JP6965358B2 - 熱式流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、熱式流量計に関する。
主通路を流れる被計測気体の質量流量を計測する装置として熱式流量計がある。熱式流量計は、主通路である配管内を流れる被計測気体の一部を副通路に取り込み、流量計測部に導く構造となっている。近年、流量計測部には、MEMS式シリコンエレメント等が配置されており、気体流れの冷却作用による電気抵抗値変化を利用し、配管内の質量流量を計測している。シリコンエレメントは、薄膜のダイヤフラム形状を採用しているため、熱応答性能が良いため、高応答かつ微細流量を検出する可能というメリットもあるが、逆に汚損物が付着した場合、従来の性能から大きく変化するというデメリットも発生する。
特許文献1には、流量計測部に汚損物が付着するのを避ける汚損対策の観点から、バイパス通路に静電気散逸機構を設けた熱式流量計の技術が提案されている。前記記載によると、新設されたGND端子をハウジングに配置し、導電性樹脂部品をオーバーモールドしたカバーアッシーと前記GND端子を圧入することで、静電気散逸機構を構成する熱式流量計が提案されている。
特許文献1の技術は、その構成により、バイパス通路内に侵入した汚損物の電荷を除去、または吸着させ、シリコンエレメントへの汚損物の付着を抑制し、耐久信頼性の高い熱式流量計を提供することを目的としている。
DE 10 2010 020 264 A1
前記従来の熱式流量計は、静電気散逸機構を設置するために流量測定の基本構成部品以外に、導電性樹脂材料を成型した追加部品、前記部品をオーバーモールドする工程の追加、GND端子の追加、圧入機構による接触接続機構の追加と、4つの要素変更・追加を実施している。熱式流量計は、バイパス通路内に流量計測部を設置するため、前記バイパス通路を構成する寸法精度や形状安定性に流量精度が決定される。
例えば特許文献1の実施例記載ように、導電性樹脂材料に対して絶縁性樹脂をオーバーモールドした場合、従来の単一の成型品と比較して、積み上げ公差増加に伴いバイパス通路の寸法精度が悪化するおそれが生じる。
また、特許文献1の実施例記載ように導電性樹脂材料部品を使用した場合、従来の絶縁性樹脂材料に対して、導体性を有するためのカーボン、または黒鉛等を樹脂材料にコンパウンドさせる必要があるため、従来の絶縁性樹脂材料と比較して強度が低下するおそれが生じる。
前記従来の熱式流量計に対して熱変化が加わった場合には、前記オーバーモールドした構成部品間の線膨張差により、形状変形、界面の隙間発生等による信頼性の低下が生じるおそれがある。
また、新しいGND端子を追加した場合には、金属材料の使用量増加により熱式流量計のコストが増加するおそれが生じる。
さらに、接続部に関しては、導電性樹脂部品と金属部品との線膨張差や接触接続の採用により、従来の溶融接合(溶接・ボンディング等)を比較して信頼性が低下するおそれがある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、熱式流量計の流量精度低下、信頼性低下、また、コスト増加を従来よりも低減させつつも、静電気散逸機構を構成することができる熱式流量計を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明の熱式流量計は、主通路に取り付けられる熱式流量計であって、前記主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、該副通路内に配置される流量検出素子と、該流量検出素子を支持する支持体と、該支持体が固定される回路基板と、を有し、前記流量検出素子は、前記被計測気体の流量を検出する検出面を有し、該検出面が前記回路基板に対向して配置されることを特徴とする。
本発明の熱式流量計によれば、流量検出素子を支持する支持体が、回路基板に固定され、流量検出素子の検出面が回路基板に対向して配置される構成とすることで、流量精度の低下及び信頼性の低下、また、コスト増加を従来よりも低減させることができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態1に係る熱式流量計を備えたシステムの一例を示す概略図。 本発明の実施形態1に係る熱式流量計の正面図。 図2Aに示す熱式流量計の右側面図。 図2Aに示す熱式流量計の背面図。 図2Aに示す熱式流量計の左側面図。 図2Aに示す熱式流量計の平面図。 図2Aに示す熱式流量計の下面図。 図2Cに示す熱式流量計のA−A線に沿う断面図。 図2Bに示す熱式流量計のB−B線に沿う断面図。 図2Cに示す熱式流量計1の基板101を取り外した状態の背面図。 図2Aに示す熱式流量計1のハウジング100を取り外した状態の正面図。 図2Aのシール材215を取り外した立体図。 図3Aの要部を拡大して模式的に示す図。 回路パッケージ301の左側面図。 回路パッケージ301の正面図。 回路パッケージ301の背面図。 回路パッケージ301の下面図。 図4Cの樹脂材311を取り外した回路パッケージ301の背面図。 実施例2に係る熱式流量計1の回路パッケージ301の背面図。 図5Aに係る回路パッケージ301の左側面図。 図5Aに係る回路パッケージ301の樹脂材311を取り除いた背面図。 図5Aに係るリードフレーム310の正面図。 図5Aに係る回路パッケージ301を筐体102に搭載した正面図。 実施例3に係る熱式流量計1の回路パッケージ301の背面図。 図6の流量計測部300の露出形態を変更した背面図。 流量計測部300と回路部品306を一体化させた場合の回路パッケージ301の背面図。 図8Aに係る回路パッケージ301の凹部溝314を変更した背面図。 図8Aに係る回路パッケージ301の下面図。 図8Cに係るアウターリード312を変更した下面図。 本実施形態における熱式流量計の他の構成例を概念的に説明する断面図。
