JP6988154B2 - 電動ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、電動ポンプに関する。
下記特許文献1に記載されたウォータポンプ(電動ポンプ)では、インペラを収容するケーシング(ポンプケース)に渦巻き室が形成されている。この渦巻き室は、インペラの径方向の幅が変化する一方、インペラの軸線方向の幅が変化しない断面矩形の流路によって構成されている。そして、このポンプケースとボディ(モータケース)とが、各々の開口端に形成されたリング状のフランジ部において溶着(接合)される構成になっている。
下記特許文献2に記載された電動ポンプでは、インペラを収容するポンプケースに渦巻き室が形成されている。この渦巻き室は、インペラの径方向及び軸線方向の両方で幅が変化する流路(3次元流路)によって構成されている。そして、このポンプケースに設けられたテーパ部と、モータケースに設けられたテーパ部とが、インペラの軸線方向にテーパ嵌合されると共にレーザ溶着にて接合される構成になっている。これにより、ポンプケースとモータケースとの接合部を小径化するようにしている。
特開2004−124840号公報 特開2013−72344号公報
上記各特許文献に記載された電動ポンプでは、ポンプケースとモータケースとの接合部の溶着が不十分な場合、ポンプケース内を流れる液体が上記接合部から漏れるという不具合につながる。上記接合部の溶着のシール性を確保するためには、ポンプケース及びモータケースの各接合面を互いに密着させた状態で溶着する必要がある。このため、溶着の際には、ポンプケースをモータケース側へ加圧することが行われている。この加圧に際しては、ポンプケースにおけるモータケースとは反対側の端面に、治具を当てる必要がある。
この点、上記特許文献1に記載された電動ポンプでは、ポンプケースにおいて、断面矩形の流路を介したモータケースとは反対側に、環状の平面が形成されている。このため、当該環状の平面に、環状の開口端を有する治具を当てて加圧することにより、ポンプケース及びモータケースの各接合面を互いに密着させることができる。しかしながら、この電動ポンプでは、インペラの軸線方向の幅が変化しない断面矩形の流路によって渦巻き室が構成されているため、ポンプ効率が低くなるという問題がある。
一方、上記特許文献2に記載された電動ポンプでは、インペラの径方向及び軸線方向の両方で幅が変化する3次元流路によって渦巻き室が構成されているので、ポンプ効率を高めることができる。しかしながら、ポンプケースにおいて、渦巻き室(3次元流路)を介したモータケースとは反対側の端面は、複雑に膨出した形状になっているため、上記のような治具を当てることができない。このため、ポンプケースにおける渦巻き室よりも径方向外側に環状の平面(フランジ面)が形成されており、当該フランジ面の分だけポンプケースが大径化している。
本発明は上記事実を考慮し、インペラの径方向及び軸線方向で幅が変化する流路によって渦巻き室が構成されたポンプケースと、モータケースとがレーザ溶着により接合される構成において、ポンプケースの小径化を図ることができる電動ポンプを提供することを目的とする。
本発明の電動ポンプは、インペラを収容すると共に、前記インペラの径方向外側に形成された渦巻き室が、前記インペラの径方向及び軸線方向で幅が変化する流路によって構成されたポンプケースと、前記ポンプケースに対して前記軸線方向の一方側に設けられ、前記インペラを回転させるモータを収容したモータケースと、前記ポンプケースの外周壁部と前記モータケースの外周壁部とが前記軸線方向にテーパ嵌合されると共にレーザ溶着にて接合された接合部と、を備え、前記ポンプケースには、前記渦巻き室よりも前記軸線方向の他方側で且つ前記軸線方向から見て前記接合部と重なる領域に、前記軸線方向と直交する平面を有する平面部が形成されている。
上記構成の電動ポンプによれば、インペラの径方向及び軸線方向で幅が変化する流路によって渦巻き室が構成されたポンプケースと、該ポンプケースに対してインペラの軸線方向一方側に設けられたモータケースとが、接合部において接合されている。この接合部では、ポンプケースの外周壁部とモータケースの外周壁部とがインペラの軸線方向にテーパ嵌合されると共にレーザ溶着にて接合されている。そして、ポンプケースには、渦巻き室よりもインペラの軸線方向他方側(モータケースとは反対側)で且つインペラの軸線方向から見て上記の接合部と重なる領域に、インペラの軸線方向と直交する平面を有する平面部が形成されている。このため、上記のレーザ溶着の際には、上記の平面部に治具を当ててポンプケースをモータケース側へ加圧することができるので、ポンプケースにおける渦巻き室よりも径方向外側に治具を当てるための環状のフランジ面を形成する必要がない。これにより、ポンプケースの小径化を図ることが可能になる。
