JP6966562B2 - ユーザ情報管理装置及びユーザ情報管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のユーザに対して、当該ユーザがこれまでに、どの施設に、いつ、どの程度駐車しているか、といった駐車内容に関するユーザ情報を、複数の不特定多数の車両から収集したプローブ情報を用いて作成される各車両の駐車した施設(=POI(Point Of Interest))における駐車に関する統計情報に照らし合わせることで、当該ユーザのプロファイルを推定し、推定されたユーザのプロファイルに基づいて、当該ユーザに推奨する施設情報を提供するためのユーザ情報管理装置及びユーザ情報管理方法に関する。
従来、自動車等の車両に施設情報を提供する場合、車両の現在位置からの距離で一律に施設情報(例えば、クーポン情報)を配信していた。このため、ユーザは、配信された多数の施設情報のなかから、自身の属性に合った施設を探す必要があった。
例えば、目的地まで移動する場合に、途中で食事、トイレ、給油等で施設へ立ち寄るニーズがある。その解決方法として、車両に搭載された車載ナビゲーション装置が、ナビゲーションサーバに車両の現在位置を送信し、それに対して、ナビゲーションサーバが車両の現在位置や将来の到達地点の所定範囲内にある施設を検索したうえで、検索した施設をユーザに提示するナビゲーションシステムが考案されていた(例えば、特許文献1)。
特開2015−184072号公報
特許文献1に開示されたシステムでは、車両の現在位置からの距離で一律に施設情報(例えば、クーポン情報)を配信しているため、例えば、ファミリー層にカウンタ形式の飲食店情報を提供したり、逆に、独身者にファミリー向けのレストラン情報を提供したり、ニーズと異なる施設情報を配信する恐れがあった。このため、ユーザは、自身に向いていない施設情報を含む施設情報の中から、自身の属性に合った施設を探す必要があり、本来ユーザに対して当該ユーザの属性に合致した施設情報を優先的に表示されるべき施設の情報が効率よく提供されない恐れがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものである。本発明は、車両に乗車しているユーザに向けて、当該ユーザのこれまでの駐車内容に基づいて作成されるユーザプロファイル情報に合致した施設情報を推奨することを可能とすることでユーザの満足度を向上させるとともに、当該ユーザに対して、例えば目的地までのルート内で立ち寄る施設における滞在時間をユーザプロファイル情報に基づいて、適切に見積もることを可能とすることで、目的地への到着予測精度を向上させる、ユーザ情報管理装置及びユーザ情報管理方法を提供することを目的とする。
(1) 複数の施設毎に、施設種別(例えば後述の施設種別及び/又はジャンル)と、施設名称と、施設提供サービスと、施設駐車場位置情報とを含む施設情報を記憶するともに、不特定多数の移動体の施設駐車場における駐車日時、駐車時間、及び駐車回数を含む駐車情報から特定される前記施設駐車場の統計指標(例えば、後述の当該施設駐車場における季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、駐車時間、駐車台数の平均値、分散、標準偏差値)を前記施設駐車場位置情報を含む施設情報に紐づけて記憶する施設駐車場情報保存部(例えば、後述の「施設情報データベース1121」)と、移動体の位置情報を前記移動体の識別情報とともに受信する受信部(例えば、後述の「受信部101」)と、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報を前記移動体の識別情報と識別可能に紐づけて記憶するユーザプロファイル情報記憶部(例えば、後述の「ユーザプロファイル情報記憶部1131」)と、前記ユーザのプロファイル情報が紐づけられている前記移動体のイグニッション情報と位置情報に基づいて、前記移動体の駐車した施設駐車場と、前記移動体の前記施設駐車場における駐車情報(例えば後述の施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数)を特定する、移動体駐車情報特定部(例えば、後述の「移動体駐車情報特定部102」)と、前記移動体駐車情報特定部により特定される前記移動体の施設駐車場における駐車情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、前記ユーザプロファイル情報記憶部に記憶されている前記ユーザプロファイル情報を更新するユーザプロファイル情報更新部(例えば、後述の「ユーザプロファイル情報更新部104」)と、を備えるユーザ情報管理装置(例えば、後述の「サーバシステム1」)。
(1)のユーザ情報管理装置によると、各移動体の施設駐車場における駐車情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、ユーザプロファイル情報記憶部に記憶されている、ユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報を更新することができる。
これにより、ユーザに直接、ユーザプロファイル情報を入力させることなく、移動体の施設駐車場における駐車情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、ユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報を作成することが可能となる。例えば、休日の昼の時間帯は例えば1時間滞在するのが標準的な施設(POI)に30分しか滞在しないユーザの場合、当該ユーザの行動特性を標準的なユーザと比べてせっかちである旨のユーザプロファイル情報を自動的に作成更新することができる。
(2)前記ユーザプロファイル情報更新部によって更新される、前記移動体の使用者であるユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択部(例えば、後述の「推奨施設選択部105」)と、前記推奨施設選択部により選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供部(例えば、後述の「推奨施設提供部106」)と、を備える(1)に記載のユーザ情報管理装置。
これにより、ユーザ情報管理装置は、ユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報に基づいて、当該移動体6の使用者であるユーザに対して、例えば、ユーザの立ち寄るのに適切な施設情報を提供することができる。ユーザによる特別な操作無しで、自動的に作成更新されるユーザプロファイル情報に応じた施設情報が優先的に提供され、ユーザの満足度が向上する。
(3) 出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーション部(例えば、後述の「ナビゲーション部107」)を備え、前記ナビゲーション部は、さらに、前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて立ち寄り施設が設定された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、前記ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もり部(例えば、後述の「滞在時間見積もり部1071」)を備え、前記滞在時間見積もり部により見積もられた前記立ち寄り施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、(1)又は(2)に記載のユーザ情報管理装置。
これにより、ユーザ情報管理装置は、当該移動体6の使用者であるユーザに対して、ルート内で立ち寄る施設における滞在時間をユーザの行動特性を含むユーザプロファイル情報に基づいて、適切に見積もることができる。例えば、せっかちなユーザに対しては立ち寄り時間を平均的なユーザに比べて短い時間を算出することで、目的地への到着予測精度等を向上させることができる。
(4) 出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーション部(例えば、後述の「ナビゲーション部107」)と、前記ユーザプロファイル情報更新部によって更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部(例えば、後述の「施設情報データベース1121」)に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択部(例えば、後述の「推奨施設選択部105」)と、前記推奨施設選択部により選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供部(例えば、後述の「推奨施設提供部106」)と、を備え、前記ナビゲーション部は、さらに、前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて、前記推奨施設提供部により立ち寄り施設が提供された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、前記ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もり部(例えば、後述の「滞在時間見積もり部1071」)を備え、前記滞在時間見積もり部により見積もられた前記立ち寄り施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、(1)に記載のユーザ情報管理装置。
(4)のユーザ情報管理装置によれば、(2)のユーザ情報管理装置による効果と(3)のユーザ情報管理装置による効果との相乗効果を奏することはできる。
(5) 複数の施設毎に、施設種別(ジャンル)と、施設名称と、施設提供サービスと、施設駐車場位置情報とを含む施設情報を記憶するとともに、不特定多数の移動体の施設駐車場における駐車日時、駐車時間、及び駐車回数を含む駐車情報から特定された前記施設駐車場の統計指標を施設情報に紐づけて記憶する施設駐車場情報保存部と、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報を前記移動体の識別情報と識別可能に紐づけて記憶するユーザプロファイル情報記憶部と、を備えるユーザ情報管理装置が前記移動体の使用者であるユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理方法であって、前記ユーザ情報管理装置が、移動体の位置情報を前記移動体の識別情報とともに受信する受信ステップと、前記ユーザのプロファイル情報が紐づけられている前記移動体のイグニッション情報と位置情報に基づいて、前記移動体の駐車した施設駐車場と、前記移動体の前記施設駐車場における駐車情報(例えば、後述の施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数)を特定する、移動体駐車情報特定ステップと、前記移動体駐車情報特定ステップにおいて特定される前記移動体の施設駐車場における駐車情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、前記ユーザプロファイル情報記憶部に記憶されている前記ユーザプロファイル情報を更新するユーザプロファイル情報更新ステップと、を備えるユーザ情報管理方法。
(5)の方法によれば、(1)のユーザ情報管理装置と同様の効果を奏する。
(6) 前記ユーザ情報管理装置が、前記ユーザプロファイル情報更新ステップにおいて更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択ステップと、前記推奨施設選択ステップにおいて選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供ステップと、を備える(5)に記載のユーザ情報管理方法。
(6)の方法によれば、(2)のユーザ情報管理装置と同様の効果を奏する。
(7) 前記ユーザ情報管理装置が、出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーションステップを備え、前記ナビゲーションステップは、さらに、前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて立ち寄り施設が設定された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もりステップを備え、前記滞在時間見積もりステップにおいて見積もられた前記立ち寄り施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、(5)又は(6)に記載のユーザ情報管理法方法。
(7)の方法によれば、(3)のユーザ情報管理装置と同様の効果を奏する。
