JP6975146B2

JP6975146B2 - 灌注のための方法および装置

Info

Publication number: JP6975146B2
Application number: JP2018522030A
Authority: JP
Inventors: ウエン，ジエ
Original assignee: メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド
Priority date: 2015-10-30
Filing date: 2016-10-26
Publication date: 2021-12-01
Anticipated expiration: 2036-10-26
Also published as: JP2018531750A; EP3368096A1; US20220072219A1; CA3003638A1; US11964094B2; WO2017075058A1; CN108367104B; CN108367104A; US20170119953A1; KR20180077245A; AU2016346327A1

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、２０１５年１０月３０日に出願された米国特許出願第１４／９２８，０６６号に基づく優先権を主張し、同出願の一部継続である。本出願は、２０１６年１０月２４日に出願された米国特許出願第１５／３３２，６９３号に基づく優先権をさらに主張する。上記出願の開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる。

[0002]本開示は灌注システムに関し、特にノズルを含む手動灌注システムに関する。

[0003]このセクションは、従来技術とは限らない本開示に関係する背景情報を提供する。
[0004]選択された処置中、特定の位置に液体を提供することが選択され得る。概して、流体は、ポンプを動力源とし得るチューブを通して送達され得る。さらに、チューブは、ある場所から材料および／または灌注液体を引き出す／除去するための吸引部を含み得る。選択されたシステムは、Ｍｅｄｔｒｏｎｉｃ，Ｉｎｃ．により販売されるＨｙｄｒｏｄｅｂｒｉｄｅｒ（登録商標）加圧式洞灌注システム、および、米国特許出願公開第２００９／０２７０７９６号、第２０１１／０００９６９９号、および米国特許第８，７９０，３０１号および第８，２０６，３４９号に開示されるものなどのシステムを含む。このようなシステムは、真空源と、真空および灌注を制御する制御装置とを含むように開示される。

[0005]このセクションは、本開示の全体的な概要を提供し、本開示の全範囲と本開示の特徴のすべてとのいずれの包括的な開示でもない。
[0006]様々な実施形態によると、手動ポンプに弁システムが取り付けられ得る。手動ポンプは、シリンジまたは他の手持ち式および／または手動ポンプ機構を含み得る。弁システムは、流体の単一指向性または１指向性の送達を可能にし得る。

[0007]弁システムは、シリンジピストンの第１の動き中におけるシリンジバレルの充填と、ピストンの第２の動き中における充填されたバレルからの液体の送達とを可能にする２つの１方向弁を含み得る。従って、弁システムは、供給源に接続されている間、供給源から選択されたエリアまでの流体の概ね連続的な送達を可能にする。

[0008]流体の送達は、灌注場所に流体の選択された圧力を提供するために、ノズルを通され得る。灌注場所は、生体の場所と非生体の場所との両方を含み得る。生体の組織または解剖学的な場所は、鼻腔および副鼻腔などの体表を含み得る。非生体の場所は、脱脂などの、クリーニングまたは用意のための手術用機器、インプラント、または作業面を含み得る。灌注中、圧力は、選択された表面から選択された材料を緩める、または除去すること、または、材料の大きな集塊を除去のためにより小さな部分に破壊することを補助し得る。

[0009]さらに、適用可能範囲が、本明細書において提供される説明により明らかとなる。この概要における説明および特定の例は、例示のみを目的とすることが意図され、本開示の範囲を限定するようには意図されない。

[0010]本明細書において説明される図面は、すべての可能な実施態様ではなく選択された実施形態の例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定するようには意図されない。

[0011]様々な実施形態による灌注システムの平面図である。 [0012]様々な実施形態による灌注ノズルの詳細な端面図である。 [0013]灌注場所の概略環境図である。 [0014]様々な実施形態による灌注システムの平面図である。 [0015]様々な実施形態による灌注先端組立体の詳細図である。 [0016]様々な実施形態による灌注先端組立体のさらなる詳細図である。 [0017]様々な実施形態による灌注システムの平面図である。

[0018]図面中の複数の図にわたり、対応する参照符号が対応する部分を示す。
[0019]例示的な実施形態が、添付図面を参照しながら以下でより完全に説明される。
[0020]まず図１を参照すると、灌注システム２０が示される。灌注システム２０は、概して、シリンジ組立体２４を操作するために、１つまたは複数の手でシリンジ組立体２４を保持する使用者により動力が与えられる手動灌注システムである。シリンジ組立体２４は、ピストンロッド２８に相互接続されたピストン頭部２６を含み得る。ピストンロッド２８は、人である使用者の片手でシリンジ組立体２４の操作を補助するための、親指孔またはループ３０などの様々な特徴を含み得る。

[0021]シリンジ組立体２４は、同様に人である使用者の片手で、親指孔またはループ３０に加えて、シリンジ組立体２４を操作することを補助するために指または手足の指のリング４２をさらに含むなど、様々な特徴を含み得る手動ポンプであり得る。さらに、接続部４６は、例えば、Ｌｕｅｒ−Ｌｏｋ（登録商標）シリンジ接続体、ねじりロック、圧入などの接続機構を含み得る。従って、機構は、灌注システム２０の使用のためにシリンジ組立体２４に相互接続され得る。

[0022]当業者により一般的に理解されるように、シリンジ組立体２４は、概して矢印３６の方向に、ピストンロッド２８とともにピストン頭部２６を動かすことにより、シリンジバレル３２を充填するように操作され得、概して矢印４０の方向に、ピストンロッド２８とともにピストン頭部２６を動かすことにより、空にされ得る。しかし、シリンジ組立体２４は、自己復帰または自己準備システムをさらに含み得ることが理解される。自己復帰システムは、概して矢印３６の方向に、接続部４６から離れるようにピストン頭部２６をバイアスするためのばね（図示されない）を含み得る。使用者は、シリンジから材料を送り出すために、材料を送り出すためにばねのバイアス力に打ち勝ち、バイアス力は、接続部４６から離れるようにピストン頭部を動かすことを補助するか、またはピストン頭部を動かしてシリンジバレルを補充する。

[0023]弁組立体５０が、接続部４６においてシリンジ組立体２４に接続され得る。弁組立体５０は、Ｒｏｎｋｏｎｋｏｍａ，ＮＹに事業所をもつＱｏｓｉｎａにより販売される二重逆止弁８０１８７を含み得る。弁組立体５０は、２つの１方向弁を含む様々な弁部を含み得る。２つの１方向弁は、弁組立体５０内に負の圧力が生じたときに開く第１の１方向弁組立体であり得る１方向弁組立体５２を含み得る。ピストン頭部２６が概して矢印３６の方向に動いたときに、負の圧力が形成されて、概して矢印５４の方向に１方向弁組立体５２を通る材料の流れを可能にし得る。材料は、配管５６を通って概して矢印５４の方向に流れ得る。配管５６は、灌注液の液体などのボリュームまたは液体を保持または含有する供給源容器５８に接続するための可撓性の配管であり得る。

