JP6975629B2 - みそ汁またはだし汁の定量供給装置 - Google Patents

みそ汁またはだし汁の定量供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、湯とペースト状のみそまたは濃縮だしを混合するみそ汁またはだし汁の定量供給装置において、湯タンクに貯留された湯を混合部に供給するための経路に設けられた弁を開閉する機構に関する。詳しくは、弁が開かれた状態で、混合部を覆うカバーが開かれることがないようにする機能を有するみそ汁またはだし汁の定量供給装置である。
食堂などにおいて定食や丼物などとともにみそ汁またはだし汁を提供しようとする場合、予め作りおきしておくと時間とともに煮詰まり風味がなくなる。
そこで、みそ汁またはだし汁を必要に応じて必要な量を随時提供できるように、袋詰めされたペースト状のみそまたは濃縮だしの適量とタンクに貯留された湯の適量を混合部において混合して湯に溶解させたみそ汁またはだし汁を混合部から排出して器に注ぎ込む方式のみそ汁またはだし汁の定量供給装置が具体化されている。
図1を用いて従来技術のみそ汁ディスペンサー(101)の構成を説明をする。
みそ汁ディスペンサー(101)は本体部(102)とテーブル部(103)と正面カバー(104)からなり、本体部(102)の内部には、湯Aを貯留しておく湯タンク(105)とみそ汁ディスペンサー(101)を制御する制御装置(106)が設けられている。
本体部(102)の前面には、みそパック(107)を引っかけて装着するみそパックフック(108)とペースト状のみそBを押し出すためのチューブポンプ方式のみそ投入ポンプ(109)と湯Aとペースト状のみそBを混ぜ合わせるための混合部(110)が設けられている。
また、みそパック(107)から、シリコンチューブのみそ配管(111)が、みそ投入ポンプ(109)の内部を通り、混合部(110)のみそ投入ノズル(112)まで配設されている。
また、湯タンク(105)から混合部(110)の湯供給口(118)まで湯配管(114)が配設されており、
湯配管(114)の途中には湯Aの注出を開閉するための電磁式の弁(115)が設けられており、配管継ぎ手(117a)と配管継ぎ手(117b)を介して、混合部(110)の湯供給口(118)に脱着可能に配設されている。
湯供給口(118)は湯タンク(105)の底部よりも低い位置に配置されているので、弁(115)には、湯Aの水圧がかかっている。
また、湯タンク(105)の中には湯Aの温度を予め定められた温度に加熱して保温するためのヒーター(図示せず)と温度センサ(図示せず)が設けられている。
また、湯タンク(105)の内部には、湯Aの残量が少なくなったことを検知するための下限フロートスイッチ(21)が設けられている。
また、正面カバー(4)には、ペースト状のみそBを湯Aと混合して、みそ汁を作る動作を開始するための注出スイッチ(113)が設けられている。
このような構成で、注出スイッチ(113)が押され、弁(115)が開かれると湯Aは水圧により混合部(110)に供給され、ペースト状のみそBはみそポンプ(109)が起動されることによりしごかれて、みそ配管(111)の内部のペースト状のみそBが押し出されることにより、みそパック(107)に貯留されているペースト状のみそBが順次、みそ投入ノズル(112)から混合部(110)へ投入される。
そして、混合部(110)において、ペースト状のみそBは湯Aと混合され、みそ汁となって排出口(119)から排出され、テーブル部(103)の上に置かれた器(120)に、所定量が注ぎこまれる。
特許第3120046号公報
特開平10−211105号公報
メンテナンス担当者は、定期的に、混合部(110)をみそ汁デスペンサー(101)から取り外して洗うのであるが、手順に不慣れな場合、配管継ぎ手(117a)と配管継ぎ手(117b)を混合部(110)から外している状態で、うっかり注出スイッチ(113)を押したり、また、弁(115)を開く操作をしてしまうなど、手順を間違えた場合、湯タンク(105)の湯Aは水圧によって出てくるのでやけどをする恐れがある。という課題を有している。
また、混合部(110)を洗う際などのメンテナンスが容易であるみそ汁またはだし汁の定量供給装置が望まれている。
ペースト状のみそと混合する湯を貯留する湯タンクと、ペースト状のみそと湯を混合させる混合部と、混合部にペースト状のみそを投入するみそ投入ポンプと、湯タンクの湯を混合部へ供給する経路を開閉する弁と、混合部を覆うカバーを有し、混合部においてペースト状のみそと湯を混合させてから器に注ぎ込む方式のみそ汁またはだし汁の定量供給装置であって、
