JP6975631B2 - ホースクランプ及び燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、ホースクランプ及び燃料タンクに関するものである。
特許文献1には、開口部を有するタンク本体と、開口部に対して着脱可能な蓋部材と、複数の係止部を有し開口部の開口縁部に固着された支持部材と、係止部に係止することで蓋部材を開口部に取り付けた状態に保持する環状のロック部材とを備えた燃料タンクが開示されている。ロック部材は、開口部と同心状に配された状態でタンク本体に対して着脱可能な着脱可能位置と、係止部に係止することでタンク本体からの離脱を規制される抜止め位置との間で周方向に回転し得るようになっている。
この種の燃料タンクでは、ロック部材が抜止め位置から着脱許容位置へ不用意に回転するのを規制する手段として、ロック部材と支持部材の双方に係止される回転規制部材を取り付けることができる。このような回転規制部材を取り付けることにより、ロック部材が支持部材が周方向へ相対変位するのを規制することができる。また、燃料タンクの近傍には、タンク本体内の圧力調整等を行うための可撓性を有するホースが配索されるのであるが、回転規制部材に保持部を形成して回転規制部材をホースクランプとして機能させ、この保持部にホースを嵌合することにより、走行中におけるホースの振動を抑制することができる。
特開2010−076746号公報
上記のようにホースクランプでホースを保持した場合、車両が衝撃を受けたときに、ホースクランプ(回転規制部材)が、ホースの慣性力によってロック部材及び支持部材から離脱する虞がある。ホースクランプがロック部材及び支持部材から離脱すると、ロック部材が、抜止め位置から着脱許容位置へ移動し、タンク本体から外れてしまうことが懸念される。この対策としては、ホースクランプのうちロック部材及び支持部材に係止される回転規制部と、ホースを保持する保持部との間に、回転規制部及び保持部よりも強度の低い脆弱部を形成することが考えられる。脆弱部を形成すれば、ホースと保持部が衝撃を受けたときに、脆弱部が破断して保持部とホースが回転規制部から分離するので、回転規制部がロック部材及び固定部に係止した状態を保つことができる。
しかしながら、ホースクランプに脆弱部を形成すると、ホースを保持部に嵌合する際に、保持部に作用する嵌合力によって脆弱部が破断してしまう虞がある。このようになると、回転規制部材はホースを保持する機能を失うことになるため、対策が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ホースクランプによるホース保持機能の信頼性向上を図ることを目的とする。
第1の発明のホースクランプは、
タンク本体に蓋部材を着脱させるための開口部が形成され、前記開口部の開口縁に係止部を有する支持部材が固着され、環状のロック部材が前記係止部と係止する係止位置にある状態では前記蓋部材が前記開口部からの離脱を規制され、前記ロック部材が前記係止位置から周方向へ変位して前記係止部から解離した着脱許容位置にある状態では、前記蓋部材が前記開口部からの離脱を許容されるようになっている燃料タンクを構成するものであり、
ホースを弾性的に嵌合させて保持する保持部と、
前記ロック部材が前記係止位置にある状態で前記支持部材と前記ロック部材とに嵌合することで、前記ロック部材が着脱許容位置へ変位することを規制する回転規制部と、
前記保持部と前記回転規制部との間に形成され、前記保持部及び前記回転規制部よりも強度の低い脆弱部とを備え、
前記保持部に対する前記ホースの嵌合方向に関して、前記保持部と前記脆弱部と前記回転規制部とが概ね一直線上に並ぶように配され、
前記保持部に前記ホースを取り付ける際には、前記ホースに対して、前記保持部の弾性復元力を上回り、且つ前記脆弱部及び前記回転規制部に向かう方向の押込力を付与するようになっているところに特徴を有する。
第2の発明の燃料タンクは、
蓋部材が取り付けられる開口部を有するタンク本体と、
係止部を有し、前記開口部の開口縁部に固着された支持部材と、
前記係止部に係止することで前記蓋部材が前記開口部から離脱することを規制する係止位置と、前記係止部から解離して前記蓋部材が前記開口部から離脱することを許容する着脱許容位置との間で回転可能な環状のロック部材と、
ホースクランプとを備え、
前記ホースクランプは、
ホースを弾性的に嵌合させて保持する保持部と、
前記ロック部材が前記係止位置にある状態で前記支持部材と前記ロック部材とに嵌合することで、前記ロック部材が着脱許容位置へ変位することを規制する回転規制部と、
前記保持部と前記回転規制部との間に形成され、前記保持部及び前記回転規制部よりも強度の低い脆弱部とを備え、
前記保持部に対する前記ホースの嵌合方向に関して、前記保持部と前記脆弱部と前記回転規制部とが概ね一直線上に並ぶように配され、
前記保持部に前記ホースを取り付ける際には、前記ホースに対して、前記保持部の弾性復元力を上回り、且つ前記脆弱部及び前記回転規制部に向かう方向の押込力を付与するようになっているところに特徴を有する。

回転規制部をロック部材と支持部材に係止した状態でホースと保持部に衝撃が作用すると、脆弱部が破断することによってホースと保持部が回転規制部から分離するので、回転規制部はロック部材と支持部材に係止した状態を保つ。保持部に対するホースの嵌合方向に関して、保持部と脆弱部と回転規制部が概ね一直線上に並んでいるので、保持部にホースを嵌合するときの押圧力が保持部を介して脆弱部に作用しても、脆弱部に剪断応力が発生することがなく、押圧力は回転規制部で受け止められる。したがって、ホースを保持部に嵌合する際に、脆弱部が破断する虞はない。
実施例1のホースクランプの斜視図 ホースを保持した状態のホースクランプの正面図 ホースクランプの一部切欠側面図 ホースクランプをタンク本体に取り付けた状態をあらわす部分拡大断面図 タンク本体の取り付けたホースクランプの脆弱部が破断して保持部が回転規制部から分離した状態をあらわす部分拡大断面図 ロック部材を用いて蓋部材を支持部材に固定した状態をあらわす平面図 支持部材の斜視図 ロック部材の斜視図 蓋部材の斜視図
第1及び第2の発明は、前記脆弱部の外面には、前記脆弱部の幅寸法を局部的に狭める溝部が形成されていてもよい。この構成によれば、脆弱部の形状を複雑にしなくても、脆弱部の強度を低下させることができる。
第1及び第2の発明は、前記ホースの軸線方向に関して、前記脆弱部の寸法が、前記保持部のうち前記脆弱部に連なる基部の寸法より小さく設定されていてもよい。この構成によれば、脆弱部の形状を複雑にしなくても、脆弱部の強度を低下させることができる。
第1及び第2の発明は、前記ホースの軸線方向及び前記保持部と前記脆弱部とが並ぶ方向の両方向と交差する方向に関して、脆弱部の寸法が、前記保持部のうち脆弱部に連なる基部の寸法より小さく設定されていてもよい。この構成によれば、脆弱部の形状を複雑にしなくても、脆弱部の強度を低下させることができる。
第1及び第2の発明は、前記脆弱部が複数の板状部を備えて構成されていてもよい。この構成によれば、脆弱部の形状を複雑にしなくても、脆弱部の強度を低下させることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図9を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1,3における右方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜5にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図2,4,5にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
本実施例1の燃料タンク10は、タンク本体11と、支持部材15と、ロック部材25、蓋部材29と、ホースクランプ33とを備えて構成されている。タンク本体11は合成樹脂製であり、タンク本体11の内部は燃料を貯留するための貯留空間12となっている。タンク本体11の略水平に上壁部13には、タンク本体11の外部と貯留空間12内とを連通させる平面視形状円形の開口部14が形成されている。開口部14は、タンク本体11に蓋部材29を着脱させるための部位である。
<支持部材15>
支持部材15は金属製又は合成樹脂製の板材からなる。支持部材15の平面視形状は円環形をなしている。支持部材15は、上壁部13における開口部14の開口縁部に沿うように且つ開口部14と同心状に配置されている。支持部材15は、平面視形状が円環形をなす板状支持部16と、板状支持部16と同心の円環形をなす段差部21と、板状支持部16及び段差部21と同心の円環形をなす埋設部24とを有している。
図7に示すように、板状支持部16には、板状支持部16を上下方向に貫通した形態の複数(本実施例1では8個)の係止孔17(請求項に記載の係止部)が、周方向に間隔を空けて形成されている。係止孔17は、径方向の幅寸法が比較的大きい幅広部18と、幅広部18よりも幅寸法の小さい幅狭部19とを周方向に並べて互いに連通させた形態である。板状支持部16には、複数(本実施例1では2つ)の位置決め孔20が形成されている。