[0024]供給源容器５８は、ＩＶバッグなどの容器、または灌注流体の他の適切なボリュームであり得る。灌注流体は、生理食塩水などの選択された材料であり得る。灌注流体は、抗菌作用、抗菌性、抗炎症薬、鎮痛薬、止血、および創傷治癒成分などの様々な治療試薬をさらに含み得る。

[0025]配管５６は、コネクタ６０を使用して、灌注液ボリューム容器の接続レセプタクル６２に接続され得る。コネクタ６０と接続レセプタクル６２とは、当技術分野において一般的に理解される任意の適切な接続部材であり得る。接続レセプタクル６２とコネクタ６０との接続は、コネクタ６０が接続レセプタクル６２に接続されたときに、流体が概して供給源容器５８から配管５６を通って流れるように、概して開いた接続であり得る。しかし、１方向弁組立体５２は、シリンジバレル３２内を含む、供給源容器５８からシリンジ組立体２４までの流体の流れを制御し得る。

[0026]従って、上述のように、ピストン頭部２６が概して矢印３６の方向に動いたとき、灌注液が供給源容器５８から、接続レセプタクル６２とコネクタ６０とを通り、配管５６を通り、概して矢印５４の方向に引き込まれる。矢印３６の方向におけるピストン頭部２６の動きは、接続部４６を通して弁組立体５０に負の圧力をもたらして、１方向弁組立体５２を開き得る。従って、シリンジバレル３２は、灌注液流体により充填される。

[0027]しかし、選択されたボリュームの灌注液がシリンジバレル３２内に配置されたとき、矢印３６の方向におけるピストン頭部２６の動きが止められ得る。次に、ピストン頭部２６が矢印４０の方向に動かされて、全体的に接続部４６に向けてピストン頭部２６を動かして、シリンジバレル３２から灌注液材料を除去または排出することを補助し得る。

[0028]ピストン頭部２６が概して矢印４０の方向に動かされたとき、弁組立体５０における圧力が高められ得る。弁組立体５０において高められた圧力が、１方向弁組立体５２を閉じて、第２の１方向弁組立体であり得る１方向弁組立体６８を開き得る。１方向弁組立体６８において高められた圧力は、１方向弁組立体６８が開いて、シリンジバレル３２から、弁組立体５０を通って、配管７２を通って概して矢印７０の方向に灌注液が流れることを可能にし得る。配管７２は、選択された長さに沿って延び得、選択された構成に従って屈曲し得る。

[0029]配管７２は、硬質または屈曲可能であり得る材料により形成され得る。様々な実施形態において、配管７２は、使用のために屈曲され得、選択された屈曲構成を維持し得る。代替的に、またはそれに追加して、配管７２は可撓性のみであり得、屈曲可能支持構造物７４が少なくとも配管７２の領域に位置して、選択された形状に配管７２を支持および保持することを補助し得る。様々な実施形態によると、屈曲可能支持構造物７４は、配管７２内に固定された、アルミニウムチューブなどの順応性チューブであり得る。様々な実施形態は、配管７２の壁内に埋設された順応性ワイヤをさらに含み得る。さらに、複数のチューブが、屈曲を支持するために同心に配置され得る。さらに違うさらなる様々な実施形態において、遠位チューブは、順応性があり得る配管７２の近位部とは異なる第２の材料により形成され得る。しかし、様々な実施形態において、配管７２は、単一型の可撓性で順応性のない配管であり得ることが理解される。

[0030]配管７２は、先端７６付近など、選択された半径で屈曲されて、選択された位置に先端７６を配置することを補助し得る。例えば、先端７６は、本明細書でさらに説明されるように、副鼻腔内に配置されるように選択され得、先端７６付近の半径または角度を形成することが、選択された洞内に先端７６を配置することを補助し得る。半径は、配管７２の材料とは異なり得る屈曲可能支持構造物７４により支持され得る。

[0031]続けて図１を参照し、さらに図２を参照すると、先端７６は、配管７２および先端７６を出る選択された形状の噴霧をもたらすように形成され得る。図２に示されるように、概して配管７２の先端７６に沿った、または先端７６における詳細図が示される。先端７６は、選択された形状とされた開口８０を含み得る。開口８０は、第１の表面８２と第２の表面８４とを含む切り込みを含み得る。第１の表面８２および第２の表面８４は、ファン形の噴霧が先端７６から出射するように、相互に傾斜し得ることに加え、長尺構成を含み得る。開口８０は、噴霧をさらに方向付けするために、第１の表面８２と第２の表面８４とに隣接した側壁をさらに含み得る。先端７６は、開口８０の代わりに、および／または開口８０に加えて、１つまたは複数の孔８５を含み得る。孔８５は、例えば、円形、長円形、独立した切り込みなどの選択された形状とされ得る。

[0032]先端７６において、第１の表面８２は、第２の表面８４に対して傾斜して、ファン形であり得る上述のような選択された構成の噴霧を形成し得る。さらに、第２の表面８４の角度に起因して、噴霧は、概して第２の表面８４の角度で、および先端７６を通って軸８８から離れるように噴霧するなど、指向性をもち得る。これは、シリンジ組立体２４を回転させて開口８０を通した噴霧の方向を選択することなどにより、先端７６が軸８８の周囲で回転されることを可能にし得る。

[0033]先端７６は、上述のように、１つまたは複数の孔８５を含み得る。孔８５のうちの単一の孔８５が含まれる場合、単一の孔は、流体の流れを方向付けし得る。単一の孔は、先端７６の周囲における、または先端７６に沿った任意の適切な位置に配置され得る。代替的に、先端７６における選択された位置に配置された多くの孔８５が存在し得る。例えば、孔８５は、軸８８の周囲におけるリングとして形成され得る。軸８８に対して、先端７６において選択された方向に噴霧するように、孔のリングは、部分的または完全なものであり得る。

[0034]噴霧の位置および／または方向の可視化は、噴霧の直接的な内視鏡検査または直接的な目視検査によりなされ得る。さらに、開口８０からの噴霧の位置および／または方向を示すために、放射線不透過性インジケーター９０などのナビゲーションマーカーが含まれ得る。例えば、図２に示されるように、三角形または矢じりが、噴霧の方向を向いて指す放射線不透過性インジケーター９０であり得る。従って、例えば開口８０および／または孔８５を通る先端７６からの噴霧の位置および／または方向を特定するために、像形成がなされ得る。

