JP6967644B1 - 医療機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者の思った以上に回転操作部が回転してしまうことを抑制して、チューブ部材の先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることを可能にする医療機器を提供する。【解決手段】医療機器1は、可撓性を有するチューブ部材13と、正回転方向に回転させた際にチューブ部材13の先端を第1の方向に偏向させ、正回転方向と反対の逆回転方向に回転させた際にチューブ部材13の先端を第2の方向に偏向させる回転操作部11と、回転操作部11を回転操作する際に把持されるハンドルケース12と、回転操作部11とハンドルケース12との間に設けられ、回転操作部11を回転操作する際に、回転操作部11とハンドルケース12との間に摩擦力を発生させるOリング17と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、医療機器に関する。さらに詳細には、本発明は、シース、カテーテル、内視鏡用チューブ等の、可撓性を有する医療用のチューブ部材を備え、チューブ部材の先端の向きを制御することが可能な医療機器に関する。
従来、この種の医療機器としては、例えば、特許文献1,2等に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された医療機器(双方向に推進可能なカテーテル制御ハンドル)は、第1及び第2の撓みワイヤを含んでいるカテーテル本体の末端の撓みを制御するためのハンドルであって、 スライドベースであって、第1の端部、第2の端部及び当該スライドベースの少なくとも一部分内を長手方向に延びているスライド室とを含んでいるスライドベースと、 前記スライドベースの前記第1の端部に回転可能に結合された調整ノブであって、当該調整ノブ内に穴が延びており、当該穴の内径の少なくとも一部分が内側右ねじと内側左ねじとを含んでいる前記調整ノブと、 前記スライド室内に配置されており且つ前記第1の撓みワイヤに結合されるようになされており且つ外側右ねじを含んでいる第1のスライドと、 前記スライド室内に配置されており且つ前記第2の撓みワイヤに結合されるようになされており且つ外側左ねじを含んでいる第2のスライドと、を含んでおり、 前記調整ノブの内側ねじが、前記スライドの外側ねじと係合し、前記調整ノブの回転によって前記スライドが前記スライド室内で互いに反対方向に変位せしめられるようになされている(特許文献1の請求項1を参照)。
特許文献2に開示された医療機器は、
先端可撓部分を有するチューブの基端部が内部に挿入されるハウジングと、
前記ハウジングの長手方向の軸の周りを回転可能に設けられる回転操作部と、
前記ハウジングの内部に配置されて前記回転操作部の操作方向に回転するシャフトであって、互いにリードの等しい右ねじおよび左ねじが外周面の同じ領域に形成されている回転シャフトと、
前記回転シャフトの前記右ねじおよび前記左ねじのいずれか一方に螺合可能なねじが内周面に形成された樋状部を有し、前記チューブの前記先端可撓部分が直線状態にあるときに前記回転操作部を時計方向に回転操作することにより、ホームポジションから前記回転シャフトに沿って基端方向に移動し、前記チューブの前記先端可撓部分が直線状態にあるときに前記回転操作部を反時計方向に回転操作することにより、前記ホームポジションから前記回転シャフトに沿って先端方向に移動する第1スライダと、
前記回転シャフトの前記右ねじおよび前記左ねじのいずれか他方に螺合可能なねじが内周面に形成された樋状部を有し、前記チューブの前記先端可撓部分が直線状態にあるときに前記回転操作部を時計方向に回転操作することにより、前記第1スライダの移動距離と等しい距離をホームポジションから前記回転シャフトに沿って先端方向に移動し、前記チューブの前記先端可撓部分が直線状態にあるときに前記回転操作部を反時計方向に回転操作することにより、前記第1スライダの移動距離と等しい距離を前記ホームポジションから前記回転シャフトに沿って基端方向に移動する第2スライダと、
前記第1スライダの基端側において前記第1スライダと接離可能に配置され、前記チューブの先端を第1方向に偏向させるための第1操作用ワイヤの基端部が固定され、前記チューブの前記先端可撓部分が直線状態にあるときに位置するニュートラルポジションから先端方向および基端方向に移動可能であり、前記第1スライダが基端方向に移動するときに、前記第1スライダと接触しながら前記回転シャフトに沿って基端方向に移動する第1アンカーと、
前記第2スライダの基端側において前記第2スライダと接離可能に配置され、前記チューブの先端を第2方向に偏向させるための第2操作用ワイヤの基端部が固定され、前記チューブの前記先端可撓部分が直線状態にあるときに位置するニュートラルポジションから先端方向および基端方向に移動可能であり、前記第2スライダが基端方向に移動するときに、前記第2 スライダと接触しながら前記回転シャフトに沿って基端方向に移動する第2アンカーと、
先端可撓部分を有し、前記ハンドルの前記ハウジングの内部に基端部が挿入された医療用チューブと、を備えてなる(特許文献2の請求項1,6を参照)。
しかし、特許文献1,2に開示された医療機器の構成では、半円柱状の2つのスライダ(スライド)が摺動しながら反対方向に移動する構造となっているため(特許文献1の段落[0029]、図2,図4、参照符号30,32、特許文献2の図2、参照符号41,42を参照)、2つのスライダ(スライド)同士の摩擦によって回転操作部(ダイヤル)の回転操作が重くなり、カテーテル本体(チューブ部材)の末端の撓み(先端の向き)を制御する際の操作性が悪くなるという課題があった。
そこで、先に、回転操作部(ダイヤル)への回転力を小さく抑えることができるようにして、チューブ部材の先端の向きを制御する際の操作性を向上させることが可能な医療機器を提案している(特許文献3)。特許文献3で提案されている医療機器は、第1の移動部材(第1のスライド)と第2の移動部材(第2のスライド)を離間して設けるようにしたものである。
特許第4468296号公報 特許第6693861号公報 特開2020−062181号公報
しかし、特許文献3で提案されている医療機器の構成では、回転操作部(ダイヤル)の回転操作が軽く、メインギアから第1及び第2のギアへの回転駆動力の伝達効率は良好であるが、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)が回転してしまう可能性がある。そして、このことは、カテーテル本体(チューブ部材)の末端の撓み(先端の向き)を制御する際の微調整を困難にすることにもなり、この観点から改良の余地が残されていた。
そこで、本発明は、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)が回転してしまうことを抑制して、チューブ部材の先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることを可能にする医療機器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る医療機器の構成は、
(1)可撓性を有するチューブ部材と、
正回転方向に回転させた際に前記チューブ部材の先端を第1の方向に偏向させ、前記正回転方向と反対の逆回転方向に回転させた際に前記チューブ部材の先端を第2の方向に偏向させる回転操作部と、
前記回転操作部を回転操作する際に把持される把持部と、
前記回転操作部と前記把持部との間に設けられ、前記回転操作部を回転操作する際に、前記回転操作部と前記把持部との間に、前記回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を発生させる摩擦部材と、を備え、前記把持部の内面に、前記摩擦部材と接触し、前記回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を調整する突起が設けられていることを特徴とする。
本発明の医療機器の上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、回転操作部(ダイヤル)と把持部(ハンドルケース)との間に設けられ、回転操作部を回転操作する際に、回転操作部と把持部との間に、回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を発生させる摩擦部材を備えているため、ハンドル部(回転操作部(ダイヤル)+把持部(ハンドルケース))の操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。また、把持部の内面に、摩擦部材と接触し、回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を調整する突起が設けられているため、回転操作部(ダイヤル)と把持部(ハンドルケース)との間の摩擦力を調整して、回転操作部(ダイヤル)の回転に一定のブレーキをかけることができる。