(8) 前記ユーザ情報管理装置が、出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーションステップと、前記ユーザプロファイル情報更新ステップにおいて更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択ステップと、前記推奨施設選択ステップにおいて選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供ステップと、を備え、前記ナビゲーションステップは、さらに、前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて、前記推奨施設提供ステップにおいて立ち寄り施設が提供された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、前記ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もりステップを備え、前記滞在時間見積もりステップにおいて見積もられた前記施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、(6)に記載のユーザ情報管理方法。
(8)の方法によれば、(4)のユーザ情報管理装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、本発明は、車両に乗車しているユーザに向けて、当該ユーザのこれまでの駐車内容に基づいて作成されるユーザプロファイル情報に合致した施設情報を推奨することを可能とすることでユーザの満足度を向上させるとともに、当該ユーザに対して、例えば目的地までのルート内で立ち寄る施設における滞在時間をユーザプロファイル情報に基づいて、適切に見積もることを可能とすることで、目的地への到着予測精度等を向上させる。
ユーザ情報管理システム100のシステム構成を示す図である。 サーバシステム1の構成を示す図である。 車両に搭載される車載ナビゲーション装置2の構成を示す図である。 車載ナビゲーション装置2に表示される、情報配信開始するための画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置2に表示される、提供された推奨施設情報を表示する画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置2に表示される、提供された推奨施設の位置を表示する画面の例を示す図である。 携帯端末3の構成を示す図である。 移動体6の出発位置から駐車位置までの接続履歴レコード情報を記録する処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザプロファイル情報を作成更新する処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザ情報管理システム100における移動体6からの推奨施設情報要求からルート案内するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明のユーザ情報管理システムの好ましい一実施形態について、図1〜図7Bを参照しながら説明する。
[ユーザ情報管理システム100の機能構成]
本発明の好ましい一実施形態に係るユーザ情報管理システム100の機能構成について説明する。図1に、ユーザ情報管理システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、ユーザ情報管理システム100は、サーバシステム1と、車両5に搭載される車載ナビゲーション装置2と、携帯端末3と、を含んで構成される。以下、車載ナビゲーション装置2のような通信機器が搭載された車両5又は車両5と信号接続(ペアリング)された携帯端末3を備える車両5を移動体6という。また、サーバシステム1と通信する、移動体6の車載ナビゲーション装置2及び携帯端末3について、特に断らない限り、「移動体6」と総称する。
サーバシステム1は、通信部12を介して、移動体6(車載ナビゲーション装置2、及び携帯端末3)と情報の送受信を行う。
サーバシステム1は、複数の施設毎に、施設種別(ジャンル)と、施設名称と、施設提供サービスと、施設駐車場位置情報とを含む施設情報を記憶するともに、不特定多数の移動体の施設駐車場における駐車日時、駐車時間、及び駐車回数を含む駐車情報から特定される施設駐車場の統計指標(例えば、当該施設駐車場における季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、駐車時間、駐車台数の平均値、分散、標準偏差値等)を施設駐車場位置情報を含む施設情報に紐づけて記憶する施設情報データベース1121を備える。
サーバシステム1は、移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報を移動体6の識別情報と識別可能に紐づけて記憶するユーザプロファイル情報記憶部1131を備える。
サーバシステム1は、通信部12を介して、移動体6(車載ナビゲーション装置2、及び携帯端末3)と情報の送受信を行うことで、移動体6のイグニッション情報と位置情報に基づいて、移動体6の駐車した施設駐車場と、移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数)を特定する。
サーバシステム1は、移動体6の施設駐車場における駐車情報と、施設情報データベース1121に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、ユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶されているユーザプロファイル情報を更新する。
また、サーバシステム1は、例えば、移動体6の現在位置情報及びユーザプロファイル情報に基づいて、移動体6の現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している施設、移動体6の現在位置から目的位置に至る経路付近に存在する推奨施設を抽出して、移動体6に提供する。
また、サーバシステム1は、出発位置から前記目的地までのルートにおいて立ち寄り施設が設定された場合、施設情報データベース1121に記憶されている施設駐車場の統計指標と、ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、立ち寄り施設における滞在時間を見積もるとともに、出発位置から、立ち寄り施設で滞在して、その後目的地に到着するルートと所要時間を算出する。
本発明の実施形態では、サーバシステム1を1つのサーバとして記載するが、サーバシステム1の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、サーバシステム1の各機能を実現してもよい。
車両5に搭載される車載ナビゲーション装置2は可搬可能なナビゲーションデバイスであるPND等を含む。車載ナビゲーション装置2には施設情報表示機能等を実現するためのソフトウェアがインストールされており、ユーザプロファイル情報に基づいて、サーバシステム1から選択されて提供される、例えば移動体6の現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している推奨施設、移動体6の現在位置から目的位置に至る経路付近に存在する推奨施設の施設情報を表示することができる。
なお、施設情報表示機能等を実現するためのソフトウェアは、予めインストールされていてもよい。また、サーバシステム1との送受信時に必要に応じて適宜ダウンロードされてもよい。
携帯端末3は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PDA、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器であって、無線通信機能を備える電子機器を含む。携帯端末3にも、車載ナビゲーション装置2と同様に、サーバシステム1から選択されて提供される、例えば移動体6の現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している推奨施設、移動体6の現在位置から目的位置に至る経路付近に存在する推奨施設の施設情報を表示することができる。
なお、施設情報表示機能等を実現するためのソフトウェアは、予めインストールされていてもよい。また、サーバシステム1との送受信時に必要に応じて適宜ダウンロードされてもよい。
次にそれぞれの構成について説明する。
最初にサーバシステム1について説明する。図2にサーバシステム1の構成を示す。
<サーバシステム1>
図2に示すように、サーバシステム1は、少なくとも、制御部10と、記憶部11と、通信部12とを、さらに必要に応じて表示部14と、入力部15を備えている。
制御部10はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するプロセッサにより構成され、各構成部の制御を行う。CPUは、RAM、ROM又は記憶部11から読み出したナビゲーションのための各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部11から情報を読み出し、RAM及び記憶部11に対して情報の書き込みを行い、通信部12と信号の授受を行う。
詳細については、後述する。
記憶部11は半導体メモリやハードディスクドライブ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションと呼ばれるソフトウェアが保存される等、種々の情報が記憶される。このため、図2に示すように、記憶部11には、地図情報エリア111、施設情報エリア112、移動体情報エリア113、及び接続履歴情報エリア114、といった、様々な記憶エリアが確保されている。
なお、これらの記憶エリアは、記憶部11において、それぞれ個別に確保されてもよいし、また、例えば、地図情報エリア111と施設情報エリア112のような複数の記憶エリアを一体で構成してもよい。
<地図情報エリア111>
記憶部11の地図情報エリア111には、道路や施設等の地物に関する情報、ナビゲーションのための地図情報、道路情報、施設駐車場位置情報、駐車場情報等が予め格納されている。地図情報には、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
道路情報には道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設駐車場位置情報は、各施設駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。
また、記憶部11の地図情報エリア111には、交通情報センタ等から受信する交通情報が当該交通情報を受信した記録時刻とともに記憶される。交通情報には、例えばリンク毎の走行車両数、走行所要時間、渋滞情報、交通規制情報、天候情報等の移動コストを左右する要素が含まれる。また、リンクの過去の交通情報等も記録されている。
<施設情報エリア112>
記憶部11の施設情報エリア112には、施設の識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、緯度経度等で特定される施設駐車場位置情報、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、施設駐車場の統計指標、空き情報、及びクーポン券発行情報等を含む各施設の情報が記憶されている施設情報データベース1121が含まれる。
ここで、施設IDは施設毎に付与されている固有の識別情報である。施設IDは、施設種別毎に、さらに、各施設種別の中でさらにジャンル別に階層化されてIDが付与されていることが好ましい。例えば、施設種別としては、飲食店、スーパーマーケット、スポーツジム等の店舗種別が一例として挙げられる。さらに施設種別が飲食店の場合、例えば、複数のジャンルによる分類として、和食、中華、洋食、イタリアン、フレンチ、喫茶店等といった提供料理の内容に基づくジャンル、またファストフード、ドライブスルー、ラーメン屋、ファミリーレストラン等といった、速さや手軽さの観点の基づくジャンル等が一例として挙げられる。ここで、ジャンルは、その内容によって複数個のジャンルを組み合わせて付与することができる。例えば、洋食でファストフードといった例が挙げられる。なお、施設種別、ジャンル等はこれに限定されない。
また、施設情報には、営業時間や連絡先の電話番号、飲食店であれば提供されているメニュー等の施設に関する情報が保存されている。施設情報は、車載ナビゲーション装置2及び携帯端末3等からの要求に応じ、随時提供される。
なお、施設情報エリア112には、施設ID毎に当該施設の提供する電子クーポン等の割引情報であるクーポン情報、当該施設情報の配信に関する条件(例えば、当該施設情報の有効期間、当該施設情報の配信時間帯等)、各施設に付与される施設評価情報等を記憶するようにしてもよい。
<施設駐車場の統計指標>
次に、施設駐車場の統計指標について説明する。施設駐車場の統計指標とは、不特定多数の移動体から収集したプローブ情報等に基づいて得られる不特定多数の移動体の当該施設駐車場における駐車日時、駐車時間、駐車回数、及びユニークユーザ数(当該駐車場に駐車した異なる移動体数)等を含む駐車情報から算出される当該施設駐車場における、例えば、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、駐車時間の平均値、駐車台数の平均値、分散、標準偏差値等を示す当該施設駐車場の特性を示す統計値である。なお、施設駐車場位置は、例えば施設駐車場位置情報を中心とする、所定の大きさの領域(「駐車場エリア」という)を意味するものとして、移動体が当該駐車場エリア内に駐車した場合に、当該駐車場位置に駐車したとみなしてもよい。
なお、施設駐車場の統計指標は、前述のとおり、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における統計値が好ましいが、これに限定されない。例えば、平日・祝日、及び時間帯の組み合わせでもよい。
