JP2017016058A - 光ロータリージョイント - Google Patents

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Masatoshi Tanaka
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Abstract

【課題】ベアリングを使用しない、小型化、低コストで、調整工数を削減した光ロータリージョイントを提供する。【解決手段】光ロータリージョイントは、固定側光ファイバーハウジング503を保持する固定側ブロック20と回転側光ファイバーハウジング603を保持する回転側ブロック30とで構成され、固定側ブロック20と回転側ブロック30とが接する接触面40に、ベアリングに代用できる良好な摺動特性が得られる表面処理を施す。【選択図】図2

Description

本発明は固定側ブロックに装着された光ファイバーと回転側ブロックに装着された光ファイバーの間において、光信号あるいは光パワーを伝送する光ロータリージョイントに関するものである。
光ロータリージョイントは固定側ブロックに装着された光ファイバーと回転側ブロックに装着された光ファイバーの間で、回転側ブロックが回転している間においても対向する光ファイバー間で光信号あるいは光パワーが途切れることなく伝送されるものである。この機能を実現するために、固定側ブロックに装着された光ファイバーの先端と回転側ブロックに装着された光ファイバーの先端を対向させて配置することにより、光信号あるいは光パワーを伝送する、あるいは双方の光ファイバー間の光学結合損失が小さくなるように、固定側ブロックに装着された光ファイバーの先端と回転側ブロックに装着された光ファイバーの先端に、それぞれレンズを配置することにより、光信号あるいは光パワーを伝送する。
以下、図6により従来の光ロータリージョイントについて説明する。固定側ブロック120に装着された固定側光ファイバー150により伝送されてきた光信号あるいは光パワーは、固定側光ファイバー150の先端に配置された固定側レンズ151によりコリメートされ平行光線束となり、空洞部170に出射される。前記平行光線束は回転側ブロック130に装着された回転側光ファイバー160の先端に配置された回転側レンズ161により集光され、回転側光ファイバー160に入射される。これにより固定側ブロック120に装着された固定側光ファイバー150から回転側ブロック130に装着された回転側光ファイバー160に光信号あるいは光パワーが伝送される。また固定側ブロック120に装着された固定側光ファイバー150と固定側レンズ151及び回転側ブロック130に装着された回転側光ファイバー160と回転側レンズ161の光軸が、それぞれ固定側ブロック120及び回転側ブロック130の中心軸180と一致するよう配置されているため、回転中も光信号あるいは光パワーが途切れることはない。
光ロータリージョイントは回転側ブロック130が回転するため、回転機構が必要である。このため、回転側ブロック130がスムーズに回転できるよう、従来、固定側ブロック120と回転側ブロック130との間にはベアリングA140及びベアリングB141が装備される。このベアリングA140及びベアリングB141により、固定側ブロック120に対して回転側ブロック130が円滑に回転することができる。固定側ブロック120と回転側ブロック130との間にベアリングA140、ベアリングB141が装備される例として、下記の特許文献などにその構成が示されている。
特開2014−95883 特開2012−145913
以上に述べたように、従来の光ロータリージョイントでは固定側ブロック120と回転側ブロック130との間の摩擦を低減し、回転を円滑にするため、固定側ブロック120と回転側ブロック130の間にはベアリングA140とベアリングB141が設けられている。このため、寸法が大きくなる、コストが高くなる、ベアリングの寸法にバラツキがあるため組立の際、個々に光学調整が必要となり製作に手間がかかる、またベアリングの回転位置による精度のバラツキに起因する光学系の変動がある、などベアリングを使用すること自体に起因する課題があった。
本発明は、従来の光ロータリージョイントで用いられているベアリングを不要とし、ベアリングを使用することにより生ずる前記の様々な課題を解決することを目的とするものである。
