JP6975494B1 - シール施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面を保護しつつシール材の外輪郭形状を略円弧状に整形することを容易にする。【解決手段】外壁板41の隙間部42の第1軸線CL1方向に沿ってシール材Sjを充填する工程と、シール材Skの外輪郭が略円弧状となるように、当該シール材Sjを整形する工程と、を有するシール施工方法であって、整形する工程では、第2軸線CL2方向を長手方向とする把持部21、及び、作業側が凹、非作業側が凸となる略円弧状の横断面形状を備えた湾曲部22、を備えた整形具本体2と、湾曲部22の作業側に取り付けられた弾性整形体3と、を有する、シール整形具1を用いて、整形具本体2の第2軸線CL2が隙間部42の第1軸線CL1に沿うようにしつつ、シール材Sjの整形を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、建物の外壁構造物の隙間部に対してシール材を整形しつつ封止するシール施工方法に関する。
例えば特許文献1には、扁平なへら部材の先端部の中央辺に円弧状の凹陥部を形成するとともに、その両側に最外縁から内側に向けて窪ませた傾斜端縁を形成したへらが記載されている。そして、このへらを用いることで、塗布面に対し断面円弧状に盛り上がった形状で塗布剤を塗布できる。
実用新案登録第3167367号公報
上述したように塗布剤を断面円弧状に塗布することは、その仕上がりにおける美観と耐久性の向上を目的としている。しかしながら上記従来技術では、へら部材自体が一枚の扁平な薄板形状であることから、たとえ弾性を有する材質であっても先端部が塗布面に対して引き掻くことになり塗布面を傷つけてしまう恐れがある。また一方、そのような引き掻きを回避するために先端部の側面を塗布面に当てるようへら部材を低く傾斜させて使用した場合には、凹陥部による塗布剤の断面円弧形状の形成が困難となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、壁面を保護しつつシール材の外輪郭形状を略円弧状に整形することが容易なシール施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によれば、建物の外壁構造物の隙間部であって、過去に充填された所定の充填材が収縮して奥に入り込んだ状態の前記隙間部の、当該過去に充填された充填材の上から重ね塗りするように、第1軸線方向に沿ってシール材を充填する充填工程と、前記充填工程で充填された前記シール材の表面に整形具を接触させ、前記第1軸線に垂直な横断面での断面視において前記シール材の外輪郭が略円弧状となるように当該シール材を整形することで、前記隙間部の内部を前記過去に充填された充填材とともに前記再充填されたシール材により隙間なく満たす、整形工程と、を有するシール施工方法であって、前記整形工程では、第2軸線方向を長手方向とする把持部、及び、前記把持部よりも前記第2軸線方向に沿った先端側に連設され、作業側が凹、非作業側が凸となる略円弧状の横断面形状を備えた湾曲部、を備えた本体と、前記湾曲部の前記作業側に取り付けられた弾性体と、を有する、前記整形具を用いて、前記本体の前記第2軸線が前記隙間部の前記第1軸線に沿うようにしつつ、前記シール材の整形を行うことを特徴とする。
本発明のシール施工方法は、作業側が凹部、非作業側が凸部となる略円弧状の横断面形状を備えた湾曲部、を備えた本体と、湾曲部の作業側に取り付けられた弾性体とを有する整形具を用いて、その第2軸線が第1軸線に沿うようにしつつ、シール材の整形を行う。これにより、弾性体自体が有する内周面の部分円筒形状を利用して、隙間部に再充填されたシール材の外輪郭形状を容易に略円弧状に整形できる。またその整形時においては、外壁構造物の表面に対しては弾性体が接触するため、傷がつきにくくなる。この結果、壁面を保護しつつシール材の外輪郭形状を略円弧状に整形することが容易となる。
