JP6965679B2 - 作業支援システム、作業支援方法及び作業支援プログラム - Google Patents

作業支援システム、作業支援方法及び作業支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、作業支援システム、作業支援方法及び作業支援プログラムに関する。
工場などでの作業において、作業手順や作業時間等に基づいて、作業者に対して情報を提示する技術が知られている。例えば、作業者の支援レベルに応じた適切な支援情報を提示する作業支援装置が知られている。当該装置は、作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示し、前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得し、前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定する。当該装置は、前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出し、前記支援情報を作業者に対して提示し、前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させる。
また、手組みラインの各工程における作業時間や作業手順の異常を自動的に且つ可及的速やかに発見することで、手組みラインの改善活動を支援する工程異常検知システムも知られている。当該システムは、生産ライン中の複数のポイントにてワークのIDを取得する一方で、各工程での作業開始と作業終了を検知することによって、作業開始時刻及び作業終了時刻をワークID別且つ工程別に記録していく。当該システムは、作業開始時刻及び作業終了時刻のいずれかの項目が記録されたときに、このワークの一つ前の項目又は一つ前のワークの同一項目の記録内容を調べる。これにより、当該システムは、作業時間又は作業手順の異常を検知し、検知した異常とその異常に関係する工程とを出力する。
特開2014−206880号公報 特開2006−302096号公報
上記技術においては、例えば、習熟度の高い作業者に対して必要のない支援情報が提示されたり、習熟度の低い作業者に対して提示される支援情報が不十分であったりする場合がある。
一つの側面では、作業者の状況に応じた情報を提供できる作業支援システム、作業支援方法及び作業支援プログラムを提供することを目的とする。
一つの態様において、作業支援システムは、作業者の動作を特定する動作情報を取得する取得部を有する。作業支援システムは、動作情報を、作業者の習熟レベルに対応するモデルと比較した結果に応じて、当該作業者に対する支援情報を選択する選択部を有する。さらに、作業支援システムは、選択された支援情報を出力する出力部を有する。
一つの態様によれば、作業者の状況に応じた情報を提供できる。
図1は、実施例1における動作完了時間と提示情報との関係の一例を示す図である。 図2は、実施例1における作業支援システムの一例を示す図である。 図3は、実施例1における標準動作DBの一例を示す図である。 図4は、実施例1における作業履歴DBの一例を示す図である。 図5は、実施例1における提示情報DBの一例を示す図である。 図6は、実施例1における動作検知及び情報提示の一例を示す図である。 図7Aは、実施例1における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。 図7Bは、実施例1における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。 図7Cは、実施例1における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例2における作業支援システムの一例を示す図である。 図9は、実施例2における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施例3における動作完了時間と提示情報との関係の一例を示す図である。 図11Aは、実施例3における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。 図11Bは、実施例3における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、作業支援プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本願の開示する作業支援システム、作業支援方法及び作業支援プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
本実施例における作業支援システム1は、例えば工場の製造ライン等に設置され、各製造ラインの作業者が行う動作の検出結果に基づいて動作情報を取得する。作業支援システム1は、取得した動作情報と、当該作業者の標準的な動作のモデルと比較する。そして、本実施例における作業支援システム1は、比較結果に応じて、作業者を支援するための情報を、メッセージの表示や音声ガイダンスの出力、該当作業箇所へのプロジェクションなどの方法により提示する。
本実施例において、作業支援システム1は、例えば製品組み立てなどの作業に含まれる、ねじ止め、部品設置などの個別の動作の開始のタイミングと終了のタイミングとを特定する。本実施例においては、動作情報として、個別の動作の開始のタイミングと終了のタイミングとにより特定される動作に要した時間を示す、動作完了時間を用いる例について説明する。作業者による動作完了時間と、提示される情報との関係について、図1を用いて説明する。なお、以下において、個別の動作の開始のタイミングと終了のタイミングとにより特定される動作に要した時間を「動作完了時間T」又は単に「動作時間」と表記する場合がある。
図1は、実施例1における動作完了時間と提示情報との関係の一例を示す図である。なお、以下における各時間は、別途説明する場合を除き、時点t0から動作を開始した場合における動作完了時間を示すものとする。図1において、直線Sは、標準的な習熟レベルの作業者による動作完了時間を示す。なお、以下において、標準的な習熟レベルの作業者による動作完了時間を、「標準動作完了時間S」と表記する場合がある。また、図1における横軸は、時点t0から経過した時間を示す。
また、図1における縦軸は、当該時点において動作が完了する確率の期待値を示す。図1において、時間Min0及びMax0は、標準的な習熟レベルの作業者による動作完了時間として期待される時間の最小値と最大値とをそれぞれ示す。本実施例における作業支援システム1は、例えば標準動作完了時間Sの標準偏差σに対してS−2σをMin0に、S+2σをMax0に、それぞれ設定する。Min0とMax0とに挟まれた、直線Sを中心とする正規分布のグラフM0は、標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準的な動作完了時間の範囲の一例を示す。すなわち、図1は、標準的な習熟レベルの作業者による動作完了時間の期待値が、標準動作完了時間Sにおいて最も高くなることを示す。
図1において、破線で示す区間は、時点t0から動作を開始した場合における、動作が終了していない場合における時点t0からの時間の経過を示し、実線で示す区間は、動作が終了した時点における時点t0からの時間の経過を示す。符号1000に示すグラフM0に対応する各区間1100乃至1102は、標準的な習熟レベルの作業者による動作完了時間と、提示される情報との関係を示す。区間1100は、作業者による動作が、Min0からMax0までの範囲の時間において終了した場合を示す。この場合、作業者は通常どおり動作を進められていると考えられるので、作業支援システム1は、作業者に対する支援情報を提示しないと判定する。なお、以下において、作業者に提示する支援情報を、「提示情報」と表記する場合がある。
図1において、区間1101は、作業者による動作が、時間Max0を経過しても、作業者が動作を終了しない場合を示す。この場合、作業者は何か迷いが生じていたり、集中力が途切れていたりするおそれがあると考えられるので、作業支援システム1は、後に説明する提示情報DB123を参照し、作業者に注意を促す支援情報を提示する。また、区間1102は、作業者による動作が、時間Min0を経過する前に終了した場合を示す。この場合、作業者は何らかの動作を怠っていたり、違う動作を行っていたりするおそれがあると考えられる。そこで、作業支援システム1は、後に説明する提示情報DB123を参照し、作業者に注意を促す支援情報を提示する。
