JP2017157036A - 駐車誘導システムおよび駐車誘導方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において車両を適切な駐車位置に誘導可能とする。【解決手段】駐車誘導システム1が、駐車場3に入場した入場車両Vを識別するための車両識別情報を取得する車両識別情報取得部15と、車両識別情報に対応づけられた入場車両の来場頻度を記憶する来場頻度記憶部20と、来場頻度に基づき入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を決定する推奨駐車位置決定部18と、それら駐車スペースまたは駐車スペース群に向けて入場車両を誘導するための駐車誘導情報を生成し、所定の表示装置Sによって駐車誘導情報を出力する誘導情報出力部17とを備えた構成とする。【選択図】図1
Description
本開示は、複数の利用エリア(店舗、遊技場等)を備えた大型の商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムおよび駐車誘導方法に関する。
従来、GPS(Global Positioning System)や地図データを利用して、車両の現在位置の表示や、目的地へのルート案内を行うナビゲーションシステムが普及している。このナビゲーションシステムによれば、運転者は、画像または音声に基づくルート案内にしたがって、所望の目的地やその周辺に位置する駐車場まで車両を円滑に走行させることが可能となる。
しかしながら、運転者が目的地として設定した駐車場に車両が無事到着した後においても、運転者がその駐車場内において駐車可能な空き状態にある駐車スペース(以下、「空き駐車スペース」という。)を探し出すのに時間がかかる場合がある。そこで、運転者が駐車場内の空き駐車スペースに車両を誘導するために、例えば、複数の駐車スペース(駐車スペース群)から構成される駐車エリアの中から空き駐車スペースを含む駐車エリアを検出し、その使用可能な駐車エリアの位置を運転者に報知するナビゲーションシステムが知られている。(特許文献1参照)。
また、運転者が空き駐車スペースに車両を駐車できたとしても、自身が意図したものとは異なる場所の駐車スペースに駐車している場合もある。結果、運転者は駐車場エリアで多くの時間を費やすことになり運転者サイドにとって不便なだけでなく、商業エリアで多くの時間を消費してほしい施設サイドにとっても望ましいことではない。そこで、例えば、運転者が嗜好する駐車スペースの情報に基づいて、当該駐車場における運転者への推奨駐車スペースを決定し、その推奨駐車スペースへの案内情報を出力するナビゲーションシステムが知られている(特許文献2参照)。
ところで、上記特許文献2に記載された従来技術では、同じ駐車場を頻繁に利用する運転者であれば、ナビゲーションシステムの案内情報に基づき、運転者が嗜好する駐車スペースに車両を誘導することが可能となる。一方、上記従来技術では、車両側にも専用のナビゲーションシステム等の搭載が前提になってしまう他、対象の駐車場を運転者が初めて利用する場合や、その駐車場の利用頻度が比較的少ない場合には、運転者が目的とする商業施設内の店舗等の利用エリアに近い適切な駐車スペースに車両を誘導できない場合がある。
本開示は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において車両を適切な駐車位置に誘導可能とする駐車誘導システムおよび駐車誘導方法を提供することを主目的とする。
本開示の駐車誘導システムは、複数の利用エリアを備えた商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムであって、前記駐車場に入場した入場車両を識別するための車両識別情報を取得する車両識別情報取得部と、前記車両識別情報に対応づけられた前記入場車両の来場頻度を記憶する来場頻度記憶部と、前記来場頻度に基づき前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を決定する推奨駐車位置決定部と、前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群に向けて前記入場車両を誘導するための駐車誘導情報を生成し、所定の表示装置によって前記駐車誘導情報を出力する誘導情報出力部とを備えたことを特徴とする。
本開示によれば、駐車誘導システムは、対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において車両を適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、複数の利用エリアを備えた商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムであって、前記駐車場に入場した入場車両を識別するための車両識別情報を取得する車両識別情報取得部と、前記車両識別情報に対応づけられた前記入場車両の来場頻度を記憶する来場頻度記憶部と、前記来場頻度に基づき前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を決定する推奨駐車位置決定部と、前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群に向けて前記入場車両を誘導するための駐車誘導情報を生成し、所定の表示装置によって前記駐車誘導情報を出力する誘導情報出力部とを備えたことを特徴とする。
この第1の発明に係る駐車誘導システムによれば、駐車場に入場した入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車エリア(駐車スペース群)を当該入場車両の過去の来場頻度に基づき決定するため、対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において入場車両を適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
また、第2の発明では、上記第1の発明において、前記駐車場を過去に利用した車両および当該車両の乗車者の少なくとも一方に関し、前記商業施設の利用履歴を前記車両識別情報に対応づけて記憶する利用履歴記憶部を更に備え、前記推奨駐車位置決定部は、前記利用履歴に基づき前記入場車両が利用すべき前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群を決定することを特徴とする。
この第2の発明に係る駐車誘導システムによれば、駐車場に入場した入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車エリアを過去の商業施設の利用履歴に基づき決定するため、当該駐車場内において入場車両をより適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
また、第3の発明では、上記第2の発明において、前記商業施設の利用履歴は、前記車両が利用した前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群および前記乗車者が利用した前記利用エリアの少なくとも一方を含むことを特徴とする。
この第3の発明に係る駐車誘導システムによれば、駐車場に入場した入場車両が利用すべき駐車位置を過去に車両が利用した駐車スペースまたは駐車スペース群および乗車者が利用した利用エリアの少なくとも一方に基づき決定するため、当該駐車場内において入場車両をより適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
また、第4の発明では、上記第3の発明において、前記入場車両の乗車者に対して駐車券を発券する発券機と前記利用エリアにおける前記駐車券の提示履歴に基づき前記乗車者が利用した利用エリアを決定する利用エリア決定部とを更に備えたことを特徴とする。
この第4の発明に係る駐車誘導システムによれば、乗車者が利用した利用エリアを駐車券の提示履歴に基づきより確実に特定することが可能となる。
また、第5の発明では、上記第1から第4の発明のいずれかにおいて、前記入場車両のナンバープレートを撮影するナンバープレート撮影用カメラを備え、前記車両識別情報取得部は、前記車両識別情報の少なくとも一部として前記ナンバープレートの画像から認識したナンバーを取得することを特徴とする。
この第5の発明に係る駐車誘導システムによれば、ナンバープレートの画像から認識したナンバーに基づき入場車両を簡易かつ確実に識別することが可能となる。