[0035]さらに、配管７２を通る開口または管腔の断面積に対する、開口８０の断面積またはボリュームは、約１：６を含む、約１：２から約１：１００を含む、約１：１から約１：１０，０００の適切な比で選択され得る。さらに、先端７６のうちの１つを上回るものが、配管７２に提供され得る。複数の先端が、一度に複数の方向に方向付けされた噴霧を提供し得る。さらに、先端７６は、使用中に選択可能または変更可能であり得る。異なる比を提供する異なる先端が、異なる噴霧パターンおよび／または圧力を提供するために使用され得る。従って、１つまたは複数の先端７６を含む灌注システム２０を含むキットが提供され得る。先端は、使用中に組み立てられ得る。キットは、使用前にキットの滅菌を可能にする容器内に提供され得る。管腔の断面積に対する開口８０のボリュームの比は、選択された圧力が開口８０を通して提供されることを可能にし得る。約６９００パスカル（約１ポンド／平方インチ（ＰＳＩ：ｐｏｕｎｄｓｐｅｒｓｑｕａｒｅｉｎｃｈ））から約４８００００パスカル（約７０ＰＳＩ）の圧力などの選択された圧力を提供することが提供され得る。選択されたパスカル値（ＰＳＩ）は、ある領域の創傷洗浄などの処置を補助し得る。例えば、創傷洗浄は、生体膜を除去すること、集塊を破壊すること、または別のやり方として、あるエリアに圧力を提供して、１つまたは複数の選択された材料（例えば、残骸、細菌、刺激物、またはアレルゲン）を除去すること、または選択されたエリアを清掃することを補助することを含み得る。

[0036]続けて図１および図２を参照し、図３をさらに参照すると、灌注システム２０は、選択された鼻腔または副鼻腔を創傷洗浄または灌注するために使用され得る。当業者により一般的に理解されるように、人である対象者１００などの対象者は、第１の鼻腔１１０または第２の鼻腔１１２を含み得るかまたは有し得る。さらに、人である対象者１００は、上顎洞１１４ａおよび１１４ｂならびに前頭洞１１６ａおよび１１６ｂを含む、概略的に示される副鼻腔を含む１つまたは複数の副鼻腔を含み得る。

[0037]工程中、先端７６は、第１の鼻腔１１０を通って導入されて、上顎洞１１４ａ内に動かされ得る。先端７６は配管７２に支えられ得、シリンジ組立体２４を保持および操作することにより、所定位置まで操作され得る。使用中、使用者は、次に、シリンジバレル３２を充填するために概して矢印３６の方向にピストン頭部２６を動かし、次に、概して矢印４０の方向にピストン頭部２６を動かして、配管７２を通して先端７６から外に灌注材料を送り出し得る。

[0038]配管７２および先端７６から外に灌注材料を送り出す場合、上顎洞１１４ａの内面に灌注流体が当たったときに噴霧１２０が形成され得る。先端７６が、第１の鼻腔１１０と第２の鼻腔１１２とのいずれかまたは両方を通して、上顎洞１１４ａもしくは１１４ｂ、または前頭洞１１６ａもしくは１１６ｂ、または蝶形骨または篩骨洞などの他の洞のいずれかを含む、選択された副鼻腔のうちの任意のもの内に移動され得ることが理解される。それにもかかわらず、使用者は、副鼻腔および／または鼻腔に灌注するためにシリンジ組立体２４を操作し得る。

[0039]動作中、使用者は、ピストン頭部２６の往復動作を使用して連続的に灌注し得る。概して矢印３６の方向にまずピストン頭部２６を動かすことにより、シリンジバレル３２が充填され得、次に、概して矢印４０の方向にピストン頭部２６を動かすことにより材料を送り出す。本明細書において説明されるように、第１の矢印３６の方向と、続く第２の方向矢印４０におけるピストン頭部２６の反復した動きにより、連続的な灌注が実施され得る。

[0040]ピストン頭部２６の往復運動は、使用者により手動で操作され得、供給源容器５８を空にする間、連続的に一定の流れをもたらさない場合がある（例えば、連続的流れは脈動し得る）。しかし、配管５６と弁組立体５０の位置とを通した供給源容器５８に対するシリンジ組立体２４の接続に起因して、供給源容器５８が空にされ得るか、または、創傷洗浄または灌注が完了するまで、または供給源容器５８が空にされるまで連続的に使用され得る。従って、使用者は、灌注処置中にシリンジ組立体２４を補充するために、灌注場所からシリンジ組立体２４を除去する必要がないが、灌注処置中に手動でシリンジ組立体２４を操作しながら、全灌注処置中に選択された灌注位置に先端７６を維持し得る。

[0041]灌注組立体は、様々な実施形態によると、本明細書において説明されるように、選択された表面またはボリュームに灌注するために使用され得ることが理解される。図３は、人である対象者内における表面または空洞に灌注することの例示にすぎない。しかし、対象者内における他の空洞が灌注され得ることが理解される。さらに、インプラントまたは処置デバイスなどのデバイスは、対象者内における位置決めの前、中、または後に選択された表面に適用される灌注液を含み得る。例えば、感染症を防ぐことなどを補助するために、インプラントは、その表面が埋め込み後に灌注され得る。

[0042]様々な実施形態による灌注システム２２０が、図４、図５、および図６に示される。灌注システム２２０は、使用者により動力が与えられるように構成された手動灌注システムである。例えば、使用者は、灌注システム２２０を操作するために手動による圧力を印加し得る。さらに、灌注システム２２０は、上述の灌注システム２０と同様のコンポーネントを含み得る。灌注システム２２０では灌注システム２０と同一のコンポーネントに同じ参照符号が付され、以下で詳細に説明されない。

[0043]灌注システム２２０は、シリンジシステムまたは組立体２２４を含み得る。シリンジ組立体２２４は、シリンジ組立体２２４から灌注液を送り出す、または噴霧するために、手動ポンプとして使用者の１つまたは複数の手により操作され得る。灌注液は、上述のものと同じであり得、上述のように、および図３に示されるように、人である対象者１００の様々な部分内に噴霧され得る。しかし、灌注システム２２０は、任意の選択されたボリュームに灌注するために使用され得、人である患者の灌注に限らないことが理解される。

[0044]シリンジ組立体２２４は、ＦｒａｎｋｌｉｎＬａｋｅｓ，ＮＪ，ＵＳＡに事業所をもつＢｅｃｔｏｎ，Ｄｉｃｋｉｎｓｏｎ＆Ｃｏ．により販売されるＢＤＣｏｒｎｗａｌｌ（商標）使い捨てシリンジシステムと同様であり得る。シリンジ組立体２２４は、シリンジバレル２２６とシリンジプランジャ２２８とを含み得る。本明細書において説明されるように、シリンジバレル２２６は、ボリュームを含むポンプバレルとして動作し得、シリンジプランジャ２２８は、ポンプのためのプランジャであり得る。シリンジバレル２２６およびシリンジプランジャ２２８を接続するものは、ばね部材２３２であり得る。ばね部材２３２は、筐体またはハンドル２３４内に保持され得る。ばね部材２３２は、ハンドル２３４および／またはシリンジプランジャ２２８にバイアス力を印加するための任意の適切なバイアス部材またはシステムであり得る。

