JP6980240B2 - サーバ装置、およびサービス提供システム - Google Patents

サーバ装置、およびサービス提供システム Download PDF

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Description

本開示は、ゲノム関連のサービスを提供するサーバ装置、およびサービス提供システムに関する。
近年、ゲノム解析技術の開発が進み、ゲノム情報の活用が盛んになりつつある。例えば、医師が抗がん剤治療を患者に施すとき、予め患者のDNA(検体)を採取し、それを検査センターに送付する。検査センターでは、例えばDNAチップのような遺伝子検査システムを使って検査をし、そのDNA型を特定する。DNA型が判れば、投与される薬に対する副作用の有無や薬の効用の有無などを予め判断することが可能となる。このため、以前行われていたような試行的な投薬が不要となり、最初から当該患者に効用があり副作用がない(少ない)薬を投与することが可能となった。従って、昨今、DNAの情報(ゲノム情報)の増々の活用が望まれている。
この点、特許文献1は、「ゲノム情報の提供者を特定不可能であるというガイドラインを遵守しつつ、従来とは逆に、ゲノム情報を臨床情報データベースへ取り込むことによって、ゲノム情報と臨床情報との関連性等を容易に検索することを可能とした統合データベースシステムを提供する」ことを課題とし、「複数の患者の臨床情報と、複数の患者の少なくとも一部の患者のゲノム情報とを記憶するデータ記憶部を含む情報データベースを備え、データ記憶部において、臨床情報は、患者個人を特定可能な個人情報を含まず、かつ、同じ患者のゲノム情報と臨床情報が、当該患者個人を特定不可能なリンク情報によって関連付けられて記憶されている」ゲノム情報と臨床情報との統合データベースシステムを開示している。
特開2009−70096号公報
しかしながら、特許文献1では、既に局所的に存在するゲノム情報をデータベース化するのみで、現在何らかの疾病に罹患していると判明している者(患者)以外の者(健常者という)などからもより幅広くゲノム情報を収集し、活用するという視点は欠けている。ゲノム情報は、患者以外の者からも幅広く収集できれば非常に効果的に活用することができると考えられる。
また、一般的に、奉仕的な意味合いにおいてゲノム情報(検体)を提供しようとする人は存在するとは思われるが、割合としては小さいと言わざるを得ない。従って、一般の人々に対して、ゲノム情報(検体)を提供しようとする意欲を起こさせる仕組みを構築することが非常に重要となる。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、患者以外の一般の人々からも幅広くゲノム情報(検体)を収集することができ、ゲノム情報の有効活用につなげることを可能とする技術を提供するものである。
上記課題を解決するために、本開示によるサーバ装置は、ゲノム関連のサービスを提供するサーバ装置であって、
サービスを提供するためのプログラムを格納する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、実行するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
検体を提供した対価として、検体提供者に対して付与する、所定の決済のための価値交換情報を生成する処理と、
提供された検体を解析することにより得られたゲノム情報と、前記検体提供者の識別情報と、前記生成した価値交換情報とを関連付けて、データベースに格納する処理と、を実行する。
また、本開示によるサービス提供システムは、ゲノム関連のサービスを提供するサーバ装置と、ゲノム情報を抽出するための検体を提供する検体提供者の第1コンピュータと、前記ゲノム情報の活用を希望する活用希望者の第2コンピュータと、を備え、前記サーバ装置と、前記第1コンピュータと、前記第2コンピュータとはネットワークを介して接続されており、
(i)前記サーバ装置は、
前記検体を提供した対価として、検体提供者に対して付与する、所定の決済のための価値交換情報を生成する処理と、
提供された検体を解析することにより得られたゲノム情報と、前記検体提供者の識別情報と、前記生成した価値交換情報とを関連付けて、データベースに格納する処理と、
前記第1コンピュータから受信した前記検体提供者のゲノム情報の閲覧リクエストに応答して、前記検体提供者のゲノム情報と付与された前記価値交換情報とを前記データベースから取得して前記検体提供者が閲覧可能にする処理と、
前記第2コンピュータから受信した所望のゲノム情報の希望条件を含むゲノム情報取得リクエストを受信する処理と、
前記ゲノム情報取得リクエストに含まれる前記希望条件に基づいて前記データベースを検索して前記条件に合致する前記検体提供者を特定する処理と、
前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報を前記第2コンピュータに送信する処理、あるいは前記第2コンピュータからの前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報へのアクセスを許可する処理と、を実行し、
(ii)前記第1コンピュータは、
前記閲覧リクエストを前記サーバ装置に送信する処理と、
前記検体提供者のゲノム情報と前記価値交換情報とを前記第1コンピュータの表示画面上に表示する処理と、を実行し、
(iii)前記第2コンピュータは、
前記ゲノム情報取得リクエストを前記サーバ装置に送信する処理と、
前記条件に合致した前記検体提供者のゲノム情報を前記サーバ装置から取得する処理、あるいは前記サーバ装置にアクセスして前記条件に合致した前記検体提供者のゲノム情報にアクセスする処理と、を実行する。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本開示によれば、患者以外の一般の人々からも幅広くゲノム情報(検体)を収集することができ、ゲノム情報の有効活用につなげることができる。
本実施形態による、ゲノム情報を管理し、ゲノム情報に関するサービスを実行するサービス提供システム1の全体構成例を示す図である。 検体提供者1からnの端末装置10_1〜10_nの内部構成例を示す図である。 管理サーバ20の内部構成例を示す図である。 DB管理会社の管理サーバ30の内部構成例を示す図である。 クライアント(企業:製薬会社等)1からnの端末装置40_1〜40_nの内部構成例を示す図である。 医療機関等(病院等)1からnの端末装置50_1〜50_nの内部構成例を示す図である。 ゲノム情報データベース100の全体構成を示す図である。 ゲノム情報データベース100の構成項目であるゲノム情報1003の詳細内容を示す図である。 ゲノム情報データベース100の構成項目である特定情報1004の詳細内容を示す図である。 ゲノム情報データベース100の構成項目であるトークン情報1005の詳細内容を示す図である。 ゲノム情報データベース100の構成項目であるトークン活用履歴情報106の詳細内容を示す図である。 検体提供者の端末装置10_k(k=1からn)とサービス提供会社の管理サーバ20との間で実行される、ゲノム情報や特定情報のゲノム情報データベース100への登録処理と包括合意確認処理を説明するためのフローチャートである。 検体提供者の端末装置10_k(k=1からn)とサービス提供会社の管理サーバ20との間で実行される、当該検体提供者自身の登録されたゲノム情報や特定情報の閲覧要求処理を説明するためのフローチャートである。 クライアント企業の端末装置40_k(k=1からn)からのゲノム情報取得・閲覧要求を処理し、所望のゲノム情報を開示する処理を説明するためのフローチャートである。 検体提供者が付与されたトークンを使用する際の処理を説明するためのフローチャートである。 医療機関等がバイオバンクに保管している臨床情報付き検体(検体解析が行われゲノム情報が存在するばあいにはゲノム情報も含まれる)のゲノム情報データベース100への登録処理を説明するためのフローチャートである。 医療機関等がゲノム情報データベース100に登録された臨床情報付き検体およびゲノム情報への閲覧要求をサービス提供会社の管理サーバ20に送信した時の処理を説明するためのフローチャートである。 クライアント企業(製薬会社等)が所望のゲノム情報をサービス提供会社から取得し、治験協力要請を対象の医療機関等に行う際の一連の処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態および各実施例について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
<システムの全体構成例>
図1は、本実施形態による、ゲノム情報を管理し、ゲノム情報に関するサービスを実行するサービス提供システム1の全体構成例を示す図である。
サービス提供システム1は、例えば、各検体提供者1からnが保持または所有し、操作してネットワークにアクセスする検体提供者の端末装置(携帯端末や固定端末)10_1〜10_nと、検体提供者1からnの端末装置10_1〜10_nから送られてくる情報やデータおよびクライアント企業の端末装置から送られてくる情報やデータを管理するとともに、検体提供者による検体提供の対価としてトークン(例えば、所定のコミュニティー内で流通し、検体の提供およびゲノム情報の開示に対する対価となる価値交換情報)を付与および管理し、さらに、各クライアント企業に対するゲノム情報の開示などのサービスを行うサービス提供会社の管理サーバ20と、ゲノム情報データベース(詳細については後述する:図7から図11参照)を管理するDB(Data Base)管理会社の管理サーバ30(なお、DB管理会社の管理サーバ30は、サービス提供会社の管理サーバ20と一体となっていてもよい(同一のサーバであってもよい))と、トークンの購入を条件に、サービス提供会社の管理サーバ20から所望のゲノム情報の閲覧が許可され、あるいは提供を受けるクライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_nと、医療機関等(例えば、病院)1からnの端末装置50_1〜50_nと、を備えており、これらがネットワーク60を介して接続され、相互に通信可能に構成されている。
<システムの各構成要素の内部構成例>
図2から図6は、サービス提供システム1を構成する各装置の内部構成例を示す図である。図2は、検体提供者1からnの端末装置10_1〜10_nの内部構成例を示す図である。図3は、管理サーバ20の内部構成例を示す図である。図4は、DB管理会社の管理サーバ30の内部構成例を示す図である。図5は、クライアント(企業:製薬会社等)1からnの端末装置40_1〜40_nの内部構成例を示す図である。図6は、医療機関等(病院等)1からnの端末装置50_1〜50_nの内部構成例を示す図である。図2から図6に示されるように、サービス提供システム1を構成する各装置はコンピュータによって構成されている。
(i)検体提供者の端末装置
図2に示されるように、検体提供者の端末装置10_1〜10_nは、端末装置にインストールされた各種プログラムを実行するプロセッサ101と、各種プログラムや各種パラメータを格納するメモリ102と、演算結果や取得情報を格納する記憶デバイス103と、キーボード、タッチパネル、各種ボタンやマイクなどで構成される入力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の入力デバイスが含まれていてもよい)104と、表示デバイス、プリンタやスピーカなどで構成される出力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の出力デバイスが含まれていてもよい)105と、ネットワーク60に接続して、サービス提供会社の管理サーバ20、DB管理会社の管理サーバ30、クライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_n、および医療機関等1からnの端末装置50_1〜50_n等の外部装置と通信するための通信デバイス106と、を備えている。また、図示はしないが、端末装置10_1〜10_nは、例えば携帯端末であった場合には、GPS機能、加速度センサー、振動センサー、脈拍センサー、方位センサーやジャイロセンサー等を備えていてもよい。これらのセンサーは、現在の検体提供者の健康状態や運動の頻度などを検知し、管理サーバ20に検知情報を送信し、ゲノム情報データベースの付加情報として登録される登録されるようにしてもよい。
