JP6983179B2 - 硬化性組成物、研磨物品及びその製造方法 - Google Patents

硬化性組成物、研磨物品及びその製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、研磨物品、その製造方法、及び製造材料に広く関する。
研磨物品は、一般的に、バインダー材料に保持された研磨粒子を含む。研磨材の一般的な種類としては、金属結合(すなわちバインダー材料が金属である)、ガラス質結合(すなわちバインダー材料がガラス質である)、及び樹脂結合(すなわちバインダー材料が、硬化した有機樹脂である)が挙げられる。
結合研磨物品は、バインダー(当技術分野では結合マトリックス又はバインダー材料としても知られている)に保持された研磨粒子を有し、バインダーが研磨粒子を成形塊として結合させている。典型的な結合研磨材の例としては、研削ホイール、研削石、研削ホーン、及び研削カットオフホイールが挙げられる。バインダーは、有機樹脂(樹脂結合)、セラミック若しくはガラス材料(ガラス質結合)、又は金属(金属結合)とすることができる。
カットオフホイールは、典型的に、一般的な切断作業に使用する比較的薄いホイールである。ホイールは、典型的に、直径約1〜約200センチメートル、厚さ数ミリメートル〜数センチメートルである(直径の大きなホイールほど大きな厚さを有する)。それらは、1分当たり約1000〜約50000回転の速度で動作することができ、ポリマー、複合金属、又はガラスを例えば名目上の(nominal)長さに切断する等の操作に使用される。カットオフホイールはまた、「工業用カットオフ鋸刃」としても知られており、鋳物工場等一部の環境においては「チョップ・ソー」としても知られている。それらの名前が意味するように、カットオフホイールは、例えば金属ロッド等の原料を、原料を通し抜くように研磨することによって切断するのに使用される。
結合研磨物品に関しては、切断速度及び耐久性等の特性が重要である。例えば、市販されているカットオフホイールの場合は、比較的短期間の使用後に、切断性能が半分以下に低下することがある。同一の性能レベルで研磨特性が改良されかつ/又はコストが抑えられた新規の樹脂結合研磨材が絶えず求められている。
一態様において、本開示は、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含む硬化性組成物であって、イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、硬化性組成物を提供する。本開示は同様に、硬化性組成物を少なくとも部分的に硬化させることによって調製された少なくとも部分的に硬化した硬化性組成物を提供する。
硬化性組成物は、例えば、研磨物品を製造するのに有用である。
したがって、本開示はまた、研磨物品の製造方法であって、硬化性組成物を少なくとも部分的に硬化させることを含み、硬化性組成物が、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含み、イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、製造方法を提供する。
また別の態様において、本開示は、バインダーに保持された研磨粒子を含む研磨物品であって、バインダーが、硬化した硬化性組成物を含み、硬化性組成物がフェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含み、イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、研磨物品を提供する。
有利には、本開示に従って製造された研磨物品は、イソシアネート官能性オルガノシランを添加せずに製造された対応する研磨物品に比べて改良された研磨性能を示すことができる。
本明細書で用いる用語「イソシアネート官能化研磨粒子」は、少なくとも1つのイソシアネート基が研磨粒子に直接又は(すなわち、1つ以上の更なる共有結合原子によって)間接的に共有結合していることを意味する。
本明細書で用いる用語「フェノール樹脂」は、少なくとも1つのフェノール(例えば、フェノール、レゾルシノール、m−クレゾール、3,5キシレノール、t−ブチルフェノール、及び/又はp−フェニルフェノール)を少なくとも1つのアルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロラール、ブチルアルデヒド、フルフラール、及び/又はアクロレイン)と反応させることによって得られる合成熱硬化性樹脂を指す。
本開示の特徴及び利点は、詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を考慮することにより更に理解されるであろう。
本開示の一実施形態による例示的な結合研磨ホイール100の概略斜視図である。 図1の線2−2に沿った例示的な結合研磨ホイール100の概略側断面図である。
明細書及び図面中の参照文字が繰り返して使用される場合は、本開示の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。多くの他の変更例及び実施形態を当業者が考案でき、それらは、本開示の原理の範囲及び趣旨に含まれることを理解されたい。図面は、縮尺どおりに描かれていない場合がある。
本開示による硬化性組成物は、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含む。イソシアネート官能化研磨粒子は、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる。
有用なフェノール樹脂として、ノボラック型及びレゾール型のフェノール樹脂を挙げることができる。ノボラック型フェノール樹脂は、酸触媒され、フェノールに対するホルムアルデヒドの比が1未満、典型的に0.5:1〜0.8:1であることを特徴とする。レゾール型フェノール樹脂は、アルカリ触媒され、フェノールに対するホルムアルデヒドの比が1以上、典型的に1:1〜3:1であることを特徴とする。
