JP6977967B2 - 中空管光学系 - Google Patents
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Description
この「挿抜型光コネクタ」のように、光ファイバ同士を接続する、サブミクロンオーダの精度を持つボールレンズ、フェルールやそれらを位置決めし、保持する光学スリーブ等を用いた光路接続技術が、現在の高速光通信を背後で支えているが、先行技術調査の結果、公開された特許文献は存在しない。
そのため、上記挿抜型光コネクタや回転型回線器等が高価格化するという課題があった。
前記した課題を解決するため、本発明の請求項1は、光ファイバ通信系の中に設置され、光信号を送受する第1部材と第2部材から成る二つの光学部材と二つの前記光学部材を保持し位置決めする中空管とから構成される光学系において、前記中空管を、前記中空管の中心軸に垂直な平面での内壁断面が、円環形状、或いはスリットを持つ円環形状の中空円管とし、二つの前記光学部材のうち少なくとも一つを、前記中空管に突き当てる状態で前記中空管端外部に設置して、二つの前記光学部材の各中心軸を前記中空管の中心軸を介して一致させ光路を構成し、前記中空管は、前記光ファイバ通信系の中にある回転装置の回転部位に設置される筐体の内壁に、外輪を取付けた軸受の内輪として適用され、前記内輪に外表面を突き当てたテーパ形状の薄肉中空構造体の内表面には第1部材を突き当てて構成する回転体と、前記筐体の内壁に外輪を取付けた別軸受の内輪に、突き当てて構成する前記回転体と同一構成の静止体を対向配置した回転型光結合器において前記回転体と前記静止体との間で光伝送系を構成し光通信を行うことを特徴とする中空管光学系であり、本発明の請求項2は、前記中空管は、脆性材、樹脂材或いは金属材で作製され、前記中空管の中心軸を含む平面での前記中空管の断面内壁が、前記テーパ形状の前記薄肉中空構造体であることを特徴とする請求項1記載の中空管光学系であり、本発明の請求項3は、前記光学部材は、単体形態、或いは前記薄肉中空構造体と組合せた形態で適用され、該二つの形態の前記光学部材と前記中空管が突き合わせられて生成される突き合わせ位置において共有する断面が略真円となるように適用されることを特徴とする請求項1又は2記載の中空管光学系である。
すなわち、本発明の請求項1においては、光ファイバ通信系の中に設置され、光信号を送受する第1部材と第2部材から成る二つの光学部材と二つの前記光学部材を保持し位置決めする中空管とから構成される光学系において、前記中空管を、前記中空管の中心軸に垂直な平面での内壁断面が、円環(annulus)形状、或いはスリットを持つ円環形状の中空円管とし、二つの前記光学部材のうち少なくとも一つを、前記中空管に突き当てる状態で前記中空管端外部に設置して、二つの前記光学部材の各中心軸を前記中空管の中心軸を介して一致させ光路を構成し、前記中空管は、前記光ファイバ通信系の中にある回転装置の回転部位に設置される筐体の内壁に、外輪を取付けた軸受の内輪として適用され、前記内輪に外表面を突き当てたテーパ形状の薄肉中空構造体の内表面には第1部材を突き当てて構成する回転体と、前記筐体の内壁に外輪を取付けた別軸受の内輪に、突き当てて構成する前記回転体と同一構成の静止体を対向配置した回転型光結合器において前記回転体と前記静止体との間で光伝送系を構成し光通信を行うことを特徴とする中空管光学系であることにより、例えば、中空管を光学スリーブ、第1部材をボールレンズそして第2部材をフェルールとし、これらを整列させ各中心軸を一致させる、[突当構造を用いて中心軸を一致させる手法]によれば、市販のボールレンズ、光学スリーブ及びフェルールを用いても多形態の光伝送系を構成することができる。
また、これにより、例えば、光ファイバ通信系の中の回転装置の回転部位に、本提案の中空管光学系を適用した回転型光結合器を搭載し回転型回線器として運用することが可能になる。
これにより、例えば、テーパ形状部を持つステンレス製のパイプと各種レンズとを組合せた形態の光学部材を得ることができ、中空管光学系の適用範囲を拡大できる。
従来のこれら機器の構成手法は、所謂「絶対値方式」であったから、構成部材に数μm程度の精度を要求し各種寸法に高精度の絶対値を保証する構造体系になり高価格化が避けられなかったが、これを、提案の構成部材を自動調心機構化する構造とすれば、要求仕様を緩和しても構成部材の各中心軸を一致させることが可能となり、高価格化が回避できる。
本発明による中空管光学系(100)は、光ファイバ通信系の中に設置され、光信号を送受する二つの光学部材(2)とそれらの保持と位置決めの機能を持つ中空管(1)から成り、二つの光学部材(2)の内、光路の上流側に設置される第1部材(3)、下流側の第2部材(4)との間の光軸(55)を中空管(1)の中空部内に構成する機能を持った、光路の接続、構成部材である。
