JP6979252B1 - 医療用ロボットのフローティング駆動機構および医療用ロボット - Google Patents

医療用ロボットのフローティング駆動機構および医療用ロボット Download PDF

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Abstract

本発明の一態様は、ロッドを第1方向に進退自在に駆動するアクチュエータと、アクチュエータの駆動力で動作する操作部材と、アクチュエータと操作部材との間に位置し、ロッドと係合してロッドの動作を操作部材に伝える伝達部材と、を備え、アクチュエータの駆動力を用いて術具を駆動する医療用ロボットのフローティング駆動機構であって、伝達部材は、第1方向と直交する第2方向への移動は規制され、第2方向についてロッドと離間し、ロッドからの第1方向の力を操作部材に伝達することを特徴としているため、医療用ロボットの施術精度を向上させることができる。

Description

本発明は、アクチュエータによって術具を操作する医療用ロボットのフローティング駆動機構およびかかるフローティング駆動機構を備える医療用ロボットに関する。
医療用ロボットを用いた手術は、術者の負担軽減のみならず、高精度かつ安定した処置による患者への負担軽減や遠隔医療の可能性を高める技術として注目されている。
特許文献1には、空気圧駆動による外力検出機能を有する外科手術用マニピュレータにおいて、動きの精度を高めやすくするとともに、外乱に起因する不具合の発生を抑制しやすくすることができるマニピュレータシステムが開示される。
特許文献2には、精度の高い外力推定を可能にすることができる医療用マニピュレータシステムが開示される。また、特許文献3には、清潔領域と不潔領域との交錯を抑制するとともに、術具着脱の容易性および安全性の向上を図ることができる動力伝達アダプタおよび医療用マニピュレータシステムが開示される。
特開2019−013445号公報 特開2020−005784号公報 特開2018−191881号公報
医療用ロボットには、術具を駆動するための駆動源となるアクチュエータや、術具に駆動力を伝える操作部材、アクチュエータから操作部材へ駆動力を伝達する伝達部材など、アクチュエータの駆動力を術具に伝えるために複数の要素が介在している。このため、各要素間の隙間(ガタツキ)により入力側(アクチュエータ側)と出力側(術具側)との動作比率の相違が生じやすくなるとともに、応答性の遅れも生じやすくなる。したがって、各要素の動作に含まれるブレの成分(軸ずれ)を術具に伝えないようにすることが重要である。
また、アクチュエータに機械的に接続される他の要素の動作の軸ずれに起因してアクチュエータのロッドに本来の動作方向に直交する成分を有する外力が付与されるとロッドへの負荷がかかり、ロッドの本来の動作方向への移動に対して摺動抵抗の増加を招く。医療用ロボットにおいて、術具から術者に伝わる力(反力)を検知する力覚センサが設けられている場合、ロッドの摺動抵抗の増加は力覚推定に影響を与え、術具の制御性にも影響を与えることになる。特に、空気圧を利用した力覚推定では、術具から受けた力をアクチュエータのロッド(ピストン)へ可能な限り直接伝えることが重要となる。術具からアクチュエータまでの間の動作時の摺動抵抗および伝達ロスを極力排除することにより、微小な外力を検出できるシステムが実現される。これらのことから、各要素の動作に含まれるブレの成分の伝達を抑制することが医療用ロボットにおける施術精度の向上を図る上で望まれる。
本発明は、アクチュエータの駆動力を用いて術具を操作する医療用ロボットにおいて施術精度を向上させることができる医療用ロボットのフローティング駆動機構を提供することを目的とする。また、かかるフローティング駆動機構を備える医療用ロボットを提供することも目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ロッドを第1方向に進退自在に駆動するアクチュエータと、アクチュエータの駆動力で動作する操作部材と、アクチュエータと操作部材との間に位置し、ロッドと係合してロッドの動作を操作部材に伝える伝達部材と、を備える医療用ロボットのフローティング駆動機構であって、伝達部材は、第1方向と直交する第2方向への移動は規制され、第2方向についてロッドと離間し、ロッドからの第1方向の力を操作部材に伝達することを特徴としている。