したがって、本発明の医療機器の上記(1)の構成によれば、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)が回転してしまうことを抑制して、チューブ部材の先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることができる。
本発明の医療機器の上記(1)の構成においては、以下の(2)〜(9)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記回転操作部と前記チューブ部材との間に設けられ、前記回転操作部を回転操作する際に、前記回転操作部と前記チューブ部材との間に、前記回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を発生させる第2の摩擦部材をさらに備える。上記(2)の好ましい構成によれば、回転操作部(ダイヤル)とチューブ部材との間に設けられ、回転操作部を回転操作する際に、回転操作部とチューブ部材との間に、回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を発生させる第2の摩擦部材をさらに備えているため、ハンドル部(回転操作部(ダイヤル)+把持部(ハンドルケース))の操作にさらに適切な負荷が与えられ、回転操作部が重すぎず、軽すぎず、さらに適切な負荷で回転することになる。
(3)第1の移動部材が移動する第1の送り軸と、
第2の移動部材が移動する第2の送り軸と、
一端が前記チューブ部材の先端に固定され、他端が前記第1の移動部材もしくは前記第1の移動部材と連動する第1の他の部材に固定された第1の操作ワイヤと、
一端が前記チューブ部材の先端に固定され、他端が前記第2の移動部材もしくは前記第2の移動部材と連動する第2の他の部材に固定された第2の操作ワイヤと、
前記第1の送り軸に固定された第1のギアと、
前記第2の送り軸に固定された第2のギアと、
前記第1のギアと前記第2のギアとの間に設けられ、前記回転操作部を回転することで回転し、前記第1のギアと前記第2のギアに回転駆動力を伝達するメインギアと、をさらに備え、
前記回転操作部を前記正回転方向に回転した際に、前記第1の移動部材が基端側に移動することで、前記第1の操作ワイヤが前記チューブ部材の先端を前記第1の方向に偏向し、
前記回転操作部を前記逆回転方向に回転した際に、前記第2の移動部材が基端側に移動することで、前記第2の操作ワイヤが前記チューブ部材の先端を前記第2の方向に偏向する。上記(3)の好ましい構成によれば、第1の移動部材(第1のスライド)と第2の移動部材(第2のスライド)が離間して設けられているため、2つの移動部材(スライド)同士の摩擦によって力の伝達のロスが生じることはない。
したがって、上記(3)の好ましい構成によれば、回転操作部(ダイヤル)への強い回転力を必要としないため、チューブ部材の先端の向きを制御する際の操作性を格段に向上させることができる。
(4)前記回転操作部が前記把持部の先端側に位置している(正ハンドル)。
(5)上記(4)の構成において、前記チューブ部材は、前記把持部の基端側で固定されている。上記(5)の好ましい構成によれば、チューブ部材が把持部(ハンドルケース)の基端側での固定となるため、例えば、把持部(ハンドルケース)の先端側に位置する回転操作部(ダイヤル)の内部のチューブ部材との隙間に摩擦部材を配置することにより、把持部(ハンドルケース)内でのチューブ部材のねじれを防止して、把持部(ハンドルケース)の回転操作のトルクをチューブ部材に伝わり易くすることができる。すなわち、把持部(ハンドルケース)の回転とチューブ部材の回転を完全に一致させ、チューブ部材のねじれを防止して、把持部(ハンドルケース)の回転がダイレクトにチューブ部材に伝わるようにすることができる。また、操作者の押し込み力をチューブ部材の先端まで確実に伝達する押込み性(プッシャビリティ)を向上させることもできる。すなわち、把持部(ハンドルケース)を真っ直ぐ押すと、チューブ部材も真っ直ぐ押し込まれる。
(6)前記回転操作部が前記把持部の基端側に位置している(逆ハンドル)。
(7)上記(6)の構成において、前記チューブ部材は、前記把持部の先端側で固定されている。上記(7)の好ましい構成によれば、チューブ部材が把持部(ハンドルケース)の先端側での固定となるため、把持部(ハンドルケース)の回転操作のトルクをチューブ部材に伝わり易くすることができる。すなわち、把持部(ハンドルケース)の回転とチューブ部材の回転を完全に一致させ、チューブ部材のねじれを防止して、把持部(ハンドルケース)の回転がダイレクトにチューブ部材に伝わるようにすることができる。また、操作者の押し込み力をチューブ部材の先端まで確実に伝達する押込み性(プッシャビリティ)を向上させることもできる。すなわち、把持部(ハンドルケース)を真っ直ぐ押すと、チューブ部材も真っ直ぐ押し込まれる。
(8)前記把持部が、対向配置される、略半円柱形状の第1の把持部部材と第2の把持部部材とからなり、
前記第1の把持部部材と前記第2の把持部部材は、互いに着脱可能に一体化される。上記(8)の好ましい構成によれば、医療機器を容易に分解することができるため、ハンドル部(回転操作部(ダイヤル)+把持部(ハンドルケース))のリサイクルが簡単で、当該ハンドル部を利用した医療機器の再製造も可能となる。
(9)前記回転操作部のうち前記把持部内に挿入される部分に、円周方向に沿って前記チューブ部材の先端の曲がり角度を示す表示が付けられており、
前記把持部に、前記表示を外部から目視可能とする窓が設けられている。上記(9)の好ましい構成によれば、「チューブ部材の先端の曲がり角度を示す表示」を目視しながら回転操作部(ダイヤル)を回転操作することにより、チューブ部材の先端の曲がり角度を正確にコントロールすることが可能となる。
本発明によれば、ハンドル部(回転操作部(ダイヤル)+把持部(ハンドルケース))の操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部(ダイヤル)が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。
したがって、本発明によれば、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)が回転してしまうことを抑制して、チューブ部材の先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態1における医療機器の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1における医療機器の内部機構を示す斜視図(第2のケース部材を外した状態であり、第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図3は、本発明の実施形態1における医療機器の内部機構を示す平面図(第2のケース部材を外した状態であり、第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図4は、本発明の実施形態1における医療機器の内部機構を示す平面図(第2のケース部材は省略)である。 図5は、本発明の実施形態1,3における医療機器の構成部材であるチューブ部材の先端部分の構成を示す平面断面図である。 図6は、本発明の実施形態1における医療機器の各構成部材を示す分解斜視図(第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図7は、本発明の実施形態1における医療機器の各構成部材を示す分解平面図(第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図8は、本発明の実施形態1における医療機器の、摩擦部材としてのOリングの装着状態を示す模式図である。 図9は、本発明の実施形態1における医療機器による「ガタツキ軽減効果」を説明するための図((a)は把持部(ハンドルケース)に回転操作部(ダイヤル)のみを組み込んだ状態を示す平面図、(b)は摩擦部材としてのOリングを装着した状態を示す一部拡大図、(c)は摩擦部材としてのOリングを装着していない状態を示す一部拡大図)である。 図10は、本発明の実施形態1における医療機器の、摩擦部材としてのOリングと突起との位置関係を示す側面図((a)は分解図、(b)は組立図)である。 図11は、本発明の実施形態1における医療機器の、摩擦部材としてのOリングによる摩擦力の方向を示す図((a)は回転操作部(ダイヤル)周りの側面図、(b)は(a)のD−D線矢視断面図)である。 図12は、本発明の実施形態1における医療機器の、把持部(ハンドルケース)の一体化方法及び分解方法を説明するための図((a)は第1のケース部材を示す斜視図、(b)は把持部(ハンドルケース)を分解した状態を示す側面図、(c)は把持部(ハンドルケース)を一体化する方法及び分解する方法を示す側面断面図)である。 図13は、本発明の実施形態1における医療機器の使用形態の第1の例を説明するための平面図である。 図14は、本発明の実施形態1における医療機器の使用形態の第2の例を説明するための平面図である。 図15は、本発明の実施形態1における医療機器の、突起のバリエーションを示す図((a)は把持部(ハンドルケース)を示す側面図、(b)〜(d)は(a)に示す把持部(ハンドルケース)を矢印Pの方向から見た図)である。 