そして、本発明は前記目的を達成するため、第1の課題解決手段は、光ファイバーあるいは光ファイバーとレンズを中心部分に装着した固定側ブロックと、光ファイバーあるいは光ファイバーとレンズを中心部分に装着し、回転する回転側ブロックからなり、前記固定側ブロックに装着された光ファイバーと前記回転側ブロックに装着された光ファイバーを対向させ、あるいはレンズを介して対向させることにより、前記固定側ブロックに装着された光ファイバーと前記回転側ブロックに装着された光ファイバー間で光信号あるいは光パワーを伝送する光ロータリージョイントであって、前記固定側ブロックは前記回転側ブロックを収容する空洞部を設け、前記回転側ブロックが前記固定側ブロックとの接触面を摺動して回転することを特徴とする。
また、第2の課題解決手段は、前記固定側ブロックと前記回転側ブロックとが接触する前記接触面の少なくとも一方に、良好な摺動特性を有するための表面処理を施すことを特徴とする。
また、第3の課題解決手段は、前記表面処理は、硬質アルマイト形成処理、あるいは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合形成させた処理、あるいは硬質アルマイトに硫化モリブデンを複合形成させた処理であることを特徴とする。
また、第4の課題解決手段は、前記表面処理は、ニッケルとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理、あるいはニッケルとリンとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理、あるいはクロムとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理であることを特徴とする。
また、第5の課題解決手段は、前記表面処理は、コバルトとリンからなる二元合金被膜を形成するメッキ処理、あるいはニッケルとホウ素からなる二元合金被膜を形成するメッキ処理、あるいはニッケルとリンとタングステンからなる三元合金被膜を形成するメッキ処理であることを特徴とする。
また、第6の課題解決手段は、前記表面処理は、ショットピーニングによるディンプル形成処理、あるいはショットピーニングによる被膜形成処理であることを特徴とする。
また、第7の課題解決手段は、前記表面処理は、レーザー加工によりディンプルを形成することを特徴とする。
また、第8の課題解決手段は、前記固定側ブロックと前記回転側ブロックとが接触する前記接触面の構造がテーパー形状であることを特徴とする。
従来の光ロータリージョイントに通常用いられている、ベアリングを不要とすることにより、寸法を小型にできる、部品点数を削減しコスト削減を図る、等の効果を得ることができる。
本発明の光ロータリージョイントの模式外形側面図 本発明の実施の形態1を示す光ロータリージョイントのA-A線断面図 同光ロータリージョイントの止めリングの説明図 同光ロータリージョイントの固定側ブロックと回転側ブロックの接触面の説明図 本発明の実施の形態6を示す光ロータリージョイントのA-A線断面図 従来例の光ロータリージョイントの模式断面図
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、光ロータリージョイント10の模式外形側面図である。光ロータリー
る。また、回転側ブロック30に回転側光ファイバー60が装着されている。
なお、回転側ブロック30が固定側ブロック20から抜けるのを防止するため、止めリング23が固定側ブロック20に装着されている。
以下、図2〜図4を用いて、実施の形態1を詳細に説明する。
図2は、光ロータリージョイント10のA-A線断面図である。固定側ブロック20は固定側ブロック本体21と、光ロータリージョイント10を他の装置に固定するための複数個の固定側ブロック固定ビス穴221を持つ固定側フランジ部22と、回転側ブロック30が固定側ブロック20から抜けるのを防止するための止めリング23から構成される。
止めリング23の詳細構造を図3に示す、止めリング23は組立の際障害にならないよう、図3に示すように中心部分が抜けた半円状の二つの部分、止めリングA231と止めリングB232に分解できる構造を持つ。また、止めリング23は固定側ブロック本体21に取り付けるために図3に示すような複数個の止めリング固定ビス穴233を持つ。なお、止めリング23は固定側ブロック本体21に取り付けられ、固定側ブロック20の一部として扱われるため、以後、止めリング23の詳細な説明は省略する。
