JP6967266B2 - 間仕切壁構造および固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、間仕切壁構造および固定金具に関する。
一般的に室内に設けられる間仕切壁は、床部に設けられた床ランナと天井部に設けられた天井ランナ間に、スタッドが立設されており、その外側に壁面材を貼り付けることで形成されている(たとえば特許文献1参照)。床ランナと天井ランナは、溝型のチャンネル材にて構成されている。スタッドは、薄板状の帯鋼を折り曲げ加工してなる角パイプや溝型材にて構成されている。
特開平9−100590号公報
ところで、マンションや一戸建て等の住居の居室では、子供の成長に応じて、部屋のレイアウトを変えることが多いが、間仕切壁の位置も変更できるとレイアウトの自由度が増すこととなる。しかしながら、一般的な間仕切壁は、壁先行で施工して、間仕切壁の間に天井を設置する場合が多いので、間仕切壁の位置変更を行うには、大掛かりなリフォーム工事が必要となり、多くの時間と費用を要する。したがって、間仕切壁の位置変更は断念されることが多かった。また、特許文献1の間仕切壁は、天井先行で施工できるが、天井ランナを設けて、スタッドを設置しているので、作業手間が煩雑で、多くの時間と費用を要するという問題があった。
このような観点から、本発明は、簡単な作業で間仕切壁の位置変更を行うことができる間仕切壁構造および固定金具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第一の発明は、パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、前記壁ユニットの頂部には、凹溝が形成され、前記凹溝には、磁石を備えた断面L字状の固定アングル材の一片が挿入されており、前記壁ユニットの上端面と前記凹溝に挿入された前記固定アングル材の上端面は、面一となっていることを特徴とする。
このような間仕切壁構造によれば、壁をユニット化しているので、ランナやスタッドを組み付ける必要がない。したがって、壁ユニットの移動が容易である。また、磁石を介して壁ユニットを天井下地材に固定しているので、特別な工具を用いることなく容易に固定作業を行うことができる。さらに、磁石を備えた固定アングル材を壁ユニットに容易に固定することができる。また、壁ユニットの天端と固定アングル材の天端を天井面に対して隙間なく取り付けることができる。
前記課題を解決するための第二の発明は、パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、前記壁ユニットは、前記壁ユニットの頂部を覆う壁固定部と、磁石を装着する磁石装着部とを有する固定金具によって前記天井下地材に固定されており、前記壁固定部は、下向き溝形状を呈しており、前記磁石装着部は、前記壁固定部の上部に一体形成され横向き溝形状を呈していることを特徴とする。
このような間仕切壁構造によれば、壁をユニット化しているので、ランナやスタッドを組み付ける必要がない。したがって、壁ユニットの移動が容易である。また、磁石を介して壁ユニットを天井下地材に固定しているので、特別な工具を用いることなく容易に固定作業を行うことができる。さらに、固定金具を壁ユニットに容易に固定することができるとともに、固定金具を天井下地材に容易に固定することができる。また、固定金具の構成が単純で容易に形成することができる。
前記課題を解決するための第三の発明は、パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、前記壁ユニットの頂部には、固定アングル材を装着するための凹溝が形成され、前記固定アングル材は、断面L型を呈し、垂直方向に広がり前記凹溝に挿入される一片と、水平方向に広がる他片とを備え、前記凹溝の両側の側部壁のうち、一方の側部壁の上端面には、前記固定アングル材の他片が当接し、他方の側部壁の頂部には、仮固定用の磁石が装着されており、前記磁石の上面と、前記他片の上端面とが面一となっており、前記壁ユニットは、前記固定アングル材およびビスを介して前記天井下地材に本固定されていることを特徴とする。
