JP6979811B2 - コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物の構築方法に関する。
既設構造物に隣接させて新設のコンクリート構造物を構築する際に、既設構造物と新設のコンクリート構造物との間が狭隘で作業員が入ることができないことがある。このような場合に、新設のコンクリート構造物の外側(既設構造物側)に配置される型枠の仮設や撤去を、内側(新設のコンクリート構造物側)から行うことができるコンクリート構造物の構築方法および型枠構造が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特公昭46−4791号公報 特公昭46−23857号公報
しかしながら、既設構造物と新設のコンクリート構造物との間が100mm以下の場合、特許文献1および2に開示されたような型枠であっても設置が困難である。
また、このような場合に、新設のコンクリート構造物の型枠としてスタイロフォーム(登録商標:ダウ化工株式会社製)などの押出し発泡ポリスチレンを用いた型枠を使用したとしても、コンクリート構造物が構築された後の押出し発泡ポリスチレンの撤去が困難である。
更に、型枠と既設構造物との間にセパレータを設けることが困難で、片押型枠となるため、大断面のコンクリート構造物の構築が困難である。
そこで、本発明は、既設構造物と新設のコンクリート構造物との間が狭隘な場合でも、新設のコンクリート構造物を構築することができるコンクリート構造物の構築方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート構造物の構築方法では、既設構造物に隣接して新設のコンクリート構造物を構築するコンクリート構造物の構築方法において、前記既設構造物は、上部側に形成され下部側よりも前記コンクリート構造物側に突出する突出部を有し、前記突出部の下側には空部が形成されていて、前記コンクリート構造物が構築される領域における前記突出部と近接して対向する外側面に沿って外側型枠を仮設する外側型枠仮設工程と、前記コンクリート構造物が構築される領域における前記突出部と離間する内側面に沿って内側型枠を仮設する内側型枠仮設工程と、前記外側型枠と前記内側型枠との間にコンクリートを充填してコンクリート構造物を構築するコンクリート充填工程と、前記コンクリート充填工程の後に、前記内側型枠を撤去する内側型枠撤去工程と、前記コンクリート充填工程の後に、前記外側型枠を撤去する外側型枠撤去工程と、を有し、前記外側型枠仮設工程は、前記外側面と前記突出部との隙間を下側から覆う下板部を前記空部から仮設する下板部仮設工程と、下板部仮設工程の後に、前記下板部の上側において前記外側面に沿って外側押さえ部を仮設する外側押さえ部仮設工程と、前記下板部の上側において前記外側押さえ部と前記突出部との間に砂を充填する砂充填工程と、を有し、前記外側型枠撤去工程は、前記下板部を撤去し、前記砂を前記空部に落下させて前記外側押さえ部と前記突出部との間から撤去する砂撤去工程と、構築された前記コンクリート構造物と前記既設構造物との間から前記外側押さえ部を撤去する外側押さえ部撤去工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、外側型枠の外側押さえ部と突出部との間に砂を充填する構成である。これにより、外側押さえ部と突出部との間が狭隘で手を入れることができずセパレータを設けることができなくても、上側から外側押さえ部と突出部との間に砂を充填することによって外側押さえ部と突出部とを所望の間隔をあけた状態に維持することができる。
また、下板部を撤去することで外側押さえ部と突出部との間の砂が空部に落下するように構成されている。これにより、外側押さえ部と突出部との間が狭隘で作業者が手を入れることができなくても、砂を外側押さえ部と突出部との間から撤去することができる。
砂が撤去されると外側押さえ部をコンクリート構造物と突出部との間から上方または下方へ移動させれば撤去することができる。
このように、本発明では、既設構造物と新設のコンクリート構造物との間が狭隘な場合でも、新設のコンクリート構造物を構築することができる。
