JP6981502B2 - プレス成形金型、プレス成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属素板から自動車部品等の部材をプレス成形するプレス成形金型及びプレス成形方法に関し、特に、面内方向に凹凸部を有する天板部と、該天板部に連続して形成されたフランジ部を有するプレス成形品のプレス成形金型及びプレス成形方法に関する。
近年、環境問題に起因した自動車車体の軽量化のため、自動車部品に高強度鋼板が多用されつつある。
しかし、高強度鋼板は強度の低い鋼板と比較して延性に乏しく、加工中に破断を生じやすい。また、高強度鋼板を用いた場合、さらなる軽量化のために薄肉化も同時に行うため、鋼板の座屈が生じやすくてプレス成形中にしわが発生しやすいという問題もある。そのため、破断やしわを抑制するためのプレス成形工法の開発が強く求められている。
例えば、特許文献1には、パンチおよびダイとは別体で駆動するしわ抑えパッドを利用することで、製品内部のしわや伸びフランジ割れを生じやすい自動車部品を、成形不具合なく製造するプレス成形方法が開示されている。
特許文献1に開示された方法によれば、製品内部のしわや割れを生じやすい自動車部品を、成形不具合なく製造することができるとされる。
特許6032374号公報
しかしながら、特許文献1に開示のプレス成形方法は、フランジから離れた製品内部をしわ抑えパッドを用いて拘束することが必要とされる方法である。そのため、フランジ部そのものにしわや割れを生じる形状には適用できないという課題がある。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、フランジそのものにしわや割れの生ずるプレス成形品にも適用でき、フランジに生ずるしわと割れを同時に抑制できるプレス成形金型及びプレス成形方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るプレス成形金型は、面内方向で外側に突出する凸辺部と面内方向で内側に凹む凹辺部が連結辺部を介して連続する凹凸辺部を有する天板部と、該天板部における前記凹凸辺部に形成され連続したフランジ部とを有するプレス成形品を成形するものであって、
前記凹凸辺部に沿ってフランジ部を曲げ成形する上型及び下型と、前記上型及び下型と協働してブランクを挟持する下パッド及び上パッドとを備え、
前記上型は、前記凸辺部にフランジ部を成形する凸辺フランジ成形部と、前記凹辺部にフランジ部を成形する凹辺フランジ成形部と、前記連結辺部にフランジ部を成形する連結辺フランジ成形部とを有し、前記凸辺フランジ成形部が前記凹辺フランジ成形部よりもプレス成形方向に突出すると共に、前記連結辺フランジ成形部が前記凸辺フランジ成形部から前記凹辺フランジ成形部に向かって傾斜してなり、
前記下パッドは、前記上型に形成された前記凸辺フランジ成形部、前記凹辺フランジ成形部及び前記連結辺フランジ成形部にそれぞれ対応した形状を有してなり、
成形初期に、前記凸辺部に前記凸辺フランジ成形部によってフランジ部を成形すると共に、前記連結辺フランジ成形部によって該フランジ部に連続して前記凹辺部に向かってねじれた形状のねじり形状部を成形し、
成形後期に、前記連結辺フランジ成形部によってねじり形状部をフランジ部に成形すると共に、前記凹辺フランジ成形部によって前記凹辺部にフランジ部を成形して、目標形状に成形できることを特徴とするものである。
(2)本発明に係るプレス成形方法は、面内方向で外側に突出する凸辺部と面内方向で内側に凹む凹辺部が連結辺部を介して連続する凹凸辺部を有する天板部と、該天板部における前記凹凸辺部に形成され連続したフランジ部とを有するプレス成形品を、上記(1)記載のプレス成形金型を用いて成形するプレス成形方法であって、
前記上パッド及び下型によってブランクの一部を挟持すると共に、前記下パッドでブランクの一部を支持して、前記上型をプレス成形方向に移動することで、前記凸辺フランジ成形部によって前記凸辺部にフランジ部を成形すると共に、前記連結辺フランジ成形部によって前記凹辺部に向かってねじれた形状のねじり形状部を該フランジ部に連続して成形する初期成形工程と、
前記上型及び前記下パッドをプレス成形方向に移動して、前記連結辺フランジ成形部によってねじり形状部をフランジ部に成形すると共に、前記凹辺フランジ成形部によって前記凹辺部にフランジ部を成形して、目標形状に成形する後期成形工程と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のプレス成形金型によれば、フランジそのものにしわや割れの生ずるプレス成形品に適用でき、フランジに生ずるしわと割れを同時に抑制することができる。
しかも、金型を同一方向の動きであるワンアクションによってプレス成形することができ、効率よくプレス成形することができる。
本発明の実施の形態に係るプレス成形金型の説明図である(その1)。 本発明の実施の形態に係るプレス成形金型の説明図である(その2)。 本発明の実施の形態に係るプレス成形金型の説明図である(その3)。 本発明の実施の形態に係るプレス成形金型の説明図である(その4)。 本発明の実施の形態に係るプレス成形方法の説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形方法の成形開始前工程の金型の状態の説明図である(その1)。 本発明の実施の形態に係るプレス成形方法の成形開始前工程の金型の状態の説明図である(その2)。 本発明の実施の形態に係るプレス成形方法の初期成形工程の金型の状態の説明図である。 図5の初期成形工程の成形品におけるAA部の太い矢印の方向から見た拡大図である。 初期成形工程においてしわの発生が抑制されるメカニズムを説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形方法の後期成形工程の金型の状態の説明図である。 図5の後期成形工程の目標形状におけるBB部の太い矢印の方向から見た拡大図である。 後期成形工程において割れの発生が抑制されるメカニズムを説明する説明図である。 実施の形態における目標形状と、該目標形状の成形過程で生ずる課題を説明する説明図である。 図14に示した目標形状の成形過程でしわと割れが生ずるメカニズムを説明する説明図である。
本実施の形態に係るプレス成形金型及びプレス成形方法の説明に先立ち、本発明が成形対象としているプレス成形品の一例について、図14、図15に基づいてその形状と課題について説明する。
図14に示すプレス成形品1は、自動車部品であるスライドドアレールの斜視図であり、天板部3と、フランジ部5とを有している。
天板部3は、面内方向で外側に突出する凸部7と凸部7に隣接して面内方向で内側に凹む凹部9を有しており、天板部3の外周辺は、凸部7の外周辺である凸辺部11aと、凹部9の外周辺である凹辺部11bと、凸辺部11aと凹辺部11bを連結する連結辺部11cによって構成された凹凸辺部11となっている。そして、凹凸辺部11にフランジ部5が形成されている。
なお、実際のスライドドアレールの場合には、天板部3におけるフランジ部5が形成された凹凸辺部11に対向する辺部に屈曲部が形成されるが、図14においては、当該屈曲部の図示を省略している。
このようなプレス成形品1を従来のプレス成形方法で成形した場合、凸辺部11aに形成するフランジ部5では縮みフランジ変形となり(図中の丸い破線で囲んだa部)、材料余りによりしわが生じやすくて、凹辺部11bに形成するフランジ部5では伸びフランジ変形となり(図中の丸い破線で囲んだb部)、材料不足による割れが生じやすい。
このしわと割れが生ずるメカニズムを図15に基づいて説明する。
図15は、図14の破線で囲んだEE部における成形過程における材料流れを説明する図であり、図14を上面視(図15(a))及び側面視(図15(b))した状態を示している。また、図15において、破線が成形前のブランクの先端であり、実線が目標形状に成形されたフランジ部5の端辺である。
また、図中のD点及びB点は成形前のブランクにおける凸辺部11aのR止まりに相当する点であり、これらに対応して上面図においてD点及びB点から目標形状の端辺に対して垂直に向かう線と目標形状の端辺との交点が、D´点及びB´点である。
同様に、図中のA点及びE点は成形前のブランクにおける凹辺部11bのR止まりに相当する点であり、これらに対応して上面図においてE点及びA点から目標形状の端辺に対して垂直に向かう線と目標形状の端辺との交点が、A´点及びE´点である。
図15(a)上面図に示すように、材料は稜線(曲げの線)にほぼ垂直に流れるので、a部では材料が寄る方向に流れ、b部では材料が離れる方向に流れる。そのため、a部ではしわが発生しやすくて、b部では割れが発生しやすい。
このような問題を解決するため、発明者は、縮みフランジ変形を生ずる部位から伸びフランジ変形を生ずる部位へと材料を流入しやすくする中間成形品を成形途中に介在させることで、それぞれの部位への圧縮ひずみ及び引張ひずみの集中を回避できると考え、このようなプレス成形方法を実現できるプレス成形金型を考案したものであり、具体的には以下の構成からなるものである。
