JP6984683B2 - 昇降機の制御盤 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降機の制御盤に関する。
従来より、昇降機の一例であるエレベータを制御するための制御盤が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−231351号公報
エレベータの制御盤には複数の基板ユニットが収容されており、基板ユニットは例えば自動電圧調整器(AVR)が用いられる。AVRなどの基板ユニットは制御盤の中で効率的に収納することが望ましく、またメンテナンスが必要であるため、メンテナンスをより容易に行えるようにすることが望ましい。制御盤に収納する基板ユニットに関して、メンテナンス性の確保と効率的な収納を両立させることが求められる。
本発明は、メンテナンス性の確保と効率的な収納を両立させた昇降機の制御盤を提供する。
本発明の一の態様の昇降機の制御盤は、
前面を開放可能な筐体と、
前記筐体に収容され、電気部品が実装される基板ユニットが搭載されるブラケットと、
前記ブラケットを前方に引き出し可能に、かつ前方に引き出された前記ブラケットを軸まわりに回転可能に、前記筐体に対して支持する第1支持部と、を備える。
本発明の昇降機の制御盤によれば、メンテナンス性の確保と効率的な収納を両立させることができる。
実施形態1に係る制御盤を模式的に示した正面図 実施形態1に係るブラケットを模式的に示した斜視図 実施形態1に係る制御盤を模式的に示した側面図(ブラケットを引き出す前の状態(ブラケットが基準位置にある状態)) 実施形態1に係る制御盤を模式的に示した側面図(ブラケットを引き出している状態) 実施形態1に係る制御盤を模式的に示した側面図(ブラケットを引き出した後の状態(ブラケットが回転位置にある状態)) 制御盤の奥行方向にAVRの高さ方向を一致させた場合の斜視図 制御盤の奥行方向にAVRの奥行方向を一致させた場合の斜視図 制御盤の奥行方向にAVRの幅方向を一致させた場合の斜視図 変形例に係るブラケットおよび複数の基板を模式的に示した斜視図 別の変形例に係るブラケットおよび複数の基板を模式的に示した斜視図
(実施形態1)
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態1に係る制御盤2を模式的に示した正面図である。実施形態1に係る制御盤2は、エレベータ(図示せず)の運転を制御するための制御盤である。制御盤2は例えば、機械室や昇降路に配置される。機械室などは狭い場合が多く、制御盤2の大きさには制約がある。制御盤2の限られたスペースにおいて各種部品を、特に後述する基板ユニット6を効率的に収納することが求められる。
図1に示す制御盤2は、筐体4と、基板ユニット6と、ブラケット8とを備える。図1では、左右方向をX方向、前後方向をY方向、上下方向をZ方向として示す。以降の図でも同様とする。
筐体4は、制御盤2の外郭を構成する部材である。筐体4の前面は開放可能であり、図1には前面が開放された状態が示される。筐体4は、上面パネル10と、一対の側面パネル12A、12Bと、背面パネル13と、中間パネル14とを有する。
図1に示すように、側面パネル12Aは折曲部15を有する。折曲部15は、側面パネル12Aの前方側の先端を内側に折り曲げた部分であり、側面パネル12Aを補強する補強部である。折曲部15は、上面パネル10まで到達しないように上方部分が切り欠かれている。
折曲部15の上方において、筐体4の内部には基板ユニット6およびブラケット8が収容されている。実施形態1における基板ユニット6およびブラケット8は、筐体4の上側のコーナー部に配置される。
基板ユニット6は、トランジスタ、IC、コンデンサ、コイル、及び/またはコネクタなどの各種の電気部品40と、これらの電気部品40が実装されるプリント基板42とを含んで構成される。実施形態1の基板ユニット6は自動電圧調整器(AVR(Automatic Voltage Regulator))である。AVRは、エレベータを設置する建物が購入している電力(いわゆる「買電」)を制御盤2に引き込んで、制御盤2の内部に配置する各部品に電力を供給する際に適切な電圧に変換するための部品である。AVRは交流電圧から直流電圧に変換する(例えば100Vから12Vへ)。またAVRは買電の交流電圧が多少変動しても、一定の直流電圧を安定して保持する機能を備えている。なお、本実施形態における基板ユニット6はAVRに限定されるものでなく、各種の電気部品と、これらの電気部品が実装されるプリント基板とを有するユニットを広く含む。