図4,5に示すように、段差部21は、板状支持部16の内周縁から下向きに突出した周壁部22と、周壁部22の下端縁から径方向内側へ円環状に突出した受け部23とから構成されている。埋設部24は、受け部23の内周縁から下向きに突出した形態である。埋設部24の内径は開口部14の開口径(直径)よりも大きい寸法である。
埋設部24は、インサート成形により開口部14の開口縁部に埋設されている。これにより、支持部材15は上壁部13(タンク本体11)に対して相対変位を規制された状態で固着されている。図4,5に示すように、支持部材15がタンク本体11に固着された状態では、板状支持部16が、開口部14を同心状に包囲し、且つ上壁部13の上面(外面)との間に取付け空間を空けた状態で配置されている。
<ロック部材25>
ロック部材25は金属製又は合成樹脂製の板材からなる。ロック部材25の平面視形状は円環形をなしている。ロック部材25は、支持部材15に対しその上面を同心状に覆う形態で取り付けられる。ロック部材25は、平面視形状が開口部14の直径よりも大径の円環形をなす板状本体部26を有する。
板状本体部26には、その外周縁から下向きに延出した形態の複数(本実施例1では8つ)の係止爪27が、周方向に間隔を空けて形成されている。係止爪27の数は係止孔17と同数である。係止爪27は略L字形に屈曲した形状である。板状本体部26には、複数(本実施例1では2つ)のロック孔28が周方向に間隔を空けて形成されている。
<蓋部材29>
蓋部材29は、合成樹脂材料からなり、全体として円板状をなす。蓋部材29の外周には、複数(本実施例1では2つ)の位置決め突部30が形成されている。蓋部材29の上面には、コネクタ31と、ホース接続部32が設けられている。蓋部材29は、支持部材15とロック部材25により、開口部14を閉塞する形態でタンク本体11に取り付けられる。
蓋部材29をタンク本体11に取り付ける際には、ロック部材25をタンク本体11から外した状態で、蓋部材29の位置決め突部30を支持部材15の位置決め孔20に嵌入するとともに、蓋部材29の外周縁部を支持部材15の受け部23に載置する。これにより、蓋部材29が、開口部14を閉塞するとともに、タンク本体11に対し水平方向への相対変位を規制された状態に位置決めされる。
この後、ロック部材25の複数の係止爪27を、夫々、対応する係止孔17の幅広部18に挿入し、板状本体部26を板状支持部16の上面に載せて重ねる。このときのロック部材25の位置を着脱許容位置と定義する。着脱許容位置のロック部材25を回転させると、複数の係止爪27が係止孔17の幅狭部19へ移動し、係止爪27の下端部が幅狭部19の開口縁に対し下から係止する状態となる。このときのロック部材25の位置を係止位置と定義する。ロック部材25が係止位置へ移動することにより、ロック部材25が、支持部材15及びタンク本体11に対し水平方向(上下方向と直交する二次元方向)への相対変位を規制されるとともに、上方への離脱を規制された状態となる。
このようにしてロック部材25が支持部材15に取り付けられると、蓋部材29の外周縁部が、支持部材15の受け部23とロック部材25の板状本体部26との間で上下に挟み付けられる。これにより、蓋部材29は、支持部材15及びタンク本体11に対して上方へ離脱することを規制される。以上により、蓋部材29が開口部14を閉塞する状態でタンク本体11に取り付けられる。
<ホースクランプ33>
ホースクランプ33は、合成樹脂材料からなり、ベース部34と回転規制部37と弾性係止部38と保持部44と脆弱部50とを備えた単一部品である。ベース部34は、全体として前後方向(支持部材15及びロック部材25と同心の円周方向)に長いブロック状をなす。ベース部34の平面視形状は円弧形をなす。ベース部34の前端部は前部ストッパ35となっている。ベース部34の左側面には、その下端縁部に沿ってリブ状に突出し、且つ前後方向に延びた形態の側部ストッパ36が形成されている。
回転規制部37は、ベース部34の下面から突出した形態である。回転規制部37の底面視形状は、支持部材15及びロック部材25と同心の円周方向に沿った円弧形である。回転規制部37の右側面は、ベース部34の右側面に対して面一状に連続している。側部ストッパ36は、回転規制部37の左側面よりも左方へ突出している。前部ストッパ35は回転規制部37の前端よりも前方へ突出している。
