JP6978935B2 - 表示システム、表示方法及び表示プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、表示システム、表示方法及び表示プログラムに関する。
高速道路等の有料道路には、例えば、利用者から利用料金を収受する為に、料金所が設けられている。料金所が採用するシステムとしては、例えば、一般に電子式料金収受システム(Electronic Toll Collection System;ETC(登録商標)、「自動料金収受システム」とも言う)や、有人の料金収受システムがある。これらの料金収受システムは、通常、カメラ等の撮影装置を用いており、撮影装置で撮影された車両等の映像が監視業務及び料金収受処理業務等に利用されている。
例えば、特許文献1に開示されている料金収受システムでは、カメラで車両を撮影し、撮影して得られたデータに基づいて車種判別等を行う技術が開示されている。このように、料金所では、カメラ等の撮影装置を用いることで監視業務及び料金収受処理業務等を効率的且つ正確に行うことができるようになっている。
特開2017−49846号公報
しかしながら、料金所が備えるカメラ等の撮影環境は、一定ではなく、一日のうちの時間帯や周囲の状況等によって変動する。例えば、朝はカメラに太陽光が直接的に差し込んで白色の光が強い状況であったとしても、昼になると、太陽の位置が変わって散乱光が入ってくる為に青色の光が強くなり、さらに、夕方には夕日の赤色が強くなる。さらに、太陽が沈んだ夜には、例えば低圧ナトリウムランプを利用した街灯からのオレンジ色の光が強くなる。
その他、料金所における撮影環境は、進入してきた車両のヘッドライトやその車体で反射した光、点滅するパトランプ等の光源に起因して多種多様に変化し得る。
従来、太陽光や室内灯等に基づく撮影環境が異なる場合であっても、同一の被写体が同等の色(被写体本来の色)で撮影されるように、表示映像全体の色調を自動で調整するオートホワイトバランス機能がよく知られている。しかしながら、従来のオートホワイトバランス機能は、表示映像を構成する全ての色の平均値が所定値(無彩色)となるように当該表示映像全体の色調を補正するものである。このような従来のオートホワイトバランス機能を上述したような有料道路の料金所に適用すると、車両の往来等に応じて多種多様に変化し得る外乱光の影響を受けて表示映像の色調が安定しなくなり、かえって被写体本来の色とは大きく異なる色調に自動調整してしまうことも想定される。
そこで、料金所のように、撮影環境が多種多様に変化し得る場合においてもホワイトバランスの調整を適切に行い、表示映像を安定させる技術が望まれている。
本発明の目的は、有料道路の料金所においても、ホワイトバランスの調整を適切に行い、表示映像を安定させることができる表示装置、表示システム、表示方法及び表示プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば料金所(1)の車線(L)を撮影する撮影装置(5)の映像をディスプレイ(21)に表示する表示装置(20)を備える表示システムは、前記映像のうちの予め規定された一部の領域である部分規定領域(Q)に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定部(222)と、前記サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、前記映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更部(223)と、を備える前記表示装置と、前記撮影装置と、前記映像のうちの車線または路側に設置される固設装置である料金自動収受機と、を備え、前記部分規定領域には、前記料金自動収受機の無彩色である所定部分が含まれており、前記基準表示色は、前記料金自動収受機の前記無彩色として予め定められている
この構成により、撮影装置の映像のうちの予め規定された一部の領域(部分規定領域)に属する色であるサンプル色が、所定の基準表示色に近付くように、映像全体に対するホワイトバランス調整値が変更される。したがって、料金所における多種多様な撮影環境の変化にかかわらず、サンプル色が基準表示色と一致するように映像全体のホワイトバランスが調整されるので、表示映像を安定させることができる。
本発明の上記構成により、既存の固設装置が本来の色(即ち、理想的な白色光の下で映像に表示される色)に近づくように、ホワイトバランスの調整を適切に行い、表示映像を安定させることができる。したがって、ホワイトバランス調整用の専用部材(基準表示色が施された部材)を新たに設ける必要がないため、料金所の設置に係る費用を低減できる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る表示システムにおいて、前記料金自動収受機の無彩色である前記所定部分が、前記料金自動収受機の前面パネルであってよい。
一般に、料金自動収受機30の前面パネルには無彩色、又は、無彩色に近い色が用いられていることから、上記構成により、部分規定領域には、十分な面積の無彩色(又は無彩色に近い色)が含まれることになる。そうすると、サンプル色が、無彩色(又は無彩色に近い色)として規定された基準表示色に近づくようにホワイトバランスの調整がなされるので、偏りのないホワイトバランス調整を図ることができる。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様に係る表示システムは、前記撮影装置(5)の撮影領域を変更する撮影領域変更部(224)をさらに備え、前記撮影領域変更部は、前記サンプル色が特定される前記映像の撮影前に、前記撮影装置の撮影領域を、予め定められた規定撮影領域(G1)に変更してよい。
この構成により、サンプル色が特定される映像を最適な撮影領域で撮影することができる。特に、上述したように、既存の固設装置を用いてホワイトバランスの調整を行う場合には、サンプル色が特定される映像を最適な撮影領域で撮影することで、効率的にホワイトバランスの調整を行うことができる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様の態様に係る表示システムにおいて、前記撮影領域変更部は、前記料金所の前記車線に車両が存在していない場合に、前記撮影装置の撮影領域を予め定められた前記規定撮影領域に変更してよい。