弁を開閉させるための軸を回動させる第1部材と、第1部材に当接して第1部材の回動を規制する第2部材を設け、
カバーが閉じられている状態では、カバーが第2部材に当接することにより、
第2部材が第1部材から離れ、第1部材が弁が開く方向に回動することを可能とし、
カバーが開かれている状態では、カバーが第2部材から離れることにより、
第2部材が第1部材に当接し、第1部材が弁が開く方向に回動することを規制する
ことを特徴とする。
第1部材が、第1部材が弁が開かれている位置に回動している場合に、カバーが開かれることを規制することを特徴とする。
ペースト状のみそと混合する湯を貯留する湯タンクと、ペースト状のみそと湯を混合させる混合部と、混合部にペースト状のみそを投入するみそ投入ポンプと、湯タンクの湯を混合部へ供給する経路を開閉する弁と、混合部を覆うカバーを有し、混合部においてペースト状のみそと湯を混合させてから器に注ぎ込む方式のみそ汁またはだし汁の定量供給装置であって、
弁を開閉させるための軸を回動させる第1部材と、
第1部材に当接して第1部材の回動を規制する第2部材を設け、
カバーが閉じられている状態では、カバーが第2部材に当接することにより、
第2部材が第1部材から離れ、第1部材が弁が開く方向に回動することを可能とし、
カバーが開かれている状態では、カバーが第2部材から離れることにより、
第2部材が第1部材に当接し、第1部材が弁が開く方向に回動することを規制する
ことを特徴とするので、
弁が開かれている状態では必ずカバーは閉じられた状態であり、カバーが閉じられた状態でのみ弁を開くことが可能である。
また、メンテナンス担当者が間違って、カバーが開かれた状態で弁を開こうとした場合でも弁が開くことを防止できる。
第1部材が、第1部材が弁が開かれている位置に回動している場合に、カバーが開かれることを規制することを特徴とするので、
メンテナンス担当者が間違って、弁が開かれた状態でカバーを開こうとした場合でも、カバーが開くことを防止できる。
図1は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の構成を説明するための図である。 図2は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の外観図であり、正面カバーを閉めた状態である。 図3は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の外観図であり、正面カバーを開けた状態である。 図4は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の機能のブロック図である。 図5は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の弁開閉機構の構成を説明するための図である。 図6は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の弁開閉機構の動作を説明するための図であり、図6(a)は弁が閉じられている状態であり、図6(b)は、メンテナンス担当者により回動された場合である。 図7は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の弁開閉機構の動作を説明するための図であり、図7(a)は正面カバーが閉じられている状態であり、図7(b)は、弁が開かれている状態である。 図8は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の弁開閉機構の動作を説明するための図であり、図8(a)はメンテナンス担当者により回動された場合の力の作用を説明するための図であり、図8(b)は、メンテナンス担当者により回動された場合の弁開閉機構の状態を示す図である。 図9は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の混合運転シーケンスを説明するためのフローチャートである。 図10は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の洗浄運転シーケンスを説明するためのフローチャートである。 図11は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の混合運転シーケンスを説明するタイミングチャートである。 図12は、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の洗浄運転シーケンスを説明するタイミングチャートである。 図13は、従来技術のみそ汁ディスペンサー(101)の構成を説明するための図である。