弾性係止部38は、前後一対の脚部39と、連結部40と、アーム部41と、抜止め突起42とを備えて構成されている。前後一対の脚部39は、ベース部34の左側面の下端部から回転規制部37の左側面に沿うように且つ回転規制部37の左側面と間隔を空けて下方へ延出した形態である。連結部40は一対の脚部39の下端部同士を連結した形態である。アーム部41は、連結部40から上方へ片持ち状に延出した形態である。抜止め突起42は、アーム部41の下端部から回転規制部37の左側面に向かって突出した形態である。アーム部41の上端部は解除操作部43となっている。
保持部44は、開口部14の近傍に配索されるホースを弾性的に保持するものであり、基部45と、基部45から上方へ片持ち状に延出した形態の左右一対の弾性保持片46とから構成されている。一対の弾性保持片46は1つの仮想円(図示省略)に沿うように配された略円弧状をなし、両弾性保持片46の間の空間は、前後両方へ開放された収容空間47となっている。
両弾性保持片46の上端部同士の間は、保持部44より上方の空間と収容空間47とを連通させる嵌合用切欠部48となっている。一対の弾性保持片46が互いに遠ざかるように弾性変形すると、嵌合用切欠部48の幅寸法(左右方向の寸法)が拡がるようになっている。これにより、嵌合用切欠部48は、ホースをその径方向に変位させながら弾性保持片46の間の収容空間47に収容するための通路である。
脆弱部50は、ベース部34を介して回転規制部37と保持部44を繋いた形態であり、保持部44を回転規制部37から分離させる手段として機能する部位である。脆弱部50の下端部は、ベース部34の上面前端部に載置された形態で連なっており、脆弱部50の上端に基部45の下端部が載置された形態で連なっている。図2に示すように、ホースクランプ33を正面から見ると、上から下に向かって順に、嵌合用切欠部48と収容空間47と基部45と脆弱部50とベース部34と回転規制部37が、概ね一直線状に並んで連なるように配置されている。
脆弱部50は、前板部51(請求項に記載の板状部)と、前板部51の左右両側縁から後方へ略直角に延出した形態の左右一対の側板部52(請求項に記載の側板部52)とから構成されている。前板部51は、ベース部34の上面における前端縁から直角に立ち上がった形態である。左右両側板部52は、ベース部34の上面前端部(前部ストッパ35)における左右両側縁から直角に立ち上がった形態である。
前板部51の上端縁と左右両側板部52の上端縁は、基部45の下面に対し略直角に連なっている。左右両側板部52の外側面には、前後方向に延びる溝部53が形成されている。側板部52の板厚は溝部53において直部的に薄くなるため、側板部52のうち溝部53が形成されている部位が強度的に最弱となっている。
図3に示すように、脆弱部50の前後寸法は基部45の前後寸法より小さく設定され、脆弱部50は、前後方向に関して基部45の後端側領域に配置されている。また、脆弱部50は、回転規制部37の前端よりも前方に配置されている。したがって、保持部44も、回転規制部37より前方に配置されている。脆弱部50の左右寸法は基部45の左右寸法より小さく設定され、脆弱部50は、左右方向に関して基部45の中央より右寄りの位置に配置されている。
脆弱部50の内部には、前板部51と左右両側板部52と基部45の下面とで区画された肉抜き空間54が形成されている。肉抜き空間54は、脆弱部50の後面に開放されているとともに、前部ストッパ35内に形成した肉抜き部55を介してベース部34の下面にも開放されている。肉抜き部55の上端は、ベース部34の上面のうち脆弱部50(肉抜き空間54)の後方に隣接する領域に開口している。
<実施例1の作用及び効果>
保持部44にホースHを取り付ける際には、保持部44の上方からホースHを径方向に押し込むようにする。ホースHの押込みに伴って一対の弾性保持片46が弾性変形するので、その弾性復元力を上回る下向きの押込力をホースHに付与する。このホースHに付与した下向きの押込力は、弾性保持片46と基部45を介して脆弱部50に伝わり、更に脆弱部50からベース部34及び回転規制部37に伝わる。
このとき、ホースH(嵌合用切欠部48)と基部45と脆弱部50とベース部34と回転規制部37は、ホースHに付与する押込力と平行に一直線状に連なっているので、ホースHから脆弱部50に付与された押込力は、ベース部34又は回転規制部37で受け止められる。したがって、脆弱部50に破断を生じさせるような剪断力が作用することはない。
