JP6968484B2 - 逆走防止の三機能を有する高速道路の利用者休憩施設 - Google Patents

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Description

本願は、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア等、高速道路を走行する車輌の利用者等が休憩する施設において、当該施設内から退出する車輌の運転者が高速道路の本線に侵入する際に逆走を予防し、逆走車輌があるときはそれを運転者、同乗者および道路周辺の関係者に周知し、その逆走車輌が高速道路に至る前に逆走を収拾させる三機能を併せ持つ高速道路の利用者休憩施設に関する。
高速道路のパーキングエリア(以下「PA」と表記する)は高速道路の本線(以下「本線」と表記)からの侵入経路と本線への退出経路を有し、主に駐車場、トイレおよび売店等の機能を有する高速道路利用者の休憩施設である。
また類似する機能を備える高速道路のサービスエリア(以下「SA」と表記する)は、前述のPAの機能に加えレストランやガソリンスタンド等の機能を有し、利用者へのサービスをより充実させた高速道路利用者の休憩施設である。
ついては本願において、PAとSAを併せて「高速道路の利用者休憩施設」と表記し、その内容が鮮明な文脈では単に「当該施設」と表記する。
ところで近年における交通問題の一つに車輌による道路逆走事案があり度々報道がなされる。特に高速道路の逆走事案では、複数車輌を巻き込む大事故に発展する例があり、新聞紙上には痛ましい交通事故が報告されている。
ところで非特許文献1に示す全国のNEXCO(高速道路株式会社)各社が実施した平成23年から平成28年の6年間における高速道路の逆走事案1283件を国土交通省が示した調査結果では、高速道路における逆走開始頻度がもっとも高い箇所はジャンクションやインターチェンジでその約半数を占める。なお道路が交差する箇所の一つである当該施設における逆走事案は、過失および理由不明の双方とも全体の5%程度の発生率である。
一方、運転者に着目したとき65歳以上の運転者による逆走が約67%と全体の2/3を占める。ちなみに75歳以上の運転者による事案は全体の約45%で、中でも75歳から79歳にかけての運転者による逆走数が統計上最も多いという結果が示されている。
その逆走認識については「認識なし」、および「過失」による逆走が約69%と最も多く、過失の内容については「その要因がはっきりしない」という回答がその約58%となっている。また故意による逆走22%というデータについても「目的方向の間違いに気づいたための逆走」ということで、やはり運転者の過失に起因していることがわかる。
この調査分析によれば、逆走認識がなかった運転者に認知症との関係が深くみとめられるとあるが、過失による運転や、故意による逆走車輌の運転者の中にも調査結果には示されないいわゆる認知症予備軍といわれる運転者や、高齢がもたらす一時的な認知機能の低下した運転者が内在すると思われる。
なぜなら非特許文献2をみると、認知症初期の中核症状として短期記憶障害、場所の見当識障害、理解・判断力障害等がみられるとされ、それらが認知症として認定されないまでも高齢化に伴いみられる症状として示されているからである。
また非特許文献3にも高齢者の中には軽度の認知度低下者を多分に含み、それが認知症と診断されていないことも多く、運転免許更新時における認知機能検査においても全貌を把握するいことが難しいと指摘されていることからもそれがわかる。
一方、非特許文献1における調査では30歳代から60歳代に至る運転者の逆走も全体の25%程度となっている。その数字から過労や服薬等による運転中に一過性の認知度低下を起こしている可能性を想像できる。例えば居眠り運転による認知度低下は日常的に存在し、過失運転の原因になるからである。
これらのことは非特許文献2に行動・心理(BPSD、周辺症状)として示されている。要は健康状態低下等の要因による疲労、睡眠不足、病気治療のための服薬等による認知度低下および幻覚症状等の発現等がそれに相当する。
以上のことを総合的に考察すると、高速道路逆走の原因は、一般的にいわれる単なる高齢化や認知症発症等の問題ばかりではなく、比較的若年者といわれる運転者の一過性の症状も含めた「運転時における運転者の認知機能の低下」により、順走、逆走の判断ができないあるいは深く考えずに逆走路に侵入してしまう実態を伺い知ることができる。
ところで逆走車輌が発生した場合におけるその対策については多くの先行技術文献が存在する。