以下、図面を参照して本発明の熱式流量計の実施形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施形態1に係る熱式流量計1を備えた電子燃料噴射方式の内燃機関制御システムの一例を示す概略図である。このシステムでは、エンジンシリンダ2とエンジンピストン3を備える内燃機関4の動作に基づき、吸入空気が被計測気体5としてエアクリーナ6から吸入され、主通路7であるたとえば吸気管、スロットルボディ8、吸気マニホールド9を介してエンジンシリンダ2の燃焼室に導かれる。
前記燃焼室に導かれる吸入空気である被計測気体5の流量は、熱式流量計1で計測され、計測された流量に基づいて燃料噴射弁10より燃料が供給され、吸入空気である被計測気体5とともに混合気の状態で燃焼室に導かれる。なお、本実施形態では、燃料噴射弁10は、内燃機関の吸気ポートに設けられ、吸気ポートに噴射された燃料が吸入空気である被計測気体5と混合されて混合気となり、吸気弁11を介して燃焼室に導かれ、燃焼して機械エネルギを発生する。
熱式流量計1は、図1に示す内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する方式だけでなく、各燃焼室に燃料を直接噴射する方式にも同様に使用できる。両方式とも熱式流量計1の使用方法を含めた制御パラメータの計測方法および燃料供給量や点火時期を含めた内燃機関の制御方法の基本概念は略同じであり、図1では、両方式の代表例として吸気ポートに燃料を噴射する方式を示す。
燃焼室に導かれた燃料および空気は、燃料と空気との混合状態であり、点火プラグ12の火花着火によって爆発的に燃焼して機械エネルギを発生する。燃焼後の気体は、排気弁13から排気管に導かれ、排気14として排気管から車外に排出される。前記燃焼室に導かれる吸入空気である被計測気体5の流量は、アクセルペダルの操作に基づいてその開度が変化するスロットルバルブ15により制御される。前記燃焼室に導かれる吸入空気の流量に基づいて燃料供給量が制御され、運転者はスロットルバルブ15の開度を制御して前記燃焼室に導かれる吸入空気の流量を制御することにより、内燃機関が発生する機械エネルギを制御することができる。
エアクリーナ6から取り込まれ、主通路7を流れる吸入空気である被計測気体5の流量および温度は、主通路7に取り付けられた熱式流量計1により計測され、計測された吸入空気の流量および温度を表す電気信号が熱式流量計1から制御装置16に入力される。また、スロットルバルブ15の開度を計測するスロットル角度センサ17の出力が制御装置16に入力され、さらに内燃機関のエンジンピストン3や吸気弁11や排気弁13の位置や状態、さらに内燃機関の回転速度を計測するために、回転角度センサ18の出力が、制御装置16に入力される。排気14の状態から燃料量と空気量との混合比の状態を計測するために、酸素センサ19の出力が制御装置16に入力される。
制御装置16は、熱式流量計1の出力である、たとえば、吸入空気の流量、湿度、および温度、ならびに回転角度センサ18からの内燃機関の回転速度等に基づいて、燃料噴射量や点火時期を演算する。これら演算結果に基づいて、燃料噴射弁10から供給される燃料量や点火プラグ12により点火される点火時期が制御される。燃料供給量や点火時期は、実際には、さらに熱式流量計1で計測される吸気温度や、スロットル角度の変化状態、エンジン回転速度の変化状態、酸素センサ19で計測された空燃比の状態に基づいて制御されている。制御装置16は、さらに内燃機関のアイドル運転状態において、スロットルバルブ15をバイパスする空気量をアイドルエアコントロールバルブ20により制御し、アイドル運転状態での内燃機関の回転速度を制御する。
内燃機関の主要な制御量である燃料供給量や点火時期は、いずれも熱式流量計1の出力を主パラメータとして演算される。したがって、熱式流量計1の計測精度の向上や、経時変化の抑制、信頼性の向上が、車両の制御精度の向上や信頼性の確保に関して重要である。特に近年、車両の省燃費に関する要望が非常に高く、また排気ガス浄化に関する要望が非常に高い。これらの要望に応えるには熱式流量計1により計測される吸入空気である被計測気体5の流量の計測精度の向上が極めて重要である。
図2Aは、本実施形態に係る熱式流量計1の正面図である。図2B、図2C、図2D、図2Eおよび図2Fは、それぞれ、図2Aに示す熱式流量計の右側面図、背面図、および左側面図、平面図、下面図である。
熱式流量計1は、ハウジング100と基板(回路基板)101を備えている。基板101は、プリント基板で構成されて、広く平坦な冷却面を有している。このため熱式流量計1の筐体102は、空気抵抗が低減され、さらに主通路7を流れる被計測気体により冷却されやすい構成を有している。
熱式流量計1の筐体102は、たとえば、概ね直方体の扁平な形状を有し、吸気管に挿入されて主通路7内に配置される。詳細については後述するが、筐体102は、主通路7を流れる流体である被計測気体5の一部を取りこむ副通路を画定している。
なお、以下では、主通路7内の被計測気体5の流れに概ね平行な筐体102の長さ方向をX軸方向、長さ方向に垂直で主通路7の径方向に概ね平行な筐体102の高さ方向をY軸方向、これら長さ方向および高さ方向に垂直な筐体102の厚さ方向をZ軸方向とする、XYZ直交座標系を用いて、熱式流量計1の各部を説明する場合がある。
筐体102は、主通路7の外壁から中央に向かうY軸方向に沿って延びる形状を有しているが、図2Bおよび図2Dに示すように、Z軸方向の厚さが薄い扁平な形状を成している。すなわち、熱式流量計1の筐体102は、側面に沿う厚さが薄く正面が略長方形の形状を有している。これにより、熱式流量計1は、被計測気体5に対しては流体抵抗を小さくして、十分な長さの副通路を備えることができる。
筐体102の基端部には、熱式流量計1を吸気管に固定するためのフランジ103と、制御装置16との電気的な接続を行うために吸気管外部に露出したコネクタ104と電気接続部であるコネクタターミナル105が設けられている。筐体102は、フランジ103を吸気管に固定することにより片持ち状に支持される。筐体102は、図2Cに示すように、その背面のほとんどの領域を基板101によって構成している。したがって、基板101は、主通路7を流れる被計測気体により冷却される。