前記中空管光学系(100)の中空管(1)を直円管として描くと図1の下記の4種類に分類できる。
・L1、L2;中空管(1)に第1部材(3)を突き当てる構造
・R1、R2;中空管(1)を第2部材(4)に突き当てる構造
明確化のために第2部材(4)に砂模様を付すが、各部材の箱の大きさには意味はない。
図1の(L1とR1)は、片一方が中空管(1)の内部に設置される構造で、(L2とR2)は光学部材(2)の双方が中空管(1)の外部に設置される構造である。
ここで、「突き当てる」とは、L1、L2の場合、第1部材(3)に外部から右方向の押力を入力して中空管(1)の中心軸(5)に平行に第1部材(3)を移動させ、中空管(1)に密着させ力を伝達する操作を言う(R1、R2の場合は、中空管(1)を第2部材(4)に密着させ力を伝達する操作)。
さて、「中空管(1)の中心軸(5)を介し、中空管光学系(100)全体に一本の光軸(55)を構築する」には、大別、二法がある。
一つが双方を管内に設置する形態で、他が本提案の片一方は管外に設置する形態である。
これを図1の中のL1の形態を例にとり説明する。
一方、後者の本提案は、中空管(1)に第1部材(3)を突き当てる構造とすることによって、中空管(1)に調心動作を惹起させて、第1部材(3)の中心軸(5)に中空管(1)の中心軸(5)を一致させる機能を持つ構造方式である。
即ち、第1部材(3)と中空管(1)の各中心軸(5)を一致させる手段を、前者が構成部材の寸法の高精度化とするに対し、後者は構造自体の機能化(構成部材に仕事をさせる構造化)する、との違いである。
ここで、上記した「光軸(55)」という語句は、本来は、レンズ光学系における光軸(回転対称軸)を意味するが、以下では、光学部材(2)や中空管(1)等の構成部材の幾何学的形状の中心線を中心軸(5)と呼ぶが、勿論、光軸(55)とすることもできる。
例えば、中空管(1)の中心軸(5)は、図1の中空管(1)の中空部の幾何学的形状の、紙面内にある左右方向の中心軸(5)を意味し、これを光軸(55)とすることもできる。
さて、本提案は、突き当て構造を用いた光軸構成法が主題になるが、その説明は図1の4種の形態の内のどの形態でも可能であるから、以下ではL1の形態を基に説明を行う。
次に、光学部材(2)は、ボールレンズ(21)、円筒状レンズ、フェルール(22)及び光ファイバ(9)等の単体形態に加え、光学部材(2)と中空管(1)を組合せた新たな組合部材(31)から成る。
そして、光学部材(2)は第1部材(3)及び第2部材(4)から成る。
図は、図1のL1形態の第1部材(3)を、中空管(1)の一形態であるテーパ部材(15)に第1部材(3)を突き当てて構成した組合部材(31)に置換えた中空管光学系(100)を表している。
このとき、テーパ部材(15)は薄肉中空の円錐台形状体と看做せるから、内面と外面を持ち、そのうちの内面には左から第1部材(3)が、そして、その外面が右から中空管(1)に突き当たる構造になっている(突き当たる点を●で示す)。
さて、この図2の、テーパ部材(15)が左から突き当たられ、右から突き当たる部材の各中心軸(5)を一致させる機能を持つ構造を静止突当構造(7)と呼ぶことにする。
ここで、図2にも記載したが、部材構成を整理すると、組合部材(31)=第1部材(3)+テーパ部材(15)、静止突当構造(7)=組合部材(31)+中空管(1)、中空管光学系(100)=突当構造(7)+第2部材(4)+左右の光ファイバ(9)である。
これ等の中で、静止突当構造(7)を、これのみ破線矩形で囲って示してある。
最初に、図2の円錐台の頂点を原点O、テーパ部材(15)の中心軸(5)をX軸、紙面内でX軸に垂直方向をY軸とし、紙面に垂直方向をZ軸とする。
さて、図2は、第1部材(3)に左方からX軸に平行な押力が入力されている状態を想定しているから、外直径DEの第1部材(3)がテーパ部材(15)の内面に、テーパ部材(15)の外面上のA、B点が、内直径GHの中空管(1)にX軸に平行に突き当たっている構造を示している。
まず、図2の、G、Hを中空管(1)内面端上の点、また線分GHの中点をMとし、テーパ部材(15)外面上の点をA、B、また線分ABの中点をCとすると、図2は、GがAに、HがBに、更にMがCに一致し、釣合って静止している状態である。
最初に、図3(1)に示すテーパ部材(15)が、中空管(1)内面のG点とH点で突き当たる状態で、中空管(1)のG点に作用する力(大きさPの押力)を分解する。
