JP6969234B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents
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Description
また、膜の品質の低下に関しては、複数種類の成膜用ガスが反応することで生じる生成物が、膜に必要以上に混入してしまうからである。
これにより、真空容器内におけるプラズマ生成領域に到達する前に第1のガスと第2のガスとが反応してしまうことを抑制することができ、成膜速度等の処理速度を向上させるとともに、良質な膜を生成するなどといった基板表面の品質を担保することが可能となる。
このような構成であれば、プラズマ生成領域に到達する前に第1のガスと第2のガスとが反応してしまうことを確実に防ぐことができる。
このような構成であれば、第1のガス及び第2のガスそれぞれを複数個所から真空容器内に供給することができるので、処理速度のさらなる向上を図れる。
このように供給口を配置すれば、第1のガスや第2のガスが長手方向において偏って供給されてしまうことを防ぐことができ、基板表面の品質の均一性を向上させてさらなる高品質化を図れる。
このような構成であれば、プラズマ生成抑制部材と対向壁との間にプラズマが生成されることを抑制することができるので、アンテナに印加した高周波電流が、プラズマ生成抑制部材と対向壁との間の空間を介してアンテナから対向壁に流出してしまうことを抑えることができる。
これにより、アンテナを流れる高周波電流の大きさは、アンテナに沿って均一化されるので、アンテナに沿ったプラズマの密度分布の均一性を高めることができ、アンテナに沿う方向における基板処理の均一性を高めることができる。
このような構成であれば、プラズマ生成抑制部材のアンテナ側を向く面によってプラズマの生成が抑制されるので、その面に第1供給口又は第2供給口を形成することで、形成された開口はプラズマ生成領域に臨んで設けられることとなる。これにより、上述したようにプラズマ生成領域に到達する前に第1のガスと第2のガスとが反応してしまうことを確実に防ぐことができる。
そこで、前記第1供給経路又は前記第2供給経路の少なくとも一方が配管により構成されており、前記配管が前記プラズマ生成抑制部材を貫通するとともに前記プラズマ生成抑制部材を支持していることが好ましい。
このような構成であれば、第1供給経路や第2供給経路を構成する配管によってプラズマ生成抑制部材を支持しているので、例えばこの配管をプラズマ生成抑制部材の長手方向中央部又はその近傍に配置すれば、プラズマ生成抑制部材の撓み量を低減することができる。
このようなプラズマ処理方法であれば、上述したプラズマ処理装置と同様の作用効果を発揮させることができる。
本実施形態のプラズマ処理装置100は、誘導結合型のプラズマPを用いて基板Wに処理を施すものである。ここで、基板Wは、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用の基板、フレキシブルディスプレイ用のフレキシブル基板等である。また、基板Wに施す処理は、例えば、プラズマCVD法による膜形成、エッチング、アッシング、スパッタリング等である。
本実施形態の第1供給経路R1は、第1の成膜用ガスとして酸素ガスを含むものを真空容器2内に供給するものであるが、基板Wに施す処理内容に応じて第1の成膜用ガスは適宜変更して構わない。
なお、第1供給経路R1の具体的な構成としては、例えば一部又は全体を配管によって構成する態様や、内部流路が形成されたマニホールドブロックを利用して構成する態様などを挙げることができる。
本実施形態の第2供給経路R2は、第2の成膜用ガスとして水素ガスを含むものを真空容器2内に供給するものであるが、基板Wに施す処理内容に応じて第2の成膜用ガスは適宜変更して構わない。
なお、第2供給経路R2の具体的な構成としては、第1供給経路R1と同様、例えば一部又は全体を配管によって構成する態様や、内部流路が形成されたマニホールドブロックを利用して構成する態様などを挙げることができる。
より具体的には、図1に示すように、複数の第1供給経路R1及び複数の第2供給経路R2がアンテナ3の長手方向Xに沿って配列されるととともに、ここでは図2に示すように、複数の第1供給経路R1及び複数の第2供給経路R2がアンテナ3の長手方向と直交する方向に沿って配列されている。
なお、図1では4つの第1供給経路R1及び3つの第2供給経路R2を示しており、図2では2つの第1供給経路R1及び2つの第2供給経路R2を示しているが、第1供給経路R1及び第2供給経路R2の数は図1や図2に示した態様に限る必要はなく、例えば第1供給経路R1及び第2供給経路R2を同数設けた構成としても良い。
なお、必ずしも第1の成膜用ガスと第2の成膜用ガスとを同時に供給する必要はなく、例えば第1の成膜用ガスの供給と第2の成膜用ガスの供給とを交互に切り替えるなど、第1の成膜用ガスと第2の成膜用ガスとを別々に供給するようにしても良い。
このように構成した本実施形態のプラズマ処理装置100によれば、第1供給経路R1と第2供給経路R2とが互いに独立して設けられているので、第1の成膜用ガスと、第1の成膜用ガスと反応性を有する第2の成膜用ガスとを反応させることなく真空容器2内に供給することができる。
これにより、真空容器2内におけるプラズマ生成領域Paに到達する前に第1の成膜用ガスと第2の成膜用ガスとが反応してしまうことを抑制することができ、成膜速度を向上させるとともに、良質な膜を生成することが可能となる。
これにより、アンテナ3に印加される高周波の電力効率を高めることができる。また、アンテナ3を流れる高周波電流IRの大きさは、アンテナ3に沿って均一化されるので、アンテナ3に沿ったプラズマPの密度分布の均一性を高めることができ、アンテナ3に沿った方向における基板処理の均一性を高めることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