それぞれの施設駐車場の統計指標により、例えば、当該施設の平日の(時間帯毎の)混雑度、車両1台当たりの平均停車時間、休日の(時間帯毎の)平均停車時間や混雑度等の特性がわかる。なお、施設駐車場の統計指標を、例えば車両(移動体)のカテゴリー種別毎に細分化した情報を含んでもよい。ここで、カテゴリー種別とは、例えばミニバンやセダン等のような種別をいう。
施設駐車場の統計指標から、当該施設を利用するユーザの特徴を推定することができる。例えば、施設駐車場における平均駐車時間の大小に基づいて、休日の昼食時間帯において、当該施設がユーザを待たせない、サービス提供の迅速な、滞在時間の短い施設であるか、又は時間をかけてサービスを提供する滞在時間の長い施設であるか、等のタイプを推定することができる。なお、施設駐車場の統計指標は、適宜更新されることが好ましい。
なお、施設情報データベース1121又は施設情報エリア112には、施設駐車場毎の統計指標に加えて、施設種別及び/又は施設ジャンルによりグループ化した施設駐車場グループに属する全ての施設を対象として、平均駐車時間及び標準偏差値(「施設駐車場グループの統計指標」ともいう)を算出して記憶することができる。そうすることで、一種の仮想的な施設駐車場としての施設駐車場グループの統計指標が得られる。その場合、施設駐車場の統計指標とともに、施設駐車場グループの統計指標も、適宜更新されることが好ましい。
また、施設駐車場のグループ化については、施設種別及び/又は施設ジャンルによるグループ化に限定されない。例えば、施設の提供するサービス内容がそれぞれ代替可能な種別(例えば、食堂、レストラン等の食事を提供する場所)に含まれる施設について、施設駐車場の統計指標(平均駐車時間及び標準偏差値等)に基づいて、統計指標が似ている施設を同一グループとするグループ分けでもよい。それにより、同一グループに属する施設は、滞在時間の分布が似ている施設から構成されることになり、例えば、滞在時間で施設を推奨する場合、代替可能な施設の集合として利用することができる。すなわち、ラーメン屋とファストフードの店の滞在時間の分布が似ている場合、ラーメン屋又はファストフード点をともに推奨施設として選択できる。
なお、施設情報データベース1121は、物理的に1つのデータベースから構成されるおのに限定されない。施設情報データベース1121に含まれるデータを複数のファイルに分散して、例えば施設ID等により紐付けされる分散型のデータベースであってもよい。
<移動体情報エリア113>
記憶部11の移動体情報エリア113には、移動体6に関する情報、及び移動体6の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報を移動体6の識別情報(以下「移動体ID」ともいう)と識別可能に紐づけて記憶するユーザプロファイル情報記憶部1131が保存される。
移動体情報エリア113に記憶される移動体6に関する情報は、各移動体6を識別するための移動体IDにより一意的に管理される。ここで、移動体IDは、車載ナビゲーション装置2や携帯端末3、さらに車両5に固有に振られた番号を用いることができる。例えば、携帯電話網のSIMに付与された電話番号を移動体IDとすることができる。また、車両5の場合は、車両5に固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体IDとすることができる。
ユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶されるユーザプロファイル情報は、移動体6の使用者であるユーザの施設駐車情報(例えば、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における駐車時間、駐車回数)(以下、「ユーザの施設駐車情報」という)から算出される、移動体6の施設駐車場における駐車特性指標から推定されるユーザの嗜好やユーザの行動特性等をいう。
ここで、移動体6の施設駐車場における駐車特性指標とは、例えば移動体6の当該施設駐車場に駐車した、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、当該移動体6の駐車時間の平均値や駐車回数等を指す。
また、ユーザの嗜好とは、例えば、休日の昼の時間帯にユーザが好んで停車する施設名称(POI名称)、施設種別(POI種別)及び/又はジャンル(POIジャンル)等が挙げられる。
また、ユーザの行動特性とは、例えば、休日の昼の時間帯に、当該施設における車両の平均滞在時間が1時間とした場合に、当該ユーザが平均30分しか滞在しない場合には、当該ユーザの行動特性としてせっかちであるとし、逆に平均1時間30分程度滞在する場合には、当該ユーザの行動特性としてのんびりであるとする「せっかち度」が挙げられる。さらに、施設種別毎に、ユーザの平均停車時間を車両の平均停車時間と比較することで、施設種別毎のユーザの行動特性を含むようにしてもよい。
なお、ユーザプロファイル情報の算出処理については、後述する。
<接続履歴情報エリア114>
記憶部11の接続履歴情報エリア114には、移動体6から定期的に送信される移動体位置情報、時刻情報、目的地情報、及び移動体6の進行方向等を移動体ID毎に管理する接続履歴レコードが記憶される。移動体位置情報は、移動体6から逐次受信する現在位置の情報を記憶する。なお、受信は数秒に一度受信してもよいし、移動体側で時系列的に保存しておき、一定時間や移動体側でアプリを起動したとき等のタイミングでまとめて受信するようにしてもよい。
また、移動体6から送信される移動体種別情報及び移動体の状態(例えばイグニッションオンされた状態、走行状態、イグニッションオフされた状態等)についても、移動体ID毎に管理する接続履歴レコードに記憶される。
通信部12は、車載ナビゲーション装置2及び携帯端末3と送受信する場合には、例えば、3G及びLTE等の無線通信をすることができる通信プロトコルを実装する。
制御部10はユーザ情報の管理のための各プログラムを実行することによって、サーバシステム1を所定の手段(以下、「ユーザ情報管理制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部10はユーザ情報の管理のための各プログラムを実行することによって、サーバシステム1に、所定のステップ(以下、「ユーザ情報管理制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部10の有する機能をユーザ情報管理制御部の観点から説明する。なお、ユーザ情報管理制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図2に示すように、制御部10は、受信部101と、移動体駐車情報特定部102と、移動体駐車特性指標算出部103と、ユーザプロファイル情報更新部104と、推奨施設選択部105と、推奨施設提供部106と、ナビゲーション部107と、を備える。また、ナビゲーション部107は、滞在時間見積もり部1071を備える。
<受信部101>
受信部101は、移動体6(車載ナビゲーション装置2又は携帯端末3)からのログイン処理を実行して、移動体6と接続処理を行うとともに、移動体6から送信される位置情報、移動体種別情報、時刻情報、進行方向、及び目的地情報等を移動体ID毎に管理するための接続履歴レコードを、接続履歴情報エリア114に作成する。
この場合に、移動体6は、イグニッションスイッチ等の車両5の起動スイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置2が自動起動した直後又は車両5と携帯端末3とがペアリングされた直後に、車両5又は携帯端末3で測位した位置情報に出発位置を表す位置情報であることを示すフラグを追加してサーバシステム1に送信するようにしてもよい。そうすることで、受信部101は、移動体6の出発位置を特定することができる。
その後、受信部101は、移動体6から定期的に送信される現在位置情報、移動体種別情報、時刻情報、移動体6の進行方向等を、それぞれ前述した接続履歴レコードに追加更新する。なお、受信部101は、移動体6から移動体位置情報、及び時刻情報等を数秒に一度受信するようにしてもよいし、また移動体6側で時系列的に保存しておき、一定時間若しくは移動体6側でアプリを起動したとき等のタイミングでまとめて受信するようにしてもよい。また、移動体種別情報については、例えばログイン時にのみ送信されるようにしてもよい。
受信部101は、移動体6が目的地に到着してから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)にされるまでの間に、移動体6から、送信される現在位置情報、時刻情報、移動体6の進行方向等を接続履歴レコードに追加更新する。
なお、移動体6は、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)にされる直前に測位された位置情報に駐車位置を表す位置情報であることを示すフラグを追加してサーバシステム1に送信するようにしてもよい。
そうすることで、受信部101は、移動体6の最終の位置、すなわち駐車位置を特定することができる。
<移動体駐車情報特定部102>
移動体駐車情報特定部102は、受信部101により接続履歴情報エリア114に格納された接続履歴レコードを移動体6のイグニッション情報と位置情報とに基づいて、移動体6の駐車した施設駐車場と、移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数)を特定する。
具体的には、移動体駐車情報特定部102は、移動体6の出発位置については、前述したように、位置情報に出発位置を示す情報が含まれているならば、この情報により出発位置を特定することができる。また、位置情報に出発位置を示す情報が含まれていない場合には、移動体駐車情報特定部102は、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最初に受信した位置情報に対応する位置が出発位置であるとみなすこともできる。
また、移動体駐車情報特定部102は、移動体6の駐車した位置については、例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれているならば、この情報により駐車位置を特定することができる。また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、移動体駐車情報特定部102は、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなすこともできる。
そして、移動体駐車情報特定部102は、特定した駐車位置と、地図情報エリア111に含まれる各施設の施設駐車場位置とを比較し、特定した駐車位置と何れかの施設駐車場位置が一致した場合に、この経路を、当該施設を訪問するための往路と判定することができる。
また、移動体駐車情報特定部102は、特定した出発位置と、地図情報エリア111に含まれる各施設の施設駐車場位置を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設駐車場位置が一致した場合に、この経路を、当該施設に訪問した後に、当該施設を出発してからの経路である復路と判定することができる。
このように、移動体駐車情報特定部102は、接続履歴情報エリア114に格納された移動体6の出発位置から駐車位置までの経路情報を示す接続履歴レコードを、時刻情報に沿って順番に処理することにより、自宅や月極駐車場等のプライベートな駐車場を除く、施設駐車場における駐車日時を特定することができる。そして、移動体駐車情報特定部102は、到着時刻と出発時刻との差分から駐車時間を算定し、移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数)を特定することができる。
移動体駐車情報特定部102は、移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数等)を移動体6の識別情報(移動体ID)に紐づけて、移動体情報エリア113に記憶する。
なお、上述した出発位置や駐車位置と、施設駐車場位置との「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置2や携帯端末3が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置2や携帯端末3が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。
<移動体駐車特性指標算出部103>
移動体駐車特性指標算出部103は、移動体駐車情報特定部102により特定される移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数等)に基づいて、移動体6の施設駐車場における駐車特性指標を算出する。
具体的には、移動体駐車特性指標算出部103は、移動体情報エリア113に記憶された移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数等)を、移動体6の移動体IDに基づいて抽出し、移動体ID毎に、例えば、施設ID及び駐車日時毎にデータを昇順ソートすることで、移動体IDにより識別される移動体6の使用者であるユーザの滞在した施設ID毎の季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、当該移動体6の駐車時間の平均値及び駐車回数を算出する。
