JP6969789B2 - イヤホン、音響再生装置及び音響再生方法 - Google Patents

イヤホン、音響再生装置及び音響再生方法 Download PDF

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Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2015−088100号(2015年 4月23日出願)に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明はイヤホンに関する。本発明は、イヤホンを備える音響再生装置に関する。本発明は、イヤホンを使用する音響再生方法に関する。
立体的音像を得るためのイヤースピーカ装置が例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のイヤースピーカ装置は、リスナの頭部の所定位置に装着される第1筐体部と、上記第1筐体部の一面に取り付けられ、上記第1筐体部が上記リスナの頭部に装着された際、上記リスナの外耳道入口との間に所定距離が設けられるように配置された中高音用スピーカユニットと、上記第1筐体部を上記頭部に装着させるための装着部と、上記装着部を介して上記リスナの頭部に装着される第2筐体部と、上記第2筐体部に対して設けられる低音用スピーカユニットとを具える。
特許文献2及び特許文献3には、いわゆるカナル(canal)型(インナーイヤー型)イヤホンが開示されている。
特許文献2に記載のイヤホンは、音声を再生する第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットと、第1スピーカユニットを収納する第1空間と、第1空間から外部へと通じる第1開口と、第2スピーカユニットを収納する第2空間と、第2空間から外部へと通じる第2開口と、が形成されたハウジングと、を備える。
特許文献3に記載のイヤホンは、ハウジングと、ハウジングに搭載され、音波を生成してハウジング内に出力する複数の第1の音源と、を備え、ハウジングは、使用者の耳穴に挿脱され、使用者の耳穴への挿脱方向に見て耳穴の配置領域内において、使用者側の部分に形成される外部との第1の連通孔と使用者側に対して逆側の部分に形成される外部との第2の連通孔とを有する第1の音導管と、第1の音源が収納される収納部と、第1の音導管と収納部とを連通させる第2の音導管と、を備える。
特開2008−141691号公報 特開2013−26746号公報 特開2014−197826号公報
以下の分析は、本発明の観点から与えられる。
特許文献1に記載のイヤースピーカ装置においては、スピーカユニットを外耳道入口から離して配置しており、小型化が困難である。
特許文献2及び特許文献3に記載のイヤホンによれば、これらのイヤホンを用いてバイノーラル録音された音源を聞いても音像定位効果を得ることが困難である。その原因の1つは閉塞効果にあると考えられる。図36に、閉塞効果を説明するための模式図を示す。図36は外耳道及び鼓膜の模式図である。図36(a)は、イヤホンを装着していない状態を示す。図36(b)は、特許文献2及び特許文献3に記載のようなイヤホンを装着した状態を示す。図36(a)に示す状態においては、外耳道入口は開放されている。一方、図36(b)に示す状態においては、外耳道入口はイヤホンによって閉塞されている。したがって、イヤホンの装着の有無によって外耳道の共鳴特性が変化してしまう。すなわち、イヤホンの装着の有無によって音の聞こえ方が異なってしまう。このため、バイノーラル録音された音源を使用したとしても、特許文献2及び特許文献3に記載のようなイヤホンによると音像定位効果を得ることができないと考えられる。
本発明の目的は、上述の問題を解決するイヤホン、音響再生装置及び音響再生方法を提供することである。
本発明の第1視点によれば、音を発生させる第1スピーカ部及び第2スピーカ部と、第1スピーカ部に関連付けられた第1出音部と、第2スピーカ部に関連付けられた第2出音部と、外耳道内の閉塞効果を抑制する閉塞効果抑制部と、を備えるイヤホンが提供される。第1スピーカ部及び第2スピーカ部は個別に駆動可能である。
前記第1視点の変形として、音を発生させる第1スピーカ部及び第2スピーカ部と、前記第1スピーカ部に関連付けられた第1出音部と、前記第2スピーカ部に関連付けられた第2出音部と、外耳道内の閉塞効果を抑制する閉塞効果抑制部と、前記外耳道に装着されるイヤーピースと、を備え、前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は個別に駆動可能であり、前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部並びに前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤーピースの位置よりも鼓膜側に配置されている、イヤホンが提供される。
前記第1視点のさらなる変形として、音を発生させる第1スピーカ部及び第2スピーカ部と、前記第1スピーカ部に関連付けられた第1出音部と、前記第2スピーカ部に関連付けられた第2出音部と、外耳道内の閉塞効果を抑制する閉塞効果抑制部と、前記外耳道に装着されるイヤーピースと、を備え、前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は個別に駆動可能であり、前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部並びに前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤーピースの位置よりも鼓膜側に配置されており、前記閉塞効果抑制部は、前記鼓膜で反射した音を減衰させる又は打ち消すための第3スピーカ部、又は、前記鼓膜で反射した音を吸収するための吸音部材であり、前記閉塞効果抑制部は、前記イヤーピースに配されている、イヤホンが提供される。
本発明の第2視点によれば、第1視点に係るイヤホンと、各スピーカ部の駆動を個別的に制御する制御部と、備える音響再生装置が提供される。
本発明の第3視点によれば、第1音源及び第2音源を準備する工程と、第1視点に係るイヤホンにおける第1出音部及び第2出音部を外耳道内に配する工程と、第1音源を第1出音部から出音させると共に、第1音源に同期させて第2音源を第2出音部から出音させる工程と、を含む音響再生方法が提供される。
本発明によれば、イヤホンを小型化することができると共に、高い音像定位効果を得ることができる。
