JP6970599B2 - トレッドパターン生成方法、トレッドパターン生成装置、及びプログラム - Google Patents

トレッドパターン生成方法、トレッドパターン生成装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タイヤのトレッドパターンを生成するトレッドパターン生成方法、トレッドパターン生成装置、及びプログラムに関する。
車両の走行時に、タイヤのトレッドパターンに応じて、パターン打撃音及びポンピング音など、いわゆるパターンノイズが発生する。パターン打撃音は、トレッドのある領域が路面に接触(衝突)するときの衝撃力によりタイヤが振動することにより発生する音である。ポンピング音は、トレッドのある領域が路面に接触するとき、トレッドの溝及び路面によって包囲される空間の空気が圧縮され、この領域が路面から離れるとき、圧縮された空気が膨張することにより発生する音である。
タイヤによって発生するノイズを評価するために、タイヤのトレッドパターンに基づいてコンピュータによりシミュレーションを行うことがある。例えば、トレッドパターンに画像解析を行うことにより、又は、タイヤの3次元モデルに有限要素法を用いることにより、タイヤが路面に接触する領域及び接触しない領域を識別し、タイヤが1回転する間の接触面積及び/又は非接触面積の変動を計算する。この接触面積及び/又は非接触面積の変動から、タイヤによって発生するノイズの大きさがわかる。この接触面積及び/又は非接触面積の変動を時間領域又は周波数領域で処理して、ノイズの大きさを評価する。例えば、特許文献1〜4は、このようなシミュレーション方法などを開示している。
特許第4049570号公報 特許第4913418号公報 特許第5123945号公報 特許第5658249号公報
従来技術に係るタイヤのノイズのシミュレーションでは、タイヤの全体を単一のノイズ源として扱っていた。しかしながら、実際には、タイヤが路面に接触する領域(フットプリント)における互いに異なる複数の点は、互いに異なる複数のノイズ源として作用する可能性がある。これにより、実際のタイヤでは、シミュレーション結果により期待される程度までノイズを低減できない可能性がある。従って、従来技術よりも高精度にノイズを低減するようにトレッドパターンを生成することが求められる。
本発明の目的は、従来技術よりも高精度にノイズを低減するようにトレッドパターンを生成することができるトレッドパターン生成方法、トレッドパターン生成装置、及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、
コンピュータによりタイヤのトレッドパターンを生成するトレッドパターン生成方法であって、
初期トレッドパターンと、前記タイヤが路面に接触する領域を示す接地領域とを、記憶装置から読み出すステップと、
前記初期トレッドパターンを、前記タイヤの幅方向において複数の部分パターンに分割するステップと、
前記接地領域に基づいて、前記各部分パターンの形状を示す特性値であって、前記タイヤの周方向に関する特性値の変動量をそれぞれ計算するステップと、
前記各部分パターンの特性値の変動量を変更前よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更するステップと、
互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップと、
前記各部分パターンを互いに結合して前記タイヤのトレッドパターンを生成するステップとを含む。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、
前記初期トレッドパターンを前記複数の部分パターンに分割するステップは、前記初期トレッドパターンを、関心対象の周波数に応じて異なる個数の部分パターンに分割することを含む。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様において、
前記各部分パターンの特性値は、前記各部分パターンと前記接地領域の予め決められた部分とが重なる領域における、
前記タイヤが前記路面に接触する領域の面積と、
前記タイヤが前記路面に接触しない領域の面積と、
前記タイヤの溝及び前記路面によって包囲される空間の体積とのうちの少なくとも1つを含む。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様において、
前記接地領域の予め決められた部分は、前記タイヤが路面に接触する領域のうち、前記タイヤの進行方向に関して、前方のエッジ及びその近傍の領域と、後方のエッジ及びその近傍の領域との少なくとも一方を含む。
本発明の第5の態様によれば、第1〜第4のうちの1つの態様において、
前記各部分パターンの形状を変更するステップは、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、前記各部分パターンによって発生するノイズの大きさを予め決められたしきい値よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更することを含む。
本発明の第6の態様によれば、第1〜第5のうちの1つの態様において、
前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップは、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、前記互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンによって発生するノイズの大きさを予め決められたしきい値よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させることを含む。
本発明の第7の態様によれば、第1〜第6のうちの1つの態様において、
前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップは、前記互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値に重み付けして合計の変動量を計算することを含む。
本発明の第8の態様によれば、
記憶装置及び処理装置を含み、タイヤのトレッドパターンを生成するトレッドパターン生成装置であって、
