JP6972992B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、誘導モータを備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、走行用の動力を出力する誘導モータを備える自動車において、衝突が判定されたときには、衝突直前のモータ回転数を10倍程度の倍率を乗じた周波数をモータ制御の周波数指令値として設定するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。この自動車では、衝突時にモータの周波数指令値として衝突直前のモータ回転数を10倍程度の倍率を乗じた周波数を設定することにより、モータにおいて脱調が発生する周波数とし、平滑用のコンデンサの電力がモータに供給されるようにし、コンデンサの放電を行なっている。
特開2010ー183676号公報
しかしながら、上述の自動車では、モータの回転数を検出するセンサに異常が生じているときにはモータを制御できないため、コンデンサの電荷を放電することができない。また、高周波数でモータを制御する場合、モータからの出力トルクをゼロにすることができず、小さいがトルクが出力されてしまう。
本発明の自動車は、誘導モータの回転数を検出するセンサに異常が生じているときでも、誘導モータからトルクを出力することなく平滑コンデンサの電荷を放電することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
駆動輪に連結された誘導モータと、
前記誘導モータの回転数を検出する回転数センサと、
前記誘導モータに電力ラインを介して電力を供給する蓄電装置と、
前記電力ラインに取り付けられた平滑コンデンサと、
前記誘導モータを駆動制御する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、前記誘導モータから出力するトルクをゼロとするゼロトルク制御により前記平滑コンデンサの電荷を放電する際に前記回転数センサに異常が生じているときには、前記駆動輪の回転数に連動する速度を検出するセンサからの検出値に基づいて前記誘導モータの回転数を推定し、推定した回転数を用いて前記誘導モータを前記ゼロトルク制御することによって前記平滑コンデンサの電荷を放電する、
ことを特徴とする。
本発明の自動車では、誘導モータから出力するトルクをゼロとするゼロトルク制御により電力ラインに取り付けられた平滑コンデンサの電荷を放電する。この際、回転数センサに異常が生じているときには、誘導モータに連結された駆動輪の回転数に連動する速度を検出するセンサからの検出値に基づいて誘導モータの回転数を推定し、推定した回転数を用いて誘導モータをゼロトルク制御することによって平滑コンデンサの電荷を放電する。これにより、誘導モータの回転数を検出するセンサに異常が生じているときでも、誘導モータからトルクを出力することなく平滑コンデンサの電荷を放電することができる。
ここで、駆動輪の回転数に連動する速度を検出するセンサとしては、駆動輪の回転数を検出する回転数センサや、誘導モータが連結された駆動輪とは異なる車輪の回転数を検出する回転数センサ、駆動輪に連結された他のモータの回転数センサ、誘導モータが連結された駆動輪とは異なる車輪に連結された他のモータの回転数センサなどをあげることができる。駆動輪の回転数に連動する速度を検出するセンサからの検出値に基づく誘導モータの回転数の推定は、検出値にギヤ比や換算係数を乗じることにより行なうことができる。
本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行される平滑コンデンサ58の電荷を放電する放電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2,MG3と、インバータ41,42,43と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcrなどが入力ポートから入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサからのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、前輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38Fを介して連結された駆動軸36Fが接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。したがって、モータMG1,エンジン22,駆動軸36Fは、プラネタリギヤ30の共線図においてこの順に並ぶように、プラネタリギヤ30の3つの回転要素としてのサンギヤ,キャリヤ,リングギヤに接続されていると言える。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36Fに接続されている。モータMG3は、誘導発電電動機として構成されており、回転子が後輪39c,39dにデファレンシャルギヤ38Rを介して連結された駆動軸36Rに接続されている。インバータ41,42,43は、モータMG1,MG2,MG3に接続されると共に電力ライン54を介してバッテリ50に接続されている。モータMG1,MG2,MG3は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42,43の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2,MG3を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2,MG3の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ44,45,46からの回転位置θm1,θm2,θm3などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42,43の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ44,45,46からのモータMG1,MG2,MG3の回転子の回転位置θm1,θm2,θm3に基づいてモータMG1,MG2,MG3の回転数Nm1,Nm2,Nm3を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54を介してインバータ41,42,43に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。