第1実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 複数の出音部及びスピーカ部の筐体の配列の例を示す概略斜視図。 複数の出音部及びスピーカ部の筐体の配列の例を示す概略斜視図。 複数の出音部及びスピーカ部の筐体の配列の例を示す概略斜視図。 複数の出音部及びスピーカ部の筐体の配列の例を示す概略斜視図。 複数の出音部及びスピーカ部の筐体の配列の例を示す概略斜視図。 第2実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 第3実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 第3実施形態に係るイヤホンの概略斜視図。 第4実施形態に係るイヤホンの概略平面図。 第4実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 第4実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 第5実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 第5実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 第6実施形態に係るイヤホンの概略断面。 第6実施形態におけるイヤーピースの概略平面図。 第7実施形態に係るイヤホンの概略断面図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 複数の出音部の配置の例を示す概略分解図。 第8実施形態に係る音響再生装置の概略図。 第9実施形態に係る音響再生方法の概略ブロック図。 イヤホンを人に装着するときの模式図。 第9実施形態に係るマイクロホンの概略平面図。 閉塞効果を説明するための模式図。
上記各視点の好ましい形態を以下に記載する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、イヤホンは、第1スピーカ部を収容する第1筐体と、第2スピーカ部を収容する第2筐体と、をさらに備える。
上記第1視点の好ましい形態によれば、第1出音部は第1筐体に配されている。第2出音部は第2筐体に配されている。
上記第1視点の好ましい形態によれば、イヤホンは、第1スピーカ部で発生した音を第1出音部へ導く第1音導部と、第2スピーカ部で発生した音を第2出音部へ導く第2音導部と、をさらに備える。第1音導部と第2音導部とは物理的に隔離されている。
上記第1視点の好ましい形態によれば、イヤホンは、第1音導部及び第2音導部を有する筐体をさらに備える。
上記第1視点の好ましい形態によれば、イヤホンは、イヤホンを耳に装着するためのイヤーピースをさらに備える。
上記第1視点の好ましい形態によれば、閉塞効果抑制部は、イヤホンの耳への装着時に、外耳道の内外を連通させる貫通孔である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、閉塞効果抑制部は、音を発生させる第3スピーカ部を有する。
以下の説明において、図面参照符号は発明の理解のために付記しているものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。各実施形態において、同じ要素には同じ符号を付してあるものがある。また、図示の寸法及び比率は、図示の態様に限定することを意図するものではない。
第1実施形態に係るイヤホンについて説明する。図1に、第1実施形態に係るイヤホンの概略断面図を示す。図1に示すイヤホン100はカナル型(インナーイヤー型)イヤホンである。図1に示すイヤホンは、一方の耳(片耳)に適用するものである。以下の説明においては、一方の耳に適用するイヤホンについて説明する。両耳に適用するイヤホンについては、同様の構成を有するイヤホンを2つ設けることができる。両耳用のイヤホンにおいては、後述の制御部10は1つであってもよい。すなわち、両耳のイヤホンで制御部10を共用することができる。
イヤホン100は、入力信号を音響に変換し、音波を発生させる(出力する)複数のスピーカ部(音波発生部、ドライバユニット)1,3、及び各スピーカ部1,3に対応する複数の出音部2a,4aを備える。図1に示す形態においては、イヤホン100は、スピーカ部及び出音部を2つずつ備える。1つの出音部に対し少なくとも1つのスピーカ部が関連付けられている。すなわち、イヤホン100は、第1スピーカ部1、第2スピーカ部3、第1スピーカ部1に対応する第1出音部2a、及び第2スピーカ部3に対応する第2出音部4aを備える。スピーカ部及び出音部の数は、2つに限定されることなく、3つ以上であってもよい。
スピーカ部1,3は、入力信号に基づいて所望の音波を発生可能なものであればいずれの形態であってもよい。スピーカ部1,3は、例えば、ダイナミック方式、バランスドアーマチュア方式、コンデンサ方式等、目的に応じた好適な方式を採用することができる。例えば、ダイナミック方式のスピーカ部1,3は、振動板(振動膜、ダイアフラム)、コイル、及び磁石を有することができる(不図示)。スピーカ部1,3は、無線又は有線(不図示)で駆動することができる。
イヤホン100において、複数のスピーカ部は、異なる音を発生することができる。図1に示す形態においては、第1スピーカ部1及び第2スピーカ部3は、それぞれ独立して駆動可能に構成することができる。すなわち、第1スピーカ部1及び第2スピーカ部3には、個別の信号を供給することができる。
イヤホン100は、第1スピーカ部1を収容する第1筐体2、及び第2スピーカ部3を収容する第2筐体4をさらに備える。第1出音部2aは第1筐体2に形成されている。第2出音部4aは第2筐体4に形成されている。出音部2a,4aは、スピーカ部1,3から発生した音を筐体2,4の外部に伝播できるものであればいずれの形態であってもよい。出音部2a,4aは、例えば、筐体2,4の内外を連通する少なくとも1つの貫通孔として形成することができる。出音部2a,4aの位置及び向きは、所望の音響効果に応じて適宜設定することができる。例えば、出音部2a,4aは、外耳道面方向を向いていてもよいし、鼓膜方向を向いていてもよい。図1に示す形態においては、1つの筐体は1つの出音部を有しているが、1つの筐体に形成する出音部の数は、2つ以上であってもよい。第1筐体2及び第2筐体4が露出した状態で耳に挿入される場合、第1筐体2及び第2筐体4は、人間の外耳道に挿入可能な大きさ、形状及び材質を有すると好ましい。なお、出音部の向きとは、出音部から音波が主として伝播する方向であり、例えば、開口が面する方向とすることができる。
複数の出音部(及び複数のスピーカ部)の配列は、所望の音響効果に応じて適宜設定することができる。図2〜図6に、複数の出音部及びスピーカ部の筐体の配列の例を示す概略斜視図を示す。図2〜図6においては、簡略化のためスピーカ部の筐体のみを図示してある。図2〜図6においては、イヤホンを耳に装着した状態において右側が外耳道の入口側、左側が鼓膜側となっている。図2〜図6においては、図1に示す筐体と同様の筐体を図示してあるが、別の形態の筐体であってもよい。
図2に示す形態においては、2つのスピーカ部の筐体2,4は、外耳道の軸方向に沿って(外耳道に対して直列的に)配列されている。2つの出音部2a,4aは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。2つの出音部2a,4aは、同一方向又は略同一方向を向いている。