例えば特許文献1のように、車線内に逆走車輌が生じたとき、それを逆走検知センサで検知し、その信号を道路管理司令室および本線を含めた周辺域の各所および周辺の順走車輌に伝達し、正常に走行している車輌が事故等を未然回避するための情報システムがある。
また特許文献2のように、逆走している車輌を外部から検知し、それを逆走車輌に設置した情報端末に視覚的および聴覚的な警告情報を伝達するシステムがある。
さらに特許文献3のように、車輌が道路を逆走すると路面の凹凸による車輌への衝撃が発生する道路の施工方法により車輌に大きな振動を与え、それにより運転者へ体感的に警告情報を発信するシステムがある。
あるいは特許文献4のように車輌が逆走を開始すると道路からの音響効果により、その運転者が逆走であることを認知できる路面構造を有する技術がある。
しかしこれらの方法すべてに共通する基本的な発想は、すでに逆走を開始した車輌の運転者への警告や注意喚起を目的としたものであり、逆走車輌の運転者が正常な認知力を回復することを期待する対症療法的かつ消極的な手段である。それは非特許文献4に示されるところの将来的に国土交通省が模索しているICTを活用した運転者への教育を含めた逆走防止技術向上への検討の内容を見てもほぼ同様である。
そしてそれらの手法は、通常の運転適性を有する運転者に対して信号、標識、警告ランプ、踏切音あるいは遮断機等で注意や警告を与えるという従来の情報提供的な発想から脱却したものとはいえない。従って運転者の認知度低下や無意識な逆走への対策としては、別の観点や発想による手法や技術の開発が必要である。
ちなみに非特許文献3では、逆走車輌の運転者に注意喚起する前述のような様々な手段によっても、運転中の認知機能の回復に至らない運転者がまま存在することが明示されており、道路標識等で注意喚起する対策への限界が指摘されている事実があることから、今後、社会的に予想される認知度が低下した運転者の増加に際し、その対応が急がれるところである。
実登3217677 特許6229905 特開2018−127868 実登3160999
『逆走事案の分析結果(資料1)』国土交通省 2017年 『認知症の症状―初期の症状や進行のしかた』 志寒浩二 (編集工房まる株式会社) https://kaigo.homes.co.jp/ manual/dementia/symptom/ 『軽度認知障害有病者に対する逆走対策の効果』 中川浩、他 交通工学論文集、第3巻、第2号、(特集号B)、PP.B53〜 B60のうちB59右およびB53右部分、2017年 『高速道路における逆走防止対策の推進に関する調査結果報告書』 総務省行政評価局 2017年 P17 『有効視野における加齢の影響』石松一真、三浦利章、大阪大学大 学院人間科学科紀要28、P14〜P36中のP29
認知度が低下している運転者の過失等による逆走を防止し、また逆走を収拾させるための多面的な対策としては、まず第一に認知度低下者が車輌を運転する際に、経路の判断や選択ミスがないように、施設内において運転者の視野内に単一の進行経路が示される配慮があること(逆走予防)、第二に逆走が発現した際の収拾には、逆走車輌の運転者への十分な警告ができること(運転者認知度回復喚起)、そして第三に逆走を強制的に中止させる手段を有すること(逆走車輌確保)の三条件を包括的に当該施設の機能として有することが必要である。
この視点で考えると、従来の先行技術は主にこの三条件の中の第二条件である「逆走が発現した際の収拾には、逆走車輌の運転者への十分な警告ができること(運転者認知度回復喚起)」についてのみが主な手段となっているところに対策への脆弱性がみとめられた。
そして前述した予防による逆走回避手段および逆走車輌の確保手段等にかかわる先行技術が見当たらないことから、それらに関する新しい方法や技術を提供することが課題となる。 ついては本願では前述した三条件について、各条件ごとにそれを機能として有する高速道路の利用者休憩施設を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本願は以下に示す構成とする。
本願は、請求項1に示すように高速道路の利用者休憩施設において、施設内の建物、樹木、道路側壁等の構造物および道路配置により、車輌の運転者が車輌を運転して本線への出口方向の経路を目視する際に、その有効視野内において、当該施設に本線から侵入する車輌およびその経路が確認できない施設の構造を有する逆走予防機能、施設内で逆走車輌があるときはそれを検知し、車輌の運転者に外部から自動警告表示ができる逆走車輌検知および警告システムによる認知度回復喚起機能、および逆走車輌の運転者が認知度を回復できないときは逆走車輌をトラップ道路に誘導し、それを強制的に停止させ確保する逆走車輌確保機能を併せ持つ高速道路の利用者休憩施設とする。