前記課題を解決するための第四の発明は、パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、前記磁石は、膜部材からなる天井材を挟んで前記天井下地材に磁着されていることを特徴とする。このような間仕切壁構造によれば、壁をユニット化しているので、ランナやスタッドを組み付ける必要がない。したがって、壁ユニットの移動が容易である。また、磁石を介して壁ユニットを天井下地材に固定しているので、特別な工具を用いることなく容易に固定作業を行うことができる。さらに、磁石の磁力が比較的弱くても天井下地材に固定できる。
前記課題を解決するための第の発明は、間仕切壁のスタッドと、前記スタッドを天井下地材に固定するための固定金具と、前記スタッドに貼り付けられる壁材とを備えており、固定金具は、前記スタッドの頂部を覆う壁固定部と、磁石を装着する磁石装着部とを有し、前記壁固定部は、下向き溝形状を呈しており、前記磁石装着部は、前記壁固定部の上部に一体形成され横向き溝形状を呈しており、前記壁固定部には、前記スタッドの上端部が挿入された状態で固定されていることを特徴とする。このような間仕切壁構造によれば、間仕切壁の天井への固定を容易に行えるとともに、通常のスタッドおよび壁材を用いて間仕切壁を形成することができる。
また、前記課題を解決するための第の発明は、間仕切用の壁ユニットを天井下地材に固定するための固定金具であって、前記壁ユニットの頂部を覆う壁固定部と、磁石を装着する磁石装着部とを有し、前記壁固定部は、下向き溝形状を呈しており、前記磁石装着部は、前記壁固定部の上部に一体形成され横向き溝形状を呈していることを特徴とする。このような固定金具によれば、壁ユニットを容易に天井下地材に固定できるので、壁ユニットの移動が容易である。
本発明に係る間仕切壁構造および固定金具によれば、簡単な作業で間仕切壁の位置変更を行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る間仕切壁構造を下方から見上げた斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る間仕切壁構造の固定アングル材を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る間仕切壁構造の壁ユニットの頂部を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る間仕切壁構造を示した断面図である。 本発明の第一実施形態に係る間仕切壁構造の施工手順を説明するための図であって、天井下地材に固定アングル材を固定した状態を下方から見上げた斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る間仕切壁構造の固定金具を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る間仕切壁構造を下方から見上げた斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る間仕切壁構造の施工手順を説明するための図であって、(a)は固定金具を天井に固定する状態を示した断面図、(b)は固定金具に壁ユニットを固定する状態を示した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る間仕切壁構造の変形例を下方から見上げた一部破断斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る間仕切壁構造を示した断面図である。 (a)は本発明の第三実施形態に係る間仕切壁構造の固定金具を示した斜視図、(b)は壁ユニットの頂部を示した斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る間仕切壁構造の壁ユニットに固定金具を装着した状態を示した斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る間仕切壁構造の施工手順を説明するための図であって、(a)は壁ユニットと固定金具を天井に仮固定した状態を下方から見上げた斜視図、(b)は壁ユニットと固定金具を天井に本固定する状態を下方から見上げた斜視図である。
本発明の第一実施形態に係る間仕切壁構造について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