前記記憶装置は、初期トレッドパターンと、前記タイヤが路面に接触する領域を示す接地領域とを格納し、
前記処理装置は、
初期トレッドパターン及び前記接地領域を前記記憶装置から読み出し、
前記初期トレッドパターンを、前記タイヤの幅方向において複数の部分パターンに分割し、
前記接地領域に基づいて、前記各部分パターンの形状を示す特性値であって、前記タイヤの周方向に関する特性値の変動量をそれぞれ計算し、
前記各部分パターンの特性値の変動量を変更前よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更し、
互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させ、
前記各部分パターンを互いに結合して前記タイヤのトレッドパターンを生成する。
本発明の第9の態様によれば、
コンピュータによって実行されることにより、タイヤのトレッドパターンを生成するプログラムであって、前記プログラムは、
初期トレッドパターンと、前記タイヤが路面に接触する領域を示す接地領域とを、記憶装置から読み出すステップと、
前記初期トレッドパターンを、前記タイヤの幅方向に複数の部分パターンに分割するステップと、
前記接地領域に基づいて、前記各部分パターンの形状を示す特性値であって、前記タイヤの周方向に関する特性値の変動量をそれぞれ計算するステップと、
前記各部分パターンの特性値の変動量を変更前よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更するステップと、
互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップと、
前記各部分パターンを互いに結合して前記タイヤのトレッドパターンを生成するステップとを含む。
本発明の一態様によれば、トレッドパターンを複数の部分パターンに分割し、各部分パターンの特性値の変動量をそれぞれ低減し、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を低減することにより、従来技術よりも高精度にノイズを低減するようにトレッドパターンを生成することができる。
実施形態に係るトレッドパターン生成システムの構成を示すブロック図である。 第1の比較例に係るトレッドパターン20Aを示す図である。 第2の比較例に係るトレッドパターン20Bを示す図である。 第3の比較例に係るトレッドパターンによるノイズN1〜N3の発生を示す図である。 図4のノイズN1〜N3の波形を示すグラフである。 図1の処理装置1によって実行されるトレッドパターン生成処理を示すフローチャートである。 図6のステップS3における初期トレッドパターンの例示的な分割を示す図である。 図6のステップS5における部分パターンの形状の例示的な変更を示す図であり、(a)は元の部分パターンを示し、(b)は(a)の部分パターンの第1の変更例を示し、(c)は(a)の部分パターンの第2の変更例を示し、(d)は(a)の部分パターンの第3の変更例を示す図である。 図6のステップS4で計算された部分パターンの変動量V1〜V4と、図6のステップS5で変更された形状を有する部分パターンの変動量V1A〜V4Aとを示す図である。 図6のステップS5で変更された形状を有する部分パターンの変動量V1A〜V4Aと、図6のステップS6で変更された位相を有する部分パターンの変動量V2B〜V4Bと、変動量V1A,V2B〜VBを合計した変動量V5とを示す図である。 実施形態に従って変更された各部分パターンによるノイズN11〜N14の発生と、互いに隣接する各一対の部分パターンにより相殺したノイズN15〜N1とを示す図である。 実施形態に従って変更された各部分パターンによるノイズN11〜N14の発生と、合成されたノイズN18とを示す図である。 図6のステップS3における初期トレッドパターンの分割の他の例を示す図である。 実施形態に従って生成された例示的な第1及び第2のトレッドパターンの周波数領域の変動レベルを示すグラフである。
以下、図面を参照して、実施形態に係るトレッドパターン生成システムについて説明する。
図1は、実施形態に係るトレッドパターン生成システムの構成を示すブロック図である。図1のトレッドパターン生成システムは、処理装置1、入力装置2、表示装置3、及び記憶装置4,5を含む。
処理装置1は、バス10、中央処理装置(CPU)11、ランダムアクセスメモリ(RAM)12、及びハードディスクドライブ(HDD)13を含む。処理装置1は、例えば、汎用のコンピュータであってもよく、他の任意の計算装置であってもよい。CPU11、RAM12、及びHDD13は、バス10によって互いに接続されている。HDD13は、図6を参照して後述するトレッドパターン生成処理のプログラムを格納している。CPU11は、トレッドパターン生成処理のプログラムをHDD13から読み出してRAM12上で実行し、これにより、トレッドパターンを生成する。
入力装置2は、キーボード及びマウスなどを含み、ユーザ入力を受ける。
表示装置3は、トレッドパターン生成処理の内容(入力データ、出力データ、及び途中経過など)を表示する。
記憶装置4は、初期トレッドパターン及び接地領域を含む、トレッドパターン生成処理のための入力データを格納している。初期トレッドパターンは、予め与えられたタイヤのトレッドパターンの少なくとも1つの初期値を示す。トレッドパターンは、例えば、路面に接触する構造物(以下、「ブロック」という)の領域と、路面に接触しない構造物(以下、「溝」という)の領域とを含む2次元データ(例えば画像データ)によって表される。トレッドパターンのブロック及び溝は、タイヤの周方向に対応する第1の方向(トレッドパターンの「周方向」ともいう)と、タイヤの幅方向に対応する第2の方向(トレッドパターンの「幅方向」ともいう)とに配列されている。トレッドパターンは、その周方向において、タイヤの1周分の長さを有する。トレッドパターンは、溝の深さを表すために、2次元データに代えて3次元データによって表されてもよい。また、接地領域は、タイヤが路面に接触する領域(フットプリント)を示す。
記憶装置5は、トレッドパターン生成処理の出力データ、すなわち、生成されたトレッドパターンを格納している。記憶装置5に格納されたトレッドパターンは、処理装置1によってさらに処理されてもよい。また、記憶装置5に格納されたトレッドパターンは、他の装置、例えばタイヤの製造装置などに送られてもよい。