この構成により、車線に車両が存在しており、撮影装置で撮影された車両の映像を見ながら監視業務等を行っている間に、突然、撮影装置の撮影領域が変更されて業務に支障が出てしまう事態を回避することができる。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の態様のいずれかの態様に係る表示システムにおいて、前記ホワイトバランス調整値を所定の時間帯に関連付けてプリセット値として予め記憶する設定記憶部(221)と、前記ホワイトバランス調整値を現在時刻が属する前記所定の時間帯に応じた前記プリセット値に変更する調整値設定部(225)と、をさらに備えてよい。
この構成により、調整値変更部223によってホワイトバランスの調整を細かく正確に実施する前に、調整値設定部225によって大まかなホワイトバランスの調整を予め実施するので、より効率的で短時間でホワイトバランスの調整を実施することができる。さらに、予め大まかなホワイトバランスの調整を行っておくことで、調整値変更部223によるホワイトバランスの調整の精度を向上させることができる。
本発明の上記構成により、撮影装置の映像のうちの予め規定された一部の領域(部分規定領域)に属する色であるサンプル色が、所定の基準表示色に近付くように、映像全体に対するホワイトバランス調整値が変更される。したがって、料金所における多種多様な撮影環境の変化にかかわらず、サンプル色が基準表示色と一致するように映像全体のホワイトバランスが調整されるので、表示映像を安定させることができる。
本発明の第6の態様によれば料金所の車線を撮影する撮影装置の映像をディスプレイに表示する表示装置を備える表示システムの表示方法前記表示装置のサンプル色特定部が、前記映像のうちの予め規定された領域に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定ステップ(S103)と、前記表示装置の調整値変更部が、前記サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、前記映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更ステップ(S104)と、を有し、前記表示システムは、前記表示装置と、前記撮影装置と、前記映像のうちの車線または路側に設置される固設装置である料金自動収受機と、を備え、前記部分規定領域には、前記料金自動収受機の無彩色である所定部分が含まれており、前記基準表示色は、前記料金自動収受機の前記無彩色として予め定められている
この構成により、撮影装置の映像のうちの予め規定された一部の領域(部分規定領域)に属する色であるサンプル色が、所定の基準表示色に近付くように、映像全体に対するホワイトバランス調整値が変更される。したがって、料金所における多種多様な撮影環境の変化にかかわらず、サンプル色が基準表示色と一致するように映像全体のホワイトバランスが調整されるので、表示映像を安定させることができる。
本発明の第7の態様によれば、表示プログラムは、料金所の車線を撮影する撮影装置の映像をディスプレイに表示する表示装置を備える表示システムとしてのコンピュータ(9)を、前記映像のうちの予め規定された領域に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定部(222)と、前記サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、前記映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更部と(225)、して機能させ、前記表示システムは、前記表示装置と、前記撮影装置と、前記映像のうちの車線または路側に設置される固設装置である料金自動収受機と、を備え、前記部分規定領域には、前記料金自動収受機の無彩色である所定部分が含まれており、前記基準表示色は、前記料金自動収受機の前記無彩色として予め定められている
この構成により、撮影装置の映像のうちの予め規定された一部の領域(部分規定領域)に属する色であるサンプル色が、所定の基準表示色に近付くように、映像全体に対するホワイトバランス調整値が変更される。したがって、料金所における多種多様な撮影環境の変化にかかわらず、サンプル色が基準表示色と一致するように映像全体のホワイトバランスが調整されるので、表示映像を安定させることができる。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、料金所が備える表示装置において、撮影環境及び撮影時間帯に関わらず、ホワイトバランスの調整を適切に行い、表示映像を安定させることができる。
第1の実施形態に係る表示システムが適用される料金所の全体構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る表示システムの構成を説明するブロック図である。 第1の実施形態に係る監視盤の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る監視盤によるホワイトバランス調整の動作を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る監視盤を説明する説明図である。 第2の実施形態に係る表示システムの構成を説明するブロック図である。 第2の実施形態に係る監視盤の動作を示すフローチャートである。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。すべての図面において同一または相当する構成には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
(第1の実施形態に係る表示システムが適用される料金所の全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る表示システム10が適用される料金所1の全体構成を示す概略図である。方向を説明する為に、図1においては、右手系のxyz座標系が規定されている。このxyz座標系では、±z方向は鉛直方向と平行であり、±x方向及び±y方向はいずれも水平方向と平行であり、±x方向、±y方向、及び±z方向の3方向は互いに直交している。
以下の説明において、料金所施設1に敷設された車線Lが延在する方向を±x方向とし、「車線方向」とも記載する。また、水平面内において車線方向(±x方向)に直交する方向を±y方向とし、「車線幅方向」とも記載する。また、−x方向を「車線方向奥側」、+x方向を「車線方向手前側」とも記載する。更に、水平面に直交する方向を±z方向とし、「鉛直方向」とも記載する。
