JP6966287B2 - 雨水排水システム - Google Patents

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Description

本発明は雨水排水システムに係り、特に、法面における雨水を排水するものに関する。
従来、道路建設や宅地造成などに伴う切土や盛土により形成される人工的な斜面である法面では、とくに法面が大型化した場合において、例えば特許文献1に示されるような雨水から法面を保護するための雨水排水システムが知られている。
上記特許文献1に示される雨水排水システムでは、法面の高さ方向をほぼ水平に区分する小段部が設けられるとともに、その小段部には横方向排水溝が設けられ、さらに、その横方向排水溝に交差するように縦方向排水溝が設けられている。したがって、横方向排水溝よりも上方に位置する法面に降り注いだ雨水はその横方向排水溝に受け入れられる。そして、受け入れられた雨水は、縦方向排水溝に導かれて法面の下方に位置する法尻に排出される。
特開2016−156270号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示される従来の雨水排水システムでは、いわゆる集中豪雨で極地的な大雨などの想定以上の雨が降った場合は、コンクリート製のU字溝からなる横方向排水溝や縦方向排水溝における排水処理能力を超えて溢れてしまい、法面に雨水が浸透してしまうおそれがあった。また、これら排水設備そのものの老朽化に伴う処理能力の低下によっても、法面に雨水が浸透してしまうおそれがあった。
そこで、上述の問題点を解決するために、法面排水設備の改修や、横方向排水溝及び縦方向排水溝の処理能力の増強を図るために、既設のものよりも大型のU字溝に取り替えることも考えられる。しかしながら、U字溝はコンクリート製の重量物であるので、材料搬入や施工が困難であり、作業効率が低下するという新たな課題が発生してしまう。しかも、新たな法面を施工する際には材料や施工機材の搬入用の道路などを容易に設けることができたが、改修工事にあたっては搬入用の道路を容易に設けられないケースが多く、その点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、且つ容易な施工により、既設の法面の排水処理能力を増大させることができる雨水排水システムを提供することを目的としている。
本発明に係る雨水排水システムは、上記目的を達成するために、法面の排水溝に受け入れられた雨水や路面上を流れる雨水を、前記法面に設けられた排水溝に導いて法尻に排出する既設の排水設備に設けられる雨水排水システムであって、雨水を一時貯留する貯留部と、前記貯留部内に設けられたサイフォン誘発器と、上端部が前記サイフォン誘発器に接続されるとともに、下端部が法尻に位置する排水管と、を備えていることを特徴としている。
本発明に係る雨水排水システムでは、雨水を一時貯留する貯留部に入れ、その貯留部内の雨水を、上端部がサイフォン誘発器に接続された排水管を用いてサイフォン作用により効率よく法尻に排水することができる。つまり、本発明では、サイフォン式の排水管内でサイフォン現象を発生させることにより、管内を自然流下させて排水するときよりも高流速にでき、かつ排水処理能力を増加させて効率よく排水することができる。これにより、豪雨の場合であっても法面の小段部に設けられている横方向排水溝から雨水が溢れ出ることがなく、雨水が法面に浸透することを効果的に抑制することができる。
また、本発明の雨水排水システムは、配管を主体とした簡単な構成であり、施工する際には従来のようなU字溝等の重量物を運搬する作業が不要となり、容易に、かつ低コストで施工を行うことができる。
さらに、本発明では、サイフォン式の排水管を採用することで、高流速、かつ排水処理量を増加できるので、排水管の口径を小さくできる利点もある。
また、本発明に係る雨水排水システムは、法面の排水溝に受け入れられた雨水や路面上を流れる雨水を、前記法面に設けられた排水溝に導いて法尻に排出する既設の排水設備に設けられる雨水排水システムであって、前記排水溝内を流れる雨水を一時貯留する貯留部と、上端部が前記貯留部に接続されるとともに、下端部が法尻に位置し、途中部分に傾斜方向又は鉛直方向に向けて配置された封水発生部を有する排水管と、前記封水発生部に設けられたサイフォン誘発器と、を備えていることを特徴としている。
