JP6976950B2 - プレス成形用ガラス素材及びこれを用いた光学素子の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、体積が大きく形状が複雑な非球面レンズをプレス成形することができるプレス成形用ガラス素材及びこれを用いた光学素子の製造方法を提供することにある。
なお、本明細書において、プレス成形用ガラス素材とは、主に精密プレス成形に用いられるガラス素材であって、いわゆるプリフォームを指す。
また、本明細書において、自由表面とは、熔融ガラスが金型等の他の部材に接触することなく固化した際の表面を指すものとし、他の部材の一部が転写された面や研磨・研削等の機械加工が施された面は含まない。
図2は、本発明の一実施形態に係るガラス素材1の体積Vと中心部8の曲率半径R1との関係を示す図である。この図2では、横軸を曲率半径rとし、縦軸を体積Vとし、体積に対する、その体積を有する球体の曲率半径(半径)の関係を曲線Cで示している。本実施形態のガラス素材1の中心部8の曲率半径R1は、この曲線Cよりも左側の、斜線を施した領域内に位置するように設定される。つまり、本実施形態のガラス素材1の中心部8の曲率半径R1は、ガラス素材1と同じ体積Vのガラス素材を球状に形成したときの半径よりも小さく設定されている。なお、図2中の■は実施例におけるガラス素材の体積と曲率半径との関係を示したものであり、○は比較例1におけるガラス素材の体積と曲率半径との関係を示したものであり、●は、比較例2におけるガラス素材の体積と曲率半径との関係を示したものである。これらについては後述する。
また、ガラス素材1においては、周辺部10の曲率半径R2は、中心部8の曲率半径R1よりも大きく設定されている。
なお、第1の曲率半径R1は、例えば2〜10mmであり、好ましくは3〜8mmであり、より好ましくは4〜7mmである。また、第2の曲率半径R2は、例えば5〜30mmであるが、この範囲に限定されるものではない。
なお、図1に示すガラス素材1の回転軸A方向の厚みTは、距離L1と距離L2の総和である。
ガラス素材1は、熔融ガラスを金型に受け、金型の受け面からガスを噴出して熔融ガラスを浮上させた状態で保持してガラス素材を成形する、いわゆる浮上成形によって成形されている。したがって、ガラス素材1は、全面が自由表面で形成されている。
なお、使用されるガラスの材料としては、特に限定されないが、例えばホウ酸及び希土類酸化物を主成分とするホウ酸ランタン系ガラス、リン酸塩を主成分とするリン酸塩ガラス、フッ素及びリン酸塩を主成分とするフツリン酸塩ガラス、ホウケイ酸塩を主成分とするホウケイ酸塩系ガラス等を使用することができる。
なお、ガラス素材1をプレス成形した成形体に冷間加工を施して所定形状の光学素子を得る場合、冷間加工を施す部位や範囲は、光学素子の光学機能面の範囲に応じて異なる。したがって、図3に示した余肉部26の範囲や形状も様々に異なる。
ガラス素材1の全面が自由表面で形成されるので、滑らかな表面のガラス素材1が得られ、このガラス素材1をプレス成形して光学素子を得たとき、良好な外観及び形状品質の光学素子を得ることができる。
これに対して、本実施形態では、ガラス素材1の下面6の中心部8の曲率半径R1が、ガラス素材1の体積Vと同じ体積を有する球の半径よりも小さく設定されているので、比較的体積の大きいガラス素材1であっても、中心部8の曲率半径R1を小さく形成することができる。したがって、近軸の曲率半径が小さい肉厚で複雑な形状の光学素子を成形する場合であっても、ガストラップを生じることなく良好な形状の成形品を得ることができる。
また、距離L1に対する距離L2の比が適切に設定されているので、ガラス素材1をプレス成形用の金型に載置した際、金型内にガラス素材1を安定して載置することができる。したがって、ガラス素材1の回転軸Aを金型の中心軸に容易且つ確実に位置合わせすることができ、偏肉等の不具合のない、良好な品質の光学素子を成形することができる。
本発明の実施例について説明する。