[0045]ばね部材２３２は、ばね部材２３２が拡張または開位置にバイアスされることをもたらす金属または金属合金などの選択された材料により形成され得る。従って、ばね部材２３２は、ハンドル２３４および／またはシリンジプランジャ２２８をバイアスするバイアス部材であり得る。シリンジプランジャ２２８をバイアスする際に、ばね部材２３２は、概して矢印２３６の方向にシリンジプランジャ２２８をバイアスして、および／または引いて、シリンジバレル２２６内で第１の方向にプランジャ頭部２３８を動かし得る。矢印２３６の方向にシリンジプランジャ２２８を動かすことにより、シリンジバレル２２６が供給源容器５８からの流体により充填され得るように、シリンジバレル２２６内の圧力が下げられ得る。ばね部材２３２は、従って、シリンジバレル２２６を充填することを補助するために、および概して満充填位置に向けて、シリンジ組立体２２４をバイアスする。ハンドル２３４は、停止部材または部分２４２に接続する停止または拘束ストラップ２４０をさらに含み得る。停止部材または部分２４２は、シリンジバレル２２６の固定部分に係合するように構成されるか、または、シリンジバレル２２６に固定される。ばね部材２３２によりバイアスされたとき、拘束ストラップ２４０が停止部材または部分２４２に係合して、ハンドル２３４の移動を制限する。

[0046]使用者がハンドル２３４を把持すること、および、概して矢印の方向２３６と反対であり得る矢印２５０の方向に、シリンジバレル２２６に向けて、および第２のハンドル部材２３４ｂに向けて、第１のハンドル部材２３４ａを握るまたは押圧することにより、灌注液がシリンジ組立体２２４から手動で送り出され得る。ハンドル２３４を握ることにより、使用者は、シリンジバレル２２６内において第２の方向に、および概して矢印２５０の方向に、シリンジプランジャ２２８を動かす。これが、シリンジバレル２２６から外に、およびシリンジバレル２２６に接続された弁組立体５０を通して流体を流す。送り出された材料は、弁組立体５０により配管７２を通るように方向付けされる。

[0047]選択された材料がシリンジバレル２２６から送り出されると、または空にされると、使用者がハンドル２３４を解放するか、またはハンドル２３４を握ることを停止し得る。ハンドル２３４が解放されると、バイアス力を印加しているばね部材２３２は、シリンジプランジャ２２８に接続されたハンドル２３４が概して矢印２３６の方向に動くことをもたらす。ばね部材２３２は、単独で第１のハンドル部材２３４ａと第２のハンドル部材２３４ｂとにより印加されるあらゆる力と、シリンジバレル２２６内におけるシリンジプランジャ２２８の摩擦とに打ち勝つように構成および製造され得る。このようにして、ばね部材２３２が矢印２３６の方向にハンドル２３４をバイアスして、矢印２３６の方向にシリンジプランジャ２２８を動かすときに、シリンジバレル２２６が供給源容器５８からの灌注液により補充され得る。従って、ばね部材２３２はさらに、連続的な、または長い灌注をしやすくし、使用者にかかるストレスをより少なくし得る。バイアスばねは、シリンジバレル２２６を補充するために必要な力のすべてを提供し得る。従って、使用者は、灌注システム２２０から材料を送り出すための力を提供する必要しかない場合がある。本明細書において説明されるように、材料を送り出すことは、使用者がハンドル２３４を握ることにより実施され得る。

[0048]供給源容器または供給源容器５８は、可撓性の配管５６などの配管を介して、または配管を使用してシリンジバレル２２６に接続され得る。供給源容器５８は、無菌食塩水または、例えば、抗菌性薬、抗菌作用薬などの治療薬を含み得る他の材料を含む、上述のものなどの任意の選択された灌注流体を保持し得る。さらに、供給源容器５８は、ＩＶバッグなどの任意の適切な容器であり得る。

[0049]供給源容器５８は、供給源容器５８との接続レセプタクル６２において、コネクタ６０を使用して配管５６に接続され得る。配管５６およびコネクタ６０および接続レセプタクル６２は、上述のものと実質的に同様であり得る。さらに、材料が供給源容器５８を出るとき、材料は、弁組立体５０を通して概して矢印５４の方向に配管を通って流れ込み得る。弁組立体５０は、Ｑｏｓｉｎａにより販売される逆止弁８０１８７を含む上述の弁組立体と同様または同一であり得る。弁組立体５０は、上述のように２つの１方向弁を含み得る。従って、弁組立体５０は、材料がシリンジバレル２２６から供給源容器５８内にではなく、供給源容器５８からシリンジバレル２２６内にのみ流れることを可能にし得る。さらに、弁組立体５０は、シリンジバレル２２６から灌注配管７２を通してのみ材料が送り出されることを可能にし得るとともに、材料が灌注配管７２から弁組立体５０を通してシリンジバレル２２６内と供給源容器配管５６内とのいずれに動くことも不可能にする。従って、弁組立体５０は、材料が、供給源容器５８からシリンジバレル２２６内に引き込まれることと、次に、灌注配管７２を通して概して矢印７０の方向に送り出されるおよび灌注されることを可能にする。しかし、弁組立体５０は、概して矢印５４および７０の反対方向に流れることを不可能にする。

[0050]弁組立体５０は、供給源容器５８からシリンジバレル２２６内に灌注材料を引き込むために、および次に、上述の手法と同様の手法でシリンジバレル２２６から配管７２を通って灌注材料を送り出すために、灌注システム２２０が使用されることを可能にする。灌注システム２２０は、シリンジバレル２２６を（少なくとも選択された量ぶん）空にするために、使用者がハンドル２３４を握ることにより操作され得る。ばね部材２３２は、次に、概して矢印２３６の方向にシリンジバレル２２６から外にシリンジプランジャ２２８をバイアスして、供給源容器５８からシリンジバレル２２６を補充し得る。この動作は、シリンジバレル２２６内においてシリンジプランジャ２２８を往復させることにより実質的に連続した灌注を可能にする。使用者は、ハンドル２３４を握って材料を送り出し、次に、ハンドル２３４を解放して、ばね部材２３２がシリンジプランジャ２２８を動かし、シリンジバレル２２６を補充し、選択された場合に使用者が次に流体をさらに送り出すことを可能にする。