電力ライン54には、バッテリ50を接続したり切り離したりするシステムメインリレー56や、このシステムメインリレー56よりインバータ41,42,43側に平滑コンデンサ58が取り付けられている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流(充放電電流)Ibを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。さらに、前輪39a,39bおよび後輪39c,39dに取り付けられた車輪速センサ89a〜89dからの車輪速Vwa〜Vwd平滑コンデンサ58の電圧(電力ライン54の電圧)VLを検出する電圧センサ58aからの電圧VLなども挙げることできる。HVECU70からは、システムメインリレー56への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転を伴わずに走行する電動走行(EV走行)モードやエンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行(HV走行)モードを含む複数の走行モードで走行する。
EV走行モードでは、基本的には、以下のように走行する。HVECU70は、まず、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTd*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に、モータMG2,MG3の許容駆動範囲内で要求トルクTd*がトルク分配比ktに基づいて前輪39a,39bと後輪39c,39dとに出力されるようにモータMG2,MG3のトルク指令Tm2*,Tm3*を設定する。ここで、トルク分配比ktは、前輪39a,39bに出力するトルクと後輪39c,39dに出力するトルクとの和に対する後輪39c,39dに出力するトルクの割合である。基本的に、モータMG2のトルク指令Tm2*には、要求トルクTd*と値1からトルク分配比ktを減じた値との積(Td*・(1−kt))を設定する。モータMG3のトルク指令Tm3*には、要求トルクTd*とトルク分配比ktとの積(Td*・kt)を設定する。そして、設定したモータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をモータECU40に送信する。モータECU40は、モータMG1,MG2,MG3がトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*で駆動されるようにインバータ41,42,43の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
HV走行モードでは、基本的には、以下のように走行する。HVECU70は、まず、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTd*を設定すると共に、設定した要求トルクTd*と車速Vとに基づいて走行に要求される要求パワーPd*を設定する。続いて、バッテリ50の目標割合SOC*に所定値S1(例えば、45%や50%,55%など)を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCが目標割合SOC*に近づくようにバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を設定する。そして、要求パワーPd*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を計算する。こうして要求パワーPe*を設定すると、エンジン22およびモータMG1,MG2,MG3の許容駆動範囲内で、エンジン22から要求パワーPe*が出力されると共に要求トルクTd*がトルク分配比ktに基づいて前輪39a,39bと後輪39c,39dとに出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*,モータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*を設定する。基本的に、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*には、要求パワーPe*とエンジン22を効率よく運転する動作ライン(例えば、燃費動作ライン)とに基づく値をそれぞれ設定する。また、モータMG1のトルク指令Tm1*には、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるための回転数フィードバック制御によって演算した値を設定する。モータMG1のトルク指令Tm1*はエンジン22の回転数Neを押さえ込む方向のトルクとなることから、モータMG1の回転数Nm1が正のとき(モータMG1がエンジン22と同一方向に回転しているとき)には、モータMG1は回生駆動される(発電機として機能する)ことになる。モータMG2のトルク指令Tm2*には、要求トルクTd*と値1からトルク分配比ktを減じた値との積(Td*・(1−kt))からエンジン22の直達トルクTedを減じた値(Td*・(1−kt)−Ted)を設定する。ここで、エンジン22の直達トルクTedは、モータMG1からのエンジン22の回転数Neを押さえ込む方向のトルクの出力を伴ってエンジン22からプラネタリギヤ30を介して前輪39a,39bに出力されるトルクである。モータMG3のトルク指令Tm3*には、要求トルクTd*とトルク分配比ktとの積(Td*・kt)を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にモータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*で運転されるようにエンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2,MG3がトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*で駆動されるようにインバータ41,42,43の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、衝突を検知したときに誘導発電電動機として構成されたモータMG3により平滑コンデンサ58の電荷を放電する際の動作について説明する。図2は、HVECU70により実行される平滑コンデンサ58の電荷を放電する放電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