処理装置1は、初期トレッドパターンを記憶装置4から読み出すことに代えて、初期トレッドパターンを内部で、例えばランダムに生成してもよい。
次に、図2〜図5を参照して、比較例に係るトレッドパターンによるノイズの発生について説明する。
図2は、第1の比較例に係るトレッドパターン20Aを示す図である。図2等において、X方向はトレッドパターンの幅方向を示し、Y方向はトレッドパターンの周方向を示す。図2のトレッドパターン20Aは、1つ又は複数の形状を有する複数のブロック21,23と、複数の溝22とを含む。複数のブロック21は、トレッドパターンの周方向に沿って4列に配列されている。ブロック23は、トレッドパターンの周方向に沿って1周している。接地領域31は、前述のようにタイヤが路面に接触する領域を示し、複数のブロック21及び複数の溝22を含む。接地領域31は、トレッドパターン20Aの幅以下の幅を有する。接地領域31は、タイヤの進行(すなわちタイヤの回転)によって、トレッドパターン20Aの上で+Y方向に移動する。
接地領域31は、タイヤが路面に接触する領域のうち、タイヤの進行方向に関して、前方のエッジ及びその近傍を含む前方エッジ領域31aと、後方のエッジ及びその近傍を含む後方エッジ領域31bとを含む。タイヤが進行するとき、タイヤは、前方エッジ領域31aにおいて、路面に接触しない状態から路面に接触した状態に変化し、また、後方エッジ領域31bにおいて、路面に接触した状態から路面に接触しない状態に変化する。従って、タイヤが進行するとき、特に、前方エッジ領域31a及び後方エッジ領域31bにおいてノイズが発生しやすいと考えられる。
図2のトレッドパターン20Aによって発生するノイズを評価するために、トレッドパターン20Aを周方向に走査して、トレッドパターン20Aの形状を示す特性値であって、周方向に関する特性値の変動量を計算する。トレッドパターン20Aの特性値は、トレッドパターン20Aと接地領域31の予め決められた部分とが重なる領域における、所定構造物の面積又は体積を示す。ここで、接地領域31の予め決められた部分は、前方エッジ領域31a及び後方エッジ領域31bの少なくとも一方を含む。トレッドパターン20Aの特性値は、前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bにおける、タイヤが路面に接触する領域(すなわちブロック21及び23の領域)の面積を含む。追加又は代替として、トレッドパターン20Aの特性値は、前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bにおける、タイヤが路面に接触しない領域(すなわち溝22の領域)の面積を含んでもよい。追加又は代替として、トレッドパターン20Aの特性値は、前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bにおける、タイヤの溝22及び路面によって包囲される空間の体積を含んでもよい。追加又は代替として、トレッドパターン20Aの特性値は、前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bにおける、タイヤが路面に接触する領域の面積とタイヤが路面に接触しない領域の面積との比を含んでもよい。トレッドパターン20Aの特性値の変動量は、トレッドパターン20Aの周方向のある位置における特性値と、トレッドパターン20Aを周方向に走査するときの特性値の平均値との差又は比として表される。
図2のトレッドパターン20Aでは、各ブロック21は、X方向にほぼ平行な前方エッジ及び後方エッジを有し、かつ、各列のブロック21の前方エッジ及び後方エッジの周方向の位置が一致するように(すなわち、同相に)配列されている。従って、タイヤが回転して、前方エッジ領域31a及び後方エッジ領域31bが各ブロックの前方エッジ及び後方エッジと交差するとき、トレッドパターン20Aの特性値は急激かつ大幅に変動する。トレッドパターン20Aの特性値が急激かつ大幅に変動するとき、タイヤから大きなノイズが発生する。従って、タイヤによって発生するノイズを小さくするために、トレッドパターン20Aの特性値の変動を緩やかかつ小さくすることが求められる。
図3は、第2の比較例に係るトレッドパターン20Bを示す図である。図3のトレッドパターン20Bでは、各ブロック21は、X方向に対して0度より大きく90度より小さい所定角度を有する前方エッジ及び後方エッジを有し、かつ、各列のブロック21の前方エッジ及び後方エッジの周方向の位置が互いに異なるように配列されている。従って、図3のトレッドパターン20Bでは、図2のトレッドパターン20Aの場合よりも、その特性値の変動を緩やかかつ小さくすることができる。
タイヤが一点からなるノイズ源であれば、トレッドパターンの特性値の変動を緩やかかつ小さくすることによって、タイヤによって発生するノイズを小さくすることができる。しかしながら、実際には、前述したように、タイヤが路面に接触する領域における互いに異なる複数の点は、互いに異なる複数のノイズ源として作用する可能性がある。
図4は、第3の比較例に係るトレッドパターンによるノイズN1〜N3の発生を示す図である。図4は、路面42の上で進行するタイヤ41Aを前方から見たところを示す。図4の左側は車両(図示せず)の内側を示し、図4の右側は車両の外側を示す。図4において、タイヤ41Aの右方に、歩行者又は道路の近隣の住民などの観測者51が存在する。タイヤ41Aの内側の領域はノイズ源43Aaとして作用し、タイヤ41Aの外側の領域はノイズ源43Abとして作用する。ノイズ源43Aaによって発生したノイズN1と、ノイズ源43Abによって発生したノイズN2とは、互いに合成されたノイズN3として、観測者51に到達する。
図5は、図4のノイズN1〜N3の波形を示すグラフである。図示の簡単化のために、図5は各ノイズN1〜N3を単一周波数の正弦波として示すが、実際には、各ノイズN1〜N3は複数の周波数成分を含んでもよい。