図16は、本発明の実施形態1における医療機器の、摩擦部材としてのOリングの第2の装着状態を示す模式図である。 図17は、本発明の実施形態1における医療機器の、摩擦部材としてのOリングの第3の装着状態を示す模式図である。 図18は、本発明の実施形態1における医療機器の、摩擦部材としてのOリングの第4の装着状態を示す模式図である。 図19は、本発明の実施形態2における医療機器を示す平面図((a)は第2のケース部材を外した状態、(b)は第2のケース部材を取り付けた状態)である。 図20は、本発明の実施形態3における医療機器の外観構成を示す斜視図である。 図21は、本発明の実施形態3における医療機器の内部機構を示す斜視図(第2のケース部材を外した状態であり、第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図22は、本発明の実施形態3における医療機器の内部機構を示す平面図(第2のケース部材を外した状態であり、第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図23は、本発明の実施形態3における医療機器の内部機構を示す平面図(第2のケース部材は省略)である。 図24は、本発明の実施形態3における医療機器の各構成部材を示す分解斜視図(第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図25は、本発明の実施形態3における医療機器の各構成部材を示す分解平面図(第1及び第2の操作ワイヤは省略)である。 図26は、本発明の実施形態3における医療機器の、摩擦部材としてのOリングの装着状態を示す模式図である。 図27は、本発明の実施形態3における医療機器の使用形態の第1の例を説明するための平面図である。 図28は、本発明の実施形態3における医療機器の使用形態の第2の例を説明するための平面図である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施形態1]
(医療機器の構成)
まず、本発明の実施形態1における医療機器の構成について、チューブ部材がイントロデューサ用シースである場合を例に挙げて、図1〜図12を参照しながら説明する。
図1に示す医療機器1は、イントロデューサ用シース13、ハンドル部14を備えた先端可動型シースである。シース13は、可撓性を有するチューブ部材で形成されている。ハンドル部14は、シース13の先端の向きを制御する。 イントロデューサ用シース13は、シースチューブ13aと、シースハブ13bと、サイドポート13cと、シースハブ13bに内蔵された止血弁(図示せず)と、を備えている。シースハブ13bは、シースチューブ13aの基端部に設けられている。サイドポート13cは、シースハブ13bに一体に形成されており、シースチューブ13aの内部と連通している。止血弁は、二重構造となっており、一重弁の場合に比べて止血効果が期待できる。シース13は、ダイレータ(図示せず)と一体化して使用され、例えば、心臓用カテーテルを血管から心房・心室に挿入する際に用いられる。シースハブ13bの後端にはダイレータを挿入するためのダイレータ挿入口13dが設けられている。
サイドポート13cには、サイドチューブ(図示せず)を介して三方活栓(図示せず)が取り付けられる。血管内にエアが混入することを防ぐ目的で、血管内にシースチューブ13aを挿入する前に三方活栓からシースチューブ13a内にヘパリン加生理食塩水(生食)が注入される(エア部分を生食に置換)。また、三方活栓は、シースチューブ13aを血管内に挿入した後、ダイレータを引き抜いた際や他の併用デバイスをシースチューブ13aに出し入れした際に混入されるエアを吸引するためにも用いられる。さらに、薬液を注入する際にも、三方活栓から注入が行われる。
シースチューブ13aの材質としては、例えば、ポリエーテルブロックアミド、ポリアミド(ナイロン11)、ポリテトラフルオロエチレン等から選ばれる生体適合性を有する合成樹脂であることが好ましい。 シースハブ13bの材質としては、硬質樹脂のような硬質素材であることが好ましい。硬質樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等が挙げられる。 止血弁の材質としては、例えば、ABS樹脂、シリコーンゴム等が挙げられる。
図1〜図3,図6,図7に示すように、ハンドル部14は、先端部に、回転操作部(ダイヤル)11を備えており、後端部に、略円柱状のハンドルケース(把持部)12を備えている(正ハンドル)。 回転操作部(ダイヤル)11は、ハンドルケース12と略同径の略円柱状に形成されており、後述するメインギア10を回転させる。
ハンドルケース12は、対向配置される、略半円柱形状の第1のケース部材(第1の把持部部材)12aと第2のケース部材(第2の把持部部材)12bを互いに組み付けて形成される。ハンドルケース12内には、第1の移動部材2、第1の送り軸3、第2の移動部材4、第2の送り軸5、第1のギア8、第2のギア9、メインギア10が収容されている。
第1の移動部材2は、略直方体状に形成されており、第1の送り軸3上を長手方向に移動する。第2の移動部材4は、略直方体状に形成されており、第2の送り軸5上を長手方向に移動する。第1の送り軸3、第2の送り軸5は、円周方向に略180度の間隔で並んでおり、離間した状態で収容されている。
第1のギア8は、第1の送り軸3の先端部に固定されている。第2のギア9は、第2の送り軸5の先端部に固定されている。メインギア10は、第1のギア8と第2のギア9との間に設けられ、第1のギア8と第2のギア9に同じ向きの回転駆動力を伝達する。
図4,図5に示すように、シースチューブ13aの先端には第1の操作ワイヤ6の一端が固定され、第1の操作ワイヤ6の他端は第1の移動部材2に固定されている。また、シースチューブ13aの先端には第2の操作ワイヤ7の一端が固定され、第2の操作ワイヤ7の他端は第2の移動部材4に固定されている。第1の操作ワイヤ6の一端が固定される第1の固定部と、第2の操作ワイヤ7の一端が固定される第2の固定部とは、対向した位置に設けられている。
回転操作部11を正回転方向に回転させた際に、第1の移動部材2が基端側に移動することで、第1の操作ワイヤ6がシースチューブ13aの先端を第1の方向に偏向させる(図13を参照)。また、回転操作部11を前記正回転方向と反対の逆回転方向に回転させた際に、第2の移動部材4が基端側に移動することで、第2の操作ワイヤ7がシースチューブ13aの先端を前記第1の方向と反対の第2の方向に偏向させる(図14を参照)。第1のギア8の歯数と第2のギア9の歯数は同じであり、第1の送り軸3の雄ネジのピッチと第2の送り軸5の雄ネジのピッチも同じである。これにより、回転操作部11を正回転方向に回転した場合と、回転操作部11を逆回転方向に回転した場合とで、シースチューブ13aの先端の湾曲形状はほぼ同じ形状をとる。
回転操作部11の回転を任意の回転角度で止めることにより、シースチューブ13aの先端のカーブの度合を任意の度合に保持することができる。すなわち、シースチューブ13aの先端のカーブ形状を、症例に応じて選択することができる。
なお、シースチューブ13aは、全体にわたって実質的に一様な可撓性を有していてもよいが、先端部の樹脂に柔軟部を設けて、先端部のみを湾曲し易くしてもよい。
以上説明した医療機器1の構成は、次のような作用効果を奏する。すなわち、第1の移動部材(第1のスライド)2と第2の移動部材(第2のスライド)4が離間して設けられているため、2つの移動部材(スライド)2,4同士の摩擦によって力の伝達のロスが生じることはない。したがって、以上説明した医療機器1の構成によれば、回転操作部(ダイヤル)11への強い回転力を必要としないため、シースチューブ13aの先端の向きを制御する際の操作性を向上させることができる。
図2,図3,図6〜図8に示すように、回転操作部(ダイヤル)11の基端部11aには環状の凹溝11bが形成されており、当該凹溝11bには摩擦部材としてのOリング17が嵌め込まれている。このように、Oリング17は、回転操作部11のメインギア10付近の外周に配置されている。そして、医療機器1を組み立てた状態において、Oリング17は、回転操作部11とハンドルケース12との間に設けられた状態となり、回転操作部11を回転操作する際に、回転操作部11とハンドルケース12との間に摩擦力を発生させる。
本実施形態の医療機器1の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、回転操作部(ダイヤル)11とハンドルケース12との間に設けられ、回転操作部11を回転操作する際に、回転操作部11とハンドルケース12との間に摩擦力を発生させる摩擦部材としてのOリング17を備えている。このため、ハンドル部14の操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部11が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。
したがって、本実施形態の医療機器1の構成によれば、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)11が回転してしまうことを抑制して、シースチューブ13aの先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることができる。