また、本発明の電動ポンプでは、前記ポンプケースには、複数の前記平面部が前記ポンプケースの周方向に並んで形成されている。
上記構成の電動ポンプによれば、ポンプケースには、ポンプケースの周方向に並んだ複数の平面部が形成されている。これら複数の平面部に治具を当ててポンプケースをモータケース側へ加圧することにより、ポンプケースとモータケースとをテーパ嵌合部の全周にわたって均一に密着させることが容易になる。
また、本発明の電動ポンプでは、前記ポンプケースには、前記径方向に放射状に延びる複数のリブが形成されており、前記複数の平面部は、前記複数のリブに形成されている。
上記構成の電動ポンプによれば、ポンプケースには、インペラの径方向に放射状に延びる複数のリブが形成されており、これら複数のリブには、前述した複数の平面部が形成されている。このように、ポンプケースに形成された複数のリブに平面部が形成される構成であるため、例えばポンプケースを肉厚にして平面部を形成する場合と比較して、ポンプケースの材料が少なくなる。また、例えばポンプケースを樹脂の射出成形によって成形する場合に、成形ヒケが発生し難くなる。
また、本発明の電動ポンプでは、前記複数の平面部には、前記軸線方向の他方側へ突出すると共に、先端面が前記軸線方向と直交する平面からなる平面突起が形成されている。
上記構成の電動ポンプによれば、ポンプケースに形成された複数の平面部には、インペラの軸線方向他方側(モータケースとは反対側)へ突出すると共に、先端面がインペラの軸線方向と直交する平面からなる平面突起が形成されている。このため、ポンプケースを治具によってモータケース側へ加圧する際に、複数の平面突起に治具が当たるようにすることができる。その場合、ポンプケースとモータケースとのテーパ嵌合部における密着力を全周にわたって均一にするための調整を、複数の平面突起の突出高さの変更(調整)によって容易に実施できる。
本発明の第1実施形態に係る電動ポンプを示す斜視図である。 第1実施形態に係る電動ポンプを示す部分断面図であり、図1のF2−F2線に沿った切断面に対応する図である。 図1において符号Cを付した領域を拡大して示す拡大斜視図である。 図2の一部を拡大して示す拡大断面図である。 第1比較例に係る電動ポンプを示す斜視図である。 第1比較例に係る電動ポンプを示す部分断面図である。 図5のF6−F6線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1比較例に係るポンプケースの外周壁部にフランジ状の平面を形成した変形例を示す断面図である。 第2比較例に係る電動ポンプの部分的な構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電動ポンプの部分的な構成を示す断面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図4を用いて本発明の第1実施形態に係る電動ポンプ10について説明する。なお、各図においては、図面を見易くする関係から一部の符号を省略している場合がある。
本実施形態に係る電動ポンプ10は、例えば車両のエンジンの内部に冷却水を圧送するためのウォータポンプである。この電動ポンプ10は、図1及び図2に示されるように、インペラ50を収容したポンプケース(ケーシング)20と、インペラ50を回転させるモータ80を収容したモータケース(ボディポンプ)60と、モータ80を制御する図示しない回路部を収容した回路カバー90と、を備えている。この電動ポンプ10では、モータ80の固定軸82とインペラ50とが同軸的に配置されている。先ず、電動ポンプ10の概略的な全体構成について説明し、その後に本実施形態の要部について説明する。なお、以下の説明では、インペラ50の軸線方向を単に「軸線方向」と称し、インペラ50の径方向を単に「径方向」と称する場合がある。
(ポンプケース)
ポンプケース20は、熱可塑性樹脂により形成された一体部品であり、略有底円筒状に形成されている。このポンプケース20の内側には、インペラ50(図2参照)が同軸的に収容されている。このポンプケース20は、略円盤状に形成された底壁部22と、底壁部22の外周から軸線方向一方側(矢印A方向側)へ延出された外周壁部24とを有している。外周壁部24は、軸線方向一方側が開口している。この外周壁部24には、開口側へ向かうほど内径が拡大したテーパ部24Aが形成されている。
