JP6968406B2 - Kfi型ゼオライトの製造方法 - Google Patents
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- 0 CCC(C)C(C)*C(C(C)(C)C(C)C)N=O Chemical compound CCC(C)C(C)*C(C(C)(C)C(C)C)N=O 0.000 description 2
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Description
Si/Al=5〜40、アルカリ金属/Si=0.4〜0.8、Sr/Si=0〜0.1、H2O/Si=10〜20
粉末X線回折装置:ブルカー・エイエックスエス株式会社製、D8 Advance
固体29Si MAS NMR測定装置:ブルカー・バイオスピン株式会社製、Bruker AVANCE−400
窒素吸脱着測定装置:マイクロトラック・ベル社製、BELSORP−mini
以下のようにして、非特許文献3に記載された方法によってZK−5ゼオライト種結晶を合成した。純水11gに、アルカリ源である水酸化カリウム3gとアルミナ源である水酸化アルミニウム1.56gを添加し、加熱撹拌して、水酸化カリウムと水酸化アルミニウムが溶解した水溶液Aを得た。一方、室温下で、純水8gに、ストロンチウム源である硝酸ストロンチウム0.21gを添加して溶解させ、さらにシリカ源であるコロイダルシリカ15gを少しずつ添加して撹拌混合し、水溶液Bを得た。
以下のようにして、非特許文献3に記載された方法によってZK−5ゼオライト種結晶を合成した。室温下で、純水8gに、硝酸ストロンチウム0.21gを添加して溶解させ、つぎにOSDAとしてクラウンエーテルを2.7g添加して溶解させ、さらにコロイダルシリカ15gを少しずつ添加して撹拌混合し、水溶液Cを得た。その後、水溶液Aと水溶液Cを混合して、表1に記載された組成のゲル状の反応混合物を得た。
純水11gに、水酸化カリウム3gと水酸化アルミニウム1.56gを添加し、加熱撹拌して、水酸化カリウムと水酸化アルミニウムが溶解した水溶液Dを得た。一方、室温下で、純水8gに、硝酸ストロンチウム0.21gを添加して溶解させ、さらにコロイダルシリカ15gを少しずつ添加して撹拌混合し、水溶液Eを得た。
表1に示す条件を採用し、実施例1と同様にして生成物を得た。すなわち、水溶液Aと水溶液Fを混合し、表1に記載された組成のゲル状の反応混合物を得た。この反応混合物に実施例1で得られたKFI型ゼオライトを種結晶として0.6008g添加した。添加した種結晶の質量は、反応混合物中のSiO2の質量の10%とした。その後は実施例1と同様にして白色粉末を得た。この生成物のX線回折図を図4に示す。この生成物は主にKFI型の骨格構造を有するゼオライトであることが確認された。このKFI型ゼオライトのSiO2/Al2O3は6.7であった。
純水1.847gに、50W/V%水酸化ナトリウム2.375gとアルミン酸ナトリウム0.132gを添加し、加熱撹拌して、水酸化ナトリウムとアルミン酸ナトリウムが溶解した水溶液を得た。その後、室温で、コロイダルシリカ5.646gを少しずつ添加して撹拌混合し、表1に記載された組成の反応混合物を得た。この反応混合物に、参考例1で得られたZK−5ゼオライト種結晶を0.226g添加した。
実施例3と同じ反応混合物に、参考例2で得られたZK−5ゼオライト種結晶を0.226g添加した。添加した種結晶の質量は、反応混合物中のSiO2の質量の10%とした。その後は実施例3と同様にして白色粉末を得た。大気雰囲気下で、この生成物を550℃で10時間焼成した。生成物(焼成)のX線回折図を図6に示す。この生成物は主にKFI型の骨格構造を有するゼオライトであることが確認された。
実施例3と同じ反応混合物に、参考例1で得られたZK−5ゼオライトをナトリウムイオン交換したNa+型ZK−5ゼオライト種結晶を0.226g添加した。添加した種結晶の質量は、反応混合物中のSiO2の質量の10%とした。その後は実施例3と同様にして白色粉末を得た。この生成物のX線回折図を図7に示す。この生成物は主にKFI型の骨格構造を有するゼオライトであることが確認された。