このような構成によれば、ロッドの第1方向への動作は伝達部材を介して操作部材に伝達される。一方、操作部材が第1方向以外の成分を含む方向に移動した場合には、その操作部材の移動により第2方向(第1方向と直交する平面の面内方向の全て)の成分を有する力が伝達部材に付与されるが、伝達部材は、第2方向への移動は規制されているため、その力は伝達部材で吸収され、ロッドに伝わることが抑制される。すなわち、第2方向への移動が規制された伝達部材により、操作部材による第1方向以外の移動に起因する力のロッドへの伝達が抑制されるため、ロッドには第1方向の力のみが伝達されて、ロッドの摺動抵抗の増加を抑制することができる。操作部材による第1方向以外の移動の具体例として、操作部材が第2方向(第1方向と直交する平面の面内方向)に移動することだけでなく、操作部材が第1方向に対して傾いた状態で進退移動することも挙げられる。そのような傾いた進退運動によっても、操作部材から伝達部材に第2方向の成分を有する力が付与される。また、操作部材が第1方向を中心として回転する場合も、回転中心から離れた位置で操作部材に対して固定されている部材(例えば後述する凸部)によって、伝達部材に第2方向の成分を有する力が付与される。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、ロッドは伝達部材の一部を受容するロッド受容部を有し、ロッド受容部内に位置する伝達部材にロッドが接触することにより、ロッドの第1方向の動作が伝達部材に伝達されるようになっていてもよい。ロッド受容部内に伝達部材の一部が受容されることで、ロッドと伝達部材とを締結せずに第1方向への力の伝達を行うことができる。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、伝達部材は第2方向に開口を有するスリットを備え、ロッド受容部がスリットの内部に位置するようになっていてもよい。これにより、ロッド受容部とスリットとの間に第2方向の隙間が設けられ、この隙間によって第2方向の力を吸収できる。例えば、術具側から力が加わったときは、その力における第2方向の成分を伝達部材のスリットによって受容し、ロッド側に第2方向の力が伝達しないようにすることができる。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、伝達部材は、操作部材の一部を受容する伝達受容部を有し、伝達受容部内に位置する操作部材に伝達部材が接触することにより、伝達部材の第1方向の動作が操作部材に伝達されるようになっていてもよい。伝達受容部内に操作部材の一部が受容されることで、伝達部材と操作部材とを締結せずに第1方向への力の伝達を行うことができる。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、伝達受容部は、操作部材の一部の第2方向の変位を吸収するように、操作部材の一部を受容してもよい。これにより、伝達受容部内に操作部材の一部が受容されることで、伝達部材と操作部材とを締結せずに第1方向への力の伝達と、第2方向の力の吸収とを行うことができる。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、リニアエンコーダのスケール部を第1方向に移動可能に支持する直動ガイドをさらに備え、伝達部材はスケール部に固定され、スケール部とともに第1方向に移動可能に設けられていてもよい。スケール部に固定された伝達部材はスケール部とともに直動ガイドの支持によって第1方向に移動する。仮に、ロッドの進退方向と直動ガイドによる直動方向とが非平行であっても、第2方向のずれを伝達部材で吸収して、ロッドの摺動抵抗の増加を抑制することができる。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、スケール部はアクチュエータの筐体に対向配置され、リニアエンコーダの検出部が筐体に付設されていてもよい。これにより、リニアエンコーダのスケール部が可動であるため、このスケール部の位置を測定する検出部の配線は動かなくてもよい。また、大きな部材であるスケール部の剛性により伝達部材の第2方向の移動が抑えられる。また、伝達部材の直動の精度は、スケール部を支持する直動ガイドで担保されるため、アクチュエータは駆動ができればよく、駆動の方向が第1方向に対して多少ずれていてもかまわない。
上記医療用ロボットのフローティング駆動機構において、アクチュエータは、空気圧によりロッドを駆動してもよい。この場合には、かかるフローティング駆動機構を備える医療用ロボットでは、空気圧を用いた力覚推定を行うことができる。すなわち、本発明は、別の一態様として、上記の空気圧によりロッドを駆動するフローティング駆動機構およびロッドに付与される第1方向の外力を空気圧の測定に基づき推定する空気圧力覚推定機構を備える医療用ロボットを提供する。
本発明によれば、アクチュエータの駆動力を用いて術具を操作する医療用ロボットにおいて施術精度を向上させることができる医療用ロボットのフローティング駆動機構を提供することが可能となる。また、空気圧力覚推定機構を備える医療用ロボットの測定精度を高めることも提供される。