また、第6の発明は、上記第1から第5の発明のいずれかにおいて、前記入場車両の乗車者の顔を撮影する顔撮影用カメラと、前記顔の画像から前記乗車者の人物特性を認識する人物特性認識部とを備え、前記推奨駐車位置決定部は、前記顔の画像から認識した前記乗車者の人物特性に基づき前記入場車両が利用すべき前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群を決定することを特徴とする。
この第6の発明に係る駐車誘導システムによれば、駐車場に入場した入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車エリアを乗車者の人物特性に基づき決定するため、当該駐車場に頻繁に来場する車両のみならず、初めて来場した車両(来場頻度が1回の車両)についても適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
また、第7の発明は、上記第6の発明において、前記人物特性には、前記乗車者について推定された性別および年齢が含まれることを特徴とする。
この第7の発明に係る駐車誘導システムによれば、乗車者の性別および年齢に基づき車両を適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
また、第8の発明は、上記第6または第7の発明において、前記商業施設の施設利用者を撮影する施設内カメラと、前記施設内カメラによって撮影された前記施設利用者の顔画像を前記顔撮影用カメラによって撮影された前記乗車者の顔画像と照合する顔照合部と、前記顔画像の照合により、前記乗車者と対応づけられた前記施設利用者を前記施設内カメラの撮影画像に基づき追跡する施設利用者追跡部とを更に備えたことを特徴とする。
この第8の発明に係る駐車誘導システムによれば、商業施設の施設利用者としての乗車者に関し、各利用エリアの利用状況を容易に把握することが可能となる。
また、第9の発明は、上記第6から第8の発明のいずれかにおいて、前記顔撮影用カメラによって撮影された前記乗車者の顔の画像は、前記入場車両の前記駐車場からの退場後または前記入場車両の前記駐車場への入場時刻から所定時間経過した後に消去されることを特徴とする。
この第9の発明に係る駐車誘導システムによれば、乗車者である特定個人の顔の画像が長期間記憶されることが防止され、システムのセキュリティを高めることが可能となる。
また、第10の発明は、上記第1から第9の発明のいずれかにおいて、前記駐車場内の異なる位置に複数配置され、当該駐車場内における前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群を撮影する駐車エリア撮影用カメラと、前記駐車エリアの画像に基づき前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群から前記入場車両を駐車可能な空き状態にある駐車スペースを検出する空き駐車スペース検出部とを更に備えたことを特徴とする。
この第10の発明に係る駐車誘導システムによれば、駐車エリア撮影用カメラによって撮影された駐車スペースまたは駐車エリアの画像に基づき、空き状態にある駐車スペースまたは駐車エリアを容易に検出することが可能となる。
また、第11の発明は、上記第1から第10の発明のいずれかにおいて、前記駐車場内において前記駐車誘導情報を表示する前記表示装置を複数備え、前記複数の表示装置の少なくとも一部は、前記駐車場内の車両入口および当該車両入口とは異なる車両走行経路にそれぞれ配置され、前記誘導情報出力部は、前記車両入口および前記車両走行経路にそれぞれ配置された表示装置により、異なる前記駐車誘導情報を出力することを特徴とする。
この第11の発明に係る駐車誘導システムによれば、車両入口から入場後に車両走行経路を移動する入場車両(乗車者)に対し、その入場車両の移動状況に応じてより適切な駐車誘導情報を表示することが可能となる。
また、第12の発明は、上記第11の発明において、前記複数の表示装置の少なくとも一部は、さらにフロア入口に配置され、前記誘導情報出力部は、前記フロア入口および当該フロア入口以外の前記車両走行経路にそれぞれ配置された表示装置により、異なる前記駐車誘導情報を出力することを特徴とする。
この第12の発明に係る駐車誘導システムによれば、フロア入口を通過して車両走行経路を移動する入場車両(乗車者)に対し、フロア入口においてそのフロアにおける全体の駐車状況を表示するとともに、車両走行経路での移動状況に応じてより適切な駐車誘導情報を表示することが可能となる。
また、第13の発明は、上記第1から第12の発明のいずれかにおいて、前記推奨駐車位置決定部は、前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を新たに決定する際に、少なくとも先行する他の車両に対して生成された駐車スペースまたは駐車スペース群の情報を含む過去情報を参照し、当該過去情報に含まれる前記他の車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群とは離れた駐車スペースまたは駐車スペース群を、前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群として決定することを特徴とする。
この第13の発明に係る駐車誘導システムによれば、入場車両は、先に入場した他の車両の駐車位置とは離れた駐車位置に誘導されるため、先に入場した他の車両の駐車動作(一時停止、後退等)によって入場車両の移動が阻害されることを回避することが可能となる。
また、第14の発明は、上記第1から第13の発明のいずれかにおいて、前記表示装置は、前記駐車場内に設置されたデジタルサイネージであることを特徴とする。
この第14の発明に係る駐車誘導システムによれば、入場車両の乗車者は、駐車誘導情報を出力するための表示装置(携帯型情報機器等)を所持する必要なく、駐車誘導情報を取得する(すなわち、駐車誘導情報に基づくデジタルサイネージの案内表示を確認する)ことが可能となる。
また、第15の発明は、複数の利用エリアを備えた商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムによる駐車誘導方法であって、前記駐車場に入場した入場車両を識別するための車両識別情報を取得するステップと、前記車両識別情報に対応づけられた前記入場車両の来場頻度を記憶するステップと、前記来場頻度に基づき前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を決定するステップと、前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群に向けて前記入場車両を誘導するための駐車誘導情報を生成し、所定の表示装置によって前記駐車誘導情報を出力するステップとを含むことを特徴とする。
この第15の発明に係る駐車誘導方法によれば、駐車場に入場した入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車エリアを当該入場車両の過去の来場頻度に基づき決定するため、対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において入場車両を適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本開示の実施形態に係る駐車誘導システム1の概要を示す構成図であり、図2は駐車誘導システム1が適用された駐車場3の一例を示す説明図であり、図3および図4はそれぞれ図2中の駐車場3のフロア(ここでは、1Fフロア)入口8に配置されたフロア入口サイネージS1および車両走行経路6に配置された場内サイネージS2の表示の一例を示す説明図であり、図5は駐車誘導システム1による駐車誘導のカテゴリの一例を示す説明図であり、図6、図7及び図8は、それぞれ駐車誘導システム1で用いるマスター管理テーブル、催事情報管理テーブル及びカテゴリ管理テーブルの一例を示す説明図である。
図1に示すように、駐車誘導システム1は、複数の利用エリア(店舗、遊技場等)を備えた商業施設2のための駐車場3において車両(自動車、バイク等)を誘導するためのシステムである。駐車誘導システム1では、管理本部4に設けられた情報処理装置(サーバ15−19)が、駐車場3および商業施設2から取得した各種情報(カメラの撮影画像等)に基づき、車両を誘導するための種々の情報処理(以下、「駐車誘導処理」という。)を実行する。なお、本実施形態では、商業施設2は、比較的大型のショッピングセンターから構成されるものとする。また、駐車場3は、ショッピングセンターに付設された複数の階層(1F−3F)を有する立体駐車場から構成されるものとする。さらに、利用エリアは、ショッピングセンター内の各店舗から構成されるものとする。一連のサーバ群の設置場所は、管理本部に限る必要はなく、所謂クラウド上に構成されてもよい。