なお、固定側フランジ部22は固定側ブロック本体21と一体構造でも良いし、ビス等で固定側ブロック本体21に取り付ける構造でも良い。
更に、固定側ブロック20には、固定側光ファイバー素線501、固定側光ファイバー被覆502、固定側光ファイバーハウジング503、固定側光ファイバー保護部504等からなる固定側光ファイバー50、及び固定側光ファイバー50の先端部に固定側レンズ51が装着される。
また、回転側ブロック30は回転側ブロック本体31と、回転側ブロック30を光ファイバーを巻いたリールなどに固定するための複数の回転側ブロック固定ビス穴321を持つ回転側フランジ部32、で構成される。回転側フランジ部32は回転側ブロック本体31と一体構造でも良いし、ビス等で回転側ブロック本体31に取り付ける構造でも良い。
更に、回転側ブロック30には、回転側光ファイバー素線601、回転側光ファイバー被覆602、回転側光ファイバーハウジング603、回転側光ファイバー保護部604等からなる回転側光ファイバー60、及び回転側光ファイバー60の先端部に回転側レンズ61が装着される。
但し、固定側光ファイバー50及び回転側光ファイバー60の詳細な構成要素は本発明と本質的には関連がないため詳細は省略し、以後、それぞれ固定側光ファイバー50及び回転側光ファイバー60として扱う。
図4は、固定側ブロック20と回転側ブロック30の接触面40の説明図である。図4を用いて、接触面40について詳細を説明する。
固定側ブロック20を構成する、固定側ブロック本体21と止めリング23は図4に示すように分解することができる。接触面40は、固定側ブロック本体21が回転側ブロック30と接する固定側ブロック本体接触面41と、止めリング23と回転側ブロック30が接する止めリング接触面42と、回転側ブロック30が固定側ブロック本体21及び止めリング23と接する回転側ブロック接触面43からなる。固定側ブロック本体接触面41、止めリング接触面42,回転側ブロック接触面43は太線で示す。なお、固定側ブロック20と回転側ブロック30の共通の中心を示す中心軸15に対して垂直な固定側ブロック本体21の固定側垂直面401と、中心軸15に対して垂直な回転側ブロック30の回転側垂直面402は接触する必要はない。
固定側ブロック20は回転側ブロック本体31を内部に収容する円筒型の固定側空洞部24と、固定側光ファイバー50及び固定側レンズ51を内部に装着できる円筒型の固定側光ファイバー及びレンズ収容部25を持つ。回転側ブロック30は、回転側光ファイバー60及び回転側レンズ61を内部に装着できる円筒型の回転側光ファイバー及びレンズ収容部35を持つ。
この構成において、固定側ブロック20に回転側ブロック30を組込み嵌合した場合、固定側ブロック20と回転側ブロック30は接触面40で接触する。前記接触面40は摺動性が良く耐摩耗性にも優れたものである必要がある。このため、固定側ブロック本体接触面41は、硬質アルマイト形成処理、あるいは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合形成させた処理、あるいは硬質アルマイトに硫化モリブデンを複合形成させた処理が施されている。
また、回転側ブロック接触面43も同様に、硬質アルマイト形成処理、あるいは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合形成させた処理、あるいは硬質アルマイトに硫化モリブデンを複合形成させた処理が施されている。
更に、回転側ブロック30が固定側ブロック20から抜けないように止めリング23を設ける場合、止めリング23が回転側ブロックに接する止めリング接触面42は硬質アルマイト形成処理、あるいは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合形成させた処理、あるいは硬質アルマイトに硫化モリブデンを複合形成させた処理が施されている。
但し、実用上は、必要とされる摺動性の程度により、固定側ブロック20の固定側ブロック本体接触面41と回転側ブロック30に存在する回転側ブロック接触面43の双方に前記の表面処理を施しても良いし、固定側ブロック本体接触面41あるいは回転側ブロック接触面43のどちらか一方に前記の表面処理を施しても良い。また、止めリング23を使用する場合にも、止めリング23が回転側ブロック30に接する止めリング接触面42と回転側ブロック接触面43の双方に前記の表面処理を施しても良いし、回転側ブロック接触面43あるいは止めリング接触面42のどちらかに前記の表面処理を施しても良い。