医療用ロボットを例示する斜視図である。 術具の装着状態を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、本実施形態に係る医療用ロボットのフローティング駆動機構を例示する模式図である。 (a)および(b)は、伝達部材を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、フローティング駆動機構の動作を例示する模式断面図である。 (a)および(b)は、伝達部材によるY方向の力の吸収について例示する模式断面図である。 複数の操作部材が設けられた医療用ロボットを例示する斜視図である。 医療用ロボットの力覚推定機構を説明するためのブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(医療用ロボットのフローティング駆動機構の構成)
図1は、医療用ロボットを例示する斜視図である。
図2は、術具の装着状態を例示する斜視図である。
図3(a)および(b)は、本実施形態に係る医療用ロボットのフローティング駆動機構を例示する模式図であり、(a)は断面図、(b)は正面図である。
図4(a)および(b)は、伝達部材を例示する斜視図であり、(a)は斜視図、(b)は分解斜視図である。
図1および図2に示すように、医療用ロボット500は、遠隔操作可能なマニピュレータである多自由度アーム510を有する。多自由度アーム510の先端部分には術具100を取り付ける装着部520が設けられる。術具100は、ドレープユニット200を介して多自由度アーム510に取り付けられる。
ドレープユニット200は、術具100を保持する医療用ロボット500と術具100との間に配置されて術具100と医療用ロボット500とを分離する役目を果たす。また、ドレープユニット200は、術具100に設けられた可動部150(図3(a)参照)に、医療用ロボット500が備える動力伝達部550からの進退方向の動力を伝達する役目も果たす。
多自由度アーム510の先端部分(装着部520)は延在方向の軸回りに回転可能となっている。さらに、多自由度アーム510のアーム部も軸回転可能となっている。したがって、医療用ロボット500に取り付けられた術具100は、多自由度アーム510によって様々な角度から患者にアプローチすることができる。
図2に示すように、術具100は、本体110と、本体110から延在するシャフト120と、シャフト120の先端(本体110とは反対側の端部)に設けられる処置部130とを備える、処置部130は例えば鉗子である。
医療用ロボット500には、動力伝達部550を駆動するためのフローティング駆動機構1が設けられる。フローティング駆動機構1は、多自由度アーム510(図1参照)の筐体内に組み込まれている。
図3(a)に示すように、フローティング駆動機構1は、ロッド11を進退自在に駆動するアクチュエータ10と、アクチュエータ10の駆動力で動作する操作部材20と、アクチュエータ10と操作部材20との間に位置する伝達部材30と、を備える。
ここで、本実施形態において、ロッド11の進退方向をZ方向、Z方向と直交する方向の一つをX方向、Z方向およびX方向と直交する方向をY方向ということにする。Z方向は第1方向の例、Z方向と直交するX方向およびY方向のいずれかは第2方向の例である。
アクチュエータ10は、図示しない制御部から出力される制御信号に基づいて、ロッド11を進退方向(Z方向)に直動させる動力を発生させる。アクチュエータ10としては、例えば空気圧によって動力を発生させる空気圧シリンダが用いられる。なお、アクチュエータ10は、空気圧のほか、電磁力により駆動されるものであってもよいし、その他の公知の駆動方法によるものであってもよい。
操作部材20は、アクチュエータ10のロッド11の進退動作によって移動可能に設けられる。操作部材20の移動方向は例えばZ方向である。なお、操作部材20の移動方向は必ずしもZ方向と一致している必要はなく、Z方向の成分が含まれていればよい。操作部材20は動力伝達部550と連結され、アクチュエータ10の駆動力を動力伝達部550へ伝達する。なお、操作部材20と動力伝達部550とは別体であっても一体であってもよい。
伝達部材30は、ロッド11と操作部材20とを連結する部材である。本実施形態では、伝達部材30はY方向およびX方向への移動は規制され、Y方向についてロッド11と離間している。伝達部材30は、ロッド11からのZ方向の力を操作部材20に伝達するように設けられる。
図3(b)に示すように、伝達部材30には第1方向としてのZ方向に貫通し、第2方向としてのY方向の一方に開口するスリット31が設けられる。このスリット31にロッド11が挿入されており、スリット31内においてロッド11と伝達部材30との間にY方向の隙間が設けられる。