また、移動体駐車特性指標算出部103は、当該移動体6の滞在した施設駐車場を施設種別及び/又は施設ジャンルでグループ分けして、当該グループに属する全ての施設を対象とした、仮想的な施設駐車場としての施設駐車場グループにおける平均駐車時間及び駐車回数を算出し、当該移動体6の当該施設グループにおける平均駐車時間、駐車回数としてもよい。
例えば、当該移動体6が、同じグループの施設Aに1時間駐車し、施設Bに30分駐車している場合、施設Aと施設Bを1つの仮想的な施設グループCとして、当該移動体6の施設グループCにおける平均駐車時間は45分、駐車回数2回と算出される。
なお、移動体駐車特性指標算出部103は、移動体6の施設駐車場における駐車特性指標の算出にあたっては、例えば、移動体6の使用者であるユーザのライフスタイルの変化や好みの変化等を反映させることができるように、現在を含む所定の期間内に記憶された駐車情報を使用するようにしてもよい。それにより、過去のライフスタイルや好みを排除することができる。
移動体駐車特性指標算出部103は、以上のように算出した、施設ID毎の季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における駐車時間の平均値及び駐車回数、並びに施設種別及び/又は施設ジャンル毎の平均駐車時間及び駐車回数を、移動体IDに紐付けてユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶する。なお、ユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶するに際して、駐車特性指標を算出した駐車日時の範囲を併せて記憶することが好ましい。それにより、ユーザのライフスタイルの変化や好みの変化等を分析することも可能となる。
<ユーザプロファイル情報更新部104>
ユーザプロファイル情報更新部104は、移動体駐車特性指標算出部103により算出された移動体6の施設駐車場における駐車特性指標に基づいて、ユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶されているユーザプロファイル情報を更新する。
具体的には、ユーザプロファイル情報更新部104は、移動体6の施設駐車場における駐車特性指標(例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、駐車時間の平均値)と、施設情報データベース1121に記憶された施設駐車場の統計指標(当該施設駐車場における季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、平均駐車時間及び標準偏差値)とを、施設IDによりマッチングすることで、移動体IDにより識別される移動体6の使用者であるユーザの滞在した施設ID毎に、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、駐車時間の偏差値を求めることができる。そうすることで、当該移動体6のユーザが当該施設駐車場に駐車した時間が、平均的なユーザの駐車時間と比べて、どの程度長いか又は短いかを判定することができる。
同様に、ユーザプロファイル情報更新部104は、前述した移動体6のユーザの滞在した施設グループにおける平均駐車時間と、施設情報データベース1121に記憶された、施設駐車場グループにおける平均駐車時間及び標準偏差値に基づいて、移動体6のユーザの滞在した施設グループ別に、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における、駐車時間の偏差値を求める。そうすることで、当該移動体6のユーザが1つの施設グループに駐車した時間が、同一施設グループに駐車した平均的なユーザの駐車時間と比べて、どの程度長いか又は短いかを判定することができる。
なお、駐車時間の偏差値情報をわかりやすく、所定の段階に分けてもよい。例えば、偏差値xが45≦x<55をレベル0、40≦x<45をレベル1、35≦x<40をレベル2、30≦x<35をレベル3、x<30をレベル4、55≦x<60をレベル−1、60≦x<65をレベル−2、65≦x<70をレベル−3、70≦xをレベル4というようにしてもよい。
また、ユーザプロファイル情報更新部104は、駐車回数に基づいて、移動体IDにより識別される移動体6の使用者であるユーザの滞在した施設種別及び/又はジャンル別に、利用頻度情報を算出する。ここで、利用頻度情報は、所定の段階、例えば5段階に分類してもよい。
なお、駐車時間の偏差値情報をそのまま用いてもよい。また、駐車回数をそのまま利用頻度情報としてもよい。
以上のようにして算出される、移動体6の使用者であるユーザの滞在した施設種別及び/又はジャンル別の、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における駐車時間の偏差値情報及び利用頻度情報をユーザプロファイル情報として、ユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶更新する。
なお、移動体6の使用者であるユーザの滞在した施設種別及び/又はジャンル別の、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における駐車時間の偏差値情報及び利用頻度情報を、それぞれ、ユーザの行動特性(せっかち度)及びユーザの嗜好ともいう。
例えば、駐車時間の偏差値情報を前述したように、段階別に分類した場合、偏差値が小さいほど、すなわち、駐車時間が平均駐車時間と比較して短いほど、(せっかち度)レベルが高いと推定される。
<推奨施設選択部105>
推奨施設選択部105は、ユーザプロファイル情報更新部104によって更新される、移動体6の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、施設情報データベース1121に記憶されている施設情報に基づいて、ユーザに対して、ユーザの嗜好及びユーザの行動特性に適合するジャンルの施設であって、例えば、現在位置(又はドライブコース)の近くに位置する施設を推奨する施設として選択する。
ここで、移動体6のドライブコースの近くに位置しているとは、例えば、移動体6の現在位置(又はドライブコース)から所定の距離範囲に存在することを指す。また、現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置しているとは、例えば、移動体6の現在位置(又はドライブコース)から所定の距離範囲であって、かつ移動体6の現在位置(又はドライブコース)から目的位置に至る通過経路上の地点から所定の距離範囲に存在することを指す。
推奨施設選択部105は、例えば、平日/休日別の出発時間帯(午前、昼、午後等)等の時刻情報、移動体6の現在位置(出発位置)情報、並びにユーザプロファイル情報に含まれるユーザの嗜好、ユーザの行動特性に基づいて、施設情報データベース1121に記憶されている施設種別及び/又はジャンルと施設駐車場の平均滞在時間とを比較して、施設情報データベース1121を検索することで、移動体6に推薦する施設をその表示順序と合わせて、予め設定される第1候補数を選択する。
具体的には、例えば、昼食時間帯に昼食するための施設を検索する際、ユーザの行動特性(せっかち度)が高い場合(すなわち、駐車時間の偏差値が50未満である場合)、ユーザの嗜好する施設種別及び/又はジャンルに属する施設であって、かつ昼食時間帯に平均駐車時間の短い施設を優先的に推奨施設として選択することができる。
逆に、ユーザの行動特性(せっかち度)が低い場合(すなわち、駐車時間の偏差値が50を超えている場合)、ユーザの嗜好する施設種別及び/又はジャンルに属する施設であって、かつ昼食時間帯に平均駐車時間の長い施設を優先的に推奨施設として選択することができる。
ここで、条件に合致する施設の数が第1候補数を超える場合、例えば、移動体6の現在位置からの距離等に基づいて(例えば、近い順に)施設数が第1候補数になるように選択するように足きりをしてもよい。また、移動体6に対応するユーザの嗜好の大きさに基づいて(例えば、利用頻度情報の大きい順に)施設数が第1候補数になるように選択してもよい。
逆に、前記条件に合致する施設の数が第1候補数未満の場合、例えば、移動体6の現在位置からの距離を長くして、選択するようにしてもよい。その際、距離を長くするにあたっては、所定の長さを超えないようにすることが好ましい。なお、移動体6の現在位置近辺に位置している施設が少ない場合もありえることから、条件に合致する施設の数が第1候補数未満の場合も許容する。
<推奨施設提供部106>
推奨施設提供部106は、推奨施設選択部105により選択され推奨される施設の施設情報をユーザプロファイル情報と紐づけられた移動体6に対して送信する。
例えば、推奨施設提供部106は、推奨施設選択部105によって選択された第1候補数の施設の表示順序を決定する。具体的には、推奨施設提供部106は、施設情報データベース1121を参照して、推奨施設選択部105によって選択された各施設のユーザの嗜好の大きさに基づいて(例えば、利用頻度情報の大きい順に)施設の表示順序を決定するようにする。なお、推奨施設提供部106は、施設情報データベース1121を参照して、推奨施設選択部105によって選択された各施設の平均駐車時間の大きさに基づいて(例えば、平均駐車時間の小さい順に)施設の表示順序を決定するようにしてもよい。
推奨施設提供部106は、推奨施設選択部105により選択された施設情報をその表示順序と合わせて、移動体6(車載ナビゲーション装置2又は携帯端末3)に通信部12を介して送信する。
なお、推奨施設提供部106は、移動体6から推奨施設情報要求を受信してから、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で、推奨施設提供部106により検索抽出した推奨施設情報を送信するように構成してもよい。
<ナビゲーション部107>
ナビゲーション部107は、出発位置から、立ち寄り地点を経由して、目的地までのルートと所要時間とを算出する。そして、ナビゲーション部107は、通信部12を介して、算出したルート情報を移動体6(車載ナビゲーション装置2又は携帯端末3)に送信する。
具体的には、ナビゲーション部107は、例えば、移動体6の現在位置から目的地として設定した施設までのルート情報を算出する。ルート情報の算出に際しては、記憶部11の地図情報エリア111等に記憶されている交通情報や地図情報を用いて、到着時刻や有料道路の使用有無等の各種条件を加味したうえで最適なルートを算出する。
ここで最適なルートとは、例えば最も到着時間が短くなる、距離が最も短い、一般道路を優先する、有料道路を優先する、有料道路等の料金が少ない、CO2排出量が少ない等、ユーザの指定する目的とする条件を最も満たすルートのことである。
<滞在時間見積もり部1071>
なお、立ち寄り地点を設定して、設定した立ち寄り地点を経由して目的地に到着する場合、ナビゲーション部107は、立ち寄り地点とそこでの滞在時間の推定に基づいて、出発位置から、立ち寄り地点で滞在して、その後目的地に到着する間でのルートと所要時間を算出するように構成してもよい。
このため、ナビゲーション部107は、滞在時間見積もり部1071を備える。ここで、滞在時間見積もり部1071は、出発位置から目的地までのルートにおいて立ち寄り施設が設定された場合、施設情報データベース1121に記憶されている当該立ち寄り施設の施設駐車場の統計指標と、移動体6のユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、当該立ち寄り施設における滞在時間を見積もる。
具体的には、滞在時間見積もり部1071は、移動体6のユーザの当該立ち寄り施設の属する施設種別情報及び/又は施設ジャンル毎(又は前述した施設グループ毎)のユーザの行動特性(せっかち度)に応じて、当該立ち寄り施設の施設駐車場での平均駐車時間を補正する。
例えば、ユーザの行動特性(せっかち度)が大きい場合、せっかち度に対応する標準正規分布に基づいて、平均ユーザの平均駐車時間より短い滞在時間に補正する。
なお、滞在時間見積もり部1071は、ナビゲーション部107が備える構成に限定されない。例えば、ナビゲーション部107とは独立に制御部10が備えるようにしてもよい。
また、出発位置から目的地までのルートにおいて立ち寄り施設を設定する場合、ナビゲーション部107は、前述した推奨施設提供部106により提供される、ユーザの嗜好及びユーザの行動特性に適合するジャンルの施設であって、例えば、ドライブコースの近くに位置する推奨施設を立ち寄り施設として設定してもよい。
この場合、ナビゲーション部107は、例えば、推奨施設選択部105に対して、出発位置と目的地を提示することで、推奨施設提供部106から出発位置と目的地間でのルートの近くに位置する推奨施設情報を取得するようにしてもよい。
そうすることで、滞在時間見積もり部1071は、出発位置から目的地までのルートにおいて推奨施設提供部106により提供される立ち寄り施設における滞在時間をユーザの行動特性(せっかち度)に応じて見積もることで、ナビゲーション部107は、立ち寄り地点とそこでの滞在時間の推定に基づいて、出発位置から、立ち寄り地点で滞在して、その後目的地に到着する間でのルートと所要時間を算出することができる。そうすることで、所要時間の予測精度を向上させることができる。