任意選択的にではあるが典型的に、硬化性組成物は更に、硬化プロセスを開始及び/又は加速するための1種以上の触媒及び/又は硬化剤(例えば、熱触媒、硬化剤、架橋剤、光触媒、熱開始剤、及び/又は光開始剤)を含む。フェノール樹脂の硬化に好適な例示的な酸性触媒としては、硫酸、塩酸、リン酸、シュウ酸、及びp−トルエンスルホン酸が挙げられる。フェノール樹脂の硬化に好適なアルカリ触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、有機アミン、又は炭酸ナトリウムが挙げられる。
フェノール樹脂は、周知であり、商用供給源から容易に入手可能である。市販されているノボラック型樹脂の例としては、商品名DUREZ及びVARCUMでSumitomo Bakelite North America,Inc./Durez Corp.(Novi,Michigan)により販売されているもの、又は商品名BAKELITE、CELLOBOND、RUTAPHEN、若しくはDURITEでHexion Specialty Chemicals,Inc.(Columbus,Ohio)により販売されているものが挙げられる。本開示の実践に有用な市販されているレゾール型フェノール樹脂の例としては、商品名VARCUMでDurez Corporationにより販売されているもの、商品名AEROFENEでAshland Chemical Co.(Bartow,Florida)により販売されているもの、商品名PHENOLITEでKangnam Chemical Company Ltd.(Seoul,South Korea)により販売されているもの、及びGeorgia−Pacific(Atlanta,Georgia)により販売されているレゾール型フェノール樹脂が挙げられる。好適なフェノール樹脂に関する更なる詳細は、例えば、米国特許第5,591,239号(Larson等)及び同第5,178,646号(Barber,Jr.等)に見ることができる。
硬化性組成物には、フィラー、増粘剤、強化剤、研削助剤、顔料、繊維、粘着剤、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、消泡剤、染料、可塑剤、懸濁剤、殺菌剤、殺真菌剤、研削助剤、帯電防止剤等の他の添加剤が含まれてもよい。硬化性組成物は、非イソシアネート官能化研磨粒子を更に含んでもよいが、これは典型的に望まれない。
イソシアネート改質研磨粒子は、イソシアネート基を含むオルガノシランによって研磨粒子の表面を化学的に改質して調製することができる。イソシアネート官能化オルガノシランは、下式で表されることが好ましい。
O=C=N−Z−SiY
Zが、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン)を表し、直鎖状、分岐状、又は環状とすることができる。各Yが、独立して、加水分解性基を表す。
用語「加水分解性基」は、本明細書では、加水分解されうる基を示し、このことは、その基が、水と反応して、シラノール基(Si−OH基)をもたらすことを意味し、シラノール基は更に研磨粒子の表面の基(例えば水酸基)と反応できる。加水分解及び縮合反応は、自発的に生じ得る、及び/又は加水分解/縮合触媒の存在下で生じ得る。加水分解性基の例としては、塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素等のハライド基、アルコキシ基(−OR’(式中、R’は好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を含むアルキル基を表し、任意選択的に1つ以上のハロゲン原子により置換されてもよい)、アシルオキシ基(−O−(C=O)−R’’(式中、R’’はR’について定義したとおりである))、アリールオキシ基(−OR’’’(式中、R’’’は好ましくは6〜12個、より好ましくは6〜10個の炭素原子を含むアリール部分を表し、任意選択的にハロゲン及びC〜Cアルキル基(任意選択的に1つ以上のハロゲン原子により置換され得る)から独立して選択される1つ以上の置換基により置換されてもよい)が挙げられる。上記式において、R’、R’’及びR’’’は、分枝状構造を含み得る。
いくつかの実施形態において、好ましい加水分解性基Yとしては、メトキシ基及びエトキシ基が挙げられる。特に、好ましいイソシアネート官能化オルガノシランとしては、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、2−イソシアネートエチルトリメトキシシラン、及び2−イソシアネートエチルトリエトキシシランが挙げられる。
研磨粒子に添加すべき、イソシアネート基(カップリング剤として機能し得る)を含むオルガノシランの量は、一般的に研磨粒子の表面積にある程度依存する。好ましくは、オルガノシランは、研磨粒子の表面に単層被覆をもたらすレベルで添加されるが、このことは必須ではない。いくつかの実施形態において、研磨粒子に添加すべき、イソシアネート基を含むオルガノシランの量は、研磨粒子とイソシアネート基を含むオルガノシランとの総重量を基準にして、0.005重量%以下であり、好ましくは0.003重量%以下であり、より好ましくは0.002重量%以下である。
一般的に、1つ以上の研磨粒子は、好ましくは(例えば加水分解による)シリル部分によって、イソシアネート官能化オルガノシランと反応する表面を有する。
有用な研磨粒子としては、例えば、溶融酸化アルミニウム、熱処理した酸化アルミニウム、白色溶融酸化アルミニウム、商品名3M CERAMIC ABRASIVE GRAINとして3M Company(St.Paul,Minnesota)から市販されているもの等のセラミック酸化アルミニウム材料、黒色炭化ケイ素、緑色炭化ケイ素、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、ガーネット、溶融アルミナジルコニア、ゾル−ゲル由来の研磨粒子、酸化鉄、クロミア、セリア、ジルコニア、チタニア、ケイ酸塩、酸化スズ、シリカ(石英、ガラスビーズ、グラスバブル、及びガラスファイバー等)、ケイ酸塩(タルク、粘土(例えばモンモリロナイト)、長石、雲母、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸塩カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム等)、フリント、又はエメリーの粉砕粒子が挙げられる。ゾル−ゲル由来の破砕研磨粒子の例は、米国特許第4,314,827号(Leitheiser等)、同第4,623,364号(Cottringer等)、同第4,744,802号(Schwabel)、同第4,770,671号(Monroe等)、及び同第4,881,951号(Monroe等)に見ることができる。研磨粒子は、例えば、米国特許第7,887,608号(Schwabel等)に記載されているもの等のガラス質研磨粒塊を含み得ることも考えられる。