本発明の実施の最良の形態を、ペースト状みそと湯を混合してみそ汁を作るみそ汁ディスペンサーにおいて説明する。
図1を用いて本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の構成を説明をする。
みそ汁ディスペンサー(1)は本体部(2)とテーブル部(3)と正面カバー(4)からなり、本体部(2)の内部には、湯Aを貯留しておく湯タンク(5)とみそ汁ディスペンサー(1)を制御する制御装置(6)が設けられている。
本体部(2)の前面には、みそパック(7)を引っかけて装着するみそパックフック(8)とペースト状のみそBを押し出すためのチューブポンプ方式のみそ投入ポンプ(9)と湯Aとペースト状のみそBを混ぜ合わせるための混合部(10)が設けられている。
また、みそパック(7)から、シリコンチューブのみそ配管(11)が、みそ投入ポンプ(9)の内部を通り、混合部(10)のみそ投入ノズル(12)まで配設されている。
また、湯タンク(5)から混合部(10)の湯供給口(18)まで湯配管(14)が配設されており、湯配管(14)の途中には湯Aの注出を開閉するための弁(15)が設けられており、弁(15)から湯供給口(18)までの湯配管(14)はシリコンチューブであり、チューブポンプ方式の湯供給ポンプ(16)の内部を通り、配管継ぎ手(17a)と配管継ぎ手(17b)を介して、混合部(10)の湯供給口(18)に脱着可能に配設されている。
また、湯タンク(5)の中には湯Aの温度を予め定められた温度に加熱して保温するためのヒーター(図示せず)と温度センサ(図示せず)が設けられている。
また、湯タンク(5)の内部には、湯Aの残量が少なくなったことを検知するための下限フロートスイッチ(21)が設けられている。
また、正面カバー(4)には、ペースト状のみそBを湯Aと混合して、みそ汁を作る動作を開始するための注出スイッチ(13)が設けられている。
このような構成で、湯タンク(5)に貯留された湯Aは弁(15)が開かれた状態で、湯供給ポンプ(16)が起動されると湯タンク(5)から汲み上げられて混合部(10)に供給され、ペースト状のみそBはみそポンプ(9)が起動されることによりしごかれて、みそ配管(11)の内部のペースト状のみそBが押し出されることにより、みそパック(7)に貯留されているペースト状のみそBが順次、みそ投入ノズル(12)から混合部(10)へ投入される。
そして、混合部(10)において、ペースト状のみそBは湯Aと混合され、みそ汁となって排出口(19)から排出され、テーブル部(3)の上に置かれた器(20)に、所定量が注ぎこまれる。
また、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)では、混合部(10)に供給するための湯供給ポンプ(16)を設けることにより、混合部(10)を湯タンク(5)の底部よりも高い位置に配置して、従来技術のみそ汁ディスペンサー(101)の底部に設けられていた空間を削除して背が低いみそ汁ディスペンサー(1)を具現化したものである。
また、湯タンク(5)の湯Aを湯供給ポンプ(16)で汲み上げることにより、湯タンク(5)の湯Aの残量が多くて水圧が高い場合でも、少なくなって水圧が下がった場合でも、単位時間あたりの供給できる湯Aの量を一定にしたみそ汁ディスペンサー(1)を具現化したものである。
続いて、図4の制御機能ブロック図を用いて本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の制御機能を説明する。入出力制御部(22)は、みそ投入ポンプ(9)と湯供給ポンプ(16)と下限フロートスイッチ(21)などの制御と、水道水を湯タンク(5)に給水する為の給水弁(図示せず)の開閉制御を行う電気回路である。
温度制御部(25)は、湯タンク(5)の中に設けられた温度センサ(図示せず)により湯Aを予め定められた温度に加熱して保温するためのヒーター(図示せず)を制御する回路である。