図9(c)に示すように、摩擦部材としてのOリング17を備えない場合には、回転操作部(ダイヤル)11がハンドルケース12に対して斜めに傾くガタツキが生じ、回転操作部(ダイヤル)11のスムーズな回転操作に支障を来す虞がある。これに対し、図9(b)に示すように、回転操作部11とハンドルケース12との間に摩擦部材としてのOリング17を備えている場合には、回転操作部(ダイヤル)11がハンドルケース12に対して斜めに傾くガタツキを抑えることができるので、常に回転操作部(ダイヤル)11のスムーズな回転操作を行うことが可能となる。また、回転操作部(ダイヤル)11がハンドルケース12に対して斜めに傾くガタツキを抑えることは、後述する「シースチューブ13aのプッシャビリティ」の向上に寄与することにもなる。
特許文献3に開示された医療機器の構成では、可動シースの中に併用デバイスを挿入した状態で先端を湾曲させるために回転操作部(ダイヤル)を回転させた際、併用デバイスの剛性によって湾曲部を真っ直ぐにしようとする力が加わる。このため、回転操作部(ダイヤル)から指を離すと、回転操作部(ダイヤル)がニュートラルな方向へ逆回転してしまい、湾曲部の形状が保持できなくなる虞がある。
また、先に可動シースの先端を湾曲させてから併用デバイスを挿入する場合も同様であり、回転操作部(ダイヤル)の回転トルクが非常に軽過ぎる場合には、併用デバイスを挿入しなくても逆回転してしまう虞がある。
これに対し、本実施形態の医療機器1の構成では、回転操作部(ダイヤル)11とハンドルケース12との間に摩擦部材としてのOリング17を備えた構造である。Oリング17は、回転操作部11を回転操作する際に、回転操作部11とハンドルケース12との間に摩擦力を発生させる。このため、回転操作部(ダイヤル)11が操作者の意思に反して逆回転してしまうことを防止することができる。
以下、さらに詳細に説明する。
図6,図7に示すように、ハンドルケース12を構成する第1のケース部材12a、第2のケース部材12bは、略半円柱形状の同様の形状に形成されている。第1のケース部材12a、第2のケース部材12bは、内部に同様の複数の凹所及び軸受部が形成されている。ここでは、第1のケース部材12aについて説明し、第2のケース部材12bについては同じ構成であるため、説明を省略する。
第1のケース部材12aには、第1の送り軸3及び第2の送り軸5がそれぞれ収容される第1の送り軸収容凹所31及び第2の送り軸収容凹所32が形成されている。ここで、第1の送り軸収容凹所31及び第2の送り軸収容凹所32は、第1のケース部材12aの長手方向に沿って、所定の間隔を空けて平行に形成されている。また、第1の送り軸収容凹所31及び第2の送り軸収容凹所32は、それぞれ、第1の移動部材2及び第2の移動部材4が移動可能なように、長手方向と直交する断面が略矩形状に形成されている。第1の送り軸収容凹所31の先端前方位置及び基端側位置には、第1の送り軸3を回転可能に支持する軸受部31a,31bが形成されている。また、第2の送り軸収容凹所32の先端前方位置及び基端側位置には、第2の送り軸5を回転可能に支持する軸受部32a,32bが形成されている。第1のケース部材12aの先端側には、噛み合った状態の第1のギア8、第2のギア9、メインギア10(図2,図3を参照)が収容されるギア収容凹所33が形成されている。また、第1のケース部材12aには、ギア収容凹所33よりもさらに先端側に位置して、回転操作部(ダイヤル)11の基端部11aが収容される基端部収容凹所34、及び、メインギア10のギア軸部10aを回転可能に支持する軸受部35が形成されている。また、第1のケース部材12aには、第1の送り軸収容凹所31と第2の送り軸収容凹所32との間に位置して、シースチューブ13aの基端側部分が収容されるシースチューブ収容凹所36が形成されている。また、第1のケース部材12aの基端部には、シースハブ13bの先端部が回転不能に(固定状態で 図8を参照)収容される先端部収容凹所37が形成されている。
正ハンドルの場合、上記のように、イントロデューサ用シース13がハンドルケース12の基端側での固定となる。さらに上述したように、ハンドルケース12の先端側に位置する回転操作部の内部のシースチューブ13aとの隙間に摩擦部材としてのOリングを配置している(後述する図16を参照)。かかる構成により、ハンドルケース12内でのシースチューブ13aのねじれを防止して、ハンドルケース12の回転操作のトルクをシースチューブ13aに伝わり易くすることができる(トルク伝達性を高くすることができる)。すなわち、ハンドルケース12の回転とシースチューブ13aの回転を完全に一致させ、シースチューブ13aのねじれを防止して、ハンドルケース12の回転がダイレクトにシースチューブ13aに伝わるようにすることができる。また、操作者の押し込み力をシースチューブ13aの先端まで確実に伝達する押込み性(プッシャビリティ)を向上させることもできる。すなわち、ハンドルケース12を真っ直ぐ押すと、シースチューブ13aも真っ直ぐ押し込まれる。
図1〜図3,図6,図7に示すように、回転操作部11及びメインギア10のギア軸部10aには、それらの共通の中心軸を通る貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔にシースチューブ13aを通すことができる。
図4,図5に示すように、シースチューブ13aには、メインギア10の直前位置から先端部にかけて、ダイレータ等を通すメインルーメン13eとは別に、第1のサブルーメン13f及び第2のサブルーメン13gが形成されている。そして、第1のサブルーメン13f及び第2のサブルーメン13gにそれぞれ通された第1の操作ワイヤ6及び第2の操作ワイヤ7の一端(先端)は、シースチューブ13aの先端部においてワイヤ接合用リング15に固定されている。
図2,図3,図6,図7に示すように、第1の送り軸3及び第2の送り軸5には、互いに逆巻きとなる雄ネジが切られている。また、第1の移動部材2及び第2の移動部材4には、それぞれ、第1の送り軸3及び第2の送り軸5に螺合する雌ネジが切られている。これにより、第1の送り軸3及び第2の送り軸5を同じ向きに回転させて、第1の移動部材2及び第2の移動部材4をそれぞれ第1の送り軸3及び第2の送り軸5上で互いに逆向きに移動させることができる。
図6,図7,図10(a)に示すように、ハンドルケース(把持部)12の内面には、摩擦部材としてのOリング17と接触する突起18a,18bが設けられている。より具体的には、第1のケース部材12aの、回転操作部11の基端部11aが収容される基端部収容凹所34に突起18aが設けられ、第2のケース部材12bの基端部収容凹所34に突起18bが設けられている。すなわち、ハンドルケース(把持部)12の対面2箇所に突起18a,18bが設けられている(図15(b)を参照)。そして、図10(b)に示すように、医療機器1を組み立てた状態において(図10(a)の矢印B,Cを参照)、Oリング17は、突起18a,18bに接触した状態となり、回転操作部11を回転操作する際に、回転操作部11側のOリング17とハンドルケース12側の突起18a,18bとの間に摩擦力を発生させる。例えば、図11に示すように、回転操作部(ダイヤル)11を所定の方向に回転させると(図11(b)の矢印Eを参照)、回転操作部11側のOリング17とハンドルケース12側の突起18a,18bとの間に、回転操作部11の回転方向と反対の方向の摩擦力が発生する(図11(b)の矢印Fを参照)。
かかる構成によれば、回転操作部11の回転操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部11が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。その結果、操作者の思った以上に回転操作部11が回転してしまうことを抑制して、シースチューブ13aの先端が曲がりすぎたり、湾曲が足りなかったりすることを抑制でき、操作者が意図した湾曲形とすることができる。このため、シースチューブ13aの先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることが可能となる。特に、ハンドルケース12の内面に、摩擦部材としてのOリング17と接触する突起18a,18bを設けることにより、回転操作部11とハンドルケース12との間の摩擦力を調整して、回転操作部11の回転に一定のブレーキをかけることができる。
図12(a),(b)に示すように、第1のケース部材12aの、第2のケース部材12bとの対向面には、四隅に位置して、第1のケース部材12aの長手方向の内方を向いた第1の爪部19が形成されている。第2のケース部材12bの、第1のケース部材12aとの対向面には、四隅に位置して、第1の爪部19と係合可能な第2の爪部20が形成されている。そして、図12(b),(c)に示すように、第1のケース部材12aと第2のケース部材12bを対向させた状態で、第2のケース部材12bを上方から押圧すれば(図12(b),(c)の矢印Gを参照)、第2の爪部20が第1の爪部19に嵌め込まれて係合し(図12(b),(c)の矢印G1を参照)、第1のケース部材12aと第2のケース部材12bが一体化される(嵌め込み式)。また、第2のケース部材12bの片方の端部を長手方向先端に向けて(図12(c)の矢印Hの向き)押せば、第2の爪部20を第1の爪部19から外すことができ、これにより、第1のケース部材12aから第2のケース部材12bを取り外すことができる(ハンドルケース12を分解することができる)。このように、第1のケース部材12aと第2のケース部材12bは、互いに着脱可能に一体化される。