なお、止めリング23の機能を果たす構造は他にも考えられるが、いずれの場合にも回転側ブロック30との回転側ブロック接触面43及び止めリング接触面42には少なくともどちらか一方に摺動性を良好にする表面処理を施す。なお、摺動性及び耐摩耗性を良好にするための硬質アルマイト形成処理、あるいは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合形成させる処理、あるいは硬質アルマイトに硫化モリブデンを複合形成させる処理はその膜厚は10μmから100μmの間であることが望ましい。
更に、他の表面処理の手段として、ダイヤモンドライクカーボンと呼ばれるダイヤモンドに近い特性を示す非結晶の被膜を形成することにより、摺動性及び耐摩耗性を良好にすることもできる。
さらに、本発明の実施の形態1では、、一般的にピグテールと呼ばれる光ファイバーが光ロータリージョイントから直接引き出されている構成について説明したが、本発明は、光ファイバーと光ロータリージョイントの接続方法として光コネクタが装着される構成にも適用できる。また、レンズは、一般には、GRINレンズ、あるいはボールレンズ、あるいは光ファイバーとレンズが一体となったレンズドファイバーという構成も適用できる。また、固定側光ファイバーと回転側光ファイバー間の光学結合損失に対する要求が厳しくない用途では、レンズを使用せず光ファイバーを直接対向させる構成でも良い。
以下、構成の動作を説明する。
固定側ブロック20に装着された固定側光ファイバー50を介して伝送されてきた光信号あるいは光パワーは、固定側光ファイバー50の先端に配置された固定側レンズ51によりコリメートされ、対向する回転側レンズ61に送られる、回転側レンズ61ではコリメートされた光が集光され回転側光ファイバー60に入射され伝送される。固定側光ファイバー50と回転側光ファイバー60及び固定側レンズ51と回転側レンズ61等の光学系は対称に配置されているため、逆に回転側光ファイバー60を介して送られてきた光信号あるいは光パワーは回転側レンズ61でコリメートされ、固定側レンズ51を通して集光され、固定側光ファイバー50に入射し伝送することも可能である。
固定側光ファイバー50及び固定側レンズ51は各々の中心が光ロータリージョイントの中心軸15と一致するように配置・装着されており、また一方、回転側光ファイバー60及び回転側レンズ61の中心も光ロータリージョイントの中心軸15と一致するように配置・装着されている。このように配置されているため、固定側ブロック20に対して回転側ブロック30が回転する場合、回転側ブロック30に装着された回転側光ファイバー60と回転側レンズ61は、固定側ブロック20に装着された固定側光ファイバー50及び固定側レンズ51に対して回転するが、光信号あるいは光パワーが途切れることはない。
なお、光ファイバーの種類、レンズの性能、さらには光ファイバーとレンズの位置合わせ精度等により、固定側ブロック20と回転側ブロック30との間の光信号あるいは光パワーの結合損失は変化する。
このため、実用上、光ファイバーがシングルモードファイバー(一例には、コア10μm、クラッド125μm)の場合には、光ファイバー及びレンズの位置合わせ精度はμm単位以下の精度が必要となる。他方、マルチモードファイバー(一例には、コア400μm、クラッド430μm)の場合には数十μm以下の精度が必要になる。このため用途に合わせて、固定側ブロック20及び回転側ブロック30の製作加工精度、及び組立の精度は必要とされる精度に維持することが必要となる。
以上のように、実施の形態1によれば、従来の光ロータリージョイントに必ず用いられていたベアリングを使用することなく、光ロータリージョイントを構成することができる。その結果ベアリングを使用すること自体に起因する、寸法が大きくなる、コストが高くなる、更に等級にもよるがベアリングには数μmから10μm程度の寸法のバラツキがあるため、単に組合わせて組立てただけでは前記の精度を維持することが困難になり、光ロータリージョイントの製造工程で光学調整が必要となる、またベアリングの回転位置による精度のバラツキに起因して、光ロータリージョイントの回転角度による光学系の結合損失の変動が起こる等の、ベアリングを使用した場合には避けることができないこれ等の課題を解消する効果が得られるものである。