放電制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、衝突を検知したか否かを判定する(ステップS100)。この判定は、例えば加速度センサからの加速度や衝撃センサからの検出値などに基づいて衝突が生じたか否かを判定する図示しない衝突判定処理によって行なわれる。従って、ステップS100では、この衝突判定処理の結果を読み込むことによって衝突を検知したか否かを判定することができる。衝突が検知されないときには、平滑コンデンサ58の放電は不要であるため、本ルーチンを終了する。なお、衝突判定処理により衝突が判定されると、HVECU70は、直ちにシステムメインリレー56をオフして、バッテリ50の電力ライン54への接続を解除する。
ステップS100で衝突を検知したと判定したときには、モータMG3の回転数センサ46が正常であるか否かを判定する(ステップS110)。回転数センサ46が正常であるか否かの判定は、図示しない故障診断処理の結果を読み込むことによって行なうことができる。モータMG3の回転数センサ46が正常であると判定したときには、回転数センサ46に基づいて演算された回転数Nm3を用いてモータMG3をゼロトルク制御を開始する(ステップS180)。ゼロトルク制御は、モータMG3から出力するトルクがゼロとなるようにする制御であり、HVECU70からモータECU40に回転数センサ46に基づく回転数Nm3を用いてゼロトルク制御を行なう旨の制御信号を送信することにより、この制御信号を受信したモータECU40により実行される。こうしたゼロトルク制御を行なうことにより、モータMG3からトルク出力することなく、平滑コンデンサ58の電荷を放電することができる。
次に、車両が停車したか否かを判定し(ステップS190)、車両が停車したと判定するまではゼロトルク制御を継続し、車両が停車したと判定したときには停車時の平滑コンデンサ58の放電制御を行なって(ステップS200)、本ルーチンを終了する。停車時の放電制御については本発明の中核をなさないから、その詳細な説明は省略する。
ステップS110でモータMG3の回転数センサ46が正常ではないと判定したときには、後輪39c,39dの車輪速センサ89c,89dが正常であるか否かを判定する(ステップS120)。この車輪速センサ89c,89dが正常であるか否かの判定は、図示しない故障診断処理の結果を読み込むことによって行なうことができる。後輪39c,39dの車輪速センサ89c,89dが正常であると判定したときには、車輪速センサ89c,89dからの車輪速Vwc,Vwdの平均の後輪車輪速Vwrに換算係数Gwrを乗じてモータMG3の回転数Nm3を推定する(ステップS130)。換算係数Gwrは、後輪車輪速VwrをモータMG3の回転数に換算する係数であり、各ギヤ比などにより得ることができる。そして、推定したモータMG3の回転数Nm3を用いてモータMG3をゼロトルク制御を開始し(ステップS180)、その後の処理(ステップS190,S200)を実行して本ルーチンを終了する。輪車輪速Vwrにより推定したモータMG3の回転数Nm3を用いたゼロトルク制御は、HVECU70により制御周期で車輪速センサ89c,89dからの車輪速Vwc,Vwdの平均の後輪車輪速Vwrに換算係数Gwrを乗じてモータMG3の回転数Nm3を推定し、この推定したモータMG3の回転数Nm3をモータECU40に送信し、モータECU40により受信したモータMG3の回転数Nm3(推定値)を用いてゼロトルク制御を行なうことにより実行される。
ステップS120で後輪39c,39dの車輪速センサ89c,89dが正常ではないと判定したときには、前輪39a,39bの車輪速センサ89a,89bが正常であるか否かを判定する(ステップS140)。この車輪速センサ89a,89bが正常であるか否かの判定は、図示しない故障診断処理の結果を読み込むことによって行なうことができる。前輪39a,39bの車輪速センサ89a,89bが正常であると判定したときには、車輪速センサ89a,89bからの車輪速Vwa,Vwbの平均の前輪車輪速Vwfに換算係数Gwfを乗じてモータMG3の回転数Nm3を推定する(ステップS150)。換算係数Gwfは、前輪車輪速VwfをモータMG3の回転数に換算する係数であり、各ギヤ比などにより得ることができる。そして、推定したモータMG3の回転数Nm3を用いてモータMG3をゼロトルク制御を開始し(ステップS180)、その後の処理(ステップS190,S200)を実行して本ルーチンを終了する。前輪車輪速Vwfにより推定したモータMG3の回転数Nm3を用いたゼロトルク制御は、後輪車輪速Vwrにより推定したモータMG3の回転数Nm3を用いたゼロトルク制御と同様である。
ステップS140で前輪39a,39bの車輪速センサ89a,89bが正常ではないと判定したときには、モータMG2の回転数センサ45が正常であるか否かを判定する(ステップS160)。このモータMG2の回転数センサ45が正常であるか否かの判定は、図示しない故障診断処理の結果を読み込むことによって行なうことができる。モータMG2の回転数センサ45が正常であると判定したときには、回転数センサ45からのモータMG2の回転数Nm2に換算係数Gmfを乗じてモータMG3の回転数Nm3を推定する(ステップS170)。換算係数Gmfは、モータMG2の回転数Nm2をモータMG3の回転数に換算する係数であり、各ギヤ比などにより得ることができる。そして、推定したモータMG3の回転数Nm3を用いてモータMG3をゼロトルク制御を開始し(ステップS180)、その後の処理(ステップS190,S200)を実行して本ルーチンを終了する。モータMG2の回転数Nm2により推定したモータMG3の回転数Nm3を用いたゼロトルク制御は、後輪車輪速Vwrにより推定したモータMG3の回転数Nm3を用いたゼロトルク制御と同様である。