図2に示すように、駐車誘導システム1に関し、駐車場3(ここでは、1Fフロア)には、駐車場3の車両入口5に対応して配置された入場カメラC0および入場サイネージS0と、各フロアのフロア入口(すなわち、各フロアの車両走行経路6の始端部)8に対応して配置されたフロア入口カメラC1およびフロア入口サイネージS1と、駐車場3内の車両Vの車両走行経路6(図2中の複数の矢印を参照)に沿って適当な間隔をおいて複数配置された場内カメラC2および場内サイネージS2と、駐車場3の車両出口7に対応して配置された出口カメラC3とが設けられている。なお、図2では、矢印9で示す方向に2Fフロアへの連絡通路が設けられている。また、以下では、入場カメラC0、フロア入口カメラC1、場内カメラC2及び出口カメラC3について、特段の区別の必要のない場合にはカメラCと総称する。また、入場サイネージS0、フロア入口サイネージS1及び場内サイネージS2について、特段の区別の必要のない場合にはサイネージSと総称する。
再び図1を参照して、カメラCは、通信機能を有する公知の監視カメラ(ネットワークカメラ)から構成され、LAN(Local Area Network)をなす駐車場ネットワーク11に接続され、さらに、駐車場ネットワーク11の末端に設けられた中継装置(図示せず)を介してインターネット等の広域ネットワーク13に接続可能である。後に詳述するように、カメラCで撮像された画像(動画像または静止画像)は、管理本部4におけるナンバー認識サーバ15および顔認識サーバ16等に送信され、さらに、データ記憶装置20に記憶される。なお、駐車場3におけるカメラCの数や配置については、図2に示した例に限定されず、種々の変更が可能である。
入場カメラC0は、駐車場3の車両入口5のゲート付近に設置され、駐車場3に入場する車両Vのナンバープレートを撮影するとともに、乗車者(ここでは、運転者および助手席の乗車者の少なくとも一方)の顔を撮影することが可能である。入場カメラC0は、1台のカメラに限定されず、車両のナンバープレートを撮影するナンバープレート撮影用カメラと、乗車者の顔を撮影する顔撮影用カメラとを必要に応じて個別に設置してもよい(出口カメラC3についても同様。)。
フロア入口カメラC1は、各フロアに入る車両Vのナンバープレート、乗車者の顔、及び所定の駐車エリアPaを撮影することが可能である。入場カメラC0と同様に、フロア入口カメラC1は、1台のカメラに限定されず、ナンバープレート撮影用カメラと、所定の駐車エリアを撮影する駐車エリア撮影用カメラとを個別に設置してもよい。
複数の場内カメラC2は、駐車場3内の車両走行経路6を走行する車両Vのナンバープレート、乗車者の顔、及び所定の駐車エリアPaを撮影することが可能である。入場カメラC0と同様に、場内カメラC2は、1台のカメラに限定されず、ナンバープレート撮影用カメラと、所定の駐車エリアを撮影する駐車エリア撮影用カメラとを個別に設置してもよい。ここで、「駐車エリアPa」は、所定台数(通常は1台)の車両を駐車可能なサイズを有する駐車スペースPsの集合(駐車スペース群)を含むように設定された駐車場3内の所定の領域である。駐車場3の各階層には、複数の駐車エリアPaが設けられ、なお、各駐車エリアPaを構成する駐車スペースの数(すなわち、駐車エリアのサイズ)は適宜変更することが可能である。
出口カメラC3は、駐車場3の車両出口7のゲート付近に設置され、ナンバープレート撮影用カメラとして駐車場3から退場する車両のナンバープレートを撮影することが可能である。
サイネージSは、駐車場3に入場した車両V(以下、「入場車両」という。)を適切な駐車位置(以下、「推奨駐車位置」という。)に導くための駐車場案内を乗車者に対して表示する。サイネージSは、公知のデジタルサイネージ(表示装置)であり、ここでは、液晶ディスプレイによって構成される。また、サイネージSは、通信機能を有しており、カメラCと同様に駐車場ネットワーク11に接続される。後に詳述するように、サイネージSは、案内表示用データを管理本部4におけるコンテンツサーバ17から受信する。また、車両Vが誘導される推奨駐車位置は、統括サーバ18によって決定される1以上の特定の駐車エリアPaであるが、これに限らず、1以上の特定の駐車スペースPsであってもよい。なお、駐車場3におけるサイネージSの数や配置については、図2に示した例に限定されず、さらには、サイネージSは駐車場3の設備でなく、車載のカーナビや、運転者が保有するスマートフォンやタブレット等に送信されて表示するものも含み、種々の変更が可能である。
入場サイネージS0は、駐車場3の車両入口5のゲート付近に一旦停止した車両から乗車者が視認可能な位置に設置され、対象の入場車両が推奨駐車位置に向かうための駐車場案内を表示する。後に詳述するように、推奨駐車位置は、対象の入場車両の当該商業施設の駐車場3への来場頻度(すなわち、入場した回数)に基づき決定される。
例えば、図3に示すように、1Fのフロア入口サイネージS1の表示画面23には、各フロア(ここでは、1F−3F)の駐車スペースの空き状況が表示される空き状況表示フィールド21と、推奨駐車位置に向かう入場車両のルートを示すルート表示フィールド22とが設けられている。空き状況表示フィールド21では、1Fおよび2Fのフロアに空き駐車スペースが存在し、3Fのフロアは、満車である(空き駐車スペースが存在しない)ことが示されている。
また、ルート表示フィールド22では、入場車両が現に位置する1Fフロアのマップ上に、入場車両の車両走行経路6および各駐車エリアPaが模式的に表示されている。また、ルート表示フィールド22には、車両走行経路6および各駐車エリアPaの付近に存在する店舗を示すアイコン25が表示されており、これにより、乗車者は、目的とする店舗への最短ルートとなる施設の入口10(すなわち、各フロアの適所に設けられた歩行者用の出口)により近い駐車エリアPaを容易に選択することが可能となる。さらに、ルート表示フィールド22では、各駐車エリアPaに所定の色(図3中のハッチング領域参照)が付されることにより、当該エリアの混雑状況(ここでは、空き駐車スペースの数に応じた混雑レベル)が示される。これにより、乗車者は、比較的駐車し易い駐車エリアを容易に選択することが可能となる。
再び図2を参照して、場内サイネージS2は、車両走行経路6を走行する入場車両から乗車者が視認可能な位置に設置され、対象の入場車両が推奨駐車位置に向かうための案内を表示する。
例えば、図4に示すように、1Fフロアの場内サイネージS2の表示画面30には、フロア入口サイネージS1の場合と同様に、各フロアの駐車スペースの空き状況が表示される空き状況表示フィールド31と、推奨駐車位置への入場車両のルートを示すルート表示フィールド32とが設けられている。
ここで、場内サイネージS2では、ルート表示フィールド32には、フロア入口サイネージS1のルート表示フィールド22と同様の情報が表示されるが、入場車両が現に位置する1Fフロアと、入場車両の推奨駐車位置が存在する2Fフロアとに関する複数フロアの表示がなされる点において、ルート表示フィールド22とは異なる。また、入場車両の推奨駐車位置(図4中に駐車エリアPaGで示す。)が存在する2Fフロアについては、店舗を示すアイコン25を他のフロア(ここでは、1Fフロア)に比べてより詳細に表示したり、目立つように表示したりすることが可能である。或いは、推奨駐車位置が存在するフロアのみにアイコン25を表示する構成としてもよい。なお、図示しない2Fフロアに配置される場内サイネージでは、空き状況表示フィールド31およびルート表示フィールド32には、2Fフロアおよび3Fフロアに関する情報を表示可能であるが、本実施形態では、推奨駐車位置が存在する2Fフロアのみに関する情報が表示される。
なお、駐車場3では、入場サイネージS0には、フロア入口サイネージS1および場内サイネージS2とは異なる駐車誘導情報を出力することが可能である。例えば、入場サイネージS0には、各フロアに対応する店舗一覧、駐車場全フロアにおける混雑状況、開催中の催事情報などを表示することができる。また、入場サイネージS0には、1Fフロアに入場(左折)すべきか、或いは、2F以降のフロアに移動(直進)すべきかの情報を表示することもできる。また、必要に応じて駐車場3の車両出口7のゲート付近に出口用のサイネージを設置し、退場後の車両の進行方向や、幹線道路までの推奨ルートなどの情報を表示してもよい。