図5の例は、ノイズN1及びN2を互いに相殺させるために、互いに逆相のノイズN1及びN2を発生するようにタイヤ41Aのトレッドパターンを生成した場合を示す。ノイズ源43a及び43bから等距離の位置であれば、ノイズN1及びN2を互いに相殺することができるが、他の位置、例えば図4の観測者51の位置では、ノイズN1及びN2を互いに相殺することができない。音が静止した空気を伝播すると仮定した場合、各ノイズ源43a及び43bによってそれぞれ発生したノイズN1及びN2は、空気中の音速で、距離の差に応じた遅延時間を有して、観測者51に到達する。例えば、1kHzの音は約34cmの波長を有する。例えば、ノイズN1及びN2が1kHzの周波数を有し、ノイズ源43aから観測者51までの距離がノイズ源43bから観測者51までの距離よりも17cmだけ長い場合、ノイズN1は、ノイズN2の位相に対して半波長分だけ遅れた位相を有して観測者51に到達する。この場合、観測者51の位置においてノイズN1はノイズN2と同相になり、互いに強めあうように合成されたノイズN3が観測者51に到達する。
従って、本発明者は、この問題を解決するために、実際のタイヤに含まれる互いに異なる複数のノイズ源を考慮することにより、上述した比較例よりも高精度にノイズを低減するようにトレッドパターンを生成することを発見した。以下、図6〜図14を参照して、このようなトレッドパターンを生成することができる、本実施形態に係るトレッドパターン生成システムの動作について説明する。
図6は、図1の処理装置1によって実行されるトレッドパターン生成処理を示すフローチャートである。
図6のステップS1において、処理装置1は、記憶装置4から初期トレッドパターンを読み出す。ステップS2において、処理装置1は、記憶装置4から接地領域を読み出す。ステップS3において、処理装置1は、初期トレッドパターンを複数の部分パターンに分割する。
図7は、図6のステップS3における初期トレッドパターンの例示的な分割を示す図である。図7は、記憶装置4から読み出された初期トレッドパターンの周方向の一部をトレッドパターン20として示し、さらに、接地領域31を示す。トレッドパターン20自体は、図2及び図3に示したトレッドパターン20A及び20Bと実質的に同様である。図7の接地領域31もまた、図2及び図3に示した接地領域31と同様である。処理装置1は、トレッドパターン20を、その周方向に沿った複数の直線により、トレッドパターン20の幅よりも小さな幅をそれぞれ有して互いに隣接する複数の部分パターンW1〜W4に分割する。言い換えると、処理装置1は、トレッドパターン20を、前記タイヤの幅方向に複数の部分パターンに分割する。図7の例では、部分パターンW1〜W4の間の境界は、トレッドパターン20の周方向に延在する溝22又はブロック23の上に設けられているが、それに代えて、ブロック21の上に設けられてもよい。
図6のステップS4において、処理装置1は、各部分パターンをトレッドパターン20の周方向に走査して、接地領域31に基づいて、トレッドパターン20の周方向に関する各部分パターンW1〜W4の特性値の変動量をそれぞれ計算する。各部分パターンW1〜W4の特性値の変動量は、図2を参照して説明したトレッドパターン20A全体の特性値の変動量と実質的に同様に計算される。
部分パターンW1の特性値は、部分パターンW1と接地領域31の予め決められた部分とが重なる領域における、所定構造物の面積又は体積を示す。接地領域31の予め決められた部分は、前方エッジ領域31a及び後方エッジ領域31bの少なくとも一方を含む。部分パターンW1の特性値は、部分パターンW1と前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bとが重なる領域における、タイヤが路面に接触する領域(すなわちブロック21及び23の領域)の面積を含む。追加又は代替として、部分パターンW1の特性値は、部分パターンW1と前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bとが重なる領域における、タイヤが路面に接触しない領域(すなわち溝22の領域)の面積を含んでもよい。追加又は代替として、部分パターンW1の特性値は、部分パターンW1と前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bとが重なる領域における、タイヤの溝22及び路面によって包囲される空間の体積を含んでもよい。追加又は代替として、部分パターンW1の特性値は、部分パターンW1と前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bとが重なる領域における、タイヤが路面に接触する領域の面積とタイヤが路面に接触しない領域の面積との比を含んでもよい。部分パターンW1の特性値の変動量は、部分パターンW1の周方向のある位置における特性値と、部分パターンW1を周方向に走査するときの特性値の平均値との差又は比として表される。
接地領域31の予め決められた部分は、前方エッジ領域31a及び/又は後方エッジ領域31bに代えて、接地領域31の前方のエッジ及び/又は後方のエッジであってもよい。この場合、部分パターンW1の特性値は、これらのエッジと重なる構造物の画素数を示す。
部分パターンW2〜W4の特性値の変動量もまた、部分パターンW1の特性値の変動量と同様に計算される。
ステップS5において、処理装置1は、各部分パターンW1〜W4の特性値の変動量を変更前よりも低減するように、各部分パターンW1〜W4の形状を変更する。
図8は、図6のステップS5における部分パターンの形状の例示的な変更を示す図である。図8(a)は元の部分パターンW1を示し、図8(b)は、図8(a)の部分パターンW1の第1の変更例を示し、図8(c)は、図8(a)の部分パターンW1の第2の変更例を示し、図8(d)は、図8(a)の部分パターンW1の第3の変更例を示す図である。図8(b)に示すように、溝22の幅(又はブロック21の間隔)を増減してもよい。図8(c)に示すように、X方向及びY方向に対するブロック21のエッジの角度を増減してもよい。図8(d)に示すように、溝の個数及び/又はブロックの個数を増減してもよい。図8(d)の例では、ブロック21a及び21b、溝22a及び22bを示す。部分パターンW1の特性値の変動量を低減することができるのであれば、図8(b)〜図8(d)に示したものに限定されず、他の任意の形状に変更してもよい。
部分パターンW2〜W4の形状もまた、部分パターンW1の形状と同様に変更される。