図1に示すように、本実施形態に係る間仕切壁構造1は、壁ユニット10を天井下地材2に移動可能に固定する構造である。間仕切壁構造1は、壁ユニット10と固定アングル材(固定金具)20とを備えている。
天井下地材2は、天井躯体から垂下された吊ボルト(図示せず)によって吊り下げられている。天井下地材2は、例えば野縁3と野縁受け(図示せず)とを格子状に組み付けて構成されている。野縁3は、野縁受けの下部に配置され、クリップを介して野縁受けに固定されている。野縁3は、例えば300mmピッチで配置されている。野縁受けは、吊ハンガーを介して吊ボルトの下端部に固定されている。なお、天井下地材2の構成は一例である。株式会社桐井製作所製のSQ天井を用いる場合などには、吊ボルトを用いないこともある。
天井下地材2の下部には、天井材4が敷設されている。本実施形態では、天井材4は、膜部材にて構成されている。膜部材は、軽量且つ柔軟であり、布状、網状またはフィルム状の薄い材料からなる。膜部材は、周縁部が周囲の壁に固定されている。膜部材の内側部分は、面積が大きい場合などに必要に応じて野縁3に固定されている。また、膜部材の固定構造は、前記の構成に限定されるものではなく、膜部材が天井下地材から吊り下げられた受材に固定されていてもよい。
図3および図4にも示すように、壁ユニット10は、間仕切壁を構成する壁本体であって、下地となるフレームと表面材とを組み付けて一体化、あるいは表面材を一体化して中空状に形成されたユニットである。壁ユニット10は、工場等で一体化されて、室内で組み付ける必要がないものが好ましい。壁ユニット10は、本実施形態では、例えばアルミニウム合金製の中空パネルにて構成されている。なお、壁ユニット10の構成は、一例であって、中空パネルに限定されるものではい。例えば、アルミニウム合金製のハニカムパネル等の他のパネル材であってもよい。
壁ユニット10の頂部には、固定アングル材20を装着するための凹溝11が形成されている。凹溝11は、壁ユニット10の頂部の長さ方向全長に渡って延在している。凹溝11は、壁ユニット10の厚さ方向中間部に形成されている。凹溝11の幅寸法は、固定アングル材20の厚さ寸法と略同等である。凹溝11には、固定アングル材20の一片21を挿入可能になっている。凹溝11の両側の側部壁12a,12bには、ボルト貫通孔13a,13bが同軸でそれぞれ形成されている。ボルト貫通孔13a,13bには、固定アングル材20を固定するためのボルトBが挿通される。ボルト貫通孔13a,13bは、凹溝11の長手方向に所定間隔(例えば30mmピッチ)をあけて複数形成されている。一方の側部壁12aは、他方の側部壁12bよりも低くなっている。固定アングル材20を凹溝11に装着したときに、壁ユニット10の上端面(側部壁12bの上端面)と凹溝11に挿入された固定アングル材20の上端面とが面一となるように、一方の側部壁12aの上端面と他方の側部壁12bの上端面との高さの差の寸法が設定されている(図4参照)。
図1、図2および図4に示すように、固定アングル材20は、断面L字状を呈している。固定アングル材20は、垂直方向に広がる一片21と、水平方向に広がる他片22とを備えている。一片21と他片22とは、直角に屈曲している。一片21は、壁ユニット10の頂部に固定される壁ユニット固定部23となり、他片22は、天井下地材2に磁着するための磁石25が設けられた天井下地材固定部24となる。固定アングル材20は、30mm程度の横長寸法を備えていて、所定間隔をあけて凹溝11に装着される。固定アングル材20は、壁ユニット10と野縁3とが交差する位置に配置される。
壁ユニット固定部23(一片21)には、ボルト貫通孔26が形成されている。ボルト貫通孔26は、ボルトBが挿通される孔であって、固定アングル材20を凹溝11に装着した際に、壁ユニット10のボルト貫通孔13a,13bと同軸に配置される。ボルトBは、ボルト貫通孔13a,26,13bに挿通され、ナットNによって締め付けられる。
天井下地材固定部24(他片22)は、固定アングル材20を凹溝11に装着した際に、一方の側部壁(低い側の側部壁)12aの上端面に当接する。天井下地材固定部24は、上端部に板状の磁石25を備えている。磁石25はL形鋼の表面に接着されている。固定アングル材20を凹溝11に装着した際に、磁石25の上端面は、他方の側部壁(高い側の側部壁)12bの上端面と面一になる(図4参照)。磁石25は、天井下地材2とで天井材4を挟んだ状態で天井下地材2に磁着される。