ロッド11には、伝達部材30の一部を受容するロッド受容部111が設けられる。ロッド受容部111は、ロッド11の一部に設けられた縮径部分であり、このロッド受容部111においてロッド11がスリット31に嵌め込まれている。ロッド受容部111のZ方向の両側は、ロッド受容部111に対して相対的に径の大きい部分(説明の便宜上、拡径部112と言う。)が設けられる。
ロッド受容部111のZ方向の長さは、伝達部材30のZ方向の長さとほぼ等しい。ロッド受容部111の径は、スリット31のX方向の幅とほぼ等しいか、わずかに細くなっている。ロッド受容部111がスリット31に嵌め込まれることで、伝達部材30とロッド11とはY方向には離間するものの、Z方向には拡径部112がストッパとなって隙間なく連結される。
このような構造を有することにより、伝達部材30がY方向に変位することがあっても、伝達部材30のスリット31におけるロッド受容部111のY方向の位置が変化するだけであって、ロッド11のZ方向の移動には影響せず、それゆえ、ロッド11のZ方向の摺動抵抗の増加が生じにくい。
また、本実施形態では、スリット31のX方向の幅はロッド受容部111の径よりもやや大きい程度とされているため、伝達部材30とロッド11とのX方向の隙間はY方向よりも狭くなっている。なお、ロッド受容部111の径をスリット31のX方向の幅よりも積極的に小さくしてもよい。これにより、スリット31内において伝達部材30とロッド11との間にX方向の隙間が広がるため、伝達部材30のX方向の変位がロッドのZ方向の移動に与える影響を少なくすることがより安定的に実現される。
伝達部材30のY方向の一端部分は、直動ガイド50に支持されたリニアエンコーダ61のスケール部60に固定される。直動ガイド50はスケール部60をZ方向に移動可能に支持する。したがって、伝達部材30は、スケール部60を介して直動ガイド50に支持される状態になり、スケール部60とともにZ方向に直動可能に支持される。
このように、伝達部材30は、質量の大きな部材であるスケール部60と一体となって、直動ガイド50により、Z方向以外(X方向およびY方向)への移動が規制される。このため、伝達部材30に例えば操作部材20側からZ方向以外の外力が加えられても、直動ガイド50によってこの外力に抗することができ、結果、伝達部材30に連結されるロッド11にZ方向以外の外力が伝わることが抑制される。
伝達部材30のY方向の他端部分には、操作部材20を連結する連結部35が設けられる。連結部35は、伝達部材30の他端に設けられY方向(第2方向)に窪む伝達受容部としての凹部32と、操作部材20に設けられY方向(第2方向)に突出する凸部22とを有する。この凹部32と凸部22とがY方向(第2方向)に嵌合することで、伝達部材30と操作部材20とが連結される。なお、連結部35は、伝達部材30側が凸、操作部材20側が凹であってもよい。
本実施形態では、凸部22は円柱形に設けられ、凹部32は凸部22の円柱形に対応した凹形となっている。凹部32の内径は凸部22の外径とほぼ等しいか僅かに大きく設けられる。凸部22が凹部32に嵌め込まれた状態では、Y方向には隙間が設けられ、Z方向およびX方向にはほぼ隙間なく連結される。
また、凸部22が凹部32に嵌め込まれた状態では、伝達部材30の操作部材20側の面30aと操作部材20との間に隙間が設けられる。したがって、伝達部材30と操作部材20とはY方向には離間するものの、Z方向にはほぼ隙間なく連結される。このような連結状態であることにより、操作部材20の動作がY方向の成分を有していても、操作部材20に設けられた凸部22のY方向成分の変位が上記の凹部32との隙間の範囲であれば、凸部22のY方向成分の変位が伝達部材30へのY方向の外力となることが回避される。
施術への影響を少なくするなどの観点から、操作部材20や動力伝達部550がZ方向に長くなる場合があり、そのような場合には、操作部材20の動作の直線性が低下して、Y方向などのZ方向以外の成分の変位が生じやすくなることがある。そのようなときであっても、本実施形態に係るフローティング駆動機構1では、操作部材20のY方向の変位を伝達部材30の凹部32で吸収して伝達部材30にY方向の外力が発生することが抑制されている。
伝達部材30にY方向の外力が発生した場合であっても、伝達部材30はスケール部60と一体となって直動ガイド50により支持されているため、伝達部材30に加えられたY方向の外力が伝達部材30の変位をもたらしにくい。
さらに、伝達部材30がY方向に変位した場合であっても、スリット31にロッド受容部111が収まる構造を有しているため、伝達部材30のY方向に変位はスリット31の内部で吸収されて、ロッド11へのY方向の外力は生じにくい。
