JP6974897B2 - 磁気識別装置 - Google Patents
磁気識別装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6974897B2 JP6974897B2 JP2017043322A JP2017043322A JP6974897B2 JP 6974897 B2 JP6974897 B2 JP 6974897B2 JP 2017043322 A JP2017043322 A JP 2017043322A JP 2017043322 A JP2017043322 A JP 2017043322A JP 6974897 B2 JP6974897 B2 JP 6974897B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic field
- identification device
- sensing element
- circuit board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
Description
図1は、実施形態に係る磁気識別装置の一例及び一部を示す斜視外観図である。図1は、本実施形態の磁気センサ部10が、被検知媒体としての磁気媒体1を識別する際の様子を示している。
例えば、本実施形態では、磁気識別装置となる磁気センサ部10は、複数の磁石2a,2b,2c(以下まとめて表す場合には磁石2とする。)と、複数の感磁素子の一例である感磁素子3a,3b(以下まとめて表す場合には感磁素子3とする。)と、が交互に並ぶことによって構成されている。
図1に戻り、感磁素子3に対して媒体搬送面とは反対側に、磁界発生部5が配置される。磁界発生部5は、銅やアルミニウム等の非磁性の導電体からなる電流パターン51を形成し、電流パターン51は、感磁素子3の磁界検知方向、すなわち磁性薄膜部32の長手方向(X方向)と直交する方向に延びるように配置され、不図示の電流を通電するための接続部を用いて、通電手段と接続される。図1では、感磁素子3a,3bの下面側(Z軸の負方向側)に配置された各検知面31a,31bに対向して磁界発生部5a,5bが設置されている。このような位置に配置するため、感磁素子3と磁気媒体1の間に検知対象物以外のものを配置することがなくなり、感磁素子と磁気媒体との距離が
短い構成を可能とするため、磁気媒体通過に伴う磁界変化感度が向上する。(つまりスペーシング特性に優れる。)このとき、磁界発生部5a,5bは少なくとも、各検知面31a,31bの対面において電流パターン51a,51b(以下まとめて表す場合には電流パターン51とする。)が平行(電流の通電方向が平行)で、且つ、X方向に等幅であることが望ましい。上記のようにすることで、後に記述する通電により発生する磁界を、概ね同じ大きさ、方向に揃えることができる。
このとき、電流パターン51の幅は、磁性薄膜部32の幅よりも大きいと、磁性薄膜全域に均一に磁界を印加することができ、好適である。
ン51aでは、概ね時計回りの磁界が発生し、検知面31aでは+x方向の磁界成分が生じる。同様に検知面31bでは磁気媒体1の通過に伴い、−x方向の磁界成分が生じ、電流パターン51への通電時にも、電流パターン51bから発生する磁界によって、−x方向の磁界が印加される。すなわち、電流パターン51に互い違いに電流を通電することによって、磁気媒体1が通過したときと同様の磁界変化を生じさせることが可能である。このような、互い違いに電流を通電するための磁界発生部5は、つづら折り形状が一例として挙げられる。
図5に、感磁素子3と、磁界発生部5と、磁石2と、が組み付けられる様子を示した分解斜視図を示す。説明の簡略化のために感磁素子3は4個の場合を示すが、任意の複数個でも趣旨は同じである。感磁素子3は、磁石を設置するための開口部を備えた回路基板6に接続(実装)される。また、感磁素子3は、検知面31が回路基板6側を向き、接続されている。磁界発生部5は、銅箔で形成された電流パターン51であり、感磁素子3を接続した基板6とは異なる回路基板53の外層に形成されている。回路基板53には、回路基板6と同様に磁石2を設置するための開口が空いている。このとき、回路基板6及び回路基板53に設けた磁石設置のための開口は両者間で同じ形状である必要はない。磁石2が設置できれば、例えば回路基板6は長方形の形状、回路基板53に設けた空間が長穴、といったように異なる形状でも良い。感磁素子3を接続する回路基板6と、磁界発生部5を設けた回路基板53は、接着などによって物理的に取り付けられ、それらの相対位置が変動しないようになっている。
の中点に来るように、回路基板6及び回路基板53に設けた磁石設置のための開口を貫通して設置される。
の外装のうちZ軸の負方向側に設けてもよく、回路基板6の中間層などに代表される内部に設けてもよい。磁界発生部5と検知面31とが同一とならなければ短絡を防ぐことができ、好適である。