また、駐車誘導システム1に関し、駐車場3の車両入口5のゲート付近には、入場する車両に対して駐車券(例えば、入場時刻および退場時刻が記録され、駐車料金の精算等に供される磁気ストライプカードであってもいいし、物理的な紙媒体等を用いず別個の車載器や運転者保有の携帯端末等と通信して同様の役割をなす仕組みでもよい)を発券する発券機35が設けられている。発券機35は、カメラCと同様に駐車場ネットワーク11に接続する通信機能を有しており、さらに、広域ネットワーク13に接続可能である。後に詳述するが、発券機35で発行された駐車券の識別情報は、管理本部4のナンバー認識サーバ15および顔認識サーバ16等に送信されることにより、入場カメラC0で撮影されたナンバープレート画像および顔画像と対応づけられ、さらにデータ記憶装置20に記憶される。なお、入場カメラC0が乗車者の顔を撮影する際には、発券機35は、乗車者に対し、顔を入場カメラC0側に向けるように、何かしら注意を促したり、音声等で案内したりしても良い。
再び図1を参照して、駐車誘導システム1に関し、商業施設2には、図示しない各店舗や、それら各店舗間を結ぶ通路の適所にそれぞれ配置された複数の施設内カメラC4が設けられている。施設内カメラC4は、駐車場3におけるカメラCと同様に、通信機能を有する公知の監視カメラから構成され、LANをなす施設ネットワーク38に接続され、さらに、施設ネットワーク38に設けられた中継装置(図示せず)を介して広域ネットワーク13に接続可能である。後に詳述するように、施設内カメラC4で撮像された画像(動画像または静止画像)は、管理本部4における顔照合サーバ19に送信され、さらにデータ記憶装置20に記憶される。なお、駐車誘導システム1の管理者は、商業施設2の内部構成に応じて商業施設2における施設内カメラC4の数や配置を決定することができる。
また、商業施設2には、各店舗におけるレジカウンタやPOS端末からの販売情報を管理するPOS(Point Of Sales)システム40が設けられている。POSシステム40は、各店舗における乗車者の利用履歴(例えば、店舗の識別情報、購入した商品情報等を含む)とともに、乗車者による各店舗での精算時に提示された駐車券の識別情報をレジカウンタやPOS端末から取得することが可能である。POSシステム40が取得した利用履歴および駐車券の識別情報は、管理本部4の統括サーバ18に送信され、さらにデータ記憶装置20に記憶される。
また、管理本部4において、ナンバー認識サーバ(車両識別情報取得部)15は、駐車場3に入場した入場車両を識別するために、カメラCによって撮影されたナンバープレートの画像を取得し、公知の文字認識技術に基づきそのナンバープレート画像から車両識別情報としてのナンバー(ここでは、4桁の一連指定番号の他、地名、分類番号、ひらがなを含む)を認識する。ナンバー認識サーバ15によって取得されたナンバーの情報は、データ記憶装置20に記憶され、各車両の識別に用いられる。したがって、駐車誘導システム1による駐車誘導処理に用いられる各車両に関する情報は、車両にナンバーに対応付けて記憶される。
マスター管理テーブルには、図6に示すように、過去に駐車場3を利用した車両に関し、車両のナンバー、乗車者の性別および年齢、最終(最新の)入場時刻および退場時刻、来場回数(全来場回数)、来場頻度(直近3ヶ月の来場回数)、駐車エリア統計(過去に利用した各駐車エリアの利用率)、利用店舗統計(過去に利用した店舗の利用率)、カテゴリ(図5参照)、入場カメラC0で撮影された顔画像の一時保管データ、滞在時間(入場時刻から退場時刻まで)等の情報が記録されている。マスター管理テーブルに含まれる全ての情報は、登録された車両のナンバーに対応づけて管理され、それら各情報は、各サーバ15−19によって適宜更新される。ナンバー認識サーバ15は、取得した入場車両のナンバーに基づき、データ記憶装置(来場頻度記憶部)20に記憶されたマスター管理テーブルにおける入場車両の来場頻度を更新する。また、ナンバー認識サーバ15は、マスター管理テーブルに登録されていない新たなナンバーが認識された(すなわち、新規の車両が入場した)場合、マスター管理テーブルに当該新規の車両を登録する。
顔認識サーバ(人物特性認識部)16は、入場カメラC0によって撮影された乗車者の顔の画像を取得し、公知の顔認識技術に基づきその顔画像から乗車者の人物特性としての性別・年齢および顔特徴を認識する。人物特性を認識する乗車者は、通常は運転者とするが、入場カメラC0により顔を撮影可能な乗車者が車内に複数存在する場合には、それぞれの人物特性を認識してもよい。顔認識サーバ16は、乗車者の顔画像およびそれに基づき取得した人物特性の情報を、車両のナンバーに対応付けることにより、マスター管理テーブルに記録する。また、店舗において買い物をして精算を行った際に駐車券の処理を行った場合には、その買い物をした客の顔画像等を、駐車券番号をキーにしてマスター管理テーブルに記録してもよい。
顔照合サーバ19(顔照合部)は、施設内カメラC4によって撮影された商業施設2(各店舗や、通路)内の画像から公知の人物検出技術に基づき施設利用者を検出する。さらに、顔照合サーバ19は、その検出した人物(施設利用者)の顔画像を抽出(取得)する。その後、顔照合サーバ19は、公知の顔照合(認証)技術に基づきその施設利用者の顔画像を、マスター管理テーブルに記録された乗車者の顔画像(入場カメラC0で撮影された顔画像)と照合する。そこで、施設利用者の顔画像が乗車者の顔画像のいずれかと一致した場合、その施設利用者の識別情報(例えば、識別番号)とその乗車者とを対応づけてマスター管理テーブルに記録する。
さらに、顔照合サーバ(施設利用者追跡部)19は、顔画像の照合によって乗車者と対応づけられた施設利用者の商業施設2内における動線を公知の人物追跡技術に基づき追跡する。そのような施設利用者の追跡は、互いに異なるエリアを撮影する複数の施設内カメラC4によって撮影された画像を利用して実行することができる。ここで、画像内の人物検出は、例えば、人体の頭部の輪郭形状に基づく頭部検出によって行うことができる。また、画像内の動線の追跡は、例えば、その人物頭部の移動ベクトルに基づき行うことができる。このように、乗車者と対応づけられた施設利用者を追跡することにより、乗車者の各店舗の利用状況を容易に把握することが可能となる。
統括サーバ(推奨駐車位置決定部)18は、入場車両に対し、マスター管理テーブルを参照し、その来場頻度に基づき駐車誘導のカテゴリ(図5参照)の1つを決定し(割り当て)、そのカテゴリに基づき推奨駐車位置(ここでは、駐車エリア)を決定する。その決定されたカテゴリは、マスター管理テーブルに記録される。また、推奨駐車位置は、データ記憶装置20に一時データとして記憶される。
また、統括サーバ(空き駐車スペース検出部)18は、推奨駐車位置の決定に際し、推奨駐車位置として仮選択された最も優先順位の高い駐車エリアのカメラCによる撮影画像を取得し、当該画像に基づき仮選択された駐車エリアが空き状態にある(すなわち、所定数以上の空き駐車スペースを含む)か否かを判定することができる。そこで、仮選択された駐車エリアが空き状態にある場合には、統括サーバ18は、当該駐車エリアを推奨駐車位置として選択し、また、仮選択された駐車エリアが空き状態にない場合には、次に優先度の高い別の駐車エリアを推奨駐車位置として仮選択することができる。なお、駐車エリアが空き状態にあるか否かの判断は、カメラCの撮影画像に基づき判断されることに限られず、他の公知の判断手段を用いても良い。
また、統括サーバ18は、入場車両が利用すべき推奨駐車位置を新たに決定する際に、少なくとも先行する他の車両に対して決定された推奨駐車位置を含む過去情報を参照し、当該過去情報に含まれる他の車両が利用すべき推奨駐車位置とは離れた駐車エリアを、推奨駐車位置として決定することができる。これにより、入場車両は、先に入場した他の車両の駐車位置とは離れた駐車位置に誘導されるため、先に入場した他の車両の駐車動作(一時停止、後退等)によって入場車両の移動が阻害されることを回避することができる。また、先行する車両が駐車してしまうことで、現在は空き駐車スペースであっても、すぐに埋まってしまい駐車できなくなってしまうことを回避できることにもなる。
図5は、入場車両の来場頻度と、その車両の運転者・乗車者が商業施設内においてどう行動しているか、及び来場時にどのエリアに駐車していたかをカテゴリ分けした図である。具体的なカテゴリ分けとしてここでは、来場頻度は、「新規(1回目)」、「時々利用」、「常連(頻繁に利用)」に分類される。また、過去の駐車場3を利用した車両の運転者、乗車者等による商業施設の利用状況は、「利用店舗・店内動線が集中」、「利用店舗・店内動線が幅広い」に分類され、さらに、それら「利用店舗・店内動線が集中」、「利用店舗・店内動線が幅広い」の各々は、「駐車エリアが集中(一致または近接)」、「駐車エリアが離散」に細分される。