図9は、図6のステップS4で計算された部分パターンの変動量V1〜V4と、図6のステップS5で変更された形状を有する部分パターンの変動量V1A〜V4Aとを示す図である。図示の簡単化のため、図9及び図10は、各変動量を、タイヤの1周を周期とする正弦波として示す。ただし、各変動量は、実際には、各部分パターンW1〜W4の形状に応じて、より小さな角度範囲(例えば、ブロック21又は溝22が配列された最小周期に対応する角度範囲)において周期的に変化する、又は非周期的に変化する、より複雑な波形を有する。図9の例では、変動量V1〜V4の振幅が等しいと仮定する。また、図9の各段の縦軸は、ステップS5で変更された形状を有する部分パターンW1の変動量V1Aの振幅を基準として正規化された目盛りを有する。図9に示すように、各部分パターンW1〜W4の変動量V1〜V4は、ステップS5を実行することにより、半分の大きさの変動量V1A〜V4Aに低減される。
図6のステップS6において、処理装置1は、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、ステップS5で変更された形状を有する各部分パターンW1〜W4をタイヤの周方向に沿って相対的に移動させる。言い換えると、処理装置1は、各部分パターンW1〜W4の位相(すなわち、タイヤの周方向の回転角)を変更する。ここで、処理装置1は、例えば、互いに隣接する各一対の部分パターンの特性値の合計の変動量を低減するように、これらの部分パターンの位相を変更する。処理装置1は、例えば、互いに隣接する3つ以上の部分パターンの特性値の合計の変動量を低減するように、これらの部分パターンの位相を変更してもよい。また、トレッドパターン20が、例えばブロック23のみからなる部分パターンのように、位相を変更しても特性値の変動量の低減に影響しない部分パターンを含む場合、処理装置1は、このような部分パターン及びその両側の部分パターンの特性値の合計の変動量を低減するように、これらの部分パターン(実質的には両側の部分パターンのみ)の位相を変更してもよい。
図10は、図6のステップS5で変更された形状を有する部分パターンの変動量V1A〜V4Aと、図6のステップS6で変更された位相を有する部分パターンの変動量V2B〜V4Bと、変動量V1A,V2B〜VBを合計した変動量V5とを示す図である。図10の2段目に示すように、部分パターンW1及びW2の特性値の変動量が互いに相殺するように、部分パターンW2をトレッドパターン20の周方向に沿って移動させる。移動後の部分パターンW2は、変動量V2Bを有する。図10の3段目に示すように、部分パターンW2及びW3の特性値の変動量が互いに相殺するように、部分パターンW3をトレッドパターン20の周方向に沿って移動させる。移動後の部分パターンW3は、変動量V3Bを有する。図10の4段目に示すように、部分パターンW3及びW4の特性値の変動量が互いに相殺するように、部分パターンW4をトレッドパターン20の周方向に沿って移動させる。移動後の部分パターンW4は、変動量V4Bを有する。互いに隣接する各一対の部分パターンの特性値の変動量を互いに相殺することにより、図10の5段目に示すように、合計の変動量V5もゼロになる。なお、図10では、部分パターンW1の位相に他の部分パターンW2〜W4の位相を合わせているが、部分パターンW2〜W4のうちのいずれか又は他の位相に各部分パターンの位相を合わせてもよい。
ステップS6では、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の変動量を完全に相殺することに限定されず、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の変動量を少なくとも部分的に互いに相殺することができればよい。また、各部分パターンW1〜W4の特性値の変動量は、互いに同じ周期を有する場合に限定されず、互いに異なる周期を有する可能性があり、又は非周期的である可能性がある。このような場合においても、ステップS6では、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の変動量を少なくとも部分的に互いに相殺することができればよい。これにより、ステップS6の実行前よりも、合計の変動量V5が低減される。
図6のステップS7において、処理装置1は、ステップS6で変更された位相を有する各部分パターンW1〜W4を互いに結合してタイヤのトレッドパターンを生成する。ステップS8において、処理装置1は、生成されたトレッドパターン全体の合計の変動量が予め決められたしきい値より小さいか否かを判断し、YESのときはステップS10に進み、NOのときはステップS9に進む。しきい値は、トレッドパターン全体によって発生する所望のノイズの大きさに応じて決定される。
図11は、実施形態に従って変更された各部分パターンによるノイズN11〜N14の発生と、互いに隣接する各一対の部分パターンにより相殺したノイズN15〜N1とを示す図である。図12は、実施形態に従って変更された各部分パターンによるノイズN11〜N14の発生と、合成されたノイズN18とを示す図である。図11及び図12は、各部分パターンW1〜W4が互いに異なるノイズ源43a〜43dとして作用する場合を示す。
ノイズ源43a及び43bによってそれぞれ発生したノイズN11及びN12は、互いに合成されたノイズN15として観測者51に到達する。このとき、ステップS5を実行したことにより、各部分パターンW1及びW2の特性値の変動量が低減されているので、各ノイズN11及びN12の大きさも低減されている。また、ステップS6を実行したことにより、部分パターンW1及びW2の特性値の合計の変動量は低減されているので、合成されたノイズN15の大きさも低減されている。
同様に、ノイズ源43b及び43cによってそれぞれ発生したノイズN12及びN13は、互いに合成されたノイズN16として観測者51に到達する。このとき、ステップS5を実行したことにより、各ノイズN12及びN13の大きさは低減され、ステップS6を実行したことにより、合成されたノイズN16の大きさも低減されている。
同様に、ノイズ源43c及び43dによってそれぞれ発生したノイズN13及びN14は、互いに合成されたノイズN17として観測者51に到達する。このとき、ステップS5を実行したことにより、各ノイズN13及びN14の大きさは低減され、ステップS6を実行したことにより、合成されたノイズN17の大きさも低減されている。
