JP6991214B2 - チオスルホン酸とアニリンとのペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程によるチオスルホン酸の合成 - Google Patents

チオスルホン酸とアニリンとのペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程によるチオスルホン酸の合成 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、2016年12月21日出願の英国特許出願第1621817.4号に関連し、参照によりその内容の全体が本明細書に組み込まれる。
技術分野
本発明は、概して化学合成の分野に関し、より詳細には、本明細書に記載のような式(2)のチオスルホン酸と式(3)のアニリンとのペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程による、式(1)のチオスルホン酸の化学合成の方法に関する。本発明はまた、本明細書に記載のような、例えば式(1)の化合物から式(5)の化合物を調製するため;式(5)の化合物から式(6)の化合物を調製するため;および式(4)の化合物から式(2)の化合物を調製するための、1つまたは複数の追加的な(後および/または前)工程を組み込んだそのような方法に関する。
本発明および本発明が関連する技術水準をより十分に説明および開示するために、本明細書では、いくつかの出版物が引用される。これらの参考文献はそれぞれ、個々の参考文献のそれぞれが参照により組み込まれることが具体的および個々に示されるのと同等に、参照によりその全体が本開示に組み込まれる。
後述の特許請求の範囲を含む本明細書全体にわたり、文脈により異なる意味が必要とされない限り、「含む(comprise)」という用語、ならびに「含む(comprises)」および「含む(comprising)」等の変化形は、述べられた整数もしくは工程、または整数もしくは工程の群を含むことを暗示するが、任意の他の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群の除外を暗示しないことが理解される。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、文脈上異なる定義が明示されていない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数形の呼称も含むことに留意しなければならない。したがって、例えば、「薬学的担体(a pharmaceutical carrier)」という記載には、そのような2つ以上の担体の混合物などを包含する。
本明細書において、範囲はしばしば、「約(about)」ある特定の値から、および/または「約(about)」別の特定の値までのように表現される。そのように範囲が表現されている場合、別の実施形態は、そのある特定の値から、および/または別の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」の使用により値が近似値として表現される場合、特定の値が別の実施形態を形成することが理解される。
本開示は、本発明を理解する上で有用となり得る情報を含む。これは、本明細書において提供される情報のいずれも、本明細書で請求される発明の先行技術もしくは関連技術であることを認めるものではなく、または、具体的もしくは暗示的に参照されるいかなる出版物も先行技術であることを認めるものではない。
本明細書におけるいずれの副題も、利便性のみを目的として含まれ、いかなる様式でも、本開示を制限するものとして解釈されるべきではない。
塩化メチルチオニニウム(MTC)(メチレンブルーとしても知られる)
塩化メチルチオニニウム(MTC)(メチレンブルー(MB);塩化メチルチオニン;塩化テトラメチルチオニン;3,7-ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン-5-イウムクロリド;C.I. Basic Blue 9;塩化テトラメチルチオニン;3,7-ビス(ジメチルアミノ)フェナザチオニウムクロリド;スイスブルー;C.I. 52015;C.I. Solvent Blue 8;アニリンバイオレット;およびUrolene Blue(登録商標)としても知られる)は、以下の式の低分子量(319.86)水溶性三環式有機化合物である。
Figure 0006991214000001
おそらくは最も良く知られたフェノチアジン染料および酸化還元指示薬である塩化メチルチオニニウム(MTC)(メチレンブルーとしても知られる)はまた、生物物理系の光学プローブとして、ナノ多孔質材料中の挿入剤として、酸化還元メディエータとして、およびフォトエレクトロクロミック画像化において使用されている。
例えば、Colour Index(第4巻、第3版、1971)、およびLillie et al.、1979ならびにその中で引用されている参考文献を参照されたい。
MTCは現在、メトヘモグロビン血症(身体内の酸素が必要とされる場所に血液が酸素を送達できない場合に生じる状態)の処置に使用されている。MTCはまた、医療用染料(例えば、手術前または手術中に身体のある特定部位を染色するためのもの);診断(例えば、尿中に存在するある特定の化合物を検出するための指示染料として);低刺激性の尿路消毒薬;粘膜表面への刺激剤;腎臓結石の処置および予防薬;ならびに黒色腫の診断および処置に使用されている。
MTCは、単体で(Guttmann & Ehrlich、1891)、またはクロロキンと組み合わせて(Schirmer et al. 2003;Rengelhausen et al. 2004)、マラリアを処置するために使用されている。ヒトにおけるマラリアは、マラリア原虫属の4つの原生動物種である、熱帯熱マラリア原虫(P. falciparum)、三日熱マラリア原虫(P. vivax)、卵形マラリア原虫(P. ovale)、または四日熱マラリア原虫(P. malariae)の1つにより引き起こされる。全ての種が、感染した雌のハマダラカに刺されることにより伝播する。時折、輸血、臓器移植、注射針の共用により、または母親から胎児への先天性のものとして伝播が生じる。マラリアは年間、世界中で3~5億件の感染例、および約100万件の死亡例をもたらしている。しかしながら、薬物耐性が大きな懸念であり、熱帯熱マラリア原虫(P. falciparum)において最も大きく、この種はほぼ全てのマラリア関連死の原因となっている。現在マラリア予防に推奨されている薬物または薬物の組合せは、クロロキン/プログアニル塩酸塩、メフロキン、ドキシサイクリンおよびプリマキンが挙げられる。
MTC(ニューヨーク、Bioenvision Inc.製、Virostatという名称)は、in vitroでの強力な殺ウイルス活性を示している。特に、Virostatは、実験室試験において、HIVおよびウエストナイルウイルス等のウイルスに対して効果的である。ウエストナイルウイルス(WNV)は、中枢神経系に影響を与える潜在的に重篤な病気である。感染した人々の大多数は、眼に見える症状を示さない、または熱および頭痛等の軽いインフルエンザのような症状を示す。およそ150人に1人が、震え、痙攣、筋力低下、視力低下、しびれ、麻痺、または昏睡を含む重篤な症状を発症する。一般に、WNVは、感染した蚊に刺されることにより広がるが、輸血、臓器移植、授乳により、または妊娠中に母親から子供に広がることもある。Virostatはまた、慢性C型肝炎の処置に関して現在臨床試験中である。C型肝炎は、肝臓のウイルス感染である。ウイルスであるHCVは、肝硬変および肝臓がんを含む急性肝炎および慢性肝臓疾患の主な原因である。HCVは、主にヒトの血液との直接接触により広がる。世界におけるHCV感染の主な原因は、スクリーニングされていない輸血の使用、ならびに適切に滅菌されていない注射針および注射器の再使用である。世界保健機関は、C型肝炎を世界的な健康問題として宣言しており、世界人口の約3%がHCVに感染しており、これは地域によって大きく変動する。米国における有病率は、1.3%または約350万人と推定されている。エジプトは、世界で最も高いC型肝炎の有病率を有し、国民の20%超、約6200万人と推定されている。
MTCは、光と組み合わされると、核酸(DNAまたはRNA)の複製を防止し得る。血漿、血小板および赤血球は、核DNAまたはRNAを含まない。MTCが血液成分に導入されると、細菌細胞壁またはウイルス膜を通過し、次いで核酸構造の内部に移動する。光により活性化されると、化合物は次いでウイルスまたは細菌性病原体の核酸に結合し、DNAまたはRNAの複製を防止する。MTCは、病原体を不活性化するように設計されているため、試験により未検出のままとなっている病原体の伝播のリスクを低減する可能性を有する。
MTCおよびその誘導体(例えば「ジアミノフェノチアジニウム化合物」)は、タウオパシー(例えばアルツハイマー病等)の処置に有用であることが判明している(例えば、Wischik, C.M., et al.、1996、2002を参照されたい)。
MTCの経口および非経口製剤は、米国において通常Urolene Blue(登録商標)の商品名で市販されている。しかしながら、これらの製剤は、実質的な量の金属不純物を含有する。これらの不純物は、非常に望ましくないものであり、その多く(例えば、Al、Cr、Fe、Cuを含む)は、欧州の健康機関が定める安全性限界を超えている。
その結果、MTCを含むより高純度(例えば医薬品グレードの純度、例えば人間による摂取に安全な純度、例えば低いまたは低減された金属含量を有する)のジアミノフェノチアジニウム化合物が大いに必要とされている。
MTCは、1877年に初めて独国特許において記載された(Badische Anilin- und Soda-Fabrik、1877)。その特許において、MTCは、ジメチルアニリンのニトロシル化に続いて、還元によりN,N-ジメチル-1,4-ジアミノベンゼンを形成し、続いて硫化水素(HS)および塩化鉄(III)(FeCl)の存在下で酸化カップリングを行うことにより合成された。
より最近では、CN105130926においてMTCの合成における鉄ベースの酸化カップリングが議論されている。
Bernthsenは、MTCおよびその合成方法に関するその後の研究を記載している(Bernthsen、1885a、1885b、1889を参照されたい)。
Fierz-David and Blangley、1949もまた、以下のスキームに例示されるようなジメチルアニリンからのMTCの合成方法を記載している。
Figure 0006991214000002
工程(a)において、ジメチルアニリンから、酸(HCl)水溶液中の亜硝酸塩(NaNO)での処理によりニトロソジメチルアニリンを調製する。工程(b)において、亜鉛末を用い、追加の酸(HCl)水溶液を使用して、ニトロソ化合物を還元してp-アミノジメチルアニリンを形成する。工程(c)において、工程(b)の後の金属残渣を濾過により除去し、濾液をチオスルホン酸、硫酸および非還元性塩化亜鉛溶液の存在下で酸化する。
工程(d)において、ジメチルアニリンの存在下での酸化は、ビンドシェドラーグリーンのチオスルホン酸をもたらす。この酸化は、二クロム酸塩ベースの酸化剤、NaCrを使用して行われる。次いで、工程(e)において、同じ反応ポット内で酸化を継続し、MTCを生成する。
より詳細には、p-アミノジメチルアニリンの透明中性溶液を酸性化し(HSO)、非還元性塩化亜鉛溶液を添加する(ZnClおよびNaCr)。硫酸アルミニウム(Al(SO))水溶液および結晶性チオ硫酸ナトリウム(Na)を添加する。二クロム酸ナトリウム(NaCr)水溶液を添加する。混合物を乾燥蒸気により加熱する。次いで、ジメチルアニリン(dimthylaniline)酸性(HCl)水溶液を添加する。二クロム酸ナトリウム(NaCr)水溶液を添加する。混合物を乾燥蒸気で加熱すると、Bindschedlerグリーンのチオスルホン酸の形成に起因して、暗い緑がかった青色に変色する。二酸化マンガンまたは硫酸銅の水性スラリーを添加し、混合物を乾燥蒸気により加熱すると、濃縮された塩化亜鉛溶液から染料が沈殿する。混合物から染料を回収するために、混合物を冷却して酸性化(HSO)し、アルミニウム、マンガンおよびクロム塩を溶解する。混合物をさらに冷却し、濾過により粗染料を収集する。水、塩化ナトリウムおよび塩化亜鉛からの精製により、メチレンブルーの亜鉛複塩が青銅様赤色結晶として得られる。
極めて類似した合成法が、Colour Index(第4巻、第3版、1971)、4470ページに記載されている。
US4212971AおよびCN1970548Aは、チオスルホン酸中間体の形成において二酸化マンガンを使用し、その後ビンドシェドラーグリーンのチオスルホン酸への酸化カップリングを使用したMTCの合成を記載している。二酸化マンガンは、合成において化学量論的量で使用される。
Masuya et al.、1992は、ある特定のフェノチアジン誘導体、ならびにその調製方法およびがんの光線力学的治療や化学発光を利用した免疫測定法における使用を記載している。化合物は、上で議論したものと同様の経路で調製される。