プロセッサ101は、メモリ102から各種プログラムを読み込み、当該プログラムを内蔵メモリ(図示せず)に展開して適宜実行する。図2には、各種プログラムがプロセッサ101の内蔵メモリに展開された状態が示されている。プロセッサ101は、プログラムとしての、登録情報閲覧処理部1011と、登録情報開示合意処理部1012と、登録情報更新処理部1013と、トークン使用申請処理部1014と、を実行する。
登録情報閲覧処理部1011は、例えば、検体提供者がサービス提供会社に送付(提供)した検体に対応するゲノム情報であって、サービス提供会社やDB管理会社が管理サーバ20あるいは30で管理するゲノム情報データベースに登録されている検体提供者自身のゲノム情報の閲覧の申請をサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。そして、登録情報閲覧処理部1011は、送信した閲覧申請に応答して管理サーバ20が生成した閲覧用GUI(Graphical User Interface)データを受信し、当該閲覧用GUIデータを再構成して出力デバイス(表示装置)105の画面上に表示する。閲覧用GUIデータは、検体提供者自身のゲノム情報、付与されたトークンの額(分量)、個人情報、およびその他の登録情報などを含んでいる。
登録情報開示合意処理部1012は、検体提供者のゲノム情報の開示についての問い合わせに対する応答を処理する。例えば、サービス提供会社の管理サーバ20は、検体提供者の検体から得られたゲノム情報をゲノム情報データベースに登録する際に当該ゲノム情報の第三者へ開示を包括的に合意(許可)するか、将来の開示許可要請ごとに合意(許可)の問い合わせを受信し、個別に合意するか否かを決定することを希望するかについて、問い合わせる。この問い合わせに対して、検体提供者が包括合意を希望する場合には、その旨の検体提供者の入力指示に従って、登録情報開示合意処理部1012は、包括合意の意思表示を示す情報を管理サーバ20に送信する。検体提供者が包括合意を希望せず、将来の開示要請に対応して個別に合意するか否かを決定したい場合には、その旨の検体提供者の入力指示に従って、登録情報開示合意処理部1012は、個別合意の意思表示を示す情報を管理サーバ20に送信する。また、例えば、製薬会社への開示には合意するが、それ以外の企業への開示は許可しないなど、所定の条件(開示先企業の業種、開示時期、開示先企業の国籍など)の下に開示について合意するような意思表示形態であってもよい。
検体提供者は、以前に登録した情報を更新したい場合、登録情報更新処理部1013を起動し、入力デバイス104を用いて更新項目について新たな情報を入力する。登録情報更新処理部1013は、検体提供者の情報入力および情報送信指示に応答して、入力された更新情報(更新項目の情報を含む)を管理サーバ20に送信する。
また、検体提供者が医療機関等(トークン流通コミュニティー内の登録された病院等)での診断や治療を受けたいときは、サービス提供会社にトークンの使用申請をすることになる。この場合、検体提供者は、トークン使用申請処理部1014を起動し、入力デバイス104を用いて、トークン使用の意思表示および診断あるいは治療を受ける医療機関等の情報を入力する。トークン使用申請処理部1014は、検体提供者の情報入力および情報送信指示に応答して、トークン使用の意思表示および選択された医療機関等の情報を管理サーバ20に送信する。
(ii)サービス提供会社の管理サーバ
管理サーバ20は、検体提供者に検体の提供への対価であるトークンを付与し、当該付与したトークンの額の情報や検体提供者の個人情報とともに検体提供者のゲノム情報を管理するサービス提供会社のサーバコンピュータである。また、管理サーバ20は、クライアント企業からの所望のゲノム情報取得・閲覧要求に対して、トークンの購入および検体提供者の合意を前提に、要求条件に合致するゲノム情報の取得あるいは閲覧を許可する。
図3に示されるように、管理サーバ20は、インストールされた各種プログラムを実行するプロセッサ201と、各種プログラムや各種パラメータを格納するメモリ202と、演算結果や取得情報、およびゲノム情報データベースを格納する記憶デバイス203と、キーボード、タッチパネル、各種ボタンやマイクなどで構成される入力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の入力デバイスが含まれていてもよい)204と、表示デバイス、プリンタやスピーカなどで構成される出力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の出力デバイスが含まれていてもよい)205と、ネットワーク60に接続して検体提供者の端末装置10_1〜10_n、DB管理会社の管理サーバ30、クライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_n、および医療機関等1からnの端末装置50_1〜50_n等の外部装置と通信するための通信デバイス206と、を備えている。なお、ここでは、ゲノム情報データベースはサービス提供会社の管理サーバ20内に設けられるように説明しているが、DB管理会社の管理サーバ30内に設けられていてもよいし、管理サーバ20および管理サーバ30の両方に設けられていてもよい。また、DB管理会社の管理サーバ30にゲノム情報データベースの全体が設けられ、管理サーバ20にそのゲノム情報データベースの一部が格納されていてもよい。
プロセッサ201は、メモリ202から各種プログラムを読み込み、当該プログラムを内蔵メモリ(図示せず)に展開して適宜実行する。図3には、各種プログラムがプロセッサ201の内蔵メモリに展開された状態が示されている。プロセッサ201は、プログラムとしての、トークン管理部2011と、ゲノム情報管理部2012と、ゲノム情報検索処理部2013と、GUI生成処理部2014と、を実行する。
トークン管理部2011は、例えば、検体を提供した検体提供者に対して対価としてのトークンを発行し、付与する。また、トークン管理部2011は、検体提供者がさらに詳細な情報を開示した場合に、追加のトークンを発行し、付与する。トークン管理部2011は、付与したトークンの情報を、検体提供者の識別情報(ID)と関連付けてゲノム情報データベースに格納する。DB管理会社の管理サーバ30において検体提供者のゲノム情報、個人情報およびトークンの情報の全てあるいは一部を管理している場合には、トークン管理部2011は、通信デバイス206を用いて、付与したトークンの情報をDB管理会社の管理サーバ30に送信する。
ゲノム情報管理部2012は、検体提供者から検体の提供を受け、当該検体から得られるゲノム情報を取得した後、当該検体提供者の識別情報と関連付けて、検体から得られたゲノム情報をゲノム情報データベース(記憶デバイス203)に格納する。ゲノム情報データベースがDB管理会社の管理サーバ30で管理されている場合には、ゲノム情報管理部2012は、通信デバイス206を介して、検体提供者の識別情報に関連付けられたゲノム情報をDB管理会社の管理サーバ30に送信する。また、ゲノム情報管理部2012は、検体提供者1からnが端末装置10_k(k=1からnの整数)を介して入力しネットワークを介して送信されてきた詳細個人情報(特定情報)を受信し、対象の検体提供者の識別情報に関連付けてゲノム情報データベース(記憶デバイス203)に格納する(あるいはDB管理会社の管理サーバ30に送信する)。
また、ゲノム情報管理部2012は、検体提供者の端末装置10_k(k=1からnの何れかの整数)から自身が登録した情報(ゲノム情報および特定情報)の閲覧要求を受信すると、閲覧要求に対応する情報をゲノム情報データベースから取得する。そして、ゲノム情報管理部2012は、閲覧用のGUIを生成するように、GUI生成処理部2014に指示する。GUI生成処理部2014は、ゲノム情報データベースから取得した情報を表示するための閲覧用GUIデータを生成し、通信デバイス206を介して、検体提供者の端末装置10_kに当該閲覧用GUIデータを送信する。
ゲノム情報検索処理部2013は、所望の検索条件を含むゲノム情報検索要求を、例えば、クライアント企業kの端末装置40_k(k=1からnの整数)の何れかから受信し、ゲノム情報データベースから上記検索条件に合致したゲノム情報を取得する。また、ゲノム情報検索処理部2013は、検索結果(ゲノム情報(検体提供者の特定情報を含む))を、さらに各検体提供者の開示合意の有無に従って分類し、開示合意されたゲノム情報のみを、上記ゲノム情報検索要求を送信したクライアント企業kの端末装置40_kが取得可能あるいは閲覧可能なようにする。なお、対象のクライアント企業kの端末装置40_kにゲノム情報(特定情報を含む)の閲覧のみを許可する場合には、GUI生成処理部2014が閲覧用のGUIデータ(改変不可のデータ)を生成し、それをクライアント企業kの端末装置40_kに送信するようにしてもよいし、クライアント企業kの端末装置40_kからサービス提供会社の管理サーバ20のメモリ202(一例)に一時的に格納された、検索条件に合致し開示合意の取れたゲノム情報にアクセス可能なようにしてもよい。
(iii)DB管理会社のサーバ
DB管理会社の管理サーバ30は、サービス提供会社の管理サーバ20から各検体提供者のゲノム情報および詳細個人情報(特定情報)を受信し、ゲノム情報データベースに格納して各検体提供者のゲノム情報、特定情報、および付与されたトークンの情報を管理するコンピュータである。なお、このゲノム情報データベースの全ての情報がサービス提供会社の管理サーバ20によって管理される場合には、DB管理会社の管理サーバ30を設ける必要は必ずしもない。DB管理会社の管理サーバ30にゲノム情報データベースを設ける場合には、クライアント企業kの端末装置40_kからのゲノム情報検索要求の処理をDB管理会社の管理サーバ30側で実行させてもよい。
図4に示されるように、DB管理会社の管理サーバ30は、インストールされた各種プログラムを実行するプロセッサ301と、各種プログラムや各種パラメータを格納するメモリ302と、演算結果や取得情報、およびゲノム情報データベースを格納する記憶デバイス303と、キーボード、タッチパネル、各種ボタンやマイクなどで構成される入力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の入力デバイスが含まれていてもよい)304と、表示デバイス、プリンタやスピーカなどで構成される出力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の出力デバイスが含まれていてもよい)305と、ネットワーク60に接続して検体提供者の端末装置10_1〜10_n、サービス提供会社の管理サーバ20、クライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_n、および医療機関等1からnの端末装置50_1〜50_n等の外部装置と通信するための通信デバイス306と、を備えている。
プロセッサ301は、メモリ302から各種プログラムを読み込み、当該プログラムを内蔵メモリ(図示せず)に展開して適宜実行する。図4には、各種プログラムがプロセッサ301の内蔵メモリに展開された状態が示されている。プロセッサ301は、プログラムとしての、ゲノム情報DB管理部3011と、ゲノム情報検索処理部3012と、を実行する。
ゲノム情報DB管理部3011は、上記説明した、管理サーバ20のゲノム情報管理部2012と同様の動作をする。例えば、ゲノム情報DB管理部3011は、検体提供者kの端末装置10_k(k=1からnの整数)から送信された閲覧要求をサービス提供会社の管理サーバ20を介して受信し、検体提供者kのゲノム情報および特定情報をゲノム情報データベースから取得し、サービス提供会社の管理サーバ20に返信する。これを受けて、管理サーバ20は、GUI生成処理部2014を用いて閲覧用GUIデータを生成し、検体提供者kの端末装置10_kに送信する。なお、DB管理会社の管理サーバ30がGUI生成処理部2014に対応する機能を有する場合には、ネットワーク60を介して直接、検体提供者kの端末装置10_kに閲覧用GUIデータを送信してもよい。