本発明によれば、壁面を保護しつつシール材の外輪郭形状を略円弧状に整形することが容易となる。
シール整形具の外観全体の斜視図である。 シール整形具の正面図、背面図、側面図、及び上面図である。 目地の再充填補修の場合のシール施工作業における4つの工程をそれぞれ上面から見た図である。 目地の再充填補修の場合のシール施工作業における4つの工程をそれぞれ外壁板の断面から見た図である。 外壁板の縁部を直交する配置で離間させた目地にシール施工作業を行った場合の状態を外壁板の断面から見た図である。 外壁板の表面に当てた薄板パッチ材の外周縁部の段差部に対してシール施工作業を行った場合の上面図と断面図である。 外壁板の表面に生じたひび割れを隙間部としてシール施工作業を行った場合の上面図と断面図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<シール整形具の構成>
まず、図1、図2を参照しつつ、本実施形態に係るシール施工方法で使用するシール整形具の構成について説明する。図1はこのシール整形具の全体を斜視して示しており、この図1中の矢視IIaから見た正面図を図2(a)で示し、図1中の矢視IIbから見た背面図を図2(b)で示し、図1中の矢視IIcから見た側面図を図2(c)で示し、図1中の矢視IIdから見た上面図を図2(d)で示している。これら図1、図2(a)〜図2(d)において、シール整形具1は整形具本体2と、弾性整形体3とを備えている。なお、このシール整形具1が整形具の一例であり、整形具本体2が本体の一例であり、弾性整形体3が弾性体の一例である。
整形具本体2は、その全体が第2軸線方向を長手方向とした長尺物として形成されており、その一端側(図1中の左手前側、図2(a)〜図2(c)中の下側)のほとんどの部分を占める把持部21と、他端側(図1中の右奥側、図2(a)〜図2(c)中の上側)に位置する湾曲部22とを有している。なお第2軸線CL2は、当該シール整形具1における各部の配置関係を定義するための基準として仮想的に設定した軸線であり、図示するようにシール整形具1から所定距離(例えば後述の曲率半径R1)だけ離間した位置にある。
把持部21は、当該シール施工作業を行う作業者が把持する部分であり、第2軸線方向を長手方向とした略棒形状に形成されている。湾曲部22は、後述する弾性整形体3を取り付ける部分であり、上記の把持部21に対してそれよりも第2軸線方向に沿った先端側に連設されている。また湾曲部22は、そこに取り付けた弾性整形体3を介して後述するシール材を押圧する作業側(図2(d)中の下側)が凹部となり、その裏側である非作業側(図2(b)中の手前側、図2(d)中の上側)が凸部となる略円弧状の横断面形状を備えている(図2(d)参照)。特に湾曲部22の凹表面は、第2軸線CL2を軸芯とした曲率半径R2の部分円筒面で形成されている(図2(d)参照)。また、湾曲部22の投影幅寸法W2は把持部21の投影幅寸法W1よりも広く形成されている(図2(b)参照、投影幅寸法については後に詳述)。なお本実施形態の例では、この整形具本体2の全体がプラスチックを材料として一体に成形されたものを想定しているが、例えば竹、木材、又は金属などの一定の剛性を有する他の材料で構成されてもよい。
弾性整形体3は、後述するシール材に対して直接押圧して整形する板状の弾性体であり、上記整形具本体2の湾曲部22の作業側、つまり凹部側の部分円筒面に密着した状態で接着剤などにより取り付けられている。そして弾性整形体3は厚み寸法Tを有しているため、その外周面は湾曲部22の内周面と同じように第2軸線CL2を軸芯とした曲率半径R2の部分円筒面となり、内周面はそれよりも厚み寸法Tだけ小さい曲率半径R1の部分円筒面となってその横断面形状は第2軸線CL2に向けて広く開口した略円弧状に湾曲している(図2(d)参照)。