また、本発明に係るコンクリート構造物の構築方法では、前記外側押さえ部は、前記外側面に沿って仮設される押さえ板部と、上下方向に延びる向きで前記押さえ板部の前記突出部側に固定されたC形鋼と、を有し、前記砂充填工程では、前記C形鋼の内部にも前記砂を充填するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、C形鋼によって外側押さえ部の剛性を向上させることができる。また、C形鋼の内部にも砂を充填することにより、外側押さえ部と突出部との間隔を確実に維持することができる。
本発明によれば、既設構造物と新設のコンクリート構造物との間が狭隘な場合でも、新設のコンクリート構造物を構築することができる。
本発明の実施形態によるコンクリート構造物の一例を示す図である。 本発明の実施形態によるコンクリート構造物の構築方法を説明する図である。 図2のA部分の拡大図である。 図3のB−B線断面に対応する断面図である。
以下、本発明の実施形態によるコンクリート構造物の構築方法および型枠構造について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態では、構造物の床スラブ1に形成された上側に開口する第1ピット11の内部に、空気ばねなどの支持部材2を介して浮基礎3が設けられている。浮基礎3は、支持部材2に支持されることにより、振動を受けた際に床スラブ1に対して上下方向に変位可能に構成されている。以下の説明における浮基礎3の配置は、振動を受けていない通常時の浮基礎3の配置とする。
浮基礎3は、床スラブ1が構築された後に第1ピット11の内部に構築されている。本実施形態では、浮基礎3が本発明のコンクリート構造物に相当し、床スラブ1が本発明の既設構造物に相当している。
床スラブ1は、第1ピット11の底版となる第1底版部12と、第1底版部12から上側に立ち上がり第1ピット11の側壁となる第1側壁部13と、を有している。第1側壁部13は、第1ピット11に配置される浮基礎3の四方を囲むように形成されている。なお、第1側壁部13には、内側(ピット側)と外側とを連通する開口部(不図示)が適宜形成されている。
第1側壁部13は、第1底版部12から第1側壁部13の高さ方向の中間部までの第1下側壁部131と、第1下側壁部131の上側となる第1上側壁部132と、から構成されている。本実施形態では、第1下側壁部131は、約2300mmの高さに形成され、第1上側壁部132は、約3800mmの高さに形成されている。図1および図2では、第1下側壁部131と第1上側壁部132との境界を破線で示している。
第1上側壁部132は、第1下側壁部131よりも第1ピット11の内側に突出している。第1上側壁部132のうち、第1下側壁部131よりも第1ピット11の内側に突出している部分を突出部133とする。
突出部133の突出側の端面(第1ピット11に対向する面)133aは、第1下側壁部131の壁面(第1ピット11の内側を向く面)131aと平行となる鉛直面に形成されている。突出部133の下面133bは、突出側から基端側に向かって漸次下側に向かう傾斜面に形成されている。突出部133の下面133bは、第1下側壁部131の壁面131aと角部を形成するように接続されている。
突出部133は、第1下側壁部131よりも約1100mm第1ピット11の内側に突出している。
第1側壁部13の上端面13aは、平坦面に形成されている。
突出部133の下側には、突出部133の下面133bと、第1下側壁部131の壁面131aと、に囲まれた空部14が形成されている。空部14は、第1側壁部13全体に沿った水平方向に延びている。空部14は、支持部材2の点検などを行うために作業者が通ることが可能な大きさに形成されている。
本実施形態では、空部14は、第1側壁部13全体に沿った水平方向に約1100mmの幅で延びていて、第1下側壁部131の高さに相当する約2300mmの高さに形成されている。
浮基礎3は、第1底版部12の上に配置される第2底版部32と、第2底版部32の縁部から上側に立ち上がる第2側壁部33と、を有している。浮基礎3における第2底版部32の上側で第2側壁部33の内側は、空部となっており第2ピット31が形成されている。浮基礎3は、平面視形状(上方から見た形状)において第1側壁部13の突出部133よりも約100mm内側となる位置に配置されている。
第2底版部32は、縁部近傍において下側から支持部材2に支持されている。第2底版部32の上面は、第1側壁部13の第1下側壁部131の上端部よりも下側に配置されている。
