1.定義
上述のように、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、多数の相違した、類似のまたは同一の作業モードで駆動することができ、ターミナルは、前記モードそれぞれに相違した、類似のまたは同一の接近権限を付与することができる。また、ターミナルは、強化されたセキュリティ、向上した完全性、及び強化された個人情報の保護を提供し、現在モードから新規モードに移動できるようにする。
本明細書において、「[」及び「]」の間に数字が表記されれば、すなわち、[1]または[2]は、これらが互いの代案であることを意味する。したがって、「機器の例は、[1]皿、[2]コップなどである」という表現は、前記機器は、皿であるか、コップであるか、または、これらの均等物であることを意味する。
1−1.接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素
データ処理ターミナルは、多数のハードウェア要素と多数のソフトウェア要素を含む。ターミナルが作業実行上またはセキュリティ上の理由で特定のハードウェア要素やソフトウェア要素をユーザが直接または間接的に駆動できなかったり、または、変更できないようにする場合、前記要素を「接近不可能」ハードウェア要素またはソフトウェア要素であると指称することとする。接近不可能要素の例は、マイクロプロセッサ、無線送信機、無線受信機、ファームウェア(firmware)、カーネル(kernel)等である。また、ユーザ接近が可能なユーザ空間(user space)に格納される代わりに、ターミナルの保護区域であるカーネル空間(kernel space)に格納されたソフトウェア要素も接近不可能ソフトウェア要素に属する。
しかし、ターミナルの製造会社は、ユーザがユーザ入力を提供して特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を直接駆動するようにでき、このような要素をターミナルのメインシステムの「接近可能」ハードウェア要素またはソフトウェア要素であると指称する。一例として、ユーザは、入力ユニット、メモリユニット、ソフトウェアアプリケーション(以下、「アプリ」と指称)、運営体系(O/S)等のように、ユーザが駆動して多様な作業を実行できる要素が接近可能ハードウェア要素または接近可能ソフトウェア要素の例である。また、ターミナルは、ユーザにグラフィック基盤インターフェース(GUI、graphic user interface)、テキスト基盤(text-based)インターフェース、または、その他のユーザインタフェースなどの多様なインターフェースを提供することができ、ユーザが前記インターフェースを操作することで駆動できるハードウェア要素やソフトウェア要素も接近可能ハードウェア要素または接近可能ソフトウェア要素の例である。
このような観点から見れば、データ処理ターミナルが特定の作業モードでユーザに特定の接近権限を付与する場合、ユーザは、[1]すべての接近可能ハードウェア要素とソフトウェア要素に接近できたり、[2]接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素の全てではない一部にのみ接近することができる。前の[1]または[2]の場合、ターミナルは、ユーザが、[3]特定の接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素の「全体部位」を駆動できるようにしたり、または、[4]特定の接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素の「制限された部位」のみが駆動できるようにすることができる。前の[4]の場合、ユーザは、特定の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を「制限された程度」にだけ駆動することができ、その結果、ユーザは前記要素の全体ではない制限された部位のみを駆動できたり、または、前記要素を全ての使用可能なオプションではなく、制限されたオプションのみで駆動することもできる。
ターミナルは、適正なユーザ入力の受信に対応して、ユーザが現在モードから新規モードに移動できるように許諾する。その後、ターミナルが新規モードでユーザに付与した接近権限に基づいて、ターミナルは、ユーザが、[1]1以上の接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素に接近するように許諾したり、[2]前記要素を駆動するように許諾したり、[3]前記要素を駆動することで特定作業を実行するように許諾したり、または、[4]前記要素を駆動することで特定機能を遂行するように許諾することができる。これとは異なり、[5]ターミナルがユーザ入力を認証しない場合、ターミナルは、ユーザが現在モードから新規モードに移動できないようにすることができる。この時、[5-1]ユーザは、現在モードに留まったり、[5-2]ターミナルは、オフ状態または電源が切れた状態に移動することができる。前の[5-1]の場合、ターミナルは、ユーザが現在モードで駆動可能なハードウェア要素やソフトウェア要素は続けて駆動するようにするが、新規状態でのみ駆動可能なハードウェア要素やソフトウェア要素は、依然として駆動できないように防ぐことができる。
ターミナルが特定モードで特定の接近権限を付与する場合に限って、ユーザは、1以上の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を「接近」または「駆動」することができる。しかし、ユーザは、前記モードで接近不可能ハードウェア要素やソフトウェア要素は接近、駆動できない。このような観点から見れば、ターミナルまたはユーザが特定のハードウェア要素やソフトウェア要素に接近したり駆動することができると表現する場合、特別な言及がない限り、前記ハードウェア要素またはソフトウェア要素は、接近可能ハードウェア要素または接近可能ソフトウェア要素であるとする。また、特定の「要素を駆動する」という語句は、「1以上の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動する」という語句と同一の意味である。また、特定の「要素を駆動する」という語句は、「1以上の接近可能ハードウェア要素を駆動する」または「1以上の接近可能ソフトウェア要素を実行する」を通称することとする。
1−2.メインシステム及びロックシステム
本明細書のデータ処理ターミナルは、1以上のメインシステムと1以上のロックシステムを含む。また、ターミナルは、1以上の中級システムを含んでもよい。ターミナルは、一般的に解除モードでメインシステムを駆動するユーザに最大(または、最多)の接近権限を付与するが、ロックモードでロックシステムを駆動するユーザには最小の接近権限を付与する。また、前記ターミナルは、中級モードで中級システムを駆動するユーザに中級の接近権限を付与し、前記中級接近権限は、メインシステムに付与された接近権限よりは狭いがロックシステムに付与された接近権限よりは広い。
本明細書において「メインシステム」とは、ターミナルが構築した階層が実際に定義した解除(作業)モードでユーザがターミナルを使用するために駆動するシステムを指称する。メインシステムは、典型的にユーザが後述の解除モードでターミナルを駆動する時に使用する。このような観点から見れば、メインシステムは、特定階層で最も広い接近権限が付与されたシステムである。メインシステムは、1以上の接近可能ハードウェア要素または1以上の接近可能ソフトウェア要素を含む。
ターミナルは、ユーザが解除モードでメインシステムを駆動する時、最も広い(または、最大)の接近権限を付与し、これにより、ユーザはメインシステムの最も多い(または、全ての)接近可能ハードウェア要素を駆動できたり、メインシステムの最も多い(または、全ての)接近可能ソフトウェア要素を駆動することができる。このような観点において、本明細書では「メインシステム」を「解除システム」と同一の意味として使用する。メインシステムまたは解除システムは、ターミナルが構築した特定階層が定義した、そしてターミナルが同一の階層で最大の接近権限を付与した解除モードで作動する。
反面、「ロックシステム」とは、階層が実際に定義したロック(作業)モードにてユーザがデータ処理ターミナルを使用するために駆動するシステムを指称する。ロックシステムは、一般的にユーザがターミナルを後述の「ロックモード」で駆動するために使用するシステムに該当し、このような観点から見れば、ロックシステムは一般的にロックモードが定義されている階層が最も狭い接近権限を付与したシステムである。ターミナルは、ロックシステムに1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を含めることができるが、場合により、どんなハードウェア要素やソフトウェア要素も含めなくてもよい。ターミナルは、ロックシステムにメインシステムの1以上の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できる権限を付与しても、または、付与しなくてもよい。
ロックシステムは、多様なセキュリティ、完全性、個人情報の保護などの理由で、メインシステムから物理的または作業実行上隔離されてもよい。説明の便宜のため、「物理的隔離」または「作業実行上の隔離」を通称して「隔離」と略称してもよい。
したがって、一番目の詳細な形態の場合、ユーザがロックモードでロックシステムを使用すれば、ターミナルは、前記隔離を用いてユーザにメインシステムの多様な要素に対する接近権限を否認することができる。したがって、ユーザは、ロックモードにてメインシステムの如何なる接近可能ハードウェアやソフトウェア要素も接近、駆動できなくなる。ロックモードでは、ユーザがメインシステムの如何なる接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素も駆動できないので、ロックシステムは、ロックモードで接近可能な1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を含むことにより、ユーザがロックモードでロックシステムの前記要素に接近または駆動し、多様な作業を実行するようにできる。このような観点から見れば、ロックシステムは、メインシステムの接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素に対しては、最も狭い接近権限が付与されたシステムと見なすことができる。
二番目の詳細な形態の場合、ユーザがロックモードでロックシステムを駆動する場合、ターミナルは、ユーザにメインシステムに対する最小限の接近権限のみを付与することにより、ユーザは、ロックモードでロックシステムを駆動する間、メインシステムの接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素のうち最小要素だけ駆動するようにできる。たとえ、ターミナルがロックモードでユーザがメインシステムの1以上の接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素を使用(一例として、接近、駆動など)できるように許諾しても、ターミナルは、[1]ユーザが如何なる結果もメインシステムに格納できないように完全にまたは部分的に禁止したり、または、[2]前記隔離を介してユーザがメインシステムの如何なる要素も変更できないように、完全にまたは部分的に禁止することができる。すなわち、ターミナルは、メインシステムがロックシステムによって悪影響を受けたり機能が低下したりしないように防止(または、最小化)することができる。このように、ユーザは、ロックモードでメインシステムの接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素のうち最小限の要素だけ使用できるので、ロックシステムは、[1]多様なロック作業を実行するために、1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を含んだり、[2]如何なる接近可能要素も含まないまま、メインシステムがロック作業を実行するようにできる。このような観点から見れば、ロックシステムは、メインシステムの接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素に対する一部(全部ではない)の接近権限のみを有すると見なすことができる。
三番目の詳細な形態の場合、ユーザがロックモードでロックシステムを使用する場合、ターミナルは、ユーザにメインシステムに対する全ての接近権限を付与することにより、ユーザは、ロックモードでロックシステムを用いてメインシステムの全ての接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動するようにできる。しかし、ターミナルは、[1]ユーザまたはロックシステムがメインシステムに如何なる結果も格納できないようにしたり、または、[2]前記隔離を介してユーザやロックシステムがメインシステムの要素を変更できないようにすることもできる。したがって、ターミナルは、ロックシステムがメインシステムに悪影響を及ぼしたりメインシステムを低下させることができないように防止することができる。ユーザは、ロックモードでロックシステムを駆動し、メインシステムの全ての接近可能ハードウェア及びソフトウェア要素を駆動できるので、ロックシステムは、1以上のハードウェアまたはソフトウェア要素を含んだり、または、如何なる要素も含まないままメインシステムがロックモードでロック作業を実行するようにできる。このような観点から見れば、前記ロックシステムは、メインシステムと類似または(非常に)同一であると見なすことができる。
1−3.接近権限
本明細書において「接近権限」とは、特定モードで特定のシステムを使用してターミナルを駆動するユーザに、ターミナルが付与する権限を意味する。特に、「接近権限」とは、ターミナルがユーザにメインシステムの接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素のうち特定の数の要素のみが接近できるように付与する権限を意味する。一例として、ターミナルは、メインシステムの全て(または、一部)の接近可能要素に接近する権限をユーザに付与したり、または、如何なる権限も付与しなくてもよい。ターミナルがユーザにメインシステムの特定の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素に接近する権利を付与すれば、ユーザは、[1]前記要素を「駆動」できたり、[2]前記要素を駆動して特定作業を「実行」できたり、または、[3]前記作業を実行して特定機能を「遂行」できるものと見なす。また、接近権限の性格に基づいて、ユーザは、[1]解除モードでメインシステムを駆動してメインシステムの特定要素を駆動できる接近権限を保有したり、[2]ロック(または、中級)モードでロック(または、中級)システムを駆動してメインシステムの特定要素を駆動できる接近権限を保有することもできる。本明細書のロックシステムのハードウェア要素やソフトウェア要素に対する接近権限は、[1]ロック(または、中級)モードでロック(または、中級)システムを駆動してロックシステムの前記要素に接近できる権限、または、[2]解除モードでメインシステムを駆動してロックシステムの前記要素に接近できる権限を指称する。
したがって、特別な言及がない以上、本明細書の「接近権限」とは、[1]ユーザが解除モードでメインシステムの駆動中、または、ユーザがロック(または、中級)モードでロック(または、中級)システムの駆動中に、メインシステムの1以上の接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を「接近」できたり、[2]前記モードで前記システムの駆動中に、前記ハードウェアまたはソフトウェア要素を「駆動」できたり、[3]前記モードで前記システムを駆動中に、前記要素を駆動することで1以上の作業を「実行」できたり、または、[4]前記モードで前記システムを駆動して前記作業を実行することで特定「機能」を遂行できる接近権限を意味する。本明細書において、ロックシステムの1以上のハードウェア要素またはソフトウェア要素に対する接近権限を言及する場合に限って、前記接近権限は、[1]ユーザがロック(または、中級)モードでロック(または、中級)システムを駆動している最中、または、解除モードでメインシステムを駆動している最中に、ロックシステムの1以上の接近可能ロック要素に接近できたり、[2]前記モードで前記システムを駆動している最中に前記要素を駆動できたり、[3]前記モードで前記システムを駆動することで1以上の作業を実行できたり、または、[4]前記モードで前記システムを駆動している最中に、前記作業を実行することで特定機能を遂行できる接近権限を意味する。
1−5.(作業)モード及び接近権限
本明細書において、「(作業)モード」または簡単に「モード」とは、データ処理ターミナルの作業状態を意味し、前記モードにおいてユーザは、ターミナルのメインシステムの接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素のうち特定の数の要素に接近することができる。ターミナルは、ユーザが入力ユニットに提供した適正なユーザ入力に対応して、[1]電源が切れた状態(すなわち、パワーが切れた状態として通信が不可能であり、映像ユニットも消えている状態)から新規モードに移動したり、[2]オフ状態(パワーが点いた状態で通信が可能であるが、映像ユニットは消えた状態)から新規モードに移動したり、[3]オン状態(パワーが点いた状態で通信が可能であり、映像ユニットも点いている状態)の現在モードから新規モードに移動したり、[4]オン状態である現在モードからオフ状態に移動したり、または、[5]オン状態である現在モードから電源が切れた状態に移動することができる。説明の便宜上、「(作業)モードスイッチ」や「モードスイッチング」は、前の[1]〜[5]のうちの一つを指称するものとする。
ターミナルは、ロックモードや後述の最高制限的モードでは、ユーザがメインシステムの如何なる接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素も接近できないようにすることができる。しかし、ターミナルは、解除モードや後述の最高非制限的モードでは、ユーザがメインシステムの全ての接近可能ハードウェア及びソフトウェア要素に接近するようにできる。本明細書において「オフ状態」は、「非活動状態」と指称する反面、「オン状態」は「活動状態」と指称する。特に、前記非活動状態や活動状態は、全てターミナルのパワーが完全に切れておらず、通信が可能な状態である。これとは異なり、ターミナルのパワーが切れていて通信が不可能な場合、前記状態は「電源が切れた状態」と指称する。もちろん、前記電源が切れた状態では、ターミナルの映像ユニットは消えている。
ユーザがターミナルの特定の接近可能なハードウェア要素を駆動する場合、ユーザは、[1]前記要素の電気的、光学的、機械的、または、磁性的「部位」を駆動できたり、または、[2]前記要素の全ての「部位」でない特定の数の「部位」のみを駆動できるものと見なす。また、ユーザがターミナルの特定の接近可能ソフトウェア要素を駆動する場合、ユーザは、[1]前記要素の全ての「オプション」を使用できたり、または、[2]前記要素の全ての「オプション」ではない特定の数の「オプション」のみを使用できるものと見なす。
本明細書において、「制限的(作業)モード」、または、簡略に「制限的モード」とは、ターミナルがメインシステムに含まれた接近可能ハードウェア要素、または、ソフトウェア要素を全て駆動できないようにする作業モードを通称する。したがって、前記「制限的モード」は、メインシステムの全ての接近可能ハードウェア要素とソフトウェア要素を駆動できる接近権限よりは狭い接近権限が付与された多様な作業モードを通称する。
本明細書において、「さらに制限的(作業)モード」、または、簡略に「さらに制限的モード」とは、ユーザがターミナルのメインシステムの接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素の全ては駆動できない作業モードのうち、ユーザが上述の「制限的モード」よりさらに少ない数の要素のみを駆動できるモードを指称する。このような観点から見れば、「制限的モード」を基準とした時、「さらに制限的モード」は「非制限的に満たないモード」と呼ばれてもよい。また、「非制限的モード」と比較した場合、「さらに制限的モード」は、多様な「制限的モード」の一つと見なすことができる。
本明細書の「最高制限的(作業)モード」、または、簡略に「最高制限的モード」とは、階層が定義した多様な制限的モードに比べてユーザがさらに少ない数(または、「0」)の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できる作業モードを指称する。したがって、「制限的モード」を基準とした時、「最高制限的モード」は「最低非制限的モード」と呼ばれてもよい。したがって、特定の最高制限的モードの場合、ユーザは、接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素のうち、如何なる要素も駆動できないこともある。また、「非制限的作業モード」と比較した場合、「最高制限的モード」も多様な「制限的モード」の一つと見なすことができる。
本明細書において、「非制限的(作業)モード」、または、簡略に「非制限的モード」とは、ユーザがターミナルのメインシステムの全ての接近可能ハードウェア、または、ソフトウェア要素を駆動できない他の作業モードであるが、制限的モードを基準とした時にユーザはより多くの数の接近可能要素を駆動できるモードを指称する。すなわち、「非制限的モード」とは、メインシステムの全ての接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できる接近権限よりは狭い接近権限が付与された多様なモードしかしであるが、いずれの制限的モードよりさらに広い接近権限が付与されたモードを指称する。
また、「さらに非制限的(作業)モード」、または、簡略に「さらに非制限的モード」とは、ユーザがターミナルのメインシステムの全ての接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することはできないが、前記制限的モードはもちろん、前記非制限的モードに比べてより多くの数の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できるモードを指称する。したがって、「さらに非制限的モード」は、前記制限的モードまたは非制限的モードと比較した時、「制限的に満たない(作業)モード」と呼ばれてもよい。前記「さらに非制限的モード」も多様な非制限的モードの一つと見なすことができる。
また、「最高非制限的(作業)モード」、または、簡略に「最高非制限的モード」とは、上述の基準モード及びその他の他のモードと比較した時、ユーザがターミナルのメインシステムの接近可能ハードウェアやソフトウェア要素のうち最も多い数の(または、全ての)要素を駆動できる作業モードを指称する。したがって、「最高非制限的モード」は、特定階層の基準モード、または、その他のモードと比較した時、「最低制限的モード」と呼ばれてもよい。特に、ユーザは、前記モードにて全ての接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することもできる。もちろん、前記「最高非制限的モード」もやはり多様な非制限的モードの一つと見なすことができる。
前記最高制限的モード、さらに制限的モード、制限的モード、非制限的モード、さらに非制限的モード、または、最高非制限的モードは、全て相対的観点から定義することができる。したがって、前記モードを左側から右側に接近権限が増加するように定義した「接近権限直線(line of access authority)」に表示する場合、最高制限的モードは前記直線の左側端に位置し、最高非制限的モードは前記直線の右側端に位置し、さらに制限的モードないしさらに非制限的モードは、左側から右側方向に左側端及び右側端の間に位置する。
[図1A]は、多様な階層が定義する作業モードの例示図である。特に、[図1A]では、上述の多様な制限的モード及び非制限的モードを接近権限の直線上に例示し、各モードに付与された接近権限の範囲または幅は、接近権限の直線における前記モードの位置で例示した。[図1A]のパネル(A)〜(D)で例示した各階層において、ターミナルは第1モードMD1及び第2モードMD2を定義し、また、MD1またはMD2において駆動される。ターミナルは、接近権限の直線の左側に位置したMD 2 のユーザより接近権限の直線右側に位置したMD1のユーザにさらに広い接近権限を付与する。
[図1A]のように、ターミナルは、接近権限の直線上に無限に多くの数の相違したモードを定義することができる。しかし、前記ターミナルは、MD1及びMD2、ただし二つのモードのみを「実際に」定義する。したがって、ターミナルは、ユーザが、[1]オフ状態でMD1やMD2に移動したり、[2]MD1とMD2のうち或るモードから他のモードに移動できるようにする。すなわち、前記ターミナルは、接近権限の直線上に数百個の同一または相違したモードを定義できるが、「実際に」二つのモードのみを定義した場合である。
[図1A]のパネル(A)のターミナルは、MD1及びMD2で作動し、適正なユーザ入力に対応して前記二つのモードのうちの或るモードから他のモードに移動することができる。また、パネル(A)のターミナルは、前記接近権限の直線(ターミナルが実際に作動する「階層」に該当)の右側端にMD1を「実際に」定義する。したがって、MD1は、前記階層の最高非制限的(または、最低制限的)モードに該当する。ターミナルは、接近権限の直線(または、階層)の左側端にMD2を「実際に」定義し、したがって、MD2は、前記階層の最高制限的モード(または、最低非制限的モード)に該当する。ターミナルがMD2よりMD1でユーザにさらに広い接近権限を付与するので、ユーザはMD2よりMD1でより多くの数の接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することができる。
[図1A]のパネル(B)のターミナルは、MD1とMD2を定義し、パネル(A)と同様にMD2を接近権限直線の左側端に定義する。したがって、MD2は、階層の最高制限的モードに該当する。たとえ、ターミナルがMD1を同一の接近権限の直線でMD2の右側に定義しても、MD1は前記直線の右側端に位置する代わりに、その左側に位置する。したがって、ターミナルは、MD1を前記階層の最高非制限的モードに定義しはしない。その結果、最高非制限的モードと比較すると、MD1のユーザは、全ての接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できない。代わりに、ターミナルは、MD1のユーザにMD2に付与した接近権限よりは多くの権限を、しかし最高非制限的モードに付与した接近権限よりは狭い接近権限のみを付与する。このような観点から見れば、MD1は最高非制限的モードではなく、さらに非制限的モードと見なすことができる。
[図1A]のパネル(C)のターミナルは、MD1とMD2を定義するものの、パネル(A)と同様にMD1を接近権限の直線の右側端に定義する。したがって、MD1は、前記階層の最高非制限的モードに該当する。たとえ、ターミナルがMD2を同一の接近権限直線でMD1の左側に定義するが、MD2は前記接近権限の直線左側端に位置する代わりに、その右側に位置する。したがって、ターミナルは、MD2を前記階層の最高制限的モードで定義しはしない。その結果、MD2のユーザは、ターミナルが最高制限的モードに付与する接近権限よりさらに広い接近権限で接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することができる。このような観点から見れば、MD2は最高制限的モードではなく、さらに制限的モードと見なすことができる。
[図1A]のパネル(D)のターミナルは、MD1とMD2を定義するものの、パネル(B)と同様にMD1を接近権限の直線の右側端から一定距離をおいて定義し、また、パネル(C)と同様にMD2を同一の直線の左側端から一定距離をおいて定義する。したがって、MD1は最高非制限的モードではない、さらに非制限的モードと見なすことができ、MD2は最高制限的モードではない、さらに制限的モードと見なすことができる。
上述したように、ターミナルは、理論的に前記接近権限の直線上に数多くの作業モードを定義することができる。一例として、ターミナルは、最小の接近権限を有するモード(すなわち、最高制限的モード)から開始して最高の接近権限を有するモード(すなわち、最高非制限的モード)はもちろん、その間に無限に多くの数の中間モードを定義することができる。しかし、多様なセキュリティ、完全性、個人情報保護関連の理由で、ターミナル、メーカーまたはユーザは、特定階層に最高非制限的モードや最高制限的モードを定義しなくてもよい。[図1A]のパネル(B)、(D)がこのような階層の例として、ターミナルは、接近権限直線の右側端に最高非制限的モードを定義しない。また、パネル(C)及び(D)のターミナルは、前記直線の左側端に最高制限的モードを定義しない。
この場合、各階層は、接近権限の直線の範囲全体をカバーすることはできず、したがって、前記直線の左側端から右側端までの全体の長さを包括することはできない。その代わり、各階層は接近権限の直線の一部のみを包括することになり、最高非制限的モードまたは最高制限的モードを包括しなくてもよい。このような観点から見れば、本明細書の解除モードとロックモードは、それぞれ上述の最高非制限的モードや最高制限的モードに該当しても該当しなくてもよく、このような該当の有無は、ターミナルが接近権限の直線の左側端と右側端に前記モードを「実際に」定義するかどうかによって決定される。
本明細書において「ロック(作業)モード」、または、簡略に「ロックモード」とは、接近権限の直線の最も左側にターミナルが「実際に」定義する作業モードを指称する。したがって、[図1A]のパネル(A)、(B)のように、ターミナルが接近権限の直線左側端にロックモードを「実際に」定義すれば、前記ロックモードは階層の最高制限的モードと一致することになる。したがって、パネル(A)と(B)の階層で駆動するターミナルがユーザに「実際に」提供するモードのうち最も接近権限が狭いモードは、前記階層の最高制限的モードと一致するロックモードである。
反面、ターミナルは、[図1A]のパネル(C),(D)のように、ロックモードを接近権限の直線左側端から一定の距離をおいて定義することもでき、この時、ロックモードは、最高制限的モードではなく、さらに制限的モードまたは制限的モードに該当する。したがって、パネル(C)と(D)の階層で駆動するターミナルがユーザに実際に提供するモードのうち最も接近権限が狭いモードは、前記階層の最高制限モードよりさらに広い接近権限が付与されたロックモードである。その結果、パネル(C)及び(D)の階層が「実際に」定義したロックモードでターミナルを作動するユーザは、パネル(A)と(B)の階層が「実際に」定義したロックモードでターミナルを作動するユーザに比べてより多くの数の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素に接近することができる。
同様に、本明細書の「解除(作業)モード」、または、簡略に「解除モード」は、ターミナルが接近権限の直線の最も右側に「実際に」定義した作業モードに該当する。したがって、パネル(A)及び(C)のように、ターミナルが接近権限の直線の右側端に解除モードを定義する場合、前記解除モードは階層の最高非制限的モードに該当する。したがって、パネル(A)と(C)の階層で駆動するターミナルが最も広い接近範囲を付与したモードである前記解除モードは、同一の階層の最高非制限的モードに該当する。
反面、[図1A]のパネル(B)、(D)のように、ターミナルが解除モードを接近権限の直線の右側端から一定距離をおいて定義する場合、前記解除モードは最高非制限的モードではなく、階層のさらに非制限的モードまたは非制限的モードに該当する。すなわち、パネル(B)と(D)の階層で駆動するターミナルが最も広い接近権限を付与するモードは、また他の解除モードとして、上述の最高非制限的モードに付与した接近権限より狭い接近権限が付与された解除モードである。その結果、パネル(B)や(D)の階層の解除モードでターミナルを駆動するユーザは、同一の階層のパネル(A)や(C)の解除モードでターミナルを駆動するユーザに比べて、さらに少ない数の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素のみを駆動することができる。
[図1A]で例示した多様なモードには、互いに重なり得る相違した接近権限が付与され、各モードの接近権限の相違した範囲は、接近権限の直線上において各モードの位置で特定することができる。しかし、多様なモードの重なる範囲は、これとは相違した方法で表示されてもよい。
[図1B]は、多様な階層が定義する作業モードの例示図として、各モードは円で表示される一方、各モードの接近権限の範囲や幅は前記円の半径、直径、面積などで表示される。[図1B]において、最も外部の円(以下、「最外部円」と略称)は、ターミナルが定義し得る「最高非制限的モード」を示す反面、最も内部の円(以下、「最内部円」と略称)は、ターミナルが定義し得る「最高制限的モード」を示す。また、実線で表示した円は、ターミナルが特定階層で「実際に」定義したモードとして、ユーザは前記モードでターミナルを「実際に」駆動することができる。反面、点線で表示した円は、ターミナルが定義することはできるが、多様なセキュリティ、完全性、個人情報の保護などを考慮してターミナルが前記階層で「実際に」定義はしないモードを示す。
一例として、[図1B]のターミナルは、例示的階層に解除モードであるMD1とロックモードであるMD4、二つのモードを定義する。また、ターミナルは、MD1を最外部円に定義するので、解除モードMD1は「最高非制限的モード」に該当する。したがって、ターミナルは、MD1に最も広い接近権限を付与し、その結果、MD1でターミナルを駆動するユーザには、メインシステムの接近可能ハードウェアやソフトウェア要素のうち最も多い数の要素を駆動するようにする。
また、パネル(A)のターミナルは、ロックモードであるMD4を最内部円に定義する。したがって、パネル(A)の階層のロックモードは、「最高制限的モード」に該当する。したがって、ターミナルはMD4に最小接近権限を付与し、MD4でターミナルを駆動するユーザもやはり、最も少ない数(「0」を含む)の接近可能ハードウェアやソフトウェア要素のみを駆動できるようにする。このような観点から見れば、[図1B]の階層は[図1A]のパネル(A)の階層と同一である。また、[図1A]のMD1はMD4をその内部に含む。言い換えると、MD1でターミナルを駆動するユーザは、MD4で駆動できる全ての接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素をMD1でも駆動することができる。
[図1B]のパネル(B)の場合、ターミナルはMD2及びMD4の二つのモードを定義する。ただし、MD4は[図1B]のパネル(A)のMD4と同一であるため、MD4は前記階層の「最高制限的モード」に該当するロックモードである。反面、前記ターミナルは、MD1を実際に定義する代わりに(したがって、点線で表示)、MD2を前記階層の最も大きい実線の円で「実際に」定義する。したがって、MD2は「最高非制限的モード」ではない、「さらに非制限的モード」または「非制限的モード」に該当する。その結果、ユーザは、MD1で駆動できた接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素のうち(全部でない)一部のみをMD2で駆動することができる。このような観点から見れば、[図1B]のパネルBの階層は[図1A]のパネル(B)の階層と同一である。また、パネル(B)からMD2はMD4をその内部に含む。すなわち、MD2でターミナルを駆動するユーザは、MD4で同一のターミナルを駆動するユーザが駆動できる全ての接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することができる。
[図1B]のパネル(C)の場合、ターミナルはMD1とMD3の二つのモードを定義し、MD1は[図1B]のパネル(A)のMD1と同一である。したがって、MD1は階層の「最高非制限的モード」に該当する解除モードである。反面、ターミナルはMD4を実際に定義せず、その代わり実線でMD3を階層の一番小さい円で定義する。すなわち、MD3は「最高制限的モード」に該当する代わりに「さらに制限的モード」または「制限的モード」に該当する。その結果、ユーザはMD1で駆動できる接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素のうち、(全部でない)一部の要素のみをMD3で駆動することができる。また、ユーザは、MD4で駆動できる接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素の全部をMD3で駆動することができる。このような観点から見れば、[図1B]のパネル(C)の階層は[図1A]のパネル(C)の階層と同一である。また、パネル(C)のMD 1 はMD 3 を含む。
[図1B]のパネル(D)のターミナルは、ロックモード(MD3)と解除モード(MD2)を定義し、MD3はパネル(C)のMD3と同じ反面、MD2はパネル(B)のMD2と同一である。すなわち、解除モードMD2は「最高非制限的モード」ではなく、「さらに非制限的モード」や「制限的モード」も該当し、ロックモードMD3は「最高制限的モード」ではなく、「さらに制限的モード」または「制限的モード」に該当する。すなわち、ターミナルは、MD2でユーザにMD1よりさらに狭い接近権限を付与するが、MD3よりは広い接近権限を付与する。これと同様に、ターミナルは、MD3でMD4よりは広いが、MD2よりは狭い接近権限を付与する。パネル(D)から明らかなように、MD2はMD3をその内部に含み、したがって、MD2でターミナルを駆動するユーザは、MD3でターミナルを駆動するユーザが駆動できる全ての接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動することができる。
[図1A]及び[図1B]の例示的ターミナルは、相違した接近権限が付与された二つのモードのみを定義するが、ターミナルは特定階層により多くのモードを定義することができる。一例として、ターミナルは三つのモードを定義することができ、この時、三番目のモード(MD3)はターミナルが実際に定義したロックモードとして、前記階層でターミナルが最も狭い接近権限を付与したモードであってもよく、MD1は前記階層でターミナルが実際に定義した解除モードとしてターミナルが最も広い接近権限を付与したモードである反面、MD2はターミナルが実際に定義した中級モードとしてMD1よりは狭いがMD3よりは広い接近権限を有するモードであり得る。
このような側面から見れば、「中級(作業)モード」、または、簡略に「中級モード」とは、ターミナルが特定階層の接近権限の直線上において、ロックモード及び解除モードの間で「実際に」定義したモードに該当する。ターミナルは、(1)中級モードに同一の階層の解除モードに実際に付与する接近権限より狭い接近権限を付与し、また、(2)同一の階層のロックモードに実際に付与する接近権限よりは広い接近権限を付与することができる。
ターミナルは、接近権限の直線に単一の中級モード、または、任意の数の中級モードを定義することができる。特に、ターミナルが多数の中級モードを定義する場合、中級モードは、「半解除モード」、「解除に満たないモード」、「半ロックモード」、「ロックに満たないモード」などと指称されてもよく、前記「半解除モード」または「解除に満たないモード」は、ターミナルが解除モードよりは狭い接近範囲を付与したモードである反面、前記「半ロックモード」または「ロックに満たないモード」は、ターミナルがロックモードよりは広い接近範囲を付与したモードであり得る。
多様な中級モードは、相対的観点から定義されてもよい。したがって、ターミナルは、「さらに解除モード」や「さらにロックモード」を定義することができる。ただし、説明の便宜のため、本明細書において中級モードは、「半解除モード」(または、「解除に満たないモード」)及び「反ロックモード(または、「ロックに満たないモード」)を指称すものとし、この時、「半ロックモード(または、ロックに満たないモード)」は、「半解除モード(または、解除に満たないモード)」より狭い接近権限が付与されたものと見なす。
上述のように、[図1A]または[図1B]の多様なモードは、互いに重なる接近権限、すなわち「重複接近権限」を有するという特性がある。すなわち、ターミナルは、解除モードとロックモードにてユーザに相違した接近権限を付与することにより、(1)階層の解除モードのユーザは、前記階層のロックモードで駆動できる全ての接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できることはもちろん、(2)ロックモードでは接近権限不足で駆動できない少なくとも1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素も駆動することができる。このように、ターミナルが互いに重なる接近権限を有する多数のモードを定義する場合、前記モードを「重複モード」と指称する。
ターミナルは、特定階層を構築し、(1)前記階層のロックモードに付与した接近権限の一部が同一階層の解除モードに付与した接近権限に属するが、(2)前記ロックモードに付与した接近権限の他の部分は、同一階層の解除モードに付与した接近権限に属しないようにすることができる。すなわち、前記階層の解除モードでターミナルを駆動するユーザは、同一の階層のロックモードで駆動できる接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素の(全部ではない)1以上を駆動することができる。本明細書では、前記モードを「一部重複モード」と指称する一方、前記モードに付与された接近権限を「一部重複接近権限”」指称する。
反面、ターミナルは多数のモードに相違した接近権限を付与するものの、前記接近権限が互いに全く重ならないように階層を構築することができる。すなわち、前記階層の解除モードのユーザは、同一の階層のロックモードで駆動できる如何なるハードウェア要素やソフトウェア要素も駆動できない。本明細書は、前記モードを「非重複モード」と指称し、前記モードに付与された接近権限を「非重複接近権限」と指称する。ただし、このような特性にもかかわらず、解除モードのユーザは、同一の階層のロックモードに比べてより多くの数の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動することができる。
下で詳しく説明するが、ターミナル(または、ユーザ)は、多様な理由で特定階層を重複モード、一部重複モード、または、非重複モードを用いて構築することができる。一例として、ターミナルが多数の重複モードを定義した後に各モードに相違した接近権限を付与すれば、ユーザはターミナルをロックモードで駆動する時には少ない数の接近可能ハードウェアやソフトウェア要素のみを駆動できるが、ユーザは解除モード(必要な場合、追加のパスワードや認証用ユーザサブ入力を提供することにより)で、より多くの数の前記要素を駆動することができる。重複モードの例としては、ユーザが解除モードでは、個人的用途で全ての接近可能ハードウェアやソフトウェア要素を駆動する一方、ロックモードでは、前記要素のうち一部だけ駆動するように制限することにより、ターミナルのメインシステムに格納された個人情報を他人が接近できないようにする場合である。したがって、ターミナルはメインシステムのセキュリティ、完全性、個人情報の保護等を維持することができる。
反面、多数のユーザが単一のターミナルを共有する場合、ユーザは特定階層を構築するものの、各ユーザは他のユーザが定義したモードと重ならない、自身のモードを定義することができる。したがって、ユーザは他のユーザが定義したモードではターミナルを駆動できないが、他のユーザもやはりユーザが定義したモードでターミナルを駆動できないようにすることができる。すなわち、各ユーザは独立的に自分だけのモードで自分だけの接近可能な要素を駆動する反面、同時にユーザが駆動する要素を他のユーザが駆動できないように防止することができる。上述の重複モード、一部重複モード、または、非重複モードの変形は、下で説明する。
[図1C]は、前記重複接近権限、一部重複接近権限、及び非重複接近権限に対する例示図として、ターミナルが「実際に」解除モードMD1とロックモードMD2のみを定義し、MD1とMD2のみで駆動する場合である。また、MD1とMD2の重複特性は、接近権限の直線上における前記モードの水平位置に表示する。一例として、モードが前記直線の中央または中央付近に位置するほど、前記モードの接近権限はさらに多く重なる反面、前記モードが前記直線の中央から反対方向に離れるほど、前記モードの接近権限の重複の程度は減少するものとする。また、ターミナルが各モードに付与した接近権限の範囲は、各モードを示す四角形の高さで表示することにする。
[図1C]のパネル(A)の場合、ターミナルは「実際に」MD1とMD2を定義し、各モードを示す四角形は互いに同一または類似の高さを有する。したがって、ターミナルはMD1とMD2に同一であるか類似の程度の接近権限を付与したことと見なすことができ、ユーザは、MD1にもMD2にも同一または類似の数の接近可能ハードウェアやソフトウェア要素を駆動することができる。また、MD1とMD2は、ほぼ接近権限の直線の中央に位置し、前記モードは互いに重なり、したがって前記モードは重複モードである。
[図1C]のパネル(B)の場合、ターミナルはパネル(A)と類似の四角形で表示されるMD1とMD2を「実際に」定義するので、前記ターミナルはMD1とMD2に同一であるか類似の程度の接近権限を付与したものと見なすことができる。しかし、MD1及びMD2は接近権限の直線の中央に位置する代わりに、中央からやや離れているので、MD1とMD2はターミナルが一部重なる接近権限を付与した一部重複モードと見なすことができる。すなわち、ユーザは、MD1、MD2、如何なるモードでも少なくとも一つの重なる接近可能ハードウェアやソフトウェア要素を駆動することができる。しかし、一例として、ターミナルはユーザがMD1ではカメラを駆動できるようにするが、MD2では不可能なようにでき、または、ユーザがMD2では日程管理ができるようにするが、MD1ではできないようにすることができる。
[図1C]のパネル(C)の場合、ターミナルは「実際に」MD1及びMD2を定義するものの、MD1を示す四角形の高さはMD2を示す四角形の高さより大きい。したがって、ターミナルはMD2よりMD1でさらに広い接近権限を付与することが分かる。また、MD1とMD2は接近権限の直線の中央ではなく、これより反対側にやや離れて位置する。したがって、MD1とMD2は一部重複モードである。
[図1C]のパネル(D)の場合、ターミナルは「実際に」MD1とMD2を定義するものの、各モードの接近権限は互いに重ならない。したがって、ユーザがMD1(または、MD2)で如何なるハードウェアやソフトウェア要素を駆動しようが、ユーザはMD2(または、MD1)で前記要素を駆動できない。したがって、前記モードは非重複モードである。
[図1D]は、重複、一部重複、非重複接近権限に対する他の例示図である。[図1D]の例示的な円は特定階層が定義できるモードを示し、各円の半径、直径または面積は、ターミナルが前記モードに付与した接近権限の範囲を表示する。[図1B]のように、(1)各パネルの最外部円は、ターミナルが定義できる「最高非制限的モード」である反面、(2)各パネルの最内部円は、ターミナルが定義できる「最高制限的モード」である。また、(3)実線で表示した円は、ターミナルが特定階層で「実際に」定義したモードに該当する反面、(4)点線で表示した円はターミナルが定義はできるが、セキュリティ、完全性、個人情報の保護などの理由で前記階層に「実際に」定義しないモードを示す。したがって、実線で表示した最外部円(または、最大面積を有する円)は特定階層の解除モードである反面、実線で表示した最内部円(または、最小面積を有する円)は同一の階層のロックモードを示す。また、[図1D]で各円の位置は、前記円が示すモードでユーザが駆動できる接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を示す。
このような観点から見れば、[図1D]のパネル(A)のターミナルは、二つのモード(MD5及びMD6)を定義するものの、前記モードは、あるモードが異なるモードと重なったり互いにかなり同一であってもよく、前記モードの接近権限もかなり同一であってもよい。したがって、重複モードであるMD5とMD6は、[図1C]のMD1及びMD2に該当し、また[1]MD5とMD6は、それぞれロックモードと解除モード(または、逆)に該当したり、または、[2]MD5とMD6は全てロック(または、解除)モードであってもよい。また、ターミナルは、MD5とMD6それぞれに「最高非制限的モード(すなわち、点線で表示した最外部円)に付与できる接近権限より狭い接近権限のみを付与することができる。
[図1D]のパネル(B)のターミナルも二つのモード(MD5及びMD6)を定義するが、前記モードは部分的にのみ重なる。したがって、前記モードは共通する「共通部分」はもちろん一方モードには含まれるが他方のモードには含まれない「非共通部分」も含む。したがって、MD5とMD6は一部重複モードに該当し、[図1C]のパネル(B)のMD1及びMD2に該当する。[図1C]のパネル(A)と同様に、MD5及びMD6は、[1]それぞれ解除モードとロックモード(または、逆)であるか、または、[2]全て解除(または、ロック)モードを示すことができる。また、MD5でもMD6でも、ターミナルはユーザに「最高非制限的モード(すなわち、点線の最外部円)」に付与する接近権限よりは狭い権限のみを付与することができる。
[図1D]のパネル(C)のターミナルもパネル(B)のように二つのモード(MD5及びMD6)を定義するが、ターミナルは前記モードに相違した接近権限を付与する。したがって、MD5とMD6は、[図1C]のパネル(C)のMD1及びMD2のように、一部重複モードに該当する。また、MD5を示す円がMD6を示す円より大きいので、MD5は解除モードである反面、MD6はロックモードと見なすことができる。
[図1D]のパネル(D)のターミナルもMD5とMD6を定義するが、前記モードは互いに重ならず、したがって、前記モードの間には共通した接近権限が存在しない。すなわち、MD5及びMD6は非重複モードに該当し、[図1C]のパネル(C)のMD1とMD2に該当する。また、MD5とMD6はかなり同一の直径や同一の面積を有するので、ユーザは各モードでかなり同一の数の接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動することができる。ただし、ユーザがMD5で駆動できる前記要素は、MD6で駆動できる要素とは相違する。
上述のように、ターミナルは「実際に」二つのモードが定義された階層で作動することができ、この時、より多くの接近権限が付与されたモードは解除モード、さらに少ない接近権限が付与されたモードはロックモードに該当する。また、[図1D]のパネル(A)、(B)、(D)のように、ターミナルが二つのモードに非常に同じ程度の接近権限を付与したり、または、前記モードを非重複モードで定義した場合、前記モードの中の一つはロックモードで、残りは解除モードと見なすことができる。
ターミナルは、特定階層に「実際に」三つ以上のモードを定義することができる。この場合、ターミナルが最も狭い接近権限を付与したモードは「ロックモード」、最も広い接近権限を付与したモードは「解除モード」、その中間の接近権限を付与したモードは「中級モード」と言える。上述のように、ロックモードは、[1]「最高制限的モード」であったり、[2](ターミナルが前記階層に「最高制限的モード」を「実際に」定義したとすれば)前記「最高制限的モード」よりはさらに広い権限が付与された「さらに制限的モード」であったり「制限的モード」であり得る。同様に、解除モードは、[1]「最高非制限的モード」であったり、[2](ターミナルが前記階層に「最高非制限的モード」を「実際に」定義したとすれば)前記「最高非制限的モード」よりはさらに狭い権限が付与された「さらに非制限的モード」であったり「非制限的モード」であり得る。
ターミナルは、[1]多数の解除モード、単一のロックモード、及びオプションで中級モードを定義したり、[2]多数のロックモード、単一の解除モード、及びオプションで中級モードを定義したり、[3]中級モードなしに多数のロックモードと1以上の解除モードを定義したり、[4]中級モードなしに多数の解除モードと1以上のロックモードを定義することができる。後述では、「階層」及びこの多様な形態を説明する。
1−5.階層及び種類
上述のように、「(作業)モード」、または、簡略に「モード」は、データ処理ターミナルの作業実行状態を示し、ユーザは特定モードでターミナルのメインシステムの作動可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素のうち特定の数の要素に接近することができる。このような観点から見れば、「(作業)階層」、または、簡略に「階層」とは、ターミナルが作業実行の直線上に(または、接近権限ドメインに)「実際に」定義した二つ以上のモードを含むセットを意味し、この時、ターミナルは各モードにメインシステムの多様な接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素に接近できる予め定めた接近権限を付与することができる。
一例として、ターミナル(または、ユーザ)は、[1]第1階層に1以上の解除モード、1以上のロックモードを、[2]第2階層にロックモードなしに2以上の解除モードを、[3]第3階層に解除モードなしに2以上のロックモードを、または、[4]第4階層に1以上の解除モード、1以上の中級モード及び1以上のロックモード等を定義することができる。ターミナルは2以上の解除モードに同一であるか又はかなり類似の接近権限を付与することができ、その結果、前記解除モード及びこれらの接近権限も完全に重なり得る。または、2以上の解除モードは、一部重複または非重複接近権限を有し得る。このような構成は、ターミナルが2以上のロックモード、または、2以上の中級モードを定義する場合にも適用され得る。
ひとまず、ターミナルやユーザが特定階層を構築し、前記階層に特定モードを定義すれば、ターミナルは、[1]電源が切れた状態またはオフ状態から前記階層が定義した特定モードに移動したり、[2]前記階層が定義した現在モードから前記階層が定義した新規モードに移動したり、または、[3]前記階層が定義した現在モードから電源が切れた状態やオフ状態に移動することもできる。このために、ターミナルやユーザは必要に応じて多数の階層を構築することができ、前記階層それぞれに多様なモードを定義することができる。後述では、多様な形態の階層について説明する。
本明細書において「順次的階層」とは、(1)多数の作業モードが順番に配列され、(2)ターミナルがユーザが提供したユーザ入力を受信すれば、特定モードから隣接モードに移動できる階層を指称する。下の図面は、ターミナルが2以上のモードを定義する順次的階層の例示として、ターミナルは前記階層の左側(すなわち、「後方方向」または「下流」)に位置したモードより前記階層の右側(すなわち、「前方方向」または「上流」)に位置したモードにさらに広い接近権限を付与する。
[図2]は、接近権限の直線(図示せず)上に多様なモード定義し、後方方向のモードより前方方向のモードにさらに広い接近権限を付与する多様な階層の例示である。説明の便宜のため、「前方方向」または「上流」は、図面の右側方向を指称する反面、「後方方向」または「下流」は図面の左側方向を指称する。
[図2]のパネル(A)の場合、ターミナルは三つのモード(MDLK、MDIN、MDUL)を定義する階層を構築し、前記モードはそれぞれロックモード、中級モード、解除モードに該当する。[図2]のターミナルは前記モードを順番に配列する。したがって、ユーザがオフ状態のターミナルに第1ユーザ入力を提供すれば、ターミナルはこれに対応してユーザがオフ状態からMDLKに移動するようにする。ユーザが第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナルはユーザがMDLKから(図面において右側へ向かう矢印方向である前方方向に位置した)MDINに移動するようにする。ユーザが第3ユーザ入力を提供すれば、ターミナルはユーザがMDINから(図面において右側へ向かう矢印方向である前方方向の)MDULに移動するようにする。その後、ユーザが追加ユーザ入力を提供しても、ターミナルはMDULに留まる。なぜならば、ターミナルが構築した前記階層は、ユーザがMDULから他のモードに移動することを許諾しないためである。
ユーザがターミナルの映像ユニットを消せば、ターミナルはオフ状態に移動する。その後、ユーザがターミナルに第1ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは上の段落の過程を繰り返し、ユーザが特定モードに移動するようにし、その後、ユーザが提供した第2ユーザ入力に対応して新規モードに移動することができる。
[図2]のパネル(B)の場合、ターミナルはMDLK、MDIN1、MDIN2、MDIN3、MDULの五つのモードを定義する階層を構築し、ターミナルはこの順にさらに広い接近権限を付与する。この時、MDIN1、MDIN2、MDIN3は中級モードであり、各中級モードはMDLKの権限より広い接近権限を有するが、MDULの権限より狭い接近権限を有する。前記五つのモードは順番に配列されるので、パネル(B)の階層で作動するターミナルはパネル(A)のターミナルと類似した順序で各種作業を実行することができる。
パネル(A)及び(B)のターミナルは、ユーザをして多様な方法でモードを移動できるようにする。一例として、ターミナルは現在モードから階層の前方方向に位置した隣接モード、すなわち隣接モードを連結する矢印の方向に沿ってモード移動作業を実行する。したがって、ターミナルは、ユーザが提供するユーザ入力を受信するたびに、MDLKからMDIN1で、その後MDIN1からMDIN2で、その後MDIN2からMDIN3で、その後にはMDIN3からMDULに移動することができる。本明細書では、前記モード移動方式を「順次的スイッチング」と指称することにする。これとは異なり、ターミナルは、ユーザが提供するユーザ入力に対応して現在モードから新規モードに移動するものの、新規モードは必ずしも現在モードに隣接するモードではないこともある。本明細書では、今後このようなモード移動方式を「選択的スイッチング」と指称することにする。また、ターミナルが順次的スイッチングに従って駆動しようが選択的スイッチングに従って駆動しようが、ターミナルは階層が定義する線及び矢印の方向に従ってモード移動が可能なものとする。
パネル(A)及び(B)の場合、前記階層の左側端及び右側端に定義されたモードは、これと隣接する単一のモードと連結される反面、前記階層の各反対側(すなわち、左側端と右側端)の間の中間モードは左右方向に一対の隣接モードと連結される。したがって、順次的階層では、如何なるモードも三つ以上の隣接モードと連結されないことがある。また、順次的階層では、如何なる単一モードも多数のモードで「分岐(bifurcate)」され得ず、如何なるモードも単一のモードで「併合(merge)」され得ない。
上述の順次的階層の逆として、本明細書において「並列的階層」とは、(1)多数の作業モードが並列的に配列され(すなわち、1以上のモードが多数のモードで分岐されたり、2以上のモードが一つに併合されたり)、また、(2)ターミナルが適合したユーザ入力を受信すれば、特定モードから新規モードに移動できる階層を指称する。下の図面は並列的階層の例示として、ターミナルは、前記階層の後方方向に位置したモードより前方方向に位置したモードにさらに広い接近権限を付与すると見なす。
[図2]のパネル(C)の場合、ターミナルは、二つの解除モード(MDUL1及びMDUL2)と単一の中級モード(MDIN)、単一のロックモード(MDLK)など合計四つのモードを定義し、MDLKで単一の「分岐点(bifurcation)」を含む階層を構築する。[図2]のパネル(A)及び(B)と同様に、ターミナルはユーザが提供する第1ユーザ入力に対応してオフ状態からMDLKに移動する。ユーザが第2ユーザ入力を提供すれば、前記並列的階層で駆動するターミナルは、MDLKからMDUL1、MDIN、MDUL2の三つのモードのうちの一つの新規モードに移動するものの、新規モードは第2ユーザ入力、特に、第2ユーザ入力に含まれたモード移動(ユーザ)サブ入力(UISWI)により決定され得る。その後、ユーザが第3ユーザ入力を提供しても、ターミナルはこれに対応してモード移動作業を実行しないことがあり、その理由は、MDUL1、MDIN、及びMDUL2は全て前方方向であれ後方方向であれ、如何なるモードとも矢印で連結されないためである。
[図2]のパネル(D)の場合、ターミナルは、単一のロックモード(MDLK)、三つの中級モード(MDIN1、MDIN2及びMDIN3)、二つの解除モード(MDUL1及びMDUL2)など六つのモードを定義し、二つの分岐点(MDLKとMDIN2)を含む階層を構築する。ターミナルは、それぞれの分岐点でUISWIを含むユーザ入力を受信し、前記UISWIに基づいて新規モードを決定し移動することができる。パネル(D)のターミナルのその他の作業はパネル(C)のターミナルのその他の作業と類似する。
[図2]において順次的階層の各モードは、前方方向または後方方向で隣接する1以上のモードと矢印で連結されるが、隣接しないモードとは矢印で直接連結されないこともある。したがって、ユーザが適合したユーザ入力を提供すれば、これに対応してターミナルは、現在モードからこれに隣接した新規モードに移動することができる。また、順次的階層は、単一モードを2以上の隣接モードと前方方向や後方方向で並列に連結する分岐点を含まず、2以上のモードを隣接する単一のモードで併合させる「併合点(merger)」も含まない。
これとは異なり、並列的階層の分岐点は、単一のモードを多数のモードに分岐させる。したがって、並列的階層が定義する1以上のモードは、前方または後方方向に多数の隣接モードと連結され得る。また、並列的階層の2以上のモードは、前方または後方方向に矢印で単一の隣接モードに併合され得る。したがって、ターミナルは、1以上のモードから前方または後方方向の多数の並列経路を定義することができ、ユーザ入力により単一モードから多数の隣接モードのうちの一つに移動することができる。その結果、並列的階層は、[1]単一の開始モードと多数の終着モードを含んだり、[2]多数の開始モードと単一の終着モードを含んだり、または、[3]多数の開始モードと多数の終着モードを含んでもよく、前記開始モードと終着モードとの間に位置する中間モードを含んでもよい。
パネル(A)〜(D)で例示した多様な階層は、接近権限が狭いモードから広いモードに移動するという特性を有する。したがって、ユーザがパネル(A)〜(D)の解除モードに到達したり、または、パネル(C)及び(D)の中級モードに到達することになれば、ユーザはこれ以上前方方向のモードに移動できない。この場合、ユーザは映像ユニットを消し、ターミナルはオン状態からオフ状態(一例として、「スリープモード」)に移動することができる。その後、オフ状態のターミナルにユーザが追加ユーザ入力を提供すれば(一例として、ターミナルを「起こす」作業)、ターミナルはロックモードに移動することができる。このような観点で見た時、本明細書の「非循環階層」は、(1)ターミナルが常に前方方向(すなわち、接近権限が狭いモードから接近権限が広いモード側)へのモード移動は許諾するが、(2)この逆である後方方向(すなわち、接近権限が広いモードから接近権限が狭いモード側)に移動することは許諾しない階層であると指称することができる。また、前記非循環階層は、順次的非循環階層または並列的非循環階層であり得る。
上述の多様な例示的階層は、ユーザが接近権限が狭いロック(または、中級)モードでターミナルを駆動し始めて接近権限が広い解除モードに移動することを所望するという仮定に基づく。しかし、他のユーザは、接近権限が広い解除モードでターミナルを駆動し始めて接近権限が狭いロック(または、中級)モードに移動することを所望することもある。後者の場合、本明細書の「非循環階層」とは、順次的階層であれ並列的階層であれ、ターミナルが、(1)ユーザが後方方向に移動するのは許諾するが、(2)逆である前方方向への移動は許諾しない階層であり得る。ただし、説明の便宜のため、本明細書の多様な例示では、特別な言及がない限り、ユーザはターミナルをロックモードで駆動し始めて解除モードに移動することを所望し、必要によってはロックモードから中級モードに移動した後、再び解除モードに移動することを所望するものと見なす。
前記非循環階層とは異なり、本明細書の「循環階層」は、前記階層が順次的階層であれ並列的階層であれ、ターミナルが、(1)ユーザが前方方向(すなわち、接近権限が狭いモードから接近権限がさらに広いモード側の方向)に移動できるように許諾するのはもちろん、(2)ユーザが後方方向(すなわち、接近権限が広いモードから接近権限が狭いモード側の方向)に移動できるように許諾できる階層を指称する。また、後方方向にモード移動が可能な経路の特性に基づいて、前記循環階層は「完全循環階層」及び「一部循環階層」などに区分されてもよい。後述の図面は循環階層の多様な例示であり、後述の図面でも前方方向に位置したモードは後方方向に位置したモードよりさらに広い接近権限を有するものと見なす。
[図2]のパネル(E)のターミナルは、単一のロックモード(MDLK)、中級モード(MDIN)及び解除モード(MDUL)を定義する階層を構築する。前記ターミナルは前方方向にモードを移動することができ、したがって、パネル(E)の階層はパネル(A)の階層と類似する。しかし、パネル(A)とは異なり、パネル(E)のターミナルは適切なユーザ入力を受信する場合、一例としてMDULからMDINに、またMDINからMDLKに、後方方向へも移動することができる。このようなパネル(E)の階層を「完全循環階層」と指称することにする。
[図2]のパネル(F)のターミナルもやはり単一のMDLK、MDIN及びMDULを定義する階層を構築し、前方方向にモードを移動することができる。また、適正なユーザ入力を受信すれば、ターミナルはMDINを経る必要なしに、MDULから直接MDINに、すなわち、後方方向に直接移動することができる。このようなパネル(E)の階層を「一部循環階層」と指称することにする。
上述の順次的階層や並列的階層と異なり、ある階層は前記順次的階層と並列的階層の混合と見なすこともできる。本明細書において「混合的階層」とは、多数のモードを混合した配列として、(1)2以上のモードは順次的階層の形態に連結され、また、(2)並列的階層の1以上の分岐点や併合点を含む階層を指称する。後述の図面は混合的階層の例示であり、後述の図面でも前方方向に位置したモードは後方方向に位置したモードよりさらに広い接近権限を有するものと見なす。
[図2]のパネル(G)の場合、ターミナルはMDLK、MDIN1、MDIN2、MDULなど合計四つのモードを定義する階層を構築する。前記階層において、ユーザは、MDLKからMDIN1(または、MDIN2)に移動した後MDULに移動することができ、したがって、前記階層は順次的階層と見なすことができる。しかし、前記階層のMDLKはMDIN1及びMDIN2に分岐される反面、MDIN1とMDIN2はMDULに併合される。すなわち、前記階層は、ユーザが後方方向に移動できないように防止する非循環混合的階層と見なすことができる。
[図2]のパネル(H)のターミナルは、パネル(G)と同様に四つのモードを定義し、パネル(G)と互いに同様に連結される階層を構築する。しかし、パネル(H)の階層は、ターミナルがMDIN2からMDLKに移動できる経路も含む混合的階層と見なすことができる。
また、前記階層は、ターミナルがMDIN2からMDLKに移動できるなど、ターミナルが後方方向に移動できる一部循環階層に該当する。
これ以外にも、ターミナルは上述の例示よりさらに複雑な順次的階層、並列的階層、または、混合的階層も構築することができる。また、ターミナルは、前記階層を循環階層や非循環階層の形態で構築することもでき、後述の図面では、メインシステムとロックシステムの詳細な構成と共に前記階層を説明する。
ユーザは、前記多様な階層を多様な目的で活用することができる。一例として、単一のユーザが階層を構築した後に多数のモードを定義するものの、前記モードの例としては、[1]ユーザがロックシステムを駆動し、メインシステムの全ての接近可能ハードウェア要素及びソフトウェア要素に接近できる単一の解除モード(MDUL)、[2]ロックビューアを含んでオプションとしてロックメモリユニットやロックCPUユニットを含み得るロックシステムをユーザが駆動する単一のロックモード(MDLK)、または、[3]ユーザが中級システムを駆動し、メインシステムまたはロックシステムの全部ではない一部要素のみを駆動できる1以上の中級モード(MDIN)などがある。ターミナルは、ユーザの必要に応じて特定階層に、[1]如何なるMDINも定義しなかったり、[2]同一または相違した接近権限が付与された多数のMDULを定義したり、または、[3]同一または相違した接近権限が付与された多数のMDLKを定義することができる。
また、上述の多様なモードを定義する以外にも、ターミナルは、メインシステムの多様なユニットをロックシステムから、[1]物理的または作業実行上隔離したり、[2]完全にまたは部分的に隔離することができる。また、ターミナルは、多様な時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、ターミナルは、ロックシステムに対応して、[1]メインシステムのセキュリティを向上させたり、[2]メインシステムの完全性を向上させたり、または、[3]メインシステムに格納された個人情報をさらに安全に保護することができる。
単一のユーザは、階層が定義した多様な作業モードを相違した目的で活用することができる。一例として、ユーザは、各モードにてターミナルを相違した目的で駆動することもでき、前記目的の例としては、[1]ユーザが個人的業務を処理するために解除モードでターミナルのメインシステムに格納された全てのデータに接近したりメインシステムの全ての接近可能ハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動したり、[2]ユーザが業務遂行のためにロックモードでターミナルのメインシステムに格納されたデータの最小分量にだけ接近したり、メインシステムの接近可能ハードウェアやソフトウェア要素のうち最小の要素だけを駆動したり、または、[3]半分は個人的、半分は業務的な中級事案のためにユーザが中級モードでメインシステムに格納されたデータの一部に接近したり、メインシステムの前記要素のうち一部要素だけを駆動することができる。
単一のユーザは、階層が定義した多様な作業モードを相違した状況で活用することができる。一例として、ユーザは、自身のターミナルを他の電気機器に物理的または作業実行上結合させ、前記機器を自身のターミナルとして操作することができる。特に、ユーザが他人と前記機器を共有する場合、前記機器を浸透した悪性ウイルスがユーザのターミナルを浸透することにより、ターミナルのセキュリティや完全性が低下したり、または、ユーザがターミナルのメインシステムに保管した個人データ、金融データなどを他人が奪取する危険が常在する。ターミナルが前記機器に連結された状態でユーザがターミナルをロックモードで駆動し、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行する場合、ユーザは、自身のターミナルに成功裏に浸透した悪性ウイルスが解除モードでターミナルを浸透する前、これを削除することができる。後述の内容は、このような状況で前記ターミナルを駆動する多様な例示である。
削除(または、部分削除)作業を活用する状況の一番目の実施形態において、ユーザは、自身のターミナルを物理的または作業実行上車両に結合し、ターミナルを介して車両を所望する目的地に到達するなどの操作をすることができる。一例として、ユーザは、車両を操作するためにターミナルのメイン(または、ロック)システムのハードウェア要素やソフトウェア要素を用いたり、または、ターミナルのデータを車両のコンピュータシステムに提供することができ、前記車両の例としては、多様な形及び大きさの自動車、バイク、自転車、飛行機、ヘリコプタ、ドローン、ボート、船舶などがある。
この一番目の詳細な形態において、ユーザがターミナルのメイン(または、ロック)システムの多様な要素を駆動したり、または、メイン(または、ロック)システムに格納されたデータを用いて自身の車両を操作する場合、ユーザはターミナルを解除モードで駆動することもできる。なぜならば、ユーザがかなり不注意でない以上、ユーザ自身の車両のコンピュータに悪性ウイルスが内在する危険は低いためである。したがって、ターミナルのメインシステムを車両のコンピュータシステムと部分的または完全に隔離する限り、解除モードでターミナルを車両に連結して駆動する作業は、一般的に安全であると見なすことができる。
この二番目の詳細な形態の場合、ユーザが車両を自身の家族や職場同僚と共有する場合、用心深さがない子供や同僚が信頼性が低いウェブサイトから怪しいファイルをダウンロードすることにより、悪性ウイルスが車両コンピュータシステムに侵入し、前記車両を使用することによりターミナルもやはり悪性ウイルスに感染し得る危険が高まる。このように、ユーザが自身と顔見知りであるが完全に信頼できない他人と車両を共有する場合、ユーザは中級モードでターミナルを駆動し、[1]ターミナルのメイン(または、ロック)システムの(全部でない)一部要素のみを駆動し、ターミナルに格納されたデータの(全部でない)一部のみを用いて前記車両を操作したり、[2]中級システムのハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動して前記車両を操作することができる。
この三番目の詳細な形態の場合、ユーザが自身が知らない他人と共有する車両を操作しようとする場合、車両コンピュータシステムに既に浸透した悪性ウイルスが自身のターミナルに浸透する危険はさらに高まる。特に、前記車両がレンタカー、共有車両、公共が使用する車両の場合、上述の危険は非常に切迫になる。この場合、ユーザは、ロックシステムのハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動したり、または、ロックシステムに格納されたデータのみを用いるなどの方法で、ロックモードでターミナルを駆動し、車両を操作することができる。同時に、ターミナルは、メインシステムを車両のコンピュータシステムから隔離させることにより、車両のコンピュータシステムに侵入した悪性ウイルスがターミナルのメインシステムに及ぼし得る悪影響を防止することができる。
削除(または、部分削除)作業を活用する状況の二番目の実施形態において、ユーザは、ターミナルを物理的に、または、作業実行上コンピュータと結合し、自身のターミナルでコンピュータを操作することにより所望する結果を得ることができる。一例として、ユーザは、ターミナルのメイン(またはロック)システムのハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動したり、または、ターミナルのデータをコンピュータに提供することにより、コンピュータを操作することができる。前記コンピュータの例としては、公共のPCステーション、酒場、学校のPCラボなどのような場所に位置して、他人と共に使用するコンピュータなどがある。この場合にも、上述の一番目の実施形態の多様な構成及び多様な方法を適用することができる。
この一番目の詳細な形態において、ユーザは、自身のコンピュータを操作するために解除モードで自身のターミナルを駆動することができ、このためにメイン(または、ロック)システムの多様な要素を駆動したり、または、ターミナルに格納された全てのデータをコンピュータに提供することができる。しかし、ユーザが特に不注意でない限り、ユーザコンピュータにウイルスが存在する危険は高くない。したがって、ユーザは、ターミナルのメインシステムをコンピュータと完全にまたは部分的に隔離し、自身のターミナルを自身のコンピュータに結合した後、解除モードで駆動することができる。
この二番目の詳細な形態は、ユーザが家族、職場の同僚とコンピュータを共有する場合として、上述の危険は上の段落の場合より高いこともある。したがって、ユーザは、ターミナルを中級モードのみで駆動し、コンピュータを制御することができ、このためにユーザはメイン(または、ロック)システムの全部でない一部要素のみを駆動し、前記システムに格納された全部でない一部データだけに接近したり、または、中級モードのハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動することができる。
この三番目の詳細な形態は、ユーザが自身が知らない他人と共有するコンピュータを自身のターミナルで制御しようとする場合であり、この場合、前記コンピュータが悪性ウイルスによって既に感染した可能性は非常に高い。したがって、ユーザは、ロックシステムの特定ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動したり、または、ロックシステムに格納された特定データのみを用いつつ、ターミナルをロックモードで駆動して前記コンピュータを操作することができる。また、ターミナルは、メインシステムを前記コンピュータから隔離させることにより、前記コンピュータに侵入した悪性ウイルスがユーザターミナルのメインシステムに及ぼし得る悪影響を防止することができる。
上述の二つの実施形態で説明した構成と同一または類似の構成は、相違した状況にも適用され得る。他の実施形態においてユーザが自身のターミナルを公共のビデオゲームセンターや公共のスポーツパブの制御コンソールなどに連結する場合、ユーザはターミナルをロック(または、中級)モードのみで駆動することができる。または、ユーザがターミナルを前記制御コンソールに連結し、ビデオゲーム、仮想スポーツなどをする場合、ユーザは制御コンソールにより被り得る潜在的危険によって、ターミナルをロック、中級または解除モードで駆動することができる。したがって、ユーザが外部電気機器または外部ネットワークに物理的または作業実行のために、自身のターミナルを結合するたびに、または、ユーザが前記機器やネットワークのセキュリティに対して100%信頼できない時ごとに、ユーザは、ロックモードやその他の制限的モードでターミナルを駆動することができ、その後、解除モードに移動する前にユーザは、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
上述したように、各階層は、ユーザの利便やターミナルセキュリティなどユーザに相違した恩恵を提供することができる。しかし、ユーザの利便と継ぎ目のない作業特性のような長所は、ターミナルのセキュリティまたは完全性を減少させ得る危険も増加させることができる。一例として、循環階層は、一部のユーザには恩恵を与えることができる。
一例として、ユーザがターミナルを解除モードで駆動する時、ユーザは悪性ウイルスに対する懸念によって慣れないウェブサイトからのファイルダウンロードを躊躇することができる。しかし、ロックモードでターミナルのメインシステムは、ロックシステムから隔離される。したがって、ユーザは後方方向に、すなわち、解除モードから中級モードに移動し、再び中級モードからロックモードに移動した後、ダウンロードするファイルやコンテンツの潜在的悪影響に対する心配なしに、ロックモードで不慣れなウェブサイトからファイルをダウンロードすることができる。
上の段落で説明したように、循環階層はユーザが映像ユニットを消し(すなわち、オフ状態に移動)再び映像ユニットを点ける(すなわち、オン状態の基本設定モードであるロックモードに移動)必要なしに、解除モードでターミナルを駆動するユーザが、これよりも狭い接近権限が与えられたモードに移動できる手段を提供することができる。このように、循環階層によって作動するターミナルは、モード移動に融通性を提供することができる。
そうかといって、非循環階層がユーザに如何なる恩恵も提供しないという話ではない。むしろ、非循環階層は本質的にユーザが解除モードからロック(または、中級)モードに移動できないように防止することにより、ターミナルに付加的安定性を提供することができる。もちろん、非循環階層の付加的安定性は後方方向へのモード移動に伴う不便さによって半減され得る。
したがって、ターミナルは、セキュリティと完全性を最適化し、メインシステムに格納された個人データを保護し、ユーザがターミナルを楽に作動できる多様なモードを定義する多様な階層を構築することができる。一般的に、多様なモードを定義する多様な階層の構築は、関連分野の当業者の選択と関連するので、これに対するこれ以上の説明は省略する。
1−6.除去vs.削除
ターミナル(より詳しくは、ターミナルのCPUまたは運営体系)が多様なハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動すれば、ターミナルは多様なデータ、ファイル、フォルダなどの痕跡を残す。本明細書の「結果物」とは、ターミナルのロック(または、中級)システムがロック(または、中級)モードで駆動し、または、駆動した後に残すデータ、ファイルまたはフォルダなどを指称する。
本明細書で「除去(delete)」とは、(ユーザが除去することを所望する)「結果物」が格納されたり、残留するデータセクタに対するダイレクトポインタ(direct pointer)を除去する作業を意味する。しかし、「結果物」は、「除去」後にもデータ残留現象(data remanence)により残留物として残っていることがある。さらに、前記「結果物」は、簡単な除去後にも復旧が可能なこともある。言い換えれば、ターミナルがロックモードでロックシステムを用いてロック作業を実行すれば、一部の「結果」はロックシステムに残留し得る。したがって、ターミナルが「結果」をロックシステムから「除去」し、ロックモードから解除モードに移動した後に、一部の「結果物」は依然としてターミナルに残留し得る。残留「結果物」に悪性ウイルスが含まれていれば、ウイルスはユーザがターミナルを解除モードで使用する時にメインシステムに侵入することができ、メインシステムに否定的な影響を及ぼしかねない。
このように、ユーザがロック(または、中級)モードにてロックシステムでロック作業を実行して得た「結果物」を「除去」しても、一部はロックシステムに残留することがあり、したがって、簡単な「除去」のみでは残留「結果物」がターミナルのメインシステムまたはメインシステムの多様な接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素に否定的影響を及ぼし得ないように十分に防止できない。
前記「除去」に反し、本明細書において「削除(erase)」とは、メモリユニットの作動に影響を与えないながらも、前記メモリユニットに格納されたり残留する「結果」を削除する作業を指称する。すなわち、「削除」は、上述のダイレクトポインタはもちろん、メモリユニットまたはメモリセクタに格納されたり残留する「結果」も削除することができる。また、このように削除された「結果」は、他人によって復元され得ない。たとえ熟練した技術者が削除された「結果」を復元できたとしても、その過程は相当難しい。したがって、「削除作業」は、本明細書のデータ処理ターミナルの多様な目的の中の一つであるセキュリティ向上のために必要であり得る。
したがって、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、ロック(または、中級)モードでロック(または、中級)システムを用いてロック(または、中級)作業を実行することで得た「結果物」(一例として、テキスト、イメージ、ファイルなど)」の全部や一部をユーザが削除するようにできる。ロックシステムは、前記「結果物」を臨時または永久に格納できる1以上のロックメモリユニットを含んでもよく、ロックメモリユニットは、[1]ロックシステムの一部であるメモリユニットまたはメモリセクタや、または、[2]メインシステムに含まれているが解除モード以外のモードでロックシステムが使用できるメモリユニットまたはメモリセクタであってもよい。
前記「削除」に比べて、本明細書で「部分削除(semi-erase)」とは、ロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)システムを用いてロック(または、中級)作業を実行して得て、ロックメモリユニットに格納されたり、残留し得る「結果物」の全部でない一部のみを削除する作業を指称する。「部分削除」は、「結果物」の一部のみを削除するので、前記「結果物」の残余部分はロックメモリユニットの作動に影響を与えず、ロックメモリユニットまたはロックメモリセクタに格納され得る。すなわち、「部分削除」は、ロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)システムでロック(または、中級)作業を実行して得た「結果物(残留部分を含む)」の一部のみを削除し、残りの部分は能動的格納作業を実行したり、または、実行しないながらも前記メモリユニットにそのまま残しておく。
ターミナル(一例として、メインシステム、中級システム、またはロックシステム)は、前記システムの多様なハードウェア要素またはソフトウェア要素に対して前記「削除」作業を実行することができる。一例として、ターミナルはメインシステムのメインメモリユニット、中級システムの中級メモリユニット、ロックシステムのロックメモリユニットに対する「削除作業または部分削除作業」を実行することができる。また、ターミナルは、メイン、中級またはロックシステムの臨時メモリセクタに対する「削除(または、部分削除)作業」を実行することもでき、臨時メモリセクタの例としては、メインシステム、中級システムまたはロックシステムの、[1]データバッファ(data buffer)、[2]キャッシュ(cache)、[3]クリップボード(clip board)、[4]リサイクルビン(recycle bin)などがある。
本明細書において「削除された結果」とは、ターミナルが、[1]ロックモード(または、ロックモードとは異なる現在モード)から新規モードへの移動、または、[2]オン状態からオフ状態への移動をユーザに許諾した場合、ターミナルが「削除」する「結果物」を指称する。「削除された結果」は、削除されたテキスト、削除されたイメージ、削除されたファイル、削除されたフォルダ、削除されたアプリ、または、その他の削除された結果を指称するものの、「削除された結果」は、[1]ロック(または、中級)モードでロック(または、中級)システムがロック(または、中級)作業を実行して得た結果や、[2]ロック(または、中級)システムに残留した結果などを通称する。
本明細書において「削除された結果からメインシステムを保護する」という語句を使用する場合、これは、ターミナルが前記結果物を削除した後、前記結果物からメインシステムを保護するという意味ではない。むしろ、前記語句は、もしターミナルが「削除された結果物」を削除しなかったならば、メインシステムを「削除された結果」から保護することはできなかったが、ターミナルが前記「削除された結果物」を削除することによりメインシステムをこれから保護するという意味である。同様に、本明細書において「削除予定結果物」とは、現在「格納予定結果物」と混ざっているが、追って削除される結果物を指称し、この点を除くならば、上述の「削除された結果物」と同一であり得る。
本明細書において「格納された結果物」とは、ターミナルが削除しないまま、ロックシステムまたはメインシステムに格納した「結果物」を指称する。言い換えれば、前記「格納された結果物」とは、ロック(または、中級)モードでロック(または、中級)作業を実行して得た全ての「結果物」から「削除された結果物」を除いた結果物を意味する。同様に、本明細書において「格納予定結果物」とは、現在「削除予定結果物」と混ざっているが、追って格納される結果物を指称し、この点だけを除くならば上述の「格納された結果物」と同一であり得る。
上述の「削除」や「部分削除」の代わりに、ターミナルは、特定ハードウェア要素を「書式設定(formatting)」したり、再書式設定したり、「初期化(initializing)」したりすることもできる。ターミナルは、特定状況において前記書式設定作業や初期化作業を実行することができ、前記状況の例としては、[1]最後の書式設定や初期化以降一定期間が過ぎた場合、[2]ターミナルがメモリユニット、臨時メモリセクタなどから悪性ウイルスを含み得る怪しいデータ、コード、ファイルなどを発見した場合、または、[3]ターミナルが誤作動するハードウェア要素やソフトウェア要素を発見した場合などがある。
前記書式設定や初期化は、上述の削除や部分削除の特別な場合であるため、ターミナルは書式設定作業または初期化作業を多様な「削除時点」に実行することができる。また、削除や部分削除の場合と同様に、ターミナルは、特定ハードウェア要素を完全に書式設定または初期化したり、または、一部分のみを書式設定または初期化することができる。
ターミナルが特定ハードウェア要素を書式設定または初期化する場合、前記要素に装着された全てのソフトウェア要素もやはり除去されてもよい。したがって、ロックシステムを書式設定したり初期化したりする場合、ターミナルは、前記ロックシステムの多様なデータまたはコンピュータコードのうち、どんなデータやコードを除去するのか決定することができる。