Leventis et al.、1997は、出発材料としてフェノチアジンを使用し、ハロゲン化に続くアミノ化により所望の3,7-置換基を付加する、ある特定のMTC類似体の合成のための方法を記載している。著者は、Naの存在下でのNaCrによるN,N-ジメチル-p-フェニレンジアミンの酸化に続く、N,N-ジメチルアミンの存在下でのさらなる酸化によって、MTCが商業的に合成されることを主張している。
Fierz-David et al.、1949は、MTCの塩化亜鉛複塩の合成、および炭酸ナトリウムによるキレート化に続いて濾過を行うことにより亜鉛を除去し、亜鉛不含メチレンブルーを生成することを記載している。しかしながら、著者は、収率が低いためにこの技術を大規模に使用することができないことを認めている。
WO2006/032879は、酸化カップリングを介してMTCを合成する方法を記載している。酸化カップリングは、以下のスキームに従って行われる。
Figure 0006991214000003
酸化カップリング工程は、二クロム酸酸化剤、NaCrを使用して行われる。酸化カップリングは、当該文献の23ページ35行目~25ページ28行目、および67ページ~75ページの例において概略的に議論されている。
EP0510668およびEP0966957は、酸化カップリングを介してMTCの誘導体を合成する方法を記載している。酸化カップリングは、二クロム酸カリウムまたは二酸化マンガンを使用して行われる。
WO2010/130977は、酸化カップリングを介してMTCを合成する方法を記載している。酸化カップリングは、以下のスキームに従って行われる。
Figure 0006991214000004
酸化カップリング工程は、過硫酸酸化剤、Naを使用して行われる。その後、硫酸銅を使用して閉環工程を行い、MTCを生成する。この方法は、2つの工程(酸化カップリングおよび閉環)にかけて計算して16%の収率でMTCを生成し、純度はHPLCピーク面積により測定して85%である。酸化カップリングは、当該文献の28ページ~33ページ、および例において概略的に議論されている。「合成2」、50ページを参照されたい。
WO2015/052496もまた、酸化カップリングを介してMTCを合成する方法を記載している。酸化カップリングは、以下のスキームに従って行われる。
Figure 0006991214000005
酸化カップリングは、クロムベースの酸化剤、NaCrを使用して行われる。この方法では、酸化カップリング工程は、その前の工程であるチオスルホン酸形成と組み合わされ、ワンポットクロム媒介反応となる。酸化カップリングは、当該文献の21ページ~33ページ、および例において概略的に議論されている。
改善された合成方法
一般に、医薬品としての使用が意図される化学化合物は、望ましくない不純物が十分に除去された形態で提供されることが望ましい。これは特に、長期的治療、例えば数カ月もしくは数年の(または実に無期限の)期間にわたる毎日の投与の一部として使用されることが意図される化学化合物の場合に該当する。
ある特定の望ましくない不純物の存在が比較的少量であっても、化学化合物は、治療における使用、例えば国内規制機関(例えば米国食品医薬品局、欧州医薬品庁等)が定める規定に許容されなくなることがある。
多くの望ましくない不純物には、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、および特にクロム(Cr)を含むある特定の金属が含まれる。例えば、欧州薬局方(バージョン8.6)は、医薬用MTC中に存在し得る残留マンガンの量を10ppm未満に制限している。多くの場合、それらを使用した化学合成の方法によって調製された化学化合物からこれらの金属不純物を除去することは、極めて困難である。
例えば、酸化剤としてクロム化合物(例えばクロム酸塩、CrO 2-;ニクロム酸塩、Cr 2-)、マンガン化合物(例えば二酸化マンガン、MnO)および/または鉄化合物(例えば塩化鉄(III)、FeCl)を使用する化学合成の方法は、残留クロム、マンガンおよび/または鉄を有する生成物を生成することが多く、これらは、許容されるレベルまで容易に(または全く)低減することができない。
上で議論されたように、アルキルチオニニウム塩(例えばMTC)およびその誘導体は、慢性状態(例えばアルツハイマー病)の長期的処置における実用性を有し、したがって、極めて低い金属(例えばクロム、マンガンおよび鉄を含む)含量を有する形態で提供されなければならない。
そのような化合物は、従来、クロム、マンガンおよび/または鉄ベースの酸化剤を頻繁に使用する1つまたは複数の酸化工程を含む化学合成の方法によって調製される。その結果、得られる生成物は、クロムおよび/または鉄含量を許容されるレベルまで低減するために、実質的な精製に供されなければならない。
したがって、そのような金属ベース(例えばクロムベース)の酸化剤の使用の必要性を回避し、高い収率および純度で生成物を提供する、そのようなアルキルチオニニウム塩およびその誘導体の化学合成の代替の方法が必要とされている。
本発明者らは、本明細書に記載のそのような方法を特定した。例えば、式(5)のアルキルチオニニウム(alkythioninium)塩(例えばMTC)は、クロム酸化剤の使用を回避した本明細書に記載の方法により調製され得る。
より詳細には、本明細書に記載の方法は、式(2)のチオスルホン酸のペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程により、式(1)のチオスルホン酸を調製する工程を含む。次いで、式(1)のチオスルホン酸は環化され、式(5)の対応するチオニニウム化合物を生成する。
驚くべきことに、予想外にも、本明細書に記載のペルヨーデート媒介酸化カップリングは、クロム酸化剤の使用をうまく回避する。さらに、ペルヨーデート媒介カップリングは、改善された収率および純度で所望の化合物を生成する。
その結果(また驚くべきことに、予想外にも)、式(5)の化合物は、クロム酸化剤を使用することなく良好な収率および純度で得ることができ、したがって残留クロムを除去するためのさらなる精製の必要性がより低い。
本発明は、式(2)のチオスルホン酸のペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程により、式(1)のチオスルホン酸を調製する工程を含む化学合成の方法に関する。
すなわち、本発明の一態様は、
式(2)の化合物:
Figure 0006991214000006
を、式(3)の化合物:
Figure 0006991214000007
およびペルヨーデート酸化剤と反応させて、
式(1)の化合物:
Figure 0006991214000008
(式中、
-R1A1は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R1A2は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R1B1は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R1B2は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R2Aは、独立して、-Hまたは-R3AAであり;
-R2AAは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R2Bは、独立して、-Hまたは-R3AAであり;
-R2BBは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R3Aは、独立して、-Hまたは-R3AAであり;
-R3AAは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R3Bは、独立して、-Hまたは-R3BBであり;
-R3BBは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R4Aは、独立して、-Hまたは-R4AAであり;
-R4AAは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R4Bは、独立して、-Hまたは-R4BBであり;
-R4BBは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルである。)
を形成する、ペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程を含む、式(1)の化合物の化学合成の方法である。
本発明はまた、本明細書に記載されるように、例えば式(1)の化合物から式(5)の化合物を調製するため;式(5)の化合物から式(6)の化合物を調製するため;および式(4)の化合物から式(2)の化合物を調製するための、1つまたは複数の追加的な(後および/または前)工程が組み込まれた方法に関する。
すなわち、一実施形態において、前記方法は、
式(4)の化合物:
Figure 0006991214000009
を、対応する式(2)の化合物:
Figure 0006991214000010
に変換する前工程をさらに含む。
一実施形態において、前記方法は、
式(1)の化合物:
Figure 0006991214000011
を、対応する式(5)の化合物:
Figure 0006991214000012
(式中、Xは、電気的中性を達成するための1種または複数のアニオン性対イオンである)
に変換する後工程をさらに含む。
すなわち、一実施形態において、前記方法は、
式(5)の化合物:
Figure 0006991214000013
を、対応する式(6)の化合物:
Figure 0006991214000014
(式中、YおよびZは、一緒になって、電気的中性を達成するための1種または複数のアニオン性対イオンである)
に変換する後工程をさらに含む。
本発明の別の態様は、本明細書に記載の合成方法、または本明細書に記載の合成方法を含む方法により得ることができる、本明細書に記載される式(1)、式(5)、または式(6)の化合物に関する。
本発明の別の態様は、本明細書に記載の合成方法、または本明細書に記載の合成方法を含む方法により得られる、本明細書に記載される式(1)、式(5)、または式(6)の化合物に関する。
本発明の別の態様は、本明細書に記載のような医学における使用、例えば処置または予防における使用、例えば障害(例えば疾患)の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(5)または式(6)の化合物(例えば本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)に関する。
本発明の別の態様は、本明細書に記載のような、例えば処置または予防の方法における使用、例えば障害(例えば疾患)の処置または予防の方法における使用のための医薬の製造における、本明細書に記載の式(1)、式(5)または式(6)の化合物(例えば本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)の使用に関する。
本発明の別の態様は、処置を必要とする対象に、治療有効量の本明細書に記載の式(5)または式(6)の化合物(例えば本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)を、好ましくは医薬組成物の形態で投与する工程を含む、本明細書に記載の処置または予防の方法、例えば障害(例えば疾患)の処置または予防の方法に関する。
当業者により理解されるように、本発明の一態様の特徴および好ましい実施形態はまた、本発明の別の態様に関することになろう。
方法1において得られたチオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステルのH NMR(300MHz、DMSO-d)スペクトルを示す図である。 方法1において得られたチオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステルおよび参照化合物3-(トリメチルシリル)-1-プロパンスルホン酸の混合物のH NMR(300MHz、DMSO-d)スペクトルを示す図である。 方法2Bにおいて得られた(4-(2-(チオスルフェート)-4-(ジメチルアミノ)-フェニル-イミノ)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン)-N,N-ジメチルアンモニウムのH NMR(300MHz、DMSO-d)スペクトルを示す図である。 方法3において得られた塩化メチルチオニニウム(MTC)のH NMR(300MHz、DO)スペクトルを示す図である。
本発明は、式(2)のチオスルホン酸および式(3)のアニリンのペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程により、式(1)のチオスルホン酸を調製する工程を含む化学合成の方法に関する。