第2側壁部33は、上端面33aが床スラブ1の上端面13aと略同じ高さとなるように構築されている。第2側壁部33は、下部側が空部14を介して第1側壁部13の第1下側壁部131と対向し、上部側が第1側壁部13の第1上側壁部132と対向している。第2側壁部33のうち、第1下側壁部131と対向する部分を第2下側壁部331とし、第1上側壁部132と対向する部分を第2上側壁部332とする。
第2下側壁部331の外側面(第1側壁部13と対向する面)331aと、第2上側壁部332の外側面332aとは、ともに鉛直面となる平坦面で面一となるように形成されている。
第2下側壁部331と第1下側壁部131との間隔は、約1200mmに設定されている。第2上側壁部332と第1上側壁部132の突出部133との間隔は、約100mmに設定されている。
続いて、浮基礎3の構築方法(コンクリート構造物の構築方法)について説明する。
浮基礎3の構築方法は、第2底版部32を構築して支持部材2に支持させる底版部構築工程と、第2底版部32の上側に第2側壁部33を構築する側壁部構築工程と、を有している。
底版部構築工程では、第1底版部12の上で第2底版部32の型枠を組みコンクリートを打設して硬化させて脱型して第2底版部32を構築し、第2底版部32を支持部材2に載置して支持部材2に支持させる。
側壁部構築工程は、底版部構築工程で構築された第2底版部32の上に構台4を仮設して行う。
側壁部構築工程は、第2下側壁部331を構築する下側壁部構築工程と、第2下側壁部331が構築された後に第2下側壁部331の上側に第2上側壁部332を構築する上側壁部構築工程と、を有している。
下側壁部構築工程では、第2底版部32の上側に第2下側壁部331の型枠を組み、コンクリートを打設して硬化させて脱型して第2底版部32と連続する第2下側壁部331を構築する。
上述したように、第2下側壁部331は、第1下側壁部131と空部14を介して対向し、第1下側壁部131との間に約1100mmの間隔が形成される。このため、第2下側壁部331の構築は、一般的に使用される型枠を用いて行う。本実施形態では、下側壁部構築工程において、所定の高さごとにコンクリートを打ち継いで行うものとしている。
上側壁部構築工程では、まず、図2に示すような第2上側壁部332の外側(第1側壁部13側)に配置される外側型枠5を仮設する(外側型枠仮設工程)。
本実施形態の外側型枠5は、本発明の型枠構造で構成されている。図2では、第2上側壁部332を実線で示している。
図2乃至図4に示すように、外側型枠5は、第2側壁部33が構築される領域と突出部133との隙間を下側から覆う下板部51(図2および図3参照)と、突出部133の下側の空部14に設けられ下板部51を下側から支持するサポート52(図2および図3参照)と、下板部51の上側に配置され第2上側壁部332の外側面332aを形成する外側押さえ部53と、下板部51の上側で外側押さえ部53と突出部133との間に充填される砂54と、を有している。
下板部51は、長尺の平板状に形成され、板面が上下方向を向き、第1側壁部13に沿って水平方向に延びる向きに配置されている。図3に示すように、下板部51は、上側に仮設される外側押さえ部53と、突出部133との隙間全体の下側に配置されている。本実施形態では、下板部51は、上面のうちの第1側壁部13側の縁部近傍が突出部133の下面133bと当接し、第1側壁部13と離間する側の縁部が既に構築されている第2下側壁部331の外側面331aと当接している。これにより、下板部51は、上側に配置される外側押さえ部53と突出部133との間に充填された砂54が下側に落下しないように押さえることができる。
サポート52は、上下方向に延びる棒状に形成されている。サポート52は、下端部52aが第1底版部12の上面12aと当接し、上端部52bが下板部51の下面と当接し、第1底版部12と下板部51とを互いに離間させるように突っ張ることで下板部51を支持している。なお、サポート52を外すことで下板部51を第1側壁部13および第2側壁部33から取り外すことができる。
図3および図4に示すように、外側押さえ部53は、第2上側壁部332の外側面332aを形成するように仮設される押さえ板部531と、押さえ板部531の外側(第1側壁部13側)に固定されたC形鋼532と、を有している。
