以下、本発明の第一の実施形態に係る電源タップを、図1ないし図7を参照して説明する。電源タップ1は、例えば一般家屋のコンセントから離れた場所にあって、電気器具に電源を供給するための電気器具であり、電源タップ1はテーブルタップとも称する。
図1,図2に示すように、電源タップ1は、電源タップ本体2と、一対の脚部材3,4と、介装部材5とを備える。
電源タップ本体2は、上面6と、上面6に対向する下面(底面に相当する)7と、上面6および下面7を一体的に形成する両側の側面8,9、および一方側、他方側の端面10,11とを備えて、直方体形状に形成されている。
上面6には、パーソナルコンピュータ等のコンセントを挿入する、一対で一組となる電源挿入孔(コンセント挿入口)12が、一列の方向(直方体形状の長手方向である軸心方向)に複数備えられている。電源挿入孔12(12a,12b,12c)は、一方側と他方側とで離間距離が異なる。本実施形態では、一方側の電源挿入孔12(12a)に対して他方側の電源挿入孔12(12b)が、離間距離を長くするよう配置されている。他方側の電源挿入孔12(12b)は、アダプタ付きのコンセント50を挿入するために、一方側の電源挿入孔12(12a)よりも離間距離が長い。また、一方の端面10にも、一対で一組となる電源挿入孔12(12c)が形成されている。
電源タップ本体2の直方体形状として、電源タップ本体2を床面(例えば設置面)13に設置した場合、上面6の長手方向(電源挿入孔12が並んだ方向)を電源タップ本体2の長さとして特定し、床面13に設置した場合に、長さに水平面内で直行する方向が幅として特定され、長さおよび幅に直行する方向が高さとして特定される。
図3に示すように、電源タップ本体2の内部には、電源挿入孔12ごとに電極14が配置されている。各電極14は電気的に接続され、電源タップ本体2の他方の端面11からコンセントに向けて導かれるコード15が導出されており、コード15は各電極14に電気的に接続されている。
図1ないし図3に示すように、脚部材3,4は、電源タップ本体2の下面7のうち端面10,11(両側端部)側に配置されている。本実施形態では、脚部材3,4は同様の形状であるから、長さ方向の一方の脚部材3についてその構成を説明して、長さ方向の他方の脚部材4に兼用する。
図2、図4に示すように、脚部材3は、脚上面16、脚上面16に平行な脚下面17、両側の脚側面18a,18b、両側の脚端面19a,19bを備えて、電源タップ本体2の高さよりも低い板状(略直方体形状)に形成されている。したがって、脚側面18a,18bおよび脚端面19a,19bは、電源タップ本体2の高さよりも小さく設定されている。
図4に示すように、脚部材3は、その脚下面17、脚上面16、および電源タップ本体2の下面7に、高さ方向に沿う支軸20を貫通させて、電源タップ本体2に支持されている。支軸20は、軸受け(符号省略)を介して下面7に支持され、支軸20の頭部21aは脚部材3に没せられている。
支軸20は、脚部材3の幅方向中心で、電源タップ本体2の下面7の一方端部側に形成されている。脚部材3は、支軸20周りに回動することで、電源タップ本体2に収納された収納姿勢X、および電源タップ本体2から突出した突出姿勢Yに切替え自在である。
脚部材3の収納姿勢Xにおいて、脚部材3における脚上面16および脚下面17は、電源タップ本体2の長さに沿っている。脚部材3の収納姿勢Xにおいては、脚部材3の両側の脚側面18a,18bは、電源タップ本体2の側面8,9と面一であり、脚部材3の一方の脚端面19aは、電源タップ本体2の一方の端面10と面一である。換言すれば、収納姿勢Xとは、脚部材3の両側の脚側面18a,18bが電源タップ本体2の側面8,9と面一であり、脚部材3の一方の脚端面19aが、電源タップ本体2の一方の端面10と面一の状態である。
脚部材3の他方の脚端面19bは、支軸20を中心とした円弧状に形成されている。なお、脚部材3の幅中心には、脚部材3の突出姿勢Yにおいて使用可能なねじ孔21が形成されている。また、ねじ孔21に隣合って該ねじ孔21よりも大径の孔部21Aが形成されている。この孔部21Aの周面には、タップが形成されていない。
