する。
図14は、第2の実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
ステップS1401で、端末20Aの制御部120の指示を受けて、通信部210は、コンテンツの配信要求を送信する。配信要求には端末20AのユーザであるユーザAの識別子を含む。
ステップS1402で、情報処理サーバ10の通信部110は配信要求を受信すると、制御部120は、情報記憶部130を参照し、ユーザAに配信するコンテンツと、表示順とを決定する。また、制御部120は、情報記憶部130に記憶されているコンテンツ配信状態テーブル130Bと、配信対象コンテンツテーブル130Eとを参照し、コンテンツの表示回数を基に、配信されるコンテンツの表示形態を決定する。なお、制御部120は、配信されるコンテンツの他のユーザの閲覧状況を特定し、特定された閲覧状況をコンテンツと共に配信することを決定してもよい。
ステップS1403で、情報処理サーバ10の通信部110は、制御部120の指示を受けて決定されたコンテンツを端末20Aに配信する。コンテンツの配信メッセージには、コンテンツの表示順、各コンテンツの表示形態を含む。コンテンツの配信メッセージは、該コンテンツの他のユーザの閲覧状況を含んでもよい。
ステップS1404で、端末20Aの表示制御部245は、通知された表示形態に従って、配信されたコンテンツを表示するように表示部220に指示する。
図15は、第2の実施形態に係るフローチャートの一例を示す図である。
ステップS1501で、端末20Aの表示制御部245は、タイムラインメニューに配信されたコンテンツを表示するように指示する。
ステップS1502で、端末20Aの通信部210は、表示制御部245の指示に基づいて、コンテンツの配信要求を送信する。コンテンツの配信要求には端末20AのユーザであるユーザAの識別子を含む。
ステップS1503で、コンテンツの配信要求を情報処理サーバ10の通信部110が受信したことに応じて、制御部120は、端末20Aに配信するコンテンツと、コンテンツの表示順とを決定する。また、制御部120は、情報記憶部130に記憶されているコンテンツ配信状態テーブル130Bの「表示回数」の欄を参照し、コンテンツが表示されているか否かを判断する(表示履歴の確認)。「表示回数」の欄に「0回」と設定されているコンテンツは、端末20に表示されていないことを表す。コンテンツの表示履歴がある場合(ステップS1503 YES)、ステップS1504に進む。一方、コンテンツの表示履歴がない場合(ステップS1503 NO)、ステップS1507に進む。
ステップS1504で、情報処理サーバ10の制御部120は、コンテンツ配信状態テーブル130Bと、配信対象コンテンツテーブル130Eとを参照し、コンテンツの表示形態を決定する。
ステップS1505で、情報処理サーバ10の通信部110は、制御部120の指示を受けてコンテンツ、コンテンツの表示順、及び決定された各コンテンツの表示形態を、端末20に通知する。
ステップS1506で、端末20の表示制御部245は、情報処理サーバ10からの通知に基づいて、表示部220に表示させる。
ステップS1507で、情報処理サーバ10の制御部120は、コンテンツを通常の表示形態で表示させることを決定する。なお、配信対象コンテンツテーブル130Eの「表示形態」の「1」の欄は、初回にコンテンツを表示する表示形態が示されており、本フローチャートの処理が実行されるときには、「通常の表示」の表示形態を示す値が設定されているものとする。ステップS1507の完了後、ステップS1505に進む。
上述した実施形態では、情報処理サーバ10が、コンテンツ毎に表示回数と表示形態とを対応付けて記憶する例について説明したが、情報処理サーバ10が、ユーザ毎にコンテンツの配信回数と表示形態とを対応付けて記憶し、記憶されている情報に基づいて、端末20にコンテンツの表示を指示してもよい。この場合、例えば、ユーザAに3回目に表示されるコンテンツは「赤」で表示されるといった情報が、情報処理サーバ10に記憶される。また、情報処理サーバ10が、コンテンツを配信する度に、所定の表示形態のパターンの中から、表示形態を選択し、端末20に通知してもよい。
<画面表示>
図16及び図17を用いて、第2の実施形態に係る端末20の表示について説明する。図16は、第2の実施形態に係る端末の表示の一例(その1)を示す図である。
図16の(A)は、情報処理サーバ10からの表示形態の指示に基づいて、コンテンツ40Bがハイライトされて表示部220に表示されている様子を示している。
情報処理サーバ10は、ユーザの注意を惹くようにコンテンツの一部の表示形態を変更するように指示してもよい。
図16の(B)は、情報処理サーバ10からの表示形態の指示に基づいて、コンテンツ40Bのインストールリンク72Bがハイライトされて表示部220に表示されている様子を示している。また、図16の(C)は、情報処理サーバ10からの表示形態の指示に基づいて、コンテンツ40Bのインストールリンク72Bが拡大されて表示部220に表示されている様子を示している。