(実施の形態2)
実施の形態2では、前記固定側ブロック20と回転側ブロック30の接触面40を構成する固定側ブロック本体接触面41、止めリング接触面42、回転側ブロック接触面43に、表面処理として、ニッケルとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理、あるいはニッケルとリンとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理、あるいはクロムとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理等のメッキ処理を施すことによって良好な摺動特性及び耐摩耗性を得る。
但し、実用上は、必要とされる摺動特性の程度により、固定側ブロック20の固定側ブロック本体接触面41と回転側ブロック30に存在する回転側ブロック接触面43の双方に前記のようなメッキ処理を施しても良いし、固定側ブロック本体接触面41あるいは回転側ブロック接触面43のどちらか一方に前記のようなメッキ処理を施しても良い。また、止めリング23を使用する場合にも、止めリング23が回転側ブロック30に接する止めリング接触面42と回転側ブロック接触面43の双方に前記のようなメッキ処理を施しても良いし、回転側ブロック接触面43あるいは止めリング接触面42のどちらかに前記のようなメッキ処理を施しても良い。
接触面の表面処理以外の部分は、実施の形態1と同様であるため接触面の表面処理以外の部分の説明は省略する。
(実施の形態3)
実施の形態3では、前記固定側ブロック20と回転側ブロック30の接触面40を構成する固定側ブロック本体接触面41、止めリング接触面42、回転側ブロック接触面43に、表面処理として、コバルトとリンからなる二元合金被膜を形成するメッキ処理、あるいはニッケルとホウ素からなる二元合金被膜を形成するメッキ処理、あるいはニッケルとリンとタングステンからなる三元合金被膜を形成するメッキ処理を施すことによって良好な摺動特性及び耐摩耗性を得る。
但し、実用上は、必要とされる摺動性の程度により、固定側ブロック20の固定側ブロック本体接触面41と、回転側ブロック30に存在する回転側ブロック接触面43の双方に前記のようなメッキ処理を施しても良いし、固定側ブロック本体接触面41あるいは回転側ブロック接触面43のどちらか一方に前記のようなメッキ処理を施しても良い。また、止めリング23を使用する場合にも、止めリング23が回転側ブロック30に接する止めリング接触面42と回転側ブロック接触面43の双方に前記のようなメッキ処理を施しても良いし、回転側ブロック接触面43あるいは止めリング接触面42のどちらかに前記のようなメッキ処理を施しても良い。
接触面の表面処理以外の部分は、実施の形態1と同様であるため接触面の表面処理以外の部分の説明は省略する。
(実施の形態4)
実施の形態4では、前記固定側ブロック20と回転側ブロック30の接触面40を構成する固定側ブロック本体接触面41、止めリング接触面42、回転側ブロック接触面43に、表面処理として、ショットピーニングと呼ばれる、鋼、ステンレス、ガラス、セラミックなど固定側ブロック20や回転側ブロック30及び止めリング23の素材と同等以上の硬度を持つ微粒子を、圧縮した気体に混合し速度100m/秒以上の速度で高速衝突させ、表面に微小ディンプルを形成する処理を施すことによって良好な摺動特性及び耐摩耗性を得る。
なお、他のショットピーニングとして、高速衝突させる微粒子が、錫、あるいは二硫化モリブデンのように固定側ブロック20や回転側ブロック30及び止めリング23の素材より硬度が低い場合には、前記微粒子が固定側ブロック20や回転側ブロック30及び止めリング23の素材に浸透すると共に前記素材に被膜を形成し、良好な摺動特性及び耐摩耗性を得る。
但し、実用上は、必要とされる摺動性の程度により、固定側ブロック20の固定側ブロック本体接触面41と、回転側ブロック30に存在する回転側ブロック接触面43の双方に前記のような表面処理を施しても良いし、固定側ブロック本体接触面41あるいは回転側ブロック接触面43のどちらか一方に前記のような表面処理を施しても良い。また、止めリング23を使用する場合にも、止めリング23が回転側ブロック30に接する止めリング接触面42と回転側ブロック接触面43の双方に前記のような表面処理を施しても良いし、回転側ブロック接触面43あるいは止めリング接触面42のどちらかに前記のような表面処理を施しても良い。