かかる構成によれば、医療機器1を容易に分解することができるため、ハンドル部(回転操作部(ダイヤル)11+ハンドルケース12)14のリサイクルが簡単で、当該ハンドル部14を利用した医療機器の再製造も可能となる。
なお、第2の爪部20を第1の爪部19から外す際には、第1の爪部19の側面に開いた穴にピンを挿入して、第1の爪部19と第2の爪部20との係合状態を解除するようにしてもよい。
(医療機器の使用方法)
次に、本発明の実施形態1における医療機器の使用方法について、図13,図14をも参照しながら説明する。
本実施形態の医療機器1は、例えば、ダイレータと一体化して使用され、心臓用カテーテルを血管(大動脈)から心房に挿入する際等に用いられる。
まず、血管内にシースチューブ13aを挿入する前に三方活栓からシースチューブ13a内にヘパリン加生理食塩水(生食)を注入する。大腿静脈へのアクセスを確保した後、ガイドワイヤを上大静脈に挿入し、ダイレータとシースチューブ13aをガイドワイヤに沿って挿入する。ダイレータ先端が上大静脈に到達したら、ガイドワイヤを抜去し、中隔穿刺用針をシースチューブ13a内に挿入する。そして、中隔穿刺用針で心房中隔を穿刺し、ダイレータとシースチューブ13aを左心房内まで進めた後、ダイレータを引き抜き、心臓用カテーテルを挿入して目的部位に留置する。
この場合、必要に応じて回転操作部(ダイヤル)11を回転させ、シースチューブ13aの先端を偏向して、心臓用カテーテルの留置位置を調整する。
例えば、図13に示すように、ハンドルケース12を片手で把持し、もう一方の手で回転操作部11を正回転方向に回転させると(図13(a)の矢印Aを参照)、メインギア10、第1のギア8、第2のギア9を介して、第1の送り軸3及び第2の送り軸5が同じ向き(逆回転方向)に回転する。すると、第1の移動部材2が基端側に移動し(図13(a)の矢印Iを参照)、第2の移動部材4が先端側に移動する(図13(a)の矢印Jを参照)。これにより、第1の操作ワイヤ6が基端側に引っ張られ、第2の操作ワイヤ7が緩んで(図5を参照)、シースチューブ13aの先端がサイドチューブが出る側(サイドポート13c側)の第1の方向に偏向する(図13(b)の矢印Kを参照)。
例えば、図14に示すように、ハンドルケース12を片手で把持し、もう一方の手で回転操作部11を逆回転方向に回転させると(図14(a)の矢印Lを参照)、メインギア10、第1のギア8、第2のギア9を介して、第1の送り軸3及び第2の送り軸5が上記と逆向きに回転する。すると、第2の移動部材4が基端側に移動し(図14(a)の矢印Mを参照)、第1の移動部材2が先端側に移動する(図14(a)の矢印Nを参照)。これにより、第2の操作ワイヤ7が基端側に引っ張られ、第1の操作ワイヤ6が緩んで(図5を参照)、シースチューブ13aの先端がサイドチューブが出る側(サイドポート13c側)と反対側の第2の方向に偏向する(図14(b)の矢印Oを参照)。
以上により、心臓用カテーテルの留置位置を調整することができるので、心臓用カテーテルを目的部位に正しく留置することが可能となる。なお、偏向方向の説明のため、サイドチューブが出る側(サイドポート13c側)を用いて説明したが、本発明の偏向方向は、サイドチューブが出る側(サイドポート13c側)を基準とする構成に限定されるものではなく、反対方向に偏向する構成であればよい。
上記のように、中隔穿刺用針で心房中隔を穿刺し、ダイレータとシースチューブ13aを左心房内まで進めるに際しては、シースチューブ13aの先端は湾曲させず、当該シースチューブ13aを回転させながらねじ込むようにして心房中隔を貫通させる。上述したように、本実施形態の医療機器1は、トルク伝達性を高くすることができるため、中隔穿刺用針で心房中隔を穿刺し、ダイレータとシースチューブ13aを左心房内まで進める作業を効率良く行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、チューブ部材が、例えば、心臓用カテーテルを血管から心房・心室に挿入する際等に用いられるイントロデューサ用シース13である場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。チューブ部材は、可撓性を有するものであれば、例えば、カテーテル、内視鏡用チューブ等の他のチューブ部材であってもよい。
また、本実施形態においては、ハンドルケース(把持部)12の内面の対面2箇所にOリング17と接触する突起18a,18bが設けられている場合(図15(b)を参照)を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、図15(c)に示すように、ハンドルケース12の内面の4箇所にOリング17と接触する突起18a,18b,18c,18dを設けるようにしてもよい。この場合、突起18a,18c,18b,18dは、円周方向に略90度の間隔で配置されている。突起18cは、第1のケース部材12a側に設けられた突起18c1と第2のケース部材12b側に設けられた突起18c2とからなっており、突起18dは、第1のケース部材12a側に設けられた突起18d1と第2のケース部材12b側に設けられた突起18d2とからなっている。また、例えば、図15(d)に示すように、ハンドルケース(把持部)12の内面の全周にわたってOリング17と接触する円環状の突起18eを設けるようにしてもよい。この場合、突起18eは、第1のケース部材12a側に設けられた半円環状の突起18e1と第2のケース部材12b側に設けられた半円環状の突起18e2とからなっている。
以上のような突起の数のバリエーションにより、回転操作部11とハンドルケース12との間の摩擦力を調整することが可能となる。
また、本実施形態においては、摩擦部材としてのOリング17が、回転操作部(ダイヤル)11のメインギア10付近の外周に配置されている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。以下に、他の構成について、図16〜図18を参照しながら説明する。
図16に示す医療機器23は、摩擦部材としてのOリング25を、回転操作部(ダイヤル)24の内部のシースチューブ13aとの隙間に配置するようにしたものである。より具体的に説明すると、回転操作部(ダイヤル)24の内部には、シースチューブ13aを通す貫通孔と連通する環状の凹溝24aが形成されており、当該凹溝24aには摩擦部材としてのOリング25が嵌め込まれている。そして、医療機器23を組み立てた状態において、Oリング25は、回転操作部24とシースチューブ13aとの間に設けられた状態となり、回転操作部24を回転操作する際に(例えば、図16の矢印Aを参照)、回転操作部24とシースチューブ13aとの間に摩擦力を発生させる。
かかる構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、回転操作部(ダイヤル)24とシースチューブ13aとの間に設けられ、回転操作部24を回転操作する際に、回転操作部24とシースチューブ13aとの間に摩擦力を発生させる摩擦部材としてのOリング25を備えている。このため、ハンドル部14の操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部24が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。
したがって、医療機器23の構成によれば、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)24が回転してしまうことを抑制して、シースチューブ13aの先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることができる。
また、正ハンドルの場合、イントロデューサ用シース13がハンドルケース12の基端側での固定となるため、ハンドルケース12の先端側に位置する回転操作部24の内部のシースチューブ13aとの隙間に摩擦部材としてのOリング25を配置することにより、ハンドルケース12内でのシースチューブ13aのねじれを防止して、ハンドルケース12の回転操作のトルクをシースチューブ13aに伝わり易くすることができる(トルク伝達性が向上する)。すなわち、ハンドルケース12の回転とシースチューブ13aの回転を完全に一致させ、シースチューブ13aのねじれを防止して、ハンドルケース12の回転がダイレクトにシースチューブ13aに伝わるようにすることができる。また、操作者の押し込み力をシースチューブ13aの先端まで確実に伝達する押込み性(プッシャビリティ)を向上させることもできる。すなわち、ハンドルケース12を真っ直ぐ押すと、シースチューブ13aも真っ直ぐ押し込まれる。