ゾル−ゲル由来の研磨粒子の製造方法に関する更なる詳細は、例えば、米国特許第4,314,827号(Leitheiser)、同第5,152,917号(Pieper等)、同第5,213,591号(Celikkaya等)、同第5,435,816号(Spurgeon等)、同第5,672,097号(Hoopman等)、同第5,946,991号(Hoopman等)、同第5,975,987号(Hoopman等)、及び同第6,129,540号(Hoopman等)、並びに米国特許出願公開第2009/0165394(A1)号(Culler等)、及び同第2009/0169816(A1)号(Erickson等)に見ることができる。
研磨粒子は成形されてもよい(すなわち、それらの製造方法により付与された非ランダムな形状を有する)。例えば、成形研磨粒子は、米国特許第5,201,916号(Berg)、同第5,366,523号(Rowenhorst(Re 35,570))、及び同第5,984,988号(Berg)に記載されるような、ゾル−ゲル技術を用いた成形プロセスによって調製することができる。米国特許第8,034,137号(Erickson等)は、特定の形状に形成されてから破砕されて、元の形状特徴の一部を保持する破片を形成する、アルミナ研磨粒子について記載している。いくつかの実施形態において、成形αアルミナ粒子は、精密成形されている(すなわち、粒子は、それを製造するのに使用される製造工具内の空洞の形状によって少なくとも部分的に規定される形状を有する)。そのような研磨粒子及びその調製方法に関する詳細は、例えば、米国特許第8,142,531号(Adefris等)、同第8,142,891号(Culler等)、及び同第8,142,532号(Erickson等)、並びに米国特許出願公開第2012/0227333号(Adefris等)、同第2013/0040537号(Schwabel等)、及び同第2013/0125477号(Adefris)に見ることができる。
好適な研磨粒子は、研磨材業界で認められた規定公称等級に従って、個々にサイズ決めすることができる。研磨材業界で認められた等級規格の例としては、アメリカ規格協会(American National Standards Institute、ANSI)、欧州研磨材製造者連盟(Federation of European Producers of Abrasives、FEPA)規格及び日本工業規格(JIS)から公開されているものが挙げられる。ANSI等級の表記(すなわち、規定公称等級)としては、例えばANSI4、ANSI6、ANSI8、ANSI16、ANSI24、ANSI36、ANSI46、ANSI54、ANSI60、ANSI70、ANSI80、ANSI90、ANSI100、ANSI120、ANSI150、ANSI180、ANSI220、ANSI240、ANSI280、ANSI320、ANSI360、ANSI400、及びANSI600が挙げられる。FEPA等級の表記としては、F4、F5、F6、F7、F8、F10、F12、F14、F16、F16、F20、F22、F24、F30、F36、F40、F46、F54、F60、F70、F80、F90、F100、F120、F150、F180、F220、F230、F240、F280、F320、F360、F400、F500、F600、F800、F1000、F1200、F1500、及びF2000が挙げられる。JIS等級の表記としては、JIS8、JIS12、JIS16、JIS24、JIS36、JIS46、JIS54、JIS60、JIS80、JIS100、JIS150、JIS180、JIS220、JIS240、JIS280、JIS320、JIS360、JIS400、JIS600、JIS800、JIS1000、JIS1500、JIS2500、JIS4000、JIS6000、JIS8000、及びJIS10,000が挙げられる。
代わりに、ASTM E−11「Standard Specification for Wire Cloth and Sieves for Testing Purposes」に準拠したU.S.A.標準試験用ふるいを用いた公称スクリーニング等級に研磨粒子を格付けすることができる。ASTM E−11は、指定された粒径に従って材料を分類するための、フレームに装着された織金網の媒体を用いた試験用ふるいの設計及び構造に関する要件を規定する。典型的な表記は、−18+20のように表され得、これは、破砕研磨粒子が、ASTM E−11の18号ふるいの規格を満たす試験用ふるいを通過し、かつASTM E−11の20号ふるいの規格を満たす試験用ふるいに残ることを意味する。一実施形態において、破砕研磨粒子は、大多数の粒子が18号のメッシュ試験用ふるいを通過し、かつ20、25、30、35、40、45、又は50号のメッシュ試験用ふるいに残ることができる、粒径を有する。様々な実施形態において、破砕研磨粒子は、−18+20、−20/+25、−25+30、−30+35、−35+40、−40+45、−45+50、−50+60、−60+70、−70/+80、−80+100、−100+120、−120+140、−140+170、−170+200、−200+230、−230+270、−270+325、−325+400、−400+450、−450+500、又は−500+635の公称スクリーニング等級を有することができる。あるいは、−90+100等の特化したメッシュサイズの使用が可能である。
研磨粒子とのイソシアネート官能性オルガノシランの反応は、加水分解性基が、加水分解により除去された後に、研磨粒子の表面において研磨粒子と縮合して、1つ、2つ、又は好ましくは3つの共有結合を形成することで、イソシアネート(すなわち、O=C=N−)基を研磨粒子に強固に定着する、という条件で行われることが好ましい。そのような反応を行うための条件は、当業者に周知である。いくつかの場合、単なる混合で十分であり得る。イソシアネート官能性オルガノシランは、実質的に研磨粒子の表面全体が、イソシアネート官能性オルガノシランとの反応によって改質されるのに十分な量で研磨粒子と組み合わせられることが好ましいが、このことは必須ではない。例えば、イソシアネート官能性オルガノシランは、研磨粒子100重量部当たり、0.01〜3重量部、好ましくは0.1〜0.3重量部の量で使用されてもよいが、この範囲から外れる量で使用されてもよい。