(ロッド、操作部材および伝達部材の連結状態)
図4(a)および(b)に示すように、ロッド11と操作部材20とは伝達部材30を介して連結される。伝達部材30がスケール部60(図3参照)に接続された状態で、伝達部材30のスリット31にロッド11のロッド受容部111が嵌め込まれる。
伝達部材30には調整部37が取り付けられていてもよい。調整部37は、伝達部材30のZ方向の端部に取り付けられ、図示しないネジによってZ方向の取り付け位置の調整を行うことができる。調整部37は、伝達部材30のスリット31にロッド11のロッド受容部111が嵌め込まれた状態で、伝達部材30とロッド11の拡径部112との間に設けられる。
調整部37のZ方向の位置によって伝達部材30とロッド11との連結状態(接触状態)が調整される。つまり、調整部37を伝達部材30に対して近位に調整すれば、調整部37と拡径部112との隙間が拡がり、伝達部材30とロッド11とのY方向の相対的な位置変化を許容しやすくなるが、Z方向の公差が大きくなる。
一方、調整部37を伝達部材30に対して遠位に調整すれば、調整部37と拡径部112との隙間が狭くなり、Z方向の公差が小さくなり、さらに遠位にすることで接触強度を高めることができる。しかし、接触強度が高すぎると、伝達部材30とロッド11とのY方向の相対的な位置変化を許容し難くなる。
ロッド受容部111や伝達部材30のZ方向の長さには製造上のばらつきがある。したがって、調整部37を設けることで、ロッド受容部111と伝達部材30との係合関係を、ロッド11と伝達部材30との間でZ方向の力を極力無駄なく伝達でき、Y方向の力については十分に吸収できるように調整することが可能となる。
また、伝達部材30の凹部32には、操作部材20の凸部22が嵌め込まれる。凹部32と凸部22との間、および伝達部材30の操作部材20側の面30aと操作部材20との間には隙間が設けられる。これにより、操作部材20から伝達部材30へのY方向の力をこれらの隙間の範囲内で吸収することができる。
なお、凸部22を円柱形とし、凹部32をこれに対応した凹み形状にすることで、凸部22と凹部32との嵌合における軸回り(円柱形の中心軸の軸回り)の位置変化を許容しやすくなる。
本実施形態では、このような伝達部材30を介したロッド11と操作部材20との連結によって、伝達部材30とロッド11とのY方向の相対的な位置変化、および伝達部材30と操作部材20とのY方向の相対的な位置変化を許容する。その一方、伝達部材30とロッド11とのZ方向の相対的な位置変化、および伝達部材30と操作部材20とのZ方向の相対的な位置変化もほとんど許容しない連結状態を構成することができる。
(フローティング駆動機構の動作)
図5(a)および(b)は、フローティング駆動機構の動作を例示する模式断面図である。
図5(a)には、ロッド11が中間的な位置にある状態が示され、図5(b)には、ロッド11が延出した位置にある状態が示される。
アクチュエータ10によってロッド11をZ方向に駆動すると、ロッド11からZ方向の駆動力が伝達部材30に伝わり、伝達部材30から操作部材20へと伝わる。これにより、操作部材20が動作して動力伝達部550を進退動作させる。動力伝達部550が進退動作することで術具100の処置部130(図2参照)を動作させることができる。
このようなロッド11の動作において、ロッド11のZ方向の移動に伴い、伝達部材30を介してスケール部60が直動ガイド50に沿ってZ方向に移動する。スケール部60と対向するアクチュエータ10の筐体15にはリニアエンコーダ61の検出部65を搭載した基板63が取り付けられている。これにより、スケール部60と検出部65とが対向配置されることになる。本実施形態では、スケール部60は可動であり、スケール部60の位置を測定する検出部65は固定である。したがって、検出部65の配線も固定となり、配線の取り回しが容易となり、配線の耐久性も向上させることができる。
また、大きな部材であるスケール部60の剛性により伝達部材30のX方向およびY方向への移動が抑えられる。これにより、伝達部材30はZ方向に正確に移動できるようになる。また、操作部材20の直動の精度は、スケール部60を支持する直動ガイド50で担保される。したがって、アクチュエータ10は駆動ができればよく、ロッド11の駆動の方向がY方向に対して多少ずれていてもかまわない。
(伝達部材による力の吸収)
図6(a)および(b)は、伝達部材によるY方向の力の吸収について例示する模式断面図である。
図6(a)には、伝達部材30とロッド11との嵌合部分の拡大図が示される。伝達部材30のスリット31とロッド11のロッド受容部111との間は、Y方向において離間している。ここで、伝達部材30の移動は直動ガイド50によって規制されており、アクチュエータ10によるロッド11の進退方向と、直動ガイド50によるガイド方向とが必ずしも一致しない場合(Y方向の間隔が一定でない場合(Z方向に非平行な場合))がある。