底壁部22の中央部には、軸線方向他方側(矢印B方向側)へ突出した環状のボス部26が形成されており、当該ボス部26の中央部からは、軸線方向他方側へ向けて管状の入口管28が延出されている。この入口管28は、例えばゴムホース等の配管を介して車両のラジエータにおける冷却液流出口と接続される構成になっている。
底壁部22の外周側には、軸線方向他方側へ膨出した膨出部30(図1参照)が形成されている。この膨出部30は、インペラ50の軸線方向(矢印A方向及び矢印B方向)から見て略環状(略渦巻き状)に形成されている。この膨出部30の周方向一端部からは、入口管28の軸線方向と直交する方向へ向けて出口管32が延出されている。この出口管32は、例えばゴムホース等の配管を介して車両のエンジンにおける冷却水流入口と接続される構成になっている。
上記の膨出部30は、ポンプケース20の内部で且つインペラ50の径方向外側に略環状(略渦巻き状)の渦巻き室34を形成している。この渦巻き室34は、インペラ50の径方向及び軸線方向の両方で幅が変化する略環状(略渦巻き状)の流路(3次元流路)によって構成されている。具体的には、この渦巻き室34(3次元流路)は、周方向の一端側から周方向の他端側へ向かうほど、インペラ50の径方向及び軸線方向の幅が拡大するように形成されており、周方向の他端部が出口管32に連通されている。
上記構成のポンプケース20では、入口管28からポンプケース20内に流入した液体(ここでは、エンジンの冷却液)は、インペラ50の回転によって渦巻き室34側へ流れると共に、渦巻き室34内をインペラ50の回転方向に流れて出口管32へ圧送される構成になっている。
(モータケース)
モータケース60は、熱可塑性樹脂により形成された一体部品であり、ポンプケース20に対して軸線方向一方側に設けられている。このモータケース60は、略円筒状に形成されており、ポンプケース20と同軸的に配置されている。具体的には、モータケース60は、円筒状に形成された外周壁部62と、円筒状に形成されて外周壁部62の内側に同軸的に配置された内筒部64と、内筒部64における軸線方向一方側の開口部を塞いだ図示しない一端壁部と、外周壁部62及び内筒部64における軸線方向他方側の端部同士を径方向に繋いだ他端壁部66とを備えている。そして、外周壁部62における軸線方向他方側(ポンプケース20側)の端部には、軸線方向他方側へ向かうほど外径が縮小したテーパ部62Aが形成されている。
内筒部64の内側には、モータ80を構成する固定軸82及びロータ84が同軸的に収容されている。固定軸82は、上記の一端壁部に形成された軸支部に片持ち状態で軸支されており、インペラ50と同軸的に配置されている。この固定軸82の外周部には、ロータ84が同軸的に取り付けられている。このロータ84は、インペラ50と一体的に形成されている。このロータ84の内部には、複数のマグネット(符号省略)が取り付けられている。
外周壁部62と内筒部64との間には、モータ80を構成するステータ86が同軸的に収容されている。ステータ86は、環状に形成された継鉄(符号省略)と、当該継鉄に巻回された導電性の巻線(符号省略)とを備えている。このステータ86は、ロータ84を囲うように配置されており、このステータ86が界磁する磁界を受けて、ロータ84が固定軸82を軸中心として回転する。これにより、インペラ50がロータ84と一体で回転する構成になっている。
また、上記モータ80の軸線方向一方側でモータケース60内には、モータ80を制御する図示しない回路部が収容されている。この回路部は、モータケース60における軸線方向一方側(ポンプケース20とは反対側)の端部に取り付けられた有底円筒状の回路カバー90によって覆われている。この回路カバー90には、外部電源接続部92(図1参照)が設けられている。この外部電源接続部92には、上記の回路部に外部電源を供給するための図示しないハーネスに設けられたコネクタが接続される構成になっている。
(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部について説明する。
本実施形態では、上述したポンプケース20とモータケース60とが溶着により接合される構成になっている。具体的には、図2及び図3に示されるように、ポンプケース20の外周壁部24に形成されたテーパ部24Aと、モータケース60の外周壁部62に形成されたテーパ部62Aとが、軸線方向にテーパ嵌合される。そして、テーパ部24Aとテーパ部62Aとがレーザ溶着にて接合されることにより、ポンプケース20とモータケース60との接合部70が形成される構成になっている。