線分GPが中空管(1)への入力Pであり、それをテーパ面に対し、垂直方向にGQ、平行方向にGRとし、更に、そのGQとGRの力を、中空管(1)上の線分GPに垂直な方向に分解すると、上方に線分GSG(大きさSG)の力、下方にGTGの力に分解できる。
この内、GTGの力はテーパ部材(15)の抗力と釣合い吸収される。
このとき、H点においてもGSGと同じ線分HSH(大きさSH)の力が作用するので、大きさがSG或いはSHで、方向が反対の二つの力が中空管(1)のY軸方向の調心力になる。
この大きさSGとSHの調心力は(対称なら)等しく、SG=SH=(Psin2θ)/2となって、釣合う状態になる(ここで、θ;テーパ角である)。
さて、図2の釣合状態から、テーパ部材(15)に印加されている押力が緩むと共に、テーパ部材(15)の中心軸(5)が、中空管(1)の中心軸(5)から上方にy0だけ上方に移動した状態になった後、直ちに押力が復活した状況を基に調心機能を説明する。
この状況では、図3(1)のテーパ部材(15)上のA点は中空管(1)に接触しているが、B点は接触していないから、中空管(1)のG点にはSGという上方への押上力が作用するもののH点における押下力SHは、SH=0であるから作用しないという状況である。
すると、テーパ部材(15)は復活したX軸右方向の押力によって中空管(1)をY軸上方向に押上げる運動を、B点がH点に一致するまで続けることになり、中空管(1)は初期位置からy0だけ上方に移動し停止する状態になる。
結果的に、テーパ部材(15)は、その中心軸(5)に中空管(1)の中心軸(5)を一致させることになって、図2のような各中心軸(5)が一致した状態に戻ることになるから、テーパ部材(15)は調心作用を持つ、と言えることになる。
今、中空管(1)を、直径に比し幅が小さい、質量Mの質点系と看做せる形状として、G点での釣合を考察する(質点系とするのは、剛体系を簡略化するため)。
中空管(1)のG点に作用する調心力差f(=SG−SH)を入力とし、G点のY軸方向の変位yを出力すると、中空管(1)のG点の運動は下式になる。
Md2y/dt2+Vdy/dt+Ky=f=SG−SH ・・・(1)
ここで、Vはテーパ部材(15)と中空管(1)間の摩擦力等の速度依存抗力係数、Kは中空管(1)の材質、形状由来のバネ力等の変位依存抗力係数。
さて、(1)式を、feedback 制御系として表示すると図3(2)のA、Bになる。
ここで、制御系は、yの目標値をyTとすると、yTを制御系への入力とするよう構成すべきであるから、入力をyT、出力をyそして外乱入力をf(=SG−SH)とし、τ=M/V、k=K/VそしてyT=0(ゼロ)とすれば構成できる(但し、sはラプラス演算子)。
さて、図3(2)A図は、(1)式を省略せずそのまま制御系表示としたものである。
一方、下図は高周波数域の動的項を表すEL2の1/(τs+1)に対し、τ≒0として省略し、本調心力の検討に必要な低周波数域の、EL3の変位運動に着目した表現である((1)式の中のd2y/dt2とdy/dt項を省略することに対応)。
これから、図3(2)B図の自動制御系は下記(2)式のように制御されることになる。
y=(1/k)・f=(1/k)・(SG−SH) ・・・(2)
従って、SG=SHであれば、y=yT=0となり各中心軸(5)が一致することになる。
さて、図3(2)の制御系では、一般に、EL1が「制御要素」、EL2とEL3が「制御対象」と呼ばれるから、テーパ形状のバネ力を表すEL1の「k・y」が、本調心機構の制御装置となって、中空管(1)の変位運動を表すEL3の「1/s」を制御することになる。
即ち、テーパ部材(15)の調心機構(作用)とは、「テーパ形状のバネ力による中空管(1)の変位yの自動制御機構(サーボ機構)」と言えることになる。
この共有する断面円を共有円(71)と呼ぶことにすると、共有円(71)が構成できれば、テーパ部材(15)と中空管(1)の各中心軸(5)が一致していることを意味する(合同条件)から、中心軸(5)を一致させるには必須の構造条件になる。
このとき、共有円(71)を略真円とする構造が普通であろうが、共有断面形状を円外接多角形或いは円内接多角形としてもよい、各中心軸(5)を一致できるからである。
この構造の場合には、DとEの突当点において、テーパ部材(15)が第1部材(3)に惹起するY軸方向の内側に向かう力と、第1部材(3)に印加されているX軸方向の押力が第1部材(3)を、釣合う位置まで移動させて各中心軸(5)を一致させることになる。
この状況は、前記した、テーパ部材(15)が中空管(1)に与えた調心作用と同じで、共有円(71)は、直径;DE、中心Fとなり、共有する光軸(55)を構築できる。
これから、静止突当構造(7)のテーパ部材(15)は「調心機能(aligning;一直線に合わせるの意)」を持つと言える。