また弾性整形体3と湾曲部22は、第2軸線CL2を軸芯とした周方向におけるそれぞれの中央位置が一致する配置関係となり、それぞれの周方向両端部には当該中央位置から第2軸線CL2へ向かう方向Bと略平行な端面が形成されている(図2(d)参照)。そして、弾性整形体3と湾曲部22のそれぞれの投影幅寸法Wh,W2はその方向Bで投影した幅寸法であり、弾性整形体3の投影幅寸法Whは湾曲部22の投影幅寸法W2より大きく設定されている。以上により第2軸線CL2を軸芯とする周方向において、弾性整形体3の両縁部はそれぞれ湾曲部22の両縁部から同じ寸法だけ外方にはみ出すよう延設している。
また弾性整形体3は、第2軸線方向においても湾曲部22から所定寸法Dだけ外方にはみ出すよう延設しており、この寸法Dの範囲の先端部分外周面においては所定の鋭角Aで傾斜した角度のテーパーが形成されている(図2(c)参照)。なお本実施形態の例では、この弾性整形体3の全体が軟質ゴムを材料として成形されたものを想定しているが、例えばシリコンなどの他の線形弾性材料で構成されてもよい。
<シール整形具を使用した具体的なシール施工作業>
次に、上記のシール整形具1を使用して行うシール施工作業の具体的な例についていくつか説明する。まず第1の作業例としては、外壁板どうし間の隙間部(いわゆる目地)において、過去に充填された古いシール材に対する補修作業として新たなシール材を重ね塗りするよう再充填し整形する場合のシール施工作業について説明する。
図3はそのような目地の再充填補修の場合のシール施工作業における4つの工程をそれぞれ上面から見た状態を示しており、この図3中に示す矢視IVa、IVb、IVc、IVdに対応する図4(a)〜図4(d)はそれら4工程のそれぞれを外壁板の断面で見た状態を示している。なお、目地の隙間が続く方向(図3中における左右方向)を第1軸線CL1の方向とする。
まず作業前の状態として、それぞれ平板形状にある2つの外壁板41が並列に並べられており、それらの縁部どうしの間で所定の間隔寸法Wmで離間した目地42(隙間部)に古いシール材Sfが充填されている(図3中の矢視IVa―IVa、図4(a)参照)。なお、目地42の裏側には隙間を封止するように内壁板43が設けられている。また、外壁板は、例えば屋上の床面、階段の踏み面を含む露出部全てにおける建物の外壁構造物の一例であり、目地42(隙間部)は被充填部の一例であり、古いシール材Sfは所定の充填材の一例である。
古いシール材Sfは、長い年月を経た経年劣化によって特に図示しないひび割れや外壁板41からの剥がれが生じることで雨漏りの原因となる。これに対して、古いシール材Sfを全て目地42から掘り出して新たなシール材Sjを再充填することが補修作業として最善ではあるが、この場合には多大な工賃が発生してしまう。特に図4(a)に示すように古いシール材Sfが収縮して目地42の奥に入り込んだ場合には、手作業による掘り出し作業が非常に煩雑となる。
このため本実施形態のシール施工方法では、目地42から古いシール材Sfを掘り出すことなく、その上に新たなシール材Sjを重ね塗りするよう再充填し整形する。そのため作業者が行う最初の作業としては、まず上記の第1軸線方向に沿ってシーラントガン44から新しいシール材Sjを目地42の中に流し込むよう充填する(図3中の矢視IVb―IVb、図4(b)参照)。このときに使用するシール材Sjとしては、シリコンや樹脂などを材料とした粘性を有するゾル状流動体であって外気に触れることで硬化する一般的なシール材を適用すればよい。このとき本実施形態では、目地42の開口部から外方へ十分に溢れる程度の量でシール材Sjを充填する。しかしながらそのような量で充填してもシール材Sj自体に粘性があることから、この時点では図4(b)に示すように新たなシール材Sjが目地42の内部を隙間なく完全に満たす状態とはならない。なお、このように目地42の中に新たなシール材Sjを充填する工程が充填工程の一例である。