ステップS160でモータMG2の回転数センサ45が正常ではないと判定したときには、車両の停車を待って(ステップS190)、停車時の平滑コンデンサ58の放電制御を行なって(ステップS200)、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、衝突を検知したと判定したときには、モータMG3の回転数センサ46が正常であるか否かを判定し、モータMG3の回転数センサ46が正常であると判定したときには、回転数センサ46からの回転数Nm3を用いてモータMG3から出力するトルクをゼロとするゼロトルク制御を実行して平滑コンデンサ58の電荷を放電する。一方、モータMG3の回転数センサ46が正常ではないと判定したときには、後輪39c,39dの車輪速センサ89c,89dや、前輪39a,39bの車輪速センサ89a,89b、モータMG2の回転数センサ45が正常であるか否かをこの順に判定し、最先に正常であると判定したセンサにより得られる検出値に基づいてモータMG3の回転数Nm3を推定し、推定した回転数Nm3を用いてモータMG3をゼロトルク制御して平滑コンデンサ58の電荷を放電する。これにより、誘導モータとして構成されたモータMG3の回転数Nm3を検出する回転数センサ46に異常が生じているときでも、モータMG3からトルクを出力することなく平滑コンデンサ58の電荷を放電することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG3の回転数センサ46が正常ではないと判定したときには、後輪39c,39dの車輪速センサ89c,89dや、前輪39a,39bの車輪速センサ89a,89b、モータMG2の回転数センサ45が正常であるか否かをこの順に判定し、最先に正常であると判定したセンサにより得られる検出値に基づいてモータMG3の回転数Nm3を推定するものとした。しかし、モータMG3の回転数センサ46が正常ではないと判定したときには、後輪39c,39dの車輪速センサ89c,89dや、前輪39a,39bの車輪速センサ89a,89b、モータMG2の回転数センサ45を異なる順に正常であるか否かを判定し、最先に正常であると判定したセンサにより得られる検出値に基づいてモータMG3の回転数Nm3を推定するものとしてもよい。また、モータMG3の回転数Nm3に換算できる速度を検出するセンサであれば、他のセンサの検出値に基づいてモータMG3の回転数Nm3を推定するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、蓄電装置として、バッテリ50を用いるものとしたが、蓄電可能な装置であればよく、キャパシタなどを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とバッテリECU52とを備えるものとしたが、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とバッテリECU52とを単一の電子制御ユニットとして構成するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、前輪39a,39bに連結された駆動軸36Fにプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36FにモータMG2を接続し、後輪39c,39dに連結された駆動軸36RにモータMG3を接続するものとした。しかし、こうした構成に限定されず、誘導モータと蓄電装置と平滑コンデンサとを備える自動車であれば、如何なる構成のハイブリッド自動車や電気自動車としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG3が「誘導モータ」に相当し、回転数センサ46が「回転数センサ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、平滑コンデンサ58が「平滑コンデンサ」に相当し、HVECU70とモータECU40とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36F,36R 駆動軸、38F,38R デファレンシャルギヤ、39a,39b 前輪、39c,39d 後輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42,43 インバータ、44,45,46 回転位置センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、56 システムメインリレー、58 平滑コンデンサ、58a 電圧センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89a〜89d 車輪速センサ、MG1,MG2,MG3 モータ。

Claims (3)

  1. 駆動輪に連結された誘導モータと、
    前記誘導モータの回転数を検出する回転数センサと、
    前記誘導モータに電力ラインを介して電力を供給する蓄電装置と、
    前記電力ラインに取り付けられた平滑コンデンサと、
    前記誘導モータを駆動制御する制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記制御装置は、停車前において、前記誘導モータから出力するトルクをゼロとするゼロトルク制御により前記平滑コンデンサの電荷を放電する際に前記回転数センサに異常が生じているときには、前記駆動輪の回転数に連動する速度を検出するセンサからの検出値に基づいて前記誘導モータの回転数を推定し、推定した回転数を用いて前記誘導モータを前記ゼロトルク制御することによって前記平滑コンデンサの電荷を放電する、
    ことを特徴とする自動車。
  2. 請求項1記載の自動車であって、
    前記制御装置は、前記回転数センサに異常が生じているときには、前記駆動輪の回転数を検出するセンサからの検出値に基づいて前記誘導モータの回転数を推定し、推定した回転数を用いて前記誘導モータを前記ゼロトルク制御することによって前記平滑コンデンサの電荷を放電する、
    自動車。
  3. 請求項2記載の自動車であって、
    前記制御装置は、前記駆動輪の回転数を検出するセンサからの検出値を前記誘導モータに連結されていない車輪の回転数を検出するセンサからの検出値より優先して用いて前記誘導モータの回転数を推定する、
    自動車。
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