このような構成の脚部材3が、電源タップ本体2の下面7の両側に配置した支軸20を介して、一対(脚部材3,4)で設けられる。一方の支軸20は、脚部材3の幅方向中心で、脚部材3の一方端部側に形成されているから、他方の支軸20も、脚部材4の幅方向中心で、脚部材4の他方端部側に形成されている。また、ねじ孔21は、支軸20から等距離に配置されている。孔部21Aは、ねじ孔21と支軸20の間に配置されている。
支軸20が、脚部材3,4の一方端部側、他方端部側に設けられていることにより、前述したように、脚部材3,4は、電源タップ本体2に収納された収納姿勢X、および電源タップ本体2から突出した突出姿勢Yに切替え自在とされる。
脚部材3,4は、突出姿勢Yにおいて、支軸20周りの回動により、電源タップ本体2の長さ(一方向)に沿って電源タップ本体2の外側に突出する第一姿勢Y1に切替えることができる(図5参照)。電源タップ本体2の長さに沿って電源タップ本体2の外側に突出するとは、支軸20周りの脚部材3,4の回動により、両脚部材3,4の長さが、電源タップ本体2の長さに沿う状態のことである。
また、脚部材3,4は、突出姿勢Yにおいて、支軸20周りの回動により、電源タップ本体2に対して、電源タップ本体2の長さとは異なる方向に位置ずれして、電源タップ本体2の外側に突出する第二姿勢Y2に切替えることができる(図6等参照)。電源タップ本体2の長さとは異なる方向に位置ずれをして電源タップ本体2の外側に突出するとは、脚部材3,4の長さが、支軸20周りにおいて第一姿勢Y1とは異なる方向に位置する状態のことである。なお、図6においては、脚部材3,4は、電源タップ本体2の幅方向に、長さ方向を向けて突出している。
すなわち第二姿勢Y2は、脚部材3,4における第一姿勢Y1以外の支軸20周りの姿勢であり、したがって、電源タップ本体2を床面13に設置した場合では、第一姿勢Y1以外の支軸20周りの水平姿勢を取り得る。そして、第一姿勢Y1および第二姿勢Y2において、脚部材3,4の脚下面17全体が、床面13に当接する脚22である。
図2に示すように、介装部材5は、脚部材3,4の間にあって、両脚部材3,4に隙間25を介して配置される。具体的に、介装部材5は、電源タップ本体2の側面8,9と面一な部材側面26a,26bと、電源タップ本体2の下面7と平行な部材下面27と、一方および他方の部材端面28a,28bとを備えて、直方体形状に形成されている。部材側面26a,26bは、電源タップ本体2の高さに比べて小さく形成されて、脚部材3,4と同一の高さを有する。介装部材5の内部は空間に形成されている。
部材端面28a,28bは、脚部材3の脚端面19a,19bの凸部に沿うよう、長さ方向中心部に向かって凹面状に形成されている。また、介装部材5の部材下面27には、例えば、壁面に突設されたフックに引掛け可能なフック孔29が、長さ方向に離間して形成されている。
ところで、各支軸20は、脚部材3,4の幅方向中心で、脚部材3,4の端部側に形成されているから、第一姿勢Y1および第二姿勢Y2においては、脚部材3,4は、電源タップ本体2の下面7側に位置する部分と、電源タップ本体2の外側に位置する部分とが生じる。特に、電源タップ本体2の外側に位置する部分を本体外領域23,24として、以下に特定する。
上記構成を有する電源タップ1において、電源タップ本体2を、例えば床面13に設置する場合を想定する。電源タップ本体2の設置場所によっては、電源タップ本体2を使用するユーザの足が不測に電源タップ本体2を転倒させる方向に働いたり、商品に接続されたコードが存在して、これが電源タップ本体2を転倒させる方向に働いたりする場合等がある。このように電源タップ本体2を転倒させる力を、外力として特定する。
脚部材3,4は、突出姿勢Yのうち、第一姿勢Y1および第二姿勢Y2を取り得る。また、電源タップ本体2は、その上面6に電源挿入孔12が一列の方向に複数備えられている直方体形状であって、前記コンセントが電源挿入孔12の複数個所に挿入され得る。
図5には、脚部材3,4の第一姿勢Y1を示す。上述のように、脚部材3,4は、支軸20周りの回動により、電源タップ本体2の長さに沿って電源タップ本体2の外側に突出する。具体的には、第一姿勢Y1では、脚部材3,4は、支軸20周りの回動により、電源タップ本体2の長さに沿って本体外領域23,24が位置する。第一姿勢Y1では、脚部材3の本体外領域23が電源タップ本体2の端面10の外側に位置し、脚部材4の本体外領域24が、電源タップ本体2の端面11の外側に位置する。また、第一姿勢Y1では、脚端面19bどうしが最も離れた状態にある。
