JP6979411B2 - 放射性環境におけるプールを清掃するための工具、機構および方法 - Google Patents

放射性環境におけるプールを清掃するための工具、機構および方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射性環境におけるプールを清掃するための工具に関する。清掃工具はプールに少なくとも部分的に浸漬可能である。
特に核燃料集合体といった放射性物質の貯蔵プールのための既知の構造による清掃工具は、シャーシ、吸引装置及び、吸引装置の下流に配置される濾過装置を備える。吸引装置及び濾過装置はシャーシに取り付けられる。それらは、プールの水を浄化するために、且つ/又はプールの底面に存在する物体を回収する際に使用される。
そうした清掃工具は、プールにおいて移動させ設置するのがかなり難しい。これらの工具の保守作業はやりにくい場合が多い。更にそれらは、特にプールの底面に降下又は堆積し得る、保守又は取扱い作業から生じるものといった、元素、断片又は物体の放射能によって汚染されやすい。
本発明は、従来技術の解決策において遭遇した課題を少なくとも部分的に解決しようとするものである。
これに関して本発明は、放射性環境におけるプールを清掃するための工具をその目的として有する。清掃工具は液体濾過装置及び少なくとも1つのポンプを備える。
本発明によれば、工具は、第1開口部、プールからの液体の吸込み口及び液体放出口を含む1つのタンクを備える。
第1開口部は、ポンプを少なくとも部分的に導入するとともにポンプを少なくとも部分的にタンクに収容するように設計されている。第1開口部とは別個の第2開口部は、濾過装置を少なくとも部分的に導入するとともに濾過装置を少なくとも部分的にタンクに収容するように設計されている。液体吸込み口は第2開口部に通じており、濾過装置が吸込み口とポンプとの間に配置され液体吸込み口をポンプに流体的に接続している。
工具はまた、第1開口部を閉鎖するように構成された蓋と、ポンプの放出口及び液体放出口に流体的に接続された圧力管とを備える。圧力管は蓋を貫通しており。ポンプ及び圧力管は蓋に固定して組み込まれている。
清掃工具は、プールからの液体を、少なくとも1つのポンプを通過させる前に、吸込み口から、引き続き濾過装置によって、吸込むように構成されている。
本発明によって、放射性元素、粒子又は物体によるポンプの汚染の危険性は低減する。それらが少なくとも1つのポンプに達する前に、濾過装置がこれらの要素を保持するように設計されているからである。濾過装置は液体吸込み口のすぐ下流に配置され、それによりタンク及びポンプの汚染を制限する。
更に、濾過装置及び少なくとも1つのポンプは互いに独立してアクセス可能で、それにより保守作業を容易にする。加えて、ポンプ、第1開口部の蓋及び圧力管を備えるポンピングユニットは、一体品としてタンクから取り外し/代替可能で、それにより特に保守作業を容易にする。
本発明は、一緒に組み合わせてもそうせずとも、以下の特徴のうちの1つ以上を任意に含み得る。
有利には、ポンプはタンクに付設され、濾過装置はタンクに付設される。
清掃工具の移動及びプールへのその設置はそれゆえ容易になる。
1つの特徴的な実施形態によれば、タンクは、第2開口部を閉鎖するように設計された少なくとも1つの蓋と、蓋のための閉鎖システムとを備える。蓋の閉鎖システムは、レバーと、蓋をタンクに対して斜めに開くために、一方でタンクに、他方でレバーに各々連結された2つのリニアアクチュエータロッドを備える。
この構成において、第2開口部の蓋はそれを閉鎖するためにねじ又はリベットをまったく備えなくてよく、それにより工具がプールの底面にある時にその開口を容易にする。
1つの有利な実施形態によれば、清掃工具は、圧力管を閉じるように構成されたバルブを含む。バルブは、第1開口部の蓋に関してポンプの反対側に配置される。
有利には、清掃工具は、第1開口部とは別個の第3開口部に導入されることによってタンクに収容される第2ポンプを備えており、第1開口部及び第3開口部は濾過装置の導入のために第2開口部の両側に配置されており、濾過装置はタンクの縦方向でポンプの間でタンクに収容されている。
1つの特徴的な実施形態によれば、清掃工具は、タンクの外部に配置されるとともにタンクを排水するように構成された排水バルブを含む。
排水バルブはそれゆえ容易にアクセス可能である。