押さえ板部531は、重なった2枚の板材で構成されている。板材としては、例えば、コンパネ(コンクリートパネル)やべニア板が採用される。本実施形態では、外側押さえ部53に12mmの板材を採用していて、押さえ板部531の厚さ寸法は、24mm(12mm×2)となっている。
押さえ板部531は、板面が第1上側壁部132の突出部133の突出側の端面133aと対向する向きに配置されている。
C形鋼532は、上下方向に延びる向きでボルト・ナットなどの固定具533で押さえ板部531に固定されている。本実施形態では、C形鋼532は、ウェブが押さえ板部531と当接し、突出部133側に開口する向きに配置されている。
固定具533は、押さえ板部531の内側面(第2側壁部33が構築される側の面)531aから突出しないようにC形鋼532のウェブを押さえ板部531に固定している。本実施形態では、押さえ板部531の2枚の板材のうちの内側に配置された板材に、固定具533のボルトの頭部533aが嵌合する孔部534が形成され、ボルトの頭部533aの端面533bと押さえ板部531の内側面531aとが略面一となるように設定されている。
本実施形態では、サイズが100×50×20×3.2のC形鋼532を採用している。C形鋼532は、押さえ板部531に固定されると、押さえ板部531の厚さ方向の寸法が50mmとなる。
外側押さえ部53の厚さ寸法は、押さえ板部531の厚さ寸法24mmとC形鋼532の厚さ寸法50mmを合せた74mmとなる。このため、第2上側壁部332と第1上側壁部132の突出部133との間の寸法が100mmであっても。外側押さえ部53を第2上側壁部332と第1上側壁部132の突出部133との間に配置することができる。
外側押さえ部53は、下端部が下板部51の上面51aと当接し、第1側壁部13の上端部(床スラブ1の上端部)よりも上側に突出するように下板部51の上に仮設される。
本実施形態では、外側押さえ部53のC形鋼532の下端部近傍と第1上側壁部132の突出部133の下端部近傍との間にC形鋼532と突出部133との間隔を保持するキャンバー55が設けられている。これにより、外側押さえ部53の下部側が位置ずれしないように構成されている。
本実施形態では、外側押さえ部53の上端部は、床スラブ1の第1側壁部13の上部に設けられたパイプサポートなどの固定部材56(図1参照)によって床スラブ1に固定されている。これにより、外側押さえ部53の上部側が位置ずれしないように構成されている。
砂54は、例えば山砂などで、下板部51の上で外側押さえ部53と第1側壁部13の突出部133との間全体に上側から充填されるように構成されている。本実施形態では、砂54はC形鋼532の内部にも充填されるように構成されている。外側押さえ部53と突出部133との間に充填された砂54は、必要に応じて締め固められている。
砂54は、外側押さえ部53と突出部133との間に充填されることにより、外側押さえ部53と突出部133との間隔を保持し、外側押さえ部53の移動を防止している。このため、外側押さえ部53と第1側壁部13の突出部133との間にセパレータを設ける必要がない。
砂54は、サポート52が外されて、下板部51が第1側壁部13および第2側壁部33から取り外されると、下方に排出されるように構成されている。本実施形態では、砂54は、突出部133の下側の空部14に排出されるように構成されている。
外側型枠仮設工程では、まず、下板部51を仮設する(下板部仮設工程)。
下板部51を突出部133の下側に配置し、突出部133の下面133bおよび既に構築された第2下側壁部331の外側面331aに当接させる。下板部51を第1底版部12の仮設したサポート52で下側から支持する。
下板部仮設工程で仮設された下板部51の上側に、外側押さえ部53を仮設する(外側押さえ部仮設工程)。
外側押さえ部53を第2上側壁部332の外側面332aが形成される位置に沿って配置する。押さえ板部531の下端部と突出部133との間にキャンバー55を設置し、押さえ板部531の上端部を床スラブ1の第1側壁部13の上部に設けられた固定部材56で床スラブ1に固定する。
外側押さえ部仮設工程の後に、下板部51の上で外側押さえ部53と突出部133との間に砂54を充填する(砂充填工程)。