次に作業者は、上記のシール整形具1を使用して新たなシール材Sjを押圧整形する。具体的には、作業者がシール整形具1の把持部21を把持し、目地42に充填された新たなシール材Sjの表面にシール整形具1の弾性整形体3の内周面を接触させたまま当該シール整形具1を第1軸線CL1に沿って移動させる。このとき作業者は、シール整形具1に対してその第2軸線方向が第1軸線方向と略平行(特に図示せず)となる姿勢を維持させつつ、弾性整形体3の内周面に対してその周方向両端部の間隔が末広がりに拡大変形するほどに目地42に向けて押圧したまま移動させる(図3中の矢視IVc―IVc、図4(c)参照)。なお、このようにシール整形具1を使用して目地42に充填された新たなシール材Sjを整形する工程が整形工程の一例である。
この作業により、新たなシール材Skは、第1軸線CL1に垂直な横断面での断面視(つまり図4(d)での断面視)において当該シール材Skの外輪郭が略円弧状(略突起曲線状)となるように整形できる(図3中の矢視IVc―IVc、図4(c)参照)。このように整形された略円弧状の外輪郭形状は、その外観上において高い美観を有しているだけでなく、目地42の開口部から高さ寸法Hs分だけ厚みを有することから経年劣化によるシール材Sk全体の収縮変形を抑えて長い年月に渡り目地42の密閉性を維持できる。
そしてこの略円弧状の外輪郭形状は、他の一般的な薄平板形状のへら部材を用いて特殊なシーリング技術の技能を有する職人が何度も外表面を均して整形するのではなく、弾性整形体3自体が有する内周面の部分円筒形状を利用して整形することから、特殊技能を有しない一般的な作業者であってもシール材Sjの表面に押圧しつつ一度摺接移動させるという簡易な作業だけで整形でき、また略円弧状の高さ寸法Hsについても容易かつ均一に確保できる。そしてこのようにシール整形具1を摺接移動させる際においても、外壁板41の表面に対しては弾性材料で構成された弾性整形体3の内周面を面接触させた状態で摺接移動させることから、作業者は当該外壁板41の表面を傷つける心配がなく押圧整形の作業に集中できる。
また、整形移動時において作業者が弾性整形体3を介して新たなシール材Sjを押圧していることから、目地42の内部においても新たなシール材Skを隙間なく完全に満たした状態にでき、目地42全体における密閉度を向上できる。そしてこの作業者による押圧操作については、シール整形具1において、弾性整形体3と湾曲部22の周方向両端部に方向Bと略平行な端面が形成されている構成、弾性整形体3の周方向両端部が湾曲部22の周方向両端部より外方に延設している構成、弾性整形体3の先端部分で寸法Dの範囲にテーパーが形成されている構成を有していることで、弾性を利用した適切な押圧力を得ることができる。
また、施工対象である目地42の溝幅(つまり間隔寸法Wm)に対して弾性整形体3と湾曲部22のそれぞれの投影幅寸法Wh,W2が適切な大きさにあるシール整形具1を使用した場合には、新たなシール材Skの略円弧状の整形幅寸法Wsが目地42の開口溝幅Wmより広くなり、そのはみ出た部分が目地42内部におけるシール材Skと目地42の壁面(外壁板41の端面)との間の隙間を覆ってさらに目地42の密閉度を向上できる。なお、特に図示していないが、マスキングテープを利用することで新たなシール材Skの整形幅寸法Wsを第1軸線方向に沿って一定となるよう整形できる。
そして上記の本実施形態によるシール施工方法は、上述したように並列に並べた2つの外壁板41の間の目地42だけではなく、例えば図5に示すようにそれぞれの外壁板41の縁部を直交する配置で離間させた隙間の目地42に対しても適用できる。この第2の作業例の場合には、略円弧状に形成されたシール材Skが角点Pの周囲におけるラウンドガードとなって接触した際の影響度を低減できる効果も得られる。なお、このような直交配置構成の場合には、図示するように内側の角部に対して別途にシール材Sjを充填して適宜のへら部材などで整形することが望ましい。