次に、前記構成の間仕切壁構造1の施工手順を説明する。間仕切壁構造1を施工するに際しては、まず、図5に示すように、間仕切壁を設置する位置(図5中、二点鎖線にて示す)の天井下地材2の下方に、固定アングル材20を設置する。固定アングル材20は、天井材4を挟んだ状態で、磁石25を天井下地材2に磁着させることで固定する。
その後、図1に示すように、壁ユニット10を下側から持ち上げて、凹溝11に固定アングル材20の一片21を挿入させる。このとき、壁ユニット10のボルト貫通孔13a,13bは、野縁3の配置ピッチよりも細かいピッチで多数設けられているので、固定アングル材20のボルト貫通孔26の位置と合わせることができる。
最後に、図4に示すように、ボルトBをボルト貫通孔13a,26,13bに挿通して、ナットNによって締め付ける。これによって、天井下地材2に磁着されている固定アングル材20に壁ユニット10が固定されて、壁ユニット10が天井に固定されることとなる。
以上のように、本実施形態に係る間仕切壁構造1によれば、間仕切壁をユニット化しているので、ランナやスタッドを組み付ける必要がない。よって、壁ユニットの設置や移動が容易である。また、固定アングル材20の磁石25を介して壁ユニット10を天井下地材2に固定しているので、ボルトB・ナットNを締め付ける工具以外の特別な工具を用いることなく容易に固定作業を行うことができる。また、磁石25で固定するので、天井下地材2が通っている位置であれば、間仕切壁を任意の位置に設置することができる。したがって、レイアウトの自由度を大幅に増大することができる。
さらに、壁ユニット10は、天井の下面に設けられているので、天井の形状を変更することなく、壁ユニット10の位置を変更することができる。また、天井材4に孔をあけることなく、壁ユニット10を設置できるので、壁ユニット10の移動後の天井材4の補修が不要である。
本実施形態では、壁ユニット10の凹溝11に、固定アングル材20の一片21を挿入するとともに、ボルト止めしているので、固定アングル材20を壁ユニット10に容易に固定することができる。
さらに、壁ユニット10の側部壁12bの上端面と、凹溝11に挿入された固定アングル材20の上端面とが面一となっているので、壁ユニット10の側部壁12bの天端と固定アングル材20の天端とを、天井面に対して隙間なく取り付けることができる。
また、固定アングル材20の一片21が壁ユニット固定部23となり、固定アングル材20の他片22が天井下地材固定部24となることによって、固定アングル材20の構成が簡単になり、固定アングル材20を容易に形成することができる。さらに、壁ユニット10を容易に天井下地材2に固定できる。
次に、本発明の第二実施形態に係る間仕切壁構造について図面を参照しつつ詳細に説明する。図6および図7に示すように、第二実施形態に係る間仕切壁構造5は、壁ユニット15と、壁ユニット15を天井下地材2に固定するための固定金具30とを備えている。第二実施形態では、壁ユニット15の頂部の形状と、固定金具30の形状が第一実施形態と異なる。
図7に示すように、壁ユニット15は、間仕切壁を構成する壁本体であって、例えばアルミニウム合金製のハニカムパネルにて構成されている。壁ユニット15は、頂部に凹溝は形成されておらず、上端面は平面状になっている。なお、壁ユニット15は、アルミニウム合金製ハニカムパネルに限定されるものではなく、必要な剛性を備えていれば、他のパネル材であってもよい。
図6および図7に示すように、固定金具30は、壁ユニット15の頂部を覆う壁固定部31と、磁石33を装着する磁石装着部32とを有している。固定金具30は、壁固定部31と磁石装着部32とを一体に形成した金属製の長尺部材からなる。固定金具30は、壁ユニット15の横長寸法と同等の長さ寸法を有している。
壁固定部31は、下向き溝形状を呈している。壁固定部31の溝幅寸法は、壁ユニット15の厚さ寸法と略同等である。壁固定部31は、壁ユニット15の頂部を上側から覆って嵌合するようになっている。
磁石装着部32は、壁固定部31の上部に形成され横向き溝形状を呈している。磁石装着部32の底面部は、壁固定部31の上面部の板部が兼用されている。磁石装着部32の上面部は、天井面に当接する部位であって、下側から磁石33を設置することで、天井下地材2に固定される。磁石装着部32は、磁石の高さ寸法より大きい高さ寸法を有しており、横向きの溝部に磁石33を挿入可能になっている。