C形鋼532の内部にも砂54を充填する。外側押さえ部53と突出部133との間に砂54を充填することによって、外側押さえ部53が外側に移動することを防止する。
続いて、第2上側壁部332の内側(第1側壁部13と離間する側)に配置される内側型枠を仮設する(内側型枠仮設工程)。
内側型枠は、コンクリート構造の壁部を構築する際に使用される公知の構造のものとする。内側型枠の仮設や固定は、構台4を利用して行う。
構台4は、第2底版部32の上で、第2下側壁部331および第2上側壁部332よりも約800mm内側にH形鋼などの鋼材で組み立てられている。構台4と内側型枠との間は、作業者が通ることができるとともに、スペーサを設けることができるように構成されている。
内側型枠仮設工程の後に、内側型枠と外側型枠5との間に適宜配筋を行い、コンクリートを充填する(コンクリート充填工程)。
上側壁部構築工程においても、所定の高さごとにコンクリートを打ち継いで行ってもよい。このため、内側型枠仮設工程では、上側壁部の高さ方向全体の内側型枠を一度に仮設せずに、まず下側の層の内側型枠を仮設し、下側の層の内側型枠と外側型枠5との間に下側の層のコンクリートを充填するコンクリート充填工程を行った後に、上側の層の内側型枠仮設工程を行い、上側の層のコンクリート充填工程を行うようにしてもよい。
コンクリートが硬化し、所定の強度が発現したら、内側型枠を撤去する(内側型枠撤去工程)とともに、外側型枠5を撤去する(外側型枠撤去工程)。
内側型枠撤去工程は、公知の方法で適宜行う。
外側型枠撤去工程は、まず、サポート52および下板部51を撤去し、外側押さえ部53と突出部133との間の砂54を空部14に落下させて撤去する(砂撤去工程)。
砂撤去工程では、サポート52を緩めて下板部51から外し、下板部51を押さえ板部531と突出部133から外す。これにより、外側押さえ部53と突出部133との間の砂54が空部14に落下する。空部14に落下した砂54は、作業者が収集して撤去する。
このとき、外側押さえ部53は、固定部材56を介して床スラブ1の第1側壁部13に固定されているため、下板部51が撤去され、砂54が落下しても、落下せずに同じ位置に留まっている。下板部51の撤去もしくは砂54の撤去の際に、キャンバー55も撤去する。
続いて、外側押さえ部53を撤去する(外側押さえ部撤去工程)。
外側押さえ部撤去工程では、外側押さえ部53から固定部材56を取り外して、外側押さえ部53を床スラブ1の第1側壁部13から外すとともに、レッカーなどの重機で外側押さえ部53を吊り上げて、第1側壁部13の突出部133と第2側壁部33との間から取り出して撤去する。
内側型枠撤去工程および外側型枠撤去工程が完了したら構台4を撤去する。
このようにして浮基礎3が完成する。
次に、上述した浮基礎3の構築方法(コンクリート構造物の構築方法)および外側型枠5(型枠構造)の作用・効果について図面を用いて説明する。
本実施形態による浮基礎3の構築方法および外側型枠5では、外側型枠5の外側押さえ部53と突出部133との間に砂54を充填する構成である。これにより、外側押さえ部53と突出部133との間が狭隘で手を入れることができずセパレータを設けることができなくても、上側から外側押さえ部53と突出部133との間に砂54を充填することによって外側押さえ部53と突出部133とを所望の間隔をあけた状態に維持することができる。
また、下板部51を撤去することで外側押さえ部53と突出部133との間の砂54が空部14に落下するように構成されている。これにより、外側押さえ部53と突出部133との間が狭隘で作業者が手を入れることができなくても、砂54を外側押さえ部53と突出部133との間から撤去することができる。
砂54が撤去されると外側押さえ部53をコンクリート構造物と突出部133との間から上方または下方へ移動させれば撤去することができる。
このように、本発明では、既設構造物と新設のコンクリート構造物との間が狭隘な場合でも、新設のコンクリート構造物を構築することができる。
また、外側押さえ部53は、押さえ板部531にC形鋼532が固定された構成であることにより、C形鋼532によって外側押さえ部53の剛性を向上させることができる。また、C形鋼532の内部にも砂54を充填することにより、外側押さえ部53と突出部133との間隔を確実に維持することができる。