<別実施例>
なお、別実施例として、ルート算出を移動体6(車載ナビゲーション装置2又は携帯端末3)で行う場合、ナビゲーション部107は、出発位置、目的地、及び立ち寄り施設の施設駐車場位置情報とそこでの滞在時間を含むルート情報を車載ナビゲーション装置2又は携帯端末3に送信する。
そうすることで、移動体6(車載ナビゲーション装置2又は携帯端末3)は、出発位置から、立ち寄り地点で滞在して、その後目的地に到着する間でのルートと所要時間を算出することができる。
<車載ナビゲーション装置2>
次に車載ナビゲーション装置2について説明する。図3に、車載ナビゲーション装置2の構成を示す。
図3に示すように、車両5に搭載される車載ナビゲーション装置2は、少なくとも、制御部20と、記憶部21と、無線部22と、センサ部23と、表示部24と、入力部25とを備える。
制御部20はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御を行う。詳細については、後述する。
記憶部21は半導体メモリ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)や施設情報表示、ルート案内等のための各プログラム、さらに地図情報や位置情報等、種々の情報が記憶される。なお、地図情報については、記憶部21に予め記憶しておく構成、又はサーバシステム1から取得する構成でもよい。
無線部22は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3GやLTE等の携帯電話網に代表される無線通信網を通じて無線通信を行い、サーバシステム1と無線通信を行うことが可能に構成されている。
無線部22は、車両5を識別する識別番号(以下、「車両ID」ともいう)、パスワード、移動体種別情報、車両5の現在位置情報、現在時刻情報、及び推奨施設情報要求等をサーバシステム1に送信し、車両5の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推奨施設情報をその表示順序と合わせてサーバシステム1から受信することができる。
センサ部23は、車両5に備えられたGPSセンサ、車速センサ、ジャイロセンサ等から構成される。センサ部23は、現在位置を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車両5の現在位置(緯度及び経度)を測位する。また、車速センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等を備えることにより自律航法によって車両5の現在位置を測位することができ、GPSセンサがGPS衛星信号から測位できない場合に、これに代わって現在位置を測位することができる。
また、GPS通信が不可能な場合、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、無線部22から取得される基地局情報によって車両5の現在位置を算出することも可能である。
表示部24は、液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部20からの指示を受けて画像を表示する。表示部24は、車両5の現在位置、記憶部21から読み出された車両5の現在位置周辺の地図情報、無線部22を介してサーバシステム1から取得した、表示順序を含む施設情報、ユーザにより設定された目的地、ルート情報等の各種情報を表示することができる。
入力部25は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部24の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。入力部25からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部20に出力することで、地図表示と施設情報表示の切替、施設情報表示のスクロール、立ち寄る施設決定、地図の拡大縮小等の操作を行うことができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカ16、マイク17を備えることができる。スピーカ16は、運転者に対して音声出力を行い、マイク17は、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカ16から音声で出力し、マイク17を介して音声入力された運転者(又はユーザ)による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部20に入力することもできる。
制御部20はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部21から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部21から情報を読み出し、RAM及び記憶部21に対して情報の書き込みを行い、無線部22、センサ部23、表示部24、及び入力部25と信号の授受を行う。
制御部20は、各プログラム(以下、「推奨施設情報表示制御アプリケーション」とも総称する)を実行することによって、車載ナビゲーション装置2に所定の手段(以下、「推奨施設情報表示制御部」と総称する)として機能させる。例えば、推奨施設情報表示制御のためのプログラムを起動すると、サーバシステム1からの推奨施設情報の提供を受ける施設案内が可能となる。
また、制御部20は各プログラムを実行することによって、車載ナビゲーション装置2に、所定の手順(以下、「推奨施設情報表示制御手順」と総称する)を実行させる。
以下、制御部20の有する機能を推奨施設情報表示制御部の観点から説明する。なお、推奨施設情報表示制御手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図3に示すように、制御部20は、接続処理部201と、位置情報更新部202と、推奨施設情報要求部203と、推奨施設表示部204と、ルート案内部205と、を備える。
<自動起動>
車載ナビゲーション装置2は、運転者により車両5のイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動する。車載ナビゲーション装置2は、運転者により車両5のイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
<接続処理部201>
接続処理部201は、車載ナビゲーション装置2が自動起動されると、サーバシステム1に対して、例えば、車両5を識別する識別番号(車両ID)及びパスワードを用いてログイン処理を実行し、移動体種別情報、センサ部23により算出した車両5の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をサーバシステム1に送信する。
<位置情報更新部202>
位置情報更新部202は、定期的に、車両ID、センサ部23により算出した車両5の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をサーバシステム1に送信する。なお、送信される情報として、センサ部23により算出した車両5の進行方向を含むことができる。
位置情報更新部202は、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で取得する車両5の現在位置情報及び現在時刻情報等を、その都度リアルタイムにサーバシステム1に送信する。また、リアルタイムにサーバシステム1に送信する替わりに、複数個まとめて(例えば5分間分の車両5の現在位置情報及び現在時刻情報等をまとめて)、一度に送信(いわゆるバースト送信)するようにしてもよい。
なお、車両5の現在位置情報等の取得時間間隔(例えば、3秒間隔)、又は複数個まとめてバースト送信する場合の一度に送信する個数等については、予め設定することができる。
また、車両5の進行方向を含めることで、サーバシステム1が、車両5の現在位置から進行方向に一定距離内にある施設を候補として提示することを可能とする。そうすることで、車両5の進行方向から車両5を引き返す必要のある施設を候補として提示することを防ぐことが可能となる。
なお、後述するルート案内部205により車両5が施設等の目的地に到着したと判断してから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまでの間に、位置情報更新部202は、車両ID、センサ部23により算出した車両5の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をサーバシステム1に送信することができる。
<推奨施設情報要求部203>
推奨施設情報要求部203は、図4Aに示すように、表示部24に、例えば「推奨施設情報要求ON」ボタンを表示して、ユーザによる当該ボタンのタッチ操作により、推奨施設情報要求をオンに操作された場合、無線部22を介して、推奨施設情報要求を、サーバシステム1に送信する。ここで、推奨施設情報要求は、少なくとも車両ID、移動体種別情報、センサ部23により算出した車両5の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等を含む。なお、入力部25を介して、推奨施設情報要求をオンにすることができる。
なお、例えば、施設の施設種別一覧を表示部24に表示し、ユーザに施設の施設種別を選択させることで、当該選択された施設種別に属する施設の推奨施設情報要求を行うことができる。
推奨施設表示部204は、推奨施設情報要求後に、サーバシステム1から、例えば、車両5の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推奨施設に関する施設情報を、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で受信するようにしてもよい。なお、カッコ内に記載の時間及び時間間隔は一例であり、限定されるものではない。
<推奨施設表示部204>
推奨施設表示部204は、サーバシステム1から配信される、例えば車両5の現在位置周辺及び走行ルート周辺に存在する推奨施設に関する施設情報を第1候補数分、無線部22を介して受信する。なお、施設情報は、前述のとおり、予め設定された時間(例えば、30分間)に予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で配信されるようにしてもよい。
ここで、施設情報は、例えば、施設の識別情報、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、例えば緯度経度等で特定される位置情報、施設の提供するサービス(商品及び/又は役務)等に関する情報、空き情報、及びクーポン券発行情報等を含むことができる。
推奨施設表示部204は、配信された施設情報を表示順序にしたがって表示部24に表示する。より具体的には、推奨施設表示部204は、例えば、図4Bに示すように、表示順序1番目の施設から表示順序n番目(nは1以上の予め設定された整数)の施設を同時に表示することができる。図4Bの例では、n=1としているが、例えば、nを複数に設定してもよい。なお、図示しないが、上記のように表示された施設情報を例えばタップすることで、当該施設情報の詳細を表示するようにしてもよい。
また、図示しないが、例えば所定のスワイプ操作(例えば左右のスワイプ操作)等によりスクロール又は次画面表示を行うことで、表示順序n+1番目以降の施設情報を表示するようにしてもよい。
推奨施設表示部204は、表示部24に表示した車両5の現在位置周辺の地図上に配信された施設の位置を表示することができる。より具体的には、推奨施設表示部204は、例えば図4Cに示すように、車両5の現在位置周辺の地図上に配信された施設の位置情報を表示することができる。この際、推奨施設表示部204は、地図上に表示される施設を当該施設の表示順序に基づいて、表示順序に対応付けて異なる色(又は、異なる濃度)等により表示するようにしてもよい。そうすることで、施設の表示順序(ユーザ属性との適合度)を地図表示においても直感的に把握することが可能となる。
推奨施設表示部204は、表示部24に、地図表示と、前述した施設情報と、を同時に表示するようにしてもよい。また、推奨施設表示部204は、所定のスワイプ操作(例えば、上下のスワイプ操作)により、地図表示と施設情報表示とを切り替えるようにしてもよい。
なお、左右又は上下のスワイプ操作を一例として挙げたが、これに代えて例えば、シングルタッチによるスワイプ操作又はマルチタッチによるスワイプ操作による画面表示を行うようにしてもよい。
また、図示しないが、表示部24の表示領域を2分割して、分割したそれぞれの表示領域に車両5の現在位置周辺の地図上に配信された施設の位置、及び配信された施設情報を表示するようにしてもよい。
推奨施設表示部204は、例えばタップ操作等により、ユーザに立ち寄りたい施設を選択させることができる。推奨施設表示部204は、無線部22を介して、ユーザにより選択された施設を、サーバシステム1に送信することができる。
なお、サーバシステム1から配信された施設情報をスピーカ16から音声で出力し、施設選択をマイク17を介して音声入力することで、音声認識技術により、制御部20に入力するように構成することもできる。
<ルート案内部205>
ルート案内部205は、サーバシステム1から、推奨施設表示部204によって選択された施設を目的地とするルート情報を無線部22を介して受信する。ルート案内部205は、受信したルート情報に基づいて、ルート案内を実行する。