図9は、本実施形態に係るマルチチャンネルセンサの回路構成の一例を示す図である。本実施形態のマルチチャンネルセンサでは、図5に示される構成を有するセンサ駆動部が、センサ接続部62a、62b(以下まとめて表す場合にはセンサ接続部62とする。)を介してフラックスゲートの動作のために磁性薄膜部32に高周波電流を印加する発振回路71と接続されるとともに、磁気センサ部10を構成する各感磁素子3の平面コイル33(図2参照)から出力信号(センサ電圧)を取り出すための検波回路72(センサ電圧取得部)と接続されている。その後、検波回路72で取り出された出力信号は、増幅回路
73で増幅され、アナログ―デジタルコンバータ(以下ADC)を通してデジタル変換され、演算処理部74で所定の処理を行う。所定の処理とは、AD変換を行ったデジタル値を基に加算や減算などの演算を行うことなどが含まれる。また、磁界発生部5と、磁界発生部5に接続端子を介して電流を通電するための通電回路75と、通電回路の電流通電を制御するための通電制御部76(電流印加部)を有する。通電制御部76は、演算処理部74がその機能を兼ねても良いし、演算処理部74とは別のIC等により構成しても良い。
次に感度補正の方法について説明する。感度補正は、全ての感磁素子3に対して、同じ大きさの磁界(基準磁界)を印加し、基準磁界に対する各感磁素子3の出力を取得して、種々の方法で出力差をなくす補正を施すことである。以下、一例について説明する。
の絶対値|Vm−Vref|を演算する。これらの絶対値の値が同じになるように感度補正係数αを決定する。感度補正係数αは、任意の感磁素子の出力を基準にしても良いし、特定の値を基準にしても良い。例えば、感磁素子3aの出力差の絶対値に対して、感磁素子3bの出力差の絶対値の比を計算した結果、1.1倍だった場合、感磁素子3bは、感磁素子3aに対して感度が1.1倍高いことになるため、1/1.1つまり、感磁素子3bの出力結果に0.91倍すると感磁素子3aと概ね同じ感度となる。すなわち、本実施形態においては、出力差の絶対値|Vm−Vref|の比の逆数を感度補正係数αとしている。
本実施形態では、磁界発生部として図12のような、はしご状の電流パターン151を備えた磁界発生部105を用いた場合について説明する。図12の場合、各感磁素子3の検知面31の対面側に設置された電流パターン151に流れる電流の向きは、各感磁素子3の対面側において同一になる。さらには、各感磁素子3の検知面31に印加される磁界も同じ向きとなり、出力も同じ方向(増える、あるいは減る方向)に変化する。出力が同じ方向に変化するため、第1の実施形態のように、絶対値を認識する必要がなく、単純に磁界有無での出力差を検出し、感度補正に利用することができるため、感度補正のためのアルゴリズムが簡単となり、有益である。
これまでの実施形態では、磁界発生部5に通電することで、一定磁界が存在するときの出力と、無通電時の出力の2つの出力差から感度補正を行う方法について説明を行ってきた。しかし、無通電時において、磁気識別装置が取り付けられた環境の磁界に影響されて、出力が安定しないことが懸念される。演算処理部74にデジタル−アナログ変換器(以下DAC)を備え、あるいは接続し、任意の電圧を用いることで、上記の課題を解決する方法を本実施形態では説明する。さらに、本実施形態では例示的に図9における通電制御部76が、DACである場合を説明する。すなわち、DACを用いて、印加電圧Vaと、Vaよりも小さい印加電圧Vbとを入力したときの動作を説明する。
これまでの実施形態では、感度補正を行う機能を有した磁気識別装置について種々説明を行ってきた。本実施形態では、感度補正に加え、自己診断を行うことが可能な磁気識別装置について説明を行う。
図14は、本実施形態に係る磁気識別装置を自動預け払い機(ATM機)へ搭載して紙幣識別装置を実現した場合の構成例を示す図である。図14(A)では、本実施形態の磁気センサ部10の上面図を上部に、上面図における破線Dで切断した場合の断面図を下部に示している。本体14は剛性のあるアルミダイキャストやプラスチック材料で成形され、感磁素子3の電極34が回路基板6に対して接続できるように、媒体搬送面とは反対側に検知面31を向けて回路基板6に接続される。磁石2や感磁素子3の上部には媒体搬送面を形成するための摺動板12が配置される。摺動板12は、磁石2との間に所定の距離を空けるようにして設けられてもよく、磁石2によって形成される磁界における感磁素子3の感度に合わせて距離を調整することが好ましい。摺動板12にはリン青銅や洋白等の非磁性の銅合金の薄板を用いることができる。必要により耐摩耗のめっきを施しても良い。感磁素子3を備えた回路基板6は、接続線13を通して発振回路71や検波回路72と接続される。接続線13はワイヤーでも良いし、端子ピンやフレキシブルフラットケーブル(FFC)等でも良い。
2 磁石
3 感磁素子
4 磁石2a等のNS極の概ね中点を通り、NS方向を法線とする平面
5 磁界発生部
6 回路基板
8 紙幣識別装置
9 紙幣
52 接続部
Claims (10)
- 磁性体を含んだ検出対象面を有する磁気媒体を相対的に移動させ、前記磁気媒体の移動による磁場の変化を検知する磁気識別装置であって、