まず前述した第一の条件となる予防による逆走回避に関し、運転者の瞬間的な視野角内においては経路選択が不必要な施設配置を施す手法とする。これは一時的な状況も含み、運転者の判断力あるいは認知度が低下している中で、突然複数の経路が眼前に現れる状況で運転者が正常な判断ができないとき、それが結果的に逆走を招くという従来の問題を回避するためである。つまり選択できない順走路のみ運転者の視野角内に現れる施設内可視環境を構築し、それにより予防による逆走回避手段とするところに特徴がある。
例えば図1のように施設内の駐車場で休憩中の車輌105の運転者の認知度が一時的に低下したとき、当該施設に本線から侵入する道路122、道路側壁110、複数の樹木109、駐車場104および建物128の配置により、本線101から当該施設に入る車輌の施設への出口箇所120が駐車場104から容易に目視できなければ、建物前の歩行者106あるいは駐車場104から運転者が容易に目視できるのは、駐車場から本線へ退出経路103のみとなり、その運転者が十分でない認知度のまま車輌を運転して本線に侵入させても、結果的に進行方向を順走できる。
また本線から当該施設への車輌の侵入経路122は側壁110および複数の樹木109の存在により当該施設内からの目視ができないような構造とし、その出口箇所120から施設内駐車場104へは、鋭角に車輌方向を変えることにより当該施設に至る線路の構造とする。
それにより当該施設内における車輌105の運転者および施設建物付近の歩行者106からは、本線から当該施設に向かって侵入する車輌の道程が目視できない状況を形成する。
次に、前述した第二の条件となる運転者認知度回復喚起に関し、当該施設内に一定区域に逆走検知区域116を設置して車輌の逆走検知装置123を複数配置し、当該箇所において逆走方向への車輌115の逆走検知信号が検出されるときは、当該信号の伝達により逆走車輌が進行する方向から、運転者に対して停止を促す電光提示装置、赤色灯、警笛などの警告表示装置124による複数種の警告を与え、その認知機能の回復への喚起する。
この機能により、当該施設内の逆走車輌は警告表示装置124で運転者の認知度低下が回復し、逆走であることを自覚できれば、運転者の運転継続により自力で当該施設内の逆走検知区域116から車輌を退避できる。一方で運転者の認知度低下が回復せず逆走が継続することを前提に、前述の逆走検知信号により遮断機113を閉鎖させ、本線から当該施設に侵入する順走車輌108が走行する車線への逆走車輌115の侵入を阻止するための措置を講ずる。
そして最後に前述した第三の条件となる逆走車輌確保に関し、道路終点126を設けたトラップ道路127に逆走車輌を誘導し、強制的に車輌を停止させる手段を講じるところに特徴がある。
このトラップ道路127については、その入口付近の間口幅を広く保つこと、逆走検知区域116を通過した逆走車輌の運転者からは、ほぼ直進に近い緩やかな左カーブが進行方向として視野に入るように配置する。
そして本線101から当該施設に順走してくる車輌108の侵入経路出口箇所120との交差点においては、本線からの侵入経路122の出口120の方向が逆走車輌の進行方向に対して鋭角に配置される形とし、遮断機113の存在も含めて走行中の逆走車輌116からはそれらを視野の左端にのみ、みとめられるようにして運転者が容易にそれらの存在を無視しやすいような視覚的配置とする。
ついては運転者に認知機能の低下がみられるときには、その道路122および出口120の存在を認識できないまま、通行しやすいトラップ道路127に侵入する可能性を高める構造的な道路配置とする。
この視覚効果によるトラップ道路への逆走車輌の誘導可能性を高めるもう一つの視点は、運転者の認知度が低下した際に、非特許文献5に示されるように運転者の持つ情報配分力が低下するという特徴を生かすことにある。
それは道路設計上、逆走車輌の運転者の視界にまず広い間口のトラップ道路を注視させて障害のない道路として印象づけ、意識分割が難しい運転者の意識をその道路情報で支配させることによって実現する。
この場面では逆走車輌115の運転者にとって、本線からの車輌侵入経路122の出口120の存在およびその認知はトラップ道路127の存在確認の後になるため、前述した視覚効果と併せ、トラップ道路の存在を最初に注視させることにより、副次的に道路122および出口120の存在を認識できない状況を形成する。