上記のレーザ溶着について補足すると、ポンプケース20は、レーザ透過性の樹脂にて形成されており、モータケース60は、レーザ吸収性の樹脂にて形成されている。このため、ポンプケース20のテーパ部24Aとモータケース60のテーパ部62Aとのテーパ嵌合部に対して径方向外側からレーザを照射すると、モータケース60のテーパ部62Aの外周面(即ちテーパ部24Aとテーパ部62Aとの間)でレーザが吸収されて発熱する。この発熱によってテーパ部24Aとテーパ部62Aとの間に接合部(溶着部)70が形成される構成になっている。また、この接合部70は、テーパ部24A及びテーパ部62Aの全周にわたって連続して形成される。これにより、ポンプケース20とモータケース60との接合部70におけるシール性が、シール材を設けることなく確保される構成になっている。
但し、ポンプケース20とモータケース60との接合部70の溶着が不十分な場合、ポンプケース20内を流れる冷却液が接合部70から漏れるという不具合につながる。この接合部70のシール性を確保するためには、ポンプケース20及びモータケース60の樹脂同士を、テーパ部24A及びテーパ部62Aの全周にわたって互いに密着させた状態でレーザ溶着する必要がある。このため、レーザ溶着の際には、ポンプケース20がモータケース60側へ加圧される構成になっている。
ここで、本実施形態では、ポンプケース20には、図1に示されるように底壁部22から軸線方向他方側(モータケース60とは反対側)へ延びる複数(ここでは12個)のリブ40が形成されている。これらのリブ40は、ポンプケース20の径方向に放射状に延びると共に、ポンプケース20の周方向に等間隔又は略等間隔に並んでおり、膨出部30よりも軸線方向他方側へ突出している。これらのリブ40には、底壁部22の中央部に形成されたボス部26から底壁部22の外周側へ延びる複数(ここでは4個)の長尺リブ40Lと、底壁部22の外周側のみに形成された複数(ここでは8個)の短尺リブ40Sとによって構成されている。4つの長尺リブ40Lは、軸線方向から見て互いに直交する方向へ延びており、隣り合う一対の長尺リブ40Lの間には、2つの短尺リブ40Sが配置されている。
複数のリブ40における径方向外側の端面は、外周壁部24の外周面と同一の曲面上に配置されている。また、複数のリブ40おける軸線方向他方側の端面は、軸線方向(矢印A方向及び矢印B方向)と直交する平面PS1を有する平面部42とされている。つまり、ポンプケース20には、複数の平面部42が周方向に並んで形成されている。これらの平面部42は、渦巻き室34及び膨出部30よりも軸線方向他方側(モータケース60とは反対側)で径方向に延在している。これらの平面部42は、渦巻き室34よりも径方向外側へ延びており、軸線方向から見て接合部70と重なる領域(図4に矢印Eで示される領域)にも存在している。
また、各平面部42において、軸線方向から見て接合部70と重なる領域には、軸線方向他方側へ円柱状に突出した平面突起42Aが形成されている。各平面突起42Aの先端面42A1は、軸線方向(矢印A方向及び矢印B方向)と直交する平面PS2によって構成されている。つまり、各平面部42は、平面突起42A以外の箇所、及び平面突起42Aの先端面42A1が、何れも軸線方向と直交する平面PS1、PS2によって構成されている。
上記構成の電動ポンプ10では、ポンプケース20とモータケース60とがレーザ溶着される際には、図2に示される治具Jを用いてポンプケース20がモータケース60側へ加圧される構成になっている。この治具Jは、有底円筒状に形成されており、開口側の端面が複数の平面部42に押し当てられる構成になっている。この押し当ての際には、主に複数の平面突起42Aの先端面42A1が治具Jの上記端面と積極的に接触する構成になっている。これにより、治具Jからの加圧力F1(図4参照)が、主にポンプケース20の外周部(即ち軸線方向視でテーパ部24A及びテーパ部62Aと重なる領域)に作用する。これにより、テーパ部24A及びテーパ部62Aを互いに密着させる密着力F2、F3(図4参照)が十分に作用する構成になっている。
なお、本実施形態では、平面部42が、膨出部30に対して軸線方向視で重なる領域及び当該領域よりもポンプケース20の中央側にまで形成されているが、これに限らず、平面部42は、少なくともポンプケース20の外周壁部24に対して軸線方向視で重なる領域に形成されていればよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の電動ポンプ10では、インペラ50の径方向及び軸線方向で幅が変化する流路によって渦巻き室34が構成されたポンプケース20と、該ポンプケース20に対してインペラ50の軸線方向一方側に設けられたモータケース60とが、接合部70において接合されている。この接合部70では、ポンプケース20の外周壁部24とモータケースの外周壁部62とがインペラ50の軸線方向にテーパ嵌合されると共にレーザ溶着にて接合されている。