実施形態1における基板ユニット6の形状は概ね直方体である。本実施の形態では、基板ユニット6が筐体4の内部に収納された状態において、電気部品40の実装方向は直上方を向いている。また本実施の形態では、基板ユニット6のプリント基板42の上面から垂直に所定高さ(後述する高さAH)だけ離間した位置に仮想的に想定した平面を基板ユニット6の上面30とする。所定高さは例えば、プリント基板42の上面に実装される電気部品40のうち最大の高さを有する部品の高さに設定される。
制御盤2では、基板ユニット6の寸法が幅AW>奥行AD>高さAHであるとした場合に、制御盤2の奥行方向(前後方向)に基板ユニット6の幅方向が一致するように、ブラケット8の上に基板ユニット6を配置している。
ブラケット8は、基板ユニット6を載置するための部材である。実施形態1のブラケット8は、側面パネル12Aと中間パネル14の間に配置され、棒状部材16を介して側面パネル12Aと中間パネル14に支持される。
棒状部材16は、ブラケット8を側面パネル12Aと中間パネル14に係合させて支持するための部材である。実施形態1の棒状部材16はボルトおよびナットで構成され、それぞれ複数設けられる。
ブラケット8の斜視図を図2に示す。図2では、基板ユニット6や棒状部材16の図示を省略している。図2に示すように、ブラケット8は、載置面18と、一対の側面20とを有する。ブラケット8は、前方側(矢印Y1)、後方側(矢印Y2)および下方側(矢印Z2)が開放された箱型の形状を有する。
載置面18は、基板ユニット6を載置するための上面である。側面20は、載置面18の左右方向の両端部から下方に延びる一対の面であり、前述した棒状部材16が挿通される。
一対の側面20のそれぞれには、2種類の長孔22、24が形成される。第1長孔22および第2長孔24はそれぞれ、前後方向に延びる長孔である。第1長孔22は閉じられた閉塞形状を有し、第2長孔24は前方が閉じられて後方が開放された開放形状を有する(片開き)。第1長孔22と第2長孔24は同じ上下位置に設けられており、第1長孔22の後方に第2長孔24が設けられる。長孔22、24のそれぞれに対して棒状部材16が挿通される。
長孔22、24に棒状部材16を挿通した状態の側面図を図3に示す。図3では、一対の側面20のうち、中間パネル14に係合する側の側面20に棒状部材16が挿通される状態を示す。側面パネル12Aに係合する側の側面20も同様に棒状部材16が挿通される。図3では、ブラケット8が最も後方側に配置された状態が示される(ブラケット8の「基準位置」)。
図3に示すように、棒状部材16は、第1棒状部材26と第2棒状部材28とを備える。第1棒状部材26は第1長孔22に挿通され、第2棒状部材28は第2長孔24に挿通される。第1棒状部材26および第2棒状部材28はともに、長孔22、24に挿通された状態で中間パネル14の丸穴の貫通孔(図示せず)に挿通される。これにより、ブラケット8を中間パネル14に係合させて支持させることができる。図示を省略しているが、棒状部材16には外側からナットが締結されて固定される。
ブラケット8は、長孔22、24に挿通された棒状部材16を介して側面パネル12Aおよび中間パネル14に支持される。側面パネル12Aおよび中間パネル14並びに棒状部材26、28は、ブラケット8を支持する「支持部」として機能する。側面パネル12Aおよび中間パネル14は「支持パネル」と称してもよい。図3に示すように、ブラケット8を2種類の棒状部材26、28によって前後方向に分けて支持することで、ブラケット8を安定的に支持することができる。
ブラケット8が筐体4に収容された状態において、基板ユニット6は発熱体であるため、基板ユニット6の鉛直上方には、上面パネル10までの距離として所定の放熱距離(「上方放熱距離」とも称する。)HKを確保する必要がある。基板ユニット6の上面30から上面パネル10までの距離(「上方離間距離」とも称する)D1は、放熱距離HK以上に設定される。
一方で、放熱距離HKとは別に、基板ユニット6の上方において基板ユニット6の保守(コネクタの抜き差し等)のための保守距離(「上方保守距離」とも称する。)MKを確保する必要がある。図3に示す例では、保守距離MKは距離D1よりも長い。
ここで、ブラケット8は、前後方向に延びる長孔22、24によって棒状部材26、28を受けているため、棒状部材26、28の位置を固定したまま、棒状部材26、28との挿通状態を保ちながら、ブラケット8を前方に向かって移動させることができる(矢印Y1参照)。
ブラケット8を前方に引き出した状態を図4、図5に示す。
第2長孔24は後方側が開放されているため、ブラケット8が棒状部材26、28に支持された状態で前方に移動すると、図4に示すように第2棒状部材28と第2長孔24の係合が解除される。ブラケット8は第1棒状部材26のみによって支持されるが、第1棒状部材26が挿通される第1長孔22は閉塞されているため、ブラケット8の脱落は防止される。第1棒状部材26によって支持されたブラケット8は、第1棒状部材26を支点として回転可能となる(矢印B参照)。すなわち、ブラケット8は左右方向に延びる第1棒状部材26を中心軸として軸まわりに回転可能となる。
ブラケット8が回転した後の状態を図5に示す。図5に示すように、ブラケット8の側面20の下端部32は、前述した側面パネル12Aの折曲部15に当接する。折曲部15によってブラケット8の更なる回転が規制され、ブラケット8の回転姿勢が維持される。このときブラケット8は「回転位置」にある。側面パネル12Aおよび中間パネル14と同様に、折曲部15はブラケット8を支持する支持部として機能する。
図5に示す回転位置では、基板ユニット6は筐体4の前方に突出した位置で下方に向けて傾斜している。図3に示すようなブラケット8の引き出し前の状態に比べて、作業者が基板ユニット6の上面30にアクセスしやすくなり、基板ユニット6のメンテナンス性が向上する。
図5に示すブラケット8の引出し後の状態では、基板ユニット6の上面30から上面パネル10の高さ位置Hまで、距離D2(上方離間距離D2)が空いている。距離D2は、図3に示した引出し前の状態の距離D1よりも長く、かつ保守距離MKよりも長く設定される。このような構成によれば、保守距離MKとして、放熱距離HKに対応する距離D1よりも長い距離が求められる場合であっても、ブラケット8を前方に引き出して回転させれば、距離D1よりも長い距離D2を上方離間距離として確保することができる。これにより、筐体4の内部スペースの制約に関わらず所定の保守距離MKを確保することができ、筐体4の内部で基板ユニット6を効率的に収納しながら、基板ユニット6のメンテナンス性を向上させることができる。
(本実施の形態のまとめ)
上述したように、実施形態1のエレベータの制御盤2は、
前面を開放可能な筐体4と、
筐体4に収容され、電気部品が実装される基板付きの基板ユニット6が搭載されるブラケット8と、
ブラケット8を前方に引き出し可能に、かつ前方に引き出されたブラケット8を軸まわりに回転可能に、筐体4に支持する第1支持部(側面パネル12A、中間パネル14)と、を備える。
前記構成によれば、基板ユニット6を搭載したブラケット8を引き出すことで、基板ユニット6への上面30へのアクセスが容易になり、基板ユニット6のメンテナンス性を向上させることができる。また基板ユニット6がAVR等である場合に、基板ユニット6の上方に所定の上方保守距離MKを確保する必要があるところ、ブラケット8を引き出して回転可能とすることで、上方保守距離MKとして長い距離を確保することができる。このようにして、筐体4の中に収納する基板ユニット6に関して、メンテナンス性の確保と効率的な収納を両立させることができる。
また、実施形態1の制御盤2は、
前方に引き出されて回転したブラケット8を下方から支持する第2支持部(折曲部15)をさらに備える。
前記構成によれば、ブラケット8を前方に引き出して回転した状態にて折曲部15で支持することで、ブラケット8の回転を規制するとともに、ブラケット8の姿勢を維持した状態で基板ユニット6のメンテナンスを行うことが可能となる。
また、実施形態1の制御盤2では、
ブラケット8を下方から支持する第2支持部は、筐体4の側面パネル12Aを内側に折り曲げた折曲部15である。
前記構成によれば、筐体4を補強するための折曲部15によって第2支持部を兼ねることができる。
また、実施形態1の制御盤2では、
