JP2019077008A - スカラロボット - Google Patents

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Masaki Motoyoshi
正樹 元▲吉▼
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Ryosuke Imai
涼介 今井
哲也 川瀬
Tetsuya Kawase
哲也 川瀬
俊憲 平出
Toshinori Hiraide
俊憲 平出
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Abstract

【課題】ロボットの複数の関節において、伝達部の出力の動作位置を検知するセンサーを、効果的に配置する。【解決手段】重力方向とは異なる方向に動かされるように構成される第1可動部と;第1可動部を動かすための駆動力を出力する第1駆動部と;第1駆動部の出力を第1可動部に伝達する第1伝達部と;第1伝達部の出力側の動作位置を検出する第1出力位置検出部と、を備えるスカラロボット。第1駆動部は、第1出力位置検出部の出力に基づいて制御される。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットにおいて動作の精度を高める技術に関する。
従来、モーターの回転出力を変速機を介して変速させることにより得られる回転出力が利用されている。その変速後の回転出力を、あらかじめ設定された回転速度で正確に回転する高精度な回転出力とすることが、求められてきた。そのような高精度な回転出力を得るための技術として、特許文献1の技術がある。特許文献1の装置は、画像形成装置の像担時体を、設定された回転速度で駆動するための装置である。
特許文献1の装置は、モーターと、モーターの出力回転速度を検出する第1センサーと、モーターの出力軸回転を減速するギヤ減速機と、ギヤ減速機の出力軸の回転速度を検出する第2センサーと、モーター回転速度を制御するコントローラーと、を備えている。コントローラーは、第1および第2センサーからの検出信号を受けて、減速機出力軸の回転速度が設定速度になるようにモーター回転速度を制御する。特許文献1の技術は、ギヤ減速機の出力軸の回転速度を検出する第2センサーを設けて、その出力を制御に利用することにより、減速機に起因する回転出力の誤差、すなわち、ロストモーション(静止摩擦力や、軸の弾性的なねじれに起因する、動作の向きに関して非対称の位置の誤差)やバックラッシ(駆動力を伝達する構成要素同士の隙間に起因する位置の誤差)を低減して、出力軸の回転速度を安定させている。
特開2013−211958号公報 特開2003−18880号公報
複数の関節および複数のアームを備えるロボットにおいては、それぞれの関節について、関節を駆動するためのモーターと、そのモーターの回転出力を減速してアームに伝えるための減速機と、が設けられている。このため、減速機を備えるすべての関節について、モーターの出力(減速機の入力)の回転速度を検出するセンサーと、減速機の出力の回転速度を検出するセンサーと、を設けることとすると、装置の構成が複雑となり、かつ、製造コストも増大する。また、各関節に、減速機の入力側と出力側の1対の角度センサーを配するために、ロボットの寸法が大きくなり、また、ロボットの形状に制約が生じることがある。しかし、複数の関節および複数のアームを備えるロボットにおいて、どの関節に減速機の出力の回転速度を検出するセンサーを設けるべきであるかについては、十分な検討がされていなかった。このような問題は、回転速度に限らず、位置、速度および加速度を正確に制御することが求められる装置において、共通して存在する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、スカラロボットが提供される。このスカラロボットは:重力方向とは異なる方向に動かされるように構成される第1可動部と;前記第1可動部を動かすための駆動力を出力する第1駆動部と;前記第1駆動部の出力を前記第1可動部に伝達する第1伝達部と;前記第1伝達部の出力側の動作位置を検出する第1出力位置検出部と、を備える。前記第1駆動部は、前記第1出力位置検出部の出力に基づいて制御される。
このような態様とすれば、スカラロボットにおいて、重力方向とは異なる方向に動かされるために、常に一定方向の力を受けるとは限らず、その結果、位置の誤差が生じやすい第1可動部の動作について、第1出力位置検出部の出力を利用して、効果的に誤差を低減することができる。
(2)上記形態のスカラロボットであって、前記第1可動部が、前記第1駆動部および前記第1伝達部によって、回転の周方向が規定する面が重力方向を含まない向きに回転される、態様とすることもできる。このような態様とすれば、回転の周方向が規定する面が重力方向を含まない向きに回転される第1可動部の動作について、第1出力位置検出部の出力を利用して、効果的に誤差を低減することができる。
(3)上記形態のスカラロボットであって、さらに、前記スカラロボットの動作によって動かされない基台を備え、前記第1可動部が、一つの関節を介して前記基台に接続されている、態様とすることもできる。このような態様においては、第1可動部は、基台に接続された一つの関節を介して、重力方向とは異なる方向に動かされる。このため、第1可動部の動作の位置、速度、または加速度の誤差は、第1可動部の先に設けられている構成の位置、速度、または加速度に大きく影響を与える。上記態様においては、そのような第1可動部を駆動する第1駆動部が第1出力位置検出部の出力に基づいて制御されるため、スカラロボットの先端の位置を正確に制御することができる。
(4)上記形態のスカラロボットであって、前記第1可動部が、一つの回転関節を介して前記基台に接続されており、前記第1出力位置検出部が:前記第1駆動部の駆動力によって前記第1可動部とともに回転される目盛りと;前記基台に設けられており、前記目盛りを読み取る検出器と、を備える態様とすることもできる。そして、前記検出器は、前記第1可動部が、前記第1可動部の回転軸の方向から見て、前記基台の長手方向と前記第1可動部が前記回転軸から伸びる方向とが一致し、かつ、前記基台と前記第1可動部とが重なる領域が少ない方の姿勢をとった場合における、前記回転軸に対して、前記第1可動部が伸びる前記方向と逆の側に設けられている、態様とすることもできる。
第1駆動部で発生した熱は、第1可動部と基台とに伝達される。その結果、第1可動部と基台とは、それぞれ熱によって変形する。上記の態様においては、第1可動部の回転軸に対して、より熱が逃げやすい長手方向の側に検出器が設けられている。このため、短手方向の側に検出器が設けられている態様に比べて、検出器の位置が熱によってずれる可能性が低い。よって、第1駆動部が発熱した場合にも、正確に第1伝達部の出力側の動作位置を検出することができる。
(5)上記形態のスカラロボットであって、前記第1可動部は、一つの回転関節を介して前記基台に接続されており、前記第1可動部の回転軸は、前記第1可動部の前記回転軸の方向から見たとき、前記基台の長手方向の一端からの距離が前記長手方向の他端からの距離よりも小さい位置にある、態様とすることができる。そして、前記第1出力位置検出部が:前記第1駆動部の駆動力によって前記第1可動部とともに回転される目盛りと;前記基台に設けられており、前記目盛りを読み取る検出器と、を備え、前記検出器が、前記第1可動部の前記回転軸の方向から見て、前記第1可動部の前記回転軸に対して、前記他端の側に設けられている、態様とすることができる。