図17に示す医療機器50は、摩擦部材としてのOリング25を、回転操作部(ダイヤル)51のメインギア付近の外周に配置し、かつ、摩擦部材としてのOリング17を、回転操作部(ダイヤル)51の内部のシースチューブ13aとの隙間に配置するようにしたものである。Oリング17に関してより具体的に説明すると、回転操作部(ダイヤル)51の内部には、シースチューブ13aを通す貫通孔と連通する環状の凹溝51aが形成されており、当該凹溝51aには摩擦部材としてのOリング17が嵌め込まれている。そして、医療機器50を組み立てた状態において、Oリング25は、回転操作部51とハンドルケース(把持部)12との間に設けられた状態となり、回転操作部51を回転操作する際に(例えば、図17の矢印Aを参照)、回転操作部51とハンドルケース12との間に摩擦力を発生させる。また、Oリング17は、回転操作部51とシースチューブ13aとの間に設けられた状態となり、回転操作部51を回転操作する際に(例えば、図17の矢印Aを参照)、回転操作部51とシースチューブ13aとの間に摩擦力を発生させる。
かかる構成は、上述したOリング17を設けた構成と同様の作用効果と、Oリング25を設けた構成と同様の作用効果の両方の作用効果を奏する。
図18に示す医療機器54は、摩擦部材としてのOリング57を、回転操作部(ダイヤル)55のメインギア付近の外周に配置し、かつ、シースチューブ13a側の数箇所に窓56を設けるようにしたものである。医療機器54を組み立てた状態において、Oリング57は、回転操作部55とハンドルケース(把持部)12との間に設けられた状態となり、回転操作部55を回転操作する際に(例えば、図18の矢印Aを参照)、回転操作部55とハンドルケース12との間に摩擦力を発生させる。また、Oリング57は、数箇所に窓56からシースチューブ13a側に飛び出した状態となり、回転操作部55を回転操作する際に(例えば、図18の矢印Aを参照)、回転操作部55とシースチューブ13aとの間に摩擦力を発生させる。
かかる構成は、上述したOリング17を設けた構成と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態においては、摩擦部材としてOリング17を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。摩擦部材としては、上述のOリング以外に、例えば、C形状のリング、円周方向に複数の凹凸の入った形状のOリング、ジェル、流体、粒子等を用いることもできる。
また、本実施形態においては、第1のケース部材12aと第2のケース部材12bが、嵌め込み式によって互いに着脱可能に一体化される場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。第1のケース部材と第2のケース部材とは、例えば、ビス止め式等によって互いに着脱可能に一体化されてもよい。
[実施形態2]
以下、本発明の実施形態2における医療機器の構成について、図19を参照しながら説明する。
本実施形態の医療機器60は、基本的な構造及び動作原理は上記実施形態1の医療機器1と同様であるので、同一の構成部材には同一の参照符号を付して、それらの詳細な説明は省略する。また、図19において、説明に関係のない構成部材は省略している。
上記実施形態1の医療機器1との違いは、インジケータが設けられている点である。
図19に示すように、回転操作部(ダイヤル)11のうちハンドルケース(把持部)12の基端部収容凹所34(図6,図7を参照)に収容される基端部11aには、円周方向に沿ってシースチューブ13aの先端の曲がり角度を示す0〜180°の目盛り21が付けられている。また、第1のケース部材12aには、回転操作部(ダイヤル)11の基端部11aと対応する位置に目盛り21を外部から目視可能とする窓22が設けられている。具体的には、目盛り21が、0°を示す場合、回転操作部(ダイヤル)11がニュートラルの位置(シースチューブ13aの先端が真っすぐとなる位置)にあることを示す。目盛り21が、30°、60°、90°、120°、180°などを示す場合、回転操作部(ダイヤル)11がニュートラルの位置から30°、60°、90°、120°、180°回転した位置にあり、目盛り21の示す角度が大きくなるにつれてシースチューブ13aの先端の曲がり角度が大きくなっていることを示す。
本実施形態の医療機器60の構成によれば、「シースチューブ13aの先端の曲がり角度を示す0〜180°の目盛り21」を目視しながら回転操作部(ダイヤル)11を回転操作することにより、シースチューブ13aの先端の曲がり角度を正確にコントロールすることが可能となる。
なお、本実施形態においては、回転操作部(ダイヤル)11のうちハンドルケース(把持部)12の基端部収容凹所34に収容される基端部11aに、円周方向に沿ってシースチューブ13aの先端の曲がり角度を示す0〜180°の目盛り21が付けられている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、回転操作部(ダイヤル)11の基端部11aに、円周方向に沿ってシースチューブ(チューブ部材)13aの先端の曲がり角度を示す複数種類の色や絵(先端が曲がったチューブ部材の絵)が付されたものであってもよい。
[実施形態3]
(医療機器の構成)
まず、本発明の実施形態3における医療機器の構成について、チューブ部材がイントロデューサ用シースである場合を例に挙げて、図5、図20〜図26を参照しながら説明する。
図20に示す医療機器26は、可撓性を有するチューブ部材としてのイントロデューサ用シース29と、シース29の先端の向きを制御するハンドル部30と、を備えている。シース29は、上記実施形態1のシース13と同様、シースチューブ29a、シースハブ29b、止血弁(図示せず)、サイドポート29c、ダイレータ挿入口29d、を備えている。
図20〜図22,図24,図25に示すように、ハンドル部30は、基端部に、回転操作部(ダイヤル)27を備えており、前端部に、略円柱状のハンドルケース(把持部)28を備えている(逆ハンドル)。 回転操作部(ダイヤル)27は、ハンドルケース28と略同径の略円柱状に形成されており、後述するメインギア46を回転させる。
ハンドルケース28は、対向配置される、略半円柱形状の第1のケース部材(第1の把持部部材)28aと第2のケース部材(第2の把持部部材)28bを互いに組み付けて形成される。ハンドルケース28内には、上記実施形態1のハンドルケース12と同様に、第1の移動部材40、第1の送り軸41、第2の移動部材42、第2の送り軸43、第1のギア44、第2のギア45、メインギア46が収容されている。
第1の移動部材40は、略直方体状に形成されており、第1の送り軸41上を長手方向に移動する。第2の移動部材42は、略直方体状に形成されており、第2の送り軸43上を長手方向に移動する。第1の送り軸41、第2の送り軸43は、上記実施形態1の第1の送り軸3、第2の送り軸5と同様に、円周方向に略180度の間隔で並んでおり、離間した状態で収容されている。
第1のギア44は、第1の送り軸41の後端部に固定されている。第2のギア45は、第2の送り軸43の後端部に固定されている。メインギア46は、第1のギア44と第2のギア45との間に設けられ、第1のギア44と第2のギア45に同じ向きの回転駆動力を伝達する。
図5,図23に示すように、シースチューブ29aの先端には第1の操作ワイヤ47の一端が固定され、第1の操作ワイヤ47の他端は第1の移動部材40に固定されている。また、シースチューブ29aの先端には第2の操作ワイヤ48の一端が固定され、第2の操作ワイヤ48の他端は第2の移動部材42に固定されている。第1の操作ワイヤ47の一端が固定される第1の固定部と、第2の操作ワイヤ48の一端が固定される第2の固定部とは、対向した位置に設けられている。
回転操作部27を正回転方向に回転させた際に、第1の移動部材40が基端側に移動することで、第1の操作ワイヤ47がシースチューブ29aの先端を第1の方向に偏向させる(図27を参照)。また、回転操作部27を前記正回転方向と反対の逆回転方向に回転させた際に、第2の移動部材42が基端側に移動することで、第2の操作ワイヤ48がシースチューブ29aの先端を前記第1の方向と反対の第2の方向に偏向させる(図28を参照)。第1のギア44の歯数と第2のギア45の歯数は同じであり、第1の送り軸41の雄ネジのピッチと第2の送り軸43の雄ネジのピッチも同じである。これにより、回転操作部27を正回転方向に回転した場合と、回転操作部27を逆回転方向に回転した場合とで、シースチューブ29aの先端の湾曲形状はほぼ同じ形状をとる。
回転操作部27の回転を任意の回転角度で止めることにより、シースチューブ29aの先端のカーブの度合を任意の度合に保持することができる。すなわち、シースチューブ29aの先端のカーブ形状を、症例に応じて選択することができる。
なお、シースチューブ29aは、全体にわたって実質的に一様な可撓性を有していてもよいが、先端部の樹脂に柔軟部を設けて、先端部のみを湾曲し易くしてもよい。