この特性は、静止突当構造(7)を構成するテーパ部材(15)と第1部材(3)或いは第2部材(4)の「各中心軸(5)間の距離誤差」を小さくさせる効果がある。
さて、図3(3)は、そのYZ断面形がY軸方向に長い楕円状に製作された中空管(1)で、その中心軸(5)が、テーパ部材(15)の中心軸(5)に対し、ΔだけY軸方向のみにズレている静止突当構造(7)の断面を示している。
このとき、図はXY面とYZ面による断面を表しているが、YZ断面形は、図の明瞭化のために、故意に離心率の大きな楕円に描出してある。
左図は、テーパ部材(15)が左方から中空管(1)の中空部に平行に挿入され、点Kと点Lでテーパ部材(15)に接触し停止している構造を示している。
図3(3)の状況では、テーパ部材(15)の断面の直径AB(中心;C)と中空管(1)の断面の楕円状面の直径相当GH(中心;M)は同一平面上にある(この同一面をGHC面(72)と呼ぶ)。
図において、GA=ΔEG、AC=CB=R0、BH=ΔEHと符号化し説明する。
GC=R0+ΔEG、CH=R0+ΔEH ・・・(3)
GC−Δ=CH+Δ ・・・(4)
今、ΔEG=ΔRG+ΔSG、ΔEH=ΔRH+ΔSHとおくと、Δは(4)式を解いて下式のようになる。
Δ=(GC−CH)/2=(ΔEG−ΔEH)/2
=((ΔRG−ΔRH)+(ΔSG−ΔSH)) /2
=(ΔR+ΔS) /2 ・・・(5)
但し、ΔR=(ΔRG−ΔRH)、ΔS=(ΔSG−ΔSH)
ここで、
・Δ;テーパ部材(15)中心軸(5)Cと中空管(1)中心軸(5)Mの間の距離
・GC及びCH;中空管(1)のGHC面(72)内のY軸方向の半径相当の線分長
・R0;テーパ部材(15)外表面上のAとB点を通る円の半径で、AC=CB=R0で
ある
・ΔRG/ΔRH;製造誤差或いは非真円等により発生するG点側/H点側の半径誤差
・ΔSG/ΔSH;密着面形状差等により、GHC面(72)外位置からGHC面(72)位置に付加されるG点側/H点側の半径誤差
・ΔEG/ΔEH;G点側/H点側の半径誤差
・ΔR;製造誤差等によりGHC面(72)位置に存在する半径誤差差分
・ΔS;密着面形状違い等によりGHC面(72)位置に付加される半径誤差差分
・中心軸一致条件;Δ=0 ∵ GC=CH ・・・(6)
さて、(5)式に対し、(6)式を満たすには以下の二つの構造状態がある。
一つが、ΔEG=ΔEHであり、他が、((ΔRG−ΔRH)+(ΔSG−ΔSH))=0、即ち、ΔRG=ΔRH且つΔSG=ΔSHとする状態である。
さて、前者には、更に、ΔEG=ΔEHとして(5)式を満たす以外に、(ΔEG−ΔEH)/2=(ΔEG−ΔEH)/2のように、(ΔEG−ΔEH)という誤差を、G点側とH点側に等分化して満たすように構造化する場合もあり得る。
しかし、ΔEGとΔEHの誤差は独立事象であるから、ΔEGでΔEHを、例えば、ΔEG=ΔEHとするように制御することはできない。
従って、静止突当構造(7)で(6)式を満たすには、後者の手段しかないことになる。
そこで、後者の可能性を考察すると、ΔRGとΔRHは、シームレスパイプ等の製造法に由来する回転状部材を用いることによって、ΔRG≒ΔRH状態とすることができる。
次に、ΔSGとΔSHは、点Gと点Hにおける密着面中の調心力作用位置が同じではないことから発生するから、密着位置のsharp edge化や密着面同士を「擦り合わせる馴染み操作」等の工作的手段で、ΔSG≒ΔSHの状態とすることで達成可能になる。
また、sharp edge化は、密着位置の形状が厳密に規定されている、例えば、光学部材の割スリーブ、精密スリーブ或いはボールレンズ等を適用することも有効な手段になる。
これらから後者の実現性は高いと言える。
従って、(ΔRG≒ΔRH)且つ(ΔSG≒ΔSH)の対称構造(真円)化することで、((ΔRG−ΔRH)+(ΔSG−ΔSH))=0が成立させられるので、図3(3)のテーパ部材(15)と中空管(1)の各中心軸(5)を一致させることができる。
これから、静止突当構造(7)は自動調心機能を持つ、と言える。
ここで、この「中心軸の同芯化機能」は、上記テーパ部材(15)の自動調心機能から得られるから、調心機能の構造的効果として特記する、という位置付けである。
さて、テーパ部材(15)は、薄肉中空の円錐台形状体と扱えるから、図2のように、その外表面は頂点を原点Oとする、直線Y=-a・X、直線Y=a・X、(a=tanθ)と表せる。
今、中空管(1)内径がGC=CHの条件を満たしていれば、G点は前者の、H点は後者の直線上にあるから、中空管(1)の内径GHの中点であるC点は、X軸上に存在することになり、テーパ部材(15)の中心軸(5)と一致する、ことになる。
