JP2000092582A - イヤホン - Google Patents

イヤホン

Info

Publication number
JP2000092582A
JP2000092582A JP10260464A JP26046498A JP2000092582A JP 2000092582 A JP2000092582 A JP 2000092582A JP 10260464 A JP10260464 A JP 10260464A JP 26046498 A JP26046498 A JP 26046498A JP 2000092582 A JP2000092582 A JP 2000092582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
tube
earphone
ear canal
acoustic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10260464A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Miura
雅美 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10260464A priority Critical patent/JP2000092582A/ja
Publication of JP2000092582A publication Critical patent/JP2000092582A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Headphones And Earphones (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部環境との遮音性の向上を図り、また、電
気音響変換素子から放射される再生音を良好な再生特性
をもって聴取することができる。 【解決手段】 再生音を放音する放音孔19を有するス
ピーカユニット12と、放音孔19が外耳道入口4に位
置するようにスピーカユニット12が収納されるスピー
カユニット収納部16と、スピーカユニット収納部16
と並んで設けられ、鼓膜5で反射された反射音を吸音す
る吸音管17とを有し、外耳道入口4に臨まされる挿入
端に開口部14が設けられ、開口部14と対向する他端
が閉塞される音響管13とを備え、音響管13は、耳介
1に装着された際、外耳道3とともに密閉された空間を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耳介に装着された
際、電気音響変換素子が内蔵される音響管が外耳道とと
もに密閉された空間を構成し、外部環境との遮音性の向
上を図るとともに、再生特性の向上を図るイヤホンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、耳介に装着され、スピーカユニッ
トから放射される再生音を外耳道内に放射して聴取する
イヤホンがある。イヤホンには、ハウジング内に磁気回
路部と、この磁気回路部に支持される振動板とからなる
スピーカユニットが内蔵され、ハウジングの放音面と対
向する背面側に振動板の内圧を外方に逃す複数の貫通孔
が設けられたいわゆるオープンエア型のイヤホンがあ
る。このイヤホンは、放音面を外耳道と対向させるよう
にして耳介の窪み部に係合させて装着される。
【0003】また、イヤホンには、耳介に装着された
際、ハウジング内に振動板が外耳道内の鼓膜と対向する
ようにスピーカユニットが内蔵されたいわゆる密閉型の
イヤホンがある。このイヤホンは、音響管を外耳道に係
合させ、振動板と鼓膜が対向した状態で耳介に装着され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オープ
ンエア型のイヤホンは、ハウジングの背面側に貫通孔が
設けられていることから、遮音性が悪く、周囲に迷惑を
かけることがある。また、このイヤホンは、雑音が大き
い外部環境で使用した場合、利用者が再生音を聞き取り
にくい場合がある。さらに、マイクロホンとともに組み
込まれる補聴器等の電子機器にこのイヤホンを用いた場
合には、マイクロホンとイヤホンとで音響的ループが形
成され、ハウリングを引き起こすことがある。さらに、
このイヤホンは、遮音性が悪いことから、低周波の再生
レベルが低くなり、電気的に低周波成分を増幅する必要
があり、更なる省電力化を図ることが困難であった。
【0005】また、密閉型のイヤホンは、装着時に、ハ
ウジングと外耳道とで密閉された空間部が構成されるも
のであるので、鼓膜により反射された反射音とスピーカ
ユニットからの再生音とが互いに干渉し合い聴取される
再生音の音質等の劣化を招き、また、イヤホンを耳介に
装着した際の閉塞感や密閉感により利用者に不快感を与
える場合があった。
【0006】そこで、本発明は、外部環境との遮音性の
向上を図り、また、電気音響変換素子から放射される再
生音を良好な再生特性をもって聴取することができるイ
ヤホンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るイヤホン
は、上述のような課題を解決すべく、再生音を放音する
放音孔を有する電気音響変換素子と、放音孔が外耳道入
口に位置するように電気音響変換素子が収納される素子
収納部と、素子収納部と並んで設けられ、反射音を吸音
する吸音管とを有し、外耳道入口に臨まされる挿入端に
開口部が設けられ、開口部と対向する他端が閉塞される
音響管とを備える。そして、音響管は、耳介に装着され
た際、外耳道とともに密閉された空間を構成する。
【0008】また、本発明に係るイヤホンは、上述のよ
うな課題を解決すべく、再生音を放音する放音孔を有す
る電気音響変換素子と、外耳道入口に臨まされる挿入端
に開口部が設けられ、放音孔が外耳道入口に位置するよ
うに電気音響変換素子が収納される素子収納部と、素子
収納部と開口部と対向する他端側に連続して設けられ、
終端が閉塞され、反射音を吸音する吸音管とを有する音
響管とを備える。そして、音響管は、耳介に装着された
際、外耳道とともに密閉された空間を構成するととも
に、吸音管の開口断面積は、素子収納部の内壁と電気音
響変換素子との間隙の断面積と略等しくなるように形成
される。
【0009】このようなイヤホンは、耳介への装着時
に、音響管と外耳道とで密閉された空間部が構成される
ことから、外部環境へ再生音が漏れることを防止し、ま
た、外部環境の雑音を遮蔽する。また、音響管は、再生
音の反射音を減衰させ、再生音と反射音の干渉を防止す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたイヤホ
ンについて、図面を参照して説明する。
【0011】このイヤホン10は、図1に示すように、
耳介1の窪み部2に装着可能な大きさを有したハウジン
グ11内に、スピーカユニット12が内蔵される音響管
13を備えてなる。音響管13は、内径が耳介1の外耳
道3の径と略等しく形成される。これにより、イヤホン
10は、外耳道3への挿入端で、鼓膜5で反射された反
射音が再度外耳道3内に反射することが防止される。ま
た、音響管13は、耳介1の外耳道入口4への挿入端に
開口部14が設けられ、挿入端と対向する他端が閉塞さ
れてなる。そして、音響管13は、外耳道3に装着され
た際、外耳道3とで密閉された空間を構成する。
【0012】音響管13には、外耳道入口4への挿入端
側にスピーカユニット12を収納するスピーカ収納部1
6が設けられ、このスピーカ収納部16に並列して、外
耳道3奥の鼓膜5により反射された再生音の反射音を減
衰させる吸音管17が設けられる。スピーカ収納部16
は、一端に開口部14の一部を構成し、スピーカユニッ
ト12より放射された再生音を外耳道3へ出力する出力
口18が設けられる。そして、スピーカ収納部16に
は、再生音を放射するスピーカユニット12の放音孔1
9と出力口18とが同一面上に位置し、放音孔19が鼓
膜5と対向するようにスピーカユニット12が配設され
る。
【0013】スピーカ収納部16に収納されるスピーカ
ユニット12は、図2に示すように、マグネチック型で
あり、振動板21と、振動板21を振動させるドライバ
22とからなり、放音孔19が鼓膜5に対向するように
ケース23内に収納される。ドライバ22は、磁性体に
より形成される振動子24と、振動子24を磁化するコ
イル25と、振動子24を吸引、反発するマグネット2
6と、振動子24と振動板21とを接続する接続ロッド
27とを有する。振動子24は、放音孔19が設けられ
たケース23内に一端が固定され、他端が自由端となる
ように取り付けられる。また、振動子24は、自由端側
で接続ロッド27を介して振動板21に接続される。振
動子24は、コイル25に再生信号に対応した駆動電流
が供給されると、磁化されることにより、マグネット2
6に吸引、反発され、接続ロッド27を介して振動板2
1を振動させる。
【0014】このスピーカ収納部16に並列して設けら
れる吸音管17は、長尺状に形成され、スピーカ収納部
16の長手方向の長さより長く形成される。吸音管17
は、一端に開口部14の一部を構成し、鼓膜5で反射さ
れた反射音が入射される入射口28が設けられ、他端が
閉塞されてなる。この吸音管17は、音響インピーダン
スが100〜5000音響オーム(dyne/cm/sec)となる
ように形成され、入射口19より入射された反射音を減
衰させる。
【0015】また、吸音管17には、他端側に、反射音
を減衰する吸音材29が配設される。吸音材29は、例
えばグラスウールよりなり、吸音管17の閉塞された他
端側に向かって密度が高くなるように充填される。
【0016】出力口18と入射口19とで構成される開
口部14が設けられる音響管13の耳介1への挿入端に
は、音響管13を外耳道入口4に係合させるための係合
部15が設けられる。係合部15は、音響管13の中心
側から外周側に向かって外開きとなるように形成され、
音響管13が確実に外耳道入口4を閉塞し、音響管13
とで密閉された空間部を構成するように形成される。
【0017】ハウジング11には、音響管13の周囲
に、イヤホン10が耳介1に装着された際の装着感の向
上を図るためのイヤパッド31が配設される。イヤパッ
ド31は、弾性変位可能な柔軟性を有する例えばウレタ
ンでリング状に形成される。そして、イヤパッド31
は、弾性力を利用することにより、イヤホン10が耳介
に装着された際、装着感の向上を図るとともに、再生音
が外部に漏れることを防止する。また、ハウジング11
の開口部14と対向する側には、スピーカユニット12
に再生信号を供給する外部接続用コード32が導出され
る。
【0018】以上のように構成されたイヤホン10は、
開口部14側を、耳介1への装着面として、耳介1の外
耳道3周囲の窪み部2に装着され、開口部14と放音孔
19とを外耳道入口4に位置させ、鼓膜5と対向させ
る。音響管13の外耳道入口4への挿入端には、係合部
15が設けられていることから、音響管13は、確実に
外耳道入口4に係合され、外耳道3とで密閉された空間
部を構成する。そして、スピーカユニット12より再生
音が放出されると、再生音は、出力口18より外耳道3
内に出力される。ここで、再生音は、外耳道3奥の鼓膜
5により反射される。鼓膜5により反射された反射音
は、入射口28より吸音管17に入射され、吸音管17
及び吸音管17内の吸音材17により減衰される。
【0019】このようなイヤホン10は、音響管13の
内径が外耳道3の径と略等しく形成され、音響管13と
外耳道3とが略同じ太さに形成されることから、音響管
13の耳介3への挿入端で反射音が再度外耳道3内に反
射されることが防止される。また、イヤホン10は、耳
介1への装着時、係合部15が設けられていることか
ら、確実に音響管13と外耳道3とにより密閉された空
間部が構成される。したがって、イヤホン10は、外部
環境に再生音が漏れることが防止されるとともに、外部
環境の雑音を遮蔽することができる。また、このイヤホ
ン10は、吸音管17内に吸音材29が配設されること
から、反射音が吸音材29により効率よく減衰され、再
生音と反射音とが干渉し合うことが防止され、音質等の
再生特性の向上を図ることができるとともに、密閉感、
閉塞感等を無くすことができる。
【0020】さらに、イヤホン10は、密閉された空間
部を構成するスピーカ収納部16内にスピーカユニット
12が収納される。したがって、例えばイヤホン10を
マイクロホンと組み合わせる補聴器に用いた場合にも、
スピーカユニット12とマイクロホンとで音響的ループ
が形成されることがなく、したがってハウリングが防止
できる。さらに、イヤホン10は、遮音性に優れること
から、低周波の再生レベルが低くなることが防止され、
したがって低周波成分を増幅する必要がなく、電気回路
の簡素化、省電力化を図ることができる。
【0021】次に、本発明が適用された他のイヤホン4
0について、図面を参照して説明する。このイヤホン4
0は、図3に示すように、耳介1の窪み部2に装着可能
な大きさを有したハウジング41内にスピーカユニット
42が内蔵される音響管43を備えてなる。音響管43
は、内径が耳介1の外耳道3の径と略等しく形成され
る。これにより、イヤホン40は、外耳道3への挿入端
で、鼓膜5で反射された反射音が再度外耳道3内に反射
することが防止される。また、音響管43は、耳介1の
外耳道入口4への挿入端にスピーカユニット42より放
射された再生音を外耳道3へ出力する開口部44が設け
られる。そして、音響管43は、外耳道3に装着された
際、外耳道3とで密閉された空間を構成する。
【0022】音響管43には、外耳道入口4側にスピー
カユニット42を収納するスピーカ収納部45が設けら
れる。スピーカ収納部45には、再生音を放射するスピ
ーカユニット42の放音孔46と開口部44とが同一面
上に位置し、放音孔46が鼓膜5と対向するようにスピ
ーカユニット42が配設される。また、スピーカユニッ
ト42は、振動吸収性に優れた例えばシリコンゴム48
によりスピーカ収納部45内に支持される。このとき、
スピーカユニット42は、スピーカユニット42の外周
面とスピーカ収納部45の内壁との間に間隙Cを有する
ように支持される。
【0023】スピーカ収納部45に収納されるスピーカ
ユニット42は、図4に示すように、マグネチック型で
あり、磁性体により形成され、フレーム51に外周端が
固定された振動板52と、振動板52を振動させるドラ
イバ53とがケース54に収納されてなる。ドライバ5
3は、放音孔46が設けられたケース54内に、非磁性
体の基板55の外周側にリング状のマグネット56が固
定され、中央にセンターポール57が植立され、センタ
ーポール57の外周面に振動板52を磁化するコイル5
8が巻装されてなる。振動板52は、コイル58に再生
信号に対応した駆動電流が供給されると、磁化され、マ
グネット56により吸引、反発されることにより振動さ
れる。
【0024】また、音響管43は、開口部44と対向す
る他端側に、スピーカ収納部45と一体に連続して再生
音が外耳道3奥の鼓膜5より反射された反射音を減衰さ
せる吸音管59が設けられ、スピーカ収納部45と対向
する他端側が閉塞されてなる。吸音管59は、内径がス
ピーカ収納部45の内径より小さく形成され、スピーカ
収納部45との境界に段部が形成される。そして、吸音
管59は、その開口断面積がスピーカユニット42の外
周面とスピーカ収納部45の内周面との間隙Cの断面積
と略同じに形成される。これにより、鼓膜5で反射され
た反射音は、再度外耳道3の方向へ反射されることが防
止される。また、吸音管59は、音響インピーダンスが
100〜5000音響オーム(dyne/cm/sec)となるよう
に形成され、入射口19より入射された反射音を減衰さ
せる。
【0025】このような吸音管59には、反射音を減衰
させる吸音材61が配設される。吸音材61は、例えば
グラスウールよりなり、他端側に向かって密度が高くな
るように充填される。
【0026】開口部44が設けられる音響管43の耳介
1への挿入端には、音響管43を外耳道入口4に係合さ
せるための係合部62が設けられる。係合部62は、音
響管43の中心側から外周側に向かって外開きとなるよ
うに形成され、音響管43が確実に外耳道入口4を閉塞
し、外耳道3と音響管43とで密閉空間部を構成するよ
うに形成される。
【0027】ハウジング41には、音響管43の周囲
に、耳介1に装着された際、装着感の向上を図るための
イヤパッド63が配設される。イヤパッド63は、弾性
変位可能な柔軟性を有する例えばウレタンでリング状に
形成される。そして、イヤパッド63は、弾性力を利用
することにより、イヤホン40が耳介に装着された際、
装着感の向上を図るとともに、再生音が外部に漏れるこ
とを防止する。また、ハウジング41の開口部44と対
向する側には、スピーカユニット42に再生信号を供給
する外部接続用コード64が導出される。
【0028】以上のように構成されたイヤホン40は、
開口部44側を、耳介1への装着面とし、耳介1の外耳
道3周囲の窪み部2に装着され、開口部44と放音孔4
6とを外耳道入口4に位置させ、鼓膜5に対向させる。
音響管43の外耳道3への挿入端には、係合部62が設
けられていることから、音響管43は、確実に外耳道入
口4に係合され、外耳道3とで密閉された空間部を構成
する。そして、スピーカユニット42より再生音が放出
されると、再生音は、開口部44より外耳道3内に出力
される。ここで、再生音は、外耳道3奥の鼓膜5により
反射される。鼓膜5により反射された反射音は、開口部
44より音響管43に入射される。ここで、反射音は、
スピーカユニット42とスピーカ収納部45と内壁との
間隙Cを通過し、吸音管59に至り、吸音管59及び吸
音管59内の吸音材61により減衰される。
【0029】このようなイヤホン40は、音響管43の
内径が外耳道3の径と略等しく形成され、音響管43と
外耳道3とが略同じ太さに形成されることから、音響管
43の挿入端で反射音が再度外耳道3内に反射されるこ
とが防止される。また、イヤホン40は、耳介1への装
着時、係合部62が設けられていることから、確実に音
響管13と外耳道3とにより密閉空間が構成される。し
たがって、イヤホン40は、外部環境に再生音が漏れる
ことが防止されるとともに、外部環境の雑音を遮蔽する
ことができる。また、このイヤホン40は、吸音管59
内に吸音材61が配設されることから、反射音が吸音材
61により効率よく減衰され、再生音と反射音とが干渉
し合うことが防止され、音質等の再生特性の向上を図る
ことができるとともに、密閉感、閉塞感を無くすことが
できる。
【0030】さらに、イヤホン40は、密閉された空間
部を構成するスピーカ収納部45内にスピーカユニット
42が収納される。したがって、例えばイヤホン40を
マイクロホンと組み合わせる補聴器に用いた場合にも、
スピーカユニット42とマイクロホンとで音響的ループ
が形成されることがなく、したがってハウリングが防止
できる。さらに、イヤホン40は、遮音性に優れること
から、低周波の再生レベルが低くなることが防止され、
したがって低周波成分を増幅する必要がなく、電気回路
の簡素化、省電力化を図ることができる。
【0031】以上、本発明が適用されたイヤホン10,
40について説明したが、本発明は、これらのものに限
定されるものではなく、イヤホン10にスピーカユニッ
ト42を用い、イヤホン40にスピーカユニット12を
用いるようにしてもよい。また、本発明は、スピーカユ
ニットとして、ダイナミックスピーカを用いるようにし
てもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るイヤホンによれば、電気音
響変換素子が内蔵される音響管と外耳道とで密閉された
空間が構成されることから、外部環境へ再生音が漏れる
ことが防止され、また、外部環境の雑音を遮蔽すること
ができる。また、このイヤホンは、音響管において反射
音を減衰させることができ、したがって再生音と反射音
が干渉することを防止することができ、音質等の再生特
性の向上を図ることができるとともに、密閉感、閉塞感
等を無くすことができる。さらに、このイヤホンは、密
閉された空間を構成する音響管内に電気音響変換素子、
例えばスピーカユニットが収納されることから、例えば
このイヤホンをマイクロホンと組み合わせる補聴器に用
いた場合にも、スピーカユニットとマイクロホンとで音
響的ループが形成されることがなく、したがってハウリ
ングが防止できる。さらにまた、このイヤホンは、遮音
性に優れることから、低周波の再生レベルが低くなるこ
とが防止され、したがって低周波成分を増幅する必要が
なく、電気回路の簡素化、省電力化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたイヤホンの断面図である。
【図2】同イヤホンに用いられるスピーカユニットの断
面図である。
【図3】本発明が適用された他のイヤホンの断面図であ
る。
【図4】同イヤホンに用いられるスピーカユニットの断
面図である。
【符号の説明】
1 耳介、2 窪み部、3 外耳道、4 外耳道入口、
5 鼓膜、10 イヤホン、11 ハウジング、12
スピーカユニット、13 音響管、14 開口部、15
係合部、16 スピーカ収納部、17 吸音管、18
出力口、19放音孔、28 入射口、29 吸音材、
40 イヤホン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月17日(1998.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】以上のように構成されたイヤホン10は、
開口部14側を、耳介1への装着面として、耳介1の外
耳道3周囲の窪み部2に装着され、開口部14と放音孔
19とを外耳道入口4に位置させ、鼓膜5と対向させ
る。音響管13の外耳道入口4への挿入端には、係合部
15が設けられていることから、音響管13は、確実に
外耳道入口4に係合され、外耳道3とで密閉された空間
部を構成する。そして、スピーカユニット12より再生
音が放出されると、再生音は、出力口18より外耳道3
内に出力される。ここで、再生音は、外耳道3奥の鼓膜
5により反射される。鼓膜5により反射された反射音
は、入射口28より吸音管17に入射され、吸音管17
及び吸音管17内の吸音材29により減衰される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、音響管43は、開口部44と対向す
る他端側に、スピーカ収納部45と一体に連続して再生
音が外耳道3奥の鼓膜5より反射された反射音を減衰さ
せる吸音管47が設けられ、スピーカ収納部45と対向
する他端側が閉塞されてなる。吸音管47は、内径がス
ピーカ収納部45の内径より小さく形成され、スピーカ
収納部45との境界に段部が形成される。そして、吸音
管59は、その開口断面積がスピーカユニット42の外
周面とスピーカ収納部45の内周面との間隙Cの断面積
と略同じに形成される。これにより、鼓膜5で反射され
た反射音は、再度外耳道3の方向へ反射されることが防
止される。また、吸音管47は、音響インピーダンスが
100〜5000音響オーム(dyne/cm/sec)となるよう
に形成され、入射口44より入射された反射音を減衰さ
せる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このような吸音管47には、反射音を減衰
させる吸音材29が配設される。吸音材29は、例えば
グラスウールよりなり、他端側に向かって密度が高くな
るように充填される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】ハウジング41には、音響管43の周囲
に、耳介1に装着された際、装着感の向上を図るための
イヤパッド31が配設される。イヤパッド31は、弾性
変位可能な柔軟性を有する例えばウレタンでリング状に
形成される。そして、イヤパッド31は、弾性力を利用
することにより、イヤホン40が耳介に装着された際、
装着感の向上を図るとともに、再生音が外部に漏れるこ
とを防止する。また、ハウジング41の開口部44と対
向する側には、スピーカユニット42に再生信号を供給
する外部接続用コード32が導出される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】以上のように構成されたイヤホン40は、
開口部44側を、耳介1への装着面とし、耳介1の外耳
道3周囲の窪み部2に装着され、開口部44と放音孔4
6とを外耳道入口4に位置させ、鼓膜5に対向させる。
音響管43の外耳道3への挿入端には、係合部62が設
けられていることから、音響管43は、確実に外耳道入
口4に係合され、外耳道3とで密閉された空間部を構成
する。そして、スピーカユニット42より再生音が放出
されると、再生音は、開口部44より外耳道3内に出力
される。ここで、再生音は、外耳道3奥の鼓膜5により
反射される。鼓膜5により反射された反射音は、開口部
44より音響管43に入射される。ここで、反射音は、
スピーカユニット42とスピーカ収納部45と内壁との
間隙Cを通過し、吸音管47に至り、吸音管47及び吸
音管47内の吸音材29により減衰される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このようなイヤホン40は、音響管43の
内径が外耳道3の径と略等しく形成され、音響管43と
外耳道3とが略同じ太さに形成されることから、音響管
43の挿入端で反射音が再度外耳道3内に反射されるこ
とが防止される。また、イヤホン40は、耳介1への装
着時、係合部62が設けられていることから、確実に音
響管43と外耳道3とにより密閉空間が構成される。し
たがって、イヤホン40は、外部環境に再生音が漏れる
ことが防止されるとともに、外部環境の雑音を遮蔽する
ことができる。また、このイヤホン40は、吸音管47
内に吸音材29が配設されることから、反射音が吸音材
29により効率よく減衰され、再生音と反射音とが干渉
し合うことが防止され、音質等の再生特性の向上を図る
ことができるとともに、密閉感、閉塞感を無くすことが
できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生音を放音する放音孔を有する電気音
    響変換素子と、 上記放音孔が外耳道入口に位置するように上記電気音響
    変換素子が収納される素子収納部と、上記素子収納部と
    並んで設けられ、反射音を吸音する吸音管とを有し、上
    記外耳道入口に臨まされる挿入端に開口部が設けられ、
    該開口部と対向する他端が閉塞される音響管とを備え、 上記音響管は、耳介に装着された際、上記外耳道ととも
    に密閉された空間を構成することを特徴とするイヤホ
    ン。
  2. 【請求項2】 上記吸音管には、上記反射音を吸音する
    吸音材が配設されることを特徴とする請求項1記載のイ
    ヤホン。
  3. 【請求項3】 上記音響管の内径は、上記外耳道の径と
    略等しいことを特徴とする請求項1記載のイヤホン。
  4. 【請求項4】 上記音響管の音響インピーダンスは、1
    00〜5000音響オーム(dyne/cm/sec)であることを
    特徴とする請求項1記載のイヤホン。
  5. 【請求項5】 再生音を放音する放音孔を有する電気音
    響変換素子と、 外耳道入口に臨まされる挿入端に開口部が設けられ、上
    記放音孔が該外耳道入口に位置するように上記電気音響
    変換素子が収納される素子収納部と、上記素子収納部の
    上記開口部と対向する他端側に連続して設けられ、終端
    が閉塞され、反射音を吸音する吸音管とを有する音響管
    とを備え、 上記音響管は、耳介に装着された際、上記外耳道ととも
    に密閉された空間を構成するとともに、上記吸音管の開
    口断面積は、上記素子収納部の内壁と上記電気音響変換
    素子との間隙の断面積と略等しくなるように形成される
    ことを特徴とするイヤホン。
JP10260464A 1998-09-14 1998-09-14 イヤホン Withdrawn JP2000092582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10260464A JP2000092582A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 イヤホン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10260464A JP2000092582A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 イヤホン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000092582A true JP2000092582A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17348321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10260464A Withdrawn JP2000092582A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 イヤホン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000092582A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016038887A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 京セラ株式会社 生体情報測定装置
JPWO2016171250A1 (ja) * 2015-04-23 2018-02-15 日本電気株式会社 イヤホン、音響再生装置及び音響再生方法
CN110417089A (zh) * 2019-07-31 2019-11-05 歌尔科技有限公司 一种无线耳机充电盒

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016038887A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 京セラ株式会社 生体情報測定装置
JP2016054840A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 京セラ株式会社 生体情報測定装置
US10646125B2 (en) 2014-09-08 2020-05-12 Kyocera Corporation Biological information measurement apparatus
JPWO2016171250A1 (ja) * 2015-04-23 2018-02-15 日本電気株式会社 イヤホン、音響再生装置及び音響再生方法
CN110417089A (zh) * 2019-07-31 2019-11-05 歌尔科技有限公司 一种无线耳机充电盒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8139806B2 (en) Earphone for placement in an ear
JP3746810B2 (ja) スープラオーラルヘッドホン
US9613614B2 (en) Noise-reducing headphone
EP3637799B1 (en) Hearing device comprising a housing with a venting passage
JP3784572B2 (ja) イヤホンモニタを備えることにより、スピーカからユーザに耳管に至るまでの音響特性のユーザ間の変動を低減した電話送受話器
US11395060B2 (en) Receiver having pressure equilibrium structure
JP2008521320A (ja) インイヤ式ヘッドホン
EP0333411A2 (en) Headphone assemblies
US10721549B2 (en) Direct-radiating earphone drivers
EP3200476B1 (en) Headphone
JP2008270879A (ja) 受話装置
US20210185429A1 (en) Pressure equalizing earphone
US20080199035A1 (en) In-Ear Phone
JP2005286500A (ja) 補聴器用マイク付きイヤホン
JP2019145963A (ja) イヤホン
JP2000092582A (ja) イヤホン
US12047722B2 (en) Electroacoustic earcups for open-back headphones
JP3047451B2 (ja) 音響再生装置
JPH04347997A (ja) ヘッドホン
WO2004064446A1 (ja) 携帯音響機器
EP4231662A1 (en) Hearing device with active noise control
US20240187771A1 (en) Acoustic transducer unit
US20240187785A1 (en) Acoustic transducer unit
JP7239152B2 (ja) 挿入式パッシブ・ノイズキャンセル・イヤホン
JP3239620U (ja) イヤホン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110