前述のように、ステップS6において、互いに隣接する3つ以上の部分パターンの特性値の合計の変動量を低減するようにこれらの部分パターンの位相を変更する場合も同様に、合成されたノイズの大きさを低減することができる。
また、図12に示すように、ノイズ源43a〜43dによってそれぞれ発生したノイズN11〜N14は、トレッドパターン全体の合計のノイズN18として観測者51に到達する。このとき、ステップS5及びS6を実行したことにより、各部分パターンW1〜W4の特性値の合計の変動量が低減されているので、合計のノイズN18の大きさも低減されている。
図11及び図12では、観測者51がタイヤ41の右方(すなわち車両の外部)に存在する場合を示した。ただし、本実施形態によれば、ステップS5及びS6を実行したことにより、観測者51が他の位置、例えば、車両の内部に存在する場合であっても、観測者51に到達する合計のノイズの大きさは低減されている。
図6のステップS8がNOのとき、ステップS9において、処理装置1は、記憶装置4から新たな初期トレッドパターンを読み出し、次いで、ステップS3〜S8を繰り返す。
ステップS8がYESのとき、ステップS10において、処理装置1は、生成されたトレッドパターンを記憶装置5に記憶する。
以上説明したように、図6のトレッドパターン生成処理によれば、トレッドパターンを複数の部分パターンに分割し、各部分パターンの特性値の変動量をそれぞれ低減し、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を低減することにより、従来技術よりも高精度にノイズを低減するようにトレッドパターンを生成することができる。特に、各部分パターンの特性値の変動量をそれぞれ低減することにより、あるノイズ源を含む小領域で発生するノイズの大きさを小さくすることができる。さらに、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を低減することにより、互いに近接したノイズ源を含む領域で発生する合計のノイズの大きさを小さくすることができる。その結果、図4及び図5を参照して説明したように、互いに異なる複数のノイズ源で発生したノイズが強めあう現象が生じにくくなり、タイヤ全体で発生する合計のノイズの大きさも小さくなる。
次に、図13及び図14を参照して、上述した実施形態の変形例について説明する。
図13は、図6のステップS3における初期トレッドパターンの分割の他の例を示す図である。処理装置1は、ノイズを低減しようとしている関心対象の周波数に応じて、初期トレッドパターンを、異なる個数の部分パターンに分割してもよい。
タイヤにおいて、実際には、図11及び図12に示すように4つのノイズ源43a〜43dのみが存在するのではなく、その幅方向に沿った各点がノイズ源として作用する。ただし、互いに近接した複数の点は、実質的に同一のノイズ源とみなすことができる。実質的に同一のノイズ源とみなすことができる距離は、例えば、ノイズの波長に対して半波長以下、例えば10分の1波長に設定される。例えば、ノイズが約34cmの波長(すなわち約1kHzの周波数)を有する場合、その10分の1である3.4cmに各部分パターンの幅を設定してもよい。
図7の場合よりも低い周波数を有するノイズを低減しようとしている場合、図13に示すように、トレッドパターン20を3つの部分パターンW11〜W13に分割してもよい。さらに低い周波数を有するノイズを低減しようとしている場合、トレッドパターン20を2つの部分パターンW21〜W22に分割してもよい。また、関心対象の周波数がタイヤの走行速度に応じて変化する場合には、走行速度に応じて各部分パターンの幅を変えてもよい。このように、処理装置1は、初期トレッドパターンを、その周方向に沿った少なくとも1つの直線により、初期トレッドパターンの幅よりも小さな幅をそれぞれ有して互いに隣接する複数の部分パターンに分割する。
図14は、実施形態に従って生成された例示的な第1及び第2のトレッドパターンの周波数領域の変動レベルを示すグラフである。変動レベルは、トレッドパターン全体の特性値の変動量を周波数領域に変換した値を示す。図14では、300Hzの近傍の周波数帯を「1次周波数帯」として示し、600Hzの近傍の周波数帯を「2次周波数帯」として示し、1200Hzの近傍の周波数帯を「4次周波数帯」として示す。異なるトレッドパターンは、周波数帯に応じて異なる変動レベルを有する可能性がある。図14の例では、1次周波数帯では、第1及び第2のトレッドパターンは、ほぼ同じ変動レベルを有する。また、2次周波数帯では、第2のトレッドパターンが第1のトレッドパターンよりも小さな変動レベルを有する。また、4次周波数帯では、第1のトレッドパターンが第2のトレッドパターンよりも小さな変動レベルを有する。
処理装置1は、図6のステップS5を実行するとき、ノイズを低減しようとしている所望の周波数に応じて、各部分パターンの形状を最適化してもよい。この場合、処理装置1は、各部分パターンの特性値の変動量を、高速フーリエ変換などにより周波数領域に変換する。さらに、処理装置1は、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、各部分パターンによって発生するノイズを予め決められたしきい値よりも低減するように、各部分パターンの形状を変更する。
同様に、処理装置1は、図6のステップS6を実行するとき、ノイズを低減しようとしている所望の周波数に応じて、各部分パターンの位相を最適化してもよい。この場合、処理装置1は、各部分パターンの特性値の変動量を、高速フーリエ変換などにより周波数領域に変換する。さらに、処理装置1は、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンによって発生するノイズを予め決められたしきい値よりも低減するように、各部分パターンをタイヤの周方向に沿って相対的に移動させる。
処理装置1は、1つ又は複数の周波数帯における変動レベルに基づいて、トレッドパターンの形状に関連付けられた所定の目的関数値を計算する。目的関数値は、各周波数帯における変動レベルの各合計エネルギー又は各ピーク値に基づいて計算される。本明細書では、各特定周波数帯における変動レベルの各合計エネルギーを、「POAL(partial overall level)値」ともいう。また、全周波数帯における変動レベルの合計エネルギーを、「OAL(overall level)値」ともいう。
