JP6977845B1 - 電子部品・部材の洗浄水供給装置及び電子部品・部材の洗浄水の供給方法 - Google Patents

電子部品・部材の洗浄水供給装置及び電子部品・部材の洗浄水の供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 超純水に導電率付与物質や酸化還元電位コントロール物質などを溶解することで各種機能を付与した洗浄水をウエハ洗浄機に供給する際の洗浄水の微細気泡を抑制可能な電子部品・部材の洗浄水供給装置を提供する。【解決手段】 電子部品・部材の洗浄水供給装置1は、調製槽2に導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分の供給源に連通した薬剤添加管3と、超純水源に連通した供給ポンプ5を備えた原料水供給管4とが接続した構成を有する。この調製槽2には、さらに窒素ガス(N2)供給管6が接続している。そして、調製槽2には、送液ポンプ9を備えたユースポイント(UP)に連通する洗浄水供給管8が接続されていて、この洗浄水供給管8には、脱気膜10が設けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子産業分野等で使用される電子部品・電子部材の洗浄水の供給装置及び供給方法に関し、特にウエハを洗浄した際の被洗浄物の製品歩留まりの向上に寄与しうる電子部品・電子部材の洗浄水の供給装置及び供給方法に関する。
近年、電子産業分野のウエハ処理に使用される洗浄水として、超純水に導電率付与物質や酸化還元電位コントロール物質、ガス成分などを溶解することで、各種機能を付与した機能性水が使用されている。この機能性水を洗浄水として複数台の枚葉式洗浄機に供給して、ウエハなどの電子デバイスを洗浄することがある。この洗浄水は高価であるだけでなく、排水自体も削減することが望ましいことから、洗浄水の節水を目的として、製造した洗浄水の貯留槽を設け、洗浄機で使用しない洗浄水を貯留槽に還流して循環する方式の電子部品・部材の洗浄水供給装置が特許文献1で提案されている。
特開2018-182099号公報
しかしながら、超純水にガス成分を溶解した洗浄水では、過剰に溶解したガスに起因して供給先で微細気泡が発生し、ウエハを洗浄した際の品質を悪くする可能性がある。また、ガス成分以外の導電率付与物質や酸化還元電位コントロール物質を溶解した洗浄水であっても、この洗浄水を貯留槽に貯留した場合には、貯留槽での酸素や二酸化炭素などの混入を防止したり、貯留槽内を加圧したりする目的でNガスを吹き込むため、Nガスが製造された洗浄水中に溶解するので、やはり微細気泡が発生する懸念がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、超純水に導電率付与物質や酸化還元電位コントロール物質、ガス成分などを溶解することで各種機能を付与した洗浄水をウエハ洗浄機に供給する際の洗浄水の微細気泡を抑制可能な電子部品・部材の洗浄水供給装置を提供することを目的とする。また、本発明は、この洗浄水供給装置を用いた安定した洗浄性を発揮する電子部品・部材の洗浄水の供給方法を提供することを目的とする。
上記目的に鑑み、本発明は第一に、原料水に対して、導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分を添加した洗浄水をユースポイントに供給する電子部品・部材の洗浄水供給装置であって、前記洗浄水を製造するとともに貯留する調製槽と、前記調製槽に機能性成分を添加する添加機構と、前記調製槽に原料水を投入する投入機構と、前記原料水と機能性成分とから調製された洗浄水をユースポイントに供給する洗浄水供給管とを備え、前記洗浄水供給管に脱気機構を設けた、電子部品・部材の洗浄水供給装置を提供する(発明1)。
かかる発明(発明1)によれば、調製槽で原料水に機能性成分を添加して洗浄水を調製し、この洗浄水を洗浄水供給管からユースポイントに供給する。この際、洗浄水供給管に脱気機構を設けて、洗浄水中の溶存気体を除去することで、洗浄水に溶解しきれなかったガスや溶存している過剰なガスが排除されるので、洗浄水に微細気泡が発生するのを抑制することができる。
上記発明(発明1)においては、前記調製槽が不活性ガス供給機構を有することが好ましい(発明2)。
かかる発明(発明2)によれば、調製槽において洗浄水に酸素や二酸化炭素などが溶解するのを抑制することができるとともに、洗浄水供給管で脱気することでNガスに起因して微細気泡が発生するのを抑制することができる。
上記発明(発明1又は2)においては、前記脱気機構が脱気膜であることが好ましい(発明3)。
かかる発明(発明3)によれば、洗浄水中の溶存気体を効率良く除去することができるとともに、脱気膜の気相室側の減圧度に応じて洗浄水の脱気度を容易に調節することができる。
上記発明(発明1〜3)においては、前記導電性付与物質が、アンモニア又は塩酸であることが好ましい(発明4)。また、上記発明(発明1〜3)においては、前記酸化還元電位調整物質が、過酸化水素水、H又はOであることが好ましい(発明5)。
かかる発明(発明4,5)によれば、これらの導電性付与物質及び酸化還元電位調整物質を洗浄水とすることで、洗浄機能を好適に発揮することができる。特にH又はOのガス成分の場合においては、過剰なこれらガス成分を除去することで、洗浄液の機能を維持しつつ微細気泡が発生するのを抑制することができる。
また、本発明は第二に、原料水に対して、導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分を添加した洗浄水をユースポイントに供給する電子部品・部材の洗浄水の供給方法であって、調製槽に前記原料水と前記機能性成分とを貯留して洗浄水を調製し、この調整した洗浄水を脱気処理した後、ユースポイントに供給する、電子部品・部材の洗浄水の供給方法を提供する(発明6)。
かかる発明(発明6)によれば、調製槽で原料水に機能性成分を添加して洗浄水を調製し、この洗浄水中の溶存ガスを脱気処理により除去することで、洗浄水に溶解しきれなかったガスや溶存している過剰なガスが排除されるので、洗浄水に微細気泡が発生するのを抑制することができる。
上記発明(発明6)においては、前記脱気処理を脱気膜により行うことが好ましい(発明7)。