一例として、ターミナルは、部分書式設定または部分初期化を介してロックメモリユニットや臨時ロックメモリセクタに格納されたり残留するデータのみを除去することができる。この時、ターミナルはロック運営体系またはロック(ソフトウェア)アプリを前記の部分書式設定及び部分初期化から除外されてもよい。このため、ターミナルは、[1]ロック運営体系やロックアプリなどをロックBIOS(すなわち、basic input output system)、その他の格納場所などのように、前記部分書式設定や部分初期化から安全な場所に格納したり、または、[2]部分書式設定や部分初期化を実行するメモリセクタを明示的に指定する一方、それ以外の部分を部分書式設定または部分初期化から除くことができる。ただし、前記ロックシステムは、実行可能なロック運営体系やロックアプリを含むので、ターミナルは部分書式設定または部分初期化以降、直ちにロックモードで駆動され得る。
また他の詳細な形態の場合、ターミナルは、ロックシステムに格納されたり存在する全てのコンピュータコードまたはデータを(完全)書式設定または(完全)初期化を介して除去することができる。したがって、ターミナルは、ロック運営体系、ロックアプリはもちろん、ロックビューアも全て削除することができる。したがって、削除が完了したロックシステムは、実行可能なロック運営体系やロックアプリを含まないため、前記ターミナルは書式設定や初期化直後に、ロックモードで駆動されない。したがって、ターミナルは、ロック運営体系やロックアプリなどをロックシステムに再び装着しなければならない。
他の詳細な形態の場合、ロックシステムがロックアプリは含むがロック運営体系は含まない場合、ロックシステムは前記アプリを独自に駆動することができない。したがって、ロックシステムの代わりにメイン運営体系またはメインCPUユニットが前記アプリを駆動することができる。したがって、ターミナルがロックシステムに対する部分書式設定作業や部分初期化作業を実行した後にもロックシステムに前記アプリが残っていれば、メインシステムは、メインCPUユニットまたはメイン運営体系を用いて前記書式設定や初期化作業直後に前記アプリを駆動することができる。しかし、ターミナルがロックシステムを完全書式設定したり完全初期化したりする場合、メインシステムは、前記アプリをロックシステムに再び装着した後、ロックシステムがロック作業を実行するように補助することができる。ロックシステムがロックアプリと前記アプリを駆動するドライバを含む場合は、ロックシステムがロックCPUユニットを含む場合と類似し、したがって、これに対する詳細な説明は省略する。
1−7.映像ユニット及び映像画面
本明細書のデータ処理ターミナルは、イメージ表示が可能な映像画面を定義する1以上の(メイン)映像ユニットを含み、前記イメージの例としては、写真のような静的イメージ、動画のような動的イメージなどがあり、イメージは白黒、カラー、または、この組み合わせであってもよい。したがって、映像ユニットは、[1]文字、[2]単語、[3]テキスト、[4]図面、[5]写真、[6]その他の事物や人間に対する1以上の静的イメージを映像画面に表示したり、[1]ビデオゲーム、[2]動画、[3](文字、単語、テキスト、絵、漫画、その他の事物や人間に対する)動的イメージを映像画面に表示することができる。
ターミナルは、[1]多様な静的イメージまたは動的イメージを格納し、これを一つずつ表示したり、[2]脱着機器、携帯用機器、他のターミナル、ウェブサイトなどの外部ソースから前記イメージを受信した後、これを表示することができる。前の[2]の場合、ターミナルは、前記イメージを取得した後、または、前記イメージの取得と同時にこれを表示することができる。映像画面は、主にターミナルのメインシステムのハードウェア要素の中の一つである映像ユニットの一部を意味する。特に、ユーザが特定の静的または動的イメージを表示するには映像ユニットを駆動しなければならないので、映像ユニットはメインシステムの接近可能ハードウェア要素の一つと見なすことができる。
単一の映像画面は単一のセグメント(segment)を定義することができ、このような場合、映像画面はセグメントと同一になる。しかし、映像画面が多数のセグメントを定義すれば、映像ユニットは相違したセグメントに同一または相違したイメージを同時に、または、順番に表示することができる。
同様に、ターミナルは多数の映像ユニットを含んでもよく、この時、各映像ユニットは同一の形や大きさなどを有し、同一の機能を遂行することができる。または、多数の映像ユニットは、相違した形、相違した大きさを有したり、相違した機能を遂行したり、ターミナルの相違した部分に装着されてもよい。特に、後者の場合、ある映像ユニットは主映像ユニットの機能を担当するが、他の映像ユニットは副(または、補助)映像ユニットの機能を遂行することができる。また、各映像ユニットは映像画面を含むものの、前記映像画面の形、大きさもやはり互いに同一であったり相違してもよい。
下で説明するが、本明細書の多様な「通知ユニット」も前記多数の映像ユニットのうちの一つとして使用されてもよい。また、ターミナルが多数の通知ユニットを含む場合、各通知ユニットは、静的イメージや動的イメージを特定の解像度と特定の色で表示できる同一、類似または相違した機能を有することができる。通知ユニットは、ユーザに視覚的通知信号を提供する機能を担当するので、前記通知ユニットは映像ユニットより小さいか、又は映像ユニットに比べて簡単な、静的、動的イメージを表示することができる。または、単一の映像ユニットは、映像画面の一部を通知ユニットとして使用することができる。
ターミナルが多数の映像ユニットを含む時、前記ターミナルは、各映像ユニットを[1]同時に駆動したり、[2]順番に駆動したり、または、[3]時間的側面で独立して駆動することができる。一例として、ターミナルは、[1]第2映像ユニットがつくたびに第1映像ユニットも点けたり、[2]第2映像ユニットがつくたびに第1映像ユニットを消したり、[3]二つ以上の映像ユニットを特定の順序に従って点けたり(または、消したり)、[4]それぞれの映像ユニットを独立して点けたり消すことができる。下で説明するが、ターミナルは、映像ユニットが時間、日付などの日常的データを続けて表示するようにできる。また、ターミナルは、[1]同一のソフトウェア要素で多数の映像ユニットを駆動したり、または[2]相違したソフトウェア要素でそれぞれの映像ユニットを駆動することができる。
ターミナルが1以上の映像ユニットを含む上述の例示とは異なり、ターミナルは映像ユニットを含まなくてもよい。前記ターミナルは、ターミナルとは別個の機器である外部映像機器と脱着可能なように結合できるように構成することができる。これを介してターミナルは、さらに小さい形と大きさを有するように構成することができる。もちろん、映像ユニットを含むターミナルも外部映像機器と結合することにより、メインシステムの映像ユニットを補助することができる。
1−8.画面
本明細書において「画面」とは、ターミナルが映像ユニットの映像画面に表示したイメージを指称する。前記画面は、[1]白黒方式またはカラー方式であるか、[2]2次元(2−D)方式または3次元(3−D)方式であるか、[3]2−Dイメージ、3−Dイメージ、または、ホログラムイメージであってもよい。前記画面は、時間が過ぎても変わらない静的画面であるか、時間によって変わる動的画面であってもよい。このような観点から見れば、画面は単一または多数のウインドウを含んでもよく、後者の場合、ユーザは各ウインドウにおいてメインシステムの多様なソフトウェア要素を駆動することもできる。
映像ユニットが点けば(すなわち、ターミナルのオン状態)、映像ユニットの映像画面に画面が表示され、ユーザは前記画面を見れることになる。したがって、映像画面に表示された如何なるイメージであれ画面で指称することができ、前記画面の例としては、[1]1以上のキャラクタ、単語、テキスト、図面、写真、物体や人などに対する静的イメージ、[2]ビデオゲームなどの動的イメージ、または、[3]動画または物体や人などに対する動的イメージなどがある。また、内容上の観点で見れば、前記画面は1以上の広告、コンテンツ、警告、説明などを含んでもよい。また、前記画面は、解除モードで表示される「解除画面(または、ホーム画面)、ロックモードで表示される「ロック画面」及び中級モードで表示される「中級画面」などであってもよい。
本明細書において「日常的データ」と関連したイメージのみを表示する映像ユニットは「消えて」いるものと見なし、したがって、ターミナルはオフ状態にあるものと見なす。また、ターミナルが主映像ユニットと副映像ユニットを含む時、主映像ユニットは消えている反面、副映像ユニットは日常的データのみを表示する場合、前記映像ユニットは「消えて」おり、ターミナルはオフ状態にあるものと見なす。また、ターミナルが主セグメントと副セグメントを有する単一の映像ユニットのみを含む反面、主セグメントは消えており、副セグメントは日常的データのみを表示する場合、前記映像ユニットもやはり消えていると見なす。
一般的に、日常的データはターミナルがユーザ入力に対応して作業を実行せずとも得ることができるデータを指称する。
「日常的データ」は、典型的に時間または日付、時計やストップウォッチ、バッテリ残余量、温度、天気、無線通信の連結状態、警報(alarm)、新規電子メール、新規メッセージ、受信通話、日程通知に対する情報などに関連する。また、ターミナルが前記日常的データ、または、その他の情報を映像ユニットに表示するが、前記映像ユニットのほぼ80%以上のピクセルが消えていれば、本明細書において前記映像ユニットは「消えて」いるものと見なし、前記ターミナルもやはり「オフ状態」にあるものと見なす。
1−9.同時または順次的
本明細書において「同時」とは、多数の作業または多数のステップが同じ時間に発生したり存在したりすることを意味する。ユーザが多数のユーザ入力を同じ時間に単一または多数の入力ユニットに提供すれば、前記ユーザは多数のユーザ入力を同時に提供したと定義する。特に、ユーザが「多数のユーザ入力をターミナルに同時に提供」した時、前記ターミナルのプロセッサのクロック周期のうちユーザが多数のユーザ入力を提供した共通クロック周期が1以上存在すれば、前記ユーザは前記多数のユーザ入力を同時に提供したと見なす。すなわち、これは、多数のユーザ入力が時間的空白によって互いに完全に分離しないまま、前記共通クロック周期において互いに時間的に重なる場合である。
これと同様に、ターミナルが多数の作業(または、ステップ)を同じ時間に実行する場合、前記ターミナルは多数の作業(または、ステップ)を「同時に」実行するものと見なす。したがって、ターミナルが多数の作業やステップを同時に実行する場合、ターミナルはプロセッサの1以上の共通クロック周期において、多数の作業、ステップを実行すると見なす。これは、多数の作業またはステップが時間的空白によって完全に分離しないまま、前記共通クロック周期において互いに重なる場合である。
[図3]は、同時に実行される作業やステップをデータ処理ターミナルのプロセッサのクロック周期に沿って表示した例示図である。[図3]のパネル(A)の場合、ターミナルのプロセッサ(以下、「ターミナル」と略称)は、作業(または、ステップ)A1をクロック周期003から010まで(合計8クロック周期)実行する。また、前記ターミナルは、作業(または、ステップ)A2をクロック周期009から019まで(合計11クロック周期)実行する。前記作業(または、ステップ)A1とA2はクロック周期009及び010で互いに重なり、したがって、上述の定義により、前記ターミナルは、作業(または、ステップ)A1とA2を「同時に」遂行すると見なすことができる。
[図3]のパネル(B)の場合、ターミナルは、作業(または、ステップ)B1をクロック周期003から020まで(合計18クロック周期)実行するが、作業(または、ステップ)B2をクロック周期020から030まで(合計11クロック周期)実行する。前記作業(または、ステップ)B1とB2は単一のクロック周期020で互いに重なり、したがって、上述の定義により、前記ターミナルは、作業(または、ステップ)B1とB2を「同時に」遂行すると見なすことができる。
[図3]のパネル(C)のターミナルは、作業(または、ステップ)C1を単一のクロック周期023に(合計1クロック周期)実行し、作業(または、ステップ)C2をクロック周期003から090まで(合計88クロック周期)実行する。この時、たとえ作業(または、ステップ)C1は作業(または、ステップ)C2の数十分の1ほど持続するが、前記作業(または、ステップ)は単一の共通クロック周期23で互いに重なる。したがって、上述の定義により、ターミナルは作業(または、ステップ)C1とC2を「同時に」遂行すると見なすことができる。
[図3]のパネル(D)のターミナルは、作業(または、ステップ)D1をクロック周期005から014まで(合計10クロック周期)実行し、作業(または、ステップ) D2をクロック周期012から022まで(合計11クロック周期)実行し、また、作業(または、ステップ)D3をクロック周期016から1,015まで(合計1,000クロック周期)実行する。作業(または、ステップ)D1とD2はクロック周期012から014まで互いに重なり、ターミナルは作業(または、ステップ)D1とD2を「同時に」実行すると見なすことができる。また、作業(または、ステップ)D2とD3はクロック周期016から022まで重なるので、ターミナルは、作業(または、ステップ)D2とD3を「同時に」実行すると見なすことができる。しかし、作業(または、ステップ)D1とD3は、如何なるクロック周期においても重ならないので、ターミナルは、作業(または、ステップ)D1とD3を同時に実行しないものと見なす。むしろ、作業(または、ステップ)D1とD3は、クロック周期15という時間的空白によって分離される。
本明細書において三つ以上の作業やステップの実行の同時性は、一番最初に実行が始まる作業(または、ステップ)の開始クロック周期から一番最後に終了する作業(または、ステップ)の終了クロック周期の間に時間的空白が存在しない限り、ターミナルは、三つ以上の作業やステップを「同時に」実行すると定義する。前記の定義によれば、[図3]のパネル(D)のターミナルは、作業やステップD1、D2、D3を「同時に」実行すると言える。なぜなら、ターミナルは、上述の三つの作業(または、ステップ)をD1から始めてD3で終了するところ、その間にターミナルがD1、D2、D3のいずれか一つの作業(または、ステップ)も実行しないクロック周期はないためである。
本明細書において「順序」とは、ターミナルが多数の作業(または、ステップ)を一度に一つずつ、または、順次的に実行する特定の配列を意味する。また、「順次的」はターミナルが多数の作業(または、ステップ)を特定の配列に従って時間的空白を置き、一度に一つずつ実行することを意味する。また、「順次的」は、「一度に一つずつ」と同じ意味である。したがって、[図3]のパネル(D)のターミナルは、作業(または、ステップ)D1とD3を実行する時、その間に時間的空白を置いて順次的に実行すると見なすことができる。
1-10.ユーザ入力
本明細書において「ユーザ入力」とは、ユーザがターミナルの入力ユニットの1以上の部位を直接的または間接的に操作することにより、前記入力ユニットに提供する入力を意味する。ユーザは自らの身体部位やスタイラス、ペンなどの(非ユーザ)物体を用いてユーザ入力を提供することができる。説明の便宜のため、ユーザがターミナルの1以上の入力ユニットに「ユーザ入力を提供する」という語句は、[1]ユーザが自らの1以上の身体部位を用いてユーザ入力を提供したり、[2]ターミナルの入力ユニットが認知できる1以上の物体を用いてユーザがユーザ入力を提供したり、[3]ターミナルがユーザの生体情報を取得したり、または、[4]ターミナルがユーザと関連した電磁波または音波を取得することを通称する。
これに対する一番目の実施形態の場合、ユーザは、ターミナルの入力ユニットの1以上の部位を「直接操作」することができる。一例として、ユーザは自らの身体部位または物体を用いて入力ユニットの1以上の移動可能な部位を動かすことにより、または、入力ユニットの1以上の部位を接触することにより、ユーザ入力を直接提供することができる。前記移動可能部位を動かす場合、ユーザは、前記部位を特定の期間の間動いたり、または、自らが選択した期間の間動くことができる。前記部位を接触する場合、ユーザは、[1]自らの身体部位や物体と入力ユニットの前記部位との接触を一定期間維持したり、[2]前記接触を維持しつつ自らの身体部位や物体を動かすことにより、前記接触の位置を変更することができる。
これに対する二番目の実施形態の場合、ユーザは、ターミナルの入力ユニットの前記部位を直接操作しないまま、入力ユニットに各種の波動を提供することにより、間接的にユーザ入力を提供することができる。一番目の詳細な形態の場合、ユーザは、入力ユニットに向かってユーザ入力に関連した情報を含む電磁波や音波を提供することができる。前記電磁波が提供する情報は、ユーザイメージまたは波動の特性(一例として、振幅、周波数、位相角、位相遅延など)などであり、前記音波が提供する情報は、ユーザ音声、ユーザの身体部位が作る音などがある。したがって、入力ユニットが認証のためにユーザの顔、紅彩、網膜などのようなユーザイメージを取得する場合、前記イメージはユーザ入力と見なすことができる。同様に、入力ユニットがユーザ認証のためにユーザ音声を取得する場合、前記音声もやはりユーザ入力と見なすことができる。
前記ユーザ入力は、1以上の(ユーザ)サブ入力を含む。したがって、ユーザがユーザ入力を入力ユニットに提供すれば、前記入力ユニットはユーザ入力を「受信」し、前記入力ユニットに装着されたセンサは、ユーザ入力からユーザサブ入力を「取得」する。したがって、ユーザ入力が単一の(ユーザ)サブ入力を含む場合、前記ユーザ入力は、(ユーザ)サブ入力に該当し得る。これとは異なり、ユーザ入力が多数の(ユーザ)サブ入力を含めば、(単一または多数の)入力ユニットは前記ユーザ入力を受信し、(単一や多数の)入力ユニットの(単一や多数の)センサは、ユーザ入力から(ユーザ)サブ入力を取得する。説明の便宜のため、本明細書では特別な言及がない限り、「ユーザ入力」及び「(ユーザ)サブ入力」を通称して「ユーザ入力」と指称することもできる。また、「(ユーザ)サブ入力」は「サブ入力」と略称することができる。
前記入力ユニットの構造的または作業実行上の特性に基づいて、ユーザは多様な種類のユーザ入力を提供することができる。一例として、ユーザは、ユーザ入力のうちのいくつかは入力ユニットを直接操作して提供する一方、残りのユーザ入力は入力ユニットを直接操作する代わりに、間接的に入力ユニットに提供することができる。
本明細書においては、ユーザ入力を種類及び性質によって下記のように分類することができる。一例として、「第1類型ユーザ入力」とは、ユーザが入力ユニットの1以上の部位を直接操作して提供する「機械的ユーザ入力」である。第1類型ユーザ入力の例としては、入力ユニットの1以上の部位の「動き」(一例として、押圧、押す、引く、横に押す、回転、中心軸を中心とした枢動、または、その他の方法などによる動き)、前記部位との「タッチ(接触)」、または、前記動きと接触の混合などがある。
第1類型ユーザ入力の他の例は、ユーザの「機械的生体情報」であり、このような第1類型ユーザ入力の例としては、ユーザの特定部位で測定した血圧や心拍数、特定位置で測定した血流(blood flow rate)、その他の心臓循環器情報、休息、または運動時の呼吸数、呼吸流量、その他の呼吸器情報、筋肉または骨格関連の生体情報などがある。上述のように、前記機械的ユーザ入力には、機械的(ユーザ)サブ入力が含まれる。
第1類型ユーザ入力は、機械的ユーザ入力の静的特性や動的特性とも関連し得る。このような第1類型ユーザ入力の例としては、入力ユニットの前記部位の動きや前記部位との接触に関連した(スカラーまたはベクトル)力、前記動きの(スカラーまたはベクトル)速度、前記動きの(スカラーまたはベクトル)加速度、前記動きによる(スカラーまたはベクトル)変位、前記力、速度、加速度、または、動きの方向、前記接触の方向、それらの期間、それらの回数、それらの時間的重複、それらの時間的空白などがある。第1類型ユーザ入力は、前記入力ユニットの前記部位に前記入力を提供するユーザの身体部位や物体の「機械的特徴」も含み、このようなユーザ入力の例としては、弾性、粗さ(roughness)、多様なモジュラス(modulus)などがある。また、入力ユニットのセンサに加えられた力の大きさや周波数も、このような入力の例である。
本明細書において「第2類型ユーザ入力」は、「電気的ユーザ入力」として、第2類型ユーザ入力はこれを受信することができ、これから電気的(ユーザ)サブ入力も取得できる入力ユニットの1以上の部位に提供される電気的信号に該当する。一例として、ユーザは、特定のペンやウェラブル機器、その他の移動式機器などを用いて直流または交流の電気的信号を入力ユニットに提供したり、他のターミナルを用いて前記電気的信号を提供することもできる。ユーザは、身体部位の電気的生体情報を第2類型ユーザ入力に提供することができ、前記生体情報の例としては、心電図(ECG)、筋電図(EMG)、脳電図(EEG)、身体の特定部位で測定したその他の電気的信号などがある。
第2類型ユーザ入力は、電気的ユーザ入力の静的または動的特性とも関連し得る。このような第2類型ユーザ入力の例としては、電流、電圧、この大きさ(または、振幅)、位相角、位相遅延、周波数、波長、(スカラーまたはベクトル)流動(flux)などがある。第2類型ユーザ入力は、入力ユニットの適合した部位にユーザ入力を提供する身体部位または物体の「電気的特徴」も含んでもよい。このようなユーザ入力の例としては、前記部位や物体の電気抵抗、電気電導度、静電容量、誘電率(permittivity)、熱電気(thermoelectricity)、誘電特性(dielectric property)などであり、前記電気的特性は、静的(または、動的)電場や磁場で測定することができる。一例として、静電容量型入力ユニットの静電容量センサを用いて測定したユーザ指紋もやはり第2類型ユーザ入力に属する。
本明細書において、「第3類型ユーザ入力」は「磁気的ユーザ入力」として、第3類型ユーザ入力はこれを受信することができ、これから磁気的(ユーザ)サブ入力も取得できる入力ユニットの1以上の部位に提供される磁気的信号に該当する。一例として、ユーザは、特定のペン、ウェラブル機器、または、その他の移動式機器を用いて直流または交流の磁気的信号を入力ユニットに提供したり、他のターミナルを用いて磁気信号を提供することもできる。ユーザは、身体部位の磁気的生体情報を第3類型ユーザ入力で提供することもでき、前記生体情報の例は、磁気心電図(MCG、すなわちmagnetocardiogram)、磁気筋電図(MMG、すなわちmagnetomyogram)、磁気的脳電図(MEG、すなわちmagnetoencephalogram)、身体特定部位で測定したその他の磁気的信号などである。
第3類型ユーザ入力は、磁気的ユーザ入力の静的または動的特性とも関連し得る。このような第3類型ユーザ入力の例としては、B−磁場またはH−磁場の大きさ又は方向、刺激(magnetic pole)の数、位相角、位相遅延、周波数、波長、(スカラーまたはベクトル)流動などである。第3類型ユーザ入力は、入力ユニットの1以上の部位に前記入力を提供するのにユーザが用いる身体部位や物体の「磁気的特性」も含み、このような磁気的特性の例としては、前記部位や物体の磁気極性、磁気透過性(permeability)、磁気感度(susceptibility)などがあり、前記特性は、静的(または、動的)磁場(または、電場)で測定され得る。
本明細書において「第4類型ユーザ入力」は「電磁的ユーザ入力」として、第4類型ユーザ入力はこれを受信することができ、前記入力から電磁的(ユーザ)サブ入力も取得可能な入力ユニットの1以上の部位に提供される電磁的波動に該当する。一例として、ユーザは、特定のペン、ウェラブル機器(すなわち、時計、指輪、ネックレス、ブレスレット、レンズ、メガネなど)、その他の移動式機器を用いて電磁波を入力ユニットに提供したり、他のターミナルを用いて前記電磁的波動を提供することもできる。また、ユーザは、可視光線領域、UV、IR、または、その他の周波数の電磁波を用いて、顔、紅彩、網膜やその他の身体部位など、「身体部位のイメージ」または「非ユーザ物体」のイメージを入力ユニットに提供することができ、前記イメージは、静的イメージ、動画またはこの組み合わせなどであり得る。第4類型ユーザ入力を可視光線帯域の電磁波で提供する場合、前記入力は「光学的ユーザ入力」に該当し得る。
第4類型ユーザ入力は、電磁的ユーザ入力の静的または動的特性に関連し得る。このような第4類型ユーザ入力の例としては、電磁波の振幅、位相角、位相遅延、波長、周波数、(スカラーまたはベクトル)流動などがある。第4類型ユーザ入力が前記イメージであれば、このような第4類型ユーザ入力は、前記イメージのカラー(一例として、色調(hue)、明度(color value)、彩度(intensity)など)、大きさ、色の対比、前記イメージに含まれた内容、前記イメージの配列や向き(orientation)などである。上述のように、電磁的第4類型ユーザ入力は、1以上の電磁的(ユーザ)サブ入力を含み得る。
本明細書において「第5類型ユーザ入力」は「音響的ユーザ入力」として、第5類型ユーザ入力はこれを受信することができ、これから音響的(ユーザ)サブ入力も取得できる入力ユニットの1以上の部位に提供される音波(acoustic wave)に該当する。一例として、ユーザは特定のペン、ウェラブル機器(すなわち、時計、バンド、指輪、ネックレス、ブレスレット、イヤリング、レンズ、ネイルチップ、手袋、ヘルメット、帽子、ベルト、ゴーグル、メガネ、靴など)、その他の着用可能な機器を用いて音波を入力ユニットに提供したり、他のターミナルを用いて前記音波を提供することもできる。また、ユーザは、自らの音声や自らの身体部位で生成した音(一例として、拍手、フィンガースナップなど)を入力ユニットに提供することもできる。ユーザは、自らの身体部位と関係のない音を入力ユニットに提供することができ、前記音は、可聴周波数以内の音波、超音波、または、その他の特定周波数帯域の音波であり得る。
第5類型ユーザ入力は、音響的ユーザ入力の静的または動的特性とも関連し得る。このような第5類型ユーザ入力の例としては、音波の振幅、位相角、位相遅延、波長、周波数、流動などがある。第5類型ユーザ入力がユーザの音声や身体部位による声の場合、第5類型ユーザ入力は、音声や声の長さ(duration)、トーン(tone)、エンベロープ(envelope)、前記音声や音のソースの位置などであり得る。また、第5類型ユーザ入力は、1以上の音響的(ユーザ)サブ入力を含み得る。
ユーザ入力は、上述の多様なユーザ入力の時間による変化であってもよく、一例として、時間による前記動きの変化、時間による入力ユニットに提供する力の大きさの変化などが前記ユーザ入力の例である。ユーザ入力は、上述の多様なユーザ入力の空間的変化であってもよく、一例として、ユーザの身体部位が入力ユニットを接触する位置の変化、ユーザが入力ユニットの特定部位に提供する力の分布の変化などが前記ユーザ入力の例である。
1−11.単一のユーザ入力
セクション1−9で定義した「同時」と同様に、「単一の同時の努力(または、行動)」は特別な言及がない限り、「単一の努力(または、行動)」または「単一の努力」などと略称し、この例としては、[1]ユーザが実行した単一の努力(または、行動)、または、[2]ユーザが同時に実行した同一または相違した多数の努力(または、行動)を指称する。したがって、多数の「努力または行動」(以下、「努力」と略称)が同時に起きるには、ターミナルのプロセッサのクロック周期上、ユーザが多数の努力を同時に実行する1以上の共通クロック周期が存在しなければならない。すなわち、多数の努力は、1以上の共通クロック周期において互いに重ならなければならない。また、ユーザが三つ以上の努力(または、行動)を実行する場合、前記努力(または、行動)が「同時」であるか否かは、セクション1−9及び[図22]で説明した「同時」の定義により決定することができる。
特別な言及がない以上、本明細書において「ユーザ入力」は、「単一のユーザ入力」と同じ意味を有する。したがって、「ユーザ入力」または「単一のユーザ入力」は、ユーザが入力ユニットの1以上の部位に提供するユーザ入力として、セクション1−10の説明のように直接的操作、間接的操作、または、その他の操作を介して前記第1類型ユーザ入力ないし第5類型ユーザ入力のうちの1以上をデータ処理ターミナルの入力ユニットに提供する入力を指称する。すなわち、ユーザが単一の努力を介して多数のユーザ入力を同時に提供すれば、前記ユーザ入力は単一のユーザ入力と見なすことができる。しかし、ユーザが多数の努力を介して多数のユーザ入力を同時ではなく、順番に提供する場合、前記ユーザ入力は単一のユーザ入力ではないと見なすことができる。
したがって、単一の第1類型ユーザ入力または単一の第3類型ユーザ入力は、それぞれユーザの(単一の)同時の努力を介して入力ユニットに提供された単一のユーザ入力と見なすことができる。また、ユーザが二つの第1類型ユーザ入力を(単一の)同時の努力を介して入力ユニットに提供した場合、前記ユーザ入力はやはり(単一の)ユーザ入力と見なすことができる。また、ユーザが三つの第5類型ユーザ入力を(単一の)同時の努力を介して入力ユニットに提供した場合、前記ユーザ入力は(単一の)ユーザ入力と見なすことができる。ユーザが単一の第1類型ユーザ入力と三つの第4類型ユーザ入力を(単一の)同時の努力で入力ユニットに提供した時、前記ユーザ入力も(単一の)ユーザ入力と見なすことができる。
これに対する一番目の実施形態の場合、ユーザは、第1入力ユニットを指で押圧し、第1入力ユニット上に前記指を移動させることができる。もし、ユーザが前記指で第1入力ユニットを押し続けたまま(すなわち、第1入力ユニットから前記指を離さないまま)指を移動させれば、前記押圧と前記移動はユーザの単一の同時の努力と見なすことができる。なぜなら、ターミナルのプロセッサのクロック周期の観点から見た時、ユーザは、前記押圧と移動とを1以上の共通クロック周期に実行するためである。しかし、ユーザが第1入力ユニットを押圧した指を前記ユニットから離し、指を移動した後に再び第1入力ユニットを押圧すれば、前記押圧と移動との間には時間的空白が存在する。したがって、前記押圧と前記移動とは、一般的に単一の(同時の)ユーザ入力に該当しない。ただし、後述のセクション1−12のように、前記時間的空白が、一例として、1.5秒、1.0秒、0.5秒、または、0.3秒より短い場合、前記押圧と前記移動とは、単一の(同時の)ユーザ入力と見なされてもよい。
これに対する二番目の実施形態の場合、ユーザは第2入力ユニットをタッチし、カメラを凝視するなどで第3入力ユニットに自らの顔イメージを提供する。もし、ユーザが前記タッチの途中に前記イメージを提供する場合、プロセッサのクロック周期においてユーザが前記タッチとイメージ提供とを同時に実行する1以上の共通クロック周期が存在する以上、前記タッチ及びイメージ提供は単一の(同時の)努力と見なすことができる。すなわち、前記タッチ及びイメージ提供の間に、如何なる時間的空白も存在しないため、これらは単一の(同時の)努力に該当し得る。
これに対する三番目の実施形態の場合、ユーザは、第1入力ユニットを第1の指で押圧する反面、第4入力ユニットを第2の指でタッチする。したがって、プロセッサクロック周期上、ユーザが前記押圧とタッチとを同時に実行する1以上の共通クロック周期が存在する限り、または、前記押圧とタッチとの間に時間的空白がない以上、前記押圧とタッチとは単一の(同時の)努力と見なすことができる。
しかし、ユーザが居住する世界は、秒、時間、日、週、月、年などで定義される反面、ターミナルのプロセッサが活動する世界は、ナノ秒やピコ秒単位で定義される。したがって、ターミナルのプロセッサが実行する作業(または、ステップ)と関連した「同時の」または「順次的」に対する前記の定義は、前記作業(または、ステップ)にユーザ入力はもちろん、一度実行するのに一定時間が要されるユーザの努力の特性を勘案して修正することもできる。一例として、ユーザは、瞬間的に(一例として、単一のクロック周期または5〜6のクロック周期の間)ユーザ入力を提供することができず、せいぜいプロセッサの数百万クロック周期に該当し得る0.1秒や1秒などのような一定時間にわたってユーザ入力または(ユーザ)サブ入力を提供することができる。
このような特性を説明する[図4]は、同時に実行される作業(または、ステップ)をユーザ入力を勘案してデータ処理ターミナルのプロセッサのクロック周期により表示した例示図である。[図4]のパネル(A)の場合、ターミナルまたはプロセッサ(以下、「ターミナル」と略称)は、クロック周期004〜013で作業(または、ステップ)A1を実行し、クロック周期009〜019で作業(または、ステップ)A2を実行する。前記定義によれば、ターミナルは、作業(または、ステップ)A1とA2を同時に実行する。なぜならば、前記A1及びA2が5つのクロック周期009〜013で重なるためである。また、ユーザは、クロック周期003〜1,000,003でユーザ入力U1を提供する。この時、前記U1の提供期間は、A1及びA2を実行するクロック周期を含み、したがって、ターミナルはユーザ入力U1の観点から見た時、前記作業(または、ステップ)A1及びA2を同時に実行するものと見なすことができる。
[図4]のパネル(B)の場合、ターミナルは、単一クロック周期023に作業(または、ステップ)B1を実行し、クロック周期014〜029に作業(または、ステップ)B2を実行する。したがって、前記ターミナルは、作業(または、ステップ)B1及びB2を同時に遂行すると見なすことができる。また、ユーザがクロック周期003〜1,000,003にユーザ入力UI2を提供する場合、UI2のクロック周期はB1及びB2を実行するクロック周期を含むので、前記ターミナルは、ユーザ入力UI2を考慮した時、B1及びB2を同時に実行するものと見なすことができる。
[図4]のパネル(C)の場合、ターミナルは、クロック周期006〜014に作業(または、ステップ)C1を実行し、クロック周期014〜022に作業(または、ステップ)C2を実行し、クロック周期020〜032に他の作業(または、ステップ)C3を実行する。したがって、ターミナルは、作業(または、ステップ)C1とC2を同時に遂行し、また、作業(または、ステップ)C2とC3も同時に実行すると見なすことができる。しかし、ターミナルは、作業(または、ステップ)C1とC3を順番に実行するところ、その理由はC1とC3は、如何なるクロック周期においても互いに重ならないためである。
ユーザがクロック周期003〜1,000,003にユーザ入力UI3を提供する場合、UI3の提供クロック周期は、作業(または、ステップ)C1、C2及びC3を実行するクロック周期を全て含む。したがって、ターミナルは、ユーザ入力UI3を考慮する場合、作業(または、ステップ)C1及びC2を同時に、作業(または、ステップ)C2及びC3を同時に、作業(または、ステップ)C3及びC1を同時に、また、作業(または、ステップ)C1、C2及びC3を同時に実行するものと見なすことができる。
ユーザは、多様な方法で単一の努力を実行することができる。これに対する一番目の実施形態の場合、ユーザは単一のユーザ入力を入力ユニットに提供する時、能動的または自発的行動を遂行することによって、「単一の能動的努力」を実行することができる。前記単一の能動的努力の例としては、[1]ユーザが能動的行動で入力ユニットの1以上の部位を機械的、電気的、磁気的または光学的に操作する努力、または、[2]ユーザが能動的行動(一例として、ユーザが自発的にカメラを凝視したりマイクに話しをするなど)で特定イメージまたは音声を入力ユニットに提供する努力などがある。
これに対する二番目の実施形態の場合、ユーザは、受動的または非自発的に単一のユーザ入力を入力ユニットに提供する「単一の受動的努力、単一の非活動努力」を実行することができる。一例として、ユーザが能動的または自発的行動を遂行しなくても、ターミナルは、単一のユーザ入力を受信した後、これから1以上の(ユーザ)サブ入力を取得することができる。したがって、ターミナルが自発的にカメラを凝視しないユーザの目のイメージを取得した後、前記イメージをユーザ入力で処理した場合、ユーザは、ターミナルに単一のユーザ入力を提供する単一の受動的努力を遂行したものと見なすことができる。また、ターミナルが他人に話しをするユーザの音声を取得し、ユーザが認知できなくても前記音声をユーザ入力として使用する場合、前記ユーザも単一の非活動努力を遂行したものと見なすことができる。また、ユーザに周囲環境によって発生する音を録音するように要求しないが、ターミナルが前記の音を取得し、これをユーザ入力として使用する場合、前記ユーザはやはり単一の受動的努力を遂行したものと見なすことができる。本明細書の「単一の努力」は、「単一の能動的努力」はもちろん、「単一の受動的努力」も含むものとする。
1−12.多数の反復努力
セクション1−11で説明したように、「ユーザ入力」または「単一のユーザ入力」は、ユーザが「単一の努力」を遂行することにより、1以上の入力ユニットに提供した入力を意味する。しかし、ユーザは、特定のユーザ入力を提供するために同一の努力を何度も素早く反復(すなわち、「反復努力」と指摘)することができ、このような反復努力の例としては、素早いダブルクリック、素早いダブルタップ、三度の素早いクリックやタップなどがある。多数のクリック(または、タップ)のそれぞれのクリック(または、タップ)は、他のクリック(または、タップ)と時間的空白によって分離され、したがって、前記反復努力は単一のユーザ入力ではないと見なされることもある。
しかし、実際には、ユーザは多数の素早いクリック(またはタップ)を遂行してターミナルに単一の特定ユーザ入力を提供し、ターミナルもやはり前記素早い反復努力を単一の特定のユーザ入力と認知したりもする。一例として、ターミナルは、単一のタップ受信に対応して第1ユーザ入力を受信したものと見なし、第1作業を実行する反面、ダブル タップの受信に対応して第2ユーザ入力を受信したものと見なし、第2作業を実行することができる。これを反映して本明細書では、ユーザが1.5秒、1.0秒、0.5秒、または、0.3秒以内に多数の努力を素早く遂行する「反復努力」は、「単一のユーザ入力」または「ユーザ入力」と見なす。また、ターミナルは、制御セッティングにより、ユーザが1.7秒、2.0秒、または、3.0秒以内に遂行する反復努力も単一のユーザ入力と認知することができ、この場合、前記反復努力も「単一のユーザ入力」と見なすことができる。
同一の努力を繰り返す多数の素早いクリック、タップなどとは異なり、「反復努力」は、ユーザが実行する相違した努力を含んでもよい。特に、ユーザは、相違した身体部位や相違した物体を用いてユーザ入力を提供したり、相違した入力ユニットに相違したユーザ入力を同時に提供することもできる。この一番目の詳細な形態において、ユーザは、第1入力ユニットの一部分(一例として、ボタン)を1回操作(または、タッチ)し、同時に第2入力ユニット(一例として、マイク)に音声を提供することができる。この時、前記タッチと発声が1以上のクロック周期で重なる場合、これらは単一のユーザ入力と見なすことができる。さらに、ユーザが第1入力ユニットの前記部分をタッチし、一定期間が過ぎた後に第2入力ユニットに音声を提供しても、前記時間的空白が1.5、1.0、0.5、または、0.3秒より短ければ、前記タッチと発声は単一のユーザ入力と見なされてもよい。
これに対する二番目の詳細な形態の場合、ユーザが第3入力ユニット(一例として、タッチスクリーン)の一部分をポインタやスタイラスで1回押圧し、これと同時に第4入力ユニット(一例として、カメラ)を凝視する場合、前記押圧と前記凝視は、単一のユーザ入力であり得る。たとえ、ユーザが第3入力ユニットの一部を押圧し、一定期間が過ぎた後(すなわち、時間的空白が存在)第4入力ユニットを凝視しても、前記押圧と凝視との間の時間的空白が1.5、1.0、0.5、または、0.3秒より短い場合、前記押圧と凝視とは単一のユーザ入力と見なされることもある。
これに対する三番目の詳細な形態の場合、ユーザは同一の努力を繰り返し、「反復努力」をするものの、前記努力の静的または動的特性を操作することができ、前記特性の例としては、前記努力の期間、強度や程度、方向、二つの努力の間の時間的空白、二つの努力の間の時間的重複、前記努力の回数、前記努力の順序などがある。一例として、ユーザは、入力ユニットの一部分を押圧しながら、前記の部分をさらに強く押圧したり、前記部分を押圧する方向を変えたり、前記部分から手を離さないまま前記部分を繰り返して押圧することにより、ターミナルが相違した単一のユーザ入力と認知できる相違した「反復努力」を実行することができる。
1−13.(ユーザ)サブ入力
本明細書において「(ユーザ)サブ入力」、または、簡略に「サブ入力」は、入力ユニットが制御信号を生成するようにする、ユーザ入力の要素である。したがって、「(ユーザ)サブ入力」または「サブ入力」は、ユーザ入力の基本要素である。前記「サブ入力」を取得するために、入力ユニットは1以上のセンサ要素(または、センサ)を含むものの、前記センサの構造的特徴または作業実行上の特徴は、前記センサが取得しなければならない「サブ入力」の特性によって決定され得る。したがって、第1入力ユニットが機械的、第1類型ユーザ入力を受信する場合、第1入力ユニットはユーザ入力に含まれた機械的(ユーザ)サブ入力を取得できる機械的センサを含み得る。しかし、第2入力ユニットが音響的、第5類型ユーザ入力を受信する場合、第2入力ユニットは前記ユーザ入力に含まれた音響的(ユーザ)サブ入力を取得できる音響センサを含んでもよい。
本明細書のユーザ入力は、多数の(ユーザ)サブ入力のうちの1以上のサブ入力を含み、このようなサブ入力の例としては、[1]モード移動(ユーザ)サブ入力(UISWI),[2]活性化用(ユーザ)サブ入力(UIACT)、[3]認証用(ユーザ)サブ入力(UITHEN)、[4]補助(ユーザ)サブ入力(UIAUX)などがある。このような観点から見れば、入力ユニットがユーザ入力を受信した場合、入力ユニットの適正なセンサがユーザ入力から1以上の(ユーザ)サブ入力を取得したと見なす。
特に、オフ状態から他のモードに、または、現在モードから新規モードに移動するためにユーザがユーザ入力を提供すれば、前記ユーザ入力はUISWIを含み、オプションとしてUIACT、UITHENまたはUIAUXなどのその他のサブ入力のうちの1以上を含むものと見なす。したがって、UISWIを含むユーザ入力を受信すれば、ターミナルはユーザ入力からUISWIを取得し、新規モードに移動するモード移動作業を実行する。この時、ターミナルは、特定階層に属すると同時にターミナルが「実際に」定義した多数のモードのセットから前記新規モードを選択する。後述で説明するが、認証作業または活性化作業など相違した作業の実行結果を条件としてモード移動作業(すなわち、モードスイッチング)を実行する場合、ターミナルはUISWIを含まないユーザ入力を受信した後にもモードを移動することができる。
ユーザは、単一のユーザ入力に特定の数の(ユーザ)サブ入力を含めることができる。その結果、ターミナルはユーザ入力の受信に対応して、または、(ユーザ)サブ入力の取得に対応して多様な作業を実行することができる。一例として、第1の数の(ユーザ)サブ入力が含まれたユーザ入力を受信したターミナルは、これに対応して第2の数の作業を実行することができる。
しかし、前記第1の数は前記第2の数と同一でなくてもよい。一例として、ターミナルがUISWIを取得することにより(すなわち、前記取得に対応して)自動的に認証作業を実行したり、または、ターミナルがUISWIの取得に対応して(すなわち、前記取得により)映像ユニットを点ける場合、ユーザ入力はUITHENやUIACTを含む必要がなく、したがって、第1の数は第2の数より少なくてもよい。これとは異なり、第1の数が第2の数より大きくてもよい。一例として、ターミナルが単一のユーザ入力を受信すれば、ターミナルはこれからUIACT、UITHEN及びUISWIを取得し、ユーザがユーザ認証作業に成功した場合にのみ映像ユニットを点けて新規モードに移動する。もし、ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは如何なる作業も実行しないまま、オフ状態または現在モードに留まる。この場合、三つの(ユーザ)サブ入力を取得したターミナルは、実際に1つの作業のみを実行することになる。このように、第1の数は第2の数より大きい場合もある。
したがって、第1の数は第2の数より大きくてもよく、小さくてもよく、第1の数と第2の数は同一であってもよい。また、第1の数と第2の数が同一でも、ターミナルが実際に実行する作業は単一または多数のユーザ入力に含まれたそれぞれの(ユーザ)サブ入力に相応しないこともある。
1−13−1.活性化用(ユーザ)サブ入力(UI
ACT
)
本明細書の多様な(ユーザ)サブ入力のうちの一番目は、[1]「活性化用(ユーザ)サブ入力」、[2]「活性化用サブ入力」、または、[3]簡略にUIACTである。ターミナルはUIACTを含むユーザ入力の受信に対応し、または、UIACTの取得に対応して活性化作業を実行し、映像ユニットを点ける。すなわち、UIACTはターミナルを活性化する。説明の便宜のため、活性化用(ユーザ)サブ入力を取得する入力ユニットを活性化用入力ユニットであるとし、活性化用入力ユニットのセンサは活性化用センサと指称する。
ターミナルが多数の映像ユニットを含めば、UIACTはターミナルをして、1以上または全ての映像ユニットを点けるようにすることができる。すなわち、ターミナルは、UIACTの取得に対応して映像ユニットを点ける作業の未実行または残余ステップのうちの1以上のステップを実行(または、実行し始め)するので、UIACTがなければターミナル(すなわち、CPUユニット、運営体系、または、ソフトウェアアプリ)は活性化作業の実行または映像ユニットを点ける作業などを実行できない場合もある。
活性化用入力ユニットは、ターミナルがUIACTであると認知できる制御信号を生成し、これにより、ターミナルをして活性化作業を実行するようにできる既存の活性化用センサを含む。したがって、活性化用入力ユニットは、UIACTに対応して機械的、電気的、光学的、または、電磁的に駆動し、前記活性化用センサを用いて機械的、電気的、光学的、または、電磁的制御信号を生成する。ただし、活性化作業の実行が他の作業の実行結果を条件とする場合、ターミナルは、活性化作業を実行したり映像ユニットを点けるためにUIACTを必要としないことがある。一例として、ターミナルはUIACTの受信の有無と関係なしに、ユーザが認証作業に成功するたびに映像ユニットを点けることができる。
ユーザは、多様な時点にUIACTを提供することができ、前記時点の例としては、[1] UISWI、UITHEN及びUIAUXのうちの一つのサブ入力を提供すると共に、[2]単一の入力ユニットを操作したり多数の入力ユニットを同時に操作しつつ単一のユーザ入力を提供すると共に、[3]単一の入力ユニットの相違した部位を順番に操作したり多数の入力ユニットを順番に操作しつつ多数のユーザ入力を順番に提供する時点などがある。ユーザは、単一の入力ユニット、多数の入力ユニット、または、単一の入力ユニットの2以上の部位を同時に操作し、UISWI、UIACTまたはUIACTのうちの1以上と共にUIACTを同時に提供することができる。
1-13-2.認証用(ユーザ)サブ入力(UI
THEN
)
本明細書の多様な(ユーザ)サブ入力のうちの二番目は、[1]認証用(ユーザ)サブ入力」、[2]「認証用サブ入力」、または、[3]簡略にUITHENである。ターミナルは、[1]UITHENを含むユーザ入力の受信に対応し、または、[2]UITHENの取得に対応して1以上の認証作業を実行することによりユーザを認証する。ただし、説明の便宜のため、認証用(ユーザ)サブ入力を取得する入力ユニットを認証用入力ユニットであると指称し、認証用入力ユニットのセンサは認証用センサと指称する。
ターミナルがユーザ認証に特化した多数の入力ユニットを含む場合、UITHENはターミナルをして、1以上または全ての入力ユニットを駆動するようにできる。ターミナルがUITHENを受信すれば、ターミナルは認証作業の未実行(または、残余)ステップの1以上のステップを実行(または、実行し始め)する。したがって、UITHENがなければ、ターミナル(すなわち、CPUユニット、運営体系、または、ソフトウェアアプリ)は、如何なる認証作業も実行できない。
認証用入力ユニットは、ターミナルがUITHENであると認知できる制御信号を生成し、かつ、ターミナルが1以上の認証作業を実行するようにできる既存の認証用センサを含んでもよい。したがって、認証用入力ユニットは、機械的、電気的、光学的、または、磁気的に駆動して、認証用センサはUITHENに対応して機械的、電気的、光学的、または、磁気的制御信号を生成する。しかし、認証作業の実行が異なる作業の実行結果を条件とする場合、ターミナルは、認証作業の実行のために常にUITHENを必要としなくてもよい。一例として、ターミナルがUITHENを含むユーザ入力を受信しない場合にも、ターミナルは、ユーザ認証作業を実行することができ、前記の場合の例は、[1]ターミナルがUISWIの取得に対応してモードを移動するたびに認証作業を実行したり、[2]ユーザが現在モードよりさらに広い接近権限が付与された新規モードに移動するたびに認証作業を実行したり、または、[3]ターミナルが運営体系やソフトウェアアプリの特定の実行順序に従うたびに認証作業を実行する場合などである。
ターミナルは、ユーザと関連した、または、ユーザとは無関係の多様な情報をUITHENに使用することができる。一例として、前記UITHENは、ユーザの生体情報であったり、生体情報に該当したり、生体情報を含んでもよい。前記生体情報の例としては、指紋、手、手の平、手首、目、紅彩、網膜、耳、鼻、顔、その他の身体部位、血管、血管分布パターン、血流量(blood flow rate)、血流パターンなどのような身体部位や前記部位のイメージ、[2]ユーザの前記生体情報を示したり、これと関連した抵抗、電導度、または、静電容量関連の信号などの電気的信号、[3]ユーザの前記生体情報を示したり、これと関連した光学的または磁気的信号、[4]音声、フィンガースナップ、拍手などのユーザ関連の音、または、前記生体情報と関連した音、または、[5]体温、血圧、心電図(ECG)、心拍数、その他の心臓循環系特性、呼吸回数や音、その他の呼吸系特性、胃腸や腸運動に関連したその他の消化系特性、EMG、EEG、その他の筋肉及び骨格特性などのような多様な生理学的特性がある。またUITHENは、動的生体情報や、動的生体情報に該当したり、または、動的生体情報を含んでもよく、前記動的生体情報の例としては、[1]身体部位の動きまたは変位、[2]前記動きまたは変位の速度や、[3]加速度、[4]前記部位の(2-Dまたは3-D)位置、[5]前記部位によるジェスチャーなどがある。
ユーザは、非生体情報をUITHENに使用することもでき、このようなUITHENは、非生体情報に該当したり、非生体情報であったり、非生体情報を含んでもよく、このような非生体情報の例としては、暗号やパスコード、ユーザと関連しない(すなわち、非ユーザ)イメージ、非ユーザの音、非ユーザの光または非ユーザの音波、または、非ユーザの電磁波などがある。ターミナルは、自らの静的特性や動的特性をUITHENに使用することができる。一例として、ターミナルは、自らの特定部位の動き、前記動きの速度や加速度、前記動きによる変位や位置、前記動きの回数や順序、前記動きの期間または向き(orientation、一例として、上方、下方、特定の角度に傾くなど)、または、これと関連したその他の情報を測定し、これをUITHENに使用して認証作業を実行することもできる。したがって、ターミナルとユーザとの間の合意が存在する限り、ターミナルは如何なる種類の情報もUITHENに使用することができる。
ユーザは、多様な操作を介してターミナルに上述のUITHENを提供することができ、特に、前記操作の例としては、[1]単一の認証用入力ユニットの単一の部位の操作、[2]単一の認証用入力ユニットの多数の部位の操作、または、[3]2以上の認証用入力ユニットの2以上の部位の操作などがあり、特に、ユーザは前の[2]や[3]の操作を同時に、順番に、または、この混合で遂行できる。ユーザは、多様な時点にターミナルにUITHENを提供することができる。前記時点の例としては、[1]UISWIまたはUIACTのうちの一つを提供すると同時に、[2]UISWI及びUIACTを全て提供すると同時に、または、[3]UISWI、UIACT及びUIAUXを全て提供すると同時になどがある。このためにユーザは、[1]単一のユーザ入力に前記サブ入力を全て含めて、これを単一の入力ユニットに提供したり、[2]多数のサブ入力を多数のユーザ入力に含めて、これを単一の入力ユニットに同時または順番に提供したり、または、[3]多数のサブ入力を多数のユーザ入力に含めた後、これを多数の入力ユニットに同時または順番に提供することができる。
ユーザは、入力ユニットにUITHENを提供するための自発的アクションを実行する「単一の能動的努力」を遂行することができ、前記自発的アクションの例としては、[1]指紋関連のUITHENを提供するために認証用入力ユニットの上に指を接触するアクション、[2]指紋関連のUITHENを提供するために認証用入力ユニットを押圧するアクション、[3]顔、紅彩、網膜などのイメージに対するUITHENを提供するためにカメラを凝視するアクション、または、[4]自らの音声に対するUITHENを提供するためにマイクに話しをするアクションなどがある。また、ユーザは、UITHENを提供するための多数の自発的アクションを実行する「自発的反復努力」を遂行することもできる。
これとは異なり、ターミナルは、ユーザに自発的アクションを実行するように要求しないまま、1以上のUITHENを主導的に取得することもできる。したがって、[1]ユーザが自発的にカメラを凝視しなくても、または、[2]ユーザが他人に話しをして、マイクに向かって自発的に話しをしなくても、ターミナルは、ユーザの目のイメージ、ユーザの音声、または、周囲環境の音などを受信し、これからUITHENを取得することができる。本明細書では、この場合、ユーザは入力ユニットにUITHENを提供するために非自発的アクションを実行する「単一の受動的努力」を遂行したと見なす。
ひとまず、ターミナルの入力ユニットがユーザから(単一の)ユーザ入力を受信すれば、入力ユニットのセンサは前記ユーザ入力からUITHENを取得する。前記UITHENの取得に対応し、ターミナル(すなわち、ソフトウェアアプリ、プロセッサ、または、運営体系)は、認証作業のプログラムコードを実行し始めて、現在のユーザがユーザ認証に成功できるか否かを決定する。詳しく説明すると、ターミナルは、(1)UITHENをターミナルが格納しているユーザの生体情報と比較する(前記認証作業の)「比較段階」を実行し、また、(2)現在、ユーザが前記ユーザ認証作業を成功または失敗するかどうかを決定する(前記認証作業の)「決定段階」を実行する。
1−13−3.モード移動(ユーザ)サブ入力(UI
SWI
)
本明細書のユーザサブ入力の三番目は、[1]モード移動(ユーザ)サブ入力」、または、[2]「モード移動サブ入力」、[3]これを簡略に表示すればUISWIである。ターミナルは、[1] UISWIを含むユーザ入力受信に対応して、または、[2]UITHENの取得に対応して、モード移動作業を実行し、これにより、ターミナルを[1]電源が切れた状態、または、オフ状態の一つのモードから他のモードに移動するようにしたり、[2]現在モードから新規モードに移動するようにする。ターミナルは、モード移動を後述の「モード移動時点」に実行することができる。ただし、ターミナル(すなわち、ソフトウェアアプリ、プロセッサまたは運営体系)はUISWIの取得に対応してモード移動作業の1以上の未実行(または、残余)ステップを実行(または、実行し始め)するため、UISWIがなければターミナルはどんなモード移動作業も実行できないこともある。
本明細書においてUISWIを受信する入力ユニットは、「モード移動用入力ユニット」と指称し、前記入力ユニットは「モード移動センサ」を含む。また、セクション1−4の定義のように本明細書の「モードスイッチング」または「モード移動」は、[1]電源が切れた状態から特定モードへの移動、[2]オフ状態から特定モードへの移動、[3]オン状態(すなわち、電源が完全に消えておらず、ターミナルは通信が可能であり、映像ユニットが点いている状態)を維持しつつ現在モードから新規モードへの移動、[4]オン状態の特定モードからオフ状態への移動、または、[5]オン状態の特定モードから電源が切れた状態への移動などを通称する。
モード移動時、ターミナルは「マッチングリスト」を参考にしてUISWIに基づいて新規モードを選択するものの、前記「マッチングリスト」は特定階層にターミナルやユーザが定義した多数の(作業)モードそれぞれを多数のUISWIそれぞれとマッチング(または、相応)するリストを指称する。ただし、多数のUISWIと多数の(作業)モードはマッチングリストに既に含まれており、したがって、UISWIから新規モードを選択するステップは単純にマッチングリストから特定のエントリー(ユーザが提供したUISWI)に相応する他のエントリー(予め定義された多数のモードのうち、ターミナルが取得したUISWIに相応するモード)を正確に見つけ出すステップに過ぎない。したがって、マッチングリストから正確なエントリーを選択するステップは、UITHENを予め格納された認証情報と比較する認証作業の「決定段階」とは異なることもある。なぜならば、ユーザが提供したUITHENは不正確であったり、正しくないこともあったり、または、ターミナルが予め格納した認証情報に相応できないこともあるためだ。
ユーザは、多様なUISWIを多様な方法で提供することができる。一例として、[1]ユーザが前記モード移動用入力ユニットの1以上の動く部位を操作する第1の動きを介して、[2]ユーザが1以上の身体部位をモード移動用入力ユニットの1以上の部位と機械的、電気的、磁気的または光学的に接触させた後、前記接触を維持したまま前記身体部位を前記入力ユニットの上で移動させる第2の動きを介して、[3]非ユーザ物体と前記入力ユニットの1以上の部位を機械的、電気的、磁気的または光学的に接触させた後、前記接触を維持したまま前記物体を前記入力ユニットの上で移動させる第3の動きを介して、または、[4]1以上のユーザ部位(または、非ユーザ物体)をモード移動用入力ユニットの1以上の部位から一定の距離で前記部位や物体を前記入力ユニットの前記部位に対して動く第4の動きを介して、UISWIをターミナルに提供することができる。また、ターミナルは、[1]上の段落の第1〜第4の動きの種類、性質またはパターンが変わることにより、[2]前記第1〜第4の動きの程度、大きさまたは振幅が変わることにより、[3]前記第1〜第4の動きの方向が変わることにより、[4]前記第1〜第4の動きのうち少なくとも2以上の動きの順序が変わることにより(ただし、前記2以上の動きは同じ動きの反復であるか又は互いに異なってもよい)、または、[5]前記第1〜第4の動きの静的または動的特性が変わることにより、相違したUISWIを取得することができる。
ユーザは、単一のユーザ入力をモード移動用入力ユニットに提供することによりUISWIを提供することができ、この時、前記ユーザ入力は他のサブ入力を含んでもよい。または、ユーザは、モード移動用入力ユニットの単一または多数の部位に多数のユーザ入力を提供することによりUISWIを提供することができ、この時、1以上の前記ユーザ入力はUISWIを含んでもよい。または、ユーザは、多数の入力ユニットに多数のユーザ入力を提供することによりUISWIを提供することができ、この時、多数の入力ユニットのうちの一つがモード移動用入力ユニットの機能を担当し、多数のユーザ入力のうちの一つがUISWIを含んでもよい。ユーザが多数のユーザ入力を同時に提供すれば、如何なるユーザ入力にUISWIを含めるかは重要ではないこともある。なぜならば、ターミナルはUISWIはもちろん、他のサブ入力も同時に取得することができるためである。ただし、ユーザが多数のユーザ入力を順番に提供する場合、特に、ユーザが映像ユニットを点けたりユーザ認証作業を実行しつつ継ぎ目なしにモードを移動しようとする場合、ユーザはUISWIを第1ユーザ入力に含めることができる。
ターミナルがUISWIを取得すると同時に、または、その後、入力ユニットのモード移動用センサは制御信号を発生し、これをターミナルの他のユニットに伝達する。ターミナルは、前記マッチングリスト関連の選択ステップの未実行(または、残余)ステップを実行することができ、「モード移動作業」の残余ステップを実行(または、実行し始め)できる。
上述のように、ユーザは、単一の身体部位(または、単一の非ユーザ物体)を操作することによりUISWIをユーザ入力に含めてターミナルに提供する。ターミナルは、上述の多様な方法でUISWIを取得する。ユーザが2以上の身体部位(または、非ユーザ物体)を操作して単一のユーザ入力にUISWIを含める場合にも、ターミナルは上述の多様な方法でUISWIを取得することができる。
単一のユーザ入力の受信(一例として、ユーザが単一の努力を遂行した時)に対応してターミナルは多数の(ユーザ)サブ入力を同時に取得することができる。または、ターミナルが多数の同時(一例として、ユーザが多数の反復努力を同時に遂行した場合)ユーザ入力を受信すれば、これに対応してユーザ入力に含まれた多数のサブ入力を同時に取得することができる。また、ユーザが多数の順次的ユーザ入力を提供した場合、ターミナルは多数のユーザ入力に含まれている多数の(ユーザ)サブ入力を同時に取得することもできる。後述は、これに対する詳細な説明である。
この一番目の実施形態の場合、ユーザは、入力ユニットの1以上の動く部位を押圧したり、押したり、枢動させたり、回転させたり、または、その他の方法で前記部位を操作したり、または、ユーザの身体部位や非ユーザ物体で入力ユニットの1以上の動く部位または固定された部位をタッチしたり接触することができる。入力ユニットは、これに対応して単一のユーザ入力を受信し、これから1以上の(ユーザ)サブ入力を同時にまたは順番に取得することができる。このような構成と本セクションの後述の多様な方法は、本明細書の他のサブ入力にも適用される。
言い換えれば、単一のユーザ入力は、ユーザが単一または多数のアクションを実行しなければならない単一の努力による結果として、この例は、[1]ユーザが指や他の身体部位を入力ユニットの1以上のセンサに近く位置させる時、[2]ユーザが指紋、紅彩、または、その他の生体情報を提供することにより、認証用入力ユニットの認証用センサを活性化させる時、[3]ユーザが入力ユニットの動きは(または、固定された)部位を接触したり、または、押圧する時、または、[4]ユーザがターミナルを起こす(すなわち、映像ユニットを点ける)ために入力ユニットの触覚センサ、または、その他の活性化用センサを活性化させる時などである。すなわち、ユーザが能動的に多数のアクションを実行しても、微細な時間単位で見れば、前記多数のアクションは順番に発生し得る。
一例として、ユーザが入力ユニットの第1部位を押圧してUISWIを提供し、同時に相違した入力ユニットの第2部位を接触してUITHENを提供した後、ユーザは第2部位から指を離した後、[1]同一の入力ユニットの同一の第2部位や相違した第3部位を再び接触(すなわち、二番目の接触)してUIAUXを提供したり、または、[2]相違した入力ユニットの特定の部位を再び接触(すなわち、二番目の接触)してUIAUXを提供することができる。この場合、[1]ユーザが指を離し、二番目の接触を実行する間、ユーザが前記押圧を続けて維持する場合、または、[2]前記押圧と二番目の接触との間に時間的重複がある場合、前記多数の努力と多数のユーザ入力とは依然として「単一のユーザ入力」に該当する。
この二番目の実施形態において、ターミナルは、多数のユーザ入力を順番に、かつ、時間的重複なしに受信することができる。しかし、前記ターミナルは、多数の(ユーザ)サブ入力を同時に取得することができる。一例として、[1]前記一番目の実施形態の操作中にユーザが全ての身体部位、または、全ての非ユーザ物体を入力ユニットの1以上の部位から分離させたり(または、離したり)、または、[2]前記操作を完了する前にユーザが全ての身体部位、または、全ての非ユーザ物体を入力ユニットの前記部位から分離させれば、ターミナルは多数の順次的ユーザ入力を受信することになる。ターミナルがこのように順次的ユーザ入力を受信する場合にも、[1]ターミナルが全ての順次的ユーザ入力を受信した後に多数のサブ入力を取得し始めたり、または、[2]ターミナルが特定の(ユーザ)サブ入力の受信を条件として他の(ユーザ)サブ入力を取得する場合、ターミナルは前記多数のサブ入力を同時に取得することもできる。
すなわち、ユーザがUISWIを特定のユーザ入力に含めたまま多数のユーザ入力を1以上の入力ユニットに同時に提供すれば、ターミナルは、上述の多様な方法に従ってUISWIを受信することができる。一例として、ユーザは、第1入力ユニットを操作した後、一定期間が過ぎれば同一または相違した入力ユニットを操作することができ、これにより、ユーザは時間的に重ならない多数のユーザ入力を順番に提供することができる。しかし、ターミナルは、ユーザが全てのユーザ入力の提供を完了する時までサブ入力の取得を開始しないことがある。その後、ターミナルが前記サブ入力を取得し始める場合、前記ターミナルは多数のサブ入力を同時に取得することができる。
また、他の例の場合、ユーザが入力ユニットの第1部位を接触し、自らの身体部位を前記第1部位から離し(一例として、UITHENの提供)、その後、同一または相違した入力ユニットの第2部位を押圧すれば(一例として、UIACTの提供)、ユーザはこのような多数の努力を介して多数のユーザ入力を提供することができる。この場合、ターミナルは、ユーザが入力ユニットから身体部位を離す前に第1サブ入力を取得することができ、ユーザが入力ユニットを押圧した後に第2サブ入力を取得することができる。ただし、[1]ユーザが1.5秒、1.0秒または0.5秒以内に入力ユニットの第2部位を押圧する場合、または、[2]前記サブ入力の取得時点がターミナルのクロック周期の上下や以上のクロック周期で重なる場合、ターミナルは前記サブ入力を同時に取得することができる。
一般的に、多数のユーザ入力の同時提供または多数の(ユーザ)サブ入力の同時取得は重要であり得、なぜならば、ターミナルで多数の作業を継ぎ目なしに実行するにあたって、多数のユーザ入力の同時受信または多数のサブ入力の同時取得が役に立つためである。しかし、この反対も成立し得るところ、ターミナルが多数の(ユーザ)サブ入力を同時に取得できる場合にも、ターミナルはサブ入力を順番に取得することができる。一例として、第2(ユーザ)サブ入力に基づいた第2作業の実行が第1(ユーザ)サブ入力に基づいた第1作業の実行結果を条件とする場合、第1サブ入力及び第2サブ入力の同時取得の有無は、ターミナルの継ぎ目のない特性の維持に必須ではないためである。したがって、ターミナルは継ぎ目のない特性を妨害せずに、前記第1サブ入力と第2サブ入力を順番に取得することもできる。
1−14.入力ユニット
本明細書において、「入力ユニット」は、ターミナルのメインシステムのハードウェア要素として、上述の第1〜第5類型ユーザ入力のうちの1以上を受信する機能を担当する。また、既存の機械的、電気的、磁気的または光学的機器が、[1]多様なユーザ入力のうちの1以上を受信できたり、または、[2]前記ユーザ入力に含まれている1以上の(ユーザ)サブ入力を取得できる1以上の既存のセンサを含む限り、ターミナルは、前記既存の機器を入力ユニットとして使用することができる。
特定の入力ユニットがUIACTを受信するように指定されれば、前記入力ユニットを「活性化用入力ユニット」といい、前記入力ユニットは1以上の活性化用センサを含む。特定の入力ユニットがUITHENを受信するように指定されれば、前記入力ユニットを「認証用入力ユニット」といい、前記入力ユニットは1以上の認証用センサを含む。また、特定入力ユニットがUISWIを受信するように指定された場合、前記入力ユニットを「モード移動用入力ユニット」といい、前記入力ユニットは1以上のモード移動センサを含む。ターミナルは、上述の活性化作業、認証作業またはモード移動作業以外の作業を実行するためのサブ入力を含むユーザ入力を受信できる追加入力ユニットを含んでもよく、このような入力ユニットを「補助入力ユニット」と指称し、前記補助入力ユニットは補助(ユーザ)サブ入力(UIAUX)を取得するための1以上の補助センサを含む。
入力ユニットは、ユーザ入力を直接受信したり、サブ入力を直接取得したり、または、ユーザ入力を受信した後、これから1以上のサブ入力を抽出することによりサブ入力を取得することもできる。すなわち、ターミナルは、ユーザ入力受信時点とサブ入力取得時点との間の時間的空白の有無により、[1]ユーザ入力受信と同時にサブ入力を取得したり、[2]ユーザ入力を受信した後、順番にサブ入力を取得することができる。または、第1入力ユニットがユーザ入力を受信すれば、第2入力ユニットが前記入力からサブ入力を抽出することにより、サブ入力を取得することができる。
入力ユニットのセンサは、1以上のユーザ入力から1以上の(ユーザ)サブ入力を取得し、これにより、入力ユニットは一般的にユーザ入力に含まれたサブ入力の数と同じ数のセンサを含んでもよい。もちろん、入力ユニットはユーザ入力に含まれたサブ入力の数より少ない数のセンサのみを含んでもよく、このような場合の例としては、[1]ターミナルが単一のサブ入力取得に対応して多数の作業を実行する場合、または、[2]ターミナルが第1作業の実行結果を条件として第2作業を実行する場合などである。
ターミナルが多数の入力ユニットを用いて多数のサブ入力を取得する場合、それぞれの入力ユニットは、単一または多数のセンサを含んでもよい。または、ターミナルは1つの入力ユニットで1つのサブ入力を取得したり(すなわち、1対1)、1つの入力ユニットでn個のサブ入力を取得したり(すなわち、1対n)、m個の入力ユニットで1個のサブ入力を取得したり(すなわち、m対1)、または、m個の入力ユニットでn個のサブ入力を取得する(すなわち、m対n)ことができ、この時、mとnは自然数として、mはnより大きいか、小さいか、または、同じであってもよい。
入力ユニットの類型と属性により、または、ターミナルが作業を実行するのに必要なユーザ入力の数により、入力ユニットは、ユーザが直接的または間接的に前記ユニットの1以上の部位を操作する時にユーザ入力を受信することができる。一例として、ターミナルは単一の入力ユニットを含み、[1]同一または類似の類型の多数のユーザ入力を受信したり、[2]相違した類型の多数のユーザ入力を受信したり、[3]前の[1]及び[2]の組み合わせ形態のユーザ入力を受信することができる。これとは異なり、ターミナルは、多数の相違または同一の種類の入力ユニットを含み、相違した類型のユーザ入力を受信したり、または、相違した入力ユニットを用いて相違した類型のサブ入力を同時または順番に取得することができる。
また、ターミナルの多様なハードウェア要素のうち上述の第1〜第5類型ユーザ入力のうちの1以上を受信できる如何なる要素も入力ユニットとして使用することができ、本明細書では、このようなハードウェア要素も入力ユニットと見なす。すなわち、ターミナルがタッチスクリーン、ジャイロスコープ、力変換器などのハードウェア要素を含む場合、前記要素を別途の入力ユニットとして使用することができる。一例として、[1]ターミナルはタッチスクリーンを用いてUITHENを取得したり、[2]ジャイロスコープを用いてユーザ位置、動き、ジェスチャーなどを感知してこれからUISWIを取得したり、[3]力変換器を用いて入力ユニットに加えられる力の大きさを測定した後、これからUIACTを取得することができる。または、前記センサは、上述と相違した方法でサブ入力を取得したり、前記位置、動きまたは力の測定値からサブ入力を取得することもできる。
ターミナルは、多様な既存の入力ユニットを活用することができ、前記既存の入力ユニットは、AT&T所有の米国登録特許第5,463,388号、アップル所有の米国登録特許第7,479,949号、第8,392,340号及び第8,542,206号、サムスン電子所有の米国登録特許第8,279,182号、LG電子所有の米国登録特許第8,554,275号などである。これ以外の他の既存の入力ユニットも本明細書の多様なターミナルに装着することができる。
1−15.(ソフトウェア)アプリケーション(または、アプリ)
本明細書においてターミナルのメインシステムの「ソフトウェア要素」とは、[1]メイン運営体系、[2]メイン(ソフトウェア)アプリケーションなどを通称する。「ソフトウェア要素」は、「接近可能ソフトウェア要素」と同じ意味を有し、特に、コンピュータ命令語またはコンピュータプログラムセットを意味する。本明細書において「(ソフトウェア)アプリケーション」、または、簡略に「アプリ」は、ターミナルのソフトウェア要素のうちの一つであり、[1]特定の作業を実行したり、[2]特定の機能を遂行するように設計されたコンピュータ命令体系(または、コンピュータプログラム)セットを意味する。(ソフトウェア)アプリは、CPUユニット、運営体系または他のアプリによって駆動されてもよく、前記(ソフトウェア)アプリを駆動することにより、特定の作業が実行されたり特定の機能が実行される。また、(ソフトウェア)アプリを駆動すれば、1以上のハードウェア要素が駆動されてもよい。
本明細書において「(ソフトウェア)アプリケーション」または「アプリ」には、運営体系が含まれないものと定義し、したがって、前記アプリは運営体系と相違したものと定義する。ターミナルのメーカーまたは配給会社は、ターミナルの販売前に1以上のアプリを前記ターミナルに装着することができる。または、ユーザは、ターミナルを購入した後に1以上のアプリをダウンロードすることができる。また、運営体系またはターミナルに既に装着されたアプリもやはり、外部メモリ機器またはウェブサイトなどから新規「アプリ」をダウンロードすることができる。
前記アプリはユーザに多様な「オプション」を提供し、これにより、ユーザは相違した作業を実行したり、相違した機能を遂行するために相違したオプションを選択することができる。したがって、ターミナルがユーザに特定のアプリを駆動できる接近権限を付与する時、ターミナルはユーザが現在のターミナルを駆動するモード(すなわち、現在モード)、または、前記モードに付与した接近権限に基づいてユーザをして全てのオプションを使用できるように許容したり、制限されたオプションのみを使用するように許容することができる。
1−16.作業実行
本明細書において、(1)メインシステムの多様なハードウェア要素やソフトウェア要素を「駆動」する主体はターミナルであり、また、(2)メイン(または、ロック)システムを用いて多様な作業を「実行」する主体もターミナルである。特に、ターミナルの運営体系、1以上のアプリ、CPUユニットなどを駆動すればターミナルは多様な作業を実行できることになる。説明の便宜のため、本明細書の「ターミナル」とは、自らの運営体系、(ソフトウェア)アプリケーションまたはCPUを通称するものとする。したがって、ターミナルは、CPU、運営体系やアプリの1以上の部分を駆動して作業を実行する。説明の便宜のため、「作業を実行する」という語句は、「1以上の作業を実行する」または「1以上の所定の作業を実行する」と同じ意味を有するものとする。
上述の「作業実行」には、多数のステップのうちの1以上のステップが含まれ、前記ステップの例としては、[1]ターミナルに格納されていたデータを回収する(1以上の)ステップ、[2]作業実行に関連したシステムセッティング、ユーザセッティング、または、ユーザ選好度などを回収する(1以上の)ステップ、[3]揮発性または非揮発性メモリユニットに対する削除作業、ロック作業を実行して得た「結果物」の少なくとも一部分に対する削除作業、[4]電力供給装置の稼動などのように、特定の作業の実行のために1以上のハードウェア要素を準備する(1以上の)ステップ、[5]ハードウェア要素に電力を供給する(1以上の)ステップ、[6]特定の機能を遂行するためのハードウェア要素の操作、または、ソフトウェア要素のコンピュータ命令語の実行などハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動する(1以上の)ステップ、[7]前記要素を駆動して得たデータを格納する(1以上の)ステップ、または、[8]前記駆動によって得た結果を格納したり、活用したり、削除する(1以上の)ステップなどがある。
このため、ターミナルは多様な構成で製作することができ、一例として、ターミナルは、[1]メイン(または、ロック)システムのメモリユニットから特定のデータ(または、「結果」)を回収したり、[2]ハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動する前に、メイン(または、ロック)システムのメモリユニットを消したり、[3]1以上のハードウェア要素に電力を供給することにより、前記要素が作業実行できるように準備したり、[4]コンピュータ命令語セットを実行して、[4−1]1以上のソフトウェア要素を駆動したり、または、[4−2]コンピュータ命令語を2以上の部分に分けた後、前記の部分を同時に、順番に、または、この混合で実行したりすることにより、1以上のソフトウェア要素を駆動することができる。前記相違点にもかかわらず、ターミナルが作業実行のために必要な(ソフトウェア)アプリの未実行(または、残余)ステップを実行しない限り、前記作業は「中止」されているものと見なすことができる。
ターミナルがユーザ入力を受信すれば、これに対応して1以上のハードウェア要素、または、ソフトウェア要素を駆動(または、駆動し始め)して、1以上の作業を実行(または、実行し始め)する。または、ターミナルは、第1ユーザ入力の受信に対応して第1ハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動し、第2作業を実行するための第2ユーザ入力を受信しなくても自動的に(または、主導的に)第2作業を実行することができる。一例として、ターミナルは、第1要素を駆動して第1作業を実行した時、特定の結果物を得た場合に限って、第2要素を駆動して第2作業を実行するようにできる。本明細書において、このような構成を指称して、第1要素を駆動して第1作業を実行することを「条件として」、第2要素を駆動して第2作業を実行すると表現する。
本明細書において、ターミナルは、[1]ユーザ入力の受信と同時に(すなわち、前記受信に対応して)、または、[2]1以上のサブ入力の取得に対応して(すなわち、前記取得と同時に)、ハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動することができる。一例として、ターミナルは、UIACTに対応して活性化作業を実行したり、UITHENに対応して認証作業を実行したり、または、UISWIに対応してモード移動作業を実行することができる。また、単一のユーザ入力が多数のサブ入力を含んでもよいため、ターミナルは、単一のユーザ入力の受信に対応して多数の要素を駆動したり、または、多数の作業を実行することができ、この時、前記多数の要素または作業は、互いに同一であっても相違してもよい。
1−17.単一画面とモード移動作業
本明細書において、「1以上のモード移動作業を実行する」または「モード移動作業を実行する」は、簡略に「モード移動」または「モードスイッチング」と同じ意味を有するものとする。上述したように、モード移動とは、階層が実際に定義した現在モードにて同一の階層が実際に定義した新規モードに移動する作業である。したがって、前記現在または新規モードには同一の階層が実際に定義した全てのモードはもちろん、オフ状態、電源が切れた状態も含まれる。前記現在モードや新規モードにはオン状態も内在的に含まれるところ、その理由は、ロックモード、中級モード及び解除モードは全てオン状態であるためだ。また、現在モードまたは新規モードは始動状態も含むところ、その理由は、ロックモード、中級モード及び解除モードは全て始動状態であるためだ。
「モード移動」または「モード移動作業を実行する」には多様なステップが含まれてもよく、前記ステップの例としては、[1]モード移動作業を開始するステップ、[2]特定階層に定義されている多数のモードを含むマッチングリストからUISWIに相応する1以上の新規モードを選択するステップ、[3]UISWIがマッチングリストの多数のモードのうち、如何なるモードにも相応しない場合、特定のアクションを実行するステップ、[4]現在モードから新規モードに移動するステップ、または、[5]モード移動作業の実行を完了するステップなどがある。
一般的に、ターミナルは多様なモード移動作業を多様な方法で実行することができ、説明の便宜のため、多様なモード移動の作業は下の要因を考慮していくつかに分類することができる。前記要因の例としては、[1]モード移動前、ターミナルが電源が切れた状態(powered-off state)に、それとも始動状態(powered-on state)にあるかどうか、[2]モード移動前、ターミナルの映像ユニットが消えているかどうか(すなわち、オフ状態)、それとも点いているかどうか(すなわち、オン状態)、または、[3]ターミナルがモード移動と連動して(すなわち、モード移動前、モード移動後、または、モード移動と同時に)ユーザ認証作業を実行するか否かなどである。
これに対する一番目の実施形態の場合、オフ状態のターミナルがUISWIを含むユーザ入力を受信した場合、ターミナルはこれに対応してUISWIに基づいて新規モードに移動することができる。この時、マッチングリストは、ターミナルが定義する全てのUISWIそれぞれを特定階層で定義する全てのモードそれぞれと相応するようにし、前記新規モードは、前記マッチングリストにおいてUISWIに相応するモードである。本明細書ではこのようなモード移動を「第1類型モード移動」と指称することにする。
しかし、ターミナルがユーザ認証を実行すれば、ターミナルは前記認証の結果に従って相違したモードに移動することができる。一例として、ユーザが認証に成功すれば、ターミナルは解除モードに移動し、映像ユニットに解除(または、ホーム)画面を表示することができる。しかし、ユーザが認証に失敗すれば、ターミナルは、[1]ロックモード、または、これとは相違した基本設定モードに移動してロック(または、基本設定)画面を表示したり、または、[2]映像ユニットに如何なる画面も表示しないままオフ状態に留まることもある。
この時、ターミナルは、ユーザ入力からUITHENをまず取得し、その後、ユーザが認証に成功する場合に限ってUISWIを取得することができる。これとは異なり、ユーザの認証成功の如何とは関係なしに、ターミナルはUITHEN及びUISWIを同時に取得することもできる。
他の実施形態の場合、ターミナルがオン状態でUISWIを含むユーザ入力を受信すれば、ターミナルはこれに対応して前記マッチングリストからUISWIに相応する新規モードを選択した後、現在モードから新規モードに移動することができる。本明細書では、このようなモード移動を「第2類型モード移動」と指称することにする。
ターミナルがユーザ認証を導入する場合、ターミナルは前記認証結果に従って多様な新規モードに移動することができる。一例として、ユーザが認証に成功すればターミナルは解除モードに移動し、映像ユニットに解除画面またはホーム画面を表示することができる。しかし、ユーザが認証に失敗すれば、ターミナルは、[1]ロックモードまたはこれとは相違した基本設定モードに移動して、ロック画面やこれとは相違した基本設定画面を表示したり、[2]現在モードがロックモードである場合にロック画面を表示し、続けてロックモードに留まったり、または、[3]映像ユニットを消してオフ状態に移動することができる。これとは異なり、ターミナルは、ユーザ入力からUITHENをまず取得し、ユーザが認証に成功する場合に限ってUISWIを取得することができる。または、ターミナルはユーザの認証成功の如何とは関係なしに、UITHEN及びUISWIを同時に取得することもできる。
1−18.多数画面とモード移動作業
セクション1−17の多様なモード移動作業は、主にターミナルが単一の映像ユニットを駆動し、単一の画面または単一のウインドウを表示するケースに該当する。したがって、ターミナルは、特定階層が定義したモードの数とは関係なしに、ユーザが一度に一つのモードずつ留まって多様な作業を実行するようにできる。その結果、ユーザが現在モードから新規モードに移動するたびに、ユーザは、現在モードでのみ実行可能な作業は、新規モードではこれ以上実行できなくなる。しかし、ターミナルが単一または多数の映像ユニットに多数の画面やウインドウを表示する場合、ターミナルは、ユーザがセクション1−17とは相違した方法でターミナルを駆動できるように許容することができる。
これに対する一番目の実施形態のターミナルは、ユーザが駆動できる2以上の画面を提供し、したがって、ユーザは、第1画面ではロック(または、中級)モードで作業を実行し、第2画面では解除モードで同一または相違した作業を実行するようにできる。このような構成のターミナルは、上述及び後述の多様なモード移動が可能になる。したがって、ユーザは、モード移動用入力ユニットにUISWIを提供することにより、第1モードで駆動する第1画面から第2モードで駆動する第2画面に移動できるようになる。これとは異なり、ユーザは、既存のタッチスクリーン形態の映像ユニットの上で身体部位を動かしたり、または、タッチ形態でない映像ユニットの場合、カーソルを操作することによって新規モードを選択することができる。
すなわち、ユーザは、コンピュータ駆動時にマウスを操作することにより、あるウインドウから他のウインドウに移動して作業するように、ターミナルのある画面から他の画面に移動して多様な作業を実行することができる。ターミナルは、このような構成を用いてロック(または、中級)システムをメインシステムから完全にまたは部分的に隔離させることにより、ターミナルのメインシステムのセキュリティを向上させ、完全性を向上させることができる。したがって、ロック(または、中級)システムに格納されたり残留する「結果物」がメインシステムを汚染させたり、メインシステムに悪影響を及ぼさないように防止することができる。前記構成にもかかわらず、メインシステムに格納された個人的データを保護できない場合が発生し、その理由は非認証ユーザがロック(または、制限的)モードに侵入した後、同一の他の画面に表示された、すなわち解除(または、非制限的)モードで駆動される特定の画面に表示された内容をのぞくことができるためである。
したがって、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を多様な時点に実行することができる。一例として、ターミナルは、ユーザが(第1モードで駆動し、第1接近権限が付与された)第1画面から(第2モードで駆動し、第1接近権限よりさらに広い第2接近権限が付与された)第2画面に移動するたびに、削除(または、部分削除)作業を実行できる反面、第2画面で前記第1画面に移動する場合には、削除(または、部分削除)作業を実行しないことがある。または、ターミナルは、各モードに付与された接近権限とは関係なしに、ユーザがモードを移動するたびに、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。または、ターミナルは、ユーザがロック(または、中級)モードで駆動して画面を閉じたり、または、ウインドウを終了するたびに、削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。ターミナルは、ユーザに削除(または、部分削除)作業実行前に、この実行を確認するように要求したり、要請することができる。また、ターミナルは、前記削除(または、部門削除)作業と異なる作業の実行を同期化することができ、このような場合は、ターミナルが前記同期化を具現することが容易だったり、ユーザが削除(または、部分削除)作業を容易に遂行できる場合などである。
多数の画面を表示するターミナルは、ユーザが画面を移動する場合、ユーザ認証作業を実行することができる。特に、ロック(または、中級)モードから解除モードに移動する場合、ターミナルは、ユーザが解除モードに移動できる接近権限を保有したかどうか確認するために、認証作業を実行することができる。
また、映像ユニットに表示された1以上の画面がロック(または、中級)モードで駆動される画面である場合、または、前記画面がロック(または、中級)モードでロック(または、中級)作業を実行しようとするユーザが選択する画面の場合、ターミナルは、ユーザが一時的に前記画面を最小化にするようにできる。この構成の場合、ターミナルは、多様な削除時点に前記削除(または、部分削除)を実行することができる。
ユーザは、ロック(または、中級)作業を実行する時、多様な理由で多数の画面のうちの一つを最小化にすることができる。一例として、ユーザがロック(または、中級)モードの画面を最小化にするが、追って前記ロック(または、中級)モードで作業を再び実行することを所望する場合、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を実行しないことがある。または、ユーザが前記画面を最大化する場合、ターミナルは、追加ユーザ認証作業を実行することができる。これとは異なり、ユーザが特定の結果物を次の作業や次のステップで再び使おうとする場合、ターミナルは、画面を最小化にする前にユーザに前記(格納予定)結果物を格納するように要求することができる。
削除(または、部分削除)作業と画面移動作業に対する上述の同期化は、解除画面の場合にも適用されてもよい。すなわち、解除モードでターミナルを駆動するユーザが既に認証されたユーザだとしても、前記画面移動と削除(または、部分削除)作業の同期化はターミナルのメインシステムのセキュリティをさらに強化し、完全性も向上させるのはもちろん、メインシステムに格納された個人情報の保護も強化できるためである。
1−19.認証作業
