JP4185098B2 - 伝送信号解析プログラム、方法及び装置 - Google Patents

伝送信号解析プログラム、方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、動作周波数がギガヘルツを越えるCPUを実装した回路ボードの伝送信号を解析する伝送信号解析方法、プログラム及び装置に関し、特に100ビット程度のランダム信号を使用した3次元電磁界解析により伝送信号を解析する伝送信号解析プログラム、方法及び装置に関する。
近年、コンピュータにあっては、情報処理速度を上げるため、その制御の中心であるCPUの動作周波数を高くして短時間に膨大な制御信号を伝送させ、制御時間を短くして計算時間の短縮が行われている。例えばCPUの動作周波数は、2001年には1GHzであったものが、2002年には2GHzとなり、更に2003年には3GHzになろうとしている。ところがCPUの動作周波数が高くなることにより無視できない問題が出てきた。それが反射ノイズである。
一般に、図1のような送電端102からの長さlの有限長の線路100の受電端104に負荷インピーダンスZrを接続した場合、電圧波および電流波は正の方向に伝搬して行く入射波とその逆の方向に伝搬していく反射波が同時に存在する。
ここで受電端104に信号が到達した時の電圧をVa、受電端104で発生した反射電圧をVrとすると、線路100の特性インピーダンスがZ0であれば
Vr/Va=(Zr−Z0)/(Zr+Z0)=m (1)
但し、mは受電端における反射係数
が成り立つ。受電端104の反射波は送電端102に戻り、そこで再び反射し受電端104に向かう。反射係数mが0でない限り、これを繰り返すことになる。
図2は、図1における送電端102の電圧Vaと受電端104の電圧Vrの反射による変化を示す。送電時刻をt0とすると、線路100の伝搬遅延時間τdだけ遅れて受電端104に信号が到達する。このとき受電端104の電圧Vrは送電端102からの入射波の電圧Vaに反射波の電圧を加算した電圧になる。
この時の反射波も配線の伝搬遅延時間τdだけ遅れて送電端102に到達し反射する。反射波はインピーダンスにより負にもなるため反射波を重ねていくにつれて受電端102の電圧Vrは送電端102から送出した電圧Vaに落ち着く。
伝送信号の周波数が低いときは、受電端104の負荷Zrも感度の遅いものが使用されるのが一般的である。即ち図3(B)及び図4(B)のように、時刻t1で負荷の感度が有効になる前に、図3(A)のように反射が繰り返されて受電端の電圧Vrが一定電圧に落ち着くか、また図4(A)のように、時刻t1までの信号の立上り時間中に受電端の電圧Vrの反射が落ち着き一定電圧になるため、負荷が誤動作することはない。
しかし、CPUの動作周波数を高くした場合には、これに応じて感度の高い負荷が使用され、クロックで決まる1つの信号の幅もより短くなる。すると図5(A)のように反射が繰り返しているときに図5(B)のように負荷が感応して誤動作することになる。
例えば送電端から「111」と送った場合、図5(A)のように受信端の電圧が変動し、図5(B)のように、負荷は「101」と誤ってしまう。このように、近年、CPUの動作周波数がGHzを越えるようになり、正常動作させるために伝送波形の反射ノイズの影響を無視できなくなってきている。
そこで100ビットほどのビット列からなるランダム信号を入力して受電端の信号波形を3次元電磁界解析により解析して確認する方法がある。そのなかでも特にアイパターン解析がよく知られている。
CPUを搭載したプリント基板の伝送路における信号伝送の問題点として、伝送波形には必ず反射ノイズが発生する。そのためビット1,0の信号の並びによっては反射ノイズが重なり合い、誤動作するレベルに達する場合がある。
アイパターン解析は100ビットほどのビット列からなるランダム信号の並びを入力波形とし、その信号の伝送結果として得られた受信端での信号波形を1ビットごと重ねあわせて表示し、表示上では1ビット分の長さにすることで反射ノイズの影響を受けた伝送波形の良否を観測しやすくしたものである。
EP 1083501 A1 特開2000−35984 US 2002/0032555 A1 特開2002−163320EP
しかしながら、このような反射ノイズの影響を受けた伝送波形の良否の観測をシミュレーションで行おうとすると、100ビットという非常にたくさんの信号を入力するため、シミュレーションによる解析時間が例えば数時間もかかってしまうという問題がある。
通常、配線の回路解析は、解析しようとする配線を電子回路部品である抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスCでモデル化しているが、CPUの動作周波数が1GHz以上になると、配線の表面に電流が集中する表皮効果の影響、配線とグランド間の結合により発生する誘電損、更に配線以外の場所を伝播する電磁波の影響が無視できなくなり、例えばSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)として知られた汎用電子回路シミュレータでは対応できない。
このため近年にあっては、3次元電磁界解析を行うシミュレータが用いられている。3次元電磁界解析は、マクスウェルの方程式に立ち返って直接的に電磁界を計算するものであり、信号の発生源から電磁波がどのように伝わるのかを、配線部分やそれ以外のところの電磁界を計算し、最後に電圧や電流の表現に表示することにより、高周波の影響を含んだ解析が実現できる。
3次元電磁界解析の手法には、様々な手法があるが、マクスウェルの方程式を直接時間