表示操作部(24)は、みそ汁ディスペンサー(1)の動作条件の設定を行うための複数のLEDやタクトスイッチとみそ汁注出動作をするための注出スイッチ(13)の制御をする回路である。
演算部(26)は、主にワンチップマイコンからなり、予め定められたシーケンスを実行することにより、みそ汁ディスペンサー(1)を制御するものであり、入出力制御部(22)や温度制御部(25)への指示や表示操作部(24)などを制御する機能を有している。
また、演算部(26)は、外付けされた水晶振動子(図示せず)をシステムクロックとして作動し、また、水晶振動子(図示せず)のクロックを分周して時間間隔が異なるクロックを発生するタイマー機能を有するものである。
記憶部(23)は、演算部(26)が使用する制御変数や設定値などを記憶するためのRAMやROM等のメモリーICである。
続いて、図5を用いて、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の弁開閉機構を説明する。
本発明のみそ汁ディスペンサー(1)では、湯タンク(5)に貯留されている湯Aを混合部(10)へ供給する経路を開閉するために弁(15)を設けている。
弁(15)にはボールバルブ方式の弁を用いており、弁開閉つまみ(15b)を回すことによって、弁孔(15c)が経路に対して、水平あるいは垂直になることによって経路を開閉する。図5は弁孔(15c)が経路に対して垂直で経路は閉じられた状態を示している。
弁開閉機構は、第1部材(40)と第2部材(41)と第3部材(42)からなり、第3部材(42)は、みそ汁ディスペンサー(1)の筐体(32)にネジ(図示せず)により固定されている。
第2部材(41)は、第3部材(42)の第3部材丸穴(42c)にカラー(図示せず)とネジ(図示せず)により、第3部材丸穴(42c)を支点に回動可能に取り付けられており、第1部材(40)は弁(15)の弁開閉つまみ(15b)に弁開閉軸(15a) を支点に回動可能に取り付けられている。
続いて、弁開閉機構の動作を説明する。
図6(a)は正面カバー(4)が開かれた状態で、第1部材(40)の第1部材第1面(40a)は垂直に立った位置まで回動し、弁孔(15c)が経路に対して垂直になっており、弁(15)は閉じた状態である。
この状態では、第2部材(41)の第2部材第2面下部端(41d)が第1部材(40)の第1部材第1面上部端(40e)当接し、第1部材(40)が弁(15)が開く方向に回動することが規制されている。
図6(a)の状態では、経路は閉じられているので、メンテナンス担当者が継ぎ手(17a)あるいは継ぎ手(17b)を外した場合でも湯タンク(5)内部の湯Aがこぼれることはない。
また、メンテナンス担当者が注出スイッチ(13)を押した場合でも湯タンク(5)内部の湯Aがこぼれることはない。
図6(b)は、メンテナンス担当者が正面カバー(4)を閉じようとしている途中の状態である。正面カバー端(4a)が第2部材(41)の第2部材第3面端(41e)の裏面に当たりながら押さえてゆき、第2部材(41)は図6(b)の矢印方向に回動して、第2部材第2面下部端(41d)が第1部材第1面上部端(40e)から離れている。
正面カバー(4)が更に閉じられていくと、第2部材(41)は第3部材(42)の
第3部材第1面(42a)に当接する位置まで回動し、磁石(33a)と磁石(33b)の引力により、正面カバー(4)が完全に閉じられ、図7(a)に示す状態となる。(磁石(33a)と磁石(33b)は図3に示す)。
図7(a)に示す状態では、第2部材(41)には、自重により図7(a)の反時計回りに回動する力が働いているが、第2部材第3面(41c)の裏面が正面カバー端(4a)にひっかかって保持されている。
図7(a)の状態では、第1部材(40)に当接していた第2部材(41)が離れているので、第1部材(40)は図7(a)の矢印方向に回動可能となる。
この状態で、メンテナンス担当者が第1部材(40)の第1部材第2面(40b)を矢印方向に回すと、第1部材(40)は第1部材回動支点(40d)を中心に、弁孔(15c)が経路に対して水平となる位置まで回動し、弁(15)は開いた状態となる(図7(b)の状態となる)。ボールバルブ方式の弁(15)の構造により、弁(15)と第1部材(40)は90度回動した位置で止まり保持される。
図7(b)は、正面カバー(4)は磁石(33a)と磁石(33b)の引力により、しっかりと閉じられている状態であり、この状態で、メンテナンス担当者が正面カバー(4)を開けようとした場合には、第1部材(40)の第1部材第3面(40c)が正面カバー(4)に当たるので、正面カバー(4)が開かれることが規制される。