料金所1は、例えば、高速道路等の有料道路の出入口等に設けられている。図1に示すように、車線Lは少なくとも料金所1が設けられる範囲では、直線的に形成されている。料金所1は、車線Lの傍に設けられた料金自動収受機30を備えている。図1に示す車線Lは、車線方向手前側(+x方向)に進むと高速道路に接続され、車線方向奥側(−x方向)に進むと一般道路に接続されている。図1に示す車両Aは、高速道路から一般道路に向かって進行方向F、即ち、車線方向奥側(−x方向)に進行している。なお、第1の実施形態では、車線Lの両路側には、鉛直方向(±z方向)の高さが車線Lよりも高い高台6(アイランド)が設けられている。
料金所1が備える料金自動収受機30は、高速道路等の有料道路の利用者から挿入された通行券に応じ、音声及び画面表示にて利用料金を案内し、現金、クレジットカード等を用いた支払いを受け付けるようになっている。料金自動収受機30は、例えば、幅(±x方向の長さ)が950mm、奥行(±y方向の長さ)が1200mm、及び高さ(±z方向の長さ)が2600mmである直方体形状であってよい。
料金自動収受機30は、車線L側を向く面に前面パネルが設けられている。料金自動収受機30の前面パネルには、例えば、案内用ディスプレイ、案内用音声装置、通行券挿入口、紙幣挿入口、硬貨投入口、支払用カード挿入口、釣銭払い出し口、領収書発行ボタン、領収書発行口、及び証明書発行口等が設けられている。料金自動収受機30の前面パネルは、利用者にとって上述の挿入口等が視認しやすくなるように、無彩色(例えば、グレー)又は無彩色に近い色(例えば、アイボリー)で塗装されている。料金所1では、利用者を乗せた車両Aが車線Lに沿って進行方向F(−x方向)に進行して所定位置に進入し、料金自動収受機30の真横に一時停止し、上述したように料金自動収受機30を用いて高速道路等の有料道路の利用料金を支払うようになっている。
料金所1は、図1に示すように、車両Aの車線Lへの進入を検知する進入側車両検知器2(2A、2B)と、車両Aの車線Lからの退出を検知する退出側車両検知器3(3A、3B)とを備えている。
進入側車両検知器2及び退出側車両検知器3は、例えば、透過式の車両検知器であってよい。透過式の進入側車両検知器2は、車線Lに沿った同じ位置に対向して設けられた投光器2A及び受光器2Bで構成され、投光器2Aから投光された赤外光等の検知光を受光器2Bで受光できるか否かに基づいて車両Aの車線Lへの進入を検知する。透過式の退出側車両検知器3は、進入側車両検知器2と同様に、車線Lに沿った同じ位置に対向して設けられた投光器3A及び受光器3Bで構成され、投光器3Aから投光された赤外光等の検知光を受光器3Bで受光できるか否かに基づいて車両Aの車線Lからの退出を検知する。なお、投光器2A、投光器3Aとしては、例えば、LED光源等が用いられる。また、進入側車両検知器2及び退出側車両検知器3は、例えば、レーザスキャン型等の反射式の車両検知器のように、透過式以外の車両検知器が用いられてもよい。進入側車両検知器2及び退出側車両検知器3は、車線Lに沿った車両Aの流れを統制する為の車線制御部(図示せず)に接続され、車線制御部により制御されてよい。第1の実施形態では、進入側車両検知器2及び退出側車両検知器3からの車両Aの進入信号及び退出信号が、車線制御部(図示せず)を介して監視盤20の制御部22(撮影領域変更部224)に入力される。
料金所1は、図1に示すように、所定位置から車両Aが退出することを規制する為の棒状の規制バーを有する発進制御機4を備えている。発進制御機4は、規制バーを回転駆動させることにより、車線Lの閉塞及び開放を切替えることができるようになっている。規制バーは、規制位置では、規制バーの長手方向が車線Lの車線幅方向(±y方向)に平行になるように配置され、解除位置では、規制バーの長手方向が鉛直方向(±z方向)に平行になるように配置される。発進制御機4は、車線制御部(図示せず)に接続され、車線制御部により制御されてよい。
料金所1に適用される第1の実施形態に係る表示システム10は、料金所1の車線Lの路側に設置され、当該車線Lを撮影する撮影装置5と、撮影装置5で撮影した映像を表示する監視盤20(表示装置)とを備えている。
撮影装置5は、図1に示すように、車線Lを走行する車両Aを正面から撮影することができるように設置されたITVカメラであり、車線L路側の退出側車両検知器3付近に設けられている。撮影装置5は、撮影対象物を静止画又は動画等の映像として撮影できる装置であれば、ITVカメラ以外の任意の撮影装置であってよい。撮影装置5は、パン、チルト、及びズームの各動作を行い、撮影領域を変更することができるようになっている。パンは、撮影領域を左右方向に移動させる動作であり、例えば、図1においてz軸を回転軸として撮影領域を回転軸の周囲に回転させる動き等であってよい。チルトは、撮影領域を上下方向に移動させる動作であり、例えば、図1においてyz面内の所定の直線を回転軸として撮影領域を回転軸の周囲に回転させる動き等であってよい。ズームは、レンズの焦点距離を変更して広角又は望遠にすることで撮影領域を拡大したり縮小したりする動きである。撮影装置5は、監視盤20に接続され、監視盤20により制御されてよい。撮影装置5により撮影された映像は、監視盤20に入力されて表示され、監視員Mによる監視業務及び料金収受処理業務等に用いられる。
料金所1は、図1に示すように、車線Lから離れた位置に設置された料金所事務所Rを有している。料金所事務所Rには、監視員Mが各車線Lの監視業務等を行うための監視盤20が設けられている。監視盤20は、料金所1の車線Lの路側に設置された撮影装置5の映像を表示する。監視員Mは、監視盤20に表示される映像を見ながら遠隔で監視業務等を行うことができるようになっている。
(第1の実施形態に係る表示システムの機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る表示システム10の構成を説明するブロック図である。図2に示すように、表示システム10は、料金所1の車線Lの路側に設置された撮影装置5と、撮影装置5の映像を表示する監視盤20とを備えている。
監視盤20は、撮影装置5から入力される映像を表示するディスプレイ21と、ディスプレイ21の表示動作を制御する制御部22とを備えている。また、第1の実施形態では、監視盤20の制御部22は、撮影装置5のパン、チルト、及びズームの各動作を制御し、撮影装置5の撮影領域を変更することができるようになっている。