と空間で離散化する有限差分時間領域法(FDTD:Finite Difference Time−Domain Method)が汎用性が高く、並列計算も可能であり、コンピュータシミュレーションに適している。
しかしながら、有限差分時間領域法FDTDを用いたシミュレータにあっては、3次元の解析空間を直交座標系を使って微細な直方体(セル)に分割しマクスウェルの方程式を適用して解いていくため、解析空間を分割する微細なセル数が百万オーダーという膨大な数となり、1つの信号の解析についてもかなりの計算時間がかかる。
これに加えアイパターン解析のためには、100ビットほどのビット列からなるランダム信号の並びを入力波形として3次元電磁解析に亘って解析を行なうため、高性能のコンピュータを使用しても数時間にも及ぶ計算時間を必要とし、シミュレータとしては時間がかかりすぎる問題がある。
本発明は、3次元電磁界解析を必要とする配線モデルを対象にアイパターンの生成に必要なビット数の多いランダムな信号の解析結果が短時間で効率良く得られる伝送信号解析プログラム、方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は、伝送信号解析プログラムを提供する。本発明の伝送信号解析プログラムは、コンピュータに、
回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う送電端及び受電端で構成される配線モデルを指定するステップと、
送電端に信号パターンを入力した際に受電端で受信される出力波形を解析して生成する解析ステップと、
所定ビット数のランダム信号のビットに応じて出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された出力波形を所定ビット数分生成する出力波形生成ステップと、
所定ビット数分の出力波形を合成してランダム信号を送電端に入力した際に受電端で受信される出力波形を生成する波形合成ステップと、
を実行させることを特徴とする。
ここで配線モデルを指定するステップは、受電端に配線及び負荷が接続される。また解析ステップは、送電端に0から1に変化する信号パターンを入力した際に受電端で受信される第1出力波形を解析して生成すると共に、送電端に1から0に変化する信号パターンを入力した際に受電端で受信される第2出力波形を解析して生成することを特徴とする。
本発明の伝送信号解析方法によれば、0から1、1から0に変化する2種類の信号について反射ノイズが落ち着くまでの時間分だけ解析し、アイパターン表示に必要なビット数の多いランダム信号の受電端での信号波形を2種類の信号の解析結果を合成することにより短時間で得ることができる。
本願発明は、本願発明者による次のような知見に基づいている。まずアイパターンを表示するために入力するランダム信号を分解してみると、0から1、1から0に変化する2種類の基本的な信号であることがわかる。したがって、これら2種の信号について時間をずらして合成することによってランダムな入力信号を再現できることがわかる。同様のことは伝送後の受電端での波形についてもいえる。
即ち、0から1、1から0に変化する2種類の基本的な入力信号を解析して得られた受電端の出力信号波形は、100ビットのランダム信号の伝送結果として得られた出力信号
波形を分解した基本的な信号といえる。したがってランダム信号のビット位置に合わせ解析で得られた2種類の基本的な出力信号波形を合成することで、100ビットのランダム信号の伝送結果が簡単に得られる。
ここで、解析ステップは、反射ノイズが静定する時間分の出力波形を解析して生成する。例えば解析ステップは、信号伝送時間の数倍分の出力波形を解析して生成する。
これは第1及び第2入力信号パターンを入力したときの受電端での出力信号波形の反射ノイズは、伝送線路を2〜3回往復すると無視することのできるレベルになる。そこで伝送線路を3回往復するところまで信号を解析し、あとは最終電圧をそのまま継続していれば良く、解析時間がこれだけで済む。
解析ステップは、信号伝送時間の数倍分の出力波形を解析して生成する。解析ステップは、配線モデルの3次元電磁界解析によりの出力波形を生成する。また解析ステップは、配線モデルの伝送クロック周波数を1GHz以上として出力波形を解析する。
この3次元電磁界解析は、本発明にあっては、第1及び第2入力信号パターンを入力して伝送線路を2〜3回往復する時間だけで済み、従来、数時間を要したものが、30分程度といった短時間で解析できる。
出力波形生成ステップは、所定ビット数のランダム信号のビット1で第1出巾波形を選択すると共にビット0で第2出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された第1出力波形又は第2出力波形を所定ビット数分生成する。
波形合成ステップは、ランダム信号のビット周期毎に反転し、且つ各反転タイミングにおける1又は複数の出力波形の正又は負の変化分の総和を波形変化量とする合成波形を生成する。ランダム信号は100ビットを越えるビット列である。出力波形生成ステップのランダム信号は100ビットを越えるビット列である。
本発明の伝送信号解析方法は、更に、アイパターン表示部26により、波形合成により生成された出力波形からアイパターンを生成して表示するアイパターン表示ステップを設けたことを特徴とする。
本発明は、伝送信号解析方法を提供する。この伝送解析方法は、
回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う送電端及び受電端で構成される配線モデルを指定するステップと、