統括サーバ18は、新たに車両が入場してきた際に、対象車両の来場頻度と駐車場の利用状況とに基づき、図5に示す9つのカテゴリ(A−1、B−1〜B−4、C1〜C−4)の中から、当該車両に対して1つのカテゴリを決定することができる。なお、来場頻度については、対象の車両が過去に駐車場3に入場した回数のうち対象期間(例えば、直近3ヶ月以内)における入場回数のみが考慮される。その場合、所定期間内に来場していない車両についての来場頻度は「新規(1回目)」に分類される。ただし、来場頻度の対象期間については種々の変更が可能である。
ここで、カテゴリA−1は、来場頻度に関して「新規」に該当する入場車両に適用される。この車両の運転者はこの商業施設における店舗の位置構成や、駐車エリアから店舗エリアへの出入り口の場所等について全く知らない可能性が高く、本システムとしてもその乗車者がどの店舗の利用を望んでいるのかが分からない。そこでカテゴリA−1では、乗車者の人物特性(性別・年齢)に基づき、同様の人物特性を有する乗車者(または施設利用者)の利用率の高い駐車エリアまたは利用率の高い店舗に近接した(所定の距離範囲内にある)駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。このように、推奨駐車位置を人物特性に基づき決定するため、初めて来場した車両(来場頻度が極めて低いの車両)についても一般情報としての、適切な駐車位置に誘導することが可能となる。また、乗車者の人物特性(または顔画像)を取得不能な場合には、空き駐車スペースを含む人気の(ここでは、全ての乗車者(または施設利用者)の利用率の高い)駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。なお、上記推奨駐車位置が混雑している(空き駐車スペースがないまたは少ない)場合には、上記推奨駐車位置により近い空き駐車スペースを含む駐車エリアから新たな推奨駐車位置が選択される。
また、カテゴリB−1は、来場頻度に関して「時々利用」(例えば、過去3ヶ月以内に5回以下の来場)、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が集中」かつ「駐車エリアが集中」に該当する入場車両に適用される。この車両の運転者は、この商業施設における利用目的がはっきりしていて、駐車エリアについても一定の認識があるものと想定されるので、カテゴリB−1では、その入場車両による過去の利用率のより高い駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。なお、上記推奨駐車位置が混雑している場合には、上記推奨駐車位置により近い空き駐車スペースを含む駐車エリアから新たな推奨駐車位置が選択される(カテゴリB−2、B−3も同様。)。
また、カテゴリB−2は、来場頻度に関して「時々利用」、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が集中」かつ「駐車エリアが離散」に該当する入場車両に適用される。この車両の運転者は、この商業施設における利用目的がはっきりしているが、駐車エリアと利用店舗とルート認識が低いと想定されるので、カテゴリB−2では、その入場車両の乗車者による過去の利用率のより高い店舗に近接した(所定の距離範囲内にある)駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。
また、カテゴリB−3は、来場頻度に関して「時々利用」、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が幅広い」かつ「駐車エリアが集中」に該当する入場車両に適用される。この車両の運転者は、この商業施設における利用目的は不定であるが、一定の駐車エリアからの商業施設とのルート認識は高いと想定されるので、カテゴリB−3では、その入場車両による過去の利用率の高い駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。
また、カテゴリB−4は、来場頻度に関して「時々利用」、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が幅広い」かつ「駐車エリアが離散」に該当する入場車両に適用される。この車両の運転者は、この商業施設における利用目的は不定であり、駐車エリアから商業施設へのルート認識も低いと想定されるので、カテゴリB−4では、その入場車両の駐車場3内の移動状況に応じて車両の現在位置により近い空き駐車スペースを含む駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。あるいはカテゴリA−1と同様の推奨駐車位置が選択しても良い。
また、カテゴリC−1、2、3、4は、来場頻度に関して「常連」(例えば、過去3ヶ月以内に6回以上の来場)に該当する入場車両に適用される。この車両の運転者は、この商業施設や駐車エリアの位置関係等についても熟知していると想定されるので、単なる利用推定店舗と駐車エリアの位置関係を中心とした推奨駐車場の誘導のみならず、他の情報を追加しても良い。カテゴリC−1は、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が集中」かつ「駐車エリアが集中」に該当する入場車両に適用される。カテゴリC−1では、その入場車両による過去の利用率のより高い駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択されるが、カテゴリC−1では、サイネージSに表示される駐車誘導情報には、データ記憶装置20に記憶された催事情報管理テーブルに含まれる情報が追加しても良い。
催事情報管理テーブルには、例えば図7に示すように、催事の開始日時、終了日時、催事名称、対象エリア(または店舗)、対象人物(対象となる施設利用者)、詳細情報(催事内容の詳細)等の催事に関する情報が含まれており、これらの情報は、駐車誘導システム1の管理者によって適宜入力される。なお、上記推奨駐車位置が混雑している場合には、上記推奨駐車位置により近い空き駐車スペースを含む駐車エリアから新たな推奨駐車位置が選択される(カテゴリC−3も同様。)。
また、カテゴリC−2は、来場頻度に関して「常連」、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が集中」かつ「駐車エリアが離散」に該当する入場車両に適用される。カテゴリC−2では、駐車場3内全体において、空き駐車スペースを含む駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。また、カテゴリC−2では、サイネージSに表示される駐車誘導情報には、退場時のための出口混雑予測(混雑時刻や、車両走行経路6について混雑する領域の予測を含む)が表示される。また、カテゴリC−2では、データ記憶装置20に記憶されたマスター管理テーブルに基づき、その入場車両の過去の滞在時間が長い(所定の閾値以上である)と判断された場合には、空き駐車スペースを含みかつ人気のない駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。
カテゴリC−3は、来場頻度に関して「常連」、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が幅広い」かつ「駐車エリアが集中」に該当する入場車両に適用される。カテゴリC−3では、その入場車両による過去の利用率のより高い駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。また、カテゴリC−3では、サイネージSに表示される駐車誘導情報には、データ記憶装置20に記憶された催事情報管理テーブル(図7参照)の催事情報が追加される。
また、カテゴリC−4は、来場頻度に関して「常連」、利用状況に関して「利用店舗・店内動線が幅広い」かつ「駐車エリアが離散」に該当する入場車両に適用される。カテゴリC−4では、駐車場3内全体において、空き駐車スペースを含む駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。また、カテゴリC−4では、サイネージSに表示される駐車誘導情報には、退場時のための出口混雑予測が表示される。また、カテゴリC−4では、マスター管理テーブル(図6参照)に基づき、その入場車両の過去の滞在時間が長い(所定の閾値以上である)と判断された場合には、空き駐車スペースを含みかつ人気のない駐車エリアから優先的に推奨駐車位置が選択される。