かかる発明(発明7)によれば、洗浄水中の溶存気体を効率良く除去することができるとともに、脱気膜の気相室側の減圧度に応じて洗浄水の脱気度を調節することができる。
上記発明(発明6,7)においては、前記脱気処理における脱気度を前記調製槽内の洗浄水の前記機能性成分の濃度に応じて制御することが好ましい(発明8)。
かかる発明(発明8)によれば、機能性成分による洗浄性を好適に発揮することができる。特に機能性成分がH又はOなどのガス成分の場合おいては、過剰なガス成分のみを除去するように脱気膜の気相室側の減圧度を制御することで、洗浄水の機能を維持しつつ洗浄水に微細気泡が発生するのを抑制することができる。
本発明の電子部品・部材の洗浄水供給装置によれば、調製槽で原料水に機能性成分を添加して洗浄水を調製し、この洗浄水を洗浄水供給管からユースポイントに供給する。この際、洗浄水供給管に脱気機構を設けて、洗浄水中の溶存気体を除去することで、洗浄水に溶解しきれなかったガスや過剰なガスが排除されるので、洗浄水に微細気泡が発生するのを抑制することができる。これにより、各種機能を付与した洗浄水をウエハ洗浄機に供給する際に製品歩留まりの向上が期待できる。
本発明の実施形態に係る電子部品・部材の洗浄水供給装置を示す概略図である。 比較例1〜8の電子部品・部材の洗浄水供給装置を示す概略図である。
以下、本発明の電子部品・部材の洗浄水供給装置の一実施形態について添付図面を参照にして詳細に説明する。
〔電子部品・部材の洗浄水供給装置〕
図1は、本発明の第一の実施形態による電子部品・部材の洗浄水供給装置を示しており、図1において電子部品・部材の洗浄水供給装置1は、調製槽2に導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分(CS)の供給源(図示せず)に連通した添加機構としての薬剤添加管3と、原料水Wとしての超純水源(図示せず)に連通した供給ポンプ5を備えた原料水供給管4とが接続した構成を有する。この供給ポンプ5と原料水供給管4とにより、原料水の投入機構が構成される。調製槽2には、さらに不活性ガスとしての窒素ガス(N)供給管6が接続しているとともに、調製槽2の水位を検知するレベルセンサ7が付設されている。そして、調製槽2には、ユースポイント(UP)に連通する送液ポンプ9を備えた洗浄水供給管8が接続されていて、本実施形態においては、この洗浄水供給管8には、脱気機構としての脱気膜10が設けられている。また、調製槽2内には、導電率計、pH計あるいはORP計などの機能性成分の濃度を直接的あるいは間接的に検知する検知手段(図示せず)が設置されている。なお、3A,4A、6A及び8Aは、それぞれ薬剤添加管3、原料水供給管4及び窒素ガス(N)供給管6及び洗浄水供給管8の開閉バルブである。
<原料水>
本実施形態において、原料水Wとしては、脱イオン水が好ましく、特に超純水が好適である。本実施形態において超純水とは、例えば、抵抗率:18.1MΩ・cm以上、微粒子:粒径50nm以上で1000個/L以下、生菌:1個/L以下、TOC(Total Organic Carbon):1μg/L以下、全シリコン:0.1μg/L以下、金属類:1ng/L以下、イオン類:10ng/L以下、過酸化水素;30μg/L以下、水温:25±2℃のものが好適である。
<機能性成分>
本実施形態において、機能性成分とは、導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上である。
(導電性付与物質、pH調整物質)
本実施形態において導電性付与物質とは、原料水Wに溶解することでイオン(アニオンまたはカチオン)を生成し、そのイオンによって原料水Wに導電性を付与する物質を意味する。このような導電性付与物質としては、酸性の付与物質としては、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸などの液体及びCOガスなどのガス体を用いることができる。また、アルカリ性の付与物質としては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又はTMAH等を用いることができるが、半導体ウエハの洗浄に使用される場合には、アンモニア、CO(溶解水であってもよい)が好適であり、特にアンモニアが好適である。このアンモニアは所定の濃度のアンモニア水として用いることが好ましい。これらの導電性付与剤は、洗浄水のpHなど所望とする液性に応じて適宜選択すればよい。なお、これらの導電性付与物質は、通常pH調整物質としても用いることができる。
(酸化還元電位調整物質)
本実施形態において、酸化還元電位調整物質とは、原料水Wに溶解することで、原料水Wに酸化性あるいは還元性を付与して酸化還元電位を変動させる物質を意味する。このような酸化還元電位調整剤としては、特に制限はないが、フェリシアン化カリウムやフェロシアン化カリウムなどは、金属成分を含有するため好ましくない。したがって、酸化還元電位を高く調整する場合には、過酸化水素水などの液体やオゾンガス、酸素ガスなどのガス体を用いることがこのましい。また、酸化還元電位を低く調整する場合にはシュウ酸、硫化水素、ヨウ化カリウムなどの液体や水素などのガス体を用いることが好ましい。半導体ウエハの洗浄に使用される場合には、過酸化水素水等の液体やオゾンガスや水素ガス等のガス体(これらのガス体の溶解水であってもよい)が好ましく、特に酸化還元電位の制御が比較的容易であることから過酸化水素水やオゾンガスや水素ガスを用いることが好ましい。これらの酸化還元電位調整物質は、洗浄水の酸化還元電位の正負など所望とする液性に応じて選択すればよい。
〔電子部品・部材洗浄水の供給方法〕
次に前述したような構成を有する本実施形態の電子部品・部材の洗浄水供給装置を用いた電子部品・部材の洗浄水の供給方法について説明する。
まず、原料水供給管4から原料水Wを調製槽2に供給するとともに、この原料水Wの供給量に対して、所定の濃度となるように添加機構としての薬剤添加管3から導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分を添加する。このとき複数の機能性成分を添加する場合には、複数の添加機構を設けて、それぞれの機能性成分を添加してもよいし、複数の機能性成分を合流させて添加してもよい。ここで、機能性成分がガス(気体)の場合には、薬剤添加管3により調製槽2の底部から該ガスを供給して溶解させてもよいし、該ガスが水に溶解しにくい場合には、原料水供給管4にガス溶解膜を設けて、原料水に直接ガスを溶解すればよい。また、機能性成分がガス(気体)のときには、過剰量を溶解するように供給するのが好ましい。このようにして、調製槽2内で洗浄水W1を製造する。このとき、調製槽2に窒素ガス供給管6から窒素ガスを供給して、調製槽2内を窒素ガス雰囲気とすることで、洗浄水W1に大気中に含まれる酸素や二酸化炭素が溶解するのを防止する。