送電端に信号パターンを入力した際に受電端で受信される出力波形を解析して生成する解析ステップと、
所定ビット数のランダム信号のビットに応じて出力渡形を選択して、各ビット位置を起点に選択された出力波形を所定ビット数分生成する出力波形生成ステップと、
所定ビット数分の出力波形を合成してランダム信号を送電端に入力した際に受電端で受信される出力波形を生成する波形合成ステップと、
を備えたことを特徴とする。
本発明は伝送信号解析装置を提供する。本発明の伝送信号解析装置は、回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う送電端及び受電端で構成される配線モデルを指定する配線モデル指定部と、送電端に信号パターンを入力した際に受電端で受信される出力波形を解析して生成する解析部と、所定ビット承のランダム信号のビットに応じて前記出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された出力波形を所定ビット数分生成する出力波形生成部と、所定ビット数分の出力波形を合成してランダム信号を送電端に入力した際に受
電端で受信される出力波形を生成する波形合成部とを備えたことを特徴とする。
なお、本発明の伝送信号解析方法及び装置の詳細は、伝送信号解析プログラムの場合と基本的に同じになる。
本発明によれば、0から1及び1から0に変化する2種類の信号について、配線モデルを対象に反射ノイズが落ち着くまでの時間分だけ3次元電磁界解析を行って、受電端での反射ノイズの影響を受けた出力波形を生成し、この2種類の出力波形を用いてアイパターンの表示に必要なビット数の多いランダム信号の受電端での信号波形を生成して合成することにより、ビット数の多いランダム信号を受電端で見た反射ノイズの影響を受けた信号波形の解析結果を短時間で得ることができる。
即ち、従来のランダム信号のビット数分の3次元電磁界解析に必要な例えば数時間といった解析時間に対し、本発明にあっては2種類の入力信号について伝送路を2〜3往復する程度の時間に亘る3次元電磁界解析で済むことから、例えば30分程度の処理時間で済み、従来に比べ約10分の1の処理時間で解析結果を得てアイパターンを表示することができる。
[図1]一般的な線路モデルの説明図;
[図2]反射ノイズの影響を受けた送電端と受電端の各電圧のタイムチャート;
[図3]送電端の入力信号をステップ変化させた際の動作周波数が低く負荷の応答も遅い場合の受電端電圧と負荷動作のタイムチャート;
[図4]電端の入力信号をランプ変化させた際の動作周波数が低く負荷の応答も遅い場合の受電端電圧と負荷動作のタイムチャート;
[図5]送電端の入力信号をステップ変化させた際の動作周波数が高く負荷の応答も早い場合の受電端電圧と負荷動作のタイムチャート;
[図6]本発明の実施形態を示した機能構成のブロック図;
[図7]本発明が適用されるコンピュータのハードウェア環境のブロック図;
[図8]本発明で伝送信号の解析を行う回路ボードと配線モデルの説明図;
[図9]図9は伝送信号解析に使用するランダム信号を分解したタイムチャート;
[図10]本発明の伝送信号解析で使用する二種類の基本的な入力信号パターンのタイムチャート;
[図11]0から1に変化する第1入力信号パターンを送電端に入力した線路モデルの3次元電磁界解析で生成された第1出力信号パターンのタイムチャート;
[図12]1から0に変化する第2入力信号パターンを送電端に入力した線路モデルの3次元電磁界解析で生成された第2出力信号パターンのタイムチャート;
[図13]ランダム信号の各ビットタイミングに合わせて生成した受電端での出力信号のタイムチャートとその合成出力信号のタイムチャート;
[図14]図13について各ビット出力信号の合成方法を示したタイムチャート;
[図15]図13の合成出力信号から生成されたアイパターンの説明図;
[図16]本発明による伝送信号解析処理のフローチャート;
図6は、本発明による伝送信号解析装置の実施形態を示した機能構成のブロック図である。図6において、伝送信号解析装置10は、配線モデル指定部14、3次元電磁界解析部16、第1解析部18、第2解析部20、出力波形生成部22、出力波形合成部24、アイパターン表示部26及びメモリ28で構成される。
ここで第1解析部18及び第2解析部20は3次元電磁界解析部16の機能として設けられている。配線モデル指定部14は、回路設計データファイル12に格納されたプリント基板などの回路ボードの設計情報の中から、伝送信号の解析を行う配線モデルを指定する。配線モデルとは、ドライバなどの出力となる送信端を配線の一方に接続し、配線の他方に負荷が接続された受電端で構成されるモデルである。
3次元電磁界解析部16は、例えばマクスウェルの方程式を直接、時間と空間で離散化する有限差分時間領域法(FDTD)を実行するシミュレータが使用される。このような3次元電磁界解析部16を構成するシミュレータとしては、例えば富士通株式会社製の「電磁波解析ソフトウェアFJ−FDTD」などを使用することができる。
3次元電磁界解析部16に設けられた第1解析部18は、配線モデルの送電端に0から1に変化する第1入力信号パターンを入力した際に配線モデルの受電端で受信される第1出力波形を、3次元電磁界解析により生成する。第2解析部20は、配線モデルの送電端に0から1に変化する第2入力信号パターンを入力した際に、配線モデルの受電端で受信される第2出力波形を3次元電磁界解析により生成する。
出力波形生成部22は、例えば100ビットのアイパターン作成用のランダム信号におけるビット1で、第1解析部18で生成された第1出力波形を選択すると共に、ビット0で第2解析部20で生成された第2出力波形を選択して、ランダム信号の各ビット1を起点に、選択された第1出力波形または第2出力波形をランダム信号のビット数分、生成する。