侵入後のトラップ道路127は、進行方法に大きく左カーブしていることと複数の樹木125による遮蔽により、運転者からは容易に道路終点126が目視できない構造であること、そして道路終点126に近づくにつれて道路幅が次第に狭くなり、Uターンができない構造とすること、および逆走車輌が後進走行できないように、一定箇所を通過すると自動的に遮断機112が閉鎖する構造とする。
そして当該トラップ道路を一定距離侵入した車輌は、後進防止遮断機112とトラップ道路の終点126の間で車輌を停止するしかない状況となるため、運転者の認知機能が回復しないときでも、当該車輌を強制的に停止させることにより逆走を収拾させる。
本願は、高速道路の利用者休憩施設において、施設内の建物、樹木、道路側壁等の構造物および道路配置により、車輌の運転者が車輌を運転して本線への出口方向の経路を目視する際に、その有効視野内において、当該施設に本線から侵入する車輌およびその経路が確認できない施設の構造を有する逆走予防機能、施設内で逆走車輌があるときはそれを検知し、車輌の運転者に外部から自動警告表示ができる逆走車輌検知および警告システムによる認知度回復喚起機能、および逆走車輌の運転者が認知度を回復できないときは逆走車輌をトラップ道路に誘導し、それを強制的に停止させ確保する逆走車輌確保機能を併せ持つ高速道路の利用者休憩施設を実現できる。
その中で特筆する点として、運転者の施設内における認知度低下の際に効果がある構造
物の配置としては、視野の範囲で目視できる道路が当該施設を退出経路(高速道路への侵入経路)のみとなり、運転者として道路選択の必要がないため、従来の当該施設と比較したとき、高い確度で順走行による車輌の本線侵入を実現できる。
また、運転者の認知度低下に伴う情報配分力の低下、逆走車輌の運転者からほぼ直進方向に見えるトラップ道路の間口の広さ、および本線から順走して来る車輌の侵入経路出口箇所とが鋭角に交差することにより、運転者が本線から施設に至る侵入経路を無視しやすい視覚効果を高め、本線への逆走車輌の侵入を高い確度で防止し、同時にトラップ道路への逆走車輌誘導を実現できる。
トラップ道路では、当初、走行に障害がない間口の広さを有すること、カーブにより 遠くを見通すことができないこと、樹木の遮蔽により後進防止遮断機および道路終点が 運転者から確認しにくいことから、侵入車輌の運転者に対して暫時それがトラップであ ることに気づかずに道路終点まで走行させることができるため、道路終点において逆走 車輌を停止させ、逆走の収拾を実現できる。
さらに本願は前述した逆走予防機能、認知度回復喚起機能および逆走車輌確保機能の三機能を併せ持つことにより、一般的に認知度回復喚起機能のみに依存してきた従来の高速道路の逆走車輌対策と比較して、高い確度で逆走車輌減少への効果が期待できる。
本願における高速道路の利用者休憩施設の概要 従来の高速道路にみられる利用者休憩施設とその侵入、退出口の配置 本願における当該施設の機能配置とそれらの利用例 逆走検知区域への逆走車の侵入状況 逆走検知区域を通過した逆走車がトラップ道路に侵入する前の状況 逆走車がトラップ道路終点に達し、後進防止遮断機が閉鎖したときの状況
実際の高速道路の利用者休憩施設における機能配置とそれらの利用について例示する。
従来の高速道路の利用者休憩施設の多くは、図2のように施設内で休憩する車輌201の運転者や施設建物209の前に立つ利用者202は、同一視野内にその本線からの侵入経路205および施設からの退出経路206の双方が見える構造である。
従って通常の場合、施設利用後に運転者が車輌201を運転して本線211に侵入するためには経路206に向かう必要があるが、前述した可視できる二つの経路205と206のうち、他車の移動状況や標識208や213等の確認によって運転者が総合的かつ瞬時に進行すべき方向と適切な道路206を判断、選択し車輌204のように進行する。
しかしこの状況で運転者の認知度が一時的に低下しているとき、あるいは夜中の時間帯で他車輌の移動数が少ないなど、周囲の走行車輌の状況を十分に認識できないとき、運転者がその経路選択を誤って車輌207のように逆走することがある。
その際、進入禁止標識213を見落としたり無視して走行を継続すると、本線から当該施設に侵入する経路205を逆走して容易に本線を逆走する危険性が生じる。