[0051]配管７２は、末端灌注組立体または先端組立体３００に接続され得る。図４、図５、および図６に示されるように、末端灌注組立体３００は、近位オスコネクタ３０６と遠位オスコネクタ３０８とを含む接続部材３０４を含み得る真空チューブ接続領域３０２を含み得る。近位オスコネクタ３０６は、真空源チューブ３１１のメスコネクタ３０９内に受容され得る。遠位オスコネクタ３０８は、灌注先端保持器３２０の近位接続部３１２内に受容され得る。しかし、灌注先端保持器３２０が分離したまたは分離可能な部材として含まれるとは限らないことが理解される。

[0052]真空源チューブ３１１は、真空源３２１に接続され得る。真空源は、Ｎｏｒｔｈａｍｐｔｏｎ、ＰＡに事業所をもつＰｒｅｃｉｓｉｏｎＭｅｄｉｃａｌ，Ｉｎｃ．により販売されるＰＭ６１ＰｏｗｅｒＶａｃＡｓｐｉｒａｔｏｒなどの任意の適切な供給源であり得る。真空源は、また、中央吸引システムとして病院において広く利用可能なものなど、一定吸引システムなどの非ポータブルシステムであり得る。

[0053]選択された場合には、灌注先端保持器３２０は、内部套管３２４を規定する外壁３２２を含み得る。吸引力は、内部套管３２４、および、吸引または真空源チューブ３１１を通して引き込まれ得る。灌注先端保持器３２０は、ＦｒａｎｋｌｉｎＬａｋｅｓ、ＮＪに事業所をもつＢｅｃｔｏｎ，ＤｉｃｋｉｎｓｏｎａｎｄＣｏｍｐａｎｙＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎにより販売されるシリンジＬｕｅｒ−Ｌｏｋ（登録商標）皮下注射シリンジなどのシリンジバレルにより形成され得る。シリンジバレルは、近位接続部３１２を規定するシリンジバレルの近位端３２６内に配置する真空チューブ接続領域３０２を含み得る。従って、本明細書において説明されるように、吸引力は、選択された時点において灌注先端保持器３２０を通して引き込まれ得る。灌注先端保持器３２０は、遠位端コネクタ３３０に部分または半ねじれ接続体を含むＬｕｅｒ−ｌｏｋ（登録商標）皮下注射シリンジをさらに含み得る。ＹコネクタまたはＹ接続部３４０は、遠位端コネクタ３３０に接続し得る。上述のように、灌注先端保持器３２０が含まれるとは限らず、真空源チューブ３１１は、Ｙコネクタ３４０に直接接続され得る。

[0054]Ｙコネクタ３４０は、本明細書でさらに説明されるように、Ｙコネクタ３４０の中央部材３５６から延びた「Ｙ」アームまたは延長部３５４を含むＹコネクタ３４０の少なくとも一部に通された灌注先端チューブ３５０と連通するか、または灌注先端チューブ３５０を含み得る。中央部材３５６は、第１の主または中央套管３５８を規定し得、Ｙアームまたは延長部３５４は、第２の補助または延長套管３６０をさらに規定し得る。中央套管３５８は、延長套管３６０と交差して流体連通し得る。Ｙコネクタ３４０は、遠位端コネクタ３３０において灌注先端保持器３２０に接続され得る。本明細書において説明されるように、吸引力は、中央套管３５８と内部套管３２４とを通し、真空源チューブ３１１を通して材料を引き込み得る。

[0055]Ｙコネクタ３４０は、接続領域３５２において、シップチューブ３５０に対する鞘体である１つまたは複数の鞘に接続する。先端チューブ３５０は、１つまたは複数の固定形状の鞘またはスリーブ内に収容され、または覆われ得る。鞘は、７０°に湾曲した鞘３７０、１２０°に湾曲した鞘３７２、および１３°に湾曲した鞘３７４を含み得る。しかし、より多くの鞘が提供され得、他の曲率の鞘が提供され得ることが理解される。鞘３７０、３７２、３７４の各々は、先端チューブ３５０上に通され得る。先端チューブ３５０は、鞘３７０、３７２、３７４の内部に配置されたとき、先端チューブ３５０が鞘３７０、３７２、３７４の形状をとり、または鞘３７０、３７２、３７４内に保持されるほどに十分可撓性であり得る。鞘３７０、３７２、３７４の各々は、接続領域３５２に選択的におよび／または別々に接続され得る。鞘の各々は、約１ｍｍから約６ｍｍを含み、約３ｍｍから約５ｍｍをさらに含む、約１ミリメートル（ｍｍ）から約１０ｍｍの外径をもち得る。

[0056]先端７６は、先端チューブ３５０から広がり得る。様々な実施形態において、先端７６は、先端チューブ３５０から独立して形成され、先端チューブ３５０内に挿入され、先端チューブ３５０に接続され得る。様々な実施形態において、先端７６は、先端チューブ３５０の遠位端に形成され得る。先端チューブ３５０は、先端７６から、接続領域３５２においてＹコネクタ３４０の一部分を通って、Ｙアームまたは延長部３５４の延長套管３６０内に延びる。先端チューブ３５０は、延長アームコネクタ３８０と、方向制御部材（例えば、グリップまたはハンドル）３８２を含み得る指向性制御システムとを通って、先端チューブコネクタ４００までさらに延びる。先端チューブコネクタ４００は、配管７２のメスコネクタ３１０に接続し得る。接続されたとき、材料がシリンジバレル２２６から送り出されるので、材料は、弁組立体５０を（概して矢印７０の方向に）越えて、配管７２を通って、および先端チューブ３５０および先端７６を通って、上述のような洞の通路内などの選択された位置まで移動し得る。従って、材料は、シリンジバレル２２６から灌注先端チューブ３５０の先端７６を通って灌注され得る。

[0057]先端チューブ３５０は、延長アームコネクタ３８０内において回転し得る方向制御部材３８２に固定して接続され得る。方向制御部材３８２が軸４１０の周囲などで両矢印４１２の方向に回転するとき、先端チューブ３５０がさらに回転して、先端７６がさらに回転することをもたらす。先端７６が回転するとき、先端７６は、先端チューブ３５０と、図５と図６とに示されるような鞘３７０などの、先端チューブ３５０上に位置する選択された鞘とにより規定され得る軸４２０の周囲で回転され得る。

[0058]上述のように、先端７６は、先端を通って、または先端７６から送り出される材料の噴霧の、ファンまたは他の選択された形状を形成する開口８０を含み得る。軸４１０の周囲で方向制御部材３８２を回転させると、その回転が、続いて軸４２０の周囲で先端７６を概して両矢印４２４の方向に回転させ、ファンまたは他の形状の噴霧が軸４２０の周囲でさらに回転されることを可能にする。従って、実質的に平らなファンが先端７６から送り出され、ファンが軸４２０の周囲で回転する場合、ファンは、概して軸４２０の周囲で円またはディスク形状を規定する表面を覆い得る。