なお、別実施例として、ルート情報は、サーバシステム1から受信するのに換えて、車載ナビゲーション装置2(例えば、ルート案内部205)により算出するようにしてもよい。
なお、前述したように、ルート案内部205により車両5が施設等の目的地に到着したと判断してから、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまでの間に、位置情報更新部202は、車両ID、センサ部23により算出した車両5の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をサーバシステム1に送信することができる。
<携帯端末3>
次に、携帯端末3について説明する。図5に携帯端末3の構成を示す。
図5に示すように、携帯端末3は、少なくとも、制御部30と、記憶部31と、無線部32と、センサ部33と、表示部34と、入力部35とを備える。
制御部30はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御を行う。詳細については、後述する。
記憶部31は半導体メモリ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やルート案内のための各プログラム、さらに地図情報、道路リンク情報、及び位置情報等、種々の情報が記憶される。なお、地図情報、道路リンク情報等については、記憶部31に予め記憶しておく構成でもよい。また、サーバシステム1から適宜取得する構成でもよい。
無線部32は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3GやLTE等の携帯電話網に代表される無線通信網を通じて無線通信を行い、サーバシステム1と無線通信を行うことが可能に構成されている。
無線部32は、携帯端末3の現在位置情報、サービス加入状態を識別するID(以下、「ユーザID」という)やパスワード、目的地として設定した施設情報等をサーバシステム1に送信し、施設情報や施設の電子クーポン情報、さらにルート情報等をサーバシステム1から受信することができる。
センサ部33は、GPSセンサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等から構成される。センサ部33は、現在位置を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、携帯端末3の現在位置(緯度及び経度)を測位する。
また、GPS通信が不可能な場合、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、無線部32から取得される基地局情報によって車両5の現在位置を算出することも可能である。
表示部34は、液晶ディスプレイ、又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部30からの指示を受けて画像を表示する。表示部34は、携帯端末3の現在位置、記憶部31から読み出された携帯端末の現在位置周辺の地図情報、無線部32を介してサーバシステム1から取得した施設情報、ユーザにより設定された目的地、ルート情報等の各種情報を表示する。
入力部35は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部34の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示せず)等で構成される。入力部35からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部30に出力することで、立ち寄る施設決定、地図の拡大縮小等の操作を行うことができる。
携帯端末3は、例えばNFC(Near Field Communication)と呼ばれる非接触通信又は有線による近距離通信部26を備えることができる。
そして、車輌が近距離通信部を備え、例えば車両5のECU(Electronic Control Unit)が携帯端末3と、近距離通信部26を介して、通信することができる場合、携帯端末3は、移動体種別情報や車両5の状態(例えばイグニッションオンされた状態、走行状態、イグニッションオフされた状態等)を取得することができる。なお、車両5がGPSセンサを備える場合、携帯端末3は、車両5のGPSセンサにより測位された車両5の位置情報を取得するようにしてもよい。
より具体的には、ユーザが携帯端末3を所持して車両5に乗車し、イグニッションスイッチ等の車両5の起動スイッチをオンにすると、車両5と携帯端末3とがペアリングされ、車両5又は携帯端末3で測位した位置情報が携帯端末3からサーバシステム1にアップロードするようにできる。さらに、起動スイッチがオフにされると、車両5と携帯端末3とのペアリングが解除され、解除された時の位置が最終の車両位置、すなわち駐車位置としてサーバシステム1にアップロードするようにできる。
制御部30はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部31から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部31から情報を読み出し、RAM及び記憶部31に対して情報の書き込みを行い、無線部32、センサ部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。
制御部30は、各プログラム(以下、「携帯端末_推奨施設情報表示制御アプリケーション」とも総称する)を実行することによって、携帯端末3を所定の手段(以下、「携帯端末_推奨施設情報表示制御」とも総称する)として機能させる。例えば、推奨施設情報表示制御のためのプログラムを起動すると、サーバシステム1からの推奨施設情報の提供を受ける施設案内が可能となる。なお、携帯端末_施設情報配信アプリケーションの機能は、基本的に車載ナビゲーション装置2の施設情報配信アプリケーションと同等である。
また、制御部30は各プログラムを実行することによって、携帯端末3に、所定の手順(以下、「推奨施設情報表示制御手順」と総称する)を実行させる。
以下、制御部30の有する機能を携帯端末_推奨施設情報表示制御部の観点から説明する。なお、携帯端末_推奨施設情報表示制御手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」に置き換えることで説明できるため、省略する。
図5に示すように、制御部30は、携帯端末_接続情報取得部300と、携帯端末_接続処理部301と、携帯端末_位置情報更新部302と、携帯端末_推奨施設情報要求部203と、携帯端末_推奨施設表示部304と、携帯端末_ルート案内部305と、携帯端末_接続情報取得部306と、を備える。
ユーザがイグニッションスイッチ等の車両5の起動スイッチをオンにすると、車両5と携帯端末3とがペアリングされ、携帯端末_施設情報配信部が起動するように構成される。また、イグニッションスイッチ等の車両5の起動スイッチをオフにされると、車両5と携帯端末3とがペアリングが解消され、携帯端末_施設情報配信部はその機能を停止する。
<携帯端末_接続情報取得部300>
携帯端末_接続情報取得部300は、近距離通信部26を介して、車両5のECU(Electronic Control Unit)と通信することで、移動体種別情報や車両5の状態(例えばイグニッションオンされた状態、走行状態、イグニッションオフされた状態等)を取得する。また、車両5がGPSセンサを備える場合、携帯端末_接続情報取得部300は、車両5のGPSセンサにより測位された車両5の位置情報を取得するようにしてもよい。
携帯端末_接続情報取得部300は、車両5のECUから取得した移動体種別情報や車両5の状態(例えばイグニッションオンされた状態、走行状態、イグニッションオフされた状態等)を、後述する携帯端末_接続処理部301及び携帯端末_位置情報更新部302に提供することで、携帯端末_接続処理部301及び携帯端末_位置情報更新部302は、サーバシステム1に対して、移動体種別情報、車両5の状態等を送信することができる。
<携帯端末_接続処理部301>
携帯端末_接続処理部301は、車両5とペアリングされると、GPSセンサ等をONにするとともに、移動体6を識別する識別番号(移動体ID)及びパスワードを用いてログイン処理を実行し、携帯端末_接続情報取得部300を介して取得した移動体種別情報、センサ部13により算出した車両5の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をサーバシステム1に送信する。
<携帯端末_位置情報更新部302>
携帯端末_位置情報更新部302は、車載ナビゲーション装置2の位置情報更新部202と同等の機能を有する。車載ナビゲーション装置2及び位置情報更新部202を、それぞれ携帯端末3及び携帯端末_位置情報更新部302に読み替えることで、その機能を説明することができる。例えば、携帯端末_位置情報更新部302は、車載ナビゲーション装置2の位置情報更新部と同様に、定期的に、移動体ID、センサ部33により算出した携帯端末3の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等をサーバシステム1に送信する。なお、送信情報として、センサ部33により算出した携帯端末3の進行方向、携帯端末_接続情報取得部300により車両5のECUから取得した移動体種別情報、車両5の状態等を含むことができる。
<携帯端末_推奨施設情報要求部303>
携帯端末_推奨施設情報要求部303は、車載ナビゲーション装置2の推奨施設情報要求部203と同等の機能を有する。車載ナビゲーション装置2及び推奨施設情報要求部203を、それぞれ携帯端末3及び携帯端末_推奨施設情報要求部303に読み替えることで、その機能を説明することができるため、詳細な説明は省略する。
<携帯端末_推奨施設表示部304>
携帯端末_推奨施設表示部304は、車載ナビゲーション装置2の推奨施設表示部204と同等の機能を有するため、車載ナビゲーション装置2及び推奨施設表示部204を、それぞれ携帯端末3及び携帯端末_推奨施設表示部304に読み替えることで、その機能を説明することができるため、その詳細な説明は省略する。
なお、携帯端末_推奨施設表示部304は、選択された当該施設のクーポン情報等を、携帯端末3の記憶部に記憶する。
そうすることで、当該施設に入店した際に、当該施設のクーポン情報を表示部34に表示することで、クーポン情報記載の優待条件を受けることが可能となる。
<携帯端末_ルート案内部305>
携帯端末_ルート案内部305は、携帯端末_推奨施設表示部304によって選択された施設を目的地とするルート情報を無線部32を介して受信することができる。携帯端末_ルート案内部305は、受信したルート情報に基づいて、ルート案内を実行することができる。携帯端末_ルート案内部305は、車載ナビゲーション装置2のルート案内部205と同等の機能を有する。車載ナビゲーション装置2及びルート案内部205を、それぞれ携帯端末3及び携帯端末_ルート案内部305に読み替えることで、その機能を説明することができるため、その詳細な説明は省略する。
なお、携帯端末3によるルート案内を開始した場合は、ユーザが車両5から下車後に、徒歩や公共交通機関を使用した場合でもルート案内を続けることが可能となる。
また、別実施例として、ルート情報は、サーバシステム1から受信するのに換えて、携帯端末3(例えば、携帯端末_ルート案内部305)により算出するようにしてもよい。
携帯端末3のルート案内部205によるルート案内を利用しない場合は、携帯端末_ルート案内部305のタスクを終了させてもよい。
以上、本発明のユーザ情報管理システム100の各機能部の実施形態を、サーバシステム1、車両5に搭載される車載ナビゲーション装置2、又は車両5と信号接続(ペアリング)された携帯端末3の構成に基づいて説明した。
(ユーザ情報管理システム100の動作)
以上、ユーザ情報管理システム100の構成について説明した。続いて、ユーザ情報管理システム100の動作について車載ナビゲーション装置2を例として説明する。
まず、移動体6の出発位置から駐車位置までの接続履歴レコード情報を記録する受信部101の処理の流れについて説明する。図6は、移動体6の出発位置から駐車位置までの接続履歴レコード情報を記録する受信部101の処理の流れを示すフローチャートである。
図6を参照すると、ステップS101において、車載ナビゲーション装置2は、運転者により車両5(移動体6)のイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動し、車載ナビゲーション装置2(接続処理部201)は、サーバシステム1に移動体ID及びパスワードを用いてログイン要求(接続要求)を送信し、移動体種別情報、移動体6の現在位置及び現在時刻等を送信する。
ステップS201において、サーバシステム1(受信部101)は、車載ナビゲーション装置2と接続処理を行い、車載ナビゲーション装置2から受信した移動体IDをキーとして、移動体種別情報、現在位置及び現在時刻等を管理するための接続履歴レコードを、接続履歴情報エリア114に作成する。
ステップS102において、車載ナビゲーション装置2(位置情報更新部202)は、定期的に(所定の周期で)、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまで、移動体ID、車両5の現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等をサーバシステム1に送信する。