なお、上記の複数のカテゴリ(A−1、B1−B4、C1−C4)は、データ記憶装置20に記憶されたカテゴリ管理テーブル(図8参照)で管理され、各カテゴリの分類数や、それに属する条件(来場頻度および駐車場3の利用状況に関する指標やその大きさ)は、駐車誘導システム1の管理者によって適宜変更することが可能である。
また、コンテンツサーバ(誘導情報出力部)17は、統括サーバ18によって決定されたカテゴリ及び推奨駐車位置に基づき案内表示用データ(ここでは、画像データ)を生成し、その情報をサイネージ(表示装置)Sに出力(配信)する。なお、コンテンツサーバ17は、サイネージSに限らず、例えば、乗車者が所有する通信機能を備えた携帯型情報機器50(例えば、携帯電話機(スマートフォン)、タブレットPC、PDA等)や、車両に搭載された表示装置(例えば、カーナビゲーションシステムのモニタ)に案内表示用データを表示させることもできる。
また、統括サーバ18は、入場車両およびその乗車者の少なくとも一方に関し、商業施設の利用履歴を車両ナンバーに対応づけてマスター管理テーブルに記憶する。商業施設の利用履歴には、入場車両の過去の駐車場3の利用履歴(例えば、駐車スペースまたは駐車エリアの利用率)と、施設利用者としての乗車者の各店舗の利用履歴(例えば、各店舗の利用率)との少なくとも一方が含まれる。統括サーバ18は、推奨駐車位置の決定に際し、商業施設の利用履歴を利用することが可能である。これにより、駐車場3内において入場車両をより適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
また、統括サーバ(利用エリア決定部)18は、各店舗において施設利用者としての乗車者が提示した駐車券の提示履歴に基づき乗車者が利用した店舗を決定することができる。したがって、統括サーバ18は、店舗における駐車券の提示を乗車者による店舗の利用履歴としてデータ記憶装置(利用履歴記憶部)20に記憶されたマスター管理テーブルに記録することができる。これにより、乗車者が利用した店舗を駐車券の提示履歴に基づきより確実に特定することが可能となる。このように、統括サーバ18は、上述のように来場頻度に基づき入場車両が利用すべき推奨駐車位置を決定する推奨駐車位置決定部として機能する一方、駐車券の提示履歴に基づき乗車者が利用した利用エリアを決定する利用エリア決定部として機能することが可能である。
なお、駐車誘導システム1における駐車場3、商業施設2及び管理本部4の各構成要素の間のネットワーク接続の形態は、上述の例に特に限定されるものではなく、例えば、それらの構成要素を公知の通信ケーブルによって直接接続してもよい。また、各構成要素の間で実行される通信は、有線通信に限らず無線通信でもよい。
また、管理本部4における各サーバ15―19で実行される各種の情報処理は、上述の例に限定されず、代替可能な他のサーバ等において実行することが可能である。例えば、各サーバ15―19の全ての処理を統括サーバ18が実行する構成としてもよい。また、ナンバー認識サーバ15や、顔認識サーバ16が実行する情報処理の少なくとも一部をカメラCで実行する構成としてもよい。さらに、顔照合サーバ19が実行する情報処理の一部を施設内カメラC4で実行する構成としてもよい。
図9は、本開示の実施形態に係る統括サーバ18のハードウエアの概要を示す構成図である。統括サーバ18は、公知のハードウエアを備えたサーバ装置からなり、所定の制御プログラムに基づき駐車誘導処理を統括的に実行するプロセッサ51、このプロセッサ51のワークエリア等として機能する揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)52、プロセッサ51が実行する制御プログラムやデータを格納する不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)53、統括サーバ18をLANからなる管理ネットワーク54(図1参照)に接続するためのネットワークアダプタからなるネットワークインタフェース(I/F)55等が、それぞれ入出力バス56に接続された構成を有している。また、統括サーバ18には、周辺機器として、キーボード及びマウス等の入力デバイスである入力装置57、モニタ58、ならびにHDDやフラッシュメモリ等のストレージからなる外部記憶装置59などを付設可能である。なお、ナンバー認識サーバ15、顔認識サーバ16、コンテンツサーバ17及び顔照合サーバ19についても統括サーバ18と同様に構成することが可能である。
図10は本開示の実施形態に係る駐車誘導システム1による車両入場処理の概要を示すフロー図であり、図11、図12及び図13は、それぞれ駐車誘導システム1で用いる駐車エリア管理テーブル、人物特性管理テーブル及び駐車傾向管理テーブルの一例を示す説明図である。
図10示すように、駐車場3の車両入口5のゲート(または発券機35)において車両の入場が検出されると(ST101)、入場カメラC0によって車両のナンバープレートおよび乗車者の顔が撮影される(ST102)。そこで、ナンバー認識サーバ15は、ナンバープレート画像の読取(ここでは、ナンバープレート画像に基づくナンバーの認識を含む)処理を実行し、また、顔認識サーバ16は、顔画像の読取(ここでは、顔画像に基づく乗車者の人物特性の認識を含む)処理を実行する(ST103)。
そこで、ナンバー認識サーバ15は、ナンバーの読み取りが可能である場合(ST104:Yes)、読み取ったナンバーをマスター管理テーブル(図6参照)における過去に来場した車両のナンバーと照合する(ST105)。そこで、読み取ったナンバーと過去の車両のナンバーとが一致した場合(ST106:Yes)、ナンバー認識サーバ15および顔認識サーバ16は、マスター管理テーブルにおける該当車両の各データ(ナンバー情報、来場頻度、最終入場時刻等)を更新する(ST107)。この場合、ステップST103において顔画像が正常に読み取られた場合には、当該顔画像もマスター管理テーブルに記録される。
続いて、統括サーバ18は、マスター管理テーブルおよびカテゴリ管理テーブルの情報を参照することにより、入場車両に対するカテゴリ(図5参照)を決定し、さらに、そのカテゴリに基づき推奨駐車位置(駐車エリア)を決定する(ST108)。ここでは、カテゴリとして、カテゴリB1−B4、C1−C4のうちのいずれかが選択される。
この場合、駐車エリア管理テーブル(図11参照)によって各駐車エリアとその空き状況を確認(すなわち、駐車エリアを撮影する)するためのカメラCとが対応付けられており、推奨駐車位置の候補となる駐車エリアに対応するカメラCの撮影画像から、周知の画像認識処理技術に基づき各駐車スペースにおける車両の有無を判定することにより、空き駐車スペースの数を取得することができる。このように、駐車誘導システム1では、カメラCによって撮影された駐車エリアの画像に基づき、空き状態にある駐車スペースまたは駐車エリアを容易に検出することが可能となる。なお、公知のセンサ(駐車スペースに駐車された車両を検出するセンサ)を各駐車スペースに設置し、統括サーバ18がそのセンサの検出情報に基づき各駐車スペースにおける車両の有無を判定することも可能である。
その後、コンテンツサーバ17は、ステップST108で決定されたカテゴリ及び推奨駐車位置に基づき、駐車誘導情報(ここでは、駐車案内画像)を生成し、その駐車誘導情報をサイネージSに配信することにより、サイネージSにおいて案内表示を行わせることができる(ST109)。
一方、ステップST106において、読み取ったナンバーと過去の車両のナンバーとが一致しない場合(No)、ナンバー認識サーバ15は、読み取ったナンバーをマスター管理テーブルに新規に登録する(ST110)。その後、統括サーバ18は、ステップST108と同様に、入場車両に対するカテゴリを決定し、さらに、そのカテゴリに基づき推奨駐車位置(駐車エリア)を決定する(ST112)。ここでは、カテゴリとして、カテゴリA1が選択される。
また、ステップST104において、ナンバーの読み取りが不能である場合(No)、顔認識サーバ16によって顔画像が正常に読み取れたとき(ST114:Yes)には、統括サーバ18は、マスター管理テーブルの情報を参照することにより、入場車両に対するカテゴリ(図5参照)を決定し、さらに、カテゴリに基づき推奨駐車位置(駐車エリア)を決定する(ST115)。ここでは、カテゴリとして、カテゴリA−1が選択され、統括サーバ18は、人物特性管理テーブル(図12参照)に含まれる乗車者の人物特性に関する情報を参照することにより、その乗車者の特性に近い来場者に人気の駐車エリアまたは人気の店舗に近接した駐車エリアから優先的に推奨駐車位置として選択する。また、単に年齢・性別という人物特性だけでなく、平日なのか休日なのか、どういう時間帯なのか、更には晴、雨といった天候に応じて、よく使用される駐車エリアを管理し、これを推奨駐車位置としても良い。