次に、図1において、符号2000に示すグラフM1に対応する各区間2100乃至2103は、習熟レベルが低く、標準的な習熟レベルの作業者よりも動作に時間を要する作業者による動作完了時間と、提示される情報との関係を示す。このような作業者による標準的な動作完了時間の範囲Min1乃至Max1は、図1に示すように標準的な作業者による標準的な動作完了時間の範囲Min0乃至Max0よりも長い時間となる。この場合において、当該作業者に対応する標準的な動作完了時間の範囲は、例えばグラフM1に示される。
区間2100は、区間1100と同様に、作業者による動作が、Min1からMax1までの範囲の時間において終了した場合を示す。この場合、作業支援システム1は、区間1100に示す場合と同様に、作業者に対する支援情報を提示しないと判定する。次に、区間2101は、作業者による動作が、時間Max1を経過しても、作業者が動作を終了しない場合を示す。この場合、作業支援システム1は、区間1101に示す場合と同様に、作業者に注意を促す支援情報を提示する。
一方で、区間2103は、作業者による動作が、標準動作完了時間Sを経過する前に終了した場合を示す。この場合、作業者の習熟レベルが急激に向上した可能性は低く、区間1102に示す場合と同様に、何らかの動作を怠っていたり、違う動作を行っていたりするおそれがあると考えられる。そこで、作業支援システム1は、区間1102に示す場合と同様に、作業者に注意を促す支援情報を提示する。
また、区間2102は、作業者による動作が、時間Min1が経過する前に終了しているが、標準動作完了時間Sよりは遅い場合を示す。この場合、区間1102に示す場合とは異なり、作業者の習熟レベルが上昇したために動作完了時間Tが短くなった可能性も考えられる。この場合において、作業支援システム1は、作業者に対し、例えば動作速度が向上したことを示す支援情報を提示する。
次に、図1において、符号3000に示すM2に対応する各区間3100乃至3109は、習熟レベルが高く、標準的な習熟レベルの作業者よりも短時間で動作を終了できる作業者による動作完了時間Tと、提示される情報との関係を示す。このような作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲Min2乃至Max2は、図1に示すように標準的な作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲Min0乃至Max0よりも短い時間となる。この場合において、当該作業者に対応する標準的な動作完了時間Tの範囲は、例えばグラフM2にしめされる。
区間3100は、区間1100と同様に、作業者による動作が、Min2からMax2までの範囲の時間において終了した場合を示す。この場合、作業支援システム1は、区間1100に示す場合と同様に、作業者に対する支援情報を提示しないと判定する。
次に、区間3101は、作業者による動作が、時間Max2が経過した後で、かつ標準動作完了時間Sの経過より前に終了した場合を示す。この場合、作業者に迷いが生じていたり、集中力が途切れていたりした結果ではなく、作業者がより慎重に作業をした結果、作業者の標準的な動作完了時間Tよりは時間を要した可能性が高いと考えられる。この場合において、作業支援システム1は、例えば通常より動作完了時間Tを要したことを示す支援情報を提示する。
なお、区間3101において、作業者による動作が時間Max2を経過するまでに終了しない場合であっても、標準動作完了時間Sが経過するまでの間に動作が終了すれば、作業者に迷いが生じていたり、集中力が途切れていたりする可能性は低いと考えられる。このため、作業支援システム1は、作業者による動作が時間Max2を経過するまでに終了しない場合であっても、標準動作完了時間Sが経過するまでは、支援情報の提示を抑制する。
一方で、区間3109は、作業者による動作が、標準動作完了時間Sを経過しても終了していない場合を示す。この場合は、区間3101に示す場合とは異なり、作業者に迷いが生じていたり、集中力が途切れていたりする可能性が高い。そこで、作業支援システム1は、区間1101及び2101に示す場合と同様に、作業者に注意を促す支援情報を提示する。
また、区間3102は、作業者による動作が、時間Min2が経過する前に終了した場合を示す。この場合、区間1102に示す場合と同様に、作業者が何らかの動作を怠っていたり、違う動作を行っていたりするおそれがあると考えられる。そこで、作業支援システム1は、作業者に注意を促す支援情報を提示する。
このように、本実施例における作業支援システムは、作業者の動作完了時間Tが作業者の習熟レベルに応じた時間の範囲からどの程度逸脱しているか評価し、評価に応じた支援情報を提示するので、作業者の状況を的確に評価した上で必要な支援情報を提示できる。
[システム構成]
次に、本実施例における作業支援システム1について、図2を用いて説明する。図2は、実施例1における作業支援システムの一例を示す図である。図2に示す作業支援システム1は、作業支援装置100と、センサ200と、出力装置400a及び400bとを有する。なお、以下において、出力装置400aと400bとを区別せずに表現する場合に、単に「出力装置400」と表記する場合がある。
本実施例において、作業支援装置100は、センサ200及び出力装置400と、無線又は有線の通信にて通信可能に接続される。なお、図2においては、センサ200を1台、出力装置400を2台含む作業支援システム1を示したが、実施の形態はこれに限られない。例えば、作業支援システム1が、複数のセンサ200a乃至200n(nは2以上の任意の自然数)を含んでもよく、出力装置400を1つだけ含むような構成であってもよい。
図2に示す作業支援装置100は、センサ200が検知した作業者の動きに関する情報を取得して、作業者の動作情報と作業者の動作のモデルとを比較し、比較結果に基づいて作業者に対する提示情報を出力する。作業支援装置100は、工場の製造ラインに設定されてもよく、例えばデータセンタ等のように製造ラインとは異なる場所に設置されてもよい。
図2に示すセンサ200は、作業者の動きを検出する装置であり、例えばカメラや加速度センサ、赤外線センサ等である。センサ200は、例えば作業者を撮影し、撮影した映像を作業支援装置100に出力する。また、センサ200は、例えば作業者が使用する工具等に搭載され、作業者の動きに伴う工具等の移動を検出してもよい。さらに、センサ200は、部品箱等に設置された重量センサや、作業者が操作するスイッチ等であってもよい。
図2に示す出力装置400は、作業支援装置100から出力された提示情報を、作業者に対して出力する装置である。出力装置400は、例えば作業者に対して注意を促す音声を出力するスピーカや、提示情報を表示させる液晶モニタである。また、出力装置400は、動作対象の部品等に対するプロジェクション・マッピングを行うようなプロジェクタであってもよい。
[機能ブロック]
次に、本実施例における作業支援装置100の機能ブロックについて、図2を用いて説明する。図2に示すように、本実施例における作業支援装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、有線又は無線を問わず、センサ200、出力装置400など、その他のコンピュータ等との通信を制御する。通信部110は、例えばNIC(Network Interface Card)等の通信インタフェース等である。なお、通信部110は、出力部の一例である。
記憶部120は、例えば制御部130が実行するプログラムなどの各種データなどを記憶する。また、記憶部120は、標準動作DB121、作業履歴DB122及び提示情報DB123を有する。記憶部120は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
標準動作DB121は、各動作における標準的な動作完了時間Tを記憶する。なお、標準動作DB121に記憶される情報は、例えば図示しない作業支援装置100の管理者により予め入力される。図3は、実施例1における標準動作DBの一例を示す図である。図3に示すように、標準動作DB121は、例えば、「動作内容」と、「標準時間」とを、「動作ID」に対応付けて記憶する。
図3において、「動作ID」は、各作業に含まれる動作の種別を一意に識別する識別子(Identifier)を示す。「動作内容」は、当該動作IDにより識別される動作の内容を示し、「標準時間」は、当該動作に対応する標準的な動作完了時間Tを示す。なお、以下において、各作業者に対応する標準時間を、代表値Rと表記する場合がある。
図3に示す例において、動作IDの冒頭の英字は、作業を一意に識別する情報であり、続く3桁の数字は、当該作業における当該動作の順序を示す。また、動作IDの最後の2桁の数字は、作業者を一意に識別する情報である。例えば、動作ID「A−001−01」は、作業「A」に含まれる「1番目」の動作における、作業者「01」に対応する標準時間に関する識別子である。
本実施例における標準動作DB121は、習熟レベルが異なる作業者ごとに対応する標準的な動作完了時間Tに加えて、標準動作完了時間Sも合わせて記憶する。図3に示す例においては、動作IDの最後の英字及び数字が「X0」であるものは、標準動作完了時間Sであることを示す。図3に示す例において、作業者「01」に対応する「ねじをとめる」動作の標準時間は「17秒」であり、標準的な習熟レベルの作業者に対応する動作の標準時間「15秒」よりも長い。本実施例において、作業者「01」は、習熟レベルの低い作業者の一例である。
本実施例における各作業者に対応する標準時間は、例えば各作業者の実際の動作を観察し、動作の開始から動作の終了までの時間を実測した結果に基づいて算出される。本実施例における標準時間は、例えば、各作業者において実測された、複数回の動作完了時間Tの平均値である。なお、標準時間を算出する際に、外れ値の影響を除外するために、例えば実測された動作完了時間Tのうち、上下の任意の割合(例えば各10%)のものを除外して算出してもよい。
また、本実施例における標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準時間は、例えば算出された各作業者の標準時間の平均値であるが、これに限られず、例えば、全ての作業者における複数回の動作完了時間Tの平均値としてもよい。また、各作業者に対応する標準時間の算出と同様に、上下の任意の割合の動作完了時間Tを除外して算出してもよい。
図2に戻って、作業履歴DB122は、各作業者による、実測された各動作における動作完了時間Tを記憶する。図4は、実施例1における作業履歴DBの一例を示す図である。図4に示すように、本実施例における作業履歴DB122は、「動作開始時刻」と、「動作ID」と、「実測時間」とを、「動作番号」に対応付けて記憶する。なお、作業履歴DB122に記憶される情報は、例えば後に説明する動作履歴更新部133により入力される。
図4において、「動作番号」は、個々の動作に付与された番号である。「動作開始時刻」は、当該動作番号の動作が開始された時刻を示し、「実測時間」は、動作開始時刻から動作終了時刻までの経過時間を示す。例えば、動作番号「0001」のレコードは、作業者「01」が、「A−001」の動作を、「2017/8/1 10:00:00」に開始し、実測時間は「4秒」であったことを記憶する。なお、作業履歴DB122が、「動作開始時刻」に加えて「動作終了時刻」をさらに記憶するような構成であってもよい。
図2に戻って、提示情報DB123は、出力装置400を通じて作業者に対して提示する提示情報を記憶する。図5は、実施例1における提示情報DBの一例を示す図である。図5に示すように、提示情報DB123は、「メッセージ」、「スポット」、「音声出力」及び「確認操作」の各項目を、「情報ID」に対応付けて記憶する。なお、提示情報DB123に記憶される情報は、例えば図示しない作業支援装置100の管理者により予め入力される。
図5に示す「情報ID」は、提示情報を一意に識別する識別子である。情報IDの冒頭の英字及び続く3桁の数字は、動作IDと同様に、作業及び動作を一意に識別する。また、情報IDの最後の英字及び数字は、当該動作に対応する提示情報を一意に識別する情報である。
図5において、「メッセージ」は、提示情報の内容を記憶する。「スポット」は、提示情報に基づいて、出力装置400を通じて、メッセージに対応する箇所に関するプロジェクション・マッピングを行うか否かを記憶する。同様に、「音声出力」は、提示情報に基づいて、出力装置400を通じて音声出力を行うか否かを記憶する。「確認操作」は、提示情報を出力装置400を通じて出力させた場合において、作業者による確認操作を要求するか否かを記憶する。
図5において、「◎」は、当該スポット、音声出力又は確認操作を実行することを示し、「−」は実行しないことを示す。また、「△」は、該当するスポット、音声出力及び確認操作のうち、いずれかを選択して実行することを示す。例えば、情報ID「A−002−C2」においては、「スポット」と「音声出力」とのうち、いずれか1つだけが実行される。
図2に戻って、制御部130は、作業支援装置100の全体的な処理を司る処理部である。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されるようにしてもよい。
制御部130は、取得部131、動作時間特定部132、動作履歴更新部133、情報提示判定部134及び情報選択部135を有する。なお、取得部131、動作時間特定部132、動作履歴更新部133、情報提示判定部134及び情報選択部135は、プロセッサが有する電子回路の一例やプロセッサが実行するプロセスの一例である。
取得部131は、動作を特定する情報、及び標準時間に関する情報を取得する。取得部131は、例えば、通信部110を通じて、センサ200から、動作を特定する情報として、カメラにより撮影された作業者の動作の画像データや、作業者の手や工具に装着された加速度センサにより取得された加速度などを取得する。なお、以下において、取得部131が取得する動作を特定する情報を、「センサデータ」と表記する場合がある。
また、取得部131は、例えば、標準動作DB121を参照し、取得された動作の作業者に対応する標準時間、及び標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準時間を取得する。取得部131は、取得した情報を、動作時間特定部132及び情報提示判定部134に出力する。
動作時間特定部132は、センサデータを用いて、動作完了時間Tを特定する。動作時間特定部132は、特定した動作完了時間Tに関する情報を、動作履歴更新部133及び情報提示判定部134に出力する。なお、動作時間特定部132は、取得部の一例である。
動作時間特定部132は、取得部131から、センサデータとして例えば作業者の動作を撮影した画像データを取得すると、作業者が動作を開始したタイミングを特定し、また当該動作の種別を特定する。さらに、動作時間特定部132は、取得した画像データを用いて、作業者が当該動作を終了したタイミングを特定する。
動作時間特定部132は、例えば、画像データを公知の画像処理技術を用いて解析し、作業者が動作終了後、次の動作を行うための所定の位置に移動したこと、又は所定の位置に手を移動させたことを認識した場合に、作業者が動作を開始したタイミングを特定する。また、動作時間特定部132は、例えば工具等に取り付けられた加速度センサにより取得された加速度が所定の閾値以上となった場合等にも、作業者が動作を開始したタイミングを特定する。
同様に、動作時間特定部132は、例えば、画像データを解析し、作業者が部品から手を離したり、工具を工具箱に戻したりする等、所定の動作の終了に必要な動作を認識した場合に、作業者が動作を終了したタイミングを特定する。
また、動作時間特定部132は、特定された動作の終了のタイミングの時刻から、特定された動作の開始のタイミングの時刻を差し引くことで、動作完了時間Tを算出する。なお、動作時間特定部132は、例えば作業者が動作を間違えた場合など、最初から動作をやり直したことを特定した場合、動作開始時刻をリセットして、処理を繰り返す。
動作時間特定部132は、作業者が動作を開始したタイミングを特定すると、動作開始時刻を動作履歴更新部133及び情報提示判定部134に出力する。また、動作時間特定部132は、作業者が動作を終了したタイミングを特定すると、動作完了時間Tを算出し、動作履歴更新部133及び情報提示判定部134に出力する。
次に、動作履歴更新部133は、動作完了時間Tを作業履歴DB122に登録する。動作履歴更新部133は、動作時間特定部132から動作完了時間Tに関する情報を取得すると、該当する動作IDと対応付けて、動作番号を付与して作業履歴DB122に記憶する。なお、動作履歴更新部133は、更新部の一例である。
次に、情報提示判定部134は、各作業者に対応する標準的な作業時間の範囲を推定するとともに、出力された動作完了時間Tに基づいて、提示情報を出力するか否か、またどの提示情報を出力するかを判定する。なお、情報提示判定部134は、評価部の一例である。
情報提示判定部134は、取得部131から作業者に対応する標準時間の出力を受けると、例えば図1のグラフM0乃至M2に示すような分布に基づいて、各作業者に対応する標準的な作業時間の範囲を推定する。情報提示判定部134は、各作業者に対応する標準的な作業時間の範囲の最小値及び最大値にそれぞれ該当する時間Min及びMaxをを推定し、記憶部120に記憶する。