[0059]さらに、（鞘３７０、３７２、３７４のすべてのような）鞘３７０が、先端チューブ３５０の内壁４３０と外壁４３４との間に開口または通路を含み得る。鞘３７０は、通路を形成することにより、真空源３２１により形成された吸引力または真空が、鞘３７０を通り、続いてＹコネクタ３４０の中央套管３５８を通して、および灌注先端保持器３２０の内部套管３２４、および次に真空源チューブ３１１を通して引き込まれることを可能にする。吸引は、先端７６を通され、選択された鞘３７０、３７２、３７４を概して矢印４５０の方向に通され得る。

[0060]上述のように、真空源３２１は、末端灌注組立体３００を通して一定の真空および吸引力を提供する定真空源であり得る。従って、送り出している間、または選択されたエリアの灌注中にも、吸引力が、鞘３７０などの鞘を通して先端７６においてまたは先端７６付近において常に提供され得る。一定の吸引力または真空を提供することにより、灌注材料が選択された位置に蓄積されない場合があり、除去または創傷洗浄された材料が選択された表面から遊離された後、除去または創傷洗浄された材料が引き離され得る。従って、末端灌注組立体３００は、末端灌注組立体３００の先端７６においてまたは先端７６付近において吸引と灌注との両方を提供し得る。

[0061]従って、灌注システム２２０は、先端７６において灌注するために、および、接続領域３５２に接続された鞘３７０（または、他の適切な鞘３７０、３７２、３７４）を通して、先端７６付近における材料に対して真空を使い、または吸引を行うために操作され得る。使用者は、エリア、このような洞、または他の選択されたボリュームに灌注し得、材料は、先端７６から送り出され、および／または表面から創傷洗浄された後、吸引により除去され得る。

[0062]灌注システム２２０は、鼻腔または副鼻腔の灌注のためになど、人に処置を実施する際に操作され得ることが理解される。しかし、灌注システム２２０が、灌注のために、選択された材料（例えば、潤滑剤）を提供するために、または、任意の適切な物体の選択されたボリュームをクリーニングするために人以外の対象に使用され得ることがさらに理解される。例えば、灌注システム２２０は、上述の目的を含む選択された目的のために、機械システムに選択された液体を提供するために使用され得る。

[0063]加えて、使用者は、Ｙコネクタ３４０からシリンジ組立体２２４を除去して、その場所にキャップまたは他の部材３９１を配置し得る。キャップ３９１は、Ｙコネクタ３４０につながれ得るか、または別のやり方でＹコネクタ３４０の灌注通路を阻止するために取得され得る。阻止されたとき、真空源３２１はＹコネクタ３４０のみを通る流れを提供し、システムが吸引のみのモードで動作し得る。従って、灌注システム２２０は、様々な目的のために、吸引のみを可能にするために阻止され得る。

[0064]様々な実施形態によると、図７に示される灌注システム２２０’は、図４に示される上述の灌注システム２２０に対して変更され得る。図７に示される灌注システム２２０’は、シリンジ組立体２２４とＹコネクタ３４０との間に配管７２を含まず、Ｙコネクタ３４０に接続されたシリンジ組立体２２４を含み得る。シリンジ組立体２２４は、メスコネクタ３１０と方向制御部材３８２とを通してＹコネクタ３４０に接続され得る。従って、方向制御部材３８２は、上述のように先端チューブコネクタ４００を動かすことにより、先端７６の方向を変えるためにさらに操作され得る。

[0065]さらに、図７に示されるように、灌注システム２２０’は、図４、図５、および図６に示されるようなＹアームまたは延長部３５４ではなく、中央部材３５６に接続されたシリンジ組立体２２４を含み得る。必ずこうなるとは限らず、Ｙコネクタ３４０は、図４に示される灌注システム２２０のために、または、図７に示される灌注システム２２０’のために、いずれかの手法で接続され得ることが理解される。しかし、灌注システム２２０’において、中央部材３５６を通る套管３５８は吸引套管として操作されず、灌注套管として操作される。さらに、Ｙアームまたは延長部３５４内における延長套管３６０は、灌注套管ではなく、吸引套管である。従って、中央部材３５６またはＹアームもしくは延長部３５４内における套管は、それが接続される部分により規定される。

[0066]このようにして、灌注システム２２０’は、使用者が一方の手でシリンジ組立体２２４を保持し、別の手で末端灌注組立体３００を保持することを必要とせずに、（図７に示されるように）実質的に使用者またはオペレーターの単一の手により操作され得る。使用者は、従って、Ｙコネクタ３４０を通して鞘３７０に固く接続されたシリンジ組立体２２４を動かすことにより、鞘３７０を使用して先端７６を動かすことが可能であり得る。使用者は、上述のように、方向制御部材３８２により先端チューブコネクタ４００を操作することまたは回転させることがさらに可能であり得る。それにもかかわらず、シリンジ組立体２２４は、別の配管７２を必要とせず灌注システム２２０’を操作することを効果的に補助するために、末端灌注組立体３００に固く接続され得る。しかし、灌注システム２２０’は、配管７２を含まず、上述の灌注システム２２０と実質的に同様に動作し得る。すなわち、ハンドル２３４を握ったとき、シリンジプランジャ２２８が矢印２５０の方向に動いて、選択された位置に灌注するために、末端灌注組立体３００および先端７６を通して概して矢印７０の方向に灌注流体を動かし得る。

[0067]例示的な実施形態は、本開示が十分であるように提供され、当業者に範囲を完全に伝える。本開示の実施形態を十分に理解してもらうために、特定のコンポーネント、デバイス、および方法の例などの多くの具体的な詳細事項が記載される。特定の詳細事項が使用されるとは限らないことと、例示的な実施形態が多くの異なる形態で具現化され得ることと、いずれも本開示の範囲を限定すると解釈されてはならないこととが当業者には明らかである。いくつかの例示的な実施形態において、よく知られた工程、よく知られたデバイス構成、およびよく知られた技術は詳細に説明されない。

[0068]実施形態の上述の説明は、例示および説明を目的として提供される。実施形態の上述の説明は、網羅的であるようにも本開示を限定するようにも意図されない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、全体的にその特定の実施形態に限定されないが、適用可能な場合、具体的に示されず説明もされない場合でも、交換可能であり、選択された実施形態において使用され得る。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、また、多くの手法で変更され得る。このような変形例は、本開示からの逸脱とはみなされず、すべてのこのような変更は、本開示の範囲内に含まれることが意図される。