本発明はまた、例えば式(1)の化合物から式(5)の化合物を調製するため;式(5)の化合物から式(6)の化合物を調製するため;および式(4)の化合物から式(2)の化合物を調製するための、1つまたは複数の追加的な(後および/または前)工程を組み込んだそのような方法に関する。
これらの方法、および方法の工程は、以下のスキームで例示される。
Figure 0006991214000015
したがって、本発明の一態様は、式(2)の化合物:
Figure 0006991214000016
を、式(3)の化合物:
Figure 0006991214000017
およびペルヨーデート酸化剤と反応させて、
前記式(1)の化合物:
Figure 0006991214000018
(式中、
-R1A1は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R1A2は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R1B1は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R1B2は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R2Aは、独立して、-Hまたは-R3AAであり;
-R2AAは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R2Bは、独立して、-Hまたは-R3AAであり;
-R2BBは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R3Aは、独立して、-Hまたは-R3AAであり;
-R3AAは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R3Bは、独立して、-Hまたは-R3BBであり;
-R3BBは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R4Aは、独立して、-Hまたは-R4AAであり;
-R4AAは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり;
-R4Bは、独立して、-Hまたは-R4BBであり;
-R4BBは、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;ハロゲン化C1~4アルキル;C5~10アリール;ハロゲン化C5~10アリール;C5~10アリール-C1~4アルキル;またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルである)
を形成する、ペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程を含む、
式(1)の化合物の化学合成の方法である。
アルキル基
一実施形態において、C1~4アルキル基は、例えば-Me、-Et、-nPr、-iPr、および-nBuのような直鎖C1~4アルキル基;例えば-iPr、-iBu、-sBu、および-tBuのような分岐状C3~4アルキル基;ならびに例えば-cPrおよび-cBuのような環式C3~4アルキル基から選択される。
アルケニル基
一実施形態において、C2~4アルケニル基は、例えば-CH=CH(ビニル)および-CH-CH=CH(アリル)のような直鎖C1~4アルケニル基から選択される。
ハロゲン化アルキル基
一実施形態において、ハロゲン化C1~4アルキル基は、-CF、-CHCF、-CHCHF、および-CFCFから選択される。
アリール基
一実施形態において、C5~10アリール基は、例えばフェニルおよびナフチルのようなC6~10カルボアリール基;ならびに、例えばチエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、およびキノリニルのようなC5~10ヘテロアリール基から選択される。
ハロゲン化アリール基
一実施形態において、ハロゲン化C5~10アリール基は、例えば4-フルオロ-フェニル、3-フルオロ-フェニル、および2-フルオロ-フェニルのようなハロゲン化C6~10カルボアリール基、ならびにハロゲン化C5~10ヘテロアリール基から選択される。
アリール-アルキル基
一実施形態において、C5~10アリール-C1~4アルキル基は、ベンジルおよびフェネチルから選択される。
ハロゲン化アリール-アルキル基
一実施形態において、ハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキル基は、例えば4-フルオロ-ベンジル、3-フルオロ-ベンジル、および2-フルオロ-ベンジルのようなハロゲン化C5~10カルボアリール-C1~4アルキル基、ならびにハロゲン化C5~10ヘテロアリール-C1~4アルキル基から選択される。
基-R1A1
一実施形態において、-R1A1は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、-Me、-Et、-nPr、-nBu、-CH-CH=CH、または-CFである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R1A1は、独立して、-Etである。
基-R1A2
一実施形態において、-R1A2は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、-Me、-Et、-nPr、-nBu、-CH-CH=CH、または-CFである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R1A2は、独立して、-Etである。
基-R1A1および-R1A2
一実施形態において、-R1A1および-R1A2は、同じである。
一実施形態において、-R1A1および-R1A2は、異なる。
基-R1B1
一実施形態において、-R1B1は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、-Me、-Et、-nPr、-nBu、-CH-CH=CH、または-CFである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R1B1は、独立して、-Etである。
基-R1B2
一実施形態において、-R1B2は、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、-Me、-Et、-nPr、-nBu、-CH-CH=CH、または-CFである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R1B2は、独立して、-Etである。
基-R1B1および-R1B2
一実施形態において、-R1B1および-R1A2は、同じである。
一実施形態において、-R1B1および-R1B2は、異なる。
基-R1A1、-R1A2、-R1B1、および-R1B2
一実施形態において、-R1A1、-R1A2、-R1B1、および-R1B2は、同じである。
基-R2A
一実施形態において、-R2Aは、独立して、-Hである。
一実施形態において、-R2Aは、独立して、-R2AAである。
基-R2AA
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R2AAは、存在する場合、独立して、-Etである。
基-R2B
一実施形態において、-R2Bは、独立して、-Hである。
一実施形態において、-R2Bは、独立して、-R2BBである。
基-R2BB
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R2BBは、存在する場合、独立して、-Etである。
基-R2Aおよび-R2B
一実施形態において、-R2Aおよび-R2Bは、同じである。
一実施形態において、-R2Aおよび-R2Bは、異なる。
基-R3A
一実施形態において、-R3Aは、独立して、-Hである。
一実施形態において、-R3Aは、独立して、-R3AAである。
基-R3AA
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R3AAは、存在する場合、独立して、-Etである。
基-R3B
一実施形態において、-R3Bは、独立して、-Hである。
一実施形態において、-R3Bは、独立して、-R3BBである。
基-R3BB
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R3BBは、存在する場合、独立して、-Etである。
基-R3Aおよび-R3B
一実施形態において、-R3Aおよび-R3Bは、同じである。
一実施形態において、-R3Aおよび-R3Bは、異なる。
基-R4A
一実施形態において、-R4Aは、独立して、-Hである。
一実施形態において、-R4Aは、独立して、-R4AAである。
基-R4AA
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R4AAは、存在する場合、独立して、-Etである。
基-R4B
一実施形態において、-R4Bは、独立して、-Hである。
一実施形態において、-R4Bは、独立して、-R4BBである。
基-R4BB
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル;C2~4アルケニル;またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、-Me、-Et、または-CFである。
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである。
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである。
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、-Meである。
一実施形態において、-R4BBは、存在する場合、独立して、-Etである。
基-R4Aおよび-R4B
一実施形態において、-R4Aおよび-R4Bは、同じである。
一実施形態において、-R4Aおよび-R4Bは、異なる。
組合せ
明確性のために別個の実施形態に関連して説明されている本発明のある特定の特徴は、単一の実施形態として組み合わせて提供されてもよいことが理解される。逆に、簡潔にするために単一の実施形態に関連して説明されている本発明の様々な特徴は、別個に、または任意の好適な部分的組合せとして提供されてもよい。変数により表現される化学基(例えば、-R1A1、-R1A2、-R1B1、-R1B2、-R2A、-R2AA、-R2B、-R2BB、R3A、-R3AA、-R3B、-R3BB、-R4A、-R4AA、-R4B、-R4BB、X、Y、およびZ等)に関する実施形態の全ての組合せが、本発明により具体的に包含され、そのような組合せが安定化合物(すなわち、単離、特性決定、および試験され得る化合物)である化合物を包含する限り、ありとあらゆる組合せが個々に、および明示的に開示されたのと同等に、本明細書において開示される。さらに、そのような変数を説明している実施形態において列挙された化学基の全ての部分的組合せもまた、本発明により具体的に包含され、ありとあらゆるそのような化学基の部分的組合せが本明細書において個々に、および明示的に開示されたのと同等に、本明細書において開示される。
ペルヨーデート酸化剤
ペルヨーデート酸化剤は、ペルヨーデート媒介酸化カップリング、具体的には式(2)の化合物および式(3)の化合物のカップリングを促進し得るヨウ素オキシアニオンである。
ヨウ素オキシアニオンとしては、例えば過ヨウ素酸および過ヨウ素酸塩などの過酸化ヨウ素が挙げられる。
過ヨウ素酸は、例えば、HIO、H(例えば、2HIOとHO)、またはHIO(例えば、HIOと2HO)として提供され得る。
過ヨウ素酸塩としては、例えばNaHIO(例えば、NaIOと2HO)、NaIO(例えば、NaIOとNaOHとHO)、およびNaIO(例えば、NaIOと2NaOH)のようなナトリウム塩;例えばKIOのようなカリウム塩;ならびに例えばCsIOのようなセシウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過酸化ヨウ素である。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過ヨウ素酸または過ヨウ素酸塩である。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過ヨウ素酸である。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過ヨウ素酸塩である。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過ヨウ素酸アルカリ金属塩である。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウム塩である。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO)である。