磁石33は、直方体形状のブロック状を呈しており、磁石装着部32の上面部の下面に取り付けられる。なお、磁石33の形状は、前記形状に限定されるものではなく、磁石装着部32の上面部の上面あるいは下面に沿って設けられる長尺形状であってもよい。但し、ブロック状である方が磁石の小型化および軽量化を図ることができるので好ましい。
以上のような構成の間仕切壁構造5を施工するに際しては、図8の(a)に示すように、まず、間仕切壁を設置する位置の天井下地材2の下方に、固定金具30を設置する。固定金具30は、野縁3に直交する方向に延在させる。その後、磁石33を、固定金具30と野縁3とが交差する位置に設置して、野縁3に磁着させることで固定する。このとき、磁石33と野縁3とで、磁石装着部32の上面部と天井材4とを挟んでいる。
その後、図8の(b)に示すように、壁ユニット15を固定金具30の下側から持ち上げて、壁固定部31に嵌合させる。なお、壁ユニット15の壁固定部31への取付けは嵌合に限定されるものではない。ボルト・ナットで壁ユニット15を壁固定部31に固定してもよい。これによって、天井下地材2に磁着されている固定金具30に壁ユニット15が固定されて、壁ユニット15が天井に固定されることとなる。
以上のように、本実施形態に係る間仕切壁構造5によれば、第一実施形態の間仕切壁構造1で得られる作用効果の他に以下の作用効果を得られる。つまり、第二実施形態では、磁石33の設置位置を磁石装着部32の上面部の範囲で任意の位置に設定できるので、ボルト貫通孔13a,13bの位置に固定アングル材20の位置が限定される第一実施形態よりも間仕切壁の設置位置の自由度が大きい。
また、本実施形態の固定金具30を用いれば、図9に示すように、鋼製下地40を設置して石膏ボード(壁材)45を貼り付けて間仕切壁を形成することもできる。なお、鋼製下地40は、軽鉄下地であってもよい。この場合、壁固定部31を天井ランナとして利用し、壁固定部31にスタッド41の上端部を挿入して固定するようにする。なお、その他の構成については、図7の間仕切壁構造5と同等であるので、同じ符号を付して説明を省略する。このような構成にすれば、間仕切壁の天井への固定を容易に行えるとともに、通常のスタッドおよび壁材を用いて間仕切壁を形成することができる。
次に、本発明の第三実施形態に係る間仕切壁構造について図面を参照しつつ詳細に説明する。図10に示すように、第三実施形態に係る間仕切壁構造6は、壁ユニット50を、磁石55によって天井下地材2に仮固定し、ビスVを介して天井下地材2に本固定することを特徴とする。間仕切壁構造6は、壁ユニット50と固定アングル材(固定金具)56とを備えている。
図10および図11に示すように、壁ユニット50は、間仕切壁を構成する壁本体であって、本実施形態では、例えばアルミニウム合金製の中空パネルにて構成されている。壁ユニット50の頂部には、固定アングル材56を装着するための凹溝51が形成されている。凹溝51は、第一実施形態の凹溝11と同形状である。
凹溝51の両側の側部壁52a,52bのうち、一方の側部壁52aは、他方の側部壁52bよりも低くなっている。他方の側部壁52bの上面には、仮固定用の磁石55が敷設されている。磁石55は、側部壁52bの全長に渡って設けられており、側部壁52bの上面に接着されている。磁石55は、仮固定用であるので、第一実施形態や第二実施形態の磁石よりも磁力が弱いものでよい。本実施形態では、固定アングル材56の構成と磁石55の設置位置が、第一実施形態の固定アングル材20と異なるため、一方の側部壁52aの上端面と他方の側部壁52bの上端面との高さの差の寸法は、第一実施形態の高さの差の寸法と異なる。具体的には、他方の側部壁52bに敷設された磁石55の上面と、固定アングル材56の上端面とが面一となるように、一方の側部壁52aの上端面と他方の側部壁52bの上端面との高さの差の寸法が設定されている(図10参照)。つまり、一方の側部壁52aの上端面と他方の側部壁52bの上端面との高さの差の寸法と、磁石55の厚さ寸法を加えたものが、固定アングル材56の後記する他片58の厚さ寸法と同じになる。