ブラケット8を前方に引出し可能に支持する第1支持部は、ブラケット8を横から挟む一対の支持パネル(側面パネル12A、中間パネル14)により構成され、
一対の支持パネルの貫通孔に挿通された一対の第1棒状部材26をさらに備え、
ブラケット8の両側面20に設けられて閉塞された第1長孔22に第1棒状部材26を挿通して第1棒状部材26を介してブラケット8を支持することで、ブラケット8を前方に引出し可能に支持する。
前記構成によれば、ブラケット8を前方に引き出した場合でも第1棒状部材26との係合によってブラケット8の脱落は防止される。また、ブラケット8を前方に引き出した場合には第1棒状部材26を支点としてブラケット8が回転可能となり、ブラケット8および基板ユニット6の回転姿勢を変更することができる。基板ユニット6を所望の回転姿勢に変更した状態で基板ユニット6のメンテナンスを行うことができ、メンテナンス性の確保と効率的な収納を両立させることができる。
また、実施形態1の制御盤2では、
ブラケット8の両側面20には、ブラケット8の後方端部まで延びる第2長孔24が形成されており、
ブラケット8の第2長孔24と支持パネル(側面パネル12A、中間パネル14)の貫通孔に挿通される一対の第2棒状部材28をさらに備える。
前記構成によれば、第1棒状部材26と第2棒状部材28でブラケット8を支持することでブラケット8をより安定的に支持することができる。また、ブラケット8を前方に引き出した場合には第2棒状部材28が第2長孔24から抜けて第2棒状部材28の支持がなくなり、前方に引き出されたブラケット8が第1棒状部材26を支点として回転可能となる。
また、実施形態1の制御盤2では、
ブラケット8を前方に引出し可能に支持する一対の支持パネルは、筐体4の側面パネル12Aと、筐体4の上面パネル10から下方に延びる中間パネル14とで構成される。
前記構成によれば、一対の支持パネルの一方を筐体4の側面パネル12Aにより構成することができ、部品点数を減らすことができる。また、側面パネル12Aが折曲部15を有する場合は、側面パネル12Aでもって第1支持部と第2支持部を兼ねることができる。
また、実施形態1の制御盤2では、
基板ユニット6の寸法が、幅AW>奥行AD>高さAHである場合に、制御盤2の奥行方向(前後方向)に基板ユニット6の幅方向が一致するように、ブラケット8の上に基板ユニット6を配置している。
前記構成によれば、基板ユニット6を効率的に配置して制御盤2に効率的に収納することができる。
また、実施形態1の制御盤2では、
基板ユニット6は自動電圧調整器である。
前記構成によれば、自動電圧調整器(AVR)を搭載したブラケット8を前方に引き出してブラケット8を回転させれば、自動電圧調整器に必要とされる上方保守距離MKを長く確保することができる。
また、実施形態1の制御盤2では、
基板ユニット6は、
前方に引き出されていない基準位置にあるときに、電気部品40の実装方向は直上方を向いており、且つ筐体4の上面パネル10の直下方に位置し、上面パネル10に対する上方離間距離D1が基板ユニット6の保守に必要な上方保守距離MKよりも小さく、
前方に引き出されて回転した回転位置にあるときに、上面パネル10に対する上方離間距離D2が上方保守距離MKよりも大きい。
前記構成によれば、筐体4の内部スペースの制約に関わらず所定の上方保守距離MKを確保することができ、基板ユニット6のメンテナンス性の確保と効率的な収納を両立させることができる。
(基板ユニットを制御盤内に上記実施形態のように配置した理由)
基板ユニット6を制御盤2内に上記実施形態のように配置した理由について詳しく説明する。ここでは、実施形態1の基板ユニット6(以降、AVR6と称する。)は、以下のような制約条件(1)〜(5)があるものとする。
(1)AVR6の形状は、直方体である。寸法は、幅がAW、奥行がAD、高さがAHとし、その大小関係を「AW>AD>AH」とする。
(2)AVR6の内部に備えるコネクタ(AVR外の部品からの配線がつながっているもの)の抜き差しをAVR6の上面30から行なうので、そこへ手を伸ばして作業するための余裕空間として、AVR6の上面30に対して垂直方向に保守距離MKが確保される空間をとる必要がある。
(3)AVR6の上面30に対して垂直方向にAVR6の保守距離MKが確保される空間へは制御盤2の前面から手を伸ばして到達できるように、当該空間を制御盤2の内部に確保する必要がある。