ペルヨーデート媒介酸化カップリングの反応工程
ペルヨーデート酸化剤を使用したペルヨーデート媒介酸化カップリング、具体的には式(2)の化合物および式(3)の化合物のカップリングは、式(1)の化合物を形成するためのカップリングを達成するのに好適な条件下で行われる。
一実施形態において、式(3)の化合物の量(当量)に対する式(2)の化合物の量(当量)の比Aは、約0.5~約3.0である。
一実施形態において、範囲は、約0.6~約2.0である。
一実施形態において、範囲は、約0.7~約1.5である。
一実施形態において、範囲は、約0.8~約1.2である。
一実施形態において、範囲は、約0.9~約1.1である。
一実施形態において、比は、約1である。
例示として、ペルヨーデート媒介酸化カップリングの一例において、チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(5.92g、248.32g/mol、23.8mmol、1.0当量)(式(2)の化合物)を、N,N-ジメチルアニリン(CN(CH、2.89g、121.18g/mol、23.8mmol、1.0当量)(式(3)の化合物)と反応させる。
ペルヨーデート媒介酸化カップリングの別の例において、チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(10.0g、248.32g/mol、40.3mmol、1.0当量)(式(2)の化合物)を、N,N-ジメチルアニリン(CN(CH、4.88g、121.18g/mol、40.3mmol、1.0当量)(式(3)の化合物)と反応させる。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤の化合物の量(当量)に対する式(2)の化合物の量(当量)の比Bは、約0.5~約3.0である。
一実施形態において、範囲は、約1.0~約3.0である。
一実施形態において、範囲は、約1.5~約2.5である。
一実施形態において、範囲は、約1.8~約2.3である。
一実施形態において、範囲は、約1.9~約2.2である。
一実施形態において、範囲は、約2.0~約2.2である。
一実施形態において、比は、約2.1である。
例示として、ペルヨーデート媒介酸化カップリングの一例において、チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(5.92g、248.32g/mol、23.8mmol、1.0当量)(式(2)の化合物)を、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO、10.66g、213.89g/mol、49.8mmol、2.09当量)(ペルヨーデート酸化剤)と反応させる。
ペルヨーデート媒介酸化カップリングの別の例において、チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(10.0g、248.32g/mol、40.3mmol、1.0当量)(式(2)の化合物)を、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO、17.67g、213.89g/mol、82.6mmol、2.05当量)と反応させる。
一実施形態において、反応は、約0℃~約30℃の温度で行われる。
一実施形態において、範囲は、約1℃~約20℃である。
一実施形態において、範囲は、約1℃~約15℃である。
一実施形態において、範囲は、約1℃~約10℃である。
一実施形態において、範囲は、約1℃~約8℃である。
一実施形態において、範囲は、約1℃~約8℃である。
一実施形態において、範囲は、約2℃~約20℃である。
一実施形態において、範囲は、約2℃~約15℃である。
一実施形態において、範囲は、約2℃~約10℃である。
一実施形態において、範囲は、約2℃~約8℃である。
一実施形態において、範囲は、約2℃~約8℃である。
一実施形態において、温度は、約5℃である。
一実施形態において、反応時間は、約5分~約12時間である。
一実施形態において、範囲は、約10分~約12時間である。
一実施形態において、範囲は、約15分~約6時間である。
一実施形態において、範囲は、約30分~約4時間である。
一実施形態において、範囲は、約1時間~約3時間である。
一実施形態において、時間は、約2時間である。
一実施形態において、反応は、酸の存在下で行われる。
一実施形態において、反応は、強酸の存在下で行われる。
一実施形態において、反応は、硫酸の存在下で行われる。
一実施形態において、反応は、濃硫酸の存在下で行われる。
一実施形態において、反応が酸の存在下で行われる場合、酸によりもたらされるHの量(当量)に対する式(2)の化合物の量(当量)の比Cは、約0.5~約3.0である。
一実施形態において、範囲は、約0.6~約2.0である。
一実施形態において、範囲は、約0.7~約1.5である。
一実施形態において、範囲は、約0.8~約1.2である。
一実施形態において、範囲は、約0.9~約1.1である。
一実施形態において、比は、約1である。
いくつかの実施形態において、酸は、例えば硫酸などの強二塩基酸であり、したがって0.5当量の強二塩基酸が1.0当量のHに相当する。
例示として、ペルヨーデート媒介酸化カップリングの一例において、チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(5.92g、248.32g/mol、23.8mmol、1.0当量)(式(2)の化合物)が、硫酸(HSO、98%、1.17g、98.08g/mol、11.9mmol、0.5当量のHSO、1.0当量のH)の存在下で使用される。
ペルヨーデート媒介酸化カップリングの別の例において、チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(10.0g、248.32g/mol、40.3mmol、1.0当量)(式(2)の化合物)が、硫酸(HSO、98%、1.97g、98.08g/mol、20.1mmol、0.5当量のHSO、1.0当量のH)の存在下で使用される。
一実施形態において、反応は、水の存在下で行われる。
一実施形態において、酸が水中の式(3)の化合物に添加され;次いで式(4)の化合物が添加され;次いでペルヨーデート酸化剤が添加される。
一実施形態において、酸は、段階的に添加される。
一実施形態において、式(4)の化合物は、1アリコート(aliquot)で添加される。
一実施形態において、ペルヨーデート酸化剤は、段階的に添加される。
追加的な工程
本発明はまた、本明細書に記載のような、例えば式(1)の化合物から式(5)の化合物を調製するため;式(5)の化合物から式(6)の化合物を調製するため;および式(4)の化合物から式(2)の化合物を調製するための、1つまたは複数の追加的な(後および/または前)工程が組み込まれた方法に関する。
前工程:チオスルホン酸形成
一実施形態において、上述の方法は、
式(4)の化合物:
Figure 0006991214000019
を、対応する式(2)の化合物:
Figure 0006991214000020
(式中、-R1A1、-R1A2、-R2A、-R3A、および-R4Aのそれぞれは、本明細書において定義された通りである)
に変換する前工程をさらに含む。
そのような反応に好適な方法、試薬、および反応条件は、当技術分野において周知である。例えば、WO2010/130977A1(WisTa Laboratories Ltd.、2010年11月18日)を参照されたい。特に、合成1、実施例1~6、55~59ページ;合成4、61ページ;合成5、62ページ;ならびに合成6、実施例1、66~67ページおよび実施例2、68ページを参照されたい。
例えば、式(4)の化合物を、水中で約5~15℃の温度で硫酸アルミニウム十六水和物、次いでチオ硫酸ナトリウム、次いで過硫酸カリウムと反応させ、約2時間撹拌し、沈殿物を収集、洗浄、および乾燥させてもよい。
後工程:環化
一実施形態において、上述の方法は、
式(1)の化合物:
Figure 0006991214000021
を、対応する式(5)の化合物:
Figure 0006991214000022
(式中、-R1A1、-R1A2、-R1B1、-R1B2、-R2A、-R2B、-R3A、-R3B、-R4A、および-R4Bのそれぞれは、本明細書において定義された通りであり、
は、独立して、電気的中性を達成するための1種または複数のアニオン性対イオンである。)
に変換する後工程をさらに含む。
一実施形態において、Xは、独立して、電気的中性を達成するための対アニオンである。
一実施形態において、Xは、独立して、電気的中性を達成するために1つまたは複数の他のカチオン(例えば、式(5)で示されるカチオン)と共有される対アニオンである。
一実施形態において、Xは、独立して、ハロゲンアニオン(すなわちハロゲン化物イオン)である。
一実施形態において、Xは、独立して、F、Cl、Br、またはIである。
一実施形態において、Xは、独立して、Cl、Br、またはIである。
一実施形態において、Xは、独立して、Clである。
一実施形態において、Xは、独立して、NO (硝酸イオン)である。
一実施形態において、Xは、独立して、ClO (過塩素酸イオン)である。
一実施形態において、Xは、独立して、S (過硫酸イオン)である。
一実施形態において、Xは、独立して、ギ酸イオン、プロピオン酸イオン、または安息香酸イオンである。
一実施形態において、Xは、独立して、4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸イオン、p-トルエンスルホン酸イオン(CH-C-S(=O))、またはメチルスルホン酸イオン(CHS(=O))である。
一実施形態において、Xは、独立して、FeClまたはZnClから得られる。
一実施形態において、Xは、独立して、SO -2(硫酸イオン)である。
一実施形態において、Xは、独立して、コハク酸イオンである。
一実施形態において、Xは、独立して、クエン酸イオンである(また例えば、電気的中性を達成するために1つまたは複数の他のカチオン(例えば、式(6)で示されるカチオン)と共有される)。
そのような反応に好適な方法、試薬、および反応条件は、当技術分野において周知である。例えば、WO2010/130977A1(WisTa Laboratories Ltd.、2010年11月18日)、特に合成3、60ページ;合成5、63~64ページ;合成6、68~69ページ;および合成7、70ページを参照されたい。また、例えば、WO2015/052496A1(WisTa Laboratories Ltd.、2015年4月16日)を参照されたく、特に実施例1~5、47~57ページを参照されたい。
例えば、式(1)の化合物を、約85℃の温度で約1時間、水中で硫酸銅(II)と反応させ、液相を収集し、塩酸と反応させて冷却し、沈殿物を収集、洗浄、および乾燥させてもよい。
後工程:還元
一実施形態において、上述の方法は、
式(5)の化合物:
Figure 0006991214000023
を、対応する式(6)の化合物:
Figure 0006991214000024
(式中、-R1A1、-R1A2、-R1B1、-R1B2、-R2A、-R2B、-R3A、-R3B、-R4A、-R4B、およびXのそれぞれは、本明細書において定義された通りであり、
およびZは、一緒になって、独立して、電気的中性を達成するための1種または複数のアニオン性対イオンである。)
に変換する後工程をさらに含む。
一実施形態において、YおよびZは、一緒になって、独立して、電気的中性を達成するための2種の対アニオンである。
一実施形態において、YおよびZは、一緒になって、独立して、電気的中性を達成するための1種の対アニオンである。
一実施形態において、YおよびZは、一緒になって、独立して、電気的中性を達成するために1つまたは複数の他のカチオン(例えば、式(6)で示されるカチオン)と共有される対アニオンである。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、ハロゲンアニオン(すなわちハロゲン化物イオン)である。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、F、Cl、Br、またはIである。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、Cl、Br、またはIである。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、Clである。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、NO (硝酸イオン)である。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、ClO (過塩素酸イオン)である。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、S (過硫酸イオン)である。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、ギ酸イオン、プロピオン酸イオン、または安息香酸イオンである。