一方、図3のような高速道路の休憩施設として道路301、道路側壁310、複数の樹木309、駐車場304および建物328を配置し、本線301から当該施設に入る経路322と当該施設への出口箇所320が駐車場304から容易に目視できない位置関係を構成するため、当該施設内に駐在する車輌305の運転者や建物前を歩行中の運転者306の認知機能に低下がみられ判断力が不十分なときでも、建物内328あるいは駐車場304から運転者が容易に目視できるのは、選択を必要としない高速道路への退出経路303のみとなり、それを見た運転者が判断なく車輌を本線301に侵入させても、結果的に逆走とはならない。
また本線から当該施設への車輌の侵入経路322は側壁310、および複数の樹木309の存在により当該施設内からの目視ができず、そのうえ当該経路の出口箇所320についても、施設内駐車場304へは急な右折により鋭角に車輌の方向を変える線路構造のため、駐車場304からは目視できない。
なおその際、本線から侵入する順走車輌は、経路322の出口320において急激な右折となることから、電光掲示装置321による徐行と右急カーブ注意、および方向指示標識318により、車輌は侵入経路の出口箇所320よりの破線にそって右カーブをしながら、駐車場104に誘導される。
さらにここでは施設の構造上、本線301に対して施設内駐車場304の標高が数メートル低位置に存在するため、駐車場304から本線301および本線からの侵入経路322をみたとき、両者の標高が同一レベルにあるときと比較してさらにその経路が駐車場304からは目視し難い状況となる。
ついては当該施設内における車輌305の運転者および施設建物付近の歩行者306からは、本線301から侵入する車輌308の道程が目視できない。
次に図4のように、当該施設内の一定区域に逆走検知区域416を設置して複数の逆走検知装置423を配置するとき、逆走車輌415が進入禁止標識419を無視して当該検知区域416に逆方向から侵入すると、当該箇所において当該車輌の逆走が検知され、当該信号の伝達により逆走車輌の前方から、運転者に対して停止を促す電光提示装置、赤色灯、警笛による警告表示装置424により警告を与えることができる。
そしてこの時点で警告表示装置424により、当該逆走車輌415の運転者の認知度低下が回復し逆走運転に気づけば、逆走検知区域416から自力退避ができる。
反対に認知度低下が回復せず逆走が継続している図5のような状況では、逆走検知信号を受信した際に遮断機513が逆走防止のため閉鎖される。
一方、そのような状況で図3のように本線から当該施設に順走車輌308が一定の速度をもって侵入してきたときは、順走者侵入経路322中の予告信号機311が「赤信号」に変わり順走車輌308は経路出口320での停止予告を受けることができる。
そして電光掲示装置321に「逆走車輌接近中」の表示がなされるため順走車輌308は逆走車の存在を認知し、経路の出口320において信号機314が「赤信号」で停止できる。さらに遮断機313がはすでに閉鎖されているため、暫時順走車輌308は遮断機より駐車場304側に侵入できない。
なお図5では逆走車が逆走検知区域516を通過したときの状況と本線から侵入してきた順走車輌508が閉鎖している遮断機513の手前で停止している様子を示す。
このとき逆走車輌515は逆走検知区域516を通過し、本線からの順走車輌侵入経路の出口箇所520に至るが、そのとき逆走車輌515の運転者には、最初に間口の大きいトラップ道路527がほぼ直進方向の視界に入る。
一方、前述の侵入経路出口箇所520は逆走車輌515の進行方向に対して視野の左端にやや見える形のため、遮断機513が閉鎖している状況も含めて走行中の逆走車輌515からは目視が難しく、認知度が低下している状況のため、運転継続に障害のないトラップ道路527に侵入する。
逆走車輌がトラップ道路に侵入したときは、図3のようにトラップ道路327が進行方向に大きくカーブする線形と樹木325の存在で、その運転者からは、暫時、後進防止遮断機312および道路終点326の存在を確認できないまま運転が継続される。
そしてトラップ道路は、道路終点に近づくにつれて道路幅が次第に狭くなり、Uターンができない状況となり、図6ののように、遮断機612を車輌615が通過すると自動的に当該遮断機が閉鎖され、当該車輌615は後進走行もできなくなるため、道路終点626付近で停止を余儀なくされるため逆走が収拾される。
本願における高速道路の利用者休憩施設における車輌逆走防止の三機能については、インターチェンジの料金所付近、その他多くの道路および付帯施設での応用が可能である。
101 本線
102 本線順走車輌
103 本線侵入口(施設退出口)
104 駐車場