本発明はまた、放射性環境におけるプール用清掃機構にも適用される。機構は、上述のような清掃工具と、清掃工具がプールの底面にある時に、プールの外部から少なくとも1つのポンプを制御し、且つ/又はポンプに電力を供給するように構成された制御及び/又は電力供給ユニットとを備える。
有利な実施形態によれば、清掃工具は、清掃工具の吸込み口と流体的に接続される吸込みパイプを備えており、吸込みパイプはプールの水面又はプールの底面の液体を吸込むように構成されている。
清掃工具はこのように、プールの液体を浄化することと、プールの底面に存在する放射性元素を吸込み、更に例えば粒子又は泡といったプールの水面に浮かんでいるそれらを吸込むことの両方を可能にする。
別の有利な実施形態によれば、吸込み口は少なくとも1つの吸込み口チューブを備えており、機構は、吸込みパイプを吸込み口チューブに流体的に接続するノズルアダプタを備えており、ノズルアダプタは、把持用突起部と、ノズルアダプタを吸込み口チューブに挿入するように構成された円錐台形表面とを備える。
この場合、吸込み口チューブへの吸込みパイプの接続は容易になる。
本発明はまた、上述のような清掃工具及び/又は上述のような清掃機構によって、プールを清掃するための方法にも関連している。清掃方法は、清掃工具をプールに浸漬させるステップを含み、タンクはあらかじめ、ポンプの汚染物質がほとんどないか、又はまったくない第1の液体で満たされている。
タンクに当初存在する液体はその後タンクから放出され、それにより吸込みパイプからの水の吸込み及びこの水の浄化が生じる。
加えて、本発明は、上述のような清掃機構の吸込み口チューブに吸込みパイプを遠隔で接続するための方法に関連している。方法は、プールの外部からノズルアダプタをその突起部によって把持するステップと、プールの外部からノズルアダプタを吸込み口チューブに挿入するステップとを含む。
吸込みパイプはその後、タンクがプールの底面に留まっている間に交換でき、それにより操作員を放射及び放射能汚染にさらす危険性を制限する。
本発明は、添付図面を参照しつつ、完全に指示的であって決して制限的にではなく提示された例示的な実施形態の説明を読むことにより、更に良好に理解される。
第1実施形態に従ったプール用清掃工具の概略立面図である。 第1実施形態に従った清掃工具の概略分解図である。 清掃工具の吸込み口の適合用先端の組立を例示する概略立面図である。 第1実施形態に従った清掃工具を用いたプールの環境の清掃を例示している。 第1実施形態に従った清掃工具を用いたプールの水面の清掃を例示している。 第1実施形態に従った清掃工具を用いたプールの底面の清掃を例示している。
異なる図の同一、類似又は相当部分には、1つの図から別の図への移行を容易にするために同じ参照数字を付している。
図1及び2は、放射性物質貯蔵用プール10のための清掃工具2を示している。
図4乃至6を併せて参照すれば、プール10は、2つの対向する側面11、13及び側面11、13の間の底面12を備える。プール10は液体(一般に水)を収容する。浮遊状態の放射性元素、浮遊元素又は、プールの底面12に存在する物体は、プール10を汚染しがちである。
清掃工具2は、タンク5、タンク5の支持20、濾過装置3、第1ポンピングユニット40及び第2ポンピングユニット42を備える。タンク5は、ポンピングユニット40、42及び濾過装置3を少なくとも部分的に収容する。
清掃工具2は、タンク5に通じているプール10から入る液体の吸込み口6と、各々のポンピングユニット40、42の下流に配置された液体放出口7のほか、タンク5を排水するための排水バルブ21とを備える。
本開示において、より詳しくは図4に関して以後、用語「上流」及び「下流」は、工具2の通常運転中の清掃工具2における液体の流れに関して使用する。
濾過装置3は、タンク5の縦方向X−Xで第1ポンピングユニット40と第2ポンピングユニット42との間に配置される。
より詳しくは図2を参照すれば、タンク5は、外壁50によって画成され縦方向X−Xに延びる円筒体51を備える。
タンク5は、濾過装置3を導入するための中心開口部54、第1ポンピングユニット40のための第1開口部52及び第2ポンピングユニット42のための第3開口部56を備える。これらの開口部52、54、56は円筒体51に通じている。
円筒体51は貯水槽の形状をしている。それは、支持20を形成しプール10の底面12で支持される、文字「I」の全体的形状の2つの壁要素22の上に載っている。
タンク5は、第1ベイルと呼ばれる持上げ用ベイル23を含み、これはその2つの反対側の側端部で円筒体51に枢転式に連結されている。持上げ用ベイル23により、清掃工具2を移動させプール10の底面12に据えることが可能になる。
開口部52、53、54は支持20の反対側で円筒体51の上部に配置される。
中心開口部54は、タンク5の縦方向X−Xに沿って第1開口部52と第3開口部56との間に配置される。
中心開口部54は円筒体51から突出する環状リム55によって画成される。第1開口部52は円筒体51から突出する環状リム53によって画成される。第3開口部56は円筒体51から突出する別の環状リム53によって画成される。
第3開口部56は第1開口部52とほぼ同一である。中心開口部54は第1開口部52よりも大きい直径を有する。
中心開口部54は、濾過装置3を覆う蓋61によって閉鎖されるように設計されている。第1開口部52及び第3開口部56は各々、ポンピングユニット40、42のポンプ41を保護する蓋43によって閉鎖されるように設計されている。
濾過装置3及びポンピングユニット40、42は、放射性元素、断片又は物体を除去することによってプール10の水を浄化するために使用される。
濾過装置3は複数のフィルタ31を備えており、そのうちの5つが図2に示されている。これらのフィルタ31は中心開口部54においてソケット内に収容されており、液体吸込み口6の下流にある。フィルタ31はタンク5に一体化して収容されるように設計されている。
フィルタ31の各々はその上端部にハンドル33を備えるカートリッジフィルタであり、清掃工具2を浸漬させた時に容易に交換可能である。
清掃工具2において液体流量が十分に少ない場合、特定のフィルタ31はストッパ(図示せず)で代替できる。
第1ポンピングユニット40は、第1ポンプ41、蓋43、ポンプ41の放出口と流体的に接続された圧力管44及び放出バルブ45を備える。第1ポンピングユニット40はまた、蓋43に付設され蓋43から突出する持上げ用突起部46を含む。
ポンプ41は、プールに存在する放射性元素、断片又は物体からそれを保護するタンク5に一体化して収容されるように設計されている。
蓋43は、第1開口部52を閉鎖するために第1開口部52のリム53に螺設されるように構成されている。
圧力管44は曲がり形状をしており、蓋43を貫通している。それは吐出し管71に接続されている。
放出バルブ45は圧力管44と吐出し管71との間に配置されている。それは圧力管44を開閉するように構成されている。
圧力管44の一部、放出バルブ45はタンク5の外部に配置されており、清掃部材2が浸漬した時にそれらの遠隔操作を容易にする。
持上げ用突起部46はポンピングユニット40を把持するために使用される。第1ポンピングユニット40は、単一ユニットとして移動可能なので、いっそう容易に移動可能である。第1ポンピングユニット40の保守作業はそれゆえ容易になる。
第2ポンピングユニット42は第1ポンピングユニット40と同一である。
第2ポンピングユニット42の圧力管44もまた放出バルブ45によって吐出し管(図示せず)に接続されている。
中心開口部54は、プレート69、2つの吸込み口チューブ60、開放レバー91及び持上げ用ベイル63を備える蓋61によって閉鎖される。
プレート69は、中心開口部54に支持されており、開口部54の環状リム55に押しつけられることによって閉鎖している。
吸込み口チューブ60の各々は、プレート69に螺設され、プレート69を貫いて通じている。吸込み口チューブ60は共同で、清掃工具2の通常運転中、清掃チューブ2における唯一の液体吸込み口6を形成する。
開放レバー91はその端部の各々でプレート69に枢転式に連結されている。開放レバー91はまた、その側端部の各々で、リニアアクチュエータ93、95によってタンクの円筒体51に枢転式に連結されている。
開放レバー91は、清掃工具2が浸漬した時に把持して、濾過装置3にアクセスしフィルタ31を交換可能なように設計されている。それにより、蓋61はタンク5に対して斜めに開き、中心開口部54にアクセス可能になる。
リニアアクチュエータ93、95の各々は、その縦方向端部の一方で、それが枢転式に取り付けられる軸となる支持96によって円筒体31に連結され、その他方の縦方向端部でレバー91に連結されている。
レバー91及びリニアアクチュエータ93、95は共同して、中心開口部54の蓋の開閉システム9を形成する。
清掃工具2は、ポンピングユニット40、42の下流で、円筒体51の両側に配置された2つの液体放出口7を備える。放出口7は、タンク5の縦方向X−Xで互いに反対側に向けられている。各々の放出口7は、放出バルブ45の1個に接続している側の反対側で、吐出し管71の1個の一端に配置される。