出力波形合成部24は、出力波形生成部22で生成された擬似ランダム信号のビット数分、例えば100ビット分の出力波形を合成して、配線モデルの送電端にランダム信号を入力した際に受電端で受信される出力波形を生成する。アイパターン表示部26は、出力波形合成部24で得られた100ビットのランダム信号に続いて、配線モデルの受電端で受信された反射ノイズの影響を受けた出力波形を1ビット幅に重ねてアイパターンを作成し、ディスプレイユニット30にアイパターンを表示する。
図6における本発明の伝送信号解析装置10は、例えば図7のようなコンピュータのハードウェア資源により実現される。図4のコンピュータにおいて、CPU100のバス101にはRAM102、ハードディスクコントローラ(ソフト)104、フロッピィディスクドライバ(ソフト)110、CD−ROMドライバ(ソフト)114、マウスコントローラ118、キーボードコントローラ122、ディスプレイコントローラ126、通信用ボード130が接続される。
ハードディスクコントローラ104はハードディスクドライブ106を接続し、本発明の伝送信号解析処理を実行するプログラムをローディングしており、コンピュータの起動時にハードディスクドライブ106から必要なプログラムを呼び出して、RAM102上に展開し、CPU100により実行する。
フロッピィディスクドライバ110にはフロッピィディスクドライブ(ハード)112が接続され、フロッピィディスク(R)に対する読み書きができる。CD−ROMドライバ114に対しては、CDドライブ(ハード)116が接続され、CDに記憶されたデータやプログラムを読み込むことができる。
マウスコントローラ118はマウス120の入力操作をCPU100に伝える。キーボードコントローラ122はキーボード124の入力操作をCPU100に伝える。ディスプレイコントローラ126は表示部128に対して表示を行う。通信用ボード130は無線を含む通信回線132を使用し、インターネット等のネットワークを介して通信を行う。
図8は、図6の伝送信号解析装置10で伝送信号の解析を行う回路ボードと配線モデルの説明図である。図8(A)は伝送信号解析対象となる回路ボード32の一例である。この回路ボード32にはCPU34が搭載されており、CPU34に対してはブリッジ35−1,35−2が設けられ、例えばブリッジ35−2からはバス36が引き出され、ハードディスクドライブを接続するHDDコネクタ38に接続されている。
このような回路ボード32の設計情報は、図6の回路設計データファイル12にCADによる設計作業を通じて作成されて予め格納されている。図8(B)は、図8(A)の回路ボード32におけるバス36の配線モデル40を取り出している。
この配線モデル40は、バス36に含まれる1本の線路46の一端にドライバ42が配置され、ドライバ42の出力端を送電端44とし、線路46の他方に負荷48を接続し、負荷48の接続点を受電端50としている。
このような配線モデル40における線路46の線路長、送電端44のドライバ42、更に受電端50の負荷48、更に線路46の周囲の回路要素が、全て回路設計データファイル12から配線モデル指定部14の指定により、3次元電磁界解析部16に対し3次元電磁界解析に必要な所定のパラメータとして入力される。
このような配線モデル40の入力を受けた3次元電磁界解析部16は、例えば有限差分時間領域法(FDTD)の場合にあっては、配線モデル40の線路46に3次元の解析空間を設定し、この解析空間について直交座標計を使って微細な直方体(セル)に分割し、マクスウェルの方程式により、送電端44から信号を入力した場合に受電端50に対し電磁波がどのように伝わるかを線路46の部分やその周囲の電磁界を計算し、最後に受電端50における電圧(または電流)の表現に表示する。
図9は、本発明の伝送信号解析に使用するランダム信号を分解したタイムチャートである。図9(A)は、図8(B)のような配線モデル40の送電端44に入力して受電端50における反射ノイズの影響を受けた波形を求め、この波形からアイパターンを表示する
ために使用するランダム入力信号Eiの先頭の8ビット部分を取り出している。
アイパターン表示に使用するランダム入力信号Eiは、通常は100ビット程度のビット長を持っている。本発明にあっては、このような100ビットのランダム入力信号Eiを使用せず、ランダム入力信号Eiの基本的な信号パターンである0から1に変化する第1入力信号パターンと、逆に1から0に変化する第2入力信号パターンの2種類について、図8(B)のような配線モデル40を対象に3次元電磁界解析を行う。
この3次元電磁界解析により、受電端50における反射ノイズの影響を受けた第1出力波形及び第2出力波形を生成し、2種類の3次元電磁界解析結果として得られた出力波形を合成することにより、本来得ようとしている100ビット分のランダム入力信号Eiを配線モデル40の送電端44に入力して、受電端50で得られる反射ノイズの影響を受けた出力波形を得るようにする。
ここで図9(A)の100ビットとなる入力信号Eiを分解してみると、図9(B)〜(H)に示すような第1ビット分解信号E1〜第7ビット分解信号E7を合成した信号であることが分かる。この場合の第1ビット分解信号E1〜第7ビット分解信号E7の合成は、排他論理和(EXOR)としての合成となる。
このようにランダム入力信号Eiを分解した各ビット分解信号を見てみると、図10(A)の0から1に変化する第1入力信号パターンと、図10(B)の1から0に変化する第2入力信号パターンの2種類の基本的な信号であることが分かる。