以上説明した医療機器26の構成は、次のような作用効果を奏する。すなわち、第1の移動部材(第1のスライド)40と第2の移動部材(第2のスライド)42が離間して設けられているため、2つの移動部材(スライド)40,42同士の摩擦によって力の伝達のロスが生じることはない。したがって、以上説明した医療機器26の構成によれば、回転操作部(ダイヤル)27への強い回転力を必要としないため、シースチューブ29aの先端の向きを制御する際の操作性を向上させることができる。
図21,図22,図24〜図26に示すように、回転操作部(ダイヤル)27の先端部27aには環状の凹溝27bが形成されており、当該凹溝27bには摩擦部材としてのOリング17が嵌め込まれている。このように、Oリング17は、回転操作部27のメインギア46付近の外周に配置されている。そして、医療機器26を組み立てた状態において、Oリング17は、回転操作部27とハンドルケース(把持部)28との間に設けられた状態となり、回転操作部27を回転操作する際に、回転操作部27とハンドルケース28との間に摩擦力を発生させる。
本実施形態の医療機器26の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、回転操作部(ダイヤル)27とハンドルケース28との間に設けられ、回転操作部27を回転操作する際に、回転操作部27とハンドルケース28との間に摩擦力を発生させる摩擦部材としてのOリング17を備えている。このため、ハンドル部30の操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部27が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。
したがって、本実施形態の医療機器26の構成によれば、操作者の思った以上に回転操作部(ダイヤル)27が回転してしまうことを抑制して、シースチューブ29aの先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の医療機器26の構成によれば、回転操作部(ダイヤル)27とハンドルケース28との間に摩擦部材としてのOリング17を備えていることにより、上記実施形態1の医療機器1と同様、回転操作部(ダイヤル)27がハンドルケース28に対して斜めに傾くガタツキを抑えることができるので、常に回転操作部(ダイヤル)27のスムーズな回転操作を行うことが可能となる。また、回転操作部(ダイヤル)27がハンドルケース28に対して斜めに傾くガタツキを抑えることは、後述する「シースチューブ29aのプッシャビリティ」の向上に寄与することにもなる。
また、本実施形態の医療機器26の構成では、回転操作部(ダイヤル)27とハンドルケース28との間に設けられ、回転操作部27を回転操作する際に、回転操作部27とハンドルケース28との間に摩擦力を発生させる摩擦部材としてのOリング17を備えた構造である。このため、上記実施形態1と同様に、回転操作部(ダイヤル)27が操作者の意思に反して逆回転してしまうことを防止することができる。
以下、さらに詳細に説明する。
図24,図25に示すように、ハンドルケース28を構成する第1のケース部材28a、第2のケース部材28bは、略半円柱形状の同様の形状に形成されており、内部に同様の複数の凹所及び軸受部が形成されている。ここでは、第1のケース部材28aについて説明し、第2のケース部材28bについては同じ構成であるため、説明を省略する。
第1のケース部材28aには、第1の送り軸41及び第2の送り軸43がそれぞれ収容される第1の送り軸収容凹所61及び第2の送り軸収容凹所62が形成されている。ここで、第1の送り軸収容凹所61及び第2の送り軸収容凹所62は、第1のケース部材28aの長手方向に沿って、所定の間隔を空けて平行に形成されている。また、第1の送り軸収容凹所61及び第2の送り軸収容凹所62は、それぞれ、第1の移動部材40及び第2の移動部材42が移動可能なように、長手方向と直交する断面が略矩形状に形成されている。第1の送り軸収容凹所61の先端前方位置及び基端側位置には、第1の送り軸41を回転可能に支持する軸受部61a,61bが形成されている。また、第2の送り軸収容凹所62の先端前方位置及び基端側位置には、第2の送り軸43を回転可能に支持する軸受部62a,62bが形成されている。第1のケース部材28aの後端側には、噛み合った状態の第1のギア44、第2のギア45、メインギア46(図21,図22を参照)が収容されるギア収容凹所63が形成されている。また、第1のケース部材28aには、ギア収容凹所63よりもさらに後端側に位置して、回転操作部(ダイヤル)27の先端部27aが収容される先端部収容凹所64、及び、メインギア46のギア軸部46aを回転可能に支持する軸受部65が形成されている。また、第1のケース部材28aには、第1の送り軸収容凹所61と第2の送り軸収容凹所62との間に位置して、シースチューブ29aの基端側部分が収容されるシースチューブ収容凹所66が形成されている。また、第1のケース部材28aの先端部には、シースチューブ29aが回転不能に(固定状態で 図26を参照)収容される第2のシースチューブ収容凹所67が形成されている。
逆ハンドルの場合、上記のように、イントロデューサ用シース29がハンドルケース28の先端側での固定となるため、ハンドルケース28の回転操作のトルクをシースチューブ29aに伝わり易くすることができる(トルク伝達性を高くすることができる)。すなわち、ハンドルケース28の回転とシースチューブ29aの回転を完全に一致させ、シースチューブ29aのねじれを防止して、ハンドルケース28の回転がダイレクトにシースチューブ29aに伝わるようにすることができる。また、操作者の押し込み力をシースチューブ29aの先端まで確実に伝達する押込み性(プッシャビリティ)を向上させることもできる。すなわち、ハンドルケース28を真っ直ぐ押すと、シースチューブ29aも真っ直ぐ押し込まれる。
図20〜図22,図24,図25に示すように、回転操作部27及びメインギア46のギア軸部46aには、それらの共通の中心軸を通る貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔にシースチューブ29aを通すことができる。
図5,図23に示すように、シースチューブ29aには、第2のシースチューブ収容凹所67(図24,図25を参照)の直前位置から先端部にかけて、ダイレータ等を通すメインルーメン29eとは別に、第1のサブルーメン29f及び第2のサブルーメン29gが形成されている。そして、第1のサブルーメン29f及び第2のサブルーメン29gにそれぞれ通された第1の操作ワイヤ47及び第2の操作ワイヤ48の一端(先端)は、シースチューブ29aの先端部においてワイヤ接合用リング15に固定されている。
図21,図22,図24,図25に示すように、第1の送り軸41及び第2の送り軸43には、互いに逆巻きとなる雄ネジが切られている。また、第1の移動部材40及び第2の移動部材42には、それぞれ、第1の送り軸41及び第2の送り軸43に螺合する雌ネジが切られている。これにより、第1の送り軸41及び第2の送り軸43を同じ向きに回転させて、第1の移動部材40及び第2の移動部材42をそれぞれ第1の送り軸41及び第2の送り軸43上で互いに逆向きに移動させることができる。
図24,図25に示すように、ハンドルケース(把持部)28の内面には、摩擦部材としてのOリング17と接触する突起18a,18b(突起18bについては図示せず)が設けられている。より具体的には、第1のケース部材28aの、回転操作部27の先端部27aが収容される先端部収容凹所64に突起18aが設けられ、第2のケース部材28bの先端部収容凹所64に突起18bが設けられている。すなわち、ハンドルケース(把持部)28の対面2箇所に突起18a,18bが設けられている。そして、図20に示すように、医療機器26を組み立てた状態において、Oリング17は、突起18a,18bに接触した状態となり、回転操作部27を回転操作する際に、回転操作部27側のOリング17とハンドルケース28側の突起18a,18bとの間に摩擦力を発生させる。
かかる構成によれば、回転操作部27の回転操作に適切な負荷が与えられ、回転操作部27が重すぎず、軽すぎず、適切な負荷で回転することになる。その結果、操作者の思った以上に回転操作部27が回転してしまうことを抑制して、シースチューブ29aの先端の向きを制御する際の操作性をさらに向上させることが可能となる。特に、ハンドルケース28の内面に、摩擦部材としてのOリング17と接触する突起18a,18bを設ければ、回転操作部27とハンドルケース28との間の摩擦力を調整して、回転操作部27の回転に一定のブレーキをかけることができる。
なお、本実施形態の医療機器26においても、図15に示すような突起の数のバリエーションにより、回転操作部27とハンドルケース28との間の摩擦力を調整することが可能となる。
第1のケース部材28a、第2のケース部材28bは、上記実施形態1の第1のケース部材12a、第2のケース部材12bと同様、嵌め込み式等によって互いに着脱可能に一体化される。
(医療機器の使用方法)
次に、本発明の実施形態3における医療機器の使用方法について、図27,図28をも参照しながら説明する。
本実施形態の医療機器26は、上記実施形態1の医療機器1と同様に、心臓用カテーテルを目的部位に留置する際等に用いられる。この場合、必要に応じて回転操作部(ダイヤル)27を回転させ、シースチューブ29aの先端を偏向して、心臓用カテーテルの留置位置を調整する。