このような構成であっても、第1の成膜用ガスと第2の成膜用ガスとがプラズマ生成領域Paに到達する前に反応してしまうことを確実に防ぐことができる。
また、前記実施形態では、第1供給口Z1及び第2供給口Z2が、交互に且つ等間隔に配置されていたが、例えば第1供給口Z1及び第2供給口Z2を不規則に配置するなど、各供給口Z1、Z2の配置は適宜変更して構わない。
さらに、第1供給口Z1や第2供給口Z2は必ずしも複数設けられている必要はない。すなわち、第1供給経路R1や第2供給経路R2を1つのみ設けた構成としても良い。
もちろん、互いに独立して4以上の供給経路を設けて、4種類以上の成膜用ガスを真空容器2に供給するように構成しても構わない。
具体的には、図3に示すように、一部又は全体が金属からなるプラズマ生成抑制部材5を真空容器2の上壁2c(アンテナに対向する対向壁2c)からセラミックスや樹脂等の絶縁部材14を介して設けた態様が挙げられる。なお、この実施態様では上壁2cに開口が形成されているので、プラズマ生成抑制部材5に接触して感電してしまうことを防ぐべく、開口15を塞ぐカバー体16を設けてある。
このようなプラズマ生成抑制部材5であれば、金属から構成されているので機械的な強度を向上させることができる。
そのうえ、プラズマ生成抑制部材5が、真空容器2の壁面から電気的に絶縁されてフローティング状態になるので、プラズマ生成抑制部材5とアンテナ3との間でのプラズマPの生成が抑制されて、比較的高い成膜速度を得ることができる。
具体的に図4に示す構成では、第1供給経路R1及び第2供給経路R2の両方を配管で構成してあり、これらの配管は、供給口Z1、Z2側の端部にプラズマ生成抑制部材5を支持する支持部fを備えている。
この支持部fは、例えば配管の外周面から径方向外側に延びる鍔状のフランジfであり、このフランジfとプラズマ生成抑制部材5とを対向させて面接触させることで、プラズマ生成抑制部材5が支持されるように構成されている。なお、ここでは配管の管軸方向に沿って複数の支持部fが設けられており、これらの支持部fによって複数のプラズマ生成抑制部材5が管軸方向に沿って配置された状態で支持されている。
この場合、第1流路L1や第2流路L2は、プラズマ生成抑制部材5の厚み方向と直交する主流路Gと、主流路Gから分岐する複数の分岐流路Hとからなり、各分岐流路Hがプラズマ生成抑制部材5の抑制面5aに開口して供給口Z1、Z2が形成されていても良い。
W ・・・基板
P ・・・プラズマ
Pa ・・・プラズマ生成領域
2 ・・・真空容器
3 ・・・アンテナ
Z1 ・・・第1供給口
Z2 ・・・第2供給口
R1 ・・・第1供給経路
R2 ・・・第2供給経路
5 ・・・プラズマ生成抑制部材
Claims (8)
- 基板が収容される真空容器と、
前記真空容器内において前記基板に対向するように設けられたプラズマ生成用のアンテナと、
前記真空容器内に第1のガスを供給する第1供給口を有する第1供給経路と、
前記真空容器内に前記第1のガスに対して反応性を有する第2のガスを供給する第2供給口を有する第2供給経路と備え、
前記第1供給経路と前記第2供給経路とが互いに独立して設けられており、
前記真空容器内において、前記アンテナと前記アンテナに対して前記基板とは反対側の対向壁との間にプラズマ生成抑制部材が設けられており、
前記第1供給経路又は前記第2供給経路の少なくとも一方が配管により構成されており、
前記配管が前記プラズマ生成抑制部材を貫通するとともに前記プラズマ生成抑制部材を支持している、プラズマ処理装置。 - 前記第1供給口と前記第2供給口との少なくとも一方が、前記アンテナにより生成されるプラズマ生成領域内又はその領域に臨んで設けられている、請求項1記載のプラズマ処理装置。
- 前記アンテナは直線状をなすものであり、
前記第1供給口と前記第2供給口とが前記アンテナの長手方向に沿ってそれぞれ複数設けられている、請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。 - 前記第1供給口と前記第2供給口とが互いに交互に配置されている、請求項3記載のプラズマ処理装置。
- 前記プラズマ生成抑制部材の内部に前記第1供給経路又は前記第2供給経路が形成されている、請求項1乃至4のうち何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
- 前記プラズマ生成抑制部材の前記アンテナ側を向く面に、前記第1供給口又は前記第2供給口が形成されている、請求項1乃至5のうち何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
- 前記第1のガスが酸素ガスを含むものであり、
前記第2のガスは水素ガスを含むものである、請求項1乃至6の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。 - 基板が収容される真空容器と、前記真空容器内において前記基板に対向するように設けられたプラズマ生成用のアンテナと、前記真空容器内にガスを供給する互いに独立して設けられた第1供給経路及び第2供給経路とを備えており、
前記真空容器内において、前記アンテナと前記アンテナに対して前記基板とは反対側の対向壁との間にプラズマ生成抑制部材が設けられており、
前記第1供給経路又は前記第2供給経路の少なくとも一方が配管により構成されており、
前記配管が前記プラズマ生成抑制部材を貫通するとともに前記プラズマ生成抑制部材を支持しているプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法であって、
前記第1供給経路を用いて第1のガスを前記真空容器内に供給するとともに、
前記第2供給経路を用いて前記第1のガスに対して反応性を有する第2のガスを前記真空容器内に供給する、プラズマ処理方法。
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