JP6986318B2 - クレーンの取付構造 - Google Patents
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車両後方の上部角部の車内側に荷室の内外の範囲内で回動自在に設けられて、バックドア開口から荷室の内外に荷物を積み下ろし可能なクレーンを備えるクレーンの取付構造であって、
前記クレーンが取り付けられる内面とその反対側の外面とを有する取付部と、
前記取付部の前記外面との間に所定の空間を形成するように前記外面に接合される補強部材と、
前記空間の内部で前記取付部と前記補強部材とを橋渡しして支持することで、前記クレーンの使用に伴う前記取付部の変形を抑制する支持部材とを備える。
前記支持部材は、
断面がハット形状であり、
前記取付部及び前記補強部材の一方に接合される一端側接合部及び他端側接合部と、
前記一端側接合部と前記他端側接合部との間に設けられて、前記取付部及び前記補強部材の他方に接合される途中接合部とを有し、
前記取付部及び前記補強部材の一方と前記支持部材とで形成される中空閉断面の開口が、前記車両の後方に向いていることが挙げられる。
前記一端側接合部は、前記補強部材に接合され、
前記他端側接合部は、前記補強部材における前記一端側接合部よりも車幅方向の車外側に接合され、
前記途中接合部は、前記取付部に接合されていることが挙げられる。
前記クレーンを前記取付部に取り付ける締付部材を備え、
前記クレーンと前記取付部と前記途中接合部とが前記締付部材で共締めされていることが挙げられる。
〔クレーンの取付構造〕
実施形態1に係るクレーンの取付構造1は、車両10の後方における上部角部(図1では右側)の車内側に荷室11の内外の範囲内で回動自在に設けられて、バックドア開口12から荷室11の内外に荷物100を積み下ろし可能なクレーン2を備える。荷物100は、代表的には車椅子(自走式、電動式)が挙げられる。クレーンの取付構造1は、クレーン2が取り付けられる内面3i(車内側の面:図3)を有する取付部3と、取付部3の外面3oとの間に所定の空間を形成するように外面3o(車外側の面:図2〜図4)に接合される補強部材4とを備える。クレーンの取付構造1の特徴の一つは、上記空間の内部に取付部3と補強部材4とを橋渡しして支持するように設けられる支持部材5を備える点にある。以下、各構成を詳細に説明する。説明の便宜上、図1では、バックドアを省略して示し、図2では、クレーン2を省略して示し、図3及び図4では、クレーン2の一部を簡略化して示している。
クレーン2は、バックドア開口12から荷室11の内外に荷物100を積み下ろしする(図1)。クレーン2は、車両10の後方における上部角部(図1では右側の上部角部)の取付部3の内面3iに、荷室11の内外の範囲内で回動自在に取り付けられる。
取付部3は、クレーン2が取り付けられる内面3iと、その反対側で、後述の補強部材4が接合される外面3oとを有する板状の部材であり(図2〜図4)、車両10の後方における上部角部を構成するインナパネルである。本例では、取付部3の形状は、三叉形状であり、取付部3は、ピラー接合部3pとヘッダ接合部3hとレール接合部3rとを備える(図2)。ピラー接合部3pは、上下方向に延びてバックドア開口12の側縁を形成する部分であり、リアピラーインナパネル13pの上端が接合される。ヘッダ接合部3hは、左右方向に延びてバックドア開口12の上縁を形成する部分であり、リアヘッダパネル13hの一端(図2では右端)が接合される。リアヘッダパネル13hは、車両10の上面を形成するルーフパネル14の後端の内面に接合される(図4)。ヘッダ接合部3hは、その前方側から後方側に向かって高さが低くなるように段差状に形成されている(図4)。レール接合部3rは、前後方向に延びる部分であり、ルーフサイドレール13rの後端が接合される(図2)。
補強部材4は、取付部3を補強する(図2〜図4)。補強部材4は、取付部3の外面3oとの間に所定の空間を形成するようにその外面3oに接合される板状の部材である。この補強部材4の外面は、サイドアウタパネル15に覆われている(図3)。補強部材4の形状は、取付部3の形状と同様の形状であり、本例では各接合部3p,3h,3rの外面3oを覆う部分を有する三叉形状である。補強部材4のヘッダ接合部3hに対応する箇所(ヘッダ側補強部4h)は、ヘッダ接合部3hの外面3oとの間に所定の空間を形成するように前方側から後方側に向かって高さが低くなるように段差状に形成されている(図4)。このヘッダ側補強部4hの前方側及び後方側がそれぞれ、ヘッダ接合部3hの外面3oに接合されている(図4)。ヘッダ側補強部4hとヘッダ接合部3hとは、中空閉断面を形成する(図3,図4)。