接触面の表面処理以外の部分は、実施の形態1と同様であるため接触面の表面処理以外の部分の説明は省略する。
(実施の形態5)
実施の形態5では、前記固定側ブロック20と回転側ブロック30の接触面40を構成する固定側ブロック本体接触面41、止めリング接触面42、回転側ブロック接触面43に、表面処理として、レーザー加工により多数の微小なディンプルを形成することにより、良好な摺動特性及び耐摩耗性を得る。
但し、実用上は、必要とされる摺動性の程度により、固定側ブロック20の固定側ブロック本体接触面41と、回転側ブロック30に存在する回転側ブロック接触面43の双方に前記のような表面処理を施しても良いし、固定側ブロック本体接触面41あるいは回転側ブロック接触面43のどちらか一方に前記のような表面処理を施しても良い。また、止めリング23を使用する場合にも、止めリング23が回転側ブロック30に接する止めリング接触面42と回転側ブロック接触面43の双方に前記のような表面処理を施しても良いし、回転側ブロック接触面43あるいは止めリング接触面42のどちらかに前記のような表面処理を施しても良い。
接触面の表面処理以外の部分は、実施の形態1と同様であるため接触面の表面処理以外の部分の説明は省略する。
また、ディンプル形成の密度は必要とされる摺動性の程度で決定する。
なお、レーザーによる表面加工を行う場合には1μmから50μmの間の深さのディンプルであることが望ましい。
接触面の表面処理以外の部分は、実施の形態1と同等であるため接触面の表面処理以外の部分の説明は省略する。
(実施の形態6)
図5を用いて、実施の形態6を説明する。
実施の形態1では、固定側ブロック20に円筒形の回転側ブロック本体31を収容するために固定側ブロック20に円筒形の固定側空洞部24を設けた。
実施の形態6では、図5に示すように、固定側ブロック70は固定側ブロック本体71と固定側フランジ部22と止めリング23から構成される。また、回転側ブロック80は回転側ブロック本体81と回転側フランジ部32から構成される。但し、回転側ブロック本体81をテーパー形の形状とする。これに従い固定側ブロック本体71の空洞部(記号省略)は回転側ブロック本体81の形状に合わせてテーパー形とする。この場合も実施の形態1と同様に、固定側ブロック70に固定側光ファイバー50や固定側レンズ51及び回転側ブロック80に回転側光ファイバー60や回転側レンズ61を装着する。
なお、固定側ブロック70と回転側ブロック80が接触する、太線で示した接触面90を構成する固定側ブロック70と回転側ブロック80の各々の接触面(記号省略)の少なくとも一方に、実施の形態1から実施の形態5に示したいずれかの表面処理を施す。
実施の形態1において、固定側ブロック本体21に回転側ブロック本体31を挿入して組み立てる際、光ファイバーにシングルモードファイバーを用いる場合では、固定側ブロック本体21の固定側空洞部24の内径寸法と回転側ブロック本体31の外形寸法の差がμm単位以下の精度が必要であり、また、マルチモードファイバーを用いる場合でも十μm単位以下の精度が必要である。
このため組立の際、固定側ブロック本体21に回転側ブロック本体31を挿入する場合は、高精度の治具及び熟練した技術が必要となる。
固定側ブロック本体71の空洞部(記号省略)及び回転側ブロック本体81の形状をテーパー形とすることにより、実施の形態1のように円筒形の回転側ブロック本体31を固定側ブロック本体21の円筒形の固定側空洞部24に挿入・嵌合する場合と比較して、極めて容易に固定側ブロック本体71の空洞部(記号省略)に回転ブロック本体81を挿入・嵌合することができ組立工数、設備のコスト削減が可能となる。
このテーパー形の構造はベアリングを使用する構造では実現が非常に難しく、実際上不可能である。ベアリングの使用を不要とすることによってはじめて、組立が容易なテーパー型構造の実現が可能になる。これにより寸法が大きくなる、コストが高くなる、光学調整が必要となる、回転角度による光学系の結合損失の変動が起こる等の、従来のベアリング方式の光ロータリージョイントに存在した課題を解消する理想的な光ロータリージョイントが実現できる。
なお、 回転側ブロック本体81の形状をテーパー形とすること及び固定側ブロック本体71の空洞部(記号省略)はテーパー形とすること以外は実施の形態1と同様であるので、回転側ブロック80及び固定側ブロック70の形状以外の詳細説明は省略する。