本実施の形態に係るプレス成形金型13は、例えば図14に示すように、面内方向で外側に突出する凸辺部11aと面内方向で内側に凹む凹辺部11bが連結辺部11cを介して連続する凹凸辺部11を有する天板部3と、天板部3における凹凸辺部11に形成され連続したフランジ部5とを有するプレス成形品1を成形するものであって、図1〜図4に示すように、凹凸辺部11(図5)に沿ってフランジ部5を曲げ成形する上型15及び下型17と、上型15及び下型17と協働してブランク19を挟持する下パッド21及び上パッド23とを備えている。なお、上型、下型の上下は相対的な関係を示すものであって、必ず上または下にあるものではなく、対の関係のみを示している。
本実施の形態のプレス成形金型13は、下型17上にブランク19(図6)を載置して上パッド23で挟持し、上型15及び下パッド21を移動することで、ブランク19の縁部にフランジ部5を曲げ成形するものであり、上型15及び下型17における曲げ刃部分には、天板部3の凹凸辺部11と同様に載置されるブランク19の面内方向に凹凸する凹凸面が形成されている。
上型15は、凸辺部11aにフランジ部5を成形する凸辺フランジ成形部15aと、凹辺部11bにフランジ部5を成形する凹辺フランジ成形部15bと、連結辺部11cにフランジ部5を成形する連結辺フランジ成形部15cとを有している(図4参照)。
そして、凸辺フランジ成形部15aが凹辺フランジ成形部15bよりもプレス成形方向(載置されるブランク19の面外方向で図1〜図4では下方向)に突出すると共に、連結辺フランジ成形部15cが凸辺フランジ成形部15aから凹辺フランジ成形部15bに向かって傾斜している(図2、図4参照)。
また、下パッド21は、上型15に形成された凸辺フランジ成形部15a、凹辺フランジ成形部15b及び連結辺フランジ成形部15cにそれぞれ対応した形状を有している。すなわち、下パッド21における上型15の凸辺フランジ成形部15aに対応する部位(下パッド凸辺フランジ成形部21a)は、上型15の凹辺フランジ成形部15bに対応する部位(下パッド凹辺フランジ成形部21b)よりもプレス成形方向に凹んでいると共に、上型15の連結辺フランジ成形部15cに対応する部位(下パッド連結辺フランジ成形部21c)が、下パッド凹辺フランジ成形部21bから下パッド凸辺フランジ成形部21aに向かって傾斜している(図1、図3参照)。
次に、上記のような本実施の形態のプレス成形金型13を用いて、図14に示したスライドドアレール部材を成形する方法について説明する。
本実施の形態のプレス成形方法は、図5に示すように、ブランク19をプレス成形金型13にセットする成形開始前工程S1、初期成形工程S3、後期成形工程S5とを備えたものである。
以下、各工程について、図5〜図13に基づいて詳細に説明する。なお、金型の動きを説明する図7、図8、図11においては、ブランク19の成形状態を示すため、上型15及び上パッド23は透視図としている。
<成形開始前工程>
成形開始前工程S1では、図6に示すように、金属板からなるブランク19を下型17上に載置して、図7に示すように、ブランク19の一部を上パッド23で挟む。このとき、下パッド21の最上面(例えば、下パッド凹辺フランジ成形部21b)は、下型17の上面と面一になっている。そして、ブランク19における天板部3に相当する部位が下型17上に配置され、ブランク19におけるフランジ部5に対応する部位が下パッド21における下パッド凹辺フランジ成形部21b上に配置されている。
<初期成形工程>
初期成形工程S3では、図8に示すように、上パッド23及び下型17によってブランク19の一部を挟持した状態で、下パッド21でブランク19の一部を支持して、上型15をプレス成形方向に相対的に移動する。
これによって、凸辺フランジ成形部15aによって凸辺部11aにフランジ部5が成形されると共に、連結辺フランジ成形部15cによって凹辺部11bに向かってねじれた形状のねじり形状部25がフランジ部5に連続して成形される。
初期成形工程S3では、天板部3の凸辺部11aにはフランジ部5が成形されるが、凹辺部11bは下パッド凹辺フランジ成形部21bに支持されているため、フランジ部5が成形されない。このため、凸辺部11aから凹辺部11bに至る連結辺部11cにはフランジ部5ではなくねじり形状部25が成形される。このねじり形状部25は、図9に示すように、一端側が凸辺部11aに形成されたフランジ部5に繋がり、他端側が平坦な天板部3に繋がっていることから、ねじれた形状となっている。
ねじり形状部25の成形の際には、図9の矢印で示すように、形成されるフランジ部5側から平坦な方向に向かって材料流入が生じ、縮みフランジ変形における材料余りが緩和され、しわの発生が抑制される。
この材料流れが生ずるメカニズムを図10に基づいて説明する。