105 駐車場に駐車する車輌
106 建物前の歩行者
107 当該施設から本線に侵入する順走車輌
108 本線から当該施設に侵入する順走車輌
109 複数の樹木
110 道路側壁
111 予告信号機
112 後進防止遮断機
113 逆走防止遮断機
114 信号機
115 逆走車輌
116 逆走検知区域
117 道路側壁
118 順走車輌方向指示標識
119 進入禁止標識
120 本線からの侵入経路出口
121 電光掲示装置
122 本線から当該施設への侵入経路
123 逆走検知装置
124 逆走車輌の運転者への警告表示装置
125 複数の樹木
126 トラップ道路の終点
127 トラップ道路
128 建物
201 駐車場に駐車する車輌
202 建物前の歩行者
203 本線から当該施設に侵入する順走車輌
204 当該施設から本線に侵入する順走車輌
205 本線から当該施設への侵入経路
206 当該施設から本線への退出経路
207 当該施設内の逆走車輌
208 方向指示標識
209 施設内建物
210 駐車場
211 本線
212 本線順走車輌
213 進入禁止標識
301 本線
302 本線順走車輌
303 本線侵入口(施設退出口)
304 駐車場
305 駐車場に駐車する車輌
306 建物前の歩行者
307 当該施設から本線に侵入する順走車輌
308 本線から当該施設に侵入する順走車輌
309 複数の樹木
310 道路側壁
311 予告信号機
312 後進防止遮断機
313 逆走防止遮断機
314 信号機
315 逆走車輌
316 逆走検知区域
317 道路側壁
318 順走車輌方向指示標識
319 進入禁止標識
320 本線からの侵入経路出口
321 電光掲示装置
322 本線から当該施設への侵入経路
323 逆走検知装置
324 逆走車輌の運転者への警告表示装置
325 複数の樹木
326 トラップ道路の終点
327 トラップ道路
328 建物
413 逆走防止遮断機
415 逆走車輌
416 逆走検知区域
419 進入禁止標識
420 本線からの侵入経路出口
423 逆走検知装置
424 逆走車輌の運転者への警告表示装置
508 本線から当該施設に侵入する順走車輌
513 逆走防止遮断機
514 信号機
515 逆走車輌
516 逆走検知区域
520 本線からの侵入経路出口
523 逆走検知装置
524 逆走車輌の運転者への警告表示装置
527 トラップ道路
612 後進防止遮断機
615 逆走車輌
626 トラップ道路の終点

Claims (1)

  1. 高速道路の利用者休憩施設において、
    施設内の建物、樹木、道路側壁等の構造物および道路配置により車輌の運転者が車輌を運
    転して本線への出口方向の経路を目視する際に、当該運転者からは当該施設に本線から侵
    入する車輌の道程が目視できない構造と、
    施設内で逆走車輌があるときは逆走検知区域に複数配置された逆走検知装置により逆走検
    知信号を検出し、その伝達により逆走車輌が進行する方向から、運転者に対して停止を促
    す電光提示装置、赤色灯、警笛などの警告表示装置による複数種の警告を与え、その認知
    機能の回復を喚起する機能と、一方で運転者の認知度低下が回復せず逆走が継続すること
    を前提に、逆走検知信号により遮断機を閉鎖させ、本線から当該施設に侵入する順走車輌
    が走行する車線への逆走車輌の侵入を阻止するための機能と、
    当該施設に順走してくる車輌の侵入経路出口箇所においては、本線からの侵入経路の出口
    方向が逆走車輌の進行方向に対して鋭角に配置される形とし、遮断機の存在も含めて走行
    中の逆走車輌からはそれらを視野の左端にのみ、みとめられるようにして運転者が容易に
    それらの存在を無視しやすいような視覚的配置で、逆走車輌の運転者からは走行に障害が
    ない間口の広さで、ほぼ直進に近い緩やかなカーブが進行方向として視野に入り、車輌が
    侵入すると進行方向に大きくカーブすることと樹木の遮蔽により運転者からは後進防止遮
    断機および道路終点を確認しにくく、道路終点に近づくにつれて道路幅が次第に狭くなり
    Uターンができない構造で、逆走車輌が後進走行できないように一定箇所を通過すると自
    動的に後進防止遮断機が閉鎖し、道路終点において逆走車輌を停止させて確保するトラッ
    プ道路の機能を併せ持つ高速道路の利用者休憩施設。
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