また、テーパ部材(15)の内表面は頂点をX軸上に置いた、直線Y=-a・X‐b、直線Y=a・X+b、(b=t/cosθ、但し、tはテーパ部材(15)の板厚)と表せる。
すると、第1部材(3)が、DF=FEの条件を満たしていれば、D点は前者の、E点は後者の直線上にあるから、第1部材(3)の直径DEの中点FはX軸上にあることになり、テーパ部材(15)の中心軸(5)と一致する、ことになる。
これらから、静止突当構造(7)の下にある第1部材(3)の中心軸(5)と中空管(1)の中心軸(5)はテーパ部材(15)を介して一致することになる。
即ち、静止突当構造(7)は、テーパ部材(15)を挟んだ第1部材(3)と中空管(1)の各中心軸(5)を一致させる機能・・・「中心軸の同芯化機能」を持つと言える。
図は、図2の組合部材(31)の中の第1部材(3)をボールレンズ(21)に換え、厚さがtのテーパ部材(15)を厚さがゼロのテーパ部材(15)に置換したと看做せば良い。
図4では、中空管(1)内径を2.5(mm)、ボールレンズ(21)外径を3.0(mm)として描いてあるから、テーパ角θが33.6(°)の破線で示すテーパ部材(15)である。
・自動調心機能;
静止突当構造(7)のテーパ形状部材は、テーパ形状部材に突き当てる或いは突き当てられる部材の中心軸をテーパ形状部材の中心軸に一致させる自動調心機能を持つ
・差分化機能;
上記調心効果により、突き当てる或いは突き当てられる部材の中心軸の位置誤差は半径誤差の差分(の半分)になる
・同芯化機能
静止突当構造(7)は、テーパ形状部材の内面に突き当てる部材とテーパ形状部材の外面が突き当てる部材の各中心軸を一致させる機能を持つ
これから、図2の中空管光学系(100)は挿抜型光コネクタ等への適用が考えられる。
ここで、「回転形態の突当構造」とは、図2の中の破線で囲った組合部材(31)が、軸受(60)に突き当てられて回転する構造を言うが、これは鉛筆用キャップのテーパ部に軸受を指輪のように嵌め、回転させる構造に似ている。
特に、組合部材(31)が突き当てられている軸受(60)を突当軸受(61)と呼ぶ。
さて、図2が、テーパ部材(15)の中心軸(5)に静止した中空管(1)の中心軸(5)を一致させる「静止突当構造(7)」で、図5が、テーパ部材(15)の中心軸(5)に軸受の回転軸(6)を一致させる「回転形態の突当構造」である。
以下では、「回転形態の突当構造」を、回転突当構造(8)と略記する(上記の静止突当構造(7)が「静止形態の突当構造」)。
さて、回転突当構造(8)は「突当軸受(61)の回転軸をテーパ部材の中心軸に自動調心させる機構」と要約できるが、これを軸受の視点から見ると「ガタの無い軸受」になる。
以下でこれを図5を基に、図2と比較しつつ細部を述べる。
図5は、図2の中空管(1)を軸受内輪(62)に置換えた静止突当構造(7)が、筐体(51)に対して回転する構造と看做すことができる。
何故なら、図5の、テーパ部材(15)と軸受内輪(62)とが構成する構造は、図2の、テーパ部材(15)と中空管(1)とが構成する静止突当構造(7)に相当するから。
また、軸受(60)の外輪は、図5のように中空直円筒形状の筐体(51)に固定されている構造とする。
対象を前者の軸受内輪(62)の中心軸(5)とする場合、共有円(71)はテーパ部材(15)と軸受内輪(62)の突当位置の各断面円とすることになった。
一方、後者の回転軸(6)とする場合は、テーパ部材(15)は軸受内輪(62)と一体化し回転する構造体となるから、共有円は軸受(60)の回転面になる。
その共有回転面は、軸受(60)の内輪と外輪の間に直径端を置く円になる筈で、玉軸受では、例えば、転動体と内輪との間の油膜を介した点接触位置を直径端とする円になる。
従って、テーパ部材(15)の中心軸(5)と軸受(60)の回転軸(6)が一致した状態で回転するときに共有する円は、玉軸受の場合、図中に●で示す、直径;αβ、中心;γの円になる(以下では、回転共有円(81)と略記)。
●の位置は、軸受(60)にガタや油膜等の可動空間がある場合、回転共有円(81)は、その直径内にこの可動空間を含むことになるから、X軸方向が内輪幅の略中央で、Y軸方向は、外輪と内輪の間の点接触位置になる(玉軸受の場合)。
以上から、回転突当構造(8)の共有円位置は、図5中の、テーパ部材(15)の突当位置ABではなく突当軸受(62)の回転面位置αβになる、と言える。
一方、静止突当構造(7)の場合は、テーパ部材(15)の突当位置ABであったから、回転突当構造(8)は共有円位置の変換機構ということにもなる。
すると、突当軸受(62)の回転面に共有円を変換することに利点が無ければならない。
図6左図が、再掲する図3(3)のYZ断面図、右図が図5のYZ断面図である。