上記構成のホースクランプ33は、ロック部材25を支持部材15に組み付けて蓋部材29を取付け状態にロックした後に、ロック部材25と支持部材15とに取り付けられる。ロック部材25を係止位置へ回転させると、図6に示すように、2つのロック孔28と2つの係止孔17の幅広部18とが双方の開口領域を重ねるような位置関係となる。
このロック孔28と幅広部18が重なった空間に、回転規制部37を上から落とし込むように嵌合する。すると、ロック孔28の開口縁の一部と幅広部18の開口縁の一部が、回転規制部37に対して周方向(ロック部材25の回転方向)に挟むように係止する。これにより、ロック部材25が係止位置から着脱許容位置へ回転することを規制される。
ホースクランプ33をロック部材25と支持部材15に取り付けた状態では、側部ストッパ36と前部ストッパ35がロック部材25の板状本体部26の上面に対し上から当接するとともに、抜止め突起42が支持部材15の板状支持部16の外周縁部に対して下から係止する。これにより、ホースクランプ33はロック部材25及び支持部材15に対して取付け状態に保持される。ホースクランプ33を外す際には、解除操作部43を径方向内側(図2,図4,図5における右方)へ押して連結部40を径方向外側へ撓ませることにより、抜止め突起42を板状支持部16から外せばよい。
本実施例1の燃料タンク10は、蓋部材29が取り付けられる開口部14を有するタンク本体11と、係止孔17を有し、開口部14の開口縁部に固着された支持部材15と、ロック部材25とホースクランプ33とを有する。ロック部材25は、係止孔17に係止することで蓋部材29が開口部14から離脱することを規制する係止位置と、係止孔17から解離して蓋部材29が開口部14から離脱することを許容する着脱許容位置との間で回転可能である。
ホースクランプ33は、保持部44と回転規制部37と脆弱部50とを有する。保持部44は、ホースを弾性的に嵌合させて保持する。回転規制部37は、ロック部材25が係止位置にある状態で支持部材15とロック部材25とに嵌合することで、ロック部材25が着脱許容位置へ変位することを規制する。
脆弱部50は、保持部44と回転規制部37(ベース部34)との間に位置するように形成されている。脆弱部50は、ベース部34、回転規制部37及び保持部44よりも強度の低い形態である。ホースクランプ33の正面視において、保持部44に対するホースHの嵌合方向に関して、保持部44と脆弱部50とベース部34と回転規制部37とが概ね一直線上に並ぶように配されている。
上記構成によれば、回転規制部37をロック部材25と支持部材15に係止した状態でホースHと保持部44に衝撃が作用すると、図5に示すように、脆弱部50が破断することによってホースHと保持部44がベース部34及び回転規制部37から分離する。これにより、回転規制部37はロック部材25と支持部材15に係止した状態を保つ。
保持部44に対するホースHの嵌合方向に関して、保持部44と脆弱部50とベース部34と回転規制部37が概ね一直線上に並んでいるので、保持部44にホースHを嵌合するときの押圧力が保持部44を介して脆弱部50に作用しても、脆弱部50に剪断応力が発生することがなく、押圧力はベース部34や回転規制部37で受け止められる。したがって、ホースHを保持部44に嵌合する際に、脆弱部50が破断する虞はない。
また、脆弱部50の外面には、脆弱部50の幅寸法を局部的に狭める溝部53が形成されているので、脆弱部50の形状を複雑にしなくても、脆弱部50の強度を低下させることができる。また、ホースHの軸線方向(前後方向)に関して、脆弱部50の寸法は、保持部44のうち脆弱部50に連なる基部45の寸法より小さく設定されているので、脆弱部50の形状を複雑にしなくても、脆弱部50の強度を低下させることができる。
また、ホースHの軸線方向(前後方向)及び保持部44と脆弱部50とが並ぶ方向(上下方向)の両方向と交差する方向(左右方向)に関して、脆弱部50の寸法を、保持部44のうち脆弱部50に連なる基部45の寸法より小さく設定されている。この構成によれば、脆弱部50の形状を複雑にしなくても、脆弱部50の強度を低下させることができる。また、脆弱部50が複数の板状部(前板部51と左右両側板部52)を備えて構成されているので、脆弱部50の形状を複雑にしなくても、脆弱部50の強度を低下させることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、脆弱部の強度を低下させる手段として、脆弱部の外面に溝部を形成したが、脆弱部の外面に溝部を形成しない形態としてもよい。
(2)上記実施例では、脆弱部の強度を低下させる手段として、ホースの軸線方向に関して、脆弱部の寸法を、保持部のうち脆弱部に連なる基部の寸法より小さく設定したが、脆弱部の寸法は、保持部の基部の寸法と同じか、それよりも大きい寸法としてもよい。