このような場合、ロッド11の移動に伴うロッド11と伝達部材30とのY方向の相対的な位置変化があっても、伝達部材30のスリット31とロッド11のロッド受容部111との間がY方向において離間しているため、離間している隙間の範囲内でY方向の位置変化を吸収することがでる。これにより、直動ガイド50とロッド11とがZ方向に非平行であっても、ロッド11の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
一方、Z方向については、伝達部材30とロッド11との相対的な位置変化はほとんどなく、ロッド11のZ方向の駆動力を伝達部材30へ確実に伝えることができる。
図6(b)には、伝達部材30と操作部材20との嵌合部分の拡大図が示される。伝達部材30の凹部32と操作部材20の凸部22との間は、Y方向において離間している。また、伝達部材30の操作部材20側の面と操作部材20との間も、Y方向において離間している。
このため、伝達部材30の移動に伴う伝達部材30と操作部材20とのY方向の相対的な位置変化があっても、伝達部材30と操作部材20とのY方向に離間している隙間の範囲内でY方向の位置変化を吸収することができる。これにより、操作部材20から伝達部材30に向けてY方向の力が加わったとしても、その力が伝達部材30に伝わることを抑制し、さらに伝達部材30からロッド11に伝わることを抑制することができる。
医療用ロボット500において施術者が術具100を操作する場合、アクチュエータ10の駆動力を術具100に正確に伝えることが重要である。本実施形態のようなロッド11と伝達部材30との連結構造、および伝達部材30と操作部材20との連結構造によれば、操作部材20や伝達部材30からロッド11に対してY方向に不要な外力が伝わることを抑制でき、ロッド11の摺動抵抗の増加を抑制することができる。したがって、アクチュエータ10の動作による術具100の制御性が向上する。
また、術中に術具100からロッド11に伝わる力(反力)を検知する力覚センサが設けられている場合、Y方向の不要な外力がロッド11に伝わることを抑制でき、力覚推定に与える影響を抑制することができる。また、本実施形態の伝達部材30は複雑な構造を有していないため、部材の大型化を抑制することもできる。
なお、ロッド受容部111の径をスリット31のX方向の幅よりも小さくして、伝達部材30とロッド11とをX方向に離間させた場合、伝達部材30とロッド11とのX方向の相対的な位置変化を吸収することができ、ロッド11に対してX方向の不要な外力が伝わることを抑制できる。
(複数の操作部材の例)
図7は、複数の操作部材が設けられた医療用ロボットを例示する斜視図である。
図7に示す例では、X方向に複数(図示する例では3つ)の操作部材20が並置され、各操作部材20に対応して伝達部材30およびアクチュエータ10が設けられる。また、各伝達部材30は、それぞれスケール部60に接続され、各スケール部60は、それぞれ直動ガイド50で支持される。これらの構成が1つの多自由度アーム510の筐体内に組み込まれている。
本実施形態では、伝達部材30の小型化によって、このような複数の操作部材20が並置される構成であってもY方向への外力を吸収できる伝達部材30を組み込むことができる。
このように、本実施形態によれば、アクチュエータ10の駆動力を用いて術具100を操作する医療用ロボット500において施術精度を向上させることができる医療用ロボット500のフローティング駆動機構1を提供することが可能となる。
図8は、医療用ロボットの力覚推定機構を説明するためのブロック図である。医療用ロボット500は、前述のフローティング駆動機構1に加えて、空気圧力覚推定機構561、空気圧制御部562、空気圧測定部571、および空気圧制御機構572を備える。空気圧制御部562は、空気圧制御機構572を制御するための制御信号を出力し、この制御信号により空気圧制御機構572はアクチュエータ10に供給する空気圧を変動させて、アクチュエータ10のロッドを変位させる。フローティング駆動機構1が備えるリニアエンコーダ61は、アクチュエータ10のロッド11の位置を測定する。空気圧測定部571は、空気圧制御機構572からアクチュエータ10に供給される空気圧を測定する。
空気圧力覚推定機構561は、リニアエンコーダ61からのロッド11の位置に関する情報および空気圧測定部571からの空気圧に関する情報に基づき、ロッド11の第1方向(Z方向)に加わっている力を求め、この力に基づき、術具100の処置部130の各部の力を推定する。例えば、処置部130が鉗子である場合には、空気圧力覚推定機構561は、鉗子の第1方向(Z方向)に対する傾き角を変化させる外力や鉗子の把持力を推定することができる。