例えば、図27に示すように、ハンドルケース28を片手で把持し、もう一方の手で回転操作部27を正回転方向に回転させると(図27(a)の矢印Qを参照)、メインギア46、第1のギア44、第2のギア45を介して、第1の送り軸41及び第2の送り軸43が同じ向き(逆回転方向)に回転する。すると、第1の移動部材40が基端側に移動し(図27(a)の矢印Rを参照)、第2の移動部材42が先端側に移動する(図27(a)の矢印Sを参照)。これにより、第1の操作ワイヤ47が基端側に引っ張られ、第2の操作ワイヤ48が緩んで(図5を参照)、シースチューブ29aの先端がサイドチューブが出る側(サイドポート29c側)の第1の方向に偏向する(図27(b)の矢印Tを参照)。
例えば、図28に示すように、ハンドルケース28を片手で把持し、もう一方の手で回転操作部27を逆回転方向に回転させると(図28(a)の矢印Uを参照)、メインギア46、第1のギア44、第2のギア45を介して、第1の送り軸41及び第2の送り軸43が上記と逆向きに回転する。すると、第2の移動部材42が基端側に移動し(図28(a)の矢印Vを参照)、第1の移動部材40が先端側に移動する(図28(a)の矢印Wを参照)。これにより、第2の操作ワイヤ48が基端側に引っ張られ、第1の操作ワイヤ47が緩んで(図5を参照)、シースチューブ29aの先端がサイドチューブが出る側(サイドポート29c側)と反対側の第2の方向に偏向する(図28(b)の矢印Xを参照)。
以上により、心臓用カテーテルの留置位置を調整することができるので、心臓用カテーテルを目的部位に正しく留置することが可能となる。なお、偏向方向の説明のため、サイドチューブが出る側(サイドポート29c側)を用いて説明したが、本発明の偏向方向は、サイドチューブが出る側(サイドポート29c側)を基準とする構成に限定されるものではなく、反対方向に偏向する構成であればよい。
なお、本実施形態においては、チューブ部材が、例えば、心臓用カテーテルを血管から心房・心室に挿入する際等に用いられるイントロデューサ用シース29である場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。チューブ部材は、可撓性を有するものであれば、例えば、カテーテル、内視鏡用チューブ等の他のチューブ部材であってもよい。
また、本実施形態においては、回転操作部27を正回転方向に回転した場合と、回転操作部27を逆回転方向に回転した場合とで、シースチューブ29aの先端の湾曲形状がほぼ同じ形状をとる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。回転操作部27を正回転方向に回転した場合と、回転操作部27を逆回転方向に回転した場合とで、シースチューブ29aの先端の湾曲形状が異なる形状をとるようにしてもよい。かかる構成によれば、1つのシースチューブ29aで2つの異なる形状のカーブを使い分けることができ、多数の部位への到達が可能となる。この場合、第1の操作ワイヤ47と第2の操作ワイヤ48の引張抵抗が異なると考えられるが、第1のギア44と第2のギア45の歯数や、第1の送り軸41と第2の送り軸43の雄ネジのピッチを変えることで、回転操作部(ダイヤル)27の正回転方向と逆回転方向の回転のし易さをコントロールすることができる。
また、本実施形態においては、摩擦部材としてOリング17を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。摩擦部材としては、上述のOリング以外に、例えば、C形状のリング、円周方向に複数の凹凸の入った形状のOリング、ジェル、流体、粒子等を用いることもできる。
また、本実施形態においても、回転操作部(ダイヤル)27付近に、上記実施形態2の医療機器60と同様のインジケータを設けるようにしてもよい。
1,23,26,50,54,60 医療機器
2,40 第1の移動部材
3,41 第1の送り軸
4,42 第2の移動部材
5,43 第2の送り軸
6,47 第1の操作ワイヤ
7,48 第2の操作ワイヤ
8,44 第1のギア
9,45 第2のギア
10,46 メインギア
10a,46a ギア軸部
11,24,27,51,55 回転操作部(ダイヤル)
11a 基端部
11b,24a,27b,51a 凹溝
12,28 ハンドルケース(把持部)
12a,28a 第1のケース部材(第1の把持部部材)
12b,28b 第2のケース部材(第2の把持部部材)
13,29 イントロデューサ用シース
13a,29a シースチューブ
13b,29b シースハブ
13c,29c サイドポート
13d,29d ダイレータ挿入口
13e,29e メインルーメン
13f,29f 第1のサブルーメン
13g,29g 第2のサブルーメン
14,30 ハンドル部
15 ワイヤ接合用リング
17,25,57 Oリング(摩擦部材)
18a,18b,18c,18c1,18c2,18d,18d1,18d2,18e,18e1,18e2 突起
19 第1の爪部
20 第2の爪部
21 目盛り
27a 先端部
31,61 第1の送り軸収容凹所
31a,31b,32a,32b,35,61a,61b,62a,62b,65 軸受部
32,62 第2の送り軸収容凹所
33,63 ギア収容凹所
34 基端部収容凹所
36,66 シースチューブ収容凹所
37,64 先端部収容凹所
56 窓
67 第2のシースチューブ収容凹所

Claims (9)

  1. 可撓性を有するチューブ部材と、
    正回転方向に回転させた際に前記チューブ部材の先端を第1の方向に偏向させ、前記正回転方向と反対の逆回転方向に回転させた際に前記チューブ部材の先端を第2の方向に偏向させる回転操作部と、
    前記回転操作部を回転操作する際に把持される把持部と、
    前記回転操作部と前記把持部との間に設けられ、前記回転操作部を回転操作する際に、前記回転操作部と前記把持部との間に、前記回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を発生させる摩擦部材と、を備え、前記把持部の内面に、前記摩擦部材と接触し、前記回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を調整する突起が設けられていることを特徴とする医療機器。
  2. 前記回転操作部と前記チューブ部材との間に設けられ、前記回転操作部を回転操作する際に、前記回転操作部と前記チューブ部材との間に、前記回転操作部の回転方向と反対の方向の摩擦力を発生させる第2の摩擦部材をさらに備える、請求項1に記載の医療機器。
  3. 第1の移動部材が移動する第1の送り軸と、
    第2の移動部材が移動する第2の送り軸と、
    一端が前記チューブ部材の先端に固定され、他端が前記第1の移動部材もしくは前記第1の移動部材と連動する第1の他の部材に固定された第1の操作ワイヤと、
    一端が前記チューブ部材の先端に固定され、他端が前記第2の移動部材もしくは前記第2の移動部材と連動する第2の他の部材に固定された第2の操作ワイヤと、
    前記第1の送り軸に固定された第1のギアと、
    前記第2の送り軸に固定された第2のギアと、
    前記第1のギアと前記第2のギアとの間に設けられ、前記回転操作部を回転することで回転し、前記第1のギアと前記第2のギアに回転駆動力を伝達するメインギアと、をさらに備え、
    前記回転操作部を前記正回転方向に回転した際に、前記第1の移動部材が基端側に移動することで、前記第1の操作ワイヤが前記チューブ部材の先端を前記第1の方向に偏向し、
    前記回転操作部を前記逆回転方向に回転した際に、前記第2の移動部材が基端側に移動することで、前記第2の操作ワイヤが前記チューブ部材の先端を前記第2の方向に偏向する、請求項1又は2に記載の医療機器。
  4. 前記回転操作部が前記把持部の先端側に位置している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療機器。
  5. 前記チューブ部材は、前記把持部の基端側で固定されている、請求項4に記載の医療機器。
  6. 前記回転操作部が前記把持部の基端側に位置している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療機器。
  7. 前記チューブ部材は、前記把持部の先端側で固定されている、請求項6に記載の医療機器。
  8. 前記把持部が、対向配置される、略半円柱形状の第1の把持部部材と第2の把持部部材とからなり、
    前記第1の把持部部材と前記第2の把持部部材は、互いに着脱可能に一体化される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療機器。
  9. 前記回転操作部のうち前記把持部内に挿入される部分に、円周方向に沿って前記チューブ部材の先端の曲がり角度を示す表示が付けられており、
    前記把持部に、前記表示を外部から目視可能とする窓が設けられている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医療機器。
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