図3に示す形態においては、2つのスピーカ部の筐体2,4は、外耳道の径方向に沿って(外耳道に対して並列的に)配列されている。2つの出音部2a,4aは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。2つの出音部2a,4aは、同一方向又は略同一方向を向いている。
図4に示す形態においては、イヤホンは、第3出音部11aを有する第3筐体11をさらに備える。第3筐体11には、第3スピーカ部(不図示)が収容されている。3つのスピーカ部の筐体2,4,11は、外耳道の軸方向に沿って(外耳道に対して直列的に)配列されている。3つの出音部2a,4a,11aは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。3つの出音部2a,4a,11aは、同一方向を向いておらず、それぞれ異なる方向を向いている。
図5に示す形態においては、図3に示す形態に、第3筐体11が付加されている。第3筐体11は、2つのスピーカ部の筐体2,4に対して、外耳道の軸方向に沿って(外耳道に対して直列的に)配列されている。第3出音部11aは、第1出音部2a及び第2出音部4aとは異なる方向を向いており、例えば鼓膜方向を向いている。
図6に示す形態においては、イヤホンは、第4出音部12aを有する第4筐体12をさらに備える。第4筐体12には、第4スピーカ部(不図示)が収容されている。図6に示す形態は、図2に示す形態を2つ備える。図2に示す形態が、外耳道の径方向に沿って(外耳道に対して並列的に)配列されている。4つの出音部2a,4a,11a,12aは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。第1出音部2a及び第2出音部4aは、同一方向又は略同一方向を向いている。第3出音部11a及び第4出音部12aは、同一方向又は略同一方向を向いている。第1出音部2a及び第2出音部4aと第3出音部11a及び第4出音部12aとは異なる方向を向いている。
図2〜図6に示す例のように、複数の出音部の数、位置及び向きを調節することによって、所望の音響効果を実現することができる。
イヤホン100は、使用時に外耳道に装着されるイヤーピース7をさらに備える。イヤーピース7には、筐体が接合されていると好ましい。例えば、イヤーピース7が外耳道に装着されたとき、イヤーピース7は、外耳道内に、スピーカ部1,3を含む筐体2,4を保持可能であると好ましい。イヤーピース7は、耳穴にフィットしやすい材料で作製することができる。例えば、イヤーピース7は、樹脂、エラストマ等で作製することができる。
イヤホン100は、外耳道閉塞効果を抑制する第1閉塞効果抑制部8をさらに備える。第1閉塞効果抑制部8は、外耳道内の共鳴作用を抑制する又は打ち消すことが可能であればいずれの要素であってもよい。第1閉塞効果抑制部8には、例えば、鼓膜から反射した音を減衰させる手段を用いることができる。第1閉塞効果抑制部8としては、例えば、鼓膜で反射した音を減衰させる又は打ち消すためのスピーカ部、鼓膜で反射した音を吸収するための吸音部材等を用いることができる。第1閉塞効果抑制部8は、その作用に応じて適切な位置に配することができる。例えば、第1閉塞効果抑制部8は、イヤーピース7に配することができる。
図2〜図6に示す複数のスピーカ部のうち、少なくとも1つを閉塞効果抑制部として使用してもよい。
個別の信号で駆動可能な複数のスピーカ部を設けることにより、立体音像を認識するための音波の再現性を高めることができる。また、閉塞効果抑制部を設けることにより、外耳道閉塞効果によって音像定位能が阻害されることを抑制し、外耳道内部を人が実際に自然界の音を聞く状態に近づけることができる。これにより、第1実施形態に係るイヤホンによれば、上記作用の組み合わせによって音像定位の精度を高めることができる。第1実施形態に係るイヤホンは、例えば、バイノーラル録音された音源に好適に適用することができる。
第2実施形態に係るイヤホンについて説明する。図7に、第2実施形態に係るイヤホンの概略断面図を示す。
第2実施形態に係るイヤホン200は、第1実施形態における第1閉塞効果抑制部に代えて、又は第1閉塞効果抑制部に加えて、外耳道閉塞効果を抑制する第2閉塞効果抑制部21を備える。第2閉塞効果抑制部21は、例えば、イヤーピース7を貫通する貫通孔として形成することができる。第2閉塞効果抑制部の大きさ、形状、数、位置等は、所望の効果が得られるように適宜設定することができる。
第2実施形態における上記以外の形態は、第1実施形態と同様とすることができる。
第2閉塞効果抑制部により、イヤホンを耳に装着した状態において、外耳道の内部と外部とを連通させることができる。これにより、外耳道閉塞効果によって音像定位能が阻害されることを抑制し、外耳道内部を人が実際に自然界の音を聞く状態に近づけることができる。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第3実施形態に係るイヤホンについて説明する。図8に、第3実施形態に係るイヤホンの概略断面図を示す。図9に、第3実施形態に係るイヤホンの概略斜視図を示す。
第3実施形態に係るイヤホン300は、第1実施形態に係るイヤホン又は第2実施形態に係るイヤホンの構成に加えて、スピーカ部1,3を実装する基板5、及びスピーカ部1,3を保持するホルダ6をさらに備える。
スピーカ部1,3は、基板5と電気的に接続されている。基板5としては、例えば、フレキシブル基板(FPC;Flexible Printed Circuit)を用いることができる。ホルダ6は、例えば、筐体2,4を保持することによってスピーカ部1,3を保持することができる。ホルダ6は、柔らかい材料で作製すると好ましい。
第3実施形態における上記以外の形態は、第1及び第2実施形態と同様とすることができる。
第3実施形態によれば、第1及び第2実施形態と同様の効果を得ることができる。第3実施形態によれば、基板5及びホルダ6を柔らかい材料で作製することにより、外耳道内を傷つけることを防止できると共に、外耳道に沿ってイヤホンを変形させることができる。基板5を用いることによって、スピーカ部1,3に対する信号供給を容易にすることができると共に、スピーカ部1,3の保持を容易にすることができる。ホルダ6を用いることによって、スピーカ部1,3の保持を容易にすることができる。
第4実施形態に係るイヤホンについて説明する。図10に、第4実施形態に係るイヤホンの概略平面図を示す。図11に、図10に示すイヤホンの概略断面図を示す。図10に示すイヤホン400はいわゆるカナル(canal)型イヤホンである。第1〜第3実施形態は、スピーカ部を外耳道内に挿入する形態であった。第4実施形態は、スピーカ部を外耳道内に挿入しない形態である。
第4実施形態に係るイヤホン400は、複数のスピーカ部33,34と、複数のスピーカ部33,34を収容可能な筐体31と、外耳道閉塞効果を抑制する閉塞効果抑制部32と、を備える。図10及び図11に示す形態においては、イヤホン400は、2つのスピーカ部33,34を備える。すなわち、イヤホン400は、第1スピーカ部33及び第2スピーカ部34を備える。スピーカ部の数は、2つに限定されることなく、3つ以上であってもよい。