人物特性管理テーブルには、過去の施設利用者の実績に基づき、施設利用の曜日、時間帯、天候、施設利用者の年齢、性別、傾向分析(各利用エリアの人気を示す利用率)の情報が含まれる。なお、図12では、利用エリアとして駐車エリアのみが示されているが、人物特性管理テーブルには、利用エリアを各店舗とした場合の情報も含まれる。
その後、コンテンツサーバ17は、ステップST114で決定されたカテゴリに基づき、ステップST109と同様に、サイネージSにおいて案内表示を行わせることができる(ST116)。
一方、ステップST114において、顔画像が正常に読み取れない場合(No)、統括サーバ18は、ステップST115と同様に、入場車両に対するカテゴリを決定し、さらに、カテゴリに基づき推奨駐車位置(駐車エリア)を決定する(ST117)。ここでは、カテゴリとして、カテゴリA−1が選択されるが、乗車者の人物特性(または顔画像)を取得不能なため、統括サーバ18は、駐車傾向管理テーブル(図13参照)に含まれる過去の他の車両による駐車傾向の情報参照することにより、空き駐車スペースを含む人気の駐車エリアから優先的に推奨駐車位置として選択する。この駐車傾向管理テーブルには、過去の車両の実績に基づき、駐車場利用の曜日、時間帯、天候、傾向分析(各駐車エリアの人気を示す利用率)の情報が含まれる。
その後、コンテンツサーバ17は、ステップST117で決定されたカテゴリに基づき、ステップST109と同様に、サイネージSにおいて案内表示を行わせることができる(ST118)。
このように、駐車誘導システム1によれば、駐車場3に入場した入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車エリアを当該入場車両の過去の来場頻度に基づき決定するため、対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において入場車両を適切な駐車位置に誘導することが可能となる。
図14は本開示の実施形態に係る駐車誘導システム1による場内誘導処理の概要を示すフロー図であり、図15は駐車誘導システム1で用いるトランザクションテーブルの一例を示す説明図である。
図14示すように、場内カメラC2のいずれかで撮影されたナンバープレートの画像について、ナンバー認識サーバ15によるナンバーの読取がなされると(ST201:Yes)、統括サーバ18は、マスター管理テーブルの情報を参照することにより、上述の車両入場処理によって決定されたカテゴリおよび推奨駐車位置を特定する(ST202)。コンテンツサーバ17は、ステップST202で決定されたカテゴリ及び推奨駐車位置に基づき、駐車誘導情報を生成し、場内サイネージS2において案内表示を行わせることができる(ST203)。
一方、場内カメラC2のいずれかでナンバー認識サーバ15によるナンバーの読取がなされない場合(ST201:No)には、統括サーバ18は、車両の車両走行経路6の上流側に設置された他の場内カメラC2でナンバーの読取がなされてから所定時間経過したか(経過時間が所定の閾値を超えたか)否かを判定する(ST204)。
そこで、所定時間が経過したと判定された場合(ST204:Yes)、統括サーバ18は、駐車エリアを特定する(ST205)。より詳細には、統括サーバ18は、ナンバーを撮影しない(ナンバーの読み取りがなされない)当該場内カメラC2とその上流側で該当車両のナンバーを撮影した(ナンバーの読み取りがなされた)他の場内カメラC2(またはフロア入口カメラC1)との間に位置する駐車エリアに入場車両が駐車されたと推定する。その後、統括サーバ18は、その推定した駐車エリアと、駐車時刻(現在時刻)の情報を、車両ナンバー、乗車者の年齢・性別、場内カメラC2の識別情報(ここでは、設置位置)、車両の通過時刻、カテゴリ等と共にデータ記憶装置20内のトランザクションテーブル(図15参照)に記録する(ST206)。トランザクションテーブルには、入場車両が駐車場3に入場後から退場するまでの各情報が適宜記録される。
図16は本開示の実施形態に係る駐車誘導システムによる乗車者の商業施設内における行動記録処理の概要を示すフロー図である。顔照合サーバ19は、施設内カメラC4のいずれかで撮影された施設利用者の顔の画像について読み取ると(ST301:Yes)、その読み取った顔画像から性別および年齢を判定する(ST302)。さらに、顔照合サーバ19は、ステップST301で読み取った顔画像を、データ記憶装置20(マスター管理テーブル)に記憶されている入場カメラC0によって撮影された乗車者の入場時の顔画像と照合し(ST303)、一致する顔画像が存在する場合(Yes)には、当該施設利用者の通過位置(撮影した施設内カメラC4の位置)および通過時刻(撮影時刻)をマスター管理テーブルに記録する(ST304)。
一方、ステップST303において、施設利用者の顔の画像に一致する乗車者の顔画像が存在しない場合(No)、顔照合サーバ19は、該施設利用者の通過位置および通過時刻を集団データ(すなわち、駐車場3を利用せずに商業施設2のみを利用する施設利用者のデータ)として、データ記憶装置20に記憶し(ST305)、その施設内カメラC4によって撮影された顔画像を削除(消去)する(ST306)。これにより、施設利用者である特定個人の顔の画像が長期間記憶されることが防止される。なお、集団データは、例えば、人物特性管理テーブルにおいて各店舗の人気を示す利用率のデータとして利用することが可能である。
図17は本開示の実施形態に係る駐車誘導システム1による両退場処理の概要を示すフローである。駐車場3の車両出口7のゲート(または精算機71)において車両の入場が検出されると(ST401)、ナンバー認識サーバ15は、出口カメラC3で撮影された画像からナンバーの読み取りが可能であるか否かを判定する(ST402)。そこで、ナンバーの読み取りが可能である場合(ST402:Yes)、ナンバー認識サーバ15は、当該読み取られたナンバーの車両に関し、退場時刻をマスター管理テーブルに記録し、また、マスター管理テーブルに記録された顔画像のデータを削除する(ST403)。これにより、乗車者である特定個人の顔の画像が長期間記憶されることが防止される。
一方、ステップST402において、ナンバーの読み取りが不能の場合(No)には、ステップST404に進む。統括サーバ18は、各入場車両について入場時刻からの経過時間を管理しており、入場から所定時間が経過した(経過時間が所定の閾値を超えた)と判断すると(ST404:Yes)、退場推定処理を実行する(ST405)。この退場推定処理では、該当車両についての最終退場時刻がマスター管理テーブルに記録され、また該当車両の乗車者の顔画像のデータがマスター管理テーブルから削除される。また、ナンバー読取に係わらず、退場した駐車券に基づいて、退場処理を行っても良い。
以上、本開示を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本開示はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、本開示に係る駐車誘導システムは、ショッピングセンターの駐車場に限らず、任意の商業施設の駐車場に適用することが可能である。
本開示に係る駐車誘導システムおよび駐車誘導方法は、対象となる駐車場への過去の来場頻度に応じて、当該駐車場内において車両を適切な駐車位置に誘導可能とし、複数の利用エリア(店舗、遊技場等)を備えた商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムおよび駐車誘導方法などとして有用である。
1 駐車誘導システム
2 商業施設
3 駐車場
4 管理本部
5 車両入口
6 車両走行経路
7 車両出口
11 駐車場ネットワーク
13 広域ネットワーク
15 ナンバー認識サーバ(車両識別情報取得部)
16 顔認識サーバ(人物特性認識部)
17 コンテンツサーバ(誘導情報出力部)
18 統括サーバ(推奨駐車位置決定部、利用エリア決定部)
19 顔照合サーバ(顔照合部、施設利用者追跡部)
20 データ記憶装置(来場頻度記憶部、利用履歴記憶部)
21 空き状況表示フィールド
22 ルート表示フィールド
25 アイコン
31 空き状況表示フィールド
32 ルート表示フィールド
35 発券機
38 施設ネットワーク
40 POSシステム
50 携帯型情報機器(表示装置)