本明細書において「1以上の認証作業を実行する」または「認証作業を実行する」という語句は、「ユーザ認証(をする)」または「認証(する)」と同じ意味を有する。また、本明細書において「認証作業」は、ターミナルが、[1](現在)ユーザが認証されたユーザなのか、[2](現在)ユーザがターミナルのメインシステムの特定のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動する接近権限があるのか、[3](現在)ユーザが特定作業を実行できるのか、または、[4](現在)ユーザが特定のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動して特定のオプションを使用できるのか、などを決定する作業を指称する。このため、ターミナルは、(現在)ユーザから取得したUITHENをターミナルに既に格納されている認証情報(一例として、既に格納されているUITHEN)と比較することができる。
認証作業は、後述の多数のステップのうちの1以上のステップを含み、前記ステップの例としては、[1]認証用入力ユニットと認証用センサの駆動を準備する1以上のステップ、[2]認証用入力ユニットを用いてユーザ入力を受信する1以上のステップ、[3]認証用センサを用いてユーザ入力からUITHENを取得する1以上のステップ、[4]取得したUITHENをターミナルに予め格納されたUITHENまたは他の認証情報と比較する1以上のステップ、[5]ユーザが認証作業に成功するかどうか(すなわち、パス)、または、失敗するかどうか(すなわち、失敗)を決定する1以上のステップ、または、[6]認証作業を終了する1以上のステップなどがある。また、前記認証作業は、上の段落の[1]〜[6]と関連した「格納予定結果物」を使用可能なメモリユニット(または、セクタ)に臨時的に、または、永久的に格納する1以上のステップを含んでもよい。一例として、ターミナルは、[1]取得したUITHEN、[2]取得したUITHENと予め格納されたUITHENとの相違、または、[3]成功または失敗などの認証作業結果などを格納することができる。前の[1]〜[3]は、テキスト、ファイル、フォルダなどの形態を有してもよく、前の[1]〜[3]を通称して「結果物」と指称してもよい。
ターミナルは、単一の認証作業のみを実行したり、多数の認証作業を同時または順番に実行することができる。または、ターミナルは、指紋認証作業、顔面認証作業、手(または、手の平)認証作業、紅彩(または、網膜)認証作業、音声認証作業、血管パターン認証作業、または、その他の生体情報を用いた認証作業などを実行するために、多数の認証用センサを含んでもよい。
ターミナルは、認証作業を実行するために、上述とは相違した構成を有してもよい。一例として、[1]ターミナルは、映像ユニットを点けて(または、点け始めて)1以上の認証用センサの駆動を準備したり、または、[2]ターミナルは映像ユニットが続けて消えているオフ状態で前記認証用センサの駆動を準備することができる。ターミナルは、UITHENまたは他のサブ入力の取得と同時に(すなわち、前記取得に対応して)認証用センサの駆動を準備することができる。これとは異なり、ターミナルはUITHENを取得した後、認証用センサの駆動を準備することもできる。その後、ターミナルは、UITHENを用いたり、ユーザ入力から他の認証用情報を抽出して認証作業を実行することができる。
このような構成上の相違とは関係なく、[1]ターミナルがユーザ入力を受信する時まで、[2]ターミナルがUITHENを取得する時まで、[3]ターミナルがその他の(ユーザ)サブ入力を取得する時まで、または、[4]映像ユニットが消えている限り、本明細書では「認証作業」は中止されているものと見なす。言い換えれば、[1]ターミナルがユーザ入力を受信したりUITHENを取得する時まで、または、[2]映像ユニットが消えている限り、認証作業の1以上の未実行(または、残余)ステップは実行されないものと見なされる。したがって、ターミナルがUITHEN(または、他のサブ入力)を受信する前、または、映像ユニットが消えている限り、認証作業は中止状態にあるものとする。
ひとまず、UITHENを取得したターミナルは、これに対応して認証作業の1以上の前記未実行(または、残余)ステップを実行(し始め)して、ターミナルは中止されていたユーザ認証作業を実行することができる。したがって、前記未実行または残余ステップを実行することにより、ターミナルは、認証作業に割り当てられた特定の機能を遂行することができる。
ターミナルは、多様な生体情報または非生体情報をUITHENに使用することができ、前記生体情報の例としては、カメラやスキャナなどターミナルのイメージ確保ユニットを用いて確保できるユーザ身体部位(一例として、指紋、手、手の平、手首、紅彩、網膜、目、耳、鼻、顔、その他の部位、血管、血管分布のパターンなど)、または、このイメージなどがある。前記生体情報の追加例としては、ユーザ身体部位の電気的または磁気的特性として前記部位の電気電導度などがその例であり、これに対する詳細な内容は上述と同じである。
生体情報の他の例としては、ユーザ(または、他人)の音声やユーザ(または、他人の)生理学的特徴などがあり、後者の例としては、心臓循環器の特性(一例として、平均血圧、特定の部位の血圧、心拍数など)、呼吸器の特性(一例として、呼吸回数、呼吸の音など)、消化器の特性(一例として、胃腸や内蔵の動き)、または、その他の生理学的特徴、状態などがある。このため、ターミナルは、前記生体情報を測定する既存の圧力センサ、流量センサ、温度計などを使用することができる。
前記生体情報のまた他の例としては、ユーザの身体部位の動き、または、変位、前記動きの速度や加速度、2−Dまたは3−D空間における位置、ジェスチャーなどのようなユーザの動的生体情報がある。これとは異なる既存の非生体情報もユーザ認証に使用されてもよく、前記非生体情報の例としては、パスワード、パスコード、パスジェスチャー、動きのパターンなどがある。
1−20.活性化作業
本明細書において「活性化作業」とは、ターミナルがオフ状態からオン状態に移動(し始める)する作業を指称し、前記オフ状態は、ターミナルが始動状態にあり通信が可能であるが、映像ユニットが消えている状態を、前記オン状態は、ターミナルが始動状態にあり、通信も可能であり、映像ユニットも点いている状態を意味する。したがって、活性化作業は、映像ユニットをオフ状態からオン状態に移動(し始め)する作業として、[1]映像ユニットが消えている状態から映像ユニットを点ける作業、または、[2]映像ユニットをオフ状態からオン状態に移動する作業と同一である。
したがって、「活性化作業を実行する」は「映像ユニットが消えた状態から映像ユニットを点ける作業を実行する」と同一である。すなわち、「活性化作業を実行する」は「映像ユニットを点ける」と同じ意味を有する。
「活性化作業」または「映像ユニットを点ける作業」は、下の多数のステップのうちの1以上のステップを含み、前記ステップの例としては、[1]活性化用(ユーザ)サブ入力(UIACT)、または、相違した(ユーザ)サブ入力を取得する1以上のステップ、[2]映像ユニットの電気スイッチを消すステップ、または、映像ユニットを点けるために待機させるステップ、[3]映像ユニットに電流を供給するステップ、[4]映像ユニットがオフ状態から点くようになれば、前記ユニットに表示する基本設定画面を選定するステップ、または、[5]ターミナルがモードを移動すれば、現在の画面に新規画面を覆い被せたり、現在の画面を新規画面に代替するステップなどがある。ターミナルは、他の構成で映像ユニットを点けることもできる。一例として、ターミナルは、[1]映像ユニットが消えた状態で映像ユニットが点けば映像画面に表示する画面を予め準備することにより、映像ユニットが点くと同時に画面を表示できるようにしたり、[2]UIACTを取得した後(これに従って)映像ユニットに表示する画面を選択したり、[3]ウェブサイトやクラウドなどの外部ソースや外部機器から映像ユニットに表示する画面を受信したり、または、[4]予め選定した画面を無作為に、または、特定の順序で映像ユニットに表示することができる。
前記詳細な構成上の相違と関係なく、本明細書では映像ユニットが消えている限り、「活性化作業」は中止されているものと見なす。すなわち、映像ユニットが消えている限り、活性化作業の1以上の未実行(または、残余)ステップは実行されない。したがって、映像ユニットが消えている限り、活性化作業または映像ユニットを点ける作業は中止状態にあるものとする。
ターミナルは、映像ユニットを点ける時点と異なる作業実行と関連した時点を同期化することができる。本明細書において「活性化時点」とは、映像ユニットを点ける時点を意味し、ターミナルは映像ユニットを点ける活性化作業を、[1]UIACTを含むユーザ入力の受信と同時に実行したり、[2]UIACTを含まない相違したユーザ入力の受信と同時に実行したり、[3]前の[1]や[2]のユーザ入力の受信直後に実行したり、[4]前の[1]や[2]のユーザ入力受信後、しかし、ユーザが次のユーザ入力を提供する前に実行したり、[5]ユーザ認証作業の実行と同時に実行したり(一例として、ユーザが認証作業に成功したどうか決定することに対応して実行したり)、または、[6]認証作業の実行が完了した直後に実行することができる。
1−21.モード移動(スイッチング)の種類
ターミナルは、ユーザが多様な方法で現在モード(または、オフ状態)から新規モードに移動するようにできる。一例として、ターミナルは、ユーザが階層が定義した多様なモードを階層が定義した順番どおりに、一度に一つのモードずつ移動するようにしたり、これとは異なりUISWIに従って前記階層が定義したモードのうちのどんなモードでも中間モードを飛び越えて移動するようにできる。
本明細書において「順次的スイッチング」とは、ターミナルが現在モードから階層が定義した多数のモードのうち隣接モードに移動するようにする構成を意味する。すなわち、前記順次的モードでは、ターミナルがユーザ入力を受信するたびに、または、ターミナルがUISWIを取得するたびに、モードを移動することができる。順次的スイッチングによる階層の例が、[図2]のパネル(B)の階層として、ユーザが多数のUISWIを一つずつ順番に提供することにより、ターミナルはMDLKからMDIN1に、その次にはMDIN2に、その次にはMDIN3に、その次にはMDULに移動することになる。また、階層は非循環階層であるため、ターミナルがひとまずMDULに移動することになれば、ユーザが追加ユーザ入力を提供してもターミナルはMDULに留まる。[図2]のパネル(F)の階層も順次的スイッチングによる階層の例として、ユーザが多数のUISWIを順番に一つずつ提供することにより、ターミナルはMDLKからMDINに、その後MDULに移動することができる。また、階層は循環階層であるため、MDULで駆動するターミナルにユーザがUISWIをさらに提供すれば、ターミナルは再びMDLKに移動することができる。
したがって、順次的モードの移動に関する限り、ユーザがすべきことは、多数のUISWIを一度に一つずつ提供することである。ターミナルは、これに対応して前方方向に一度に一つのモードずつ移動し、前記階層が循環階層である場合、ターミナルは後方方向に移動することができる。したがって、ユーザが前記階層に沿って前方方向に三升(または、3モード)ほど移動するには、ユーザは一度に一つずつ、合計3つのUISWIを提供することになる。このような観点から見れば、順次的スイッチングに従って駆動するターミナルを駆動するユーザがモードを移動するには、自らが所望する移動方向が前方方向なのか、それとも後方方向なのかを把握し、また、いくつのUISWIを提供すればよいのかを把握すればよい。このように、順次的スイッチングに従って作動するターミナルは、常に隣接モードに移動するので、新規モードを決定するためにマッチングリストを参考にする必要がないこともある。また、順次的スイッチングに従って作動するターミナルは、ユーザが如何なる種類のUISWIを提供しても、前記階層で常に隣り合うモードへのみ移動するので、ユーザはモード移動のために多数の同一のUISWIを提供することができる。
特に、非循環階層のモードを順次的スイッチングに従って移動する場合、ターミナルはユーザが前方方向にのみモードを移動するようにできる。この場合、解除モードに到達したユーザは、これ以上モード移動が不可能になり得る。この場合、解除モードから再びロックモードに(すなわち、後方方向に)移動するには、ユーザは映像ユニットを消してオフ状態に移動した後、再び映像ユニットを点けることにより、ロックモードに移動することができる。しかし、循環階層のモードを順次的スイッチングに従って移動するターミナルは、ユーザが階層が定義する方向に沿ってロックモードに再び移動するようにできる。したがって、前記ターミナルは、ユーザが[1]前方方向にのみ、[2]後方方向にのみ、または、[3]二つの方向に全てモードを移動できるようにすることができる。
前記「順次的スイッチング」とは異なり、本明細書の「選択的スイッチング」とは、ターミナルが駆動する階層において、ユーザが現在モードから必ず隣り合わない前方方向や後方方向の新規モードに移動できる構成を意味する。すなわち、「選択的スイッチング」に従って駆動するターミナルは、UISWIの取得はもちろん、取得したUISWIの種類に基づいてモード移動をすることができる。一例として、[図2]のパネル(B)のターミナルは、階層が定義した六つのモードを六つのUISWIとそれぞれマッチングし(すなわち、相応させ)、前記マッチングや相応関係をマッチングリストに格納する。その後、ユーザが六つのUISWIのうちの一つ(一例として、UISWI-3)を提供すれば、ターミナルはマッチングリストを参考にして、これに相応するモード(一例として、MDIN2)を選択する。これにより、ターミナルはユーザが選択したモードが現在モードからどれ位多い升(または、モード)ほど離れていようが、前記MDIN2に移動することができる。特に、循環階層で駆動するターミナルは、[1]前記階層で新規モードが現在モードからどれ程離れていようが、または、[2]新規モードが現在モードの上流に位置しようが下流に位置しようが関係なく、(ほぼ)全ての現在モードから(ほぼ)全ての新規モードに移動することができる。したがって、選択的スイッチングの場合、ユーザがすることは、自らが移動したい新規モードに該当する単一のUISWIをマッチングリストで確認した後、これを提供することである。
また、本明細書において「適応的スイッチング」とは、ターミナルが予め選定された基準により適応的に新規モードに移動する構成を意味する。前記基準の例は、現在(または、以前)モードにてユーザが実行する(または、実行した)作業、前記作業の実行結果、現在モードで発生した特定の事件、ターミナルを使用したユーザに対する統計、または、ロック(または、中級)モードや解除モードにおけるユーザに対する統計などである。
適応的スイッチングのために、ターミナルは所定の基準を感知することができ、前記基準の例としては、[1]ユーザが現在モードで駆動した(または、駆動している)ハードウェア要素、または、ソフトウェア要素、[2]ユーザが現在モードにてアクセスした外部ウェブサイトや外部リンク、[3]ユーザが現在モードで前記ウェブサイトやリンクからダウンロードしたデータ、[4]ユーザが現在モードで処理したデータの種類、[5]前記データに含まれたりリンクされたコンテンツ、[6]ユーザが現在モードで留まった期間、または、[7]現在モードで特定作業を実行しなければならない日程の有無などがある。前記基準に基づいて、ターミナルは、現在モードから新規モードに移動しなければならないのか、どんな新規モードに移動しなければならないのか等を決定することができる。このため、ターミナルは、ビッグデータ、人工知能などでよく使われる既存の各種アルゴリズムを使用することができる。
これとは異なり、ターミナルは、ユーザの現在の活動の代わりに、過去の活動、または、ユーザの現在の統計より過去の統計と関連した基準に基づく適応的スイッチングを実行することができる。過去と関連した前記基準としては、[1]現在モードではない以前のモードでユーザが(最も多くまたは最も少なく)駆動したハードウェア要素やソフトウェア要素、[2]以前のモードでユーザが(最も多くまたは最も少なく)訪問したウェブサイトまたは外部リンク、[3]以前のモードでユーザが最も長時間を消費した外部ウェブサイトや外部リンク、[4]ユーザが前回のセッション、先週または先月にダウンロードしたデータ及びその種類、[5]以前のモードでユーザが(最も多くまたは最も少なく)得たデータ、または、[6]前記データに含まれたコンテンツ及びその種類などがある。このため、ターミナルは、ビッグデータまたは人工知能分野で使用される多様な既存のアルゴリズムを使用することができる。
適応的スイッチングは、階層が循環的なのか非循環的なのかによって変わる。言い換えれば、非循環階層である場合、ターミナルがひとまず解除モードに移動すれば、人工知能アルゴリズムが、如何なる新規モードを提案しても他のモードに移動できない。これとは異なり、循環階層であれば、ターミナルは、解除モードから階層に定義された如何なるモードにも移動することができる。
または、ターミナルが相違した基準を感知すれば、現在モードから新規モードに移動することができ、前記相違した基準の例としては、[1]特定の事件の発生または終了、[2]特定作業の実行や終了(または、前記作業の実行の開始や終了の開始)、[3]特定(ソフトウェア)アプリの実行や終了(または、前記アプリの実行の開始や終了の開始)、または、[4]前記作業、アプリから得た「結果物」の取得などがある。したがって、ターミナルは、ユーザ入力の受信やUISWIの取得を待つ必要なく、前記基準に基づいてモード移動が可能であり、前記基準は、ターミナルのメーカー、ターミナル、ユーザなどが予め選定することができる。
前記ターミナルは、活性化時点、削除時点、着手時点または格納時点などと関連した事件に対応して、多様な「モード移動時点」に現在モードから新規モードに移動することができる。特に、モード移動時点は、モード移動とターミナルが実行する他の作業との間の多様な時点を指称し、モード移動時点の例としては、[1]UISWIを含むユーザ入力の受信と同時、[2]UISWIを含まないユーザ入力の受信と同時、[3]前の[1]や[2]のユーザ入力の受信直後、[4]前の[1]や[2]の受信後、しかし、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前、[5]認証作業の実行の完了と同時、[6]認証作業の実行直後、[7]削除(または、部分削除)作業の実行と同時、[8]削除や部分削除作業の実行と関連したユーザ入力の受信と同時(または、直後)、[9]映像ユニットを点ける直前、同時または直後、[10]ターミナルの電源を切る(または、点ける)直前、同時または直後、[11]メインシステム、中級システムまたはロックシステムの着手直前、同時または直後、[12]ロック(または、中級)モードで作業を実行することで得た「結果物」の格納と同時、または、[13]前記格納直後などがある。
2.目的
後述は、本明細書の多様なデータ処理ターミナルで達成しようとする目的である。ただし、後述の目的は例示にすぎず、したがって、前記ターミナルの範囲や適用を制限はしない。また、後述の2のデータ処理ターミナル、前記ターミナルのユニット、ハードウェア要素、ソフトウェア要素などの多様な特性は、ロックモードでロックシステムを駆動してロック作業を実行することで得た「結果物」からターミナルのメインシステムを保護するのに焦点を置くが、前記ターミナルは、中級(または、ロック)モードで中級(または、ロック)システムを駆動し、中級(またはロック)作業を実行することで得た「結果物」からターミナルのメイン(または、中級)システムを保護することもできる。
2−1.ロックモードでロックシステムでロック作業実行
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する一番目の例示的側面であり一番目の目的は、ユーザがロックモードでターミナルを駆動する場合には、ターミナルのメインシステムの全てまたは一部(接近可能)のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できないように制限することである。これにより、ロックモードでターミナルを駆動するユーザは、[1]メインシステムの1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できなかったり、または、[2]前記ハードウェア要素やソフトウェア要素に接近して駆動する時、全てのオプションを利用できないようにすることができる。
このために、ターミナルのメインシステムの1以上の部位は、ターミナルのロックシステムから物理的にまたは作業実行上隔離されてもよい。また、ターミナルは、ロックモードでターミナルを駆動するユーザが、メインシステムの全て(または、一部)のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できないようにすることができる。このような隔離により、ロックモードにてロックシステムでロック作業を実行することで得た「結果物」は、同一のターミナルのメインシステムに悪影響を及ぼすことができなくなる。
説明の便宜のため、「(ロックモードにて)ロックシステムで1以上の作業を実行する」は、[1]「1以上のロック作業を実行する」、[2]「ロック作業を実行する」、または、[3]「ロック作業を実行する」と同じ意味を有することとする。また、「(中級モードにて)中級システムで1以上の作業を実行する」は、[1]「1以上の中級作業を実行する」、[2]「中級作業を実行する」、または、[3]「中級作業を実行する」と同一のものとする。
前記一番目の目的の一番目の実施形態のターミナルは、[1]UISWIに直接基づいたり、[2]UITHENを使用する認証作業を実行して得た結果に基づく等のように、ユーザ入力に間接的に基づいたり、または、[3]ユーザやターミナルが選択したターミナルセッティングに基づいて、現在モードから新規モードに移動することができる。
前記一番目の目的の二番目の実施形態の場合、ユーザは、ターミナルのメインシステムの接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素を全部(または、一部)駆動しないまま、ロックモードにてロックシステムで作業を実行(すなわち、ロック作業を実行)することができる。特に、[1]ユーザがロックモードにてロック作業を実行する間、[2]ユーザがロックモードにてターミナルを駆動する間、または、[3]ターミナルがさらに広い接近権限を付与した新規モードに移動する前、ターミナルは認証されなかったり、または、信頼性のない「結果物」をユーザがメインシステムのメインメモリユニットに格納できないように禁止することができる。
上述のように、ロックシステムは、ターミナルのメインシステムから物理的にまたは作業実行上隔離される。これにより、[1]ターミナルは、ユーザがロックモードにてロックシステムでロック作業を実行する間、メインシステムに対する認証されていない変形の禁止、または、[2]削除(または、部分削除)作業を実行する場合を除けば、ターミナルが解除モードに移動した後にも、前の[1]の変形の禁止、または、[3]メインシステムに対するハッキングの禁止などにより、ターミナルはメインシステムのセキュリティを向上させることができる。
したがって、ターミナルが削除(または、部分削除)作業を実行しない限り、ターミナルは、[1]ユーザがロック作業を実行する途中、または、この実行後にメインシステムを変形または修正できないようにしたり、または、[2]ターミナルが解除モードに移動した後にも前記変形や修正を禁止することができ、これにより、ターミナルはメインシステムの完全性を向上させることができる。また、ターミナルは、[1]ロックモードにてメインシステムのメインメモリユニットに格納された個人情報に対する認証されていないユーザによる接近を防止することにより、または、[2]ユーザがロックモードにてターミナルを駆動する最中または前記駆動後、ユーザがメインシステムに格納されたデータを認証なしに回収できないように防止することにより、ターミナルは個人情報を保護することができる。また、ロック作業を実行して得た「結果物」がロックモードでメインシステムを駆動したり変形したりできないので、ユーザは、[1]メインシステムのセキュリティまたは完全性に悪影響を及ぼすかも知れないという心配なしに、または、[2]メインシステムの汚染に対する心配なしに、ユーザは如何なるロック作業も実行することができる。したがって、ユーザは、ロックモードにてアクセスしたウェブサイトに対する知識や信頼性と関係なしに、これから如何なるコンテンツをダウンロードしようが、ロック作業を実行することで得た「結果物」を永久的または一時的にロックシステムのロックメモリユニットに格納することができる。
ターミナルは、ロックモードにてロック作業を実行できる一つまたは多数のロックシステムを含んでもよい。ターミナルが多数のロックシステムを含めば、ターミナルは、2以上のロックシステムに相違した接近権限を付与することができる。また、2以上の(または、全ての)ロックシステムは、メインシステムの1以上の部位から物理的にまたは作業実行上隔離され得る。したがって、[1]ロックシステムはメインシステムに悪影響を及ぼすことができなかったり、または、[2]ロック作業を実行して得た「結果物」がメインシステムに悪影響を及ぼすことができないようにすることができる。すなわち、メインシステムのセキュリティ、完全性または個人情報のセキュリティに悪影響が及ばない限り、ターミナルは、ユーザがメインシステムに格納されたデータに接近するように許諾できるが、ユーザがメインシステムの要素またはユニットを修正したり、変えたり、または、その他の方法に変形できないようにすることができる。
このような長所を用いれば、多数のユーザが単一のターミナルを多様な方法で使用することもできる。一例として、多数のユーザは前記ターミナルを共用のロックモード、共用の中級モード、または、共用の解除モードにて駆動することができる。これとは異なり、ターミナルは、それぞれのユーザが自分だけのロックシステム、中級システム、または、メインシステムを駆動するようにできる。特に、ターミナルは、[1]各ユーザが他のユーザのシステムを駆動できないようにしたり、[2]各ユーザが他のユーザのモードに移動できないようにしたり、[3]特定のユーザがロック作業を実行して得た「結果物」が他のユーザのロック、中級またはメインシステムに悪影響を及ぼし得ないようにすることができる。したがって、ターミナルは、各ユーザのメインシステムまたは多数のユーザの共用のメインシステムのセキュリティや完全性または個人情報の保護を維持することができる。
2−2.ロックモードにてロック作業の実行を介して得た「結果物」の削除
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する二番目の例示的側面であり二番目の目的は、ユーザがロックモードにてロックシステムでロック作業を実行することで得た「結果物」の全部または一部を削除できることである。
前記二番目の目的の一番目の実施形態のターミナルは、ロックモードにてロックシステムを駆動してロック作業を実行することで得た「結果物」の全部または一部を削除する削除作業を実行することができる。または、ターミナルは、前記「結果物」の全部ではない特定の部分のみを削除する部分削除作業を実行することができる。削除作業または部分削除作業は、セクション1−6で詳細に説明したので省略する。
前記二番目の目的の二番目の実施形態の場合、ターミナルは、(特に、ユーザが現在モードから新規モードに移動する時、または、移動後)上述の削除(または、部分削除)作業を多様な時点と同期化することができる。一例として、ターミナルは、接近権限がさらに狭い(または、広い)モードから接近権限がさらに広い(または、狭い)モードに移動する時、上述の削除(または、部分削除)作業を実行することができる。または、ターミナルは、モードを移動するたびに削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。ターミナルは、オフ状態からオン状態に移動する時(または、反対の場合)削除(または、部分削除)作業を実行することができる。前記構成により第1モードにて作業を実行して得た「結果物」が第2モードで自動的に移動されないようにでき、したがって、前記「結果物」がターミナルのメインシステムのハードウェア要素やソフトウェア要素に悪影響を及ぼし得ないようにすることができる。
ターミナルは、削除(または、部分削除)作業の時点をターミナルが実行する他の作業の時点と同期化することができる。特に、本明細書において「削除時点」とは、削除(または、部分削除)作業実行とモード移動作業の実行と関連した時点を指称し、前記時点の例としては、[1]モード移動作業の実行と同時(すなわち、削除(または、部分削除)作業の1以上のステップとモード移動作業の1以上のステップとが1以上の共通クロック周期で重なる場合)、[2]モード移動作業の実行直後、または、[3]モード移動作業の実行以降であるが、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前などがある。
前記「削除時点」は、ターミナルのメイン(または、ロック)システムが実行する多様な作業と関連した相違した時点を含んでもよく、前記相違した時点の例としては、[1]認証作業の実行と同時(一例として、ユーザの認証成功または失敗の確認)、[2]認証作業の実行直後、[3]映像ユニットを点ける直前、同時、または直後、[4]ターミナルの電源を切る(または、点ける)直前、同時、または直後、または、[5]削除(または、部分削除)作業と関連したユーザ入力の受信と同時または直後などがある。
したがって、ターミナルは、ユーザに継ぎ目のない特性及びこれによる利便性を提供することができる。また、ユーザは、ロックメモリユニットまたはロックメモリセクタなどのロックシステムに、臨時または永久的に格納されたり残留したりする「結果物」がメインシステムの如何なるユニットや要素にも悪影響を与えないように確認することができる。また、ユーザは、自らがロックモードにてロックシステムで実行した作業に対する記録を容易に削除することができる。
クロック周期の観点から見た時、ターミナルは多様な方法で削除(または、部分削除)作業を実行することができる。まず、ターミナルは、リアルタイムで削除(または、部分削除)作業を実行することができ、この時、ターミナルは、ユーザがロック作業を一つずつ実行するたびに削除(または、部分削除)作業を実行することができ、したがって、データ、ファイル、または、フォルダが生成されるたびに、これを一つずつ削除(または、部分削除)することができる。本明細書では、これを今後「リアルタイム削除(または、部分削除)作業」と指称することにする。または、ターミナルは、「暫定的削除(または、部分削除)作業」を実行することができ、この時、ターミナルは、[1]特定(時間)間隔ごとに、[2]ユーザが設定した間隔ごとに、または、[3]ロック作業を実行して得た「結果物」の大きさが特定の大きさを超過するたびに、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。反面、ターミナルは、「事後の削除(または、部分削除)作業」を実行することができ、この時、ターミナルは、ユーザがロックモードにてロック作業の実行を完了した後、削除(または、部分削除)作業を実行する。
前記二番目の目的の三番目の実施形態のターミナルは、多様なモードにて作業を実行することで得た「結果物」の全部または一部を削除するために、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。この一番目の詳細な形態のロックシステムは、ロックモードにて削除(または、部分削除)作業を実行することができる。すなわち、前記ロックシステムは、ロックモードにて削除(または、部分削除)作業を実行し始め、前記削除(または、部分削除)作業は、ターミナルが(中級または解除モードなどの)新規モードに移動する前、または、前記移動後、その実行が完了されてもよい。この二番目の詳細な形態の場合、中級システムは、中級モードにて削除(または、部分削除)作業を実行することができる。すなわち、中級システムは、中級モードにて削除(または、部分削除)作業を開始し、ターミナルは、解除モードなどの新規モードに移動する前、または、前記モードに移動した後、削除(または、部分削除)作業を完了することができる。この三番目の詳細な形態の場合、メインシステムは、解除モードで削除(または、部分削除)作業を実行することができ、ターミナルは、中級モードまたはロックモードのような新規モードに移動した後、前記削除(または、部分削除)作業を完了することができる。
上の段落の一番目及び二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは接近権限が狭いモードから接近権限が広いモードに移動する時、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、このような構成は、ターミナルのメインシステムのセキュリティ及び完全性を向上させることはもちろん、メインシステムに格納された個人情報の保護も強化できるという長所がある。
反面、前記実施形態の三番目の詳細な形態のターミナルは、接近権限が広い現在モードから接近権限が狭いモードに移動しつつも、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。しかし、前記削除(または、部分削除)作業を実行するターミナルは、前記作業を実行しなくても安全な方であり、その理由は、このような場合、解除モードにて駆動されたメインシステムが及ぼし得る潜在的脅威は低いためである。
しかし、前記三番目の詳細な形態のモード移動においても、ユーザは、削除(または、部分削除)作業を実行することにより、自らが解除モードにて多様な解除作業を実行して得た結果物を削除することができる。その結果、ユーザは、[1]自らが実行した解除作業や、[2]自らが接近したウェブサイト、[3]自らが外部ソースからダウンロードしたコンテンツや、または、[4]自らの交信内容などを今後第三者が追跡できないように効果的に防止することができる。このような観点から見れば、ロックシステムであれメインシステムであれ、ここに格納されたり残留したりするデータに含まれた個人情報に対してユーザが心配になれば、ターミナルはモードを移動するたびに削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
2−3.ロックモードにてロック作業の実行を介して得た「結果」の格納
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する三番目の例示的側面であり三番目の目的は、ユーザがロックモードにてロックシステムを駆動し、ロック作業を実行することで得た「結果物」の全部ではない一部を格納するものの、[1]格納された「結果物」がメインシステムに悪影響を及ぼさないように、または、[2]格納された「結果物」が、メインシステムが解除モードにて解除作業を実行するのに邪魔にならないようにすることである。
前記三番目の目的の一番目の実施形態の場合、ロックシステムはロックメモリユニットを含み、したがって、ロックモードにてロックシステムを駆動し、ロック作業を実行して得た「結果物」の少なくとも一部を臨時または永久的にロックメモリユニットに格納することができる。特に、ロックメモリユニットは、メインシステムのメインメモリ(または、他の)ユニットから物理的または作業実行上隔離されてもよい。その結果、ターミナルは、ロックメモリユニットに格納された「結果物」による汚染や妨害からメインシステムのメインメモリ(または、その他)ユニットを保護することができる。すなわち、ロックメモリユニットを物理的または作業実行上、メインシステムから隔離することにより、ターミナルは、前記「結果物」によるメインシステムの汚染や破壊を防止すると同時にユーザがロックシステム及びメインシステムを十分に活用できるように図ることができる。
前記三番目の目的の二番目の実施形態のロックシステムは、ロックメモリユニットを含まないが、ターミナルは、ロックシステムがメインシステムのメインメモリユニットの少なくとも一部を呼び出し、また、ロックモードにてロックシステムを駆動し、ロック作業を実行することで得た「結果物」の少なくとも一部を、臨時または永久的にメインメモリユニットに格納するようにできる。この場合、ターミナルはロックシステムが呼び出し(または、駆動)するメインメモリユニットの前記一部をメインメモリユニットの残りの部分から物理的または作業実行上隔離することにより、メインメモリユニットの前記一部に格納されたり残留したりするデータが前記ユニットの残りの部分を汚染させることないようにすることができる。このような観点から見れば、ロックシステムが駆動するメインメモリユニットの前記一部は、メインシステムのユニットではなくロックシステムのユニットであると見なすこともできる。
本セクションの多様な実施形態のターミナルは、ロックシステムが駆動するメインメモリユニットの前記一部に対して削除(または、部分削除)作業を多様な削除時点に実行することができ、したがって、メインメモリユニットの前記一部に格納されたり残留したりする「結果物」の全部または一部を削除することができる。したがって、ターミナルは、前記「結果物」に含まれたウイルスや悪性プログラムを窮極的に削除することにより、メインシステムを汚染させることができないように保障することができる。
前記実施形態において、ターミナルは、ロックシステムに格納されたり残留したりする「結果物」の少なくとも一部をユーザが格納した後、追って解除モードにてメインシステムで作業を実行する時、格納された「結果物」に接近するように許容することができる。この時、ターミナルは、「結果物」がメインシステムのユニットを変調したり、メインシステムに格納されないようにすることができる。また、ターミナルは、ユーザがメインシステムのメインメモリユニットの前記一部に格納された「結果物」を追って回収し、これをメインメモリユニットに格納するようにできる。この場合、格納される結果物が悪性ウイルスを含むかどうか確認する必要もある。
2−4.ロックシステム及びメインシステムの装着
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する四番目の例示的側面であり四番目の目的は、ターミナルが多様なハードウェア構成またはソフトウェア構成を有し、多様な作業を実行するようにすることにより、本明細書において説明する多様な目的を達成するようにすることである。このため、ターミナルは、1以上のメインシステムと1以上のロックシステムとを含むものの、後者は、前者の少なくとも一部分から物理的または作業実行上隔離されるようにすることができる。また、ターミナルが1以上の中級システムを含めば、ロックシステムは中級(または、メイン)システムの少なくとも一部分から物理的または作業実行上隔離されるようにすることができる。ただし、ロックモードにて駆動する後述の多様な実施形態のロックシステムの特性は、中級モードにて駆動する中級システムにも適用されてもよい。
前記四番目の目的の一番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、1以上のメインシステム及び1以上のロックシステムを含む。メインシステムは、1以上のメインCPUユニット、メインメモリユニット、メイン入力ユニット、メイン出力ユニットなどを含み、オプションとして他の既存のデータ処理機器がよく含む他のユニットを含んでもよい。ロックシステムは、1以上のロック(アプリケーション)ビューア(一例として、既存のファイルビューアなど)を含み、オプションとして1以上のロックハードウェア要素(一例として、ロックメモリユニット、ロックCPUユニット、ロック映像ユニットなど)と1以上のロックソフトウェア要素(一例として、ロックソフトウェアアプリなど)などを含んでもよい。特に、前記実施形態のロックシステムの各要素は、メインシステムの各要素と作業実行上隔離されてもよく、これにより、ターミナルはロックシステムがメインシステムの如何なる要素も駆動できないように防止することができる。また、前記実施形態のロックシステムの各要素は、メインシステムの全ての要素と物理的に隔離されてもよく、このために、ターミナルは、ロックシステムの各要素をメインシステムの要素と物理的に近い位置に配置しなくてもよい。
一例として、ターミナルは、多様な構造を有する1以上のメインシステムとロックシステムを含んでもよい。この一番目の詳細な形態の場合、ロックシステムは、メインシステムと完全に独立して装着(以後、「完全隔離」と指称)されてもよく、したがって、ロックシステムは、メインシステムの全てのユニットまたは要素と物理的または作業実行上隔離されてもよい。その結果、ロックシステムがロックハードウェア要素やロックソフトウェア要素を含む場合、前記ロック要素は、メインシステムの全てのユニットまたは要素と物理的または作業実行上完全に隔離されてもよい。これにより、ターミナルは、[1]ロックシステムに格納されたり残留したりする如何なる「結果物」もメインシステムの如何なるユニットや要素に悪影響を与えないように完全に防止したり、または、[2]如何なるロックユニット、ロック要素もメインシステムの如何なるメインユニットまたは主要素に悪影響を与えないように完全に防止することができる。
この二番目の詳細な形態の場合、ロックシステムはメインシステムの全てのユニットや要素から物理的または作業実行上、部分的に隔離(以後、「部分隔離」と指称)されてもよい。したがって、ロックシステムがロックハードウェア要素またはロックソフトウェア要素を含む場合、[1]前記ロック要素は、メインシステムの全てのユニット、要素ではないが、1以上のユニット、要素から物理的にまたは作業実行上隔離されたり、または、[2]前記ロック要素は、メインシステムの全てのユニットや要素から隔離されはしないが、メインシステムの1以上のユニットや要素から部分的に隔離されてもよい。その結果、ターミナルは、ロックシステムの隔離されたユニットに格納されたり残留したりする「結果物」がメインシステムの如何なるユニットにも悪影響を及ぼさないように防止することができる。
前記四番目の目的の二番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、前記四番目の目的の一番目の実施形態と類似した1以上のメインシステム及び1以上のロックシステムを含む。また、前記ロックシステムのロック要素は、メインシステムの全ての要素と物理的に隔離(すなわち、相違した場所に装着)されるが、前記ロックシステムは、メインシステムと作業実行上完全に隔離されはしない。すなわち、ターミナルは、[1]前記ロックシステムがメインシステムの1以上の要素を駆動するように、または、[2]ロックシステムがロックモードにてメインシステムの少なくとも1以上の、しかし全部ではない要素を呼び出し(すなわち、駆動)するようにできる。このような観点から、前記ロックシステムは、メインシステムの1以上の(しかし、全部ではない)要素と「作業実行上部分的に疎通」すると指称することができる。これとは異なり、ロックシステムがロックモードにてメインシステムの全ての要素と接近できる場合には、前記ロックシステムは「作業実行上完全に疎通」すると指称することができる。
本実施形態において、ロックシステムはメインシステムと物理的に隔離され、これにより、ロックシステムはメインシステムの全ての要素に近くない場所に装着されてもよい。しかし、他の詳細な形態の場合、ロックシステムは、メインメモリユニットの(全部ではない)少なくとも一部を駆動することができ、ロックモードにてロック作業を実行することで得た「結果物」の全部または一部をメインメモリユニットの前記一部に臨時または永久的に保管することができる。その後、ロックシステムは、メインメモリユニットの前記一部から、格納された「結果物」を回収することもできる。他の詳細な形態の場合、ロックシステムは、メインCPUユニットの(全部ではない)少なくとも一部を駆動することにより、ロックモードにてロック作業を実行することができる。他の詳細な形態の場合、ロックシステムは、主映像ユニットの(全部ではない)少なくとも一部を駆動し、ロックモードにてロック作業を実行して得た多様な「結果物」を主映像ユニットの前記一部に表示することができる。
上述のように、ロックシステムがメインシステムの一部の要素を駆動する場合にも、ターミナルは、[1]ロックシステムがメインメモリユニットに既に格納されているデータを除去できないように防止したり、または、[2]メインシステムのユニットの構成を変更できないように防止することができる。したがって、ターミナルは、メインシステムのセキュリティを向上させ、完全性を向上させ、個人情報の保護を強化することができる。
前記四番目の目的の三番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、前記四番目の目的の一番目の実施形態と類似した1以上のメインシステムとロックシステムを含む。しかし、ロックシステムの各ユニットまたは要素は、メインシステムの各ユニットまたは要素と「作業実行上完全に隔離」(すなわち、疎通しない)されてもよい。したがって、ユーザがロックモードにてターミナルを駆動する限り、前記ロックシステムは、メインシステムの如何なる要素も駆動できないこともある。
しかし、ロックシステムの1以上の要素は、[1]メインシステムの1以上の要素と垂直方向または水平方向に近くなるように装着されたり、または、[2]メインシステムの1以上の要素と単一の物体で構成することもできる。したがって、ロックシステムがメインシステムと作業実行上完全にまたは部分的に隔離されても、上述のロックシステムは、メインシステムの(全部ではないが)1以上の要素と「物理的に疎通」することができる。
前記実施形態のロックシステムは作業実行上メインシステムと隔離され、したがって、ロックシステムはメインシステムの如何なる要素も駆動(すなわち、呼び出し)できないこともある。しかし、この一番目の詳細な形態の場合、ロックシステムのロックメモリユニットは、メインシステムのメインメモリユニットの近くに装着されたり、または、ロックメモリユニットとメインメモリユニットは単一の物体で製作されてもよい。しかし、前記ロックシステムは、メインメモリユニットの如何なる部分も駆動できず、メインシステムもやはりロックメモリユニットの如何なる部分も駆動できないこともある。また、他の詳細な形態の場合、ロックシステムのロックCPUユニットは、メインシステムのメインCPUユニット近くに装着されたり、ロックCPUユニットとメインCPUユニットは、単一の物体で構成されてもよい。しかし、ロックシステムは、メインCPUユニットの如何なる部分も駆動することができず、メインシステムもやはりロックCPUユニットの如何なる部分も駆動できないこともある。
前記四番目の目的の四番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、前記四番目の目的の一番目の実施形態と類似した1以上のメインシステムとロックシステムを含む。ただし、前記メインシステムはロックシステムの1以上の要素と「作業実行上疎通」することができる。したがって、ユーザが解除モードにてターミナルを駆動する限り、メインシステムはロックシステムのうちのメインシステムと疎通する部分を駆動できるものの、これは、[1]ロックシステムがメインシステムの1以上の要素と「作業実行上疎通」できるかどうかとは関係なく、したがって、ロックシステムがロックモードにてメインシステムの前記要素を駆動できるかどうかとは関係なかったり、または、[2]ロックシステムがメインシステムの全ての要素と「作業実行上隔離」されているかどうかとは関係なく、したがって、ロックシステムがロックモードにてメインシステムの前記要素を駆動できるかどうかとは関係ない。この場合、前記ロックシステムは、メインシステムと物理的に隔離されたり、メインシステムの1以上の要素と物理的に疎通することもできる。
上述のように、ターミナルは、ロックモードと解除モードにてそれぞれロックシステムとメインシステムに相違した接近権限を付与することができる。したがって、前記四番目の目的の五番目の実施形態の場合、ターミナルは、ロックモードにてロックシステムがメインシステムの如何なるハードウェア要素やソフトウェア要素も駆動できないように完全に制限することができる。これとは異なり、ターミナルは、ロックシステムがロック(または、中級)モードにてメインシステムの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動するように許容することができる。
したがって、メインシステムとロックシステムとの間の物理的隔離や作業実行上の隔離の程度を調節することにより、ユーザは、[1]ロックシステムをロックモードでのみ駆動したり、[2]ロックシステムをロックモードと解除モードにて駆動したり、[3]前の[1]や[2]とともにメインシステムを解除モードにて駆動するなどの多様な方法で、ロック作業を容易に実行することができる。しかし、ターミナルは、ロックシステムがメインシステムに悪影響を与える事故を防止したり、または、最小化にすることができ、また、ロック(または、メイン)システムがそれぞれロック(または、メイン)モードにて作業を実行する最中に混同が発生し、ロック(または、メイン)モードにてロック(または、メイン)作業を実行して得ることになった「結果物」がメイン(または、ロック)システムのセキュリティ、完全性、または、個人情報の保護を低下させないようにすることができる。
上述のロックシステムを含むターミナルは、1以上の追加ロックハードウェア要素またはロックソフトウェア要素を含む必要があり、ターミナル内部に前記追加要素を装着する追加の空間を必要とすることができる。しかし、継ぎ目のない作業を提供できる融通性、向上したセキュリティ及び完全性、認証されていないユーザによるハッキングの危険の最小化、ターミナルに格納された個人情報に対する強化された保護などは、前記追加要素や追加空間と関連した費用や努力を凌駕する恩恵を提供することもできる。または、メインシステムとロックシステムを物理的または作業実行上隔離し、メインCPUユニットやメイン運営体系をロックシステムまたはメインシステムとして用いる場合、前記ターミナルは、前記追加要素や空間を必要としないまま、本段落の上述の恩恵を提供することができる。
2−5.ロック及び解除モードにて駆動する単一のシステム装着
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する五番目の例示的側面であり五番目の目的は、メインシステム及びロックシステムで駆動できる単一のシステムを含むことにより、解除モードとロックモードにて駆動できるターミナルに対することである。すなわち、このようなターミナルは解除モードではメインシステムで、ロックモードではロックシステムで駆動できる単一のシステムだけ含む。したがって、前記システムは、[1]解除モードではメインシステムで駆動する単一のシステムであるが、ロックモードではロックシステムで駆動できるシステム、または、[2]ロックモードではロックシステムで駆動する単一のシステムであるが、解除モードではメインシステムで駆動できるシステムと見なすことができる。説明の便宜のため、後述の説明は、前の[1] に該当する。ただし、本セクションの多様な実施形態は、前の[2]の場合にも該当する。一般的に、この五番目の目的の多様な実施形態は、後述の第3構成のターミナルで具現することもできる。
前記五番目の目的の一番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、単一のシステムを含む。ターミナルはロックモードにて前記システムをロックシステムで駆動し、前記ロックシステムはターミナルの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動するが、[1]ターミナルの他のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できなかったり、[2]他のハードウェアやソフトウェア要素を変更できなかったり、[3]前記要素に格納されたデータを削除できなかったり、[4]前記要素の構造または作業実行の順序などを変更できなかったり、[5]ロックモードにてロック作業を実行して得た「結果物」を前記要素に格納できなかったり、[6]前記要素をアップデートしたり再配列したりできなかったり、または、[7]前記システムに格納されたデータをロックシステムの他の要素、他のターミナルや第三者に伝送できないようにすることができる。または、ターミナルは、解除モードにて前記システムをメインシステムで駆動し、他の要素を駆動することができる。前記単一のシステムは、多数のロックモードまたは解除モードにて駆動することもできる。また、ターミナルがロックモードから他のロックモードや解除モード(または、解除モードからロックモードに)に移動したり、または、ターミナルが特定のユーザ入力を受信する場合、前記ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
すなわち、このようなシステムは、多数のハードウェア要素またはソフトウェア要素のプール(pool)と見なすことができ、この時、ターミナルは、特定要素はロックシステムに割り当てる反面、残りの要素はメインシステムに割り当てるものと見なすことができる。また、セキュリティの強化、完全性の向上及び個人情報の保護のために、ターミナルは、ロックモードにてシステムが駆動するハードウェアやソフトウェア要素を、解除モードにてシステムが駆動する残りの要素から物理的または作業実行上隔離することができる。これとは異なり、ターミナルは、ロックモードにて駆動する要素を、解除モードにて駆動する要素から部分的に隔離することができる。
前記五番目の目的の二番目の実施形態のデータ処理ターミナルも、単一のシステムのみを含む。ターミナルは、ロックモードにて前記システムをロックシステムで駆動し、前記ロックシステムはターミナルの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動するが、ターミナルの他の要素を駆動できないようにしたり、または、前記五番目の目的の一番目の実施形態の[1]〜[7]の作業を実行できないようにすることができる。また、ターミナルは、解除モードにて前記システムをメインシステムで駆動し、多様な作業を実行する。したがって、上述の一番目の実施形態と二番目の実施形態のターミナルの相違点は、後者のターミナルは1以上の要素がロックシステム及びメインシステムによって全て駆動され得るという点である。
このような観点から見れば、本実施形態のシステムは、多数のハードウェア要素またはソフトウェア要素のプール(pool)と見なすことができ、この時、ターミナルは、[1]第1グループの要素はロックシステムに割り当て、[2]第2グループの要素はメインシステムに割り当て、[3]第3グループの要素はロックシステム及びメインシステム全てに割り当てるものと見なすことができる。また、強化されたセキュリティ、向上した完全性及び個人情報の高い保護のために、第1グループの要素は第2グループの要素から物理的または作業実行上完全に隔離されてもよい。これと同時にターミナルは、第3グループの要素が、[1]ロックモードと解除モード全てにおいて同一の作業を実行できるようにしたり、[2]ロックモードより解除モードでより多くの作業を実行するようにしたり、[3]ロックモードと解除モードにて同一のデータに接近して使用できるようにしたり、または、[4]ロックモードより解除モードでより多くのデータに接近できるようにすることができる。
本実施形態のシステムは、メインシステム及びロックシステムで作動できるので、前記システムを含むターミナルの製作もやはり一般的に容易である。一例として、ターミナルは、ロックシステムとメインシステムに相違した接近権限を付与したり、ロック画面と解除画面に相違したグラフィック基盤インターフェース(GUI)を表示することができる。また、ロックシステムやメインシステムが同一のハードウェアまたはソフトウェア要素を使用できるので、前記ターミナルは、ロックシステムとメインシステムに同一のユニットを含む必要がなく、その結果、このようなターミナルは小型に製作することができる。また、ロックシステムをメインシステムから隔離するので、ターミナルはセキュリティを強化し、ハッキングを防止し、完全性を向上させて、個人情報を維持することができる。また、ターミナルは、ユーザをして単一のシステムのみを使用しながらも相違したモードに相違した接近権限を付与するなど作業実行上の融通性も付与することができる。
2−6.多数のモード及び接近権限
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する六番目の例示的側面であり六番目の目的は、相違した接近権限が付与された1以上のロックモードと1以上の解除モード及びオプションとして1以上の中級モード(一例として、半ロックモード、ロックに満たないモード、半解除モード、解除に満たないモードなど)などにて駆動するターミナルを提供することである。上述のように、「接近権限」は、[1]ロック(または、中級)システムという言及がない限り、ターミナルのメインシステムの接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素のうち特定の数(「0」を含む)の前記要素に接近できる権限、[2]前記要素を駆動できる権限、[3]前記要素を駆動することにより特定作業を実行できる権限、または、[4]前記要素を駆動することにより、または、前記作業を実行することにより特定機能を遂行できる権限を指称する。ただし、ロックモードにて駆動する本セクションの後述のロックシステムと関連した特性は、中級モードにて駆動する中級システムにも適用されてもよい。
前記六番目の目的の一番目の実施形態のターミナルは、[1]解除モードに最も広い接近権限を付与したり、[2]ロックモードに最も狭い接近権限を付与したり、または、[3]中級モード(一例として、半ロックモード、半解除モードなど)にロックモードに付与した権限よりは広いが、解除モードに付与した権限よりは狭い接近権限を付与することができる。階層が、接近権限が重なる多数の解除モードを定義する場合、ターミナルは、[1]それぞれの解除モードに同一の接近権限を付与したり、[2]ある解除モードに他の解除モードより広い接近権限を付与したり、[3]ある解除モードに他の解除モードより狭い接近権限を付与することができる。
接近権限が重ならない多数の非重複解除モードを階層が定義する場合、ターミナルは、各解除モードに重ならない相違した接近権限を付与することができる。特に、接近権限が重ならないため、如何なる解除モードがさらに広い接近権限を保有したのかを判断することは一般的に容易でないこともある。しかし、定量的観点からは、ある解除モードが異なる解除モードに比べて、より多くの数のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することができるとか、または、より多くの数の作業を実行することができると表現することはできる。多数の解除モードと関連した特性に対する上述及び後述の説明は、多数のロック(または、中級)モードを定義する階層にも適用されてもよい。
前記六番目の目的の二番目の実施形態のターミナルは、特定階層に多数の完全非重複モードを定義するものの、(1)各モードは互いに完全に重ならず、及び、(2)ターミナルは各モードに相違した接近権限を付与することができる。一例として、[図1C]及び[図1D]のパネル(D)のように、非重複モードにて駆動する相違したシステムは、互いにさらに容易に隔離されてもよい。
このような非重複特性は、特定ハードウェア要素やソフトウェア要素にも適用され得る。一例として、メインシステムは解除モードにてメインメモリユニットを駆動できる反面、ロックシステムはロックモードにてメインメモリユニットを駆動できないようにすることができる。このような非重複特性は、特定のハードウェア要素やソフトウェア要素の多数の部位に対しても適用され得る。一例として、ターミナルは、ロックシステムとメインシステムが全てメインメモリユニットを駆動するようにできる。しかし、ターミナルは、ロックシステムが(1)ロックモードにてロック作業を実行して得た後、メインメモリユニットに格納したロックデータは接近して使用できても、(2)解除モードにて解除作業を実行して得た解除データをロックシステムが接近できないようにすることができる。また、ターミナルは、(1)メインシステムが全ての解除データは接近できるが、(2)前記ロックデータは接近できないようにすることができる。
上述の非重複特性は、メインシステムのソフトウェア要素にも適用され得る。一例として、ターミナルは、メインシステムはもちろん、ロックシステムが金融取引を遂行するソフトウェアアプリを駆動するようにできる。ただし、この場合、ターミナルは、(1)ロックシステムが第三者に制限された情報を発信する作業を実行するようにできるが、(2)直接金融取引を遂行できないようにすることができる。これと同時に、ターミナルは、(1)メインシステムが金融取引または個人情報の回収作業を実行するようにできるが、(2)第三者にデータを発信したり第三者からデータを受信できないようにすることができる。
前記六番目の目的の三番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、特定階層に多数の一部の重複モードを定義することにより、(1)各モードの接近権限が異なるモードの接近権限と(全部ではない)一部のみが重なり、したがって、(2)2以上のモードが1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素に対する共通接近権限を有するようにできる。一例として、第1モードにて駆動する第1システムは、第1ハードウェアまたはソフトウェア要素(または、この一部の部位やオプション)のうちの1以上の要素を駆動する反面、第2モードにて駆動する第2システムは、前記要素(または、この一部の部位やオプション)のうちの1以上の要素を駆動するようにできる。もちろん、第2システムは前記第1ハードウェアまたはソフトウェア要素の全てを駆動できないようにすることができる。
前記六番目の目的の四番目の実施形態のターミナルは、メインシステムの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素それぞれに割り当てられた多様なユーザインタフェースを直接操作することにより、前記要素に対する相違した接近権限を付与することができる。ターミナルは、多様な要因を考慮して前記インターフェースを操作することができ、前記要因の例としては、[1]ユーザが現在ターミナルを駆動しているモード、[2]現在ユーザに付与された接近権限、[3]ユーザ認証作業が成功するか否かなどがある。このために、ターミナルは、前記インターフェースを操作することにより、メインシステムのハードウェア要素またはソフトウェア要素に対する接近を制限することができる。
前記四番目の実施形態の一番目の詳細な形態において、ターミナルは、特定のハードウェア要素やソフトウェア要素に割り当てられた「DUI」(すなわち、直接操作ユーザインタフェース(direct manipulation user interface))を操作することができる。一例として、ターミナルは、[1]ロックモードにてDUIの正常機能を完全にまたは部分的に制限したり、または、[2]解除モードではDUIの正常機能を許諾するが、ロックモードではDUIの機能を完全にまたは部分的に制限するなど、DUIを操作することができる。したがって、ユーザは、ロックモードでは特定のDUIを操作することができず、したがって、前記DUIによって表示されるハードウェア要素またはソフトウェア要素も操作できなくなる。
前記四番目の実施形態の二番目の詳細な形態において、ターミナルは、特定モードにて特定のハードウェア要素やソフトウェア要素に割り当てられた「GUI」(グラフィカルユーザインタフェースまたはグラフィック基盤インターフェース)を直接操作することができる。一例として、ユーザがターミナルをロックモードにて駆動すれば、ターミナルはオブジェクト指向GUI、アプリケーション指向GUIなどを映像ユニットに表示しないことがある。したがって、ターミナルは、ユーザがロック画面に表示されていないGUIに割り当てられたハードウェアまたはソフトウェア要素をロックモードにて駆動できないように効果的に防止することができる。ひとまず、ターミナルが解除モードに移動すれば、ターミナルは前記GUIを画面に表示することにより、ユーザが前記GUIに割り当てられた要素に接近できる道具を提供することができる。
前記構成において、ターミナルは多様なGUIを使用することができ、前記GUIの例としては、[1]特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素に相応するGUI、[2]特定のハードウェアやソフトウェア要素の特定部位に相応するGUI、または、[3]特定の接近権限を示すGUIなどがある。したがって、ユーザは、特定モードにて映像ユニットに表示されたGUIを見るだけでも自らが前記モードにて駆動できるハードウェアまたはソフトウェア要素を確認することができる。同時に、ターミナルは、前記モードに付与する接近権限を容易に操作することもできる。
前記四番目の実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、ロックモードや解除モードにてロック画面に前記GUIを表示できるが、特定モードでは一部のGUIの機能を制限(すなわち、制限されたGUI)することができる。したがって、ユーザは、特定(一例として、ロック)画面で制限されたGUIを見ることはできるが、前記ユーザが特定(一例として、ロック)モードにてターミナルを駆動する限り、前記制限されたGUIに相応するハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できないようにすることができる。一例として、ターミナルは、ロックモード及び解除モードにてメインメモリユニットに対する制限されたGUIを表示し、解除モードでは制限されたGUIを相対的に濃い色(すなわち、非制限GUI)で表示し、ユーザがGUIにユーザ入力を提供すれば前記GUIに相応するハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動するようにできる。しかし、ターミナルは、ロックモードでは前記GUIを相対的に淡い色(すなわち、制限されたGUI)で表示し、ユーザが前記GUIにユーザ入力を提供してもユーザが前記GUIに相応する要素を駆動できないようにすることができる。したがって、ユーザは特定モードにて映像ユニットに表示されたGUIの色だけを確認しても、自らが駆動できるハードウェア要素またはソフトウェア要素を容易に区分することができる。
ターミナルは、相違したモードにて同一のGUIを[1]相違した色に表示したり、[2]相違した形に表示したり、[3]画面の相違した位置に表示したり、[4]相違した向きに表示したり、[5]ぼかし処理(blurring)したり前記処理なしで表示したりすることができる。ユーザがどんなGUIを操作できるのか、特定モードにてどんなハードウェア要素またはソフトウェア要素を操作できるのか、容易に判断することができる限り、ターミナルは前記GUIを多様な方法で表示することができる。
前記四番目の実施形態の四番目の詳細な形態の場合、ターミナルは「TUI」(すなわち、タッチユーザインタフェース)を操作することができ、TUIは、タッチスクリーン形態の映像ユニットに表示されるGUIの特別な形態である。したがって、ターミナルは、接近が制限されたハードウェア要素またはソフトウェア要素に相応するTUIは、タッチスクリーンに表示しないことがある。または、ターミナルは、制限された要素に相応するTUIをタッチスクリーンに表示するものの、ユーザが前記要素を選択または駆動できないようにすることができる。この時、ターミナルは制限された要素のTUIを、[1]非制限要素のTUIと異なる形、大きさまたは色に表示したり、[2]非制限要素のTUIと相違した位置に表示したり、または、[3]ぼんやりと表示することもできる。TUIに対する上述の内容は、オブジェクト指向GUIまたはアプリケーション指向GUIなどにも適用されてもよい。
前記六番目の目的の五番目の実施形態のターミナルは、本セクションで説明した既存のユーザインタフェース以外の相違した既存のユーザインタフェース(user interface、すなわち、UI)を本セクションの説明のように使用することができ、前記相違した既存のインターフェースの例としては、[1]ウェブ基盤(web-based)UI、[2]コマンドライン(command line)UI、[3]ハードウェア(または、ファームウェア)UI、[4]アテンティブ(attentive)UI、[5]バッチ(batch)UI、[6]対話形(conversational)UI、[7]交換基盤(crossing-based)UI、[8]ジェスチャーUI、ホログラムUI、行動追跡(motion-tracking)UI、多重画面(multi-screen)UI、反射型(reflective)UIなどがある。また、本セクションの多様な実施形態は、[1]ロックモードと、[2]解除モードはもちろん、[3]ロックモードよりはさらに広い接近権限を付与するが全てのハードウェアやソフトウェア要素を駆動できない中級モードでも適用されてもよい。
前記六番目の目的の六番目の実施形態の場合、データ処理ターミナルの運営体系またはアプリは、ターミナルが駆動するモードに従って特定ハードウェア要素やソフトウェア要素に対する接近を許容したり否定したりするようにできる。この一番目の詳細な形態の場合、現在の駆動中である現在モードを確認すれば、ターミナルは、特定モードにてユーザが駆動できるハードウェア要素やソフトウェア要素に対するデータベースを参考にする。したがって、ユーザ入力を受信するたびに、ターミナルは、ユーザが特定のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できる接近権限があるのかどうか決定することができる。ユーザが前記権限を保有した場合、ターミナルは、ユーザ入力に対応して前記要素を駆動する。しかし、ユーザが前記権限がない場合、ターミナルは何らのアクションも取らないか、ユーザに前記要素を駆動できないことを知らせることができる。
この二番目の詳細な形態のターミナルは、現在モードを確認し、前記データベースを参考にして前記モードにてユーザが駆動できるハードウェア要素またはソフトウェア要素に対するリストを確認する。その後、ターミナルはユーザに、機械的に、電気的にまたは視覚的にGUIを提供することができる。この三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは現在モードの種類やユーザが移動しようとする新規モードの種類などに従って相違したハードウェア要素またはソフトウェア要素に相違した接近権限を付与する既存の技術を用いることができ、前記既存の技術の多様な例は、後述のセクション4−11−6で詳細に説明する。
前記六番目の目的の七番目の実施形態の場合、ターミナルは特定階層に定義された多様なモードそれぞれに特定の接近権限を付与し、その後、前記接近権限に対する情報を、視覚的、聴覚的または触覚的通知信号を用いてユーザに提供できるものの、多様な通知ユニット、主映像ユニットまたはメインスピーカーなどが前記通知信号を生成することができる。前記通知信号に基づいて、ユーザは、[1]現在モードにてユーザに付与された接近権限の種類、[2]ターミナルが新規モードに移動した場合にユーザに付与される接近権限の種類、[3]現在モードまたは新規モードにてユーザが駆動できるハードウェアまたはソフトウェア要素、[4]新規モードに移動した後にユーザが駆動できるハードウェア要素またはソフトウェア要素、または、[5]新規モードに移動した後にユーザがこれ以上使用できなくなるハードウェア要素またはソフトウェア要素などを確認することができる。
この一番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、各モードに相違した視覚的特性を付与することにより、相違したモードにて相違した画面を表示することができる。特に、ターミナルは、各モードに独特の色、形、大きさ、イメージ、パターン、向きを付与することができる。したがって、ユーザは、前記視覚的特性のみで自らがターミナルを駆動するモードを容易に確認することができる。この二番目の詳細な形態の場合のターミナルは、上述の視覚的特性を通知ユニットに付与することができ、これに対しては、下で詳細に説明する。
この三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、2以上のモードにて同一であるか類似する背景画面を表示できるが、前記画面に相違したGUIセットを表示することができ、制限された(したがって、前記モードでは駆動できない)要素に対するGUIをぼんやりと表示したり最初から表示しなくてもよい。この四番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、各モードにて同一のGUIを表示するが、特定モードにて制限されたGUIは、相違した形、大きさ、色、パターン、向きや位置などで映像ユニットまたは通知ユニットに表示することができる。すなわち、ターミナルが駆動中である特定モードをユーザに知らせることができる限り、前記ターミナルは前記視覚的方法はもちろん、音やビープ(beep)などの聴覚的方法、振動を用いた触覚的方法などを使用することもできる。したがって、ユーザは、ターミナルが現在駆動しているモード、今後移動することになる新規モードなどを容易に確認することができる。ユーザが自らが間違ったモードにてターミナルを駆動中であることを確認した場合、ユーザは正確なモード移動(ユーザ)サブ入力を提供するなどの是正アクションを取ることができる。
この五番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、特定階層で定義されたそれぞれのモードにて接近可能ハードウェア要素、ソフトウェア要素に相違した接近権限を付与することができる。本詳細な形態に対するその他の構成または作業実行に対する詳細な説明は、前記詳細な形態の相応する説明と同一または類似するので、これ以上の説明は省略する。
2−7.相違したモード及び状態の間の容易な移動
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する七番目の例示的側面であり七番目の目的は、ユーザが容易にモードを移動できるようにハードウェアやソフトウェア要素を含むターミナルを提供することであり、前記モード移動の例としては、[1]電源が切れた状態から階層が定義した新規モードへの移動、[2]始動状態であるオフ状態から特定モードへの移動、[3]現在モードから新規モードへの移動、[4]特定モードからオフ状態への移動、[5]現在モードから電源が切れた状態への移動などがある。したがって、ユーザは、現在モードから新規モードに移動するために、映像ユニットを消して再び点ける作業を実行する必要がなかったり、または、認証作業を実行する必要がない。
前記七番目の目的の一番目の実施形態の場合、ターミナルは、モード移動ユーザサブ入力(UISWI)を含むユーザ入力を受信するように考案された1以上のモード移動用入力ユニットを含んでもよい。また、前記入力ユニットは、[1]映像ユニットに表示されるGUIなどの「ソフトボタン」や、または、[2]ターミナルの適切な部位に装着された「ハードボタン」などの形態で製作されてもよい。ターミナルは、多様な既存の入力ユニットを上述のハードボタンとして使用することができる。
前記一番目の実施形態の一番目の詳細な形態のターミナルは、ユーザがモード移動用入力ユニットに同一または相違したUISWIを提供するたびに、第1接近権限が付与された第1モードから(第1権限より広いか又は少ない)第2接近権限が付与された第2モードに容易に移動するようにでき、必要な場合、ターミナルはユーザに認証作業を要請することができる。この二番目の詳細な形態のターミナルは、ユーザがUISWI及びUITHENを提供するたびに、ユーザがモードを移動するようにできる。したがって、ターミナルがどんな構成によって駆動しようが、ユーザは映像ユニットをひとまず消した後に再び点ける必要なしに、モード移動用入力ユニットにUISWIのみを提供することにより、容易にモードを移動することができる。
上述のように、ユーザが接近権限が狭い第1モードから接近権限がさらに広い第2モードに移動する場合、ターミナルはユーザにUITHENを提供するように要請することができる。前記認証は、ユーザが第1モードにて作業を実行することで得た「結果物」からターミナルのメインシステムを保護するために有用であり得る。また、ターミナルは、ユーザが接近権限が広い第2モードから接近権限が狭い第1モードに移動する場合にもUITHENを要求することができる。ユーザが既に認証作業に成功して特定モードにてターミナルを駆動している時、前記ターミナルは、これ以上の認証作業なしにユーザが第1モードから第2モードに移動するようにできる。または、オフ状態のターミナルをオン状態に移動させるために、ユーザがターミナルに第1UITHENを既に提供した場合、ターミナルはユーザが第1UITHENとは相違した第2UITHENをターミナルに提供してこそ第1モードから第2モードに移動することができるようにできる。
前記七番目の目的の二番目の実施形態の場合、ターミナルはUISWIを含むユーザ入力を受信するように、特別に構成されたモード移動用入力ユニットを含んでもよい。ターミナルは、多数のモードを定義した特定階層を構築し、前記入力ユニットが適合したユーザ入力を受信する時にモードを移動することができる。または、ターミナルは、[1]階層に定義された多数のモードの順序に従って(一例として、順次的スイッチングの場合)、または、[2]相違したモードの間の「モード移動経路」(一例として、UISWIに従ってあるモードから隣接していない他のモードにも移動できる選択的スイッチングの場合)に従ってモードを移動することができる。このために、ターミナルは、上述の並列的階層、順次的階層または混合的階層を使用することができる。
一例として、ターミナルは、ユーザがUISWIを提供するたびに、階層に沿って現在モードから次のモードに移動することができる。ターミナルは、循環階層が定義した順序に沿って連続的に1モードずつ移動することができる。しかし、非循環階層の場合、ユーザが階層の左側端や右側端のモードに到達すれば、それぞれこれ以上下流方向や上流方向にモードを移動できないこともある。
前記七番目の目的の三番目の実施形態のターミナルは、UISWIを含むユーザ入力を受信するように割り当てられたモード移動用入力ユニットを含み、映像(または、通知)ユニットに階層に対する詳細情報を表示することができる。前記詳細情報の例としては、階層の構成や配置、選択的スイッチングを使用する階層が定義するモード移動経路などがある。ターミナルは、名前、アイコン、シンボルまたはテキストなどを用いて、[1]ユーザがターミナルを現在駆動中である現在モード、[2]ターミナルが移動しようとする新規モード、[3]現在(または、新規)モードにて駆動できるハードウェア要素またはソフトウェア要素、または、[4]ユーザが現在(または、新規)モードにて実行できる作業などを表示することができる。したがって、ユーザは、モード移動を確認することができ、自らが間違ったUISWIを提供した時、これに対する是正アクションを取ることができる。
ターミナルは、各モードと関連した前記詳細情報を映像ユニットに、または、前記ユニットの特定部位に表示することができる。または、ターミナルは、映像ユニットとは別個のユニットである通知ユニットを含むものの、前記通知ユニットは前記詳細情報を表示することにより、ユーザが現在モードまたは新規モードを容易に確認するように補助することもできる。上述のように、通知ユニットは、視覚的、聴覚的、または、触覚的通知信号をユーザに提供することができる。
通知ユニットはターミナルの多様な部分に装着される。一例として、ターミナルは、通知ユニットをメイン入力ユニットまたはモード移動用入力ユニットの周囲または近い部位に装着して、ユーザが現在モードまたは移動しようとする新規モードを容易に確認するようにできる。他の詳細な形態の場合、通知ユニットは、メイン入力ユニットまたはモード移動用入力ユニットと離れているが、ユーザが通知信号を容易に確認できる位置に装着されてもよい。通知ユニットが聴覚的または触覚的通知信号を生成する場合、ユーザが前記信号を容易に聞いたり感じたりすることができる場合、通知ユニットの正確な位置は、さほど重要ではないこともある。
前記七番目の目的の四番目の実施形態の場合、ターミナルは、ひとまず特定モードにて駆動し始めた後にユーザがモード移動ができるようにする。一例として、ユーザがターミナルをロックモードにて駆動すれば、階層が定義するモードの種類及び前記モードの配列に従って、ユーザは[1]相違したロックモード、[2]中級モード、または[3]解除モードに移動することができる。ユーザがターミナルを解除モードにて駆動すれば、[1]ユーザはさらに広い接近権限が付与された相違した解除モードに移動したり、[2]ターミナルが循環階層で駆動する場合、中級モードまたはロックモードに移動したり、または、[3]ターミナルが非循環階層で駆動する場合、これ以上のモード移動をしないこともある。
2−8.多様な適用事例
本明細書の八番目の例示的側面であり八番目の目的は、多様なモード移動と関連した特性を有することはもちろん、多様な作業実行の順序または配列に従って駆動できるデータ処理ターミナルを提供することである。一般的に、本明細書の多様なターミナルは、既存のスマートフォン、携帯電話、タブレットなどのように、ユーザが携帯できる形態で製作する。
前記八番目の目的の一番目の形態の場合、前記データ処理ターミナルは、本明細書で開示する多様な側面、実施形態、詳細な形態などにより製作されてもよい。
前記八番目の目的の二番目の形態の場合、既存のデータ処理機器のハードウェア要素またはソフトウェア要素を本明細書のデータ処理ターミナルの多様な側面、実施形態、詳細な形態などに基づいて変形することにより、前記既存の機器を本明細書のターミナルに変換することができる。したがって、本明細書のターミナルは、多様な既存のデータ処理機器やデータ管理機器を変形することにより製作することができ、前記既存の機器の例としては、[1]既存のデスクトップのデータプロセッサ、[2]前の[1]のプロセッサを含む既存の機器、[3]既存の携帯用データプロセッサ、[4]前の[3]のプロセッサを含む既存の機器、[5][5−1]データ格納作業、[5−2]データ編集や再配列作業、[5−3]データ格納作業、または、[5−4]データ削除や浄化作業などの多様なデータ処理作業を実行できる既存の機器などがある。したがって、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、本段落の多様な既存の機器と同一または類似の形、大きさ、または、デザインなどを有するように製作することができる。
前記八番目の目的の三番目の形態の場合、モード移動と関連して本明細書で説明した多様な特性は、[1]デスクトップコンピュータ、[2]ラップトップコンピュータ、[3]モバイルパッド、または、[4][4−1]自動車や、[4−2]ロボットなどの他の電気機器に装着され、上の段落の多様なデータ処理作業を実行できる既存のコンピュータに適用されてもよい。したがって、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、前記既存コンピュータと同一または類似の形、大きさ、または、デザインを有するように製作することができる。
前記八番目の目的の四番目の形態の場合、モード移動と関連して本明細書で説明した多様な特性は、多様な既存の無線通信機器に適用されてもよい。したがって、本明細書のデータ処理ターミナルは、既存の[1]スマートフォン、[2]モバイルフォン、[3]モバイルパッド、[4]携帯情報端末(personal digital assistant)、[5]ウェブパッド、[6]その他の無線通信機器、または、[7]その他のデータ処理機器などの既存の無線通信機器に適用されてもよい。その結果、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、既存の無線通信機器と同一または類似の形、大きさ、または、デザインなどを有するように製作することができる。
前記八番目の目的の五番目の形態の場合、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、モノのインターネット、ビッグデータまたは人工知能などと関連した多様な既存の特性を有してもよい。これに対する一番目の詳細な形態の場合、データ処理ターミナルは、モノのインターネットに連結され得る、または、前記モノのインターネットに連結された既存の電気機器と連結され得る1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を含んでもよい。したがって、前記ターミナルは、モノのインターネットの作動を操作したり前記電気機器の作動を操作したりすることもできる。または、ターミナルは、モノのインターネットに属する電気機器と連結した後、モード移動作業を実行して前記電気機器を操作することができる。これとは反対に、モノのインターネットに属する電気機器はターミナルと連結し、[1]前記電気機器が特定作業を開始したり終了したりする時、または、[2]前記電気機器が特定の事件(一例として、火災、非常状況、他の事件など)などを感知することにより、ターミナルを新規モードに移動するようにできる。ターミナルは、既存のモノのインターネットに現在適用されている多様な適用事例と関連したモノのインターネットの特性を用いることもできる。
これに対する二番目の詳細な形態の場合、データ処理ターミナルは、ビッグデータ保管場所と連結できるハードウェア要素やソフトウェア要素を含み、前記保管場所にデータを格納したり前記保管場所からデータを回収したりすることもできる。または、ターミナルは、ビッグデータを分析できる既存のアルゴリズムや既存のコンピュータコードを含むことにより、ビッグデータをターミナルの多様な作業と関連して使用することができる。一例として、ターミナルは、ビッグデータ分析による特定の結果を条件としてモードを移動したり、または、ターミナルは、前記モード移動に基づいてビッグデータ保管場所に格納されたデータを操作することができる。
これに対する三番目の詳細な形態の場合、データ処理ターミナルは、既存の人工知能などの多様な既存の知能型エージェントを装着したり前記機能型エージェントと協力できる1以上のハードウェアまたはソフトウェア要素を含むことにより、ターミナルの使用用途、ターミナルの使用方法、ユーザ選好度、ユーザ習性または前記エージェントの環境などを分析し、これを根拠にユーザやターミナルを補助することができる。したがって、前記知能型エージェントは、既存の人工知能が遂行するように前記ターミナルに推理力、知識、計画性または自然語処理能力などを提供することができる。
一例として、ターミナルは、既存の知能型エージェントを多様な目的で用いることができ、前記目的の例としては、ターミナルのハードウェア要素やソフトウェア要素制御、メインシステムやロックシステムの自己診断、前記システムの欠点発見時にこの補修、または、ロックシステムとメインシステムとの間の物理的または作業実行上の隔離に対する診断などがある。また、ターミナルは、既存の知能型エージェントを用いて多様な方法でユーザを補助することができ、前記方法の例としては、[1]ユーザが実行する多様な作業の記録及び分析、[2]ユーザが遂行した多様な機能の記録及び分析、[3]ユーザがターミナルを駆動した多様なモードの順序の記録及び分析などがある。これに基づいて既存の知能型エージェントは、ユーザにどんな作業を実行するのか、どんな機能を遂行するのか、ユーザが現在モードに留まるべきか、または、どんな新規モードに移動すべきかについて提案することができる。
ターミナルは、知能型エージェントの地図に従ってモード移動作業を実行することができる。一例として、知能型エージェントはユーザアクションに基づいてターミナルを現在モードから新規モードに移動するようにすること(または、移動させること)ができ、このようなユーザアクションの例としては、[1]ユーザがロック(または、解除)モードにてロック(または、解除)作業を実行することで得た結果によるとモード移動が有利な場合、[2]ユーザ統計によるとユーザが特定時点や特定状況でモード移動を選好する傾向がある場合、または、[3]ユーザ選好事項によればモード移動をしなければならない場合などである。他の例の場合、知能型エージェントは外部環境や外部事件に基づいてターミナルを現在モードで新規モードに移動するようにすること(または、移動させること)もでき、前記環境や事件の例としては、[1]非常状況または特定の事件が発生した場合、[2]非常状況や特定の事件が発生する可能性が特定の限界点を凌駕した場合、[3]特定の約束時点が近づく場合、または、[4]特定の電話、メッセージまたは電子メールを受信した時などである。ターミナルは、既存の知能型エージェントが現在使用されている多様な適用事例と関連した知能型エージェントの特性を用いることができる。
また、前記八番目の目的の六番目の例の場合、ユーザは上述及び後述で説明する多様なターミナルの多様な特性を携帯用として製作される多様なデータ処理ターミナルに適用できることはもちろん、非携帯用として製作される多様なデータ処理ターミナル(または、装置)に適用することができる。一例として、既存のデスクトップコンピュータやその他の既存のデータ処理機器と類似の非携帯用データ処理ターミナルに上述及び後述の多様な特性を適用することにより、前記非携帯用ターミナルのセキュリティ、完全性及び前記ターミナルに格納された個人情報の保護などを向上させることができる。他の詳細な形態の場合、本明細書のデータ処理ターミナルに対する上述及び後述の特性を多様な運送車両やドローンなどに適用することができ、前記運送車両の例としては、自動車、汽車、バイク、自転車、飛行機、ヘリコプタなどがある。したがって、ターミナルは、前記車両やドローンの多様な作業を保護することができ、これと同時に権限がないユーザが前記車両やドローンを好ましくない用途で使用できないように防止することができる。