図10は、図9の破線で囲んだCC部の成形過程における材料流れを説明する図であり、図9を上面視および側面視した状態を示している。また、図10において、目の細かい破線が成形前のブランクの端辺であり、目の粗い破線がねじり形状部25の端辺であり、実線が目標形状の端辺である。
図中のA〜E点及びA´〜E´点は、図15に示したものと同一の点である。
すなわち、図中A点は、ブランク19における湾曲部のR止まりであり、変形がほとんどないねじり形状部25の先端位置となる。B点は、従来の縮みフランジ変形を生じるブランク部位の一方のR止まりに対応する点で、B´点は上面図においてB点からねじり形状部25の端辺に対して垂直に向かう線とねじり形状部25の端辺との交点である。
D点はブランク19における湾曲部のR止まり、D´点は上面図においてD点から目標形状の端辺に対して垂直に向かう線と目標形状の端辺との交点である。
縮みフランジ変形のため、B´点からD´点までの距離はB点からD点までの距離よりも短い(B´D´<BD)ため、材料余りによって凸辺部11aに形成されるフランジ部5にはしわが発生しようとする。
他方、A点からB´点までの距離は、3次元的にみると、A点からB点までの距離よりも長い(AB´>AB)ため、材料はA点側に引っ張られて「稜線にほぼ垂直」からずれて流れる。そのため、従来の図15のしわ発生領域での矢印の材料流れに比べてA点寄りの図10の矢印で示す材料流れが生じ、この材料流れにより、初期成形工程で成形される縮みフランジ変形での材料余りが緩和され、しわの発生が防止される。
<後期成形工程>
後期成形工程S5では、図11に示すように、上型15及び下パッド21をプレス成形方向に移動する。これにより、連結辺フランジ成形部15cによってねじり形状部25がフランジ部5に成形されると共に、凹辺フランジ成形部15bによって凹辺部11bにフランジ部5が成形され、目標形状が成形される。
後期成形工程S5の成形過程では、図12の太い矢印で示すように、ねじり形状部25から伸びフランジ変形部へと材料流入が生じるため、伸びフランジ変形部の材料不足が緩和され、割れの発生が抑制される。
この材料流れが生ずるメカニズムを図13に基づいて説明する。
図13は、図12の破線で囲んだDD部の成形過程における材料流れを説明する図であり、図12を上面視および側面視した状態を示している。また、図13において、目の細かい破線が成形前のブランクの端辺、目の粗い破線がねじり形状部25の端辺、実線が目標形状におけるフランジ部5の端辺である。
また、図中のA〜E点及びA´〜E´点は、図15、図10に示したものと同一の点である。すなわち、図中A´点は、A点から上面図において目標形状の稜線に対して垂直に向かう線と目標形状との交点である。E点は、従来の伸びフランジ変形を生じるブランク部位の一方のR止まりに対応する点で、E´点は上面図においてE点から目標形状の端辺に対して垂直に向かう線と目標形状の端辺との交点である。
伸びフランジ変形のため、A´点からE´点までの距離は、A点からE点までの距離より長く(A´E´>AE)、材料不足により凹辺部11bに形成されるフランジ部5では割れが発生しようとする。
他方、3次元的にみると、D´点からE´点までの距離は、D´点からE点までの距離よりも短い(D´E´<D´E)ため、材料はA´側に押されて「稜線にほぼ垂直」からずれて流れる。そのため、従来の図15の割れ発生領域での矢印の材料流れに比べてA点寄りの図13の矢印で示す材料流れが生じ、この材料流れにより、後期成形工程S5で成形される伸びフランジ変形での材料不足が緩和され、割れの発生が防止される。
以上のように、本実施の形態のプレス成形金型13であれば、成形初期に、凸辺部11aに凸辺フランジ成形部15aによってフランジ部5を成形すると共に、連結辺フランジ成形部15cによってフランジ部5に連続して凹辺部11bに向かってねじれた形状のねじり形状部25を成形し、成形後期に、連結辺フランジ成形部15cによってねじり形状部25をフランジ部5に成形すると共に、凹辺フランジ成形部15bによって凹辺部11bにフランジ部5を成形して、目標形状に成形することができる。
このため、成形初期において、縮みフランジ変形となる部位のみを先に成形することで、伸びフランジ変形となる部位側への材料流れを促進するようなねじり形状部25が成形され、成形後期において、伸びフランジ変形となる部位を成形することで、ねじり形状部25からの材料流れにより、伸びフランジ変形での材料不足を抑制して目標形状を成形できる。
このように、伸びフランジ割れの発生する危険部位および縮みフランジしわの発生する危険部位のひずみを分散させることで、初期成形工程S3では、縮みフランジ変形によるしわ発生が抑制され、後期成形工程S5では伸びフランジ変形による割れ発生が抑制され、全工程を通じてしわと割れの発生を抑制できる。