この図10(A)(B)に示す2種類の信号について、ビット1で第1入力信号パターンを選択し、ビット0で第2入力信号パターンを選択し、各ビットタイミングごとに時間をずらして合成することによって、図9(A)のようなランダム入力信号Eiを再現することができる。
このようなランダム入力信号Eiが第1入力信号パターンと第2入力信号パターンについて時間をずらして合成して再現できるということを、伝送後の出力波形について適用すると、同じように考えることができる。
図11は、図11(A)の第1信号パターンを図8(B)の配線モデル40の送電端44に入力し、図2の第1解析部18により3次元電磁界解析を行って得られた受電端50における第1解析出力パターンを、図11(B)に示している。
図12は、同様に図12(A)の第2信号パターンを受電端44に入力して、図2の第2解析部20による3次元電磁界解析により受電端50で得られる第2解析出力パターンを、図12(B)に示している。
このような3次元電磁界解析処理により得られた2種類の反射ノイズの影響を受けた解析出力パターンについて、図9のランダム入力信号Eiの場合と同様、図11(B)の第1解析出力パターンと図12(B)の第2解析出力パターンの2種類について、時間をずらして合成することによって、100ビットのランダム入力信号Eiを伝送して、受電端50で得られた反射ノイズの影響を受けたアイパターン表示に必要な出力波形を生成することができる。
図13は、図9(A)のランダム入力信号Eiの各ビットタイミングに合わせて生成した図8(B)の配線モデル40の受電端50における出力信号とそれらの合成出力信号のタイムチャートである。
まず図13(A)の第1ビット出力信号E101は、図9(A)のランダム入力信号Eiの第1ビットがビット1であることから、図10(B)の第1解析出力パターンを選択する。次の図13(B)の第2ビット出力信号E102にあっては、図9(A)のランダム入力信号Eiの2ビット目がビット0であることから、図12(B)の第2解析出力パターンが選択され、第1ビット出力信号E101に対し、1ビット時間をずらした形で生成する。
以下、第3ビット、第4ビット、第5ビット、第6ビット、第7ビットについても、図13(C)〜(G)のように、ランダム入力信号Eiにおけるビット「110010」に対応して図10(B)の第1解析出力パターンまたは図8(B)の第2解析出力パターンを選択し、それぞれ1ビットずつずらして生成する。
このようにして擬似ランダム信号Eiの1ビット目から最後の100ビット目について、同様にして時間をずらして、第1解析出力パターンまたは第2解析出力パターンを選択した出力信号の生成を行う。なお、図13にあっては第7ビットまでを示しており、それ以降は省略している。
擬似ランダム信号の100ビットに対応するビット出力信号の生成が済んだならば、生成した第1ビット出力信号E101から第100ビット出力信号E200を合成して、図13(H)に示す合成出力信号E0を生成する。図13にあっては、第1ビットから第7ビットの出力信号E101〜E107の部分についての合成を示している。
この各ビットの出力信号の合成は、ランダム入力信号Eiのビット周期ごとに判定し、且つ各判定タイミングにおける1または複数の出力波形の正または負の変化分の総和を合成出力信号の波形変化量とするように波形合成を行っている。
図14は、図13における第1ビット出力信号E101〜第7ビット出力信号E107の合成による合成出力信号の生成を具体的に示している。図14(A)〜図14(G)の第1ビット出力信号E101〜第7ビット出力信号E107のそれぞれにおいて、出力信号の立ち上がり部分の変化量をプラスとし、立ち下がり部分の変化量をマイナスとし、それぞれ変化量a〜rで示している。
まず時刻t1にあっては、第1ビット出力信号E101の変化量+aのみが合成出力信号E0となる。時刻t2にあっては、第1ビット出力信号E101、第2ビット出力信号E102の立ち下がり部分の変化量の和(b+c)が合成出力信号E0の変化となる。
時刻t3では、第1ビット出力信号E101、第2ビット出力信号E102、第3ビット出力信号E103のそれぞれの立ち上がりの信号変化量d,e,fの合計(d+e+f)が合成出力信号E0の変化量となる。
次の時刻t4では合成の出力信号の変化量は(g+h)となる。続いて時刻t5にあっては、第3ビット出力信号E103の変化量は+iであり、一方、第4ビット出力信号E104の変化量は−jであり、変化方向が逆であることから、この場合には合成出力信号E0の変化量は(j−i)となる。
以下、残りの時刻t6,t7,t8,t9のそれぞれについても、各時刻で変化しているビット出力信号の変化量の正負の方向に応じた加算値が合成出力信号E0の変化量となる。
図15は、図13(H)のように生成された合成出力信号E0から求めたアイパターンを示している。このアイパターン52は周知のように、図13(H)の合成出力信号E0を1ビットごとに重ね合わせて表示している。アイパターン52にあっては、矢印54で示す部分が、反射ノイズによって負荷が誤動作するレベルに達している不良部分であることが分かる。
図16は、本発明による伝送信号解析処理のフローチャートであり、このフローチャートにおける処理手順が本発明による伝送信号解析処理プログラムの処理手順を表わす。この伝送信号解析処理の処理手順を図2について説明すると次のようになる。
ステップS1:回路設計データファイル12に格納された回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う配線モデルを選択する。