また、この状態では、弁(15)は開かれているので、演算部(26)が湯供給ポンプ(16)を起動すると湯タンク(5)内部の湯Aは混合部(10)に供給される。
図7(b)の状態で、メンテナンス担当者が正面カバー(4)を開けたい場合は、第1部材(40)の第1部材第2面(40b)を手で持って逆方向に90度回動させて図7(a)の状態に戻さなければならない。
また、図7(a)の状態から、メンテナンス担当者が正面カバー(4)を開けていくと、第2部材(41)は自重により回動し、再び、図6(a)の状態になり、第2部材(41)の第2部材第2面下部端(41d)が第1部材(40)の第1部材第1面上部端(40e)当接し、第1部材(40)が弁(15)が開く方向に回動することが規制される。
続いて、図8(a)と図8(b)を用いて、図6(a)の状態(弁(15)が開かれている状態)でメンテナンス担当者がうっかり、第1部材(40)を、弁(15)が開く方向に回動させようとした場合に、第2部材(41)が第1部材(40)の回動を規制する作用を説明する。
図8(b)はメンテナンス担当者により、第1部材(40)を少しだけ回動させた状態であり、この時、図8(a)の点P1において、第2部材第2面(41b)が第1部材第1面突起(40f)に押されて力ベクトルB1が生じ、同時に、点P2において力ベクトルB2が生じる。この状態では、第1部材(40)と第2部材(41)は互いに押し合っており、第1部材(40)がこれ以上図8(b)の矢印方向に回動することが規制される。
本発明のみそ汁ディスペンサー(1)の弁開閉機構は、正面カバー(4)が開かれている状態では、第1部材(40)により弁(15)が閉じられ、第2部材(41)により、第1部材(40)が弁(15)が開く方向に回動することが規制される。
また、正面カバー(4)が開じられている状態では、第1部材(40)により弁(15)が開かれ、第1部材(40)の第1部材第3面(40c)により、正面カバー(4)が開く方向に動くことが規制される。
続いて、本発明のみそ汁ディスペンサー(1)がペースト状みそBと湯Aを混合してみそ汁を作る混合運転シーケンスを図9のフローチャートと図11のタイムチャートを用いて説明する。
処理STP1と処理STP2は動作モードを決定する処理であり、動作モードには混合モードと洗浄モードがあり、電源スイッチ(図示せず)がONされた直後では、演算部(26)はモード設定スイッチ(図示せず)により洗浄モードが指示された場合は洗浄モードを実行し、洗浄モードの指示がなされない場合はデフォルト動作として混合モードを実行する。混合モードにおいて注出スイッチ(13)が押されると演算部(26)は混合運転シーケンスを実行する。
処理STP3と処理STP4は混合運転シーケンスの実行であり、演算部(26)は図11に示す混合運転のシーケンスを実行する。注出スイッチ(13)が押されると演算部(26)は、まず先に湯供給ポンプ(16)だけを起動させる。
この時、正面カバー(4)が閉じられて弁(15)が開かれている状態であるので、湯タンク(5)に貯留されている湯Aは湯供給ポンプ(16)により汲み上げられ、混合部(10)の湯供給口(18)から供給され、混合部(10)の内壁面に沿って渦巻き状の水流となりながら下方へ向かう。
続いて演算部(26)は、湯供給ポンプ(16)の起動後に時間T3遅延後に、みそ投入ポンプ(9)を起動させ混合を開始し、時間T2の間は湯供給ポンプ(16)とみそ投入ポンプ(9)を同時に起動させ、湯Aの水流の中にペースト状みそBを投入し、ペースト状みそBと湯Aと混合し、排出口(19)から器(20)へ注出する。
そして、時間T2の間投入した後に、みそ投入ポンプ(9)を停止し、みそ投入ポンプ(9)の停止後、時間T4遅延後に湯供給ポンプ(16)を停止させて、混合部(10)の内部にペースト状みそBが残留しないようにし、混合運転シーケンスを終了する。
また、時間T1と時間T2と時間T3と時間T4は、記憶部(23)に記憶されている制御変数であり、メンテナンス担当者が表示操作部(24)から変更できる。
続いて、図10のフローチャーを用いて洗浄運転シーケンスを説明する。