硬化性組成物は典型的に、(例えば、結合研磨材において)硬化した組成物の総重量を基準にして、5〜30重量%、より典型的に10〜25重量%、より典型的に15〜24重量%の量の量でフェノール樹脂を含むが、他の量で使用されてもよい。
本開示による硬化性組成物を硬化させることができ、結合研磨物品等の様々な研磨物品に含めることができる。
ここで図1を参照すると、本開示の一実施形態による例示的な樹脂結合研磨カットオフホイール100は、カットオフホイール100を例えば動力駆動工具(図示せず)に取り付けるために使用される中央孔112を有する。カットオフホイール100は、研磨粒子(例えば、本開示に従って、イソシアネート官能性オルガノシランで表面処理した後にフェノール樹脂と反応させた成形及び/又は破砕研磨粒子)及びフェノール系バインダー材料25を含む。
ここで図2を参照すると、カットオフホイール100は、研磨粒子(例えば、成形及び/又は破砕研磨粒子)30、及びフェノール系バインダー材料25を含む。カットオフホイール100は、任意選択的な第1スクリム115及び任意選択的な第2スクリム116を有し、これらはカットオフホイール100の両主表面に配置される。
本開示による結合研磨物品(例えば、研削ホイール及びカットオフホイール)は、概ね、成型プロセスによって製造される。成型中に、硬化性組成物は研磨粒子と混合される。場合によっては、はじめに液状媒体(樹脂又は溶媒のどちらか)を研磨粒子に適用し、その外面を濡らした後に、濡れた粒子を粉末媒体と混合する。本開示による結合研磨物品(例えば研磨ホイール)は、圧縮成型工程、射出成型工程、トランスファー成型工程等によって製造されてもよい。成型は、ホットプレス法若しくはコールドプレス法、又は当業者に既知の任意の好適な方法のいずれかによって行うことができる。
触媒及び/又は開始剤が、硬化性組成物に含まれてもよい。典型的に、熱を適用して硬化性組成物の硬化を促進するが、他のエネルギー源(例えば、マイクロ波放射線、紫外光、可視光)を使用してもよい。具体的な硬化剤及び使用量は、当業者にとって明らかであろう。
硬化の温度及び圧力が、硬化性組成物及び研磨物品の設計によって変化する。好適な条件の選択は、当業者の能力の範囲内である。フェノール系バインダーの例示的な条件としては、室温で直径4インチ当たり約20トン(244kg/cm)の圧力を適用した後、硬化性組成物が硬化するのに十分な時間、最高約185℃の温度で加熱することを挙げることができる。
いくつかの実施形態において、本開示による結合研磨物品は、結合研磨物品の総重量を基準にして、約10〜約65重量%、典型的に30〜60重量%、より典型的に40〜60重量%の研磨粒子を含む。好ましくは、本開示による結合研磨物品(又は任意の他の研磨物品)に含まれる研磨粒子のうち少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも80重量%、より好ましくは少なくとも95重量%、又は全てでさえ、硬化中にフェノール樹脂と反応し、従って硬化したフェノール系バインダーマトリックスに共有結合したイソシアネート改質研磨粒子から得られる。
いくつかの実施形態において、本開示による結合研磨物品は、他の構成成分の重量範囲要件を満たすことを条件として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン粒子、氷晶石、塩化ナトリウム、FeS(二硫化鉄)、又はKBF等の更なる研削助剤を、典型的に1〜25重量%、より典型的に10〜20重量%の量で含む。研削助剤は、一般的に切断境界面の温度を低下させることによって、カットオフホイールの切断特性を改良するために添加される。研削助剤は、研削助剤粒子の単一粒子又は粒塊の形態であってもよい。精確に成形された研削助剤粒子の実施例は、米国特許出願公開第2002/0026752(A1)号(Culler等)に教示されている。
いくつかの実施形態において、硬化性組成物(及び/又は対応する硬化組成物)は、例えば、SANTICIZER 154 PLASTICIZERとしてUNIVAR USA,Inc(Chicago,Illinois)から入手可能なもの等の可塑剤を含む。
いくつかの実施形態において、硬化性組成物(及び/又は対応する硬化組成物)は、他の構成成分の重量範囲要件を満たすことを条件として、フィラー粒子を含む。フィラー粒子は、すき間を塞ぐために及び/又は多孔性をもたらすために添加されてもよい。多孔性によって、樹脂結合研磨物品において、使用済みの又は摩耗した研磨粒子が取り除かれ、新規の又は未使用の研磨粒子が露出することが可能になる。本開示による結合研磨物品(例えばホイール)は、任意の範囲、例えば、約1体積%〜50体積%、典型的に1体積%〜40体積%の多孔率を有する。フィラーの例としては、バブル及びビーズ(例えば、ガラス、セラミック、粘土、ポリマー系、金属)、コルク、石膏、大理石、石灰岩、ケイ酸アルミニウム、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
結合研磨物品(例えばホイール)を製造するために、硬化性混合物は、室温で金型において(例えば、直径4インチ当たり20トンの適用圧力(244kg/cm)で加圧成形される。次いで、成形されたホイールは、硬化性フェノール樹脂が硬化するのに十分な時間、最高約185℃の温度で加熱することによって硬化される。
本開示による結合研磨物品は、例えば、切削ホイールとして、及び研磨材業界のタイプ27(例えばAmerican National Standards InstituteのANSI B7.1−2000(2000)、1.4.14項)の中央部凹状研削ホイールとして有用であり得る。