Claims

鼻腔または副鼻腔の灌注のためのシステムであって、
ポンプのボリュームを形成するポンプバレルを含む手動ポンプ組立体と、
前記ポンプバレルに流体的に接続された流体源と、
表面に選択された圧力の噴霧を送達するための開口を含む先端と、
前記流体源から前記ポンプバレルまで、および前記ポンプバレルから前記先端までの流れを制御するように構成された弁組立体と、
可撓性であり、前記ポンプのボリュームにおける近位端から前記先端における遠位端まで延びる先端チューブであって、選択された解剖学的位置に配置されるように屈曲できるように構成された、先端チューブと、
前記先端チューブの前記遠位端に前記先端チューブの前記遠位端内で固定され、および半径や角度が選択された屈曲配置で前記先端チューブを維持、支持および保持するように屈曲可能で、副鼻腔内の前記選択された解剖学的位置に前記先端を配置することを補助するように構成された、前記先端チューブとは異なる材料でできた屈曲可能支持構造物と、を備え、
前記屈曲可能支持構造物は、前記先端から、前記屈曲できるように構成された前記先端チューブの前記近位端から離れた該先端チューブ内の位置まで延び、
前記手動ポンプが、使用者により動力供給および操作されて、前記ポンプバレルから材料を少なくとも送り出すように構成され、
前記手動ポンプが、前記使用者により往復するように操作されて、前記先端を通して流体により、前記選択された位置に灌注するように構成された、
システム。
第１のバレル端部と第２のバレル端部との間の前記ポンプバレル内において可動なプランジャと、
バイアス力を適用して前記第１のバレル端部に向けて前記プランジャをバイアスするバイアスシステムと、
をさらに備え、
前記第２のバレル端部に向けて前記プランジャを動かすことにより、前記使用者が前記バイアスシステムの前記バイアス力に打ち勝って、前記選択された位置に灌注する、
請求項１に記載のシステム。
前記弁組立体が、前記流体源から前記ポンプバレルまでの流れを制御するように構成された第１の１方向弁と、
前記ポンプバレルから前記先端までの流れを制御するように構成された第２の１方向弁と、
を含む、請求項２に記載のシステム。
前記弁組立体が、前記ポンプバレルに直接結合され、
前記プランジャが第１のポンプバレル端部に向けて動いたとき、前記第１の１方向弁が開き、
前記プランジャが第２のポンプバレル端部に向けて動いたとき、前記第２の１方向弁が開く、
請求項３において引用する請求項２に記載のシステム。
前記先端の前記開口が、ポンプボリュームから延びた配管の断面積に対して、１：１から１：１０，０００の断面積比をもつ、
請求項１から請求項４のいずれか一項に記載のシステム。
内部通路を含む先端鞘をさらに備え、
前記先端チューブが、前記先端鞘内に位置し、
前記先端チューブが前記内部通路内に位置し、前記内部通路は、前記先端鞘の内壁と前記先端チューブの外壁との間で前記先端を通って灌注している間、前記先端近くで吸引を提供するようになっている、
請求項１から請求項５のいずれか一項に記載のシステム。
前記先端鞘が、長尺部分と湾曲部分とを含み、
前記先端チューブが、前記先端鞘に沿う、
請求項６に記載のシステム。
前記先端と前記先端チューブとが、独立した部材として形成され、前記手動ポンプの操作のために互いに接続された、
請求項６または請求項７に記載のシステム。
第１の套管セクションと第２の套管セクションとを含むＹ接続部をさらに備え、
前記先端チューブが、前記第１の套管セクションを通って延び、
軸の周りに前記先端を回転させるように構成された方向制御グリップが、前記第１の套管セクションに結合されている、
請求項１に記載のシステム。
前記第２の套管セクションに接続された真空チューブをさらに備え、
前記第２の套管セクションを通して前記先端においてまたは前記先端付近において吸引力が形成されるように操作可能な、
請求項９に記載のシステム。
手動ポンプ組立体であって、
第１のバレル端部と第２のバレル端部との間にポンプのボリュームを形成するポンプバ
レルと、
前記ポンプバレル内において可動なプランジャと、
前記第１のバレル端部に向けて前記プランジャをバイアスするバイアス力を印加するバイアスシステムと、
を含む、手動ポンプ組立体と、
流体の流体源と前記ポンプバレルとを流体的に相互接続するように構成された流体源チューブと、
前記ポンプバレルから選択された材料を送達する先端組立体であって、
先端と、
可撓性であり、前記ポンプのボリュームにおける近位端から前記先端における遠位端まで延びる先端チューブであって、選択された解剖学的位置に配置されるように屈曲できるように構成された、先端チューブと、
前記先端チューブの前記遠位端に前記先端チューブの前記遠位端内で固定され、および半径や角度が選択された屈曲配置で前記先端チューブを維持、支持および保持するように屈曲可能で、副鼻腔内の前記選択された解剖学的位置に前記先端を配置することを補助するように構成された、前記先端チューブとは異なる材料でできた屈曲可能支持構造物と、
を備え、
前記屈曲可能支持構造物は、前記先端から、前記屈曲できるように構成された前記先端チューブの前記近位端から離れた該先端チューブ内の位置まで延びる、前記先端組立体と、
前記流体源から前記ポンプバレルまでの、および前記ポンプバレルから前記先端組立体までの流れを制御するように構成された弁組立体と、
を備え、
前記手動ポンプが、前記バイアス力に打ち勝つように使用者力を印加して、第２の端部に向けて前記プランジャを動かすことと、前記使用者力の印加を停止して、前記バイアス力が前記第１の端部に向けて前記プランジャを動かすことを可能にすることとにより、前記使用者により往復するように操作されるように構成された、
鼻腔または副鼻腔の灌注のためのシステム。
前記弁組立体が、
前記流体源チューブから前記ポンプバレル内への、および前記ポンプバレルから外への流れを制御するように構成された第１の１方向弁と、
前記ポンプバレルから外への流れを制御するように構成された第２の１方向弁と、
を含み、
前記流体が、前記プランジャが前記第１の端部に向けて動くときに、前記流体源チューブから前記ポンプバレル内にのみ流れるように、および、前記プランジャが前記第２の端部に向けて動くときに、前記ポンプバレルから前記先端組立体にのみ流れるように、前記弁組立体により制御される、
請求項１１に記載のシステム。
前記プランジャと前記ポンプバレルとを相互接続するハンドルをさらに備え、
前記ハンドルが、第２のハンドル部分に向けて第１のハンドル部分を握ることにより、前記バイアス力に打ち勝つことにおいて前記使用者を補助するために、前記使用者力を受けるように構成された、
請求項１１または請求項１２に記載のシステム。
方向制御グリップをさらに備え、
前記先端組立体が、更に