ディスプレイ21は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(OLED)又はプラズマ等であってよい。また、ディスプレイ21は、タッチパネル式のディスプレイであってもよいし、タッチパネル非対応のディスプレイであってもよい。
制御部22は、図2に示すように、制御部22による制御に必要な制御情報等を記憶する設定記憶部221と、撮影装置5が撮影した映像のうちの予め規定された領域(後述する部分規定領域Q)に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定部222と、サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更部223と、撮影装置5の撮影領域を変更する撮影領域変更部224とを備える。
設定記憶部221には、例えば、調整値変更部223が算出したホワイトバランス調整値、予め定められた規定撮影領域に対応する撮影装置5のパン、チルト、及びズームの各動作の設定値、所定の基準表示色であるRGB値の各値等が記憶される。また、設定記憶部221には、監視盤20のディスプレイ21のホワイトバランスの調整を制御する為に必要なその他の制御情報が記憶されてよい。
サンプル色特定部222は、撮影装置5が撮影した映像全体のうちの予め規定された一部の領域(以下、「部分規定領域」とも表記する。)に属する色であるサンプル色を定期的に特定する。第1の実施形態では、部分規定領域は、映像を表示するディスプレイ21の表示領域に予め割当てられた座標で規定されてよい。具体的には、例えば、ディスプレイ21の2次元の表示領域内の各位置を画面の横方向に平行なi軸と、画面の縦方向に平行なj軸とから成るij座標で表現し、4つのij座標で表現される4つの位置を直線で結んだ四角形の領域を部分規定領域とする。なお、他の実施形態においては、部分規定領域は4つのij座標で規定された四角形である必要はなく、任意の数のij座標で規定される任意の形状であってよい。また、部分規定領域はij座標内で規定される関数で表現された形状であってもよい。
サンプル色特定部222は、撮影装置5が撮影した映像をディスプレイ21に表示した際にディスプレイ21の表示領域の中の部分規定領域内のRGB値を特定する。ここで、RGB値とは、ディスプレイ21の表示領域の各画素の赤色(Red)、緑色(Green)、及び青色(Blue)の三原色の出力値を各々示す値である。第1の実施形態では、サンプル色特定部222は、RGB値の各値を0〜100%の範囲で特定することによってサンプル色を特定する。例えば、サンプル色は、RGB値(R、G、B)=(100%、90%、70%)などとして特定される。なお、サンプル色の特定は、RGB値の各値を0〜255の256段階の出力値で特定することによって行われてもよい。
第1の実施形態では、サンプル色特定部222は、サンプル色を特定するにあたり、部分規定領域に属する複数の画素のRGB値の各値の平均値を特定する。例えば、部分規定領域が3つの画素で構成されていると仮定して説明すると、1つ目の画素のRGB値が(R、G、B)=(100%、90%、70%)であり、2つ目の画素のRGB値が(R、G、B)=(90%、90%、80%)であり、3つ目の画素のRGB値が(R、G、B)=(80%、90%、90%)である場合には、サンプル色は、これらのRGB値の平均値である(R、G、B)=(90%、90%、80%)として特定される。なお、他の実施形態に係るサンプル色特定部222は、平均値の代わりに中央値や最頻値で特定してもよいし、部分規定領域の中心位置に属する画素のRGB値を特定する等、その他のやり方でサンプル色を特定してもよい。サンプル色特定部222は、サンプル色を特定すると、特定したサンプル色を調整値変更部223に入力する。
調整値変更部223は、サンプル色特定部222から特定されたサンプル色の入力を受け付けて、当該特定されたサンプル色が所定の基準表示色に近づくように、映像に対するホワイトバランス調整値を変更する。所定の基準表示色は、いわば設定目標とする色であり、RGB値の各値が0〜100%の範囲で予め規定されている。ホワイトバランス調整値は、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のそれぞれについての調整係数であって、ディスプレイ21の表示領域全体の各画素の赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のそれぞれの値を、表示領域全体で同じ比率で変化させる調整係数である。ディスプレイ21の表示領域全体の各画素のRGB値は、元のRGB値に調整係数(ホワイトバランス調整値)を乗じたRGB値に調整される。即ち、調整係数が1である場合には、RGB値は調整されずに出力され、調整係数が1より大きい場合には、RGB値が増大するように出力が調整され、調整係数が1より小さい場合には、RGB値が低減するように出力が調整される。
例えば、所定の基準表示色としてRGB値が(R、G、B)=(100%、100%、90%)として予め規定されており、サンプル色特定部222により特定されたサンプル色のRGB値が(R、G、B)=(100%、90%、70%)である場合には、調整値変更部223は、まず、ホワイトバランス調整値として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれについての調整係数を算出する。赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれについての調整係数は所定の基準表示色としてのRGB値の各値をサンプル色としてのRGB値の各値で除算することにより算出される。即ち、上述の例では、調整値変更部223は、赤色の調整係数を100/100と算出し、緑色の調整係数を100/90と算出し、青色の調整係数を90/70と算出するので、調整値変更部223は、ホワイトバランス調整値を(R、G、B)=(100/100、100/90、90/70)と算出する。
次に、調整値変更部223は、ディスプレイ21の表示領域全体に適用されるホワイトバランス調整値を、算出した値(R、G、B)=(100/100、100/90、90/70)に変更する。即ち、調整値変更部223は、ディスプレイ21の表示領域全体で、RGB値のうち、赤色の値を100/100倍に変更し、緑色の値を100/90倍に変更し、青色の値を90/70倍に変更する。なお、調整値変更部223は、算出したホワイトバランス調整値を設定記憶部221に記憶してよい。