本実施例における時間Min及びMaxは、例えば代表値Rを中心として±10秒といった固定値や、標準動作完了時間Sの10%などの割合により算出される。また、時間Min及びMaxとして、最近N回分の動作完了時間Tの標準偏差を2倍したものや、動作完了時間Tの履歴の第1四分位及び第3四分位を用いてもよい。
また、情報提示判定部134は、動作時間特定部132から動作開始時刻の出力を受けると、動作開始時刻から時間Minが経過するまでの間に、動作完了時間Tの出力を受けたか否かを判定する。
情報提示判定部134は、時間Minが経過するまでに動作完了時間Tの出力を受けたと判定した場合、時間Minが標準動作完了時間Sより大きいか否かを判定する。情報提示判定部134は、時間Minが標準動作完了時間S以下であると判定した場合、判定結果を情報選択部135に出力する。一方、情報提示判定部134は、時間Minが標準動作完了時間Sより大きいと判定した場合、標準動作完了時間Sが動作完了時間Tより大きいか否かを判定し、判定結果を情報選択部135に出力する。
一方、情報提示判定部134は、時間Minの経過以降に動作完了時間Tの出力を受けたと判定した場合、動作完了時間Tが、時間Maxが経過してから標準動作完了時間Sが経過するまでの間の時間であるか否かを判定し、判定結果を情報選択部135に出力する。
情報提示判定部134は、動作完了時間Tの出力を受けない場合、動作完了時間Tの出力を受ける前に時間Maxが経過したか否かを判定する。なお、以下において、情報提示判定部134が、動作開始時刻の出力を受けてから、動作完了時間Tの出力を受けることなく経過した時間を「経過時間T’」と表記する場合がある。
情報提示判定部134は、動作完了時間Tの出力を受ける前に時間Maxが経過したと判定した場合、標準動作完了時間Sが時間Maxより大きいか否かを判定する。情報提示判定部134は、時間Maxが標準動作完了時間S未満であると判定した場合、判定結果を情報選択部135に出力する。一方、情報提示判定部134は、標準動作完了時間Sが時間Maxより大きいと判定した場合、経過時間T’が標準動作完了時間S未満であるか否かを判定し、判定結果を情報選択部135に出力する。その後、情報提示判定部134は、動作完了時間Tの出力を受けるまで待機する。
次に、情報選択部135は、情報提示判定部134による判定結果に基づいて、提示情報DB123を参照して、作業者に対して出力する提示情報を選択し、通信部110を通じて出力装置400に出力する。なお、情報選択部135は、選択部の一例である。
情報選択部135は、情報提示判定部134において、動作完了時間Tが、作業者に対応する標準時間の範囲の最小値の時間Minと最大値の時間Maxとの間に収まると判定された場合、提示情報の出力を抑制する。動作完了時間Tが時間Max以下である場合、及び動作完了時間Tが標準動作完了時間S以上であると判定された場合も同様である。一方、情報選択部135は、情報提示判定部134において、動作完了時間Tが時間Maxより大きく、かつ標準動作完了時間S未満であると判定された場合、提示情報DB123を参照して、通常より慎重に作業をしていることを示す提示情報Eを出力する。
次に、情報提示判定部134において、動作完了時間Tが時間Min未満であると判定された場合について説明する。情報選択部135は、情報提示判定部134において、時間Minが標準動作完了時間S以下であると判定された場合、提示情報DB123を参照して、動作漏れについて注意を促す提示情報A2を出力する。同様に、情報選択部135は、標準動作完了時間Sが時間Min未満であり、かつ動作完了時間Tよりは大きいと判定された場合も、動作漏れについて注意を促す提示情報A1を出力する。一方、情報選択部135は、標準動作完了時間Sが時間Min未満であり、かつ動作完了時間T以下であると判定された場合は、動作速度が向上したことを示唆する提示情報Bを出力する。
次に、情報提示判定部134において、動作完了時間Tの出力を受ける前に時間Maxが経過したと判定された場合について説明する。情報選択部135は、時間Maxが標準動作完了時間S以上であると判定されたときは、提示情報DB123を参照して、習熟レベルの低い作業者に動作手順を説明する提示情報C1を出力する。一方、情報選択部135は、情報提示判定部134において、時間Maxが標準動作完了時間S未満であり、かつ経過時間T’が標準動作完了時間S未満であると判定された場合、習熟レベルの高い作業者に作業を促す提示情報Dを出力する。さらに、情報選択部135は、情報提示判定部134において、時間Maxが標準動作完了時間S未満であり、かつ経過時間T’が標準動作完了時間S以上であると判定された場合、習熟レベルの高い作業者に動作手順を説明する提示情報C2を出力する。
次に、本実施例における作業支援システム1を実装する例について、図6を用いて説明する。図6は、実施例1における動作検知及び情報提示の一例を示す図である。図6に示すように、本実施例におけるセンサ200は例えばカメラ200aであり、工場の製造ラインの作業者による動作を撮影する。また、出力装置400は例えばプロジェクタ400a及びスピーカ400bであり、作業者に対して提示情報を出力する。
プロジェクタ400aは、例えば動作の対象となる基盤等を作業者に指し示すために、プロジェクション・マッピング4001を行う。また、プロジェクタ400aは、動作に用いるねじ等の部品を格納する部品箱等を作業者に指し示すために、プロジェクション・マッピング4011を行う。さらに、プロジェクタ400aは、ねじ止めする場所等を作業者に指し示すために、プロジェクション・マッピング4012を行う。
[処理の流れ]
次に、本実施例における処理について、図7A及び図7Cを用いて説明する。図7Aは、実施例1における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。図7Aに示すように、作業支援装置100の取得部131は、例えば図示しない操作部又は通信部110を通じて、図示しない管理者から開始指示を受け付けるまで待機する(S100:No)。
取得部131は、開始指示を受け付けたと判定した場合(S100:Yes)、標準動作DB121を参照して、標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準時間を取得する(S101)。
次に、取得部131は、標準動作DB121を参照して、対象とする作業者に対応する標準時間を取得し、情報提示判定部134に出力する(S102)。情報提示判定部134は、出力された標準時間に基づいて、当該作業者に対応する標準的な作業時間の範囲の最小値の時間Min及び最大値の時間Maxを算出する(S103)。
次に、取得部131は、通信部110を通じてセンサ200からセンサデータの取得を開始し、取得したセンサデータを動作時間特定部132に出力する(S104)。動作時間特定部132は、出力されたセンサデータを用いて、作業者による動作の開始を認識するまで待機する(S105:No)。
動作時間特定部132は、作業者による動作の開始を認識すると(S105:Yes)、動作開始時刻を情報提示判定部134に出力するとともに、動作完了時間Tの測定を開始する(S106)。そして、動作時間特定部132は、出力されたセンサデータを用いて、作業者による動作の終了を認識したか否かを判定する(S110)。動作時間特定部132は、作業者による動作の終了を認識したと判定した場合、動作完了時間Tを動作履歴更新部133及び情報提示判定部134に出力する。
情報提示判定部134は、作業者による動作の終了を認識していないと判定した場合(S110:No)、作業者による動作の開始が認識されてから、作業者による動作の終了が認識されるまでに、時間Maxが経過したか否かを判定する(S120)。情報提示判定部134は、時間Maxが経過していないと判定した場合(S120:No)、S110に戻って処理を繰り返す。
情報提示判定部134は、時間Maxが経過したと判定した場合(S120:Yes)、端子Aを通じて図7BのS140に移行する。図7Bは、実施例1における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。情報提示判定部134は、時間Maxが、標準動作完了時間S未満であるか否かを判定する(S140)。情報提示判定部134は、時間Maxが標準動作完了時間S以上であると判定した場合(S140:No)、判定結果を情報選択部135に出力する。情報選択部135は、提示情報C1を出力し(S141)、S159に移行する。
一方、情報提示判定部134は、時間Maxが標準動作完了時間S未満であると判定した場合(S140:Yes)、経過時間T’が標準動作完了時間S未満であるか否かを判定し、判定結果を情報選択部135に出力する(S150)。
情報選択部135は、経過時間T’が標準動作完了時間S以上であると判定された場合(S150:No)、提示情報C2を出力し(S151)、その後S159に移行する。一方、情報選択部135は、経過時間T’が標準動作完了時間S未満であると判定された場合(S150:Yes)、提示情報Dを出力し(S152)、その後S159に移行する。
そして、動作時間特定部132は、作業者による動作の終了を認識するまで待機する(S159:No)。動作時間特定部132は、作業者による動作の終了を認識すると(S159:Yes)、動作の終了の時刻から動作の開始の時刻を差し引くことにより、動作完了時間Tを特定し、その後端子Dを通じて図7AのS190に移行する。
図7Aに戻って、動作履歴更新部133は、動作完了時間Tを作業履歴DB122に記憶する(S190)。そして、取得部131は、例えば図示しない操作部又は通信部110を通じて、図示しない管理者から終了指示を受け付けたか否かを判定する(S199)。取得部131は、終了指示を受け付けていないと判定した場合(S199:No)、端子Cを通じてS104に戻って処理を繰り返す。一方、取得部131は、終了指示を受け付けたと判定した場合(S199:Yes)、処理を終了する。
S110に戻って、動作時間特定部132は、作業者による動作の終了を認識すると(S110:Yes)、動作の終了の時刻から動作の開始の時刻を差し引くことにより、動作完了時間Tを特定し、情報提示判定部134に出力する。
情報提示判定部134は、出力された動作完了時間Tが、時間Min未満であるか否かを判定する(S130)。情報提示判定部134は、動作完了時間Tが時間Min未満であると判定した場合(S130:Yes)、端子Bを経由して図7Cのフローに移行する。図7Cは、実施例1における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。図7Cに示すように、情報提示判定部134は、時間Minが標準動作完了時間Sより大きいか否かを判定する(S160)。
情報提示判定部134は、時間Minが標準動作完了時間S以下であると判定した場合(S160:No)、提示情報A2を出力し(S161)、その後端子Dを通じて図7AのS190に移行する。
一方、情報提示判定部134は、時間Minが標準動作完了時間Sより大きいと判定した場合(S160:Yes)、動作完了時間Tが標準動作完了時間S未満であるか否かを判定し、情報選択部135に出力する(S170)。情報選択部135は、動作完了時間Tが標準動作完了時間S以上であると判定された場合(S170:No)、提示情報Bを出力し(S171)、その後端子Dを通じて図7AのS190に移行する。一方、情報選択部135は、動作完了時間Tが標準動作完了時間S未満であると判定された場合(S170:Yes)、提示情報A1を出力し(S172)、その後端子Dを通じて図7AのS190に移行する。
S130に戻って、情報提示判定部134は、動作完了時間Tが時間Min以上であると判定した場合(S130:No)、動作完了時間Tが時間Maxより大きく、かつ標準動作完了時間S未満であるか否かを判定し、判定結果を情報選択部135に出力する(S131)。
情報選択部135は、動作完了時間Tが時間Maxより大きく、かつ標準動作完了時間S未満であると判定された場合(S131:Yes)、提示情報Eを出力し(S132)、S190に移行する。一方、情報選択部135は、動作完了時間Tが時間Max以下であるか、又は標準動作完了時間S以上であると判定された場合(S131:No)、提示情報を出力することなく、S190に移行する。
[効果]
以上説明したように、本実施例における作業支援システムは、作業者の動作を特定する動作情報を取得する取得部を有する。作業支援システムは、動作情報を、作業者の習熟レベルに対応するモデルと比較して、作業者の状況を評価する評価部を有する。さらに、作業支援システムは、作業者の評価結果に応じて、当該作業者に対する支援情報を選択する選択部を有する。これにより、作業支援装置は、作業者の状況に応じた情報を提供できる。
また、本実施例における作業支援システムは、作業者の習熟レベルに対応するモデルを作業者ごとに記憶する標準動作記憶部を参照して、作業者の習熟レベルに対応するモデル及び標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルを取得する。作業支援システムは、動作情報が、作業者の習熟レベルに対応するモデルを逸脱した場合において、作業者の習熟レベルに対応するモデルと標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとの差異に応じて異なる評価結果を出力する。これにより、当該作業者の習熟レベルに加えて、標準的な習熟レベルも考慮した情報を提供できる。
また、本実施例における作業支援システムは、動作情報が、作業者の習熟レベルに対応するモデルを逸脱した場合において、標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルを逸脱していないと判定された場合、支援情報の出力を抑制する。これにより、習熟レベルの高い作業者に対する過剰な支援情報の出力を抑制できる。
また、本実施例における作業支援システムは、動作の開始のタイミングを特定する情報及び動作の終了のタイミングを特定する情報を、動作情報として取得する。作業支援システムは、作業者の習熟レベルに対応するモデルとして、動作における作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲を取得する。作業支援システムは、標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとして、動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲を取得する。作業支援システムは、動作情報により特定される動作完了時間Tを用いて、作業者の状況を評価する。これにより、作業者の動作完了時間Tに応じて、作業者の状況を評価できる。
また、本実施例における作業支援システムは、作業者による動作の開始のタイミングから所定の時間が経過した時点において、作業者の状況を評価する。これにより、これにより、動作が遅れている作業者に対するリカバリーを促すことができる。
また、本実施例における作業支援システムは、作業者による動作の開始のタイミングから、動作における作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲を超えても動作の終了のタイミングが特定されない場合において、動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲を超えるまで、支援情報の出力を抑制する。これにより、習熟レベルの高い作業者に対する過剰な支援情報の出力を抑制できる。
また、本実施例における作業支援システムは、動作における作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲に至る前に動作の終了のタイミングが特定された場合、動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間Tの範囲より動作の終了のタイミングが遅いと判定した場合と早いと判定した場合に異なる評価結果を出力する。これにより、作業者の習熟レベルの違いに応じて、異なる支援情報を出力することができる。
さらに、本実施例における作業支援システムは、作業者の動作を検知するセンサと、選択された作業者に対する支援情報を出力する、スピーカ、モニタ及びプロジェクタのうち少なくともいずれかを含む出力装置とをさらに含む。作業支援システムは、センサにより検知された作業者の動作に関する情報を、動作情報として取得する。作業支援システムは、作業者に対する支援情報として、スピーカにより出力される音声データ、モニタに表示される画像データ、及びプロジェクタにより照射される対象となる位置に関する情報のうち少なくともいずれか1つ又は複数を選択する。これにより、作業者に対して効果的に支援情報を提示できる。