ノイズを低減しようとしている所望の周波数に応じて各部分パターンの形状又は位相を最適化する場合、最適化の内容に応じて、処理装置1は、さまざまな制約条件のもとで、さまざまな目的関数を用いることができる。例えば、以下の制約条件及び目的関数を使用してもよい。
(1)1次周波数帯、2次周波数帯、及び4次周波数帯のすべてにおいてPOAL値をしきい値以下にする制約条件のもとで、いずれかの周波数帯のPOAL値からなる目的関数を最小化する。この場合、1次、2次、4次周波数帯のうち、特にノイズが目立つ周波数帯において、ノイズの大きさを低減することができる。
(2)2次周波数帯においてPOAL値を初期トレッドパターンのPOAL値の80%以下に低減し、4次周波数帯においてPOAL値を初期トレッドパターンのPOAL値の110%以下に低減する制約条件のもとで、2次周波数帯のPOAL値からなる目的関数を最小化する。この場合、4次周波数帯のノイズが多少増加しても、2次周波数帯のノイズを特に低減することができる。
(3)2次周波数帯においてPOAL値を初期トレッドパターンのPOAL値の90%以下に低減し、全周波数帯のOAL値を初期トレッドパターンのOAL値以下に低減する制約条件のもとで、2次周波数帯のPOAL値からなる目的関数を最小化する。この場合、2次周波数帯のノイズを特に低減するが、ただし、全周波数帯のノイズを初期トレッドパターンのノイズよりも増加させない。
(4)1次周波数帯のPOAL値に0.1の重み付け係数を設定し、2次周波数帯のPOAL値に0.5の重み付け係数を設定し、4次周波数帯のPOAL値に0.4の重み付け係数を設定して総和した目的関数を最小化する。この場合、1次周波数帯、2次周波数帯、及び4次周波数帯を考慮するが、4次周波数帯よりも2次周波数帯を重視し、1次周波数帯はあまり重視しない。
(5)1次周波数帯のPOAL値に0.1の重み付け係数を設定し、2次周波数帯のPOAL値に0.5の重み付け係数を設定し、4次周波数帯のPOAL値に0.4の重み付け係数を設定して総和した目的関数を、各部分パターンの形状(ステップS5)又は位相(ステップS6)を変化させながら、一定回数又は一定時間にわたって反復的に計算する。この場合、目的関数値が何らかの目標値に達しなくても、一定回数又は一定時間で終了し、そのなかで最適なものを選択することができる。
(6)1次周波数帯、2次周波数帯、及び4次周波数帯のすべてにおいてピーク値をしきい値以下にする制約条件のもとで、いずれかの周波数帯のピーク値からなる目的関数を最小化する。この場合、各周波数帯のPOAL値ではなく、ピーク値を低減することができる。
例えば、2次周波数帯において初期トレッドパターンのPOAL値よりも小さなPOAL値を有するトレッドパターンを生成する場合は、2次周波数帯の変動レベルに注目しつつ、他の目標も達成できるような目的関数を用いてもよい。
また、制約条件又は目的関数値がしきい値に達していなくても、しきい値にどの程度近いかを示す評価値を計算し、この評価値に基づいてトレッドパターンを生成してもよい。例えば、2次周波数帯においてPOAL値を初期トレッドパターンのPOAL値の80%以下に低減する制約条件のもとで、4次周波数帯のPOAL値からなる目的関数を最小化してもよい。この場合、4次周波数帯のPOAL値が初期トレッドパターンのPOAL値の110%以下となれば上述の(2)の制約条件を満たすことができる。一方、4次周波数帯のPOAL値が110%以上の解しか見つからなくても、制約条件のもとで目的関数値を最小化することができる。
各周波数帯の変動レベル(例えば、そのPOAL値又はピーク値)は、それぞれ制約条件及び目的関数のいずれかに適宜に設定される。しきい値以下に低減することが必須である周波数帯の変動レベルは、制約条件として設定される。一方、できるだけ低減することが望ましい周波数帯の変動レベルは、目的関数として設定される。
実際には、ノイズ性能以外の他の性能との関係から、例えば、各部分パターンの形状又は位相の変更が許容される範囲が設計上の制約として与えられ、これが制約条件(すなわち、最適化の前提条件)となる。
上に例示した制約条件及び目的関数は、他の任意の組み合わせで用いられてもよい。
処理装置1は、図6のステップS8において、ノイズを低減しようとしている所望の周波数に応じて、周波数領域において変動レベルをしきい値と比較してもよい。この場合、処理装置1は、生成されたトレッドパターン全体の合計の変動量を、高速フーリエ変換などにより周波数領域に変換する。さらに、処理装置1は、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、変動レベルが予め決められたしきい値よりも低いか否かを判断する。
これにより、所望の周波数帯に応じて最適化されたトレッドパターンを生成することができる。
別の変形例として、処理装置1は、図6のステップS6において、互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値に重み付けして合計の変動量を計算することを含む。タイヤの外側の部分パターンで発生したノイズのほうが、タイヤの内側の部分パターンで発生したノイズよりも、例えば図4に示す観測者51に到達しやすいと考えられる。従って、タイヤの外側の部分パターンに対して、タイヤの内側の部分パターンの重み係数よりも大きな重み係数を設定し、合計の変動量を計算してもよい。これにより、タイヤによって発生するノイズを高精度に低減することができる。
以上に説明したトレッドパターン生成方法及びプログラムは、トレッドパターンを有する任意のタイヤ、例えば、空気入りタイヤ、非空気式タイヤ、及び樹脂タイヤに適用可能である。
1…処理装置、
2…入力装置、
3…表示装置、
4,5…記憶装置、
10…バス、
11…中央処理装置(CPU)、
12…ランダムアクセスメモリ(RAM)、
13…ハードディスクドライブ(HDD)、
20…トレッドパターン、
21,21a,21b,23…ブロック、
22,22a,22b…溝、
31…接地領域、
31a…前方エッジ領域、
31b…後方エッジ領域、
41…タイヤ、
42…路面、
43a〜43d…ノイズ源、
W1〜W4,W11〜W13,W21〜W22…部分パターン。

Claims (9)

  1. コンピュータによりタイヤのトレッドパターンを生成するトレッドパターン生成方法であって、