撮影領域変更部224は、撮影装置5のパン、チルト、及びズームの各動作を制御し、撮影装置5の撮影領域を変更する。第1の実施形態に係る撮影領域変更部224は、サンプル色特定部222によってサンプル色が特定される映像を撮影装置5で撮影する前に、撮影装置5の撮影領域を予め定められた規定撮影領域に変更する。
(第1の実施形態に係る監視盤の動作の処理フロー)
図3は、第1の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20の動作を示すフローチャートである。図4は、第1の実施形態に係る監視盤20によるホワイトバランス調整の動作を説明する説明図である。図5は、第1の実施形態に係る監視盤20を説明する説明図である。図3〜5を用いて第1の実施形態に係る監視盤20の動作を説明する。
図3に示すフローチャートの処理は、例えば、表示システム10の運転を開始する場合に開始される。図3に示すフローチャートの処理が開始されると、撮影領域変更部224は、車両Aが車線L内に存在するか否かを判定する(ステップS101)。第1の実施形態では、撮影領域変更部224は、例えば、進入側車両検知器2及び退出側車両検知器3から入力される進入信号及び退出信号に基づいて、車両Aが車線L内に存在しているか否かを判定する。
車両Aが車線Lに進入したと判定した場合(ステップS101のNO)、処理がステップS101に戻される。なお、車両Aが車線L内に存在している間、図5に示すように、監視盤20の表示領域Dには、車両Aが車線L内に存在していることを示すメッセージとして「車有」を色付きで表示する。また、車両Aが車線L内に存在していない場合、監視盤の表示領域Dには、車両Aが車線L内に存在していないことを示すメッセージとして「車無」を色付きで表示する。
次に、撮影領域変更部224は、撮影装置5のパン、チルト、及びズームの各動作を制御し、撮影装置5の撮影領域を予め定められた規定撮影領域に変更する(ステップS102)。撮影領域変更部224による規定撮影領域への変更は、サンプル色が特定される映像の撮影前に、即ち、ステップS103の処理の前に行われる。また、撮影領域変更部224による規定撮影領域への変更は、上述したように、車両Aが車線L内に存在していない(ステップS101のNO)タイミングで行われる。
図4を用いてステップS102の処理を説明する。図4では、撮影装置5が撮影した映像がディスプレイ21の表示領域に表示されている。図4に示すように、撮影領域変更部224は、撮影装置5の撮影領域を左右に動かすパンの動作(P1、P2)及び撮影領域を上下に動かすチルトの動作(T1、T2)、及び撮影領域を広角又は望遠にするズームの動作(Z)を行い、撮影領域を予め定められた規定撮影領域G1に変更する。規定撮影領域G1には、図4に示すように、車線L路側に設置される料金自動収受機30が含まれる。また、部分規定領域Qには、料金自動収受機30の前面パネルの上部の一部が含まれる。
なお、第1の実施形態では、例えば、予め定められた規定撮影領域G1に対応する撮影装置5のパン、チルト、及びズームの各動作の設定値が設定記憶部221に記憶されている。これにより、例えば、撮影領域変更部224は、設定記憶部221を参照し、設定記憶部221に記憶されているパン、チルト、及びズームの各動作の設定値に基づいて撮影装置5の各動作を制御し、予め定められた規定撮影領域G1に変更する。
撮影領域変更部224は、例えば、撮影装置5の撮影領域を予め定められた規定撮影領域G1に変更した後に変更完了をサンプル色特定部222に通知する。規定撮影領域G1への変更完了が撮影領域変更部224から通知されると、サンプル色特定部222は、撮影装置5により撮影された規定撮影領域G1のうちの部分規定領域Qに属する色であるサンプル色を特定する(ステップS103)。例えば、図4に示すようにディスプレイ21の2次元の表示領域内の各位置を画面の横方向に平行なi軸と、画面の縦方向に平行なj軸とから成るij座標で表現し、4つのij座標(i1、j1)、(i2、j2)、(i3、j3)、(i4、j4)を直線で結んだ四角形の領域が部分規定領域Qとされる。
また、第1の実施形態では、部分規定領域Qに属する色であるサンプル色をサンプル色特定部222が特定する際には、予め規定された部分規定領域Qに属する複数の画素のRGB値の三原色の各値の平均値を特定する。以下では、例えば、サンプル色特定部222が部分規定領域Qに属する色であるサンプル色を(R、G、B)=(100%、90%、70%)と特定したものとして説明する。サンプル色特定部222は、特定したサンプル色を調整値変更部223に入力する。
サンプル色特定部222から特定されたサンプル色(R、G、B)=(100%、90%、70%)が入力されると、調整値変更部223は、特定されたサンプル色が所定の基準表示色に近づくように、映像に対するホワイトバランス調整値を変更する(ステップS104)。第1の実施形態では、所定の基準表示色は、例えば、予め規定された領域である料金自動収受機30の前面パネルの上部の所定の一部分(図4において部分規定領域Qに含まれる部分)に関して固有の値がRGB値で予め定められている。例えば、料金自動収受機30の前面パネルの上部の所定の一部分の色がアイボリーである場合には、所定の基準表示色は、アイボリー本来の色(例えば、(R、G、B)=(100%、100%、90%))で規定されている。ここで、「本来の色」とは、その色を有する対象物が、理想的な白色光の下でディスプレイ21に表示される色である。この所定の基準表示色は、設定記憶部221に予め記憶されている。
調整値変更部223は、まず、特定されたサンプル色を所定の基準表示色に近づけるホワイトバランス調整値である各調整係数を算出する。具体的には、調整値変更部223は、所定の基準表示色としてのRGB値の各値を、サンプル色としてのRGB値の各値で除算することにより、各調整係数を算出する。即ち、上述の例では、調整値変更部223は、RGB値のうちの赤色(F)についての調整係数を100/100と算出し、緑色(G)についての調整係数を100/90と算出し、青色(B)についての調整係数を90/70と算出するので、調整値変更部223は、ホワイトバランス調整値を(R、G、B)=(100/100、100/90、90/70)と算出する。
次に、調整値変更部223は、ホワイトバランス調整値を上記算出結果(R、G、B)=(100/100、100/90、90/70)に変更する。即ち、調整値変更部223は、ディスプレイ21の表示領域全体の各画素について、RGB値の赤色(R)を100/100倍に変更し、緑色(G)を100/90倍に変更し、青色(B)を90/70倍に変更する。なお、調整値変更部223は、変更したホワイトバランス調整値を設定記憶部221に記憶する。