ところで、作業者の習熟レベルは一定ではなく、経験に応じて向上していくことが一般的である。また、個別の作業者の習熟レベルに応じて、標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準動作完了時間Sも変動すると考えられる。そこで、本実施例においては、作業履歴DB122に記憶される各作業者の動作完了時間Tを用いて、各作業者の習熟レベル及び標準的な作業者の習熟レベルを更新する構成について説明する。
[機能ブロック]
本実施例における本実施例における作業支援システム2について、図8を用いて説明する。図8は、実施例2における作業支援システムの一例を示す図である。なお、以下の実施例において、先に説明した図面に示す部位と同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示す作業支援システム2は、作業支援装置500と、センサ200と、出力装置400a及び400bとを有する。本実施例における作業支援装置500は、通信部110と、記憶部520と、制御部530とを有する。記憶部520は、例えば制御部530が実行するプログラムなどの各種データなどを記憶する。また、記憶部520は、標準動作DB521、作業履歴DB122及び提示情報DB123を有する。
標準動作DB521は、各動作における標準的な動作完了時間Tを記憶する。なお、標準動作DB521に記憶される情報は、例えば図示しない作業支援装置500の管理者により予め入力されるとともに、後に説明する標準動作更新部536により更新される。なお、標準動作DB521のデータ構造については、標準動作DB121と同様であるため、詳細な説明は省略する。
制御部530は、作業支援装置500の全体的な処理を司る処理部である。制御部530は、取得部131、動作時間特定部132、動作履歴更新部133、情報提示判定部134及び情報選択部135に加えて、さらに標準動作更新部536を有する。
標準動作更新部536は、作業履歴DB122を参照して、標準動作DB521に記憶された標準時間を更新する。標準動作更新部536は、例えば作業履歴DB122に記憶された、各作業者の特定の動作における動作完了時間Tのうち、直近N回の平均値の第3四分位を算出する。標準動作更新部536は、算出した第3四分位と、標準動作DB521に記憶された当該作業者の当該動作における標準時間とを比較し、第3四分位の方が時間が短い場合に、当該作業者の標準時間を更新する。
また、標準動作更新部536は、算出した各作業者の動作完了時間Tの直近N回の平均値を集計し、全作業者の動作完了時間Tの平均値を算出する。標準動作更新部536は、算出した全作業者の動作完了時間Tの平均値と、標準動作DB521に記憶された標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準時間とを比較する。そしsて、標準動作更新部536は、全作業者の動作完了時間Tの平均値の方が短い場合に、標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準時間を更新する。
[処理の流れ]
次に、本実施例における処理について、図9を用いて説明する。図9は、実施例2における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、図7Aに示すステップと同じ符号については同様のステップであるため、詳細な説明を省略する。
図9に示すように、標準動作更新部536は、動作履歴更新部133により動作履歴が更新されると(S190)、動作完了時間Tを取得する。そして、標準動作更新部536は、取得した動作完了時間Tを用いて、標準動作DB521に記憶された当該作業者の標準時間を更新する。また、標準動作更新部536は、動作完了時間Tを用いて、標準動作DB521に記憶された標準的な習熟レベルの作業者の標準時間も更新する(S191)。その後、S199に移行する。
[効果]
以上説明したように、本実施例における作業支援システムは、動作情報を記憶する動作履歴記憶部と、動作情報を動作履歴記憶部に記憶する更新部とを有する。さらに、作業支援システムは、動作履歴記憶部に記憶された動作情報を参照して、標準動作記憶部に記憶された作業者の習熟レベルに対応するモデルを更新する標準動作更新部をさらに含む。これにより、作業者の習熟レベルの変化を、その後の当該作業者の評価に反映できる。
また、標準動作更新部は、作業者ごとの動作のレベルに関する情報を用いて算出されるモデルと、標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとを比較し、当該比較結果が所定の条件を満たす場合に、標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルを更新する。これにより、作業者の習熟レベルの変化を、標準的な習熟レベルにも反映できる。
上記各実施例においては、作業支援システムは、作業者の動作が遅れている場合、例えば時間Maxや標準動作完了時間Sのような所定の時点を超過した場合に支援情報を提示する。しかし、作業者に早急な動作の改善を促すためには、所定の時点を超過する前に、作業者に対して支援情報を提示することが望ましい。そこで、本実施例においては、所定の時間が経過する前の特定のタイミングにおいて、作業者の状況を評価する構成について説明する。
図10は、実施例3における動作完了時間と提示情報との関係の一例を示す図である。なお、以下の実施例において、先に説明した図面に示す部位と同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図10において、符号7000に示すグラフM0に対応する各区間7100乃至7101は、符号1000に示す各区間と同様に、標準的な習熟レベルの作業者による動作完了時間Tと、提示される情報との関係を示す。また、符号8000に示すグラフM1に対応する各区間8100乃至8101は、符号2000に示す各区間と同様に、習熟レベルが低く、標準的な習熟レベルの作業者よりも動作に時間を要する作業者による動作完了時間Tと、提示される情報との関係を示す。さらに、符号9000に示すグラフM2に対応する各区間9100乃至9109は、符号3000に示す各区間と同様に、習熟レベルが高く、標準的な習熟レベルの作業者よりも短時間で動作を終了できる作業者による動作完了時間Tと、提示される情報との関係を示す。
本実施例における図示しない作業支援システム3の作業支援装置600の情報提示判定部634は、作業者の動作が遅れている場合における評価を、実施例1におけるタイミングよりも早いタイミングで行う。例えば、区間7100に示すように、本実施例における評価のタイミングMax0−Tαは、実施例1におけるタイミングMax0よりもTα分早い。
この場合、作業者の動作が、Max0よりも早い区間7101に含まれるタイミングにおいて終了した場合においても、動作終了のタイミングがMax0−Tαよりも遅い場合は、実施例1とは異なり、情報提示判定部634は支援情報を提示する。また、情報提示判定部634は、作業者の動作が、Max0−Tαのタイミングにおいて終了しない場合、Max0よりも早い区間7101に含まれるタイミングにおいて支援情報を提示する。一方、本実施例における情報提示判定部634は、作業者がMin0よりも後に作業を終了した場合においても、Max0より早いタイミングMax0−Tαまでの区間7100に作業を終了した場合には支援情報の提示を抑制する。
習熟レベルの異なる作業者についても同様に、本実施例における評価のタイミングMax1−Tα及びMax2−Tαは、実施例1におけるタイミングMax1及びMax2よりも、それぞれTα分早い。このため、情報提示判定部634は、作業者の動作がMax1及びMax2よりもそれぞれ早い区間8101及び9101に含まれるタイミングにおいて終了した場合の評価についても、それぞれ区間7101に示す例と同様に行う。
さらに、本実施例における情報提示判定部634は、標準的な習熟レベルの作業者よりも短時間で動作を終了できる作業者に対して、Max2を経過しても作業が終了しない場合に、標準動作完了時間Sの経過よりも早く支援情報を提示する場合がある。例えば、本実施例における情報提示判定部634は、標準動作完了時間SよりTβ早い時間S−Tβにおいて、支援情報を提示すると評価する。これにより、情報提示判定部634は、作業者の動作が標準動作完了時間Sよりも早い区間9109に含まれるタイミングにおいて終了した場合も支援情報を提示する。
なお、Maxよりも早める時間Tα及び標準動作完了時間Sよりも早める時間Tβは、例えば標準動作完了時間Sが比較的短い場合であれば「5秒」といったように固定値として設定してもよい。また、標準動作完了時間Sが比較的長い場合であれば、{Max−(Max−Min)}×15%といったような数式によりTα及びTβを算出してもよい。なお、Tα及びTβは同一の値であってもよく、異なる値としてもよい。