図16の(D)は、情報処理サーバ10からの表示形態の指示に基づいて、コンテンツ40Bが拡大されて表示部220に表示されている様子を示している。
情報処理サーバ10は、ユーザの注意を惹くようにコンテンツをキャラクター90のアニメーションと共に表示するように指示してもよい。
図16の(E)は、情報処理サーバ10からの表示形態の指示に基づいて、コンテンツ40Bがキャラクター90のアニメーションと共に表示されている様子を示している。なお、キャラクター90はユーザ毎に設定されてもよい。
図17は、第2の実施形態の端末の表示の一例(その2)を示す図である。
図17は、情報処理サーバ10からの表示形態の指示に基づいて、コンテンツ40Bが他のユーザのコンテンツ40Bの閲覧状況75Bと共に表示されている様子を示している。
なお、情報処理サーバ10から、ハイライト等の表示形態、及び閲覧状況75Bの両方の表示の指示を受けた場合、端末20の表示制御部245は、コンテンツ40の指定された部分をハイライトさせ、閲覧状況75Bと共に表示部220に表示させる。
[その他]
上述した実施形態では、端末20が情報処理サーバ10から通知された閲覧判断方法を用いて、端末20に配信されたコンテンツが閲覧されたか否かを判断していたが、情報処理サーバ10でコンテンツが閲覧されたか否かを判断してもよい。この場合、情報処理サーバ10は、端末20からコンテンツの表示状況、コンテンツに対する操作等を取得し、コンテンツが閲覧されたか否かを判断する。
情報処理サーバ10は、コンテンツの重要度に応じて、サブ表示領域50Bにコンテンツを表示させたり、所定の時間以上サブ表示領域50Bにコンテンツを表示させたり、コンテンツに対するハイライト等の表示形態を選択し強調表示させてもよい。
例えば、所定の数以上の他のユーザから閲覧や、シェアの選択がされているユーザコンテンツの場合や、広告主から所定の金額以上の広告料が支払われている広告コンテンツの場合には、情報処理サーバ10は、かかるコンテンツに、ユーザの注意を惹くよう、サブ表示領域Bに表示させたり、ハイライト等で強調した表示形態で表示させる。
情報処理サーバ10と、端末20との間で第1の実施形態と、第2の実施形態とを組み合わせて実施してもよいことは勿論である。
情報処理サーバ10は、情報処理装置の一例である。情報処理サーバ10の各機能が別のハードウェア上に実装されてもよい。この場合、別のハードウェア上に実装された各機能が連携することにより情報処理サーバ10の機能を実現する。例えば、情報処理サーバ10は、他の装置に実装されている情報記憶部130から情報を取得して、上述した動作を実現してもよい。
通信部110は、配信部、及び通知部の一例である。制御部120は、表示制御部の一例である。
上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、情報処理サーバ10、及び端末20に供給してもよい。そして、情報処理サーバ10、及び端末20が、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、上述の実施形態が、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体には、SNSのユーザの情報を時系列に沿って表示する制御方法を、情報処理サーバ10、及び端末20に実行させるプログラムが記憶される。
具体的には、画面にコンテンツを表示するステップと、前記コンテンツが閲覧済みか否かを判断するステップと、前記コンテンツが閲覧済みでないと判断された場合、前記コンテンツの表示を第1の表示領域から、第2の表示領域に変更し表示させるステップと、を端末20に実行させるプログラムが、記憶媒体に記憶される。
また、端末20に、コンテンツを配信するステップと、端末20に、前記コンテンツが閲覧済みか否かを判断する条件を通知するステップと、前記コンテンツが閲覧済みでないと判断された場合、前記コンテンツの表示を第1の表示領域から、第2の表示領域に変更し表示させるステップと、を情報処理サーバ10に実行させるプログラムが、記憶媒体に記憶される。
そして、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
また、コンピュータ装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に従って、コンピュータ装置上で動作しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部または全部を行ってもよい。さらに、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されてもよいことは言うまでもない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。