次に、制御部22は、所定時間である30分が経過したか否かを判定する(ステップS105)。
ここで、撮影装置5による撮影の時間帯によって太陽光、街灯等の周囲の光源が変化することを考慮し、制御部22は、ステップS101〜ステップS104の処理を定期的に行う。具体的には、第1の実施形態では、制御部22は、ステップS101〜ステップS104の処理を30分毎に行う。
ステップS104にてホワイトバランス調整値を変更してから30分が経過した場合(ステップS105のYES)、制御部22は、ステップS101に戻り、ステップS101〜ステップS104の処理を繰返してホワイトバランスの調整を再度行う。一方、30分が経過していない場合(ステップS105のNO)には、制御部22は、ステップS105に戻り、30分が経過するまで待機する。
(作用、効果)
以上のとおり、第1の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20は、料金所1の車線Lを撮影する撮影装置5の映像のうちの予め規定された一部の領域(規定部分領域Q)に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定部222と、サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更部223と、を備える。
この構成により、撮影装置5の映像のうちの予め規定された一部の領域(部分規定領域Q)に属する色であるサンプル色が、所定の基準表示色に近付くように、映像全体に対するホワイトバランス調整値が変更される。したがって、料金所における多種多様な撮影環境の変化にかかわらず、サンプル色が基準表示色と一致するように映像全体のホワイトバランスが調整されるので、表示映像を安定させることができる。特に、表示領域全体の色の平均値に基づいて色調補正を行う従来のオートホワイトバランス機能を用いた場合には、車両のヘッドライトや街灯等の影響を受け、ホワイトバランス調整後の映像がかえって本来の色からかけ離れてしまうことも想定されるが、上述の構成により、このような事象を抑制することができる。
さらに、第1の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20において、ディスプレイ21の表示領域のうち、予め規定された一部の領域(部分規定領域Q)には、規定撮影領域G1のうち車線Lまたは路側に設置される固設装置(料金自動収受機30)が含まれ、基準表示色は、固設装置(料金自動収受機30)本来の色とされる。
この構成により、既存の固設装置(料金自動収受機30)が本来の色(即ち、理想的な白色光の下で映像に表示される色)に近づくように、ホワイトバランスの調整を適切に行うことができる。したがって、ホワイトバランス調整用の専用部材(基準表示色が施された部材)を新たに設ける必要がないため、料金所の設置に係る費用を低減できる。
さらに、第1の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20において、固設装置が、料金自動収受機30であり、部分規定領域Qが、料金自動収受機30の前面パネルを含んでいる。
一般に、料金自動収受機30の前面パネルには無彩色、又は、無彩色に近い色が用いられていることから、上記構成により、部分規定領域Qには、十分な面積の無彩色(又は無彩色に近い色)が含まれることになる。そうすると、サンプル色が、無彩色(又は無彩色に近い色)として規定された基準表示色に近づくようにホワイトバランスの調整がなされるので、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)で偏りのないホワイトバランス調整を図ることができる。
さらに、第1の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20において、撮影装置5の撮影領域を変更する撮影領域変更部224をさらに備え、撮影領域変更部224は、サンプル色が特定される映像の撮影前に、撮影装置5の撮影領域を、予め定められた規定撮影領域G1に変更する。
このようにすることで、サンプル色が特定される映像を最適な撮影領域で撮影することができる。特に、上述したように、既存の固設装置を用いてホワイトバランスの調整を行う場合には、サンプル色が特定される映像を最適な撮影領域で撮影することで、効率的にホワイトバランスの調整を行うことができる。
さらに、第1の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20において、撮影領域変更部224は、料金所1の車線L内に車両Aが存在していない場合に、撮影装置5の撮影領域を、予め定められた規定撮影領域に変更する。
このようにすることで、例えば、車線Lに車両Aが存在しており、監視員Mが、撮影装置5で撮影された車両Aの映像を見ながら監視業務等を行っている間に、突然、撮影装置5の撮影領域が変更されて業務に支障が出てしまう事態を回避することができる。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態に係る表示システム10の構成を説明するブロック図である。図6を用いて第2の実施形態に係る表示システム10の機能構成について説明する。
(第2の実施形態に係る表示システムの機能構成)
図6に示す第2の実施形態に係る表示システム10は、監視盤20の制御部22が、調整値設定部225をさらに備えている以外は、第1の実施形態に係る表示システム10と同様の構成であるので、調整値設定部225及び関連する構成以外の説明についての説明は省略する。
第2の実施形態に係る設定記憶部221は、ホワイトバランス調整値を所定の時間帯に関連付けてプリセット値として予め記憶している。例えば、第2の実施形態では、19時〜4時までの夜の時間帯、16時〜19時までの夕方の時間帯、11時〜16時までの昼の時間帯、及び4時〜11時までの朝の時間帯の各々に対するホワイトバランス調整値である4個のプリセット値が設定記憶部221に記憶されている。設定記憶部221に記憶させるプリセット値は、各時間帯において撮影装置5が撮影した映像に対して最適となるホワイトバランス調整値である各調整係数を実際に予め算出して記憶させておいてもよい。