カットオフホイールは、典型的に厚さ0.80ミリメートル(mm)〜16mm、より典型的に1mm〜8mmであり、典型的に直径2.5cm〜100cm(40インチ)、より典型的に約7cm〜13cmを有するが、他の寸法を使用してもよい(例えば、直径100cmの大きさのホイールも知られている)。カットオフホイールを動力駆動工具に取り付けるために任意選択的な中央孔を使用してもよい。中央孔は、存在する場合、典型的に直径0.5cm〜2.5cmであるが、他のサイズを使用してもよい。任意選択的な中央孔は、例えば金属フランジによって補強されてもよい。あるいは、カットオフホイールの1つの表面に対して軸方向に機械式留め具を固定してもよい。例としては、ねじ切りポスト、ねじ切りナット、Tinnermanナット、及びバヨネットマウントポスト(bayonet mount posts)が挙げられる。
任意選択的に、本開示による結合研磨物品、特にカットオフホイールは、例えば、樹脂結合研磨ホイールの1つ若しくは2つの主表面に配置された、又は樹脂結合研磨ホイール内に配置された、樹脂結合研磨ホイールを補強するスクリム及び/又はバッキングを更に含んでもよい。例としては、紙、ポリマーフィルム、金属箔、バルカン繊維、合成繊維及び/又は天然繊維の不織材(例えば、嵩高の目の粗い不織合成繊維ウェブ及びメルトスパンスクリム)、合成及び/又は天然繊維の編み布地、合成繊維及び/又は天然繊維の織布(例えば、織ガラス布地/スクリム、織ポリエステル布地、これらを処理したもの、及びこれらの組み合わせ)が挙げられる。好適な多孔質補強スクリムの例としては、(例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、酢酸セルロース、ポリイミド、及び/又はポリウレタンを含む)多孔質繊維ガラススクリム及び多孔質ポリマースクリムが挙げられ、例えば、これらはメルトスパン式、メルトブロー式、湿式、又は乾式のものであり得る。場合によっては、補強短繊維が結合媒体内に含まれることが望ましい場合があり、これによって繊維はカットオフホイール全体に均質に分散する。
本明細書で説明する種々の補強部材(例えば、スクリム及びバッキング)の多孔率及び秤量の選択は、研磨材技術分野における当業者の能力の範囲内であり、典型的に目的の用途によって決まる。
本開示による結合研磨物品は、例えば被加工物を研磨するのに有用である。例えば、これらは、良好な研削特性を呈すると同時に、被加工物への熱による損傷を回避し得る比較的低い動作温度を維持する研削ホイール若しくはカットオフホイールに形成することができる。
カットオフホイールは、例えば、Ingersoll−Rand(Sioux、Milwaukee)及びDotcoから入手可能なもの等の任意の直角研削工具に使用することができる。工具は、概ね約1000〜50000RPMの速度で、電気又は空気圧で駆動することができる。
使用中、樹脂結合研磨ホイールは、湿式又は乾式で使用することができる。湿式研削中、ホイールは、水、油性潤滑剤、又は水性潤滑剤と併用される。本開示による結合研磨物品は、例えば、カーボンスチールシート若しくはバー原料、及びよりエキゾチックな(exotic)金属(例えば、ステンレス鋼又はチタン)、又はより軟質の鉄系金属(例えば、軟鋼、低合金鋼、又は鋳鉄)等の様々な被加工物材料に特に有用であり得る。
本開示による硬化性組成物はまた、硬化され、例えばコーティングされた研磨物品及び不織研磨物品等の研磨物品に含めることができる。
コーティングされた研磨物品の製造に関する詳細は、例えば、米国特許第4,734,104号(Broberg)、同第4,737,163号(Larkey)、同第5,203,884号(Buchanan等)、同第5,417,726号(Stout等)、同第5,496,386号(Broberg等)、同第5,609,706号(Benedict等)、同第5,520,711号(Helmin)、同第5,954,844号(Law等)、同第5,961,674号(Gagliardi等)、同第4,751,138号(Bange等)、同第5,766,277号(DeVoe等)、及び同第6,228,133号(Thurber等)に見ることができる。
不織研磨物品及びそれらの製造方法に関する更なる詳細は、例えば、米国特許第2,958,593号(Hoover等)、同第4,991,362号(Heyer等)、同第5,554,068号(Carr等)、同第5,712,210号(Windisch等)、同第5,591,239号(Larson等)、同第5,681,361号(Sanders)、同第5,858,140号(Berger等)、同第5,928,070号(Lux)、同第6,017,831号(Beardsley等)、同第6,207,246号(Moren等)、及び同第6,302,930号(Lux)に見ることができる。
本開示の目的及び利点は以下の非限定的な実施例によって更に例証されるが、これらの実施例に引用される具体的な材料及びそれらの量、並びにその他の条件及び詳細は、本開示を過度に限定しないものと解釈されるべきである。
本開示の選択された実施形態
第1の実施形態において、本開示は、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含む硬化性組成物であって、イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、硬化性組成物を提供する。
第2の実施形態において、本開示は、研磨粒子がαアルミナを含む、第1の実施形態による硬化性組成物を提供する。
第3の実施形態において、本開示は、イソシアネート官能性オルガノシランが、式O=C=N−Z−SiYによって表され、式中、Zが、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、各Yが、独立して、加水分解性基を表す、第1又は第2の実施形態による硬化性組成物を提供する。
第4の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、少なくとも1つの3−イソシアネートプロピルトリアルコキシシランを含む、第1〜第3の実施形態のいずれか1つによる硬化性組成物を提供する。
第5の実施形態において、本開示は少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランの少なくとも1つを含む、第1〜第4の実施形態のいずれか1つによる硬化性組成物を提供する。