まず、左右両図の、A、B及びCはテーパ部材(15)上の点であるから同一であるが、図3(3)のGを図5のα、そして、Hをβに置換すれば、静止突当構造(7)を回転突当構造(8)に変換できるからそれぞれの特性の比較が容易になる。
これを、図6の左図 → 右図の順に記すと、以下になる。
・最も内側の白色円(直径AB、中心C);
突当位置のテーパ部材(15)上の円 → 同じ
・テーパ部材の外側の縞模様付き円環(中心C);
存在なし → 軸受内輪(62)
・中間の太実線円(点αと点βはこの太実線円上にある);
中空管内面円(12)で直径GH、中心M → 回転共有円(81)で直径αβ、中心γ
・最外周の細実線円;
本検討に無関係なので記載せず → 軸受外輪外周(63)で直径κλ
さて、回転突当構造(8)の、二軸を一致させる機構(図6右図)を、上記の対応を基に、静止突当構造(7)の機構(図6左図)と対比して述べる。
図6の左図と右図の構造差は、テーパ部材(15)の「最も内側の白色円」は共通であるから、「中間の太実線円」の形状差、即ち、静止系の共有円(71)と回転共有円(81)の差になる。
左図は、中空管(1)がテーパ部材(15)からの形状変更バネ力に対応できる構造ではないから、製作工程でGC≒CHとなるよう高精度に製造できていない中空管(1)では共有円(71)を構成できないから共有円(71)が存在しない状況を表している。
一方、右図は、回転共有円(81)は「テーパ部材(15)自体が転動体と油膜を駆動して生成する共有円」と言えるから、「最も内側の白色円」と「中間の太実線円」とが同心円になる状況(即ち、テーパ部材(15)の中心軸(5)に軸受(60)の回転軸(6)が一致する状況)を表している。
この転動体と油膜は、静止突当構造(7)の中空管(1)のような、前記したバネ特性を持たないから、回転共有円(81)が安定して存在するための条件は、テーパ部材(15)から誘起される調心力SGとSHが、 SG=SHとなる場合のみとなる。
これから、前出の(2)式が常にy=yT=0となり、前記の二軸が一致することになるから、回転突当構造(8)は、軸受(60)の持つ各種誤差を、テーパ部材(15)自体がα側とβ側に等分することで回転軸(6)を中心軸(5)に一致させる機構と言える(等分する機能を持つ軸受が突当軸受(61))。
さて、テーパ部材(15)の中心軸(5)と突当軸受(61)の回転軸(6)の二軸の一致精度解析を行う。
今、ΔEαとΔEβを、(4)式のΔEGとΔEHに対応する誤差、軸受内輪(62)の厚さを、TαとTαとすると、回転共有円(81)の直径・αβは以下のように表記できる。
αβ=αγ+γβ=2R0+Tα+Tα+ΔEα+ΔEβ ・・・(7)
但し、ΔEα=ΔRα+ΔSα、ΔEβ=ΔRβ+ΔSβ
回転突当構造(8)は、(7)式の表す回転共有円(81)の直径は半径の2倍になっている筈だから
αγ=γβ=R0+(Tα+Tα+ΔEα+ΔEβ)/2 ・・・(8)
のように、R0以外の直径構成要素・(Tα+Tα+ΔEα+ΔEβ)をα側とβ側に、テーパ部材(15)自体が等分割して、二軸間距離・Δ=0とする機構ということになる。
これは、軸受(60)の固有の各種誤差が二分されて解消される突当軸受(61)の回転軸(6)は、テーパ部材(15)の中心軸(5)に一致することを意味する。
一方、突当軸受(61)ではない、単体の軸受の内輪に第1部材(3)を篏合させて回転側構造を構成する場合には、軸受固有の各種誤差は解消されないから、軸受の回転軸(6)は、テーパ部材(15)の中心軸(5)に対し、軸受に固有の誤差が残る状態になる。
また、移動可能な転動体や油膜のない、図2の静止突当構造(7)の場合、中空管(1)の中心軸(5)にはテーパ部材(15)の中心軸(5)に対し差分誤差が残ることになる。
回転突当構造(8)のα点とβ点を通る回転共有円(81)は軸受内輪(62)への転動体の接触点位置に構成されるから、静止突当構造(7)の突当点ΑとBにおいては考慮が必要であった密着面形状差による半径誤差は無視できる事象になる(点接触だから)。
従って、(7)式と(8)式で、ΔSα=0、ΔSβ=0とおけることになる。
更に、通常は内輪厚さをTα=Tα=Tと設定可能だから、シンプルな次式が得られる。
αγ=γβ=R0+T+(ΔRα+ΔRβ)/2、 ・・・(9)
今、(9)式において軸受(60)の全ガタ量・dを、d=ΔRα+ΔRβ とすると、半径誤差は等分されるからΔRα=ΔRβ となり、下記(10)式になる。
αγ=γβ=R0+T+d/2 ・・・(10)
(10)式は、軸受(60)の全ガタ量・dがα側とβ側に等分に振り分けられて、「軸受のガタ消し」が行われたことを意味する。