(4)制御盤2の内部に配置したAVR6では電気部品40の実装方向が鉛直上方であり、AVR6の鉛直上方に放熱距離HKが確保される空間をとる必要がある。放熱距離HKは、鉛直上方に他の部品が介在するかどうかによって2種類ある。
他の部品が介在しない場合の放熱距離HK<他の部品が介在する場合の放熱距離HK
(5)放熱距離HKと保守距離MKとの間には、次の関係もある。
他の部品が介在しない場合の放熱距離HK<保守距離MK
以上のような制約条件(1)〜(5)を有するAVR6を、制御盤2の内部に配置するためのスペース全体が節約できるような配置方法として、以下の(a)〜(e)の解決手段が考えられる。
(a)AVR6と上面パネル10との間に他の部品が介在しないように配置する。
(b)電気部品40の実装方向が直上方である場合、AVR6の上面30が水平面となるように配置する。
(c)制御盤2の奥行方向(前後方向)にAVR6の幅方向が一致するように配置する。
(d)制御盤2の前面から水平方向に引き出せる機構を設ける。
(e)AVR6の上面30が下方に傾くことができるような機構を設ける。
解決手段(a)(b)は、制約条件(4)を考慮して、他の部品が介在しない場合の放熱距離HKを採用した対策である。
解決手段(c)は、制約条件(2)、(3)、(5)を考慮し、制御盤2の奥行方向に、AVR6のどの方向が一致するように配置すると周辺の空間を節約できるかという観点で、図6〜図8に示すように、高さ方向、奥行方向、幅方向の3者を比較し、幅方向とするのが有利だと判断したものである。
図6は、制御盤2の奥行方向にAVR6の高さ方向を一致させた場合の斜視図であり、図7は、制御盤2の奥行方向にAVR6の奥行方向を一致させた場合の斜視図であり、図8は、制御盤2の奥行方向にAVRの幅方向を一致させた場合の斜視図である。図6〜図8において、制御盤2の奥行方向をY方向、制御盤2の前面に向かう方向をY1方向、制御盤2の上面パネル10に向かう方向(鉛直方向)をZ1方向として表示している。
しかしながら、解決手段(a)、(b)、(c)では、制約条件(2)に対する考慮が十分ではない。つまり、他の部品が介在しない場合の放熱距離HKは確保しているが、放熱距離HKよりも長い保守距離MKの空間は確保できていない。そこで、保守距離MKの空間を確保するための手段が解決手段(d)、(e)であり、図1〜図5を用いて説明した実施形態1の制御盤2によって実現されるものである。
実施形態1の制御盤2では、
基板ユニット6の寸法が、幅AW>奥行AD>高さAHである場合に、制御盤2の奥行方向(前後方向)に基板ユニット6の幅方向が一致するように、ブラケット8の上に基板ユニット6を配置している。
前記構成によれば、基板ユニット6を効率的に配置して制御盤2に効率的に収納することができる。
以上、上述の実施形態1を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態1に限定されない。例えば、実施形態1では、1つのブラケット8の上に1つの基板ユニット6が載置される場合について説明したが、このような場合に限らず、複数の基板ユニット6を載置してもよい。1つのブラケット8に複数の基板ユニット6を載置する場合、例えば、図9に示すように、複数の基板ユニット6を左右方向に並べて配置してもよい。あるいは、図10に示すように、複数の基板ユニット6を前後方向に並べて配置してもよい。図10では、幅>奥行>高さの関係を有する基板ユニット6をその奥行方向が制御盤2の奥行方向に一致するように配置した例を示しているが、図9と同様に基板ユニット6の幅方向を制御盤2の奥行方向に一致させながら、複数の基板ユニット6を前後方向に並べて配置してもよい。また、このような前後配置と図9に示す左右配置とを組み合わせてもよい。複数の基板ユニット6をブラケット8の載置面18に配置することにより、ブラケット8の載置面18のスペースを有効活用することができる。
また、上記実施形態1では、制御盤2がエレベータの制御盤である場合について説明したが、このような場合に限らず、エスカレータや動く歩道など、昇降機の制御盤に適用できる。
また、上記実施形態1では、棒状部材16がボルトである場合について説明したが、このような場合に限らず、ブラケット8と側面パネル12A、中間パネル14との間に挿通可能な棒状のものであれば、任意の構成を用いてもよい。