また、複数の外壁板41どうしの間の目地42だけではなく、図6に示すように例えば貫通孔45を塞ぐ目的で外壁板41の表面に当てた薄板パッチ材46の外周縁部の段差部に対しても本実施形態のシール施工方法を適用できる。この第3の作業例の場合には、外壁板41の表面と薄板パッチ材46との間の隙間における浸食・腐食を防ぐことができ、また同時に当該薄板パッチ材46を固定するために外周縁部に留めたビス47の頭部もシール材Skで覆うことでビス孔における浸食・腐食も防ぐことができる。なお、上記の段差部が被充填部の一例である。
また、図7に示すように、外壁板41の表面に生じたひび割れ48に対しても本実施形態のシール施工方法を適用できる。この第4の作業例の場合においても、シール整形具1の弾性整形体3を介して隙間部であるひび割れ48の内部にシール材Skを圧入させることができ、内部における浸食・腐食を防ぐことができる。
<本実施形態による効果>
以上説明したように、本実施形態のシール施工方法は、作業側が凹部、非作業側が凸部となる略円弧状の横断面形状を備えた湾曲部22、を備えた整形具本体2と、湾曲部22の作業側に取り付けられた弾性整形体3とを有するシール整形具1を用いて、その第2軸線CL2が第1軸線CL1に沿うようにしつつ、シール材Sjの整形を行う。これにより、弾性整形体3自体が有する内周面の部分円筒形状を利用して、外壁板41の隙間部や段差部に充填されたシール材Sjの外輪郭形状を容易に略円弧状に整形できる。またその整形時においては、外壁板41の表面に対しては弾性整形体3が接触するため、傷がつきにくくなる。この結果、壁面を保護しつつシール材Skの外輪郭形状を略円弧状に整形することが容易となる。
また、本実施形態では特に、第2軸線CL2を軸芯とする周方向において、弾性整形体3の両縁部はそれぞれ湾曲部22の両縁部から外方へはみ出すように延設している。これにより、目地42の内部においてシール材Skを隙間なく完全に満たした状態にできるよう適切な押圧力を付加できる。
また、本実施形態では特に、第2軸線CL2を軸芯とした周方向での弾性整形体3の両縁部には、それらの間の中央位置から第2軸線CL2へ向かう方向Bと略平行な端面が形成されている。これにより、目地42の内部においてシール材Skを隙間なく完全に満たした状態にできるよう適切な押圧力を付加できる。
また、本実施形態では特に、第2軸線CL2を軸芯とした周方向での湾曲部22の両縁部には、それらの間の中央位置から第2軸線CL2へ向かう方向Bと略平行な端面が形成されている。これにより、目地42の内部においてシール材Skを隙間なく完全に満たした状態にできるよう適切な押圧力を付加できる。
また、本実施形態では特に、シール材Sjを整形する工程では、弾性整形体3が隙間部や段差部へ向けて押圧されることで、第2軸線CL2を軸芯とした周方向での両端部の間隔が拡大するよう変形した状態でシール材Sjの整形を行う。これにより、外壁板41の表面に対しては弾性材料で構成された弾性整形体3の内周面を面接触させた状態で摺接移動させることができるため、作業者は当該外壁板41の表面を傷つける心配がなく押圧整形の作業に集中できる。
また、本実施形態では特に、湾曲部22は、その作業側の凹表面が第2軸線CL2を軸芯とする部分円筒面で形成されている。これにより、弾性整形体3自体が有する部分円筒面をシール材Sjの表面に押圧しつつ一度摺接移動させるという簡易な作業だけでシール材Skの外輪郭形状を略円弧状に容易に整形でき、また略円弧状の高さ寸法Hsについても容易かつ均一に確保できる。
また、本実施形態では特に、シール材Sjを充填する対象箇所として、古いシール材Sfが充填された状態の隙間部(目地42)に適用できる。この場合、古いシール材Sfを掘り出すことなく、その上から新たなシール材Sjを重ね塗りするように充填し整形するだけで密閉度を向上できる簡易な補修作業が可能となる。なお、古いシール材Sfが充填されていない隙間部に対して本実施形態のシール施工方法を適用してもよく、その場合には他の効果を同様に得られる。
また、本実施形態では特に、シール材Sjを充填する対象箇所として、外壁板41の表面上に重ねられた所定の薄板パッチ材46の縁部における段差部に適用できる。この場合、外壁板41の表面と薄板パッチ材46との間の隙間における浸食・腐食を防ぐことができる。