ステップS2:図6(A)の0から1に立ち上がる第1入力信号パターンを配線モデルの送電端に入力し、このときの受電端の第1出力信号パターンを、3次元空間電磁界解析により生成する。
ステップS3:図7(A)の第2入力信号パターンを配線モデルの送電端に入力した際の受電端の第2出力信号パターンを、3次元空間電磁界解析により生成する。
ステップS4:3次元電磁界解析により生成された第1出力信号パターンと第2出力信号パターンを用いて、nビット例えば100ビットの擬似ランダム信号の入力ビット列に対応したタイミングを持つ時間的にずらしたn個の出力波形を生成する。
ステップS5:n個の出力波形の合成波形を生成する。
ステップS6:合成波形を1ビットずつ重ねてアイパターンを生成して表示する。
ここで図12の伝送信号解析処理において最も処理時間がかかるのは、ステップS2,ステップS3の3次元電磁界解析により配線モデルの受電端の出力波形を生成する処理となる。これに対し、ステップS4の3次元電磁界解析により得られた2種類の出力波形をランダム信号のビットに応じて選択し且つビットタイミングに合わせて時間的にずらして生成する処理、及びステップS5のn個の出力波形の合成は、3次元電磁界解析に比べるとコンピュータによる処理としては瞬時に終了する。もちろん、ステップS6のアイパターンの生成表示も同じである。
このため本発明の伝送信号解析処理の処理時間は主に、ステップS2,S3の第1入力信号パターンと第2入力信号パターンの2種類についての配線モデルを対象とした3次元電磁界解析による受電端での出力波形の生成処理に要する時間となる。しかも3次元電磁界解析による受電端での出力波形の生成は、従来、100ビットでの擬似ランダム信号の全ビットについて3次元電磁界解析を行っていた場合に比べると、2種類の入力信号パターンについてのみである。
したがって従来の3次元電磁界解析に比べると本発明の処理時間は、例えば10分の1程度の処理時間で済むことになる。具体的には、従来、例えば100ビットのランダム信号を使用した3次元電磁界解析に5時間を要していたとすると、本発明にあっては2種類の入力信号パターンについて反射ノイズの影響がなくなる制定時間、具体的には線路を2〜3回往復すると反射ノイズが無視できる程度に低下することから、例えば線路を3回往復するまで解析して、その後は最終電圧を継続することにより、例えば30分程度で結果を出すことができる。
この結果、従来の3次元電磁界解析を用いてアイパターン表示を行う伝送路解析に比べ、本発明の伝送信号解析処理によると、その処理速度を10倍近く高めることができる。
また、従来の3次元電磁界解析を使用したアイパターンを表示するための解析処理にあ
っては、ランダム信号のビット数に比例して処理時間がかかるようになるが、本発明にあってはランダム信号のビット数が増加しても、3次元電磁界解析を行う処理は2種類の入力信号パターンにおける2〜3回分と変化がなく、したがってランダム信号のビット数が例えば倍の200ビットになったとしても処理時間はほとんど増加しない。
また本発明の伝送信号解析処理は、CPUの動作周波数が1GHzを超える3次元電磁界解析を必要とする回路における伝送信号解析を対象としている。もちろん、1GHz以下であっても反射ノイズの影響が無視できなくなるような動作周波数についても全く同様に適用することができる。
また上記の実施形態は、3次元電磁界解析法として有限差分時間領域法(FDTD)を例に取るものであったが、これ以外の有限要素法(FEM)や境界要素法(BEM)などの他の3次元電磁界解析法であってもよい。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。

Claims (33)

  1. コンピュータに、
    回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う送電端及び受電端で構成される配線モデルを指定するステップと、
    前記送電端に信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される出力波形を解析して生成する解析ステップと、
    所定ビット数のランダム信号のビットに応じて前記出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された前記出力波形を前記所定ビット数分生成する出力波形生成ステップと、
    前記所定ビット数分の出力波形を合成して前記ランダム信号を前記送電端に入力した際に受電端で受信される出力波形を生成する波形合成ステップと、
    を実行させることを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  2. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記配線モデルを指定するステップは、前記受電端に配線及び負荷が接続されたことを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  3. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記解析ステップは、前記送電端に0から1に変化する信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される第1出力波形を解析して生成すると共に、前記送電端に1から0に変化する信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される第2出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  4. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記解析ステップは、反射ノイズが静定する時間分の出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  5. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記解析ステップは、信号伝送時間の数倍分の出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  6. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記解析ステップは、前記配線モデルの3次元電磁界解析により出力波形を生成することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  7. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記解析ステップは、前記配線モデルの
    伝送クロック周波数を1GHz以上として出力波形を解析することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  8. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記出力波形生成ステップは、所定ビット数のランダム信号のビット1で前記第1出力波形を選択すると共にビット0で前記第2出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された前記第1出力波形又は第2出力波形を前記所定ビット数分生成することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  9. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記波形合成ステップは、前記ランダム信号のビット周期毎に反転し、且つ各反転タイミングにおける1又は複数の出力波形の正又は負の変化分の総和を波形変化量とする合成波形を生成することを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  10. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、前記出力波形生成ステップは、前記ランダム信号は100ビットを越えるビット列であることを特徴とする伝送信号解肝プログラム。
  11. 請求項1の伝送信号解析プログラムに於いて、コンピュータに、前記波形合成により生成された出力波形からアイパターンを生成して表示するアイパターン表示ステップを実行させることを特徴とする伝送信号解析プログラム。
  12. 回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う送電端及び受電端で構成される配線モデルを指定するステップと、
    前記送電端に信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される出力波形を解析して生成する解析ステップと、
    所定ビット数のランダム信号のビットに応じて前記出力渡形を選択して、各ビット位置を起点に選択された前記出力波形を前記所定ビット数分生成する出力波形生成ステップと、
    前記所定ビット数分の出力波形を合成して前記ランダム信号を前記送電端に入力した際に前記受電端で受信される出力波形を生成する波形合成ステップと、
    を備えたことを特徴とする伝送信号解析方法。
  13. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記受電端は、配線及び負荷が接続されたことを特徴とする伝送信号解析方法。
  14. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記解析ステップは、前記送電端に0から1に変化する信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される第1出力波形を解析して生成すると共に、前記送電端に1から0に変化する信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される第2出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析方法。
  15. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記解析ステップは、反射ノイズが静定する時間分の出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析方法。
  16. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記解析ステップは、信号伝送時間の数倍分の出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析方法。
  17. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記解析ステップは、前記配線モデルの3次元電磁界解析により出力波形を生成することを特徴とする伝送信号解析方法。