そして、所定量以上の洗浄水W1が調製槽2に貯留されたことをレベルセンサ7で検知したら、送液ポンプ9を駆動して、洗浄水供給管8から枚葉式洗浄機などのユ−スポイント(UP)に洗浄水W1を供給する。この際、洗浄水供給管8に設けた脱気膜10により脱気した状態で送液する。これにより、洗浄水W1に溶解しているガス成分を除去する。
このとき、調製槽2内の機能性成分の濃度検知手段の測定結果に応じて、脱気膜10における脱気度を制御することが好ましい。例えば、機能性成分が液体の場合には、十分な脱気度となるように脱気膜10の気相側の脱気度を調整すればよい。また、機能性成分がアンモニアガス、HあるいはOなどのガス成分である場合には、これらのガス成分が所定の濃度で洗浄水W1に残存するように脱気膜10の気相側の脱気度を弱く調整すればよい。
このようにしてユースポイントに洗浄水W1を供給することで、貯留槽2内の洗浄水W1が減少し、所定の量を下回ったことをレベルセンサ7で検知したら、原料水供給管4から原料水Wを調製槽2に供給するとともに薬剤添加管3から機能性成分を添加することで、洗浄水W1を補充してやればよい。
以上、本発明について添付図面を参照にして前記実施形態に基づき説明してきたが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変更実施が可能である。例えば、調製槽2の後段に、中継槽としての貯留槽を設けて、この貯留槽に洗浄水供給管8を接続してもよい。また、洗浄水供給管8を、ユースポイントを経由して、調製槽2や貯留槽に還流する循環流路とすることで、ユースポイントで使用しなかった洗浄水W1を循環再利用可能としてもよい。
以下の具体的実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
[比較例1]
図2に示すように図1において、脱気膜10を有しない電子部品・部材の洗浄水供給装置1を用意した。この電子部品・部材の洗浄水供給装置1を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給するとともに、導電率が1μS/cmとなるようにアンモニアガス(導電性付与物質)を調製槽2に添加し洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8からユースポイントとしての模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは80%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例2]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、アンモニアガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、過酸化水素(酸化還元コントロール物質)を100ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは82%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例3]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、アンモニアガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Oガス(酸化還元コントロール物質)を30ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは82%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例4]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、アンモニアガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Hガス(酸化還元コントロール物質)を1.4ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは82%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例5]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガス(導電性付与物質)を導電率が1μS/cmとなるように調製槽2に添加し洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは75%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例6]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、過酸化水素を100ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは77%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例7]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Oガスを30ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは77%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[比較例8]