一実施形態において、YおよびZのそれぞれは、独立して、4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸イオン、p-トルエンスルホン酸イオン(CH-C-S(=O))、メチルスルホン酸イオン(CHS(=O))である。
一実施形態において、YおよびZは、一緒になって、独立して、SO -2(硫酸イオン)である。
一実施形態において、YおよびZは、一緒になって、独立して、コハク酸イオンである。
一実施形態において、YおよびZは、一緒になって、独立して、クエン酸イオンである(また例えば、電気的中性を達成するために1つまたは複数の他のカチオン(例えば、式(6)で示されるカチオン)と共有される)。
そのような反応に好適な方法、試薬、および反応条件は、当技術分野において周知である。例えば、WO2007/110627A2(WisTa Laboratories Ltd.、2007年10月4日)を参照されたく、特に合成8および9、57ページ;合成12~18および23、59~63および65ページ;ならびに合成20~22、64~65ページを参照されたい。また、例えば、PCT/EP2016/067302、WO2017/013137(WisTa Laboratories Ltd.、2016年7月20日出願)、特に方法4、パート3、97ページ;および方法8~12、111~113ページを参照されたい。
例えば、式(5)の化合物は、メタノール中で塩酸等の酸で処理され、3時間撹拌されてもよく、溶液は、セライトを通して濾過され、メタノールで洗浄され、濃縮されて、式(6)の化合物が提供される。代替として、例えば、式(5)の化合物は、メタノールおよびトルエン中でメタンスルホン酸等の酸で処理されてもよく、混合物はその後5℃に冷却されてから、生成物である式(6)が沈殿し濾過により収集され得るように、エタノールが添加される。
例えば、式(5)の化合物は、芳香族窒素をアシル化するために、塩基性条件下で無水酢酸等のアシル化剤で処理されて、約90℃で2時間撹拌されてもよい。次いで、アシル化中間体は、例えば80℃で加熱しながら塩酸等の酸で処理され、生成物である式(6)が生成され得る。
化学合成
本発明の化合物の化学合成のための方法は、本明細書に記載されている。これらおよび/または他の周知の方法は、本発明の範囲内の追加的な化合物の合成を容易にするために、公知の方法で修正および/または適合することができる。
本明細書に記載の化合物の調製に有用な一般的な実験室法および手順の説明は、Vogel’s Textbook of Practical Organic Chemistry、第5版、1989(編集:Furniss、Hannaford、Smith、およびTatchell)(Longmann、UK出版)に記載されている。
組成物
本発明の一態様は、本明細書に記載のような式(1)、式(5)、または式(6)の化合物(例えば、本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)、および担体、希釈剤または賦形剤を含む組成物に関する。
本発明の別の態様は、本明細書に記載のような式(1)、式(5)、または式(6)の化合物(例えば、本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)、および担体、希釈剤または賦形剤を混合する工程を含む、組成物を調製する方法に関する。
本発明の一態様は、本明細書に記載のような式(5)または式(6)の化合物(例えば、本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物に関する。
本発明の別の態様は、本明細書に記載のような式(5)または式(6)の化合物(例えば、本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を混合する工程を含む、医薬組成物を調製する方法に関する。
使用
本明細書に記載のような式(5)および式(6)の化合物は、医学(例えば治療)において、例えば処置または予防において有用である。
治療方法における使用
本発明の一態様は、本明細書に記載のような医学における使用、例えば処置または予防における使用、例えば障害(例えば疾患)の処置または予防における使用のための、本明細書に記載のような式(5)または式(6)の化合物(例えば本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)に関する。
医薬の製造における使用
本発明の一態様は、本明細書に記載のような、例えば処置または予防の方法における使用、例えば障害(例えば疾患)の処置または予防の方法における使用のための医薬の製造における、本明細書に記載のような式(1)、式(5)または式(6)の化合物(例えば本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)の使用に関する。
一実施形態において、医薬は、式(5)または式(6)の化合物を含む。
処置方法
本発明の一態様は、処置を必要とする対象に、治療有効量の本明細書に記載のような式(5)または式(6)の化合物(例えば本明細書に記載のような方法により得ることができる、または得られる)を、好ましくは医薬組成物の形態で投与する工程を含む、本明細書に記載のような処置または予防の方法、例えば障害(例えば疾患)の処置または予防の方法に関する。
処置される障害
一実施形態において、障害は、タンパク質凝集の疾患である。
一実施形態において、障害は、タウオパシーである。
一実施形態において、障害は、アルツハイマー病(AD)、ピック病、進行性核上麻痺(PSP)、前頭側頭型認知症(FTD)、第17染色体に関連したパーキンソン症を伴うFTD(FTDP 17)、前頭側頭葉変性症(FTLD)症候群;脱抑制-認知症-パーキンソン症-筋萎縮複合症(DDPAC)、淡蒼球-橋-黒質変性(PPND)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、グアム-ALS症候群、淡蒼球黒質ルイ体変性症(pallido nigro luysian degeneration)(PNLD)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、嗜銀顆粒性認知症(AgD)、拳闘家認知症(DP)もしくは慢性外傷性脳症(CTE)、ダウン症候群(DS)、レビー小体認知症(DLB)、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)、MCI、ニーマン-ピック病C型(NPC)、サンフィリッポ症候群B型(もしくはムコ多糖症III B(MPS III B))、または筋強直性ジストロフィー(DM)、DM1もしくはDM2である。
一実施形態において、障害は、アルツハイマー病である。
一実施形態において、障害は、パーキンソン病である。
一実施形態において、障害は、PSP、ALS、またはFTLDである。
一実施形態において、障害は、ハンチントン病である。
一実施形態において、障害は、例えば球脊髄性筋萎縮症(ケネディ病)、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、または脊髄小脳失調のような、ハンチントン病または別のポリグルタミン障害である。
一実施形態において、障害は、皮膚がんである。
一実施形態において、障害は、黒色腫である。
一実施形態において、障害は、細菌、ウイルス、または原虫性疾患状態である。
一実施形態において、障害は、ウイルス性疾患状態である。
一実施形態において、障害は、C型肝炎、HIV、またはウエストナイルウイルス(WNV)感染である。
一実施形態において、障害は、原虫性疾患である。
一実施形態において、障害は、マラリアである。
処置
「処置」という用語は、本明細書において疾患の処置に関連して使用される場合、一般に、ある程度の所望の治療効果、例えば障害の進行の阻害が達成されるヒトまたは動物(例えば獣医学的用途)の処置に関し、進行速度の低下、進行速度の停止、障害の症状の軽減、障害の改善、および障害の治癒を含む。予防措置としての処置(すなわち予防)もまた含まれる。例えば、まだ障害を発症していないが障害を発症するリスクを有する患者への使用は、「処置」という用語に包含される。
「治療有効量」という用語は、本明細書において使用される場合、所望の処置計画に従って投与された場合に、適度な利益/リスク比に見合ったある程度の所望の治療効果を生成するのに効果的である、化合物、または化合物を含む材料、組成物もしくは剤形の量に関する。
組合せ療法
「処置」という用語は、例えば逐次的または同時に2つ以上の処置または療法が組み合わされた組合せ処置および療法を含む。例えば、本明細書に記載の化合物はまた、例えば他の薬剤と併せて、組合せ療法で使用されてもよい。
特定の組合せは、一般的知識および当業者に公知の投薬計画を用いて用量を選択する医者の裁量に任される。
薬剤(すなわち、式(1)、式(2)、式(5)、または式(6)の化合物と1種または複数の他の薬剤)は、同時に、または逐次的に投与されてもよく、また個々に異なる投薬スケジュールで、および異なる経路で投与されてもよい。
薬剤(すなわち、式(1)、式(2)、式(5)、または式(6)の化合物と1種または複数の他の薬剤)は、単一剤形として一緒に製剤化されてもよく、または代替として、個々の薬剤が別個に製剤化され、任意選択によりその使用説明書と共に、キットの形態で一緒に提示されてもよい。
キット
本発明の一態様は、(a)例えば好ましくは好適な容器内で、および/または好適な包装と共に提供される、本明細書に記載のような式(5)もしくは式(6)の化合物(例えば、本明細書に記載のような方法により得ることができる、もしくは得られる)、または本明細書に記載のような式(5)もしくは式(6)の化合物(例えば、本明細書に記載のような方法により得ることができる、もしくは得られる)を含む組成物と、(b)化合物または組成物を投与する方法に関する使用説明書、例えば記述された説明書とを含むキットに関する。
記述された説明書はまた、活性成分が好適な処置となる適応症のリストを含んでもよい。
投与経路
式(5)もしくは式(6)の化合物、または化合物を含む医薬組成物は、任意の好都合な投与経路により対象に投与され得る。典型的には、化合物は、経口投与または静脈内投与される。
対象/患者
対象/患者は、哺乳動物、有胎盤哺乳動物、有袋動物(例えばカンガルー、ウォンバット)、げっ歯類(例えばモルモット、ハムスター、ラット、マウス)、ネズミ科(例えばマウス)、ウサギ目(例えばウサギ)、鳥類(例えばトリ)、イヌ科(例えばイヌ)、ネコ科(例えばネコ)、ウマ科(例えばウマ)、ブタ科(例えばブタ)、ヒツジ科(例えばヒツジ)、ウシ科(例えばウシ)、霊長類、サル類(例えばサルもしくは類人猿)、サル(例えばマーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えばゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)、またはヒトであってもよい。
1つの好ましい実施形態において、対象/患者は、ヒトである。
製剤
式(5)または式(6)の化合物が単独で投与されることが可能であるが、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、アジュバント、充填剤、緩衝剤、保存剤、酸化防止剤、滑沢剤、安定剤、可溶化剤、界面活性剤(例えば湿潤剤)、マスキング剤、着色剤、香味剤、および甘味剤を含む、当業者に周知の1種または複数の他の薬学的に許容される成分と共に、本明細書に記載のような少なくとも1種の化合物を含む医薬製剤(例えば、組成物、調製物、医薬)としてそれを提示することが好ましい。個別の単位(例えば錠剤等)として製剤化される場合、各単位は、所定量(用量)の化合物を含有する。製剤は、他の活性薬剤、例えば他の治療または予防薬剤をさらに含んでもよい。
好適な担体、希釈剤、賦形剤等は、標準的な薬学に関する教本に見出すことができる。例えば、Handbook of Pharmaceutical Additives、第2版(編集:M. AshおよびI. Ash)、2001(Synapse Information Resources, Inc.、Endicott、New York、USA)、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第20版、Lippincott, Williams & Wilkins出版、2000;ならびにHandbook of Pharmaceutical Excipients、第5版、2005を参照されたい。