2−9.多様なユーザ
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する九番目の例示的側面であり九番目の目的は、特定階層に多数のモードを定義した後に各モードに特定の接近権限を付与し、前記階層及びモードをターミナルに適用し、単一または多数のユーザが単一のターミナルを多数のモードにて駆動できるようにすることである。このために、ターミナルは、前記階層が定義する各モードにて駆動できる多数のシステムを含む。したがって、前記ターミナルは、単一または多数のユーザに2以上の相違したモードにて2以上の相違したシステムを使用することができる融通性を提供できる。
前記九番目の目的の一番目の実施形態の場合、多数の認証されたユーザが単一のターミナルを使用し、このために、ターミナルは、多数のユーザが単一または多数の階層に従ってターミナルを駆動するようにできる。ターミナルは、全てのユーザに、[1]同一の単一または多数のモードを定義したり、[2]相違したユーザに相違したモードを定義したり、または、[3]前の[1]と[2]の混合で多数のモードを定義することができる。
したがって、ターミナルは、各ユーザに同一または相違した数のロック(または、解除)モードを提供したり、または、各モードにてターミナルを駆動する各ユーザに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することができる。
一例として、ターミナルは、単一のロックモード(MDLK)及び三つの解除モード(MDUL1、MDUL2及びMDUL3)を定義する階層にて駆動するものの、第1ユーザは、単一のロックモード(MDLK)と単一の解除モード(MDUL1)にてターミナルを駆動するが、第2ユーザは、同一のロックモード(MDLK)と二つの相違した解除モード(MDUL2及びMDUL3)にてターミナルを駆動することができる。他の例として、ターミナルは、1以上のロックシステムと1以上のメインシステムを含み、各ユーザは各解除(または、ロック)モードにて同一のメイン(または、ロック)システムを駆動したり、相違したメイン(または、ロック)システムを駆動することができる。また、他の例の場合、ターミナルは、多数の認証されたユーザそれぞれに多様な接近権限を付与し、これにより、ターミナルは、第1ユーザにユーザ認証作業を実行しないまま他のモードに移動できる接近権限を付与する反面、第103ユーザは自身にのみ付与された第1モード及び第2モードのみ接近できるものの、これ以外の(他のユーザの)モードは接近できないようにすることができる。
したがって、各ユーザは、相違した接近権限で単一のターミナルを駆動することができ、その結果、[1]各ユーザは、階層が定義した同一のモードに相違したモード移動権限で接近したり、[2]各ユーザは、相違した階層が定義したモードに接近することができる。したがって、第1ユーザは、第1階層が定義する如何なるモードにも移動できるが、第2ユーザのための第2階層の如何なるモードにも移動できないこともある。したがって、各ユーザはターミナルのメインシステムのハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できる相違した接近権限を有してもよい。すなわち、各ユーザは、[1]単一または多数のロックモードにて同一または相違したロックシステムを駆動したり、[2]単一または多数の解除モードにて同一または相違したメインシステムを駆動したり、または、[3]1以上のモードにて同一または相違したハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動することができる。したがって、特定階層に定義されたモードの数が、同一のターミナルを駆動できる認証されたユーザの数と同一な必要はない。
前記九番目の目的の二番目の実施形態の場合、ターミナルは、単一のユーザのみが駆動し、ユーザは単一の階層が定義する多数のモードにてターミナルを駆動することができる。したがって、ユーザは、ロックモードと解除モードはもちろん、必要な場合、任意の数の中級モードにて前記ターミナルを駆動することができる。一例として、階層が単一のロックモード(MDLK)と三つの同一の、類似のまたは相違した解除モード(MDUL1、MDUL2及びMDUL3)を定義すれば、ユーザはMDUL1を一般的な用途で、MDUL2は家族関係の用途で、MDUL3は個人的な用途で使用することができる。
特定階層が多数のロック(または、解除)モードを定義する場合、ターミナルは、ユーザの要求または外部状況に従って各ロック(または、解除)モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することもできる。前記外部状況の例としては、[1]第1モードでは特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素の駆動を制限するが、第2モードでは前記要素の駆動を許諾した状況、[2]第1モードでは特定ハードウェアまたはソフトウェア要素の一部分または特定のオプションを使用できないようにするが、第2モードでは前記使用を許諾した状況、または、[3]第1モードではメモリユニットに格納されたデータに接近できないようにするが、第2モードでは前記接近を許諾した状況などがある。この場合、ターミナルは、MDUL1及びMDUL2よりMDUL3にさらに広い接近権限を付与することができる。または、ユーザが偏頗的にMDUL1を事業用途で使用する反面、MDUL3では最小限の機能(すなわち、ワードプロセッサ、フォトショップまたはギャラリー)のみを必要とする場合、ターミナルはMDUL3よりMDUL1にさらに広い接近権限を付与することができる。
前記二番目の実施形態のターミナルはロックシステムとメインシステムを含んでもよく、ロックモードではロックシステムを駆動する一方、解除モードではメインシステムを駆動する。または、ターミナルは、ロックモードではロックシステムで駆動するが、解除モードではメインシステムで駆動する単一のシステムのみを含んでもよい。または、ターミナルは、多数のシステムを含むものの、ユーザは、[1]ロックモードではロックシステムを、解除モードではメインシステムを駆動したり、または、[2]MDLK1では第1ロックシステムを駆動し、MDLK2では第2ロックシステムを駆動し、MDUL1及びMDUL2ではメインシステムを駆動することもできる。すなわち、特定階層が定義するモードの正確な数は、ターミナルが含むシステム(すなわち、ロックシステム、メインシステムなど)の全体数と必ずしも同一な必要はない。
ターミナルは、ユーザをして2以上のモードにて同じハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できるようにするが、それぞれのモードにて特定の制限を加えることができる。前記制限の例としては、[1]第2モードではメモリユニットの特定のデータセクタに接近するように許諾するが、第1モードではこれを禁止する制限、または、[2]第2モードではソフトウェア要素駆動時に特定のオプションを使用するように許諾するが、第1モードではこれを禁止する制限などがある。ターミナルは、単一のロックシステムと単一のメインシステムを含んだり、または、多数のロックシステムと多数のメインシステムを含んでもよく、後者の場合、ユーザは相違した解除(または、ロック)モードにて相違したメイン(または、ロック)システムを駆動することができる。したがって、単一のユーザは、ロックモードではロックシステムを駆動し、1以上の解除モードではメインシステムを駆動するなど多数のモードを使用することができる。この時、ターミナルは、各モードにてユーザが相違した接近権限で、[1]特定のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動したり、[2]前記要素の特定の部位を駆動したり、または、[3]前記要素と関連した特定のオプションを使用するようにできる。
前記九番目の目的の三番目の実施形態の場合、本明細書の多様なターミナルは、駆動中には既存の機器と作業実行上結合して使用することができ、駆動後に前記機器から作業実行上分離することができる。特に、ユーザは、自らのターミナルを前記機器に結合した後にターミナルを操作することにより、前記既存の機器を操作することができる。すなわち、ユーザは、[1]自らのターミナルを前記機器に物理的に結合し、前記ターミナルを一種の携帯用制御コンソール(console)として利用し、既存の機器の多様な作業を操作したり、または、[2]ターミナルと既存の機器を物理的に結合しなくても、前記ターミナルを既存の機器の多様な作業を操作できる携帯用遠隔調節器として使用することができる。一般的に、ターミナルは、既存の機器と有線または無線で交信することができる。
したがって、前記三番目の実施形態の一番目の詳細な形態において、本明細書のデータ処理ターミナルの多様な特性は、既存の[1]携帯用または移動式データ処理機器、[2]非携帯用データ処理機器、または、[3]非移動式データ処理機器などに適用されてもよく、上述の既存のデータ処理機器は既存の車両(一例として、自動車、汽車、バイク、自転車、汽車、飛行機、ヘリコプタなど)に含まれた機器、既存のドローンなどであってもよい。したがって、ターミナルは、前記車両やドローンを駆動する時にセキュリティを強化することができ、同時に認証を受けていないユーザが前記車両、ドローンなどを好ましくない目的で使用できないように防止することができる。
2−10.ユーザの便宜
本明細書のデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法に対する十番目の例示的側面であり十番目の目的は、ユーザに、強化されたセキュリティ、向上した完全性、強化された個人情報の保護を提供するターミナルを提供することである。
前記十番目の目的の一番目の実施形態の場合、ターミナルは、ユーザに多数のモードを定義する多様な階層を提供し、各モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することができる。ターミナルはモード移動に対応してロック(または、解除)モードにて多様なロック(または、解除)作業を実行することで得た前記「結果物」の全部または一部を多様な削除時点に削除することができる。ターミナルは少ない接近権限が付与されたモードからさらに広い(類似の、または、重ならない)接近権限が付与されたモードに移動する時、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
したがって、以前のモードが新規モードに比べて狭い(または、広い)接近権限のみが付与されたかどうかと関係なく、新規モードにて駆動するターミナルは以前のモードで得た「結果物」にダウンロードされたり浸透した悪性プログラムの潜在的威嚇から保護され得る。このように、ユーザは、各モードを階層の残りのモードと全的または部分的に隔離することにより、悪性プログラムによる潜在的汚染や損傷に対する懸念なしに、前記階層が定義する各モードにて容易にターミナルを駆動することができる。その結果、ユーザは高いセキュリティ、向上した完全性、及び強化された個人情報のような恩恵を得ることができる。
前記十番目の目的の二番目の実施形態の場合、ターミナルは、ユーザをして1以上のロック(または、中級)モードはもちろん、1以上の解除モードを定義する階層を容易に構築するようにできる。また、ターミナルは、ユーザの必要に応じてそれぞれのモードに特定の接近権限を付与し、これを介して、あるユーザには、メインシステムの接近可能ハードウェア要素やソフトウェア要素のうち全部でない一部のみ駆動するようにする一方、他のユーザには、メインシステムの(ほぼ)全ての接近可能ハードウェア要素及びソフトウェア要素を駆動するようにできる。
上述のように、多数のユーザは、[1]単一のターミナルを共有したり、または、[2]単一のネットワークにてそれぞれの環境を有するように連結された多数のターミナルを共有し、ネットワークのハードウェア要素またはソフトウェア要素を共有することができる。また、ターミナルは、「結果物」の全部または一部を削除することもできる。したがって、各ユーザは自分だけのモードに格納された自らの活動内容がミスで他のユーザに露出する心配なしに、また、自分だけのモードにて遂行した活動によってネットワークが汚染されたり破壊される心配なしに、前記ターミナルを効率的に使用することができる。
前記十番目の目的の三番目の実施形態の場合、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を実行し、ユーザが特定階層が定義した多数のモード間で容易に移動するように許容したり、あるモードから他のモードに移動するようにできる。ユーザやターミナルは、多数のモードを定義する階層を構築する時、特定のロック(または、中級)モードにてターミナルを駆動し始めるユーザまたは特定のロック(または、中級)モードから他のモードに移動しようとするユーザは、前記階層の解除モードに移動できないように前記階層を構築したり、または、メインシステムの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できないように前記階層を構築することもできる。このために、ターミナルは、後述の[図2]のパネル(C)及び(D)で例示した「トラップモード」を含む「経路特定階層」を構築することができる。ターミナルは、大切なメインシステムが侵入者によって汚染されたり、損傷されたり、壊れないように防止できる追加の安全保障装置として前記構成を容易に活用することができる。なぜならば、ターミナルは、所定のモードにて駆動を開始しないユーザ(すなわち、侵入者)は、メインシステムの特定のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できないように防止することができるためだ。
上述のように、本明細書の多様なターミナルは、ユーザまたは非認証ユーザがロック作業を実行する間、ターミナルに浸透した後、ユーザがロックモードから解除モードに移動する時にメインシステムに侵入することもできる悪性ウイルスによるメインシステムの汚染、損傷または故障を防止することができる。このために、ターミナルは、ロックモードからこれよりさらに広い接近権限が付与された解除(または、他の)モードに移動する前、ロック(または、中級)モードにてロック(または中級)作業を実行して得た「結果物」に対して削除(または、部分削除)作業を実行できる安全保障装置を提供することができる。その結果、本明細書の多様なターミナルは、ユーザがロック(または、中級)モードにてミスで接近した怪しいウェブサイトまたは用心深さなしにダウンロードした汚染されたファイルなどによるハッキングを効率的に防止することができる。
上述のように本明細書の多様なターミナルは、メインメモリユニットに格納されたユーザの個人情報及びロックモード、中級モードまたは解除モードにてユーザが活動した内訳を効率的に保存することができる。特に、前記階層を注意深く構築することにより、ターミナルは非認証ユーザがメインメモリユニットのデータを回収したり、または、メインメモリユニットに汚染されたデータを記入できないように防止することができる。また、前記ターミナルのユーザは、ロックまたは中級モードのように保護しきれないモードにてユーザが遂行した活動に対する内訳を非認証ユーザが確保できないように防ぐことができる。
前記十番目の目的の四番目の実施形態の場合、ターミナルは、強化されたセキュリティ、向上した完全性と高まった個人情報の保護の環境で多様な車両やドローンを使用するようにできる。一例として、ユーザが共有車両を使う場合、ユーザは自らのターミナルを車両のポートに挿入したり、または、無線で自らのターミナルを車両と同期化するなどの方法で車両に連結し、必要に応じて前記車両を駆動することができる。この時、ターミナルは、他のユーザによって前記車両に既に浸透している悪性ウイルスやコードからメインシステムを保護することができ、前記削除(または、部分削除)作業を実行して他人がユーザの運転記録やユーザのデータを確保できないようにすることもできる。
前記利点は、作業実行上ユーザが有無線に連結できる共有電気機器にも適用されてもよい。前記利点は、ユーザが自らのターミナルを他人と共有する環境において作業実行上有無線に連結する場合にも適用されてもよく、前記環境の例としては、[1]共有インターネット網や[2]第三者のインターネット網などがある。この時、ユーザがターミナルをロック(または、中級)モードにて駆動し、自らのターミナルのメインシステムを部分的にまたは完全に隔離し、また、第三者が自らのターミナルのメインシステムに接近したりメインシステムを駆動できないように防止する限り、ユーザは、セキュリティ、完全性及び個人情報を保護することができる。
2−11.既存のデータ処理機器の改良及び向上
本明細書の多様なデータ処理ターミナル、前記ターミナルの多様なユニット、ハードウェア要素、ソフトウェア要素などは、多様な既存文献が開示する相違したモードでも駆動されてもよい。前記既存文献の例としては、米国アップル社が保有している米国登録特許第8,782,775号として、特に、[図3]、[図5]、コラム7の27〜39行、コラム8の15行からコラム9の17行などを参考にすることができる。前記既存文献の他の例は、米国マイクロソフト社が保有した米国出願特許第2012/0009896号として、特に、[図3A]、[図3B]、[図4A]及び[図4B]、段落70〜72及び段落75〜76などを参考にすることができる。前記既存文献に対する他の例は、アップル社が保有している米国登録特許第8,943,580号として、特に、[図3]及び[図5C]、コラム7の27〜39行、コラム8の15行からコラム9の17行などを参考にすることができる。
しかし、本明細書の多様なターミナルは、前記既存文献が開示した接近権限とは相違した接近権限を、前記既存文献が開示する多様な作業モードに付与することができる。また、本明細書の多様なターミナルは、前記既存文献が開示するモードを前記文献が開示したところとは相違した階層に含めることができる。また、本明細書の多様なターミナルは、本明細書にて説明したモードと前記文献が開示するモードを混合して使用することができる。
3.付加的目的
本明細書は、多数のモードそれぞれで駆動する多様なデータ処理ターミナルに関するものとして、本明細書のターミナルは、ロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)システムを駆動して多様なロック(または、中級)作業を実行して得られ、ロック(または、中級)モードにて駆動するロック(または、中級)システムに格納されたり、残留する「結果物」の全部や一部を削除することができる。したがって、ユーザがロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)システムでロック(または、中級)作業を実行し、信頼性の低いウェブサイトをアクセスしたり、疑わしいリンクにアクセスしたりまたは悪性ウイルスに感染したファイルやコンテンツをダウンロードしても、ターミナルは前記「結果物」の全体(または、特定)部分を多様な削除時点に削除することができる。したがって、ターミナルが解除モードに移動しても、悪性ウイルスは既に削除された後であるため、悪性ウイルスがターミナルのメインシステムに悪影響を及ぼすことはない。
上述の削除または部分削除以外にも、本明細書の多様なターミナルは、メイン(または、ロック)システムをロック(または、メイン)システムから完全にまたは部分的に、物理的にまたは作業実行上隔離させることができる。その結果、悪性ウイルスがロックシステムに成功裏に浸透したとしても、前記物理的隔離または作業実行上の隔離によって前記ウイルスはメインシステムには浸透できなくなる。
したがって、本明細書のターミナルは、疑わしいウェブサイトや、潜在的に害になり得るダウンロードしたコンテンツや、前記コンテンツ、リンクなどに含まれたウイルスなどから自らを保護することができる。これと同時に、本明細書のターミナルは、ユーザがロックモードなどと同じ制限的モードにおける自らの活動によるターミナルの汚染や被害を心配しないまま、あるモードから他のモードに継ぎ目なしに移動するようにできる。
したがって、本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、解除モードとロックモードにて駆動し、映像ユニットを含み、解除モードにて作動すると同時に前記映像ユニットを駆動するメインシステムを含んでもよい。ターミナルは、ロックモードにて映像ユニットにデータを表示できるロックビューアも含む。前記目的の一番目の実施形態の場合、ロックモードにて駆動中であるターミナルは、解除モードに移動する(直)前、前記移動と同時、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、結果物の少なくとも一部を削除することができ、その結果、ターミナルは、「結果物」の前記一部がメインシステムに及ぼす影響を全面的にまたは部分的に防止することができる。前記目的の二番目の実施形態のターミナルは、ロックビューアを含み、ロックモードにて物理的または作業実行上、ロックビューアをメインシステムから物理的にまたは作業上全的または部分的に隔離することができる。したがって、ターミナルは、「結果物」及びロックビューアがメインシステムに及ぼし得る悪影響を防止することができる。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、解除モードとロックモードにて駆動し、多数のハードウェア要素またはソフトウェア要素を含んでもよい。ターミナルは、映像ユニット、メインシステム、ロックシステムなどを含んでもよい。また、前記メインシステムは、解除モードにて映像ユニットを駆動すると同時に、前記要素を駆動して多様な作業を実行することができる。反面、ロックシステムはロックビューアを含み、映像ユニットとロックビューアとを駆動することにより、ロックビューアがロックモードにて映像ユニットにデータを表示するようにできる。また、ロックモードにて駆動中であるターミナルは、ロックモードから解除モードに移動する(直)前、前記移動と同時に、(直)後、または、前記移動後一定時間以内にロックシステムに残留する「結果物」の少なくとも一部を削除することができる。前記目的の一番目の実施形態のターミナルは、「結果物」の一部がメインシステムを汚染させたり悪影響を及ぼさないように、全的または部分的に防止することができる。前記目的の二番目の実施形態のターミナルは、ロックシステムを含み、ロックシステムを物理的または作業実行上メインシステムから全的または部分的に隔離し、ロックモードにてロックシステムがメインシステムに接近できないように、全的または部分的に防止することができる。したがって、ターミナルは、ロックシステムまたは「結果物」がメインシステムに影響を及ぼさないようにできる。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、映像ユニット及びメインメモリユニットを含み、解除及びロックモードにて作動し、ユーザが解除モードにてメインメモリユニットに1番のデータを格納したり、メインメモリユニットから1番のデータを回収するようにできる。前記目的の一番目の実施形態のターミナルは、ロックモードにて2番のデータを受信し、2番のデータを映像ユニットに表示できる1以上のロックビューアを含んでもよい。前記目的の二番目の実施形態のターミナルは、ロックモードにてロックビューアがメインメモリユニットから1番のデータを回収したり、メインメモリユニットに2番のデータを格納できないように、全的または部分的に防止することができる。ロックモードにて駆動中であるターミナルは、解除モードに移動する(直)前、(直)後、同時、または、前記移動後一定時間以内に、2番のデータの少なくとも一部を削除することができる。したがって、ターミナルは、前記削除されたデータからメインメモリユニットを全的にまたは部分的に保護することができる。前記目的の三番目の実施形態のターミナルは、ロックビューアを含むものの、前記ロックビューアをメインメモリユニットから全的にまたは部分的に、物理的にまたは作業実行上隔離することができる。したがって、ターミナルは、メインメモリユニットをロックビューアまたは2番のデータから保護することができる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、多数のハードウェア要素やソフトウェア要素を含み、1番のモードと2番のモードにて作動し、ユーザをして1番のモード及び2番のモードにてそれぞれ1番の数及び2番の数の要素を駆動するようにする。ターミナルは2番のモードにてデータを表示できるファイルビューアアプリも含む。前記目的の一番目の実施形態のターミナルは、2番のモードにて1番のモードに移動する(直)前、前記移動と同時、前記移動(直)後、または、前記移動後一定時間以内に前記データの少なくとも一部分を削除することができる。したがって、ターミナルは、ユーザが2番のモードにて前記データを映像ユニットに表示するように許容するが、1番または2番のモードにて前記削除されたデータによる前記要素の汚染や悪影響などを防止することができる。前記目的の二番目の実施形態のターミナルは、ファイルビューアアプリを含み、前記アプリを前記要素から物理的または作業実行上全的にまたは部分的に隔離することができる。したがって、ターミナルは、前記要素をファイルビューアアプリまたは1番や2番のモードのデータから保護することができる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、多数のハードウェア要素やソフトウェア要素を含み、解除モードとロックモードにて作動する。ターミナルは映像ユニットとメインシステムを含み、後者は前記要素を駆動し、解除モードにて多数の作業を実行し、解除モードにて前記作業による「結果物」を映像ユニットに表示する。ターミナルはロックシステムも含み、前記ロックシステムはロックビューア及びロックメモリユニットを含む。ターミナルは、ロックモードにてロックビューアとロックメモリユニットを駆動し、映像ユニットに「結果物」を表示することはもちろん、ロックビューアがロックモードにて「結果物」の少なくとも一部をロックメモリユニットに格納するようにできる。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、ロックモードにて作動するロックシステムを含み、ロックモードから解除モードに移動する(直)前、前記移動と同時に、前記移動(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、ロックシステムに残留する「結果物」を削除することができる。したがって、ターミナルは、ロックシステムや前記削除された「結果物」がロックモードまたは解除モードにてメインシステムに悪影響を及ぼさないように防止することができる。前記目的の一実施形態のターミナルは、その内部に前記ロックシステムを含むが、ロックシステムをメインシステムから物理的にまたは作業実行上全的にまたは部分的に隔離させることができる。これにより、ターミナルは、ロックモードにて前記要素に対するロックシステムの接近を全的にまたは部分的に防止することができ、したがって、ロックシステムと「結果物」による悪影響から前記要素を保護することができる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、多数のハードウェア要素やソフトウェア要素を含み、1番及び2番のモードにて駆動し、ユーザは2番のモードより1番のモードにてより多くの数の前記要素に接近できるようにする。また、ターミナルは、2番のモードにて「結果物」を表示するファイルビューアアプリと2番のモードにて「結果物」を格納する2番のメモリユニットも含む。前記目的の一番目の実施形態の場合、2番のモードにて駆動するターミナルは、1番のモードに移動する(直)前、前記移動と同時、前記移動(直)後や前記移動後一定時間以内に、2番のメモリユニットに格納された「結果物」の少なくとも一部を削除することにより、ユーザが2番のモードにて映像ユニットに表示された「結果物」を見たり回収したりするようにするが、1番または2番のモードにて「結果物」のうち削除された一部から前記要素を部分的または全的に保護することができる。前記目的の二番目の実施形態のターミナルは、ロックシステムをその内部に含むものの、ロックシステムのファイルビューアアプリまたは2番のメモリユニットを物理的または作業実行上前記要素から全的または部分的に隔離することができる。これにより、ターミナルは、2番のモードにてファイルビューアアプリや2番のメモリユニットが前記要素に接近できないように全的または部分的に防止することができる。その結果、ターミナルは、ファイルビューアアプリ、2番のメモリユニットまたは「結果物」が及ぼし得る悪影響から前記要素を保護することができる。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、解除モードやロックモードそれぞれで駆動し、映像ユニットを含み、ユーザがターミナルの汚染、損傷または性能低下に対する心配なしにロックモードにて自らが所望する作業を全て実行しながらも、外部ソースから自らが所望するほどの結果をダウンロードし、前記結果をロックモードにて格納するようにできる。前記ターミナルは、解除モードにて駆動するメインシステムとロックモードにて駆動するロックシステムを含み、メインシステムは、解除モードにてユーザがハードウェア要素またはソフトウェア要素のうちの少なくとも半分以上を接近するように許諾する反面、ロックシステムは、ロックモードにてユーザが前記要素のうちの少なくとも半分以上を接近しないようにすることができる。前記ターミナルは、ロックモードにて解除モードに移動する(直)前、前記移動と同時、前記移動(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、「結果物」の全部または少なくとも一部分を削除することができる。したがって、ターミナルは、ロックモードまたは解除モードにて削除された「結果物」がメインシステムに及ぼす悪影響を完全にまたは部分的に防止することができる。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、ロックモードにて駆動するロックシステム、解除モードにて駆動するメインシステム及び映像ユニットを含み、メインシステム及びロックシステムはそれぞれ解除モードとロックモードにて映像ユニットを駆動する。前記ターミナルは、ユーザが提供するモード移動(ユーザ)サブ入力を取得できるモード移動用入力ユニットを含む。また、解除モードにあるターミナルは、前記モード移動サブ入力に対応してモード移動作業(すなわち、前記モード移動サブ入力に相応するモードを確認する作業)を実行することにより、ロックモードに移動することができる。すなわち、ユーザは、[1]ロックモードで進めるために、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[2]ロックモードに移動するために、ユーザに別途の追加(ユーザ)サブ入力を提供するように要求する必要しに、または、[3]モード移動作業を実行し、ロックモードに移動する前に別途の作業を実行する必要なしに、ロックモードに移動することができる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、映像ユニットと多数のハードウェア要素及びソフトウェア要素を含み、1番のモードと2番のモードにて駆動し、ユーザは2番のモードより1番のモードにてより多くの数の前記要素を駆動するようにする。ターミナルは、ユーザから1以上のモード移動(ユーザ)サブ入力を取得できるモード移動用入力ユニットを含み、1番のモードにて駆動されるターミナルは、前記サブ入力に対応してモード移動作業を実行することにより、2番のモードに移動することができる。この時、ユーザは、[1]2番のモードで進めるために、映像ユニットを消した後に再び点ける必要がなかったり、[2]2番のモードに移動するために、別途の追加(ユーザ)サブ入力を提供する必要がなかったり、または、[3]モード移動作業を実行した後、しかし、2番のモードに移動する前に別途の作業を実行する必要がなくなる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、多数のハードウェア要素及びソフトウェア要素を含み、1番のモードと2番のモードにて駆動し、ユーザが1番のモードでは1番の数の要素を駆動するが、2番のモードでは2番の数の要素を駆動するようにする。ターミナルは、ユーザからモード移動(ユーザ)サブ入力を取得できるモード移動用入力ユニットを含み、前記サブ入力に対応して1番または2番のモードのうちの一つである現在モードから1番または2番のモードのうちの残りである新規モードに移動するモード移動作業を実行する。したがって、前記ターミナルは、ユーザがモード移動(ユーザ)サブ入力を一つずつ順番に提供することにより、1番のモードまたは2番のモードに交互に移動することになる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、多数のハードウェア要素及びソフトウェア要素を含み、モードA、B及びCにて駆動し、それぞれのモードにて1番の数、2番の数及び3番の数の前記要素を駆動するようにする。ターミナルは、ユーザからモード移動(ユーザ)サブ入力を取得できるモード移動用入力ユニットを含み、ターミナルは、前記モード移動(ユーザ)サブ入力に対応してモード移動作業を実行し、モードA,B及びCのうちの一つである現在モードから残りのうちの一つである新規モードに移動する。したがって、モード移動用入力ユニットが多数のモード移動サブ入力を一つずつ順番に受信すれば、ターミナルは一番目のサブ入力に対応してモードA、B及びCのうち一番目のモードからモードA、B及びCのうち二番目のモードに移動し、その後、二番目のサブ入力に対応して前記二番目のモードからモードA、B及びCのうち三番目のモードに移動し、その後、三番目のサブ入力に対応して前記三番目のモードから前記一番目のモードに移動する。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、解除モードとロックモードにて駆動し、映像ユニットを含み、解除モードにて前記映像ユニットを駆動できるメインシステムを含む。また、前記ターミナルのために脱着機器とロックビューアを含む外部機器を提供し、脱着機器はターミナルの1以上の部位と脱着が可能なように結合することができ、ロックビューアは「結果物」を映像ユニットに表示できるものの、前記「結果物」は、[1]脱着機器内部に位置したり、[2]ユーザがロックモードにて接近する外部ソースが提供したり、または、[3]ターミナルがロックモードにてその他方法で取得することができる。脱着機器やメインシステムは、ロックモードにて映像ユニットに「結果物」を表示するために、ロックビューアを駆動することができる。また、ターミナルは、ロックモードにて解除モードに移動する(直)前、前記移動と同時に、前記移動(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、「結果物」の全部や一部を削除することができる。したがって、ターミナルは前記脱着機器が及ぼし得る悪影響を防止することができる。
本明細書の他の例示的目的の場合、データ処理ターミナルは、1番のモードと2番のモードにて駆動し、多数のハードウェア要素及びソフトウェア要素を含み、ユーザは、1番のモードにて1番の数の前記要素を駆動する反面、2番のモードでは1番の数より少ない2番の数の前記要素を駆動することができるようにする。また、ターミナルのために、脱着機器とファイルビューアアプリを含む外部機器を提供することができ、前記脱着機器は、ターミナルと脱着が可能なように結合することができる。反面、前記ファイルビューアアプリは「結果物」を映像ユニットに表示できるものの、前記「結果物」は、[1]脱着機器の内部に位置したり、[2]1番や2番のモードにてターミナル(一例として、ハードウェア要素またはソフトウェア要素)が提供したり、[3]2番のモードにてユーザが接近する外部ソースが提供したり、または、[4]ターミナルが1番または2番のモードにて取得できたり脱着機器が2番のモードで取得することができる。脱着機器またはターミナルは、2番のモードにて1番のモードに移動する(直)前、前記移動と同時に、前記移動(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、前記「結果物」の全部や一部を削除することができる。したがって、ターミナルは、ユーザが2番のモードにて脱着機器に格納されている「結果物」に接近したり回収したりするようにでき、「結果物」の削除された部分から前記要素を完全にまたは部分的に保護することができる。または、脱着機器またはターミナルは、オプションでターミナルが1番のモードから2番のモードに移動する(直)前、前記移動と同時に、前記移動(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、上述の「結果物」とは相違した結果の全部や一部を削除することができ、前記結果は、[1]前記ハードウェア要素に位置したり、[2]1番のモードにてユーザが接近する他の外部ソースが提供したり、[3]1番や2番のモードにてハードウェア要素またはソフトウェア要素が提供したりすることができる。これを介してターミナルは、ユーザをして自らが1番のモードにて遂行した活動の内訳を全部または一部削除するようにできる。
本明細書の他の例示的目的では、ユーザが外部ソースから得た信頼できない「結果物」からデータ処理ターミナルを保護する方法を提供し、前記ターミナルはロックモードと解除モードにて駆動し、解除モードではユーザがターミナルの多様なハードウェア要素及びソフトウェア要素に接近して駆動するようにするが、ロックモードでは前記要素の全体または一部分に接近できないようにすることができる。前記方法は、ロックモードにてユーザが外部ソースから「結果物」を得るように許諾するステップを含む。この一番目の実施形態の方法は、「結果物」の全体や一部を削除した後に解除モードに移動することにより、前記削除した部分によるターミナルの汚染または悪影響を防止するステップを含む。この二番目の実施形態の方法は、ターミナルがロックモードから解除モードに移動する(直)前、同時、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、「結果物」の全体や一部を削除することにより、前記削除した部分によるターミナルの汚染や悪影響を防止するステップを含む。
本明細書の他の例示的目的では、ユーザが外部ソースから得た信頼できなかったりウイルスに感染したりした「結果物」から、データ処理ターミナルのセキュリティを向上させることができる方法を提供する。ターミナルは、ロックモードと解除モードにて駆動し、解除モードでは、ユーザがターミナルの多様なハードウェア及びソフトウェア要素の全て(または、相当な部分)に接近して駆動できるが、ロックモードでは、前記要素の少なくとも1以上に接近できないように、完全にまたは部分的に防止することができる。前記方法は、ターミナルにメインシステムとロックシステムを含み、メインシステムは解除モードにて駆動し、ロックシステムはロックモードにて駆動し、ユーザはロックモードにてロックシステムを駆動して「結果物」を得るステップを含む。この一番目の実施形態の方法は、ターミナルがロックモードから解除モードに移動する(直)前、同時、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、「結果物」の全部や一部を削除するステップを含む。したがって、ターミナルは、ロックシステムによる、または、前記「結果物」の削除した部分によるメインシステムの汚染や悪影響を完全にまたは部分的に防止するステップを含む。この二番目の実施形態の方法は、前記ロックシステムをメインシステムから物理的または作業実行上隔離させることにより、前記「結果物」及びロックシステムがメインシステムを汚染させたりメインシステムに悪影響を及ぼさないように、部分的にまたは完全に防止するステップを含む。
本明細書の他の例示的目的では、データ処理ターミナルに格納された個人データの保護を維持できる方法を提供し、前記ターミナルは1番のモードと2番のモードにて駆動し、多数のハードウェア要素及びソフトウェア要素を含み、ユーザは前記1番のモードでは1番の数の前記要素を駆動する反面、前記2番のモードでは2番の数の前記要素を駆動できるようにし、前記1番の数と2番の数は互いに同一であるか類似するか相違してもよい。前記方法は、ユーザが1番(または、2番)のモードにてデータを処理できるように許諾するステップを含む。この一番目の実施形態の方法は、前記データの全部または一部を削除した後に1番(または、2番)のモードに移動することにより、削除されたデータに対する他人の接近を完全にまたは部分的に防止するステップを含む。この二番目の実施形態の方法は、ターミナルが2番(または、1番)のモードから1番(または、2番)のモードに移動する(直)前、同時に、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、前記データの全部または一部を削除するステップを含む。これにより、ターミナルは他人が前記削除したデータを完全にまたは部分的に接近できないように防止することができる。
本明細書の他の例示的目的では、データ処理ターミナルの相違した部位に格納されたデータの間の独立性を確保する方法を提供する。前記ターミナルは、多数のモードそれぞれで作動し、それぞれのモードにて特定(または、全ての)ハードウェア要素やソフトウェア要素に接近することができる同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与する。前記方法は、ユーザが前記多様なモードのうちのあるモードにてターミナルを用いてデータを処理できるように許諾するステップを含む。これに対する一番目の実施形態の方法は、データの全部や一部を削除した後に第2のモードに移動することにより、第2のモードでは削除されたデータを完全にまたは部分的に接近できないようにするステップを含む。この二番目の実施形態の方法は、ターミナルが第1モードから第2モードに移動する(直)前、同時、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、前記データの全部または一部を削除するステップを含む。これにより、ターミナルは前記削除したデータを第2モードにて接近できないように完全にまたは部分的に防止することができる。
本明細書の他の例示的目的では、解除モードとロックモードとの間を移動して駆動するものの、ユーザにロックモードより解除モードにてさらに広い接近権限を付与するデータ処理ターミナルを操作する方法を提供する。この一番目の実施形態の方法は、ユーザがロックモードにてロック作業を実行するように許諾するステップ、モード移動ユーザサブ入力を受信するステップ、モード移動サブ入力に対応してロックモードから解除モードに移動するモード移動作業を遂行するものの、前記モードの移動(直)前、同時、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、ロック作業に関連した結果を削除するステップなどを含む。この二番目の実施形態の方法は、ユーザをして解除モードにて解除作業を実行するように許諾するステップ、モード移動ユーザサブ入力を受信するステップ、モード移動サブ入力に対応して解除モードからロックモードに移動するステップなどを含む。前記一番目や二番目の実施形態の場合、前記方法は前記ステップを遂行するものの、[1]前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[2]映像ユニットを消した後、前記モード移動前または途中に映像ユニットを点けたり、または、[3]前記ロック(または、解除)作業及びモード移動作業の間に追加作業を実行する必要なしに、前記方法の上述のステップを遂行できる。
本明細書の他の例示的目的では、1番のモードと2番のモード、それぞれで駆動し、前記モードにそれぞれ同一、類似、または相違した接近権限を付与するデータ処理ターミナルを用いてモードを移動する方法を提供する。前記方法は、ユーザが2番のモードにてターミナルを駆動するように許諾するステップ、ユーザが提供する1番のモード移動(ユーザ)サブ入力を取得するステップ、前記1番のモード移動サブ入力に対応して2番のモードから1番のモードに移動するステップ、ユーザが提供する2番のモード移動(ユーザ)サブ入力を取得するステップ、及び、2番のモード移動サブ入力に対応して1番のモードから再び2番のモードに移動するステップを含む。したがって、ユーザは、多数のモード移動サブ入力を一度に一つずつ順番に提供することにより、1番及び2番のモードを交互に移動することができる。また、前記方法は、前記ステップを遂行するものの、[1]オプションで削除作業を実行したり、[2]前記モード移動前、途中、または、後、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[3]オプションで前記モード移動前または途中、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[4]オプションで前記取得とモード移動との間に追加作業を実行しないまま、または、[5]オプションで1番及び2番のモード移動サブ入力を相違したモード移動用入力ユニットで受信し、前記方法の上述のステップを遂行できる。
本明細書の他の例示的目的では、3以上のモードにてそれぞれ駆動し、各モードに同一、類似または相違した接近権限を付与するデータ処理ターミナルを用いて前記モードを移動できる方法を提供する。この一番目の実施形態の方法は、モードを定義する順次的、並列的または混合的階層を構築するステップ、ユーザが1番のモードにて1以上の作業を実行するように許諾するステップ、ユーザが提供するモード移動(ユーザ)サブ入力を取得するステップ、及び前記サブ入力に対応して階層に沿って順番に1番のモードから次のモードに移動するステップなどを含む。したがって、ユーザは、多数のサブ入力を一度に一つずつ提供することにより、ターミナルは前記階層に基づいて一度に1モードずつ移動することができる。この二番目の実施形態の方法は、多数のモード移動サブ入力それぞれを多数のモードそれぞれに相応させるステップ、ユーザが1番のモードにて1以上の作業を実行するようにするステップ、ユーザから特定モード移動サブ入力を受信するステップ、前記特定のサブ入力に相応するモードを選択するステップ、及び前記サブ入力に対応して1番のモードから前記相応モードに移動するステップなどを含む。これにより、ユーザは、自らが提供したサブ入力に該当するモードで直接移動するようにできる。したがって、前記方法は前記ステップを遂行するものの、[1]オプションで削除作業を実行したり、[2]前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[3]オプションで前記モード移動前または途中、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[4]前記取得とモード移動との間に追加作業を実行しないまま、または、[5]オプションで多数のモード移動サブ入力を相違したモード移動用入力ユニットで受信し、前記方法の上述のステップを遂行できる。
本明細書の他の例示的目的では、モード移動用入力を含み、1以上の解除モードと1以上のロックモードそれぞれで駆動され、ロックモードより解除モードにてユーザにさらに広い接近権限を付与するデータ処理ターミナルを操作してモードを移動する方法を提供する。この一番目の実施形態の方法は、ユーザがロックモードにて1以上の作業を実行するように許諾するステップ、モード移動用入力ユニットを用いてモード移動サブ入力を受信するステップ、及び前記サブ入力に対応してロックモードから解除モードに移動するためのモード移動作業を実行するものの、前記モード移動(直)前、同時、(直)後、または、前記移動後一定時間以内に、削除作業を実行するステップなどを含む。この二番目の実施形態の方法は、ユーザが解除モードにて1以上の作業を実行するように許諾するステップ、モード移動用入力ユニットを用いてモード移動(ユーザ)サブ入力を受信するステップ、及び前記サブ入力に対応して解除モードからロックモードに移動するためのモード移動作業を実行するステップを含む。上述の実施形態において、前記方法は、[1]前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[2]オプションで前記モード移動前または途中、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、または、[3]前記作業実行とモード移動との間に追加作業を実行しないまま、前記方法の上述のステップを遂行できる。
本明細書の他の例示的目的では、モード移動用入力ユニットを含み、1番及び2番のモードそれぞれで駆動し、各モードに相違した、類似のまたは同一の接近権限を付与できるデータ処理ターミナルを用いてモードを移動する方法を提供する。前記方法は、ユーザが2番のモードにてターミナルを駆動するように許諾するステップ、モード移動用入力ユニットを介してユーザから1番のモード移動(ユーザ)サブ入力を受信するステップ、前記1番のサブ入力に対応して2番のモードから1番のモードに移動するステップ、前記入力ユニットを用いて2番のモード移動(ユーザ)サブ入力を受信するステップ、及び前記2番のサブ入力に対応して1番のモードから2番のモードに移動するステップなどを含む。これにより、ユーザが多数のサブ入力を一度に一つずつ提供することにより、ターミナルは1番のモード及び2番のモードに1モードずつ交互に移動することができる。前記一番目や二番目の実施形態の場合、前記方法は前記ステップを遂行するものの、[1]オプションで削除作業を実行したり、[2]前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後再びつける必要なく、[3]オプションで前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[4]前記取得とモード移動との間に追加作業を実行しないまま、または、[5]1番及び2番のモード移動サブ入力を相違したモード移動用入力ユニットで受信し、前記方法の上述のステップを遂行できる。
本明細書の他の例示的目的では、1以上のモード移動用入力ユニットを含み、3以上のモードそれぞれで駆動し、各モードに相違した、類似のまたは同一の接近権限を付与するデータ処理ターミナルを用いてモードを移動する方法を提供する。この一番目の実施形態の方法は、モードを定義する順次的、並列的または混合的階層を構築するステップ、ユーザが前記モードのうちの一つである1番のモードにて1以上の作業を実行するように許諾するステップ、ユーザが提供するモード移動(ユーザ)サブ入力を受信するステップ、及び前記サブ入力に対応して1番のモードから前記階層に沿って他のモードに移動するステップなどを含む。したがって、ユーザが多数のサブ入力を一度に一つずつ提供することにより、ターミナルは前記階層に沿って一度に1モードずつ移動することができる。この二番目の実施形態の方法は、多数のモード移動(ユーザ)サブ入力それぞれを多数のモードそれぞれに相応(すなわち、matching)させるステップ、ユーザが前記モードのうちの一つのモードである1番のモードにて1以上の作業を実行するように許諾するステップ、前記入力ユニットで特定のモード移動サブ入力を受信するステップ、前記特定のサブ入力に相応する特定モードを選択するステップ、及び前記サブ入力に対応して1番のモードから直接前記選択されたモードに移動するステップなどを含む。したがって、ターミナルは、ユーザが自らが提供したサブ入力に相応する特定モードで直接移動するようにできる。前記実施形態の場合、前記方法は前記ステップを遂行するものの、[1]削除作業を実行したり、[2]前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、[3]前記モード移動前、途中または後、映像ユニットを消した後に再び点けたり、[4]前記取得とモード移動との間に追加作業を実行しないまま、または、[5]多数のモード移動サブ入力を相違したモード移動用入力ユニットで受信し、前記方法の上述のステップを遂行できる。
本明細書の他の例示的目的では、多数のハードウェア要素及び多数のソフトウェア要素を含み、解除モード及びロックモードそれぞれで駆動するデータ処理ターミナルの保護方法を提供する。前記方法は、ロックモードにてターミナルを駆動するユーザに1番のセットの要素を駆動できる1番の接近権限を付与するステップ、及び解除モードにてターミナルを駆動するユーザに2番のセットの要素を駆動できる2番の接近権限を付与するものの、前記1番のセットより前記2番のセットがさらも多くの数の要素を含むステップ、及びロックモードにて1番のセットの要素を駆動することにより1番の結果物を得るステップ、1番の結果物の少なくとも一部を削除し、ロックモードにて解除モードに移動するステップを含む。したがって、ユーザが解除モードにてターミナルを駆動する時、1番の結果物が2番のセットの要素に及ぼし得る悪影響を防止することができる。
前記目的の一番目の実施形態の場合、前記要素を「駆動」するステップは、1番のセットの要素に対するグラフィック基盤インターフェースを表示するステップ、ユーザが前記インターフェースに提供するユーザ入力を受信するステップ、及び前記受信に対応して上述の「駆動」を遂行するステップなどを含んでもよい。
前記目的の二番目の実施形態の場合、前記「受信」は、前記インターフェースに対するユーザ操作を感知するステップを含み、前記「操作」は、インターフェースの1以上の部位を押圧するステップ、インターフェースの1以上の部位をユーザの身体部位で押圧し、前記押圧を維持して前記身体部位をインターフェースの部位の上で動かすステップ、インターフェースの1以上の部位をタッチさせるステップ、及びインターフェースの1以上の部位をタッチさせ、前記タッチを維持して前記身体部位をインターフェースの部位の上で動かすステップのうちの1以上のステップを含んでもよい。
前記目的の三番目の実施形態の場合、要素を「駆動」するステップは、ファイルビューアアプリを駆動するステップ、イメージビューアアプリを駆動するステップ、及びウェブブラウザアプリを駆動するステップのうちの1以上のステップを含んでもよい。
前記目的の四番目の実施形態の場合、要素を「駆動」するステップは、作業の実行を伴うことができ、前記「実行」は、ファイル表示ステップ、イメージ表示ステップ、音再生ステップ、及びウェブサイト接続ステップのうちの1以上のステップを含んでもよい。
前記目的の五番目の実施形態の場合、「1番の結果物を得る」ステップは、ウェブページ住所(すなわち、URLまたはuniform resource locator)にアクセスした後に1番の結果物を得るステップ、ウェブサイトにて1番のファイルをダウンロードして1番の結果物を得るステップ、メッセージに添付された2番のファイルをダウンロードして1番の結果物を得るステップ、電子メールに添付された3番のファイルをダウンロードして1番の結果物を得るステップ、及び前記1番〜3番のファイルを開いて1番の結果物を得るステップのうちの1以上のステップを含んでもよい。
前記目的の六番目の実施形態の場合、「1番の結果物を得る」ステップ以降、ターミナルはロックメモリユニットを提供した後にロックメモリユニットに1番の結果物を格納するステップ、及び1番の結果物をターミナルの臨時メモリセクタに格納するステップのうちの1以上のステップを実行することができる。
前記目的の七番目の実施形態の場合、前記「削除」は、1番の結果物の全体でない一部のみを削除するステップ、及び1番の結果物全体を削除するステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の八番目の実施形態の場合、前記「削除」は、ロックモードにて1番の結果物の一部のみを削除するステップ、及び解除モードにて1番の結果物の一部のみを削除するステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の九番目の実施形態の場合、前記「削除」は、前記モード移動直前、同時または直後、前記1番の結果物の一部を削除するステップ、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前に1番の結果物の一部を削除するステップ、及びユーザから追加のユーザ入力を受信すると同時に1番の結果物の一部を削除するステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の十番目の実施形態の場合、前記方法は、解除モードにて2番のセットの要素を駆動することで2番の結果物を得るステップ、及び2番の結果物を削除しないまま解除モードからロックモードに移動するステップなどを含んでもよい。
前記目的の十一番目の実施形態の場合、前記方法は、ターミナルが駆動する中級モードを定義するステップ、及び中級モードにてターミナルを駆動するユーザに3番のセットの要素を駆動できる3番の接近権限を付与するものの、3番のセットは1番のセットよりはさらに多くの要素を含むが2番のセットよりはさらに少ない要素を含む段階を含んでもよい。
前記目的の十二番目の実施形態の場合、前記方法は、中級モードにて3番のセットの要素を駆動することで3番の結果物を得るステップ、及び3番の結果物を得た後にその一部分を削除して中級モードから解除モードに移動するステップを含んでもよい。したがって、ターミナルは、ユーザがターミナルを解除モードにて駆動する時、3番の結果物が2番のセットの要素に及ぼし得る影響を防止することができる。
本明細書の他の例示的目的では、映像ユニット、多数のハードウェア及びソフトウェア要素を含み、ロックモードまたは解除モードそれぞれで駆動するデータ処理ターミナルを保護できる方法を提供する。前記方法は、ロックモードにてターミナルを駆動するユーザに1番のセットの要素を駆動できる1番の接近権限を付与するステップ、解除モードにてターミナルを駆動するユーザに2番のセットの要素を駆動できる2番の接近権限を付与するものの、1番のセットより2番のセットがさらに多くの数の要素を含むステップ、解除モードにて2番のセットの要素を駆動することで2番の結果物を得るステップ、及びユーザが映像ユニットを消して再び点ける必要なしに、ユーザから単一のユーザ入力を受信することにより解除モードからロックモードに移動するステップを含む。
前記目的の一番目の実施形態の場合、前記「付与」は、ロックモードにて1番のセットの要素に相応する1番のセットのグラフィック基盤インターフェースセットを映像ユニットに表示することにより、ユーザが1番のインターフェースセットの各インターフェースに1番のユーザ入力を提供すれば、これに相応する1番のセットの要素を駆動できるステップ、及び解除モードにて2番のセットの要素に相応する2番のセットのグラフィック基盤インターフェースを映像ユニットに表示することにより、ユーザが2番のインターフェースセットの各インターフェースに2番のユーザ入力を提供すれば、これに相応する2番のセットの要素を駆動できるステップを含む。この時、映像ユニットは、ロックモードより解除モードでさらに多くのインターフェースを表示し、これにより、ターミナルはロックモードの1番の接近権限よりさらに広い2番の接近権限を解除モードに付与することができる。
前記目的の二番目の実施形態の場合、前記「受信」は、前記インターフェースに対するユーザ操作を感知するステップを含む。また、前記「操作」は、インターフェースの1以上の部位を押圧するステップ、インターフェースの1以上の部位をユーザの身体部位で押圧し、前記押圧を維持して前記身体部位をインターフェースの部位の上で動かすステップ、インターフェースの1以上の部位をタッチさせるステップ、及びインターフェースの1以上の部位をタッチさせ、前記タッチを維持して前記身体部位をインターフェースの部位の上で動かすステップのうちの1以上のステップを含んでもよい。
本明細書の他の例示的目的では、データ処理ターミナルを保護する方法を提供するものの、ターミナルはロックモード及び解除モードそれぞれで駆動し、映像ユニットと1以上のロック要素及び1以上の主要素を含み、ロックモードでは映像ユニットにロックインターフェースを表示するが、解除モードでは映像ユニットに1以上のメインインターフェースを表示するものの、解除モードにて映像ユニットに表示するメインインターフェースの数はロックモードにて表示するロックインターフェースの数より大きい。また、ターミナルは、ロックモードではロックインターフェースにユーザが供給する1番のユーザ入力に対応してロック要素を駆動する反面、解除モードではユーザが解除インターフェースに提供する2番のユーザ入力に対応して主要素を駆動する。前記方法は、ロックモードにて映像ユニットにロックインターフェースを表示するステップ、ロックモードにてユーザが前記インターフェースに提供する1番のユーザ入力に対応してロック要素を駆動するステップ、前記駆動に対応してロックモードにてロック要素でロック作業を実行することで結果物を得るステップ、及び前記結果物の少なくとも一部を削除し、ロックモードにて解除モードに移動するステップを含み、したがって、前記結果物が主要素またはターミナルに悪影響を及ぼし得ないように防止することができる。
この一番目の実施形態の場合、「表示」及び「駆動」は、グラフィック基盤インターフェースをロックインターフェースで表示するステップ、グラフィック基盤インターフェースに対するユーザ操作から1番のユーザ入力を受信するステップ、グラフィック基盤インターフェースに相応するロックハードウェア要素またはロックソフトウェア要素を選択するステップ、及び前記選択された要素を駆動するステップを含んでもよい。
この二番目の実施形態の場合、前記「操作」は、グラフィック基盤インターフェースの1以上の部位を押圧するステップ、グラフィック基盤インターフェースの1以上の部位を押圧し、前記押圧を維持してユーザ身体部位を前記インターフェースの部位の上で動かすステップ、インターフェースの1以上の部位をタッチさせるステップ、及びインターフェースの1以上の部位をタッチさせ、前記タッチを維持して前記身体部位をインターフェースの部位の上で動かすステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
この三番目の実施形態の場合、前記「駆動」は、ファイルビューア駆動ステップ、イメージビューア駆動ステップ、ウェブブラウザ駆動ステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の四番目の実施形態の場合、前記「実行」は、ファイル表示ステップ、イメージ表示ステップ、音再生ステップ、及びウェブサイト接続ステップのうちの一つを含んでもよい。
前記目的の五番目の実施形態の場合、前記「結果物を得る」ステップは、ウェブページ住所(URLなど)にアクセスした後に結果物を得るステップ、ウェブサイトにて1番のファイルをダウンロードすることで結果物を得るステップ、メッセージに添付された2番のファイルをダウンロードすることで結果物を得るステップ、電子メールに添付された3番のファイルをダウンロードすることで結果物を得るステップ、及び前の1番〜3番のファイルのいずれかのファイルを開いて結果物を得るステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の六番目の実施形態の場合、前記「結果物を得る」ステップ以降、ターミナルは結果物をロックメモリユニットに格納するステップ、及び結果物をターミナルの非永久的メモリセクタに格納するステップのうちの一つのステップを実行することができる。
前記目的の七番目の実施形態の場合、前記「削除」は、結果物の全体でない一部のみを削除するステップ、及び結果物全体を削除するステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の八番目の実施形態の場合、前記「削除」は、ロックモードにて結果物の一部のみを削除するステップ、及び解除モードにて結果物の一部のみを削除するステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の九番目の実施形態の場合、前記「削除」は、前記モード移動以前、同時または直後に結果物の一部を削除するステップ、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前に結果物の一部を削除するステップ、及びユーザの追加のユーザ入力の受信と同時に結果物の一部を削除するステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
前記目的の十番目の実施形態の場合、前記方法は、解除モードにて映像ユニットにメインインターフェースを表示できるステップ、ユーザが提供する2番のユーザ入力に対応して解除モードにて主要素を駆動するステップ、前記駆動に対応して解除モードにて主要素で解除作業を実行することにより、前記実行後に追加の結果物を得るステップ、及び前記追加の結果物を削除しないまま、解除モードにてロックモードに移動するステップなどを含んでもよい。
前記目的の十一番目の実施形態の場合、ターミナルは追加で中級モードにて駆動することができ、このため1以上の中級要素を含む。また、ターミナルは映像ユニットに中級インターフェースを表示することができる。特に、ターミナルは、中級モードにて特定の数の中級インターフェースを映像ユニットに表示できるものの、前記特定の数は解除モードにて表示されるメインインターフェースの1番の数よりは少ないが、ロックモードにて表示されるロックインターフェースの2番の数よりは大きい。
前記目的の十二番目の実施形態の場合、前記方法は、中級モードにて中級インターフェースを映像ユニットに表示するステップ、ユーザが中級インターフェースに提供する4番のユーザ入力に対応して中級モードにて中級要素を駆動するステップ、前記駆動に対応して中級モードにて中級要素で中級作業を実行することにより、前記実行後に追加の結果物を得るステップ、及び前記追加の結果物を得て、この少なくとも一部分を削除して中級モードから解除モードに移動することにより、前記追加の結果物が主要素及びターミナルに悪影響を及ぼし得ないように防止するステップなどを含んでもよい。
本明細書の他の例示的目的では、データ処理ターミナルを保護する方法を提供するものの、ターミナルはロックモード及び解除モードそれぞれで駆動し、映像ユニットと1以上のロック要素及び1以上の主要素を含み、映像ユニットにロックモードでは1以上のロックインターフェースを表示する反面、解除モードでは1以上のメインインターフェースを表示するものの、解除モードにて表示するメインインターフェースの数がロックモードにて表示するロックインターフェースの数より大きい。また、前記ターミナルは、ロックモードではロックインターフェースにユーザが供給する1番のユーザ入力に対応してロック要素を駆動し、解除モードではユーザがメインインターフェースに提供する2番のユーザ入力に対応して主要素を駆動する。前記方法は、ロックモードにて映像ユニットにロックインターフェースを表示するステップ、ユーザから1番のユーザ入力を受信するステップ、ロックモードにて1番のユーザ入力に対応してユーザがロック要素を駆動するようにするステップ、前記駆動に対応してロックモードにてユーザがロック要素でロック作業を実行するようにして結果物を得るステップ、及びユーザがロックモードから解除モードに移動して前記結果物の少なくとも一部を削除し、前記結果物が主要素やターミナルに悪影響を及ぼし得ないように防止するステップなどを含んでもよい。
本明細書の他の例示的目的では、データ処理ターミナルを保護できる方法を提供する。前記ターミナルは、ロックモード及び解除モードそれぞれで駆動し、映像ユニットと1以上のロック要素及び1以上の主要素はもちろん、モード移動用入力ユニットを含み、映像ユニットにロックモードでは1以上のロックインターフェースを表示し、解除モードでは1以上のメインインターフェースを表示するものの、解除モードにて表示するメインインターフェースの数がロックモードにて表示するロックインターフェースの数より大きい。ターミナルは、ロックモードにてロックインターフェースにユーザが提供した1番のユーザ入力に対応してロック要素を駆動するが、解除モードにてユーザがメインインターフェースに提供した2番のユーザ入力に対応して主要素を駆動する。前記方法は、解除モードにて映像ユニットにメインインターフェースを表示するステップ、ユーザが提供する2番のユーザ入力に対応して解除モードにて主要素を駆動するステップ、前記駆動に対応して解除モードにて主要素で解除作業を実行するステップ、ユーザがモード移動用入力ユニットに提供する3番のユーザ入力を受信するステップ、及びユーザに追加のユーザ入力を要求しないまま3番のユーザ入力に対応して解除モードにてロックモードに移動するステップなどを含む。
この一番目の実施形態の場合、前記「表示」及び前記「駆動」は、グラフィック基盤インターフェースをメインインターフェースで表示するステップ、前記グラフィック基盤インターフェースに対するユーザ操作から2番のユーザ入力を受信するステップ、前記グラフィック基盤インターフェースに相応するメインハードウェア要素やメインソフトウェア要素を選択するステップ、及び前記選択された要素を駆動するステップを含んでもよい。
この二番目の実施形態の場合、前記「操作」は、グラフィック基盤インターフェースの1以上の部位を押圧するステップ、前記インターフェースの1以上の部位をユーザが身体部位で押圧し、前記押圧を維持して前記身体部位を前記インターフェースの部位の上で動かすステップ、インターフェースの1以上の部位をタッチさせるステップ、及び前記インターフェースの1以上の部位をユーザの身体部位でタッチさせ、前記タッチを維持して前記身体部位をインターフェースの部位の上で動かすステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
この三番目の実施形態において、前記「受信」は、モード移動用入力ユニットの1以上の部位を押圧するステップ、前記入力ユニットの1以上の部位をユーザが身体部位で押圧し、前記押圧を維持して前記身体部位を前記入力ユニットの部位の上で動かすステップ、前記入力ユニットの1以上の部位をタッチさせるステップ、前記入力ユニットの1以上の部位をユーザの身体部位でタッチさせ、前記タッチを維持して前記身体部位を入力ユニットの部位の上で動かすステップ、及び前記入力ユニットを特定方向に移動させるステップのうちの一つのステップを含んでもよい。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、ロックモードと解除モードそれぞれで駆動することができ、映像ユニット、1以上のロック要素、多数の主要素を含んでもよい。ターミナルは、ロックモードでは映像ユニットにロック要素に相応するロックユーザインタフェースを表示する反面、解除モードでは映像ユニットに多数の主要素に相応する多数のメインユーザインタフェースを表示することができる。ユーザがロックユーザインタフェースに提供する1番のユーザ入力の受信に対応して、ターミナルはロックモードにてロック要素を駆動することで結果物を得ることができる。また、ユーザがメインユーザインタフェースに提供する2番のユーザ入力の受信に対応して、ターミナルは主要素を解除モードにて駆動することができる。また、ターミナルが解除モードにて映像ユニットに表示するメインユーザインタフェースの数は、ロックモードにて表示するロックユーザインタフェースの数より多い。また、ターミナルは、ロックモードから解除モードに移動し、前記結果物の少なくとも一部を削除することができる。
この一番目の実施形態の場合、ロック要素は、ファイルビューア、イメージビューア、または、ウェブブラウザのうちの1以上を含んでもよい。
この二番目の実施形態の場合、ロック要素は、[1]ビューアアプリ、[2]ビューアアプリとこれを駆動できるドライバを含む1番のセット、[3]ビューアアプリとロックメモリユニットを含む2番のセット、[4]ロックメモリユニット及びロックCPUユニットを含む3番のセット、[5]ロックメモリユニットとロック運営体系を含む4番のセット、[6]ロックメモリユニット、ロックCPUユニットとロック運営体系を含む5番のセットのうちの1以上のセットを含んでもよい。
この三番目の実施形態において、ユーザインタフェースは、タッチ基盤インターフェース、グラフィック基盤インターフェース、テキスト基盤インターフェース、オブジェクト指向ユーザインタフェース、アプリケーション指向ユーザインタフェース、方向操作基盤インターフェース(a direction manipulation user interface)などであってもよい。
この四番目の実施形態の場合、前記ロック要素は、[1]主要素に該当するハードウェア要素、[2]主要素とは相違したハードウェア要素、[3]主要素に該当するソフトウェア要素、[4]主要素とは相違したソフトウェア要素のうちの1以上であってもよい。
この五番目の実施形態の場合、解除モードにて駆動するターミナルは、ユーザがロック要素を駆動できないようにすることができる。また、この六番目の実施形態の場合、ロックモードにて駆動するターミナルは、ユーザが主要素を駆動できないようにすることができる。
この七番目の実施形態において、前記結果は、主要素に格納され、これから回収可能なデータ、ロック要素に格納され、これから検索可能なデータ、ウェブサイトからダウンロードしたデータ、メッセージからダウンロードしたデータ、電子メールからダウンロードしたデータ、前の1番目から3番目のデータを開けてみることによって得る結果物などである。
この八番目の実施形態の場合、前記結果物は、ロックモードにて訪問したウェブサイトリスト、ロックモードにて処理したデータリスト、ロックモードにてダウンロードしたデータリスト、ロックモードにて選択したウェブサイト住所(すなわち、URL)リスト、ロックモードにて実行した作業リスト、ロックモードにてロック要素に格納したデータリスト、ロックモードにて主要素から回収したデータリスト、または、ロックモードにて削除したデータリストなどである。
この九番目の実施形態の場合、ターミナルは、前記結果物の一部分を削除する削除作業を多様な削除時点に実行することができ、前記削除時点の例としては、モード移動前の時点、モード移動と同時の時点、モード移動直後の時点、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前の時点、または、ユーザが追加のユーザ入力を提供すると同時の時点などがある。
この十番目の実施形態において、ターミナルは、ロックモードまたは解除モードにて駆動する間、結果物の一部分を削除することができる。
この十一番目の実施形態の場合、ターミナルは、結果物の一部を削除するものの、前記一部は、非永久的メモリセクタ、ロック要素のメモリ空間、または、主要素のメモリ空間などに残留する。
本明細書の他の例示的目的のデータ処理ターミナルは、ロックモードと解除モードそれぞれで駆動することができ、映像ユニットと1以上のロック要素と多数の主要素はもちろん、1以上のモード移動用入力ユニットを含み、ロックモードにて映像ユニットにロック要素に相応するロックユーザインタフェースを表示する反面、解除モードにて映像ユニットに多数の主要素に相応するメインユーザインタフェースを表示することができる。ユーザがロックユーザインタフェースに提供した1番のユーザ入力の受信に対応し、前記ターミナルはロックモードにてロック要素を駆動することで結果物を得ることができる。また、ユーザがメインユーザインタフェースに提供した2番のユーザ入力の受信に対応し、ターミナルは解除モードにて主要素を駆動することができる。この時、ターミナルが解除モードにて映像ユニットに表示するメインユーザインタフェースの数は、ロックモードにて映像ユニットに表示するロックユーザインタフェースの数より多い。また、ターミナルは、ユーザがモード移動用入力ユニットに提供する単一の3番のユーザ入力に対応して解除モードからロックモードに移動することができる。
本明細書では、特別な言及がない限り、全ての技術用語や全ての科学用語は、データ処理ターミナル、前記ターミナルの製造及び使用方法、前記ターミナル及び方法の作業実行順序などに関連した分野の通常の知識を有した者が通常的に理解する意味と同じ意味を有するものとする。下では、前記ターミナル及び方法に対する適合した構造、方法、作業実行順序などを説明する。ただし、前記ターミナル、方法または作業実行順序を具現したり実験したりするために、本明細書にて説明した構造、方法、作業実行順序などと類似したり、前記構造、方法、作業実行順序の均等構造、方法、作業実行順序を使用することができる。本明細書で引用した学術文献、出願特許、登録特許及び他の参考文献は、その全体が本明細書に含まれるものと見なす。もし、前記文献や特許と本明細書の説明が相反する場合、本明細書の説明が優先するものとする。また、本明細書にて説明したターミナルの構造、方法及び作業実行順序は例示に過ぎず、本明細書の範囲を制限するためではない。
[発明の詳細な説明]
本明細書は、ユーザが自らのターミナルを用いて任意のウェブサイトにアクセスし、前記ウェブサイトから任意のコンテンツをダウンロードして、そのコンテンツを開いても、前記コンテンツに浸透している悪性ウイルスがユーザのターミナルに移住するかも知れないという心配をする必要がない多様なデータ処理ターミナルに関するものである。
特に、本明細書の多様なデータ処理ターミナルは、ユーザに、高まったセキュリティ、向上した完全性、強化された情報の保護を提供すると同時に、ターミナルの構成上または作業実行上の特性に基づいたり、または、ターミナルのメインシステムの多様なハードウェア要素やソフトウェア要素の特性に基づいて、互いに独立的または相互依存する少なくとも「四つの特性」を用いて「継ぎ目のない特性」を維持または向上させることができる。
前記四つの特性のうち一番目の特性は、ターミナルがユーザに2以上の「相違したモード」を提供するという点であり、ターミナルは各モードにユーザがメインシステムのハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できる相違した接近権限を付与する。したがって、ユーザは、信頼性のあるデータを処理する時には解除モードのようなモードにてターミナルを駆動する反面、信頼度が低いデータを処理する時にはロックモードのような他のモードにてターミナルを駆動することができる。前記四つの特性のうち二番目特性は、ターミナルのメイン(または、ロック)システム及びロック(または、メイン)システムの間の「物理的隔離」または「作業実行上の隔離」である。
前記四つの特性のうち三番目の特性は、「削除(または、部分削除)作業」として、前記ターミナルは、ユーザがロックモードにてロックシステムを駆動して多様なロック作業を実行して得た「結果物」がターミナルのメインシステムのハードウェア要素やソフトウェア要素に影響を及ぼす前に、前記「結果物」の一部または全部を削除することができる。このためにターミナルは、多様な「削除時点」に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。前記四つの特性のうち最後の「四番目の特性」は、ターミナルが「モード移動用入力ユニット」を含むという点である。ユーザは、既存のターミナルのように映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、1以上のモード移動(ユーザ)サブ入力を含むユーザ入力をターミナルに提供することにより、容易に特定モードから他のモードに移動することができる。
前記一番目の特性の場合、本明細書のデータ処理ターミナルは多数の(作業)モードを定義する階層にて駆動する。また、ターミナルは、多数のモードにて駆動することができ、前記モードの例としては、(1)ターミナルがロックシステムを駆動する1以上のロックモード、(2)ターミナルがメイン(または、解除)システムを駆動する1以上の解除モード、及び、(3)オプションでターミナルが中級システムを駆動する1以上の中級モードなどがある。
ロックモードは、(1)ロックシステムが多様なロック作業を実行するモードとして、(2)ターミナルはロックモードにメインシステムの多様なハードウェア要素やソフトウェア要素のうち最小の数の要素のみが駆動できる接近権限を付与することができる。したがって、ロックモードは、最小の接近権限が「実際に」付与されたモードに該当する。反面、解除モードは、(1)解除(または、メイン)システムが多様な解除作業を実行するモードとして、(2)ターミナルは解除モードにメインシステムの多様なハードウェア要素やソフトウェア要素のうち最大の数の要素を駆動できる接近権限を付与することができる。したがって、解除モードは最大の接近権限が「実際に」付与されたモードに該当する。
ターミナルは、多様なモードが並列的または順次的形態で配列された階層を構築することができ、ターミナルは少なくとも二つのモードに完全に重ならない(すなわち、非重複)接近権限を付与することができる。したがって、ターミナルは、それぞれのモードにて完全に相違したハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動することができる。または、ターミナルは、少なくとも二つのモードに部分的に重なる(すなわち、一部重複)接近権限を付与することができる。したがって、前記ターミナルは、(1)二つのモードの全てで第1例示的要素を駆動できる反面、(1)第2例示的要素は二つのモードの全てではない一つのモードでのみ駆動することもできる。
ターミナルは、多数のロック(または、解除)モードを定義する階層にて駆動することもできる。この時、ターミナルは、多数のロック(または、メイン)システムを含んでもよく、それぞれのロック(または、解除)モードに、同一、類似または相違した接近権限を付与することにより、[1]単一のユーザが各モードを相違した目的で使用したり、[2]多数のユーザが単一のターミナルを一度に一名ずつ使用して共有するものの、一例として、各ユーザは自分だけのモードでは作業を実行できるが、他のユーザのモードでは作業を実行できないようにすることができる。したがって、ターミナルは、セキュリティを強化し、完全性を向上させ、ターミナルに格納された各ユーザのデータの秘密を保障することができる。
本明細書のデータ処理ターミナルは、1以上の中級モードを定義する階層にて駆動することもできる。この場合、ターミナルは、中級モードにて駆動する1以上の中級システムを含んでもよい。ターミナルは、解除モードの接近権限よりは狭いがロックモードの接近権限よりは広い接近権限を中級モードに付与することができる。また、ターミナルは、1以上のロックモード、1以上の中級モード、及び1以上の解除モードが並列的または順番に配列された1以上の階層を構築し、ユーザが前記階層が定義したモードの順序に従ってあるモードから他のモードに移動するようにできる。すなわち、ユーザがモード移動(ユーザ)サブ入力を含むユーザ入力を提供すれば、ユーザは前方方向(すなわち、接近権限が狭いモードから広いモードへの方向)に前記階層に従ってモードを移動したり、後方方向(すなわち、接近権限が広いモードから狭いモードへの方向)に前記階層に従ってモードを移動することもできる。
本明細書は、1以上の解除モードと1以上のロックモードを定義する階層にて駆動するデータ処理ターミナルの多様な例示的側面及び各側面の例示的実施形態を提供する。ただし、前記側面及び実施形態は、前記ロックモードと解除モード及び1以上の中級モードを定義する他の階層にて駆動するターミナルにも適用されてもよい。
前記二番目の特性の場合、本明細書のデータ処理ターミナルは「継ぎ目のない」作業の利便性を維持すると同時に強化されたセキュリティ、向上した完全性、及び高まったデータ保護を提供するために、1以上のメインシステム及び1以上のロックシステムを含み、前記メイン(または、ロック)システムの少なくとも一部を前記ロック(または、メイン)システムの少なくとも一部から完全にまたは部分的に隔離することができる。したがって、ユーザがロックモードにてロックシステムを用いて、如何なるウェブサイトを訪問しようが、または、如何なるコンテンツをダウンロードしたり開けてみても、ターミナルは前記隔離を用いて前記コンテンツを既に浸透したウイルスがメインシステムに及ぼし得る悪影響を防止することができる。
すなわち、ユーザがロックモードにてロックシステムで多様なロック作業を実行する途中、悪性ウイルスが成功裏にロックシステムに浸透しても、前記ウイルスは前記「隔離」によってメインシステムに浸透できず、その結果、メインシステムのハードウェアやソフトウェア要素に悪影響を及ぼすことはできない。したがって、ターミナルは、メインシステムのセキュリティを強化し、完全性を向上させ、メインシステムに格納されたデータの保護を強化することができる。
前記三番目の特性の場合、継ぎ目のない作業の利便性を維持すると共に、高まったセキュリティ、向上した完全性、強化されたデータの保護を達成するために、本明細書のデータ処理ターミナルはロックモードにてロックシステムに移住した悪性ウイルスや悪性コードをメインシステムが接触する前に削除(または、部分削除)作業を実行し、悪性ウイルスやコードを削除することができる。したがって、前記悪性ウイルスやコードは、メインシステムのハードウェア要素やソフトウェア要素に悪影響を及ぼせなくなる。
このために、ロックシステムは、ロックモードにてロックシステムでロック作業を実行することで得た「結果物」に含まれている悪性ウイルスやコードを削除(または、部分削除)作業を実行することにより削除することができる。または、メインシステムは、解除モードにて削除(または、部分削除)作業を実行して「結果物」に含まれた悪性ウイルスやコードを削除することができる。したがって、ロックモードにてユーザがロックシステムで如何なるウェブサイトにアクセスし、如何なるコンテンツをダウンロードしたり開いても、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を用いて前記コンテンツに浸透した悪性ウイルスがメインシステムに及ぼし得る悪影響を防止することができる。
本明細書のデータ処理ターミナルは、多数のモードそれぞれで駆動するので、ユーザは頻繁にあるモードから他のモードに移動しなければならない。したがって、前記四番目の特性の本明細書のデータ処理ターミナルは、継ぎ目のない作業の利便性を維持し、高まったセキュリティ、向上した完全性、及び強化されたデータの保護を達成するために、1以上の「モード移動用入力ユニット」を含んでもよい。
モード移動用入力ユニットは、モード移動ユーザサブ入力を含むユーザ入力を受信するように製作された入力ユニットである。前記ユーザ入力の受信に対応して、前記入力ユニットはモード移動センサを用いてモード移動サブ入力を取得し、制御信号を発生し、前記信号をメインCPUユニットやメイン運営体系に伝達することができる。これに基づいてターミナルは、現在モードから前記サブ入力に相応する新規モードに移動する。
モード移動用入力ユニットは、既存のハードボタン(一例として、ボタンやスイッチ)、既存のソフトキー、既存のソフトボタン(一例として、映像ユニットに表示するグラフィック基盤インターフェース、GUI)などであってもよい。または、モード移動用入力ユニットをメイン入力ユニットに含めて単一のまたは一体の物体で製作することができる。
後述では、本明細書のデータ処理ターミナルの多様な例示的側面、例示的実施形態、及び詳細な形態を説明し、前記ターミナルはユーザに高いセキュリティ、向上した完全性、及び格納された個人データの秘密保護のために多数のモードにて駆動することができる。特に、本明細書は、前記ターミナルの構造上または作業実行上の特性及び多数のモードを定義する多様な階層にて駆動する前記ターミナルの多様な製作及び使用方法を説明する。また、本明細書は、前記ターミナルのメインシステムの多様なハードウェアやソフトウェア要素を駆動する多様な方法も説明する。
本明細書は、添付された図面と説明を参考にするものの、本明細書の例示的側面、実施形態、詳細な形態は、相違した形態に該当するだけである。しかし、前記ターミナル及びこれと関連した多様な方法は、相違した構成、構造、方法、手続または作業実行順序で具現されてもよい。したがって、本明細書の多様なターミナルまたは方法は、上述及び後述の例示的側面や実施形態に限定されない。むしろ、前記例示的側面、実施形態は、本明細書を完全にかつ徹底するために、そして、前記ターミナル、方法、作業実行順序などと関連した分野の当業者に前記ターミナル、方法または作業実行順序に対する範囲を完全に知らせるためである。
特別な言及がない限り、本明細書の図面では、説明の便宜のため、データ処理ターミナルの多様なシステム、ユニット、要素、部位などを実際の大きさや比率で表示しない。また、後述の図面において同一の数字で表記したシステム、ユニット、要素、部位及びこれらの作業、ステップ及び作業実行順序は、互いに同一または類似したり機能的に均等であることを示す。
本明細書の図面は、多様なデータ処理ターミナルの製作、前記ターミナルの使用等に対する多様な例示的側面または実施形態を説明するためである。前記図面において、「(「と」)」の間の数字、一例として、10または60は図面に例示したシステム、ユニット、要素、部位などを示す。
本明細書のデータ処理ターミナルに対する多様な例示的側面及び実施形態は、互いに相違し得るが、互いに排他的ではない。すなわち、特定の例示的側面や実施形態で例示したターミナルの特性、構造、作業、機能、方法、作業実行順序または特徴は、互いに相反しない限り、または、本明細書の多様なターミナルの精神、範囲から外れない限り、相違した例示的側面や実施形態のターミナルにも適用され得る。ただし、この時、本明細書の説明の詳細な文脈に従って前記ターミナルの特性、構造、作業、機能、方法、作業実行順序や特徴などの一部を修正したり、一部を付加したり、一部を省略することができる。