具体的には、例えば、夜の時間帯に関連付けられたホワイトバランス調整値が(R、G、B)=(100/10、100/10、90/10)、夕方の時間帯に関連付けられたホワイトバランス調整値が(R、G、B)=(100/50、100/50、90/50)、昼の時間帯に関連付けられたホワイトバランス調整値が(R、G、B)=(100/90、100/90、90/90)、朝の時間帯に関連付けられたホワイトバランス調整値が(R、G、B)=(100/80、100/80、90/80)であってよい。なお、上述した例では、1日を夜、夕方、昼、及び朝の4つの時間帯に分けてホワイトバランス調整値に関連付けた例について説明したが、例えば、1日の24時間を1時間刻みで24分割した時間帯の各々に対するホワイトバランス調整値である24個のプリセット値が設定記憶部221に記憶されてもよいし、その他のやり方でホワイトバランス調整値を所定の時間帯に関連付けた任意の数のプリセット値が設定記憶部221に記憶されてよい。
調整値設定部225は、設定記憶部221を参照し、現在時刻が属する所定のプリセット値を取得し、ホワイトバランス調整値を取得したプリセット値に変更する。これにより、ディスプレイ21の表示領域全体の各画素について、RGB値がプリセット値に応じた値で増加又は低減される。
(第2の実施形態に係る監視盤の動作の処理フロー)
図7は、第2の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20の動作を示すフローチャートである。図7を用いて第2の実施形態に係る監視盤20の動作を説明する。図7に示す第2の実施形態に係る監視盤20のフローチャートでは、撮影領域変更部224による車両Aが車線L内に存在しているか否かを判定するステップS101の処理の前に、調整値設定部225による処理であるステップS110が追加されている以外は、図3に示す第1の実施形態に係る監視盤20のフローチャートと同様である。従って、図3に示す第1の実施形態に係る監視盤20のフローチャートと同様である点については、説明を省略する。
例えば、表示システム10の運転を開始する場合等、図7に示すフローチャートが開始されると、調整値設定部225は、ホワイトバランス調整値を現在時刻が属する所定の時間帯に応じたプリセット値に変更する(ステップS110)。具体的には、調整値設定部225は、設定記憶部221を参照し、現在時刻が属する所定のプリセット値を取得し、ホワイトバランス調整値を取得したプリセット値に変更する。例えば、現在時刻が20時である場合には、調整値設定部225は、現在時刻である20時が属する所定の時間帯である夜の時間帯に関連付けられたホワイトバランス調整値である(R、G、B)=(100/10、100/10、90/10)を取得する。次に、調整値設定部225は、ホワイトバランス調整値を取得したホワイトバランス調整値である(R、G、B)=(100/10、100/10、90/10)に設定する。
これにより、ディスプレイ21の表示領域全体で、取得したプリセット値に応じて、RGB値のうち、赤色は100/10倍に変更され、緑色は100/10倍に変更され、且つ青色は90/10倍に変更される。なお、調整値設定部225は、変更したホワイトバランス調整値を設定記憶部221に記憶する。次に、制御部22は、ステップS101に進み、図3を用いて第1の実施形態について説明した場合と同様に以降の処理を行う。
なお、図7のフローチャートで示すステップS105の処理にて、撮影領域変更部224が、30分が経過したと判定された場合(ステップS105のYES)に、制御部22は、ステップS110に戻る。
(作用、効果)
以上のとおり、第2の実施形態に係る表示システム10が備える監視盤20において、ホワイトバランス調整値を所定の時間帯に関連付けてプリセット値として予め記憶する設定記憶部221と、ホワイトバランス調整値を現在時刻が属する所定の時間帯に応じたプリセット値に変更する調整値設定部225と、をさらに備える。
このようにすることで、調整値変更部223によってホワイトバランスの調整を細かく正確に実施する前に、調整値設定部225によって大まかなホワイトバランスの調整を予め実施するので、より効率的で短時間でホワイトバランスの調整を実施することができる。さらに、予め大まかなホワイトバランスの調整を行っておくことで、調整値変更部223によるホワイトバランスの調整の精度を向上させることができる。
以上、図面を参照して本発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、上述したいずれの実施形態においても、車線または路側に設置される固設装置は、料金自動収受機30以外の任意の装置であってよい。例えば、固設装置は、図1に示す発進制御機4、投光器2A、3A、又は、受光器2B、3Bであってもよい。また、固設装置は、進入した車両の車種区分を判別可能な車種判別装置(ナンバープレート認識装置、車高検知器、車長検知器等(図1に図示せず))、車両の搭乗者に対して通行料金などを提示する路側表示器(図1に図示せず)等であってもよい。
また、規定された領域に含まれる固設装置の少なくとも一部が、料金自動収受機30の前面パネルの上部の所定の一部分の領域である場合について説明したが、部分規定領域Qに含まれる固設装置の少なくとも一部は、固設装置である料金自動収受機30であるその他の部分であってもよいし、料金自動収受機30以外の固設装置の少なくとも一部であってもよい。さらに、基準表示色は、無彩色又は無彩色に近い色(アイボリー等)であることが好ましいものの、ホワイトバランスの精度が維持される範囲であれば、これに限定されない。
また、上述したいずれの実施形態においても、ホワイトバランスの調整は、赤色(Red)、緑色(Green)、及び青色(Blue)の三原色によるRGB値ではなく、例えば、シアン(Cyan)、マゼンダ(Magenta)、イエロー(Yellow)、キー・プレート(Key Plate)から成るCMYK値等のその他の原色の組合せの出力の調整によって行われてよい。
また、上述したいずれの実施形態においても、料金所1の車線Lに沿った所定位置に車両Aが進入していないタイミングの検知は、例えば、車両通過を検知するセンサを備える踏板等、透過式の車両検知器及び反射式の車両検知器以外の任意の装置が用いられてよい。
図8は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ9は、CPU91、主記憶装置92、補助記憶装置93、インタフェース94を備える。