本発明に係る雨水排水システムでは、雨水を上端部が貯留部に接続されるとともに途中部分の封水発生部にサイフォン誘発器を接続した排水管を用いてサイフォン作用により効率よく法尻に排水することができる。つまり、本発明では、サイフォン誘発器として、例えば排水管の封水発生部の内面に突起を設けたり、内面を縮径することによってサイフォン現象を起こすものを採用でき、このようなサイフォン式の排水管内でサイフォン現象を発生させることにより、管内を自然流下させて排水するときよりも高流速にでき、かつ排水処理能力を増加させて効率よく排水することができる。これにより、豪雨の場合であっても法面の小段部に設けられている横方向排水溝から雨水が溢れ出ることがなく、雨水が法面に浸透することを効果的に抑制することができる。
また、本発明の雨水排水システムは、配管を主体とした簡単な構成であり、施工する際には従来のようなU字溝等の重量物を運搬する作業が不要となり、容易に、かつ低コストで施工を行うことができる。
さらに、本発明では、サイフォン式の排水管を採用することで、高流速、かつ排水処理量を増加できるので、排水管の口径を小さくできる利点もある。
そして、本発明に係る雨水排水システムは、前記排水管のうち少なくとも一部が地中に埋設されていることを特徴としていてもよい。
本発明に係る雨水排水システムでは、排水管のうち傾斜方向又は鉛直方向に向けて配置される部分(封水発生部)における地上に配置される部分を少なくすることができるため、地上で封水発生部を支持する支持具やこの支持具を固定する基礎等の支持構造を簡単な構成とする、あるいは省略することができる。
また、本発明では、排水管の傾斜部分又は鉛直部分が埋設されるので、水平方向に埋設する場合に比べて掘削土量を削減することができる。
さらに、本発明では、埋設部分の排水管を紫外線から保護することでき、排水管の耐久性を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る雨水排水システムは、前記貯留部には、流入する雨水に混じる不要物を取り除くためのフィルタが設けられていることが好ましい。
このような構成とすることで、貯留部の雨水がサイフォン誘発器に流入する前に、フィルタで雨水に混じる葉っぱ等の不要物を取り除くことができる。そのため、雨水のみがサイフォン誘発器に流れ込むので、サイフォン誘発器の詰まりを抑制することができ、安定的にサイフォンを誘発することができる。
また、本発明に係る雨水排水システムは、前記貯留部、前記排水管及び前記サイフォン誘発器のうち少なくとも1つは、樹脂製であることを特徴としている。
この場合には、貯留部、排水管及びサイフォン誘発器のうち少なくとも1つの部材が軽量な樹脂製であるから、施工性を向上させることができる。
さらに、本発明に係る雨水排水システムは、前記排水管は、耐光性を有する樹脂管路であることを特徴としていてもよい。
本発明に係る雨水排水システムでは、排水管を屋外で長期にわたって使用することが可能となり、排水管路を地表面に設置することができる。そのため、地中に埋設する場合に比べて法面における掘削作業を減らすことができ、施工を容易に行うことができる。
本発明の雨水排水システムによれば、簡単な構成で、且つ容易な施工により、既設の法面の排水処理能力を増大させることができる。
本発明の一実施の形態による雨水排水システムの模式図である。 本発明の他の実施の形態による雨水排水システムの模式図である。 図1の変形例による雨水排水システムの模式図である。 図2の変形例による雨水排水システムの模式図である。 本発明の第1の実施例による雨水排水システム概略構成図である。 図5に示すX1−X1線断面図である。 本発明の第2の実施例による雨水排水システム概略構成図である。 図7に示すX2−X2線断面図である。 本発明の第3の実施例による雨水排水システム概略構成図である。 図9に示すX3−X3線断面図である。 本発明の第4の実施例による雨水排水システム概略構成図である。 本発明の第5の実施例による雨水排水システム概略構成図である。 本発明の第6の実施例による雨水排水システム概略構成図である。 図13に示すX4−X4線断面図である。 本発明の第7の実施例による雨水排水システム概略構成図である。
[本発明の一実施の形態による雨水排水システム]