ステップS202において、サーバシステム1(受信部101)は、車載ナビゲーション装置2から、移動体ID、現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等の情報を受信した場合、当該移動体IDをキーとする接続履歴レコードに追記して記憶する。
ステップS103において、車両5は最終位置(駐車場)に到着していない場合(イグニッションスイッチがオン状態であることから)、ステップS102に処理が移る。車両5が最終位置(駐車場)に到着した場合、(運転者によって)ステップS104に処理が移る。
ステップS104において、車載ナビゲーション装置2は、運転者により車両5のイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされることによって稼働を停止する。
なお、図示しないが、車載ナビゲーション装置2が、目的地を設定して目的地までルート案内する場合は、ステップS103において、車載ナビゲーション装置2(ルート案内部205)により車両5が目的地に到着したと判断した場合、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されるまでの間に、ステップS102において、車載ナビゲーション装置2(位置情報更新部202)は、例えば、位置情報に駐車情報を示すフラグを追加して、移動体ID、車両5の現在位置情報、現在時刻情報、及び進行方向等をサーバシステム1に送信するように構成することができる。
そうすることで、ステップS202において、サーバシステム1(受信部101)は、移動体6の最終位置(駐車場)を特定することができる。
以上の処理フローにより、サーバシステム1(受信部101)は、移動体6の出発位置から駐車位置までの接続履歴レコード情報を取得する。
次に、サーバシステム1(移動体駐車情報特定部102、移動体駐車特性指標算出部103、及びユーザプロファイル情報更新部104)により、接続履歴情報エリア114に記録された接続履歴レコードに基づいて、移動体6の施設駐車場における駐車情報(施設駐車場に係る施設ID、駐車日時、駐車時間、及び駐車回数等)を特定するとともに、駐車特性指標を算出し、ユーザプロファイル情報を作成更新する処理の流れについて説明する。ユーザプロファイル情報を作成更新する処理の流れを説明する。図7は、ユーザプロファイル情報を作成更新する処理の流れを示すフローチャートである。
図7を参照すると、ステップS211において、サーバシステム1(移動体駐車情報特定部102)は、移動体ID毎に、接続履歴情報エリア114に記録された接続履歴レコードを抽出し、時刻順(昇順)にソートする。
ステップS212において、サーバシステム1(移動体駐車情報特定部102)は、移動体ID毎に時刻順にソートされた接続履歴レコードから、ドライブの出発情報(出発位置情報及び出発日時)と、ドライブの到着情報(最終位置情報と到着日時)を時刻順に抽出する。
ステップS213において、サーバシステム1(移動体駐車情報特定部102)は、ステップS212において、移動体ID毎に抽出された全てのドライブ毎に、ドライブの到着日時とその直後のドライブの出発日時とから差分を取って、移動体ID毎に駐車位置情報と駐車時間とを含む駐車情報を算出する。
ステップS214において、サーバシステム1(移動体駐車情報特定部102)は、ステップS213で移動体ID毎に算出された各駐車位置情報と地図情報エリア111又は施設情報データベース1121に記録されている施設駐車場位置情報とのマッチングを行うことにより、移動体ID毎に駐車した施設駐車場(施設ID)を特定する。なお、マッチングにより自宅駐車場や月極駐車場は除かれる。
ステップS215において、施設駐車場の特定された(すなわち、施設IDの特定された)駐車情報を移動体6の識別情報(移動体ID)に紐づけて、移動体情報エリア113に記憶する。
ステップS216において、サーバシステム1(移動体駐車特性指標算出部103)は、移動体ID毎に、移動体情報エリア113に記憶された移動体6の施設駐車場における駐車情報を抽出し、施設ID、時刻順(昇順)にソートする。
ステップS217において、サーバシステム1(移動体駐車特性指標算出部103)は、施設ID毎に、当該移動体6の当該施設駐車場における駐車特性指標を算出する。
具体的には、当該移動体6の当該施設駐車場における、例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における平均滞在時間、最大滞在時間、及び駐車回数等を算出して、ユーザプロファイル情報記憶部1131に移動体IDに紐づけて記憶する。
同様に、サーバシステム1(移動体駐車特性指標算出部103)は、施設IDを施設種別及び/又は施設ジャンル等でグループ化し、当該移動体6の施設グループ毎に、当該移動体6の当該施設グループの施設駐車場における駐車特性指標を算出して、ユーザプロファイル情報記憶部1131に移動体IDに紐づけて記憶する。
ステップS218において、サーバシステム1(ユーザプロファイル情報更新部104)は、ステップS217において、当該移動体6の当該施設駐車場における施設ID毎に算出した駐車特性指標(例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における平均滞在時間)の偏差値を、施設情報データベース1121に記録された当該施設IDに係る施設駐車場の全ての駐車時間の(例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における)平均値、及び標準偏差値に基づいて算出して、ユーザプロファイル情報記憶部1131に移動体IDに紐づけて記憶する。
同様に、サーバシステム1(ユーザプロファイル情報更新部104)は、ステップS216において、当該移動体6の前述した施設グループに含まれる全ての施設駐車場における(例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における)平均滞在時間の偏差値を、施設情報データベース1121に記録された当該施設グループに含まれる全ての施設駐車場の駐車時間の(例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における)平均値、及び(例えば季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における)標準偏差値に基づいて算出して、ユーザプロファイル情報記憶部1131に移動体IDに紐づけて記憶する。
ステップS219において、サーバシステム1(ユーザプロファイル情報更新部104)は、ステップS218において算出した、移動体6の使用者であるユーザの滞在した施設種別及び/又はジャンル別の、季節、月、曜日、平日・祝日、及び時間帯等の任意の組み合わせの時間帯における駐車時間の偏差値情報及び駐車回数情報に基づいて、それぞれ、ユーザの行動特性(せっかち度)及びユーザの嗜好を算出して、ユーザプロファイル情報記憶部1131に移動体IDに紐づけて記憶する。
以上の処理フローにより、サーバシステム1は、移動体6に紐づけられたユーザの行動特性(せっかち度)及びユーザの嗜好を取得する。
次に、ユーザ情報管理システム100における、移動体6に紐づけられたユーザに対する推奨施設情報の提供及び目的地までのルートにおける施設立ち寄りの滞在時間を含む所要時間の見積もりを行う処理の流れについて説明する。図8は、ユーザ情報管理システム100における移動体6からの推奨施設情報要求からルート案内するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
図8を参照すると、ステップS111において、車載ナビゲーション装置2(推奨施設情報要求部203)は、移動体ID、車両5の現在位置情報、及び現在時刻情報等を含む推奨施設情報要求を、サーバシステム1に送信する。
ステップS221において、サーバシステム1(推奨施設選択部105)は、移動体6の使用者であるユーザの嗜好及び行動特性を含むユーザプロファイル情報と、施設情報データベース1121に記憶されている施設駐車場の平均駐車時間と標準偏差値を含む統計指標とに基づいて、ユーザに対して、ユーザの嗜好及びユーザの行動特性に適合する施設であって、例えば、現在位置(又はドライブコース)の近くに位置する施設を推奨する施設として選択する。なお、サーバシステム1(推奨施設選択部105)は、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で、推奨施設選択処理を行うようにしてもよい。
ステップS222において、サーバシステム1(推奨施設提供部106)は、推奨施設選択部105により選択した推奨施設情報を車載ナビゲーション装置2に送信する。
ステップS112において、車載ナビゲーション装置2(推奨施設表示部204)は、表示部24に表示した車両5の現在位置周辺の地図上に配信された施設の位置を表示するとともに、サーバシステム1から受信した推奨施設情報を表示部24に表示する。
ステップS113において、車載ナビゲーション装置2(推奨施設表示部204)は、ユーザにより、希望する施設が選択されたか否かを判定する。希望する施設が選択された場合(Yes)には、ステップS114へ移る。施設の選択がない場合(No)には、ステップS112へ移る。
ステップS114において、車載ナビゲーション装置2(推奨施設表示部204)は、ユーザにより選択された推奨施設を、サーバシステム1に送信する。
ステップS223において、サーバシステム1(ナビゲーション部107)は、車載ナビゲーション装置2から受信した、ユーザにより選択された推奨施設の位置情報を目的地として設定し、車両5の現在位置からのルートを算出するとともに、推奨施設での滞在時間を推定して、出発位置から推奨施設で滞在して、その後目的地に到着するまでの所要時間を算出する。
ステップS224において、サーバシステム1(ナビゲーション部107)は、ナビゲーション部107により算出されたルート情報、推奨施設での滞在予定時間、及び目的地への所要時間を車載ナビゲーション装置2に送信する。
ステップS115において、車載ナビゲーション装置2(ルート案内部205)は、サーバシステム1から受信したルート情報にしたがって、表示部24にルート案内を表示して、ルート案内を開始する。
なお、車載ナビゲーション装置2に換えて、車両5と信号接続された携帯端末3を用いる場合のユーザ情報管理システム100の動作について簡単に説明する。
基本的に以下に説明する点を除けば、前述したステップにおいて、車載ナビゲーション装置2を携帯端末3に読み替えることで、携帯端末3を用いる場合のユーザ情報管理システム100の動作を説明することができる。
<異なる点>
ステップS101において、携帯端末3は、運転者により車両5のイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることで、車両5とペアリングされ、携帯端末_接続情報取得部300を介して移動体種別情報等を取得することで、携帯端末3(携帯端末_接続処理部301)は、サーバシステム1に移動体ID及びパスワードを用いてログイン要求(接続要求)を送信し、移動体種別情報、移動体6の現在位置及び現在時刻等を送信する。
ステップS104において、携帯端末3は、運転者により車両5のイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされることによって車両5と携帯端末3とのペアリングが解除され、解除された時の現在位置が最終の車両位置、すなわち駐車位置としてサーバシステム1にアップロードすることができる。
これらの処理以外については、前述したステップにおいて、車載ナビゲーション装置2を携帯端末3に読み替えることで、携帯端末3の場合におけるユーザ情報管理システム100の処理を説明することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
[変形例1]
本発明の実施形態では、サーバシステム1を1つのシステムとして記載するが、サーバシステム1の各機能を、適宜複数のコンピュータに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上での仮想サーバ機能等を利用して、サーバシステム1の各機能を実現してもよい。
[変形例2]
本発明の実施形態において、図2、図3、及び図5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。すなわち、本発明の施設情報配信機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図3、及び図5の例に限定されない。
例えば、図2に記載のサーバシステム1の機能ブロックにおいて、移動体駐車特性指標算出部103に係る機能をユーザプロファイル情報更新部104に含めてもよい。また、推奨施設選択部105に係る機能推奨施設提供部106に含めてもよい。
[変形例3]
本発明の実施形態においては、サーバシステム1がルート情報を算出して、当該ルート情報を車載ナビゲーション装置2に送信したが、別の実施形態として、車載ナビゲーション装置2がサーバシステム1から目的地設定情報を受信して、当該目的地設定情報に基づいてルート情報を算出することができる。
[変形例4]