    初期トレッドパターンと、前記タイヤが路面に接触する領域を示す接地領域とを、記憶装置から読み出すステップと、
    前記初期トレッドパターンを、前記タイヤの幅方向において3個以上の複数N個の部分パターンに分割するステップと、
    前記接地領域に基づいて、前記各部分パターンの形状を示す特性値であって、前記タイヤの周方向に関する特性値の変動量をそれぞれ計算するステップと、
    前記各部分パターンの特性値の変動量を変更前よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更するステップと、
    互いに隣接するN個未満の少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップと、
    前記複数N個の部分パターンを互いに結合して前記タイヤのトレッドパターンを生成するステップとを含み、
    前記各部分パターンの特性値の変動量は、1つの部分パターンの周方向のある位置における特性値と、当該1つの部分パターンを周方向に走査するときの特性値の平均値との差又は比を表す、
    トレッドパターン生成方法。
  2. 前記初期トレッドパターンを前記複数N個の部分パターンに分割するステップは、前記初期トレッドパターンを、ノイズ低減対象の周波数に応じて異なる個数の部分パターンに分割することを含む、
    請求項1記載のトレッドパターン生成方法。
  3. 前記各部分パターンの特性値は、前記各部分パターンと前記接地領域の予め決められた部分とが重なる領域における、
    前記タイヤが前記路面に接触する領域の面積と、
    前記タイヤが前記路面に接触しない領域の面積と、
    前記タイヤの溝及び前記路面によって包囲される空間の体積とのうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1又は2記載のトレッドパターン生成方法。
  4. 前記接地領域の予め決められた部分は、前記タイヤが路面に接触する領域のうち、前記タイヤの進行方向に関して、前方のエッジ及びその近傍の領域と、後方のエッジ及びその近傍の領域との少なくとも一方を含む、
    請求項3記載のトレッドパターン生成方法。
  5. 前記各部分パターンの形状を変更するステップは、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、前記各部分パターンによって発生するノイズの大きさを予め決められたしきい値よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更することを含む、
    請求項1〜4のうちの1つに記載のトレッドパターン生成方法。
  6. 前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップは、予め決められた少なくとも1つの周波数帯において、前記互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンによって発生するノイズの大きさを予め決められたしきい値よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させることを含む、
    請求項1〜5のうちの1つに記載のトレッドパターン生成方法。
  7. 前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップは、前記互いに隣接する少なくとも2つの部分パターンの特性値に重み付けして合計の変動量を計算することを含む、
    請求項1〜6のうちの1つに記載のトレッドパターン生成方法。
  8. 記憶装置及び処理装置を含み、タイヤのトレッドパターンを生成するトレッドパターン生成装置であって、
    前記記憶装置は、初期トレッドパターンと、前記タイヤが路面に接触する領域を示す接地領域とを格納し、
    前記処理装置は、
    初期トレッドパターン及び前記接地領域を前記記憶装置から読み出し、
    前記初期トレッドパターンを、前記タイヤの幅方向において3個以上の複数N個の部分パターンに分割し、
    前記接地領域に基づいて、前記各部分パターンの形状を示す特性値であって、前記タイヤの周方向に関する特性値の変動量をそれぞれ計算し、
    前記各部分パターンの特性値の変動量を変更前よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更し、
    互いに隣接するN個未満の少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させ、
    前記N個未満の部分パターンを互いに結合して前記タイヤのトレッドパターンを生成し、
    前記各部分パターンの特性値の変動量は、1つの部分パターンの周方向のある位置における特性値と、当該1つの部分パターンを周方向に走査するときの特性値の平均値との差又は比を表す、
    トレッドパターン生成装置。
  9. コンピュータによって実行されることにより、タイヤのトレッドパターンを生成するプログラムであって、前記プログラムは、
    初期トレッドパターンと、前記タイヤが路面に接触する領域を示す接地領域とを、記憶装置から読み出すステップと、
    前記初期トレッドパターンを、前記タイヤの幅方向に3個以上の複数N個の部分パターンに分割するステップと、
    前記接地領域に基づいて、前記各部分パターンの形状を示す特性値であって、前記タイヤの周方向に関する特性値の変動量をそれぞれ計算するステップと、
    前記各部分パターンの特性値の変動量を変更前よりも低減するように、前記各部分パターンの形状を変更するステップと、
    互いに隣接するN個未満の少なくとも2つの部分パターンの特性値の合計の変動量を移動前よりも低減するように、前記各部分パターンを前記タイヤの周方向に沿って相対的に移動させるステップと、
    前記N個未満の部分パターンを互いに結合して前記タイヤのトレッドパターンを生成するステップとを含み、
    前記各部分パターンの特性値の変動量は、1つの部分パターンの周方向のある位置における特性値と、当該1つの部分パターンを周方向に走査するときの特性値の平均値との差又は比を表す、
    プログラム。
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