ゲノム情報検索処理部3012は、上記説明した、管理サーバ20のゲノム情報検索処理部2013と同様の動作をする。例えば、ゲノム情報検索処理部3012は、クライアント企業kの端末装置40_k(k=1からnの整数)から送信された所望の検索条件を含むゲノム情報検索要求を、サービス提供会社の管理サーバ20を介して受信し、検索条件に合致するゲノム情報(特定情報を含む)をゲノム情報データベースから取得する。そして、ゲノム情報検索処理部3012は、取得したゲノム情報(特定情報を含む)をサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。DB管理会社の管理サーバ30から検索結果(ゲノム情報と特定情報)を受信したサービス提供会社の管理サーバ20は、上述のように、検索結果を各検体提供者の開示合意の有無に従って分類し、開示合意されたゲノム情報のみを、上記ゲノム情報検索要求を送信したクライアント企業kの端末装置40_kが取得可能あるいは閲覧可能なようにする。
(iv)クライアント企業の端末装置
クライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_nは、所望の検索条件を含むゲノム情報検索要求をサービス提供会社の管理サーバ20に送信し、当該要求に対応する検索結果であって開示合意のあった検体提供者のゲノム情報(特定情報を含む)を取得、あるいは閲覧するコンピュータである。また、クライアント企業1からnが製薬会社である場合には、クライアント企業(製薬会社)1からnの端末装置40_1〜40_nは、医療機関等kの端末装置50_k(k=1からn)に対して、治験協力要請を送信し、それに対する応答を受信する。なお、これらのサービス(ゲノム情報へのアクセスや治験協力要請)を受けるためには、クライアント企業1からnは、上述のトークンを所定額分購入する必要がある。
図5に示されるように、クライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_nは、インストールされた各種プログラムを実行するプロセッサ401と、各種プログラムや各種パラメータを格納するメモリ402と、演算結果や取得情報を格納する記憶デバイス403と、キーボード、タッチパネル、各種ボタンやマイクなどで構成される入力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の入力デバイスが含まれていてもよい)404と、表示デバイス、プリンタやスピーカなどで構成される出力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の出力デバイスが含まれていてもよい)405と、ネットワーク60に接続して検体提供者の端末装置10_1〜10_n、サービス提供会社の管理サーバ20、DB管理会社の管理サーバ30、および医療機関等1からnの端末装置50_1〜50_n等の外部装置と通信するための通信デバイス406と、を備えている。
プロセッサ401は、メモリ402から各種プログラムを読み込み、当該プログラムを内蔵メモリ(図示せず)に展開して適宜実行する。図5には、各種プログラムがプロセッサ401の内蔵メモリに展開された状態が示されている。プロセッサ401は、プログラムとしての、ゲノム情報取得要求処理部4011と、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012と、を実行する。クライアント企業1からnが製薬会社の場合には、プロセッサ401は、さらに、治験協力要請処理部4013を実行する。
ゲノム情報取得要求処理部4011は、クライアント企業の担当者が入力デバイス404を用いて入力した所望の検索条件を取得し、それを所定の検索用データフォーマットに変換して、通信デバイス406を介してサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。入力される検索条件は、取得あるいは閲覧を希望するゲノム情報の特徴であって、例えば、検体提供者の性別、身長、体重、年齢(年代)、現在特定の疾患の罹患の有無、既往歴、既往症、過去のけが、輸血経験の有無、特定のアレルギーの有無、生活習慣(飲酒習慣や喫煙習慣)、家族・親族の病歴などから少なくとも1つ選択された項目を含んでいる。また、例えば、クライアント企業が製薬会社であって、創薬のためのターゲットのゲノム情報へのアクセスを希望する場合には、入力される検索条件は、コントロールとされる検体提供者および特定疾患(創薬のターゲットの疾患)に罹患している検体提供者を含むこととなる。
ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、サービス提供会社の管理サーバ20から送信されてきた検索結果としてのゲノム情報(特定情報を含む)あるいはゲノム情報の閲覧用GUIデータを取得し、出力デバイス(例:表示装置)の表示画面に表示する(閲覧用GUIデータは、例えば、HTMLやXMLデータとして送られてくるため、それを再構成して閲覧用ソフトを用いて表示することになる)。また、サービス提供会社の管理サーバ20から閲覧許可の情報を受信する形態では、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、通信デバイス406を用いてサービス提供会社の管理サーバ20に設けられた閲覧用データにアクセス(閲覧許可の情報に含まれるパスワードなどのセキュリティ情報の入力を条件として)し、所望のゲノム情報(特定情報)を取得、あるいはその閲覧用データを取得し、出力デバイスの画面上に表示する。
製薬会社(クライアント企業)k(k=1からn)がトークンをサービス提供会社から購入し、医療機関等1からnの何れかから治験協力を受けたい場合、治験協力要請処理部4013は、製薬会社の担当者が入力デバイスを用いて入力した治験情報(どのような患者に治験を実施することを希望するかを示す情報(治験の条件))をサービス提供会社の管理サーバ20に対して送信する。サービス提供会社の管理サーバ20は、治験情報を受信し、治験の条件に合致する患者を診断および/または治療し、治験協力の意思表示をしている医療機関等(上述のトークンコミュニティに加盟している病院)kを特定し、クライアント企業(製薬会社)kの端末装置40_kに、その医療機関等k(k=1からn;複数の医療機関等が特定されてもよい。また、トークンの購入額に応じて通知される医療機関等の数の上限が決定されてもよい)の情報を通知するとともに、治験の条件に合致する検体提供者のゲノム情報および特定情報の閲覧を許可する(端末装置40_kへの情報送信、および端末装置40_kからのアクセスの何れか一方あるいは両方)。特定された医療機関等kの情報の受信に応答し、治験協力要請処理部4013は、製薬会社の担当者の入力指示あるいは自動的に当該医療機関等kの端末装置50_kに治験協力要請を送信し、当該医療機関等kの端末装置50_kからの治験協力の可否の情報を受信する。
(v)医療機関等の端末装置
医療機関等1からnの端末装置50_1〜50_nは、各医療機関等が管理するバイオバンクに保管する臨床情報付きの検体および/またはゲノム情報の提供に係る処理を実行し、製薬会社からの治験協力要請に対応するコンピュータである。なお、各医療機関等1からnは、バイオバンクに保管する各種情報をサービス提供会社に提供することにより、上記トークンを受け取ることができる。当該トークンは、上記ゲノム情報データベースで医療機関等1からnの識別情報に対応付けて管理される。
図6に示されるように、医療機関等1からnの端末装置50_1〜50_nは、インストールされた各種プログラムを実行するプロセッサ501と、各種プログラムや各種パラメータを格納するメモリ502と、演算結果や取得情報を格納する記憶デバイス503と、キーボード、タッチパネル、各種ボタンやマイクなどで構成される入力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の入力デバイスが含まれていてもよい)504と、表示デバイス、プリンタやスピーカなどで構成される出力デバイス(これらのうち1つのデバイスであってもよいし、複数種類の出力デバイスが含まれていてもよい)505と、ネットワーク60に接続して検体提供者の端末装置10_1〜10_n、サービス提供会社の管理サーバ20、DB管理会社の管理サーバ30、およびクライアント企業1からnの端末装置40_1〜40_n等の外部装置と通信するための通信デバイス506と、を備えている。
プロセッサ501は、メモリ502から各種プログラムを読み込み、当該プログラムを内蔵メモリ(図示せず)に展開して適宜実行する。図6には、各種プログラムがプロセッサ501の内蔵メモリに展開された状態が示されている。プロセッサ501は、プログラムとしての、検体・臨床情報提供処理部5011と、登録情報閲覧処理部5012と、治験協力要請対応部5013と、を実行する。
検体・臨床情報提供処理部5011は、例えば、医療機関等k(k=1からn)がサービス提供会社に臨床情報付き検体を提供(例えば、宅配業者を用いて送付)した場合に、医療機関等kの担当者の指示に応答して、サービス提供会社の管理サーバ20に当該検体を送付したこと通知する。医療機関等kの端末装置50_kから送付通知を受信した場合、サービス提供会社の管理サーバ20は、臨床情報付き検体の受け取りが確認された後、サービス提供会社の担当者の指示に応答して、提供された検体に基づいて生成されたゲノム情報(ゲノム情報は、提供された検体から生成される)と、対応する臨床情報と、検体に係る患者等の詳細情報(個人情報や病歴などの情報)と付与したトークン額の情報とを、医療機関等kの識別情報に紐づけてゲノム情報データベースに登録する。そして、サービス提供会社の管理サーバ20は、医療機関等kの端末装置50_kに、ゲノム情報データベースへの情報登録の完了(例えば、登録された情報の概要を含んでいてもよい)と臨床情報付き検体の提供の対価として付与されたトークン額とを通知する。通知を受信すると、検体・臨床情報提供処理部5011は、メモリ502あるいは記憶デバイス503に、臨床情報付き検体の提供に対応する情報のゲノム情報データベースへの登録日と、登録された概要と、付与されたトークン額の情報と、を格納する。なお、医療機関等kの担当者(関係者)は、以前に登録した情報を更新したい場合や削除したい場合には、検体・臨床情報提供処理部5011を起動し、入力デバイス504を用いて更新項目についての新たな情報や削除要求等を入力する。そして、検体・臨床情報提供処理部5011は、医療機関等kの担当者(関係者)の情報入力および情報送信指示に応答して、入力された更新情報(更新項目の情報を含む)や削除要求等を管理サーバ20に送信する。
登録情報閲覧処理部5012は、例えば、サービス提供会社やDB管理会社が管理サーバ20あるいは30で管理するゲノム情報データベースに登録されている情報(医療機関等kが提供した検体・臨床情報および提供した検体に係る過去および現在の患者の詳細情報)の閲覧の申請をサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。そして、登録情報閲覧処理部5012は、送信した閲覧申請に応答して管理サーバ20が生成した閲覧用GUI(Graphical User Interface)データを受信し、当該閲覧用GUIデータを再構成して出力デバイス(表示装置)505の画面上に表示する。閲覧用GUIデータは、医療機関等kが提供した、過去・現在の患者の検体に基づくゲノム情報、当該患者の臨床情報、付与されたトークンの額(分量)、医療機関等kの詳細情報、および各患者の個人情報や病歴その他の登録情報を含んでいる。
治験協力要請対応部5013は、クライアント企業(製薬会社)kの端末装置40_k(k=1からn)から送信されてきた治験協力要請を受信する。医療機関等kの担当者(関係者)は、受信した治験協力要請の内容を検討し、治験協力をするか判断する。そして、治験協力要請対応部5013は、クライアント企業(製薬会社)kの端末装置40_k(k=1からn)に、治験に協力するか通知する。治験に協力する場合、治験協力要請対応部5013は、サービス提供会社に提供した臨床情報付き検体に係る、現存する各患者の端末装置に治験参加依頼を送信する。なお、現存する各患者の端末装置には、検体提供者1からnの端末装置10_1〜10_nの何れかの端末装置やそれ以外の端末装置であって、検体提供時に医療機関等kに登録された端末装置を含めることができる。
<ゲノム情報データベースの構成例>
図7から図11は、ゲノム情報データベースの構成例を示す図である。図7は、ゲノム情報データベース100の全体構成を示す図である。図8は、ゲノム情報データベース100の構成項目であるゲノム情報1003の詳細内容を示す図である。図9は、ゲノム情報データベース100の構成項目である特定情報1004の詳細内容を示す図である。図10は、ゲノム情報データベース100の構成項目であるトークン情報1005の詳細内容を示す図である。図11は、ゲノム情報データベース100の構成項目であるゲノム情報活用履歴情報1006の詳細内容を示す図である。ゲノム情報データベース100を含み、それ構成する各種情報はテーブル構造によって管理されているが、これは一例であって、互いに関連付けられ、各検体提供者の情報をエラーなく取得できればどのような構造であってもよい。また、図7から図11の各データベース構成要素が物理的に1つの場所に設けられていても、それぞれが別の場所や別のデータベースとして設けられていてもよい。例えば、管理サーバ20が図7のデータベース構成要素を有し、図8から図11のデータベース構成要素がそれぞれ別の場所に設置され、管理サーバ20とネットワーク60を介して接続されるような構成としてもよい。
(i)ゲノム情報データベースの全体構成(図7)
図7に示されるように、ゲノム情報データベース100は、識別情報1001と、検体提供者名1002と、ゲノム情報1003と、特定情報1004と、トークン情報1005と、ゲノム情報活用履歴情報1006と、を構成項目として含んでいる。
識別情報1001は、検体提供者を一意に特定・識別する情報である。サービス提供会社が固有番号を各検体提供者に割り当ててもよいし、マイナンバー(ソーシャルセキュリティナンバー)、健康保険証番号、免許証番号やパスポート番号など公的機関が発行した番号、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列などであってもよい。検体が医療機関等から患者名を伏せて提供される場合には、例えば、当該機関を特定する固有番号と当該機関から提供された検体間での提供順序を表す番号との組合せを識別情報としてもよい。なお、ゲノム情報データベース100においては、マイナンバーを用いるのが好適である。マイナンバーは人の生誕によって発行されるその人に固有の番号だからである。従って、本実施形態では、マイナンバーを用いてゲノム情報データベース100について説明する。
検体提供者名1002は、検体提供者の氏名である。識別情報1001さえあれば本名でなくてもよく、イニシャル、ニックネームや匿名などであってもよい。
ゲノム情報1003は、対象の検体提供者がどのような検体を提供し、それによって得られたゲノム情報を管理する。ゲノム情報1003の詳細内容は、図7のゲノム情報データベース100に直接記述(管理)されていてもよく、本実施形態のようにリンク先(リンクG1)の別のテーブルに記述(管理)されていてもよい。ゲノム情報1003の詳細については後述する(図8参照)。
特定情報1004は、対象の検体提供者の一般個人情報、既往症や生活習慣などの情報を管理する。特定情報1004の詳細内容は、図7のゲノム情報データベース100に直接記述(管理)されていてもよく、本実施形態のようにリンク先(リンクS1)で別のテーブルに記述(管理)されていてもよい。特定情報1004の詳細については後述する(図9参照)。
トークン情報1005は、対象の検体提供者のトークン付与履歴(付与されたトークン額を含む)、トークン使用履歴、トークン売却履歴等を管理する。トークン情報1005の詳細内容は、図7のゲノム情報データベース100に直接記述(管理)されていてもよく、本実施形態のようにリンク先(リンクT1)で別のテーブルに記述(管理)されていてもよい。トークン情報1005の詳細については後述する(図10参照)。
ゲノム情報活用履歴情報1006は、対象の検体提供者のゲノム情報がどのクライアント企業によってどのように活用されたかを管理する。ゲノム情報活用履歴情報1006の詳細内容は、図7のゲノム情報データベース100に直接記述(管理)されていてもよく、本実施形態のようにリンク先(リンクUH1)で別のテーブルに記述(管理)されていてもよい。ゲノム情報活用履歴情報1006の詳細については後述する(図11参照)。
ゲノム情報データベース100においては、上述の検体提供者名1002からゲノム情報活用履歴情報1006の各項目およびその詳細内容(図8から図11)は、検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)1001によって全て関連付け(紐付け)られている。
(ii)ゲノム情報の詳細構成例(図8)
本実施形態では、ゲノム情報データベース100において、ゲノム情報1003は、リンクGに関連付けられた、別途設けられたテーブル(図8)によって提供される。図7で示されるように、例えば、識別情報「33311」で特定される検体提供者「AAA」のゲノム情報の詳細は、リンクG1で示されるリンク先に格納されている。ゲノム情報1003としては、少なくとも提供された検体の情報とそれを解析して得られたゲノム情報が含まれる。
図8を参照すると、ゲノム情報1003は、対象の検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)に対応する、検体提供者の検体あるいはゲノムの種類と、検体の部位と、検体の提供日と、を含んでいる。検体の種類あるいはゲノム情報の種類は、提供された検体の種類と、当該検体を解析して得られたゲノム情報である。例えば、生殖細胞および体細胞(検体)と、CfDNA、CTC、miRNA、RNA、およびその他(ゲノム情報)が該当する。検体の部位は、提供された検体が検体提供者の身体のどの部分から採取されたものかを示している。例えば、生殖細胞は検体提供者の血液から得られ、体細胞はAがんおよびBがんから得られ、CfDNA、CTC、miRNA、RNA、およびその他(ゲノム情報)は血液を解析することにより得られたことが分かる。また、提供日は、検体提供者によって識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)が提供された日付け、各種細胞が検体として提供された日付け、提供された検体を解析してゲノム情報(CfDNAなど)が取得された日付けをそれぞれ示している。
(iii)特定情報の詳細構成例(図9)
本実施形態では、ゲノム情報データベース100において、特定情報1004は、リンクSに関連付けられた、別途設けられたテーブル(図9)によって提供される。図7で示されるように、例えば、識別情報「33311」で特定される検体提供者「AAA」の特定情報の詳細は、リンクS1で示されるリンク先に格納されている。
図9を参照すると、特定情報1004は、対象の検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)に対応する、検体提供者の情報の種類と、情報の内容と、当該情報の提供日と、を含んでいる。情報の種類は、検体提供者の、検体やゲノム情報以外の個人情報やその他の未公開情報(検体提供者が一般的には秘匿したい情報を含む)である。例えば、一般情報、既往歴情報、家族の病歴情報、生活習慣に関する情報、疾病の治療・経過情報、プロテオミクス情報、およびメタボロミクス情報であり、特定情報1004にはこれらのうち少なくとも1つが該当する。情報の内容は、各種情報の詳細な内容を示している。一般情報は、例えば、検体提供者の性別、年齢、身長、体重である。既往症の情報は、例えば、検体提供者が現在罹患している病気(病名、症状、程度(重度か否か)など)、入院の有無、内服している薬(薬名、服用頻度など)、過去罹患した病気(病名、程度(重度だったか否か)、入院の有無、症状、治癒までの治療期間など)、過去に負ったけが(けがの部位、程度、入院の有無(入院期間を含む)、治癒までの治療期間)、手術の経験の有無(時期を含む)、輸血を受けた経験の有無(時期を含む)、およびアレルギーの有無と種類などの少なくとも1つを含む。家族の病歴の情報は、例えば、3親等以内の親族の病歴(病名、程度(重度か否か)、症状、治療期間、現在存命か否か)などの情報を含む。生活習慣の情報は、例えば、検体提供者の飲酒や喫煙の習慣、生活リズム(通常の起床就寝時間、食事の時間・回数、食事の嗜好性など)の情報を含む。治療・経過情報は、例えば、検体提供者が現在罹患する病気の治療歴や経過情報などを含む。また、提供日は、検体提供者によって識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)が提供された日付け、各種情報が提供された日付けをそれぞれ示している。
(iv)トークン情報(図10)
本実施形態では、ゲノム情報データベース100において、トークン情報1005は、リンクTに関連付けられた、別途設けられたテーブル(図10)によって提供される。図7で示されるように、例えば、識別情報「33311」で特定される検体提供者「AAA」のトークン情報の詳細は、リンクT1で示されるリンク先に格納されている。
図10を参照すると、トークン情報1005は、メインテーブルとサブテーブルの複数種類のテーブル(あるいは類似の構造)で構成される。トークン情報1005のメインテーブルは、対象の検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)に対応する、検体提供者のトークンに関するイベント(取引)の種類と、イベント(取引)の内容と、当該イベントの発生日と、を含む。イベントの種類は、例えば、検体提供者へのトークンの付与、検体提供者等によるトークンの使用、検体提供者によるトークンの売却などを含む。イベント内容は、例えば、メインテーブルでは、トークンの付与のサブテーブル番号を示すリンク情報となっている。イベント発生日は、各イベント(取引)の発生日を示し、例えばトークンの付与であれば、各トークン付与イベントの発生日が入力される。
サブテーブルは、メインテーブルの各イベントの種別に応じて設けられたテーブルであり、イベント項目(付与、使用、売却など)の内容をさらに詳細に記述した情報を格納する。図10では、トークンの使用イベントのサブテーブル(サブテーブル2)の例が示されている。
サブテーブル2は、検体提供者(トークン保有者)の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)に対応する、実際の使用者(使用者特定:検体提供者自身が使用してもよいし、検知体提供者の関係者が使用してもよい)と、識別管理情報(001、002、・・・など)に対応する具体的な用途の内容と、イベント発生日(使用日)と、を管理するテーブルである。サブテーブル2の内容は、イベント発生日および検体提供者の識別番号によってメインテーブルの項目「使用」と関連付けられている。なお、図10には「使用」を例としたサブテーブル2のみが示されているが、「付与」や「売却」などのサブテーブルも同様の構成となる。ただし、「付与」のサブテーブルでは、例えば、「使用者特定」として「トークンの付与対象者名」が記述され、「内容」の「繰り返し項目」としてトークン付与の切っ掛けとなった検体提供者の行為(例えば、特定情報の開示など)が識別管理情報(001、002、・・・など)に対応して管理される。また、「売却」のサブテーブルでは、例えば、「使用者特定」として「トークンの売却者名」が記述され、「内容」の「繰り返し項目」としてトークン売却の内容(誰への譲渡であったか)が識別管理情報(001、002、・・・など)に対応して管理される。
(v)ゲノム情報活用履歴情報(図11)
本実施形態では、ゲノム情報データベース100において、ゲノム情報活用履歴情報1006は、リンクUHに関連付けられた、別途設けられたテーブル(図11)によって提供される。図7で示されるように、例えば、識別情報「33311」で特定される検体提供者「AAA」のゲノム情報活用情報の詳細は、リンクUH1で示されるリンク先に格納されている。
図11を参照すると、ゲノム情報活用履歴情報1006は、対象の検体提供者のゲノム情報を活用したクライアント企業の識別情報と、クライアント企業名と、検体提供者の識別情報と、ゲノム情報の活用用途と、対象のゲノム情報がクライアント企業に開示された日と、を構成項目として含む。クライアント企業(例えば、製薬会社)は、サービス提供会社と、サービスの提供を受ける契約し、トークンを購入した企業である。各クライアント企業は、トークンの購入を前提として、ゲノム情報の開示を受けることができ、ゲノム情報を様々な用途・目的に使用することができるようになる。クライアント企業名は、ゲノム情報を活用した企業名であり、略称や通称などは認められるが、匿名とすることはできない。検体提供者識別情報は、活用されたゲノム情報に対応する検体を提供した検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)であり、図11の例では検体提供者AAAのマイナンバー等が記述される。リンクUH1で関連付けられるゲノム情報活用履歴情報(テーブル)は、検体提供者AAAのゲノム情報の活用履歴を管理するためのテーブルであるため、当該欄には全て検体提供者AAAの識別情報が記述される。活用用途は、クライアント企業が対象のゲノム情報をどのような用途・目的で活用したかを示し、例えば、用途として、創薬、研究、診断技術開発などが挙げられるが、これらに限定はされない。ゲノム情報開示日は、クライアント企業からのゲノム情報取得・閲覧要求に応答して、対応する検体提供者(図11では、検体提供者AAA)のゲノム情報が当該クライアント企業に開示された日を示している。
(vi)以上のように、ゲノム情報データベース100の各情報、つまり識別情報1001、検体提供者名1002、ゲノム情報1003、特定情報1004、トークン情報1005、およびゲノム情報活用履歴情報1006は全て、検体提供者の識別情報1001で関連付けられている。このため、検体提供者の識別情報1001を用いれば、所望の情報を容易に取得することができるようになる。
なお、検体提供者から検体または特定情報の提供を受けたとき、ゲノム情報管理部2012は、当該検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)を用いて、ゲノム情報データベース100を検索し、過去(第1の時点)に当該検体提供者から検体または特定情報の提供を受けているか判定し、検体提供者から過去に検体または特定情報の提供を受けている場合には、過去(第1の時点)のゲノム情報または特定情報と今回(第2の時点)のゲノム情報または特定情報とを関連付けてゲノム情報データベース100に格納するようにしてもよい。
<ゲノム情報等登録処理>
図12は、検体提供者の端末装置10_k(k=1からn)とサービス提供会社の管理サーバ20との間で実行される、ゲノム情報や特定情報のゲノム情報データベース100への登録処理と包括合意確認処理を説明するためのフローチャートである。なお、図12では、ゲノム情報データベース100がサービス提供会社の管理サーバ20において設けられているものとして説明するが、DB管理会社の管理サーバ30に設けられるようにしてもよい。後者の場合、管理サーバ20と管理サーバ30とで互いに通信して情報の授受が行われる。そして、サービス提供会社の管理サーバ20が検体提供者から取得した検体を解析して得られたゲノム情報および特定情報がDB管理会社の管理サーバ30に設けられたゲノム情報データベース100に登録されることになる。
(i)ステップ1201
検体提供者は、検体提供者の端末装置10_kの通信デバイス106を用いて、サービス提供会社の管理サーバ20にアクセスし(例えば、サービス提供会社のサービスサイトにアクセス)、検体提供申請フォームをダウンロードするか、検体提供申請入力画面にアクセスする。そして、検体提供者は、入力デバイス104を用いて、検体提供申請、および検体提供者の登録情報(例えば、上述の特定情報の一部を構成する必要最小限の情報)を検体提供申請フォームに入力するか、検体提供申請入力画面に直接入力し、通信デバイス106を用いてサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。このとき、検体提供者の端末装置10_kは、管理サーバ20から受付番号(当該検体提供者による検体を一意に特定できる情報)を受信し、メモリ102あるいは記憶デバイス103に格納する。
そして、検体提供者は、例えば、医療機関等に出向いて検体の採取を受け、医療機関等は検体をサービス提供会社に配送する。あるいは、検体提供者は、検定提供申請を送信し、受付番号を受信した後に、当該受付番号と共に、自身の検体をサービス提供会社に配送する。
(ii)ステップ1202
サービス提供会社の管理サーバ20は、検体提供者の端末装置10_kから検体提供申請、および検体提供者の登録情報を受信する。そして、対象の検体提供者または医療機関等から配送されてきた検体の受領を確認した後にサービス提供会社の担当者が入力した検体提供申請等の登録の指示に応答し、サービス提供会社の管理サーバ20のゲノム情報管理部2012は、検体提供者の登録情報を上述の特定情報としてゲノム情報データベース100に登録する。ゲノム情報は、検体を解析することにより得られるため、この段階ではゲノム情報データベース100には登録されない。ただし、提供された検体にゲノム情報が付帯する場合(検体提供者が別の機関を介して得た検体解析結果(ゲノム情報)を既に保有する場合)には、直ぐにゲノム情報データベース100に登録するようにしてもよいし、仮登録とし、その後サービス提供会社による検体解析が終了後に仮登録したゲノム情報と入れ替えるようにしてもよい。
なお、例えば、検体提供申請フォームには、上述の特定情報に含まれる複数の項目についての記入欄を設けることができる。どの項目の情報を提供するかは検体提供者が任意に決めることができるようになっている。したがって、登録情報には詳細度は、検体提供者によって異なる。
サービス提供会社に提供された検体の解析が終了したのち、ゲノム情報管理部2012は解析結果をゲノム情報としてゲノム情報データベース100に登録する。
(iii)ステップ1203
管理サーバ20のトークン管理部2011は、提供された登録情報(特定情報)の詳細度に応じて、トークンを発行し、発行したトークン額をゲノム情報データベース100のトークン情報1005に登録する。発行されるトークン額は、例えば、検体と共に提供される特定情報の項目毎に予め設定されており、重要な項目の情報提供があり、項目数が増えれば増えるほどトークン額は高くなるように設定されている。トークン管理部2011は、この特定情報の項目ごとに予め設定されているトークン額と提供された登録情報(特定情報)の項目を比較することにより、発行すべきトークン額を決定する。
(iv)ステップ1204
ゲノム情報管理部2012は、検体提供者のゲノム情報および提供された特定情報のゲノム情報データベース100への登録完了とトークン付与およびゲノム情報データベース100(トークン情報1005)への登録完了とを当該検体提供者の端末装置10_kに通知するとともに、自身のゲノム情報開示についての包括合意の意思の有無の問い合わせを同端末装置10_kに送信する。
(v)ステップ1205
検体提供者の端末装置10_k(のプロセッサ101)は、管理サーバ20からデータベースへの登録完了およびトークン付与通知を受信し、併せてゲノム情報開示の包括合意に関する問い合わせを受信する。当該検体提供者は、ゲノム情報開示の包括合意をするか否か決定し、自分の意思(包括合意をするか否か)を入力する。そして、登録情報開示合意処理部1012は、検体提供者の指示に応答して、包括合意の問い合わせに対する回答を管理サーバ20に返信する。包括合意がなされた場合、以後、自身のゲノム情報がクライアント企業に開示(アクセス許可)されるとき、開示の可否について問い合わせられることがなくなる。一方、包括合意がなされない場合、自身のゲノム情報がクライアント企業に開示(アクセス許可)される度に、事前に、開示の可否について問い合わせがなされ、検体提供者は個別に開示合意の有無を回答することになる。
(vi)ステップ1206
管理サーバ20のゲノム情報管理部2012は、受信した包括合意の意思の有無の情報をゲノム情報データベース100に追加登録する(図7には図示せず)。なお、包括合意がなされた場合、その対価としてトークンを追加発行してトークン情報1005にイベント発生日(包括合意日)と共に追加してもよい。個別合意がなされた場合にも、その対価としてトークンを追加発行してトークン情報1005にイベント発生日(個別合意日)と共に追加しても良い。また、包括合意の場合には、より多額のトークンを発行してもよい。例えば、包括合意に対して、10回分の個別合意時のトークン発行額に相当するトークンを発行することができる。
<ゲノム情報等閲覧要求処理>
図13は、検体提供者の端末装置10_k(k=1からn)とサービス提供会社の管理サーバ20との間で実行される、当該検体提供者自身の登録されたゲノム情報や特定情報の閲覧要求処理を説明するためのフローチャートである。なお、図13では、ゲノム情報データベース100がサービス提供会社の管理サーバ20において設けられているものとして説明するが、DB管理会社の管理サーバ30に設けられるようにしてもよい。後者の場合、管理サーバ20と管理サーバ30とで互いに通信して情報の授受が行われる。そして、サービス提供会社の管理サーバ20が、検体提供者の閲覧要求に応答して、DB管理会社の管理サーバ30に設けられたゲノム情報データベース100に登録されたゲノム情報および特定情報を取得し、閲覧用データに変換して検体提供者の端末装置10_kに提供する。
(i)ステップ1301
検体提供者は、検体提供者の端末装置10_kの登録情報閲覧処理部1011を起動し、入力デバイス104を用いて、ゲノム情報データベース100に登録された自身の情報の閲覧要求を作成する。そして、登録情報閲覧処理部1011は、通信デバイス106を介して、サービス提供会社の管理サーバ20に当該閲覧要求を送信する。閲覧要求は、例えば、検体提供者がゲノム情報データベース100に登録された登録したゲノム情報や特定情報を確認したい場合や過去に登録した特定情報を更新したり削除したりしたい場合に管理サーバ20に送信される。また、閲覧要求には、例えば、当該検体提供者の識別情報(マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)や検体提供者名を含めることが好ましい。ゲノム情報データベース100から当該検体提供者の情報を検索しやすくするためである。
(ii)ステップ1302
サービス提供会社の管理サーバ20のゲノム情報管理部2012は、送信されてきた閲覧要求を取得し、当該閲覧要求に基づいて、対象の検体提供者のゲノム情報および特定情報を取得し、GUI生成処理部2014に閲覧用GUIデータを生成すように指示する。GUI生成処理部2014は、対象の検体提供者のゲノム情報及び特定情報から所定の閲覧用フォーマットに基づいて閲覧用GUIデータを生成する。
(iii)ステップ1303
GUI生成処理部2014は、生成した閲覧用GUIデータを、閲覧要求を送信してきた検体提供者の端末装置10_kに送信する。
(iv)ステップ1304
検体提供者の端末装置10_kの登録情報閲覧処理部1011は、通信デバイス106を介して閲覧用GUIデータを取得し、例えばブラウザに適合するように閲覧用GUIデータを構成して出力デバイス(表示装置)105の画面上に表示する。
以上の一連の処理により、検体提供者は自分の検体から得られたゲノム情報および提供した特定情報を確認することができる。
<ゲノム情報開示処理>
図14は、クライアント企業の端末装置40_k(k=1からn)からのゲノム情報取得・閲覧要求を処理し、所望のゲノム情報を開示する処理を説明するためのフローチャートである。なお、図14では、ゲノム情報データベース100がサービス提供会社の管理サーバ20において設けられているものとして説明するが、DB管理会社の管理サーバ30に設けられるようにしてもよい。後者の場合、管理サーバ20と管理サーバ30とで互いに通信して情報の授受が行われる。そして、サービス提供会社の管理サーバ20が、クライアント企業のゲノム情報取得・閲覧要求に応答して、DB管理会社の管理サーバ30に設けられたゲノム情報データベース100に登録されたゲノム情報および特定情報を取得し、クライアント企業の端末装置40_kにアクセス許可を与えるか取得した情報を送信する。
(i)ステップ1401
クライアント企業の担当者は、クライアント企業の端末装置40_kのゲノム情報取得要求処理部4011を起動し、取得したいゲノム情報の条件(検索条件になる)を含む、ゲノム情報取得・閲覧要求を作成する。ゲノム情報取得要求処理部4011は、クライアント企業の担当者の入力指示に応答して、作成されたゲノム情報取得・閲覧要求をサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。
ゲノム情報取得・閲覧要求に含まれる“取得したいゲノム情報の条件”には、例えば、性別、年齢(幅)、がん等の疾病の種類、治療歴、病態、病歴、家族歴、飲酒の習慣があること、などが含まれる。この条件の内容は、クライアント企業の担当者によって任意に設定可能である。
(ii)ステップ1402
サービス提供会社の管理サーバ20がクライアント企業の端末装置40_kからゲノム情報取得・閲覧要求を受信すると、ゲノム情報検索処理部2013が起動し、ゲノム情報取得・閲覧要求に含まれる“取得したいゲノム情報の条件”を検索条件とし、ゲノム情報データベース100を検索して条件に合致するゲノム情報を取得する。
(iii)ステップ1403
ゲノム情報管理部2012は、条件に合致したゲノム情報に対応する複数の検体提供者のうち、事前に合意(包括合意や条件付き合意(条件付き:例えば、開示先の範囲、時期、活用用途の条件など)を含む)をしていない検体提供者の端末装置10_k(k=1からn)にゲノム情報の開示に対する許可(合意の意思)について個別に問い合わせる。なお、事前合意の有無は、ゲノム情報データベース100をチェックすることにより確認することができる。
(iv)ステップ1404
検体提供者の端末装置10_kがサービス提供会社の管理サーバ20から個別合意についての問い合わせを受信すると、登録情報開示合意処理部1012は、検体提供者の入力指示(合意するか否かを含む)に応答して、当該検体提供者のゲノム情報等の開示の可否について回答をサービス提供会社の管理サーバ20に返信する。
(v)ステップ1405
サービス提供会社の管理サーバ20が問い合わせをした各検体提供者の端末装置10_kから問い合わせに対する回答を受信すると、ゲノム情報管理部2012は、開示の合意(包括、条件付き、および個別)があった検体提供者のゲノム情報へのアクセス許可をゲノム情報取得・閲覧要求を出したクライアント企業の端末装置40_kに与える。許可は、例えば、当該クライアント企業の端末装置40_kにアクセスキーを送信し、それによって、管理サーバ20の記憶デバイス203の所定の記憶エリアにアクセス可能なようにすることによって与えられる。
アクセス許可の他、条件に合致した情報そのものをクライアント企業の端末装置40_kに送信してもよい。この場合、ゲノム情報管理部2012は、条件に合致し、合意の取れたゲノム情報をそのまま、あるいは閲覧用GUIデータに加工して、クライアント企業の端末装置40_kに送信する。
(vi)ステップ1406
クライアント企業の端末装置40_kが送信されてきたゲノム情報のアクセス許可を受信すると、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、アクセス許可に含まれるアクセスキーを用いて、サービス提供会社の管理サーバ20の記憶デバイス203の所定の記憶領域(所望のゲノム情報等が閲覧用に格納されている)にアクセスし、取得したゲノム情報等をクライアント企業の端末装置40_kの出力デバイス(表示装置)405の表示画面上に表示する。また、ゲノム情報等が直接送信されてくる場合には、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、受信したゲノム情報等を出力デバイス(表示装置)405の表示画面上に表示する。
以上のような一連の処理により、クライアント企業は、所望するゲノム情報を検体提供者の合意の下、取得することができる。なお、上述したように、クライアント企業が当該サービスをサービス提供会社から受けるためには、事前にあるいはゲノム情報取得要求をする際にトークンをサービス提供者から購入する必要がある。
<トークン使用処理>
図15は、検体提供者が付与されたトークンを使用する際の処理を説明するためのフローチャートである。
(i)ステップ1501
検体提供者は、端末装置10_k(k=1からn)のトークン使用申請処理部1014を起動して、診察・治療を受けたい医療機関等(例えば、当該トークンコミュニティに加盟した複数の医療機関等)を選択し、トークン使用申請を入力する。トークン使用申請処理部1014は、当該入力に応答して、選択された医療機関等の情報とトークン使用申請をサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。
(ii)ステップ1502
サービス提供会社の管理サーバ20がトークン使用申請を受信すると、トークン管理部2011は、ゲノム情報データベース100のトークン情報1005にアクセスし、使用分のトークン額を減算し、トークン使用申請の受理を対象の検体提供者の端末装置10_kに返信する。保有トークン額が使用トークン額よりも少ない場合には、トークン管理部2011は、トークン使用申請の却下とその理由を対象の検体提供者の端末装置10_kに返信する。
(iii)ステップ1503
ゲノム情報管理部2012は、検体提供者が選択した医療機関等の端末装置50_k(k=1からn)が当該検体提供者のゲノム情報にアクセスできるようにセットアップする。例えば、ゲノム情報管理部2012は、記憶デバイス203の所定の記憶領域に対象のゲノム情報を格納し、アクセスキーが無ければアクセスできないように設定する。
(iv)ステップ1504
ゲノム情報管理部2012は、対象の医療機関等の端末装置50_kに、上記ゲノム情報にアクセスするためのアクセスキーを送信する。なお、対象の検体提供者のゲノム情報そのものを対象の医療機関等の端末装置50_kに送信してもよいし、アクセスキーを対象の検体提供者の端末装置10_kに送信し、検体提供者が医療機関等にアクセスキーを提示してアクセスできるようにしてもよい。
(v)ステップ1505
医療機関等の端末装置50_kがサービス会社の管理サーバ20からゲノム情報のアクセスキーを受信すると、登録情報閲覧処理部5012は、当該アクセスキーに基づいて、サービス提供会社の管理サーバ20の記憶デバイス203の所定の記憶エリアにアクセスして対象のゲノム情報にアクセスし、出力デバイス(表示装置)505の表示画面上に表示する。なお、対象のゲノム情報そのものを受信した場合には、そのままゲノム情報が表示画面上に表示される。
<バイオバンク登録処理>
図16は、医療機関等がバイオバンクに保管している臨床情報付き検体(検体解析が行われゲノム情報が存在する場合にはゲノム情報も含まれる)のゲノム情報データベース100への登録処理を説明するためのフローチャートである。なお、図16では、ゲノム情報データベース100がサービス提供会社の管理サーバ20に設けられているものとして説明するが、DB管理会社の管理サーバ30に設けられるようにしてもよい。後者の場合、管理サーバ20と管理サーバ30とで互いに通信して情報の授受が行われる。そして、サービス提供会社の管理サーバ20が医療機関等から取得した検体を解析して得られたゲノム情報および臨床情報等がDB管理会社の管理サーバ30に設けられたゲノム情報データベース100に登録されることになる。
(i)ステップ1601
医療機関等の担当者は、医療機関等の端末装置50_k(k=1からn)の通信デバイス506を用いて、サービス提供会社の管理サーバ20にアクセスし(例えば、サービス提供会社のサービスサイトにアクセス)、臨床情報付き検体提供申請フォームをダウンロードする。そして、担当者は、検体・臨床情報提供処理部5011を起動し、入力デバイス504を用いて、バイオバンクに保管されている臨床情報付き検体の提供申請の意思を申請フォームに入力し、通信デバイス506を用いてサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。このとき、医療機関等の端末装置50_kは、管理サーバ20から受付番号(当該医療機関等による提供の事実が一意に特定できる情報)を受信し、メモリ502あるいは記憶デバイス502に格納する。
そして、医療機関等の担当者は、例えば、受付番号を受信した後に、当該受付番号と共に、バイオバンクに保管された臨床情報付き検体をサービス提供会社に配送する。またはゲノム解析を行う検査センター等に配送する。なお、臨床情報は、検体とは別に、ネットワーク60を介してサービス提供会社の管理サーバ20に送信するようにしもよい。
(ii)ステップ1602
サービス提供会社の管理サーバ20は、医療機関等の端末装置50_kから臨床情報付き検体の提供申請を受信する。そして、対象の医療機関等から配送されてきた臨床情報付き検体の受領確認がなされた後、サービス提供会社の担当者が入力した検体提供申請等の登録の指示に応答し、ゲノム情報管理部2012は、臨床情報と検体を解析して得られたゲノム情報を、対象の医療機関等の識別情報に対応させてゲノム情報データベース100に登録する。ゲノム情報は、検体を解析することにより得られるため、提供申請の受付時点でゲノム情報が無い場合には、この段階でゲノム情報データベース100には登録されない。ただし、提供された検体にゲノム情報が付帯する場合には、直ぐにゲノム情報データベース100に登録するようにしてもよいし、仮登録とし、サービス提供会社による検体解析が終了後に、仮登録したゲノム情報と当該検体解析により得られたゲノム情報とを入れ替えるようにしてもよい。
サービス提供会社に提供された検体の解析が終了したのち、ゲノム情報管理部2012は解析結果をゲノム情報としてゲノム情報データベース100に登録する。
(iii)ステップ1603
管理サーバ20のトークン管理部2011は、臨床情報付き検体を提供した医療機関等に対して、トークンを発行し、発行したトークン額をゲノム情報データベース100のトークン情報1005に登録する。バイオバンクは様々な患者の検体やゲノム情報を臨床情報と共に保管する施設やシステムである。バイオバンクには膨大な検体と情報が保管されている。従って、上述の検体提供者による検体および特定情報の提供時のように情報の詳細度によって付与されるトークン額を変える必要性は少ないため、一律に所定額のトークンを付与することが可能である。また、バイオバンクの個人情報(病気、治療の経過等)が追加され、更新が図られた場合は、追加でトークンを付与することも可能である。
(iv)ステップ1604
ゲノム情報管理部2012は、医療機関等のバイオバンクの情報(臨床情報、検体、およびゲノム情報、各検体の提供者(患者)の詳細情報)のゲノム情報データベース100への登録完了とトークン付与およびゲノム情報データベース100(トークン情報1005)への登録完了とを当該医療機関等の端末装置50_kに通知する。医療機関等の場合には、上述の検体提供者の場合とは異なり、ゲノム情報等の開示についての意思確認は行われない。医療機関等は、開示を前提に臨床情報付き検体を提供しているからである。
また、ゲノム情報管理部2012は、医療機関等の端末装置50_kに、提供した臨床情報付き検体およびゲノム情報へのアクセス権を付与し、その旨を通知する。
<医療機関等による登録情報閲覧要求の処理>
図17は、医療機関等がゲノム情報データベース100に登録された臨床情報付き検体およびゲノム情報への閲覧要求をサービス提供会社の管理サーバ20に送信した時の処理を説明するためのフローチャートである。なお、図17では、ゲノム情報データベース100がサービス提供会社の管理サーバ20において設けられているものとして説明するが、DB管理会社の管理サーバ30に設けられるようにしてもよい。後者の場合、管理サーバ20と管理サーバ30とで互いに通信して情報の授受が行われる。そして、サービス提供会社の管理サーバ20が、医療機関等の閲覧要求に応答して、DB管理会社の管理サーバ30に設けられたゲノム情報データベース100に登録された臨床情報付き検体およびゲノム情報を取得し、閲覧用データに変換して医療機関等の端末装置50_kに提供する。
(i)ステップ1701
医療機関等の担当者は、医療機関等の端末装置50_kの登録情報閲覧処理部5012を起動し、入力デバイス504を用いて、ゲノム情報データベース100に登録された臨床情報付き検体等の閲覧要求を作成する。そして、登録情報閲覧処理部5012は、通信デバイス506を介して、サービス提供会社の管理サーバ20に当該閲覧要求を送信する。閲覧要求は、例えば、医療機関等の担当者がゲノム情報データベース100に登録された登録し臨床情報付き検体やゲノム情報を確認したい場合や過去に登録した情報を更新したり(例えば、登録した検体の提供者である患者が死亡した時など)削除したりしたい場合に管理サーバ20に送信される。また、閲覧要求には、例えば、当該医療機関等の識別情報や医療機関等名を含めることが好ましい。ゲノム情報データベース100から当該医療機関等の情報を検索しやすくするためである。
(ii)ステップ1702
サービス提供会社の管理サーバ20のゲノム情報管理部2012は、送信されてきた閲覧要求を取得し、当該閲覧要求に基づいて、対象の医療機関等の登録情報(臨床情報付き検体およびゲノム情報)をゲノム情報データベース100から取得し、GUI生成処理部2014に閲覧用GUIデータを生成すように指示する。GUI生成処理部2014は、対象の医療機関等の登録情報から所定の閲覧用フォーマットに基づいて閲覧用GUIデータを生成する。
(iii)ステップ1703
GUI生成処理部2014は、生成した閲覧用GUIデータを、閲覧要求を送信してきた医療機関等の端末装置50_kに送信する。
(iv)ステップ1704
医療機関等の端末装置50_kの登録情報閲覧処理部5012は、通信デバイス506を介して閲覧用GUIデータを取得し、例えばブラウザに適合するように閲覧用GUIデータを構成して出力デバイス(表示装置)505の画面上に表示する。
以上の一連の処理により、医療機関等は提供した検体から得られたゲノム情報および提供した特定情報を確認することができる。
<治験協力要請処理>
図18は、クライアント企業(製薬会社)が所望のゲノム情報をサービス提供会社から取得し、治験協力要請を対象の医療機関等に行う際の一連の処理を説明するためのフローチャートである。なお、図18では、ゲノム情報データベース100がサービス提供会社の管理サーバ20に設けられているものとして説明するが、DB管理会社の管理サーバ30に設けられるようにしてもよい。後者の場合、管理サーバ20と管理サーバ30とで互いに通信して情報の授受が行われる。そして、サービス提供会社の管理サーバ20が、製薬会社のゲノム情報取得・閲覧要求に応答して、DB管理会社の管理サーバ30に設けられたゲノム情報データベース100に登録されたゲノム情報および特定情報を取得し、製薬会社の端末装置40_kにアクセス許可を与えるか取得した情報を送信する。
(i)ステップ1801
製薬会社の担当者は、製薬会社の端末装置40_kのゲノム情報取得要求処理部4011を起動し、取得したいゲノム情報の条件(検索条件になる)を含む、ゲノム情報取得・閲覧要求を作成する。ゲノム情報取得要求処理部4011は、製薬会社の担当者の入力指示に応答して、作成されたゲノム情報取得・閲覧要求をサービス提供会社の管理サーバ20に送信する。
ゲノム情報取得・閲覧要求に含まれる“取得したいゲノム情報の条件”には、例えば、性別、年齢(幅)、がん等の疾病の種類、治療歴、病態、病歴、家族歴、飲酒の習慣があること、などが含まれる。この条件の内容は、クライアント企業の担当者によって任意に設定可能である。
また、製薬会社の担当者が、サービス提供会社から提供された登録バイオバンクおよびその保有者である医療機関等の情報をチェックし、そのうちの1つ以上の医療機関等をゲノム情報取得・閲覧要求としてもよい。
(ii)ステップ1802
サービス提供会社の管理サーバ20が製薬会社の端末装置40_kからゲノム情報取得・閲覧要求を受信すると、ゲノム情報検索処理部2013が起動し、ゲノム情報取得・閲覧要求に含まれる“取得したいゲノム情報の条件”あるいは“指定された医療機関等”を検索条件とし、ゲノム情報データベース100を検索して条件に合致する、臨床情報付き検体の情報およびゲノム情報等を取得する。
(iii)ステップ1803
ゲノム情報管理部2012は、検索によって取得した臨床情報付き検体の情報およびゲノム情報へのアクセス許可(アクセス権)をゲノム情報取得・閲覧要求を出した製薬会社の端末装置40_kに与える。アクセス許可(アクセス権)は、例えば、当該製薬会社の端末装置40_kにアクセスキーを送信し、それによって、管理サーバ20の記憶デバイス203の所定の記憶エリアにアクセス可能なようにすることによって与えられる。
アクセス許可の他、条件に合致した情報そのものを製薬会社の端末装置40_kに送信してもよい。この場合、ゲノム情報管理部2012は、条件に合致した臨床情報付き検体の情報およびゲノム情報をそのまま、あるいは閲覧用GUIデータに加工して、製薬会社の端末装置40_kに送信する。
(vi)ステップ1804
製薬会社の端末装置40_kが送信されてきたアクセス許可(アクセス権)を受信すると、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、アクセス許可に含まれるアクセスキーを用いて、サービス提供会社の管理サーバ20の記憶デバイス203の所定の記憶領域(所望の臨床情報付きゲノム情報等が閲覧用に格納されている)にアクセスし、取得した臨床情報付きゲノム情報等をクライアント企業の端末装置40_kの出力デバイス(表示装置)405の表示画面上に表示する。また、ゲノム情報等が直接送信されてくる場合には、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、受信したゲノム情報等を出力デバイス(表示装置)405の表示画面上に表示する。
製薬会社からサービス会社に送信したゲノム情報取得・閲覧要求が医療機関等の指定を含む場合には、治験協力要請対応部5013は、製薬会社の担当者の入力指示に応答して、当該指定された医療機関等の端末装置50_k(k=1からn)に治験協力要請を送信する。
一方、製薬会社からサービス会社に送信したゲノム情報取得・閲覧要求が医療機関等の指定を含まない場合、取得・閲覧した臨床情報付きゲノム情報は複数の医療機関等から取得された可能性が高い。この場合、例えば、表示されたGUI上で、製薬会社の担当者が閲覧した臨床情報付きゲノム情報等から治験協力を要請する対象(患者)を特定(選択)すると、ゲノム情報取得・閲覧処理部4012は、当該特定された対象(患者)のそれぞれが診察・治療を受けている(あるいは受けていた)医療機関等のリストが画面上に表示される。そして、製薬会社の担当者が当該リストの中から治験協力要請をする医療機関等を選択すると、治験協力要請対応部5013は、選択された医療機関等の端末装置50_k(k=1からn)に治験協力要請を送信する。なお、治験協力要請は、複数の医療機関等に送信することが可能である。
(v)ステップ1805
医療機関等の端末装置50_kが製薬会社の端末装置40_kから治験協力要請を受信すると、医療機関内において治験協力の是非について議論がなされる。そして、当該医療機関等の担当者の入力指示に応答して、治験協力要請対応部5013は、治験協力要請に対する回答(治験協力の可否)を上記製薬会社の端末装置40_kに返信する。
なお、予め治験協力要請への対応が決められており、自動的に治験協力要請への回答が治験協力要請対応部5013において生成され、上記製薬会社の端末装置40_kに送信されるようにしてもよい。
<まとめ>
(i)本実施形態は、特徴的なサーバ装置(サービス提供会社の管理サーバ20)の構成について開示する。サービス提供会社の管理サーバ20は、ゲノム関連のサービスを提供するサーバ装置である。管理サーバ20は、検体を提供した対価として、検体提供者に対して付与する、所定の決済のための価値交換情報(トークン)を生成する処理と、提供された検体を解析することにより得られたゲノム情報と、検体提供者の識別情報(例えば、マイナンバー、ゲノム情報、ゲノム情報をもとに生成したユニークな文字列など)と、生成した価値交換情報とを関連付けて(マイナンバー等によって全ての情報が関連付けられるようにインデックスデータを設定する)、データベース(ゲノム情報データベース100)に格納する。このようにすることにより、検体を提供するインセンティブを多くの人々に与えることができ、それによってゲノム情報の収集を効率的にして有効に活用することができるようになる。なお、当該ゲノム情報データベース100は、管理サーバ20に設けられていなくてもよく、管理サーバ30などに設けられていてもよい。さらに言えば、管理サーバ20や管理サーバ30は、図7に相当するデータベース構成要素を少なくとも備えていればよく、他のデータベース構成要素(図8から図11に相当)は、管理サーバ20や管理サーバ30に備えてもよく、物理的に他のサーバ装置としてネットワーク上に存在してもよい。ただし、ここで重要なことは、図7から図11で構成されるゲノム情報データベース100に格納されている各種情報およびデータは、検体提供者の識別情報(例えば、マイナンバー)で紐づけられて管理されていることである。
ゲノム情報データベース100は、検体提供者のゲノム情報以外の特定情報(検体提供者の一般情報、既往歴情報、家族の病歴情報、生活習慣に関する情報、疾病の治療・経過情報、プロテオミクス情報、およびメタボロミクス情報のうち少なくとも1つ)を、検体提供者の識別情報と関連付けて格納している。ゲノム情報を活用する際に、特定情報と関連づけて分析することができるようになる。よって、例えば、検体提供者の特徴(例:既往症や生活習慣)、現在罹患している疾病、およびゲノム情報の関連を調査して、新薬開発(創薬)や新しい診断方法の開発に役立たせることができるようになる。なお、検体提供者を一意に特定できる識別情報と関連付けてゲノム情報データベース100に過去および現在のゲノム情報等を登録することにより、当該検体提供者の過去と現在のゲノム情報等を比較することができるようになるため、ゲノム情報をさらに有効に分析することができるようになる。
また、管理サーバ20は、検体提供者のゲノム情報が活用された場合に、少なくとも活用内容を含む活用履歴情報(ゲノム情報の活用者の情報と、活用時期の情報)を、検体提供者の識別情報に関連付けてゲノム情報データベース100に格納する。検体提供者の視点から言えば、自身のゲノム情報を閲覧することにより、自身のゲノム情報がどのように活用され、社会に貢献できているかを確認・実感することができる。活用者の視点から言えば、このような活用履歴情報が蓄積されていくことにより、頻繁に活用されるゲノム情報の傾向や逆に全く活用されないゲノム情報の傾向などを知ることができるようになる。
管理サーバ20は、ネットワークを介して、ゲノム情報の活用希望者(クライアント企業:製薬会社)のコンピュータから取得したいゲノム情報の希望条件を含むリクエスト(ゲノム情報取得・閲覧要求)を受信し、ゲノム情報データベース100を検索して希望条件に合致する検体提供者を特定し、当該検体提供者のゲノム情報をクライアント企業のコンピュータに送信、あるいはクライアント企業のコンピュータからのゲノム情報へのアクセスを許可する。なお、当該ゲノム情報の提供あるいは当該ゲノム情報へのアクセス許可は、活用希望者(クライアント企業)による価値交換情報(トークン)の購入(事前)とその提示(ゲノム情報取得時)が条件となっている。数多くの価値あるゲノム情報をデータベース化することにより、ゲノム情報を活用したいと希望する会社が増加することが期待できる。また、トークンという経済的付加価値を導入することにより、検体の提供とそれを解析したゲノム情報の蓄積、およびゲノム情報の有効活用のサイクルを円滑に進むようにすることが可能となる。
なお、ゲノム情報は無条件でクライアント企業に提供(取得や閲覧可能)するのではなく、検体提供者による開示の合意があることが前提とされる。具体的には、上記希望条件に合致する検体提供者のコンピュータに対して、自身のゲノム情報の提供について合意するかの問い合わせが送信され、合意の意思表示を受信した検体提供者のゲノム情報のみがクライアント企業のコンピュータに送信される、あるいは合意のあったゲノム情報のみにクライアント企業のコンピュータからのアクセスが許可される。このようにすることにより、検体提供者の情報の開示に対する安全性を担保することができる。合意には、クライアント企業によるゲノム情報主特区・閲覧要求の度に合意の有無の意思表示を示す個別合意と、検体提供者による検体提供時に全ての開示に合意の有無の意思表示を示す包括合意とがある。
さらに、管理サーバ20は、検体および特定情報を提供した検体提供者が以前に検体および特定情報を提供したことがあるか否かチェックし、以前に検体等を提供したことがある場合には、今回の情報と以前の情報とを当該検体提供者の識別情報で関連付けてゲノム情報データベース100に登録する。これにより、識別情報をキーとして、当該検体提供者の過去・現在全てのゲノム情報および特定情報を検索することができ、同一検体提供者のゲノム情報の経時的変化を分析することも可能となる。