第1駆動部で発生した熱は、第1可動部と基台とに伝達される。その結果、第1可動部と基台とは、それぞれ熱によって変形する。上記の態様においては、第1可動部の回転軸に対して、一端側よりも基台のより多くの部分がある他端側に検出器が設けられている。このため、一端側に検出器が設けられている態様に比べて、検出器の位置が熱によってずれる可能性が低い。よって、第1駆動部が発熱した場合にも、正確に第1伝達部の出力側の動作位置を検出することができる。
(6)上記形態のスカラロボットであって、さらに、前記スカラロボットの動作によって動かされない基台を備え、前記第1可動部が、前記スカラロボットが備える複数の回転関節のうち、最も前記基台に近い回転関節を介して前記基台に接続されている、態様とすることができる。このような態様においては、第1可動部は、複数の回転関節のうち最も基台に近い回転関節を介して、重力方向とは異なる方向を回転軸として回転される。このため、第1可動部の動作の位置、速度、または加速度の誤差は、第1可動部の先に設けられている構成の位置、速度、または加速度に大きく影響を与える。上記態様においては、そのような第1可動部を駆動する第1駆動部が第1出力位置検出部の出力に基づいて制御されるため、スカラロボットの先端の位置を正確に制御することができる。
(7)上記形態のスカラロボットであって、前記第1可動部は、水平方向に動かされる、態様とすることができる。このような態様とすれば、スカラロボットにおいて、重力の影響を受けにくく、その結果、誤差が生じやすい第1可動部の動作について、第1出力位置検出部の出力を利用して、効果的に誤差を低減することができる。
(8)上記形態のスカラロボットであって、さらに:重力方向に動かされるように構成される第2可動部と;前記第2可動部を動かすための駆動力を出力する第2駆動部と;前記第2駆動部の出力を前記第2可動部に伝達する第2伝達部と、を備える態様とすることもできる。そして、前記第2伝達部の出力側の動作位置を検出する出力位置検出部を備えない、態様とすることもできる。このような態様においては、重力方向に動かされるために、常に一定方向の力を受け、その結果、誤差が生じにくい第2可動部については、出力位置検出部を備えない。その結果、第2可動部についても出力位置検出部を設ける態様に比べて、スカラロボットの構成を単純にすることができる。
(9)上記形態のスカラロボットであって、さらに:重力方向とは異なる方向に動かされるように構成される第3可動部と;前記第1可動部の位置に応じて動かされ、前記第3可動部を動かすための駆動力を出力する第3駆動部と;前記第3駆動部の出力を前記第3可動部に伝達する第3伝達部と;前記第3伝達部の出力側の動作位置を検出する第3出力位置検出部と、を備える態様とすることができる。そして、前記第3駆動部が、前記第3出力位置検出部の出力に基づいて制御される、態様とすることができる。
このような態様とすれば、スカラロボットにおいて、重力方向とは異なる方向に動かされるために、常に一定方向の力(重力)を受けるとは限らず、その結果、位置の誤差が生じやすい第1可動部および第3可動部の動作について、第1出力位置検出部および第3出力位置検出部の出力を利用して、効果的に誤差を低減することができる。その結果、スカラロボット全体の動作における誤差を、効果的に低減することができる。
(10)上記形態のスカラロボットであって、前記第1伝達部は、前記第1駆動部の出力を変速して前記第1可動部に伝達する、態様とすることができる。
(11)上記形態のスカラロボットであって、さらに、前記第1伝達部の入力側の動作位置を検出する入力位置検出部を備える態様とすることができる。そして、前記第1駆動部は、さらに、前記入力位置検出部の出力に基づいて制御される、態様とすることができる。このような態様とすれば、第1可動部の動作について、第1伝達部の入力側の動作位置と、第1伝達部の出力側の動作位置と、に基づいて、効果的に誤差を低減することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
第1実施形態のロボットシステム1を模式的に示す説明図である。 ロボット100の関節J12,J13に設けられる構成要素を示すブロック図である。 関節J12における出力側角度センサー522周辺の具体的な構成を示す説明図である。 関節J13における出力側角度センサー523周辺の具体的な構成を示す説明図である。 関節J12において駆動力を伝達する二つの構成要素の関係を模式的に示す図である。 関節J14において駆動力を伝達する二つの構成要素の関係を模式的に示す図である。 第2実施形態のロボットシステム1pを模式的に示す説明図である。 ロボット100pの関節J12における出力側角度センサー522周辺の具体的な構成を示す説明図である。 アーム要素110bが基台180pに対して図7と同じ姿勢をとった状態で、サーボモーター412が発熱した場合の各部の変形の状態を示した図である。 アーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向DL2と、基台180pの長手方向DL1とが、90度の角度をなす姿勢を、アーム要素110bとった状態で、サーボモーター412が発熱した場合の、各部の変形の状態を示した図である。 アーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向DL2と、基台180pの長手方向DL1とが、120度の角度をなす姿勢を、アーム要素110bとった状態で、サーボモーター412が発熱した場合の、各部の変形の状態を示した図である。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態のロボットシステム1を模式的に示す説明図である。本実施形態のロボットシステム1は、ロボット100と、エンドエフェクター200と、制御装置300と、を備える。
ロボット100は、スカラロボットである。本明細書において、「スカラロボット」とは、互いに平行な方向を回転軸として回転動作する複数の可動部を備え、それら複数の可動部の回転軸と垂直な方向を回転軸とする可動部を備えないロボットである。本実施形態において、「可動部」は「アーム要素」と呼ばれる。アーム要素については、後に説明する。
ロボット100は、5個の関節J11〜J15を備えたアーム110を有する5軸ロボットである。アーム110は、制御装置300の制御にしたがったロボット100の動作によって動かされない基台180に、関節J11を介して、接続されている。なお、ここでいう「ロボットの動作によって動かされない」とは、制御装置の制御にしたがって動かされないことを意味する。したがって、ロボットの動作によって、基台が振動する場合にも、その基台は、「ロボットの動作によって動かされない基台」の要件を満たす。
アーム110において、関節J11,J14は、直動関節である。関節J12,J13,J15は、回転関節である。アーム110を構成する複数の関節のうち互いに隣接する関節と関節の間の構成要素を、本明細書において「アーム要素」と呼ぶ。図1において、関節J11と関節J12の間のアーム要素110a、関節J12と関節J13の間のアーム要素110b、関節J13と関節J14の間のアーム要素110c、およびアーム110の先端を構成し関節J14,J15によって動かされるアーム要素110dを、符号を付して示す。アーム要素110aは、関節J11を介して、基台180に接続されている。
ロボット100は、5個の関節J11〜J15をそれぞれサーボモーターで回転または直進させることにより、アーム110の先端部に取りつけられたエンドエフェクター200を、3次元空間中の指定された位置に指定された姿勢で配することができる。なお、3次元空間におけるエンドエフェクター200の位置を代表する地点を、TCP(Tool Center Point)とも呼ぶ。
ロボット100は、関節J12と関節J13(図1参照)に、それぞれサーボモーター410と、減速機510と、モーター角度センサー420と、出力側角度センサー520と、を備える。関節J12と関節J13の各構成および機能については、後に詳細に説明する。関節J12を介して回転されるアーム要素110bと、関節J13を介して回転されるアーム要素110cとは、それぞれ水平方向に回転される。すなわち、アーム要素110b,110cは、回転の周方向Dj2,Dj3が規定する面が重力方向Agを含まない向きに回転される。本明細書においては、重力方向とは異なる方向に直線的に動かされる態様に加えて、そのような回転運動についても、「重力方向とは異なる方向に動かされる」と表記する。また、本明細書においては、厳密な水平方向に対して5°以内のずれを含む方向も、「水平方向」と記載する。
ロボット100は、関節J14と関節J15(図1参照)に、それぞれサーボモーター410と、減速機510と、ベルト610と、筒部620を備える。関節J14が備えるサーボモーター410、減速機510、ベルト610、および筒部620を、それぞれサーボモーター410d1、減速機510d1、ベルト610d1、および筒部620d1と表記する。関節J15が備えるサーボモーター410、減速機510、ベルト610、および筒部620を、それぞれサーボモーター410d2、減速機510d2、ベルト610d2、および筒部620d2と表記する。
減速機510d1は、サーボモーター410d1からの回転入力を、回転入力より回転速度が低い回転出力に変換して、出力軸510od1から出力する。減速機510d2は、サーボモーター410d2からの回転入力を、回転入力より回転速度が低い回転出力に変換して、出力軸510od2から出力する。
アーム要素110dの一部の外表面には、雄ネジが形成されている。筒部620d1の内面には、雌ねじが設けられている。筒部620d1は、アーム要素110dの雄ネジ部分とはめあわされている。アーム要素110dの当該部分は、ボールネジとして機能する。筒部620d1は、ボールネジナットである。筒部620d1は、ベルト610d1を介して減速機510d1の出力軸510od1と接続されており、サーボモーター410d1によって回転される。筒部620d2が固定されている状態において、筒部620d1が回転されると、ボールネジとしてのアーム要素110dは、回転せずに、筒部620d1に対して矢印J14で示す方向に沿って、移動する。関節J14によるアーム要素110dの動きは、重力方向Agに沿った動きである。
筒部620d2は、スプライン外筒である。筒部620d2は、J15で示す向きを回転の中心軸とするアーム要素110dの向きを規定する。筒部620d2と、アーム要素110dとは、矢印J14で示す方向に沿って相対移動できるように、はめ合わされている。筒部620d2は、ベルト610d2を介して減速機510d2の出力軸510od2と接続されており、サーボモーター410d2によって回転される。筒部620d1が固定されている状態において、筒部620d2が回転されると、アーム要素110dは、矢印J14で示す方向に移動せずに、J15で示す方向を中心軸として回転する(矢印Dj5参照)。本明細書においては、重力方向に直線的に動かされる態様に加えて、そのような回転運動についても、「重力方向に動かされる」と表記する。
基台180に接続されている直動関節J11は、直動関節J14と同様の機構を備える。直動関節J11においては、アーム要素110aを矢印J11で示す方向に移動させるボールネジは、回転することなく、向きが一定となるように構成されている。
エンドエフェクター200は、アーム110の先端に取りつけられている。エンドエフェクター200は、制御装置300に制御されて、ワークピースをつかむことができ、また、つかんでいるワークピースを離すことができる。その結果、たとえば、ロボット100とエンドエフェクター200とは、制御装置300に制御されて、作業対象物であるワークピースをつかんで移動させることができる。なお、図1においては、技術の理解を容易にするため、エンドエフェクター200を単純な四角形で示している。
制御装置300は、ロボット100を制御する制御装置である。制御装置300は、ロボット100に接続されている。制御装置300は、RAM301,ROM302,CPU303を備えるコンピューターを含む。CPU303は、ROM302に記憶されたコンピュータープログラムをRAM301にロードして実行することによって、様々な機能を実現する。
図2は、ロボット100の関節J12,J13(図1参照)に設けられる構成要素を示すブロック図である。図2においては、技術の理解を容易にするために、各構成要素を長方形で示している。図2においては、具体的にはアーム要素110bまたはアーム要素110cであるアーム要素を、アーム要素110xと表記する。また、アーム要素110xが回転される関節を関節J1i(i=2,3)と表記する。以下では、アーム要素110xと、アーム要素110xを回転させる一つの関節J1iに設けられたサーボモーター410、モーター角度センサー420、減速機510、および出力側角度センサー520のセットを例に、本開示の技術内容を説明する。
サーボモーター410は、制御装置300から電流を供給されて、アーム要素を動かすための駆動力を発生させる。より具体的には、サーボモーター410は、制御装置300から電流を供給されて、その出力軸410oを回転させる。
モーター角度センサー420は、サーボモーター410の出力軸410oの角度位置Pmを検出する。モーター角度センサー420は、ロータリエンコーダーである。モーター角度センサー420が検出した出力軸410oの角度位置Pmは、制御装置300に送信される。制御装置300は、出力軸410oの角度位置Pmに基づいて、サーボモーター410を制御する。
減速機510は、サーボモーター410の出力をアーム要素110xに伝達する。アーム要素110xは、他のサーボモーターによって駆動される他のアーム要素を介さずに、減速機510に接続されている。減速機510は、入力軸510iと出力軸510oを備える。減速機510は、入力軸510iに対する回転入力を、回転入力より回転速度が低い回転出力に変換して、出力軸510oから出力する。減速機510は、具体的には、波動歯車減速機である。
減速機510の入力軸510iは、サーボモーター410の出力軸410oに接続されている。入力軸510iの角度位置は、サーボモーター410の出力軸410oの角度位置Pmと等しい。このため、サーボモーター410の出力軸410oの角度位置Pmを検出することができるモーター角度センサー420は、減速機510の入力軸510iの角度位置を検出していることとなる。
サーボモーター410の出力軸410oからの継続的な一定の入力に対して、減速機510は、周期的な伝達誤差を発生させる。すなわち、サーボモーター410の出力軸410oからの継続的な一定速度の回転入力に対して、減速機510の出力軸510oの回転速度および角度位置は、周期的なずれを含む。
アーム要素110xは、関節J1iの減速機510の出力軸510oに固定されている。その結果、アーム要素110xは、サーボモーター410の出力軸410oの回転によって、減速機510を介して、関節J1iにおいて回転される。
出力側角度センサー520の一部の構成要素は、アーム要素110x内にある。出力側角度センサー520の他の一部の構成要素は、関節J1iを介してアーム要素110xと接続されている構成要素(具体的には、隣接する他のアーム要素または基台)内にある。図2では、技術の理解を容易にするために、出力側角度センサー520を一つの機能ブロックで示す。出力側角度センサー520は、減速機510の出力軸510oの角度位置Proを検出する。すなわち、モーター角度センサー420が、減速機510の入力側の動作位置Pmを検出しているのに対して、出力側角度センサー520は、減速機510の出力側の動作位置Proを検出している。出力側角度センサー520が検出した出力軸510oの角度位置Proは、制御装置300に送信される。
制御装置300は、減速機510の出力軸510oの角度位置Proと、減速機510の入力軸510iの角度位置Pmと、に基づいて、アームの先端に位置するエンドエフェクター200(より具体的には、TCP)が、目的の位置にくるように、各関節のサーボモーター410を制御する。このような構成とすることにより、出力軸510oの角度位置Proと、入力軸510iの角度位置Pmと、の一方のみに基づいて、サーボモーター410を制御する態様に比べて、より正確に出力軸410oの角度位置Pm、速度、および加速度を制御することができる。ロボット100のサーボモーターを制御する制御装置300のCPU303の機能部を、「制御部309」として図2に示す。
なお、本明細書においては、駆動力を伝達する伝達部(本実施形態において減速機510)において、入力される駆動力を受ける部材(本実施形態において入力軸510i)の動作位置を、「入力側の動作位置」と記載する。駆動力を伝達する伝達部において、出力される駆動力を他の構成に伝達する部材(本実施形態において出力軸510o)の動作位置を、「出力側の動作位置」と記載する。
図3は、関節J12(図1参照)における出力側角度センサー522周辺の具体的な構成を示す説明図である。関節J12は、サーボモーター412、モーター角度センサー、減速機512、および出力側角度センサー522を備える。各構成要素に付された符号は、図2に示した対応する構成要素に付された符号の末尾を0から2に置き換えたものである。図3においては、各構成要素の区別を容易にするために、各構成要素にハッチを付して示す。図3においてハッチが付された部分は、必ずしも部材の断面が表れている部分であるとは限らない。なお、サーボモーター412の出力軸の角度位置を検出するモーター角度センサーは、図3に示す範囲の外側に位置するため、図3には表れていない。
出力側角度センサー522は、カメラを利用した撮像式のロータリーエンコーダーである。出力側角度センサー522は、ディスク522sと、カメラ522rとを備える。出力側角度センサー522においては、カメラ522rは、アーム要素110aに固定されている。ディスク522sは、サーボモーター412の駆動力によって、減速機512の出力軸512oおよびアーム要素110bとともに、回転されるように構成される。ディスク522sの側面のそれぞれの角度位置には、互いに異なる符号が記録されている。出力側角度センサー522においては、それらの符号がカメラ522rによって読み取られ、画像処理によって認識されることにより、対象物の絶対的な角度位置が検出される。すなわち、それらの符号が、目盛りとして機能する。
減速機512の出力軸512oの角度位置Proを検出するロータリーエンコーダーを設けることにより、減速機512の出力によって駆動されるより下流の構成(たとえば、アーム要素110bのうち関節J12よりも先端側の位置)の動作位置を測定する態様に比べて、減速機512の出力位置を正確に検出することができる。
図4は、関節J13(図1参照)における出力側角度センサー523周辺の具体的な構成を示す説明図である。関節J13は、サーボモーター413、モーター角度センサー、減速機513、および出力側角度センサー523を備える。各構成要素に付された符号は、図2に示した対応する構成要素に付された符号の末尾を0から3に置き換えたものである。サーボモーター413、モーター角度センサー423、減速機513、および出力側角度センサー523は、アーム要素110bとアーム要素110cとを接続する関節J13に設けられていることから、アーム要素110bの位置に応じて動かされる。なお、図4においても、各構成要素の区別を容易にするために、各構成要素にハッチを付して示す。図4においてハッチが付された部分は、必ずしも部材の断面が表れている部分であるとは限らない。なお、サーボモーター413の出力軸の角度位置を検出するモーター角度センサーは、図4に示す範囲の外側に位置するため、図4には表れていない。
出力側角度センサー523は、カメラを利用した撮像式のロータリーエンコーダーである。出力側角度センサー523は、ディスク523sと、カメラ523rとを備える。出力側角度センサー523においては、カメラ523rは、サーボモーター413の駆動力によって、サーボモーター413およびアーム要素110cとともに、回転されるように構成される。ディスク523sは、減速機513の出力側の構成要素に固定されている。ディスク523sの上面のそれぞれの角度位置には、互いに異なる符号が記録されている。出力側角度センサー523においては、それらの符号が、アーム要素110cの回転に応じて回転されるカメラ523rによって読み取られ、画像処理によって認識されることにより、対象物の絶対的な角度位置が検出される。すなわち、それらの符号が、目盛りとして機能する。
減速機513の出力の角度位置Proを検出するロータリーエンコーダーを設けることにより、減速機513の出力によって駆動されるより下流の構成(たとえば、アーム要素110cのうち関節J13よりも先端側の位置)の動作位置を測定する態様に比べて、減速機513の出力位置を正確に検出することができる。
以上で説明した関節J12,J13には、出力側角度センサー522,523が設けられているのに対して、関節J11,J14ならびに回転関節J15(図1参照)には、出力側角度センサーは設けられていない。
図5は、関節J12(図1参照)において駆動力を伝達する二つの構成要素の関係を模式的に示す図である。図5においては、駆動力を伝える側(以下、「入力側」と表記する)の構成要素Eiと、駆動力を伝えられる側(以下、「出力側」と表記する)の構成要素Eoとを示す。関節J12を介して、アーム要素110bは、重力方向Agを回転軸として水平面と平行な回転方向に沿って回転される。すなわち、関節J12において、サーボモーター410の出力軸410o、減速機510の入力軸510iおよび出力軸510oは、いずれも重力方向Agと平行な方向を回転軸として回転する。各構成要素間において、入力側の構成要素Eiの一部Eitと、出力側の構成要素Eoの一部Eotとの間には、回転方向(Amo,Ami)の両側に隙間BLが存在し得る。なお、隙間BLは、技術の理解を容易にするために、ロストモーション(静止摩擦力や、軸の弾性的なねじれに起因する、動作の向きに関して非対称の位置の誤差)やバックラッシ(駆動力を伝達する構成要素同士の隙間に起因する位置の誤差)などの誤差を、模式的に表したものである。
関節J12において、入力側の構成要素Eiは、双方向に動作しうる(矢印Ami参照)。出力側の構成要素Eoも、入力側の構成要素Eiから駆動力を伝達されて、構成要素Eiと同じ方向に動作する(矢印Amo参照)。しかし、入力側の構成要素Eiと、出力側の構成要素Eoとの間の隙間BLのため、入力側の構成要素Eiがある方向に動作していた後、逆の方向に動作する際には、出力側の構成要素Eoは、隙間BL分だけの動作遅れが生じる。すなわち、関節J12においては、出力側の構成要素Eoは、厳密には入力側の構成要素Eiの動きに追随しない。関節J13,J15(図1参照)においても同様である。このような関節においては、入力側の構成要素の動作位置、動作速度、および動作加速度に対して、出力側の構成要素の動作位置、動作速度、および動作加速度は、誤差を含むこととなる。
図6は、関節J14(図1参照)において駆動力を伝達する二つの構成要素の関係を模式的に示す図である。図6においては、駆動力を伝える側(入力側)の構成要素Eiと、駆動力を伝えられる側(出力側)の構成要素Eoとを示す。関節J1dを介して、アーム要素110dは、重力方向Agに沿って動かされる。重力方向Agの駆動力を伝達する各構成要素間においても、入力側の構成要素Ei(具体的には、筒部620d1)の一部Eitと、出力側の構成要素Eo(具体的には、アーム要素110dの雄ネジ部)の一部Eitとの間にも、水平方向に隙間BLは設けられている。
関節J14においても、入力側の構成要素Eiは、双方向に動作しうる(矢印Ami参照)。出力側の構成要素Eoは、入力側の構成要素Eiから駆動力を伝達されて、構成要素Eiと同じ方向に動作する(矢印Amo参照)。しかし、構成要素Ei,Eoには、常に重力がかかっているため、関節J14においては、構成要素Eiの一部Eitの上に構成要素Eoの一部Eotが接しており、構成要素Eo上に隙間BLが存在することとなる。その結果、入力側の構成要素Eiと、出力側の構成要素Eoとの相対位置関係は、入力側の構成要素Eiの動きの向きによらず一定である。このため、関節J14においては、出力側の構成要素Eoは、ほぼ正確に入力側の構成要素Eiの動きに追随する。関節J11においても同様である。このような関節においては、入力側の動作位置、動作速度、および動作加速度に対して、出力側の動作位置、動作速度、および動作加速度は、誤差を含みにくい。
本実施形態のロボット100は、アーム要素110bが重力方向Agとは異なる方向(具体的には水平方向)に動かされる回転関節J12、およびアーム要素110cが重力方向Agとは異なる方向(具体的には水平方向)に動かされる回転関節J13において、減速機510の出力軸510oの動作位置Proを検出する出力側角度センサー520が備えられている(図1、図3および図5参照)。そして、回転関節J12,J13を駆動するサーボモーター410は、出力側角度センサー520の出力に基づいて制御される。このため、重力方向Agとは異なる方向に動かされるために、常に一定方向の力(重力)を受けるとは限らず、その結果、位置の誤差が生じやすいアーム要素110b,110cの動作について(図5参照)、出力側角度センサー520の出力を利用して、効果的に誤差を低減することができる。
本実施形態においては、二つの関節J12,J13について、出力側角度センサーを設けてその出力をサーボモーターの制御に利用する。このため、一つの関節のみについて、出力側角度センサーを設けてその出力をサーボモーターの制御に利用する態様に比べて、よりロボット全体の制御を正確に行うことができる。
本実施形態のロボット100は、アーム要素110aが重力方向Agに動かされる関節J11、およびアーム要素110dが重力方向Agに動かされる関節J14において、減速機の出力軸の動作位置を検出する出力側角度センサーが設けられていない(図1、図3および図6参照)。このため、そのような関節にも出力側角度センサーが設けられている態様に比べて、ロボット100の構成を単純にすることができる。よって、ロボットを設計する際の制約を少なくすることができる。
本実施形態のロボット100においては、ロボット100が備える複数の回転関節J12,J13,J15のうち、最も基台180から遠い回転関節J15には、出力側角度センサー520は設けられていない。一方、ロボット100が備える複数の回転関節J12,J13,J15のうち、最も基台180に近い回転関節J12には、出力側角度センサー520が設けられている。そして、回転関節J12を介して基台180に接続され、回転されるアーム要素110bは、出力側角度センサー520の出力に基づいて制御される。
アーム要素110bの動作の位置、速度、または加速度の誤差は、アーム要素110bの先に設けられている構成(回転関節J15およびアーム要素110d、ならびにエンドエフェクター200を含む)の位置、速度、または加速度に大きく影響を与える。本実施形態においては、そのようなアーム要素110bを駆動するサーボモーター410が出力側角度センサー520の出力に基づいて制御される。このため、回転関節J15にも出力側角度センサーが設けられる態様に比べて、ロボット100の構成を単純にしつつ、ロボット100のエンドエフェクター200の位置を正確に制御することができる。
本明細書において、本実施形態のアーム要素110bを、「第1可動部」とも呼ぶ。関節J12に設けられたサーボモーター410を、「第1駆動部」とも呼ぶ。関節J12に設けられた減速機510を、「第1伝達部」とも呼ぶ。関節J12に設けられた出力側角度センサー520を、「第1出力位置検出部」とも呼ぶ。
本明細書において、本実施形態のアーム要素110a,110dを、「第2可動部」とも呼ぶ。関節J11,J14に設けられたサーボモーターを、「第2駆動部」とも呼ぶ。関節J11,J14に設けられた減速機を、「第2伝達部」とも呼ぶ。
本明細書において、本実施形態のアーム要素110cを、「第3可動部」とも呼ぶ。関節J13に設けられたサーボモーター410を、「第3駆動部」とも呼ぶ。関節J13に設けられた減速機510を、「第3伝達部」とも呼ぶ。関節J13に設けられた出力側角度センサー520を、「第3出力位置検出部」とも呼ぶ。
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態のロボットシステム1pを模式的に示す説明図である。図7の上段にロボットシステム1pの側面図を示し、図7の下段にロボットシステム1pの一部の平面図を示す。本実施形態のロボットシステム1pは、ロボット100pと、エンドエフェクター200と、制御装置300と、を備える。
ロボット100pは、4個の関節J12〜J15を備えたアーム110pを有する4軸ロボットである。ロボット100pは、直動関節J11を備えない。このため、アーム110pは、関節J12を介して、基台180pに接続されている。ロボット100pの他の点は、第1実施形態のロボット100(図1参照)と同じである。
ロボット100pにおいては、アーム要素110bは、基台180pに接続された一つの関節J12を介して、重力方向Agとは異なる方向に動かされる。このため、アーム要素110bの位置、速度、または加速度の誤差は、アーム要素110bの先に設けられている他の構成(エンドエフェクター200を含む)の位置、速度、または加速度に大きく影響を与える。ロボット100pにおいては、そのようなアーム要素110bを駆動するサーボモーター412が、第1実施形態のロボット100のアーム要素110bと同様に、出力側角度センサー522の出力に基づいて制御される。このため、ロボット100pは、ロボット100pのエンドエフェクター200の位置を正確に制御することができる。
図8は、ロボット100pの関節J12(図7参照)における出力側角度センサー522周辺の具体的な構成を示す説明図である。図8においても、図3と同様、各構成要素の区別を容易にするために、各構成要素にハッチを付して示す。図8においてハッチが付された部分は、必ずしも部材の断面が表れている部分であるとは限らない。
ロボット100pの関節J12においては、出力側角度センサー522のカメラ522rは、基台180pに設けられている。同様に、サーボモーター412も、基台180pに固定されている。ロボット100pの関節J12の他の点は、第1実施形態のロボット100の関節J12(図3参照)と同じである。
図7の下段に示すように、ロボット100pにおいては、アーム要素110bの回転軸Axは、回転軸Axの方向から見たとき、基台180pの長手方向DL1の一端180t1からの距離L1が長手方向DL1の他端180t2からの距離L2よりも小さい位置にある。そして、カメラ522rは、回転軸Axの方向から見たとき、回転軸Axに対して、基台180pの端180t2の側(図7において右側)に設けられている。なお、本実施形態において、アーム要素110bの回転軸Axは、サーボモーター412の出力軸412oの回転軸と一致する。
回転軸Axの方向から見て、基台180pの長手方向DL1とアーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向DL2が一致し、かつ、基台180pとアーム要素110bとが重なる領域が少ない方の姿勢(図7参照)を、アーム要素110bがとった場合、カメラ522rは、以下のような場所に位置する。すなわち、カメラ522rは、回転軸Axに対して、アーム要素110bが伸びる方向DL2と逆の側(図7において右側)に、位置する。
なお、基台180pの長手方向DL1とアーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向DL2が一致するアーム要素110bの姿勢は、図7の状態(基台180pとアーム要素110bとが180度をなす状態)と、図7の状態からアーム要素110bが180度回転し、アーム要素110bと基台180pとがほぼ重なる状態(基台180pとアーム要素110bとが0度をなす状態)と、の二つをとりうる。ここでは、図7の状態を前提として、カメラ522rの位置を説明した。
言い換えれば、アーム要素110bの先端110btと、アーム要素110bの回転軸Axと、回転軸Axから遠い方の基台180pの端180t2と、がその順に並んだ場合、カメラ522rは、回転軸Axと基台180pの端180t2との間に位置する。
サーボモーター412で発生した熱は、アーム要素110bと基台180pとに伝達される。その結果、アーム要素110bと基台180pとは、それぞれ熱によって膨張し、変形する。その結果、出力側角度センサー522のディスク522sとカメラ522rの相対位置がずれて、出力側角度センサー522の測定結果に誤差が含まれる可能性がある。
第2実施形態においては、アーム要素110bの回転軸Axに対して、より熱が逃げやすい長手方向DL1の側にカメラ522rが設けられている。このため、回転軸Axに対して、長手方向DL1に垂直な短手方向の側にカメラ522rが設けられている態様に比べて、ディスク522sに対するカメラ522rの位置がサーボモーター412の熱によってずれる可能性が低い。
さらに、第2実施形態においては、アーム要素110bの回転軸Axに対して、一端180t1側よりも基台180pのより多くの部分がある他端180t2側にカメラ522rが設けられている。よって、一端180t1側にカメラ522rが設けられている態様に比べて、ディスク522sに対するカメラ522rの位置がサーボモーター412の熱によってずれる可能性が低い。よって、サーボモーター412が発熱した場合にも、正確に減速機512の出力側の動作位置を検出することができる。
たとえば、サーボモーターなどの熱源と出力側角度センサーとの間に存在し、出力側角度センサーに熱を伝達しうる構成を、熱を伝えにくい構造および材料で構成することにより、出力側角度センサーの誤差を低減する態様も考え得る。しかし、そのような態様においては、熱源から熱が放散されにくくなるため、熱源近傍の構造の温度が高くなってしまう可能性がある。また、熱を伝えにくい材料を構成の一部に採用することにより、熱を伝えにくい材料(たとえば、樹脂)と、他の性能の要請から採用される材料(たとえば、剛性を確保するための金属材料)との間で、熱膨張係数の差に起因して、歪みが生じる可能性もある。本実施形態の構成とすれば、そのような問題が発生する可能性を低減しつつ、正確に減速機512の出力側の動作位置を検出することができる。
図9は、アーム要素110bが基台180pに対して図7と同じ姿勢をとった状態で、サーボモーター412が発熱した場合の、アーム要素110bおよび基台180pの各部の変形の状態を示した図である。図9の右上に示したスケールAtの中央の濃度が変形量0を表す。スケールAtの中央から上方に向かって離れている濃度表示ほど、回転軸Axを中心とした時計回り方向の変形量が大きいことを示す。スケールAtの中央から下方に向かって離れている濃度表示ほど、回転軸Axを中心とした反時計回り方向の変形量が大きいことを示す。
図9のシミュレーション結果から分かるように、カメラ522rが設けられている領域は、回転軸Axを中心とした回転方向の変形が最も少ない領域である。
図10は、アーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向DL2と、基台180pの長手方向DL1とが、90度の角度をなす姿勢を、アーム要素110bとった状態で、サーボモーター412が発熱した場合の、アーム要素110bおよび基台180pの各部の変形の状態を示した図である。図10の右上に示したスケールAtは、図9のスケールAtと同じ変形量を表す。
図10のシミュレーション結果においても、カメラ522rが設けられている領域は、回転軸Axを中心とした回転方向の変形が最も少ない領域である。
図11は、アーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向DL2と、基台180pの長手方向DL1とが、120度の角度をなす姿勢を、アーム要素110bとった状態で、サーボモーター412が発熱した場合の、アーム要素110bおよび基台180pの各部の変形の状態を示した図である。図11の右上に示したスケールAtは、図9のスケールAtと同じ変形量を表す。
図11のシミュレーション結果においても、カメラ522rが設けられている領域は、回転軸Axを中心とした回転方向の変形が最も少ない領域である。
図9〜図11のシミュレーション結果から分かるように、第2実施形態のロボット100pによれば、サーボモーター412が発熱しても、熱変形によって、カメラ522rとディスク522sの相対角度がずれにくい。このため、サーボモーター412が発熱しても、出力側角度センサー522は正確な角度位置を出力することができる。
本明細書において、本実施形態のカメラ522rを「検出器」とも呼ぶ。ディスク522sの側面に付された符号を、「目盛り」とも呼ぶ。
C.他の実施形態:
C1.他の実施形態1:
(1)上記実施形態においては、関節J11〜J15を備えた5軸ロボット100および関節J12〜J15を備えた4軸ロボット100pを例に、技術内容を説明した。しかし、ロボットが備える関節の数は、3以下であってもよいし、6個、7個など、6個以上であってもよい。ただし、本明細書に開示の技術は、互いに平行な方向を回転軸として回転動作する複数の可動部を備え、それら複数の可動部の回転軸と垂直な方向を回転軸とする可動部を備えないスカラロボットにおいて特に有効である。なお、スカラロボットは、水平面上に設置されて、鉛直方向を回転軸として回転動作する複数の可動部を備える態様としてもよく、斜面に設置され、互いに平行な鉛直方向ではない所定の方向を回転軸として回転動作する複数の可動部を備える態様としてもよい。