以下、本発明の一実施の形態による雨水排水システムの実施の形態について、図1の模式図を用いて説明する。なお、具体的な実施例については後述する。
この一実施の形態による雨水排水システム1は、山の一部を切土して道路を設ける際に形成される法面Sに設置されている。
この法面Sには、高さ方向を複数段(図1では三段)に区分され、互いに高さ方向に所定の間隔を保って設けられた略水平の小段部Bが設けられている。
また、法面Sには、小段部Bのそれぞれにコンクリート製のU字溝からなる横方向排水溝20Aと、これら横方向排水溝20Aを上下方向に接続するコンクリート製のU字溝からなる縦方向排水溝20Bと、を有する既設の排水設備が設けられている。
この既設の排水設備では、法尻(最下段)の小段部Bを除いた小段部Bに流れてきた雨水が横方向排水溝20Aに受け入れられて横方向にそれぞれ流れ、集水桝2(貯留部)を介して縦方向排水溝20Bに流れ込むように構成されている。そして、縦方向排水溝20Bに流れ込んだ雨水は落下し、法尻において法尻排水部(最下段の集水枡2)と合流して排出される。
雨水排水システム1は、最上段の小段部Bに位置する横方向排水溝20Aに設けられ、横方向排水溝20A内を流れる雨水を一時貯留する前記集水枡2と、集水枡2内に設けられたサイフォン誘発器10Aと、上端部11aがサイフォン誘発器10Aに接続されるとともに、下端部11bが法尻の小段部Bに位置する横方向排水溝20A(集水枡2)に接続される排水管11と、を備えている。これにより、最上段の小段部Bの横方向排水溝20Aに受け入れられた雨水が、集水枡2を介して上端部11aにサイフォン誘発器10Aを備えた排水管11によって法尻まで排出できる。
サイフォン誘発器10Aを備えたサイフォン式の排水管11は、管内でサイフォン現象を発生させることにより、管内を自然流下させて排水するときよりも高流速にでき、かつ排水処理能力を増加させて効率よく排水することができる。
これにより、豪雨の場合であっても法面Sの小段部Bに設けられている横方向排水溝20Aから雨水が溢れ出ることがなく、雨水が法面Sに浸透するのを効果的に抑制することができる。
このような本実施の形態の雨水排水システム1を採用することにより、最上段の小段部Bに位置する集水桝2内に流入する雨水の多くが排水管11により法尻まで排水されるので、最上段に設けられる縦方向排水溝20B内を流れる雨水の排水量は大幅に減少することになる。つまり、上から2段目の小段部Bの集水枡2には、主に横方向排水溝20Aに流れ込む雨水が流入されることとなり、最上段と上から2段目の小段部Bに配設される縦方向排水溝20B内を流れる雨水が合流しないため、2段目の小段部Bから下方に延びる縦方向排水溝20B内を流れる排水量が減少される。
なお、本実施の形態では最上段の小段部Bからの排水を示しているが、最上段から2段目、3段目など別の高さの小段部Bからの排水としてもよく、また、雨水排水システム1は同じ段もしくは、異なる段で複数連としてもよい。
また、本実施の形態の雨水排水システム1は、配管(排水管11)を主体とした簡単な構成であり、施工する際には従来のようなU字溝等の重量物を運搬する作業が不要となり、容易に、かつ低コストで施工を行うことができる。
さらに、本実施の形態では、サイフォン式の排水管11を採用することで、高流速、かつ排水処理量を増加できるので、排水管11の口径を小さくできる利点もある。
[本発明の他の実施の形態に係る雨水排水システム]
図2は、本発明の他の実施の形態による雨水排水システム1Bの模式図を示している。この雨水排水システム1Bにおいて、図1を用いて説明した一の実施の形態による雨水排水システム1と異なる点は、図1では排水管11の上端部11aにサイフォン誘発器10Aを備えているが、本雨水排水システム1Bでは、排水管11の途中にサイフォン誘発器10Bが備えられている。
雨水排水システム1Bは、最上段の小段部Bに位置する横方向排水溝20Aに設けられ、横方向排水溝20A内を流れる雨水を一時貯留する集水枡2と、上端部11aが集水枡2に接続されるとともに、下端部11bが法尻の小段部Bに位置し、途中部分に傾斜方向又は鉛直方向(図2では傾斜方向が記載)に向けて配置された封水発生部11Aを有する排水管11と、封水発生部11Aに設けられたサイフォン誘発器10Bと、を備えている。