図3Aは、図2Cに示す熱式流量計のA−A線に沿う断面図である。図3Bは、図2Bに示す熱式流量計のB−B線に沿う断面図である。図3Cは、図2Cに示す熱式流量計1の基板を取り外した状態の背面図である。図3Dは、図2Aに示す熱式流量計1のハウジングを取り外した状態の正面図である。図3Eは、図2Aのシール材215を取り外した立体図である。図3Fは、図3Aの要部を拡大して模式的に示す図である。
ハウジング100の先端側でかつ主流れ方向上流側の位置に配置される一方端部には、主通路7を流れる流体である吸入空気などの被計測気体5の一部を副通路200に取り込むための入口201が設けられている。また、同様にハウジング100の先端側でかつ主流れ方向下流側の位置に配置される他方端部には、副通路200から被計測気体5を主通路7に戻すための出口202が設けられている。更に、副通路200を流れる被計測気体5を一部の排出するための第二の出口、排出口203が設けられている。このように、主通路7を流れる被計測気体5を副通路200に取り込むための入口201や出口202、排出口203は、フランジ103から主通路7の径方向の中心方向に向かって延びる筐体102の先端側に設けられる。
ハウジング100の内部には、回路パッケージ301が基板101に固定された状態で収容されている。回路パッケージ301は、副通路200を流れる被計測気体5の流量を計測するための流量計測部300を有している。回路パッケージ301は、流量計測部300を樹脂材で一体にモールド成形することによって構成された樹脂パッケージであり、流量計測部300を支持する支持体となる。流量計測部300は、流量検出素子を有している。流量検出素子は、被計測気体の流量を検出する検出面を有している。流量検出素子の検出面は、回路パッケージ301の表面に露出している。
そして、ハウジング100には、副通路200を構成するための副通路溝が形成されている。ハウジング100の片面側に副通路溝が凹設されており、基板101をかぶせることによって副通路200(バイパス通路)が完成する構成になっている。また、入口201や出口202、排出口203近傍の形状が、一体成型で副通路200を構成している。ハウジング100の成形時(樹脂モールド工程)に正面、背面、右側面、左側面、平面、下面方向の金型を使用して成形することが可能となる。例えば、本実施例では一体成型で前記形状を構成しているが、基板101の長さを延長して分割した構成としてもよい。
本実施形態のような構成を有した熱式流量計1では、従来蓋となるカバー部品の機能を基板101に持たせることで、ハウジング100の厚み方向(Z軸方向)のサイズを小さく構成することでき、主通路7の気体の流れを阻害しない低圧力損失の熱式流量計1を実現することができる。
副通路溝は、主通路7を流れる流体を副通路200に流れを取り込むための副通路溝204と、流量計測部300側への流れを導入するための第1溝部205と、排出口203側へ流れを導入するための第2溝部206とが、ハウジング100に形成されている。
副通路溝204は、ハウジング100の先端部で被計測気体5の主流れに沿うように分岐溝部207に向かって一直線状に延在されるように形成される。
第1溝部205は、分岐溝部207により一部流れをハウジング100の基端側(Y軸方向)に偏向させるよう設置され、ハウジング100の端側に向かって進み緩やかにカーブした後、ハウジング100の先端部に進み、出口202に連通されるように形成される。緩やかなカーブを設置することで、塵埃などを慣性分離作用で流れの外側に分離し、流量計測部300側へ向う異物の総量を低減でき、検出性能の劣化を防止できる。
第2溝部206は、分岐溝部207により一部流れをハウジング100の先端部側(Y軸方向)に偏向させるよう設置され、緩やかにカーブした後に排出口203に連通されるように形成される。排出口203を設置することで、塵埃、水滴などの大小の異物を外部に排出させることができ、流量計測部300へ向う副通路200への侵入する異物の総量を低減でき、検出性能の劣化を防止できる。
回路パッケージ301は、副通路200から筐体102の厚さ方向(Z軸方向)に対して、更に分離するように配置されている。そのため、基板101及び回路パッケージ301の協働で構成される副通路208と、回路パッケージ301及び第1溝部205の協働で構成される副通路209とに被計測気体の流れを分離されるように形成されている。そして、副通路208及び副通路209は、副通路200の通路断面積よりも小さい流路が形成されている。通路内部の圧力損失を利用し、副通路208と副通路209に速度差をつけることで、塵埃などの異物を副通路209に偏向させることができ、流量計測部300へ向う副通路208への侵入する異物の総量を低減でき、検出性能の劣化を防止できる。
本実施形態のような構成を有した熱式流量計1では、汚損物に対する信頼性を向上させることができ、耐久信頼性の強い熱式流量計1を実現することができる。
ハウジング100の先端側に位置する入口201よりも更に上流側の位置には、主通路7を流れる被計測気体5の温度を計測するための温度計測部302が設けられている。このように、主通路7を流れる被計測気体5の温度を計測するための温度計測部302が、フランジ103から主通路7の径方向の中心方向に向かって延びる筐体102の先端側に突出したように設けられる。
本実施形態のような構成を有した熱式流量計1では、主通路7の内壁面から離れた部分の気体を副通路200に取り込むことができ、主通路7の内壁面の温度の影響を受け難くなり、気体の流量や温度の計測精度の低下を抑制できる。また、主通路7の内壁面近傍では流体抵抗が大きく、主通路7の平均的な流速に比べ、流速が低くなる。本実施形態の熱式流量計1では、フランジ103から主通路7の中央に向かって延びる薄くて長い筐体102の先端部側かつ入口201の上流側に設けられているため、主通路7の中央部の流速の速い気体を副通路200に取り込むことができる。
筐体102の内部には、主通路7を流れる被計測気体5の圧力を計測する圧力計測部303と、主通路7を流れる被計測気体5の湿度を計測する湿度計測部304が配置されている。