(2)上記実施形態においては、出力位置検出部としての出力側角度センサー522は、ディスク522sと、カメラ522rとを備える撮像式のロータリーエンコーダーである。しかし、出力位置検出部は、発光素子と受光素子、および光の一部を通過させるためのスリットを備える遮光板などの構成を備える光学式のロータリーエンコーダーやリニアエンコーダーなど、他の構成とすることもできる。また、出力位置検出部としては、磁気センサと磁石を利用した検出部を採用することもできる。ただし、出力位置検出部が、可動部とともに回転される目盛りと、目盛りを読み取る検出器と、の相対位置が変化することにより、対象物の動作位置が検出されるものである場合に、本明細書に開示の技術は特に有効である。
C2.他の実施形態2:
上記実施形態においては、回転関節J12,J13に、出力位置検出部としての出力側角度センサー520(522,523)が設けられている例を説明した(図1〜図4ならびに図7参照)。しかし、重力方向とは異なる方向に直線的に可動部を動かす関節に、伝達部の出力側の動作位置を検出する出力位置検出部を備える態様とすることもできる。回転関節に出力位置検出部が設けられる態様においては、伝達部の出力側の動作位置は、角度位置である。直動関節に出力位置検出部が設けられる態様においては、伝達部の出力側の動作位置は、直線方向に沿った位置である。なお、直動関節を駆動する駆動部は、回転出力を出力するモーターであってもよいし、リニアモーターであってもよい。
C3.他の実施形態3:
(1)上記第2実施形態においては、基台180pに設けられている回転関節J12に、出力位置検出部としての出力側角度センサー522が設けられている(図7参照)。しかし、基台に設けられている直動関節であって、重力方向とは異なる方向(例えば水平方向や、斜め方向)に直線的に可動部を動かす関節に、出力位置検出部が設けられている態様とすることもできる。
(2)また、出力位置検出部が、基台に接続されている関節(回転関節であると直動関節であるとを問わない)に設けられていない態様とすることもできる(図1参照)。
C4.他の実施形態4:
上記第2実施形態においては、基台180pの長手方向DL1と第1可動部としてのアーム要素110bが伸びる方向DL2が一致し、かつ、基台180pとアーム要素110bとが重なる領域が少ない方の姿勢(図7参照)を、アーム要素110bがとった場合、検出器としてのカメラ522rは、回転軸Axに対して、アーム要素110bが伸びる方向DL2と逆の側(図7において右側)に、位置する。しかし、そのような状態において、検出器は、回転軸に対して、第1可動部が伸びる方向の側に設けられていてもよい。すなわち、検出器は、回転軸に対して、いずれの側に設けられていてもよい。なお、検出器が設けられている構成の長手方向に垂直な方向については、検出器は、以下の位置に設けられることが好ましい。すなわち、可動部を駆動する駆動部の回転軸方向から見たときに、検出器が存在する範囲が、検出器が設けられている構成の中央の地点を含むように設けられていることが好ましい。
C5.他の実施形態5:
(1)上記第2実施形態においては、アーム要素110bの回転軸Axは、基台180pの長手方向DL1の一端180t1からの距離L1が長手方向DL1の他端180t2からの距離L2よりも小さい位置にある(図7参照)。しかし、第1可動部の回転軸は、第1可動部の回転軸の方向から見たとき、基台の長手方向の中央にあってもよい。
(2)上記第2実施形態においては、検出器としてのカメラ522rは、回転軸Axに対して、回転軸Axから遠い方の基台180pの端180t2の側(図7において右側)に設けられている。しかし、検出器は、第1可動部の回転軸の方向から見て、第1可動部の回転軸に対して、回転軸に近い方の端の側に設けられていてもよい。すなわち、検出器は、第1可動部の回転軸に対して、いずれの側に設けられていてもよい。
(3)上記第2実施形態においては、第1可動部としてのアーム要素110bの回転軸Axは、第1駆動部としてのサーボモーター412の出力軸412oの回転軸と一致する。しかし、第1可動部の回転軸と、第1駆動部の出力軸の回転軸とは、異なっていてもよい。
C6.他の実施形態6:
上記実施形態においては、ロボット100が備える複数の回転関節J12,J13,J15のうち、最も基台180に近い回転関節J12には、出力位置検出部としての出力側角度センサー522が設けられている(図1〜図3、ならびに図7参照)。しかし、スカラロボットが備える複数の回転関節のうち、最も前記基台に近い回転関節には、出力位置検出部が設けられておらず、他の回転関節に出力位置検出部が設けられている態様とすることもできる。
C7.他の実施形態7:
上記実施形態においては、回転の周方向Dj2,Dj3が規定する面が水平方向である向きに回転される回転関節J12,J13に、出力位置検出部としての出力側角度センサー520(522,523)が設けられている(図1および図7参照)。しかし、出力位置検出部は、回転の周方向が規定する面が水平面に対して90度未満の角度で傾いている向きに回転される回転関節に、設けられていてもよい。すなわち、出力位置検出部は、回転の周方向が規定する面が重力方向を含まない向きに回転される回転関節に、設けられることができる。
C8.他の実施形態8:
(1)上記実施形態においては、回転の周方向Dj2,Dj3が規定する面が水平方向である向きに回転される回転関節J12,J13に、出力位置検出部としての出力側角度センサー520(522,523)が設けられている(図1および図7参照)。そして、他の向きに回転する回転関節は備えられていない。しかし、回転の周方向が規定する面が重力方向を含む向きに回転される回転関節、すなわち、回転軸が水平方向である回転関節が備えられている場合に、そのような回転関節にも、出力位置検出部は設けられていてよい。また、アーム要素が重力方向に動かされる直動関節J11,J14に、出力位置検出部が設けられる態様とすることもできる。
(2)上記実施形態においては、関節J11,J14ならびに回転関節J15(図1参照)には、出力側角度センサーは設けられていない。出力位置検出部を備えない関節に設けられる第2駆動部(たとえば、サーボモーター410d1)は、第1可動部(たとえば、アーム要素110c)の位置に応じて動かされる態様とすることができる。また、第1駆動部(サーボモーター412)が、第2駆動部によって駆動される第2可動部(たとえば、アーム要素110a)の位置に応じて動かされる態様とすることができる。すなわち、出力位置検出部を備えない関節は、アームにおいて、出力位置検出部を備える関節の先に設けられていてもよいし、基台側に設けられていてもよい。
C9.他の実施形態9:
上記実施形態においては、回転の周方向Dj2,Dj3が規定する面が水平方向である向きに回転される回転関節J12,J13に、出力位置検出部としての出力側角度センサー520(522,523)が設けられている(図1および図7参照)。しかし、一つの回転関節についてのみ出力位置検出部を備える態様とすることもできる。また、可動部が重力方向とは異なる方向に動かされる3以上の関節を備えるロボットにおいて、3以上の関節に出力位置検出部を備える態様とすることもできる。
C10.他の実施形態10:
上記実施形態において、ロボット100,100pは、伝達部として、回転入力を、より回転速度が低い回転出力に変換して出力する減速機510を備える(図2〜図4、図8参照)。しかし、伝達部は、回転入力を、より回転速度が高い回転出力に変換して出力する構成とすることもできる。すなわち、伝達部は、回転入力を、異なる速度の回転出力に変換して出力する変速器とすることができる。また、伝達部は、継ぎ手など、回転入力の回転速度を変更せずに出力する構成とすることもできる。
C11.他の実施形態11:
上記実施形態において、ロボット100,100pは、第1伝達部としての減速機510の入力側の動作位置を検出する、入力位置検出部としてのモーター角度センサー420を備える。しかし、出力位置検出部が設けられる関節に、入力位置検出部を設けない態様とすることもできる。そのような態様としても、出力位置検出部の出力に基づいて、第1駆動部の出力を制御することにより、第1可動部の位置、速度および加速度を正確に制御することができる。
1,1p…ロボットシステム;100…5軸ロボット;100p…4軸ロボット;110,110p…アーム;110a〜110d,110x…アーム要素;110bt…アーム要素110bの先端;180,180p…基台;180t1…基台の一端;180t2…基台の他端;200…エンドエフェクター;300…制御装置;301…RAM;302…ROM;303…CPU;309…制御部;410,410d1,410d2,412,413…サーボモーター;410o,412o,413o…サーボモーターの出力軸;420,423…モーター角度センサー;510,510d1,510d2,512,513…減速機;510i…減速機510の入力軸;512i…減速機512の入力軸;513i…減速機513の入力軸;510o…減速機510の出力軸;510od1…減速機510d1の出力軸;510od2…減速機510d2の出力軸;512o…減速機512の出力軸;520,522,523…出力側角度センサー;522r,523r…カメラ;522s,523s…ディスク;610d1,610d2…ベルト;620d1,620d2…筒部;Ag…重力方向;Ami…入力側の構成要素Eiの動作方向;Amo…出力側の構成要素Eoの動作方向;At…スケール;Ax…回転軸;BL…隙間;DL1…基台180pの長手方向;DL2…アーム要素110bが回転軸Axから伸びる方向方向;Dj2…関節J12における回転の周方向;Dj3…関節J13における回転の周方向;Dj5…関節J15における回転の周方向;Ei…構成要素;Eit…一部;Eo…構成要素;Eot…一部;J11,J14…直動関節;J12,J13,J15…回転関節;J1i…関節;L1…回転軸Axと、基台180pの長手方向DL1の一端180t1との距離;L2…回転軸Axと、基台180pの長手方向DL1の他端180t2との距離;Pm…減速機510の入力軸510iの角度位置(動作位置);Pro…減速機510の出力軸510oの角度位置(動作位置)。

Claims (11)

  1. 重力方向とは異なる方向に動かされるように構成される第1可動部と、
    前記第1可動部を動かすための駆動力を出力する第1駆動部と、
    前記第1駆動部の出力を前記第1可動部に伝達する第1伝達部と、
    前記第1伝達部の出力側の動作位置を検出する第1出力位置検出部と、を備え、
    前記第1駆動部は、前記第1出力位置検出部の出力に基づいて制御される、スカラロボット。
  2. 請求項1記載のスカラロボットであって、
    前記第1可動部は、前記第1駆動部および前記第1伝達部によって、回転の周方向が規定する面が重力方向を含まない向きに回転される、スカラロボット。
  3. 請求項1または2記載のスカラロボットであって、
    前記スカラロボットの動作によって動かされない基台を備え、
    前記第1可動部は、一つの関節を介して前記基台に接続されている、スカラロボット。
  4. 請求項3記載のスカラロボットであって、
    前記第1可動部は、一つの回転関節を介して前記基台に接続されており、
    前記第1出力位置検出部は、
    前記第1駆動部の駆動力によって前記第1可動部とともに回転される目盛りと、
    前記基台に設けられており、前記目盛りを読み取る検出器と、を備え、
    前記検出器は、前記第1可動部が、前記第1可動部の回転軸の方向から見て、前記基台の長手方向と前記第1可動部が前記回転軸から伸びる方向とが一致し、かつ、前記基台と前記第1可動部とが重なる領域が少ない方の姿勢をとった場合における、前記回転軸に対して、前記第1可動部が伸びる前記方向と逆の側に設けられている、スカラロボット。
  5. 請求項3記載のスカラロボットであって、
    前記第1可動部は、一つの回転関節を介して前記基台に接続されており、
    前記第1可動部の回転軸は、前記第1可動部の前記回転軸の方向から見たとき、前記基台の長手方向の一端からの距離が前記長手方向の他端からの距離よりも小さい位置にあり、
    前記第1出力位置検出部は、
    前記第1駆動部の駆動力によって前記第1可動部とともに回転される目盛りと、
    前記基台に設けられており、前記目盛りを読み取る検出器と、を備え、
    前記検出器は、前記第1可動部の前記回転軸の方向から見て、前記第1可動部の前記回転軸に対して、前記他端の側に設けられている、スカラロボット。
  6. 請求項1または2記載のスカラロボットであって、
    前記スカラロボットの動作によって動かされない基台を備え、
    前記第1可動部は、前記スカラロボットが備える複数の回転関節のうち、最も前記基台に近い回転関節を介して前記基台に接続されている、スカラロボット。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    前記第1可動部は、水平方向に動かされる、スカラロボット。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    重力方向に動かされるように構成される第2可動部と、
    前記第2可動部を動かすための駆動力を出力する第2駆動部と、
    前記第2駆動部の出力を前記第2可動部に伝達する第2伝達部と、を備え、
    前記第2伝達部の出力側の動作位置を検出する出力位置検出部を備えない、スカラロボット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    重力方向とは異なる方向に動かされるように構成される第3可動部と、
    前記第1可動部の位置に応じて動かされ、前記第3可動部を動かすための駆動力を出力する第3駆動部と、
    前記第3駆動部の出力を前記第3可動部に伝達する第3伝達部と、
    前記第3伝達部の出力側の動作位置を検出する第3出力位置検出部と、を備え、
    前記第3駆動部は、前記第3出力位置検出部の出力に基づいて制御される、スカラロボット。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    前記第1伝達部は、前記第1駆動部の出力を変速して前記第1可動部に伝達する、スカラロボット。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のスカラロボットであって、
    前記第1伝達部の入力側の動作位置を検出する入力位置検出部を備え、
    前記第1駆動部は、前記入力位置検出部の出力に基づいて制御される、スカラロボット。
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