前述のように、本実施形態に係る医療用ロボット500のフローティング駆動機構1は、伝達部材30等を備えるため、ロッド11のZ方向の摺動抵抗の増加が生じにくい。このため、空気圧力覚推定機構561が求めたロッド11の第1方向(Z方向)に加わっている力は、摺動抵抗の影響を受けにくく、処置部130(鉗子など)に加えられた力を適切に反映することができる。それゆえ、空気圧力覚推定機構561は、術具100の処置部130の各部の力をより正確に推定することができる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、術具100の処置部130として鉗子の例を示したが、鉗子以外の処置部130であってもよい。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の構成例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1…フローティング駆動機構
10…アクチュエータ
11…ロッド
15…筐体
20…操作部材
22…凸部
30…伝達部材
30a…面
31…スリット
32…凹部
35…連結部
37…調整部
50…直動ガイド
60…スケール部
61…リニアエンコーダ
63…基板
65…検出部
100…術具
110…本体
111…ロッド受容部
112…拡径部
120…シャフト
130…処置部
150…可動部
200…ドレープユニット
500…医療用ロボット
510…多自由度アーム
520…装着部
550…動力伝達部
561…空気圧力覚推定機構
562…空気圧制御部
571…空気圧測定部
572…空気圧制御機構

Claims (17)

  1. ロッドを第1方向に進退自在に駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力で動作する操作部材と、
    前記アクチュエータと前記操作部材との間に位置し、前記ロッドと係合して前記ロッドの動作を前記操作部材に伝える伝達部材と、
    を備える医療用ロボットのフローティング駆動機構であって、
    前記伝達部材は、前記第1方向と直交する第2方向の成分を有する変位は規制され、前記第2方向について前記ロッドと離間し、前記ロッドからの前記第1方向の力を前記操作部材に伝達し、
    前記ロッドは前記伝達部材の一部を受容するロッド受容部を有し、
    前記ロッド受容部は前記ロッドの一部に設けられた縮径部分であり、
    前記伝達部材は、前記ロッドに対して前記第2方向に相対移動可能に、前記縮径部分に嵌め込まれ、
    前記ロッド受容部内に位置する前記伝達部材に前記ロッドが接触することにより、前記ロッドの前記第1方向の動作が前記伝達部材に伝達されることを特徴とする医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  2. 前記伝達部材の前記第1方向の端部には調整部が設けられ、前記調整部の前記第1方向の取付位置を調整することにより前記伝達部材と前記ロッドとの連結状態が調整される、請求項1に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  3. 前記伝達部材は前記第2方向に開口を有するスリットを備え、
    前記ロッド受容部が前記スリットの内部に位置する、請求項1または請求項2に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  4. 前記伝達部材は、前記操作部材の一部を受容する伝達受容部を有し、
    前記伝達受容部内に位置する前記操作部材に前記伝達部材が接触することにより、前記伝達部材の前記第1方向の動作が前記操作部材に伝達される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  5. 前記伝達受容部は、前記操作部材の一部の前記第2方向の変位を吸収するように、前記操作部材の一部を受容する、請求項4に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  6. リニアエンコーダのスケール部を前記第1方向に移動可能に支持する直動ガイドをさらに備え、
    前記伝達部材は前記スケール部に固定され、前記スケール部とともに前記第1方向に移動可能に設けられる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  7. 前記スケール部は前記アクチュエータの筐体に対向配置され、