複数の磁石と複数の感磁素子とが直線上に交互に配置され、
前記複数の磁石は、そのNS方向が前記検出対象面に対して垂直となるように、且つ前記磁気媒体の移動方向と前記NS方向との両方に直交する方向に対し等間隔に配置されるとともに、隣り合う磁石の前記磁気媒体に対向する側の磁極が交互に入れ替わるように配列され、
前記複数の感磁素子は、磁界検知方向が前記直線と平行に配置されるとともに、
導電体からなる磁界発生部が、前記複数の感磁素子のそれぞれに対して前記磁気媒体が相対的に移動する側とは反対側であって、前記磁界検知方向と直交して前記検出対象面と平行に配置され、
前記複数の感磁素子は、隣り合う感磁素子の前記磁界検知方向が交互に入れ替わるように配列され、
前記磁界発生部は、隣り合う感磁素子に対し、感磁素子と対向する感磁素子対向部分に通電される電流の通電方向が互い違いになるように構成された単一の電流路であることを特徴とする磁気識別装置。 - 前記磁界発生部は、前記複数の感磁素子に対し、前記単一の電流路の前記感磁素子対向部分が複数個ずつ配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気識別装置。
- 前記複数の感磁素子と対向する複数の前記感磁素子対向部分が、それぞれ平行で且つ等幅であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気識別装置。
- 前記磁界発生部は、前記感磁素子対向部分の前記通電方向における中心線が等間隔に表れるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の磁気識別装置。
- 前記感磁素子は、前記複数の磁石を設置するための穴もしくは空間が等間隔に設けられた回路基板に配置され、
前記磁界発生部は、前記回路基板に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の磁気識別装置。 - 前記磁界発生部は、
前記感磁素子が設けられた前記回路基板の一方面とは反対の他方面あるいは、前記回路基板の内部に設けられることを特徴とする請求項5に記載の磁気識別装置。 - 前記感磁素子は、前記複数の磁石を設置するための穴もしくは空間が等間隔に設けられた回路基板に配置され、
前記磁界発生部は、前記回路基板とは別基板に設けられ、
前記感磁素子が設けられた前記回路基板の一方面とは反対の他方面に対向して前記別基板が配置されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の磁気識別装置。 - 前記磁界発生部には、前記磁界発生部に電流を通電するための一対の外部入力端子が設けられたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の磁気識別装置。
- 前記磁界発生部は、電流を通電するための接続部を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の磁気識別装置。
- 前記複数の感磁素子の磁界検知部に高周波電流を印加するセンサ駆動部と、
前記複数の感磁素子の感磁結果を基にセンサ電圧を取り出すセンサ電圧取得部と、
前記センサ電圧を増幅する増幅回路と、
前記磁界発生部に前記接続部を介して通電する電流印加部と、
前記センサ電圧の処理を行う処理部と
を備えることを特徴とする請求項9に記載の磁気識別装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016083566 | 2016-04-19 | ||
JP2016083566 | 2016-04-19 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017194455A JP2017194455A (ja) | 2017-10-26 |
JP2017194455A5 JP2017194455A5 (ja) | 2020-04-23 |
JP6974897B2 true JP6974897B2 (ja) | 2021-12-01 |
Family
ID=60155395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017043322A Active JP6974897B2 (ja) | 2016-04-19 | 2017-03-07 | 磁気識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6974897B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59107442U (ja) * | 1983-01-08 | 1984-07-19 | 富士電機株式会社 | マグネツト検出装置 |
JPS63157082A (ja) * | 1986-12-22 | 1988-06-30 | Fuji Electric Co Ltd | 紙幣鑑別装置の磁気センサ感度調整方法 |