また、脚部材3,4の第一姿勢Y1では、脚部材3,4の脚端面19bは、支軸20を中心とした円弧状に形成されており、介装部材5の部材端面28a,28bは、脚部材3,4の脚端面19bの凸部に沿うよう、長さ方向中心部に向かって凹面状に形成されている。このため、脚部材3,4が支軸20周りに円滑に回動する。
第一姿勢Y1では、脚部材3,4の本体外領域23,24が、電源タップ本体2の端面10,11の外側に位置し、脚部材3,4の脚下面17の略全体が床面13に当接する脚22となる。
第一姿勢Y1では、電源タップ本体2の上面6の長さが長く、コンセントが一対の電源挿入孔12、あるいは複数個所の電源挿入孔12に挿入されて、電源タップ本体2の長さ方向に対して外力が働いたとしても、電源タップ本体2(電源タップ1)の転倒を防止して、その姿勢を安定させられる。
脚部材3,4は、電源タップ本体2の下面7に設けられている。このため、電源タップ1の重心がその分だけ低くなり、床面13に対し電源タップ本体2が安定しやすい。また、脚部材3,4が下面7に設けられていると、脚部材3,4が底面(下面7)から外側へ突出して、設置面に接触する。そのため、電源タップ本体2が安定し易い。また、脚部材3,4と介装部材5の高さは同じであり、脚部材3,4の間に挟まれた介装部材5の部材下面27の略全体も床面13に当接して、介装部材5の部材下面27は電源タップ本体2の脚として機能するから、電源タップ本体2の姿勢が安定する。
電源タップ本体2の一方の端面10には、電源挿入孔12(12c)が形成されている。この電源挿入孔12(12c)には、一対の電源挿入孔のみが形成された別の電源タップ(図示せず)が挿入されることも多い。別の電源タップを使用する際には、そのコードが外力として電源タップ本体2の長さ方向に働くこともあり得る。したがって、脚部材3,4の第一姿勢Y1は、このような外力に対しても、電源タップ本体2の姿勢を安定させられる。
図6に、脚部材3,4における第二姿勢Y2の一例を示す。前述のように、第二姿勢Y2は、脚部材3,4の突出姿勢Yにおいて、支軸20周りの回動により、電源タップ本体2の長さとは異なる方向に位置ずれして、電源タップ本体2の外側に突出する姿勢である。
具体的に、図6に示す第二姿勢Y2は、脚部材3,4が支軸20周りに回動して、脚部材3,4の本体外領域23,24が、電源タップ本体2の他方の側面9の外側に位置した姿勢である。また、第二姿勢Y2では、脚部材3,4の脚端面19bが側面9の外側に位置する。第二姿勢Y2では、脚部材3,4の脚下面17の略全体が床面13に当接する脚22としている。
他方側の電源挿入孔12(12b)には、アダプタ付きのコンセント50が挿入することが可能であり、アダプタ付きのコンセント50は、一方側に挿入される電源挿入孔12(12a)のコンセントよりも大重量である。しかしながら、特に図6に示す第二姿勢Y2によれば、脚部材3,4の本体外領域23,24が電源タップ本体2の他方の側面9の外側に突出するように位置しているので、ユーザ自身が、アダプタ付きのコンセント50の向きを考慮したうえで、アダプタ付きのコンセント50が外力として働いた場合に、脚部材3,4が支えとなって、電源タップ本体2の姿勢を安定させられる。また、上記と同様、介装部材5の部材下面27も、電源タップ本体2の脚として機能する。
この第二姿勢Y2によれば、電源タップ本体2の他方の側面9の外側に突出した状態であるから、電源タップ本体2の一方の側面8に外力が働いた場合に、電源タップ本体2の転倒を防止し、電源タップ本体2を安定させられる。
図7に、脚部材3,4の第二姿勢Y2の他の例を示す。図7に示す第二姿勢Y2は、脚部材3,4が支軸20周りに回動して、脚部材3,4の本体外領域23,24が電源タップ本体2の一方の側面8、他方の側面9の外側に突出するように位置し、脚部材3,4の脚下面17の略全体が床面13に当接する脚22とした状態である。また、この第二姿勢Y2では、脚端面19どうしが一方の側面8、他方の側面9の外側に位置する。また、前述のように、介装部材5の部材下面27も、電源タップ本体2の脚として機能する。
図7の第二姿勢Y2によれば、電源タップ本体2の一方の側面8の外側に、一方の脚部材3の本体外領域23が位置し、他方の側面9の外側に、他方の脚部材4の本体外領域24が位置するから、一方の側面8および他方の側面9の何れかに外力が働いた場合に、電源タップ本体2の転倒を防止して、電源タップ本体2の姿勢を安定させられる。
特に図7に示す第二姿勢Y2によれば、電源タップ本体2の一方の側面8の外側に、一方の脚部材3の本体外領域23が位置し、他方の側面9の外側に、他方の脚部材4の本体外領域24が位置するから、他方側の電源挿入孔12(12b)に対するアダプタ付きのコンセント50の向きを考慮することなく、電源タップ本体2の姿勢を安定させられる。
前述のように、第二姿勢Y2は、脚部材3,4における第一姿勢Y1以外の支軸20周りの姿勢であり、電源タップ本体2を床面13に設置した場合では、第一姿勢Y1以外の支軸20周りの水平姿勢を取り得る。すなわち、図6および図7に示した脚部材3,4の状態に限定されず、電源タップ本体2に外力が働く方向によって、第二姿勢Y2は、第一姿勢Y1以外の支軸20周りの水平姿勢を取り得ることは勿論である。
また、一方の脚部材3の長さを、電源タップ本体2の長さ方向に沿わせ、他方の脚部材4を、外力に応じて電源タップ本体2の長さ方向に沿わせないこともあり得る。双方の脚部材3,4の長さを電源タップ本体2の長さ方向に沿わせことが第一姿勢Y1であるから、このような場合も、第二姿勢Y2である。逆に、他方の脚部材4の長さを、電源タップ本体2の長さ方向に沿わせ、一方の脚部材3を、外力に応じて電源タップ本体2の長さ方向に沿わせないこともあり得る。
電源タップ本体2に、特に外力が働かない環境では、収納姿勢Xとする。すなわち、脚部材3,4の両側の脚側面18a,18bを電源タップ本体2の側面8,9と面一とし、脚部材3,4の脚端面19aを電源タップ本体2の端面10,11と面一とする。この場合も、収納姿勢Xとなった脚部材3,4の脚22と、介装部材5の部材下面27が、電源タップ本体2の脚として機能し、電源タップ本体2の姿勢が安定する。
ところで、脚部材3,4には、脚部材3,4の突出姿勢Yにおいて使用可能なねじ孔21が形成されている。電源タップ本体2を床面13に設置する場合に、ねじ孔21にビスを挿通して床に螺合して、床面13に設置することもできる。ねじ孔21にビスを挿通して床に螺合して、床面13に設置する場合には、支軸20を中心にして、電源タップ本体2を回動させることが可能である。支軸20を中心にして、電源タップ本体2を回動させるようになると、脚部材3,4の突出姿勢Y(第一姿勢Y1および第二姿勢Y2)を変更することができるから、外力が電源タップ本体2に働いた場合の姿勢を変えることができる。
何れの場合も、脚部材3は板状に形成されて、支軸20を介して電源タップ本体2の下面7に取付けられた簡素な構成であり、このような簡素な構成であっても、電源タップ本体2を安定させられる。
電源タップ本体2は、上記のような床面13に設置することに限らず、例えば、家屋の壁面に使用することも考えられる。家屋の壁面に設置する場合では、あらかじめ壁面に準備したフックに、介装部材5の部材下面27のフック孔29(図2参照)を挿入する。そして脚部材3,4の突出姿勢Yとしては、図6に示すように、脚部材3,4を支軸20周りに回動して、脚部材3,4の本体外領域23,24を電源タップ本体2の一方の側面8の外側に突出するように位置させ、脚部材3,4の脚下面17の略全体を壁面に当接する脚22とすることが好ましい。このような第二姿勢Y2とすることにより、脚下面17が壁面に当接する脚22となって、電源タップ本体2が安定する。また、例えば、家屋の壁面に使用する場合、壁面に設けられたフックに対し、孔部21Aを係止する態様も考えられる。この場合の脚部材3,4は、第一姿勢Y1または第二姿勢Y2において、孔部21Aを用いることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。図8に示す第二の実施形態では、電源タップ1の各側面8,9のうち端面10,11側に、側面8,9に沿う支軸20(高さ方向に沿う支軸)を中心に回動する脚部材3,4が配置されている。支軸20は、各側面8,9の下方に取付けられ、側方に向けて突出する上下の取付部材30,31を介して連結されている。
脚部材3,4は直方体形状(板状)に形成されている。脚部材3,4のうち、各側面8,9に沿う方向(各側面8,9に面する方向)が、電源タップ本体2に収納された収納姿勢Xである。また、支軸20周りに回動して側面8,9から離れた方向が突出姿勢Yである。