第6の実施形態において、本開示は、研磨物品の製造方法であって、硬化性組成物を少なくとも部分的に硬化させることを含み、硬化性組成物が、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含み、イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、製造方法を提供する。
第7の実施形態において、本開示は、研磨粒子がαアルミナを含む、第6の実施形態による、研磨物品の製造方法を提供する。
第8の実施形態において、本開示は、イソシアネート官能性オルガノシランが、式O=C=N−Z−SiYによって表され、式中、Zが、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、各Yが、独立して、加水分解性基を表す、第6又は第7の実施形態による、研磨物品の製造方法を提供する。
第9の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、少なくとも1つの3−イソシアネートプロピルトリアルコキシシランを含む、第6〜第8の実施形態のいずれか1つによる、研磨物品の製造方法を提供する。
第10の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランのうちの少なくとも1つを含む、第6〜第9の実施形態のいずれか1つによる、研磨物品の製造方法を提供する。
第11の実施形態において、本開示は、バインダーに保持された研磨粒子を含む研磨物品であって、バインダーが、硬化した硬化性組成物を含み、硬化性組成物が、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含み、イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、研磨物品を提供する。
第12の実施形態において、本開示は、研磨物品が結合研磨物品である、第11の実施形態による研磨物品を提供する。
第13の実施形態において、本開示は、結合研磨物品が結合研磨ホイールである、第11又は第12の実施形態による研磨物品を提供する。
第14の実施形態において、本開示は、研磨粒子がαアルミナを含む、第11〜第13の実施形態のいずれか1つによる研磨物品を提供する。
第15の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランのうちの少なくとも1つを含む、第11〜第14の実施形態のいずれか1つによる研磨物品を提供する。
第16の実施形態において、本開示は、イソシアネート官能性オルガノシランが、式O=C=N−Z−SiYによって表され、式中、Zが、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、各Yが、独立して、加水分解性基を表す、第11〜第14の実施形態のいずれか1つによる研磨物品を提供する。
本開示の目的及び利点は以下の非限定的な実施例によって更に例証されるが、これらの実施例に引用される具体的な材料及びそれらの量、並びにその他の条件及び詳細は、本開示を過度に制限しないものと解釈されるべきである。
特に記載のない限り、実施例及び本明細書のその他の箇所における全ての部、百分率、比等は、重量によるものである。実施例において、別途記載のない限り、グラムは「g」と省略され、重量%は、総重量を基準とした重量%を意味する。
以下の表1は、実施例で使用された様々な材料を一覧で示す。
Figure 0006983179
研磨粒子SAPの調製
実施例における精確に成形されたαアルミナ研磨粒子SAPは、米国特許第8,142,531号(Adefris等)の実施例1の開示に従って、正三角形のポリプロピレン金型キャビティ内でアルミナゾル−ゲルを成型することによって調製した。更に、SAPは、アルミナ微粒子(約0.5ミクロン)(Almatis(Pittsburgh,Pennsylvania)から入手したHYDRAL COAT 5)のコーティングを有しており、この粒子コーティングを米国特許第5,213,591号(Celikkaya等)の方法に従って適用した。
接着促進剤の調製
AP1
100部のAPTESに対して1部のCAT1でAPTESにシラン縮合触媒CAT1を混和した。TOLを添加して完全に混合して5重量%の固溶体を作った。
AP2
100部のBTESPAに対して1部のCAT1でBTESPAにシラン縮合触媒CAT1を混和した。TOLを添加して完全に混合して5重量%の固溶体を作った。
AP3
100部のTESPISに対して1部のCAT1でTESPISにシラン縮合触媒CAT1を混和した。TOLを添加して完全に混合して5重量%の固溶体を作った。
AP4
100部のTESPISに対して1部のCAT1でTESPISにシラン縮合触媒CAT1を混和した。ACEを添加して完全に混合して5重量%の固溶体を作った。
実施例1
レーザーカットしたアルミナ基材AlOxSubをダイヤモンドカッターを用いて半分に切断して、57.15cm×114.3cm×1.0cm(2.25インチ×4.50インチ×0.040インチ)の寸法の基材を作った。切断したアルミナ基材をはかりによって(0.01gの精度で)重量Aと計量した。計量した基材をブラシによって清浄し、その表面にマイヤーロッドコータ(RDS36ワイヤサイズコータ)を用いて接着促進剤AP1を適用して、深さ82.3μmの濡れ厚層を生成した。接着促進剤によって処理したアルミナ基材を65℃の対流式オーブン内で30分間乾燥させた。
1000mLのビーカーにおいて、100gのSAPを測定した。コーティングムラや粒凝集を防止するようにビーカーを振りながら、調製した接着促進剤溶液AP1をスプレーコータ(Prevail(Coal City,IL))を用いて粒表面に均一に適用した。0.1重量%のAPTESのコーティングを生成するのに十分なAP1溶液を噴霧した。全てのコーティング溶液を適用すると、均一なコーティングのために、粒が乾燥するまでビーカーを振り続けた。粒の表面が乾燥すると、65℃のオーブン内で更に30分間乾燥させた。
9℃で貯蔵されたRPの粘度を低下させるために、使用前の少なくとも20分間RPを室温に導入した。RPを希釈せずに、AP1によって処理したAlOxSubにマイヤーロッドコータによって適用した。RDS36ワイヤサイズコータを使用し、濡れ厚82.3μmのRPを得た。