第三実施形態の固定アングル材56は、磁石を備えていない断面L型の鋼製部材である。固定アングル材56は、垂直方向に広がる一片57と、水平方向に広がる他片58とを備えている。一片57と他片58とは、直角に屈曲している。一片57は、壁ユニット50の頂部に固定される壁ユニット固定部59となり、他片58は、天井下地材2にビス止めするための天井下地材固定部60となる。固定アングル材56は、第一実施形態の固定アングル材20と同様に、30mm程度の横長寸法を備えていて、所定間隔をあけて凹溝51に装着される。固定アングル材56は、壁ユニット50と野縁3が交差する位置に配置される。
壁ユニット固定部59(一片57)には、貫通孔61が形成されている。貫通孔61は、固定アングル材56を壁ユニット50に固定するためのビスVが挿通される孔である。固定アングル材56を凹溝51に装着した後に、片側の側部壁(本実施形態では、他方の側部壁52b)からビスVを打ちこんで、固定アングル材56を壁ユニット50に固定する。ビスVの先端は、一方の側壁部52aの内部に位置している(図10参照)。なお、固定アングル材56と壁ユニット50の固定は、ビスに限定されるものではなく、ボルト・ナットを用いて行ってもよい。この場合、側部壁52a,52bに、ボルト貫通孔を同軸でそれぞれ形成する。
天井下地材固定部60(他片58)は、固定アングル材56を凹溝51に装着した際に、一方の側部壁(低い側の側部壁)52aの上端面に当接する。天井下地材固定部60の先端部は、側部壁52aの外側面よりも突出している。天井下地材固定部60には、固定アングル材56を天井下地材2にビス止めするためのビス孔62が形成されている。ビス孔62は、側部壁52aの外側面よりも突出した天井下地材固定部60の先端部に形成されている。ビスVは、天井下地材固定部60の下方から、天井下地材固定部60、天井材4および野縁3に打ち込まれる。天井下地材固定部60は、野縁3とで天井材4を挟んだ状態で天井下地材2に固定される。
次に、前記構成の間仕切壁構造6の施工手順を説明する。間仕切壁構造6を施工するに際しては、図12に示すように、まず、予め磁石55が敷設されている壁ユニット50の凹溝51に、固定アングル材56の一片57を挿入させる。固定アングル材56は、野縁3の配置位置に対応する位置に設置する。そして、ビスVを、側壁部52b側から固定アングル材56の貫通孔61に打ち込んで、固定アングル材56を壁ユニット50に固定する。
その後、図13の(a)に示すように、壁ユニット50を天井面に突き当てて、磁石55を野縁3に磁着させることで、壁ユニット50を天井下地材2に仮固定する。このとき、固定アングル材56の他片58が、野縁3の下方に位置するように、壁ユニット50を配置する。そして、天井下地材固定部60の下方から、天井下地材固定部60、天井材4および野縁3にビスVを打ち込む。このとき、壁ユニット50は、磁石55によって天井下地材2に仮固定されているので、ビスVの打ち込み作業を安定した状態で容易に行うことができる。以上の作業によって、壁ユニット50が、天井下地材2に磁着されるとともにビス止めされて、天井に固定されることとなる。
本実施形態の間仕切壁構造6によれば、ランナやスタッドを組み付ける必要がないので、壁ユニット50の設置や移動が容易である。また、壁ユニット50を、磁石55を介して仮固定するとともにビス止めしているので、ビス止めの工具以外の特別な工具を用いることなく容易に固定作業を行うことができる。壁ユニット50は、天井の下面に設けられているので、天井の形状を変更することなく、壁ユニット50の位置を変更することができる。また、野縁3が設けられている範囲においては任意の位置に、壁ユニット50を設置することができるので、レイアウトの自由度を増大することができる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、野縁3に対して直交する方向に間仕切壁を配置しているが、間仕切壁の配置位置はこれに限定されるものではない。野縁3に対して斜めに傾斜する方向に間仕切壁を配置してもよい。