本明細書の例示的側面や実施形態の各システム、ユニット、要素、部位などの配置や位置も本明細書の多様なターミナルの精神と範囲を外れない限り修正され得る。したがって、後述の詳細な説明は、セキュリティ強化、完全性の向上、及びデータ保護の強化はもちろん、継ぎ目のない作業を提供することができ、また、多様なまたは相違した作業モードを提供できる多様なターミナルに関することであり、後述の説明は前記ターミナルの範囲を制限するためではない。本明細書のターミナルとこれと関連した方法の範囲は、後述の請求項によってのみ決定され、この時にも前記請求項の均等ターミナルはもちろん、均等方法も考慮しなければならない。本明細書の図面において同一の数字は多様な方向から見た時の同一のまたは類似の要素や機能を示す。
後述では、図面を参考にしてハードウェア的またはソフトウェア的観点から本明細書の多様なデータ処理ターミナルの例示的側面及び実施形態を詳細に説明する。これを介して関連分野の当業者は前記ターミナルを容易に理解し、製作し、使用することができ、この製作はもちろん、これを用いて多様な作業及びステップを多様な作業順序に従って遂行することができる。
4.第1構成−ロックビューアを含むロックシステム
本明細書の第1構成に該当する第1例示的側面のデータ処理ターミナルは、1以上のメインシステムと1以上のロックシステムを含む。メインシステムは、1以上のメインCPUユニット、1以上のメイン入力ユニット、1以上のメイン出力ユニット、及び、1以上のメインメモリユニットを含んでもよく、オプションでその他のユニットを含んでもよい。メイン出力ユニットは、静的または動的イメージを表示する1以上の主映像ユニットまたは音を再生できる1以上のスピーカーを含んでもよい。反面、ロックシステムは、1以上のロックビューアを含み、オプションでロックメモリユニットを含んでもよい。参考として、このようなロックシステムは、最も簡単な構成を有するロックシステムと見なすことができる。前記メイン(または、ロック)システムの各ユニットは、1以上のハードウェアまたはソフトウェアのメイン(またはロック)要素を含むか又はこれと関連する。したがって、メイン(または、ロック)システムは、前記要素を駆動して特定作業を実行することができ、その結果、前記要素に割り当てられた特定機能を遂行することができる。
4−1.第1構成−メインシステム
本明細書の第1例示的側面の一番目の実施形態の場合、ターミナルは、1以上のメインシステムを含み、メインシステムは1以上のハードウェア要素またはソフトウェア要素を含む多数のメインユニットを含む。ソフトウェア要素はハードウェア要素に内蔵(embed)されたり、または、別途のコンピュータプログラム形態のコードで提供されてもよい。
[図5A]は、本明細書の第1例示的側面の例示的データ処理ターミナルのメインシステムのブロック線図として、特に、[図5A]はメインシステムを多数の抽象的な層で描写した場合である。メインシステム10は、1以上のメインCPU31、1以上のメインメモリユニット40、1以上のメイン入力ユニット20、1以上のメイン出力ユニット50、1以上のメイン(ソフトウェア)アプリケーション(または、アプリ)35、1以上のメイン運営体系(すなわち、O/S)34等を含み、メイン運営体系34はオプションで1以上のメインカーネル(kernel)または他のユニット51を含んでもよい。メインシステム10はオプションで1以上のメインファームウェア(firmware)32やメインアセンブラ33を含んでもよい。
[図5A]において各ユニットを連結する「経路」は、多様なユニットの間の物理的結合または作業実行上の連結を示し、したがって、前記「経路」は、命令信号、データ伝達、操作などを意味する。ただし、[図5A]の経路は例示に過ぎず、したがって、他のユニットも追加の経路に連結されてもよい。一例として、メインCPU31とメイン運営体系34は、[図5A]の他のユニットを駆動することができる。ただし、説明の便宜のため、[図5A]には全ての「経路」を含まず、後述では多様なユニットを互いに連結する追加の「経路」について説明する。
メインCPU31は、一般的に、基本演算作業、論理作業、制御作業、入出力作業を遂行するためのコンピュータプログラム命令を遂行する電気回路を指称する。メインCPU31はマイクロプロセッサの形態で製作されたり、マイクロコントローラに含まれたり、または、システム・オン・チップ(すなわち、system on chipまたはSoC)の形態で製作されてもよく、システム・オン・チップは内部にメモリユニット、周辺機器用インターフェースなどを含んでもよい。
メインファームウェア32は、ターミナルのメインシステム10の多様なハードウェア要素の加工された(engineered)部位にデータ監視や操作、制御などを提供する既存のソフトウェアや(ソフトウェア)アプリを指称する。メインファームウェア32は、入力または映像ユニットに、タッチスクリーン、カメラなどターミナルの既存部品に含まれてもよい。メインアセンブラ33は、多様な作業または番地指定方式(addressing mode)に対する構文(syntax)と連想記号(mnemonics)などの組み合わせをこれに該当する数字で翻訳して目的コード(object code)を生成するソフトウェアやアプリを指称する。メインアセンブラ33は、メモリ位置に対する定数式(constant expression)を計算し、前記位置に対する記号の名前(symbolic name)問題を解決し、プログラム修正後に面倒な計算、住所アップデートなどを格納する。
メイン運営体系32は、「システムソフトウェア」と呼ばれ、メインシステム10の多様なハードウェアやソフトウェア要素、その他の要素を管理し、コンピュータプログラムに対する共通のサービスを提供する。すなわち、メインファームウェア32を除いた全てのコンピュータプログラムは、特定作業の実行及び特定機能の実行に運営体系34を必要とし得る。メイン運営体系34は、時分割(time-sharing)機能で作業日程を管理してメインシステム10の効率的利用を図る。また、メイン運営体系34は、プロセッサ時間、大容量格納、出力、他の要素に対する費用割当に対するアカウンティングソフトウェアを含んでもよい。また、メイン運営体系34は、メモリ割当、入出力ハードウェア機能などの多様な機能を遂行する多様なソフトウェア要素やハードウェア要素の間で仲裁の役割を担当することもできる。
メイン運営体系34と関連し、メインカーネルは、メインシステム10が処理または遂行する(ほぼ)全ての作業を完全に制御できるコンピュータプログラムに該当する。このような観点から見れば、メインカーネルはメイン運営体系34の中心核と見なすことができる。したがって、メインカーネルはターミナル始動を開始すれば最初に着手されるプログラムであり、その後、多数のソフトウェア要素による入出力の要請、メインCPU31のために前記要請をデータ処理命令語で翻訳するなどターミナル始動の残りの部分を管理する。メインカーネルは、メインメモリユニット40を管理し、プリンタ、外部スピーカー、外部モニタなどのコンピュータ周辺機器と通信し、これらを管理する。メインカーネルは、作業実行上ターミナルと有無線で連結された外部電気機器と通信し、これらを管理し、前記外部電気機器の例としては、他のターミナル、他のコンピュータ、モノのインターネット網に含まれた電気機器、車両または自動車、バイク、ロボット、ドローン、最小限の電気回路を含む武器などがある。
メインカーネルは、メインシステム10の多様なソフトウェア要素(アプリなど)とも連結されてもよい。また、メインカーネルの重要なコードは、一般的に、メモリのセキュリティセクタに装着され、これにより、頻繁に使用されないメイン運営体系34のコードやメイン運営体系34の内部の多様なアプリにより上書き(overwritten)されないように保護することができる。メインカーネルは、「カーネルスペース」にてプログラム実行及びインタラプト(interrupt)管理などの任務を遂行する。反面、ユーザは、「ユーザスペース」にて作業(一例として、テキストエディタでテキスト作成、グラフィック基盤インターフェースを用いたプログラム実行など)を実行する。その結果、ターミナルは、ユーザデータとカーネルデータの間の干渉及びこれによる不安定性、機能低下を防止することができる。また、特定のプロセスがメインカーネルに作業を要請する場合、前記要請は「システムコール」と指称する。多様なカーネルは、システムコール及びユニットを相違するように管理することができる。
[図5B]は、[図5A]のメインシステムの簡略化されたブロック線図である。説明の便宜のため、「メインCPUユニット」30は、メインCPU31、メインファームウェア32及びメインアセンブラ33を通称するものとし、[図5A]では、メインCPUユニット30を点線で表示している。メインCPUユニット30のハードウェア要素及びソフトウェア要素は、携帯電話、スマートフォンなどの既存のデータ処理機器でよく使用する要素と同一又は類似するので、詳細な説明は省略する。
その結果、[図5B]で例示したように、メインシステム10は、1以上のメインCPUユニット30、1以上のメイン運営体系34、1以上のメインアプリ(すなわち、ソフトウェアアプリケーション)35、1以上のメイン入力ユニット20、1以上のメイン出力ユニット50、1以上のメインメモリユニット40を含んでもよい。[図5B]に例示はしなかったが、メインシステム10はオプションでその他のユニットを含んでもよいが、説明の便宜のため省略する。
[図5B]のメインメモリユニット40は、1以上の既存の非揮発性メモリ要素や1以上の既存の揮発性メモリ要素を含んでもよい。必要な場合、ターミナルは外部メモリユニット(または、カード)などの脱着機器と結合することができる。これにより、メインCPU31またはメイン運営体系34などはメインメモリユニット40及び外部脱着メモリユニットを駆動することができ、多様なデータを前記ユニットのうちの1以上に格納することができる。
上述と類似するように他のユニットも多様な外部ユニットと脱着が可能なように結合することができる。一例として、ターミナルがDNA認証作業を実行する場合、ターミナルはDNA分析が可能な追加の入力ユニットを含んでもよい。また、メイン入力ユニット20とメイン出力ユニット50などのメインシステム10の他のユニットは、既存のモバイルフォン、スマートフォンの入力ユニット、出力ユニットと類似又は同一であり、説明の便宜のため、これに対する詳細な説明は省略する。
特別な言及がない限り、ターミナルは、(1)ロックモードではロックシステム60を駆動することができ、(2)解除モードではメインシステム10を駆動することができ、(3)オプションで中級モードでは中級システムを駆動できることにする。特別な言及がない限り、ロックシステム60は全ての作動可能ロックユニットを駆動することができ、全てのロックハードウェア要素及びロックソフトウェア要素を駆動できることにする。同様に、メインシステム10は全ての作動可能メインユニットを駆動することができ、全てのメインハードウェア要素及びメインソフトウェア要素を駆動できることにする。
また、本明細書において、メインシステム10とロックシステム60の間の「隔離」は完全な隔離を意味し、したがって、メインシステム10は、解除モードにて、如何なるロックユニットやロック要素も駆動できないものとし、ロックシステム60もやはりロックモードにて、如何なるメインユニットや主要素も駆動できないものとする。しかし、メインシステム10とロックシステム60が単に「部分隔離」される場合、メインシステム10はロックシステム60の1以上または全てのロックユニットを駆動できるものとする。しかし、特別な言及がない限り、ロックシステム60はメインシステム10の如何なるユニットや要素も駆動できないものとする。
4−2.第1構成−ロックシステム
上述のように、[図5A]及び[図5B]の例示的データ処理ターミナルは、多様なユニットを含む1以上のメインシステム10を含む。しかし、第1例示的側面の二番目の実施形態の場合、データ処理ターミナルは1以上のロックシステム60も含む。
[図5C]は、[図5A]及び[図5B]にて例示したデータ処理ターミナルが含む例示的ロックシステムに対するブロック線図である。特に、[図5C]の右側の点線のボックス内のユニットは、ターミナルのメインシステム10に該当する反面、[図5C]の左側の点線のボックス内のロックビューア71とオプションであるロックメモリユニット80は、ロックシステム60に該当する。ターミナルは、1以上のモード移動用入力ユニット25も含み、前記ユニット25は、メインシステム10またはロックシステム60のハードウェア要素と見なすことができる。
[図5C]のロックシステム60は、1以上のロックビューア71と1以上のロックメモリユニット80(オプション)を含み、前記システム60は、最も簡単な構成のロックシステムのうちの一つと見なすことができる。[図5C]に表示しなかったが、ロックシステム60はオプションで1以上のロック入力ユニット、ロック出力ユニットなどのロックユニットを含んでもよい。ただし、説明の便宜のため、[図5C]には多くのユニットを連結できる単一または二つの矢印を有する「経路」を省略した。一例として、メインCPUユニット30はメインメモリユニット40またはロックビューア71を直接駆動することができ、メイン運営体系34はロックビューア71、ロックメモリユニット80、メイン入力ユニット20、メイン出力ユニット50などを直接駆動することもできる。同様に、メインメモリユニット40とロックメモリユニット80は、作業実行上直接または間接に互いに連結されたり互いにデータを交換することができる。しかし、説明の便宜のため、このような作業実行上の連結を示す追加の経路は[図5C]から省略した。
一般的に、ロックビューア71は、ロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)作業を実行することができる。特に、ロックビューア71は、データやファイルをユーザに親しい形態で表示するソフトウェアアプリに該当する。ロックビューア71は、制限された機能の(ソフトウェア)アプリであってもよく、ユーザはロックビューア71でデータやファイルの編集、生成、修正をできないこともある。しかし、ロックビューア71は、相違したバイト順序(byte order)、コードページ、及び新しい線の様式(line style)を処理してデータやファイルの多様な形態を提供するフォーマット解釈機(format translator)を含んでもよい。また、ロックビューア71は、HTMLマークアップ(markup)をユーザに親しい形態で提供したり、または、グラフィックファイルをサムネイル(thumbnail)生成、サムネイルプレビュー(preview)、拡大イメージ(image zooming)などで提供することができる。したがって、ロックビューア71は、[1]ファイルビューア、[2]イメージビューア、[3]ウェブブラウザ、または、[4]その他のビューアなどの既存のビューアまたはブラウザに該当し得る。ターミナルは多様な方法でロックビューア71を駆動することができ、一例として、[1]ロックビューア71を駆動できるドライバを利用したり、[2]メインCPUユニット30を用いたり、または、[3]メイン運営体系34を用いて、ロックビューア71を駆動することができる。ロックシステム60はオプションでロックビューア71を駆動できるロックCPUユニットを含んでもよく、後述のセクション5及び8で、これについて説明する。
メインシステム10がロックビューア71と同一または類似の機能を遂行するメイン(ソフトウェア)アプリを含まない場合、ロックビューア71と関連してメインシステム10とロックシステム60との間の葛藤や干渉は考慮する必要がないか又は無視することができる。しかし、メインシステム10がロックビューア71と同一または類似の1以上のアプリを含めば、メインシステム10のアプリはロックシステム60のロックビューア71と対比して「メインビューア」と見なすことができる。この場合、ロックビューア71は、ロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)システムによってのみ駆動され得る制限された機能のビューアと見なすことができる反面、メインビューアは、解除モードにてメインシステム10によって駆動され得る、完全な機能を有したビューアと見なすことができる。
一例として、ロックビューア71は、ロックシステム60のデータを表示する反面、ロックシステム60外部のデータは表示できないこともある。すなわち、ロックビューア71はメインメモリユニット40に接近することができず、前記ユニット40のデータを回収(retrieve)できないこともある。また、ターミナルは、ロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)作業を実行して得た「結果物」をロックビューア71がメインメモリユニット40に格納できないようにすることができる。他の例として、ロックビューア71はメインメモリユニット40に接近し、前記ユニット40のデータの全部や一部を回収し、これをロック(または、中級)モードにて表示することができる。ターミナルは、自身が駆動中である階層に基づいて、または、ユーザの要求に基づいて前記ロックビューア71の接近、回収、表示などの限界を決定することができる。
前記構成を用いることにより、ターミナルは、ロックシステム60がメインメモリユニット40及びメインシステム10自体を変更したり悪影響を及ぼさないように全的または部分的に防止することができる。したがって、ターミナルは、メインシステム10のセキュリティと完全性を維持または向上させることができ、メインシステム10に格納されたユーザデータの秘密を維持することができる。必要な場合、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行し、ロック(または、中級)作業を実行して得たロック(または、中級)システム60に残留する「結果物」の全体または一部を削除することができる。
ロックビューア71がメインシステム10に装着された(ソフトウェア)アプリでない場合にも、ターミナルは、[1]メインシステム10の完全性やセキュリティを向上させるために、[2]メインシステム10に格納されたり残留したりするユーザデータの秘密保持のために、または、[3]多様な「削除時点」に削除(または、部分削除)作業を実行するために、ロックビューア71をメインシステム10から全的または部分的に隔離させることができる。ターミナルは、特定の条件の下または適応的(adaptive)にロックビューア71がメインシステム10に接近することができ、メインメモリユニット40に格納されたデータの全部や一部を回収し、ロック(または、中級)システム60を用いてロック(または、中級)作業を実行することで得た「結果物」の一部や全部をメインメモリユニット40に格納するようにできる。ただし、ターミナルは、自身が駆動中である階層またはユーザの要求に基づいてロックビューア71の接近、回収または格納の限界を設定することができる。
メインシステム10がメインビューアを含む場合、ターミナルは、一般的に、ロックビューア71よりメインビューアにさらに広い接近権限を付与する。その結果、ロックビューア71はメインシステム10に格納されたデータを表示することはできないが、ロックシステム60に格納されたり残留したりするデータまたは外部ソースから得たデータを表示することができる。これとは異なり、ターミナルは、(メインビューアより)ロックビューア71に広い接近権限を付与することができ、前記接近権限は、[1]メインシステム10のメインメモリユニット40に接近する権限、[2]メインシステム10の他のユニットに接近する権限、[3]インターネットや他のネットワークを用いて相違したデータに対する外部ソースに接近する権限、[4]インターネットまたはその他のネットワークで外部リンクにアクセスする権限、[5]メインシステム10の特定のハードウェアやソフトウェア要素を駆動する権限などである。したがって、前記構成のロックビューア71は、ロック(または、中級)モードにて作業を実行する間、メインシステム10のメインメモリユニット40または他のユニットに格納された全てのデータに接近することもできる。もちろん、このような構成は一般的に特別な場合に限られ得る。
ロックモードから解除モードに移動することに対応してターミナルが削除(または、部分削除)作業を実行する場合、ターミナルはモード移動後にユーザがロックモードにて実行したどんな作業でも、ロックモードにてロック作業を実行して得たどんな「結果物」でも、削除することができる。したがって、前記「結果物」はメインシステム10に如何なる影響も及ぼすことはない。一般的に、相違したモードに適正な接近権限を付与する課業は、ターミナル製造業者やユーザの選択に関する課業である。言い換えれば、ターミナルやユーザは、自身の目的、状況などにより多数のモードそれぞれに付与する適正な接近権限を選択することができる。
しかし、メインシステム10より広い接近権限を与えられたロックシステム60は、ターミナルのセキュリティ、完全性に威嚇になり得る。なぜならば、ユーザは悪性ウイルスで感染した結果物をミスでメインメモリユニット40に格納したり、特定データが悪性ウイルスに感染した事実を知らないまま、これをメインシステム10に伝達することもあるためだ。このような事故の防止のため、ユーザがロックモードにてターミナルを駆動する場合、ロックシステム60でメインシステム10に接近できる権限を制限することが好ましいこともある。したがって、ロックモードにてターミナルを駆動するユーザが、メインシステム10の全て(または、一部)のユニットに接近できるように許容しても、ターミナルは、ユーザが悪性ウイルスの存在の有無を確認しないままロックシステム60を用いて得た結果物をメインシステム10のメインメモリユニット40や他のユニットに格納できないように全的や部分的に防止することが好ましいこともある。
ロックシステム60が1以上のロックメモリユニット80を含む場合、ターミナルは、ユーザがロックモードにてロック作業を実行して得た「結果物」の全部または一部をロックメモリユニット80に格納するようにできる。このために、ターミナルは、ユーザが「格納予定結果物」を手動で選択(mark)することにより、削除(または、部分削除)作業から前記格納予定結果を除外させることができる。したがって、ターミナルが現在モードよりさらに広い接近権限を有する新規モードに移動した後にも、前記格納予定結果はロックシステムに残留できることになる。これとは異なり、ターミナルは、多様な基準に基づいて適応的に格納予定結果物を選択することができ、前記基準の例としては、「結果物」の種類やコンテンツ、ユーザが前記「結果物」を処理するのに要した期間、ユーザが特定のウェブサイトにアクセスした時間、ユーザの選好度、ユーザに対する統計などがある。
ロックメモリユニット80は、ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物を永久的または臨時に格納する機能を担当する。ターミナルは、ロックシステム60で実行したロック作業、ロックモードにて得たりダウンロードしたりした結果、ロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物などがメインシステム10のメインメモリユニット40や他のメインユニットを汚染させたり、これらに悪影響を与えることができないようにする。したがって、ユーザがロックシステム60を駆動し、格納予定の結果物を前記ユニット80に格納したり、または、前記ユニット80で回収するようにしても、ターミナルは依然としてユーザがロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物をメインメモリユニット40に格納できないように防止することができる。
ターミナルがロックメモリユニット80を含む場合、ターミナルはロックメモリユニット80を用いてメインメモリユニット40を補完することができる。一例として、ターミナルは、[1]あるメモリユニットからデータを回収した後、これを他のメモリユニットに格納したり、[2]同一のデータを前記メモリユニット40、80の全てに格納したり、または、[3]特定のデータを2以上の部分に分割した後、各部分を各メモリユニット40、80に別々に格納することができる。しかし、ロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物に含まれ得る悪性コードがメインメモリユニット40のデータを上書きして汚染させる危険は常在しているところ、ターミナルはメインメモリユニット40をロックメモリユニット80から完全にまたは部分的に隔離させることができる。
ターミナルは、メインメモリユニット40を物理的にまたは作業実行上互いに隔離された多数のメモリセクタ(一例として、メインメモリセクタ、ロックメモリセクタなど)に区分した後、メインメモリセクタにてメインシステム10を駆動し解除作業を実行する反面、ロックメモリセクタにてロックシステム60を駆動しロック作業を実行することができる。また、メインメモリセクタをロックメモリセクタから物理的または作業実行上隔離することにより、ターミナルは前記セクタの間の潜在的混同を防止することができる。
ロックメモリユニット80は、多様な既存のメモリ機器を活用することができる。一例として、ロックメモリユニット80は既存の非揮発性または揮発性メモリ機器であってもよい。後者の場合、ターミナルがロックモードから新規モードに移動すれば、ターミナルはロックシステム60に対する電源を遮断できるため、削除(または、部分削除)作業の実行なしに揮発性ロックメモリユニット80に格納された結果物が削除できるという長所がある。もちろん、ターミナルは揮発性ロックメモリユニット80に対する削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。
ロックビューア71は臨時メモリセクタを含んでもよく、ロックシステム60は前記臨時メモリセクタをロックメモリユニット80として用いることができる。これとは反対に、メインメモリユニット40は臨時メモリセクタを含んでもよく、ロックシステム60は前記メモリセクタをロックメモリユニット80として用いることができる。また、ロックシステム60は、既存のメモリ機器をロックメモリユニット80として活用することができ、前記メモリ機器はターミナル内部に装着されたり、携帯用機器または脱着機器の形態で製作されてもよい。
ロックメモリユニット80は多様な構成でターミナルに装着されてもよい。一例として、ロックメモリユニット80はターミナル内部に装着されたり、前記ユニット80の一部がターミナルの外部に露出するように装着されてもよい。ロックメモリユニット80はターミナルと容易に結合、分離が可能な、別個の脱着機器の形態で製作されてもよい。その類型に関係なく、ロックメモリユニット80はロックモードにてロックシステムがロック作業を実行して得た結果物を永久的または臨時に格納できる最小格納空間を提供することができる。また、ロックビューア71がイメージの表示や音の再生など多様なデータの表示機能のみを担当し、前記データを別に格納する必要がない場合、ターミナルはロックメモリユニットを含まなくてもよい。
ターミナルはユーザ入力を受信し、前記入力からモード移動(ユーザ)サブ入力(UISWI)を取得できる1以上のモード移動用入力ユニット25を含んでもよく。[図5C]のように、前記入力ユニット25はメイン入力ユニット20と別個のユニットでターミナルに装着されてもよく、前記入力ユニット25はメイン入力ユニット20の隣に装着されたり、メイン入力ユニット20とは相違した位置に装着されてもよい。これとは異なり、モード移動用入力ユニット25とメイン入力ユニット20は一体型の単一物体で製作することもでき、前記物体にUISWIを取得できる第1センサとその他(ユーザ)のサブ入力を取得できる第2センサを装着することができる。モード移動用入力ユニット25がユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得し、制御信号を生成し、前記信号をメインCPUユニット30やメイン運営体系34に伝達できる限り、モード移動用入力ユニット25の詳細な構成、装着位置は当業者の選択範囲に属する。このような観点から見れば、既存のボタン、スイッチ、レバーなどの既存の入力機器が生成する信号をUISWIと認識する限り、ターミナルは前記既存の入力機器をモード移動用入力ユニット25として使用することもできる。
モード移動用入力ユニット25はソフトウェア要素やグラフィック基盤インターフェース(GUI)などのユーザインタフェース形態で提供されてもよい。ターミナルがGUIを含む場合、ユーザはモード移動前にオン状態のターミナルが表示するGUIを容易に操作してUISWIを提供することができる。しかし、ターミナルがオフ状態ならば、ユーザは消えている映像ユニットからGUIを確認するのが容易でないこともある。この時、ターミナルはユーザが別個のハードウェア要素を用いてUISWIを提供するようにできる。言い換えれば、ターミナルは、GUI及びハードウェア形態の入力ユニットを全て含むものの、[1]ターミナルがオフ状態でもオン状態でもユーザがUISWIをGUIや入力ユニットに提供するようにしたり、または、[2]ユーザはオン状態ではUISWIをGUIにのみ提供するようにする反面、オフ状態では入力ユニットにのみUISWIを提供できるようにすることができる。ターミナルは、メイン入力ユニット20がUISWIを含むユーザ入力、及び他のサブ入力を含む他のユーザ入力も受信するようにできる。
ユーザは、ロックシステム60及びメインシステム10を用いて自身が所望するとおりにモードを移動することもできる。後述の例は、メインシステム10のメイン出力ユニット50のハードウェア要素である1以上の映像ユニットを含むターミナルの例示的作業実行に関するものである。
一般的に、ターミナルは、解除モードにてメインシステム10を着手(launch)して駆動することができる。その後、ターミナルは、メインシステム10が解除モードにてメインシステム10の多様なユニット、要素を駆動するようにできる。ターミナルはロック(または、中級)モードにてロック(または、中級)システム60を着手、駆動し、その後、前記システムが自身の多様なユニット、要素を駆動するようにできる。ターミナルはそれぞれの単一モードで駆動するので、一般的にメインシステム10はロック(または、中級)モードでは駆動されず、ロック(または、中級)システムは解除モードでは駆動されない。このような観点から見れば、第1構成の後述の実施形態と詳細な形態は、メインシステム10が解除モードにて多様なメインハードウェア要素またはメインソフトウェア要素を優先的に駆動し、ロックシステム60はロックモードにて多様なロックハードウェア要素またはロックソフトウェア要素を優先的に駆動する場合の多様な構成を説明する。たとえ後述の構成に含まれはしないとしても、ターミナルは中級モードにて駆動する中級システムを含んでもよく、中級システムは中級モードにて多様な中級ユニットや中級ハードウェア要素または中級ソフトウェア要素を優先的に駆動することができる。
しかし、ロックモードにて駆動するターミナルは、ロックシステム60とメインシステム10の全てを着手したり、前記システム10、60のうちの一つまたは全てが自身または他のシステムの多様なユニットや要素を駆動するようにすることもできる。また、ターミナルは、ロックモードにてメインシステム10を駆動するものの、メインシステム10がロックシステム60の干渉なしにロックシステム60の全てのまたは一部のユニットや要素を駆動するようにすることもできる。このように、第1構成の多様な実施形態及び詳細な形態は、メインシステム10が独自にまたはロック(または、中級)システム60と共にロックビューア71やロックメモリユニット80(オプション)を駆動するように変更されてもよい。また、このような変更は、本明細書の他の例示的側面や実施形態にも適用されてもよい。
4−3.第1構成−作業実行順序(1)
前記第1例示的側面の三番目の実施形態であり一番目の作業の場合、ターミナル(または、適正な入力ユニット)は、映像ユニットが消えているオフ状態(すなわち、映像ユニットは消えているが、ターミナルは完全に電源が切れた状態でない、通信が可能な始動状態)にて第1ユーザ入力を受信した後、多様な方法で新規モードを決定することができる。このように、「オフ状態」のターミナルが特定階層が定義したモードのうちの一つである新規モードに移動するモード移動を、上述にて「第1類型モード移動」と定義したことがある。
これに対する一番目の詳細な形態において、第1ユーザ入力にUISWIが含まれているか否かに関係なく、ターミナルは第1ユーザ入力の受信に対応してロックモードに移動し、ロックシステムを着手することができる。その後、ロックモードにてロックシステムを駆動する最中にユーザが第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは順次的スイッチングに従って解除モードに移動することができる。その後、ユーザが第3ユーザ入力を提供した場合、前記階層が非循環階層ならばユーザは解除モードから前記モードより狭い接近権限が付与されたロックモードに移動することができず、したがって、ターミナルは解除モードに留まることになる。しかし、前記階層が循環階層ならば、ユーザが第3ユーザ入力を提供することによりターミナルはロックモードに移動することができる。
これに対する二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは第1ユーザ入力を受信し、これからUISWI-1を取得し、選択的スイッチングの場合のようにUISWI-1に基づいてロックモードまたは解除モードに移動することができる。その後、ユーザが第2ユーザ入力を提供すれば、[1]選択的スイッチングの場合、ターミナルは第2ユーザ入力に含まれたUISWI-2に基づいてロック(または、解除)モードに留まったり、解除(または、ロック)モードに移動したり、[2]ターミナルが循環階層にて順次的スイッチングに従ってモード移動する場合、ターミナルは常に解除(または、ロック)モードに移動することができる。
4−3−1.ロックビューア
ターミナルがロックモードにてロックシステム60の駆動を開始すれば、ロックシステム60はロックビューア71を駆動し始める。一例として、ロックシステム60は、既存のビューアまたはブラウザであるロックビューア71を駆動してファイルを表示したり(すなわち、ファイルビューア)、イメージを表示したり(すなわち、イメージビューア)、ウェブサイトにアクセスする(すなわち、ウェブブラウザ)などの作業を実行することができる。ロックビューア71は、ロックメモリユニット80またはメインメモリユニット40から、ターミナルに脱着が可能なように結合される脱着機器から、または、外部ウェブサイトから前記ファイル、イメージなどを確保することができる。上述のように、ロックビューア71は制限された機能の(ソフトウェア)アプリであるため、ユーザは、ファイルやイメージの編集、生成、または、修正が難しいこともある。また、ロックビューア71が「結果物」を臨時または永久的にロックメモリユニット80に格納する機能を保有しても、ターミナルは、ロックビューア71が「結果物」をメインメモリユニット40に格納できないようにすることができる。
ロックシステム60のソフトウェア要素であるロックビューア71は、ターミナルの様々な部位に装着されてもよい。一例として、ロックビューア71は(メインシステムとは物理的に隔離された)ロックシステム60のユーザスペースに格納され、ロックシステム60は(解除モードと作業実行上隔離された)ロックモードにてロックビューア71を駆動することができる。または、ターミナルは、ロックモードまたは解除モードにてメインシステム10のメインCPUユニット30、メイン運営体系34などがロックビューア71を駆動するようにしたり、ロックモードまたは解除モードにてメインシステム10がデータをロックメモリユニット80に格納するようにしたり、または、ロックモードまたは解除モードにてメインシステム10がロックメモリユニット80からデータや結果物を回収するようにできる。
これとは反対に、ロックビューア71はメインシステム10に装着(すなわち、物理的に隔離されない)され、メインまたはロックシステム10、60がそれぞれ解除及びロックモードにてロックビューア71を駆動するようにできる。メインシステム10がメインビューアを含む場合、ターミナルは、ロックビューア71をメインビューアから物理的または作業実行上隔離することができる。ただし、ターミナルが単一のビューアのみを含めば、前記ビューアはロックシステム60によりロックビューアとして利用されたり、メインシステム10(すなわち、メインシステムとは物理的または作業実行上隔離されない)によりメインビューアとして利用されてもよい。ターミナルは、メインビューアがメインメモリユニット40からだけデータを回収するようにできたり、ロック及びメインメモリユニット80、40全てからデータを回収するようにできる。
本セクション4−3−1の前記構成は、他の(ソフトウェア)要素及び他の構成にも適用されてもよい。一例として、ロックシステム60がロックメッセンジャーアプリを含んでメインシステムがメインメッセンジャーアプリを含めば、ロックメッセンジャーアプリとメインメッセンジャーアプリは、[1]物理的または作業実行上隔離されたり、または、[2]ロックメモリユニット80やメインメモリユニット40などと同じデータベースの全体または一部を駆動することができる。また、ロックメッセンジャーアプリとメインメッセンジャーアプリは同一のデータに接近して処理するが、ユーザはロックメッセンジャーアプリでは前記データを編集したり修正したりできないようにすることができる。
ターミナルは、[1]ロックシステムを用いてロックビューアを駆動する期間、[2]ユーザがロックビューアを駆動する期間、または、[3]ロックモードにてロックシステムを駆動する期間などを制限することができ、前記期間の例としては、[1]無制限の期間、または、[2]ユーザの所望する期間(一例として、ユーザが異なるモードに移動する前まで、または、映像ユニットを消す前までなど)などがある。ターミナルは、ロックビューアの駆動期間を多様な基準に基づいて制限することができ、前記基準の例としては、[1]ロックビューア駆動期間の長さ、[2]ユーザがロックモードにて単一のセッションに処理したデータの大きさ、[3]ロックモードにてロック作業を実行することで得た結果物の大きさ、[4]ユーザが特定のコンテンツを見た期間、または、[5]ユーザが訪問したウェブサイトの数などがある。また、ターミナルは、システムセッティングやユーザ選好度に基づいて、[1]ユーザが続けてロックビューアまたはロックシステム60全体を駆動したり、[2]ロックビューアの駆動を終了したり、[3]ロックシステム60の駆動を終了するようにできる。
また、ターミナルは、多様な要因に基づいて、ロックビューア71やロックシステム駆動を終了するためのプロトコルを確立することができる。一例として、ターミナルは、[1]ユーザがロックモードから他のモードに移動する場合、[2]ユーザが映像ユニットを消す場合、[3]ユーザが一定期間以上ユーザ入力を提供しない場合(ユーザの非活動、すなわちnon-action)、[4]ユーザがユーザ認証に一定回数以上失敗する場合、または、[5]ユーザがユーザ認証に成功するなどの場合、ロックビューア駆動やロックシステム60全体の駆動を終了することができる。特に、前の[1]〜[5]の場合、ターミナルがロックビューア71の駆動を終了すれば、ターミナルは解除モードに移動することができる。または、前の[2]〜[4]の場合、ターミナルはロックシステム60を駆動してロックモードに留まることができる。
また、[1]ユーザがロックモードでは接近が許諾されないメインシステム10のハードウェア要素やソフトウェア要素に対する接近または駆動を試みる場合、[2]ユーザが禁止されたウェブサイトにアクセスしようと試みる場合、[3]ユーザが信頼性のないウェブサイトからデータをダウンロードしようと試みる場合、[4]ターミナルがユーザが訪問したウェブサイトやダウンロードしたデータから悪性ウイルスまたは潜在的威嚇を感知する場合、ターミナルはロックビューア71やロックシステム60の駆動を終了することができる。ターミナルがロックビューア71の駆動を終了すれば、ターミナルは、[1]ロックシステム60を続けて駆動してロックモードに留まったり、[2]映像ユニットを消したり、[3]視覚的または聴覚的警告信号を発生したり、または、[4]ターミナルの電源を切ることができる。
4−3−2.モード移動とユーザ認証の同期化
ユーザがユーザ入力を伝達するたびに、ターミナルは、[1]ユーザ入力がUISWIを含もうが含まいが、または、[2]認証作業を実行しようが実行しまいが関係なしに、オフ状態からロックモードに移動することができる。すなわち、前記構成のターミナルは、ユーザ入力を受信するたびに映像ユニットを点けてオフ状態からロックモードに移動することができる。
これとは異なり、ターミナルは、ユーザ認証作業の結果を条件としてモード移動作業を実行することができる。すなわち、ターミナルは、ユーザ認証結果に従って相違したモードに移動することができる。すなわち、ターミナルは、[1]UISWIに対応して多様な「活性化時点」に映像ユニットを点けたり又は点けなかったり、または、[2]モード移動と関連した多様な「着手時点」(すなわち、特定のシステムをlaunchする時点)にロックシステム60やメインシステム10を着手したり着手しなくてもよい。前記「着手時点」の例としては、[1]モード移動と同時(一例として、「着手作業」の1以上のステップとモード移動作業の1以上のステップが重なる場合)、[2]モード移動直後、[3]モード移動以降であるが、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前、[4]モード移動サブ入力を含むユーザ入力の受信と同時、[5]認証作業の実行と同時、[6]認証作業の実行直後、または、[7]映像ユニットを点ける直前、同時または、直後などがある。
前記ターミナルは、ロック作業を実行し、潜在的に害になる「結果物」及びこれに含まれた悪性ウイルスをメインシステム10から隔離するために別途のロックシステムを含む。したがって、ロックシステム60はメインシステム10から物理的または作業実行上隔離されてもよい。また、ターミナルにおいて、このように潜在的に害になる結果物を除去することが好ましいので、ターミナルは新規モードに移動する前、後、または前記移動と同時に削除(または、部分削除)作業を実行することにより、新規モードにて前記「結果物」が新規システムに及ぼす悪影響を防止することができる。したがって、ユーザがロックシステム60を着手する時、ターミナルはユーザ認証作業を要求しないことがある。
一般的に、ターミナルは、ロックメモリユニット80やロックメモリセクタに対して削除(または、部分削除)作業を実行することができる。ターミナルは、ロックビューア71が装着されたロックメモリユニット80やロックメモリセクタに対する書式設定作業を実行することにより、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。前記構成は、削除されたロックビューアが悪性ウイルスに感染したり、ロックメモリユニット80が感染して正常機能を遂行できない場合に有用であり得る。ただし、ロックメモリユニット80またはロックシステム60全体が書式設定される場合、ターミナルは新規ロックビューア71及びこのドライバをロックシステムに再装着することができる。
ターミナルは、認証作業を実行し、ユーザがオン状態で移動し、階層が定義する多様なモードのうちのあるモードに移動するようにできる。一例として、ターミナルがオフ状態で1以上の認証作業を実行した結果、ユーザが前記認証に失敗すれば、ターミナルは、[1]映像ユニットを消えた状態(すなわち、オフ状態)で維持したり、または、[2]ロックモードにてロックシステム60を着手することができる。ターミナルは、ロックシステム60を着手する間、映像ユニットを消したまま維持することができる。前記構成のターミナルは、既にロックシステム60を着手したので、ユーザが新しい認証作業を開始する場合、これをさらに迅速に実行できるという長所を提供する。または、ターミナルは、ロックシステム60を着手する最中、または、着手開始後、多様な活性化時点に映像ユニットを点けることができる。このような構成は、ユーザがターミナルが目覚めるのか(すなわち、オン状態に移動しているのか)容易に確認できるという長所がある。
しかし、多くの場合、映像ユニットを点ける作業よりユーザ認証作業がより多くの時間を必要とすることがある。この場合、ターミナルは、ユーザ入力の受信に対応して、まず映像ユニットを点けて、ユーザ認証作業が完了する時までロック(または、基本設定)画面を表示することができる。その後、ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは、[1]映像ユニットを消したり、または、[2]既に点いている映像ユニットに続けてロック画面を表示することができる。
ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルは、メインシステム10を着手してロックモードから解除モードに移動することができる。前記モード移動中またはその後、ターミナルは映像ユニットに解除(または、ホーム)画面を表示することができる。このために、ターミナルは、[1]以前に表示したロック画面表示を中止して解除画面を表示し始めるものの、前記中止と表示との間に時間的空白を置かなかったり又は置いたり、[2]解除画面をロック画面の上に覆いかぶせたり、または、[3]徐々にロック画面を除去して除去された部分の画面をホーム画面で満たすことができる。
ひとまず、ターミナルがロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システム60、10を着手すれば、ユーザは多様なロック(または、解除)作業を実行することができる。ユーザが現在モードから新規モードに移動するには、ユーザはモード移動用入力ユニットを操作することによりUISWIを含むユーザ入力を提供することができる。これに基づいてターミナルは、新規モードに移動したりまたは現在モードに留まることができる。
ユーザが移動しようとする新規モード(一例として、解除モード)が現在モード(一例として、ロックモード)に比べてさらに広い接近権限が付与された場合、ターミナルはオプションでユーザに1以上の認証作業を実行するようにできる。また、ターミナルは、オプションで上述の削除時点にユーザの要求に従って、リアルタイム、暫定的または事後的削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ひとまず、ターミナルがロックシステム60の着手を開始すれば、ロックシステム60はロックビューア71の駆動を開始することができる。ただし、上述の説明のように、[1]ユーザがユーザ入力を提供し、前記入力に対応してターミナルが映像ユニットを点けるたびに(すなわち、認証作業を実行する必要なしに)、[2]オフ状態で受信したユーザ入力に対応して実行した認証作業にユーザが失敗した場合、[3]前の[2]の認証作業にユーザが成功した場合、または、[4]ターミナルが解除モードからロックモードに移動した場合、ターミナルはロックシステム60を着手することができる。また、ロックビューア71は、データやファイルをユーザに親しいフォーマットで表示するなどのロック作業の実行を開始することができる。このために、ロックビューア71はロックメモリユニット80、メインメモリユニット40、または、ターミナルに脱着が可能なように結合した外部機器からデータやファイルを回収することができる。ロックビューア71はインターネットまたはその他の通信手段を介して外部ソースからデータやファイルを回収することもできる。後者の場合、ロックシステム60は、前記通信のためにメインシステム10のハードウェア要素を活用することができる。
一般的に、ターミナルはロックシステム60を含むものの、前記システム60の全体をターミナルの外部カバーの内部に装着したり、前記システム60の少なくとも一部が外部に露出することにより、ユーザがこれを見れるように装着することができる。これとは異なり、ロックシステム60の全体または一部を脱着機器、携帯用機器またはウェラブル機器などの形態を有する外部機器として製作することもできる。前記外部機器は、ロックビューア、ロックCPUユニット、ロックメモリユニット、ロック入力ユニットなどを含んだり、1以上のロックハードウェア要素またはロックソフトウェア要素を含んでもよく、オプションで前記ロックソフトウェアに対するドライバを含んでもよい。
前記外部機器は、ターミナルと結合後に分離され得る脱着機器の形態で製作されてもよい。一例として、脱着機器は、[1]ターミナル保護器(protector)、[2]ターミナルホルダ(holder)、[3]ターミナルケース(case)、または、[4]ターミナルの少なくとも一部を覆うことができるカバー(cover)の形態で製作されてもよい。また、前記脱着機器は、[5]USB形態のメモリ(ドライバを含んでもよい)、[6]ターミナルと結合できる外部メモリチップやカード(ドライバを含んでもよい)、[7]ターミナルと結合及び分離が可能な携帯用USIMカードやSIMカードなどの携帯用メモリチップやカード(ドライバを含んでもよい)、または、[8]データ格納空間を含んだその他の既存のメモリチップやメモリ機器などの形態で製作されてもよい。
前記外部機器は、ユーザが身体部位に着用できるウェラブル機器形態で製作されてもよく、前記ウェラブル機器の例としては、[1]時計、[2]リストバンド、[3]アームバンド、[4]手袋、[5]指輪、[6]ゴーグル、[7]メガネ、[8]ヘルメット、[9]帽子、[10]ベルト、[11]ネックレス、[12]ブレスレット、[13]イヤリング、[14]ネイルチップ、[15]義歯(artificial tooth)、[16]靴、[17]ペンダント、[18]ブローチ、[19]その他の装身具、または、[20]着用可能な携帯用のその他の機器などがある。
前記外部機器は、ユーザが携帯し易い携帯用機器の形態でも製作されてもよく、前記携帯用機器の例としては、[1]カバン、[2]バックパック、[3]ハンドバッグ、[4]書類カバン、[5]荷物カバンなどがある。
また、[1]前記外部機器自体がロックシステム60に該当したり、または、[2]前記外部機器の一部がロックシステム60に該当することがある。したがって、前の[2]の外部機器は、ロックシステム60の少なくとも一部を含むだけでなく、ターミナルのメインシステムの少なくとも一部を含んだり、または、ターミナルとは関連のない電気部品を含んでもよい。一例として、前記外部機器は、(1)ロックシステム60の全体とその他の電気部品を含むことによりターミナルのロックシステム60で作動すると同時に、(2)車両、ロボット、電気機器、他のデータ処理ターミナル、他のコンピュータなどの遠隔制御器(remote controller)で作動することができる。前記外部機器は、有無線でターミナルと通信したり結合されるように製作することができる。
本セクションの4−3−2で例示したロックシステム60の多様な特性及び構造は、第1構成の多様なターミナルはもちろん、本明細書の上述及び後述の他の構成にも適用されてもよい。
4−3−3.削除または部分削除
ターミナルのセキュリティ強化、完全性の向上、及び格納されたユーザの個人データの秘密保持のために、ターミナルは上述の多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。ターミナルは、リアルタイム、暫定的または事後の削除(または、部分削除)作業を実行することによりターミナルのセキュリティを強化し、完全性を向上させ、メインシステム10に格納された個人データの秘密を格納することができる。
一般的に、ユーザが移動しようとする新規モード(一例として、ロックモード)が現在モード(一例として、解除モード)より狭い接近権限のみが付与された場合、ターミナルはユーザに認証作業を実行するように要求しないことがある。ターミナルは、前記削除時点に、リアルタイム、暫定的または事後の削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。
前記例においてターミナルは解除モードからロックモードに移動するので、解除モードにてメインシステム10で解除作業を実行して得た結果がロックシステム60に悪影響を及ぼす潜在的危険は相対的に低いと見なすことができる。しかし、上述の特性にもかかわらず、現在ユーザは、今後他人が同一のターミナルを同一の解除モードにて駆動し、[1]ユーザが解除モードにて実行した作業リストを見たり、[2]ユーザが解除モードにて訪問したウェブサイトリストを見ることになったり、[3]ユーザが解除モードにてダウンロードしたファイルや、知人とやりとりしたメッセージやSNS対話リストを見ることもあるという心配を軽減させられないこともある。したがって、ユーザは、現在モードや新規モードに付与された接近権限とは関係なく、モードを移動するたびに削除(または、部分削除)作業を実行することを好むかもしれない。
ターミナルが1以上のロックメモリユニット80を含めば、ロックシステム60はロックモードでロック作業を実行して得た結果物の少なくとも一部分である「格納予定結果物」をロックメモリユニット80に格納することができる。ターミナルは、前記格納予定結果物を能動的または受動的に格納することができる。前記「格納予定結果物」は、一般的に「格納結果物」と同一であるが、ターミナルが格納予定結果物の全部または一部を格納するのに失敗し、これにより、格納結果物が格納予定結果物の一部分に該当する場合には、「格納結果物」と同一でないこともある。すなわち、格納予定結果物と格納結果物は一般的に同一の結果物を指称するが、「格納予定結果物」は、ターミナルが格納作業を実際に実行したりまたは格納作業を完了する前の結果物を意味する反面、「格納結果物」は、ターミナルが実際に前記「格納予定結果物」を格納した後の結果物を指称する。
この一番目の詳細な形態の場合、ロックシステム60は、削除(または、部分削除)作業を実行する前、すなわち、削除予定結果物の全部または一部が実際に削除される前に、「格納予定結果物」を能動的に格納することができる。格納予定結果物が実際にロックメモリユニット80に格納されたので、ロックシステム60は自身に残留する結果物全体を削除する削除作業を実行することもできる。これに対する二番目の詳細な形態において、ロックシステム60は格納予定結果物を能動的に格納しはしない。しかし、ロックシステム60は削除予定結果物を選択的に削除する部分削除作業を実行するものの、格納予定結果物は削除なしにそのまま残す。したがって、ロックシステム60は格納予定結果物を受動的にロックメモリユニット80に格納するものと見なすことができる。ロックシステム60やメインシステム10は、削除されるまたは格納される結果を選択することができ、格納予定結果物をメインメモリユニット40、ロックメモリユニット80のうちのどこに格納するかも選択することができる。
ターミナルまたはユーザは、削除予定結果物、格納予定結果物を多様な方法で選択することができる。一例として、事後的削除(または、部分削除)の場合、ユーザはロックビューア71やロックシステム60の駆動を終了し、削除予定結果物または格納予定結果物を選択することができる。このために、ユーザはロックモードにて特定ファイル、フォルダなどをマーク(mark)(すなわち、選択)し、その後、ターミナルはマークされたファイル、フォルダのみを削除したり格納したりすることができる。すなわち、ターミナルは、マークされた結果物のみを削除(または、部分削除)すると同時に、マークされなかった結果物は格納することができる。反対に、ターミナルはマークされた結果物のみを格納すると同時に、マークされなかった結果物を削除することもできる。
ロックシステム60がロックメモリユニット80を含む場合、前記システム60は格納予定結果物を前記ユニット80に格納することができる。ターミナルが許容する場合、ロックシステム60は格納予定結果物をメインメモリユニット40に格納したり、ロックシステム60やメインシステム10の臨時メモリセクタ(一例として、データバッファ、キャッシュ、クリップボード、リサイクルビンなど)に格納することができる。
ターミナルはロック作業を実行して得た結果物リストをユーザに表示し、ユーザはこれを用いて削除したり格納したりするファイルやフォルダをマークするようにできる。ユーザがマークを終わらせれば、ターミナルは多様な削除時点にマークした結果物を削除(または、部分削除)することができる。または、ターミナルはユーザの確認があってこそマークされた結果物を削除(または、部分削除)することもできる。したがって、ターミナルは好ましい(または、好ましくない)結果物をミスで、または、意図しないまま削除(または、格納)しないこともある。
ターミナルは、ユーザをして、[1]前記結果物をどんなメモリユニットに格納するのか、[2]どれ位長く前記結果を格納するのか、または、[3]どんなモードにて前記結果物を回収するのか等を選択するようにできる。ターミナルは外部サーバに接続した後、前記サーバに格納された格納(または、削除)予定結果物を格納(または、削除や部分削除)するように要請することができる。ターミナルは、ユーザに格納(または、削除)予定データが実際にサーバにて格納(または、削除)されたのか表示することができる。前記構成は、ロックビューア71が外部サーバからデータやファイルを提供され、これをロックモードにて映像ユニットに表示する場合に有利なこともある。また、ターミナルは、ユーザがロックモードにて訪問したウェブサイトリストやウェブページ住所(URL)リストを削除するか否かもユーザに知らせることができ、削除前にユーザの確認を要請したり要請しないこともある。
4−3−4.相違したシステムの着手
一般的に、ターミナルは、メインシステム10を着手し、解除モードにてメインシステム10を駆動する。また、ターミナルは、ロックシステム60を着手し、ロックモードにてロックシステム60を駆動する。これとは異なり、ターミナルはまずメインシステム10やロックシステム60のうちの一つのシステムをまず着手し、その後に残りのシステムを着手することができる。その後、ターミナルは一つのシステムを続けて駆動し、他のシステムを終了することができる。このような場合は、ターミナルが二つのシステム10、60の全てが一定期間駆動した場合に該当する。この場合の例は、ターミナルが独立的な第1画面と第2画面を表示し、第1画面にてメインシステム10を、第2画面ではロックシステム60を駆動する場合である。また、他の例は、ターミナルはロックシステム60の駆動とは関係なしにメインシステム10をロックモードにて着手する場合である。この構成の場合、メインシステム10はロックシステム60を補助したり代替したりするものと見なすことができる。
ターミナルがメインシステム10とロックシステム60とを同時に駆動する場合、ミスで、ロックシステム60がメインシステム10のハードウェアやソフトウェア要素を駆動したり、ロックシステム60がメインメモリユニット40にてデータを回収したり、または、ロックシステム60がロックモードにてロック作業を実行して得た結果物をメインメモリユニット40に格納する場合などが発生し得る。前記構成では、二つのシステム10、60が同時に駆動されるため、ターミナルはメインシステム10をロックシステム60の全体や一部から効率的に隔離する必要があり得る。
ターミナルは、ロックシステム60、メインシステム10などを多様な方法で着手することができる。この一番目の詳細な形態の場合、ターミナルは二つのシステムを同時に着手せずに、一度に一つのシステムずつ着手することができる。したがって、前記ターミナルがモードを移動する場合、ターミナルは現在ロックモードにて駆動中であるロックシステムを終了し、その後、解除モードにてメインシステムを着手することができる。この二番目の詳細な形態のターミナルは、2以上の相違したターミナルを同時にまたは時間的に重なるように駆動することができる。その結果、ターミナルがロックモードから解除モードに移動すれば、ターミナルは、ロックシステム60の駆動を継続してメインシステム10を着手したり、または、メインシステム10でモード移動作業を実行し、モード移動中または移動後にロックシステム60を終了することができる。前記構成は、ターミナルが解除モードからロックモードに移動する場合にも適用することができる。
4−3−5.その他
ロックビューア71やロックシステム60の駆動を終了すれば、ターミナルは単一の作業または一連の多数の作業を実行することができる。一例として、ターミナルがロックモードからオフ状態または電源が切れた状態を含む他のモードに移動すれば、ターミナルは、[1]前記モード移動作業の実行後、ユーザの追加のユーザ入力を待ったり、または、[2]前記モード移動作業及び多様な方法によって決定される追加作業を実行することができ、前記多様な方法に対する例は、後述の通りである。
一例として、ターミナルは、前記モード移動前、[1]ユーザにUITHENを要請し、UITHENを取得した後に認証作業を実行したり、[2]映像ユニットに多数のロック(または、ホーム)画面のうちの一つを表示する作業を実行したり、[3]通信網またはモノのインターネット網に接続する作業を実行したり、[4]メインシステム10の映像ユニット、カメラ、スピーカー、マイク、GPS、無線送信機、無線受信機、認証用センサなどのようなハードウェア要素のうちの1以上を駆動する作業を実行したり、または、[5]メインシステム10の1以上のソフトウェア要素を駆動する作業を実行することができる。したがって、前記作業の属性は、ターミナルが移動する新規モードにより決定されてもよい。
または、オフ状態でユーザ入力を受信した後、どんなモードに移動するか決定する間、ターミナルは1以上の追加の作業を実行することもできる。一例として、ターミナルは、UITHENやUIACTのうちの1以上とUISWIを含む第1ユーザ入力を受信することができる。第1ユーザ入力がUITHENを含む場合、ターミナルはこれに対応して認証作業を実行することができ、前記認証作業に対する詳細な説明は上述と同一であるため、これ以上の説明は省略する。
または、UITHENを含むか否かと関係なしに、ターミナルがUIACTを含むユーザ入力を受信すれば、ターミナルはこれに対応して多様な活性化時点に映像ユニットを点けることができる。特に、ターミナルは、メインシステム10またはロックシステム60を用いて主映像ユニットを点けたり、前記ユーザ入力に対応して自動的に映像ユニットを点けることができる。
ひとまず、映像ユニットが点けば、ターミナルは自動的に映像ユニットにロック画面を表示することができる。ターミナルが認証作業を実行する場合には、ターミナルは多数の作業のうち一つの作業を実行することができる。一例として、ターミナルは、[1]認証作業を終了する時まで映像ユニットを消えた状態で維持したり、または、[2]認証作業を終了し、この結果を得る前まで映像ユニットを点けてロック画面を表示することもできる。上の段落の[1]の場合、ターミナルは、[1-1]ユーザが認証作業に失敗すれば、映像ユニットを消えた状態にしておいたり、[1-2]ユーザが認証作業に失敗すれば、映像ユニットを点けてロック画面を表示したり、または、[1-3]ユーザが認証作業に成功すれば、映像ユニットを点けてホーム画面を表示することができる。上の段落の[2]の場合、ターミナルは、[2-1]ユーザが認証作業に失敗すれば、映像ユニットを消したり、[2-2]ユーザが認証作業に失敗すれば、続けてロック画面を表示したり、[2-3]ユーザが認証作業に成功すれば、ロック画面をホーム画面に替えることができる。
本セクション4−3の多様な作業は、中級モードにて駆動する中級システムを含むターミナルにも適用されてもよい。一例として、ロックモードから解除モードへの移動に関連した前記作業は、[1]ロックモードから中級モードへの移動作業、[2]中級モードから解除モードへの移動作業、または、[3]接近権限が相対的に狭い第1中級モードから接近権限が相対的に広い第2中級モードへの移動作業などに適用されてもよい。また、解除モードからロックモードへの移動に関連した前記作業もやはり、[1]解除モードから中級モードへの移動作業、[2]中級モードからロックモードへの移動作業、または、[3]前記第2中級モードから第1中級モードへの移動作業などにも適用されてもよい。
前記第1例示的側面に含まれはしないが、メインシステム10とロックシステム60を含むターミナルは3以上のモードを定義する階層でも駆動することができる。この一番目の詳細な形態の場合、前記階層は、[1]単一のロックモード、単一の中級モード、単一の解除モードを定義したり、[2]多数のロックモード、単一の解除モード、オプションで中級モードを定義したり、[3]単一のロックモード、多数の解除モード、オプションで中級モードを定義したり、[4]多数のロックモード、多数の解除モード、オプションで中級モードを定義したり、または、[5]多数の解除(または、ロック)モードのみを定義することができ、この時、ターミナルは、各ロック(または、解除)モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することができる。上述したように、特定階層は、前記モードを順次的または並列的に配列されてもよい。また、ターミナルは多数の階層を構築し、ユーザが自らの要求を充足するようにモードが配置された適合した階層を選択するようにできる。また、上述の例示のターミナルは、本明細書の多様な構成によりモードを移動することができる。
ターミナルは、順次的スイッチングまたは選択的スイッチングに従って駆動することにより、ユーザが、[1]ユーザ入力を提供するたびに特定階層が定義されたモードを一度に1モードずつ順番に移動できたり、または、[2]ユーザが選択するモードで選択的にジャンプして移動することができる。特定階層が循環階層の場合、ユーザは解除モードから再びロックモードに移動することができる。反対に、特定階層が非循環階層の場合、ユーザがひとまず解除モードに移動すれば、再びロックモードに移動できないこともある。このように、第1構成のターミナルを使用する多様な方法及び前記ターミナルでUISWIを含むユーザ入力に対応してモードを移動する方法は、[図2]のパネル(A)〜(H)の方法と類似する。
4−4.第1構成−作業実行順序(2)
前記第1例示的側面の四番目の実施形態であり二番目の作業の場合、ターミナル(または、適正な入力ユニット)は、(1)オン状態(すなわち、映像ユニットが点いている始動状態として、通信が可能な状態)にて、また、(2)ロックモードにて駆動する途中に、第1ユーザ入力を受信し、様々な方法で新規モードを決定することができる。このように、ターミナルが「オン状態」から特定階層が定義した他のモードに移動するモード移動を、上述で「第2類型モード移動」と定義したことがある。
本実施形態の一番目の詳細な形態の場合、第1ユーザ入力のUISWIを含むか否かと関係なしに、順次的スイッチングに従って駆動するターミナルは、第1ユーザ入力の受信に対応してロックモードから解除モードに移動することができる。その後、ユーザが追加のユーザ入力を提供すれば、循環階層にて駆動するターミナルはロックモードに戻ることができるが、非循環階層にて駆動するターミナルは続けて解除モードに留まることができる。
本実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルはUISWI-1を含む第1ユーザ入力の受信に対応して、選択的スイッチングの場合のようにUISWI-1によりロックモードに留まったり、または、解除モードに移動することができる。ユーザが第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは、[1]ロックモードに留まったり、または、[2]選択的スイッチングに従って駆動する場合、UISWI-1により再びロックモードに移動することもできる。
前記二つの詳細な形態の場合、ユーザは、現在モードにて新規モードに移動したい時ごとにモード移動用入力ユニットの少なくとも一部分を操作することによりUISWIを含むユーザ入力を提供することができる。また、前記二つの詳細な形態において、ターミナルは多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実施することができる。ターミナルは、リアルタイム、暫定的または事後的削除(または、部分削除)作業を実行することにより、ターミナルのセキュリティを強化し、完全性を向上させ、格納された個人データの秘密を保持することができる。
以前のセクションの「一番目の作業」と同様に、「二番目の作業」のターミナルもユーザ認証の結果を条件としてモード移動作業を実行することができる。本セクションのターミナルは、第1ユーザ入力を受信する時にロックモードにて駆動している。その結果、[1]ターミナルは、認証作業を実行する必要なしにロックシステム60を着手して駆動した後、ロックモードにてロックシステムの駆動を開始したり、または、[2]ターミナルは既に認証作業を実行したが、ユーザが認証に失敗したらロックモードにてロックシステム60を開始することができる。
どんな場合でも、ロックモードから解除モードに移動するには、ターミナルは認証作業を実行し、現在ユーザが前記モード移動が認証されたユーザなのか決定することができる。このために、第1ユーザ入力はターミナルが選択的スイッチングで駆動するのか、または、順次的スイッチングで駆動するのかによって、UITHENはもちろんUISWIも含んでもよい。一例として、ターミナルが順次的スイッチングで駆動すれば、ターミナルはユーザが認証作業に成功するたびに自動的にロックモードから隣接(一例として、解除)モードに移動することができる。したがって、第1ユーザ入力のUITHENはUISWIの機能に代わることができる。
ユーザが認証に失敗すれば、ターミナルは、[1]ロックモードに留まってオプションでユーザに失敗を知らせたり、[2]ロックモードに留まってユーザに認証作業をやり直しするように要請したり、[3]映像ユニットを消したり、または、[4]ターミナルの電源を切ることができる。ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルは前記多様な着手時点にメインシステム10を着手して解除モードに移動し、映像ユニットにホーム画面を表示することができる。その後、ユーザが追加のユーザ入力を提供すれば、[1]ターミナルが順次的スイッチングに従って駆動したり循環階層の場合や、または、[2]UISWIがロックモードに相応し、ターミナルが選択的スイッチングに従って駆動するなどの場合、ターミナルは再びロックモードに戻ることができる。
特に、新規モードが解除モードのように(ロックモードのような)現在モードより広い接近権限を保有した場合、ターミナルは上述の削除時点にリアルタイム、暫定的または事後的削除(または、部分削除)作業を実行することができる。しかし、ターミナルがさらに狭い接近権限が付与された新規モードに移動する場合、ターミナルは、前記多様な理由により削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ターミナルが削除作業の代わりに部分削除作業を実行する場合、ターミナルは、ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物の選択された部分のみを削除する一方、前記結果物の残り部分はそのまま残すことができる。また、ターミナルは、格納予定結果物を上述の格納時点に能動的にロックメモリユニット80または他の部分に格納することができる。
解除モードに移動する場合、ターミナルは多様な方法でメインシステム10を着手することができる。一例として、ユーザが一度に一つのシステムのみ駆動することができ、二つのシステムを同時に駆動できない場合、ターミナルは、現在のロックモードにて駆動するロックシステム60をまず終了した後、解除モードにてメインシステム10を着手することができる。反面、ユーザが多数のシステムを同時に着手したり駆動したりできる場合、ターミナルは(新規)メインシステムを着手して現在の(ロック)システムを続けて駆動することができる。ひとまずターミナルがメインシステムの着手を完了すれば、ターミナルは以前のロックシステムを終了することができる。
第1例示的側面に含まれなかったが、ターミナルは3以上のモードを定義し、前記モードを順次的または並列的に配置した階層でも駆動することができる。また、ターミナルは、多数の階層を構築した後、ユーザが自らの要求を充足する階層を選択するようにできる。第1構成のターミナルを使用する多様な方法とユーザ入力に対応して前記ターミナルで実行するモード移動は、上述の[図2]のパネル(A)〜(H)の方法及びモード移動と類似する。
前記セクション4−4で例示した前記「二番目の作業」の他の特性は、前記「一番目の作業」の相応する特性と同一または類似するが、詳細な文脈に従って「二番目の作業」の一部を変更、追加または省略する必要がある。したがって、「二番目の作業」の多様な特性に対する詳細な説明は省略する。
4−5.第1構成−作業実行順序(3)
前記第1例示的側面の五番目の実施形態であり三番目の作業の場合、ターミナル(または、適正な入力ユニット)は、(1)オン状態(すなわち、映像ユニットが点いている始動状態として、通信が可能な状態)で、また、(2)解除モードにて駆動中、第1ユーザ入力を受信する。前記ユーザ入力の受信に対応して、ターミナルは様々な方法で新規モードを決定することができる。このように、ターミナルが「オン状態」から特定階層が定義した他のモードに移動するモード移動もやはり上述の「第2類型モード移動」に該当する。
本実施形態の一番目の詳細な形態の場合、UISWIを含むか否かと関係なしに第1ユーザ入力の受信に対応して、順次的スイッチングに従って駆動するターミナルは、解除モードからロックモードに移動することができる。その後、ユーザが追加のユーザ入力を提供すれば、ターミナルは、続けてロックモードに留まったり、または、再び解除モードに移動することができる。
本実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、第1ユーザ入力の受信に対応して前記入力からUISWI-1を取得し、[1]解除モードに留まったり、または、[2]選択的スイッチングの場合、前記UISWI-1に基づいてロックモードに再び移動することができる。ユーザが追加で第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは、[1]解除モードに留まったり、または、[2]選択的スイッチングの場合、UISWI-2に基づいて再びロックモードに移動することができる。
前記一番目及び二番目の詳細な形態の場合、ユーザが現在モードから新規モードに移動しようとするたびに、ユーザはモード移動用入力ユニットを操作することによりUISWIを含むユーザ入力を提供することができる。また、前記二つの詳細な形態において、ターミナルは多様な削除時点にリアルタイム、暫定的または事後的削除(または、部分削除)作業を実行することができる。これにより、ターミナルはセキュリティを強化し、完全性を向上させ、個人的データの秘密を保持することができる。
前記「一番目及び二番目の作業」と同様に、この「三番目の作業」のターミナルもユーザ認証作業の結果を条件としてモード移動作業を実行することができる。ただし、本セクションのターミナルは、解除モードにて駆動している。したがって、ターミナルは既に認証作業(一例として、ロックモードから解除モードに移動するための)を実行し、ユーザが前記認証に成功したので、ロックモードから解除モードに移動した。したがって、ターミナルは同一のユーザを再び認証する必要はなくてもよい。しかし、ユーザが金融取引などのように、重要だったりまたは個人的データを要求する作業を実行しようとすれば、ターミナルは追加のユーザ認証作業を実行することができる。
また、接近権限がさらに狭い新規モードに移動する場合にも、ターミナルは上述の多様な理由により、リアルタイム、暫定的または事後的削除(部分削除)を実行し、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、ターミナルは、ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物の選択された部分のみを削除する一方、残りの部分は多様な格納時点にロックメモリユニット80またはターミナルのその他の部分に格納することができる。また、ターミナルは、上述の多様な方法を用いてメインシステム10またはロックシステム60を着手することができる。
前記第1構成で詳細に説明はしなかったが、ターミナルは3以上のモードを定義して、これらを順次的、並列的または混合的に配置した階層でも駆動することができる。また、ターミナルは、多数の階層を構築した後、ユーザが自らの要求事項を充足する適合した階層を選択するようにできる。このように、第1構成のターミナルを使用する多様な方法とユーザ入力に対応するターミナルを用いたモード移動方法は、[図2]のパネル(A)〜(H)の方法と類似する。
前記ターミナルは、本セクションの「三番目の作業」を始動状態及びオン状態で実行する。したがって、ターミナルは、映像ユニットが点いた又は点いている状態で前記作業を実行する。その結果、ターミナルは本セクションで説明した多様な作業を、活性化作業を条件として実行はしない。しかし、前記活性化作業は、本セクションの多様な作業を条件として実行されてもよい。一例として、[1]ユーザが認証に失敗すればターミナルは映像ユニットを消すことができる。[2]ユーザが追加のユーザ入力を提供したが、ターミナルが非循環階層で駆動したり、または、前記入力が誤ったり適合していない場合、ターミナルはこれ以上モード移動を実行できずに映像ユニットを消すことができる。または、[3]ユーザが提供したUISWIがマッチングリストに含まれた如何なるサブ入力にも相応しない場合、ターミナルは映像ユニットを消すことができる。
本セクションの「三番目の作業」のその他の特性は、前記「一番目及び二番目の作業」の相応する特性と同一または類似するが、詳細な文脈に従って「三番目の作業」の一部を変更、追加、省略する必要がある。したがって、「三番目の作業」の多様な特性に対する詳細な説明は省略する。
4−6.第1構成−作業実行順序(4)
前記第1例示的側面の六番目の実施形態であり四番目の作業の場合、ターミナル(または、適正な入力ユニット)は、電源が切れた状態で第1ユーザ入力を受信する。すなわち、ターミナルが第1ユーザ入力を受信する時、ターミナルの映像ユニットは消えており、ターミナルを用いた通信も不可能である。したがって、ターミナルは、ロックモード、中級モードや解除モードのうちの如何なるモードでも駆動せず、ロックシステム60、中級システムまたはメインシステム10の如何なる要素も駆動しない。
本実施形態の一番目の詳細な形態において、ユーザは、特定モードに移動しようとする意図なしにターミナルのパワーのみを点けようとすることができる。すなわち、ユーザは、ターミナルの電源を点けさえすれば満足するケースに該当する。したがって、ターミナルは、第1ユーザ入力に対応して、[1]パワーは点けるが(すなわち、始動状態)映像ユニットは消えた状態で維持したり(すなわち、オフ状態への移動)、または、[2]電源を点けて(すなわち、始動状態)映像ユニットも点ける(すなわち、オン状態への移動)ことができる。前の[2]の場合のターミナルは、[2-1]映像ユニットにロック画面を表示し、多様な着手時点のうちのある時点にロックシステム60を着手したり、または、[2-2]映像ユニットにホーム画面を表示してメインシステム10を着手することができる。
前記詳細な形態のターミナルは、1以上の認証作業を実行することができる。また、ターミナルは、認証作業の結果を条件として映像ユニットを点けたり、ロック(または、メイン)システムを着手したり、映像ユニットにロック(または、ホーム)画面を表示するなどの作業を実行することができる。前記一番目の詳細な形態の多様な作業は、先に説明したことがあるので、これ以上の説明は省略する。
本実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ユーザは、(1)ターミナルの電源を点けることはもちろん、(2)ロックモードに移動してロックシステム60でロック作業を実行しようとすることもできる。ただし、ユーザは、単一のユーザ入力のみを提供しても継ぎ目なしに(すなわち、追加のユーザ入力を提供せずとも)ロックモードに移動することができれば満足することができる。したがって、前記第1ユーザ入力に対応して、ターミナルは電源を点けて(すなわち、始動状態)ロックモードに移動する。
ユーザがロックモードの自分だけのロック画面を他人が見ても意に介さない場合、ターミナルは電源を点け、映像ユニットを点けて、自動的に多様なユーザインタフェースを含む基本設定ロック画面を表示することができる。ターミナルは、単一のユーザ入力に対応して上述の全ての作業を実行することができる。
しかし、ユーザが他人が自身のロック画面を見ることを望まない場合、ターミナルは認証作業を実行して、現在ユーザがロックモードに移動する権限を保有しているのか確認することができる。したがって、前記ターミナルはユーザ入力に対応して、電源を点けてユーザ認証作業を実行することができる。このために、ユーザ入力は、映像ユニットを点けるためのUIACTはもちろん、認証作業を実行するためのUITHENも含んでもよい。これとは異なり、電源が切れた状態のターミナルは、第1ユーザ入力の受信に対応して映像ユニットを点けてロック画面を表示することができる。この時、第1ユーザ入力はUITHENを含むがUIACTを含む必要はない。なぜならば、ターミナルはUIACTを取得せずとも映像ユニットを点けることができるためだ。
ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルは多様な前記着手時点にロックシステム60を着手し、多様なユーザインタフェースを含むロック画面を表示することができる。この時、前記着手時点の例は、映像ユニットを点ける前、点けると同時、または点けた後などである。その後、ユーザは、ロックモードにてロックシステム60を駆動して多様なロック作業を実行することができ、これを介して上述の「結果物」を得ることができる。
ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは多様な作業のうち一つの作業を実行することができる。一例として、ターミナルは、[1]続けて電源が切れた状態に留まったり、[2]映像ユニットを続けて消えた状態で維持したり、[3]映像ユニットを点けるものの、ユーザインタフェースを含まないロック画面を表示したり、または、[4]映像ユニットを点けて多数のユーザインタフェースを含むロック画面を表示するものの、ユーザがインターフェースにユーザ入力を伝達してもインターフェースがロックシステム60のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できないようにすることができる。
本実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ユーザは、(1)ターミナルの電源を点けることはもちろん、(2)解除モードに移動してメインシステム10で解除作業を実行しようとすることができる。前記ユーザは、単一のユーザ入力のみを提供しても、継ぎ目なしに(すなわち、追加のユーザ入力を提供せずに)解除モードに移動できれば満足することができる。
ユーザが解除モードの自らのホーム画面を他人が見ることを意に介さない場合、ターミナルは電源を点けた後、映像ユニットを点け、自動的に多様なユーザインタフェースを含むホーム画面を表示することができる。前記ターミナルは、単一のユーザ入力に対応して上述の全ての作業を実行するので、ユーザは継ぎ目のない作業実行を楽しむことができる。
しかし、ユーザが自らのホーム画面を他人が見ることを望まなければ、ターミナルは認証作業を実行し、現在ユーザが解除モードに移動する権限を保有しているのか確認することができる。したがって、単一のユーザ入力に対応して、ターミナルは電源を点けてユーザ認証作業を実行することができる。ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルは多様な前記着手時点にメインシステム10を着手し、多様なユーザインタフェースを含むホーム画面を表示することができ、前記着手時点の例は、映像ユニットを点ける前、点けると同時、または点けた後などである。ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは、[1]電源が切れた状態に留まったり、[2]映像ユニットを消えた状態で維持したり、[3]映像ユニットを点けてロック画面を表示するものの、前記画面にユーザインタフェースを含めなかったり、[4]映像ユニットを点けて多数のユーザインタフェースを含むホーム画面を表示するものの、ユーザが前記インターフェースにユーザ入力を伝達しても前記インターフェースがメインシステム10のハードウェアやソフトウェア要素を駆動しないようにすることができる。
上述のように、ターミナルは、映像ユニットを点ける作業実行よりも認証作業の実行にさらに多くの時間を要し得る。したがって、ユーザが認証作業に成功しても、この時点は映像ユニットが点いた後の時点であり得る。この場合、ターミナルは、ユーザ入力に対応して映像ユニットを点け、ロック画面を表示し、その後、[1]ターミナルがユーザの認証失敗を確認すれば、続けてロック画面を表示したり、または、[2]ユーザの認証成功を確認すれば、ロック画面をホーム画面に替えることができる。
4−7.第1ユーザ入力及びモード移動(ユーザ)サブ入力
前記第1例示的側面の七番目の実施形態の場合、ターミナルは多数のユーザ入力を受信するものの、このうちの一つのユーザ入力はUISWIを含む。ただし、UISWIを含むユーザ入力は、UISWI以外の他のサブ入力を含まなかったり、または、UITHEN、UIACTなどのサブ入力を含んでもよい。この時、UISWI以外がサブ入力を含むか否かは、一般的にユーザがモード移動を所望する時の状況によって決定され得る。また、ユーザは、前記多数のユーザ入力を同時にまたは順番に提供することができる。
本実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ターミナルが電源が切れた状態にあり、ユーザは第1ユーザ入力を提供してターミナルの電源を点けることを所望する場合、第1ユーザ入力は、UIACT、UITHEN、UISWIのうちの何れのものも含む必要がない。なぜならば、ターミナルは電源が点いて電源が切れた状態から始動状態に移動すれば、ターミナルは無条件に映像ユニットを点けるように構成されていてもよいためだ。また、ユーザがターミナルの電源を点けてロックモードにてロックシステムを着手することだけを所望する場合、ターミナルはどんなモードに移動すべきないのかを既に認知しているので、第1ユーザ入力はUISWIを含む必要がない。また、ロックモードは、最も狭い接近権限が付与されたモードであるため、ターミナルは認証作業を実行する必要がないこともあり、したがって、第1ユーザ入力はUITHENを含む必要がないこともある。
しかし、ユーザが特定のロックモードに対する接近を制限することを所望する場合、第1ユーザ入力はUITHENを含んでもよく、したがって、ターミナルは第1ユーザ入力からUITHENを取得した後に認証作業を実行し、現在ユーザがロックモードに移動するように認証されたかどうかを確認することができる。また、ユーザが電源が切れた状態から特定階層が定義したモードに直接移動することを所望し、前記階層が多数のモードを定義する場合、第1ユーザ入力はUISWIを含んでもよく、これにより、ターミナルは始動状態に移動し、映像ユニットを点けた後、第1ユーザ入力からUISWIを取得した後に前記UISWIに相応するモードに移動することができる。
本実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは始動状態にあるが映像ユニットは消えている(すなわち、オフ状態)場合、ユーザは特定モードにて作業を実行するためにターミナルに第1ユーザ入力を提供することができる。これは、ユーザがターミナルの電源を点けるために、既に(第0)ユーザ入力を提供した場合であるため、第1ユーザ入力は、ターミナルが第0ユーザ入力を既に受信した後に電源が点いて通信が可能になったが、映像ユニットは消えている状態でターミナルに提供された入力である。
一例として、ユーザは、日常的データ確認を目的に第1ユーザ入力を提供することができる。この場合、第1ユーザ入力はUITHENやUISWIを含む必要がない。なぜならば、ターミナルはロックモードで映像ユニットを点け、映像画面に非個人的、日常的データのみを表示すればよいためだ。また、ターミナルがオフ状態でユーザ入力を受信するたびにロック画面を表示するように構成された場合、第1ユーザ入力はUIACTも含む必要がない。
これとは異なり、ユーザはロックモードに移動するために第1ユーザ入力を提供することもできる。この時、第1ユーザ入力はUIACTとUISWIを含んでもよく、ターミナルはUIACTに対応して映像ユニットを点け、UISWIに対応してロックモードに移動することができる。また、ユーザが自身のロックモードに対する他人の接近を制限しようとする場合、第1ユーザ入力はUITHENを含んでもよい。しかし、ターミナルが映像ユニットを点けて自動的にロックモードに移動するように構成されれば、第1ユーザ入力はUIACTも、UISWIも含む必要がないこともある。
本実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、現在電源が点いていて(すなわち、始動状態)、映像ユニットも点いていて(すなわち、オン状態)、現在モード(すなわち、特定階層が定義した多数のモードのうちの一つ)にて駆動中である場合であり、ユーザは、現在モードにて作業を実行したり、新規モードに移動するために多様なユーザ入力をターミナルに提供することができる。後述の例示は、ユーザが現在モードから新規モードに移動するために駆動中であるターミナルにユーザ入力を提供する場合である。