しかも、金型を同一方向の動きであるワンアクションによってプレス成形することができ、効率よくプレス成形することができる。
本発明の効果確認のため、図14に示すような、スライドドアレール部材の例を目標形状としてプレス成形を行った。
材料は、引張強度が1180MPa級、板厚1.4mmの鋼板とした。
まず、比較例として、ねじり形状部25を成形することなく一工程で目標形状を成形し、天板部をパッドで押さえるパッドフォーム成形によるプレス成形を行った。
次に、本発明の実施例としては、実施の形態で説明したプレス成形金型13を用いて、凸辺部11aにフランジ部5を、連結辺部11cにねじり形状部25を成形する初期成形工程S3と、ねじり形状部25をフランジ部5に成形すると共に凹辺部11bにフランジ部5を成形する後期成形工程S5を有し、いずれの成形工程も天板部をパッドで押さえるパッドフォーム成形としたプレス成形を行った。
比較例の場合には、図14に示すa部にしわが、b部に割れが生じ、目的の形状を得ることができなかった。
他方、本発明の実施例では、フランジ部5の割れ・しわともに発生せず、高品質なプレス成形品を得ることができた。
以上により、天板部3に面内方向に凹凸を有するプレス成形部品の成形に際し、伸びフランジ割れおよび縮みフランジしわを抑制するために本発明が有効であることが示された。
1 プレス成形品
3 天板部
5 フランジ部
7 凸部
9 凹部
11 凹凸辺部
11a 凸辺部
11b 凹辺部
11c 連結辺部
13 プレス成形金型
15 上型
15a 凸辺フランジ成形部
15b 凹辺フランジ成形部
15c 連結辺フランジ成形部
17 下型
19 ブランク
21 下パッド
21a 下パッド凸辺フランジ成形部
21b 下パッド凹辺フランジ成形部
21c 下パッド連結辺フランジ成形部
23 上パッド
25 ねじり形状部

Claims (2)

  1. 面内方向で外側に突出する凸辺部と面内方向で内側に凹む凹辺部が連結辺部を介して連続する凹凸辺部を有する天板部と、該天板部における前記凹凸辺部に形成され連続したフランジ部とを有するプレス成形品を成形するプレス成形金型であって、
    前記凹凸辺部に沿ってフランジ部を曲げ成形する上型及び下型と、前記上型及び下型と協働してブランクを挟持する下パッド及び上パッドとを備え、
    前記上型は、前記凸辺部にフランジ部を成形する凸辺フランジ成形部と、前記凹辺部にフランジ部を成形する凹辺フランジ成形部と、前記連結辺部にフランジ部を成形する連結辺フランジ成形部とを有し、前記凸辺フランジ成形部が前記凹辺フランジ成形部よりもプレス成形方向に突出すると共に、前記連結辺フランジ成形部が前記凸辺フランジ成形部から前記凹辺フランジ成形部に向かって傾斜してなり、
    前記下パッドは、前記上型に形成された前記凸辺フランジ成形部、前記凹辺フランジ成形部及び前記連結辺フランジ成形部にそれぞれ対応した形状を有してなり、
    成形初期に、前記凸辺部に前記凸辺フランジ成形部によってフランジ部を成形すると共に、前記連結辺フランジ成形部によって該フランジ部に連続して前記凹辺部に向かってねじれた形状のねじり形状部を成形し、
    成形後期に、前記連結辺フランジ成形部によってねじり形状部をフランジ部に成形すると共に、前記凹辺フランジ成形部によって前記凹辺部にフランジ部を成形して、目標形状に成形できることを特徴とするプレス成形金型。
  2. 面内方向で外側に突出する凸辺部と面内方向で内側に凹む凹辺部が連結辺部を介して連続する凹凸辺部を有する天板部と、該天板部における前記凹凸辺部に形成され連続したフランジ部とを有するプレス成形品を、請求項1記載のプレス成形金型を用いて成形するプレス成形方法であって、
    前記上パッド及び下型によってブランクの一部を挟持すると共に、前記下パッドでブランクの一部を支持して、前記上型をプレス成形方向に移動することで、前記凸辺フランジ成形部によって前記凸辺部にフランジ部を成形すると共に、前記連結辺フランジ成形部によって前記凹辺部に向かってねじれた形状のねじり形状部を該フランジ部に連続して成形する初期成形工程と、
    前記上型及び前記下パッドをプレス成形方向に移動して、前記連結辺フランジ成形部によってねじり形状部をフランジ部に成形すると共に、前記凹辺フランジ成形部によって前記凹辺部にフランジ部を成形して、目標形状に成形する後期成形工程と、を備えたことを特徴とするプレス成形方法。
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