10 光ロータリージョイント
15 中心軸
20 固定側ブロック
21 固定側ブロック本体
22 固定側フランジ部
221 固定側ブロック固定ビス穴
23 止めリング
231 止めリングA
232 止めリングB
233 止めリング固定ビス穴
24 固定側空洞部
25 固定側光ファイバー及びレンズ収容部
30 回転側ブロック
31 回転側ブロック本体
311 切込み部
32 回転側フランジ部
321 回転側ブロック固定ビス穴
35 回転側光ファイバー及びレンズ収容部
40 接触面
41 固定側ブロック本体接触面
42 止めリング接触面
43 回転側ブロック接触面
401 固定側垂直面
402 回転側垂直面
50 固定側光ファイバー
51 固定側レンズ
501 固定側光ファイバー素線
502 固定側光ファイバー被覆
503 固定側光ファイバーハウジング
504 固定側光ファイバー保護部
60 回転側光ファイバー
61 回転側レンズ
601 回転側光ファイバー素線
602 回転側光ファイバー被覆
603 回転側光ファイバーハウジング
604 回転側光ファイバー保護部
70 固定側ブロック
71 固定側ブロック本体
80 回転側ブロック
81 回転側ブロック本体
90 固定側ブロックと回転側ブロックの接触面
120 固定側ブロック
130 回転側ブロック
140 ベアリングA
141 ベアリングB
150 固定側光ファイバー
151 固定側レンズ
160 回転側光ファイバー
161 回転側レンズ
170 空洞部
180 中心軸

Claims (8)

  1. 光ファイバーあるいは光ファイバーとレンズを中心部分に装着した固定側ブロックと、光ファイバーあるいは光ファイバーとレンズを中心部分に装着し、回転する回転側ブロックからなり、前記固定側ブロックに装着された光ファイバーと前記回転側ブロックに装着された光ファイバーを対向させ、あるいはレンズを介して対向させることにより、前記固定側ブロックに装着された光ファイバーと前記回転側ブロックに装着された光ファイバー間で光信号あるいは光パワーを伝送する光ロータリージョイントであって、前記固定側ブロックは前記回転側ブロックを収容する空洞部を設け、前記回転側ブロックが前記固定側ブロックとの接触面を摺動して回転することを特徴とする光ロータリージョイント。
  2. 前記固定側ブロックと前記回転側ブロックとが接触する前記接触面の少なくとも一方に、良好な摺動特性を有するための表面処理を施すことを特徴とする請求項1記載の光ロータリージョイント。
  3. 前記表面処理は、硬質アルマイト形成処理、あるいは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合形成させた処理、あるいは硬質アルマイトに硫化モリブデンを複合形成させた処理であることを特徴とする請求項2記載の光ロータリージョイント。
  4. 前記表面処理は、ニッケルとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理、あるいはニッケルとリンとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理、あるいはクロムとフッ素樹脂を共析させるメッキ処理であることを特徴とする請求項2記載の光ロータリージョイント。
  5. 前記表面処理は、コバルトとリンからなる二元合金被膜を形成するメッキ処理、あるいはニッケルとホウ素からなる二元合金被膜を形成するメッキ処理、あるいはニッケルとリンとタングステンからなる三元合金被膜を形成するメッキ処理であることを特徴とする請求項2記載の光ロータリージョイント。
  6. 前記表面処理は、ショットピーニングによるディンプル形成処理、あるいはショットピーニングによる被膜形成処理であることを特徴とする請求項2記載の光ロータリージョイント。
  7. 前記表面処理は、レーザー加工によりディンプルを形成することを特徴とする請求項2記載の光ロータリージョイント。
  8. 前記固定側ブロックと前記回転側ブロックとが接触する前記接触面の構造がテーパー形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ロータリージョイント。
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