同様に、第1実施形態においては、サーバシステム1がルート情報を算出して、当該ルート情報を携帯端末3に送信したが、別の実施形態として、携帯端末3がサーバシステム1から目的地設定情報を受信して、当該目的地設定情報に基づいてルート情報を算出することができる。
[変形例5]
第1実施形態においては、推奨施設選択部105は、移動体6の現在位置近辺に位置している施設又は現在位置から進行方向の現在位置近辺に位置している推奨施設を選択するようにしたが、別の実施形態として、移動体6から目的地の情報を受信している場合には、推奨施設選択部105は、現在位置から目的地に至る通過経路付近に存在する推奨施設を複数抽出するようにしてもよい。例えば、推奨施設選択部105は、現在位置から目的地に至るまでのルートの前半、中盤、後半等、又は、到着予想時刻までの時間帯毎に目的地に至るまでのルート上の近辺に所在する複数の推奨施設情報を優先的に抽出することができる。
以上説明したユーザ情報管理システム100によれば、以下のような効果を奏する。
(1)サーバシステム1によると、各移動体の施設駐車場における駐車情報と、施設情報データベース1121に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、ユーザプロファイル情報記憶部1131に記憶されている、ユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報を更新することができる。
これにより、ユーザに直接、ユーザプロファイル情報を入力させることなく、ユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報を作成することが可能となる。例えば、休日の昼の時間帯は例えば1時間滞在するのが標準的な施設(POI)に30分しか滞在しないユーザの場合、当該ユーザの行動特性を標準的なユーザと比べてせっかちである旨のユーザプロファイル情報を自動的に作成更新することができる。
(2)サーバシステム1は、ユーザの嗜好やユーザの行動特性等を含むユーザプロファイル情報に基づいて、当該移動体6の使用者であるユーザに対して、例えば、ユーザの立ち寄るのに適切な施設情報を提供することができる。ユーザによる特別な操作無しで、自動的に作成更新されるユーザプロファイル情報に応じた施設情報が優先的に提供され、ユーザの満足度が向上する。
(3)サーバシステム1は、移動体6の使用者であるユーザに対して、ルート内で立ち寄る施設における滞在時間をユーザの行動特性を含むユーザプロファイル情報に基づいて、適切に見積もることができる。例えば、せっかちなユーザに対しては立ち寄り時間を平均的なユーザに比べて短い時間を算出することで、目的地への到着予測精度等を向上させることができる。
本発明のユーザ情報管理システム100は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2、図3、及び図5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。すなわち、本発明の施設情報配信機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図3、及び図5の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、ブルーレイディスク、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)、等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2の記憶部11、図3の記憶部21、図5の記憶部31に含まれるハードディスク等で構成される。
100 ユーザ情報管理システム
1 サーバシステム
10 制御部
101 受信部
102 移動体駐車情報特定部
103 移動体駐車特性指標算出部
104 ユーザプロファイル情報更新部
105 推奨施設選択部
106 推奨施設提供部
107 ナビゲーション部
1071 滞在時間見積もり部
11 記憶部
111 地図情報エリア
112 施設情報エリア
1121 施設情報データベース
113 移動体情報エリア
1131 ユーザプロファイル情報記憶部
114 接続履歴情報エリア
12 通信部
2 車載ナビゲーション装置
20 制御部
201 接続処理部
202 位置情報更新部
203 推奨施設情報要求部
204 推奨施設表示部
205 ルート案内部
21 記憶部
22 無線部
23 センサ部
24 表示部
25 入力部
3 携帯端末
30 制御部
300 携帯端末_接続情報取得部
301 携帯端末_接続処理部
302 携帯端末_位置情報更新部
303 携帯端末_推奨施設情報要求部
304 携帯端末_推奨施設表示部
305 携帯端末_ルート案内部
31 記憶部
32 無線部
33 センサ部
34 表示部
35 入力部
5 車両
6 移動体

Claims (8)

  1. 複数の施設毎に、施設種別と、施設名称と、施設提供サービスと、施設駐車場位置情報とを含む施設情報を記憶するとともに、不特定多数の移動体の施設駐車場における駐車日時、駐車時間、及び駐車回数を含む駐車情報から特定される前記施設駐車場の統計指標を前記施設駐車場位置情報を含む施設情報に紐づけて記憶する施設駐車場情報保存部と、
    移動体の位置情報を前記移動体の識別情報とともに受信する受信部と、
    前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報を前記移動体の識別情報と識別可能に紐づけて記憶するユーザプロファイル情報記憶部と、
    前記ユーザのプロファイル情報が紐づけられている前記移動体のイグニッション情報と位置情報に基づいて、前記移動体の駐車した施設駐車場と、前記移動体の前記施設駐車場における駐車情報を特定する、移動体駐車情報特定部と、
    前記移動体駐車情報特定部により特定される前記移動体の施設駐車場における駐車情報に基づいて、駐車特性指標を算出する移動体駐車特性指標算出部と、
    前記移動体駐車特性指標算出部により算出された駐車特性指標と、前記施設駐車場情報保存部に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、駐車時間の偏差値情報を作成し、前記ユーザプロファイル情報記憶部に記憶されている前記ユーザプロファイル情報を更新するユーザプロファイル情報更新部と、
    を備えるユーザ情報管理装置。
  2. 前記ユーザプロファイル情報更新部によって更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択部と、
    前記推奨施設選択部により選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供部と、
    を備える請求項1に記載のユーザ情報管理装置。
  3. 出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーション部を備え、
    前記ナビゲーション部は、さらに、
    前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて立ち寄り施設が設定された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、前記ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もり部を備え、
    前記滞在時間見積もり部により見積もられた前記立ち寄り施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、請求項1又は請求項2に記載のユーザ情報管理装置。
  4. 出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーション部と、
    前記ユーザプロファイル情報更新部によって更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択部と、
    前記推奨施設選択部により選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供部と、
    を備え
    前記ナビゲーション部は、さらに、
    前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて、前記推奨施設提供部により立ち寄り施設が提供された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、前記ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もり部を備え、
    前記滞在時間見積もり部により見積もられた前記立ち寄り施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、請求項1に記載のユーザ情報管理装置。
  5. 複数の施設毎に、施設種別と、施設名称と、施設提供サービスと、施設駐車場位置情報とを含む施設情報を記憶するとともに、不特定多数の移動体の施設駐車場における駐車日時、駐車時間、及び駐車回数を含む駐車情報から特定された前記施設駐車場の統計指標を施設情報に紐づけて記憶する施設駐車場情報保存部と、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報を前記移動体の識別情報と識別可能に紐づけて記憶するユーザプロファイル情報記憶部と、を備えるユーザ情報管理装置が前記移動体の使用者であるユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理方法であって、
    前記ユーザ情報管理装置が、
    移動体の位置情報を前記移動体の識別情報とともに受信する受信ステップと、
    前記ユーザのプロファイル情報が紐づけられている前記移動体のイグニッション情報と位置情報に基づいて、前記移動体の駐車した施設駐車場と、前記移動体の前記施設駐車場における駐車情報を特定する、移動体駐車情報特定ステップと、
    前記移動体駐車情報特定ステップにおいて特定される前記移動体の施設駐車場における駐車情報に基づいて、駐車特性指標を算出する移動体駐車特性指標算出ステップと、
    前記移動体駐車特性指標算出ステップにおいて算出された駐車特性指標と、前記施設駐車場情報保存部に記憶された施設駐車場の統計指標と、に基づいて、駐車時間の偏差値情報を作成し、前記ユーザプロファイル情報記憶部に記憶されている前記ユーザプロファイル情報を更新するユーザプロファイル情報更新ステップと、
    を備えるユーザ情報管理方法。
  6. 前記ユーザ情報管理装置が、
    前記ユーザプロファイル情報更新ステップにおいて更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択ステップと、
    前記推奨施設選択ステップにおいて選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供ステップと、
    を備える請求項5に記載のユーザ情報管理方法。
  7. 前記ユーザ情報管理装置が、
    出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーションステップを備え、
    前記ナビゲーションステップは、さらに、
    前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて立ち寄り施設が設定された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もりステップを備え、
    前記滞在時間見積もりステップにおいて見積もられた前記立ち寄り施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、請求項5又は請求項6に記載のユーザ情報管理方法。
  8. 前記ユーザ情報管理装置が、
    出発位置から目的地までのルートと所要時間とを算出するナビゲーションステップと、
    前記ユーザプロファイル情報更新ステップにおいて更新される、前記移動体の使用者であるユーザに係るユーザプロファイル情報と、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている施設情報に基づいて、前記ユーザに対して推奨する施設を選択する推奨施設選択ステップと、
    前記推奨施設選択ステップにおいて選択された施設の施設情報を前記ユーザプロファイル情報と紐づけられた前記移動体に対して送信する推奨施設提供ステップと、
    を備え、
    前記ナビゲーションステップは、さらに、
    前記出発位置から前記目的地までのルートにおいて、前記推奨施設提供ステップにおいて立ち寄り施設が提供された場合、前記施設駐車場情報保存部に記憶されている前記施設駐車場の統計指標と、前記ユーザのユーザプロファイル情報と、に基づいて、前記立ち寄り施設における滞在時間を見積もる滞在時間見積もりステップを備え、
    前記滞在時間見積もりステップにおいて見積もられた前記施設での滞在時間に基づいて、前記出発位置から、前記立ち寄り地点で滞在して、その後前記目的地に到着するルートと所要時間を算出する、請求項6に記載のユーザ情報管理方法。
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