ユーザが新規モードに移動するためにターミナルに第1ユーザ入力を提供する場合、映像ユニットは既に点いているので、前記第1ユーザ入力はUIACTを含む必要がない。また、ターミナルが現在モードより新規モードにさらに狭い接近権限を付与した場合、第1ユーザ入力はUITHENを含む必要もなくてもよい。また、ターミナルが順次的スイッチングに従って駆動すれば、第1ユーザ入力はUISWIも含む必要がなく、その理由は、ターミナルは第1ユーザ入力の属性と関係なしに特定階層が定義した多数のモードを一度に一つのモードずつ連続的に移動するためだ。
しかし、ターミナルが新規モードで主映像ユニット以外にも第2映像ユニットを点けなければならない場合、第1ユーザ入力はUIACTを含まなければならないこともある。また、現在モードより新規モードが広い接近権限を有したり、または、ユーザがモードを移動するたびに認証を所望する場合、第1ユーザ入力はUITHENを含んでもよい。また、ターミナルが数多くのモードを定義する階層で作動する場合、ユーザは正確な新規モードに移動するために第1ユーザ入力にUISWIを含ませることもできる。
前記一番目〜三番目の詳細な形態から分かるように、電源が切れた状態のターミナル(すなわち、一番目の詳細な形態)に提供された第1ユーザ入力、オフ状態のターミナル(すなわち、二番目詳細な形態)に提供された第1ユーザ入力、または、オン状態のターミナル(すなわち、三番目の詳細な形態)に提供された第1ユーザ入力などは、モード移動だけのためにUIACT、UITHEN、UISWIのうちの1以上または全てを含んでもよい。
したがって、第1ユーザ入力の属性及び前記入力に含まれた(ユーザ)サブ入力の属性などは、ユーザの意図や状況によって決定されてもよい。同じ理由で、ユーザの意図及び状況により、(1)ターミナルのメインシステム10は単一のメイン入力ユニットのみを含んだり、または、(2)メイン(または、ロック)システム10、60は多数の入力ユニットを含んでもよく、したがって、ターミナルは、(3)セキュリティを強化し、完全性を向上させ、メインシステムに格納された個人情報を保護し、(4)ユーザはターミナルが提供する継ぎ目のない特性を活用することができる。
ターミナルは、多様な入力ユニットが受信した多様なユーザ入力に対応してモード移動作業を実行することができる。一例として、ユーザは、UISWIを含む第1ユーザ入力をメイン入力ユニット20でないモード移動用入力ユニット25に提供することができる。他の例の場合、ユーザは、UISWIを含むユーザ入力をメイン入力ユニット20またはモード移動用入力ユニット25に提供することができる。他の例の場合、ユーザは、UIACTやUITHENのうちの1以上及びUISWIを含むユーザ入力を、UISWIを取得できるセンサが装着された如何なる入力ユニットにも提供することができる。また、他の例の場合、ユーザは、UISWIを含む別途のユーザ入力を提供しないが、ターミナルはUISWIを含むユーザ入力に代わり得る相違したユーザ入力を受信することができる。
また、第1ユーザ入力の受信に対応するターミナルは、制御セッティング、状況などに応じて自動的に特定作業を実行することができる。すなわち、ターミナルは、上述、後述の多様な状況に基づいてUIACTやUITHENをUISWIと見なすことができる。その結果、ターミナルは第1ユーザ入力を受信した時、前記入力に含まれた(ユーザ)サブ入力の数とは関係なしに単一または多数の作業を実行することができる。言い換えれば、本明細書のターミナルは、このような特性を用いてユーザに向上した継ぎ目のない特性を提供することができる。
ターミナルモード移動用入力ユニット25を含み、ユーザがUISWIを含む第1ユーザ入力を前記ユニット25に提供すれば、ターミナルは多様な方法でモードを移動することができる。一例として、ターミナルは、[1]ユーザが能動的に提供した適正なユーザ入力を受信した場合にのみモードを移動したり、[2]ユーザが受動的に提供した(一例として、ターミナルが主導的に取得した)1以上のユーザ入力を受信した場合にモード移動作業を実行したり、または、[3]ターミナルの製造会社、配給会社、ユーザが、ひとまず確立すれば変更できない(または、変更できる)ユーザセッティングによってのみモードを移動することもできる。
モード移動が接近権限が広い現在モードから接近権限が狭い新規モードへの移動であれば、ターミナルは、第1ユーザ入力で必ずしもUISWIを取得する必要なしにモードを移動することができる。したがって、[1]ターミナルが現在モードにて一定期間以上駆動しているが、ユーザが追加のユーザ入力を提供しなかった場合、[2]メインシステム10が現在モードで最終作業を実行した後、一定期間が経過した場合、[3]ターミナルがメインシステム10に対する認証されていない試みなどと同じ特定の事件(一例として、ハッキング、認証されていないアクセス、メインシステムやメインメモリユニットの汚染、メインシステムの要素の変調など)を感知した場合、または、[4]ターミナルまたはユーザによって指定された事件の発生(または、試み)などを感知した場合、ターミナルはモード移動作業を実行することができる。
ターミナルは、映像ユニットが消えた状態でもユーザがモード移動用入力ユニット25にユーザ入力を提供するなど、前記ユニット25を操作するようにできる。一例として、ユーザは映像ユニットを点ける前、点けると同時、または点けた後、ターミナルがメインシステムやロックシステムのうちのどんなシステムを着手するのか選択することができる。その後、ユーザは第1ユーザ入力を提供し、ターミナルはこれに対応して特定モードにて特定のシステムを着手することができる。特に、階層が多数の相違したモードを定義する場合、前記構成はさらに有用であり、その理由は、ユーザは多様なモードが定義された階層に沿って移動する必要なしに、自らが所望するシステムを所望するモードにて着手することができるためだ。また、前記構成のターミナルは、第1ユーザ入力からUISWIを直接取得することにより、ユーザが継ぎ目なしに多様な作業を実行するようにできる。
しかし、上述の構成は、認証作業の結果に応じて相違し得たり、これとは反対に、認証作業が上述の構成による影響を受けることがある。一例として、ターミナルは第1ユーザ入力に対応して解除モードに移動し、メインシステム10を着手することができる。前記構成のターミナルは、ユーザが認証に失敗してもロックモードへの移動を継続することができる。また、ユーザがターミナルに特定の命令を伝達する場合、ターミナルはユーザ認証の結果と関係なしに解除モードに移動してメインシステム10を着手することができる。前記構成は、ターミナルがボタン形態のモード移動用入力ユニット25を含む場合、有用であり得る。
4−8.第1構成−ロックメモリユニット及び削除(または、部分削除)
前記第1例示的側面の八番目の実施形態の場合、ロックシステム60はロックメモリユニット80を含んでもよい。上述のように、本明細書の多様なターミナルの目的のうちの一つは、ロックシステム60を物理的にまたは作業実行上メインシステム10から隔離して、メインシステム10のセキュリティを強化し、完全性を向上させ、格納されたデータを保護することである。本明細書のターミナルの他の目的は、ロックモードにて多様なロック作業を実行して得た結果物に対する痕跡の全体(または、一部)を除去することである。このために、ターミナルは、ロックシステム60に対して削除(または、部分削除)作業を実行することができ、特に、ロックシステム60はロックメモリユニット80やロックシステム60のその他の部位に対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
本実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ロックシステム60は如何なるロックメモリユニット80も含まなくてもよい。ロックビューア71は、[1]ロックシステム60が接近可能な多様なテキスト、ファイル、イメージ、ウェブページなどを映像ユニットに表示したり、または、[2]ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物を映像ユニットに表示できるので、ロックシステム60は如何なる新規データも格納する必要がない。したがって、ターミナルは、ロックシステム60に対して別途の削除(または、部分削除)作業を実行する必要がない。しかし、ターミナルは、ロックシステム60やメインシステム10の臨時メモリセクタに格納されたり、残留する結果物の一部または全部を削除するために削除(または、部分削除)作業を実行することができる。上述のように、ターミナルはメインCPUユニット30やメイン運営体系34を用いてロックモードにてロックビューア71を駆動することができる。この場合、ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物のうちの一部はメインシステム10に格納されたり残留されてもよく、特に、メインシステム10の臨時メモリセクタに格納されたり残留されてもよい。この場合、ターミナルは前記セクタに対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
本実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ロックシステム60は1以上の指定されたロックメモリユニット80を含み、ターミナルはロックモードにてロック作業を実行して得た結果物を残余フォーマット(remnant format)などの形態で格納することができる。ターミナルは前記結果物を既存の上書き、暗号化、ソフトウェア的方式、または、ハードウェア的方式などを用いて削除(または、部分削除)作業を実行することができる。これとは異なり、ロックシステム60は結果物の一部や全部をロックメモリユニット80に永久的に格納することができる。ターミナルは上述の多様な削除時点に、リアルタイム、暫定的または事後的削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。
ターミナルがロックメモリユニット80で、または、ロックシステム60の他のユニットで、潜在的に危険なファイル、警告表示のコンテンツ(一例として、不法または猥褻的テキストやイメージ)などを感知したり、メインシステム10の1以上のユニットに接近しようとする認証されていない試みなどを感知すれば、ターミナルは「適応的削除(または、部分削除)作業」を実行することができる。ターミナルは、ユーザに削除するファイル、コンテンツ、ソースなどに対するリストを提供し、ユーザの確認後、これに対する適応的削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
前記の部分削除作業の途中、ターミナルやユーザは、削除予定結果物を選択することができ、残りの結果物はロックメモリユニット80やロック(または、メイン)システム60、10の臨時メモリセクタなどに格納することができる。または、ユーザが手動で格納(または、削除)予定結果物を選択したり、または、ターミナルが適応的に格納(または、削除)予定結果物を選択することができる。その後、ターミナルは、ロックシステム60やメインシステム10の臨時メモリセクタに残留する結果物を削除することができる。
ターミナルやユーザは、削除(または、格納)予定結果物を適応的にまたは手動で、リアルタイム、暫定的または事後的に選択することができる。ターミナルはユーザが特定の期間以上を消費したコンテンツやウェブサイト、または、ユーザの選好事項と符合するコンテンツを確認すれば、ターミナルはこれと関連した結果物を適応的に格納することができる。また、ターミナルは、多様な格納時点に格納予定結果物を格納して削除(または、部分削除)作業を実行することができ、この時、格納時点は上述の削除時点と同一であるが、ターミナルは前記格納時点に格納作業を実行する。
上述のように、ターミナルは、選択された結果物をロックメモリユニット80やロック(または、メイン)システム60、10の臨時メモリセクタに格納することができる。しかし、ターミナルは、前記メモリユニットやセクタなどがメインシステム10の他のユニットを駆動したり、前記結果物をメインメモリユニット40に格納できないようにすることができる。また、ターミナルは、ロックモードにてロックシステム60を駆動するユーザがメインメモリユニット40に格納されたデータを検索したり、あるシステムのメモリユニットに格納されたデータを他のシステムのメモリユニットに伝達できないようにすることができる。
4−9.第1構成−多様なシステムの着手時点
前記第1例示的側面の九番目の実施形態の場合、ターミナルは解除(または、中級)モードからロックモードに移動することができる。一例として、ターミナルは、ロックシステム60を着手し、ロックモードにて多様な時点に前記ロックシステム60を駆動し始めることができる。前記構成は、ターミナルの電源を切った後に再び点けたり、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、解除(または、中級)モードからロックモードに再び戻ろうとするユーザに非常に便利なこともある。すなわち、自分が実行しようとする作業がターミナルのメインシステム10に悪影響を与える恐れがあるのかどうか疑わしい時ごとに、ユーザは容易に多様な着手時点にロックシステム60を着手し、ロックモードに戻ることができる。
上述のように、削除時点と類似の「着手時点」は、モード移動と関連してロック(または、メイン)システムを着手する時点に関連する。したがって、着手時点は、ロックシステムを着手する時点やメインシステムを着手する時点を含み、前記着手時点の例としては、[1]モード移動と同時、[2]モード移動直後、[3]モード移動後であるが、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前、[4]ロック(または、メイン)システムを着手するのに必要なサブ入力を含むユーザ入力の受信と同時または直後、[5]認証作業実行と同時または直後、または、[6]映像ユニットの活性化直前、同時または直後などがある。
また、上の文章の[6]の着手時点は、映像ユニットの活性化と関連した多様な活性化時点を含んでもよい。その結果、着手時点はロックシステムまたはメインシステムを着手する時点を含み、このような時点の例としては、[6-1]UIACTを含むユーザ入力の受信と同時、[6-2]UIACTを含むユーザ入力の受信直後であって、この時の「直後」は上述の定義と同じであり、[6-3]UIACTを含むユーザ入力の受信後であるが、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前、または、[6-4]ユーザの認証失敗を確認する前、同時、直後、または、確認後に一定期間が経過した後、などがある。
4−10.第1構成−ユーザ恩恵
1以上のメインCPUユニット30、メインメモリユニット40、メイン入力ユニット20及びメイン出力ユニット50を含むメインシステム10とは異なり、第1構成に従うターミナルはロックシステム60も含み、ロックシステム60は1以上のロックビューア71とオプションでロックメモリユニット80、ロック入力ユニット、ロック出力ユニットも含んでもよい。ただし、ロックビューア71の主機能は、既存のビューア、ブラウザのようにデータの表示に過ぎず、その結果、ロックビューア71はその性格上ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物をロックメモリユニット80またはメインメモリユニット40に格納することはできない。したがって、第1構成のターミナルは、削除(または、部分削除)作業を実行する必要がないこともある。
このような観点から見れば、ロックシステム60はターミナルに既に格納されていたり、インターネットを介して外部ソース、ウェブサイトから提供される文書、広告を表示するのに有用である。また、ロックシステム60は、インターネットを介して教育用、広告性の資料を提供する多様なウェブサイトを検索するのにも有利である。特に、ロックシステム60は上述の削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができるので、[1]ユーザが自らがロックモードにて実行した作業リストや結果物を他のユーザに残しておくという心配や、[2]前記結果物がメインシステム10を汚染させたり台無しにするという心配などを軽減させることができる。
ロックシステム60はオプションでロックメモリユニット80を含んでもよく、ユーザは前記ユニット80にロックモードにてロック作業を実行して得た結果物を格納したり、または、前記ユニット80に格納されたデータを回収することができる。また、ターミナルは、ユーザがUSBメモリ機器、外部メモリディスク(または、チップ)、他のコンピュータまたは他のデータ処理機器などをターミナルに結合するようにできる。したがって、ターミナルは、必要な全てのユニットを含む必要なしにユーザをして外部ユニットを使用できるようにし、これにより、ターミナルはさらに少ない重さや体積を有するように製作することができ、これを介して製作単価も低くすることができる。
4−11.第1構成−変形及び改良
上述の第1構成によれば、前記[図5A]〜[図5C]で例示した多様なデータ処理ターミナルは、上述とは相違した構成、配置または作業実行順序に従って駆動されてもよい。したがって、前記第1構成のターミナル、前記ターミナルの多様な要素及び前記ターミナルのハードウェア要素やソフトウェア要素は、下記のように変形されたり改良されてもよい。
4−11−1.上書きによる削除
第1構成の多様なデータ処理ターミナルは、(1)特定階層に相違した多数のモードを定義し、(2)インシステムを物理的または作業実行上ロックシステムから隔離し、(3)削除(または、部分削除)作業を実行することにより、セキュリティを強化し、完全性を向上させ、ターミナルに格納されたデータの保護を強化することができる。
前記第1例示的側面の十番目の実施形態の場合、ターミナルはロックモードにてロック作業を実行して得られるロックシステム60に格納されたり残留したりする特定の結果物の全部を削除することができる。または、ターミナルは、上述の多様な削除時点に前記結果物の特定の部分のみを削除(すなわち、部分削除)することができる。したがって、ターミナルは、前記結果物によるメインシステム10の汚染や誤作動を完全にまたは少なくとも部分的に防止することができる。前記結果物の削除以外にも、ユーザは、[1]自らがロックモードにて実行した多様な作業のリスト、[2]自らがロックモードにて訪問したウェブサイトのリスト、[3]自らがロックモードにてロック作業を実行してダウンロードしたコンテンツのリストなどを削除することにより、自らの個人情報を保護することができる。
データ処理ターミナルは、多様な方法で削除作業を実行することができる。まず、ターミナルは、「ソフトウェア基盤削除作業」を実行することができ、このような作業の例としては、[1]削除予定の結果物の少なくとも一部分に関連のない、または、意味のないデータを上書きする作業、[2]削除予定の結果物をロック(または、メイン)メモリユニットに格納する前の暗号化する作業などがある。または、ターミナルは、多様な「ハードウェア基盤削除作業」を実行することができ、このような作業の例としては、[1]揮発性メモリユニットに対する削除作業、または、[2]メモリユニットに対する消磁(degaussing)を介した削除作業などがある。前記[1]の揮発性メモリユニットを使用する場合、ターミナルはモード移動の途中または以後に前記ユニットに電源を遮断し、したがって、前記ユニットに格納されたり残留したりする結果物は自動的に消失する。または、前記[2]の消磁を用いる場合、ターミナル(または、ユーザ)は強い磁場を生成して前記磁場の磁性流動を用いて前記ユニットを消磁することができる。ただし、消磁はメモリユニットの特定の部位やセクタはもちろん、ターミナルの他のユニットに悪影響を及ぼさないように正確に実行する必要がある。前記の部分削除作業は、ロックシステムに残留する結果物の特定の部分に対する削除作業である。したがって、前記の部分削除作業に対するソフトウェア基盤またはハードウェア基盤作業は、上述の削除作業と同一である。
上述のように、ターミナルは、メモリユニットに格納されたり残留したりする削除予定結果物を、無意味または無関連のヌルデータ(null data)で上書きして削除することができる。また、ターミナルは、削除予定結果物が存在するメモリユニットの特定(または、全ての)セクタにヌルデータを上書きすることができ、前記ヌルデータの例としては、[1]多数の「0」や「1」またはこれらの組み合わせ、[2]多数の相違した数字、[3]その他の無意味なまたは疑似ランダムで選定したデータ、または、[4]ターミナルやユーザが選択したその他の数字や記号などがある。
前記第1例示的側面の十一番目の実施形態の場合、ターミナルは、[1]削除(または、部分削除)作業を相違した程度、または、[2]相違した範囲で実行することができる。一例として、ターミナルは、[1]1回上書き、[2]2回上書き、または、[3]それ以上の上書きなどを介して削除(または、部分削除)作業を相違した程度で実行することができる。このような上書きに対する詳細な内容は、公示された内容であるため、これ以上の説明は省略する。
ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を相違した範囲でも実行することができる。一例として、ターミナルは、[1]ディスク全体に対する上書き、[2]セクタ別の上書き、[3]ファイル別の上書き、または[4]データ別の上書きなどを実行することができる。
ディスク全体に対する上書きの場合、ターミナルは、メモリユニットの全ての(または、特定)セクタに格納されたり残留したりする全ての結果物を削除するものの、運営体系やBIOSなどの特定のセクタは前記削除作業から除くことができる。ロックシステム60がロック運営体系を含まない限り、ディスク全体に対する上書きはロックメモリユニット80やロックシステム60の全ての臨時メモリセクタに対する削除作業を意味することになる。セクタ別の上書きの場合、ターミナルはセクタ別に削除作業を実行する。したがって、ターミナルはメモリユニットの特定のセクタに格納されたり残留したりする結果物を削除する一方、残りのセクタに格納されたり残留したりするデータはそのまま残すことができる。ファイル別の上書きの場合、ターミナルはファイル別に結果物に対する削除作業を進める。すなわち、ターミナルは、前記結果物の特定のファイルを削除した後に次のファイルを削除する。すなわち、ターミナルはメモリユニットに格納されたり残留したりする前記結果物の特定のファイルを削除する反面、残りのファイルはそのまま残しておくことができる。データ別の上書きの場合にも、ターミナルは特定のデータを削除して残りのデータは残しておくことができる。
前記第1例示的側面の十二番目の実施形態のターミナルは、削除(または、部分削除)作業を相違した時点に実行することができる。一例として、ターミナルは上書き作業を、[1]リアルタイム、[2]暫定的、または、[3]事後的に実施することができる。前記削除(または、部分削除)作業はセクション2−2で説明したので、これに対する詳細な説明は省略する。
ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を注文型(on-demand)で実行することができる。すなわち、ユーザが能動的に削除作業の実行を要請するユーザ入力を(ソフトウェアまたはハードウェア要素を用いて)適正な入力ユニットに提供する場合である。上述のように、結果物の一部に削除マークを記入することも注文型の削除の例と見なすことができる。ターミナルは、[1]ユーザが特定の期間以上何らのアクションを取らない場合(すなわち、非活動)、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、[2]ターミナルが現在ユーザまたは第三者の許容されていない、メインシステム10に対する接近の試み、メインシステム10のデータを回収しようとする試み、メインシステム10にデータを格納しようとする試み、または、メインシステム10のユニットを変形したり前記ユニットに影響を及ぼそうとする試みなどを認知する場合、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
削除予定結果物が多数のメモリユニットや単一のメモリユニットの多数のメモリセクタに格納されたり残留したるする場合、ターミナルは、前記多数のメモリユニットまたはセクタに対して順番に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。すなわち、ターミナルは、あるメモリユニット(または、セクタ)に対する削除作業を実行した後、次のメモリユニット(または、セクタ)に対する削除作業を実行することができる。または、ターミナルは、多数のメモリユニット(または、セクタ)に対して同時に、すなわち時間的に重なるように、削除や部分削除作業を実行することができる。前記詳細な形態の場合、ターミナルは、ファイルマネジャーを用いたり既存のその他の方法を利用したりすることができる。
上述のように、ターミナルは、暗号化を用いて削除予定結果物を削除することができる。このために、ターミナルは、[1]前記結果物を得た後に、または、[2]前記結果物をメモリユニットに格納する前に、前記結果物を暗号化することができる。ターミナルは、1回上書きを実行することができ、一般的に1回上書きは残留データなしに結果物を削除するのに充分であり得る。しかし、ターミナルは2回上書き、または、それ以上の上書きを実行することもできる。したがって、ターミナルは、残留データと関連した問題を防止したり最小化したりすることができる。
ユーザは、結果物のうちのどの部分を削除し、どの部分を格納するのかを選択することができる。特に、ユーザは、削除予定結果物を手動で、または、非動作を介してファイル別またはフォルダ別に選択することができる。または、ターミナルは多様な基準に基づいて自動的または適応的に削除予定結果物を選択することができ、前記基準の例としては、結果物を生成した作業の種類や類型、結果物の種類、結果物に含まれたコンテンツ(一例として、猥褻的、暴力的または反社会的)、ターミナルまたはユーザが確立したユーザセッティング(または、選好事項)、ロックモードまたは解除モードにおけるユーザの過去または現在の活動に対する統計、または、ターミナル製造会社、配給会社またはユーザが設定したその他の基準などがある。このために、ターミナルは、多様な既存のビッグデータアルゴリズム、人工知能アルゴリズムなどを使用することができる。
したがって、ターミナル(または、ユーザ)は、ロックモードにて信頼性が欠如した作業を実行することで得た如何なる結果物も、モードを移動するたびに全部または部分的に削除することができる。この場合、ターミナルが移動する新規モードは現在モードより広い接近権限が付与されたモードであってもよい。特別な言及がない限り、上述の「削除作業」の多様な特性は、前記「部分削除作業」の特性と同一または類似する。したがって、部分削除作業に対する詳しい説明は省略する。
4−11−2.全ての「結果物」の削除または一部の「結果物」の部分削除
上述の第1構成のデータ処理ターミナルは、メインシステム10をロックシステム60から物理的にまたは作業実行上全的にまたは部分的に隔離するので、ターミナルは、メインシステムのセキュリティ及び完全性を保護することができる。また、ターミナルは、前記削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することにより、ロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物がメインシステム10に悪影響を及ぼしたり被害を与えたり、メインシステム10を汚染させないように完全にまたは部分的に防止することができる。前記第1例示的側面の十三番目の実施形態の場合、本明細書のターミナルは、このような特徴を具現することができる。
本実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ターミナルまたはユーザは、ロックモードにてロックシステム60を駆動して実行したロック作業から得た「結果物」の全体または特定の部分を削除することができる。これにより、ユーザはロックシステム60のロックメモリユニット80またはロックメモリセクタに格納されたり残留したるする「結果物」がターミナルのメインシステム10に悪影響を及ぼしたり性能を低下させないように防止することができる。また、ユーザは、ロックモードにてロックシステム60を用いて実行した作業の痕跡を容易に削除することができ、ユーザがダウンロードした「結果物」も容易に削除することができる。
これに対する二番目の詳細な形態の場合、ユーザは自らの状況に応じてロックシステム60やメインシステム10を容易に選択することができる。また、ユーザは、相違した階層、相違したモードを相違した目的で活用することができる。一例として、ユーザは、ロックモード、中級モード及び解除モードを定義する第1階層、または、ロックモード、第1解除モード及び第2解除モードを定義する第2階層を相違した目的で使用することができる。これによってターミナルは特定階層の特定モードで駆動するロック(または、メイン)システム60が同一または相違した階層の他のモードにて駆動するメイン(または、ロック)システム10に悪影響を及ぼさないようにすることができる。特に、ターミナルは、狭い接近権限が付与された現在モードからさらに広い接近権限が付与された新規モードに移動するたびに(ほぼ常に)削除(または、部分削除)作業を実行することができ、ターミナルが接近権限がさらに広い現在モードから接近権限が狭い新規モードに移動する時には、削除(または、部分削除)作業を実行しないこともある。
ターミナル(または、ユーザ)は、前記「結果物」を多様な既存の方法で削除することができ、前記方法ではロックシステム60やメインシステム10の特定のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動し、[1]削除予定結果物に意味のない、または、関連のないヌルデータを上書きしたり、[2]削除予定結果物を確保した後または格納する前、暗号化した後に上書きを実行することができる。説明の便宜のため、本文章の削除方法を「能動的削除または能動的部分削除」と指称する。
または、ターミナルは電源が切れれば格納した結果が消失する揮発性メモリユニットを含んでもよい。また、ターミナルは、ユーザが一定期間以上如何なるアクションも取らない場合、ロックシステム60の結果を削除することができる。本文章の削除作業は、ユーザの能動的アクションによる結果ではなく、したがって、前記削除作業を「受動的削除(または、部分削除)」と指称する。
ターミナルは、上述の削除作業と部分削除作業の特性を組み合わせて使用することもできる。一例として、ターミナルは、特定の結果に対しては上述の多様な基準に従って適応的(adaptive)に部分削除作業を実行するが、ユーザが受動的に削除作業を実行するようにできる。他の例の場合、ターミナルは、ロックシステム60に格納された各結果物に対し、ロックモードにてロック作業を実行して得た各結果物に対し、データそれぞれの類型(一例として、テキスト、イメージ、ファイル、テーブル、音声録音ファイル、動画など)により、または、ユーザが訪問したウェブサイト別に、ユーザが削除作業または部分削除作業のうちの一つを選択するようにできる。
4−11−3.全てのまたは一部の「結果物」の格納
ターミナルは、モード移動に対応して削除(または、部分削除)作業を実行することができる。特に、部分削除作業を実行する間、ターミナルは削除から除外する特定の結果物を選択することができる。したがって、本明細書の前記第1例示的側面の十四番目の実施形態において、ターミナルは、ロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物のうちロック(または、解除)モードにてメインシステム10に悪影響を及ぼさないだろうと見なされる格納予定結果物の少なくとも一部を格納することができる。
前記実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ロックシステム60は、メインシステム10のメインメモリユニット40やその他のメインユニットから物理的にまたは作業実行上隔離されたロックメモリユニット80に格納予定結果物を臨時にまたは永久的に格納することができる。したがって、ターミナルは、ロックメモリユニット80及び前記ユニット80に格納されたり残留したりする結果物がメインメモリユニット40やメインシステム10の他の要素に及ぼし得る悪影響を完全にまたは部分的に防止することができる。また、ターミナルは、特定のシステムのメモリユニットや前記ユニットに格納されたり残留したりする結果物が他のシステムのメモリユニットまたは他のユニットに及ぼし得る悪影響を防止することができる。言い換えれば、上述の物理的または作業実行上の隔離により、ユーザは第1モードにて駆動する第1システム及び第1モードにて第1システムで実行した作業の結果物が、[1]第2モードにて駆動する第2システムのハードウェアやソフトウェア要素に及ぼす汚染や悪影響を完全にまたは、分的に防止したり、[2]第2システムのハードウェアやソフトウェア要素の構成を変調できないように防止したり、または、[3]第2システムのソフトウェア要素の作業及びステップを変更できないように防止することができ、これにより、ユーザは第1及び第2システムそれぞれを十分に活用することができる。
前記実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルはロックモードにてロック作業を実行して得た結果の特定の部分を削除する一方、前記結果物の残りの部分(すなわち、格納予定結果物)をロックメモリユニット80またはターミナルの他のメモリユニット(または、セクタ)に格納することができる。特に、ターミナルは、前記格納作業を多様な格納時点に実行することができる。
前記実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、相違した結果物を相違した期間の間格納することができる。一例として、ターミナルは特定の結果物は臨時に(すなわち、一定期間の間だけ)格納し、これにより、前記結果物は今後自動的に(または、手動で)削除されてもよい。これとは異なり、ターミナルは、[1]非揮発性メモリユニット、または、[2]持続的に電気エネルギーを供給される揮発性メモリユニットに、永久的に特定の結果物を格納することができる。他の例の場合、ターミナルは、[3]接近権限が狭い現在モードから接近権限が広い新規モードに移動する時まで、特定の結果物を格納することができる。または、ターミナルは、[4]特定の結果物に対する削除(または、部分削除)作業を実行するようにというユーザ入力を受信する時まで、特定の結果物を格納することもできる。その後、ターミナルは、他のモードに移動すると同時に、または、前記移動後に、特定の結果物を削除することができる。
または、ターミナルは半永久的に、すなわち、上述の臨時格納及び永久格納の組み合わせで特定の結果物を格納することができ、また、上述のように、一部の結果物を削除することができる。ターミナルは特定の基準を条件として特定の結果物を削除することもでき、前記基準の例としては、ターミナルまたはユーザが選択したセッティング、UISWI、一定期間以上ユーザが如何なるアクションも取らない(すなわち、非活動)場合などがある。ターミナルは、モード移動が完了した後または特定の事件が発生した後に特定の結果物を格納することもできる。
ターミナルは、格納予定結果物をロックメモリユニット80、脱着機器形態の外部メモリユニット、外部機器のメモリユニット、他のターミナルなどのような多様なハードウェア要素に格納することができる。または、ターミナルは、格納予定結果物をメインシステム10のメインメモリユニット40の指定された部位またはクラウド格納領域のメモリユニットに格納することができる。または、ターミナルは、格納予定結果物を上述の多様なシステムまたはユニットの臨時メモリセクタに格納することもできる。また、脱着機器を外部メモリユニットとして使用すれば、ターミナルが脱着機器をロックメモリユニットまたは(補助)メインメモリユニットとして使用することができる。
既存のデータバッファは、前記臨時メモリセクタの一例として、データバッファは結果物をメモリユニットのある場所から他の場所に移動し、臨時に格納できるロック(または、メイン)メモリユニットの1以上の部位またはセクタである。前記データバッファは、[1]メモリユニット(または、その他のメモリ装置)の固定されたメモリ場所、または、[2]仮想のメモリ場所を指称する。データバッファとして作動できる既存のキャッシュもやはり、臨時メモリセクタの他の例である。
既存のクリップボードもやはり臨時メモリセクタの他の例であり、クリップボードは貼り付けバッファ(paste buffer)としてデータバッファの一種であり、メモリユニットやその他のメモリ装置の特定のセクタを指称する。データバッファは、複写作業や貼り付け作業において文書と(ソフトウェア)アプリとの間の短期データ格納領域である。既存のリサイクルビン(recycle bin)も臨時メモリセクタの他の例であり、リサイクルビンは、メモリユニット、その他のメモリ装置の1以上のセクタを占め、ファイルマネジャーが除去したが、まだファイルシステムからは永久的に削除されていないデータを臨時に格納する。
上述の臨時メモリセクタ(または、ユニット)は、メインメモリユニット40、ロックメモリユニット80、または、ターミナルのその他のユニット内部に位置してもよい。前記臨時メモリセクタ(または、ユニット)は、一般的にターミナルの内部ユニットで製作されたり、または、他のターミナルやコンピュータの外部メモリユニットで、USBメモリ機器などの外部メモリ機器で、または、外部メモリ機器のような脱着機器の形態で製作されてもよい。
ターミナルは結果物の一部を臨時に格納するものの、これを生成された場所に格納したり、これをメモリユニットやメイン(または、ロック)システムのその他のユニットの臨時メモリセクタに伝達することができる。その後、ターミナルは、上書き、暗号化または電源を遮断するなどの多様な方法で臨時格納された結果物を削除することができる。ターミナルは結果物の一部を条件付きで格納するものの、これを生成された場所に格納したり、これを臨時メモリセクタ(または、部位)に伝達することができる。その後、ターミナルは、多様な基準に基づいて特定の結果物に対する特定の期間の間格納するか否かを決定できるものの、前記基準の例としては、ユーザ入力、ユーザサブ入力、結果物の種類や属性、ユーザの選好事項やセッティング、ユーザの活動または非活動、1以上のハードウェアやソフトウェア要素に対する非認証ユーザによる接近の試みなどがある。
前記実施形態の四番目の詳細な形態の場合、ターミナルは前記結果物を多様な時点に格納することができ、前記結果物を格納する時点は一般的に削除する時点と一致し得る。したがって、「格納時点」とは、モード移動と関連した前記「結果物」の少なくとも一部の格納に関連し、前記格納時点の例としては、[1]モード移動と同時(一例として、1以上の格納作業のステップが1以上のモード移動作業のステップと重複)、[2]モード移動直後、[3]モード移動直後であるが、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前、[4]格納作業に必要な(ユーザ)サブ入力を含むユーザ入力の受信に対する対応などの時点があり、前記モード移動はセクション1−4で定義しており、削除時点はセクション2−2で説明した。
前記「結果物」の少なくとも一部の格納時点は、格納やユーザ認証に関連した他の時点を含んでもよく、前記格納時点の例としては、[1]認証作業の実行と同時(一例として、現在ユーザが認証されたユーザなのかどうかに対する決定に対応)、[2]認証作業実行直後、[3]ターミナルの映像ユニットの活性化直前、同時または直後、[4]ターミナルの電源を点ける(または、消す)直前、同時または直後、または、[5]削除(または、部分削除)作業の実行に必要な(ユーザ)サブ入力を含むユーザ入力の受信と同時または直後などがある。
ターミナルは、前記格納予定結果物をリアルタイム、暫定的または事後的に格納することができる。一例として、ターミナルは、リアルタイム格納作業を実行するものの、ターミナルはユーザがそれぞれのロック作業を実行するたびにこれを格納したり、それぞれのデータ、ファイル、または、フォルダを処理するたびに、前記データ、ファイルまたはフォルダを格納することができる。または、ターミナルは、特定の時点ごとに暫定的格納作業を実行するものの、前記時点の例は、予め定めた期間ごとに、ユーザが指定した特定の期間ごとに、ロック作業を実行して得た結果が特定の容量を超過する時などである。または、ターミナルは、事後の格納作業を実行することができ、[1]ユーザが続けてロックモードにてターミナルを駆動するのかとは関係なしに、または、[2]ユーザが続けて現在モードにてターミナルを駆動するのかと関係なしに、ユーザがロックモードにてロック作業を実行することを終了すれば、格納予定結果物を格納することができる。
前記格納時点以前、同時または以後、ターミナルはロックモードにてロック作業を実行することで得た結果物のうちユーザが選択していない全ての部分または特定の部分を削除することができる。したがって、ターミナルは権限がないユーザによるメインシステム10の修正、変形、ハッキングを防止することによりメインシステム10のセキュリティを強化し、メインシステム10の完全性を向上させ、メインメモリユニット40に格納されたり残留したりする個人データを保護することができる。前記「結果物」が多数のセットである場合、ターミナルは、多様な方法でこれを削除(または、部分削除)することができる。一例として、ターミナルは、同時に(すなわち、並列で、二つのセットの削除作業に1以上の時間的重複があるように)、または、順番に(一つが終わればその次)前記多数の「結果物」のセットを削除(または、部分削除)することができる。
上述のように、ターミナルは、単一のロックモードと単一の解除モードとを定義する第1階層で、多数のロックモードと単一の解除モードとを定義する第2階層で、単一のロックモードと多数の解除モードとを定義する第3階層で、または、上述のロック及び解除モードと1以上の中級モードとを定義する他の階層で、それぞれ格納(または、削除)作業を実行することができる。
4−11−4.階層及びモード
上述の第1構成のデータ処理ターミナルは、単一のロックモード及び単一の解除モードを定義する階層で駆動するが、上述のターミナルは相違したモードを定義する相違した階層、すなわち、前記モードが相違するように配置された階層でも駆動することができる。したがって、本明細書の前記第1例示的側面の十五番目の実施形態の場合、ターミナルは、特定の数の同一のまたは相違したモードを定義する多様な階層で駆動することができ、この時、ターミナルは、前記各モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することができる。したがって、ひとまず階層を選択すれば、ターミナルは特定階層が定義する多数のモードのうち一度に一つずつのモードで駆動されてもよい。
上述のように、ターミナルが多数の画面を表示する場合、ターミナルは、各画面で相違したシステムを相違したモードにて駆動することにより、前記ターミナルは多数のモードにて同時に駆動することもできる。本セクションの後述の説明は、毎回単一のモードにて単一のシステムを駆動するターミナルに適用されるが、前記説明は、単一のターミナルが多数の画面を提供する時にターミナルが駆動する多数のシステムそれぞれに適用されてもよい。
本セクションのターミナルは、それぞれのモードにて特定の水準のセキュリティ及び完全性を達成することができ、ユーザもまた各モードにて特定の水準で個人情報を保護することができる。ターミナルは特定階層が定義する特定モードにて他のモードに移動することにより、ユーザは自らが所望する接近権限に従って、現在モード、第1新規モード、第2新規モードを選択することができる。ただし、各モードに付与される接近権限は相対的観点から定義され、一例として、特定階層でターミナルのメインシステムの特定のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できる権限の範囲や程度に基づいて相対的に定義されてもよい。
このために、ターミナルは、2以上のモードを定義する多様な階層を構築することができる。また、ターミナルは、各モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することができ、ユーザがターミナルを駆動するモード(すなわち、ロックモードなのか、中級モードなのか、それとも、解除モードなのか)によりユーザをして、特定のユニット、ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動するように許容することができる。したがって、ユーザは、各モードにて相違した数や相違した種類の作業を実行することができ、各モードを相違した目的で活用することができる。同時に、ターミナルは、メインシステムのセキュリティを強化して完全性を向上させ、格納されたユーザデータを保護することができる。
また、ターミナルは、多様な階層を構築することができ、特定階層で多数のユーザがターミナルを駆動するようにできる。ターミナルは、特定階層を構築し、前記階層が定義する各モードに、同一、類似または相違した接近権限を付与することができるので、特定のユーザに特定階層でターミナルを駆動するように配分することは、前記階層が定義するそれぞれのモードにて前記ユーザが特定の接近権限でターミナルを駆動するように配分することと同一である。したがって、各ユーザは、自分だけの階層で、または、自分だけのモードでターミナルを駆動することができる。その結果、ターミナルのメインシステムのセキュリティは強化することができ、完全性も向上することができ、前記システムに格納されたデータの秘密も相違した階層または相違したモードにて同一のターミナルを駆動する他人から秘密に保持することができる。
セクション1−4の定義のように、「モード」とは、データ処理ターミナルの作業状態を意味し、ユーザは前記モードにてメインシステムの特定の数の接近可能ハードウェアやソフトウェア要素を駆動することができる。また、「階層」とは、ターミナルが接近権限の直線(または、領域)で「実際に」定義した2以上のモードのセットを意味する。ターミナルは、メインシステムの接近可能ハードウェア要素またはソフトウェア要素に接近できる接近権限を付与する。また、前方方向、後方方向、順次的、並列的または混合的階層、非循環または循環階層、順次的または選択的スイッチングなどの定義は上述で提供したので、ここでは省略する。
多様な階層の定義は上で説明したが、後述では前記階層の追加の例示として「経路特定階層」を説明する。特に、経路特定階層では、(1)ユーザが特定経路(path)に従わない限り特定モードに移動することができず、(2)ユーザが「トラップモード」に移動すれば、ユーザは前記階層の他のモードに移動できなくなる。
[図6A]は、例示的経路特定階層の図式的な図表として、前記階層は、ロックモード三つ(MDLK1、MDLK2、MDLK3)、中級モード三つ(MDIN1、MDIN2、MDIN3)、解除モード二つ(MDUL1、MDUL2)などを定義する。前記ターミナルは、[1]各ロックモードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与したり、[2]各中級モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与したり、または、[3]各解除モードに同一の、類似のまたは相違した接近権限を付与することができる。ターミナルが駆動するスイッチングが順次的なのか、それとも選択的なのかによって、ターミナルは前記階層の矢印の多様な経路、方向などに従ってモードを移動することができる。
一例として、第1ユーザは、ターミナルにUISWIを提供し、オフ状態で多数のロックモードのうちの一つであるMDLK3に移動する。ターミナルが前方や後方方向にモード移動を許諾する場合、ユーザは順次的スイッチングまたは選択的スイッチングに従って前記階層のそれぞれのモードに移動することができる。したがって、第1ユーザはMDLK3からMDIN2やMDIN3のうちの一つに、その後MDUL2に、その後MDIN1に、その後MDLK2やMDUL1のうちの一つに移動することができる。また、第1ユーザはMDUL1からMDLK1に移動することができる。一方、前記階層は、MDIN2やMDIN3からMDLK3など後方方向への移動を防止するので(一例として、MDLK3とMDIN2との間の矢印及びMDLK3とMDIN3との間の矢印は、一方向性の矢印)、オフ状態からMDLK1に移動しようとする第2ユーザは、前記階層が定義したモードのうちMDLK3を除いた全てのモードに移動することができる。また、オフ状態からMDLK2に移動した第3ユーザもやはりMDLK3に移動できない。
言い換えれば、相違したモードを連結する多様な経路、前記経路の位置及びモード移動に対する経路の方向を操作することにより、ターミナルはユーザが階層のどんなモードにてモード移動を開始するのかにより、特定モードに移動できるように、または、できないように操作することができる。このような観点から見た時、前記階層を「経路特定階層」と指称する。その結果、特定モードが階層によって「実際に」定義されても、ユーザは前記階層におけるモード移動を適正なモードから始まらない限り、前記特定モードに移動できないこともある。
このような経路特定階層は、様々な状況で恩恵を提供することができる。一例として、ユーザが自分だけがMDLK3でターミナルを駆動することができ、他人は同一のモードにてターミナルを駆動できないことを所望する場合、(1)ユーザは、自らはMDLK3に移動できるが、(2)UISWI-3の存在を認知できない他人は、オフ状態でMDLK3に移動できないと同時に、前記階層の他のモードからMDLK3に移動できないようにUISWI-3を確立することができる。他の例として、侵入者がハッキングに成功し、ターミナルに侵入して特定モードに移動しても、ターミナルは侵入者が運が非常に良くない限り、MDLK3に移動できないように効果的に防止することができる。このように、ユーザは、階層の安全な位置に「隠しモード」を定義するなどのような方法で経路特定階層を活用することができ、これにより、ターミナルは、侵入者を他のモードに縛りつけたまま、隠しモードに移動できないようにすることができる。また、ユーザは、前記隠しモードを解除モードやロックモードとして使用することができる。
[図6B]は、他の例示的経路特定階層の図式的な図表である。[図6A]のように、[図6B]の階層は、ロックモード三つ、中級モード三つ、解除モード二つを定義する。前記ターミナルは、多数のロック(または、中級や解除)モードそれぞれに同一、類似、または相違した接近権限を付与することができる。また、ターミナルが順次的スイッチングまたは選択的スイッチングに従って駆動するのかどうかにより、ターミナルは前記階層に従ってモードを移動することができる。
たとえ[図6A]及び[図6B]の階層が同じモードを定義するが、[図6B]の階層はMDIN1とMDUL2との間の経路とMDIN2とMDUL2との間の経路を定義しない。したがって、MDLK1やMDLK2においてターミナルを駆動し始める第1ユーザ、または、現在MDIN1やMDUL1においてターミナルを駆動中である第2ユーザは、MDLK3、MDIN2、MDIN3及びMDUL2などのように、図面の下部に位置したモードには移動できない。また、MDLK3でターミナルを駆動し始める第3ユーザまたは現在MDIN2、MDIN3またはMDUL2にターミナルを駆動中である第4ユーザもやはりMDLK1、MDLK2、MDIN1及びMDUL1などのように、図面の上部に位置したモードには移動できない。このように、特定階層が定義した多数のモードのうちの一部(一例として、図面の上部や下部)モードにあるユーザは「トラップ」に陥ったユーザと指称し、このような階層を「トラップ階層」と指称することにし、前記トラップ階層は上述の「経路特定階層」と同じ意味を有するものとする。
ターミナルは、前記トラップ階層をターミナルのセキュリティを強化したりメインシステムに格納されたデータを保護したりする多様な目的で活用することができる。前記特性を持ったターミナルは、運よくロック(または、中級)モードに侵入した侵入者が解除モードのようなさらに非制限的モードに移動できないように阻止するウことができ、また、メインシステムと同じさらに非制限的システムのハードウェア要素またはソフトウェア要素に接近できないように防止することもできる。また、ターミナルは、特定階層の詳細な配置や多様なモードの間の連結経路を統制することにより、ハッカーが前記隠しモードで進めないように効率的に防止することができる。
上述のように、ターミナルは、相違した、類似のまたは同一のモードを定義する多様な階層で駆動することができる。また、二つの階層が同一の数のモードを定義し、これらを同様に配置しても、ターミナルは外観上類似した前記階層の、[1]各モードに相違した接近権限を付与したり、または、[2]各モードを相違した方向の矢印を有する相違した経路に連結されてもよい。言い換えると、特定階層を構築し、前記階層に特定の数のモードを定義し、前記モードを順次的、並列的または混合的に配置する業務は、ターミナルのハードウェアやソフトウェアの作業実行を設計する当業者の選択権限に属すると見なすことができる。
上述では、順次的、並列的または混合的配置について説明したが、適切な階層を選定する業務はユーザによって変わり得る。一例として、ユーザは、自らの必要性に応じて、これに適合した階層を構築することができる。したがって、ユーザが特定のターミナルを使用する唯一のユーザであれば、順次的階層が一般的に適合し得る。また、ユーザは、順次的階層に接近権限が相違した多数のモードを定義した後、前記階層が前記モードを配置する順序に従って接近権限が狭い(または、広い)モードから接近権限が広い(または、狭い)モードに移動することができる。
上述のように、多数のユーザが単一のターミナルを共有すれば、並列的または混合的階層がさらに適合することもある。一例として、各ユーザは、[1]他のユーザらと自分だけのモードを共有しなかったり、[2]他のユーザが自分だけのモードに移動できないようにしたり、または、[3]ターミナルが各ユーザに付与した接近権限とは関連なしに、自分だけの1以上のモードを使用することができる。すなわち、各ユーザは、自分だけのモードを有することにより、自身の個人情報をさらに保護できると同時に、ターミナルはセキュリティと完全性を向上させることができる。
だからといって、上述の説明が特定ターミナルを一人で使用するユーザに並列的または混合的階層が適合しないというわけではない。なぜならば、前記ユーザもやはり並列的階層に三つの類似のモードを定義し、第1モードは業務のための用途として、第2モードは趣味用として、また、第3モードは個人的用途として使用できるためだ。たとえ単純な階層は一般的に単一のユーザに有利であっても、ユーザが所望する場合、ターミナルを数多くの分野で使用するために、これよりはるかに複雑な階層を使用することもある。
このような観点から見れば、本明細書の多様なモードは、既存の携帯電話やスマートフォン形態のデータ処理機器はもちろん、通信用ネットワークに適用されてもよい。一例として、多数のユーザがネットワークを共有し、各ユーザが自身のターミナルを使用する時、各ユーザが多数のモードを定義する多数の並列的または混合的階層を使用すれば、ターミナルのセキュリティや完全性の強化及びネットワークに格納された各ユーザデータの秘密を保持することができる。また、並列的または混合的階層は、他のユーザの自分だけのモードに対するハッキング防止にも有用であり得る。
一般的に、全ての問題点を解決できると同時に、全ての要求事項を満足できる標準階層または最適階層は存在しない。また、接近権限が最も狭いモードから開始して、これより広い接近権限を有するモード、最も広い接近権限を有するモードなどの順序で特定階層を構築する方法が一般的常識であるが、これとは相違した順序で階層を構築することもできる。したがって、上述のように、ユーザは特定の数のモードを定義し、前記モードを自身の必要に応じて配置した階層を構築することができる。
また、ターミナルは、ユーザをして自分自身だけの階層を容易に構築し、これを容易に使用するようにできる。このために、ターミナルは、サンプル階層キットを提供し、ユーザは自身の必要に応じて前記キットを個別化することができる。この一番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、合計25のモードを定義し、それぞれのモードが隣接モードと互いに連結された5×5行列形態の階層を表示することができる。ユーザは、このキットに基づいて、[1]自身が必要としないモードを前記キットから除去したり、[2]前記モードの間の経路のうち必要のない経路を除去したり、[3]新しいモードを追加したり、[4]新しい経路を追加したり、または、[5]自身が所望するモードに移動できるように既存の経路を変更することができる。この二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、モードを示す多数の長方形や正四角形のブロック、矢印を1以上含んでモード移動方向を示す経路などの基本コンポーネントを含むセットを提供し、ユーザは前記セットを用いて、レゴ操作でブロックを作るように、個人化された特定階層を構築することができる。
また、特定階層が5以上のモード及びこれらを連結する複雑な連結経路を含む場合、前記階層の具体的内容及びモード全てを記憶することはユーザの記憶力の限界を外れることがある。この場合、ユーザは、当然どんなモードにてターミナル駆動を開始しなければならないのか、または、特定作業を実行できる十分な接近権限を有するにはどんなモードに移動しなければならないのかを記憶できないこともある。前記ユーザを補助するために、ターミナルは、特定階層の詳細な情報を表示することができる。一例として、ターミナルは、[1]階層の構造や配置を表示したり、[2]階層の多数のモードを連結する詳細な経路を表示したり、[3]階層のモード移動の順序に対する詳細な情報を表示したり、[4]ユーザが現在ターミナルを駆動している現在モードを知らせたり、[5]ユーザが現在モードから移動できる全ての新規モードを知らせたり、または、[6]現在モードまたは(ユーザが移動しようとする)新規モードにて駆動できるメインシステムの全てのハードウェアまたはソフトウェア要素のリストを提供することができる。また、ターミナルは、映像ユニットや通知ユニットを用いて、前の[1]〜[6]の情報を視覚的イメージで表示したり、通知ユニットを用いて前記情報を聴覚的信号で提供できるものの、前記通知ユニットはセクション2−7で詳細に上述したので、これ以上の説明は省略する。
4−11−5.容易なモード移動
本明細書の前記第1例示的側面の十六番目の実施形態の場合、多様なデータ処理ターミナルとこれと関連した方法は、ユーザが容易に第1モードから第2モードに移動するようにできる。このために、ターミナルは、モード移動用(ユーザ)サブ入力(UISWI)を含むユーザ入力からUISWIを取得できるセンサを含む1以上の入力ユニットを含む。したがって、映像ユニットを消した後に再び点ける既存のデータ処理機器とは異なり、ユーザはターミナルに単一のユーザ入力のみを提供することにより、現在モードから新規モードに移動することができる。
前記十六番目の実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ユーザが単一のユーザ入力を提供(すなわち、UISWIを一回提供)すれば、ターミナルのモード移動用入力ユニット25は、モード移動用センサを用いてUISWIを取得することができる。ひとまずUISWIを取得すれば、前記センサは制御信号を生成し、これをターミナル(一例として、メインCPUユニットまたはメイン運営体系)に伝送することができる。モード移動用入力ユニット25は、[1]取得したUISWIが認証されたのか否か、または、[2]取得したUISWIがマッチングリストに含まれたモードのうちのどんなモードに相応するのか検証することができる。前記制御信号を受信すれば、メインCPUユニット30やメイン運営体系34は現在モードから階層の前方や後方方向に次のモードである新規モードに移動することができる。一般的に、上述の例は、順次的スイッチングに従って駆動するターミナルに該当し得る。
ターミナルが選択的スイッチングに従って駆動する場合、ターミナルは前記制御信号またはUISWIの受信に対応してマッチングリストを参考にする。前記マッチングリストでは、前記階層が定義する多数のモードと多数のUISWIそれぞれが相応しているので、ターミナルは制御信号やUISWIに相応する新規モードを選択した後、新規モードに移動することができる。したがって、ユーザはただ一度だけUISWIを提供することにより(オフ状態や電源が切れた状態を含む)現在モードから(オフ状態や電源が切れた状態を含む)新規モードに移動することができる。
ターミナルは、多様な入力ユニットを用いてユーザ入力を受信した後、前記入力からUISWIを取得することができる。一例として、ターミナルは、活性化用入力ユニットや認証用入力ユニットとは別個のユニットであるモード移動用入力ユニット25を含む。モード移動用入力ユニット25は、[1]UISWIだけ含み、他のサブ入力は含まないユーザ入力を受信したり、[2]UISWI及び他のサブ入力も含むユーザ入力を受信したり、[3] UISWIを含むユーザ入力及びUIACT、UITHENまたはUIACTをオプションで含み得る1以上のユーザ入力などの多数のユーザ入力を受信したり、または、[4]多数のユーザ入力を受信するものの、このうち2以上のユーザ入力が多数のUISWIを含み、オプションで他のサブ入力も含んでもよい。また、モード移動用入力ユニット25は、メインシステム10やロックシステム60に装着されてもよい。このような観点から見れば、前記ユニット25は、[1]メインシステム10のハードウェア要素と見なしたり、[2]ロックシステム60のハードウェア要素と見なしたり、または、[3]メインシステム10やロックシステム60のハードウェア要素でない、これとは他の異なるシステムの要素と見なすことができる。
これとは反対の二番目詳細な形態のターミナルは、単一の入力ユニットで単一のユーザ入力、多数の同時のユーザ入力または多数の順次的ユーザ入力を受信することができ、この時、前記ユーザ入力のうちの少なくとも一つはUISWIを含み、オプションとして他のサブ入力を含んでもよい。このために、前記単一の入力ユニットは、[1]モード移動用入力ユニット及び活性化用入力ユニットの機能を遂行し、ユーザ入力からUISWI及びUIACTを取得したり、[2]モード移動用入力ユニット及び認証用入力ユニットの機能を遂行し、ユーザ入力からUISWIとUITHENを取得したり、または、[3]モード移動、活性化及びユーザ認証など万能の機能を遂行し、ユーザ入力からUISWI、UIACT及びUITHENを取得することができる。したがって、上の段落の[1]の入力ユニットは、UISWI、UIACTを取得できる二つのセンサを含んだり、上の[2]の入力ユニットは、UISWIとUITHENを取得できる二つのセンサを含んだり、または、上の[3]の入力ユニットは、UISWI、UIACT及びUITHENを取得する三つのセンサを含んでもよい。
前記二番目の詳細な形態の単一の入力ユニットは、多様な構成で製作されてもよい。一例として、前記入力ユニットは、多様な入力ユニットを組み立てた組合せ物体の形態で製作することができ、この時、多数の入力ユニットの多数のセンサは、それぞれのセンサが取得しなければならないサブ入力を取得できる位置に装着されてもよい。または、組合せ入力ユニットは、内部に多数のセンサが装着されるか、または、その表面に多数のセンサが露出している形態で製作されてもよい。本文章の入力ユニットは、ユーザに多様な恩恵を提供することができる。特に、ユーザは、単一の入力ユニットに単一のユーザ入力を加えて、多数のサブ入力を提供することができるので(一例として、前記入力ユニットに対する単一の操作を介して)、ターミナルはユーザに継ぎ目のない作業実行の便利さを提供することができる。
ターミナルは、多数のUISWIに対応してモードを移動することもできる。一例として、ターミナルが1以上のモード移動用入力ユニット25を含む時、ターミナルは、[1]ユーザが提供したUISWIが特定階層の一つのモードと相応する時、または、前記UISWIがマッチングリストに含まれている場合、[2]UISWIが多数の作業に相応しており、そのうちの一つの作業がモード移動作業の場合、[3]ユーザが実行した努力がUISWIに該当する場合、または、[4]多数の反復努力がUISWIとして指定されている場合、モード移動作業を実行することができる。
ターミナルは、ユーザ入力からUISWIを取得しなくてもモード移動作業を実行することができる。一例として、前記活性化時点、削除時点、着手時点または格納時点などと関連した事件の発生を条件としてモード移動作業が実行される場合である。ターミナルは、ユーザのアクションを観察し、ユーザの非活動を前記事件と見なすことができ、前記非活動の例としては、[1]ユーザが一定期間の間、特定のアクション(一例として、UISWIの提供を遂行しない場合)、[2]ユーザが特定作業の特定のステップに一定期間以上留まる場合、[3]ユーザがターミナルの要請に反応しない場合、[4]ユーザがターミナルの要請に反応したが、前記反応が間違ったり不正確な場合、または、[5]前の[4]以降、一定期間の間ユーザが自分のミスを訂正しない場合などがある。
ユーザが多数のユーザ入力を提供し、そのうちの少なくとも一つのユーザ入力がUISWIを含む場合、モード移動用入力ユニット25は多数のユーザ入力を同時にまたは順番に受信することができ、ユーザ入力からUISWIを取得し、これに含まれた他のサブ入力を取得することもでき、UISWIまたは他のサブ入力に基づいて制御信号を生成することができる。また、ターミナルはUISWIやUISWIに相応する制御信号に基づいて現在モードから新規モードに移動することができ、この時、ターミナルは前記ユーザ入力を、電源が切れた状態、オフ状態またはオン状態に受信することができる。
または、ターミナルは、モード移動作業の実行と共に認証作業を実行したり実行しないことがある。一例として、ターミナルは、解除(または、ロック)モードからロック(または、解除)モードに移動するなど、モード移動作業を実行して認証作業を実行しないことがある。または、ターミナルは、解除(またはロック)モードからロック(または、解除)モードに移動するなどのモード移動作業実行時に認証作業を実行することができる。必要な場合、ターミナルは、現在モード及び新規モードに付与された接近権限と関係なしにモード移動作業を実行するたびに認証作業を実行することができる。
多数のユーザが単一のターミナルを使用する場合、ターミナルは特定の時点に1以上の認証作業を実行することができる。一例として、ターミナルは、[1]ユーザが接近権限が狭い第1モードから接近権限が広い第2モードに移動する場合にのみ、[2]接近権限と関係なしにユーザがモードを移動するたびに、[3]広い接近権限を与えられた現在ユーザが駆動したターミナルを、狭い接近権限を与えられた新規ユーザが引き継いで駆動しようとする場合、[4]各ユーザに許容された接近権限と関係なしに、相違したユーザが前記ターミナルを引き継いで駆動しようとする場合、または、[5]特定の事件が発生する場合ごとに、認証作業を実行することができる。
ターミナルは、上の文章の各時点ごとに同一の認証作業を実行したり、または相違した認証作業を実行したりすることができる。一例として、ターミナルは、[1]第1モード移動作業を実行する時は指紋認証作業を実行するが、第2モード移動作業を実行する場合には紅彩や網膜認証作業を実行したり、または、[2]第1ユーザがターミナルを駆動しようとする時には指紋認証作業を実行するが、第2ユーザが同一のターミナルを駆動しようとする時には顔認証作業を実行することができる。
上の二つの段落の例示は、単一の(セキュリティ)ネットワークで特定のグループに属する多数のユーザがそれぞれ自分のターミナルを駆動する場合にも適用される。このように、1以上の同一であるか又は相違した認証作業の実行により、ネットワーク及びターミナルのセキュリティと完全性が強化されることはもちろん、ユーザの個人情報も保護され得る。ターミナルは、モード移動作業はもちろん、認証作業を実行するのに必要な多様なサブ入力を取得することができ、一例として、ターミナルは、第1ユーザ入力からUITHENを取得する一方、別個の第2ユーザ入力からUISWIを取得することができ、この時、第2ユーザ入力は第1ユーザ入力と同時にまたは順番に提供され得る。または、ターミナルはUITHENとUISWIを含むことはもちろん、オプションでUIACTまたはUIAUXを含む単一のユーザ入力を受信することができる。
ターミナルは多数の入力ユニットが多数のユーザ入力(ただし、1以上のユーザ入力がUISWIを含む)を受信するように指定したり、1以上の入力ユニットがUISWIを取得するように指定することができる。一例として、ターミナルは、単一の入力ユニットが単一のUISWIを取得するように、または、多数の相違したUISWIを順番にまたは同時に取得するように指定することができる。これとは異なり、ターミナルは、多数の入力ユニットそれぞれが単一の同一または相違したUISWIを含む単一のユーザ入力を受信するように指定したり、または、同一又は相違したUISWIを含む多数のユーザ入力を受信するように指定することができる。
本明細書の十六番目の実施形態の三番目の詳細な形態の多様なデータ処理ターミナル及びこの関連方法は、方向によって性質が相違する「方向性(direction-sensitive)」 UISWIをユーザが提供することにより、前方方向または後方方向にモード移動作業を実行するようにできる。したがって、ターミナルは、方向性または非方向性UISWIに対応して現在モードから新規モードに移動することができ、前記方向性UISWIは、モード移動が前方方向なのか、それとも後方方向なのかに対する情報を伝達することができる。
一例として、ユーザは、モード移動用入力ユニット25、または、その他の入力ユニットを操作する時、ユーザ入力を提供する方向を操作することにより、ユーザ入力を伝達することができる。ユーザ入力を受信すれば、入力ユニットセンサは、前記操作の種類や方向に基づいてUISWIを取得することができる。その後、ターミナルは、前記方向に基づいて多数のUISWIのうちの一つを選択し、これにより、モード移動作業を実行することができる。このように、ユーザは、単一の努力でUISWIを継ぎ目なしに提供できるので、前記構成は選択的スイッチングに応じてターミナルを駆動できるユーザに有利である。
上の文章の構成は、順次的スイッチングに応じてターミナルを駆動するユーザにも有利なこともある。すなわち、ユーザは、ユーザ入力の方向を操作することにより、前方または後方方向にモード移動するように制御できるUISWIを提供することができる。したがって、ユーザは、現在モードから前方または後方方向の隣接モードに移動することができる。
前記十六番目の実施形態の四番目の詳細な形態の場合、本明細書の多様なデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法により、ユーザは単一のユーザ入力に、同時に提供される多数のユーザ入力に、または、順番に提供される多数のユーザ入力に、多数の同一または相違したUISWIを含めることができる。一般的に、ユーザは、順次的スイッチングに応じて駆動されるターミナルに多数のUISWIを伝達することもできる。特定の数のUISWIの取得に対応し、ターミナルはユーザが提供したUISWIの数と同一の数のモードほどを離れて位置した新規モードに移動することができる。一例として、順次的スイッチングに応じて駆動するターミナルのユーザが三つの順次的UISWIを提供すれば、ターミナルは前記階層の前方方向または後方方向に三つのモード離れた新規モードに移動することができる。
前記十六番目の実施形態の五番目の詳細な形態の場合、本明細書の多様なデータ処理ターミナル及びこれと関連した方法は、階層が定義する多数のモードそれぞれに対して多数のUISWIそれぞれを相応させるマッチングリストを参考にして新規モードを選択することができる。一例として、選択的スイッチングで駆動されるターミナルがUISWIを受信することになれば、ターミナルは多数のUISWIのうちユーザが提供したUISWIに相応するモード(すなわち、多数のモードのうちユーザが意図するモード)を確認することができる。
このために、ターミナルは、多数のモードを定義する特定階層に対するマッチングリストを構成することができる。もし、ターミナルが多数の階層を構築すれば、前記ターミナルはそれぞれの階層に対する多数のマッチングリストを構成することができる。または、ターミナルは単一のマッチングリストのみを構築するものの、前記リストには多数の階層が定義する多数のモード全てを含めた後、各モードを各UISWIと相応させることができる。ただし、順次的スイッチングに応じて駆動するターミナルは、前記マッチング リストを必ずしも構築する必要がないこともある。
前記マッチングリストは、[1]単一のUISWIを単一のモードと相応させたり(すなわち、1対1マッチング)、[2]多数のUISWIを単一のモードに相応させたり(すなわち、m対1マッチング)、[3]単一のUISWIを多数のモードに相応させたり(すなわち、1対nマッチング)、または、[4]多数のUISWIを多数のモードに相応させること(すなわち、m対nマッチング)ができる。
一般的に、ターミナルは、明確な同時に混同が少ない配置である上の文章の[1]の配置を使用する。ただし、ユーザが特定モードを偏って頻繁に使用する場合、上の文章の[2]の配置も有用であり得る。一例として、ユーザが特定モードに頻繁に移動する場合、ターミナルは、ユーザがモード移動用入力ユニットを四つの方向のうち三つの方向に操作すれば前、記特定モードに移動し、四つの方向のうち残りの方向に前記ユニットを操作する場合にのみ他のモードに移動するようにできる。
上述の1対nマッチングの特性上、互いに関連した多数のモードを定義するターミナルに有用であり得る。一例として、業務上多数のプロジェクトを遂行するユーザは、各モードで特定のハードウェア要素やソフトウェア要素のみを駆動できるように、または、特定のデータのみに接近できるように、多数のモードを定義することができる。
ユーザがユーザ入力を提供し、ターミナルが前記入力から単一のUISWIを取得する場合、ターミナルは多数のモードが含まれたリスト(すなわち、ユーザが移動できる相違したモードのリスト)を表示し、ユーザが前記リストから特定モードを選択するようにできる。その後、ユーザは追加のUISWIを提供し、自身が選択したモードに移動することができる。前記構成は、ユーザが階層及び前記階層に含まれたモードを全て暗記する必要性を軽減するという長所がある。これとは異なり、ターミナルが相違したモードのリストを表示すれば、ユーザは追加のUISWIを同時に提供することができ、この時、第1ユーザ入力及び追加のUISWIを含む第2ユーザ入力は同時に提供される単一のユーザ入力であり得る。
前記十六番目の実施形態の六番目の詳細な形態の場合、多様なデータ処理ターミナルは、自らが実行する相違した作業を条件としようとモード移動作業を実行することができる。前記相違した作業の例としては、[1]認証作業、[2]活性化作業、[3]ロックシステム、中級システムまたはメインシステムを着手する作業、[4]削除作業や部分削除作業などがある。
4−11−6.容易なモード移動の具現
本明細書の前記第1例示的側面の十七番目の実施形態の場合、データ処理ターミナルは、モード移動時に継ぎ目のない特性を維持すると同時に、ユーザが容易にモードを移動するように製作する。後述のモード移動作業及びこのための構成は、本明細書の多様なターミナルに多様なハードウェアまたはソフトウェア要素を装着することによって具現され得る。
上述のように、本明細書のデータ処理ターミナルは、UISWIを含むユーザ入力を受信するように指定されたモード移動用入力ユニットを含む。したがって、本明細書のターミナルを駆動するユーザは、多数の既存の入力ユニットを操作する必要がなかったり、または、単一の既存入力ユニットを何度も操作する必要がない。または、前記ターミナルは、モード移動用入力ユニットと異なる入力ユニットを組み合わせることにより、UISWIをUIACTまたはUITHENと同時に取得することができる。したがって、前記ターミナルは、ユーザに継ぎ目のない操作の長所を提供し、ユーザは、これにより、ターミナルに単一のユーザ入力のみを提供しても、多数の作業を実行できることになる。
前記十七番目の実施形態の一番目の詳細な形態のターミナルは、UISWIを取得できる1以上のハードボタン形態のモード移動用入力ユニット25を含む。[図7A]〜[図7D]は、ハードボタンやハードウェア要素形態で製作されて、ターミナルの多様な位置に装着された例示的なモード移動用入力ユニットの上面図(top view)である。
[図7A]は、映像ユニット52、メイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25を前面(front surface)に装着されたターミナルの例示図である。前記メイン入力ユニット20は第1ユーザ入力を受信することができ、活性化用(ユーザ)サブ入力(UIACT)、認証用(ユーザ)サブ入力(UITHEN)などの受信が可能な形、大きさを有する1以上のセンサを含む。モード移動用入力ユニット25は、モード移動(ユーザ)サブ入力(UISWI)を受信できる1以上のセンサを含み、前記メイン入力ユニット20の近くに装着することができる。
ユーザは、オフ状態にあるターミナルのメイン入力ユニット20の少なくとも一部分を押圧したり、タッチしたり、または、他の方法で動かしたり接触して、第1ユーザ入力をターミナルに伝達する。前記入力の受信に対応して、ターミナル11は、これからUIACTを取得し、映像ユニット52を点けて、ロックモードにてロックシステムを着手することができる。必要な場合、UITHENの取得に対応して、ターミナル11は、映像ユニット52を点ける前、点けると同時、または、点けた後、認証作業を実行することができる。ユーザはロックモードにて多様なロック作業を実行することができる。
ユーザが新規モードに移動しようとする場合、ユーザは、自身が現在ターミナル11を駆動中である現在モードなど多様なモードを定義する特定階層を参考にすることができる。一例として、ユーザは、自身が移動しようとする新規モードを選択する時、前記モードが前記階層が定義した多数のモードのうちの一つなのかどうか確認する。確認が終わったユーザは、新規モードに該当するUISWIを選択して前記UISWIを含む第2ユーザ入力を提供する。このために、ユーザは、モード移動用入力ユニット25の少なくとも一部を押圧したり、押したり、枢動させたり、回転させたり、接触したり、タッチしたり、または、その他の方法で操作する。
第2ユーザ入力の受信に対応して、モード移動用入力ユニット25のセンサは、前記入力からUISWIを取得するものの、このためのハードウェア構成は、第2ユーザ入力の特性や類型によって変わってもよく、前記特性、類型の例としては、[1]モード移動用入力ユニット25の少なくとも一部分を押圧したり、押したり、枢動させたり、回転させたり、傾けたり、その他の方法で前記ユニット25の一部分に力を加えたり、または[2]力を加えたり、または、力を加えないまま前記一部分をタッチしたり接触したりするなどがある。これに対応して、ターミナル11はモード移動作業を実行し、現在モードから新規モードに移動することができる。ターミナルが順次的スイッチングに従って駆動すれば、ユーザは特定の数の第2ユーザ入力を提供することができ、この時、前記数は前記階層上現在モードと新規モードとの間に位置したモード数と同一であってもよい。ターミナルが選択的スイッチングに従って駆動する場合、ユーザは自身が意図する新規モードに相応するUISWIを含む第2ユーザ入力を提供することができる。
ターミナルは、前記削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することにより、ロックモードにてロックシステムでロック作業を実行して得た「結果物」の全部または一部を削除することができ、これにより、前記「結果物」がメインシステムに及ぼす悪影響を防止することができる。または、ターミナルは、モード移動用入力ユニット25にモード移動に関連した多様な情報を表示し、前記入力ユニット25を通知ユニットとして使用することができる。または、ターミナルは、映像ユニット52を通知ユニットとして使用することもできる。
ターミナル11は、第1ユーザ入力及び第2ユーザ入力を同時に受信することができる。一例として、ユーザは、第1ユーザ入力をメイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25に同時に提供することができる。一例として、前記ユーザは、二本の指または一本の指でメイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25に二つの相違した(ユーザ)サブ入力を提供することができる。前記構成のターミナルは、ユーザが必ずしもロックモードを経る必要なしに、オフ状態から直接現在モードに移動するようにできる。他の例の場合、ユーザは、同じ指でメイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25を同時に操作し、第1、第2ユーザ入力を同時に提供することもできる。
または、モード移動用入力ユニット25は、ターミナルが消えているオフ状態で第1ユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得することができ、これを介してユーザが単一のユーザ入力のみを提供しても所望するモードに移動できる継ぎ目のない作業特性を提供することができる。このために、ターミナルは、モード移動用入力ユニット25のセンサに電気エネルギーを供給することにより、前記センサをオフ状態、オン状態で全て活性化した状態で維持することができる。これとは異なり、ターミナルは、モード移動用入力ユニット25に既存の近接センサ(proximity sensor)を含み、ユーザの身体部位(または、非生体物体)が前記ユニット25に近づく時にのみ前記センサに電気エネルギーを供給することができる。したがって、ターミナルは、電気エネルギーの消耗を最小化しつつ前記モード移動用入力ユニット25の反応時間を特定の基準時間以内に維持することができる。
ユーザが現在モードにてターミナル11を駆動する最中に新規モードに移動しようとする場合、前記ターミナルは、既にオン状態にあるため、新規モードで容易に移動することができる。前記ターミナルはユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得した後、モードを移動することができる。説明の便宜のため、これに対する詳細な説明は省略する。
[図7B]は、映像ユニット52とメイン入力ユニット20を前面に含む他の例示的ターミナル11を図示する。ただし、[図7A]の例示とは異なり、[図7B]のターミナル11は、モード移動用入力ユニット25を前面でない右側面に配置する。したがって、ユーザは、[図7B]のターミナルを[図7A]のターミナルと類似するように駆動するものの、ユーザはUISWIをターミナル11の右側面に装着されたモード移動用入力ユニット25に提供するという相違点がある。[図7A]の例示と同様に、ユーザは第1ユーザ入力と第2ユーザ入力を同時にまたは順番に提供することができる。
ユーザは、[図7A]のメイン入力ユニット20とモード移動用入力ユニット25を親指や人さし指などの単一の身体部位で操作することができる。したがって、ユーザは、UISWIをUI ACT (または、UI THEN )と単一のユーザ入力でターミナル11に同時に提供することができる。しかし、[図7B]のモード移動用入力ユニット25は、メイン入力ユニット20と一定の距離ほど離れてるようにターミナル11に装着される。しかし、ユーザは依然としてUISWIとUI ACT (または、UI THEN )を単一のユーザ入力を介してターミナルに同時に提供することもできる。一例として、ユーザは、右手の指でメイン入力ユニット20を操作する一方、左手の指でモード移動用入力ユニット25を操作することができる。[図7B]のターミナルのその他の構成と作業実行上の特性は、[図7A]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
[図7C]は、映像ユニット52とメイン入力ユニット20を前面に含む他の例示的ターミナル11を図示する。[図7A]とは異なり、[図7C]のターミナル11は、モード移動用入力ユニット25をターミナル前面でない後面(rear surface)に含む。したがって、ユーザは、前記ターミナル11を[図7A]のターミナルと同じ方法で駆動するものの、その相違点は、ユーザがモード移動(ユーザ)サブ入力(UISWI)をターミナル11の後面に装着されたモード移動用入力ユニット25に提供しなければならないという点である。メイン入力ユニット20は前面に装着された反面、モード移動用入力ユニット25は後面に装着されるので、ユーザは二本の指で相違したユーザ入力を提供するものの、あるユーザ入力はUISWIを含むが他のユーザ入力はUISWIを含まないこともある。[図7A]及び[図7B]のターミナルの作業と同様に、ユーザは相違したユーザ入力を同時にまたは順番に提供することができる。[図7C]のターミナルのその他の構成または作業実行上の特性は、[図7A]及び[図7B]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
[図7D]は、映像ユニット52、メイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25が全て前面に装着された他の例示的ターミナル11を図示する。ただし、[図7A]のターミナルとは異なり、[図7D]のターミナル11は、メイン入力ユニット20の近くにモード移動用入力ユニット25を装着する。一例として、[図7D]のようにモード移動用入力ユニット25はメイン入力ユニット20の中央に装着され、[1]メイン入力ユニット20は中央に中空の空間を形成し、モード移動用入力ユニット25は前記中空の空間に装着されたり、[2]モード移動用入力ユニット25はメイン入力ユニット20の上に装着されたり、または、[3]メイン入力ユニット20とモード移動用入力ユニット25は一体型の物体で製作されてもよい。前記ターミナル11のメイン入力ユニット20とモード移動用入力ユニット25とは互いに近く装着されるので、ユーザは第1ユーザ入力及び第2ユーザ入力を容易に同時に伝達することができ、したがって、UIACTまたはUITHENと同時にUISWIを提供することができる。[図7D]のターミナルのその他の構成及び作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7C]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
前記モード移動用入力ユニットは、上述の例示と相違した形、大きさで製作されてもよく、メイン入力ユニットとも相違した構成で結合されてもよい。前記相違した構成の一番目の詳細な形態の場合、モード移動用入力ユニットは、ユーザがメイン入力ユニットの少なくとも一部分を操作すれば、メイン入力ユニットと共に移動できるように製作することができる。前記操作を介してターミナルは第1ユーザ入力のみを受信し、したがって、UIACTまたはUITHENのみを取得する一方、UISWIを取得できないこともある。しかし、ユーザがモード移動用入力ユニットの一部分を操作すれば、ターミナルはUIACTとUITHENを含まないがUISWIを含むユーザ入力を受信することもできる。
前記相違した構成の二番目の詳細な形態のターミナルは、第1ユーザ入力を受信し、メイン入力ユニットの一部分の動きからUIACTまたはUITHENを取得することができる。ターミナルは、第1ユーザ入力を受信する間に第2ユーザ入力を受信することができ、前記動きの方向または第2ユーザ入力に関連した力の静的または動的特性からUISWIを取得することができる。または、ターミナルは第1ユーザ入力を受信し、ユーザの身体部位とメイン入力ユニットの一部分の間の接触からUIACTやUITHENを取得することができる。また、ターミナルは、第1ユーザ入力を受信する間に第2ユーザ入力を受信し、前記接触の方向や第2ユーザ入力の静的または動的特性からUISWIを取得することができる。
このような観点から見れば、メイン入力ユニット及びモード移動用入力ユニットが別個の物体で製作されて上述のように結合されたり、特定の距離以内で近くに配置されたり、または、特定の距離で隔離されて配置される限り、前記ユニットの正確な形、構成は重要ではないこともある。また、前記ユニットは、UISWIを取得できるセンサ及びUIACTとUITHENのうちの1以上を取得できるセンサを含む一体型の物体で製作されてもよい。