23mLのフッ素樹脂内筒型のステンレス製密閉容器に実施例3と同じ反応混合物を入れて、撹拌せずに100℃で96時間、自生圧力下で加熱した。密閉容器を冷却後、沈殿物は得られず、固体生成物として回収することが困難であった。
純水1.832gに、50W/V%水酸化ナトリウム2.357gとアルミン酸ナトリウム0.131gを添加し、加熱撹拌して、水酸化ナトリウムとアルミン酸ナトリウムが溶解した水溶液を得た。そして、室温下で硝酸ストロンチウム0.078gをこの水溶液にさらに溶解させた後、コロイダルシリカ5.062gを少しずつ添加して撹拌混合し、表1に記載した組成の反応混合物を得た。23mLのフッ素樹脂内筒型のステンレス製密閉容器にこの反応混合物を入れて、撹拌せずに100℃で96時間、自生圧力下で加熱した。密閉容器を冷却後、固体生成物を吸引濾過し、その後水で洗浄して白色粉末を得た。この生成物のX線回折図を図8に示す。この生成物のX線回折図から、この生成物はアモルファスであることが確認された。
純水1.845gに、50W/V%水酸化ナトリウム2.373gとアルミン酸ナトリウム0.131gを添加し、加熱撹拌して、水酸化ナトリウムとアルミン酸ナトリウムが溶解した水溶液を得た。そして、室温下で硝酸ストロンチウム0.01gをこの水溶液にさらに溶解させた後、コロイダルシリカ5.640gを少しずつ添加して撹拌混合し、表1に記載した組成の反応混合物を得た。その後は比較例2と同様にして白色粉末を得た。この生成物のX線回折図を図9に示す。この生成物のX線回折図から、この生成物はアモルファスであることが確認された。
1mol/L塩化ナトリウム水溶液500mL中に、参考例1、参考例2、実施例1、および実施例2で得られたZK−5ゼオライトまたはKFI型ゼオライト約0.2〜1gを分散させた。約60℃でこの分散液を8〜24時間撹拌してイオン交換を行った。その後、濾過によってKFI型ゼオライトを濾別した。必要に応じてイオン交換および濾過の操作をさらに2〜5回繰り返した後、水洗して60〜100℃で乾燥して、Na交換したZK−5ゼオライトまたはKFI型ゼオライトを得た。ナトリウムイオン交換後のX線回折図を図10〜図13に示す。
窒素吸脱着法測定で測定した参考例1で得られたZK−5ゼオライト、ならびに実施例1、実施例2、および実施例5で得られたKFI型ゼオライトの窒素吸脱着等温線を図14〜図17に示す。また、窒素吸脱着等温線から評価したミクロ細孔容積の結果を表1に示す。なお、窒素吸脱着法測定の前処理として、測定試料を400℃で8時間以上真空排気した。実施例1、実施例2、および実施例5のKFI型ゼオライトのミクロ細孔容積は0.26〜0.28cm3/gであったのに対して、従来合成法の参考例1で得られたZK−5ゼオライトのミクロ細孔容積は0.22cm3/gであった。なお、非特許文献2および非特許文献5に記載されたミクロ細孔容積は、窒素吸脱着法測定で0.21〜0.22cm3/gである。本発明の方法で製造したKFI型ゼオライトのミクロ細孔容積は、従来合成法で得られたZK−5ゼオライトのミクロ細孔容積よりも大きかった。
Claims (6)
- 有機構造規定剤を含まないZK−5ゼオライトの種結晶と、シリカ源、アルミナ源、アルカリ源、および水を含有し、有機構造規定剤を含有しない反応混合物とを水熱処理する工程を有するKFI型ゼオライトの製造方法。
- 前記反応混合物がストロンチウム源をさらに含有する請求項1に記載のKFI型ゼオライトの製造方法。
- 前記アルミナ源中のAlの物質量に対する前記シリカ源中のSiの物質量の比が5〜40であり、
前記Siの物質量に対する前記アルカリ源中のアルカリ金属の比が0 .4〜0 .8であり、
前記Siの物質量に対するストロンチウム源中のSrの物質量の比が0〜0 .1であり、
前記Siの物質量に対する水の物質量の比が10〜20である請求項1または2に記載のKFI型ゼオライトの製造方法。 - 前記種結晶中のAl2O3の物質量に対するSiO2の物質量の比が6である請求項1から3のいずれかに記載のKFI型ゼオライトの製造方法。
- 前記種結晶の質量が、前記反応混合物に含まれるSiO2の質量の5%以上20%以下である請求項1から4のいずれかに記載のKFI型ゼオライトの製造方法。
- 100℃〜160℃で前記水熱処理する請求項1から5のいずれかに記載のKFI型ゼオライトの製造方法。
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