また、前記実施形態では、固定アングル材20を挿入するための凹溝11は、壁ユニット10の全長に渡って設けられているが、これに限定されるものではない。凹溝を固定アングル材20の設置位置にスポットで形成するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、天井材4は、膜部材にて構成されているが、これに限定されるものではない。天井材4は、磁力を通過させる板材、或いは磁性体を含み磁石を磁着することができる板材であってもよい。但し、膜部材を用いた方が、天井下地材2に磁石を固定し易いので好ましい。
1 間仕切壁構造
2 天井下地材
4 天井材
5 間仕切壁構造
6 間仕切壁構造
10 壁ユニット
11 凹溝
15 壁ユニット
20 固定アングル材
21 一片
22 他片
23 壁ユニット固定部
24 天井下地材固定部
25 磁石
30 固定金具
31 壁固定部
32 磁石装着部
33 磁石
50 壁ユニット
51 凹溝
55 磁石
56 固定アングル材
57 一片
58 他片
59 壁ユニット固定部
60 天井下地材固定部

Claims (6)

  1. パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、
    前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、
    前記壁ユニットの頂部には、凹溝が形成され、
    前記凹溝には、磁石を備えた断面L字状の固定アングル材の一片が挿入されており、
    前記壁ユニットの上端面と前記凹溝に挿入された前記固定アングル材の上端面は、面一となっている
    ことを特徴とする間仕切壁構造。
  2. パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、
    前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、
    前記壁ユニットは、前記壁ユニットの頂部を覆う壁固定部と、磁石を装着する磁石装着部とを有する固定金具によって前記天井下地材に固定されており、
    前記壁固定部は、下向き溝形状を呈しており、
    前記磁石装着部は、前記壁固定部の上部に一体形成され横向き溝形状を呈している
    ことを特徴とする間仕切壁構造。
  3. パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、
    前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、
    前記壁ユニットの頂部には、固定アングル材を装着するための凹溝が形成され、
    前記固定アングル材は、断面L型を呈し、垂直方向に広がり前記凹溝に挿入される一片と、水平方向に広がる他片とを備え、
    前記凹溝の両側の側部壁のうち、一方の側部壁の上端面には、前記固定アングル材の他片が当接し、他方の側部壁の頂部には、仮固定用の磁石が装着されており、
    前記磁石の上面と、前記他片の上端面とが面一となっており、
    前記壁ユニットは、前記固定アングル材およびビスを介して前記天井下地材に本固定されている
    ことを特徴とする間仕切壁構造。
  4. パネル状の壁ユニットを備えた間仕切壁構造であって、
    前記壁ユニットは、磁石を介して天井下地材に固定されており、
    前記磁石は、膜部材からなる天井材を挟んで前記天井下地材に磁着されている
    ことを特徴とする間仕切壁構造。
  5. 間仕切壁のスタッドと、前記スタッドを天井下地材に固定するための固定金具と、前記スタッドに貼り付けられる壁材とを備えており、
    固定金具は、前記スタッドの頂部を覆う壁固定部と、磁石を装着する磁石装着部とを有し、
    前記壁固定部は、下向き溝形状を呈しており、
    前記磁石装着部は、前記壁固定部の上部に一体形成され横向き溝形状を呈しており、
    前記壁固定部には、前記スタッドの上端部が挿入された状態で固定されている
    ことを特徴とする間仕切壁構造。
  6. 間仕切用の壁ユニットを天井下地材に固定するための固定金具であって、
    前記壁ユニットの頂部を覆う壁固定部と、磁石を装着する磁石装着部とを有し、
    前記壁固定部は、下向き溝形状を呈しており、
    前記磁石装着部は、前記壁固定部の上部に一体形成され横向き溝形状を呈している
    ことを特徴とする固定金具。
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