筐体31は、各スピーカ部を収容する収容部を有する。図10及び図11に示す形態においては、筐体31は、第1スピーカ部33を収容する第1収容部31c及び第2スピーカ部を収容する第2収容部31dを有する。第1収容部31c及び第2収容部31dは、側枝の先に設けられている。
筐体31は、各スピーカ部33,34から発生した音を外耳道内に伝播するための出音部31a,31bをさらに有する。図10及び図11に示す形態においては、出音部31a,31bは、筐体31の内外を連通する少なくとも1つの貫通孔として形成することができる。出音部31a,31bは、イヤホン装着時に外耳道内に配される位置に形成すると好ましい。すなわち、出音部31a,31bは、閉塞効果抑制部32よりも先端側(閉塞効果抑制部32に対してスピーカ部33,34とは反対側)に配すると好ましい。出音部31a,31bの位置及び向きは、所望の音響効果に応じて適宜設定することができる。例えば、出音部31a,31bは、例えば、外耳道面方向を向いていてもよいし、鼓膜方向を向いていてもよい。
1つの出音部に対し少なくとも1つのスピーカ部が関連付けられていると好ましい。図10及び図11に示す形態においては、第1出音部31aは、第1スピーカ部33に対応する。第2出音部31bは、第2スピーカ部34に対応する。対応するスピーカ部以外のスピーカ部の音を出力しないようにするため、第1出音部31aと第2出音部31bとは、筐体31内において連通していないと好ましい。例えば、筐体31は、その内部に、各スピーカ部に対応する音導部を有することができる。音導部は、例えば、筐体内に形成された管路とすることができる。図10及び図11に示す形態においては、筐体31は、第1スピーカ部33に対応する第1音導部35、及び第2スピーカ部34に対応する第2音導部36を有する。第1音導部35と第2音導部36とは隔離壁37によって物理的に隔離されている。第1音導部35は、第1出音部31aに接続され、第1出音部31aを介して外部と通じている。第2音導部36は、第2出音部31bに接続され、第2出音部31bを介して外部と通じている。これにより、第1スピーカ部33から発生した音は、第1音導部35を通って第1出音部31aから出力される。第2スピーカ部34から発生した音は、第2音導部36を通って第2出音部31bから出力される。各音導部の大きさ、経路は、所望の音響効果に応じて適宜設定することができる。隔離壁37は、第1音導部35を通る音波と第2音導部36を通る音波が干渉することを抑制できるものであると好ましい。例えば、隔離壁37は、厚さ0.3mm〜1mmの樹脂で形成することができる。
複数の出音部の配置は、所望の音響効果に応じて適宜設定することができる。図12〜図17に、複数の出音部の配置の例を示す概略分解図を示す。図12〜図17においては、簡略化のため筐体の一部のみを図示してある。図12〜図17においては、図10及び図11に示す筐体と同様の筐体を図示してあるが、別の形態の筐体であってもよい。
図12に示す形態においては、2つの出音部31a,31bは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。2つの出音部31a,31bは、同一方向又は略同一方向を向いている。第1出音部31aは、外耳道入口側(スピーカ部側)に配されている。第2出音部31bは、鼓膜側(先端側)に配されている。
図13に示す形態においては、2つの出音部31a,31bは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。2つの出音部31a,31bは、反対方向を向いている。第1出音部31aは、外耳道入口側に配されている。第2出音部31bは、鼓膜側に配されている。
図14に示す形態においては、2つの出音部31a,31bは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。2つの出音部31a,31bは、同一方向又は略同一方向を向いている。第1出音部31a及び第2出音部31bは、外耳道の径方向に並列的に配されている。
図15に示す形態においては、2つの出音部31a,31bは、鼓膜方向に向いておらず、例えば外耳道面方向を向いている。2つの出音部31a,31bは、反対方向を向いている。第1出音部31a及び第2出音部31bは、外耳道の径方向に並列的に配されている。
図16に示す形態においては、第1出音部31aは、鼓膜方向を向いている。第2出音部31bは、外耳道面方向を向いている。
図17に示す形態においては、第1出音部31a及び第2出音部31bは、鼓膜方向を向いている。
図12〜図17に示す例のように、複数の出音部の数、位置及び向きを調節することによって、所望の音響効果を実現することができる。
閉塞効果抑制部32は、イヤホン400を耳に装着するためのイヤーピースとしても作用すると好ましい。閉塞効果抑制部32は、例えば、鼓膜から反射した音を減衰させる吸音部材を有することができる。閉塞効果抑制部32は、出音部31a,31bに干渉しない位置に形成すると好ましい。閉塞効果抑制部32は、環状形状を有することができる。筐体31の一部は、出音部31a,31bが閉塞効果抑制部32の一方の側に露出するように、閉塞効果抑制部32の穴に挿入することができる。閉塞効果抑制部32は、筐体31に接着剤で固定することができる。また、閉塞効果抑制部32は、筐体31の外部に形成した溝部、凹部、切欠部等を用いた嵌め込み等によって機械的に筐体31に固定してもよい。
第4実施形態において、音導部の形態、スピーカ部の数及び配置等は、所望の効果に応じて適宜設定することができる。図18に、図11とは異なる形態のイヤホンの概略断面図を示す。
図18に示すイヤホン500においては、図11に示すイヤホン400よりも音導部35,36の長さが短縮されている。すなわち、筐体31の側枝がない状態である。これにより、筐体の簡略化及びイヤホンの小型化が可能となる。
第4実施形態における上記以外の形態は、第1〜第3実施形態と同様とすることができる。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。第4実施形態によれば、外耳道内に挿入できない大きさのスピーカ部を用いることができる。これにより、音質の優れたスピーカ部を備えるイヤホンを実現することができる。
第5実施形態に係るイヤホンについて説明する。図19に、第5実施形態に係るイヤホンの概略断面図を示す。第4実施形態においては、1つの音導部に対して1つのスピーカ部が配されていた。第5実施形態においては、1つの音導部に対して複数のスピーカ部が配されている。
イヤホン600は、図11に示すイヤホンの構成に加えて、第3スピーカ部38、第4スピーカ部39、並びに第3スピーカ部38及び第4スピーカ部39を収容する第3収容部31eをさらに備える。図11に示すイヤホン400のように、閉塞効果抑制部(イヤーピース)32は設けられていない。第3スピーカ部38は、耳への挿入側とは反対側の第1音導部35の末端に配されている。第4スピーカ部39は、耳への挿入側とは反対側の第2音導部36の末端に配されている。図19に示す形態においては、イヤホン600における複数のスピーカ部のうち少なくとも1つは、閉塞効果抑制部として使用することができる。イヤーピースがないので、筐体31の形状及び大きさは、外耳道の形状及び大きさに合わせて適宜設計することができる。