また、本実施形態では特に、シール材Sjを充填する対象箇所として、外壁板41の表面にひび割れて形成された隙間部に適用できる。この場合、ひび割れ48の内部にシール材Skを圧入させることができ、内部における浸食・腐食を防ぐことができる。
なお、本実施形態に係るシール整形具1全体のサイズの一例としては、第2軸線方向の長さ寸法が約20cm×幅寸法5cm×高さ寸法2cm程度のものを想定している。しかし上述したように、施工対象である隙間部や段差部の各部寸法に応じて弾性整形体3と湾曲部22のそれぞれの投影幅寸法Wh,W2が適切な大きさにあるシール整形具1を使用することで、シール材Skを適切な整形高さ寸法Hs、整形幅寸法Wsに整形できる。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 シール整形具(整形具の一例)
2 整形具本体(本体の一例)
3 弾性整形体(弾性体の一例)
21 把持部
22 湾曲部
41 外壁板(外壁構造物の一例)
42 目地(隙間部、被充填部の一例)
48 ひび割れ(隙間部、被充填部の一例)
Sf 古いシール材(所定の充填材の一例)
Sj、Sk 新たなシール材(シール材の一例)
CL1 第1軸線
CL2 第2軸線

Claims (6)

  1. 建物の外壁構造物の隙間部であって、過去に充填された所定の充填材が収縮して奥に入り込んだ状態の前記隙間部の、当該過去に充填された充填材の上から重ね塗りするように、第1軸線方向に沿ってシール材を充填する充填工程と、
    前記充填工程で充填された前記シール材の表面に整形具を接触させ、前記第1軸線に垂直な横断面での断面視において前記シール材の外輪郭が略円弧状となるように当該シール材を整形することで、前記隙間部の内部を前記過去に充填された充填材とともに前記再充填されたシール材により隙間なく満たす、整形工程と、
    を有するシール施工方法であって、
    前記整形工程では、
    第2軸線方向を長手方向とする把持部、及び、前記把持部よりも前記第2軸線方向に沿った先端側に連設され、作業側が凹、非作業側が凸となる略円弧状の横断面形状を備えた湾曲部、を備えた本体と、
    前記湾曲部の前記作業側に取り付けられた弾性体と、
    を有する、前記整形具を用いて、
    前記本体の前記第2軸線が前記隙間部の前記第1軸線に沿うようにしつつ、前記シール材の整形を行う
    ことを特徴とするシール施工方法。
  2. 前記第2軸線を軸芯とする周方向において、前記弾性体の両縁部はそれぞれ前記湾曲部の両縁部から外方へ延設している
    ことを特徴とする請求項1記載のシール施工方法。
  3. 前記第2軸線を軸芯とした周方向での前記弾性体の両縁部には、それらの間の中央位置から前記第2軸線へ向かう方向と略平行な端面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のシール施工方法。
  4. 前記第2軸線を軸芯とした周方向での前記湾曲部の両縁部には、それらの間の中央位置から前記第2軸線へ向かう方向と略平行な端面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシール施工方法。
  5. 前記整形工程では、
    前記弾性体が前記隙間部へ向けて押圧されることで、前記第2軸線を軸芯とした周方向での両端部の間隔が拡大するよう変形した状態で前記シール材の整形を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシール施工方法。
  6. 前記湾曲部は、その前記作業側の凹表面が前記第2軸線を軸芯とする部分円筒面で形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシール施工方法
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