サイフォン誘発器10Bとして、例えば排水管の封水発生部11Aの内面に突起を設けたり、封水発生部11Aの内面を縮径することによってサイフォン現象を起こす周知のサイフォン誘発器を採用できる。
このように、排水管11の途中にサイフォン誘発器10Bが備えられているときは、サイフォン誘発器10Bが設けられている位置よりも上の排水管11内の水を利用して効率よくサイフォンを誘発することができる。
本実施の形態の雨水排水システム1Bでは、法面Sの小段部Bに設けられている横方向排水溝20Aに受け入れられた雨水を、上端部11aが集水枡2に接続されるとともに途中部分の封水発生部11Aにサイフォン誘発器10Bを接続した排水管11を用いてサイフォン作用により効率よく法尻に排水することができる。つまり、本実施の形態では、サイフォン式の排水管11内でサイフォン現象を発生させることにより、管内を自然流下させて排水するときよりも高流速にでき、かつ排水処理能力を増加させて効率よく排水することができる。これにより、豪雨の場合であっても法面Sの小段部Bに設けられている横方向排水溝20Aから雨水が溢れ出ることがなく、雨水が法面Sに浸透するのを効果的に抑制することができる。
[本発明の他の実施の形態に係る雨水排水システム]
図3は、図1に示す雨水排水システム1の他の実施の形態を示している。本実施の形態は、法面Sの最上部に路面Cが配置され、法尻に側道Dが配置された法面Sに雨水排水システム1を適用した一例である。路面Cには、法面S側に上端部11aにサイフォン誘発器10Aを備えた排水管11及び縦方向排水溝20Bに接続され、集水枡2が設けられている。排水管11の上端部11aは、地中に埋設され、サイフォン誘発器10Aを介して上向きに延びて集水枡2の底面に接続されている。
路面Cは、集水枡2に雨水が流れ込むように傾斜している。側道Dには、法尻の横方向排水溝20Aが設けられている。本実施の形態の場合も、路面C上を流れる雨水は、集水枡2を介して上端部11aにサイフォン誘発器10Aを備えた排水管11のサイフォン作用により効率よく法尻に排水される。
また、図4は、図2に示す雨水排水システム1Bの他の実施の形態を示している。本実施の形態は、法面Sの最上部に路面Cが配置され、法尻に側道Dが配置された法面Sに雨水排水システム1を適用した一例である。路面Cには、法面S側に上端部11aにサイフォン誘発器10Bを備えた排水管11及び縦方向排水溝20Bに接続され、集水枡2が設けられている。排水管11のサイフォン誘発器10Bの上方に位置する上端部11aは、地中に埋設され、上向きに延びて集水枡2の底面に接続されている。
路面Cは、集水枡2に雨水が流れ込むように傾斜している。側道Dには、法尻の横方向排水溝20Aが設けられている。本実施の形態の場合も、路面C上を流れる雨水は、集水枡2を介して上端部11aにサイフォン誘発器10Bを備えた排水管11のサイフォン作用により効率よく法尻に排水される。
(第1の実施例)
以下、図1に示される一実施の形態による雨水排水システム1を具体化した第1の実施例について、図5及び図6を用いて説明する。
小段部Bは、法面Sの高さ方向をほぼ水平に区分するように設けられていて、上述した図1の最上段の小段部Bに相当している。この小段部Bには、周知の小段部に設けられていると同様のコンクリート製のU字溝からなる上部開口の横方向排水溝20Aが設けられている。
集水桝2は、耐光性の合成樹脂製からなり、横方向排水溝20Aと、横方向排水溝20Aの下流側でこの横方向排水溝20Aに交差する図示しない縦方向排水溝(図1参照)との合流点に設けられている。
集水桝2の底面2aは、横方向排水溝20Aの底面20aの位置よりも低く設定されている。また集水枡2は、横方向排水溝20Aの内部と集水桝2の内部とが連通していて、当該小段部Bに接続される縦方向排水溝20B側に雨水が流れないように堰き止められている。
図6に示すように、集水枡2に雨水を流入させる上流側の横方向排水溝20Aに対して集水枡2を挟んで反対側に設けられる下流側の横方向排水溝20Aは、当該集水枡2から離れる方向に下り勾配となっており、当該集水枡2に雨水が流れ込まないようになっている。この下流側の横方向排水溝20Aの内面には、集水枡2寄りの位置において集水桝2内の水位を高めるための堰3が設けられている。
集水枡2には、流入する雨水に混じる不要物を取り除くためのフィルタ4が設けられている。フィルタ4は、バースクリーン等の透水性部材からなり、落ち葉等の固形物を分離できるように構成され、集水桝2の上流側、すなわち横方向排水溝20Aから集水桝2に雨水が流入する側に設けられている。