突出姿勢Yにおいて、脚部材3,4が支軸20周りに回動して電源タップ本体2の長さに沿う方向が、第一姿勢Y1である。突出姿勢Yにおいて、支軸20周りに回動した第一姿勢Y1以外の姿勢が、脚部材3,4の第二姿勢Y2である。
例えば、脚部材3の本体外領域23が支軸20周りに回動して、電源タップ本体2の一方の側面8の外側に直交するよう位置し、また、脚部材4の本体外領域24が支軸20周りに回動して、電源タップ本体2の他方の側面9の外側に直交するよう位置した姿勢が、第二姿勢Y2である。
図8に示した脚部材3,4の第二姿勢Y2では、床面(図示省略)に電源タップ本体2を設置した場合には、電源タップ本体2の一方の側面8の外側に、一方の脚部材3の本体外領域23が位置し、他方の側面9の外側に、他方の脚部材4の本体外領域24が位置する。このため、特に、他方側の電源挿入孔12(12a,12b)に対し、コンセントあるいはアダプタ付きのコンセント50の向きを考慮することなく、電源タップ本体2の姿勢を安定させられる。
そして、第一の実施形態においては、脚部材3,4の脚下面17全体が、床面13に当接する脚22であった。しかしながら、第二の実施形態では、支軸20は、各側面8,9に取付部材30,31を介して連結されている。このため、第二の実施形態における脚部材3,4の第二姿勢Y2では、下側の取付部材30の高さに相当する分だけ脚22の面積が少ない。
なお、第二の実施形態では、介装部材5は省いている。しかしながら、第二姿勢Y2では、支軸20は側面8,9の下方に取付けられており、電源タップ本体2の下面7もまた脚となるから、電源タップ本体2が安定する。
第一の実施形態、および第二の実施形態では、電源タップ本体2は直方体形状である場合を例に挙げた。しかしながら電源タップ本体2は、平面視円形のものや、楕円状のものであっても、本発明を適用できる。
図9に第三の実施形態として、電源タップ本体2の形状が、平面視円形のものを示す。図9は底面図であり、電源タップ本体2が円形の場合である。なお、電源タップ本体2の上面には、電源挿入孔が周方向に並んで配置される。
電源タップ本体2は、その下面7の対向方向の外方に、電源タップ本体2の下面7を挿通する支軸20を介して、一対の脚部材3,4が配置される。この脚部材3,4は、直方体形状(板状)である。また、脚部材3,4は、支軸20周りに回動することで、電源タップ本体2に収納された収納姿勢X、および電源タップ本体2から突出した突出姿勢Y(第一姿勢Y1、第二姿勢Y2)に切替え自在である。また、脚部材3,4の間には介装部材5が配置されている。介装部材5は脚部材3,4を除いて、円形に形成した外郭形状であり、脚部材3,4と同一の高さに形成されている。
第三の実施形態によれば、脚部材3,4と介装部材5の高さは同じであり、脚部材3,4の本体外領域23,24の略全体が脚22であり、介装部材5の部材下面27の略全体が脚として機能するから、電源タップ本体2が安定する。
上記各実施形態では、脚部材3,4の長さは同一に設定した。しかしながら、支軸20を中心にした脚部材3,4の突出姿勢Yが可能であれば、支軸20周りの脚部材3,4の長さは異なっていてもよい。すなわち、電源タップ本体2の外側に位置する本体外領域23,24の長さを異ならせることもできる。
上記各実施形態では、脚部材3,4は、電源タップ本体2の端部に一対で設けられた。しかしながら、各支軸20を電源タップ本体2の長さに対して位置ずれさせることにより、脚部材3,4を位置ずれさせることもできる。第二の実施形態では、脚部材3,4を幅方向に位置ずれさせているが、第一の実施形態においても、脚部材3,4を幅方向に位置ずれさせることができる。
また、上記各実施形態では、脚部材3,4を電源タップ本体2に一対で形成した。しかしながら、脚部材3,4は、電源タップ本体2の両側に位置したうえで、底部に3つ以上設けることも可能である。
さらに、上記実施形態(特に第二の実施形態)では、脚部材3,4は、電源タップ本体2の底部に限定して配置したが、電源タップ本体2の側面8,9の上部に設けることもできる。
上記各実施形態では、脚部材3,4は直方体形状(板状)に形成した。しかしながら、図10に示すように、脚部材3,4は断面L字形板状に形成してもよい。この場合では、脚22は、脚部材3,4の略全面ではなく脚部材3,4の先端になる。