この時、軸受(60)のガタは機械的操作で除去されるのではなく、ガタを回転軸(6)回りにテーパ部材(15)が等分化することで「ガタ消し」を行っていることになる。
これから、突当軸受(61)は、軸受(60)単体にガタがあっても、突当軸受(61)の回転軸(6)を第1部材(3)の中心軸(5)にガタ無く一致させ得ることになる。
これから、(10)式が突当軸受(61)の機能の表現式になる。
その理由は、突当軸受(61)とすることによって、回転共有円(81)を市販の標準性の高い軸受の回転面に構成できるからである。
これは、回転突当構造(8)が静止突当構造(7)の機能、性能を包含することになるから、静止光学系の静止突当構造(7)に回転突当構造(8)が適用できることを意味する。
回転突当構造(8)は、静止突当構造(7)の機能の拡張構造になるから、「調心機能」、「誤差の差分化機能」及び「同芯化機能」を持つのは当然である。
従って、ここでは回転突当構造(8)のみが持つ機能をまとめる。
・回転軸の高精度自動調心性能
突当軸受(61)の自動調心機能によって、突当軸受(61)の回転軸(6)を、第1部材(3)の中心軸(5)に誤差略ゼロで一致させることが可能である。
・中空管光学系(100)の低価格化(密着面形状差による半径誤差の回避)
静止突当構造(7)を回転突当構造(8)に代替することで、密着面形状差による半径誤差対策を省くことができ、中空管光学系(100)を低価格化することが可能になる。
・中空管光学系(100)の低価格化(軸受)
通常の軸受(60)を突当軸受(61)とすることによって、単体の軸受が持つガタ誤差を略ゼロにすることができるので、突当軸受(61)は新規自動調心軸受と言える。
これにより、「軸受の回転精度」の精度等級を高くした時と同等の性能を得ることができるので、低価格化が可能になる(例えば、JIS0級を6級、4級・・・等に)。
・中空管光学系(100)の設計の効率化
突当軸受(61)は中空管光学系(100)の最大の構成要素であり、その突当軸受(61)がJIS規格等で保証された「軸受の回転精度」を基準にして設計できるので、中空管光学系(100)の設計の効率向上を図ることができる。
最初に、その機能を説明する。
回転型光結合器(50)は光ファイバ光通信系の回転環境下での光信号接続器で、既存品としては前記したFORJが知られている。
図7は、回転側光ファイバ(91)端をボールレンズ(21)の焦点に設置し、ボールレンズ(21)から出射される平行光のビーム径を光ファイバコア径よりも拡大させて、回転側と静止側の空間で光伝送させ静止側光ファイバ(92)への光結合を図る中空管光学系(100)の実施例を示している(静止側の図示なし)。
従って、この回転型光結合器(50)の構造的課題は、回転側の回転軸(6)と静止側の中心軸(5)を一致させる手段ということになる。
その手段には大略二つある。
一つが既存FORJの、前記した絶対値法であるが、この構造は高価格化が避けられない。
他が、以下で述べる、図5の回転突当構造(8)を適用する構成法である。
前記のように、静止突当構造(7)は回転突当構造(8)に包含され得るから、回転型光結合器(50)の回転側と静止側を共に回転突当構造(8)で構成するとの提案である。
これは全体構造を対称構造とするとの設計方針に加え下記の意図からである。
意図は、静止側も回転突当構造(8)とする構成の低価格化と高性能化の両立である。
静止突当構造(7)に要求される、テーパ部材(15)の中心軸(5)への調心精度を回転突当構造(8)によって得る方が容易であるから上記の両立が可能になる。
また、静止側を回転側と対称構造とする時にも、静止側の軸受内輪(62)の直径寸法を同一とする必要はないから、軸受の選択肢が増え設計負荷が軽減される。
何故なら、突当軸受(61)であれば、その内輪の半径R(中心;γ)が、「半径=R+δR」と変化しても、そのときの「回転共有円(81)の中心・γ」は、δR分が相殺されて(中心;γ)という特性は変わらないからである(ここで、δRは半径の変化量)。
即ち、静止側に回転突当構造(8)を適用しても、筐体(51)の内壁が直円筒であれば回転型光結合器(50)の回転側と静止側の各光軸(55)は完全に一致することになる。
組合部材(31)→回転体(52)、テーパ部材(15)→同じ、突当軸受(61)→同じ、第1部材(3)→標準の光学系(23)、第2部材(4)としての静止側光ファイバ(92)→第2部材(4)の記載なし
次に、図7の回転型光結合器(50)の構造設計を説明するが回転側のみとなる。
筐体(51)内壁に軸受外輪外周(63)を取り付け、軸受内輪(62)にテーパ部材(15)の外側表面を突き当てて組合部材(31)(以下では回転体(52)と呼ぶ)を固定する、すると、回転突当構造(8)が構成されることになる(細部は図5の説明)。