「薬学的に許容される」という用語は、本明細書において使用される場合、適切な医学的判断の範囲内で、適度な利益/リスク比に見合うように、過度の毒性、炎症、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症なしに問題の対象(例えばヒト)の組織に接触する使用に好適である化合物、成分、材料、組成物、剤形等に関する。各単体、希釈剤、賦形剤等はまた、製剤の他の成分に適合しているという意味で「許容され得る」ものでなければならない。
製剤は、調剤学の分野において周知の任意の方法によって調製され得る。そのような方法は、1種または複数の補助成分を構成する担体と化合物を配合する工程を含む。一般に、製剤は、担体(例えば、液体担体、微粉化固体担体等)と化合物を均一かつ密に配合し、必要に応じて生成物を成形することによって調製される。
製剤は、速放もしくは徐放;即時、遅延、時限もしくは持続放出;またはそれらの組合せを提供するように調製され得る。
経口投与(例えば摂取による)に好適な製剤は、液体、溶液(例えば水性、非水性)、懸濁液(例えば水性、非水性)、エマルジョン(例えば水中油型、油中水型)、エリキシル剤、シロップ、舐剤、錠剤、顆粒、粉末、カプセル剤、カシェー剤、丸薬、アンプル、ボーラスを含む。
錠剤は、任意選択により1種または複数の補助成分と共に、従来の手段、例えば圧縮または成型によって作製され得る。圧縮錠剤は、好適な機械で、自由流動形態、例えば粉末または顆粒の化合物を、任意選択により1種または複数の結合剤(例えば、ポビドン、ゼラチン、アカシア、ソルビトール、トラガカント、ヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤または希釈剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロース、リン酸水素カルシウム);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、シリカ);崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウム、架橋ポビドン、架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース);表面活性または分散または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム);保存剤(例えば、p-ヒドロキシ安息香酸メチル、p-ヒドロキシ安息香酸プロピル、ソルビン酸);香料、香味向上剤、および甘味料と混合して圧縮することにより調製され得る。成型錠剤は、好適な機械で、不活性液体希釈剤で加湿した粉末化合物の混合物を成型することにより作製され得る。錠剤は、任意選択によりコーティングされても、または切り込みを入れられてもよく、例えば、所望の放出プロファイルを提供するために様々な割合でヒドロキシプロピルメチルセルロース等を使用して、その中の化合物の徐放または制御放出をもたらすように製剤化されてもよい。錠剤は、任意選択により、例えば放出に影響を与えるためのコーティング、例えば胃以外の胃腸の一部で放出をもたらすための腸溶性コーティングを有するように提供されてもよい。
非経口投与(例えば注射による)に好適な製剤は、水性または非水性の等張性パイロジェンフリー無菌液体(例えば、溶液、懸濁液)を含み、それに化合物が溶解、懸濁、または別様に提供されている(例えばリポソームもしくは他の微粒子内で)。そのような液体は、他の薬学的に許容される成分、例えば酸化防止剤、緩衝剤、保存剤、安定剤、静菌剤、懸濁剤、増粘剤、および製剤を意図されるレシピエントの血液(または他の関連する体液)と等張性にする溶質を追加的に含有してもよい。賦形剤の例は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油等を含む。そのような製剤における使用に好適な等張性担体の例は、塩化ナトリウム注射液、リンゲル液、または乳酸リンゲル注射液を含む。典型的には、液体中の化合物の濃度は、約1ng/ml~約10μg/ml、例えば約10ng/ml~約1μg/mlである。製剤は、単位投薬量または複数投薬量を封入した容器内、例えばアンプルおよびバイアル内で提示されてもよく、また、使用直前に無菌液体担体、例えば注射用水を添加するだけでよいフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存されてもよい。即時調合注射溶液および懸濁液は、無菌粉末、顆粒および錠剤から調製され得る。
用量
式(5)または式(6)の化合物および化合物を含む組成物の適切な用量は患者毎に変動し得ることが、当業者に理解される。最適用量の決定には、一般に、任意のリスクまたは有害な副作用に対して治療的有益性のレベルのバランスをとることが含まれる。選択される用量レベルは、特定の化合物の活性、投与経路、投与時間、化合物の排出速度、処置の期間、組み合わせて使用される他の薬物、化合物、および/または材料、障害の重症度、ならびに患者の種、性別、年齢、体重、状態、全体的健康、および以前の病歴を含む様々な要因に依存する。化合物の量および投与経路は、最終的には医者、獣医、または臨床医学者の裁量に任されるが、一般的に、用量は、実質的な悪影響を及ぼす、または有害な副作用をもたらすことなく所望の効果を達成する、作用部位での局所濃度を達成するように選択される。
投与は、一投薬で、処置の経過中連続的または断続的に(例えば、適切な間隔を置いた分割投薬で)達成され得る。最も効果的な手段および投与用量を決定する方法は、当業者に周知であり、治療に使用される製剤、治療の目的、処置されている標的細胞、および処置されている対象によって変動する。処置している医者、獣医、または臨床医学者により選択されている投薬レベルおよびパターンによって、単回または複数回投与を行うことができる。
いくつかの好ましい製剤の例
好ましい製剤は、本明細書に記載のような式(5)または式(6)の化合物20~300mg、および薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む用量単位(例えば、医薬錠剤またはカプセル)である。
いくつかの実施形態において、用量単位は、錠剤である。
いくつかの実施形態において、用量単位は、カプセルである。
いくつかの実施形態において、前記カプセルは、ゼラチンカプセルである。
いくつかの実施形態において、前記カプセルは、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)カプセルである。
いくつかの実施形態において、量は、30~200mgである。
いくつかの実施形態において、量は、約30mgである。
いくつかの実施形態において、量は、約60mgである。
いくつかの実施形態において、量は、約100mgである。
いくつかの実施形態において、量は、約150mgである。
いくつかの実施形態において、量は、約200mgである。
上に記載した用量は、化合物自体の量を指してもよく、または用量単位内に含有される遊離塩基当量を指してもよい。これらの選択肢は両方とも、本開示により具体的および明示的に開示される。
いくつかの実施形態において、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤は、グリセリド(例えばGelucire 44/14(登録商標);ラウロイルマクロゴール-32グリセリドPhEur、USP)およびコロイド状二酸化ケイ素(例えば2%Aerosil 200(登録商標);コロイド状二酸化ケイ素PhEur、USP)の一方または両方である、またはそれらを含む。
以下の実施例は、本発明を例示するためだけに提示されており、本明細書に記載されるような本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
方法1
チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル
Figure 0006991214000025
N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン(10g、136.2g/mol、73.4mmol、1.0当量)および水(200mL)を、複数口丸底フラスコに加えた。
氷/水冷却浴を使用して反応混合物を5℃に冷却および維持し、10分間撹拌した。
硫酸アルミニウム十六水和物(Al(SO.16HO(23.14g、630.39g/mol、36.7mmol、0.5当量)を一度に反応混合物に添加した。
5分後、チオ硫酸ナトリウム(Na.5HO、20.04g、248.18g/mol、80.7mmol、1.1当量、20mLの水に溶解)水溶液を一度に反応混合物に添加した。
さらに5分後、過硫酸カリウム(K、19.86g、270.32g/mol、73.5mmol、1.0当量)を、10分かけて反応混合物に添加した。5℃から11℃への温度上昇が観察された。
氷/水冷却浴を使用して5℃に維持しながら、反応混合物をさらに2時間撹拌した。
反応混合物を、30分かけて20℃に温めた。
固体生成物を濾過により収集し、50℃の水で洗浄した(3×20mL)。
次いで、濾過ケーキを酢酸エチル(20mL)で洗浄し、吸引下で20分間フィルタ上で乾燥させた。
真空炉(<950mbarで50℃)内で固体をさらに乾燥させて、一定重量に到達させ、白色フレークを有する黒色/紫色固体として粗生成物を得た(15.791g)。
NMRを使用して生成物を特性決定した:H NMR(300MHz、DO):δ=7.22(s,1H,Ar-H)、7.07(m,2H,Ar-H)、3.01(d,6H,CH)。
図1は、方法1において得られたチオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステルのH NMR(300MHz、DMSO-d)スペクトルを示す。
等モル量の粗生成物および参照標準(3-(トリメチルシリル)-1-プロパンスルホン酸(97%))のDMSO-d溶液を、プロトン核磁気共鳴分光法(1H NMR)により分析した。
図2は、方法1において得られたチオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステルおよび参照化合物3-(トリメチルシリル)-1-プロパンスルホン酸の混合物のH NMR(300MHz、DMSO-d)スペクトルを示す。
H NMRスペクトル(図2)から、87%の純度が算出された。残留無機塩は、試料中に白色フレークとして観察され得る。粗材料中の標的化合物(チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル)の量は、13.74g(収率75%)と算出された。粗材料を、さらに精製することなく次の反応工程に使用した。
方法2A
(4-(2-(チオスルフェート)-4-(ジメチルアミノ)-フェニル-イミノ)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン)-N,N-ジメチルアンモニウム
Figure 0006991214000026
N,N-ジメチルアニリン(CN(CH、2.89g、121.18g/mol、23.8mmol、1.0当量)および水(79mL)を、複数口丸底フラスコに加えた。
硫酸(HSO、98%、1.17g、98.08g/mol、11.9mmol、0.5当量)を、10分間かけて滴下により反応混合物に添加した。
粗チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(5.92gを含有する7.89g、248.32g/mol、23.8mmol、1.0当量)を、1アリコート(aliquot)で反応混合物に添加すると、懸濁液が形成された。
氷/水冷却浴を使用して反応混合物を5℃に冷却および5℃に維持し、10分間を超えて撹拌した。
過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO、10.66g、213.89g/mol、49.8mmol、2.09当量)を、5℃に維持しながら40分あたり約1gのアリコートで反応混合物に添加すると、緑色スラリーが形成された。
反応混合物を、5℃に維持しながら2時間撹拌した。
反応混合物を濾過し、固体濾過ケーキを予熱(50℃)した水(2×20mL)で洗浄し、吸引下で20分間フィルタ上で乾燥させた。
23gの湿潤質量の粗生成物が得られ、これをさらに乾燥または精製することなく次の反応工程に使用した。
方法2B
(4-(2-(チオスルフェート)-4-(ジメチルアミノ)-フェニル-イミノ)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン)-N,N-ジメチルアンモニウム
Figure 0006991214000027
N,N-ジメチルアニリン(CN(CH、4.88g、121.18g/mol、40.3mmol、1.0当量)および水(100mL)を、複数口丸底フラスコに加えた。
硫酸(HSO、98%、1.97g、98.08g/mol、20.1mmol、0.5当量)を、10分間かけて滴下により反応混合物に添加した。