排水バルブ21は、保守作業中にタンク5の液体放出口を形成する。それはタンク5の底部の近傍且つ支持20の近傍で円筒体51に付設される。それは円筒体51の外部に向けて突出する。
図3乃至6を併せて参照すれば、清掃工具2は、ケーブル85によって制御及び電力供給ユニット84と電気的に接続されるように構成されている。この制御及び電力供給ユニット84は、清掃工具2がプール10の底面にある時に、プール10の外部の傍らにあるように設計されている。
清掃工具2の入口チューブ60の各々は、吸込みパイプ62と着脱可能に接続できる。
たぶんクリップ82を備えたポール81を含む操作工具80は、浸漬した時に清掃工具2の始動、停止又は保守作業を行うために使用される。
清掃工具2、電力供給ユニット84、ケーブル85、吸込みパイプ62及び操作工具80は、共同してプール10の清掃機構1を形成する。
制御及び電力供給ユニット84は、放射線及び放射能汚染から保護された操作員によって操作されるように設計された電気筐体を備える。それは、清掃工具2が浸漬した時に、清掃工具2に電力を供給することと、ポンプ41の動作を制御することの両方に使用される。
電気ケーブル85は耐水性である。それは、電力供給ユニット84からポンプ41へ電源を供給し、制御装置84からポンプ41へ命令を中継するために使用される。
特に図4を参照すれば、吸込み口チューブ60は一般に、清掃工具2がプールの中間部から水を吸込み濾過する時に、いずれの吸込みパイプ62にも接続されない。
図5を参照すれば、吸込みパイプ62は、サーフェススキマー64と接続されている時に、プールの水面の近くで水を吸込むために使用される。サーフェススキマー64は吸込みパイプ62から脱着可能である。
図6を参照すれば、吸込みパイプ62は、ポール81によってプールの底面12の近くに保持された時に、プールの底面12を吸引するために使用される。
パイプ62は、清掃工具2に対してポール81によってプール10の中で動かされるために十分に柔軟である。
代替として、吸込みパイプ62は、プールの外部から制御される水面下で使用可能なロボット(例えばCyberia社が市販する“Char Huggy”型式のロボット)によって保持され動かされる。
吸込みチューブ62の直径に応じて、吸込みチューブ62は、ノズルアダプタ66によって吸込み口チューブ60の1つに接続できる。
図3に示されたノズルアダプタ66は、例えば強制的に吸込み口チューブ60に挿入されるように設計されている円錐台形外面68を含む。
それは、円錐台形表面68の反対側に、吸込みパイプ62の直径に適した上部開口部66aを備える。ノズルアダプタ66により、様々な直径のパイプ62が吸込み口チューブ60に接続可能になる。
ノズルアダプタ66はまた、清掃工具2が浸漬した時にクリップ82を用いて操作可能なようにする把持用突起部67を含む。
更に、クリップ82により、ポンピングユニット40、42の各々の蓋43は、それをタンク5からねじを外して取り外すことによって、又はその閉鎖システム9を枢転させて中心開口部54の蓋61を取り外すことによって、開放できる。
クリップ82はまた、第1ベイル23によって把持することにより清掃工具2を移動させる、それぞれのハンドル33によって把持することによりフィルタ31を移動させる、及び/又は各自の持上げ用突起部46によって把持することによりポンピングユニット40、42を移動させるために使用される。
最後に、クリップ82は、放出バルブ45の各々の開閉及び排水バルブ21の開閉を可能にする。
清掃機構1の運転は図4に関してより詳しく例示される。
タンク5は、プール10に浸漬される前に、ポンプ41の汚染物質をそれほど持たないか、又はポンプ41の汚染物質がほとんどない水で満たされる。
清掃工具2がプール10の底面12に置かれる時に、ポンプ41及び濾過装置3はタンク5の適位置にあり、開口部52、54、56は蓋43、61によって閉鎖され、排水バルブ21及び放出バルブ45は閉じられる。
その後、制御装置84はポンプ45の各々の運転を始動し、放出バルブ45は開かれる。タンク5に当初存在する液体は、放出口7の各々によって、流れ線Fに沿ってポンプ45によって放出され、やがてプール10に流入する。
一般にきれいな水である液体のこの放出により、流れ線Fに沿った吸込み口6によるプールからの水の吸込みが生じる。プールからの潜在的に汚染された水はその後、直ちに流れ線Fに沿ってフィルタ31に移る。フィルタ31は、プールの水の浮遊状態の放射性元素、断片又は物体その他の汚染物質を保持し、それによりタンク5及びポンプ41の汚染を制限しポンプ41の損傷を回避する。