AP1によって処理したSAP(12g)を改質アルミ製の計量皿に置き、アルミ製皿を軽くタップすることによって、RP及びAP1によってコーティングしたAlOxSub上に均一に振り掛けた。タップの速度及びアルミニウム製パンの保持角度を変化させることによって振り掛けの速度及び量を調節した。調製したサンプルを70℃のオーブン内で1〜2時間硬化させた後に、100℃で1〜2時間硬化させ、140℃で1〜2時間硬化させ、188℃で22〜26時間硬化させた。そして調製したサンプルを100℃で1〜数時間冷却した後に、50℃で1〜2時間冷却した。
2つのサンプルを摩擦試験のために作った。
実施例2
SAPをAP1によって処理して、0.3重量%のAPTESのコーティングを生成した点を除いて、実施例1を繰り返した。
実施例3
AlOxSubをAP2によってコーティングし、SAPをAP2によって処理して、0.3重量%のBTESPAのコーティングを生成した点を除いて、実施例1を繰り返した。
実施例4
AlOxSubをAP3によってコーティングし、SAPをAP3によって処理して、0.1重量%のTESPISのコーティングを生成した点を除いて、実施例1を繰り返した。
実施例5
SAPをAP3によって処理して、0.3重量%のTESPISのコーティングを生成した点を除いて、実施例4を繰り返した。
比較例A
AlOxSubに接着促進剤を適用せず、SAPにコーティングしなかった点を除いて、実施例1を繰り返した。
後述する摩擦試験方法によって実施例1〜5及び比較例Aによる2つのサンプルを分析した結果を表2及び表3に記録する。
摩擦試験方法
比較的軟質のゴム製マットによってサンプル表面を擦ることによって、SAPのうち基材から完全に結合が解かれた、又は基材に弱く結合した部分を全て除去した。事前摩擦の後に、残留した緩い粒子を空気の吹き付けにより除去することによって、サンプルを完全に清浄した。事前摩擦を完了すると、はかりによって(0.01gの精度で)各サンプルを計量し、重量Bとして記録した。
重量B=AlOxSub+RP+結合SAP
重量B=重量A+RP+結合SAP
次に、事前摩擦した基材をアルミニウム製トレイに置き、サンプル上に脱イオン(DI)水を注いでサンプルを浸漬させた。浸漬用のDI水の量は、サンプルを完全に水没させるのに十分であった。浸漬プロセスを室温で24時間継続した。24時間後に水からサンプルを取り出し、ペーパータオルによってサンプルを軽く叩いた後にエアガンによって少なくとも1分間空気を吹き付けることによって、濡れたサンプルを乾燥させた。
アルミナブレード(57.15cm×114.3cm×1.0cm(2.25インチ×4.50インチ×0.040インチ)にカットしたAlOxSub)をサンプルに対して45度の角度で傾け、サンプルの長さ方向に擦った。ブレードに加える重量を2250g±250gで一定に保った。摩擦プロセス中、弱く結合した粒がサンプルから離れた。アルミナブレードによって2往復摩擦した後に、ブラシを用いてサンプル表面を慎重に清浄して、離れた/緩んだ粒を除去し、サンプルの重量を重量Cとして記録した。(合計4回の摩擦のために)摩擦及び清浄プロセスを更に2回繰り返し、サンプルの重量を重量Dとして記録した。(合計6回の摩擦のために)摩擦及び清浄プロセスを更に2回繰り返し、サンプルの重量を重量Eとして記録した。(合計8回の摩擦のために)摩擦及び清浄プロセスを更に2回繰り返し、サンプルの重量を重量Fとして記録した。(合計10回の摩擦のために)摩擦及び清浄プロセスを更に2回繰り返し、サンプルの重量を重量Gとして記録した。
表2の重量A〜Gは、実施例1〜5及び比較例Aに関するものである。
表3は、実施例1〜5及び比較例Aに関して摩擦に応じた保持粒重量パーセントを報告している。保持粒重量パーセントは、以下のとおり算出される:
Figure 0006983179
Figure 0006983179
Figure 0006983179
イソシアネート官能性シランを有する実施例4及び5では、無機アルミナ粒と有機フェノール樹脂の間の接着が、アミノ官能性シラン処理単独よりも良好である。このことは、より多くの粒の保持によって実証される。
実施例6
ビーカーに100gのSAPを入れた。次いで、コーティングムラや粒凝集を防止するようにビーカーを振りながら、調製した2.0gの接着促進剤溶液AP4をスプレーコータ(Prevail(Coal City,IL))を用いて粒表面に均一に適用した。スプレープロセスが完了すると、ビーカーを、コーティングした粒子表面が乾燥するまで室温で連続的に撹拌した。粒の表面が見た目に乾燥すると、65℃のオーブン内で更に30分間乾燥させた。調製した粒をカットオフホイールの調製前にプラスチック袋又はガラスビンに保存した。プロセスを6回繰り返して、0.1重量%のTESPISによってコーティングしたSAPを600g生成した。
0.1重量%のAP4によってコーティングしたSAP 600gにRP(60g)を添加し、この混合物をKitchenAid Commercialミキサー(Model KSM C50S)、スピード1で7分間混合した。次いで、この混合物を340gのPPと合わせ、更に7分間混合した。第2の混合ステップの途中で、5mLのPOを混合物に添加した。
比較例B
600gのSAPを処理せずに砥粒として使用した点を除いて、実施例6を繰り返した。
実施例7
砥粒をAP4によってコーティングして、0.3重量%のTESPISのコーティングを生成した点を除いて、実施例6を繰り返した。
研磨物品の調製
実施例6〜7及び比較例Bの混合物を周囲条件に20時間放置したままにした。次に、各混合物を12メッシュスクリーン(+12/パン)によってふるい分けし、粒塊を除去した。SCRIM2の125mm径ディスクを、125mm径の金型キャビティの底部に置いた。金型の内径は23mmであった。SCRIM2上には、実施例1によるフィル混合物(27.5g)を散布した。次いで、SCRIM1をフィル混合物上に置き、スクリム上に小径の実験ラベルを置いた。Lumet PPUH(Jaslo,Poland)製の28mm×22.45mm×1.2mmの金属フランジを各ラベル上に置いた。金型を閉じ、スクリム−フィル−スクリムのサンドイッチ状体を、室温で30トン(244.5kg/cm)のプレス荷重で3秒間プレスした。各混合物から6つのホイールを作った。プレス後に、カットオフホイールの前駆体を金型から取り出し、硬化プログラム中に形状を維持するためにアルミニウムプレートとPTFEシートとの間に積層体状に置いた。2時間で75℃まで冷却し、2時間で90℃まで冷却し、5時間で110℃まで冷却し、3時間で135℃まで冷却し、3時間で188℃まで冷却し、13時間で188℃まで冷却した後に、2時間で60℃まで冷却する30時間の硬化サイクルによってホイールを積層体状で硬化させた。ホイールの最終厚は、凡そ0.053インチ(1.35mm)であった。