[処理の流れ]
次に、本実施例における処理について、図11A及び図11Bを用いて説明する。図11Aは、実施例3における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、図7A及び図7Bに示すステップと同じ符号については同様のステップであるため、詳細な説明を省略する。
図11Aに示すように、本実施例における情報提示判定部634は、出力された動作完了時間Tが時間Min以上であると判定すると(S130:No)、動作完了時間Tが時間Max−Tαより大きく、かつ標準動作完了時間S未満であるか否かを判定する。そして、情報提示判定部634は、判定結果を図示しない作業支援装置600の情報選択部635に出力する(S131a)。
情報選択部635は、動作完了時間Tが時間Max−Tαより大きく、かつ標準動作完了時間S未満であると判定された場合(S131a:Yes)、提示情報Eを出力し(S132a)、S190に移行する。一方、情報選択部635は、動作完了時間Tが時間Max−T以下であるか、又は標準動作完了時間S以上であると判定された場合(S131a:No)、提示情報を出力することなく、S190に移行する。
S110に戻って、情報提示判定部634は、作業者による動作の終了を認識していないと判定した場合(S110:No)、作業者による動作の開始が認識されてから、作業者による動作の終了が認識されるまでに、時間Max−Tαが経過したか否かを判定する(S120a)。情報提示判定部634は、時間Maxが経過していないと判定した場合(S120a:No)、S110に戻って処理を繰り返す。
情報提示判定部634は、時間Maxが経過したと判定した場合(S120a:Yes)、端子Aを通じて図11BのS140に移行する。図11Bは、実施例3における作業支援処理の一例を示すフローチャートである。情報提示判定部634は、時間Maxが、標準動作完了時間S未満であると判定した場合(S140:Yes)、経過時間T’が時間S−Tβ未満であるか否かを判定し、判定結果を情報選択部635に出力する(S150a)。
情報選択部635は、経過時間T’が標準動作完了時間S以上であると判定された場合(S150a:No)、提示情報C2を出力し(S151a)、その後S159に移行する。一方、情報選択部635は、経過時間T’が標準動作完了時間S未満であると判定された場合(S150a:Yes)、提示情報Dを出力し(S152a)、その後S159に移行する。
[効果]
以上説明したように、本実施例における作業支援システムは、所定の時間が経過する前の特定のタイミングにおいて、作業者の状況を評価する。これにより、より早いタイミングで、作業者に対して動作の遅れのリカバリーを支援できる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。例えば、動作情報として動作完了時間Tを用いる例について説明したが、実施の形態はこれに限られない。例えば、作業支援システムは、作業者の手の動きや視線の動きの大きさなどを検出し、動作情報として用いるような構成であってもよい。この場合、標準動作DB121は、動作の標準時間の代わりに、動作における標準的な移動量を記憶してもよい。なお、作業者の手の動きの大きさや視線の動きの大きさは、作業者の移動量の一例である。
このように、本実施例における作業支援システムは、動作情報として、動作における作業者の移動量を取得してもよい。また、作業支援システムは、作業者の習熟レベルに対応するモデルとして、動作における当該作業者による標準的な移動量の範囲を取得してもよい。さらに、作業支援システムは、当該動作に関する標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとして、動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な移動量の範囲を取得してもよい。これにより、作業者の手や視線などの移動量に基づいて、作業者の状況に応じた情報を提供できる。
また、動作時間特定部132が動作の開始や終了を特定するタイミングは一例であり、例えば工具に取り付けられたコードの伸縮度合いが所定の閾値以上となったことが検出された場合等であってもよい。また、作業者が部品箱等に設置された所定のスイッチを操作した場合や、重量センサにおいて部品が設置されたことが検出された場合など、動作の開始や終了のトリガは任意に設定することができる。
また、動作時間特定部132が、センサ200から取得された動作に関する情報を用いて、動作の種別、並びに動作の開始のタイミング及び終了のタイミングを特定する構成について説明したが、実施の形態はこれに限られない。例えば、センサ200が、動作の種別、並びに動作の開始のタイミング及び終了のタイミングを特定し、特定された動作に関する情報を作業支援装置100に出力するような構成であってもよい。
また、支援情報が、出力装置400を通じて作業者に対して出力される構成について説明したが、これに限られず、図示しない工程の管理者等のその他の者に対して出力されるような構成であってもよい。
また、上記各実施例においては、標準動作DB121が、標準的な習熟レベルの作業者に対応する標準時間を含む、複数の作業者に対応する標準時間を一つのテーブルに記憶する構成について説明したが、実施の形態はこれに限られない。例えば、標準動作DB121が、作業者ごとに一つのテーブルを保持するような構成であってもよい。作業履歴DB122についても同様に、作業者ごとに一つのテーブルを保持する構成であってもよい。
また、図3に示す標準時間の算出方法は上で述べた方法に限られず、例えば経験値により特定される標準時間や、同様の動作の標準動作完了時間Sを流用してもよい。また、WF法、MTM法などの工程管理の基本的手法に従って、標準時間を特定してもよい。
また、各作業者に対応する標準的な作業時間の範囲の最小値の時間Minと、最大値の時間Maxとを、分布に基づいて情報提示判定部134が推定する構成について説明したが、実施の形態はこれに限られない。例えば、予め標準動作DB121に時間Min及びMaxが記憶されているような構成であってもよい。
さらに、情報提示判定部134は、一つの動作における動作完了時間Tや移動量だけでなく、複数の動作における動作完了時間Tや移動量を用いて、支援情報を提示するか否かを判定してもよい。例えば、情報提示判定部134は、複数の動作における動作完了時間Tのや移動量の平均値、差分の大きさ又は分散等を用いて、支援情報を提示するか否かを判定してもよい。これにより、作業支援装置100は、例えば作業者の動作が徐々に変化していることや、作業者の動作にばらつきがみられることを特定できる。
[システム]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示す取得部131と動作時間特定部132とを、又は動作時間特定部132と動作履歴更新部133とを統合してもよい。また、図2に示す取得部131を、動作に関する情報を取得する処理部と標準動作に関する情報を取得する処理部とに分散してもよい。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
次に、上記実施例に示した作業支援装置100と同様の機能を実現する位置合わせプログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。図12は、作業支援プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。なお、以下においては実施例1における作業支援装置100について説明するが、実施例2乃至4における作業支援装置500及び600についても、同様の構成により実現できる。
図12に示すように、コンピュータ300は、各種演算処理を実行するCPU301と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置302と、ディスプレイ303とを有する。また、コンピュータ300は、記憶媒体からプログラム等を読み取る読み取り装置304と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うインターフェース装置305と、カメラ306と、距離センサ307とを有する。また、コンピュータ300は、各種情報を一時記憶するRAM308と、ハードディスク装置309とを有する。そして、各装置301〜309は、バス310に接続される。