図20に、図19とは異なる形態のイヤホンの概略断面図を示す。イヤホン700は、図19に示すイヤホンの構成に加えて、耳への装着性を高めるイヤーピース40をさらに備える。スピーカ部で構成した閉塞効果抑制部に加えて、イヤーピース40は、吸音部材で作製して、閉塞効果抑制部として作用させることもできる。
第5実施形態における上記以外の形態は、第1〜第4実施形態と同様とすることができる。
第5実施形態によれば、第1及び第4実施形態と同様の効果を得ることができる。第5実施形態によれば、音響効果の選択の幅を増やすことができる。
第6実施形態に係るイヤホンについて説明する。図21に、第6実施形態に係るイヤホンの概略断面図を示す。第6実施形態に係るイヤホン800は、図11に示すイヤホンにおける閉塞効果抑制部32に代えて、イヤーピース41を備える。ただし、イヤーピース41が閉塞効果抑制部41aを有している。
図22に、イヤーピース41の概略平面図を示す。イヤーピース41は、閉塞効果抑制部41a、及び筐体31にイヤーピース41を取り付けるための取付孔41bを有する。閉塞効果抑制部41aは、イヤホン800を耳に装着した状態において、外耳道の内部と外部とを連通させる貫通孔として形成することができる。貫通孔の数、大きさ及び位置は、閉塞効果に対する抑制効果に応じて適宜設計することができる。
第6実施形態における上記以外の形態は、第1〜第5実施形態と同様とすることができる。
第6実施形態によれば、第1及び第4実施形態と同様の効果を得ることができる。第6実施形態によれば、簡易な構成によって閉塞効果に対する抑制効果を得ることができる。
第7実施形態に係るイヤホンについて説明する。図23に、第7実施形態に係るイヤホンの概略断面図を示す。第7実施形態に係るイヤホン900においては、閉塞効果抑制部は筐体に設けられている。
イヤホン900において、筐体31は、閉塞効果抑制部31fを有する。閉塞効果抑制部31fは、イヤホン900を耳に装着した状態において、外耳道の外部となる位置に形成すると好ましい。閉塞効果抑制部31fは、音導部35,36と筐体31の外部とを連通する貫通孔として構成することができる。閉塞効果抑制部31fは、複数の音導部のうち、少なくとも1つの音導部と筐体31の外部とを連通させると好ましい。図23に示す形態においては、耳への挿入側とは反対側の筐体31の末端に、第1音導部35及び第2音導部36の両方を筐体31の外部と連通させる閉塞効果抑制部31fが形成されている。これにより、イヤホン900の装着時において、外耳道内部と外耳道外部とは、出音部31a,31b(図23において不図示)、音導部35,36及び閉塞効果抑制部31fを介して連通することができる。閉塞効果抑制部31fの数、大きさ、形状、及び位置は、閉塞効果に対する抑制効果に応じて適宜設計することができる。
複数の出音部の配置は、所望の音響効果に応じて適宜設定することができる。図24〜図31に、複数の出音部の配置の例を示す概略分解図を示す。図24〜図31においては、簡略化のため筐体の一部のみを図示してある。図24〜図31においては、図23に示す筐体と同様の筐体を図示してあるが、別の形態の筐体であってもよい。図24〜図29に示す形態は、第1音導部35及び第2音導部36の両方に閉塞効果抑制部31fが形成されていること以外は、図12〜図17に示す形態と同様である。図30〜図31に示す形態は、第1音導部35及び第2音導部36のうち、一方の音導部に閉塞効果抑制部31fが形成されている。図30〜図31に示す形態は、第1音導部35に閉塞効果抑制部が形成されていないこと以外は、図28〜図29に示す形態と同様である。出音部の配置及び閉塞効果抑制部の有無を組み合わせることによって音響効果を変化させることができる。
イヤホン900は、上記において説明したようなイヤーピース(不図示)をさらに備えることもできる。イヤーピースには、閉塞効果に対する抑制手段を設けてもよい。
第7実施形態における上記以外の形態は、第1〜第6実施形態と同様とすることができる。
第7実施形態によれば、第1及び第4実施形態と同様の効果を得ることができる。第7実施形態によれば、簡易な構成によって閉塞効果に対する抑制効果を得ることができる。
次に、第8実施形態に係る音響再生装置について説明する。図32に、第8実施形態に係る音響再生装置の概略図を示す。図32に示す形態においては、第3実施形態に係るイヤホンを図示してあるが、イヤホンの形態は、本願開示に係るイヤホンであればいずれの形態であってもよい。
音響再生装置1000は、図8及び図9に示すイヤホン300、及び各スピーカ部1,3の駆動を個別的に制御することができる制御部10を備える。制御部10は、複数のスピーカ部1,3に個別的に信号を供給して、複数のスピーカ部1,3からそれぞれ異なる音を発生させることができる。制御部10は、マイクロホンの機能を有してもよい。すなわち、制御部10は、音源(情報、信号)を、当該音源に関連付けられた別の形式の信号へと変換してもよい。
制御部10は、第1スピーカ部1を駆動するための、第1音源に関連付けられた第1信号を第1スピーカ部1に供給し、第1スピーカ部から第1音源を発生させることができる。制御部10は、第2スピーカ部3を駆動するための、第2音源に関連付けられた第2信号を第2スピーカ部3に供給し、第2スピーカ部3から第2音源を再生させることができる。制御部10は、第1音源及び第2音源を同期させるように、第1信号及び第2信号をスピーカ部1,3に供給することができる。
スピーカ部を閉塞効果抑制部として使用する場合には、制御部10は、外耳道内で反響する音を減衰させる又は打ち消す音に関連付けられた第3信号を閉塞効果抑制部に供給する。制御部10は、スピーカ部1,3の駆動と閉塞効果抑制部の駆動とを同期させることができる。
音響再生装置1000は、各スピーカ部1,3と制御部10とを電気的に接続する信号線9をさらに備える。信号線9は、基板5に電気的に接続することができる。基板5がない場合には、信号線9は、各スピーカ部1,3に直接接続してもよい。制御部10からの信号は、信号線9及び基板5に形成された回路を通じて各スピーカ部1,3に伝達することができる。図32に示す形態においては、信号線9を用いる有線方式を示した。音響再生装置1000は、信号線9を用いない無線方式であってもよい。無線方式とする場合、音響再生装置1000は、制御部10と各スピーカ部1,3間で信号を送受信するためのアンテナ及び無線回路をさらに備えることができる(不図示)。閉塞効果抑制部8がスピーカ部を含む場合には、制御部10は、上記と同様にして、信号供給可能となるように閉塞効果抑制部8とも電気的に接続される。制御部10は、音源(音情報)を記憶するための記憶部、音源を記録した記録媒体を読み取るための読取部等をさらに備えることができる(不図示)。
第8実施形態におけるイヤホンの形態は、第1〜第7実施形態と同様とすることができる。
第8実施形態によれば、第1〜第7実施形態に係るイヤホンによる効果を実現することができる。
次に、第9実施形態に係る音響再生方法及びマイクロホンについて説明する。音響再生方法は、第1〜第7実施形態に係るイヤホンの使用方法及び第8実施形態に係る音響再生装置の使用方法を含む。図32に示す音響再生装置を例にして音響再生方法について説明する。図33に、第9実施形態に係る音響再生方法の概略ブロック図を示す。
音響再生方法は、各スピーカ部1,3に対応する少なくとも1つの音源を準備する工程(S11)と、イヤホン300を耳に装着する工程(S12)と、各音源に関連付けられた信号を、対応する各スピーカ部1,3に供給し、各スピーカ部1,3を個別的に駆動させて、各出音部2a,4aから、対応する音源を出力させる工程(S13)と、を含む。工程の順序は入れ替えることができる。閉塞効果抑制部8がスピーカ部を含む場合には、閉塞効果抑制部8のスピーカ部も同様の工程で駆動させる。複数の音源は同じ音データであってもよいし、異なる音データであってもよい。すなわち、複数のスピーカ部1,3には、同じ信号を供給してもよいし、異なる信号を供給してもよい。同じ信号を供給された場合には、第1スピーカ部1及び第2スピーカ部3は同じ音を発することになる。異なる信号を供給された場合には、第1スピーカ部1及び第2スピーカ部3は異なる音を発することになる。
ステップS11は、例えば、所望の音をバイノーラル録音する工程を含むことができる。例えば、少なくとも1つの音源を準備する工程に使用するマイクロホンは、複数の受音部を有することができる。マイクロホンは、受音した音を記録する録音装置をさらに有することができる。複数の受音部は、外耳道(模型の外耳道を含む、以下において同じ)内に挿入可能であると好ましい。複数の受音部は、例えば、バイノーラル録音用マイクロホン(ダミーヘッドマイク)に設けることができる。図35に、第9実施形態に係るマイクロホンの概略平面図を示す。図35には、イヤホン300の一部の概略平面図も併せて示す。マイクロホン1100は、バイノーラル録音に使用可能なマイクロホンである。マイクロホン1100は、第1受音部61及び第2受音部62を有する。マイクロホン1100の第1受音部61は、イヤホン300の第1出音部2aに対応すると好ましい。第2受音部62は、第2出音部4aに対応すると好ましい。
マイクロホンにおける複数の受音部の相対的位置関係は、イヤホンの複数の出音部の相対的位置関係と対応すると好ましい。例えば、第1受音部61及び第2受音部62の相対的位置関係は、イヤホン300の第1出音部2a及び第2出音部4aの相対的位置関係と同様であると好ましい。特に、第1受音部61及び第2受音部62の外耳道内における相対的位置関係が、イヤホン300の第1出音部2a及び第2出音部4aの外耳道内における相対的位置関係と対応する(同様である)と好ましい。相対的位置関係とは、例えば、外耳道内における受音部(出音部)の位置、受音部間(出音部間)の距離、外耳道内における複数の受音部(出音部)の配列方向等である。例えば、外耳道内において、第1受音部61の位置は、第1出音部の位置に対応すると好ましい。第2受音部62の位置は、第2出音部の位置に対応すると好ましい。1つの受音部(例えば第1受音部61)を1つの出音部(例えば第1出音部)と同じ位置に置いたとき、他の受音部(例えば第2受音部62)の位置が他の出音部(例えば第2出音部)の位置と重複する又は近くにあると好ましい。
ステップS11は、複数の受音部において同時に音を収集し、受音部毎に音源を作成する工程を有すると好ましい。例えば、第1受音部61及び第2受音部62において同時に集音を行う。集音はバイノーラル録音で行うことができる。例えば、第1受音部61及び第2受音部62は、外耳道内又は人の頭部を模した模型の疑似的外耳道内に配して集音又は録音を行うことができる。第1受音部61から集音された音で第1音源を作成する。第2受音部62から集音された音で第2音源を作成する。
ステップS11は、各音源を記憶媒体に記憶させる工程を含むことができる。
図34に、イヤホンを人に装着するときの模式図を示す。ステップS12において、人50の外耳道51内にイヤホン300の出音部を挿入するように、イヤホン300を装着する。第1出音部2a及び第2出音部4aを外耳道内の所定の位置に配する。両方の耳に装着するイヤホン300は、1つの制御部10で制御することができる。
ステップS13において、各音源に関連付けられた、スピーカ部駆動用の信号を、対応するスピーカ部に供給する。例えば、第1スピーカ部1駆動用の第1信号、及び第2スピーカ部3駆動用の第2信号を同期させながら、第1信号を第1スピーカ部1に供給して、第1スピーカ部1を駆動させる。同様に、第2信号を第2スピーカ部3に供給して、第2スピーカ部3を駆動させる。これにより、第1音源と第2音源を同期させながら、第1音源を第1出音部2aから再生することができる。第2音源を第2出音部4aから再生することができる。すなわち、第1音源と第2音源を同時に発生させることができる。
ステップS13は、記憶媒体に記憶された音源を読み出す工程を含むことができる。ステップS13は、各音源に基づいてスピーカ部駆動用の信号を出力する工程を含むことができる。例えば、第1音源に基づいて第1信号を形成する。同様に、第2音源に基づいて第2信号を形成する。
上述においては、一方の耳用の音源を準備するための、2つの受音部を有するマイクロホンについて説明したが、受音部の数は3つ以上であってもよい。受音部の数は、集音した音源を出力するイヤホンの出音部の数に合わせると好ましい。
上述においては、一方の耳に装着するイヤホンについての音響再生方法及びマイクロホンについて説明した。両方の耳に装着するステレオ型イヤホンにおいては、他方の耳に装着するイヤホンも上述と同様の音響再生方法及びマイクロホンを適用することができる。例えば、ステレオ型イヤホンにおいて、両耳合わせて4つのスピーカ部がある場合、4つの音源を準備することができる。各スピーカ部には、それぞれ対応する音源に関連付けられた信号を供給することができる。
上述の音源作成工程に代えて又は加えて、少なくとも1つの音源を準備する工程は、音源をバイノーラル録音調に処理して、各出音部から出力するための複数の音源を作成する工程を含むことができる。
スピーカ部を閉塞効果抑制部として使用する場合、そのスピーカ部から外耳道内で反響した音を打ち消す又は減衰させるための第3音源を、第1音源及び第2音源と同期させながら発生させる。閉塞効果抑制部としてのスピーカ部の駆動方法は、上記方法と同様である。
第9実施形態によれば、本開示のイヤホン及び音響再生装置に好適な使用方法を提供することができる。第9実施形態によれば、実際の音に近い状態の音環境を再現することができる。第9実施形態によれば、使用者は優れた音像定位効果を感得することができる。
次に、第10実施形態に係る音響再生するためのプログラムについて説明する。プログラムは、本願開示のイヤホン及び音響再生装置に適用可能なプログラムである。プログラムは、本願開示の音響再生方法を実行することができる。図32に示す音響再生装置を例にしてプログラムについて説明する。
音響再生するためのプログラムは、第1音源に関連付けられた第1信号、及び第2音源に関連付けられた第2信号を同期させながら、第1信号を第1スピーカ部1に送信し、第2信号を第2スピーカ部3に送信するステップを音響再生装置1000(例えば制御部10)に実行させる。プログラムは、第1音源に基づいて第1信号を形成するステップと、第2音源に基づいて第2信号を形成するステップと、を音響再生装置1000又はマイクロホンに実行させてもよい。
上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明のイヤホン、音響再生装置、マイクロホン、音響再生方法、及びプログラムは、上記実施形態に基づいて説明されているが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の全開示に枠内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができることはいうまでもない。また、本発明の全開示の枠内において、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
本発明のさらなる課題、目的及び展開形態は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載には限定されない。
[付記1]
音を発生させる第1スピーカ部及び第2スピーカ部と、
前記第1スピーカ部に関連付けられた第1出音部と、
前記第2スピーカ部に関連付けられた第2出音部と、
外耳道内の閉塞効果を抑制する閉塞効果抑制部と、を備え、
前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は個別に駆動可能である、イヤホン。
[付記2]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に外耳道内に配される、付記に記載のイヤホン。
[付記3]
前記イヤホンの耳への装着時に、前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は、外耳道内に配される、付記に記載のイヤホン。
[付記4]
前記第1スピーカ部を収容する第1筐体と、
前記第2スピーカ部を収容する第2筐体と、
をさらに備える、付記に記載のイヤホン。
[付記5]
前記第1出音部は前記第1筐体に配され、
前記第2出音部は前記第2筐体に配されている、付記に記載のイヤホン。
[付記6]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記第1筐体及び前記第2筐体の内外を連通する少なくとも1つの貫通孔である、付記に記載のイヤホン。
[付記7]
前記イヤホンを耳に装着するためのイヤーピースをさらに備える、付記に記載のイヤホン。
[付記8]
前記第1筐体及び前記第2筐体は、前記イヤーピースに保持される、付記に記載のイヤホン。
[付記9]
前記イヤホンの耳への装着時に、前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は、外耳道外に配される、付記に記載のイヤホン。
[付記10]
前記第1スピーカ部で発生した音を前記第1出音部へ導く第1音導部と、
前記第2スピーカ部で発生した音を前記第2出音部へ導く第2音導部と、をさらに備え、
前記第1音導部と前記第2音導部とは物理的に隔離されている、付記に記載のイヤホン。
[付記11]
前記第1音導部及び前記第2音導部を有する筐体をさらに備える、付記に記載のイヤホン。
[付記12]
前記第1出音部は、前記筐体の外部と前記第1音導部とを連通する、前記筐体に配された貫通孔であり、
前記第2出音部は、前記筐体の外部と前記第2音導部とを連通する、前記筐体に配された貫通孔である、付記に記載のイヤホン。
[付記13]
前記第1音導部及び前記第2音導部は、前記筐体内に形成された管路である、付記に記載のイヤホン。
[付記14]
前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は前記筐体に収容されている、付記に記載のイヤホン。
[付記15]
前記イヤホンを耳に装着するためのイヤーピースをさらに備える、付記に記載のイヤホン。
[付記16]
前記イヤーピースは環状形状を有し、
前記筐体の一部に挿入されている、付記に記載のイヤホン。
[付記17]
第3スピーカ部をさらに備え、
1つの音導部に対して複数のスピーカ部が配されている、付記に記載のイヤホン。
[付記18]
前記閉塞効果抑制部は、前記イヤホンの耳への装着時に、外耳道の内外を連通させる貫通孔である、付記に記載のイヤホン。
[付記19]
前記閉塞効果抑制部は、前記筐体に配され、前記イヤホンの耳への装着時に、少なくとも1つの音導部と外耳道の外部とを連通する貫通孔である、付記に記載のイヤホン。
[付記20]
前記第1出音部及び前記第2出音部は略同一方向を向いている、付記に記載のイヤホン。
[付記21]
前記第1出音部及び前記第2出音部は異なる方向を向いている、付記に記載のイヤホン。
[付記22]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に外耳道面方向を向いている、付記に記載のイヤホン。
[付記23]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に鼓膜方向を向いている、付記に記載のイヤホン。
[付記24]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に、一方が外耳道面方向を向き、他方が鼓膜方向を向いている、付記に記載のイヤホン。
[付記25]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に鼓膜方向を向いている、付記に記載のイヤホン。
[付記26]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に、一方が外耳道入口寄りに配され、他方が鼓膜寄りに配される、付記に記載のイヤホン。
[付記27]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に、一方が外耳道入口寄りに配され、他方が鼓膜寄りに配される、付記に記載のイヤホン。
[付記28]
前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤホンの耳への装着時に、外耳道の径方向に配列される、付記に記載のイヤホン。
[付記29]
前記閉塞効果抑制部は前記イヤーピースに配される、付記に記載のイヤホン。
[付記30]
前記閉塞効果抑制部は、前記イヤホンの耳への装着時に、外耳道の内外を連通する、前記イヤーピースに配された貫通孔である、付記に記載のイヤホン。
[付記31]
前記閉塞効果抑制部は、音を発生させる第3スピーカ部を有する、付記に記載のイヤホン。
[付記32]
前記閉塞効果抑制部は、音を吸収する吸音部材を有する、付記に記載のイヤホン。
[付記33]
前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部を実装するための基板をさらに備える、付記に記載のイヤホン。
[付記34]
前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部を保持するためのホルダをさらに備える、付記に記載のイヤホン。
[付記35]
3つ以上のスピーカ部、及び3つ以上の出音部を備え、
1つの出音部に対し少なくとも1つのスピーカ部が関連付けられた、付記に記載のイヤホン。
[付記36]
付記に記載のイヤホンと、
各スピーカ部の駆動を個別的に制御する制御部と、備える音響再生装置。
[付記37]
前記制御部は、第1音源に関連付けられた第1信号を前記第1スピーカ部に供給し、第2音源に関連付けられた第2信号を前記第2スピーカ部に供給する、付記に記載の音響再生装置。
[付記38]
前記閉塞効果抑制部は、音を発生させる第3スピーカ部を含み、
前記制御部は、外耳道内で反響する音を減衰させる又は打ち消す音に関連付けられた第3信号を閉塞効果抑制部に供給する、付記に記載の音響再生装置。
[付記39]
第1受音部及び第2受音部を備え、
付記に記載のイヤホンにおける前記第1出音部及び前記第2出音部の相対的位置関係は、前記第1受音部及び前記第2受音部の相対的位置関係と対応する、マイクロホン。
[付記40]
前記第1受音部を前記第1出音部の位置に置いたとき、前記第2受音部の位置は前記第2出音部の位置と重なる、付記に記載のマイクロホン。
[付記41]
前記第1受音部及び前記第2受音部は、ダミーヘッドマイクに設けられている、付記に記載のマイクロホン。
[付記42]
第1音源及び第2音源を準備する工程と、
付記に記載のイヤホンにおける前記第1出音部及び前記第2出音部を外耳道内に配する工程と、
前記第1音源を前記第1出音部から出音させると共に、前記第1音源に同期させて前記第2音源を前記第2出音部から出音させる工程と、を含む音響再生方法。
[付記43]
前記第1音源及び前記第2音源を準備する工程において、バイノーラル録音により前記第1音源及び前記第2音源を作成する、付記に記載の音響再生方法。
[付記44]
前記第1音源及び前記第2音源を準備する工程において、第1受音部及び第2受音部を有するマイクロホンを用いて前記第1音源及び前記第2音源を作成し、
前記第1受音部において集音された音で前記第1音源を作成し、
前記第2受音部において集音された音で前記第2音源を作成し、
外耳道内における前記第1受音部及び前記第2受音部の相対的位置関係は、外耳道内における前記第1出音部及び前記第2出音部の相対的位置関係に対応する、付記に記載の音響再生方法。
[付記45]
前記第1音源及び前記第2音源を出音させる工程は、前記第1音源に関連付けられた第1信号を前記第1スピーカ部に送信する工程と、前記第1信号と同期させながら、前記第2音源に関連付けられた第2信号を前記第2スピーカ部に送信する工程と、をさらに含む、付記に記載の音響再生方法。
[付記46]
第1音源に関連付けられた第1信号及び第2音源に関連付けられた第2信号を同期させながら、前記第1信号を第1スピーカ部に送信し、前記第2信号を第2スピーカ部に送信するステップと、
を付記に記載の音響再生装置に実行させる、音響再生するためのプログラム。
[付記47]
前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は、付記に記載のイヤホンにおける第1スピーカ部及び第2スピーカ部である、付記に記載のプログラム。
[付記48]
前記第1音源に基づいて前記第1信号を形成するステップと、
前記第2音源に基づいて前記第2信号に形成するステップと、
を付記に記載の音響再生装置又は付記に記載のマイクロホンに実行させる、付記に記載のプログラム。
本発明によれば、使用者が音像を立体的に把握することが可能となる。このため、本発明は、空間に配置される音像で方向及び距離を提示するナビゲーションに適用することができる。これにより、例えば、目の不自由な方、言葉の通じない外国の方、地図を見るのが困難な方等を、立体的な音で直接誘導することが可能となる。また、本発明は、聴覚を使用して機器を操作するマルチモーダルなユーザインタフェースにも適用することができる。例えば、本発明は、超臨場感なゲーム、対象物をディスプレイ以外に聴覚でも認識するレーダシステム、航空管制システム、救急救命システム、救助システム等に適用することができる。さらに、本発明は、エンターテイメントの分野にも適用可能である。例えば、本発明は、超臨場感シアター、SNS(Social Networking Service)等を使ったライブ配信、音楽コンテンツのリアル化等に適用可能である。
1,33 第1スピーカ部
2 第1筐体
2a,31a 第1出音部
3,34 第2スピーカ部
4 第2筐体
4a,31b 第2出音部
5 基板
6 ホルダ
7,32,40,41 イヤーピース
8,21,31f,32,41a 閉塞効果抑制部
9 信号線
10 制御部
11 第3筐体
11a 第3出音部
12 第4筐体
12a 第4出音部
31 筐体
31c 第1収容部
31d 第2収容
31e 第3収容部
35 第1音導部
36 第2音導部
37 隔離壁
38 第3スピーカ部
39 第4スピーカ部
41b 取付孔
50 人
51 外耳道
61 第1受音部
62 第2受音部
100,200,300,400,500,600,700,800,900 イヤホン
1000 音響再生装置
1100 マイクロホン

Claims (4)

  1. 音を発生させる第1スピーカ部及び第2スピーカ部と、
    前記第1スピーカ部に関連付けられた第1出音部と、
    前記第2スピーカ部に関連付けられた第2出音部と、
    外耳道内の閉塞効果を抑制する閉塞効果抑制部と、
    前記外耳道に装着されるイヤーピースと、
    を備え、
    前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部は個別に駆動可能であり、
    前記第1スピーカ部及び前記第2スピーカ部並びに前記第1出音部及び前記第2出音部は、前記イヤーピースの位置よりも鼓膜側に配置されており、
    前記閉塞効果抑制部は、前記鼓膜で反射した音を減衰させる又は打ち消すための第3スピーカ部、又は、前記鼓膜で反射した音を吸収するための吸音部材であり、
    前記閉塞効果抑制部は、前記イヤーピースに配されている、
    イヤホン。
  2. 前記第1スピーカ部を収容する第1筐体と、
    前記第2スピーカ部を収容する第2筐体と、
    をさらに備える、請求項1に記載のイヤホン。
  3. 前記第1出音部は前記第1筐体に配され、
    前記第2出音部は前記第2筐体に配されている、請求項2に記載のイヤホン。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載のイヤホンと、
    各スピーカ部の駆動を個別的に制御する制御部と、備える音響再生装置。
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