チオスルホン酸S-(2-アミノ-5-ジメチルアミノ)フェニルエステル(10.0g、248.32g/mol、40.3mmol、1.0当量)を、1アリコート(aliquot)で反応混合物に添加すると、懸濁液が形成された。
氷/水冷却浴を使用して反応混合物を5℃に冷却および5℃に維持し、10分間撹拌した。
過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO、17.67g、213.89g/mol、82.6mmol、2.05当量)を、5℃に維持しながら90分あたり約1gのアリコートで添加すると、緑色スラリーが形成された。
反応混合物を、5℃に維持しながら2時間撹拌した。
反応混合物を濾過し、固体濾過ケーキを水(2×40mL)で洗浄し、吸引下で20分間フィルタ上で乾燥させた。
濾過ケーキを新鮮な水(100mL)で再びスラリー化し、20分間撹拌した。
次いでスラリーを再び濾過し、固体濾過ケーキを水(40mL)で洗浄し、吸引下で30分間フィルタ上で乾燥させた。
固体を真空下(<900mbar)で20℃で48時間さらに乾燥させると、緑色粉末が得られた(12.78g)。
生成物を特性決定した。得られたデータは以下の表に要約される。
Figure 0006991214000028
図3は、方法2Bにおいて得られた(4-(2-(チオスルフェート)-4-(ジメチルアミノ)-フェニル-イミノ)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン)-N,N-ジメチルアンモニウムのH NMR(300MHz、DMSO-d)スペクトルを示す。
方法3
塩化メチルチオニニウム(MTC)
Figure 0006991214000029
粗(4-(2-(チオスルフェート)-4-(ジメチルアミノ)-フェニル-イミノ)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン)-N,N-ジメチルアンモニウム(方法2Aにより調製される、粗生成物約23g)、水(100mL)および硫酸銅(II)(CuSO.5HO、0.98g、249.68g/mol、3.93mmol、方法2Aにおいて使用されたチオスルホン酸を基準として0.165当量)を、複数口丸底フラスコに加えて、スラリーを形成した。
反応混合物を85℃で加熱して1時間撹拌すると、この期間中濃い青色に発色した。
次いで、85℃に維持しながら反応混合物を濾過し、フィルタ内の固体廃棄物を予熱(50℃)した水(2×10mL)で洗浄した。
次いで、反応液および洗浄液からの合わせた濾液を30分かけて35℃に冷却し、この間、青色溶液に空気を吹き込んだ。
塩酸(HCl、32%、12mL)を添加し、反応混合物を14時間撹拌して、結晶化させた。
生成物を濾過により収集し、塩酸でpH1に酸性化された事前に冷却(5℃)した水(2×10mL)で洗浄した。
次いで、生成物をトルエン(10mL)で洗浄し、吸引下で20分間フィルタ上で乾燥させ、次いでファン付きの炉内で40℃で9時間乾燥させると、(緑色結晶針状物)が得られた(3.93g)。
生成物を特性決定した。得られたデータは以下の表に要約される。
Figure 0006991214000030
(*)MTCの収率は、方法2Aにおいて使用された出発材料N,N-ジメチルアニリンに対して報告されている。すなわち、報告されている収率は、2つの工程、方法2Aおよび方法3にかけての収率である。方法1からのN,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン出発材料に対する3つの工程、方法1、方法2Aおよび方法3にかけてのMTCの収率は、28%である。
図4は、方法3において得られた塩化メチルチオニニウム(MTC)のH NMR(300MHz、DO)スペクトルを示す。
塩化メチルチオニニウム(MTC)生成物の有機純度をHPLC分析により決定した。結果は以下の表に要約される。
Figure 0006991214000031
(*)「<0.05」の量は、「合計」の計算において無視されている。
「その他」という用語は、特定の値が報告されていない存在する全ての他の化合物を指す。
本明細書において使用される場合、「HPLC%(a/a)」は、「面積によるHPLCパーセント」を指し、観察される全HPLCピークの下の総面積に対する化学種に関連したHPLCピークの下の面積の、パーセントとして表される比を示す。例えば、「Azure B%(a/a)」は、観察される全HPLCピークの下の総面積に対する、Azure Bに関連したHPLCピークの下の面積の比に、100を乗じたものを示す。
同様に、本明細書において使用される場合、「HPLC%(w/w)」は、「重量によるHPLCパーセント」を指し、参照標準のHPLCピークの面積と比較したHPLCピークの面積の、パーセントとして表される比を示す。例えば、「Azure B%(w/w)」は、既知の濃度のAzure B参照標準のピークの下の面積と比較したAzure Bピークの下の面積の比に、100を乗じたものを示す。
Figure 0006991214000032
Figure 0006991214000033
HPLC標準および試料は、以下のように調製した。
- MTC原液および定量下限(LLOQ)標準を調製する際には、常に新鮮なMTC参照材料を使用した。原液およびLLOQ標準は、保持時間の決定および定量に使用した。
- 標準および試料を調製するために、25および100mLのアンバーガラスメスフラスコを使用した。
- 試料34~38mgを使用して、濃縮溶液を調製した。試料を50mLの希釈剤(90:10、0.1%TFA:アセトニトリル)に溶解し、5分間超音波照射し、次いで目盛り線まで希釈剤で希釈した。次いで、溶液を1時間静置してから、1:10に希釈した。
- 測定には、2Lの0.1%TFAおよび1Lのアセトニトリルを溶離液に使用した。
Figure 0006991214000034
参考までに、MTCの化学構造および関連不純物を以下の表に示す。
Figure 0006991214000035
上記は、本発明の原理、好ましい実施形態、および操作方法を記載したものである。しかしながら、本発明は、議論した特定の実施形態に限定されるものと解釈すべきでない。代わりに、上記実施形態は、限定よりも例示と見なすべきである。当業者により、本発明の範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に改変がなされてもよいことを理解すべきである。
参考文献
本発明および本発明が関連する技術水準をより十分に説明および開示するために、本明細書では、いくつかの出版物が引用される。これらの参考文献の完全な引用が以下に提供される。これらの参考文献はそれぞれ、個々の参考文献のそれぞれが参照により組み込まれることが具体的および個々に示されるのと同等に、参照によりその全体が本開示に組み込まれる。
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Claims (121)

  1. 式(2)の化合物:
    Figure 0006991214000036

    を、式(3)の化合物:
    Figure 0006991214000037

    およびペルヨーデート酸化剤と反応させて、
    式(1)の化合物:
    Figure 0006991214000038

    (式中、
    -R1A1は、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R1A2は、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R1B1は、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R1B2は、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R2Aは、独立して、-Hまたは-RAA であり、
    -R2AAは、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R2Bは、独立して、-Hまたは-R 2BB であり、
    -R2BBは、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R3Aは、独立して、-Hまたは-R3AAであり、
    -R3AAは、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R3Bは、独立して、-Hまたは-R3BBであり、
    -R3BBは、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R4Aは、独立して、-Hまたは-R4AAであり、
    -R4AAは、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール
    -C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルであり、
    -R4Bは、独立して、-Hまたは-R4BBであり、
    -R4BBは、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、ハロゲン化C1~4アルキル、C5~10アリール、ハロゲン化C5~10アリール、C5~10アリール-C1~4アルキル、またはハロゲン化C5~10アリール-C1~4アルキルである。

    を形成する、ペルヨーデート媒介酸化カップリングの工程を含む、式(1)の化合物の化学合成の方法。
  2. -R1A1が、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1に記載の方法。
  3. -R1A1が、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1に記載の方法。
  4. -R1A1が、独立して、C1~4アルキルである、請求項1に記載の方法。
  5. -R1A1が、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1に記載の方法。
  6. -R1A1が、独立して、-Meである、請求項1に記載の方法。
  7. -R1A2が、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. -R1A2が、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  9. -R1A2が、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  10. -R1A2が、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  11. -R1A2が、独立して、-Meである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  12. -R1B1が、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. -R1B1が、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  14. -R1B1が、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  15. -R1B1が、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  16. -R1B1が、独立して、-Meである、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  17. -R1B2が、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. -R1B2が、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  19. -R1B2が、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  20. -R1B2が、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  21. -R1B2が、独立して、-Meである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  22. -R2Aが、独立して、-Hである、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. -R2Aが、独立して、-R2AAである、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  24. -R2AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