そして、ポンプケース20には、渦巻き室34よりもインペラ50の軸線方向他方側(モータケース60とは反対側)で且つインペラ50の軸線方向から見て接合部70と重なる領域に、インペラ50の軸線方向と直交する平面を有する複数の平面部42が形成されている。このため、上記のレーザ溶着の際には、複数の平面部42に治具Jを当ててポンプケース20をモータケース60側へ加圧することができるので、ポンプケース20における渦巻き室34よりも径方向外側に、治具Jを当てるためのフランジ面(フランジ状の平面)を形成する必要がない。これにより、ポンプケース20の小径化を図ることが可能となる。
上記の効果について、図5〜図8に示される電動ポンプ100(以下、「第1比較例100」と称する)、及び図9に示される電動ポンプ110(以下、「第2比較例110」と称する)を用いて補足説明する。なお、図5〜図9では、本実施形態と基本的に同様の構成に同符号を付している。
第1比較例100では、図5及び図6に示されるように、ポンプケース20には、本実施形態に係る複数のリブ40(複数の平面部42)が設けられていない構成になっている。この第1比較例100に係るポンプケース20では、インペラ50の径方向の幅のみならず、インペラ50の軸線方向の幅が変化する流路(図6の矢印h参照)によって渦巻き室34が構成されている。このため、底壁部22において膨出部30が形成された領域は、3次元的に複雑な形状になっており、当該領域に治具Jを当てることはできないが、膨出部30の径方向外側には、略フランジ状の平面102が形成されている。このため、ポンプケース20とモータケース60とをレーザ溶着する際には、図6に二点鎖線で示されるように、上記の平面102に治具Jを当ててポンプケース20をモータケース60側へ加圧することが考えられる。
しかしながら、第1比較例100に係るポンプケース20では、図7に示されるように、周方向の一部に上記の平面102が存在しない領域104が存在する。このため、当該領域104に対しては治具Jの加圧力を加えられないため、当該領域104の周辺においてテーパ部24Aとテーパ部62Aとの密着力が不足してしまう。つまり、第1比較例100では、テーパ部24A及びテーパ部62Aに対して全周にわたって加圧力(密着力)を均一に加えるための平面(治具加圧面)を確保することができない。
この点、例えば図8に示される電動ポンプ100’(第1比較例100の変形例)のように、ポンプケース20の外周壁部24にフランジ部106を形成し、当該フランジ部106におけるモータケース60とは反対側の端面106Aに治具J(図8では図示省略)を当てることが考えられる。しかしながら、この変形例に係る電動ポンプ100’では、フランジ部106の分だけポンプケース20が大径化すると共に、モータケース60の外周壁部62にもフランジ部108を形成する必要が生じるので、モータケース60も大径化してしまう。その結果、電動ポンプ100’の体格が大型化するという問題が生じる。なお、図7及び図8において、D1は渦巻き室34の外径を示しており、D2は第1比較例100に係るポンプケース20の外径を示しており、D3は上記変形例の電動ポンプ100’に係るポンプケース20の外径を示している。
一方、図9に示される第2比較例110は、背景技術の欄で説明した特許文献2に係る電動ポンプと同様の構成とされており、インペラ50の径方向の幅が変化する一方、インペラ50の軸線方向の幅が変化しない断面矩形の流路によって渦巻き室112が構成されている(図9において破線で囲まれた領域参照)。この第2比較例110では、渦巻き室112(断面矩形の流路)を介したモータケース60とは反対側に、環状の平面114が形成されている。このため、当該平面114に、治具J(図9では図示省略)を当ててポンプケース20をモータケース60側へ加圧することができる。しかしながら、この第2比較例110では、インペラ50の軸線方向の幅が変化しない断面矩形の流路によって渦巻き室112が構成されているため、ポンプ効率が低くなるという問題がある。
これに対し、本実施形態では、3次元流路によって構成された渦巻き室34によってポンプ効率を向上させつつ、変形例100’のような(大径化)大型化を回避することができる。
しかも、本実施形態では、ポンプケース20には、複数の平面部42が周方向に並んで形成されている。これら複数の平面部42に治具Jを当ててポンプケース20をモータケース60側へ加圧することにより、テーパ部24A及びテーパ部62Aに対して全周にわたって均一に加圧力(密着力)を加えることが容易になる。