ハウジング100には、圧力計測部303を収容するため凹部溝210が形成されており、圧力計測部303が固定された基板101をハウジング100に嵌め合わせることで圧力計測用の収容室を形成している。前記収容室は、被計測気体5の流れを取り込むために副通路200の途中でスリット211を介して連通されて構成されている。
また、同様にハウジング100には、湿度計測部304を収容するため凹部溝212が形成されており、湿度計測部304が固定された基板101をハウジング100に嵌め合わせることで圧力計測用の収容室を形成している。前記収容室は、被計測気体5の流れを取り込むために副通路200の途中でスリット213を介して連通されて構成されている。
本実施形態のような構成を有した熱式流量計1では、塵埃や水滴などの異物外部に排出させることで、副通路200へ向う異物の総量を低減でき、圧力計測部303、湿度計測部304の検出性能の劣化を防止できる。本実施例では、副通路200にスリット211、スリット213を設置しているが、例えば、被計測気体5の流れを取り込むために、ハウジング100や基板101に直接、スリットや孔を複数設置してもよい。
基板101には、流量計測部300を一体モールド成形された回路パッケージ301と、温度計測部302と、圧力計測部303と、湿度計測部304と、コンデンサ等の電子部品305とが配置されている。また、回路パッケージ301内には、複数の計測部を制御する回路部品306が配置されており、回路部品306は、LSIまたはマイコンもしくはその双方である。また、前記実装部品は、基板101に固定するための半田や導電性ペーストにより接続されている。本実施形態のような構成を有した熱式流量計1では、基板101に一般的な実装マウンタで実装可能であるため、基板実装工程の作業効率を上げることができる。
本実施形態の構成以外では、例えば、回路部品306を基板101に配置する構成や、回路保護としたコンデンサ等の電子部品305を回路パッケージ301内に一部配置した構成としてもよい。また、本実施例では、回路パッケージ301と、温度計測部302と、圧力計測部303と、湿度計測部304と、コンデンサ等の電子部品305とを実装した構成になっているが、構成位置の組み合わせは不問である。要求仕様に応じて回路基板101の最適な配線パターンを配置させることができる。また、共通の回路基板101の構成で、必要な計測部や、電子部品のみを追加及び削減することもでき、多品種の熱式流量計1を実現することができる。また、ハウジング100を共通部品とするため、組み立てラインの変更無しに製造することができるため、工数が削減でき、安価な熱式流量計1を実現することができる。
基板101には、電気接続部であるコネクタターミナル105と接続するための電極パッドである電子部品305が配置されている。ハウジング100には、回路パッケージ301と、コンデンサや電極パッド等の電子部品305を収容するため凹部溝214が形成されている。基板101には、ハウジング100と接合するための接着剤307が配置されており、基板101をハウジング100に嵌め合いすることで図3Eに示すような構成となる。
電気的接続方法としては、コネクタターミナル105と電極パッドである電子部品305がワイヤーボンディング308で接合される。凹部溝214に集約された、回路パッケージ301と、コンデンサや電極パッド等の電子部品305と、コネクタターミナル105と、ワイヤーボンディング308は、主通路7を流れる被計測気体5に曝されるため、浸透性の作用の強い汚損物(腐食ガス、液体等)から保護する必要がある。本実施形態では、図2A、図3A、または、図3Bに示すように、ゲルや接着剤等のシール材215を充填することで、保護している。
本実施形態のような構成によれば、浸透性の作用の強い汚損物に対する信頼性を向上させることができ、耐久信頼性の強い熱式流量計1を実現することができる。
また、筐体102は、フランジ103を吸気管に固定することにより片持ち状に支持される。そのため例えば、剛性の強いシール材215を使用することにより、筐体102の基端部の強度を向上させ、耐振動性の強い熱式流量計1を実現することができる。また、本実施形態をとることで、従来方式であるハウジング100とシール材215との蓋となるカバー部品を削減することができ、安価な熱式流量計1を実現することができる。
本実施形態では、電気的接続に電極パッドの電子部品305、コネクタターミナル105をワイヤーボンディング308で接続した例を説明しているが、例えばプレスフィット等のメカニカルな電気的接触接続やペーストを介した方式でコネクタターミナル105と基板101とを直接接続した構成としてもよい。上記構成の場合は、電子部品305の削減、工数が削減でき、安価な熱式流量計1を実現することができる。
図4Aは、回路パッケージ301の左側面図である。図4Bは、回路パッケージ301の正面図である。図4Cは、回路パッケージ301の背面図である。図4Dは、回路パッケージ301の下面図である。図4Eは、図4Cの樹脂材311を取り外した回路パッケージ301の背面図である。
副通路200の一面側を構成する基板101は、副通路200の形状に沿って一部グランド配線309が露出されて構成されている。また、グランド配線309は、回路パッケージ301に搭載される流量計測部300の検出面側に対して、グランド配線309の少なくとも一部が対向するように配置されており、静電気散逸機構を構成している。例えば、グランド配線309は、副通路200の形状に沿ったパターンで形成されるが、その一部をレジスト膜等で覆って表面を保護した構成としてもよい。つまり、基板101は、流量計測部300の流量検出素子が露出する検出面に対向する位置にGND電位の配線(グランド配線)が配置されている。
本実施形態のような構成では、副通路200に侵入した汚損物(塵、カーボン等)をグランド配線309に付着させることで、流量計測部300の計測性能の劣化を低減することができる。このような構成を有した熱式流量計1では、耐汚損性が向上可能な信頼性の高い熱式流量計1を実現することができる。