洗浄モードが指示されている状態で、注出スイッチ(13)が押されると、演算部(26)は図12に示す洗浄運転シーケンスを実行し、湯供給ポンプ(16)だけを起動して洗浄を開始し、予め定められ記憶部(23)に記憶されている時間T5の間だけ湯供給ポンプ(16)を起動させ、時間T6の間は停止させるという間欠運転パターンを繰り返し、湯タンク(5)に貯留されている湯Aを混合部(10)に供給し、排出口(19)から器(20)へ注出し、湯タンク(5)に貯留されている湯Aを用いて混合部(10)の内部を洗浄する。
そして、下限フロートスイッチ(21)がONし、湯タンク(5)に貯留されている湯Aが下限量に達した後に、湯供給ポンプ(16)を停止させて洗浄運転シーケンスを終了する。下限フロートスイッチ(21)がONした直後では湯Aが少し残っている場合もあるので、所定の回数(所定の時間T7の間)だけ湯供給ポンプ(16)を間欠起動させて湯Aを全て汲み出して湯タンク(5)を完全に空にしてから湯供給ポンプ(16)を停止させて洗浄運転シーケンスを終了する。
また、時間T5と時間T6と時間T7は、記憶部(23)に記憶されている制御変数であり、メンテナンス担当者が表示操作部(24)から変更できる。
以上で説明した実施形態は、ペースト状みそと湯を混合してみそ汁を作るみそ汁ディスペンサーにおいてであるが、本発明は、濃縮だしと湯を所定の割合で希釈してだし汁を作る、だし汁の定量供給装置として使用した場合でも同様の効果が得られるものである。
1 みそ汁ディスペンサー
2 本体部
3 テーブル部
4 正面カバー
4a 正面カバー端
5 湯タンク
6 制御装置
7 みそパック
8 みそパックフック
9 みそ投入ポンプ
10 混合部
11 みそ配管
12 みそ投入ノズル
13 注出スイッチ
14 湯配管
15 弁
15a 弁開閉軸芯
15b 弁開閉つまみ
15c 弁孔
16 湯供給ポンプ
17a 継ぎ手
17b 継ぎ手
18 湯供給口
19 排出口
20 器
21 下限フロートスイッチ
22 入出力制御部
23 記憶部
24 表示操作部
25 温度制御部
26 演算部
27 動作モード指示信号
28 注出スイッチ信号
29 湯供給ポンプ起動信号
30 みそ投入ポンプ起動信号
31 下限フロートスイッチ信号
32 筐体
33a 磁石
33b 磁石
40 第1部材
40a第1部材第1面
40b第1部材第2面
40c第1部材第3面
40d第1部材回動支点
40e第1部材第1面上部端
40f第1部材第1面突起
41 第2部材
41a第2部材第1面
41b第2部材第2面
41c第2部材第3面
41d第2部材第2面下部端
41e第2部材第3面端
41f第2部材丸穴
41g第2部材回動支点
42 第3部材
42a第3部材第1面
42b第3部材第2面
42c第3部材丸穴
101 みそ汁ディスペンサー
102 本体部
103 テーブル部
104 正面カバー
105 湯タンク
106 制御装置
107 みそパック
108 みそパックフック
109 みそ投入ポンプ
110 混合部
111 みそ配管
112 みそ投入ノズル
113 注出スイッチ
114 湯配管
115 弁
116 湯供給ポンプ
117a 継ぎ手
117b 継ぎ手
118 湯供給口
119 排出口
120 器
121 下限フロートスイッチ
A 湯
B ペースト状みそ

Claims (2)

  1. ペースト状のみそと混合する湯を貯留する湯タンクと、ペースト状のみそと湯を混合させる混合部と、前記混合部にペースト状のみそを投入するみそ投入ポンプと、前記湯タンクの湯を前記混合部へ供給する経路を開閉する弁と、前記混合部を覆うカバーを有し、
    前記混合部においてペースト状のみそと湯を混合させてから器に注ぎ込む方式のみそ汁またはだし汁の定量供給装置であって、
    前記弁を開閉させるための軸を回動させる第1部材と、前記第1部材に当接して前記第1部材の回動を規制する第2部材を設け、
    前記カバーが閉じられている状態では、前記カバーが前記第2部材に当接することにより、前記第2部材が前記第1部材から離れ、前記第1部材が前記弁が開く方向に回動することを可能とし、
    前記カバーが開かれている状態では、前記カバーが前記第2部材から離れることにより、
    前記第2部材が前記第1部材に当接し、前記第1部材が前記弁が開く方向に回動することを規制することを特徴とするみそ汁またはだし汁の定量供給装置。
  2. 前記第1部材が、前記第1部材が前記弁が開かれている位置に回動している場合に、前記カバーが開かれることを規制することを特徴とする前記請求項1記載のみそ汁またはだし汁の定量供給装置。
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