以上、本発明によるコンクリート構造物の構築方法および型枠構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、既設構造物が床スラブ1であり、新設されるコンクリート構造物が浮基礎3である。本発明は、コンクリート構造物と既設構造物との間隔が、上部側では一般的な型枠を仮設することが困難な狭隘な間隔であっても本発明の外側型枠を設置できて、下部側では落下した外側型枠5の砂54を一時的に収容できて作業者が作業を行うことができれば、既設構造物および新設されるコンクリート構造物の形態は上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、外側押さえ部53の押さえ板部531は、2枚の重ねられた板材で構成されているが、1枚や3枚以上の板材で構成されていてもよい。押さえ板部531の材料も適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、外側押さえ部53は、押さえ板部531にC形鋼532が固定された形態であるが、第2上側壁部332の外側面332aを形成できる構成であれば、上記以外の形態であってもよい。また、外側押さえ部53は、押さえ板部531にC形鋼532に代わる形鋼や鋼材、木材などが固定された形態であってもよい。
また、外側押さえ部53が押さえ板部531にC形鋼532が固定された形態である場合、C形鋼532の向きは適宜設定されてよい。
外側型枠5の形態は、コンクリート構造物の型枠として機能し、第1上側壁部132と第2上側壁部332との間に仮設可能な寸法であれば、上記以外の形態であってもよい。
また、外側押さえ部53と床スラブ1との固定方法は、上記以外であってもよい。
1 床スラブ(既設構造物)
3 浮基礎(コンクリート構造物)
5 外側型枠(型枠構造)
14 空部
51 下板部
53 外側押さえ部
54 砂
133 突出部
332a 外側面
531 押さえ板部
532 C形鋼

Claims (2)

  1. 既設構造物に隣接して新設のコンクリート構造物を構築するコンクリート構造物の構築方法において、
    前記既設構造物は、上部側に形成され下部側よりも前記コンクリート構造物側に突出する突出部を有し、前記突出部の下側には空部が形成されていて、
    前記コンクリート構造物が構築される領域における前記突出部と近接して対向する外側面に沿って外側型枠を仮設する外側型枠仮設工程と、
    前記コンクリート構造物が構築される領域における前記突出部と離間する内側面に沿って内側型枠を仮設する内側型枠仮設工程と、
    前記外側型枠と前記内側型枠との間にコンクリートを充填してコンクリート構造物を構築するコンクリート充填工程と、
    前記コンクリート充填工程の後に、前記内側型枠を撤去する内側型枠撤去工程と、
    前記コンクリート充填工程の後に、前記外側型枠を撤去する外側型枠撤去工程と、を有し、
    前記外側型枠仮設工程は、前記外側面と前記突出部との隙間を下側から覆う下板部を前記空部から仮設する下板部仮設工程と、
    下板部仮設工程の後に、前記下板部の上側において前記外側面に沿って外側押さえ部を仮設する外側押さえ部仮設工程と、
    前記下板部の上側において前記外側押さえ部と前記突出部との間に砂を充填する砂充填工程と、を有し、
    前記外側型枠撤去工程は、前記下板部を撤去し、前記砂を前記空部に落下させて前記外側押さえ部と前記突出部との間から撤去する砂撤去工程と、
    構築された前記コンクリート構造物と前記既設構造物との間から前記外側押さえ部を撤去する外側押さえ部撤去工程と、を有することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
  2. 前記外側押さえ部は、前記外側面に沿って仮設される押さえ板部と、
    上下方向に延びる向きで前記押さえ板部の前記突出部側に固定されたC形鋼と、を有し、
    前記砂充填工程では、前記C形鋼の内部にも前記砂を充填することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物の構築方法。
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