従来方式では、蓋となるカバー部品に追加部品や導電性を有する材料へ変更や中間部材を介した電気的接続箇所を設けて静電気散逸機構を構成していた。これに対し、本実施形態の構成では、熱式流量計1の基本構成部品である、ハウジング100と、基板101と、回路パッケージ301で静電気散逸機構を構成している。したがって、構造簡素化、部品点数低減による製造コストの低減や実装精度を向上させることができる。また、基板101に回路パッケージ301を半田接続することで電気接続もできるため、特殊な電気接続要素の追加が不要である。更に、導電性を有する材料への変更も不要であるため、信頼性の高い熱式流量計1を実現することができる。
グランド配線309は、副通路200を流れる被計測気体5に曝されることから、浸透性の作用の強い汚損物(腐食ガス、液体等)から保護するためのめっき等のコーティングが施されている。本実施例では、グランド配線309はめっき保護されている。本実施形態のような構成を有した熱式流量計1では、浸透性の作用の強い汚損物に対する信頼性を向上させることができ、耐久信頼性の強い熱式流量計1を実現することができる。
回路パッケージ301の内部は、図4Eに示すような金属部品からなるリードフレーム310に、複数の計測部を制御する回路部品306や、回路保護用としたコンデンサ等の電子部品等の回路部品が搭載されており、ワイヤーボンディングにて回路部品306や電子部品との間、リードフレーム310との間を接続している。また、流量計測部300や回路部品306が搭載される直下のリードフレーム310はグランドとなっており、ワイヤーボンディングで直接接地されている。これにより、流量計測部300や回路部品306は、リードフレーム310のグランドと基板101のグランド配線309とで筐体102の厚み方向(Z軸方向)に挟まれた構成となり、EMC等の電波関係の信頼性が向上させることができる信頼性の高い熱式流量計1を実現することができる。
また、回路パッケージ301は、少なくとも1部を露出させた状態で樹脂材311により封止され構成されている。これにより、樹脂モールドされた回路パッケージ301は、浸透性の作用の強い汚損物に対する信頼性を向上させることができ、耐久信頼性の強い熱式流量計1を実現することができる。金型で成型された回路パッケージ301は、寸法精度の高く、副通路208のばらつきを低減することもできるため、高精度な熱式流量計1を実現することができる。
回路パッケージ301は、流量検出素子を支持する支持体を構成する。回路パッケージ301は、流量検出素子の一部と、流量検出素子が搭載されるリードフレーム310と、入出力端子の一部と、回路部品とを樹脂材311で一体に封止した樹脂パッケージの構成を有している。回路パッケージ301の凹部溝314は、樹脂材311によって形成されている。
リードフレーム310は、アウターリード312を有している。回路パッケージ301の端部から突出するアウターリード312は、流量計測部300面側に接続部をもつように、一部を蛇腹状に折り曲げられ、基板101に半田により接続されて固定されている。複数本のアウターリード312は、入出力端子として回路部品306からの入出力信号のやり取りに用いられる他に、回路パッケージ301と基板101とを固定する固定部としての役割も兼ねている。また、基板101と樹脂材311には、ガラス系のフィラーが含有されているため、材料の線膨張係数が互いに近い構成となっている。
そのため、環境変化が生じて基板101に変形が生じた場合、折り曲げ部を有するアウターリード312により応力を緩和することができ、接続部の信頼性を向上させることができる。また、回路パッケージ301と基板101が同様の変形傾向となるため、接続部への応力負荷を低減でき、かつ、副通路208の寸法形状を安定させることができる。本実施形態のような構成により、信頼性の高い熱式流量計1を実現することができる。
流量計測部300は、流量検出素子の裏面に空洞部をもったダイヤフラム形状を有している。リードフレーム310は、流量計測部300に対応する位置に、貫通した換気孔313が設置されており、流量検出素子の裏面の空洞部と連通された構成となっている。流量計測部300は、ダイヤフラムの表面(流量検出素子の検出面)と裏面の圧力差が低減されることで、ダイヤフラムの歪を抑制でき、流量計測精度の高い熱式流量計1を実現することができる。
回路パッケージ301には、副通路208を構成するための凹部溝314が形成されている。凹部溝314の底面には、樹脂材311から流量計測部300が露出している。凹部溝314は、回路パッケージ301の基板101に対向する面に凹設されており、基板101と協働して副通路208を形成する。凹部溝314は、第1溝部205の途中位置に配置される。凹部溝314は、副通路208の流路断面積を、副通路208の両側に連続する他の副通路の流路断面積よりも小さくするガイド部を構成する。つまり、回路パッケージ301が備える凹部溝314は、副通路200のうち、基板101との協働により形成される通路部分である副通路208を、副通路208の両端に連続する他の通路部分よりも断面積の小さい流路とするためのガイド部となる。
回路パッケージ301は、図3Bに示すように第1溝部205がUターンしている部分に配置される。凹部溝314は、第1溝部205の形状に一致して連続するように、一対の傾斜部316の形状が形成されており、具体的には、図4Cに示すように、流量計測部300を間に介して上下に分かれている一対の傾斜部316が互いに非対称の形状を有している。
凹部溝314は、図4Dに示すように、回路パッケージ301の端部から流量計測部300に接近する方向に向かって移行するにしたがって、徐々に副通路208の流路断面積が狭まるように、基板101に接近する方向に傾斜する傾斜部315を備える。傾斜部315は、回路パッケージ301の表面から裏面に向かって傾斜するように設けられている。
また、凹部溝314は、図4Cに示すように、回路パッケージ301の端部から流量計測部300に接近する方向に向かって移行するにしたがって、徐々に副通路208の流路断面積が狭まるように、立体的に絞られている傾斜部316が設けられている。傾斜部316は、流量計測部300に接近する方向に移行するにしたがって、凹部溝314の幅が漸次狭くなる方向に傾斜している。