次に、回転体(52)内部では、テーパ部材(15)の内側表面に第1部材(3)を突き当てて固定する構造になるが、図7では、第1部材(3)を、ボールレンズ(21)とフェルール(22)を光学スリーブ(11)の内部に整列設置する標準の光学系(23)として描いてある。
図7の本提案では、D点とE点における「密着面形状の同一化」を図るために、この標準の光学系(23)にはsharp edge特性を持つ市販の光学スリーブ(11)を適用している。
即ち、この標準の光学系(23)には、前記した絶対値法で構成される市販の光学部材(23)を適用し設計負荷を軽減させている。
また、図7中のテーパ部材(15)に、別途の取付材を加えて回転体とする構造(図示なし)もあり得ることを付言する。
図7には、静止側構造は回転側構造と同一構造と捉えるから、静止側構造を描いてなく、図5では記述していた静止側光ファイバ(92)を第2部材(4)の構成要素として描出していないのも静止側構造は回転側構造と同一の構造と捉えるからである。
本回転型光結合器(50)は、回転体(52)の構成部材である、テーパ部材(15)の外表面を軸受内輪(62)に突き当てる構造によって回転突当構造(8)を構成すると共に、レンズ光学系の標準の光学系(23)を同じテーパ部材(15)の内表面に突き当てる構造によって、「自動調心機構を持つ回転型光学系を差分法により構築する」ものと言える。
即ち、本回転型光結合器(50)の特徴は「自動調心機構を適用し差分法で構築するFORJ」と言える(既存品は、絶対値法によるFORJ)。
従って、前記した挿抜型光コネクタや回転型回線器は一覧の具体例と言うことになる。
・光学部材(2)のレンズをボールレンズ(21)として説明してきたが、鏡筒一体型非球面レンズやGRINレンズ等の円筒状レンズ等としても適用可能である
・回転型光結合器(50)の光学系を標準の光学系(23)としたが、標準の光学系(23)を、最もシンプルな光学系であるPOF(Plastic Optical Fiber)としても適用可能である
・軸受(60)を転動体のある玉軸受として説明したが、回転共有円(81)が構成できれば良いから、例えば、ころ軸受等を用いて構成することも可能である
・中空管(1)をテーパ部材(15)としてきたが、断面がフレア形状である中空管(1)も適用可能である、
ことは言うまでもない。
10・・スリーブ
11・・光学スリーブ
12・・中空管内面円
15・・テーパ部材
2・・光学部材
21・・ボールレンズ
22・・フェルール
23・・標準の光学系
3・・第1部材
31・・組合部材
4・・第2部材
5・・中心軸
55・・光軸
6・・回転軸
7・・静止突当構造
71・・共有円
72・・GHC面
8・・回転突当構造
81・・回転共有円
9・・光ファイバ
91・・回転側光ファイバ
92・・静止側光ファイバ
50・・回転型光結合器
51・・筐体
52・・回転体
60・・軸受
61・・突当軸受
62・・軸受内輪
63・・軸受外輪外周
99・・回転部位
100・・中空管光学系
Claims (3)
- 光ファイバ通信系の中に設置され、光信号を送受する第1部材と第2部材から成る二つの光学部材と二つの前記光学部材を保持し位置決めする中空管とから構成される光学系において、
前記中空管を、前記中空管の中心軸に垂直な平面での内壁断面が、円環形状、或いはスリットを持つ円環形状の中空円管とし、二つの前記光学部材のうち少なくとも一つを、前記中空管に突き当てる状態で前記中空管端外部に設置して、
二つの前記光学部材の各中心軸を前記中空管の中心軸を介して一致させ光路を構成し、
前記中空管は、前記光ファイバ通信系の中にある回転装置の回転部位に設置される筐体の内壁に、外輪を取付けた軸受の内輪として適用され、前記内輪に外表面を突き当てたテーパ形状の薄肉中空構造体の内表面には第1部材を突き当てて構成する回転体と、前記筐体の内壁に外輪を取付けた別軸受の内輪に、突き当てて構成する前記回転体と同一構成の静止体を対向配置した回転型光結合器において前記回転体と前記静止体との間で光伝送系を構成し光通信を行うことを特徴とする中空管光学系。 - 前記中空管は、脆性材、樹脂材或いは金属材で作製され、前記中空管の中心軸を含む平面での前記中空管の断面内壁が、前記テーパ形状の前記薄肉中空構造体であることを特徴とする請求項1記載の中空管光学系。
- 前記光学部材は、単体形態、或いは前記薄肉中空構造体と組合せた形態で適用され、該二つの形態の前記光学部材と前記中空管が突き合わせられて生成される突き合わせ位置において共有する断面が略真円となるように適用されることを特徴とする請求項1又は2記載の中空管光学系。
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