前記相違した構成の三番目の詳細な形態のターミナルは、ユーザ入力を受信する状況に応じてメイン入力ユニットで、または、モード移動用入力ユニットで駆動できる単一の入力ユニットを含んでもよい。このような構成は、[図7A]〜[図7D]のメイン入力ユニット25とモード移動用入力ユニット25とが単一の物体で製作されるケースに該当し得る。一例として、前記単一の入力ユニットがオフ状態でユーザ入力を受信すれば、[1]前記ユーザ入力の受信に対応してターミナルが映像ユニットを点ける場合、単一の入力ユニットはUIACTを取得したり、[2]ユーザ認証の結果によりターミナルが映像ユニットをつけたりつけない場合、単一の入力ユニットはUITHENを取得したり、または、[3]ターミナルがUISWIに従って映像ユニットを点けてロックシステム、中級システムやメインシステムを開始する場合、単一の入力ユニットはUISWIを取得することができる。また、他の例として、前記単一の入力ユニットがオン状態でユーザ入力を受信すれば、[1]ターミナルがUISWIに基づいてモード移動作業を実行する場合、単一の入力ユニットはUISWIを取得したり、または、[2]ユーザが現在モードから接近権限がさらに広い新規モードに移動することを所望する場合、前記単一の入力ユニットはUITHENを取得することができる。[図7D]のターミナルのその他の構成または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7C]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
前記十七番目の実施形態の二番目の詳細な形態のターミナルは、UISWIを取得できる1以上のソフトボタン形態のモード移動用入力ユニット25を含む。[図7E]と[図7F]は、ソフトボタンまたはソフトウェア要素で製作されてターミナルの多様な位置に装着された例示的なモード移動用入力ユニットの表面図である。
[図7E]は、前面に映像ユニット52とメイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25が装着されたターミナルの例示である。メイン入力ユニット20は第1ユーザ入力を受信し、UIACTまたはUITHENを取得できる形、大きさまたは構成を有する1以上のセンサを含む。モード移動用入力ユニット25はソフトボタンで提供され、ターミナル11の前面に装着され、適正なユーザ入力からUISWIを取得できるセンサを含む。
ターミナル11がオフ状態にある場合、ユーザはメイン入力ユニット20の少なくとも一部分を操作して第1ユーザ入力を提供する。第1ユーザ入力の受信に対応して、ターミナル11は前記第1ユーザ入力から、[1]UIACTを取得して映像ユニットを点けたり、または、[2]UITHENを取得してユーザ認証作業を実行することができる。ターミナル11がロックモードにてロックシステムを着手すれば、ユーザはロックモードにて多様なロック作業を実行することができる。ただし、ロックモードでも解除モードでも、ひとまずターミナル11が駆動し始めれば、ターミナル11はオン状態で駆動し、映像ユニット52を点けることができる。その後、ターミナル11は映像ユニット25にモード移動用入力ユニット25をソフトボタンで表示することができる。
ユーザが新規モードに移動することを所望する場合、ユーザは自身がターミナル11が駆動する階層を参考にすることができる。一例として、ユーザは、現在モードから移動したい新規モードを選択する。前記選択途中のユーザは、前記階層が新規モードを実際に定義するのかどうか確認する。確認が終われば、ユーザは、新規モードに相応するUISWIを選択し、ソフトボタン形態の前記モード移動用入力ユニット25の少なくとも一部分を操作することにより、UISWIを含む第2ユーザ入力をターミナルに提供することができる。前記入力ユニット25がソフトボタン形態であるため、ユーザは、モード移動用入力ユニット(一例として、映像ユニットに表示されたグラフィック基盤インターフェース)の少なくとも一部分をタッチまたは接触する。
第2ユーザ入力を受信すれば、モード移動用入力ユニット25のセンサは、第2ユーザ入力からUISWIを取得する。モード移動用入力ユニット25がタッチスクリーンの映像ユニットにグラフィック基盤インターフェースで提供される場合、前記センサは静電容量の変化を感知してUISWIを取得することができる。これに対応して、ターミナル11はモード移動作業を実行し、現在モードから新規モードに移動する。また、必要な場合、ユーザは単一の指、多数の指、単一の身体部位または多数の身体部位を用いてUIACTとUITHENのうちの1以上とUISWIを含むユーザ入力を同時に提供することができる
ターミナル11は、オフ状態ではソフトボタン形態のモード移動用入力ユニット25を表示できないことがある。その結果、ユーザは、ターミナル11が映像ユニットを点ける時まではモード移動用入力ユニット25を見ることができなくなる。したがって、ユーザは、ひとまずターミナル11がオフ状態からオン状態に移動した後にはじめてモード移動が可能になる。
これとは異なり、ターミナル11は、オフ状態でモード移動用入力ユニット25を多様な方法で表示することができる。一例として、ターミナル11が多数の映像ユニットを含む場合、ターミナル11は、モード移動用入力ユニット25を特定の映像ユニット(一例として、副映像ユニット)に表示するものの、残りの映像ユニットは全てオフ状態を維持する。ただし、前記ターミナル11の主映像ユニットは消えた状態であり、前記ターミナル11はオフ状態にあると見なすことができる。他の例の場合、ターミナル11が映像ユニットに多数のセグメントを定義する場合、ターミナル11は、モード移動用入力ユニット25を(副)セグメントにのみ表示する反面、残りのセグメントは全てオフ状態で維持することができる。特に、映像ユニットの主セグメントがオフ状態であるため、前記ターミナル11もやはりオフ状態にあると見なすことができる。他の例の場合、ターミナルは映像ユニット11を消えた状態で維持するが、モード移動用入力ユニット25を日常的なデータで表示することができる。ただし、前記ターミナル11は、日常的なデータ以外には如何なるテキストや如何なるイメージも表示しないので、前記ターミナル11もやはりオフ状態にあるものと見なすことができる。また、他の例の場合、ターミナル11は、オフ状態にてモード移動用入力ユニット25のセンサに電気エネルギーを供給するなどの方法でモード移動用入力ユニット25をオフ状態にて活性化された状態で維持することができる。本段落の多様な例において、ユーザはオフ状態でもモード移動用入力ユニット25を容易に把握することができ、前記入力ユニット25に容易にUISWIを提供することができる。
ターミナル11は、モード移動用入力ユニット25を映像ユニット52のどんな位置にも装着することができ、これにより、ユーザはUISWIを含むユーザ入力を映像ユニット52のどんな部位にも提供することができる。ただし、[1]タッチスクリーンを用いる時、前記スクリーンはその上でのユーザ身体部位の動きまたは物体の動きをUISWIで認知したり、[2]前記スクリーンに加える力の動的または静的特性をUISWIで認知したり、または、[3]ユーザ身体部位のイメージをUISWIで認知できるので、既存のタッチスクリーンもユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得することができる。したがって、前記構成を具現するために最先端の技術だけ必要なのではない。これとは異なり、ターミナル11は、前記入力ユニット25を映像ユニット52の特定の位置に装着することができ、この時、前記入力ユニット25の構成または作業実行上の特性は、すぐ上の文章のモード移動用入力ユニットの特性と同一である。また、[図7A]〜[図7D]で例示したモード移動用入力ユニットもやはりソフトボタンまたはソフトウェア要素で製作されてもよい。[図7E]のターミナルのその他の構成または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7D]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
[図7F]は、映像ユニット52、メイン入力ユニット20とモード移動用入力ユニット25を全て前面に装着したターミナルの他の例示である。メイン入力ユニット52は、[図7E]のメイン入力ユニットと同一である反面、モード移動用入力ユニット25はソフトボタンでなく、映像ユニット52に装着されたセンサの形態で製作することができる。特に、前記モード移動用入力ユニット25のセンサは、既存のタッチスクリーンと同様に、映像ユニット52と静電容量を持った物体や伝導性物体との接触または前記映像ユニット52の上での前記物体の動きなどを感知することができる。
上述した多様なターミナルの作業実行上、ユーザはオフ状態でメイン入力ユニット20の一部分を操作してターミナルに第1ユーザ入力を提供することができる。前記第1ユーザ入力の受信に対応して、ターミナル11は、第1ユーザ入力からUIACTを取得して映像ユニットを点けたり、または、UITHENを取得して認証作業を実行することができる。ターミナル11がロックモードにてロックシステムを着手する場合、ユーザは多様なロック作業をロックモードにて実行することができる。ユーザがロック作業を実行する間、ターミナル11は、オン状態で映像ユニットにモード移動用入力ユニット25をソフトボタンで表示することができる。
ユーザが新規モードに移動することを所望する場合、ユーザは階層を参考にして現在モードから移動することになる新規モードを選択する。また、ユーザは、新規モードに相応するUISWIを選択し、ソフト ボタン形態のモード移動用入力ユニット25に該当する映像ユニット52の部分を操作することによりUISWIを含む第2ユーザ入力を提供する。一例として、ユーザは、自分の指やスタイラスを映像ユニット52の上で動かして特定のパターンや動きを第2ユーザ入力で提供することができる。
前記第2ユーザ入力の受信に対応して、モード移動用入力ユニット25のセンサは、ユーザの指(または、スタイラス)との接触または指(または、スタイラス)の移動による静電容量または電気電導度の変化を感知することにより、第2ユーザ入力からUISWIを導出し、ターミナル11はこれに対応して新規モードに移動することができる。[図7F]のターミナルのその他の構成または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7E]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
前記十七番目の実施形態の三番目の詳細な形態のモード移動用入力ユニットは、静電容量結合(capacitive coupling)に基づいて空気誘電率(dielectric constant)と他の誘電率を有する物質または伝導性物質を探知し測定する既存の静電容量感知技術を用いることができる。一般的に、既存のデータ処理機器またはデータ処理パッドのタッチスクリーンに装着された静電容量センサは、近接の程度、位置、変位または加速度を測定する。したがって、本明細書の多様なデータ処理ターミナルもユーザ入力からUISWIを取得するために、上述の既存の静電容量センサを用いることができる。
既存の静電容量感知技術としては、表面静電容量技術(surface capacitance technologyまたはSCT)及び投影静電容量技術(projected capacitance technologyまたはPCT)などがある。SCTの場合、センサは一面だけ伝導性物質でコーティングされた絶縁体を含む。前記物質に電圧を提供すれば、均一な強さの静的電場が生成され、前記表面の抵抗のために各コーナーは相違した有効静電容量を有することになる。その後、コーティングされていない面と前記伝導性物質(一例として、ユーザの指または物体の伝導性末端)が接触することになれば、前記表面に動的蓄電器が形成される。前記センサの制御器は、センサの四隅で測定した静電容量の変化に基づいて間接的に前記接触の位置を判断することができる。また、前記接触がコーナーに近いほど、静電容量の変化も増加する。
前記PCTは、1以上の伝導性の層をエッチングすることにより、さらに正確で融通性のある作業が可能になる静電容量技術である。一例として、単一の面をエッチングしてグリッドパターンの電極を形成したり、二つの平行した伝導性物質で作られた面を垂直の線またはトラックを形成するようにエッチングすることによりX−Yグリッドを形成し、これは既存のLCDディスプレイでよく見られるピクセルグリッドと類似する。PCTの高い解像度によってユーザは直接的な接触なしにPCTを使用することができ、したがって、前記伝導性物質で作成された面は、コーティングをして保護したり、スクリーン保護器または保護ガラスでコーティングをしても使用が可能である。PCTの一番上の面はガラスであるため、PCTは既存の抵抗式タッチ技術(resistive touch technology)と比較した時、優れた技術である。また、具現方式に応じて指の代わりに能動的または受動的スタイラスを使用することもできる。
また、前記PCTは、「相互静電容量(mutual-capacitance)」技術と「自己静電容量(self-capacitance)」技術に区分することができる。相互静電容量技術のセンサは、各行と各列の交差点に蓄電器を含む。一例として、12×16配列は合計192個の蓄電器を含み、各蓄電器は残りの蓄電器から独立的に駆動することができる。したがって、前記行と列に電圧を供給し、指、スタイラスの先端を前記センサの表面の近くに位置させれば、局所電場が形成され、その結果相互静電容量が減少する。ターミナルは、前記グリッドそれぞれの静電容量の変化及び他の軸(axis)の電圧を測定することにより、前記接触の位置を正確に測定することができる。したがって、相互静電容量技術を用いれば、多数の指、手の平またはスタイラスを用いた多数のタッチ作業も同時に正確に測定することができる。自己静電容量技術のセンサもやはり相互静電容量技術のセンサと同様に、X−Yグリッドを含むが、自己静電容量技術の行と列は互いに独立して作動することができる。自己静電容量技術では、電流が流れ、各行と列で指の静電容量に影響を受け、これにより、相互静電容量技術に比べてさらに強い信号を生成することができるが、自己静電容量技術は単一の指だけ正確に測定することができる。
先に定義したことがあるが、「反復努力」とは、ユーザが遂行する多数の素早いアクションを指称し、前記反復努力は、上述の特定の条件を満足する時、単一のユーザ入力と見なすことができる。特に、前記条件は、セクション1−12で説明したことがある。ユーザは反復努力を用いてUISWIを提供することができ、後述はこれに対する例示である。
一例として、ユーザは、人差し指と中指(または、親指)を特定のパターンに従って共に動かすことにより、UISWIを提供することができる。他の例の場合、ユーザは二本の指を同時に動かすものの、第1の指の第1の動きは第1モードに移動するためのUISWI-1に該当し、第2の指の第2の動きは第1モードにてターミナルを駆動して特定の接近権限を得るためのUISWI-2に該当し得る。他の例の場合、ユーザは二本の指を動かすものの、ターミナルは第1の指の第1の動き(ベクトル)と第2の指の第2の動き(ベクトル)との合計を受信することができる。
前記反復努力を具現するために、ターミナルは、多様な既存のハードウェア要素やソフトウェア要素を用いることができ、前記要素の例としては、既存のスマートフォン、トラックパッドまたはその他のデータ処理機器でよく見られるタッチスクリーン形態の入力ユニットがある。また、関連産業で使われるように、反復努力を具現するために多数の接触点を感知したり、多数の接触の動きを感知できる既存の技術を用いることもできる。また、前記反復努力を具現するために、既存の「ジェスチャー基盤の単一タッチ」技術を用いることもできるところ、前記技術の例としては、[1]映像ユニット52との接触を維持して行うユーザのジェスチャーからUISWIを取得する技術、または、[2]映像ユニット52と接触はしないが、映像ユニット52から特定の距離(すなわち、モード移動用入力ユニットが電気電導度や静電容量の変化から前記ジェスチャーを感知できる距離)を維持して行うユーザのジェスチャーからUISWIを取得することができる。また、「ジェスチャー基盤の単一タッチ技術」に該当はしないが、ターミナルはカメラが受信したユーザのジェスチャーのイメージを分析してUISWIを取得することができる。
また、モード移動用入力ユニット25は、相違した技術を用いて上述の接触、前記接触の動きまたは前記反復努力から単一のまたは多数のUISWIを取得することもできる。一例として、モード移動用入力ユニットは、ユーザが押圧する圧力に応じて相違した程度で撓み得るコーティングの形態で製作された圧力センサを用いて、単一または多数のUISWIを取得することができる。
これ以外にも、モード移動用入力ユニットは、抵抗技術を用いて上述の接触、前記接触の動き、反復努力などから単一または多数のUISWIを取得することができる。一般的に、前記抵抗技術は、アナログやデジタル抵抗技術または内蔵型抵抗技術(in-cell resistive technology)も含む。
モード移動用入力ユニットは、光学的タッチ技術(optical touch technology)を用いて上述の接触、動き、反復努力などから単一または多数のUISWIを取得することができ、前記光学的タッチ技術は、ユーザの指、非ユーザ物体が入力ユニットの表面を接触することにより引き起こされる光の散乱(scattering)を用いて駆動する。前記散乱は、カメラまたはセンサで測定可能であり、カメラやセンサは前記散乱に対するデータをソフトウェア要素に伝達し、前記要素は測定された反射の種類に基づいて上述の接触や反復努力などに対する反応を決定する。光学的技術の例としては、光学的イメージ技術、赤外線(IR)技術、後方拡散照明(rear diffused illumination)技術、赤外線グリッド技術、デジタル導波管接触(digital waveguide touch)技術、赤外線光学導波管(optical waveguide)技術、拡散表面照明(diffused surface illumination)技術、レーザー光面(laser light plane)技術、内蔵型光学的技術または漏れ全反射(FTIR、すなわち、frustrated total internal reflection)技術などがある。
去る20年余りの間に既存の静電容量感知技術は、多様なタッチスクリーン形態の入力ユニット、タッチパッド、その他のタッチ(または、接触)基盤入力ユニットに使用され、解像度もやはり継続して向上している。前記抵抗技術または光学的技術も関連分野において成功裏に適用されてきた。上述の既存の技術がどのように作動するのか、既存の入力ユニットに前記技術がどのように適用されるのか、既存の入力ユニットのハードウェア要素またはソフトウェア要素をどのように設計するのかに対する関連資料は充分であるため、前記静電容量技術、抵抗技術または光学的技術は、本明細書の上述と後述の多様なモード移動用入力ユニットに容易に適用することができる。
前記資料の一番目の例は、米国テキサス州オースチン市所在のシリコンラボのマイク・サラス、アンドレ・マルコスが著者である「静電容量タッチと近接センシング技術のデザイン応用」という論文として、静電容量技術の具体的内容、その他のセンシング技術の概要、相違したセンシング技術の比較及び各技術の長短所を説明する。前記資料は、http://www.low-powerdesign.com/PDF/How-to-Design-Capacitive-Touch-and-Proximity-Sensing-Technology-into-Your-Application.pdfから見つけ出せる。また、前記資料の二番目の例は、ドイツミュンヘン市所在のインプレッションのゲナディ・ブリントマンが著述した「マルチタッチ技術」という論文として、前記論文は既存の静電容量技術、抵抗技術、光学的技術、波動技術、力基盤センシング技術などの技術的な詳細内容を説明する。前記論文は、http://www.multi-touch-solution.com/en/knowledge-base-en/からダウンロードすることができる。
したがって、前記技術を用いた多様なモード移動用入力ユニットのハードウェア及びソフトウェアの側面のその他の構成または作業実行上の詳細な内容は、関連分野の通常の知識を有する当業者の能力に属するので、これに対する詳細な説明は省略する。また、上述と類似した技術は、UIACTやUITHENを取得できる本明細書の多様なターミナルのその他の入力ユニットにも適用され得るので、これに対する説明も省略する。
上述の[図7A]〜[図7F]において、多様なターミナル11は多様なモード移動時点に認証作業を実行することもできる。したがって、ターミナルは、[1]現在モードよりさらに広い接近権限が付与された新規モードに移動する場合にのみ、[2]現在モードよりさらに狭い接近権限が付与された新規モードに移動する場合にのみ、または、[3]モードを移動するたびに、認証作業を実行することができる。また、[図7A]〜[図7F]において、多様なターミナル11は、多様な格納時点にロックモードにてロック作業を実行して得た「結果物」の少なくとも一部を格納し、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
本実施形態の多様な詳細な形態において説明したように、本明細書のターミナルは、ユーザが多様なモード移動用入力ユニットのみを操作することによりモードを移動できるという恩恵を提供する。したがって、ユーザは、オン状態に留まる間、映像ユニットを消した後に再び点ける必要なしに、あるモードから他のモードに容易に移動することができる。また、本明細書のターミナルは、オフ状態でも電源が切れた状態でも単一のユーザ入力だけ受信すれば、ユーザが所望するモードに移動できる継ぎ目のない作業を提供することができるという恩恵も提供する。
前記第1例示的側面の十八番目の実施形態の場合、データ処理ターミナルは、ユーザがさらに気楽に、かつ、さらに容易に多様なUISWIを提供できる多様なモード移動用入力ユニットを含んでもよい。特に、前記ターミナルは、多様なハードウェア要素やソフトウェア要素でモード移動用入力ユニットを製作することができる。後述の[図8A]〜[図8E]は、多様なハードウェア要素やソフトウェア要素としてターミナルの多様な部分に装着された例示的なモード移動用入力ユニットの上面図である。
前記十八番目の実施形態の一番目の詳細な形態のターミナルは、ユーザが階層の前方または後方方向に移動できるモード移動用入力ユニットを含む。[図8A]は、映像ユニット52、メイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25を含む例示的ターミナル11として、前記入力ユニット25はターミナル11の右側端に装着されてハード ボタンまたはソフトボタン形態で製作されてもよい。
一例として、ユーザは、ハードボタン形態のモード移動用入力ユニット25を上方または下方に動くことにより、動きの方向に応じて相違したUISWIを提供することができる。他の例の場合、ユーザは、ソフトボタン形態のモード移動用入力ユニット25に対して自身の指(または、非ユーザ物体)を上や下に動かすことにより、前記動きの方向に応じて相違したUISWIを提供することができる。
[図8A]に表示はしなかったが、ターミナル11は、上述とは相違した形態のUISWIを取得できるモード移動用入力ユニット25を含んでもよく、前記入力ユニットの例としては、レバーを用いて二つの方向に操作可能なトグル(toggle)スイッチ、時計回りや反時計回りに操作可能な回転式スイッチなどがある。ターミナル11は同一または相違したスイッチのセットをモード移動用入力ユニット25として使用することもできる。または、前記ユニット25は動くことはないが、[1]ユーザの身体部位との接触、[2]前記接触の位置変化(すなわち、動き)などを感知できる多様な静電容量センサ、抵抗センサまたは光学的センサを含んでもよい。
作業実行の観点から見れば、ユーザは、ターミナルがオン状態の時、モード移動用入力ユニット25に第1ユーザ入力を提供する。このために、ユーザは、[1]前記入力ユニット25の一部分を押圧したり、押したり、または、その他の方法で上方に動かしたり、[2]前記ユニット25全体を上方に動かしたり、または、[3]前記ユニット25が固定型の場合、前記ユニット25を接触した後に指を上方で滑らせて第1ユーザ入力を伝達することができる。モード移動用入力ユニット25は、第1ユーザ入力からUISWIを取得した後、ターミナル11に制御信号を伝達する。これに対応してターミナル11は、現在モードからUISWIに相応する新規モードに移動することができる。この時、新規モードは通常的にさらに広い接近権限が付与されたモードである。
ユーザは、上述と相違したユーザ入力をモード移動用入力ユニット25に提供することができ、一例として、ユーザは、[1]モード移動用入力ユニット25の下の部分を押圧したり、押したり、その他の方法で下方に動かしたり、[2]前記ユニット25全体を下方に動かしたり、または、[3]前記入力ユニット25が固定型の場合、前記ユニット25を接触した後に指を下方に滑らせることにより、第1ユーザ入力を提供することができる。モード移動用入力ユニット25は、第1ユーザ入力からUISWIを取得し、ターミナル11はUISWIに相応する新規モードに移動することができる。この時、新規モードは、さらに狭い接近権限が付与されたモードであり得る。
すなわち、ユーザは、階層の詳細な性格に応じて、前方方向(さらに広い接近権限が付与されたモード)に移動したり、または、後方方向(さらに狭い接近権限のみが付与されたモード)に移動することができる。このために、ユーザは、モード移動用入力ユニット25の動きの方向、または、前記入力ユニット25に対する自身の身体部位の動きの方向だけ操作すればよい。したがって、前記ターミナル11は、ユーザに作業実行上の融通性を提供することができる。
オフ状態にあるターミナル11にユーザ入力を提供することにより、ロックモードに移動したユーザが(その後、解除モードに移動する前)ロックモードにてロックシステムで多様なロック作業を実行しようとする場合、第1ユーザ入力はUIACTを含んでもよく、反面、第2ユーザ入力はUISWIを含んでもよい。しかし、ユーザがオフ状態から直接解除モードに移動する場合、ユーザは第1ユーザ入力をメイン入力ユニット20に提供し、第2ユーザ入力を第1ユーザ入力と同時に、または、順番にモード移動用入力ユニット25に提供することができる。この場合、第1及び第2ユーザ入力は、[1]同一の、または、[2]相違した形態であってもよい。
上の文章の[1]の例としては、ユーザが[1-1]二つの入力ユニット20、25を単一または2以上の指で一緒に押圧して動かしたり、または、[1-2]二つの入力ユニット20、25を単一または2以上の指で接触はするが、前記ユニット20、25を動かさないことがある。反面、上の文章の[2]の例としては、ユーザが[2-1]メイン入力ユニット20を押圧するものの、モード移動用入力ユニット25はタッチだけしたり、[2-2]モード移動用入力ユニット25を押圧する間、メイン入力ユニット20に向かって話をしたり、[2-3]モード移動用入力ユニット25の上で指を滑らせる間、メイン入力ユニット20に向かってジェスチャーを取ったり、または、ジェスチャーに対するイメージを伝達することができる。ユーザは、(可能な場合)第1及び第2ユーザ入力を同時に伝達したり、順番に伝達(すなわち、第1ユーザ入力を伝達した後に第2ユーザ入力を伝達)することができる。
他の詳細な形態の場合、解除モード(したがって、ターミナルはオン状態)にてターミナルを駆動するユーザは、ロックモードに移動しようとすることもできる。このために、ユーザは、UISWIを含む新規ユーザ入力をターミナルに提供し、ターミナルはこれからUISWIを取得してロックモードに移動することができる。上述のように、ターミナルは、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。[図8A]のターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7F]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
[図8B]は、映像ユニット52、メイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25を含む他の例示的ターミナル11として、前記入力ユニット25はグラフィック基盤インターフェース(GUI)のようなソフトボタン形態で映像ユニット52に表示されてもよい。特に、前記入力ユニット25は、それぞれ反対方向に向かう二つの矢印を含んでもよい。したがって、ユーザは、自身の指を右側(または、左側)に接触することにより、二つの相違したUISWIのうちの一つを提供することができ、これにより、ターミナルは現在モードよりさらに広い(または、狭い)接近権限が付与された新規モードに移動することができる。
作業実行の観点から見れば、ターミナル11がオフ状態にある時、ユーザはUIACTやUITHENを含む第1ユーザ入力を提供し、ターミナル11はこれに対応して活性化作業または認証作業を実行することができる。ひとまず映像ユニット52が点けば、ターミナル11は映像ユニット52の画面にモード移動用入力ユニット25を表示する。ユーザが指を右側(UISWI-R)や左側(UISWI-L)にスワイプすれば、モード移動用入力ユニット25のセンサはUISWI-RやUISWI-Lを取得し、これにより、現在モードより接近権限がさらに広い(または、狭い)新規モードに移動することができる。
前記UISWIは、ターミナルをあるモードから前方または後半方向に隣接したモードに移動するようにし、したがって、[図8A]及び[図8B]のモード移動用入力ユニット25は、一般的に順次的スイッチングに従って作動するターミナルに適合する。ただし、前記入力ユニット25は選択的スイッチングで作動するターミナルにも適用されてもよい。[図8B]のターミナルのその他の構成または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7D]及び[図8A]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
前記十八番目の実施形態の二番目詳細な形態のターミナルは、適正なUISWIを提供できるようにユーザを視覚的に補助できる1以上のハードボタンまたはソフトボタン形態のモード移動用入力ユニットを含む。[図8C]及び[図8D]は、ソフトボタンまたはソフトウェア要素の形態でターミナルの多様な部分に装着された例示的なモード移動用入力ユニットの上面図である。後述で説明するが、前記モード移動用入力ユニットは、上述の通知ユニットと見なすこともできる。
[図8C]のターミナル11は、メイン入力ユニット20と映像ユニット52を含み、ターミナル前面の下部分にモード移動用入力ユニット25が装着されている。特に、前記モード移動用入力ユニット25は、特定階層が定義する各モードに該当する多数のサブユニット(sub-unit)を含んでもよい。このような観点から見れば、[図8C]のモード移動用入力ユニット25が定義する四つのサブユニットは階層が定義する四つの相違したモードとして、このようなモードの例としては、[1]単一のロックモード、二つの中級モード及び単一の解除モード、[2]二つのロックモード及び二つの中級モード、[3]二つのロックモード及び二つの解除モード、[4]単一のロックモード及び三つの解除モード、または、[5]三つのロックモード及び単一の解除モードなどであってもよい。
[図8C]のように、モード移動用入力ユニット25の四つのサブユニットは一列に配置され、四つのサブユニットのうちの二つはメイン入力ユニット20の右側に、残りはメイン入力ユニット20の左側に配置される。したがって、ユーザがどんなサブユニットを操作するかによって、前記入力ユニット25はUISWI四つのうちユーザが操作したサブユニットに該当するUISWIを取得し、ターミナル11は現在モードからUISWIに相応する新規モードに移動する。
前記モード移動用入力ユニット25とこのサブユニットがハードボタン形態である場合の作業実行の観点から見れば、ターミナル11がオフ状態である場合、ユーザは四つのサブユニットのうち特定のサブユニットに第1ユーザ入力を提供する。これに対応して、ターミナルは、[1]映像ユニットを点けたり(第1ユーザ入力がUIACTを含む場合)、[2]認証作業を実行したり(第1ユーザ入力がUITHENを含む場合)、または、[3]オフ状態から階層が定義する多数のモードのうち特定モードに移動することができる。したがって、前記構成は、選択的スイッチングに適合し得る。しかし、第1ユーザ入力がUISWIを含まない場合、ターミナル11は、まずオン状態の基本設定モード(一例として、ロックモード)に移動し、ユーザがUISWIを含む第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは基本設定モードからUISWIに相応する新規モードに移動することができる。
モード移動用入力ユニット25の多数のサブユニットは、前記入力ユニット25とは別個の部品で製作されてターミナル11前面に露出されてもよい。したがって、前記入力ユニット25とサブユニットがソフトボタンであれば、ユーザは上の段落のハードボタン形態の入力ユニット25を操作するようにソフトボタン形態の入力ユニット25を操作することができる。したがって、これに対する詳細な説明は省略する。
ひとまずターミナル11がロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを駆動し始めれば、ユーザは他のモードに移動することを所望することができる。この場合、ユーザは、モード移動用入力ユニット25のサブユニットのうちの一つを操作することにより、UISWI-2を含む追加のユーザ入力を提供する。これに対応して、前記モード移動用入力ユニット25はUISWI-2を取得し、これに相応する新規モードに移動することができる。
前記ターミナル11は、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することにより、ユーザがロック(または、解除)モードにてロック(または、解除)作業を実行して得た結果物を前記モード移動前、同時または後に、削除することができる。したがって、ターミナルがロックモードから解除モードに移動すれば、前記結果物はターミナルによって削除され、これにより、メインシステムを汚染させることができなくなる。反面、ターミナルが解除モードからロックモードに移動する場合、ユーザは削除(または、部分削除)作業を介して自身が解除モードにて実行した作業リストや自身が解除モードにて訪問したウェブサイトのリストを削除することができ、これにより、ユーザが解除モードにて行った活動を他人が分からないようにすることができる。
[図8C]に表示はしなかったが、ターミナル11はユーザが操作したサブユニットに従って相違したUISWIを取得できる相違したモード移動用入力ユニットを用いることができる。このような既存の入力ユニットの例としては、多数のスイッチが配列された入力ユニット、キーパッド形態のスイッチ、多数のソフトキーが配列された入力ユニットなどがある。ターミナル11は、同一のまたは相違したスイッチを、集めておいたスイッチ クラスタをモード移動用入力ユニットとして使用することもできる。モード移動用入力ユニットは動くことはないが、ユーザ(または、非ユーザ物体)との接触または前記接触の動きを感知できる多数の静電容量センサの配列を含んでもよい。
モード移動用入力ユニット25のサブユニットは、多様な配列で配置されてもよい。一例として、サブユニットは、単一の行(column)または列(row)の形態、行や列とは相違した配列で配置されてもよい。サブユニットはクラスタの形態で互いに近く配置されたり、または、少なくとも一つのサブユニットは残りのサブユニットから特定の距離ほど離れて他の面や他のコーナーに配置されてもよい。これとは異なり、1以上のサブユニットは、ターミナルの全面、後面または側面に配置される反面、残りのサブユニットは相違した面や相違した側面に配置されてもよい。
ターミナル11は、ユーザがモード移動用入力ユニット25の各サブユニットに同一のユーザ入力またはUISWIを提供するようにしたり、相違したUISWIを提供するようにできる。後者の場合、もしユーザが、[1]正しいサブユニットに誤ったUISWIを提供したり、または、[2]誤ったサブユニットに正しいUISWIを提供する場合、前記入力ユニット25は如何なるUISWIも取得しないことがある。一例として、ユーザが特定のサブユニットを[1]正しい指で操作しなかったり、[2]正しい期間の間押圧しなかったり、[3]正しい大きさの力で押圧しなかったり、または、[4]正しい角度で接触しない場合、前記入力ユニット25は前記操作を全て誤ったユーザ入力と見なし、これに相応するモード移動作業を実行しないことがある。これにより、ユーザは不便さを感じることもあるが、ターミナル11は、メインシステムのセキュリティを強化し、完全性を向上させ、格納されたデータを保護することができる。[図8C]のターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7D]、[図8A]及び[図8B]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
[図8D]のターミナル11は、メイン入力ユニット20と映像ユニット52を含み、映像ユニット52が表示する画面の中央部分にモード移動用入力ユニット25を表示することができる。入力ユニット25は、特定階層が定義したモードに該当する多数のサブユニットを含んでもよい。このような観点から見れば、[図8D]のモード移動用入力ユニット25が含むサブユニットの六つは、前記階層が定義した六つの相違したモードにそれぞれ該当し、前記モードの例としては、単一の解除モード(MDUL)、二つの中級モード(一例として、第1半解除モードMDULS1及び第2半解除モードMDULS2)、二つの追加の中級モード(一例として、第1半ロックモードMDLKS1と第2半ロックモードMDLKS2)及び単一のロックモード(MDLK)などであってもよい。
[図8D]のように、モード移動用入力ユニット25の多様なサブユニットは円形態に配置されてもよく、MDUL及びMDLKは、それぞれ円の上と下に配置する反面、残りの中級モードは円周に沿って配置することができる。特に、このような配列は、特定階層のそれぞれのモードに付与された接近権限は、縦方向における各モードの位置に比例することを示すことができる。したがって、第2半解除モード(MDULS2)は第1半解除モード(MDULS1)より広い接近権限を有し、第2半ロックモード(MDLKS2)は第1半ロックモード(MDLKS1)より広い接近権限を有することが分かる。同様に、MDULS2とMDLKS2は類似の接近権限を有するが、各モードに付与された正確な接近権限は前記階層の接近権限の詳細な分布により相違することもあるということが分かる。
[図8D]の構成は、ユーザに多様な恩恵を提供する。まず、ユーザは、視覚的に特定階層が定義するモードを確認することができ、したがって、自身が移動しようとするモードが分かる。また、ユーザは、視覚的に自身がターミナルを現在駆動しているモードを確認することができる。このために、ターミナル11は、現在のモードを他のモードとは相違した形、大きさ、配列、向き、色(一例として、色調や色)などを用いて強調することができる。また、ユーザは、新規モードに移動した後に自身に付与される接近権限を容易に確認することもできる。
前記ターミナル11は、ユーザがモード移動用入力ユニット25のサブユニットを操作できる便宜を提供することもできる。一例として、ターミナルは、ユーザが[1]前記階層に新しいモードを追加できるようにしたり、[2]前記階層が定義する一部のモードを前記階層から除去できるようにしたり、または、[3]現在、前記階層が定義する一部のモードを相違したモードに替えるようにできる。他の詳細な形態の場合、ターミナルは、ユーザが前記階層の配列を変えられるようにでき、これにより、ユーザは[1]二つ以上のモードの順序を変えたり、または、[2]各モードに付与された接近権限を修正することができる。他の詳細な形態の場合、ターミナルはユーザが二つのモードを連結する新しい経路を追加または除去するようにできる。前記構成によるターミナルは、自身が駆動する階層及び前記階層の配列を視覚的に提供するため、ユーザは映像ユニット52に表示されたモード移動用入力ユニット25のサブユニットを操作することにより、前記階層及びモードもやはり容易に操作することができる。
ターミナル11は、ユーザをしてモード移動用入力ユニット25の各サブユニットに同一のユーザ入力または同一のUISWIを提供するようにしたり、2以上のサブユニットに相違したUISWIを提供するようにできる。[図8C]の場合のように、[図8D]の構成もターミナル11のメインシステムのセキュリティを強化し、完全性を向上させ、格納されたデータを保護することができる。[図8D]のターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7D]及び[図8A]〜[図8C]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
前記十八番目の実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、階層の詳細な情報を提供することはもちろん、ユーザのUISWIの選択を視覚的に補助できる1以上のハードボタン形態やソフトボタン形態のモード移動用入力ユニット25を含んでもよい。[図8E]は、ソフトボタンまたはソフトウェア要素の形態でターミナルの多様な部分に装着された他の例示的なモード移動用入力ユニットの上面図である。
[図8E]のターミナルは、メイン入力ユニット20、映像ユニット52を含み、二つのハードボタン形態のサブユニットを有するモード移動用入力ユニットを含む。ただし、第1サブユニット25Aはメイン入力ユニット20の左側に配置され、第2サブユニット25Bはメイン入力ユニット20の右側に配置される。また、前記モード移動用入力ユニットはソフトボタン23C形態の多数のサブユニットも含んでもよく、一例として、[図8E]のモード移動用入力ユニットは、映像ユニット52の中央部分に円周に沿って配置された12個のグラフィック基盤インターフェースGUI25Cを含む。このような観点から見れば、モード移動用入力ユニットの12個のGUI25Cは、前記ターミナルが12個のモードが定義された階層で駆動し、前記モードは、[1]1以上のロックモード、1以上の中級モード及び1以上の解除モードであるか、または、[2]中級モードなしに1以上のロックモード及び1以上の解除モードであってもよい。
[図8E]のように、モード移動用入力ユニットの多様なGUIは円形に配置され、特に、MDHとMDLは円の上の部分と下の部分に配置される反面、10個の中級モードは円周に沿って配置される。[図8D]と同様に、前記構成は、各モードに付与された接近権限は各モードの垂直方向の位置に比例することを表示すると見なすことができる。ひとまずユーザが特定のGUIに接触すれば、ターミナル11は選択的スイッチングに従って現在モードからユーザが接触したGUIに相応する新規モードに移動する。したがって、ユーザは、前記階層の配列で現在モードの隣に配置されていない新規モードに移動することもできる。
ユーザはハードボタン形態のサブユニット25A、25Bを操作することにより順次的スイッチングに従ってモードを移動することもできる。一例として、ユーザが第1サブユニット25Aを操作すれば時計回り方向にモードを移動する反面、第2サブユニット25Bを操作すれば反時計回り方向にモードを移動することができる。または、サブユニット25A、225Bに前記モード移動方向を表示する矢印を含ませることにより、ユーザが容易にモード移動方向が分かるようにできる。
モード移動用入力ユニット25が12個のGUIのようなソフトボタン形態のサブユニットを含む場合の作業実行の観点から見れば、ユーザはオフ状態であるターミナル11のメイン入力ユニット20に第1ユーザ入力を直接提供する。ターミナル11は、これに対応して、映像ユニットを点けたり(第1ユーザ入力がUIACTを含む場合)、認証作業を実行したり(第1ユーザ入力がUITHENを含む場合)、または、オフ状態から階層が定義する多数のモードのうちの一つのモードに移動することができる。
ひとまず映像ユニット52を点ければ(すなわち、オン状態に移動)、ターミナル11は現在駆動中である階層を表示することができる。ターミナル11は、現在駆動中であるモードがロックモードなのか、それとも他の基本設定モードなのか強調して表示することができる。また、ターミナル11は、オプションで映像ユニット52の画面の特定の位置53に現在モードの名前などを表示することができる。第1ユーザ入力がUISWIを含まなければ、ターミナル11はまずオン状態の基本設定モード(一例として、ロックモード)に移動し、ユーザがUISWIを含む第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは基本設定モードからUISWIに相応する新規モードに移動することができる。
ターミナル11が多数の階層を構築した場合、ターミナル11は基本設定階層を選択し、前記階層に定義された多数のモードも表示することができる。これとは異なり、ターミナル11は、ユーザをして多数の階層のうちの一つの階層を選択するようにすることもできる。特に、後者の場合、ターミナルは、第1ユーザ入力を受信して前記入力から特定階層に相応する(ユーザ)サブ入力を取得することができる。
モード移動用入力ユニットが多数のソフトボタン形態のサブユニット25Cを含む場合、ターミナル11がオン状態に移動しない限り、ユーザはソフトボタンなどを見ることはできない。この時、第1ユーザ入力はUIACTやUITHENを含んでもよいが、UISWIを含まないことがある。このような場合、ユーザは、第2ユーザ入力にUISWIを含めることができる。しかし、[図8C]〜[図8E]の例示のように、ターミナルはユーザをしてオフ状態でも視覚的に前記ソフトボタンを確認できるようにし、またUISWIを含むユーザ入力を提供するようにできる。または、ターミナル11は、[1]モード移動用入力ユニットのサブユニット25A、25BがUISWIを含む第1ユーザ入力を受信したり、[2]メイン入力ユニット20と1以上のサブユニット25A、25Bを単一の物体で構成してUISWIを含む第1ユーザ入力を前記物体で受信するようにできる。これにより、ターミナル11は、第1ユーザ入力からUISWIはもちろん、UIACTまたはUITHENのうちの1以上を同時に取得することができる。
ひとまずターミナル11が特定モードで作動し始めれば、ユーザはモード移動用入力ユニット25のサブユニットのうちの一つを操作することにより、UISWI-2を含む追加のユーザ入力を提供することができる。これに対応して、モード移動用入力ユニット25は、UISWI-2を取得し、新規モードに相応するGUIを強調して表示したり、新規モードの名前を表示することもでき、現在モードからUISWI-2に相応する新規モードに移動することができる。上述のように、ターミナル11は多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行したり、または、ロック(または、中級)システムを駆動して得た結果物の少なくとも一部分を多様な格納時点に格納することができる。
ターミナル11は、ユーザがソフトボタン形態のサブユニット25Cやハードボタン形態のサブユニット25A、25Bのうち操作し易いサブユニットを操作してモードを移動することができる。これとは異なり、ターミナル11は、ユーザがハードボタン形態のサブユニット25A、25Bを操作してこそモードを移動するようにする一方、映像ユニット52にはソフトボタン形態のサブユニット25Cを表示しないことがある。映像ユニット52は特定階層のみを表示するものの、現在モードを強調したり、または、現在モードの名前を表示することができる。または、ターミナル11は、ユーザがソフトボタン形態のサブユニット25Cを操作してこそモードを移動するようにできる。この場合、ターミナル11はハードボタン形態のサブユニット25A、25Bを含まないか又はこれらを他の用途の入力ユニットとして使用することができる。
[図8D]と同様に、[図8E]の構成は、ユーザをして特定階層に定義されたモードを視覚的に確認することができ、したがって、新規モードの決定を助けることができる。また、ユーザは、視覚的にターミナルを駆動中である現在モードを確認することができる。このために、[図8E]の例示のように、ターミナル11は現在モードに相応するGUIを強調して表示することができ、このような強調表示の例としては、現在モードを[1]残りのモードの色と相違した色で表示したり、[2]残りのモードに比べてさらに明るく表示したり、[3]残りのモードより大きく表示したり、[4]残りのモードと相違した向きに表示したり、または、[5]回転させたり大きさを変化させるが、残りのモードは動かないようにできる。
ターミナル11は、映像ユニット52の特定の位置53に現在モードの名前を表示することができる。また、ターミナル11は、ユーザが新規モードに移動した時にどんな接近権限を持つことができるのか知らせることができ、一例として、[1]接近権限がさらに広いモードにさらに明るい色を割り当てるなどのカラーコーディング、[2]接近権限がさらに広いモードをより大きく表示するサイズコーディング、または、[3]接近権限がさらに広いモードを残りのモードよりさらに早く点滅させるようにできる。
ターミナル11は、ユーザにモード移動用入力ユニット25のサブユニットを修正できる恩恵も提供することができ、これに対する詳細な説明は[図8D]と類似するので省略する。また、ターミナル11は、ユーザをして各サブユニット(すなわち、ハードボタンやソフトボタン)に同一のユーザ入力(または、同一のUISWI)を提供するようにしたり、または、各サブユニットに相違したUISWIを提供するようにできる。[図8E]のターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7D]及び[図8A]〜[図8D]のターミナルの前記特性と同一または類似する。
本明細書の前記第1例示的側面の十九番目の実施形態のデータ処理ターミナルは、ある階層が定義した各モードに多様な接近権限を付与することができる。前記ターミナルは、多様な既存の接近制御アルゴリズムまたは認証アルゴリズムを使用することができ、各モードでターミナルのメインシステムの特定のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できる権限を付与することができる。または、前記ターミナルは、前記接近制御アルゴリズムを多様なユーザ認証アルゴリズムと並行して使用することもできる。
前記十九番目の実施形態の一番目の詳細な形態のターミナルは、UISWIをメイン(または、ロック)システムの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素に接近できる既存の証明書のように使用することができる。すなわち、UISWIを受信すれば、ターミナルはこれに対応してUISWIを「接近制御リスト」のようなデータベースと比較するものの、前記接近権限リストは前記「マッチングリスト」と定性的に類似すると見ることができる。もし、UISWIが接近制御リストと一貫性があれば、ターミナルはユーザをして特定モードに移動するように許諾する。ターミナルは既存の接近制御機器が使用する二要素(two-factor)認証方法を用いることができる。もし、UISWIが接近制御リストと一貫性がない場合、ターミナルはユーザのモード移動を許諾しない。また、ユーザが特定モードにて特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動しようとする場合、ターミナルはユーザが接近権限を保有したならばこれを許諾するが、そうでない場合、ユーザの試みを許可しない。
このような接近制御リストの典型的な例が、多様な接近制御データが収録された上述のマッチングリストである。これに対する一番目例の場合、第1マッチングリストは、2以上の(一例として、第1及び第2)データセットを含むものの、第1データセットは多数のUISWIを含む反面、第2データセットは特定階層が定義する多数のモードを含む。前記第1マッチングリストは、多数のUISWIのうちの1以上を多数のモードのうちの1以上(または、1以上のモードを1以上のUISWI)と1対1、m対1、1対n、m対nマッチングなどで相応させることができる。したがって、ターミナルは、ユーザのUISWIに対応して、UISWIに相応する新規モードに移動することができる。
また、他の例の場合、第2マッチングリストは少なくとも二つの(一例として、第1及び第3)データセットを含むものの、第1データセットは多数のUISWIを含み、第3データセットはUISWIに相応するモードにてユーザが駆動できるメイン(または、ロック)システムのハードウェア要素やソフトウェア要素を含む。前記第2マッチングリストは、多数のUISWIのうちの1以上のUISWIを1以上のハードウェアやソフトウェア要素と相応させることができる。したがって、ユーザがひとまずUISWIに相応するモードにてターミナルを駆動し始めれば、ユーザは特定のセットのハードウェア要素やソフトウェア要素を自動的に駆動できることになる。前記ターミナルは、残りのハードウェア要素やソフトウェア要素に指定されたユーザインタフェースを表示せず、したがって、前記要素に対する接近を禁止することができる。または、甚だしくはユーザが前記インターフェースを操作できても、ユーザが特定モードにて接近権限がないハードウェア要素またはソフトウェア要素に対するインターフェースを操作する場合、ターミナルはユーザの接近を禁止することができる。ターミナルは、第2マッチングリストを上述の第1マッチングリストとともに参考にしたり、または、第2マッチングリストを第1マッチングリストと統合することにより、統合されたリストが第1データセット、第2データセット及び第3データセットなど三つのデータリストを含むようにすることができる。
また、他の例の場合、第3マッチングリストは少なくとも二つの(一例として、第1及び第4)データセットを含むものの、第1データ セットは多数のUISWIを含み、第4データ セットは各ハードウェア要素を駆動して遂行できる多数の機能や各ソフトウェアを駆動して遂行できる多数のオプションを含む。第3マッチングリストは多数のUISWIのうちの1以上のUISWIを1以上の前記機能やオプションと相応させることができる。一例として、第4データセットは、ユーザが[1]第1モードにて自動解像度向上機能を用いて写真撮影ができるのか、[2]第2モードにて再び自身を認証する必要なしに金融取引ソフトウェアアプリを駆動できるのか、[3]第3モードにてユーザが10億ウォンを超過する金額を口座振替えできるのか、または、[4]第4モードにて個人データまたは金融データに接近できるのか等に対するデータを含んでもよい。上述の第2マッチングリストの場合と同様に、ターミナルは第3マッチングリストを第1または第2マッチングリストとともに参考にしたり、または、第3マッチングリストを第1または第2マッチングリストと統合することができる。
前記接近制御リストの他の例としては、ターミナルまたはユーザが選択できる多様な階層、モードスイッチングの種類(一例として、順次的スイッチングまたは選択的スイッチング)などに対する多様な接近制御データを含むリストまたはマトリックスである。したがって、前記リストやマトリックスは、多様な接近制御データを含み、前記データの例としては、[1]前記例で説明したデータセットのうち2以上のセットに対するマッチング リスト、[2]上述の第1データセット及び第5データセットを含むマッチングリストなどがあり、前記第5データセットは、[2-1]特定モードやUISWIに相応するモードにて接近可能なハードウェア要素やソフトウェア要素のリスト、または、[2-2]現在モードまたはオフ状態から移動できるモードのリストなどを含んでもよい。
ユーザが提供し、モード移動用入力ユニットのモード移動用センサが取得したUISWIと前記マッチングリストに基づいて、ターミナルはユーザが現在モードから新規モードに移動する権限を保有したかどうかを決定することができる。もし、UISWIがマッチングリストで確認可能であり、その他の要件も満足すれば、ターミナルはユーザがUISWIに相応する新規モードに移動するようにできる。しかし、UISWIが[1]マッチングリストに含まれていなかったり、[2]ユーザが現在モードから移動できないモードに該当したり、または、[3]所望するモード移動に必要な要求事項をユーザが満たすことができない場合、ターミナルは新規モードへの移動に対するユーザ要請を拒否することができる。この場合、ターミナルは、[1]現在モードに留まったり、[2]基本設定モード(一例として、ロックモード)に移動したり、または、[3]映像ユニットを消してオフ状態に移動することができる。ターミナルが現在ユーザが現在モードから新規モードに移動できるどうかを決定できる限り、前記マッチングリストは接近制御と関連した相違したデータセットまたは前記データに対する追加のデータセットを含んでもよい。
前記十九番目の実施形態の二番目の詳細な形態のターミナルは、接近制御手段または認証手段で多様なGUIを使用することができる。したがって、ターミナルは、ユーザにメイン(または、ロック)システムの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素のような特定の財源に対する接近権限を付与することができる。
これに対する例として、第1モード(一例として、オフ状態)にあるターミナルがユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得すれば、ターミナルは第2モードに移動して新規画面を表示することができる。ターミナルはユーザが第2モードにて駆動できる多数のGUIを行列形態で表示することができ、前記GUIは、ユーザが[1]第2モードにて駆動して操作できる特定のハードウェア要素、[2]第2モードにて駆動及び実行できる特定のソフトウェア要素やアプリ、または、[3]ユーザが第2モードにて前記ハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動して使用できる特定のオプションや機能などを示すことができる。ユーザが第2モードにて駆動できないハードウェア要素またはソフトウェア要素に対するGUIは映像ユニットに表示されないため、ユーザは第2モードにてこのような要素を駆動できない。
ユーザが正確なUISWIを提供しなかったり、モード移動用入力ユニットが正確なUISWIを取得できない場合、ターミナルは多様な矯正アクションを取れる。一例として、ターミナルは、正確なUISWIを受信できなかったという通知を提供したり、または、提供しないまま[1]第1モードに留まったり、[2]ロック(または、基本設定)モードに移動したり、[3]オフ状態に移動したり、または、[4]電源が切れた状態に移動することができる。ターミナルは、視覚的警告や聴覚的警告を提供することもできる。ユーザが正確なUISWIを提供することにより、接近権限が狭い現在モードから接近権限がさらに広い新規モードに移動する場合、ターミナルはより多くのGUIを含む新規画面を表示することができ、このために、ターミナルは、[1]現在モードの既存画面を除去して新規モードの新規画面を表示したり、または、[2]既存画面を維持したまま、ここに新規GUIを追加することができる。または、ユーザが正確なUISWIを提供した後または正確なUISWIを提供できないことにより接近権限が広い現在モードから接近権限がさらに狭い新規モードに移動すれば、ターミナルはさらに少ない数のGUIを含む新規画面を表示することができ、このために、ターミナルは、[1]現在モードの既存画面を除去して新規モードの新規画面を表示したり、または、[2]既存画面を維持して、ここからユーザが新規モードにて駆動できないGUIを除去することができる。
本明細書の前記第1例示的側面の二十番目の実施形態の多様なデータ処理ターミナルは、特定階層が定義する多数のモードそれぞれに付与された接近権限を管理することができる。前記ターミナルは、既存のコンピュータセキュリティエンジニアリング技術を用いて、[1]各モードにて駆動するターミナルのメイン(または、ロック)システムのハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できる所定の権限を付与したり、または、[2]ユーザに応じて、またはユーザの地位(一例として、管理者なのか否か)と関係なしに、メイン(または、ロック)システムの特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できる権限をそれぞれのモードに付与することができる。
上述のコンピュータセキュリティエンジニアリング技術及びこれに対するアルゴリズムは十分に公示された技術であるため、これに対する詳細な説明は省略する。ただし、前記技術及びアルゴリズムは、ロス・アンダーソンが執筆した著書「セキュリティ工学−依存的分散システム構築方法」(ISBN-10:0471389226)を参考にすることができ、特に、前記著書の第4章(62〜64頁)及びこれと関連した文献を参考にすることができる。
4−11−7.モード及びモード移動通知
認証を受けたユーザも、時には誤ったユーザ入力を提供したり、ユーザ入力は正しいがユーザ入力に意図しなかったUISWIを含ませることがある。したがって、ターミナルは不正確な新規モードに移動したり、または、最初からモード移動作業を実行しないことがある。このような不正確なモード移動は、ユーザに不便さをもたらすのはもちろん、ユーザをして現在の誤ったモードから正確な新規モードに移動するために追加の矯正努力を遂行するように要求する。このような観点から見れば、本明細書の多様なターミナルは、ユーザに多様な通知信号を提供し、多様な情報を提供するという恩恵も提供し、前記情報の例としては、[1]現在ユーザがターミナルを駆動中であるモード、[2]ユーザが提供したUISWI、[3]ターミナルが移動する予定の新規モード、[4]新規モードにてユーザに付与される接近権限、または、[5]新規モードにてユーザが駆動できる(または、できない)ハードウェアまたはソフトウェア要素などがある。
前記ターミナルは、ユーザ自身が正確なUISWIを提供したのか、すなわち、ユーザが自らが意図したモードに対するUISWIを提供したのかどうか確認できるという恩恵も提供する。しかし、一般的に、特定のUISWIによるモード移動や、ユーザに新規モードを知らせたり、ユーザ自身が誤ったモードにいるという事実を確認することは実際に有用でないこともある。なぜならば、これを確認したユーザは、いずれにせよ正確なUISWIを含む追加のユーザ入力を提供しなければならないためだ。
したがって、本明細書の前記第1例示的側面の二十一番目の実施形態の場合、ターミナルは、新規モードで実際に移動する前に、前記新規モードや接近権限に対する多様な情報を提供できるように構成する。これにより、ユーザがモード移動に対して自分が意図しないUISWIを提供していることを容易に確認できる限り、ユーザはターミナルが実際にモードを移動する前、自分のミスを矯正することができる。
前記二十一番目の実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ユーザが現在モードから新規モードに移動するためにターミナルに第1ユーザ入力を提供すれば、ターミナルは第1ユーザ入力からUISWIを取得し、できるだけモード移動前にUISWIに相応する新規モードに対する情報を映像ユニットに表示することができる。この場合、ユーザは、自身が移動しようと意図する新規モードに相応する正確なUISWIを提供したかどうかを容易に確認することができる。
ユーザが自身が正確なUISWIを提供したことを確認する場合、ユーザが一定期間の間何らのアクションも取らなければ、ターミナルは自動的にUISWIに相応する新規モードに移動することもできる。このような観点から見れば、前記ユーザの非活動は追加のユーザ入力と見なすことができる。また、ユーザは、前記非活動を第1ユーザ入力と同時にまたは順番に実行することができる。ユーザが自身が提供したUISWIが誤ったことを確認すれば、ユーザはターミナルがモード移動作業を実行する前にモード移動用入力ユニットを操作することにより、正確なUISWIを含む第2ユーザ入力を提供することもできる。したがって、ユーザは誤った新規モードに移動した後にはじめて自身が意図しなかったモードに移動したことを発見し、再び正確なUISWIを提供することにより、正確な新規モードに移動する不便さなしに、自身が意図した新規モードに移動できることになる。一般的に、前記第2ユーザ入力は、第1ユーザ入力の後に従うことになる順次的入力に該当する。
前記二十一番目の実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、ユーザをして一定期間以上UISWIを含む第1ユーザ入力を持続的に提供するようにできる。この場合、ユーザは自身の身体部位や非ユーザ物体を用いてモード移動用入力ユニットの少なくとも一部分を操作し、前記入力ユニットに対する前記操作を維持する。これに対応して、ターミナルは、UISWIを取得し、ユーザが前記入力ユニットを押圧したり、接触したり、または、その他の方法で前記操作を継続する間、UISWIに相応する新規モードに対する情報を映像ユニットに表示することができる。
ユーザが自身が正確なUISWIを提供したことを確認すれば、ユーザは身体部位(または、非ユーザ物体)をモード移動用入力ユニットから分離する。ユーザによる前記操作の終了を感知することになれば、ターミナルは自動的にUISWIに相応する新規モードに移動することができる。このような観点から見れば、前記身体部位または非ユーザ物体の分離は、第1ユーザ入力と同時に提供される追加のユーザ入力と見なすことができる。ユーザが自身が提供したUISWIが誤ったことを確認すれば、ユーザは身体部位(または、非ユーザ物体)を用いたモード移動用入力ユニットに対する操作を続けて維持しつつ、正確なUISWIを含む追加のユーザ入力を提供する。一例として、ユーザは、前記入力ユニットとの接触を維持し、指をあるGUIから他のGUIに動かすことができる。したがって、ユーザは誤ったモードに移動した後、再び正確なモードに移動しなければならない不便さを甘受する必要がなくなる。
本明細書の前記第1例示的側面の二十二番目の実施形態の場合、ターミナルは現在モード、取得したUISWI、前記サブ入力に相応する新規モード、現在モードや新規モードに付与された接近権限などに対する多様な情報をユーザに知らせることができ、このために、ターミナルは多様なハードウェア要素やソフトウェア要素を活用することができる。したがって、ユーザは、[1]自身が正確なユーザ入力または正確なUISWIを提供したのか否か、[2]現在モードに付与された接近権限、[3]自身が既に提供したり、または、現在提供しているUISWIに相応する新規モードにターミナルが付与した接近権限、[4]自身が提供したり、または、現在提供しているUISWIに相応する新規モードにてユーザが駆動できるハードウェア要素やソフトウェア要素(すなわち、接近権限の範囲及び深さ)、または、[5]ターミナルが現在モードからUISWIに相応する新規モードに移動した後、ユーザが追加で得るように(または、失うように)なる接近権限などを容易に知ることができる。
上述の特性を具現するために、ターミナルは、接近権限の多様な特性と関連した[1]視覚的通知信号、[2]聴覚的通知信号、[3]触覚的通知信号、この組み合わせなどを用いることができる。これ以外にも、[1]ユーザに特定の情報を知らせることができたり、または、[2]ユーザの注意を引くことができる限り、ターミナルは他の方法を使用することもできる。ターミナルは、主映像ユニットまたはメイン出力ユニットのスピーカーや振動器などのように、既存のデータ処理機器でよく使用されるユニットを用いて前記信号を生成することができる。または、ターミナルは、追加の映像ユニット、追加のスピーカーまたは追加の振動器などが含まれた追加の出力ユニットを用いて前記信号を生成することもできる。
ユーザに、現在モード、ユーザが意図した新規モード、ユーザが提供したUISWIに相応する新規モード、各モードに付与された接近権限や前記モードと関連したその他の情報を提供することにより、ユーザは自身が正確なUISWIを提供したのか(または、提供しているのか)を容易に確認することができる。また、ユーザは、新規モードにて自身が実行できる(または、していない)作業を確認することができ、したがって、現在モードに留まるべきか、それとも新規モードに移動するべきかを決定することができる。したがって、前記構成に従ってユーザはさらに精巧にターミナルを駆動することができ、さらに正確な決定を下すことができ、自分のミスを矯正することもできるなど、さらに便利に継ぎ目のない作業を実行することができる。
ターミナルは、実際に新規モードに移動する前、新規モードに対する通知信号をユーザに提供することができる。または、ターミナルはユーザがモード移動用入力ユニットのセンサにUISWIを提供する最中に通知信号を生成するものの、ユーザが[1]UISWIの提供を完了する前、[2]モード移動用入力ユニットのセンサから自身の指を離す前、[3]前記センサからスタイラスを離す前、[4]ターミナルに自身のイメージ提供を完了する前、または、[5]前の[1]〜[4]のうちの一つを完了した直後、通知信号をユーザに提供することができる。もちろん、上述の第1例示的側面の実施形態で例示したように、ターミナルはモード移動前の新規モードと関連した多様な情報を映像ユニットに表示することができる。
本明細書の前記第1例示的側面の二十三番目の実施形態の場合、ターミナルは映像ユニットやこの均等ユニットに1以上の視覚的通知信号を表示することにより、ユーザに多様な情報を知らせることができる。一例として、映像ユニットは、[1]現在モード、[2]UISWIに相応する新規モード、[3](ターミナルがユーザの意図を把握できる場合)正確な新規モードまたは(ユーザ習慣や人工知能で)推定された正確な新規モード、[4]各モードに付与された接近権限、[5]ユーザが新規モードにて駆動できるハードウェア要素やソフトウェア要素、[6]ユーザが新規モードにて追加で駆動できる(または、できない)ハードウェア要素またはソフトウェア要素、または、[7]前記モードと関連したその他の詳細情報などに対するテキストまたはイメージを表示することができる。
このために、映像ユニットは、前記情報を伝達できるアイコン、テキスト、物体、動画、イメージなどのような多様な視覚的通知信号を映像画面に表示することができる。または、ターミナルは、その他の追加の視覚的通知信号を伝達することができ、前記追加の視覚的信号の例としては、アイコン、テキスト、物体、動画、イメージまたは背景の[1]色(明るさ、色調または対比など)、[2]大きさや形、[3]パターン、[4]位置、[5]配列、または、[6]前の[1]〜[5]の組み合わせなどがある。このような視覚的信号を映像ユニットに表示することにより、ターミナルは、ユーザをして自身がどんなモードにてターミナルを駆動しているのか、現在モードにおける駆動や実行の限界、自身が正確なサブ入力を提供したのかどうかなどを容易に分かるようにできる。
このように、ターミナルは、視覚的通知信号を映像ユニットに表示することができ、このために、1以上の既存のハードウェア要素を駆動することにより、視覚的通知信号を生成することができる。これとは異なり、ターミナルは、1以上の追加のハードウェア要素を含むことにより、視覚的通知信号を生成することもできる。後述では、このような視覚的通知信号を生成するための多様な方法を例示する。
前記二十三番目の実施形態の一番目の詳細な形態のターミナルは、視覚的通知信号を生成する通知ユニットとしてメインシステムの1以上のハードウェア要素を活用し、前記視覚的信号の色、前記色の明るさや色調、大きさや形、配列または向きを操作することができる。[図9A]は、通知ユニットで使われ得るメインシステムの映像ユニットを例示し、前記映像ユニットは多様なテキスト(一例として、現在モードや新規モードの名称)、イメージ、アイコンなどを表示するものの、前記表示はターミナルが駆動中である現在モード、ユーザが伝達した(または、伝達中である)UISWIに相応する新規モードを示すこともできる。ターミナルは、[1]映像ユニット52の特定の部位に該当する通知ユニット65Aに視覚的信号を表示したり、または、[2]映像ユニット52が含む多数の部位それぞれに前記視覚的信号を相違した時点に表示することができる。特に、前の[2]の場合、映像ユニット52全体が通知ユニット65Aで活用されると見なすことができる。
[図9A]に表示はしなかったが、通知信号は、[1]ユーザが現在(または、新規)モードにて駆動できたり駆動できないハードウェア要素またはソフトウェア要素のリスト、[2]ユーザが現在(または、新規)モードにて使用できる(または、できない)オプションや機能のリスト、または、[3]モード移動後にユーザが追加で駆動できる(または、これ以上駆動できない)ハードウェア要素やソフトウェア要素のリストなどを含んでもよい。ターミナルは、UISWIの名称や種類、特定階層の全体または特定の部分、ユーザが現在モードから移動できる新規モードのリストなどを表示することもできる。
ターミナル(または、映像ユニット)は、[1]ユーザの注意を引くために通知信号を点滅させたり(blink)、または、[2]通知信号の形、大きさ、色または位置などを変化させることができる。ターミナルは、通知信号を伝達するために前記映像ユニットの一部分のみを用いることもできる。したがって、ターミナルは、通知信号を映像ユニット52の特定の部位に表示する間、映像ユニット52の他の部位に日常的データ(一例として、日付、時間、新しく入ってきた電子メールやテキスト、迫り来る日程に対するアラームなど)を表示することができる。
ターミナルは、メインシステムの主映像ユニット52の代わりに副映像ユニットに通知信号を表示することもでき、この時、前記副映像ユニットは、[1]主映像ユニット52の映像画面より小さい映像画面を有したり、[2]通知信号を白黒で表示したり、または、[3]主映像ユニット52より単価が低いこともある。また、副映像ユニットは、主映像ユニット52が位置した面と同じ面に装着されてもよい。または、映像ユニットが多数のセグメントを含む場合、主(または、副)セグメントは主(または、副)映像ユニット52として利用されるが、副(または、主)セグメントは視覚的通知信号を表示する通知ユニットとして用いられてもよい。[図9A]の通知ユニット65Aのその他の構成上または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図7F]及び[図8A]〜[図8E]の通知ユニットの前記特性と同一または類似する。
前記二十三番目の実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、多様な視覚的通知信号を表示するために主映像ユニットを呼び出す必要がない通知ユニットを含む。このために、前記通知ユニットは、1以上の発光体(すなわち、既存のランプ、LEDなど)を含み、これを用いて現在モードや新規モード、各モードに付与された接近権限、各モードにて駆動できる(または、できない)ハードウェア要素やソフトウェア要素のリストなどに対する情報をユーザに知らせることができる。[図9B]は多数の発光体を含む通知ユニットの例示であり、前記通知ユニットはターミナルの左側端に沿って垂直に配置された多数のLEDを含む。通知ユニット65AのLEDは、ユーザに多様な情報を伝達することができ、このために、[1]特定のLEDを点けたり消したり、[2]特定のLEDを点滅させたり、[3]LEDの色または明るさを操作したり、[4]特定の順序に従ってLEDを点けたり点滅させたり、[5]LEDが点いている期間または消えている期間を操作したり、または、[6]前記点灯または点滅の間の時間的空白を操作することができる。ユーザがLEDを容易に確認できる限り、ターミナルは任意の数のLEDをターミナルの任意の位置に配置することができる。また、前記LEDは全て同一であったり、2以上のLEDは残りのLEDに比べて相違した形、大きさ、色、明るさ、向きなどを有してもよい。
通知ユニット65Bは、UISWIと関連した視覚的通知信号を生成するので、ターミナルは通知ユニットまたは発光体をモード移動用入力ユニット近くに装着することにより、ユーザがモード移動用入力ユニットを操作する間、自身が正確なUISWIを提供したのかどうか容易に確認するようにできる。または、ユーザがUISWIを提供する間、モード移動用入力ユニットを見る必要がない場合、ターミナルは通知ユニットをモード移動用入力ユニットから離れた位置に装着することもできる。一例として、ターミナルは、上述の発光体を活性化用入力ユニット、認証用入力ユニットまたはその他の入力ユニットの上部、周囲または近くに装着することができる。
ターミナルがタッチスクリーン形態の映像ユニットを含む場合、ターミナルは、前記映像ユニット(または、特定部位)を通知ユニットまたは前記通知ユニットの発光体で使用して視覚的通知信号を生成することができる。または、既存のデータ処理機器がよく使用するハードウェア要素がユーザに現在モードや新規モード、前記モードの接近権限、ユーザが特定モードにて実行できる作業などを知らせる視覚的通知信号を生成できる限り、ターミナルは前記既存の要素を発光体として利用することができる。[図9B]で例示した通知ユニット54Bのその他の構成及び作業実行上の特性は、[図7A]〜[図9A]の通知ユニットの前記特性と同一または類似する。
前記二十三番目の実施形態の三番目の詳細な形態のターミナルは、多数のサブユニットを含む1以上の通知ユニットを含み、この時、各サブユニットは、前記[図9A]と[図9B]の多様な通知ユニットに該当するか、または、主映像ユニットに比べて小さかったり簡単に構成された主映像ユニットと同一であってもよい。[図9C]は、視覚的通知信号を表示できる追加の映像ユニットで駆動され得る通知ユニット65Cの例示である。したがって、前記通知ユニット65Cは、[図9A]の通知ユニット65Aが提供する多様な情報を表示したり、または、これを簡単な形態で表示したり、または、前記通知ユニット65Cは、[図9B]の通知ユニット65Bが提供する多様な情報を表示することができる。このような観点から見れば、[図9C]の通知ユニット65Cは、[1][図9A]の主映像ユニット52の一部分に該当する通知ユニット65Aの小さいバージョンと見なすことができたり、[2][図9B]の通知ユニット65Bの高級バージョンと見なすことができる。
[図9C]のように、通知ユニット65Cは、メイン入力ユニット20の隣に装着され、現在(または、新規)モード、それぞれのモードに付与された接近権限、各モードにて駆動できるハードウェア要素またはソフトウェア要素、または、各モードにて実行できる多様な作業などに対する情報を表示することができる。もちろん、前記通知ユニット65Cは、ユーザが容易に通知信号を見ることができる他の位置に装着されてもよい。
ターミナルは、通知ユニット65Cを操作することにより、上述の情報を多様な時点に表示することができる。一例として、通知ユニット65Cは、[1]モード移動と同時に、[2]モード移動直後、[3]モード移動以降の特定の期間以内に、前記通知信号を表示することができる。または、通知ユニット65Cは、ターミナルがモードを移動する前に視覚的通知信号を表示することもできる。一例として、ターミナルは、ユーザがどんな新規モードに移動するのか確認してこそモードを移動できるように構成することもできる。または、ユーザがモード移動用入力ユニット25を続けて操作する間、通知ユニット65Cは多様な通知信号を表示することができる。通知ユニットに表示されたUISWIが正しければ、ユーザは自身の身体部位(または、非ユーザ物体)をモード移動用入力ユニット25から分離し、これに対応してターミナルはモードを移動する。しかし、通知ユニットに表示されたUISWIが間違えた場合、ユーザはモード移動用入力ユニット25との接触を維持したまま、自身の身体部位(または、非ユーザ物体)を前記入力ユニット25の上で動かすことができる。このような構成は、継ぎ目のない作業はもちろん、ユーザが意図しなかったモードに移動した後、追加のUISWIを提供して意図した新規モードに移動することになる苦労を避けることができるという恩恵を提供することができる。[図9C]の通知ユニット54Cのその他の構成上または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図9B]の通知ユニットの前記特性と同一または似ている。
前記二十三番目の実施形態の四番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、相違した見解要素を用いて、[図8D]及び[図8E]と類似の視覚的通知信号を提供することができる。[図9D]は多数のサブユニット65Dを含み、前記サブユニット65Dを用いて多様な視覚的通知信号を生成できる他の通知ユニットの例示である。[図9D]の通知ユニットは、メイン入力ユニット20の周囲に配置され得る形と大きさを有するサブユニット65D四つを含む。各サブユニット65Dは、UISWIを含むユーザ入力を取得することができ、前記ユーザ入力はUIACTまたはUITHENを含んでもよい。特に、前記サブユニット65Dは、[図9B]のように既存の発光要素(一例として、LED)を含んだり、[図9C]のように既存の映像要素を含んでもよい。
前記通知ユニットの各サブユニット65Dは、点いたり消えたり、点滅したり、色が変わったり、または、ユーザが提供したUISWIと関連したテキストを表示することができ、これにより、ユーザは現在(または、新規)モード、多数のモードを定義する階層、前記階層の各モードに付与された接近権限、前記モードにてユーザが実行できる作業などに対する情報提供を受けることができる。ターミナルは、任意の数のサブユニット65Dを含んでもよく、各サブユニット65Dは、ユーザが通知信号を容易に見ることができる限り、ターミナルの周囲または上部などのような任意の位置に装着されてもよい。一例として、ターミナルは、単一のサブユニット65Dを含んでもよく、これは、[図9C]の通知ユニット65Cと類似してもよい。または、ターミナルは多数のLEDを含み、これをサブユニット65Dとして用いることができ、これは、[図9B]の通知ユニットとつ維持してもよい。[図9D]の通知ユニット65Dのその他の構成または作業実行上の特性は、[図7A]〜[図9C]の通知ユニットの前記特性と同一または類似する。
前記二十三番目の実施形態の五番目の詳細な形態の場合、ターミナルはモード移動用入力ユニットを含むが、ユーザはメイン入力ユニットを基準としてモード移動用入力ユニットを動かすことができ、これにより、モード移動用入力ユニットの位置、向きまたは配置が変わってもよい。または、ターミナルはモード移動用入力ユニットを含むが、ユーザはメイン入力ユニットを基準としてモード移動用入力ユニットを回転することができ、これにより、モード移動用入力ユニットの向きや角度が変わってもよい。前記モード移動用入力ユニットを操作するユーザは、特に、ターミナルが2〜3個のモードの間で駆動する時、自身がターミナルを駆動中であるモードを容易に確認することができる。ターミナルが3以上のモードを定義する階層で駆動される場合、前記入力ユニットはオプションでその上またはその周辺に追加の視覚的またはテキスト表示を含んでもよい。特に、前記表示は、各モードを示すので、ユーザは自身が現在のターミナルを駆動するモードを容易に確認することができる。
前記[図9A]〜[図9D]の多様な通知ユニット及びこれらの均等ユニットにおいて、ターミナルは、通知ユニットが生成する多様な視覚的通知信号を多様なUISWIと同期化(synchronize)することもできる。一例として、ユーザは、上述のようにモード移動用入力ユニット25に力を加えたり、前記ユニット25の少なくとも一部分と接触したり、または、その他の方法で前記ユニット25の少なくとも一部分を操作することにより、UISWIを提供することができる。ユーザが特定の期間の間、前記ユニット25を続けて操作すれば、ターミナルはユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得し、多数の視覚的通知信号のうち取得されたUISWIに相応する視覚的通知信号を生成し、前記通知信号を通知ユニット65に表示することができる。前記視覚的通知信号が自身の意図(すなわち、前記入力ユニットが取得したUISWIが意図したUISWI)に相応することを確認したユーザは、前記入力ユニットに対する操作を止めることができる。ターミナルは、これに対応して、前記入力ユニットが取得したUISWIを確認し、UISWIに基づいてモードを移動することができる。
しかし、視覚的通知信号が自身が意図した新規モードに相応しないことを確認すれば、ユーザは、ターミナルが自身が意図したUISWIを取得した後、これを通知ユニット65に表示する時まで、モード移動用入力ユニット25に対する修正された操作を継続することができる。または、ターミナルは、ユーザが自分のミスを矯正する機会を提供しないまま、ロック(または、制限的)モードに移動したり映像ユニットを消すことができる。
本明細書の前記第1例示的側面の二十四番目の実施形態の場合、ターミナルは、スピーカーまたはこの均等ユニットを用いて1以上の「聴覚的通知信号」を生成することにより、ユーザに多様な情報を知らせることができる。一例として、映像ユニットは、[1]現在モード、[2]UISWIに相応する新規モード、[3](ターミナルがユーザの意中を把握できる場合)正しいモードまたは(ユーザの習慣または人工知能を利用した)推定された正しいモード、[4]各モードに付与された接近権限、[5]新規モードにてユーザが駆動できるハードウェアやソフトウェア要素、[6]新規モードにてユーザが駆動できる(または、できない)ハードウェア要素やソフトウェア要素、または、[7]前記モードに対する詳細な情報などを示す音を生成することができる。
一例として、通知ユニットは、特定階層が定義する多数のモードそれぞれに相応する多数の聴覚的信号を生成することができる。もちろん、ターミナルは多数の聴覚的信号それぞれをそれぞれのモードと1対1、m対1、1対n、または、m対nのマッチング形態で相応させることができる。これに対応して、ターミナルは、UISWIに相応する新規モードに移動することができる。ひとまず、通知ユニットが聴覚的通知信号を生成すれば、ユーザは前記信号を聞いて自身がターミナルを駆動中であるモードを確認したり、ターミナルが移動する新規モードを確認したり、前記モードにてユーザに付与された接近権限を確認したり、前記モードにてどれだけ多い作業を実行できるのかなどを確認することができる。
通知ユニットは、多様な静的特性や動的特性に基づいてユーザが各信号を区分できるように多様な聴覚的通知信号を生成することができる。このために、ターミナルは、聴覚的通知信号の波動特性を操作することができ、前記特性の例としては、前記信号の[1]ボリュームまたは大きさ、[2]音の高さまたは周波数、[3]期間、[4]長さ、または、[5]前記信号に含まれた時間的空白(一例として、連続信号やビープ、すなわち、beep)の有無などがある。聴覚的信号が多数の聴覚的パルスを含む列(train)の場合、前記特性の追加の例としては、前記列に含まれたパルスの[1]数、[2]大きさ、[3]期間や長さ、または、[4](パルス内部に含まれた)時間的空白などがある。
ターミナルは、通知ユニットを音声命令方式(voice command mode)で駆動することができ、この場合、モード移動用入力ユニットは、ユーザの音声命令からUISWIを取得したり、または、音声通知信号を生成することもできる。したがって、ユーザは、ターミナルに話すことによりUISWIを提供したり、ターミナルの音声説明から自身が提供したUISWIまたはターミナルが取得したUISWIを確認することができる。
ターミナルは、ユーザが聞くことができる聴覚的通知信号を生成できるハードウェア要素を通知ユニットとして使用することができる。一例として、ターミナルは、メイン出力ユニットに装着された既存のスピーカーを前記通知ユニットとして使用することができる。または、ターミナルは、前記聴覚的信号を生成する外装スピーカーを含んでもよい。また、ターミナルは、スピーカーまたは音声生成ハードウェア要素を含む脱着機器と結合することもできる。
ターミナルは、メイン出力ユニットのスピーカーまたは追加のスピーカーを駆動してビープまたは多数のビープを含む列を生成することもできる。一例として、前記通知ユニットは、大きさ、音の高さまたは期間が相違した単一のビープを生成し、ユーザにUISWI、現在(または、新規)モード、各モードに付与された接近権限、または、前記モードにて駆動できるハードウェアまたはソフトウェア要素を知らせることができる。また、通知ユニットは、聴覚的通知信号の静的または動的特性を操作することにより、人間の音声、楽器の音、金属性の音、やわらかい音、刺々しい音などを生成することができる。
ターミナルは多数のビープを含む列を生成するものの、前記列の多様な特性を操作することにより、ユーザに現在モード、ターミナルが移動しようとするモードなどを知らせることができる。一例として、ターミナルは、前記列の期間、前記列に含まれたビープの数、前記列の各ビープの期間、ビープに含まれた時間的空白の数、前記空白の長さ、前記特性の比率、または、前記特性の時間的または空間的な平均などを操作することができる。
本明細書の前記第1例示的側面の二十五番目の実施形態の場合、ターミナルは振動器またはこの均等で1以上の触覚的通知信号を生成することにより、ユーザに多様な情報を知らせることができる。一例として、映像ユニットは、[1]現在モード、[2]UISWIに相応する新規モード、[3](ターミナルがユーザの意図を把握できる場合)正確なモードまたは(ユーザの習慣と推定した、または、AIで推定した)正確であると推測されるモード、[4]各モードに付与された接近権限、[5]新規モードにてユーザが駆動できるハードウェア要素またはソフトウェア要素、[6]ユーザが新規モードにて追加で駆動できるように(または、できないように)なるハードウェアまたはソフトウェア要素、または、[7]前記モードと関連したその他の情報などを示す振動を生成することができる。