ハードディスク装置309は、作業支援プログラム309aを有する。CPU301は、作業支援プログラム309aを読み出してRAM308に展開する。
作業支援プログラム309aは、作業支援プロセス308aとして機能する作業支援プロセス308aの処理は、取得部131、動作時間特定部132、動作履歴更新部133、情報提示判定部134及び情報選択部135の処理に対応する。
なお、作業支援プログラム309aについては、必ずしも最初からハードディスク装置309に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300が作業支援プログラム309aを読み出して実行するようにしてもよい。
1、2 作業支援システム
100、500 作業支援装置
110 通信部
120、520 記憶部
121、521 標準動作DB
122 作業履歴DB
123 提示情報DB
130、530 制御部
131 取得部
132 動作時間特定部
133 動作履歴更新部
134、634 情報提示判定部
135、635 情報選択部
536 標準動作更新部
200 センサ
400a、400b 出力装置

Claims (10)

  1. 作業者の動作の開始のタイミングを特定する情報及び前記動作の終了のタイミングを特定する情報を動作情報として取得し、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルを前記作業者ごとに記憶する標準動作記憶部を参照して、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルとして、前記動作における前記作業者による標準的な動作完了時間の範囲を取得するとともに、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとして、前記動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間の範囲を取得する取得部と、
    前記動作情報を、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルと、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルと比較した結果に応じて、当該作業者に対する支援情報を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された支援情報を出力する出力部と
    を有する作業支援システム。
  2. 前記選択部は、前記動作情報が、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルを逸脱した場合に、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルと前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとの差異に応じて異なる支援情報を選択することを特徴とする請求項1に記載の作業支援システム。
  3. 前記選択部は、前記動作情報が、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルを逸脱した場合に、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルを逸脱していないと判定された場合、前記支援情報を選択せず、前記標準的な習熟レベルの作業者に対するモデルを逸脱したと判定された場合、前記支援情報を選択することを特徴とする請求項2に記載の作業支援システム。
  4. 前記動作情報を記憶する動作履歴記憶部と、
    前記動作情報を前記動作履歴記憶部に記憶する更新部と、
    前記動作履歴記憶部に記憶された前記動作情報を参照して、前記標準動作記憶部に記憶された前記作業者の習熟レベルに対応するモデルを更新する標準動作更新部と
    をさらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の作業支援システム。
  5. 前記標準動作更新部は、前記作業者ごとの動作のレベルに関する情報を用いて算出されるモデルと、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとを比較し、当該比較の結果が所定の条件を満たす場合に、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルを更新することを特徴とする請求項4に記載の作業支援システム。
  6. 前記選択部は、前記動作情報により特定される動作完了時間を用いて、前記モデルと比較する処理を実施することを特徴とする請求項乃至5のいずれか1つに記載の作業支援システム。
  7. 前記選択部は、前記動作における前記作業者による標準的な動作完了時間の範囲に至る前に前記動作の終了のタイミングが特定された場合、前記動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間の範囲より前記動作の終了のタイミングが遅いと判定した場合と早いと判定した場合に支援情報を選択することを特徴とする請求項6に記載の作業支援システム。
  8. 前記作業支援システムは、前記作業者の動作を検知するセンサと、
    前記選択部により選択された前記作業者に対する支援情報を出力する、スピーカ、モニタ及びプロジェクタのうち少なくともいずれかを含む出力装置とをさらに含み、
    前記取得部は、前記センサにより検知された前記作業者の動作に関する情報を、前記動作情報として取得し、
    前記選択部は、前記作業者に対する支援情報として、前記スピーカにより出力される音声データ、前記モニタに表示される画像データ、及び前記プロジェクタにより照射される対象となる位置に関する情報のうち少なくともいずれか1つ又は複数を選択し、
    前記出力部は、選択された前記支援情報を前記出力装置へ出力することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の作業支援システム。
  9. コンピュータが、
    作業者の動作の開始のタイミングを特定する情報及び前記動作の終了のタイミングを特定する情報を動作情報として取得し、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルを前記作業者ごとに記憶する標準動作記憶部を参照して、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルとして、前記動作における前記作業者による標準的な動作完了時間の範囲を取得するとともに、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとして、前記動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間の範囲を取得し、
    前記動作情報を、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルと、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルと比較した結果に応じて、当該作業者に対する支援情報を選択し、
    選択された前記支援情報を出力する
    処理を行う作業支援方法。
  10. コンピュータに、
    作業者の動作の開始のタイミングを特定する情報及び前記動作の終了のタイミングを特定する情報を動作情報として取得し、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルを前記作業者ごとに記憶する標準動作記憶部を参照して、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルとして、前記動作における前記作業者による標準的な動作完了時間の範囲を取得するとともに、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルとして、前記動作における標準的な習熟レベルの作業者による標準的な動作完了時間の範囲を取得し、
    前記動作情報を、前記作業者の習熟レベルに対応するモデルと、前記標準的な習熟レベルの作業者に対応するモデルと比較した結果に応じて、当該作業者に対する支援情報を選択し、
    選択された前記支援情報を出力する
    処理を行わせる作業支援プログラム。
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