切断試験方法
シート長が40インチ(101.6cm)、厚さが1/8インチ(3.2mm)のステンレス鋼を、その主表面を水平に対して35度傾けて固定した。ガイドレールを、傾いたシートの下り傾斜のトップ面に沿って固定した。DeWalt Model D28114の4.5インチ(11.4cm)/5インチ(12.7cm)のカットオフホイールアングルグラインダーを、工具が重力によって下方に導かれるようにガイドレールに固定した。
評価用カットオフホイールを、カットオフホイール工具が解放され、重力によりレールに沿って下向きに移動したとき、カットオフホイールがステンレス鋼シートの厚さ全体に当たるように、工具に取り付けた。カットオフホイール工具を始動させ、カットオフホイールを10000rpmで回転させ、工具を解放してその下降を開始させ、ステンレス鋼シートの切断長を、60秒後に測定した(1分間の切断)。切断試験の前後にカットオフホイールの寸法を測定し、摩耗量を決定した。実施例6〜7及び比較例Bによる3つのカットオフホイールを、製造後の状態で試験し、かつ90% RH及び90°F(32℃)の環境室で10日間劣化させ、次いで50℃で2時間コンディショニングした後にも試験した。
カットオフホイールがステンレス鋼シートを1分間で通し抜くように研磨する距離として1分間の切断を測定した。摩耗速度は、ホイールの切断時間に応じたホイール体積の損失である。エンジニアリング性能は、切断長にホイール厚さを乗じて、ホイール質量の変化量によって除した値である。実施例6〜7及び比較例Bの切断試験の結果を下の表4に報告している。
Figure 0006983179
特許証のための上記出願において引用された全ての文献、特許文献又は特許出願は、一貫した形でそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた文献の一部と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、先行する記載の情報が優先するものとする。先行する記載は、特許請求の範囲に記載の開示を当業者が実践することを可能にするためのものであり、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、本開示の範囲は特許請求の範囲及びその全ての等価物によって定義される。

Claims (15)

  1. フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含む硬化性組成物であって、前記イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、硬化性組成物。
  2. 前記研磨粒子がαアルミナを含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  3. 前記イソシアネート官能性オルガノシランが、式O=C=N−Z−SiY3によって表され、式中、Zが、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、各Yが、独立して、加水分解性基を表す、請求項1に記載の硬化性組成物。
  4. 前記少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、少なくとも1つの3−イソシアネートプロピルトリアルコキシシランを含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  5. 前記少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
  6. 研磨物品の製造方法であって、硬化性組成物を少なくとも部分的に硬化させることを含み、前記硬化性組成物が、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含み、前記イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、製造方法。
  7. 前記研磨粒子がαアルミナを含む、請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記イソシアネート官能性オルガノシランが、式O=C=N−Z−SiY3によって表され、式中、Zが、1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、各Yが、独立して、加水分解性基を表す、請求項6に記載の製造方法。
  9. 前記少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、少なくとも1つの3−イソシアネートプロピルトリアルコキシシランを含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
  11. イソシアネート官能化研磨粒子を保持するバインダーを含む研磨物品であって、前記バインダーが、硬化した硬化性組成物を含み、前記硬化性組成物が、フェノール樹脂及びイソシアネート官能化研磨粒子を含み、前記イソシアネート官能化研磨粒子が、少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランと研磨粒子との反応生成物からなる、研磨物品。
  12. 前記研磨物品が結合研磨物品である、請求項11に記載の研磨物品。
  13. 前記結合研磨物品が結合研磨ホイールである、請求項11に記載の研磨物品。
  14. 前記研磨粒子がαアルミナを含む、請求項11に記載の研磨物品。
  15. 前記少なくとも1つのイソシアネート官能性オルガノシランが、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の研磨物品。
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