前記方向制御グリップから延びた、および前記方向制御グリップに固定された前記先端
チューブと、
前記先端チューブがその中を貫通する先端鞘とを備え、
前記先端は、前記先端チューブを軸方向で保持し、前記先端チューブから延び、
前記方向制御グリップが、軸の周囲で前記先端を回転させるために、前記先端組立体に対して回転されるように構成された、
請求項１３に記載のシステム。
前記先端が、前記先端をファン形に出る前記流体を形成するように構成された開口を含む、
請求項１４に記載のシステム。
前記先端組立体が、前記先端チューブを受容する第１の通路と吸引通路を形成する第２の通路とを含むＹコネクタをさらに含み、
前記第１の通路は、前記方向制御グリップに結合されている、
請求項１５に記載のシステム。
鼻腔または副鼻腔の灌注のためのシステムであって、
液体の選択されたボリュームを収容するように構成された容器と、
ポンプボリュームを含む手動ポンプシステムであって、前記手動ポンプが、使用者により動力供給および操作されるように構成された、手動ポンプシステムと、
前記容器から前記ポンプボリュームまでの流れを制御するように構成された第１の１方向弁と、
表面に選択された圧力の噴霧を送達する開口を含む先端と、
前記ポンプボリュームから前記先端までの流れを制御するように構成された第２の１方向弁と、
可撓性であり、前記ポンプのボリュームにおける近位端から前記先端における遠位端まで延びる先端チューブであって、選択された解剖学的位置に配置されるように屈曲できるように構成された、先端チューブと、
前記先端チューブの前記遠位端に前記先端チューブの前記遠位端内で固定され、および半径や角度が選択された屈曲配置で前記先端チューブを維持、支持および保持するように屈曲可能で、副鼻腔内の前記選択された解剖学的位置に前記先端を配置することを補助するように構成された、前記先端チューブとは異なる材料でできた屈曲可能支持構造物と、を備え、
前記屈曲可能支持構造物は、前記先端から、前記屈曲できるように構成された前記先端チューブの前記近位端から離れた該先端チューブ内の位置まで延び、
前記ポンプが、前記使用者により往復するように操作されて、前記先端を通して前記液体により、前記選択された位置に灌注するように構成された、
システム。
前記手動ポンプが、シリンジを含み、前記シリンジが、
前記ポンプボリューム内において可動なピストン頭部およびピストンロッドと、
前記ポンプボリュームを形成するシリンジバレルと、
を含み、
前記使用者が、前記ピストンロッドとともに前記ピストン頭部を動かして、前記手動ポンプに動力供給して前記手動ポンプを操作する、
請求項１７に記載のシステム。
前記第１の１方向弁と前記第２の１方向弁とを含む弁組立体をさらに備え、
前記弁組立体が、前記シリンジバレルに結合され、
前記ピストン頭部が第１の方向に動いたとき、前記第１の１方向弁が開き、前記ピスト
ン頭部が第２の方向に動いたとき、前記第２の１方向弁が開く、
請求項１８に記載のシステム。
前記第１の１方向弁と前記第２の１方向弁とを含む弁組立体をさらに備え、
前記弁組立体が、前記シリンジバレルに結合され、
前記ピストン頭部が第１の方向に動いて前記シリンジバレル内に真空を形成したとき、前記第１の１方向弁が開き、前記ピストン頭部が第２の方向に動いて、前記弁組立体内における圧力を上昇させたとき、前記第２の１方向弁が開く、
請求項１８に記載のシステム。
前記先端の前記開口が、前記ポンプボリュームから延びた配管の断面積に対する１：１から１：１０，０００の断面積比をもつ、
請求項１７から請求項２０のいずれか一項に記載のシステム。
前記第１の１方向弁および前記第２の１方向弁が、前記容器からの前記液体による前記選択された位置の灌注中、前記ピストン頭部および前記ピストンロッドとともに前記手動ポンプの連続操作を可能にするように前記シリンジバレルに操作可能に接続された、
請求項１８に記載のシステム。
鼻腔または副鼻腔の灌注のためのシステムであって、
液体の選択されたボリュームを収容するように構成された容器と、
ポンプボリュームを形成するシリンジバレル内において可動なピストン頭部とピストンロッドとを含む手動シリンジシステムであって、前記ピストン頭部および前記ピストンロッドが、使用者により動力供給および操作されるように構成された、手動シリンジシステムと、
弁組立体であって、
前記容器から前記ポンプボリュームまでの流れを制御するように構成された第１の１方向弁と、
前記ポンプボリュームからの流れを制御するように構成された第２の１方向弁と、
を含む、弁組立体と、
前記第２の１方向弁に流体的に接続され、選択された圧力の噴霧を前記選択された位置に送達する開口を含む先端と、
可撓性であり、前記ポンプのボリュームにおける近位端から前記先端における遠位端まで延びる先端チューブであって、選択された解剖学的位置に配置されるように屈曲できるように構成された、先端チューブと、
前記先端チューブの前記遠位端に前記先端チューブの前記遠位端内で固定され、および半径や角度が選択された屈曲配置で前記先端チューブを維持、支持および保持するように屈曲可能で、副鼻腔内の前記選択された解剖学的位置に前記先端を配置することを補助するように構成された、前記先端チューブとは異なる材料でできた屈曲可能支持構造物と、を備え、
前記屈曲可能支持構造物は、前記先端から、前記屈曲できるように構成された前記先端チューブの前記近位端から離れた該先端チューブ内の位置まで延び、
前記ポンプが、前記使用者により往復するように操作されて、前記先端を通して前記液体により、前記選択された位置に連続的に灌注するように構成された、
システム。
前記ピストン頭部および前記ピストンロッドが、前記使用者の単一の手により動力供給および操作されるように構成された、
請求項２３に記載のシステム。
前記ピストン頭部が、前記シリンジバレルおよび前記弁組立体内の圧力を下げることにより、前記第２の１方向弁を閉じて前記第１の１方向弁を開くことと、前記容器から前記ポンプボリューム内に前記液体を引き込むこととを行うために、前記シリンジバレル内において第１の方向に動かされるように構成された、
請求項２３または請求項２４に記載のシステム。
前記ピストン頭部が、前記シリンジバレルおよび前記弁組立体内の圧力を上げることにより、前記第２の１方向弁を開き、前記第１の１方向弁を閉じることと、前記ポンプボリュームから前記先端を通して前記液体を送り出すこととを行うために、前記シリンジバレル内において第２の方向に動かされるように構成され、
前記第２の方向は、前記シリンジバレル内の第１の方向と反対方向である、
請求項２５に記載のシステム。
前記先端から指向性の流れの噴霧をもたらすために、前記先端における前記開口が、第２の表面に対して傾斜した第１の表面を含む、
請求項２３から請求項２６のいずれか一項に記載のシステム。