  25. -R2AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
  26. -R2AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
  27. -R2AAが、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
  28. -R2AAが、存在する場合、独立して、-Meである、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
  29. -R2Bが、独立して、-Hである、請求項1から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. -R2Bが、独立して、-R2BBである、請求項1から28のいずれか一項に記載の方法。
  31. -R2BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. -R2BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  33. -R2BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  34. -R2BBが、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  35. -R2BBが、存在する場合、独立して、-Meである、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  36. -R3Aが、独立して、-Hである、請求項1から35のいずれか一項に記載の方法。
  37. -R3Aが、独立して、-R3AAである、請求項1から35のいずれか一項に記載の方法。
  38. -R3AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。
  39. -R3AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。
  40. -R3AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。
  41. -R3AAが、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。
  42. -R3AAが、存在する場合、独立して、-Meである、請求項1から37のいずれか一項に記載の方法。
  43. -R3Bが、独立して、-Hである、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法。
  44. -R3Bが、独立して、-R3BBである、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法。
  45. -R3BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  46. -R3BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  47. -R3BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  48. -R3BBが、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  49. -R3BBが、存在する場合、独立して、-Meである、請求項1から44のいずれか一項に記載の方法。
  50. -R4Aが、独立して、-Hである、請求項1から49のいずれか一項に記載の方法。
  51. -R4Aが、独立して、-R4AAである、請求項1から49のいずれか一項に記載の方法。
  52. -R4AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から51のいずれか一項に記載の方法。
  53. -R4AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から51のいずれか一項に記載の方法。
  54. -R4AAが、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から51のいずれか一項に記載の方法。
  55. -R4AAが、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から5
    1のいずれか一項に記載の方法。
  56. -R4AAが、存在する場合、独立して、-Meである、請求項1から51のいずれか一項に記載の方法。
  57. -R4Bが、独立して、-Hである、請求項1から56のいずれか一項に記載の方法。
  58. -R4Bが、独立して、-R4BBである、請求項1から56のいずれか一項に記載の方法。
  59. -R4BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から58のいずれか一項に記載の方法。
  60. -R4BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキル、またはハロゲン化C1~4アルキルである、請求項1から58のいずれか一項に記載の方法。
  61. -R4BBが、存在する場合、独立して、C1~4アルキルである、請求項1から58のいずれか一項に記載の方法。
  62. -R4BBが、存在する場合、独立して、-Meまたは-Etである、請求項1から58のいずれか一項に記載の方法。
  63. -R4BBが、存在する場合、独立して、-Meである、請求項1から58のいずれか一項に記載の方法。
  64. ペルヨーデート酸化剤が、過酸化ヨウ素である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  65. ペルヨーデート酸化剤が、過ヨウ素酸または過ヨウ素酸塩である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  66. ペルヨーデート酸化剤が、過ヨウ素酸である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  67. ペルヨーデート酸化剤が、過ヨウ素酸塩である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  68. ペルヨーデート酸化剤が、過ヨウ素酸アルカリ金属塩である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  69. ペルヨーデート酸化剤が、過ヨウ素酸ナトリウム塩である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  70. ペルヨーデート酸化剤が、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO)である、請求項1から63のいずれか一項に記載の方法。
  71. 式(3)の化合物の量(当量)に対する式(2)の化合物の量(当量)の比Aが、0.5~3.0である、請求項1から70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 比Aが、0.6~2.0である、請求項71に記載の方法。
  73. 比Aが、0.7~1.5である、請求項71に記載の方法。
  74. 比Aが、0.8~1.2である、請求項71に記載の方法。
  75. 比Aが、0.9~1.1である、請求項71に記載の方法。
  76. 比Aが、1である、請求項71に記載の方法。
  77. ペルヨーデート酸化剤の化合物の量(当量)に対する式(2)の化合物の量(当量)の比Bが、0.5~3.0である、請求項1から76のいずれか一項に記載の方法。
  78. 比Bが、1.0~3.0である、請求項77に記載の方法。
  79. 比Bが、1.5~2.5である、請求項77に記載の方法。
  80. 比Bが、1.8~2.3である、請求項77に記載の方法。
  81. 比Bが、1.9~2.2である、請求項77に記載の方法。
  82. 比Bが、2.0~2.2である、請求項77に記載の方法。
  83. 比Bが、2.1である、請求項77に記載の方法。
  84. 反応が、0~30℃の温度で行われる、請求項1から83のいずれか一項に記載の方法。
  85. 温度が、1~20℃である、請求項84に記載の方法。
  86. 温度が、1~15℃である、請求項84に記載の方法。
  87. 温度が、1~10℃である、請求項84に記載の方法。
  88. 温度が、1~8℃である、請求項84に記載の方法。
  89. 温度が、2~20℃である、請求項84に記載の方法。
  90. 温度が、2~15℃である、請求項84に記載の方法。
  91. 温度が、2~10℃である、請求項84に記載の方法。
  92. 温度が、2~8℃である、請求項84に記載の方法。
  93. 温度が、5℃である、請求項84に記載の方法。
  94. 反応時間が、5~12時間である、請求項1から93のいずれか一項に記載の方法。
  95. 反応時間が、10分~12時間である、請求項9に記載の方法。
  96. 反応時間が、15分~6時間である、請求項9に記載の方法。
  97. 反応時間が、30分~4時間である、請求項9に記載の方法。
  98. 反応時間が、1時間~3時間である、請求項9に記載の方法。
  99. 反応時間が、2時間である、請求項9に記載の方法。
  100. 反応が、酸の存在下で行われる、請求項1から99のいずれか一項に記載の方法。
  101. 反応が、強酸の存在下で行われる、請求項1から99のいずれか一項に記載の方法。
  102. 反応が、硫酸の存在下で行われる、請求項1から99のいずれか一項に記載の方法。
  103. 反応が、濃硫酸の存在下で行われる、請求項1から99のいずれか一項に記載の方法。
  104. 酸によりもたらされるHの量(当量)に対する式(2)の化合物の量(当量)の比Cが、0.5~3.0である、請求項10から10のいずれか一項に記載の方法。
  105. 比Cが、0.6~2.0である、請求項10に記載の方法。
  106. 比Cが、0.7~1.5である、請求項10に記載の方法。
  107. 比Cが、0.8~1.2である、請求項10に記載の方法。
  108. 比Cが、0.9~1.1である、請求項10に記載の方法。
  109. 比Cが、1である、請求項10に記載の方法。
  110. 反応が、水の存在下で行われる、請求項1から109のいずれか一項に記載の方法。
  111. 酸が水中の式(3)の化合物に添加され、次いで式(4)の化合物が添加され、次いでペルヨーデート酸化剤が添加される、請求項10から109のいずれか一項に記載の方法。
  112. 酸が、段階的に添加される、請求項11に記載の方法。
  113. 式(4)の化合物が、1アリコート(aliquot)で添加される、請求項11または11に記載の方法。
  114. ペルヨーデート酸化剤が、段階的に添加される、請求項11から11のいずれか一項に記載の方法。
  115. 式(4)の化合物:
    Figure 0006991214000039

    を、対応する式(2)の化合物:
    Figure 0006991214000040

    に変換する前工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  116. 式(1)の化合物:
    Figure 0006991214000041

    を、対応する式(5)の化合物:
    Figure 0006991214000042

    (式中、Xは、電気的中性を達成するための1種または複数のアニオン性対イオンである)
    に変換する後工程をさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  117. が、独立して、ハロゲン化物イオンである、請求項11に記載の方法。
  118. が、独立して、Clである、請求項11に記載の方法。
  119. 式(5)の化合物:
    Figure 0006991214000043

    を、対応する式(6)の化合物:
    Figure 0006991214000044

    (式中、YおよびZは、一緒になって、電気的中性を達成するための1種または複数のアニオン性対イオンである)
    に変換する後工程をさらに含む、請求項11から118のいずれか一項に記載の方法。
  120. およびZのそれぞれが、独立して、ハロゲン化物イオンである、請求項119に記載の方法。
  121. およびZのそれぞれが、独立して、Clである、請求項119に記載の方法。
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