比較例1において、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガス(導電性付与物質)を導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Hガスを1.4ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8から模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは77%であった。これは洗浄水W1に微細気泡が生じたためと推測される。
[実施例1]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給するとともに、導電率が1μS/cmとなるようにアンモニアガスを調製槽2に添加し洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは85%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例2]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給するとともに、導電率が100μS/cmとなるようにアンモニアガスを調製槽2に添加するとともに、過酸化水素を100ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例3]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給するとともに、導電率が100μS/cmとなるようにアンモニアガスを調製槽2に添加するとともに、Oガスを30ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例4]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、アンモニアガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Hガスを1.4ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例5]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガスを導電率が1μS/cmとなるように調製槽2に添加し洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例6]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、過酸化水素を100ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例7]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Oガスを30ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
[実施例8]
図1に示す洗浄水供給装置を用いて、原料水Wとして超純水を50L/分で調製槽2に供給し、HClガスを導電率が100μS/cmとなるように調製槽2に添加するとともに、Hガスを1.4ppmとなるよう調製槽2に添加して洗浄水W1を調製した。この洗浄水W1を洗浄水供給管8の途中で脱気膜10により脱気した後、模擬洗浄機に送液したところ、洗浄機でウエハを洗浄した際の歩留まりは88%であった。これは洗浄水W1における微細気泡が減少したためと推測される。
1 電子部品・部材の洗浄水供給装置
2 調製槽
3 薬剤添加管(添加機構)
4 原料水供給管(投入機構)
5 供給ポンプ(投入機構)
6 窒素ガス(N)供給管
7 レベルセンサ
8 洗浄水供給管
9 送液ポンプ
10 脱気膜(脱気機構)
W 原料水
W1 洗浄水

Claims (7)

  1. 原料水に対して、導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分を添加した洗浄水をユースポイントに供給する電子部品・部材の洗浄水供給装置であって、
    前記洗浄水を製造するとともに貯留する調製槽と、
    前記調製槽に前記機能性成分を添加する添加機構と、
    前記調製槽に前記原料水を投入する投入機構と、
    前記原料水と前記機能性成分とから調製された前記洗浄水をユースポイントに供給する洗浄水供給管とを備え、
    前記洗浄水供給管に脱気機構を設け、かつ
    前記調製槽内に、前記調製槽内の前記洗浄水の前記機能性成分の濃度を直接的あるいは間接的に検知する検知手段を設け、
    前記脱気機構における脱気度が、前記検知手段により検知した前記調製槽内の前記洗浄水の前記機能性成分の濃度に応じて制御される、電子部品・部材の洗浄水供給装置。
  2. 前記調製槽が不活性ガス供給機構を有する、請求項1に記載の電子部品・部材の洗浄水供給装置。
  3. 前記脱気機構が脱気膜である、請求項1又は2に記載の電子部品・部材の洗浄水供給装置。
  4. 前記導電性付与物質がアンモニア又は塩酸である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品・部材の洗浄水供給装置。
  5. 前記酸化還元電位調整物質が過酸化水素水、H又はOである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品・部材の洗浄水供給装置。
  6. 原料水に対して、導電性付与物質、酸化還元電位調整物質及びpH調整物質から選ばれた1種以上の機能性成分を添加した洗浄水をユースポイントに供給する電子部品・部材の洗浄水の供給方法であって、
    調製槽に前記原料水と前記機能性成分とを貯留して洗浄水を調製し、
    この調整した洗浄水を脱気処理した後、ユースポイントに供給し、
    前記調製槽内に設けた検知手段により、前記調製槽内の前記洗浄水の前記機能性成分の濃度を直接的あるいは間接的に検知し、
    前記脱気処理における脱気度を、前記検知手段により検知した前記調製槽内の前記洗浄水の前記機能性成分の濃度に応じて制御する、電子部品・部材の洗浄水の供給方法。
  7. 前記脱気処理を脱気膜により行う、請求項6に記載の電子部品・部材の洗浄水の供給方法。
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