(ii)本実施形態の機能は、ソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本実施形態を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教授に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本実施形態は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本実施形態を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、記述したソフトウェアは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)、ブロックチェーン関連プログラム言語(Solidity、Serpent、Viper、LLL等)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上述の実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 サービス提供システム
10_1〜10_n(10_k) 検体提供者の端末装置
20 サービス提供会社の管理サーバ
30 DB管理会社の管理サーバ
40_1〜40_n クライアント企業の端末装置
50_1〜50_n 医療機関等の端末装置
60 ネットワーク

Claims (20)

  1. 検体提供者、医療機関、および製薬会社を含むコミュニティにおいてゲノム関連のサービスを提供するサーバ装置であって、
    サービスを提供するためのプログラムを格納する記憶デバイスと、
    前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、実行するプロセッサと、を備え、
    前記プロセッサは、
    健常者を含む検体提供者がゲノム情報の抽出が可能な検体を提供した対価として、前記検体提供者に対して付与する、前記コミュニティ内における所定の決済のための価値交換情報を生成する処理と、
    前記検体提供者からサービス提供会社に提供された検体を解析することにより得られたゲノム情報と、前記検体提供者の識別情報と、前記生成した価値交換情報とを関連付けて、データベースに格納する処理と、
    を実行し、
    前記価値交換情報を前記検体提供者に付与することにより、付与した価値交換情報に対応する、前記コミュニティ内の前記医療機関からのサービスを受領可能という利益を前記検体提供者に与え、
    前記価値交換情報を購入した前記製薬会社には、前記検体提供者に由来する前記ゲノム情報の提供という利益を与える、サーバ装置。
  2. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記検体提供者の前記ゲノム情報以外の特定情報を、前記検体提供者の識別情報と関連付けて前記データベースに格納する、サーバ装置。
  3. 請求項2において、
    前記特定情報は、前記検体提供者の一般情報、既往歴情報、家族の病歴情報、生活習慣に関する情報、疾病の治療・経過情報、プロテオミクス情報、およびメタボロミクス情報のうち少なくとも1つを含む、サーバ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、
    前記プロセッサは、前記検体提供者の前記ゲノム情報が活用された場合に、少なくとも活用内容を含む活用履歴情報を、前記検体提供者の前記識別情報に関連付けて前記データベースに格納する処理を実行する、サーバ装置。
  5. 請求項4において、
    前記活用履歴情報は、前記ゲノム情報の活用者の情報と、活用時期の情報とを含む、サーバ装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項において、
    前記プロセッサは、前記検体提供者が自身のゲノム情報および前記価値交換情報を閲覧可能にするためのユーザインタフェースを生成する処理を実行する、サーバ装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項において、
    前記プロセッサは、さらに、
    ネットワークを介して、前記ゲノム情報の製薬会社のコンピュータから取得したいゲノム情報の希望条件を含むリクエストを受信する処理と、
    前記リクエストに含まれる前記希望条件に基づいて前記データベースを検索して前記希望条件に合致する前記検体提供者を特定する処理と、
    前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報を前記製薬会社のコンピュータに送信する処理、あるいは前記製薬会社のコンピュータからの前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報へのアクセスを許可する処理と、
    を実行するサーバ装置。
  8. 請求項7において、
    前記プロセッサは、前記製薬会社による前記価値交換情報の購入を条件に前記ゲノム情報を前記製薬会社のコンピュータに送信する、あるいは前記製薬会社のコンピュータからの前記ゲノム情報へのアクセスを許可する、サーバ装置。
  9. 請求項7または8において、
    前記プロセッサは、前記希望条件に合致する前記検体提供者のコンピュータに対して、自身のゲノム情報の提供について合意するかの問い合わせを送信し、合意の意思表示を受信した前記検体提供者の前記ゲノム情報を前記製薬会社のコンピュータに送信する、あるいは合意の意思表示を受信した前記検体提供者の前記ゲノム情報への前記製薬会社のコンピュータからのアクセスを許可する、サーバ装置。
  10. 請求項7または8において、
    前記プロセッサは、自身のゲノム情報の提供について予め包括合意の意思表示を示した前記検体提供者であって、前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報については、改めて合意するかの問い合わせを前記検体提供者のコンピュータに送信せずに、前記製薬会社のコンピュータに送信する、あるいは前記製薬会社のコンピュータからのアクセスを許可する、サーバ装置。
  11. 請求項1から10の何れか1項において、
    前記プロセッサは、さらに、
    前記検体提供者から検体または特定情報の提供を受けたとき、当該検体提供者の識別情報を用いて前記データベースを検索して第1の時点に当該検体提供者から検体または特定情報の提供を受けているか判定する処理と、
    前記検体提供者から前記第1の時点で検体または特定情報の提供を受けている場合には、前記第1の時点のゲノム情報または特定情報と前記第1の時点よりも時間的に新しい第2の時点のゲノム情報または特定情報とを関連付けて前記データベースに格納する処理と、
    を実行する、サーバ装置。
  12. 検体提供者、医療機関、および製薬会社を含むコミュニティにおいてゲノム関連のサービスを提供するサーバ装置と、
    健常者を含む検体提供者であって、ゲノム情報を抽出するための検体を提供する検体提供者の第1コンピュータと、
    前記ゲノム情報の活用を希望する製薬会社の第2コンピュータと、を備え、
    前記サーバ装置と、前記第1コンピュータと、前記第2コンピュータとはネットワークを介して接続されており、
    (i)前記サーバ装置は、
    健常者を含む検体提供者がゲノム情報の抽出が可能な前記検体を提供した対価として、前記検体提供者に対して付与する、前記コミュニティ内における所定の決済のための価値交換情報を生成する処理と、
    前記検体提供者からサービス提供会社に提供された検体を解析することにより得られたゲノム情報と、前記検体提供者の識別情報と、前記生成した価値交換情報とを関連付けて、データベースに格納する処理と、
    前記第1コンピュータから受信した前記検体提供者のゲノム情報の閲覧リクエストに応答して、前記検体提供者のゲノム情報と付与された前記価値交換情報とを前記データベースから取得して前記検体提供者が閲覧可能にする処理と、
    前記第2コンピュータから受信した所望のゲノム情報の希望条件を含むゲノム情報取得リクエストを受信する処理と、
    前記ゲノム情報取得リクエストに含まれる前記希望条件に基づいて前記データベースを検索して前記希望条件に合致する前記検体提供者を特定する処理と、
    前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報を前記第2コンピュータに送信する処理、あるいは前記第2コンピュータからの前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報へのアクセスを許可する処理と、を実行し、
    前記価値交換情報を前記検体提供者に付与することにより、付与した価値交換情報に対応する、前記コミュニティ内の前記医療機関からのサービスを受領可能という利益を前記検体提供者に与え、
    前記価値交換情報を購入した前記製薬会社には、前記検体提供者に由来する前記ゲノム情報の提供という利益を与え、
    (ii)前記第1コンピュータは、
    前記閲覧リクエストを前記サーバ装置に送信する処理と、
    前記検体提供者のゲノム情報と前記価値交換情報とを前記第1コンピュータの表示画面上に表示する処理と、を実行し、
    (iii)前記第2コンピュータは、
    前記ゲノム情報取得リクエストを前記サーバ装置に送信する処理と、
    前記希望条件に合致した前記検体提供者のゲノム情報を前記サーバ装置から取得する処理、あるいは前記サーバ装置にアクセスして前記希望条件に合致した前記検体提供者のゲノム情報にアクセスする処理と、を実行する、サービス提供システム。
  13. 請求項12において、
    前記サーバ装置は、前記検体提供者の前記ゲノム情報以外の特定情報を、前記検体提供者の検体情報と関連付けて前記データベースに格納する、サービス提供システム。
  14. 請求項13において、
    前記特定情報は、前記検体提供者の一般情報、既往歴情報、家族の病歴情報、生活習慣に関する情報、疾病の治療・経過情報、プロテオミクス情報、およびメタボロミクス情報のうち少なくとも1つを含む、サービス提供システム。
  15. 請求項12から14の何れか1項において、
    前記サーバ装置は、前記検体提供者の前記ゲノム情報が活用された場合に、少なくとも活用内容を含む活用履歴情報を、前記検体提供者の前記識別情報に関連付けて前記データベースに格納する処理を実行する、サービス提供システム。
  16. 請求項15において、
    前記活用履歴情報は、前記ゲノム情報の活用者の情報と、活用時期の情報とを含む、サービス提供システム。
  17. 請求項12から16の何れか1項において、
    前記サーバ装置は、前記製薬会社による前記価値交換情報の購入を条件に前記ゲノム情報を前記第2コンピュータに送信する、あるいは前記ゲノム情報への前記第2コンピュータからのアクセスを許可する、サービス提供システム。
  18. 請求項12から17の何れか1項において、
    前記サーバ装置は、前記希望条件に合致する前記第1コンピュータに対して、前記検体提供者のゲノム情報の提供について合意するかの問い合わせを送信し、合意の意思表示を受信した前記検体提供者の前記ゲノム情報のみを前記第2コンピュータに送信する、あるいは前記合意の意思表示を受信した前記検体提供者の前記ゲノム情報への前記第2コンピュータからのアクセスを許可する、サービス提供システム。
  19. 請求項12から18の何れか1項において、
    前記サーバ装置は、自身のゲノム情報の提供について予め包括合意の意思表示を示した前記検体提供者であって、前記希望条件に合致する前記検体提供者の前記ゲノム情報については、改めて合意するかの問い合わせを前記第1コンピュータに送信せずに、前記第2コンピュータに送信する、あるいは前記第2コンピュータからのアクセスを許可する、サービス提供システム。
  20. 請求項12から18の何れか1項において、
    前記サーバ装置は、さらに、
    検体提供者から検体または特定情報の提供を受けたとき、当該検体提供者の識別情報を用いて前記データベースを検索して第1の時点に当該検体提供者から検体または特定情報の提供を受けているか判定する処理と、
    前記検体提供者から過去に検体の提供または特定情報を受けている場合には、前記第1の時点のゲノム情報または特定情報と前記第1の時点よりも時間的に新しい第2の時点のゲノム情報または特定情報を関連付けて前記データベースに格納する処理と、
    を実行する、サービス提供システム。
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