US5532584A (en) * | 1993-08-31 | 1996-07-02 | Eastman Kodak Company | MR sensor including calibration circuit wherein signals are averaged for determining a correction factor and pole pieces are shaped to reduce field in gap therebetween |
JP2006293575A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 紙葉類の識別装置及び識別方法 |
JP6548868B2 (ja) * | 2014-03-13 | 2019-07-24 | 株式会社東芝 | 磁気検査装置、および紙葉類処理装置 |
JP6359858B2 (ja) * | 2014-04-04 | 2018-07-18 | キヤノン電子株式会社 | 磁界検出装置および磁気識別装置 |
-
2017
- 2017-03-07 JP JP2017043322A patent/JP6974897B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017194455A (ja) | 2017-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5362188B2 (ja) | 磁性体検出センサ | |
JP5867235B2 (ja) | 磁気センサ装置 | |
EP3467528B1 (en) | Magnetic sensor sensitivity matching calibration | |
EP2837947A1 (en) | Magnetic sensor | |
US20150028859A1 (en) | Contactless Sensing Element | |
CN110494760B (zh) | 磁传感器 | |
KR20140051385A (ko) | 측정 장치의 주위 환경들의 자기 특성들을 측정하기 위한 측정 장치 | |
JP6359858B2 (ja) | 磁界検出装置および磁気識別装置 | |
EP1975637A2 (en) | Magnetic substance detection sensor and magnetic substance detecting apparatus | |
JP4529783B2 (ja) | マグネト・インピーダンス・センサ素子 | |
JP2012078232A (ja) | 電流検出装置 | |
JP5227527B2 (ja) | 磁性体検出センサ | |
JP6377882B1 (ja) | 磁気抵抗効果素子デバイスおよび磁気抵抗効果素子装置 | |
US9360345B2 (en) | Extended smart position sensing range using electromagnetics | |
JP5799882B2 (ja) | 磁気センサ装置 | |
US10788546B2 (en) | Magnetic sensor with integrated solenoid | |
JP4798191B2 (ja) | 磁気センサ装置 | |
JP5881395B2 (ja) | 磁気センサ装置 | |
JP6974897B2 (ja) | 磁気識別装置 | |
EP3309570B1 (en) | Magnetic sensor device | |
JP5243725B2 (ja) | 磁性体検出センサ | |
JP2013167562A (ja) | 磁気検出装置 | |
US9869730B2 (en) | Magnetic detection apparatus | |
EP3882646A1 (en) | Integrated magnetometer and method of detecting a magnetic field | |
JP2559474Y2 (ja) | 電流検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200309 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200309 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20200309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210202 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6974897 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |