JP6969251B2 - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

給紙装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6969251B2
JP6969251B2 JP2017179989A JP2017179989A JP6969251B2 JP 6969251 B2 JP6969251 B2 JP 6969251B2 JP 2017179989 A JP2017179989 A JP 2017179989A JP 2017179989 A JP2017179989 A JP 2017179989A JP 6969251 B2 JP6969251 B2 JP 6969251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
roll
transport
speed
feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017179989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019055834A (ja
Inventor
純次 花谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2017179989A priority Critical patent/JP6969251B2/ja
Publication of JP2019055834A publication Critical patent/JP2019055834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6969251B2 publication Critical patent/JP6969251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

本発明は、給紙装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、搬送ユニット毎に、用紙が通過したことを検出する搬送センサを設け、2箇所の搬送センサ間を用紙が通過するのに要した時間、或いは用紙搬送速度を求め、この時間或いは搬送速度と用紙の通過回数とに基づいてスリップ補正係数を算出し、この係数に基づいて搬送ユニットの搬送モータを制御し、搬送ローラの回転速度を微調整する用紙搬送装置が開示されている。
特許文献2には、給紙スタート信号から用紙搬送路中に配置された用紙センサが用紙先端を検出するまでの時間、或いは、用紙搬送路中に配置された2つの用紙センサを用紙先端が通過する時間を測定し、これらの検出時間と予め設定された所定の時間との比率に基づく補正係数を算出し、以降の用紙給紙時にモータの回転数を補正係数によって補正する搬送装置が開示されている。
特開2010−215345号公報 特開2004−43158号公報
従来は、用紙搬送速度の変化から用紙搬送ロールの摩耗状態を予測し、用紙搬送ロールの回転数を制御するものがあった。しかし、用紙搬送速度は、紙質や用紙搬送ロールとリタードロールの間に用紙が1枚進入した場合と2枚進入した場合の摩擦の違い、などの影響を受ける。そのため、用紙搬送速度のみから用紙搬送ロールの摩耗状態を推定した場合、用紙の紙質や用紙の搬送状態の影響により正しく推定できない可能性がある。
本発明は、用紙搬送速度のみから用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する場合と比較して、より高い精度で用紙搬送ロールの摩耗状態を推定することが可能な給紙装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、用紙を搬送経路に沿って搬送する用紙搬送ロールと、
前記用紙搬送ロールを駆動する駆動手段と、
前記搬送経路に配置され、搬送中の用紙搬送速度を検知する検知手段と、
前記駆動手段により用紙搬送ロールを回転させて用紙を搬送させ、当該用紙が前記検知手段を通過する際に前記駆動手段に加わる負荷の大きさを測定する測定手段と、
前記検知手段により検知された用紙搬送速度と、前記測定手段により測定された負荷の大きさとを用いて前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する推定手段と、を備える給紙装置である。
請求項2に係る本発明は、前記搬送経路において前記用紙搬送ロールよりも用紙の搬送方向下流側に配置される湾曲ガイドをさらに備え、
前記検知手段が前記搬送経路において前記用紙搬送ロールの下流側かつ前記湾曲ガイドの上流側に配置される請求項1記載の給紙装置である。
請求項3に係る本発明は、前記検知手段が、前記搬送経路の直線状の領域に配置されている請求項1記載の給紙装置である。
請求項4に係る本発明は、前記検知手段が、前記搬送経路に配置される少なくとも2つの用紙通過センサを含む請求項1から3いずれかに記載の給紙装置である。
請求項5に係る本発明は、前記推定手段が、複数枚の用紙が搬送された際の、前記検知手段により検知された用紙搬送速度の平均値と、前記測定手段により測定された負荷の大きさの平均値から前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する請求項1から4いずれかに記載の給紙装置である。
請求項6に係る本発明は、前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する場合には、前記駆動手段が、前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定しない場合よりも低速で前記用紙搬送ロールを駆動する請求項1から5いずれかに記載の給紙装置である。
請求項7に係る本発明は、用紙を取り込むための用紙取り込みロールと、前記駆動手段によって前記用紙取り込みロールを前記用紙搬送ロールよりも低速で駆動するための変速機構と、当該変速機構と前記用紙取り込みロールとを連結する一方向クラッチと、
を更に備える請求項1から6いずれかに記載の給紙装置である。
請求項8に係る本発明は、用紙搬送速度と前記駆動手段に加わるトルクの大きさとから前記用紙搬送ロールの摩擦係数を求めるテーブルを備え、前記推定手段が、前記テーブルを参照して、前記検知手段により検知された用紙搬送速度と前記測定手段により測定されたトルクの大きさとから、前記用紙搬送ロールの摩擦係数を求め、求められた摩擦係数から前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する請求項1から7いずれか記載の給紙装置である。
請求項9に係る本発明は、前記用紙搬送ロールの摩擦係数の大きさに応じて、前記用紙搬送ロールの用紙に対する荷重を調整する荷重調節手段を備える請求項8記載の給紙装置である。
請求項10に係る本発明は、前記用紙搬送ロールの摩擦係数が予め定められた閾値よりも小さくなった場合に、警告を通知する通知手段を備える請求項8または9記載の給紙装置である。
請求項11に係る本発明は、用紙を搬送経路に沿って搬送する用紙搬送ロールと、
前記用紙搬送ロールを駆動する駆動手段と、
前記搬送経路に配置される検知手段と、
前記駆動手段により用紙搬送ロールを回転させて用紙を搬送させ、当該用紙が前記検知手段を通過する際に前記駆動手段に加わる負荷の大きさを測定する測定手段と、
前記検知手段により検知された用紙搬送速度と、前記測定手段により測定された負荷の大きさとを用いて前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する推定手段と、を備える給紙装置と、
前記給紙装置によって供給された用紙に画像を出力する画像出力手段と、を備える画像形成装置である。
請求項1に係る本発明によれば、用紙搬送速度のみから用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する場合と比較して、より高い精度で用紙搬送ロールの摩耗状態を推定することが可能な給紙装置を提供できる。
請求項2に係る本発明によれば、用紙搬送ロールから送り出された用紙の搬送方向を湾曲ガイドに沿って変化させることができ、かつ用紙と湾曲ガイド間の接触摩擦や、用紙の搬送方向の変化に伴い用紙の紙質により引き起こされる経路の変化が用紙搬送速度に与える影響を排除して用紙搬送ロールの摩耗状態を推定することが可能となる。
請求項3に係る本発明によれば、用紙の搬送方向の変化が用紙搬送速度に与える影響を排除して用紙搬送ロールの摩耗状態を推定することが可能となる。
請求項4に係る本発明によれば、搬送される用紙の用紙先端の通過を検出するだけで用紙搬送速度を検知できる。
請求項5に係る本発明によれば、一枚の用紙のみを搬送して用紙搬送ロールの摩耗状態を推定した場合に比べ、用紙搬送ロールの摩耗状態をより正確に推定できる。
請求項6に係る本発明によれば、低速で用紙搬送ロールを駆動しないで用紙搬送ロールの摩耗状態を推定した場合に比べ、用紙搬送ロールの摩耗状態をより正確に推定できる。
請求項7に係る本発明によれば、用紙搬送ロールと用紙取込ロールとを同一の駆動手段によって駆動でき、さらに、用紙取込ロールが駆動手段に与えるトルクの影響を排除して用紙搬送ロールの摩耗状態を推定できる。
請求項8に係る本発明によれば、複雑な演算処理を実行することなく搬送ロールの摩耗状態を推定することが可能となる。
請求項9に係る本発明によれば、用紙搬送ロールの摩耗に伴って生じる用紙のスリップを抑制することができる。
請求項10に係る本発明によれば、用紙搬送ロールの摩耗状態を利用者に通知できる。
請求項11に係る本発明によれば、用紙搬送速度のみから用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する場合と比較して、より高い精度で用紙搬送ロールの摩耗状態を推定することが可能な画像形成装置を提供できる。
本発明の一実施形態における画像形成装置10の構造を示す断面図である。である。 本発明の一実施形態における給紙装置40の構造を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態における制御ユニット70のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態における制御ユニット70の機能構成を示す図である。 本発明の一実施形態における摩擦係数変換テーブル726の一例を示す図である。 図5の摩擦係数変換テーブル726をグラフ形式で図示したものである。 本発明の一実施形態において、フィードロール406の摩擦係数を求める際の、制御ユニット70における処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態の画像形成装置10を、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置10の構造を示す断面図である。図1に示すように、画像形成装置10は、原稿読取装置20、ユーザインタフェース30、給紙装置40、画像出力装置50、排紙トレイ60、制御ユニット70を備えている。
原稿読取装置20は、原稿給紙トレイ21、原稿排紙トレイ22、自動原稿搬送装置23、原稿台24、イメージスキャナ25を備える。
原稿給紙トレイ21に載置された原稿は、ユーザインタフェース30を介した利用者からの指示に応じ、自動原稿搬送装置23により一枚ずつ取り込まれ、その際に、原稿の画像はイメージスキャナ25によってスキャンされ、スキャンされた画像データは制御ユニット70に出力される。原稿は、自動原稿搬送装置23を通過した後、原稿排紙トレイ22に排出される。
また、原稿読取装置20は、原稿給紙トレイ21に原稿が載置されていない場合には、利用者からのユーザインタフェース30を介した指示に応じて、原稿台24に載置された原稿を、イメージスキャナ25によってスキャンし、スキャンされた画像情報は制御ユニット70に出力される。
ユーザインタフェース30は、表示装置と入力装置とから構成されるが、例えば、表示装置は液晶ディスプレイであり、入力装置は液晶ディスプレイの上に配置されたタッチパネルであってもよい。画像形成装置10の利用者は、液晶ディスプレイに表示される画像を視認しながらタッチパネルに触れ、必要とする操作入力、例えば原稿のスキャン開始、原稿のコピー開始指示などを行う。なお、入力装置はタッチパネル以外にも、液晶ディスプレイの周囲に配置されるボタンやキーボードであってもよい。
給紙装置40は、後述する給紙トレイに載置された用紙を取り込み、画像出力装置50へ搬送するためのものである。なお、図1の画像形成装置10においては、3つの給紙ユニット40A〜40Cが鉛直方向に積層して設けられ、給紙装置40を構成している。それぞれの給紙ユニット40A〜40Cはほぼ同一の構造であるので、以下の説明においては、一つの給紙ユニット40Aについてのみ説明し、他の給紙ユニットについては説明を省略する。
図2は、本実施形態における給紙ユニット40Aの構造を模式的に示す説明図である。図2に示すように、給紙ユニット40Aは、給紙トレイ401、用紙載置プレート402、押し上げプレート403、押し上げモータ404、ピックアップロール405、フィードロール406、リタードロール407、駆動モータ408、変速機構409、一方向クラッチ410、負荷測定部411、荷重調節機構412、湾曲ガイド413、用紙速度検知部414、TAロール415を有する。
給紙トレイ401は、画像形成装置10の本体に対して抜き差し(出し入れ)可能に装着されるものである。給紙トレイ401は、上方が開いた箱型の形状をしており、内部には所定枚数の用紙を積載状態で収容可能な空間が形成されている。給紙トレイの内部空間の底部には、板状の用紙載置プレート402が設けられている。
用紙載置プレート402は、押し上げプレート403と押し上げモータ404により、昇降可能に給紙トレイ401に配置されている。給紙ユニット40Aが用紙を用紙トレイ401から取り込む際に、押し上げモータ404が作動すると、押し上げプレート403が用紙載置プレート402を上方へ押し上げ、用紙載置プレート402上に載置された用紙がピックアップロール405に押し付けられ、最上位の用紙の上面がピックアップロール405に対して押圧力を加えた状態で接触する。
ピックアップロール405は、給紙トレイ401の押し上げプレート403上に載置された用紙を取り込むためのものであり、給紙トレイ401内の最上位の用紙から順に取り込んで、フィードロール406へ渡す。ピックアップロール405は、用紙を取り込む際に、押し上げプレート403によって上方に押し上げられた用紙の最上面に所定の押圧力で当接し、回転することにより用紙を取り込み、フィードロール406とリタードロール407の間へ送り出す。
フィードロール406とリタードロール407は、給紙トレイ401の前壁部401Aよりも用紙の搬送方向下流側に配置されており、ピックアップロール405によって給紙トレイ401から取り込まれた用紙を搬送経路に沿って搬送する。具体的には、フィードロール406とリタードロール407は、給紙トレイ401からピックアップロール405によって取り込まれた用紙をニップし、用紙の搬送方向下流へフィードする、つまり送り出す。
フィードロール406は、ピックアップロール405から受け取った用紙の上面に接触し、図において時計回り方向に回転することにより、当該用紙を、リタードロール407との間でニップしつつ、用紙の搬送方向下流へ向けてフィードする。
リタードロール407は、ピックアップロール405によってフィードロール406との間(ニップ位置)に取り込まれた用紙の下面に接触し、この用紙の下面(或いは下面側の用紙)に適度な摩擦抵抗力を付与することにより、用紙の重送を抑止し、用紙を1枚ずつ捌く。具体的には、リタードロール407は、トルクリミッタ(図示せず)を介して固定軸に接続されており、フィードロール406の回転に伴って従動回転する。このトルクリミッタの値や、フィードロール406とリタードロール407間のニップ荷重の値を、常に下記(1)式の範囲内となるように調整することにより、1枚の用紙のみが用紙の搬送経路へ送り込まれるようにされる。

フィード力 Ff > リタード力 Fr > 紙間摩擦力 Fp (1)

ここで、
フィード力 Ff = μfpN、
リタード力 Fr = μrpN、
紙間摩擦力 Fp = μppN
N :ニップ圧
μfp :フィードロール−用紙間摩擦係数
μrp :リタードロール−用紙間摩擦係数
μpp :用紙間摩擦係数
駆動モータ408は、フィードロール406を駆動するためのもので、本実施形態においては直流モータを採用している。駆動モータ408は、変速機構409および一方向クラッチ410を介してピックアップロール405も駆動する構成となっている。
変速機構409は、複数のギアによって構成されるか、或いはベルトを利用した変速装置であり、駆動モータ408によってピックアップロール405をフィードロール406よりも低速で駆動するように、その回転速度を変換して駆動力をピックアップロール405に伝達する。したがって、駆動モータ408が駆動すると、ピックアップロール405が回転し、それによって給紙トレイ401に載置された用紙が取り込まれ、フィードロール406とリタードロール407の間にニップされる。フィードロール406はピックアップロール405よりも高速で回転するため、ニップされた用紙は速度を増して搬送経路下流方向へとフィードされる。このとき、ピックアップロール405は、用紙の移動に伴い、用紙を取り込んだ際よりも速度が上昇し、一方向クラッチ410の働きによって従動回転状態となる。結果として、少なくともこの時点で、駆動モータ408には、ピックアップロール405を回転させるための駆動トルクはほとんど生じないことになる。
一方向クラッチ410は、変速機構409によって変速された駆動軸とピックアップロール405の回転軸とを連結し、用紙の取り込みの際にピックアップロール405の回転軸に駆動力を伝達する。一方で、用紙がフィードロール406とリタードロール407に渡され、当該用紙の用紙搬送速度が増すと、上述したように、ピックアップロール405の回転軸の速度は、変速機構409によって変速された駆動軸の回転速度よりも速くなるが、その際に一方向クラッチ410はいわゆるオーバーラン状態となり、ピックアップロール405は、用紙の後端がピックアップロール405を通過し終わるまで用紙の搬送に負荷をかけない従動状態となる。
負荷測定部411は、駆動モータ408がフィードロール406を回転させて用紙を搬送させ、当該用紙が用紙速度検知部414を通過する際の、駆動モータ408に加わる負荷の大きさを測定する。負荷測定部411は、例えば、駆動モータ408の駆動電流の値から駆動モータ408の駆動トルク値を求めるトルク測定装置であり、測定したトルク値を後述する制御ユニット70に出力する。或いは、負荷測定部411は、駆動モータ408の駆動電流の値を測定する電流測定装置であり測定した駆動電流値を制御ユニット70に出力してもよい。なお、負荷測定部411は、駆動モータ408或いは駆動モータ408によって駆動される駆動軸に取付けられたトルクセンサであってもよい。トルクセンサによって検出されたトルク値は制御ユニット70に出力される。
荷重調節機構412は、フィードロール406の摩擦係数の大きさに応じて、制御ユニット70の指示により、フィードロール406の用紙に対する荷重、或いはリタードロール407に対する荷重、つまりニップ荷重の大きさを調整する。
湾曲ガイド413は、フィードロール406よりも用紙の搬送方向下流側に配置される。具体的には、湾曲ガイド413は、フィードロール406とリタードロール407の側方かつ用紙の搬送方向下流側に設置された、(画像出力装置50が上方に設けられている場合には)上方に向かって湾曲した湾曲面を有する、用紙を誘導するための部材である。フィードロール406とリタードロール407間からフィードされた用紙は、この湾曲ガイド413の表面に接触して誘導され、搬送方向を水平方向から鉛直方向へと徐々に変化させつつ湾曲ガイド413に沿って移動する。
用紙速度検知部414は用紙の搬送経路に配置され、搬送中の用紙搬送速度を検知する。用紙速度検知部414は少なくとも2つの用紙通過センサ、つまり第1用紙通過センサ414Aと第2用紙通過センサ414Bを含む。これらの第1用紙通過センサ414A、第2用紙通過センサ414Bとしては、例えば反射型フォトセンサ或いは透過型フォトセンサ等のフォトセンサを用いることができる。第1用紙通過センサ414Aと第2用紙通過センサ414Bは、搬送される用紙の先端部が通過したことを検知し、それぞれの用紙通過センサにおける用紙先端部の通過時刻を制御ユニット70に出力する。或いはそれぞれの用紙通過センサにおける用紙先端部の通過時間差を制御ユニット70に出力してもよい。用紙速度検知部414として他の形態の速度センサを用いてもよい。用紙速度検知部414は、用紙搬送経路においてフィードロール406の用紙の搬送方向下流側かつ湾曲ガイド413の上流側に配置される。或いは、この用紙速度検知部414は用紙の搬送経路の直線状の領域に配置されている。
TAロール(Take Away roll)415は、用紙の搬送経路においてフィードロール406、リタードロール407、および湾曲ガイド413よりも用紙の搬送方向下流側に、用紙が鉛直方向に搬送されるように配置される。TAロール415は、給紙ユニット40Aと画像出力装置50の間に配置される少なくとも一対の対向ロールで構成され、図示しない駆動モータにより回転させられ、湾曲ガイド413に沿ってフィードされてきた用紙を用紙の搬送方向下流へ向けて、かつ用紙の搬送方向が鉛直方向となるように搬送する。なお、TAロール415の駆動モータの駆動速度を適切に変化させることにより、搬送中の用紙が画像出力装置50に到達する時間を調節し、用紙に画像形成を行うタイミングを正確に合わせる。また、TAロール415は、画像形成装置10の最上段および中段に配置された給紙ユニット40A、40BのTAロール415である場合には、それぞれより下段に配置された給紙ユニットのTAロール415から搬送されてきた用紙を受け取り、搬送方向下流へ向けて搬送する。
画像出力装置50は、給紙装置40によって搬送される用紙の搬送方向下流に設けられて、給紙装置40によって搬送される用紙に画像を出力する。
画像出力装置50は、図1に示すように、並べて配置されたイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各感光体51Y〜51K、各感光体51Y〜51Kの周囲にそれぞれ配置された、帯電装置52Y〜52K、露光装置53Y〜53K、現像装置54Y〜54K、一次転写装置55Y〜55K、クリーニング装置56Y〜56Kを含む。さらに、画像出力装置50は、中間転写ベルト57、二次転写装置58、定着装置59を備える。
感光体51Y〜51Kは、それぞれ帯電装置52Y〜52Kにより帯電させられる。次いで露光装置53Y〜53Kは、制御ユニット70からの指示に応じて、印刷予定の画像データのパターンを照射し、感光体51Y〜51Kの表面に潜像を形成する。次いで、現像装置54Y〜54Kにより各色のトナーを感光体51Y〜51Kの表面に形成された潜像に付着させてトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を一次転写装置55Y〜55Kによって中間転写ベルト57に転写させる。感光体51Y〜51K表面上に残留したトナーは、クリーニング装置56Y〜56Kにより除去される。
中間転写ベルト57に形成されたトナー画像は、二次転写装置58により給紙装置40からTAロール415を経て搬送されてきた用紙に転写され、次いで定着装置59により加熱、加圧されることにより用紙に定着され、用紙上に画像が形成される。画像が形成された用紙は、排紙トレイ60へ排紙される。
排紙トレイ60は、原稿読取装置20およびユーザインタフェース30の下部に設けられ、画像出力装置50によって画像が形成され、排紙された用紙を受け入れ、積載するための空間である。
次に、制御ユニット70について、図3、4を参照して説明する。なお、図3は、制御ユニット70のハードウェア構成を示す図であり、図4は、制御ユニット70の機能構成を示す図である。
図3に示すように、制御ユニット70は、制御用マイクロプロセッサ701、メモリ702、記憶装置703、通信インタフェース704を備え、それぞれ制御用バス705に接続されている。
制御用マイクロプロセッサ701は、記憶装置703に記憶された制御プログラムに基づいて、画像形成装置10の各部の動作を制御する。
メモリ702には、この画像形成装置10にネットワークなどを介して接続されたコンピュータ(図示せず)から受信した印刷データや、原稿読取装置20により読み取った画像データを一時的に記憶する。また、メモリ702には、本実施形態において給紙ユニット40Aの負荷測定部411により測定された駆動モータ408の駆動トルクの値、或いは電流値、用紙速度検知部414により測定された用紙搬送速度、或いは用紙通過センサ間の通過時間差などのデータが一時的に記憶される。
記憶装置703には、ハードディスク(HDD)やソリッド・ステート・ドライブ(SDD)によって構成され、画像形成装置10の各部を制御するためのファームウェアや制御プログラム、および、後述する摩擦係数変換テーブルが格納される。
通信インタフェース704は、画像形成装置10がネットワークを介してコンピュータなどと接続された際の通信制御を行い、コンピュータからの印刷指示や印刷データなどを受信したり、印刷終了の通知や印刷エラーの通知などを送信したりする。
次に、図4を参照して、制御ユニット70の機能構成について説明する。制御ユニット70は、記憶装置703に記憶されている制御プログラム或いはファームウェアを制御用マイクロプロセッサ701において実行することにより、図4に示すように、用紙取込制御部721、用紙搬送制御部722、画像処理制御部723、摩耗状態推定部724、警告通知部725、および摩擦係数変換テーブル726として機能する。
印刷開始指示を受信した場合に、用紙取込制御部721は、指定された給紙ユニット(例えば給紙ユニット40A)の押し上げモータ404を駆動させることにより押し上げプレート403を動作させ、用紙載置プレート402を上昇させ、給紙トレイ401内に収容された最上位の用紙の上面をピックアップロール405に接触させる。ほぼ同時に、用紙取込制御部721は、駆動モータ408を駆動させることによりピックアップロール405を回転させ、これにより給紙トレイ401内に収容された最上位の用紙を、用紙の搬送方向下流へ向けて取り込み、フィードロール405とリタードロール407の間へと誘導する。
さらに、用紙取込制御部721は、駆動モータ408を引き続き駆動することによりフィードロール406が、ピックアップロール405により取り込まれた用紙を、対向するリタードロール407との間にニップした状態で、用紙の搬送方向下流へフィードする。さらに、用紙取込制御部721は、後述する摩耗状態推定部724によって推定されたフィードロール406の摩耗状態に応じてフィードロール406の用紙に対する、或いはリタードロール407に対するニップ荷重を調整する制御を行う。
用紙搬送制御部722は、駆動モータ408の駆動開始とほぼ同時、或いは用紙速度検知部414が用紙の通過を検出した時点からTAロール415の回転を開始し、用紙を画像出力装置50へと搬送する。その際に、TAロール415の回転速度を調整することにより、画像出力装置50へ到達する時間を調整し、用紙上に画像を出力するタイミングが合うようにする。
画像処理制御部723は、メモリ702に一時的に記憶された画像データを印刷用のデータに処理し、各感光体51Y〜51Kを回転させるとともに、帯電装置52Y〜52Kによって各感光体51Y〜51Kを帯電させ、露光装置53Y〜53Kを制御して感光体51Y〜51Kに、上記印刷用のデータに対応した潜像を形成する処理を行う。また、画像処理制御部723は、現像装置54Y〜54Kによって各色のトナーを各感光体51Y〜51Kに供給し、形成されたトナー画像を一次転写装置55Y〜55Kにより中間転写ベルト57に転写する制御を行う。さらに、画像処理制御部723は、二次転写装置58により中間転写ベルト57上のトナー画像を、TAロール415によって搬送されてきた用紙上に転写し、定着装置59により用紙上に定着し、画像が形成された用紙を排紙トレイ60へ排紙する制御を行う。
摩耗状態推定部724は、用紙速度検知部414により検知された用紙搬送速度と負荷測定部411により測定された負荷の大きさとを用いてフィードロール406の摩耗状態を推定する。なお、摩耗状態推定部416は、用紙速度検知部414から第1用紙通過センサ414Aと第2用紙通過センサ414Bにおける用紙の先端の通過時間や時間差のデータを受信している場合には、2つのセンサ間の距離とこれらの時間情報から用紙の搬送速度を算出する。さらに、摩耗状態推定部416は、用紙一枚のみが搬送された際の用紙搬送速度とそのときの負荷の大きさに基づいてフィードロール406の摩耗状態を推定してもよいし、複数枚の用紙が搬送された際の、用紙速度検知部414により検出された用紙搬送速度と、負荷測定部411により測定された負荷の大きさと、の平均値からフィードロール406の摩耗状態を推定してもよい。
なお、摩耗状態推定部724は、後述する摩耗係数変換テーブル726を参照して、用紙速度検知部414により検知された用紙搬送速度と負荷測定部411により測定されたトルクの大きさとから、フィードロール406の摩擦係数を推定する。
また、摩耗状態は、フィードロール406の摩擦係数であってもよいし、正常値からの変移を示す指標であってもよい。
警告通知部725は、摩耗状態推定部724によって推定されたフィードロール406の摩耗状態が所定の状態となった場合に、ユーザインタフェース30に対して警告を通知する。具体的には、フィードロール406の摩擦係数が予め定められた閾値よりも小さくなった場合に、例えば摩擦係数μが1.0未満となった場合に、警告を通知する。この警告には、フィードロール406を交換するように促す警告メッセージが含まれ、このメッセージはユーザインタフェース30に出力される。
摩擦係数変換テーブル726は、負荷測定部411によって測定される駆動モータ408の駆動トルクの値と、用紙速度検知部414によって測定される用紙速度と、これら2つの要素によって求められるフィードロール406の摩擦係数の関係を表したテーブルである。
したがって、この摩擦係数変換テーブルを用いれば、用紙搬送速度と駆動モータ408に加わるトルクの大きさとからフィードロール406の摩擦係数を求められる。図5、6を参照して摩擦係数変換テーブル726について説明する。なお、図5は、摩擦係数変換テーブル726の一例を示す図である。図6は、図5の摩擦係数変換テーブル726をグラフ形式で図示したものである。
図5に示されるように、用紙速度が110[mm/s]であったときに、駆動モータ408の駆動トルクが0.153[Nm]であったとする。その場合、フィードロール406の摩擦係数μは1.7であり、フィードロールは用紙をフィードするための十分な性能を発揮していることが分かる。
一方、用紙速度が110[mm/s]であっても、駆動モータ408の駆動トルクが0.085[Nm]であるなら、フィードロール406の摩擦係数μは0.7であり、フィードロール406がかなり摩耗していることが分かる。
したがって、用紙速度が同じであっても、フィードロール406の摩耗状態、つまり摩擦係数は同じであるとは限らない。しかしながら、用紙速度とフィードロール406を駆動する駆動モータ408の駆動トルクの大きさから、フィードロール406の摩擦係数を推定できる。
次に、図7を参照して、本実施形態の画像形成装置10のフィードロール406の摩擦係数を求める動作の流れを説明する。図7は、フィードロール406の摩擦係数を求める際の、制御ユニット70における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS801において、制御ユニット70は、フィードロール406の摩耗状態を推定する摩耗状態推定モードで給紙ユニット40Aが動作するように設定する。
ステップS802において、用紙取込制御部721は、駆動モータ408が、フィードロール406の摩耗状態を推定しない場合よりも低速でフィードロール406を駆動する。駆動モータ408の回転により、フィードロール406とともにピックアップロール405も回転を開始する。なお、用紙搬送制御部722は、駆動モータ408の駆動開始とほぼ同時に、TAロール415を駆動するためのモータの回転も開始し、用紙がTAロール415に到達した際に用紙を用紙の搬送方向下流へ速やかに搬送可能な状態とする。なお、TAロール415を駆動するモータの回転開始は、用紙先端部が用紙速度検知部414を通過したことを検知した時点であってもよい。
ステップS803において、用紙取込制御部721は、押し上げモータ404を駆動させることにより押し上げプレート403作動させ、用紙載置プレート402を上方へ上昇させる。これにより、給紙トレイ401内の用紙載置プレート402上に載置された用紙は上方へ押し上げられ、ピックアップロール405に所定の押圧力で押し付けられ、これにより給紙トレイ402内の最上位の用紙が用紙の搬送方向へ取り込まれる。なお、図2では、押し上げプレート403が作動し、用紙載置プレート402が上方へ上昇し、用紙がピックアップロール405によって用紙の搬送方向へ取り込まれている状態が図示されている。
ステップS804において、用紙はフィードロール406とリタードロール407の間に送り出される。ここで、フィードロール406はピックアップロール405よりも速い速度で回転しているため、用紙がフィードロール406とリタードロール407の間にニップされると、当該用紙は主にフィードロール406の駆動力により用紙の搬送方向下流へフィードされるようになり、ピックアップロール405はその回転軸に取付けられた一方向クラッチ410の働きにより、従動状態かつ空転状態となる。
なお、リタードロール407は、フィードロール406とリタードロール407間にニップされた用紙が1枚だけの場合には、用紙の移動に伴って従動状態となる。一方、ニップされた用紙が2枚の場合には、リタードロール407がニップされた用紙の下面側に作用するリタード力は2枚の用紙間の用紙間摩擦力よりも大きくなるように設定されているため、上側の用紙はフィードロール406のフィード力によって用紙の搬送方向下流へフィードされる一方で、下側の用紙はリタードロール407が下側の用紙の下面に及ぼすリタード力によってフィードロール406とリタードロール407の間に留まり、用紙の重送が防止される。なお、このとき、リタードロール407はフィードロール406に従動して回転することはない。
ステップS805において、フィードロール406から送り出された用紙の速度を用紙速度検知部414により検知する。具体的には、用紙速度検知部414が第1用紙通過センサ414Aと第2用紙通過センサ414Bで構成されている場合には、用紙の先端部がそれぞれの用紙通過センサを通過した時刻を検知し、それらの時刻情報を制御ユニット70に出力する。摩耗状態推定部724は、用紙通過センサから取得した時刻情報から用紙の速度を算出し、メモリ702に記憶する。なお、用紙通過センサは、時刻情報ではなく、2つの用紙通過センサを通過した時間差についての情報を制御ユニット70に出力してもよい。
ステップS806において、負荷測定部411は、用紙が第1用紙通過センサ414Aと第2用紙通過センサ414Bの間を通過している間に、フィードロール406を駆動する駆動モータ408の駆動電流の値から求められる駆動トルク値をモニタリングし、駆動トルク値の平均値をメモリ702に記憶する。
ステップS807において、第1用紙通過センサ414Aまたは第2用紙通過センサ414Bのいずれか或いは両方が用紙の後端部が通過したことを検出すると、用紙取込制御部721は、用紙の取り込みが終了したと判断し、駆動モータ408を停止し、フィードロール406の回転を停止させる。その後、用紙はTAロール415により用紙の搬送方向下流へと搬送されていく。
ステップS808において、摩耗状態推定部724は、所定枚数の用紙、例えば10枚分の用紙について、用紙速度とそのときの駆動モータ408におけるトルク値を測定したか否かを判断する。所定枚数の用紙について測定が終了したと判断された場合には、ステップS809に進み、所定枚数の用紙についてまだ測定を終了していないと判断された場合には、ステップS802に戻り、所定枚数に達するまで用紙速度とトルク値の測定を行う。
ステップS809において、摩耗状態推定部724は、所定枚数分の用紙速度の平均値とトルク値の平均値を算出し、それぞれの値に基づいて、摩擦係数変換テーブル726を参照し、フィードロール406の摩擦係数を求める。
ステップS810において、摩耗状態推定部724は、求められた摩擦係数が予め定められた閾値よりも小さいか否かを判断する。例えば摩擦係数μが1.0よりも小さいか否かを判断する。摩擦係数が閾値未満である場合にはステップS811に進み、閾値以上となった場合には、ステップS812に進む。
ステップS811において、警告通知部725は、フィードロール406の摩耗が進んでいることをユーザインタフェース30に通知し、利用者に対してフィードロール406の交換やメンテナンスを促す。また、用紙取込制御部721は、フィードロール406が用紙に対して或いはリタードロール407に対して与えるニップ荷重を推定された摩擦係数の大きさに応じて調節する。具体的には、摩擦係数が小さくなるほどニップ荷重を大きくし、それによって用紙がより確実に取り込まれるようにする。次いで処理はステップS812に進む。
ステップS812において、制御ユニット70は、摩耗状態推定モードを終了し、以降の印刷処理においては、通常搬送を行うよう設定し、処理を終了する。
なお、画像形成装置10は、利用者がユーザインタフェース30を操作することによって上述の摩耗状態推定モードで給紙ユニット40Aを動作するようにしてもよいし、用紙を1000枚毎搬送する度、というように所定枚数毎に上述の摩耗状態推定モードで給紙ユニット40Aが動作するように設定してもよいし、画像形成装置10が毎日最初に印刷処理を実行する度、というように所定時間毎に上述の摩耗状態推定モードで給紙ユニット40Aが動作するように設定してもよい。
なお、上記の実施形態においては、摩擦係数変換テーブル726は、用紙速度と駆動モータ408に生じる駆動トルクに対する摩擦係数の関係を示したものであったが、本発明は上記に限定されず、例えば、用紙速度と駆動モータ408の駆動電流に対する摩擦係数の関係、2つの用紙通過センサを用紙が通過する時間差と駆動モータ408に生じる駆動トルクに対する摩擦係数の関係、或いは2つの用紙通過センサを用紙が通過する時間差と駆動モータ408の駆動電流に対する摩擦係数の関係を示したものであってもよい。
さらに、上記実施形態においては、フィードロール406に対向してリタードロール407が設けられ、用紙のフィード時に、このリタードロール407がフィードロール406に従動して回転する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、リタードロール407がトルクリミッタを介して駆動モータに接続され、フィードロール406と逆方向に回転するように構成してもよい。また、リタードロール407に代えてリタードパッドを採用してもよい。
また、画像形成装置10には普通、複数の用紙トレイが上下方向に重ねて設けられている。上記実施形態で説明した給紙ユニット40A〜40Cは、それら複数の用紙トレイ毎に対応して設けられ、各給紙ユニット40A〜40Cのフィードロール406の摩耗状態を上述の方法で求められるようにしてもよい。なお、摩耗状態に応じて利用者に警告を通知する場合には、例えば、「トレイ1のフィードロールが摩耗しています。交換してください」といったメッセージを通知することにより、どのフィードロールを交換すればよいか利用者が把握できるようにする。
また、上記の実施形態においては、給紙ユニット40A〜40Cのフィードロール406の摩耗状態を求める場合について説明したが、TAロール415の摩耗状態を求める場合にも応用が可能である。また、給紙装置40だけでなく、原稿読取装置20の自動原稿搬送装置23の構成要素の一つである原稿搬送ロール(図示せず)にも応用可能である。
10 画像形成装置
20 原稿読取装置
21 原稿給紙トレイ
22 原稿排紙トレイ
23 自動原稿搬送装置
24 原稿台
25 イメージスキャナ
30 ユーザインタフェース
40 給紙装置
40A〜40C 給紙ユニット
50 画像出力装置
51Y〜51K 感光体
52Y〜52K 帯電装置
53Y〜53K 露光装置
54Y〜54K 現像装置
55Y〜55K 一次転写装置
56Y〜56K クリーニング装置
57 中間転写ベルト
58 二次転写装置
59 定着装置
60 排紙トレイ
70 制御ユニット
401 給紙トレイ
402 用紙載置プレート
403 押し上げプレート
404 押し上げモータ
405 ピックアップロール
406 フィードロール
407 リタードロール
408 駆動モータ
409 変速機構
410 一方向クラッチ
411 負荷測定部
412 荷重調節機構
413 湾曲ガイド
414 用紙速度検知部
415 TAロール
701 制御用マイクロプロセッサ
702 メモリ
703 記憶装置
704 通信インタフェース
721 用紙取込制御部
722 用紙搬送制御部
723 画像処理制御部
724 摩耗状態推定部
725 警告通知部
726 摩擦係数変換テーブル

Claims (11)

  1. 用紙を搬送経路に沿って搬送する用紙搬送ロールと、
    前記用紙搬送ロールを駆動する駆動手段と、
    前記搬送経路に配置され、搬送中の用紙搬送速度を検知する検知手段と、
    前記駆動手段により用紙搬送ロールを回転させて用紙を搬送させ、当該用紙が前記検知手段を通過する際に前記駆動手段に加わる負荷の大きさを測定する測定手段と、
    前記検知手段により検知された用紙搬送速度と、前記測定手段により測定された負荷の大きさとを用いて前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する推定手段と、を備える給紙装置。
  2. 前記搬送経路において前記用紙搬送ロールよりも用紙の搬送方向下流側に配置される湾曲ガイドをさらに備え、
    前記検知手段が前記搬送経路において前記用紙搬送ロールの下流側かつ前記湾曲ガイドの上流側に配置される請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記検知手段が、前記搬送経路の直線状の領域に配置されている請求項1記載の給紙装置。
  4. 前記検知手段が、前記搬送経路に配置される少なくとも2つの用紙通過センサを含む請求項1から3いずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記推定手段は、複数枚の用紙が搬送された際の、前記検知手段により検知された用紙搬送速度の平均値と、前記測定手段により測定された負荷の大きさの平均値から前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する請求項1から4いずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する場合には、前記駆動手段が、前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定しない場合よりも低速で前記用紙搬送ロールを駆動する請求項1から5いずれかに記載の給紙装置。
  7. 用紙を取り込むための用紙取り込みロールと、
    前記駆動手段によって前記用紙取り込みロールを前記用紙搬送ロールよりも低速で駆動するための変速機構と、
    当該変速機構と前記用紙取り込みロールとを連結する一方向クラッチと、
    を更に備える請求項1から6いずれかに記載の給紙装置。
  8. 用紙搬送速度と前記駆動手段に加わるトルクの大きさとから前記用紙搬送ロールの摩擦係数を求めるテーブルを備え、
    前記推定手段が、前記テーブルを参照して、前記検知手段により検知された用紙搬送速度と前記測定手段により測定されたトルクの大きさとから、前記用紙搬送ロールの摩擦係数を求め、求められた摩擦係数から前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する請求項1から7いずれか記載の給紙装置。
  9. 前記用紙搬送ロールの摩擦係数の大きさに応じて、前記用紙搬送ロールの用紙に対する荷重を調整する荷重調節手段を備える請求項8記載の給紙装置。
  10. 前記用紙搬送ロールの摩擦係数が予め定められた閾値よりも小さくなった場合に、警告を通知する通知手段を備える請求項8または9記載の給紙装置。
  11. 用紙を搬送経路に沿って搬送する用紙搬送ロールと、
    前記用紙搬送ロールを駆動する駆動手段と、
    前記搬送経路に配置される検知手段と、
    前記駆動手段により用紙搬送ロールを回転させて用紙を搬送させ、当該用紙が前記検知手段を通過する際に前記駆動手段に加わる負荷の大きさを測定する測定手段と、
    前記検知手段により検知された用紙搬送速度と、前記測定手段により測定された負荷の大きさとを用いて前記用紙搬送ロールの摩耗状態を推定する推定手段と、を備える給紙装置と、
    前記給紙装置によって供給された用紙に画像を出力する画像出力手段と、を備える画像形成装置。
JP2017179989A 2017-09-20 2017-09-20 給紙装置および画像形成装置 Active JP6969251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017179989A JP6969251B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 給紙装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017179989A JP6969251B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 給紙装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019055834A JP2019055834A (ja) 2019-04-11
JP6969251B2 true JP6969251B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=66106341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017179989A Active JP6969251B2 (ja) 2017-09-20 2017-09-20 給紙装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6969251B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7451885B2 (ja) 2019-06-18 2024-03-19 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、その制御方法およびプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000095371A (ja) * 1998-09-24 2000-04-04 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP4862753B2 (ja) * 2007-06-08 2012-01-25 富士ゼロックス株式会社 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2014205548A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 株式会社リコー 給紙装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019055834A (ja) 2019-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7686291B2 (en) Sheet conveyance device
US8087670B2 (en) Sheet conveying device and image forming apparatus
JP5656596B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP5377684B2 (ja) 画像形成装置
US20140103599A1 (en) Sheet conveyance device, document feeder, image forming apparatus, and multi feed detection method
US9663310B2 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus
US11086255B2 (en) Image forming apparatus
US8238771B2 (en) Image forming apparatus having paper-type detecting unit
JP2009015287A (ja) シート状部材搬送装置、画像形成装置
JP2008280121A (ja) シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP5951573B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP6969251B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP4860536B2 (ja) 用紙搬送装置、画像形成装置、プログラム、記録媒体
US10324410B2 (en) Image forming apparatus
US11599054B2 (en) Image forming apparatus, storage medium, and life determination method
JP6897201B2 (ja) 給紙装置、原稿読取装置、画像形成装置および後処理装置
JP2008265996A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP2019055835A (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JP6589687B2 (ja) 自動原稿搬送装置、およびそれを備えた画像読取システムと画像形成装置
US20230016606A1 (en) Image forming apparatus and sheet conveying method
US11524510B2 (en) Adjusting a pickup time of a printing medium when a transfer delay occurs or is anticipated to occur
JP5215265B2 (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
US9981818B2 (en) Image forming apparatus
JP4749276B2 (ja) 画像形成装置
JP2010254456A (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200831

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20201102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6969251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150