凹部溝314は、傾斜部315と傾斜部316により、回路パッケージ301の端部から流量計測部300に接近する方向に移行するにしたがって断面積が小さくなる。したがって、被計測気体は、副通路208を通過する際にその流量が絞られる。また、回路パッケージ301の外周と、凹部溝314と、傾斜部315と、傾斜部316は、金型成型されるため、離形性を考慮した抜きテーパと、R形状が形成されている。これにより、更に立体的でなめらかな凹部溝314を構成することができる。
本実施形態の構成では、副通路200を流れる被計測気体5の流れに沿った緩やかな形状の副通路208を構成することができ、安定した流れを流量計測部300に導くことができる。また、金型で成型された回路パッケージ301は、寸法精度の高く副通路208のばらつきを低減できるため、高精度な熱式流量計1を実現することができる。
(実施例2)
図5Aは、実施例2に係る熱式流量計1の回路パッケージ301の背面図である。5Bは、図5Aに係る回路パッケージ301の左側面図である。図5Cは、図5Aに係る回路パッケージ301の樹脂材311を取り除いた背面図である。図5Dは、図5Aに係るリードフレーム310の正面図である。図5Eは、図5Aに係る回路パッケージ301を筐体102に搭載した正面図である。
図4Cに示す例では、回路パッケージ301の凹部溝314に配置される一対の傾斜部316が、流量計測部300を間に介して互いに非対称の形状を有するのに対し、図5Aに示す例では、流量計測部300を間に介して互いに対称の形状を有している。例えば、図5Eに示すように第1溝部205により形成された副通路200に回路パッケージ301を設置した場合、第1溝部205の形状に沿って直線的に安定した流れを流量計測部300に導入できることができる。そのため、流量計測精度の高い熱式流量計1を実現することができる。また、副通路200を流れる被計測気体5の流れに逆流成分をもつ脈動流が発生した場合、対称構造とすることで正確な流れ向きを流量計測部300に導入することができ、脈動誤差の少ない流量計測精度の高い熱式流量計1を実現することができる。
アウターリード312は、各種物理量センサの入出力にデジタル対応するために、本数が増加されて構成されている。これより、一つの仕様で各種物理量センサの要求仕様に応じて対応することができるため、共通の回路パッケージ301で多品種の熱式流量計1を実現することができる。
換気孔313は、リードフレーム310に接地された換気溝317を通じて流量計測部300の裏面に空洞部を連通されて構成される。また、換気溝317は、接着性のフィルム318により封止されて、樹脂材311によりモールドされることで連通孔が固定されている。
換気孔313は、副通路200を流れる第1溝部205とは別の区画された凹部溝217に設置され、被計測気体5の圧力導入孔となるスリット216を介して連通されている。凹部溝217は、副通路200を介して主通路7を流れる被計測気体5に曝されるため、アウターリード312を保護するために浸透性の作用の強い汚損物(腐食ガス、液体等)を保護するゲル、接着剤等のシール材で保護した構成としてもよい。
本実施形態のような構成では、副通路200を流れる被計測気体5に汚損物(塵埃や水滴)などが侵入した場合、換気孔313に直接付着することを軽減することができる。これにより、流量計測精度及び耐汚損性を向上させた熱式流量計1を実現することができる。
(実施例3)
図6は、実施例3に係る熱式流量計1の回路パッケージ301の背面図である。図7は、図6の流量計測部300の露出形態を変更した背面図である。図8Aは、流量計測部300と回路部品306を一体化させた場合の回路パッケージ301の背面図である。図8Bは、図8Aに係る回路パッケージ301の凹部溝314の形状を変更した背面図である。図8Cは、図8Aに係る回路パッケージ301の下面図である。図8Dは、図8Cに係るアウターリード312を変更した下面図である。
図6は、図5Aに示す回路パッケージ301のアウターリード312を更に増設した例を示す。アウターリード312は、回路部品306、流量計測部300、温度計測部302、圧力計測部303、湿度計測部304等の複数のデバイスとの入出力手段として使用されている。アウターリード312の中には、熱式流量計1の入出力と無関係である、部品調整用の調整ピン319や不要なダミーピン320、あるいは通常使用時の信号のやりとりには用いられない端子が設けられており、流量計測部300の検出面側に一度折り曲げられ直線的な形状で構成されている。
ダミーピン320と調整ピン319と通常使用時の信号のやり取りには用いない端子の少なくとも一つは、基板101に対する回路パッケージ301の位置決めを果たす位置決め部として用いられる。調整ピン319や不要なダミーピン320は、基板101との接合の際、圧入されて固定される。そのため、調整ピン319や不要なダミーピン320は、回路パッケージ301を基板101に位置決めするための仮固定する役目を果たす。例えば、調整ピン319や不要なダミーピン320の先端部は、プレスフィットを目的とした保持形状を形成してもよい。また、更に位置決め精度を向上させるために、回路パッケージ301に位置決め機構となる凹凸部321を形成してもよい。
本実施形態のような構成では、回路パッケージ301を基板101に寸法精度良く設置することができ、副通路208の寸法高精度化により高精度な熱式流量計1を実現することができる。
上述の実施例1では、支持体である回路パッケージ301が、流量検出素子の一部を樹脂材311で一体に封止する構成を例に説明したが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、流量検出素子を回路パッケージに一体に封止せず、別個に取り付ける構成についても同様に本発明を適用できる。例えば、支持体が、回路部品と、回路部品が搭載されるリードフレームと、入出力端子の一部と、を樹脂材で一体に封止した樹脂パッケージの構成を有しており、かかる樹脂パッケージの上に流量検出素子を別個に設置する構成にも適用できる。