支持部材5は、取付部3と補強部材4とで形成される空間の内部で取付部3と補強部材4とを橋渡しして支持する(図2〜図4)。それにより、クレーン2の使用に伴う取付部3の変形を抑制する。クレーン2の使用時、荷物100を吊り上げることでアーム21の他端21bに対して作用する下方への荷重によって、アーム21の一端21aを介して取付部3には上方への荷重が作用するが、支持部材5が取付部3と補強部材4との間で取付部3と補強部材4とを突っ張らせることができるからである。本例では、支持部材5は、取付部3のヘッダ接合部3hと補強部材4のヘッダ側補強部4hとで形成される空間の内部で、ヘッダ接合部3hの外面3oとヘッダ側補強部4hの内面とを橋渡ししている(図3,図4)。
実施形態1に係るクレーンの取付構造1は、支持部材5を取付部3のヘッダ接合部3hとその外側の補強部材4のヘッダ側補強部4hとの間の空間に設けるという簡易な構成で、取付部3のクレーン2の使用時に伴う変形を抑制できる。クレーン2の使用時の荷物100の吊り上げに伴ってクレーン2の他端21b側に対して下方への荷重が作用することで、クレーン2の一端21a側を介して取付部3には上方への荷重が作用するが、支持部材5がヘッダ接合部3hとヘッダ側補強部4hとの間で両者を突っ張らせることができるからである。その上、取付部3がリアピラーインナパネル13pに接合されているため、取付部3に対する上方向への荷重を、剛性が比較的高いリアピラーインナパネル13p(リアピラー)に伝達できてリアピラー全体でも受けることができるからである。それにより、大型な補強構造を構築しなくてもよく、重量化及び高コスト化を招き難い上に、荷室空間が狭くなることがない。
2 クレーン
21 アーム
21a 一端
21b 他端
23 掛止部
25 昇降機構
27 取付ブラケット
3 取付部
3i 内面
3o 外面
3p ピラー接合部
3h ヘッダ接合部
3r レール接合部
4 補強部材
4h ヘッダ側補強部
5 支持部材
51 一端側接合部
52 他端側接合部
53 途中接合部
6 締付部材
7 ナット
10 車両
11 荷室
12 バックドア開口
13p リアピラーインナパネル
13h リアヘッダパネル
13r ルーフサイドレール
14 ルーフパネル
15 サイドアウタパネル
100 荷物
Claims (1)
- 車両後方の上部角部の車内側に荷室の内外の範囲内で回動自在に設けられて、バックドア開口から荷室の内外に荷物を積み下ろし可能なクレーンを備えるクレーンの取付構造であって、
前記クレーンが取り付けられる内面とその反対側の外面とを有する取付部と、
前記取付部の前記外面との間に所定の空間を形成するように前記外面に接合される補強部材と、
前記空間の内部で前記取付部と前記補強部材とを橋渡しして支持することで、前記クレーンの使用に伴う前記取付部の変形を抑制する支持部材とを備え、
前記クレーンは、締付部材によって前記取付部に取り付けられており、
前記取付部は、前記上部角部を構成するインナパネルであり、
前記支持部材の形状は、ハット形状であり、
前記支持部材は、
前記取付部及び前記補強部材の一方に接合される一端側接合部及び他端側接合部と、
前記一端側接合部と前記他端側接合部との間に設けられて、前記取付部及び前記補強部材の他方に接合される途中接合部とを有し、
前記締付部材と前記一端側接合部と前記他端側接合部とを通って鉛直に切断した断面は、前記取付部における前記クレーンが取り付けられる箇所の上方に、前記取付部及び前記補強部材の一方と前記支持部材とで形成された中空閉断面を有し、
前記中空閉断面の開口が前記車両の後方に向いている、
クレーンの取付構造。
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JP2018033959A JP6986318B2 (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | クレーンの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018033959A JP6986318B2 (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | クレーンの取付構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2018033959A Active JP6986318B2 (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | クレーンの取付構造 |
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JP5839539B2 (ja) * | 2011-03-28 | 2016-01-06 | ダイハツ工業株式会社 | 車両におけるシートベルト装置 |
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2018
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