    前記リニアエンコーダの検出部が前記筐体に付設される、請求項6に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  8. ロッドを第1方向に進退自在に駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力で動作する操作部材と、
    前記アクチュエータと前記操作部材との間に位置し、前記ロッドと係合して前記ロッドの動作を前記操作部材に伝える伝達部材と、
    を備える医療用ロボットのフローティング駆動機構であって、
    前記伝達部材は、前記第1方向と直交する第2方向の成分を有する変位は規制され、前記第2方向について前記ロッドと離間し、前記ロッドからの前記第1方向の力を前記操作部材に伝達し、
    前記伝達部材は、前記操作部材の一部を受容する伝達受容部を有し、
    前記伝達受容部内に位置する前記操作部材に前記伝達部材が接触することにより、前記伝達部材の前記第1方向の動作が前記操作部材に伝達され、
    前記伝達受容部は、前記操作部材の一部の前記第2方向の変位を吸収するように、前記操作部材の一部を受容することを特徴とする医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  9. リニアエンコーダのスケール部を前記第1方向に移動可能に支持する直動ガイドをさらに備え、
    前記伝達部材は前記スケール部に固定され、前記スケール部とともに前記第1方向に移動可能に設けられる、請求項8に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  10. 前記スケール部は前記アクチュエータの筐体に対向配置され、
    前記リニアエンコーダの検出部が前記筐体に付設される、請求項9に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  11. ロッドを第1方向に進退自在に駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力で動作する操作部材と、
    前記アクチュエータと前記操作部材との間に位置し、前記ロッドと係合して前記ロッドの動作を前記操作部材に伝える伝達部材と、
    を備える医療用ロボットのフローティング駆動機構であって、
    前記伝達部材は、前記第1方向と直交する第2方向の成分を有する変位は規制され、前記第2方向について前記ロッドと離間し、前記ロッドからの前記第1方向の力を前記操作部材に伝達し、
    リニアエンコーダのスケール部を前記第1方向に移動可能に支持する直動ガイドをさらに備え、
    前記伝達部材は前記スケール部に固定され、前記スケール部とともに前記第1方向に移動可能に設けられることを特徴とする医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  12. 前記スケール部は前記アクチュエータの筐体に対向配置され、
    前記リニアエンコーダの検出部が前記筐体に付設される、請求項11に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  13. 前記伝達部材は、前記操作部材の一部を受容する伝達受容部を有し、
    前記伝達受容部内に位置する前記操作部材に前記伝達部材が接触することにより、前記伝達部材の前記第1方向の動作が前記操作部材に伝達される、請求項11または請求項12に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  14. 前記ロッドは前記伝達部材の一部を受容するロッド受容部を有し、
    前記ロッド受容部内に位置する前記伝達部材に前記ロッドが接触することにより、前記ロッドの前記第1方向の動作が前記伝達部材に伝達される、請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  15. 前記伝達部材は前記第2方向に開口を有するスリットを備え、
    前記ロッド受容部が前記スリットの内部に位置する、請求項14に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  16. 前記アクチュエータは、空気圧により前記ロッドを駆動する、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構。
  17. 請求項16に記載の医療用ロボットのフローティング駆動機構を備える医療用ロボットであって、前記ロッドに付与される前記第1方向の外力を前記空気圧の測定に基づき推定する空気圧力覚推定機構を備える、医療用ロボット。
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