図7は、図6の流量計測部300を一体成型せずに露出した例を示す。回路パッケージ301は、リードフレーム310に、複数の計測部を制御する回路部品306や、回路保護用としたコンデンサ等の電子部品305等の回路部品が搭載されており、流量計測部300を収納するための凹部溝325を形成して樹脂材311により封止され構成されている。樹脂成型された回路パッケージ301の凹部溝325には、流量計測部300が配置され、ワイヤーボンディングでリードフレーム310ないし回路部品306に接続される。更に、ワイヤーボンディングを保護するために浸透性の作用の強い汚損物(腐食ガス、液体等)から保護するシール材322で保護されて構成される。また、凹部溝325と流量計測部300に実装時に隙間を設置することで、アスペクト比の高いコの字形状の換気スリット323を構成することができる。
本実施形態のような構成では、副通路200を流れる被計測気体5に汚損物(塵埃や水滴)などが侵入した場合、アスペクト比の高いコの字形状の換気スリット323により完全閉塞するおそれを緩和されることができる。これにより、流量計測精度及び耐汚損性を向上させた熱式流量計1を実現することができる。
また、例えば、流量検出素子と回路部品とを一体化させた1チップとする構成についても適用することができる。例えば、流量検出素子は回路部品と一体に形成されたものであり、支持体は、流量検出素子の一部と、流量検出素子が搭載されるリードフレームと、入出力端子の一部と、を樹脂材で一体に封止した樹脂パッケージであり、流量検出素子の検出面が樹脂パッケージの表面から露出している構成についても適用できる。
図8Aに、図6の流量計測部300と回路部品306を一体化させた1チップの構成を有する回路パッケージ301の例を示す。回路パッケージ301は、リードフレーム310に、流量計測部300と回路部品306を一体化させた流量計測チップ324と、回路保護用としたコンデンサ等の電子部品305等の回路部品が搭載されている。また、回路パッケージ301の少なくとも一部を露出させた状態で樹脂材311により封止され構成されている。これにより、回路パッケージ301をより小型化でき、基板101に実装している電子部品305を従来サイズで成立させることができる。
本実施形態のような構成では、回路パッケージ301の小型化による製造上の取り数の増加、実装のコモディティ化により工数の削減やハンドリング性が向上でき、安価な熱式流量計1を実現することができる。また、回路パッケージ301の小型化により、ハウジング100ないし筐体102のサイズを小さく構成することでき、主通路7の気体の流れを阻害しない低圧力損失の熱式流量計1を実現することができる。
図8Bは、回路パッケージ301の凹部溝314の形状を変更した例を示す。回路パッケージ301には、樹脂材311から流量計測部300が露出され、副通路208を構成するための凹部溝314が形成されている。凹部溝314の形状は、流量計測部300を中心として、副通路208を流れる被計測気体5の流れ軸方向に対して、左右非対称な形状で傾斜部315、傾斜部316が構成されている。傾斜部315及び傾斜部316は、流量計測部300を間に介して凹部溝314の軸方向一方側と他方側とで形状が非対称となっている。副通路200を流れる被計測気体5の流れに逆流成分をもつ脈動流が発生した場合、左右非対称な構造とすることで順逆の空気の取り込み量を調整することができる。これにより、主通路7を流れの変化に応じて脈動流で発生する誤差傾向を調整することができる。
本実施形態のような構成では、脈動時に発生する誤差傾向を調整することで流量計測精度の高い熱式流量計1を実現することができる。
図8Cは、図8Aの下面図を示しており、図8Aのアウターリード312を変更した例を示す。回路パッケージ301の端部から突出するアウターリード312は、流量計測部300面側に接続部をもつように、一部を蛇腹状に折り曲げられ、基板101と接続されている。図8Dの実施例では、アウターリード312がコの字のように折り曲げられて構成されており、図8Cに示す回路パッケージ301よりも更に小型化することができる。また、アウターリード312の曲げ形状や先端部の接続形状は、緩やかなR形状としてもよい。
本実施形態のような構成では、回路パッケージ301の更なる小型化により、ハウジング100ないし筐体102のサイズを小さく構成することでき、主通路7の気体の流れを阻害しない低圧力損失の熱式流量計1を実現することができる。
図9は、本実施形態における熱式流量計の他の構成例を概念的に説明する断面図である。
本実施例の熱式流量計は、導電性材料であるアルミニウム合金製のベース106と、ベース106との間に副通路200を形成するハウジングカバー107と、ベース106に取り付けられて副通路200内に流量計測部300を支持する支持体301とを有している。そして、流量計測部300は、流量検出素子の検出面がベース106に対向配置されている。また、支持体301から突出するリードフレーム310のアウターリード312は、コネクタターミナル105に溶接点Sで溶接により直接接合されている。
上述の各実施例では、リードフレームを基板101のグランド配線に半田接続する構成について説明したが、本実施例では、図9に示すように、リードフレームをターミナル端子に溶接して直接接合した構成としているので、接続強度をより高くすることができる。そして、ワイヤーボンディングを省略することができ、部品点数の削減及び製造作業の簡素化を図ることができる。
また、上述の各実施例では、流量検出素子の検出面に対向する位置に、グランド配線309を有する基板101を配置した構成について説明したが、本実施例では、導電性材料からなるベース106を配置する構成とした。かかる構成とすることにより、グランド配線をめっきして形成する必要がなく、製造作業の簡素化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 熱式流量計
5 被計測気体(流体)
7 主通路
100 ハウジング
101 基板
102 筐体
103 フランジ
200 副通路
201 入口
202 出口
203 排出口
207 分岐溝部