さらに、本実施形態では、ポンプケース20には、上記複数の平面部42は、インペラ50の径方向に放射状に延びる複数のリブ40に形成されている。このため、例えばポンプケース20の底壁部22を肉厚にして平面部42を形成する場合と比較して、ポンプケースの材料が少なくなる。また、例えばポンプケース20を樹脂の射出成形によって成形する場合に、成形ヒケが発生し難くなるので、ポンプケース20の成形性を確保し易くなる。
また、本実施形態では、上記複数の平面部42には、インペラ50の軸線方向他方側(モータケース60とは反対側)へ突出した平面突起42Aが形成されている。これらの平面突起42Aは、インペラ50の軸線方向視でテーパ部24A、62Aと重なる領域に形成されており、先端面42A1がインペラ50の軸線方向と直交する平面PS2によって構成されている。このため、ポンプケース20を治具Jによってモータケース60側へ加圧する際には、複数の平面突起42Aの先端面42A1が積極的に治具Jに当たることにより、治具Jの加圧力をテーパ部24A、62Aにダイレクトに伝達する(集中させる)ことができる。しかも、テーパ部24A、62Aの密着力を全周にわたって均一にするための調整を、複数の平面突起42Aの突出高さの変更(調整)によって容易に実施できる。
以上のことから、本実施形態によれば、ポンプケース20とモータケース60との接合部70におけるレーザ溶着の強度が安定し、当該接合部70のシール性を容易に確保可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、第1実施形態と同符号を付してその説明を省略する。図10には、本発明の第2実施形態に係る電動ポンプ200の部分的な構成が断面図にて示されている。この電動ポンプ200は、前述した第1比較例100に類似した構成とされているが、ポンプケース20の底壁部22が肉厚に形成されている点が、第1比較例100とは異なっている。この電動ポンプ200では、ポンプケース20には、渦巻き室34よりも軸線方向他方側(矢印B方向側;モータケース60とは反対側)で、且つ軸線方向から見て接合部70と重なる領域に、軸線方向と直交する平面を有する平面部202が形成されている。この平面部202は、上記のように底壁部22が肉厚に形成されることにより形成されたものである。この平面部202は、ポンプケース20の中央側まで延在すると共に、ポンプケース20の全周にわたって連続して形成されている。
この実施形態においても、平面部202に治具Jを当ててポンプケース20をモータケース60側へ加圧することができるので、ポンプケース20における渦巻き室34の径方向外側に、治具Jを当てるためのフランジ状の平面を形成する必要がない。これにより、ポンプケース20の小径化を図ることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10・・・ウォータポンプ(電動ポンプ)、20・・・ポンプケース、24・・・外周壁部、40・・・リブ、42・・・平面部、42A・・・平面突起、50・・・インペラ、60・・・モータケース、62・・・外周壁部、70・・・接合部、200・・・電動ポンプ、202・・・平面部

Claims (1)

  1. インペラを収容すると共に、前記インペラの径方向外側に形成された渦巻き室が、前記インペラの径方向及び軸線方向で幅が変化する流路によって構成されたポンプケースと、
    前記ポンプケースに対して前記軸線方向の一方側に設けられ、前記インペラを回転させるモータを収容したモータケースと、
    前記ポンプケースの外周壁部と前記モータケースの外周壁部とが前記軸線方向にテーパ嵌合されると共にレーザ溶着にて接合された接合部と、
    を備え、
    前記ポンプケースには、前記径方向に放射状に延びる複数のリブが前記ポンプケースの周方向に並んで形成されており、
    前記複数のリブには、前記渦巻き室よりも前記軸線方向の他方側で且つ前記軸線方向から見て前記接合部と重なる領域に、前記軸線方向と直交する平面を有する複数の平面部が形成されており、
    前記複数の平面部には、前記軸線方向の他方側へ突出すると共に、先端面が前記軸線方向と直交する平面からなる平面突起が形成されており、
    前記複数の平面部の前記平面は、前記レーザ溶着の際に治具が押し当てられる治具加圧面であり、前記複数の平面部への前記治具の押し当てにより前記ポンプケースが前記モータケース側へ加圧される電動ポンプ。
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