  18. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記解析ステップは、前記配線モデルの伝送クロック周波数を1GHz以上として出力波形を解析することを特徴とする伝送信号解析方法。
  19. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記出力波形生成ステップは、所定ビット数のランダム信号のビット1で前記第1出力波形を選択すると共にビット0で前記第2出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された前記第1出力波形又は第2出力波形を前記所定ビット数分生成することを特徴とする伝送信号解析方法。
  20. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記波形合成ステップは、前記ランダム信号のビット周期毎に反転し、且つ各反転タイミングにおける1又は複数の出力波形の正又は負の変化分の総和を波形変化量とする合成波形を生成することを特徴とする伝送信号解析方法。
  21. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、前記ランダム信号は100ビットを越えるビット列であることを特徴とする伝送信号解析方法。
  22. 請求項12の伝送信号解析方法に於いて、更に、前記波形合成により生成された出力波形からアイパターンを生成して表示するアイパターン表示ステップを設けたことを特徴とする伝送信号解析方法。
  23. 回路ボードの設計情報の中から信号解析を行う送電端及び受電端で構成される配線モデルを指定する配線モデル指定部と、
    前記送電端に信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される出力波形を解析して生成する解析部と、
    所定ビット数のランダム信号のビットに応じて前記出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された前記出力波形を前記所定ビット数分生成する出力波形生成部と、
    前記所定ビット数分の出力波形を合成して前記ランダム信号を前記送電端に入力した際に前記受電端で受信される出力波形を生成する波形合成部と、
    を備えたことを特徴とする伝送信号解析装置。
  24. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記受電端は、配線及び負荷が接続されたことを特徴とする伝送信号解析装置。
  25. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記解析部は、前記送電端に0から1に変化する信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される第1出力波形を解析して生成すると共に、前記送電端に1から0に変化する信号パターンを入力した際に前記受電端で受信される第2出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析装置。
  26. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記解析部は、反射ノイズが静定する時間分の出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析装置。
  27. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記解析部は、信号伝送時間の数倍分の出力波形を解析して生成することを特徴とする伝送信号解析装置。
  28. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記解析部は、前記配線モデルの3次元電磁界解析により出力波形を生成することを特徴とする伝送信号解析装置。
  29. 請求項23の伝送言号解析装置に於いて、前記解析部は、前記配線モデルの伝送クロック周波数を1GHz以上として出力波形を解析することを特徴とする伝送信号解析装置。
  30. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記出力波形生成部は、所定ビット数のランダム信号のビット1で前記第1出力波形を選択すると共にビット0で前記第2出力波形を選択して、各ビット位置を起点に選択された前記第1出力波形又は第2出力波形を前記所定ビット数分生成することを特徴とする伝送信号解析装置。
  31. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記波形合成部は、前記ランダム信号のビット周期毎に反転し、且つ各反転タイミングにおける1又は複数の出力波形の正又は負の変化分の総和を波形変化量とする合成波形を生成することを特徴とする伝送信号解析装置。
  32. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記ランダム信号は100ビットを越えるビット列であることを特徴とする伝送信号解析装置。
  33. 請求項23の伝送信号解析装置に於いて、前記波形合成により生成された出力波形からアイパターンを生成して表示するアイパターン表示部を設けたことを特徴とする伝送信号解析装置。
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