なお、集水枡2は樹脂製であることが好ましいが、樹脂製でなくコンクリート製であってもかまわない。
サイフォン誘発器10Aは、樹脂製からなり、集水桝2の底面2aから上方へ少し突出するように設けられている。サイフォン誘発器10Aは、周知のサイフォン誘発器と同様に、封水されたときに排水管11にサイフォンを誘発させることができるように構成されている。すなわち、サイフォン誘発器10Aは、サイフォン誘発器10Aの上面より一定以上の水位が生じたとき、このサイフォン誘発器10Aに連なる排水管11の上端部11a内が水で満たされて、排水管11にサイフォンを発生させることができる。
なお、サイフォン誘発器10Aは、樹脂製であることに限定されず、金属製等の部材であってもよい。
排水管11は、耐光性の樹脂管からなり、上端部11aがサイフォン誘発器10Aに接続され、その下端部11bが法尻に位置するように構成されている(図1参照)。排水管11の上端部11aから途中部分までは地中に埋設され、途中部分から法面S上に配設され、その地上部分の排水管11が支持具12により支持されている。
ここで、耐光性の排水管11として、例えば、耐光性塩ビ管、黒顔料を配合したPE樹脂管等や、耐光性樹脂を外層に被覆した樹脂管路を使用できる。
また、排水管11に耐光性樹脂を外層に被覆した樹脂管路として、例えば、AESを被覆した塩ビ管、耐光性塩ビを被覆した塩ビ管、耐光性塗料を塗布した塩ビ管、黒顔料を配合したPE樹脂を皮膚したPE管、耐光性塗料を塗布した強化プラスチック管等が挙げられる。
本第1の実施例の雨水排水システム1では、降雨の時、最上段の小段部Bに設けられている横方向排水溝20Aには、小段部Bの上側に位置する法面S及びその法面Sの上方に連なる山側から雨水が流れ込むこととなる。そして、横方向排水溝20Aに流れ込んだ雨水は、フィルタ4を介して集水桝2に受け入れられとともに、堰3により集水桝2の水位が上昇することとなる。これにより、サイフォン誘発器10は、フィルタ4で処理され、かつ堰3によって貯留された水位の雨水により安定的にサイフォンを誘発することとなる。したがって、集水桝2に受け入れられた雨水は、サイフォン効果を有する排水管11により法尻まで効率よく排出される。
そして、豪雨が降っても最上段の小段部Bに設けられている横方向排水溝20Aから溢れ出ることがなく、雨水が法面Sに浸透するのを効果的に抑制することができる。
また、本第1の実施例では、集水枡2の雨水がサイフォン誘発器10Aに流入する前に、フィルタ4で雨水に混じる葉っぱ等の不要物を取り除くことができる。そのため、雨水のみがサイフォン誘発器10Aに流れ込むので、サイフォン誘発器10Aの詰まりを抑制することができ、安定的にサイフォンを誘発することができる。
なお、上記構成からなる雨水排水システム1では、仮に上記不要物がサイフォン誘発器10Aを通過して排水管11内に流入しても、サイフォン式の排水管11の管内を流れる雨水は高流速となるので、管内の詰まりを防止することができる。しかも、このサイフォン式の排水管11は、集水桝2および横方向排水溝20Aの水位が低下するとサイフォンが途切れ、再び水位が上昇するとサイフォン式の排水が開始するというように、集水桝2、横方向排水溝20Aおよび排水管11内を流れる雨水は脈動を呈するから、集水桝2、横方向排水溝20Aおよび排水管11内における異物の詰まりをより効果的に防止することができる。
さらにまた、本実施例では、排水管11を耐光性の樹脂管とすることで、屋外で長期にわたって使用することが可能となり、排水管路を地表面に設置することができる。そのため、地中に埋設する場合に比べて法面Sにおける掘削作業を減らすことができ、施工を容易に行うことができる。
(第2の実施例)
次に、図1に示される本発明の一実施の形態による雨水排水システム1を具体化した第2の実施例について、図7及び図8を用いて説明する。
第2の実施例による雨水排水システム1Aは、上記第1の実施例による雨水排水システム1の集水桝2の形状と異なる形状の集水桝21(貯留部)を用いている点を除いては同一に構成されている。