71 精算機
C0 入場カメラ
C1 フロア入口カメラ
C2 場内カメラ
C3 出口カメラ
C4 施設内カメラ
Pa 駐車エリア
Ps 駐車スペース
S0 入場サイネージ(表示装置)
S1 フロア入口サイネージ(表示装置)
S2 場内サイネージ(表示装置)
V 車両
2 商業施設
3 駐車場
4 管理本部
5 車両入口
6 車両走行経路
7 車両出口
11 駐車場ネットワーク
13 広域ネットワーク
15 ナンバー認識サーバ(車両識別情報取得部)
16 顔認識サーバ(人物特性認識部)
17 コンテンツサーバ(誘導情報出力部)
18 統括サーバ(推奨駐車位置決定部、利用エリア決定部)
19 顔照合サーバ(顔照合部、施設利用者追跡部)
20 データ記憶装置(来場頻度記憶部、利用履歴記憶部)
21 空き状況表示フィールド
22 ルート表示フィールド
25 アイコン
31 空き状況表示フィールド
32 ルート表示フィールド
35 発券機
38 施設ネットワーク
40 POSシステム
50 携帯型情報機器(表示装置)
71 精算機
C0 入場カメラ
C1 フロア入口カメラ
C2 場内カメラ
C3 出口カメラ
C4 施設内カメラ
Pa 駐車エリア
Ps 駐車スペース
S0 入場サイネージ(表示装置)
S1 フロア入口サイネージ(表示装置)
S2 場内サイネージ(表示装置)
V 車両
Claims (15)
- 複数の利用エリアを備えた商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムであって、
前記駐車場に入場した入場車両を識別するための車両識別情報を取得する車両識別情報取得部と、
前記車両識別情報に対応づけられた前記入場車両の来場頻度を記憶する来場頻度記憶部と、
前記来場頻度に基づき前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を決定する推奨駐車位置決定部と、
前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群に向けて前記入場車両を誘導するための駐車誘導情報を生成し、所定の表示装置によって前記駐車誘導情報を出力する誘導情報出力部と
を備えたことを特徴とする駐車誘導システム。 - 前記駐車場を過去に利用した車両および当該車両の乗車者の少なくとも一方に関し、前記商業施設の利用履歴を前記車両識別情報に対応づけて記憶する利用履歴記憶部を更に備え、
前記推奨駐車位置決定部は、前記利用履歴に基づき前記入場車両が利用すべき前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群を決定することを特徴とする請求項1に記載の駐車誘導システム。 - 前記商業施設の利用履歴は、前記車両が利用した前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群および前記乗車者が利用した前記利用エリアの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項2に記載の駐車誘導システム。
- 前記入場車両の乗車者に対して駐車券を発券する発券機と
前記利用エリアにおける前記駐車券の提示履歴に基づき前記乗車者が利用した利用エリアを決定する利用エリア決定部と
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の駐車誘導システム。 - 前記入場車両のナンバープレートを撮影するナンバープレート撮影用カメラを備え、
前記車両識別情報取得部は、前記車両識別情報の少なくとも一部として前記ナンバープレートの画像から認識したナンバーを取得することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の駐車誘導システム。 - 前記入場車両の乗車者の顔を撮影する顔撮影用カメラと、
前記顔の画像から前記乗車者の人物特性を認識する人物特性認識部と
を備え、
前記推奨駐車位置決定部は、前記顔の画像から認識した前記乗車者の人物特性に基づき前記入場車両が利用すべき前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群を決定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の駐車誘導システム。 - 前記人物特性には、前記乗車者について推定された性別および年齢が含まれることを特徴とする請求項6に記載の駐車誘導システム。
- 前記商業施設の施設利用者を撮影する施設内カメラと、
前記施設内カメラによって撮影された前記施設利用者の顔画像を前記顔撮影用カメラによって撮影された前記乗車者の顔画像と照合する顔照合部と、
前記顔画像の照合により、前記乗車者と対応づけられた前記施設利用者を前記施設内カメラの撮影画像に基づき追跡する施設利用者追跡部と
を更に備えたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の駐車誘導システム。 - 前記顔撮影用カメラによって撮影された前記乗車者の顔の画像は、前記入場車両の前記駐車場からの退場後または前記入場車両の前記駐車場への入場時刻から所定時間経過した後に消去されることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の駐車誘導システム。
- 前記駐車場内の異なる位置に複数配置され、当該駐車場内における前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群を撮影する駐車エリア撮影用カメラと、
前記駐車エリアの画像に基づき前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群から前記入場車両を駐車可能な空き状態にある駐車スペースを検出する空き駐車スペース検出部と
を更に備えたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の駐車誘導システム。 - 前記駐車場内において前記駐車誘導情報を表示する前記表示装置を複数備え、
前記複数の表示装置の少なくとも一部は、前記駐車場内の車両入口および当該車両入口とは異なる車両走行経路にそれぞれ配置され、
前記誘導情報出力部は、前記車両入口および前記車両走行経路にそれぞれ配置された表示装置により、異なる前記駐車誘導情報を出力することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の駐車誘導システム。 - 前記複数の表示装置の少なくとも一部は、さらにフロア入口に配置され、
前記誘導情報出力部は、前記フロア入口および当該フロア入口以外の前記車両走行経路にそれぞれ配置された表示装置により、異なる前記駐車誘導情報を出力することを特徴とする請求項11に記載の駐車誘導システム。 - 前記推奨駐車位置決定部は、前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を新たに決定する際に、少なくとも先行する他の車両に対して生成された駐車スペースまたは駐車スペース群の情報を含む過去情報を参照し、当該過去情報に含まれる前記他の車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群とは離れた駐車スペースまたは駐車スペース群を、前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群として決定することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の駐車誘導システム。
- 前記表示装置は、前記駐車場内に設置されたデジタルサイネージであることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の駐車誘導システム。
- 複数の利用エリアを備えた商業施設用の駐車場において車両を誘導する駐車誘導システムによる駐車誘導方法であって、
前記駐車場に入場した入場車両を識別するための車両識別情報を取得するステップと、
前記車両識別情報に対応づけられた前記入場車両の来場頻度を記憶するステップと、
前記来場頻度に基づき前記入場車両が利用すべき駐車スペースまたは駐車スペース群を決定するステップと、
前記駐車スペースまたは前記駐車スペース群に向けて前記入場車両を誘導するための駐車誘導情報を生成し、所定の表示装置によって前記駐車誘導情報を出力するステップと
を含むことを特徴とする駐車誘導方法。
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