上述の監視盤20は、コンピュータ9を備える。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置93に記憶されている。CPU91は、プログラムを補助記憶装置93から読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。例えば、上述したサンプル色特定部222、調整値変更部223、撮影領域変更部224、及び調整値設定部225は、CPU91であってよい。
また、CPU91は、プログラムに従って、上述した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保する。例えば、上述した設定記憶部221が、主記憶装置92または補助記憶装置93に確保されてよい。
補助記憶装置93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置93は、コンピュータ9のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ9に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ9に配信される場合、配信を受けたコンピュータ9が当該プログラムを主記憶装置92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置93に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 料金所
2 進入側車両検知器
2A 投光器(進入側車両検知器)
2B 受光器(進入側車両検知器)
3 退出側車両検知器
3A 投光器(退出側車両検知器)
3B 受光器(退出側車両検知器)
4 発進制御機
5 撮影装置
6 高台
9 コンピュータ
10 表示システム
20 監視盤
21 ディスプレイ
22 制御部
30 料金自動収受機
91 CPU
92 主記憶装置
93 補助記憶装置
94 インタフェース
221 設定記憶部
222 サンプル色特定部
223 調整値変更部
224 撮影領域変更部
225 調整値設定部
A 車両
D 監視盤の表示領域
F 進行方向
G1 予め定められた規定撮影領域(映像)
L 車線
M 監視員
Q 規定領域
P1、P2 パン
T1、T2 チルト
Z ズーム
R 料金所事務所

Claims (7)

  1. 料金所の車線を撮影する撮影装置の映像をディスプレイに表示する表示装置を備える表示システムであって、
    前記映像のうちの予め規定された一部の領域である部分規定領域に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定部と、
    前記サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、前記映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更部と、
    を備える前記表示装置と、
    前記撮影装置と、
    前記映像のうちの車線または路側に設置される固設装置である料金自動収受機と、
    を備え、
    前記部分規定領域には、前記料金自動収受機の無彩色である所定部分が含まれており、
    前記基準表示色は、前記料金自動収受機の前記無彩色として予め定められている
    表示システム
  2. 前記料金自動収受機の無彩色である前記所定部分が、前記料金自動収受機の前面パネルである請求項1に記載の表示システム
  3. 前記撮影装置の撮影領域を変更する撮影領域変更部をさらに備え、
    前記撮影領域変更部は、前記サンプル色が特定される前記映像の撮影前に、前記撮影装置の撮影領域を、予め定められた規定撮影領域に変更する請求項1又は請求項2に記載の表示システム
  4. 前記撮影領域変更部は、前記料金所の前記車線に車両が存在していない場合に、前記撮影装置の撮影領域を、予め定められた前記規定撮影領域に変更する請求項3に記載の表示システム
  5. 前記ホワイトバランス調整値を所定の時間帯に関連付けてプリセット値として予め記憶する設定記憶部と、
    前記ホワイトバランス調整値を現在時刻が属する前記所定の時間帯に応じた前記プリセット値に変更する調整値設定部と、
    をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示システム
  6. 料金所の車線を撮影する撮影装置の映像をディスプレイに表示する表示装置を備える表示システムの表示方法であって、
    前記表示装置のサンプル色特定部が、前記映像のうちの予め規定された一部の領域である部分規定領域に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定ステップと、
    前記表示装置の調整値変更部が、前記サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、前記映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更ステップと、
    を有し、
    前記表示システムは、
    前記表示装置と、
    前記撮影装置と、
    前記映像のうちの車線または路側に設置される固設装置である料金自動収受機と、
    を備え、
    前記部分規定領域には、前記料金自動収受機の無彩色である所定部分が含まれており、
    前記基準表示色は、前記料金自動収受機の前記無彩色として予め定められている
    表示方法。
  7. 料金所の車線を撮影する撮影装置の映像をディスプレイに表示する表示装置を備える表示システムとしてのコンピュータを、
    前記映像のうちの予め規定された一部の領域である部分規定領域に属する色であるサンプル色を特定するサンプル色特定部と、
    前記サンプル色が所定の基準表示色に近づくように、前記映像に対するホワイトバランス調整値を変更する調整値変更部と、
    して機能させ
    前記表示システムは、
    前記表示装置と、
    前記撮影装置と、
    前記映像のうちの車線または路側に設置される固設装置である料金自動収受機と、
    を備え、
    前記部分規定領域には、前記料金自動収受機の無彩色である所定部分が含まれており、
    前記基準表示色は、前記料金自動収受機の前記無彩色として予め定められている
    表示プログラム。
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