第2の実施例に雨水排水システム1Aの集水桝21の底面21aの位置が横方向排水溝20Aの底面20aの位置とほぼ等しく、かつ雨水が溜まる部分が横方向排水溝20Aの前方(図7において横方向排水溝20Aの左側)に位置するように構成されている。そして、集水桝21の底面21aには、上述した第1の実施例の雨水排水システム1と同様のサイフォン誘発器10Aが設けられている。
本第2の実施例の雨水排水システム1Aでは、集水桝21の底面21aの位置が横方向排水溝20Aの底面20aの位置とほぼ等しい高さになっているので、集水桝21の施工をより容易に行うことができる。
その他、本第2の実施例の雨水排水システム1Aにおける雨水の排水作用及びその効果は、上述した第1の実施例の雨水排水システム1と同様であるので、これ以上の説明は省略する。
(第3の実施例)
以下、図2に示される本発明の他の実施の形態による雨水排水システム1Bを具体化した実施例について図9及び図10を用いて説明する。
なお、以下の実施例の説明において、上述した実施例の構成要素と同一構成要素には同一符号を付し、その構成要素についての詳細な説明は省略する。
第3の実施例による雨水排水システム1Cに採用される排水管11は、封水発生部11Aが鉛直部11cを形成するとともに、鉛直部11cの下端側にサイフォン誘発器10Bを備えている。また、排水管11の上端部11aは、集水桝2の側面2bに設けられていて、その集水桝2内の雨水を排水管11内に導けるように構成されている。
排水管11の鉛直部11cの下端側に設けられるサイフォン誘発器10Bは、周知のサイフォン誘発器からなり、例えばベンチュリ部を備えていて水頭を発生させてサイフォンを誘発させるようなものを採用することができる。
第3の実施例による雨水排水システム1Cは、排水管11の鉛直部11cでサイフォンを誘発させるようにしているので、排水管11が効率よくサイフォン管となって雨水の排出を効率よく行うことができる。したがって、上述した実施例の雨水排水システムと同様の作用・効果を得ることができる。
(第4の実施例)
図11に示される第4の実施例の雨水排水システム1Dにおいては、排水管11のうち、上述の第3の実施例に示されるサイフォン誘発器10Bを備えた鉛直部11cの部分が、全体にわたって地中に埋設された構成となっている。
このように排水管11の鉛直部11cが完全に地中に埋設されたときは、サイフォン誘発器10Bを保護できるとともに、埋設された排水管11の部分を紫外線から保護することが可能となる。
本第4の実施例による雨水排水システム1Dにおいても、排水管11がサイフォン作用により雨水の排出を効率よく行うことができるので、上述した実施例の雨水排水システムと同様の作用・効果を得ることができる。
(第5の実施例)
図12に示される第5の実施例の雨水排水システム1Eは、排水管11のうち、上述の第3の実施例(図9参照)に示されるサイフォン誘発器10Bを備えた鉛直部11cの部分の全体が地上部分に露出する構成となっている。すなわち、排水管11のサイフォン誘発器10Bを備えた鉛直部11cの部分は、長尺の支持具12Aによって支持されて地上に設置されている。
この場合、排水管11の鉛直部11cが地上に露出するように設置されているので、サイフォン誘発器10Bの保守点検を容易に行うことが可能となる。
この第5の実施例による雨水排水システム1Eにおいても、排水管11がサイフォン作用により雨水の排出を効率よく行うことができるので、上述した実施例の雨水排水システムと同様の作用・効果を得ることができる。
(第6の実施例)
図13及び図14に示される第6の実施例の雨水排水システム1Fにおいては、排水管11の鉛直部11cのうち、サイフォン誘発器10Bを備えた鉛直部11cの一部のみが地中に埋設するようにした構成となっている。
また、排水管11の上端部11aが横方向排水溝20Aを構成するコンクリート製のU字溝の側壁に貫通して設けられている。つまり、本第6の実施例の雨水排水システム1Fでは、横方向排水溝20Aに堰3を設けて貯留部5を形成し、この貯留部5に溜まった雨水が排水管11内に流入するようになっている。
このように排水管11の鉛直部11cの下部部分が地中に埋設されたときは、上述した第5の実施例の支持具12Aを省略することができる。また、本実施例のように排水管11の上端部11aをU字溝の側壁に貫通して設けたときは、集水桝を省略することが可能となる。
第6の実施例による雨水排水システム1Fにおいても、排水管11がサイフォン作用により雨水の排出を効率よく行うことができるので、上述した実施例の雨水排水システムと同様の作用・効果を得ることができる。