208 副通路
209 副通路
215 シール材
300 流量計測部
301 回路パッケージ
302 温度計測部
303 圧力計測部
304 湿度計測部
305 電子部品
306 回路部品
307 接着剤
309 グランド配線
310 リードフレーム
311 樹脂材
312 アウターリード
313 換気孔
314 凹部溝(ガイド部)
315 傾斜部
316 傾斜部

Claims (14)

  1. 主通路に取り付けられる熱式流量計であって、
    前記主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、
    該副通路内に配置される流量検出素子と、
    該流量検出素子を支持する支持体と、
    該支持体が固定される回路基板と、を有し、
    前記支持体は、前記流量検出素子の一部と、前記流量検出素子が搭載されるリードフレームと、入出力端子の一部と、回路部品と、を樹脂材で一体に封止した樹脂パッケージを有しており、
    前記入出力端子は、前記支持体を前記回路基板に固定する固定部を構成し、
    前記流量検出素子は、前記被計測気体の流量を検出する検出面を有し、該検出面が前記樹脂パッケージの表面から露出しており、該検出面が前記回路基板に対向して配置される熱式流量計。
  2. 主通路に取り付けられる熱式流量計であって、
    前記主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、
    該副通路内に配置される流量検出素子と、
    該流量検出素子を支持する支持体と、
    該支持体が固定される回路基板と、を有し、
    前記支持体は、回路部品と、該回路部品が搭載されるリードフレームと、入出力端子の一部と、を樹脂材で一体に封止した樹脂パッケージを有しており、
    前記入出力端子は、前記支持体を前記回路基板に固定する固定部を構成し、
    前記流量検出素子は、前記被計測気体の流量を検出する検出面を有し、該検出面が前記回路基板に対向して配置される熱式流量計。
  3. 主通路に取り付けられる熱式流量計であって、
    前記主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、
    該副通路内に配置される流量検出素子と、
    該流量検出素子を支持する支持体と、
    該支持体が固定される回路基板と、を有し、
    前記流量検出素子は、回路部品が一体に形成されたものであり、
    前記支持体は、前記流量検出素子の一部と、前記流量検出素子が搭載されるリードフレームと、入出力端子の一部と、を樹脂材で一体に封止した樹脂パッケージを有しており、 前記入出力端子は、前記支持体を前記回路基板に固定する固定部を構成し、
    前記流量検出素子は、前記被計測気体の流量を検出する検出面を有し、該検出面が前記樹脂パッケージの表面から露出しており、該検出面が前記回路基板に対向して配置される熱式流量計。
  4. 主通路に取り付けられる熱式流量計であって、
    前記主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、
    該副通路内に配置される流量検出素子と、
    該流量検出素子を支持する支持体と、
    該支持体が固定される回路基板と、を有し、
    前記支持体は、前記流量検出素子の一部と、前記流量検出素子が搭載される導電性のリードフレームと、を樹脂材で一体に封止した樹脂パッケージを有しており、
    前記リードフレームは、前記支持体を前記回路基板に固定する固定部を構成し、
    前記流量検出素子は、前記被計測気体の流量を検出する検出面を有し、該検出面が前記回路基板に対向して配置される熱式流量計。
  5. 前記支持体は、前記副通路のうち、前記回路基板との協働により形成される通路部分を、該通路部分の両端に連続する他の通路部分よりも断面積の小さい流路とするためのガイド部を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱式流量計。
  6. 前記ガイド部は、前記樹脂パッケージの端部から前記流量検出素子の検出面に向かって移行するにしたがって、徐々に前記流路の断面積が狭まるように、前記回路基板に接近する方向に傾斜する傾斜部を備える請求項5に記載の熱式流量計。
  7. 前記ガイド部は、前記樹脂パッケージの端部から前記流量検出素子の検出面に向かって移行するにしたがって、徐々に前記流路の断面積が狭まるように、立体的に絞られている請求項5に記載の熱式流量計。
  8. 前記ガイド部は、前記検出面を間に介して対称形状ないし非対称の形状を有することを特徴とする請求項5に記載の熱式流量計。
  9. 前記支持体は、前記回路基板に対する位置決めを果たす位置決め部を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱式流量計。
  10. 前記位置決め部は、ダミーピンと、調整ピンと、通常使用時の信号のやり取りには用いない端子の少なくとも一つにより構成される請求項9に記載の熱式流量計。
  11. 前記樹脂パッケージは、前記入出力端子を複数有しており、該複数の入出力端子が前記回路基板に半田により接続されて固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱式流量計。
  12. 前記回路基板は、前記流量検出素子の検出面に対向する位置に、GND電位の配線が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱式流量計。
  13. 前記GND電位の配線は、めっき保護されていることを特徴とする請求項12に記載の熱式流量計。
  14. 前記回路基板に、前記流量検出素子以外の少なくとも一つの物理センサと回路部品が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
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