すでに濾過され、タンク5を満たしていたプール10からの水はその後、流れ線F3に沿ってポンプの各々によって吸込まれ放出口7へ運ばれる。
図5に関して、吸込み口6は少なくとも1つの吸込みパイプ62に接続されている。吸込みパイプ62は、吸込み口6の端部の反対側のその端部でサーフェススキマー64に接続されており、これはプールの水面の近くで、水、潜在的に放射性の粒子、及び浮遊元素その他の汚染物質を吸込む。
この水及びその汚染物質は引き続き、ポンプ41の吸込み作用により吸込み口6に誘導され、濾過されてから、上述の通り放出される。
図6に関して、入口パイプ62は、ポール81によってプールの底面12に当てて保持され、水、放射性物質及び、プールの底面に存在する他の汚染物質を吸込む。
プール清掃作業が終了すると、タンク5は排水バルブ21を開くことによってプールの上方に排水される。
清掃工具2はこのように、プール10の水面、中間部及び底面を効果的に清掃可能にする一方、清掃工具2の設置、始動及び保守の作業を容易にしながら、ポンプ41及びタンク6を汚染から、更に放射性元素、断片又は物体による機械の損傷からより効果的に保護する。
当然ながら、本発明の開示の範囲を逸脱することなく、まさに上述した本発明には当業者によって様々な修正が適用できる。
詳しくは、開口部52、54、56は、タンク5の上部ではなく他の場所に、例えばタンク5の側部に配設できる。それらは整列していなくてもよい。
清掃工具2は、単一のポンピングユニット40又は、2基を超えるポンピングユニット40、42を備え得る。
タンク5には持上げ用ベイル23がなくてもよい。
清掃工具は吐出し管71をまったく備えていなくてもよい。この場合、放出口7は放出バルブ45に配置される。
更に、吸込み口6及び放出口7の数は、清掃工具2で循環する液体の流量に応じて変更できる。
1 清掃機構
2 清掃工具、清掃部材、清掃チューブ
3 濾過装置
5 タンク
6 液体吸込み口、吸込み口
7 液体放出口、放出口
9 蓋の開閉システム、閉鎖システム
10 放射性物質貯蔵用プール
11、13 側面
12 底面
20 支持
21 排水バルブ
22 壁要素
23 持上げ用ベイル、第1ベイル
31 フィルタ
33 ハンドル
40 第1ポンピングユニット
41 ポンプ、第1ポンプ
42 第2ポンピングユニット
43 蓋
44 圧力管
45 放出バルブ
46 持上げ用突起部
50 外壁
51 円筒体
52 第1開口部
53 環状リム
54 中心開口部
55 環状リム
56 第3開口部
60 吸込み口チューブ、入口チューブ
61 蓋
62 吸込みパイプ、吸込みチューブ
63 持上げ用ベイル
64 サーフェススキマー
66 ノズルアダプタ
66a 上部開口部
67 把持用突起部
68 円錐台形外面
69 プレート
71 吐出し管
80 操作工具
81 ポール
82 クリップ
84 制御及び電力供給ユニット
85 ケーブル
91 開放レバー
93、95 リニアアクチュエータ
96 支持
F1、F2、F3 流れ線

Claims (11)

  1. 放射性環境におけるプール(10)用清掃工具(2)であって、
    液体濾過装置(3)と、
    少なくとも1つのポンプ(41)と、を備えており、
    前記清掃工具(2)はタンク(5)を備えており、タンク(5)は、
    前記ポンプ(41)を少なくとも部分的に導入するとともに前記ポンプ(41)を少なくとも部分的に前記タンク(5)に収容するための第1開口部(52)と、
    前記第1開口部(52)とは別個の、前記液体濾過装置(3)を少なくとも部分的に導入するとともに前記液体濾過装置(3)を少なくとも部分的に前記タンク(5)に収容するための第2開口部(54)と、
    前記プール(10)からの液体吸込み口(6)であって、前記液体吸込み口(6)は前記第2開口部(54)に通じており、前記液体濾過装置(3)が、前記液体吸込み口(6)と前記ポンプ(41)との間に配置されることにより前記液体吸込み口(6)が前記ポンプ(41)に流体的に接続する、液体吸込み口(6)と、
    液体放出口(7)と、を含んでおり、
    前記清掃工具(2)は、前記第1開口部(52)を閉鎖するように構成された蓋(43)と、前記ポンプ(41)の放出口及び前記液体放出口(7)に流体的に接続されている圧力管(44)とを備えており、