(3)上記実施例では、脆弱部の強度を低下させる手段として、ホースの軸線方向及び保持部と脆弱部が並ぶ方向の両方向と交差する方向に関して、脆弱部の寸法を、保持部の基部の寸法より小さく設定したが、脆弱部の寸法は、保持部の基部の寸法と同じか、それよりも大きい寸法としてもよい。
(4)上記実施例では、脆弱部の強度を低下させる手段として、脆弱部を複数の板状部で構成したが、脆弱部は板状部を有しない形態であってもよい。
10…燃料タンク
11…タンク本体
14…開口部
15…支持部材
17…係止孔(係止部)
25…ロック部材
29…蓋部材
33…ホースクランプ
37…回転規制部
44…保持部
45…基部
50…脆弱部
51…前板部(板状部)
52…側板部(板状部)
53…溝部
H…ホース

Claims (6)

  1. タンク本体に蓋部材を着脱させるための開口部が形成され、前記開口部の開口縁に係止部を有する支持部材が固着され、環状のロック部材が前記係止部と係止する係止位置にある状態では前記蓋部材が前記開口部からの離脱を規制され、前記ロック部材が前記係止位置から周方向へ変位して前記係止部から解離した着脱許容位置にある状態では、前記蓋部材が前記開口部からの離脱を許容されるようになっている燃料タンクを構成するものであり、
    ホースを弾性的に嵌合させて保持する保持部と、
    前記ロック部材が前記係止位置にある状態で前記支持部材と前記ロック部材とに嵌合することで、前記ロック部材が着脱許容位置へ変位することを規制する回転規制部と、
    前記保持部と前記回転規制部との間に形成され、前記保持部及び前記回転規制部よりも強度の低い脆弱部とを備え、
    前記保持部に対する前記ホースの嵌合方向に関して、前記保持部と前記脆弱部と前記回転規制部とが概ね一直線上に並ぶように配され、
    前記保持部に前記ホースを取り付ける際には、前記ホースに対して、前記保持部の弾性復元力を上回り、且つ前記脆弱部及び前記回転規制部に向かう方向の押込力を付与するようになっていることを特徴とするホースクランプ。
  2. 前記脆弱部の外面には、前記脆弱部の幅寸法を局部的に狭める溝部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のホースクランプ。
  3. 前記ホースの軸線方向に関して、前記脆弱部の寸法が、前記保持部のうち前記脆弱部に連なる基部の寸法より小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホースクランプ。
  4. 前記ホースの軸線方向及び前記保持部と前記脆弱部とが並ぶ方向の両方向と交差する方向に関して、脆弱部の寸法が、前記保持部のうち脆弱部に連なる基部の寸法より小さく設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のホースクランプ。
  5. 前記脆弱部が複数の板状部を備えて構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のホースクランプ。
  6. 蓋部材が取り付けられる開口部を有するタンク本体と、
    係止部を有し、前記開口部の開口縁部に固着された支持部材と、
    前記係止部に係止することで前記蓋部材が前記開口部から離脱することを規制する係止位置と、前記係止部から解離して前記蓋部材が前記開口部から離脱することを許容する着脱許容位置との間で回転可能な環状のロック部材と、
    ホースクランプとを備え、
    前記ホースクランプは、
    ホースを弾性的に嵌合させて保持する保持部と、
    前記ロック部材が前記係止位置にある状態で前記支持部材と前記ロック部材とに嵌合することで、前記ロック部材が着脱許容位置へ変位することを規制する回転規制部と、
    前記保持部と前記回転規制部との間に形成され、前記保持部及び前記回転規制部よりも強度の低い脆弱部とを備え、
    前記保持部に対する前記ホースの嵌合方向に関して、前記保持部と前記脆弱部と前記回転規制部とが概ね一直線上に並ぶように配され、
    前記保持部に前記ホースを取り付ける際には、前記ホースに対して、前記保持部の弾性復元力を上回り、且つ前記脆弱部及び前記回転規制部に向かう方向の押込力を付与するようになっていることを特徴とする燃料タンク。
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