上記浮上成形を用いて、体積Vが547mm3のガラス素材1を作製した。ガラス素材1の中心部8の曲率半径R1は、4.2mmとした。このガラス素材1は、図2において、■で示す体積と曲率半径との関係を有し、これは図2の曲線Cよりも左側の、斜線領域内にある。また、このガラス素材1は全面が自由表面である。
熔融ガラスの供給・切断方法、熔融ガラスの金型面上での浮上条件等は、公知の方法を用いた。
得られたガラス素材1を加熱して軟化させて精密プレス成形し、図3に示すような断面形状の光学素子16にプレス成形した。得られた光学素子16の凸面の中心部18の曲率半径R3は4.7mmであり、凹面23の曲率半径R4は、2.2mmであった。なお、プレス成形用金型は、光学素子16の形状に対応する形状に形成されていた。
ガラス素材1を加熱してプレス成形用金型で精密プレス成形した結果、所望の曲率半径R3,R4を維持しつつ、所望の肉厚及び径を有する光学素子16が再現性よく得られた。
次に、本発明の比較例1について説明する。
図4は、本発明の比較例1のガラス素材24の断面形状を示す図である。比較例1では、浮上成形を用いて、体積Vが250mm3のガラス素材24を作製した。ガラス素材24の中心部の曲率半径R5は、4.5mmとした。このガラス素材24は、図2において、○で示す体積と曲率半径との関係を有し、これは図2の曲線Cよりも右側の、斜線領域の外にある。
ガラス素材24を加熱してプレス成形用金型で精密プレス成形した結果、特に所望の肉厚及び径が得られず、実施例に比べて、光学素子の形状精度が著しく悪化していた。
次に、本発明の比較例2について説明する。
比較例2では、体積550mm3の球状のガラス素材24を冷間加工で作製した。得られた球状のガラス素材の半径は、5.1mmであった。このガラス素材は、図2において、●で示す体積と曲率半径との関係を有し、これは図2の曲線C上にある。得られたガラス素材を、実施例と同じ精密プレス成形用金型で精密プレス成形したところ、光学素子16の中心部18にガストラップが発生した。これは、光学素子16の中心部18の曲率半径R3は4.7mmであるのに対して、ガラス素材の半径が5.1mmであるため、ガラス素材とプレス成形用金型との間にガスが溜まったためと考えられる。
4 上面
4a 光学機能面となる部位の表面(第2の表面)
6 下面
6a 光学機能面となる部位の表面(第1の表面)
8 中心部
10 周辺部
R1,R2 曲率半径
D1 最大直径
T 厚み
L1,L2 距離
S1,S2 光学機能面となる部位
Claims (5)
- プレス成形用ガラス素材において、
少なくとも成形後に一対の光学機能面となる部位の表面が自由表面で形成されるとともに、回転軸を中心とする回転体形状を有し、
前記回転軸方向における一方の前記光学機能面となる部位の表面である第1の表面が外方に向かって凸状に形成され、前記第1の表面は、中心部が、前記プレス成形用ガラス素材と同じ体積の球の半径より小さい第1の曲率半径を有し、
前記中心部の周囲に前記中心部に隣接して配置された周辺部は、前記第1の曲率半径よりも大きい第2の曲率半径を有する、
プレス成形用ガラス素材。 - 前記回転軸を中心とする前記プレス成形用ガラス素材の直径が最大となる位置から、他方の前記光学機能面となる部位の表面である第2の表面側の端部までの前記回転軸に沿った距離に対する、前記直径が最大となる位置から前記第1の表面側の端部までの前記回転軸に沿った距離の比は、1.2〜1.7である、
請求項1に記載のプレス成形用ガラス素材。 - 前記自由表面の算術平均粗さRaは1nm以下である、請求項1または2に記載のプレス成形用ガラス素材。
- 前記第一の曲率半径は、2〜10mmである、請求項1〜3の何れか1項に記載のプレス成形用ガラス素材。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載のプレス成形用ガラス素材を加熱してプレス成形するプレス成形工程を備えている、光学素子の製造方法。
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