(第7の実施例)
図15に示される第7の実施例の雨水排水システム1Gにおいては、上述した第3の実施例〜第6の実施例に示される排水管11のサイフォン誘発器10Bを備えた鉛直部11cに代えて傾斜部11d(封水発生部)とし、この部分を地中に埋設した構成となっている。
傾斜部11dの傾斜は、サイフォン誘発器10B上の水頭が得やすいように鉛直(90°)に近いほど好ましいが、傾斜があっても、法面と近い傾斜であれば排水管の設置がしやすい。図15では、傾斜部11dが45°になっている。
排水管11のサイフォン誘発器10Bを備えた部分を傾斜部11dにするとともに、地中に埋設したときは、サイフォン誘発器10Bを保護できるとともに、排水管11を紫外線から保護することが可能となる。
第7の実施例による雨水排水システム1Gにおいても、排水管11がサイフォン作用により雨水の排出を効率よく行うことができるので、上述した実施例の雨水排水システムと同様の作用・効果を得ることができる。
以上、本発明による雨水排水システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の例では、最上段の小段部Bの横方向排水溝20Aにサイフォン作用を有する排水管11の上端部11aを接続しているが、この位置に限定されることはなく、上から2段目、3段目等、他の小段部Bに排水管11の上端部11aを接続することも可能である。
また、集水桝2、21の形状、大きさ、サイフォン誘発器10A、10Bの位置、構成等も上述した実施の形態に限定されることはなく、適宜設定することができる。
さらに、本発明の雨水排水システムを適用する法面は、道路に設置されるものに限らず、鉄道などの用途の法面であってもかまわない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A〜1G 雨水排水システム
2、21 集水桝(貯留部)
3 堰
4 フィルタ
5 貯留部
10A、10B サイフォン誘発器
11 排水管
11a 上端部
11b 下端部
11c 鉛直部
11d 傾斜部
12、12A 支持具
20A 横方向排水溝
20B 縦方向排水溝
S 法面
B 小段部
C 路面
D 側道

Claims (6)

  1. 法面の排水溝に受け入れられた雨水や路面上を流れる雨水を、前記法面に設けられた排水溝に導いて法尻に排出する既設の排水設備に設けられる雨水排水システムであって、
    前記排水溝に受け入れられた雨水を一時貯留する貯留部と、
    前記貯留部内に設けられたサイフォン誘発器と、
    上端部が前記サイフォン誘発器に接続されるとともに、下端部が法尻に位置する排水管と、
    を備えていることを特徴とする雨水排水システム。
  2. 法面の排水溝に受け入れられた雨水や路面上を流れる雨水を、前記法面に設けられた排水溝に導いて法尻に排出する既設の排水設備に設けられる雨水排水システムであって、
    前記排水溝内を流れる雨水を一時貯留する貯留部と、
    上端部が前記貯留部に接続されるとともに、下端部が法尻に位置し、途中部分に傾斜方向又は鉛直方向に向けて配置された封水発生部を有する排水管と、
    前記封水発生部に設けられたサイフォン誘発器と、
    を備えていることを特徴とする雨水排水システム。
  3. 前記排水管のうち少なくとも一部が地中に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の雨水排水システム。
  4. 前記貯留部には、流入する雨水に混じる不要物を取り除くためのフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の雨水排水システム。
  5. 前記貯留部、前記排水管及び前記サイフォン誘発器のうち少なくとも1つは、樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の雨水排水システム。
  6. 前記排水管は、耐光性を有する樹脂管路であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の雨水排水システム。
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