    前記圧力管(44)は前記蓋(43)を貫通しており、前記ポンプ及び前記圧力管(44)は前記蓋(43)に固定して組み込まれていることを特徴とする、清掃工具。
  2. 前記ポンプ(41)は前記タンク(5)に付設されており、前記液体濾過装置(3)は前記タンク(5)に付設されている、請求項1に記載の清掃工具(2)。
  3. 前記清掃工具(2)は、前記第2開口部(54)を閉鎖するように設計された1つの蓋(61)と、前記蓋の閉鎖システム(9)とを備えており、前記閉鎖システム(9)は、
    レバー(91)と、
    一方で前記タンク(5)に、他方で前記レバー(91)に各々連結された2つのリニアアクチュエータ(93、95)とを含んでおり、前記リニアアクチュエータ(93、95)は、蓋(61)を前記タンク(5)に対して斜めに開くように構成されている、請求項1または2に記載の清掃工具(2)。
  4. 前記圧力管(44)を閉じるように構成されたバルブ(45)を備えており、前記バルブ(45)は前記第1開口部(52)の前記蓋(43)に関して前記ポンプ(41)の反対側に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載の清掃工具(2)。
  5. 前記第1開口部(52)とは別個の第3開口部(56)に導入されることによって前記タンク(5)に収容される第2ポンプ(41)を備えており、前記第1開口部(52)及び前記第3開口部(56)は前記液体濾過装置(3)の導入のために前記第2開口部(54)の両側に配置されており、
    前記液体濾過装置(3)は前記タンクの縦方向(X−X)で前記ポンプ(41)の間で前記タンク(5)に収容されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の清掃工具(2)。
  6. 前記タンク(5)の外部に配置されるとともに、前記タンク(5)を排水するように構成された排水バルブ(21)を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の清掃工具(2)。
  7. 放射性環境におけるプール(10)用清掃機構(1)であって、前記清掃機構(1)は、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の清掃工具(2)と、
    前記清掃工具(2)が前記プールの底面(12)にある時に前記プール(10)の外部から前記ポンプ(41)を制御し、且つ/又は前記ポンプ(41)に電力を供給するように構成された制御及び/又は電力供給ユニット(84)とを備える清掃機構。
  8. 前記清掃工具(2)の前記液体吸込み口(6)と流体的に接続される吸込みパイプ(62)を備えており、前記吸込みパイプ(62)は前記プール(10)の水面又は前記プール(10)の底面(12)の液体を吸込むように構成されている、請求項7に記載の清掃機構(1)。
  9. 前記液体吸込み口(6)は少なくとも1つの吸込み口チューブ(60)を備えており、
    前記清掃機構(1)は前記吸込みパイプ(62)を前記吸込み口チューブ(60)に流体的に接続するノズルアダプタ(66)を備えており、
    前記ノズルアダプタ(66)は、把持用突起部(67)と、前記ノズルアダプタ(66)の先端を前記吸込み口チューブ(60)に挿入するように構成された円錐台形表面(68)と、を備える、請求項8に記載の清掃機構(1)。
  10. 請求項1から6のいずれか一項に記載の清掃工具(2)、及び/又は請求項8から9のいずれか一項に記載の清掃機構(1)によってプール(10)を清掃するための方法であって、
    前記清掃工具(2)を前記プールに浸漬させるステップと、前記タンク(5)はあらかじめ、前記ポンプ(41)の汚染物質がほとんどないか、又はまったくない第1の液体で満たされており、
    前記ポンプ(41)の運転を始動するステップとを含む、方法。
  11. 請求項9に記載の清掃機構(1)の吸込み口チューブ(60)に吸込みパイプ(62)を遠隔で接続するための方法であって、
    前記プール(10)の外部から前記ノズルアダプタ(66)をその突起部(67)によって把持するステップと、
    前記プール(10)の外部から前記ノズルアダプタ(66)を前記吸込み口チューブ(60)に挿入するステップとを含む、方法。
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