また、上記実施形態1では、ブラケット8は、左右方向に延びる第1棒状部材26を中心軸として軸まわりに回転可能となる場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、左右方向ではなく上下方向に延びる棒状部材を中心軸としてブラケット8が軸まわりに回転可能とする等、制御盤2の前面に平行な方向に延びる棒状部材を中心軸として軸まわりに回転可能としてもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明は、昇降機の制御盤であれば適用可能である。
2 制御盤
4 筐体
6 基板ユニット(AVR)
8 ブラケット
10 上面パネル
12A 側面パネル(第1支持部、支持パネル)
12B 側面パネル
13 背面パネル
14 中間パネル(第1支持部、支持パネル)
15 折曲部(第2支持部)
16 棒状部材
18 載置面
20 側面
22 第1長孔
24 第2長孔
26 第1棒状部材
28 第2棒状部材
30 上面
32 下端部
40 電気部品
42 プリント基板(基板)
D1、D2 距離(上方離間距離)
HK 放熱距離(上方放熱距離)
MK 保守距離(上方保守距離)
AW 幅
AD 奥行
AH 高さ

Claims (9)

  1. 前面を開放可能な筐体と、
    前記筐体に収容され、電気部品が実装される基板付きの基板ユニットが搭載されるブラケットと、
    前記ブラケットを前方に引き出し可能に、かつ前方に引き出された前記ブラケットを軸まわりに回転可能に、前記筐体に支持する第1支持部と、
    前方に引き出されて回転した前記ブラケットを下方から支持する第2支持部と、を備え、
    前記第2支持部は、前記筐体の側面パネルを内側に折り曲げた折曲部である、昇降機の制御盤。
  2. 前面を開放可能な筐体と、
    前記筐体に収容され、電気部品が実装される基板付きの基板ユニットが搭載されるブラケットと、
    前記ブラケットを前方に引き出し可能に、かつ前方に引き出された前記ブラケットを軸まわりに回転可能に、前記筐体に支持する第1支持部と、を備え、
    前記第1支持部は、前記ブラケットを横から挟む一対の支持パネルにより構成され、
    前記一対の支持パネルの貫通孔に挿通された一対の第1棒状部材をさらに備え、
    前記ブラケットの両側面に設けられて閉塞された第1長孔に前記棒状部材を挿通して前記棒状部材を介して前記ブラケットを支持することで、前記ブラケットを前方に引出し可能に支持する、昇降機の制御盤。
  3. 前記ブラケットの前記両側面には、前記ブラケットの後方端部まで延びる第2長孔が形成されており、
    前記ブラケットの前記第2長孔と前記支持パネルの貫通孔に挿通される一対の第2棒状部材をさらに備える、請求項に記載の昇降機の制御盤。
  4. 前記一対の支持パネルは、前記筐体の側面パネルと、前記筐体の上面パネルから下方に延びる中間パネルとで構成される、請求項又はに記載の昇降機の制御盤。
  5. 前記基板ユニットは複数設けられ、前記ブラケット上に左右方向に並べて配置される、請求項1からのいずれか1つに記載の昇降機の制御盤。
  6. 前記基板ユニットは複数設けられ、前記ブラケット上に前後方向に並べて配置される、請求項1からのいずれか1つに記載の昇降機の制御盤。
  7. 前記基板ユニットの寸法が幅>奥行>高さの関係である場合に、前記制御盤の奥行方向に前記基板ユニットの幅方向が一致するように、前記ブラケットの上に前記基板ユニットを配置した、請求項1からのいずれか1つに記載の昇降機の制御盤。
  8. 前記基板ユニットは自動電圧調整器である、請求項1からのいずれか1つに記載の昇降機の制御盤。
  9. 前記基板ユニットは、
    前方に引き出されていない基準位置にあるときに、前記電気部品の実装方向は直上方を向いており、且つ前記筐体の上面パネルの直下方に位置し、前記上面パネルに対する上方離間距離が前記基板ユニットの保守に必要な上方保守距離よりも小さく、
    前方に引き出されて回転した回転位置にあるときに、前記上面パネルに対する上方離間距離が前記上方保守距離よりも大きい、
    請求項1からのいずれか1つに記載の昇降機の制御盤。
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