このために、ターミナルは、既存の電気式振動器、機械式振動器、電気−機械式振動器、振動やその他の触覚的信号を生成できる触覚的要素などの通知ユニットを含んでもよい。また、ターミナルは、前記触覚的信号それぞれを特定階層が定義する多数のモードと1対1、m対1、1対n、または、m対nのマッチングにより相応させることができる。通知ユニットを用いて触覚的通知信号を単一の振動、多数の振動の列(train)、タッチの形態で生成することにより、ターミナルは、ユーザに現在モード、ユーザが移動しようとする新規モード(一例として、ユーザが意図するUISWI)、(モード移動用入力ユニットが取得したUISWIにより)ターミナルが移動する新規モード、各モードに付与された接近権限、または、前記モードにてユーザが実行できる作業などを知らせることができる。
ユーザは触覚的信号を感知し、前記信号または前記信号の静的または動的特性により、どんな新規モードに移動することになるのか分かる。この時、前記信号の静的、動的特性の例としては、前記信号の強さ、前記信号の長さ(すなわち、期間)、多数の触覚的信号の列、前記列に含まれた信号の個数、前記列に含まれた時間的空白などがある。ユーザは前記触覚的信号の周波数を感知し、現在モードまたは移動する予定のモードなどを知ることもできる。ターミナルは、メイン出力ユニットに装着された既存の振動器を触覚的通知ユニットとして使用することができる。または、ターミナルは、上述の振動を生成できる別途の振動器を含んでもよい。
上述の視覚的、聴覚的または触覚的信号を生成する多様な通知ユニットは、必ずターミナル内部に装着される必要はない。一例として、ターミナルは、ユーザが着用するウェラブル機器を活用することもできる。したがって、ターミナルがウェラブル機器に制御信号を伝送すれば、前記機器はこれに相応する視覚的、聴覚的または触覚的信号を生成し、これをユーザに伝達することができる。前記ウェラブル機器の例としては、時計、リストバンド、アームバンド、手袋、指輪、ゴーグル、メガネ、ヘルメット、帽子、ベルト、ネックレス、ブレスレット、イヤリング、ネイルチップ、靴はもちろん、その他のユーザが移動式で着用できる機器などがある。ターミナルは、ユーザが着用しない脱着機器と結合した後、前記機器が上述の通知信号を生成するようにできる。
上述のように、ターミナルは、階層が定義する多数のモードそれぞれで駆動することができる。ターミナルが多数の階層を構築する場合、ターミナルは、各階層を示す多様な通知信号を生成することができ、これにより、ユーザは自身がどんな階層でターミナルを駆動しているのか、また、前記階層にはどんなモードが定義されているのか容易に確認することができる。または、モード移動用入力ユニット(または、メイン入力ユニット)は、多数の各モードに相応する制御信号を生成することができる。
ターミナルは、視覚的、聴覚的または触覚的通知信号を生成する上述の通知ユニットを含んだり、または、モード移動用入力ユニット及び通知ユニットを用いて前記通知信号を生成することもできる。または、ターミナルは、前記通知ユニットをモード移動用入力ユニットと統合することもできる。
ターミナルは、通知ユニットを多様なモード移動用入力ユニットと同期化することにより、[1]ユーザがUISWIをターミナルに提供すると同時または直後、[2]ターミナルがUISWIに相応する新規モードで移動する前、または、[3]ユーザがモード移動用入力ユニットの操作を継続する限り、通知ユニットがユーザに視覚的、聴覚的、触覚的通知信号などを提供するようにできる。したがって、ユーザは、[1]自身がどんなUISWIを提供したのか、[2]ターミナルが取得したUISWIが自身が意図した新規モードに相応するのか、または、[3]UISWIが自身が意図した新規モードに相応しない場合、これを矯正するためのアクションを取るのかどうかなどを容易に確認することができる。
4−12.第1構成−互換性
上述の第1構成では、単一のロックモードと単一の解除モードを定義する階層において駆動するターミナルを中心に、これに対する多様な実施形態と詳細な形態を説明したが、上述の実施形態及び詳細な形態は任意の数の解除モード、中級モードまたはロックモードなどを定義し、各モードに同一、類似または相違した接近権限を付与する階層で駆動するターミナルにも同一に適用されてもよい。
このような観点から見れば、上述のターミナルは、1以上のロックモード、1以上の解除モードと1以上の中級モードを定義する階層で駆動されてもよく、前記ターミナルはオフ状態または電源が切れた状態から、ロックモードを経ないまま、直接中級モードに移動することができる。同様に、中級モードにて駆動中であるターミナルもやはり、ロックモードを経る必要なしに、直接オフ状態や電源が切れたモードに移動することができる。また、前記ターミナルは、中級モードから解除モードまたはロックモードに移動することもできる。したがって、前記第1構成の作業実行上の特性のうちオフ状態や電源が切れた状態からロックモードへの移動に関連した特性は、オフ状態や電源が切れた状態から中級モードへの移動にも適用されてもよい。また、前記第1構成の作業実行上の特性のうちロックモードからオフ状態や電源が切れた状態への移動に関連した特性もやはり、中級モードからオフ状態や電源が切れた状態への移動にも適用されてもよい。
上述の第1構成の特定の実施形態の特定の詳細な形態の多様な特性は、前記特性が相反しない範囲において、[1]同一の第1構成の同一の実施形態の相違した詳細な形態にも適用されてもよく、[2]同一の側面の相違した実施形態の相違した詳細な形態にも適用されてもよく、または、[3]本明細書の相違した側面の相違した実施形態の相違した詳細な形態にも適用されてもよい。
本明細書の第1例示的側面(すなわち、上述の第1構成)の多様な実施形態または詳細な形態において例示したターミナルの構成上または作業実行上の変形や修正は、本明細書の他の例示的側面の相違した実施形態または詳細な形態と互換されてもよい。したがって、第1例示的側面の特定の実施形態または詳細な形態の特定の特性の変形や修正は、相違した例示的側面の他の実施形態や詳細な形態にも適用されてもよい。
また、上述の第1例示的側面の多様なターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性及びこの変形や修正は(後述の適用、含む、代替または結合が互いに相反しない限り)、[1]本明細書の相違した側面、実施形態や詳細な形態の相応する特性に適用されたり、[2]前記相応する特性に含まれたり、[3]前記相応する特性を代替したり、[4]前記相応する特性によって代替されたり、または、[5]前記相応する特性と結合されてもよい。
5.第2構成−ロックCPUユニットを含むロックシステム
本明細書の第2構成に該当する本明細書の第2例示的側面のターミナルは、1以上のメインシステムと1以上のロック(または、中級)システムを含み、前記メイン(または、ロック)システムは、1以上のメイン(または、ロック)ユニットを含んでもよく、それぞれのメイン(または、ロック)ユニットは、1以上のメイン(または、ロック)ハードウェアユニットまたは1以上のメイン(または、ロック)ソフトウェアユニットを含んでもよい。これにより、各メイン(または、ロック)ユニットは特定の作業を実行し、これにより、特定の機能を遂行することができる。
前記セクション4と同様に、本明細書の第2構成によるメインシステムは解除モードにて駆動され、1以上の(1)メインCPUユニット、(2)メイン入力ユニット、(3)メイン出力ユニット、(4)メインメモリユニットを含み、オプションで他のメインユニットを含んでもよい。また、前記第2構成によるロックシステムはロックモードにて駆動され、1以上の(1)ロックCPUユニット、及び、(2)ロックメモリユニットを含み、(3)オプションでロックビューア及びロック入力ユニットなどのようなその他のロックユニットを含んでもよい。第2構成のロックシステムはロックCPUユニットを含み、したがって、前記ロックシステムはメインシステムとは完全に(または、部分的に)独立して1以上の作業を実行することができる。また、ロックCPUユニットを含むことにより、前記ロックシステムはロックビューアを必要としないことがある。特に、ロックCPUユニットがロックビューアが実行する全ての作業を実行できる場合、前記ロックシステムはロックビューアを含まないことがある。
ロックCPUユニットの性能によって変わり得るが、ロックシステムはロックモードにてロック作業を実行する時、メインシステムからどんな構成上または作業実行上の助けも必要としないことがある。したがって、メインシステムのメインCPUユニットやメイン運営体系などを駆動する必要なしに、ロックシステムはロックCPUユニットだけを駆動することによりロック作業を実行することができる。したがって、前記第1構成に比べて、第2構成のターミナルでは、ロックシステムの多様なユニットをメインシステムの多様なユニットから物理的にまたは作業実行上より容易に隔離することができる。
ロックCPUユニットを含む第2構成のロックシステムはより多くの数のユニットを駆動することができ、これにより、さらに多様なロック作業を実行することができ、さらに多様な機能も遂行することができる。その結果、第2構成による多様なターミナルは、ユーザに強化されたセキュリティ、向上した完全性及び高まった個人情報の保護を提供することができる。後述では、第2構成による多様なターミナルのロックシステム及びメインシステムを詳細に説明するものの、第1構成の特性と同一の特性に対する説明は省略する。
[図10A]は、本明細書の第2構成による例示的データ処理ターミナルのブロック線図である。特に、[図10A]は、単一のメインシステム20及び単一のロックシステム60を含むターミナルの例示として、前記システムとこれらの多様なユニットは多数の抽象的層で描写し、前記ユニットは矢印を含む多様な経路を介して物理的にまたは作業実行上連結されてもよい。
[図10A]において多様なユニットを連結する多様な線は、多様なユニットが物理的にまたは作業実行上連結される「経路」であり、前記ユニットは前記経路を介して命令信号を伝達したり、データを伝送したり、各種の操作を実行することができる。ただし、[図10A]の経路は例示に過ぎず、他のユニットも追加の経路を介して連結されてもよい。一例として、メインCPUユニット30とメイン運営体系34は、[図10A]の他のユニットを駆動することができる。ただし、説明の便宜のため、[図10A]は全ての経路を表示しない。後述では第2構成のターミナルのメインシステムとロックシステムの詳しい内容と共に、[図10A]の多様なユニットを連結する経路も説明する。
5−1.第2構成−メインシステム
本明細書の前記第2構成(すなわち、第2例示的側面)の一番目の実施形態の場合、ターミナルのメインシステム10は、第1構成のメインシステムと関連して説明したことがある多様なユニット及び多様なハードウェアまたはソフトウェア要素を含む。また、メインシステム10の各ユニットは、1以上のハードウェア要素またはソフトウェア要素を含む。
[図10A]の例示のように、一例として、メインシステム10は1以上のメイン入力ユニット20、メインCPUユニット30、メイン運営体系34、メイン(ソフトウェア)アプリ35、メインメモリユニット40、メイン出力ユニット50を含み、第2構成の前記各ユニットは第1構成のターミナルの相応するユニットと同一または類似する。
特に、メインCPUユニット30は、第1構成のようにCPU、ファームウェア及びアセンブラを含む。また、メインシステム10の各ユニットは、第1構成のターミナルのメインシステムの相応するユニットと同一または類似し、本明細書の他の例示的側面のターミナルの相応するユニットと同一または類似する。したがって、メインシステム10の多様なユニットに対する詳細な説明は省略する。
ただし、ロックCPUユニット70を含む第2構成のロックシステム60は、ロックビューア71やオプションのロックメモリユニット80を駆動するためにメインCPUユニット30またはメイン運営体系34を呼び出す必要がない。したがって、第2構成のターミナルのメインシステム10に対する詳細な内容は、後述で説明するように第1構成によるターミナルのメインシステムに対する詳細な内容と相違し得る。このような相違点を除けば、第2構成のメインシステム10のその他の詳細な内容は、(詳細な文脈により自明になる修正、付加、省略などを勘案すれば)第1構成のメインシステムの詳細な内容、または、本明細書の他の例示的側面で説明した他のターミナルのメインシステムの詳細な内容と同一または類似する。
5−2.第2構成−ロックシステム
本明細書の前記第2例示的側面の二番目の実施形態のターミナルは、メインシステム10以外に1以上のロックシステム60を含む。ロックシステム60は、ロックCPUユニット70を含み、オプションでロックビューア71及びロックメモリユニット80はもちろん、図面に表示しなかったロック運営体系、ロック出力ユニットを含んでもよい。
ロックCPUユニット70は、1以上の(1)ロックCPU、(2)ロックファームウェア、(3)ロックアセンブラを含み、ロックモードにて多様な機能を遂行することができ、前記機能は解除モードにて駆動するメインCPUユニット30の機能と同一または類似する。したがって、ロックCPUユニット70に含まれるハードウェア要素やソフトウェア要素により、ロックシステム60は、[1]第1構成で説明したことがあるロックビューアで駆動したり、[2]第1構成または第2構成のメインシステム10の単純なバージョン(すなわち、さらに低い機能実行)に該当したり、または、[3]第1構成または第2構成のメインシステム10より簡単であれるが、第1構成のロックシステムと比較すると、より多くの機能を有したシステムと見なすことができる。
これとは異なり、ロックシステム60は、[図10A]のロックビューア71とは異なるロックCPUユニット70を含んでもよい。[図10A]に表示しなかったが、ロックシステム60はロックCPUユニット70と共に駆動し、ユーザがロックシステム60の1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動できるように助けるロック運営体系を含んでもよい。
上述のように、ロックCPUユニット70は、一般的に基本演算作業、論理作業、制御作業、入出力作業などを遂行することにより、コンピュータプログラムの基本命令語を遂行するロックCPUを含む。前記ロックCPUユニット70は、オプションでロックファームウェアとロックアセンブラを含んでもよく、ロックファームウェアは、ロックシステム60の多様なハードウェア要素に対する制御、データ監視や操作などを提供する反面、ロックアセンブラは、既存のCPU、ファームウェアまたはアセンブラと同様に目的コード(object code)を生成し、プログラム修正後に面倒な計算または住所アップデートなどを格納することができる。
これとは異なり、ロックCPUユニット70は、既存のCPU、ファームウェアまたはアセンブラの最小限の機能を遂行することもできる。前記ロックCPUユニット70は、基本命令語の一部を遂行したり、ロックシステム60の多様なハードウェア要素に対する部分制御、部分データ監視、または、部分データ操作を提供することができる。一般的に、ロックCPUユニット70がより多くの機能を保有するほど、ロックCPUユニット70はより多くの作業を実行することができ、より多くの機能を遂行することができる。このような観点から見れば、ロックビューアだけ含む前記第1構成のターミナルのロックシステム60は、最も少ない機能を有したロックシステムと見なすことができる。
ロックシステム60は、オプションでロック運営体系を含んでもよいものの、前記ロック運営体系は、メイン運営体系34の最小の機能または他の既存の運営体系の最小の機能だけを保有することにより、ロックシステム60の多様なハードウェア要素またはソフトウェア要素を管理することができる。したがって、ロックCPUユニット70とロック運営体系を含むロックシステム60は、自身のソフトウェア要素に多様なサービスを提供することができ、前記サービスの例としては、ソフトウェア要素の駆動、プロセッサ時間及びメモリの割り当て、または、ロックシステムの入出力ハードウェア要素の駆動などがある。
したがって、ロックCPUユニット70を含む第2構成のロックシステム60は、第1構成のロックシステムとは区別されてもよい。すなわち、第2構成のロックシステム60は、メインCPUユニット30やメイン運営体系34を呼び出さずに作業を実行することができる。また、第2構成のロックシステム60は、メインCPUユニット30、メイン運営体系34の事前の許可なしに特定作業を実行することができる。
ターミナルにロックCPUユニット70またはロック運営体系を含めることにより、ターミナル製造会社またはアプリ開発者は、運営体系供給者の事前の許可または事前の同意なしに、ロックCPUユニット70と共に前記ロックシステム60をターミナルに装着することができる。その結果、第2構成によるターミナルは、メインシステム10を着手する前、ユーザがロックシステム60を選択してこれを着手するようにできる。したがって、ターミナルは、メインシステム10を物理的にまたは作業実行上完全にまたは部分的にロックシステム60から隔離することができる。
ロックシステム60は、第1構成のロックビューアと類似のロックビューア71を含んでもよい。ロックビューア71は制限された機能の(ソフトウェア)アプリであるため、ユーザは如何なるデータやファイルも編集、生成または修正できないこともある。一例として、ロックビューア71は、ファイルビューア、イメージビューア、ウェブブラウザまたはその他のビューアのような既存のビューアやブラウザに該当し得る。ロックCPUユニット70は、ロックビューア71を駆動できるドライバやロック運営体系を含むことにより、前記ビューア71を駆動することができる。第2構成のロックビューア71のその他の構成上または作業実行上の特性は、第1構成のロックビューアの特性と同一または類似する。
ロックシステムにロックビューア71を含むのか否かは、一般的にロックCPUユニット70の機能を考慮して決定することができる。一例として、ロックビューア71が実行できる作業をロックCPUユニット70が全て実行することができない場合、ロックビューア71がないロックシステム60はロックビューア71が実行できる作業を全て実行することができないので、ターミナルはロックビューア71を必要とすることもある。
しかし、ロックビューア70がロックモードにて実行可能な全ての作業をロックCPUユニット70が実行できる場合、ターミナルはロックビューア71を含まないことにより、重複構成を避けることもできる。しかし、このような重複構成にもかかわらず、ロックビューア71を含むターミナルはユーザに多様な恩恵を提供することができる。この一番目の恩恵としては、ロックCPUユニット70以外にもロックビューア71を含むことにより、ロックCPUユニット70が汚染されたり誤作動したりしても、ユーザは依然としてロックビューア71を作動できるという点である。もちろん、この反対も成立するところ、ユーザはロックCPUユニット70をファイルビューア、イメージビューアやウェブブラウザとして使用することができる。
ロックビューア71を含むことによる二番目の恩恵は、ターミナルがロックCPUユニット70からのメインシステム10の隔離を最大化できるという点である。一例として、ターミナルがロックビューア71を含まなければ、ターミナルは作業実行上ロックCPUユニット70をメインシステム10に連結しなければならないこともあり、一例として、メインシステム10がロックシステム60のユニットを駆動することが好ましい場合がこのような場合の例である。しかし、ロック作業実行中にロックシステム60にミスで悪性ウイルスが浸透すれば、メインシステム10がより多くのロックユニットを駆動するほどウイルスがメインシステム10に浸透する可能性もまた増加する。したがって、ターミナルがロックビューア71により多くのビューイング(viewing)業務を割り当てる一方、ロックCPUユニット70にさらに少ないビューイング業務を割り当てるほど、ターミナルはメインシステム10とロックCPUユニット70との間の作業実行上の結合を最小化にすることができ、これにより、メインシステム10が汚染される事故も減らすことができる。
ロックシステム60は、オプションで第1構成のロックメモリユニットと類似のロックメモリユニット80を含んでもよい。したがって、ロックメモリユニット80はロックモードにてロック作業を実行して得た「結果物」の全部または一部を格納することができる。このために、ユーザは、手動で格納予定の結果物をマークして、前記格納予定の結果物を削除(または、部分削除)作業から除外させることができる。その結果、ターミナルが新規モードに移動した後にも格納予定の結果物はロックシステム60に残留することができる。または、ターミナルは、特定の基準に基づいて適応的に格納予定結果物を選択することができ、前記基準の例としては、結果物の種類やコンテンツ、ユーザが結果物を処理した期間、ユーザが特定のウェブサイトに留まった期間、ユーザに対する統計やユーザ選好度などがある。
ロックメモリユニット80は、ロックモードにてロック作業を実行して得た「結果物」を臨時に(または、永久的に)格納する業務を担当する。ターミナルは、ロックシステム60で実行したロック作業、ロックモードにてダウンロードしたまたは得た前記「結果物」、または、ロックシステム60に格納されたり残留したりする「結果物」が、メインメモリユニット40またはメインシステム10の他のメインユニットに悪影響を及ぼしたりこれを汚染させることができないように防止することができる。したがって、ユーザがロックビューア71を駆動できたり、前記「結果物」をロックメモリユニット80に格納できたり、または、ロックメモリユニット80からデータを回収できる場合、ターミナルは、[1]メインシステム10をロックシステム60の1以上のユニットから隔離したり、[2]ロックシステム60に格納されたり残留したりする「結果物」をユーザがメインシステム10のメインメモリユニット40に格納できないようにしたり、または、[3]上述の削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ロックシステム60は、オプションでUI SWI を含むユーザ入力を受信するように指定されたモード移動用入力ユニットなどと同じロック入力ユニットを含んでもよい。前記モード移動用入力ユニット25は、ユーザ入力からUISWIを取得できるセンサを含んでもよい。モード移動用入力ユニット25は、メイン入力ユニット20とは相違した別個のハードウェア要素の形態で製作されたり、または、(UIACT取得のための)活性化用入力ユニット、(UITHEN取得のための)認証用入力ユニットまたは2以上の相違した(ユーザ)サブ入力を取得できるメイン入力ユニット20などと結合された形態で製作されてもよい。
前記第1構成で説明したように、モード移動用入力ユニット25は、[1]メイン入力ユニット20とは距離をおいて配置(一例として、ある入力ユニットはターミナルの右側面に、他の入力ユニットは前面に配置)されたり、[2]メイン入力ユニット20の隣に配置されたり、または、[3]メイン入力ユニット20と一体型の物体として製作されてもよい。モード移動用入力ユニット25は、メインシステム10のハードウェア要素、ロックシステム60の要素、または、ターミナル自体のハードウェア要素と見なすことができる。
ロックシステム60は、オプションでロック出力ユニット90を含んでもよい。ロック出力ユニット90は、ロックモードにてロック作業を実行して得た静的または動的イメージを表示したり、または、音を再生することもできる。このために、追加のスピーカーや映像ユニットを装着する代わりに、ロックシステム60はメインシステムの主映像ユニットまたはメインスピーカーを駆動することにより、ロックモードにて前記イメージを表示したり前記音を再生することができる。
上述のように、ターミナルは、メインシステム10から完全にまたは部分的に独立して駆動できる第2構成によるロックシステム60を含んでもよい。ロックシステム60はターミナルの内部に装着されてもよいが、これとは異なり、ユーザがターミナルに脱着式で結合、分離してロックシステム60で使用できる別個の物体として製作されてもよい。一例として、上述のロックシステム60は、[1]ロックCPUユニット、ロックメモリユニット、その他のロックユニットを含む外部USB形態の機器、[2]1以上のロックユニットを含む外部メモリチップ(または、カード)、[3]1以上のロックユニットを含む携帯用メモリチップ(または、カード)、または、[4]1以上のロックユニットを含む既存のメモリチップ、メモリカードまたはメモリ機器などの形態で製作することができる。前記外部ロックシステム60は、格納空間が許諾する限り、ロック運営体系もロックメモリユニット80を含んでもよい。
ターミナルは、ユーザが着用可能なウェラブル機器形態で製作された第2構成のロックシステム60を駆動することができ、前記ウェラブル機器の例は上述したことがある。前記ウェラブル機器、脱着機器などに装着されたロックシステム60は、無線でターミナルまたはメインシステム10と作業実行上結合することができる。
下で詳しく説明するが、ターミナルが解除モードからロックモードに移動する場合、メインシステム10はロックシステム60の1以上のハードウェア要素やソフトウェア要素を解除モードにて駆動することもできる。これとは反対に、ターミナルがロックモードから解除モードに移動する場合、ロックシステム60はロックモードにてメインシステム10の1以上のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することもできる。このような構成は、ターミナルがさらに容易に、さらに早く、または、さらに継ぎ目なしにモードを移動するようにできる。
ロックシステム60が制限された機能のロックCPUユニット70を含めば、ロックシステム60は、メインCPUユニット30またはメイン運営体系34を呼び出してロック(または、メイン)システム60、10のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動することができる。もちろん、前記構成の相互依存性によってロックシステム60は、メインシステム10は言うまでもなく、自身60のハードウェア要素またはソフトウェア要素に接近して駆動するのも難しいこともある。
このような観点から見れば、前記ロックCPUユニット70は、メインCPUユニット30、メイン運営体系34及びその他のメインユニットなどとは独立してメインシステム10のハードウェアやソフトウェア要素を駆動できるという恩恵を提供する。特に、前記ロックシステム60がどれだけ容易にメインシステム10の多様な要素及びユニットを駆動できるかは、ロックCPUユニット70の機能の範囲や深さなどによって決定される。しかし、ロックCPUユニット70の機能の範囲または深さとは関係なく、前記ロックシステム60はロックCPUユニット70を含まないロックシステムとは相違するように作業を実行し、相違するように機能を遂行することができる。ロックシステム60が最小限の機能を備えたロック運営体系を含む場合、ターミナル製造会社または配給会社は、メイン運営体系34とロック運営体系とをターミナルに共に装着することができ、ユーザがメイン運営体系34とロック運営体系とを同時にまたは順番に着手するようにできる。前記構成のターミナルは、メインCPUユニット30、メイン運営体系34またはメインシステム10全体と完全に独立してロックシステムを着手することもできる。
前記第2構成のターミナルは、ロックシステム60が上述の「結果物」の一部をメインメモリユニット40の代わりに前記システム60自体に容易に格納することもできるという恩恵も提供する。一例として、ロックシステム60は、結果物の少なくとも一部分を多様な臨時メモリセクタ(一例としてデータバッファ、キャッシュ、クリップボード、リサイクルビンなど)に格納することができる。また、ロックシステム60は、ロックモードにてロック作業を実行して得た重要な「結果物」をユーザスペースはもちろん、ロックCPUユニット70のカーネルスペースに格納することもできる。
上述のように、第2構成によるロックCPUユニット70は、ロックシステム60はもちろんターミナル自体の活用に相当な融通性を提供することができる。このようなロックCPUユニット70のその他の細部的内容は後述で説明するものの、第2構成によるロックシステム60のその他の構成上または作業実行上の特性は、上述の第1構成のロックシステムの前記特性と同一または類似する。
5−3.第2構成−作業及び実行順序
本明細書の前記第2例示的側面の三番目の実施形態の場合、ターミナルは上述のメインシステム10及びロックシステム60を含み、多様な作業を実行して、多様な機能を遂行する。前記三番目の実施形態の一番目の作業の場合、映像ユニットが消えているオフ状態でターミナルは第1ユーザ入力を受信し、前記入力に含まれたUISWIに基づいてどんなモードに移動するのか決定することができる。前記ロックCPUユニット70を含む前記ターミナルは、[1]ロックCPUユニット70にだけロックモードにて多様なロック作業を実行できる機能を割り当てたり、または、[2]前記機能をロックCPUユニット70及びメインCPUユニット30に分散させることができる。ターミナルは前記機能をロック運営体系にだけ割り当てたり、または、メイン運営体系34にだけ割り当てることもできる。
また、ターミナルはロックモードにおける多様なデータ格納課題を、[1]ロックメモリユニット80にだけ割り当てたり、または、[2]ロックメモリユニット80とメインメモリユニット40に分散させることができる。ターミナルは、削除(または、部分削除)作業の実行課題を、[1]ロックCPUユニット70にだけ割り当てたり、[2]ロックCPUユニット70及びメインCPUユニットに分散させたり、[3]ロック運営体系にだけ割り当てたり、または、[4]ロック運営体系とメイン運営体系34に分散させることができる。したがって、ターミナルは、ロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物の一部または全部を削除することができる。
ロックCPUユニット70とロックメモリユニット80を含むロックシステム60は、多様な形、大きさ、構成で製作することができる。一例として、ターミナルは、前記ロックユニットを内部に含む一方、物理的にまたは作業実行上メインシステム10を前記ロックユニットから隔離することができる。これとは異なり、1以上のロックユニットは、ターミナルに脱着が可能なように付着または連結可能な外部ユニット、または、携帯用ユニットで製作することができ、上述の多様な方法でターミナルと連結されてもよい。多数のターミナルが互いに連結されている場合、特定のターミナルのロックシステムは、1以上の他のターミナルにおいて(ユーザ認証作業を実行した後または実行しないまま)ロックシステムとして用いることができる。
前記三番目の実施形態の二番目の作業の場合、映像ユニットが点いたオン状態でターミナルがロックモードにて駆動する最中に、ターミナルは第1ユーザ入力を受信する。ロックCPUユニット70またはメインCPUユニット30は、前記入力に含まれたUISWIに基づいてどんなモードに移動するのかを決定する。また、ロックメモリユニット80またはメインメモリユニット40は、ロックモードにて多様なロック作業を実行して得た結果物の全部または特定の部分を格納することができる。
前記ターミナルは、既にロックモードにて駆動中だったため、ターミナルが第1ユーザ入力を受信した時点もやはり既にターミナルがロックシステム60の駆動を開始した後である。したがって、前記ロックシステム60は多様なロックユニットを駆動することにより第1ユーザ入力を受信し、これからUISWIを取得し、モードを移動して、また、オプションで削除(または、部分削除)作業を実行することができる。ロックCPUユニット80やロック運営体系に十分な機能が付与された場合、ロックシステム60はユーザ認証作業を実行することができる。そうでない場合、ターミナルは1以上のメインユニットを呼び出して駆動することにより、前記作業を実行することができる。
前記三番目の実施形態の三番目の作業のターミナルは、解除モードにて駆動中の第1ユーザ入力を受信する。すなわち、前記ターミナルは、映像ユニットも既に点いたオン状態にある。ロックシステム60は第1ユーザ入力からUISWIを取得し、ターミナルはこれに基づいて解除モードに留まるのか、または、解除モードから移動する新規モードを決定することができ、前記新規モードの例としては、[1]ターミナルがさらに広い接近権限を付与した、さらに非制限的モード(一例として、他の解除モード)、[2]ターミナルがさらに狭い接近権限を付与した制限的モード(一例として、ロックモード)、または、[3]ターミナルが一つ観点からは狭い接近権限を付与するが、他の観点からはさらに広い接近権限を付与した類似のモードなどがある。前記ターミナルがロックCPUユニット70及びメインCPUユニット30も含むため、前記CPUユニットのうちの一つは、[1]ターミナルが現在モードに留まるべきか、または、新規モードに移動すべきかを決定したり、または、[2]ロックシステム60に格納されたり残留したりする結果物のうち、どんな部分を削除したりまたは格納したりするべきかを決定することができる。ターミナルは、ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物をロックメモリユニット80またはメインメモリユニット40のうちの1以上に格納することができる。
上述の第2構成のデータ処理ターミナルの作業実行に対するその他の詳細な内容は(詳細な文脈に従って自明になる修正、付加、省略などを勘案した場合)第1構成のターミナルの作業実行関連の内容と同一または類似し、本明細書の他の例示的側面のターミナルの作業実行関連の内容とも同一または類似し得る。
5−4.第2構成−第1ユーザ入力及び第2ユーザ入力
本明細書の前記第2例示的側面の四番目の実施形態の場合、ターミナルは多様なユーザ入力を受信することができ、この時、第1ユーザ入力はUISWIを含み、オプションでUITHENまたはUIACTを含んでもよい。前記第1ユーザ入力の受信(または、前記サブ入力のうち1以上の取得)に対応し、ターミナルは、[1]映像ユニットを続けて消えたまま維持したり(すなわち、オフ状態)、[2]ロックシステム60を着手し(または、着手後)ロックモードに移動してロック画面を表示したり、[3]メインシステムを着手し(または、着手後)解除モードに移動してホームスクリーンを表示したり、または、[4]基本設定システムを着手し(または、着手後)基本設定モードに移動して基本設定画面を表示するものの、この時、基本設定モードは多様な中級モードのうちの一つであってもよい。これとは異なり、ターミナルは、第1ユーザ入力に対応して相違した作業を実行することもできる。
したがって、前記四番目の実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、オフ状態でUIACTを含む第1ユーザ入力を受信し、前記入力はUITHENまたはUISWIを含むか又は含まなくてもよい。この一番目のケースのターミナルは、ユーザ認証をせず、したがって第1ユーザ入力はUITHENを含む必要がない。その結果、ターミナルは、UIACTに対応して映像ユニットを点けて、ロックモードにてロックシステム60を着手する。その後、ターミナルはユーザ認証作業を実行できたり、第2ユーザ入力を受信してモードを移動することができる。
前記第1ユーザ入力がUIACT及びUITHENを含む二番目のケースの場合、ターミナルは映像ユニットを消した状態で維持し、第1ユーザ入力の受信に対応して認証作業を実行することができる。ユーザが認証に失敗すれば、ターミナルは映像ユニットを消したまま維持し、続けてオフ状態に留まる。しかし、ユーザが認証に成功すれば、ターミナルは映像ユニットを点けて、解除モードに移動することができる。
前記第1ユーザ入力がUIACT及びUITHENを含む三番目のケースのターミナルは、第1ユーザ入力の受信に対応して映像ユニットを点け、ロックモードにてロックシステム60を着手することができる。ユーザが認証に失敗すれば、ターミナルは続けてロックモードに留まるが、ユーザが認証に成功すれば、ターミナルは解除モードに移動することができる。
上述の一番目のケースのターミナルは、映像ユニットの活性化を条件としてモード移動をする場合であるが、前記二番目及び三番目のケースのターミナルは、ユーザ認証を条件としてモード移動をするケースに該当し、したがって、前記ターミナルはUISWIを取得しなくてもモードを移動することができる。または、前記場合はUIACTやUITHENがUISWIの役割を担当する場合と見なすこともできる。
前記四番目の実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルはオフ状態でUIACTとUITHENを含む第1ユーザ入力を受信し、前記入力はUISWIを含んだり含まなくてもよい。この一番目のケースの場合、ターミナルは認証作業を実行し、その後、[1]ユーザが認証作業に失敗すれば映像ユニットを消したまま維持したり、または、[2]ユーザが認証作業に成功すれば映像ユニットを点けることができる。
この二番目ケースの場合、ターミナルはUIACTの取得に対応して映像ユニットを点けて、ロックシステム60を着手し、映像ユニットにロック画面を表示する。ターミナルは映像ユニットの活性化の前、同時または後にユーザ認証作業を実行することができる。ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは、[1]映像ユニットを消したり、または、[2]ロックモードに留まることができる。ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルは解除モードに移動して映像ユニットにホーム画面を表示することができる。
前記一番目及び二番目ケースにおいて、ターミナルはユーザ認証の結果を条件としてモードを移動することができる。従って、本四番目の実施形態の一番目の詳細な形態の場合のように、ターミナルはUISWIを取得しなくてもモードを移動することができる。または、この場合はUIACTやUITHENがUISWIの役割を担当する場合と見なすことができる。
前記四番目の実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ターミナルはオフ状態でUISWI、UIACT及びUITHENを全て含む第1ユーザ入力を受信する。この一番目のケースの場合、ターミナルは映像ユニットを点けて、これと同時に認証作業を実行し、ユーザ認証作業の結果に応じて特定モードに移動することができる。したがって、ターミナルは、ユーザが認証作業に失敗または成功することにより、ロックモードまたは解除モードに移動することができる。ターミナルは、上述の活性化作業またはユーザ認証作業と同時にモードを移動することができる。前記ケースは、一般的に順次的スイッチングに該当するが、選択的スイッチングに適用されてもよい。
この二番目ケースのターミナルは、映像ユニットを点けて、これと同時に認証作業を実行し、ユーザ認証作業の結果及びUISWIにより特定モードに移動することができる。したがって、ユーザが認証作業に成功すればターミナルはUISWIにより多数の相違したモードのうちのあるモードに移動することができる。前記ケースは、一般的に選択的スイッチングに該当し得る。
この三番目のケースの場合、ターミナルは映像ユニットを点けた後、一定期間が過ぎればユーザ認証作業またはモード移動作業を実行する。したがって、ターミナルは活性化作業実行後、順番にユーザ認証作業やモード移動作業を実行することができる。また、ユーザが移動しようとするモードが制限的モードまたはさらに制限的モードである場合、ターミナルはユーザ認証作業を実行しないことがある。しかし、ターミナルが既に三つのサブ入力を全て取得したので、前記ターミナルは、活性化作業、認証作業及びモード移動作業を全て実行することもできる。
前記四番目の実施形態の四番目の詳細な形態の場合、ターミナルが電源が切れた状態で第1ユーザ入力を受信すれば、ターミナルは上述の詳細な形態のように駆動することができる。ただし、前記詳細な形態と本詳細な形態との相違点は、(1)第1ユーザ入力を受信した入力ユニットが電源を点けるための入力ユニットや、(2)電源を点けるための前記入力ユニットがUISWIまたはUITHENを取得できるセンサを含んだり、または、(3)ターミナルの電源を点ける作業は一般的にロックモードにてロックシステムを着手するようにするので、前記第1ユーザ入力はUIACTを含まないこともあるという点である。
前記五番目の実施形態の五番目の詳細な形態の場合、ターミナルは始動状態であり、また、オン状態でUIACT、UITHEN及びUISWIを全て含む第1ユーザ入力を受信する。ユーザがモード移動用入力ユニットに第1ユーザ入力を提供すれば、ターミナルはこの受信に対応してUISWIを取得し、多様なモード移動時点にUISWIに相応する新規モードに移動することができる。ターミナルが接近権限が狭い現在モードから接近権限がさらに広い新規モードに移動する場合、ターミナルは上述の認証作業を追加で実行することができる。
前記第2構成により、多数のユーザ入力を受信するデータ処理ターミナルの作業実行に対するその他詳細な内容は(詳細な文脈に従って自明になる修正、付加、省略などを勘案した場合)第1構成のターミナルの作業実行関連の内容と同一または類似し、本明細書の他の例示的側面のターミナルの作業実行関連の内容とも同一または類似し得る。
5−5.第2構成−ロックCPUユニット
本明細書の前記第2例示的側面の五番目の実施形態の場合、ロックシステム60は、上述の1以上のロックCPUユニット70を含んでもよい。一般的に、ロックシステム60の前記ロックCPUユニット70は、[1]メインシステム10のメインCPUユニット30と同一または類似のユニット、[2]メインCPUユニット30と類似のユニットや機能が制限されたユニット、または、[3]メインCPUユニット30が実行できない1以上の作業を実行できるユニットと見なすことができる。
構成によって変わり得るが、ロックシステム60は(カーネルを含むまたは含まない)ロック運営体系を含んでもよい。前記ロック運営体系は、[1]メイン運営体系34と同一または類似したり、[2]メイン運営体系と類似するが、メイン運営体系34より制限的機能を有したり、または、[3]メイン運営体系34が実行できない作業を1以上実行することができる。ターミナルは、オプションでロック運営体系をロックCPUユニット70と共に駆動することができる。
ただし、前記ロックCPUユニット70の最小限の機能は、直ちにロックモードにて多様なロック作業を実行することである。したがって、ロックCPUユニット70はメインCPUユニット30の単純化(または、簡略化)バージョンと見なすこともできる。したがって、ターミナルは、前記ロック作業を実行するのに十分な、最小限の機能のみをロックCPUユニット70に付与することができる。上述の説明は、ロック運営体系にも同様に適用されてもよく、したがって、ターミナルは、[1]多様なロック作業を実行できる機能、または、[2]上述のロック作業実行時、ロックCPUユニット70を補完するのに十分な機能などをオプションユニットであるロック運営体系に付与することができる。
これとは異なり、一部のユーザは、ロックモードにてロックシステム60でより洗練された作業を遂行することを所望すると同時に、洗練された作業を実行することで得る結果物に対する削除(または、部分削除)作業を実行することを所望することもあり、上述の洗練された作業の例としては、[1]バハマまたはケイマン諸島所在の銀行に関連した金融取引、または、[2]ユーザの極めて個人的な日常の事などがある。すなわち、ユーザが前の[1]や[2]と関連したロックモードの記録に対する痕跡を残さないことを所望する場合である。
このような場合、ターミナルは、ロックシステム60に前記システム60の全てのハードウェア要素及びソフトウェア要素を駆動できる十分な接近権限を付与し、必要な場合、メインシステム10の要素の一部(または、全部)を駆動できる接近権限を付与することができる。このために、ターミナルは、ロックモードにて前記作業を実行できる十分な機能をロックCPUユニット70に付与することもできる。同様に、ターミナルは、ロック運営体系に十分な機能を付与することにより、ロック運営体系が[1]上述のロック作業を実行したり、または、[2]ロックCPUユニットが前記ロック作業を実行するように補助することができる。
ロックCPUユニット70は、上述の第1構成のロックビューアが実行できる多様な作業を実行したり、または、第1構成のロックビューアが機能が不足したり接近権限が不足したりして実行できない作業を実行することもできる。ロックCPUユニット70は、メインシステム10のメインCPUユニット30に従属するユニットで使用されてもよく、この時、前記ユニット70は、[1]メインCPUユニット30と協同したり、[2]前記協同のためにメインCPUユニット30やメインシステム10のその他のユニットを呼び出し(call)するか、または、[3]ロック(または、メイン)システム60、10の多様なハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することもできる。
本明細書の前記第2例示的側面の六番目の実施形態の場合、ターミナルは、ロックシステム60の多様な要素を多様な構成に従って配置することができる。この一番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、ロックシステム60全体とメインシステム10全体とをターミナル内部に含んでもよい。この場合、メインシステム10は、物理的にまたは作業実行上ロックシステム60と隔離されてもよい。
前記多様な配置に対する二番目の詳細な形態の場合、ロックシステム60の1以上のロックユニットがターミナルと脱着式で連結され得る携帯用機器や脱着機器に装着されてもよい。その結果、ロックCPUユニット70、オプションであるロック運営体系、オプションであるロックメモリユニット80、またはロックビューア71のうちの1以上は、前記携帯用機器または脱着機器(以下、「脱着機器」と通称)に装着されてもよい。
前記二番目の詳細な形態の一番目のケースの場合、ロックCPUユニット70はターミナルに装着される反面、脱着機器はロックメモリユニット80を含み、オプションでロックシステム60の他のユニットも含んでもよい。その結果、ターミナルに装着されたロックCPUユニット70はロック作業を実行し、オプションで脱着機器に装着されたロックメモリユニット80からデータまたは結果物を回収したり、または、ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物をロックメモリユニット80に格納することができる。
ロック運営体系はロックCPUユニット70と共にターミナルに装着されたり、または、ロックメモリユニット80と共に脱着機器に装着されてもよい。ロックメモリユニット80も脱着機器またはターミナルに装着されてもよい。また、ターミナルは、モード移動用入力ユニット25のようなロック入力ユニットをターミナルや脱着機器に装着することができる。ロックシステム60がロック映像ユニットまたはロックスピーカーなどのようなロック出力ユニットを含む場合、前記ロック出力ユニットもやはりターミナルや脱着機器に装着されてもよい。
ロックCPUユニット70またはロック運営体系は、削除(または、部分削除)作業を実行するものの、前記作業を[1]脱着機器に装着されたロックメモリユニット80に残留したり格納された結果物に対し、[2]ターミナルに位置したロックCPUユニット70の臨時メモリセクタに残留する結果物に対し、または、[3]前の[1]と[2]の全てに対して実行することができる。すなわち、ロックシステム60は、現在使用する脱着機器を新規の脱着機器によって代替され得る使い捨て機器として取り扱うことができる。特に、以前のセッションまたは現在のセッションにおいて、ロックモードにてロック作業を実行している最中に、現在の脱着機器に浸透した悪性ウイルスが前記機器を汚染させたり誤作動させたりするようにすれば、ユーザは現在の脱着機器を使い捨て機器として取り扱って処分し、新規の脱着機器でこれを代替することができる。
強化されたセキュリティ、向上した完全性及びメインシステム10に格納されたデータの保護強化以外にも、上述の構成は、ユーザに集中した拠点(hub-and-spoke)を提供するという追加の恩恵を提供する。一例として、ターミナルに装着された単一のロックCPUユニット70は、多数の脱着機器と一度に一つずつ連結されてもよい。これにより、ユーザは適当な脱着機器を選択し、これをターミナルと連結して、ユーザの目的または要求に基づいて多様なロック作業を実行することができる。または、ユーザは、第1脱着機器をターミナルと連結して業務を処理し、第2脱着機器をターミナルと連結して家族の事を処理する反面、第3脱着機器をターミナルと連結して個人的な事を処理することができる。
ロックCPUユニット70がロックモードにてロック作業を実行して得た「結果物」を脱着機器で伝送したり、または、脱着機器から結果物を回収する時、ターミナルは前記結果物が、[1]ロックCPUユニット70に悪影響を及ぼさないように、[2]ターミナルに位置したメインシステムに悪影響を及ぼさないように、または、[3]ターミナルに位置したロックCPUユニット70と連結される脱着機器に悪影響を及ぼさないように確認する必要がある。
上述のように、ターミナルは多様な方法で削除(または、部分削除)作業を実行することができる。一例として、ロックCPUユニット70は削除作業や部分削除作業を、[1]脱着機器に対してのみ、[2]ロックシステム60のうちターミナルに装着された部分に対してのみ、[3]ロックシステム60がロック作業を実行するために要請(call)したメインシステム10の部分に対してのみ、[4]前の[1]及び[2]の全てに対して、または、[5]前の[1]〜[3]の全てに対して、実行することができる。前の[2]のターミナルは、脱着機器内部に残留する結果物は削除しないため、前記構成により[2-1]ユーザはロックモードにてロック作業を実行することで得た結果物をそれぞれの脱着機器に保管することができたり、または、[2-2]ユーザは次のセッションでロックシステム60に残留する前記結果物を用いて多様なロック作業を続けて実行できるという長所を提供する。メインCPUユニット30もやはり、本段落の前の[1]〜[4]で例示した削除作業を実行することができる。
上述の多様な配置に対する三番目の詳細な形態の場合、ロックシステム全体を脱着機器に装着することができ、これにより、前記脱着機器自体を別個の、自給自足できるロックシステム60と見なすこともでき、前記ロックシステム60はロックモードにて多様なロック作業を実行したり、適正な結果物を格納したり、削除(または、部分削除)作業を自主的に実行することもできる。前記構成を用いてユーザは多数の脱着機器を一度に一つずつターミナルと連結し、それぞれの脱着機器で特定モードにて多様なロック作業を実行することができる。このために、ターミナルは、脱着機器と連結できるポートを含んでもよい。または、ターミナルは脱着機器と無線で交信することができる。
前記三番目の詳細な形態の一番目のケースの場合、ユーザはロックモードにて駆動するように構成された第1脱着機器をターミナルに連結することができる。その後、ユーザは、脱着機器に含まれたロックシステム60のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動したり、または、メインCPUユニット30を用いて(一例として、メインCPUユニットが特定の要素を駆動するように要請して)メインシステム10の1以上の要素を駆動することにより、ロックモードにて多様なロック作業を実行することができる。または、ユーザは、中級モード(一例として、半ロックモード)にて駆動するように構成された第2脱着機器をターミナルに連結することができる。この場合、ユーザは、ロック(または、メイン)システムの1以上のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動して中級作業を実行することができる。
前記脱着機器のそれぞれは、特定モードにて駆動するように構成することができるので、ターミナルは、メインシステム10をロックシステム60及び脱着機器に装着された多様なロックユニットから物理的にまたは作業実行上容易に隔離することができる。また、ある脱着機器が悪性ウイルスに感染したり汚染されたりしても、上述の効率的隔離によってターミナル及びメインシステム10は如何なる被害も被らないことがある。
[1]脱着機器がロック作業を実行できる機能を備えたロックCPUユニット70、または、[2]オプションで最小の格納容量を有するロックメモリユニット80を保有する限り、脱着機器は経済的な価格で製作することができる。また、ユーザは、多数の脱着機器を携帯し、相違した目的や用途に応じてこれに相応しい脱着機器を使用することができる。もちろん、前記脱着機器は、[1]前記ウェラブル機器の形態で製作されたり、または[2]ウェラブル機器の内部に装着されてもよい。
ロックシステム60の一部が携帯用機器またはウェラブル機器に装着されれば、ターミナルは相違した削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。削除(または、部分削除)作業に対する一番目のケースの場合、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を多様な状況で実行することができ、このような状況の例としては、[1]ユーザが前記機器に装着されたロックシステム60の駆動を完了した後、ターミナルに装着されたメインシステム10の駆動を(再び)開始しようとする場合、[2]ユーザがロックモードにてロック作業を実行することで得た結果物の処理を完了した場合、[3]ターミナルが前記機器において、[3-1]悪性ウイルスを発見した場合、または、[3-2]前記機器の誤作動を発見した場合、[3-3]ユーザが前記機器の(特定)容量を超過する結果物を得た場合、または、[3-4]ユーザが前記機器を特定の期間を超過して使用した場合などがある。
削除(または、部分削除)作業に対する二番目ケースの場合、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を下の状況でも実行することができ、前記状況の例としては、[4]ユーザが[4-1]前記機器を休眠(sleep)状態に移動するためのユーザ入力を提供したり、[4-2]前記機器に装着された映像ユニットまたは通知ユニットを消すためのユーザ入力を提供したり、[4-3]前記機器の電源を消すユーザ入力を提供した場合、[5][5-1]前記機器の電源を点けたまま前記機器をターミナルから分離する時、または、[5-2]前記機器の電源を遮断するために前記機器をターミナルから分離する時などがある。このように本段落の多様な時点はもちろん、上の段落の多様な時点も本明細書の「削除時点」に含まれる。また、上述のように、ターミナルは、[1]リアルタイム、[2]暫定的、または、[3]事後的に前記削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ロックCPUユニット70は、ロックモードにてロックシステム60またはメインシステム10のソフトウェアアプリを駆動してロック作業を実行し、前記アプリに指定された多様な機能を遂行することができる。また、メインCPUユニット30は、多様な目的でロックCPUユニット70を呼び出し(call)することができ、前記目的の例としては、[1]ロックメモリユニット80にデータ格納、[2]ロックメモリユニット80から結果物の回収、[3]ロックシステム60に含まれたソフトウェアアプリの駆動及びこれを介した作業実行及び前記アプリに指定された特定の機能の実行、または、[4]ロックハードウェア要素またはロックソフトウェア要素の駆動などがある。また、ロックCPUユニット70は、メインCPUユニット30またはメイン運営体系34を多様な目的で呼び出し(call)することができ、前記目的としては、[1]メインメモリユニット40の駆動、[2]メイン出力ユニット50の駆動、または、[3]メイン入力ユニット20の駆動などがある。ターミナルは、メインシステム10をして特定モードにて駆動中であるロックCPUユニット70が適合した接近権限があるのか確認するようにすることができ、そうではない場合、ロックCPUユニット70の呼び出しを拒否できるようにする。
前記多様な詳細な形態において、ロックCPUユニット70は、削除(または、部分削除)作業を実行したり、または、メインCPUユニット30を呼び出して前記ユニット30と同時にまたは順番に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。特に、同時削除の場合、ロックCPUユニット70及びメインCPUユニット30は、削除(または、部分削除)作業を同時に実行するものの、各CPUユニット30、70が実行するそれぞれの削除(または、部分削除)作業がターミナルのクロック周期のうちの1以上の共通周期で互いに重なるようにする。順次的削除の場合、ロックCPUユニット70が前記結果物の一部を削除し、その後、残りの結果物はメインCPUユニット30が削除することができる。
また、メインシステム10は、メインユニットに対する接近を厳格に制御することができる。一例として、メインシステム10は、[1]ロックシステム60のロックユニットがメインシステム10のメインユニットを駆動できないようにしたり、[2]ロックシステム60のロックユニットのうちの1以上の(しかし、全部ではない)ユニットがメインユニットを駆動できないようにしたり、または、[3]ロックモードにてロック作業を実行して得た結果物がメインユニットに格納されないようにすることができる。上述のように、メインシステム10が主要素に対する接近を厳格に制御する限り、メインCPUユニット30はメインシステム10の汚染や誤作動またはメインシステム10に対するハッキングの心配なしに、[1]ロックCPUユニット70を呼び出したり、[2]ロックCPUユニット70がメインシステム10の特定のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動するようにしたり、または、[3]ロックシステム60がメインCPUユニット30を呼び出すことにより、メインCPUユニット30がメインシステム10の主要素を駆動するようにできる。
一般的に、ターミナルは、ロックモードより解除モードにより多くの接近権限を付与するので、メインCPUユニット30は、ユーザ認証作業を必ずしも実行する必要なしにロックメモリユニット80にデータを格納することができる。一例として、メインメモリユニット40の格納空間が不足すれば、メインCPUユニット30はロックメモリユニット80にデータを格納することができる。または、[1]特定のデータをメインメモリユニット40よりロックメモリユニット80に格納することが好ましい時、[2]不慣れなウェブサイトからダウンロードしたデータがセキュリティ問題を惹起し得る時、または、[3]ユーザが第三者が接近できたり、または、他人と共有できるメインメモリユニット40に前記結果物を格納することを願わない時、ターミナルやユーザは前記データをロックメモリユニット80に格納することができる。
メインCPUユニット30は、多様な理由によってユーザまたはメイン運営体系34の許諾なしにロックシステム60の一部を修正または変更するようにできる。前記理由の例としては、[1]ロックシステム60の一部または全体がウイルスで汚染されたりハッキングされてターミナルが前記システム60を補修しなければならない場合、[2]ターミナルまたはユーザがロックシステム60に新規(ソフトウェア)アプリを装着しなければならない場合、または、[3]メインCPUユニット30がロックメモリユニット80にデータまたは結果物を格納する必要がある場合などがある。
たとえターミナルがロックシステム60にメインシステム10に付与するだけの接近権限を付与しなくても、ロックCPUユニット70をしてメインCPUユニット30を呼び出したりまたはメインCPUユニット30を用いて直接または間接的にメインシステム10の特定のユニットを駆動しなければならない状況が発生する場合、ターミナルは、ロックCPUユニット70をしてメインCPUユニット30またはメインシステム10の他のユニットの一部を変更したり修正したりできるように許諾することができる。一例として、ロックCPUユニット70はメインCPUユニット30を呼び出し、前記ユニット30がロックシステム60に属したアプリを駆動して特定作業を実行するようにできる。または、ロックCPUユニット70はメインCPUユニット30やメインメモリユニット40を呼び出し、[1]ロックモードにてメインメモリユニット40から結果物を回収したり、または、[2]前記結果物をメインメモリユニット40に格納するようにできる。また、ロックCPUユニット70は直接的にまたは間接的にメインメモリユニット40を呼び出して、[1]特定のメモリセクタを修正したり、または、[2]特定のデータを削除することもできる。
接近権限がさらに狭いロックモードにてターミナルを駆動するユーザが、さらに広い接近権限が付与されたモードにて駆動するシステムに接近するように許諾する場合、これは、ターミナルのセキュリティや完全性に非常に不利なこともある。特に、ロックシステムで信頼性のないウェブサイトを訪問して多様なロック作業を実行したユーザが解除モードに移動すれば、前記ターミナルのセキュリティや完全性は大きい打撃を受けることがある。したがって、ターミナルまたはユーザは、特定接近を制限することができ、また、このような接近を特定の状況でだけ、または、特定の認証や許諾などがある場合にだけ許諾することができる。
本セクションの全ての詳細な形態において、特に、ターミナルに装着されたCPUユニットが脱着機器、携帯用機器やウェラブル機器などの外部機器に装着されたユニットに対して削除(または、部分削除)作業を実行する場合、ターミナルはメインCPUユニット30またはロックCPUユニット70のうち、あるユニットだけ削除(または、部分削除)作業を有線または無線で実行するように構成することができる。前記機器は、充電用電池または1以上の蓄電池を含み、これから前記作業の実行に必要な電力提供を受けることができる。本文章で説明した前記構成は、ロックシステム60の1以上のユニットが上述の外部機器に装着される全ての場合に適用されてもよい。
本セクションの全ての詳細な形態において、ターミナルは、「結果物」はもちろんロックシステムに装着されたソフトウェアアプリに対しても削除(または、部分削除)作業を実行することができ、この時、前記アプリは、[1]ターミナルの一部、または、[2]脱着機器、携帯用機器またはウェラブル機器など外部機器の一部に装着されてもよい。ターミナルがロックシステム60の少なくとも一部分を書式設定または初期化などの方法で削除し、その結果、ロック運営体系の一部や前記アプリも削除する場合、ターミナルは、ユーザがロック作業を実行するため、ロックシステム60を着手する前に、前記アプリやロック運営体系を再び装着しなければならない。このために、ターミナルは、メインCPUユニット30やメイン運営体系が書式設定機能、初期化機能などを備えるようにし、特に、[1]ロックメモリユニット80の少なくとも一部、または、[2]ロックシステム60やメインシステム10の臨時メモリセクタのうちの1以上のセクタに対する書式設定や初期化を実行する機能を付与することができる。また、ターミナルは、メインCPUユニット30やメイン運営体系34をしてロック運営体系、特定のアプリ、前記アプリのドライバなどを再装着できるように許諾することができる。
前記第2構成によるロックCPUユニットとメインCPUユニットの構成上または作業実行関連のその他の詳細な内容は(詳細な文脈に従って自明になる修正、付加、省略などを勘案した場合)第1構成のターミナルのロックCPUユニットとメインCPUユニットのその他の構成上または作業実行関連の内容と同一または類似したり、本明細書の他の例示的側面のターミナルの前記の内容と同一または類似し得る。
5−6.第2構成−ロックメモリユニット
本明細書の前記第2例示的側面の七番目の実施形態の場合、ターミナルは、1以上のロックメモリユニット80を含んでもよく、前記ロックメモリユニット80はロックモードにて多様なロック作業を実行して得たり、または、前記ロック作業の実行に関連した「結果物」を臨時に、条件付きでまたは永久的に保管する機能を遂行する。ロックメモリユニット80は、一般的にロックCPUユニット70によって呼び出され、「結果物」または前記データを格納できたり、または、前記データや結果物をロックCPUユニットに伝送することができる。
ロックメモリユニット80は、既存のメモリ機器と類似するように製作され、既存のメモリ機器と類似するようにターミナルに装着されてもよい。しかし、上述のように、ロックメモリユニット80は脱着機器の形態で製作されてもよく、前記脱着機器は全的にロックメモリユニット80として使用されてもよい。これとは異なり、脱着機器はロックメモリユニット80を含み、オプションでロックCPUユニット70、ロックビューア71などを含んでもよい。これとは異なり、ロックメモリユニット80の一部はターミナルに装着される反面、残りの部分は脱着機器に装着されてもよい。ロックメモリユニット80は上述の携帯用機器またはウェラブル機器で製作されてもよい。
上述のように、メインシステム10またはメインCPUユニット30は、多様な目的でロックメモリユニット80を呼び出すことができる。一例として、メインシステム10はロックメモリユニット80を呼び出し、[1]メインシステム10から起因する第1結果物を格納したり、または、[2]ロックシステム60から起因する第2結果物を格納することができ、前記第1結果物は解除モードにて多様な解除作業を実行して得た結果物である反面、第2結果物はロックモードにて多様なロック作業を実行して得た結果物を指称する。
上述のように、メインシステム10がロックメモリユニット80と物理的にまたは作業実行上連結される場合、メインシステム10はロックシステム10がウイルスや悪性コードで感染した結果物をメインメモリユニット40またはメインシステム10のその他のユニットに伝送できないように予防的措置を取ることができる。また、メインシステム10がロックメモリユニット80をして特定の結果を格納するように要請する場合、ロックメモリユニット80は結果物を永久的に、一定期間の間またはメインシステム10やユーザが予め設定した期間の間格納することができる。
これとは反対に、ロックシステム60は、多様な目的でメインメモリユニット40を呼び出すことができる。一例として、ロックメモリユニット80は直接的または間接的に(一例として、メインCPUユニットやメイン運営体系を介して)メインメモリユニット40を呼び出し、[1]ロックシステム60から起因する結果物またはロックモードにてロック作業を実行して得た結果物をメインメモリユニット40に格納したり、または、[2]ロックシステム60に格納されたデータやロックシステム60が得たデータを用いてメインシステム10に装着された特定のアプリを実行することができる。また、ロックシステム60がメインメモリユニット40またはメインシステム10のその他のユニットに物理的または作業実行上連結される場合、ターミナルはロックシステム60の特定作業を制限することができ、前記特定作業の例としては、ロックシステム60が[1]ウイルスに汚染された結果物をメインメモリユニット40またはメインシステム10の他のユニットに伝送する作業、[2]メインシステム10の構成、作業などを変更する作業、[3]メインシステム10のデータやアプリを除去する作業、または、[4]メインシステム60に新規データまたはアプリを追加する作業などがある。
本明細書の多様なターミナルは、メインシステムのセキュリティ、完全性、個人情報の保護などに対する心配なしに、ユーザをしてロックモードにてロックシステム60で自身が所望するほどの作業を実行するようにできる。このために、ターミナルは、上述の削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行するようにして、これを介して悪性ウイルスや潜在的に威嚇になるコードを除去することができ、前記ウイルスまたはコードがメインユニットに移住したり、メインシステム10を汚染させたり、メインシステム10の機能を低下できないように防止することができる。
しかし、一部の悪性コードやウイルスは、他のコードやウイルスよりさらに粘り強く、したがって、さらに削除(または、部分削除)作業を実行しても成功裏にメインシステム10に侵入することがある。このようなウイルスやコードを除去するために、ターミナルはロックメモリユニット80、さらにロックシステム60全体を多様な時点に書式設定したり初期化したりすることができる。したがって、メイン(または、ロック)システム10、60は、ロックCPUユニット70やロックアプリなどを多様な初期化時点に初期化することができ、前記初期化時点の例としては、[1]削除(または、部分削除)作業を特定の回数実行した後、[2]特定のウイルスや悪性コードを発見した時、[3]ロックシステム60の1以上のロックユニットの誤作動を発見した時、または、[4]ロックメモリユニットまたはメインシステムのユニットで特定の汚染を発見した時などがある。
上述の第2構成のロックメモリユニット及びメインメモリユニットの構成上または作業実行関連のその他の詳細な内容は(詳細な文脈に従って自明になる修正、付加、省略などを勘案した場合)第1構成のターミナルのロックメモリユニットとメインメモリユニットのその他の構成上または作業実行関連の内容と同一または類似したり、本明細書の他の例示的側面のターミナルの前記の内容と同一または類似し得る。
5−7.第2構成−ロック出力ユニット
本明細書の前記第2例示的側面の八番目の実施形態の場合、ターミナルは、オプションでロックシステム60またはメインシステム10に残留する結果物や、ロックモードにて多様なロック作業を実行して得た結果物を出力できるロック出力ユニットを含んでもよい。ロック出力ユニットは多様な方法で前記結果物を出力することができ、前記方法の例としては、[1]主映像ユニットまたはロック映像ユニットにイメージや動画などの多様な視覚的信号を表示したり、[2]メインスピーカーまたはロックスピーカーで音を再生したり、または、ビープを生成するなど多様な聴覚的信号を再生したり、[3]メイン振動器またはロック振動器で多様な触覚的信号を生成したり、または、[4]ターミナルまたは特定の部位の動きを具現するなどがある。
[図10B]は、本明細書の第2構成による他の例示的データ処理ターミナルのブロック線図である。特に、前記ターミナルは、単一のメインシステム10と単一のロックシステム60を含み、前記メインシステム10は、[図10A]のメインシステムと同一である反面、ロックシステム60は1以上のロックCPUユニット70、1以上のロック出力ユニット90などを含み、オプションでロックメモリユニット80などのその他のロックユニットを含んでもよい。
ただし、前記ロック出力ユニット90は典型的にオプションユニットであり、その理由は、追加の映像ユニット、追加のスピーカー、追加の振動器などをターミナルに装着することでターミナルの体積はもちろん重さも増加することがあり、その結果、ターミナルの製造単価も増加することがあるためだ。したがって、ターミナルは、主映像ユニット、メインスピーカー、メイン振動器またはメインアクチュエータなどをロック出力ユニット90として活用することができる。したがって、メイン出力ユニット50とは別個に追加のロック出力ユニット90を含む重複構成であるか否かは、関連分野の通常の知識を有する当業者の選択に関するものと言える。
または、ユーザは、ロック出力ユニット90を脱着機器に装着することができ、したがって、ユーザは、前記脱着機器で[1]イメージを見たり、[2]音や音楽を聞いたり、[3]振動を感じることができる。ロック出力ユニット90が既存のウェラブル機器に装着される場合、ターミナルは前記機器の適合したユニットをロック出力ユニットとして用いることもできる。
ターミナルは、追加の出力ユニットをターミナルの内部に装着し、これをロック出力ユニットとして用いることができる。一例として、ターミナルは、追加の映像ユニット、追加のスピーカー、追加の振動器または追加のアクチュエータを内部に装着した後、これをロック出力ユニットとして使用することができる。この場合、ターミナルは、ロック出力ユニットがメインシステム(一例として、メインメモリユニット、メイン出力ユニットなど)に接近するようにするのかどうか決定することができる。このような観点から見れば、上述の多様な通知ユニットもロック出力ユニットと見なすことができたり、または、ロック出力ユニットとして呼び出されることがある。
一般的にメインCPUユニット30がメイン出力ユニットを駆動するように、ロックCPUユニット70もロック出力ユニット90を駆動することができる。ターミナルが別個のロック出力ユニットを含まない代わりに、メイン出力ユニットの特定の部位をロック出力部位として使用すれば、ロック出力部位はロックCPUユニット70、メインCPUユニット30や二つのCPUユニット全てによって駆動されてもよい。この時、ターミナルは、映像ユニットに表示するデータをロックシステム60からメインシステム10のロック出力部位にも伝達できるものの、前記データがメインシステム10の如何なるユニットにも悪影響を及ぼしたり、メインシステム10の如何なるユニットも汚染されないようにすることができる。
前記第2構成のロック出力ユニット及びメイン出力ユニットの構成上または作業実行関連のその他の詳細な内容は(詳細な文脈に従って自明になる修正、付加、省略などを勘案した場合)第1構成のターミナルのロック出力ユニットとメイン出力ユニットのその他の構成上または作業実行関連の内容と同一または類似したり、本明細書の他の例示的側面のターミナルの前記の内容と同一または類似し得る。
5−8.第2構成−削除または部分削除
本明細書の前記第2例示的側面の九番目の実施形態の場合、ターミナルはロックモードにて多様なロック作業を実行して得た結果物を多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行して削除することができる。ターミナルは、メインCPUユニット30が削除(または、部分削除)作業の実行を専門担当するようにしたり、ロックCPUユニット70が削除や部分削除作業の実行を専門担当するようにしたり、または、二つのCPUユニット30、70が同時にまたは順番に削除(または、部分削除)作業を実行するようにできる。ロックシステム60がロックメモリユニットを含まない場合、ターミナルはロックシステム60に制限された機能だけ付与することができ、前記機能の例としては、テキストやイメージの表示、動画や可聴音の再生、ウェブ検索などがある。前記ロックシステム60は、どんな結果物も自らに格納できないので、ターミナルは別途の削除作業または部分削除作業を実行する必要はないが、ターミナルはロックシステム60に残留し得るデータを除去するために削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ロックシステム60がロックメモリユニット80を含む場合、メインシステム10またはロックシステム60は、前記削除(または、部分削除)作業を実行する必要性が台頭する。なぜならば、上述の「結果物」の一部は、窮極的にロックメモリユニット80、ロックシステム60の他のユニット、ロックシステム60の他のメモリセクタに残留し得るためだ。また、このような結果物が除去された後にも、データ残留現象による問題が残る。したがって、前記多様な結果物がターミナルのメインシステム10に悪影響を及ぼす恐れがある危険が存在する限り、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行することができる。前記削除(または、部分削除)作業のその他の詳細な内容は、第1構成の前記の内容と同一または類似したり、または、本明細書の他の例示的側面の削除(または、部分削除)の前記の内容とも同一または類似するので、これ以上の説明は省略する。
前記の部分削除作業を実行すれば、メイン(または、ロック)システム10、60は、格納予定結果物を[1]ロックメモリユニット80にのみ格納したり、[2]メインメモリユニット40にのみ格納したり、または、[3]二つのメモリユニット40、80全てに格納する間、削除予定結果物を削除することができる。ユーザは、格納予定結果物を手動で選択した後、永久的に、臨時に、または、条件付きで格納することができる。または、上述のように、ターミナルは、適応的にどんな結果物を格納して削除するのか決定することができる。
ターミナルが格納予定結果物をロックメモリユニット80に格納する場合、ターミナルはロックシステム60またはユーザが前記結果物をメインメモリユニット40に格納できないように防止することができる。しかし、ターミナルは、メインCPUユニット30がロックメモリユニット80のデータを回収したり、回収したデータをメインメモリユニット40に格納するようにできる。また、ロックシステム60が前記結果物をメインメモリユニット40に格納する場合、ロックシステム60はターミナルまたはユーザの許可を受けるようにすることができる。
上述のように、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業を実行してロックモードにてロック作業を実行して得た結果物から潜在的悪性ウイルスを除去することができる。また、ロックシステム60が結果物から危険を認知しなくても、[1]ユーザがどんなウェブサイトを訪問したのか、[2]ロックモードにてどんなロック作業を実行したのか、または、[3]ロックモードにてロック作業を実行してどんな結果を得たのか、などを公開することを望まない場合、ユーザは削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、ユーザはセキュリティ強化及び完全性の向上のため、また、ターミナルの駆動に対する個人情報のセキュリティのために削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
本明細書の前記第2例示的側面の十番目の実施形態の場合、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業の現況を提供することができ、ユーザの命令またはフィードバックを受けることもできる。このために、ターミナルは、削除(または、部分削除)作業に関連した多様なステップを観察し、前記ステップに対してユーザと疎通することができる。
前記十番目の実施形態の一番目の詳細な形態のターミナルは、ユーザに削除(または、部分削除)作業の実行を知らせ、一例として、ユーザに[1]いつ削除(または、部分削除)作業を開始するのか、[2]いつ削除(または、部分削除)作業が完了するのか、または、[3]削除(または、部分削除)作業を実行した成果などを知らせることができる。このような情報に基づいて、ユーザは、制限的モードにて多様なロック作業を実行して得たデータまたは結果物の全部や特定の部分が削除されたのかどうか確認することができる。上述のように、ターミナルは、ユーザが格納予定結果物、削除予定結果物などを手動でマークすることができる。
前記七番目の実施形態の二番目の詳細な形態の場合、ターミナルは悪性ウイルスの浸透を監視し、前記結果物からこれを感知する。一例として、疑わしいデータやファイルを発見した場合、ターミナルは自動的に削除(または、部分削除)作業を実行し、オプションでユーザに警告信号を送ることができる。このような構成は、上述のリアルタイムの削除(または、部分削除)作業と同一であると見なすことができる。
リアルタイムの削除は、作業の連続性に妨害になり、したがって、ユーザがロックモードにてロック作業を実行するのに不便を招くようになる。しかし、リアルタイムの削除(または、部分削除)作業は、ユーザに、特定のロック作業の実行により疑わしいデータやファイルがロックシステム60に浸透し、前記作業(または、ユーザが訪問中のウェブサイト)を中止したり、そうでなければ、問題点を解決しなければならないことを知らせることができる。
または、ターミナルが疑わしいデータやファイルを感知した場合、ターミナルはユーザの反応を待つこともできる。前記ターミナルは、ひとまずユーザの同意を受信した後、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。もし、ユーザが削除(または、部分削除)に同意しない場合、ターミナルはロックモードにおける作業を再び開始し、その後に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、前記構成は、上述の暫定的または事後的な削除(または、部分削除)作業と見なすことができる。
前記暫定的または事後的な削除(または、部分削除)作業は、作業の連続性に妨害にならず、ユーザがロックモードにてロック作業を継続するのに容易であるという長所がある。しかし、疑わしいデータやファイルがロックメモリユニット80またはロックシステム60の他のユニットを汚染させ始めて悪化させることにより、メインシステム10または、ターミナル自体が危険にさらされることがある。したがって、ターミナルは、暫定的または事後的な削除作業をリアルタイムの削除作業と併行することにより、暫定的または事後的な削除作業に伴う危険を軽減させることができる。
前記七番目の実施形態の三番目の詳細な形態の場合、ターミナルは、前記結果物を監視し、メインシステム10やここに格納されているデータの秘密保持に深刻な違反を感知すれば、ロックメモリユニット80またはロックシステム60全体に対する書式設定作業または初期化作業を実行することができる。ターミナルは、多様な方法で書式設定または初期化作業を実行することができる。
一例として、前記深刻な違反を感知すれば、ターミナルは、自動的にロックメモリユニット80またはロックシステム60全体に対する書式設定または初期化作業を開始することができ、この時、ユーザに警告信号を送ったりまたは送らないことがある。前記構成は、リアルタイムの削除(または、部分削除)作業と類似の、リアルタイム初期化であると見なすことができる。
また、他の例の場合、前記深刻な違反を感知すれば、ターミナルは、ユーザに警告信号及び書式設定や初期化を推奨する信号を送った後にユーザの反応を待つことができる。ユーザがこれに同意すれば、ターミナルはロックメモリユニット80またはロックシステム60の他のユニットに対して書式設定や初期化作業を実行することができる。しかし、ユーザが書式設定や初期化に同意しなければ、ターミナルはロックモードにて作業を再び開始し、その後に書式設定作業や初期化作業を実行する。このような観点から見れば、前記構成は暫定的または事後的な初期化であると見なすことができる。
前記第2構成の削除(または、部分削除)のその他の作業実行に関連した特性は(詳細な文脈に従って自明なこともある修正、付加、省略などを勘案した場合)第1構成による削除(または、部分削除)の作業実行関連の特性と同一または類似したり、本明細書の他の例示的側面の削除(または、部分削除)の相応する特性と同一または類似し得る。
5−9.第2構成−変形及び改良
前記第2構成の多様なターミナルは、上述とは相違した配置または順序により駆動するように構成することができる。このような第2構成のターミナルの変形または修正は、前記第1構成のターミナルの変形または修正と同一または類似するので、これ以上の説明は省略する。
上述の第2構成及び第2例示的側面の実施形態と詳細な形態は、単一のロックモードと単一の解除モードを定義する階層で作動する多様なデータ処理ターミナルと主に関連するが、前記実施形態及び詳細な形態は同一であったり、類似したり、または、相違した接近権限が付与された多数のモードを定義する相違した階層で作動する他のターミナルにも同等に適用されてもよい。したがって、上述の多様な実施形態と詳細な形態は、二つのモード、三個のモードまたはそれ以上のモードの間で移動するターミナルにも適用され、そのうちの1以上のモードは、上述の解除モードに該当し得る反面、1以上の他のモードは上述のロックモードに該当し得る。
本明細書の第2例示的側面(すなわち、上述の第2構成)の多様な実施形態または詳細な形態で例示したターミナルの構成上または作業実行上の変形または修正は、本明細書の他の例示的側面の相違した実施形態や詳細な形態と互換されてもよい。したがって、第2例示的側面の特定の実施形態または詳細な形態の特定の特性は、相違した例示的側面の他の実施形態や詳細な形態にも適用されてもよい。
また、前記第2例示的側面の多様なターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性、この変形や修正もやはり、後述の適用、含む、代替または結合が互いに相反しない限り、[1]本明細書の相違した側面、実施形態または詳細な形態の相応する特性に適用されたり、[2]前記相応する特性に含まれたり、[3]前記相応する特性を代替したり、[4]前記相応する特性によって代替されたり、または、[5]前記相応する特性と結合されてもよい。
6.第3構成−内蔵型ロックシステム
本明細書の第3構成に該当する本明細書の第3例示的側面のターミナルは(1以上のロック要素を含む)1以上のロックシステム、(1以上のメインユニットを含む)1以上のメインシステムを含んでもよい。上述のセクション4及び5と同様に、第3構成によるメインシステムは解除モードで駆動し、1以上の[1]メインCPUユニット、[2]メイン入力ユニット、[3]メイン出力ユニット、及び、[4]メインメモリユニットを含み、オプションでその他のメインユニットを含んでもよい。一方、第3構成のロックシステムはロックモードで駆動し、1以上の[1]ロックCPUユニット、及び、[2]ロックメモリユニットを含み、オプションでロックビューア、ロック入力ユニット、ロック出力ユニットなどのロックユニットを含んでもよい。
しかし、前記セクション4及び5のロックシステムとは異なり、第3構成によるロックシステムはメインシステムから完全に隔離されないこともある。むしろ、ロックシステムは、物理的にメインシステムと結合したりメインシステムと統合したりすることにより、メインシステムの特定のユニットがこれに相応するロックシステムのユニットと統合されたユニットの形態で製作されてもよい。これにより、第3構成のターミナルの統合ユニット(または、単一ユニット)は、1以上のメインユニットとロックユニット全体や特定の部分を含むユニットと見なすことができ、前記メインユニットとロックユニットは互いに近くに配置されてもよい。本明細書において、メインシステムとロックシステムが上述の物理的構成を有する時、これを「内蔵型システム」と通称する。また、一般的にターミナルは、ロックシステムに制限された機能だけ提供するので、前記ロックシステムはメインシステムに「内蔵」されたと表現することにする。
上述のように、特定のメインユニットとこれに対応するロックユニットとの間の物理的結合により、ターミナルは、より簡単な大きさや形(すなわち、小型)を有するように製作することができる。たとえメインシステムの一部の要素とロックシステムが統合されたユニットを構成しても、ターミナルは多様な方法で作業実行上メインシステムとロックシステムを隔離することができ、これにより、セキュリティの強化、完全性の向上及び個人情報の保護を維持することができる。また、前記ターミナルの製造方法も最適化されてもよく、一例として、[1]単一のマイクロチップを二つの部位に区分した後、ある部位はメインCPUユニットとして、他の部位はロックCPUユニットとして使用したり、または、[2]他のチップを二つの部位に区分した後、ある部位はメインメモリユニットとして、他の部位はロックメモリユニットとして使用することができる。
後述では、第3構成による多様なターミナルのロックシステム及びメインシステムを説明するものの、前記第1構成と同一の特性に対する説明は省略する。
6−1.第3構成−メインシステム
本明細書の前記第3例示的側面の一番目の実施形態のターミナルは1以上のメインシステムを含み、それぞれの前記メインシステムは1以上のハードウェア要素及び1以上のソフトウェア要素に該当する1以上のメインユニットを含む。または、前記メインソフトウェア要素は、[1]メインハードウェア要素に内蔵されたり、または、[2]メイン運営体系またはメイン(ソフトウェア)アプリの一部としてコンピュータプログラム形態の別個のコードで製作されてもよい。
[図11]は、内蔵型の構成を有する本明細書の第3例示的側面のデータ処理システムのブロック線図である。特に、[図11]は、前記ターミナルのメインシステムを多数の抽象的な層で描写した場合として、メインシステム10は、1以上のメインCPUユニット30、メイン入力ユニット20、メインメモリユニット40、メイン出力ユニット50、メイン(ソフトウェア)アプリ35、及び、1以上のカーネルなどを含むメイン運営体系34を含み、オプションでその他のメインユニット51を含む。
メイン入力ユニット20は、多様なユーザサブ入力を含むユーザ入力を受信するように構成し、メイン入力ユニット20は前記ターミナルの唯一の入力ユニットに該当し得る。これにより、本第3構成のターミナルのメイン入力ユニット20は、モード移動用入力ユニットの役割も遂行するようにし、メイン入力ユニット20に提供されたユーザ入力からUISWIを取得する役割も担当する。
第3構成によるターミナルはロックシステム60を含み、前記ロックシステム60は、1以上のロックCPUユニット(または、部位)30L、ロックメモリユニット(または、部位)40L、及び、ロック出力ユニット50を含み、[図11]に示さなかったが、オプションでその他のユニットを含んでもよい。また、上述の第2構成のように、第3構成によるロックシステム60はロックCPUユニット30Lを含んでもよく、したがって、ロックモードにて多様なロック作業を実行するのにメインCPUユニット30またはメイン運営体系34を呼び出す必要がない。第3構成のターミナルのメインシステム10の構成上または作業実行上のその他の特性は(詳細な文脈に従って自明になる修正、付加、省略などを勘案した場合)上述の第2構成のメインシステムの相応する特性と同一または類似したり、または、本明細書の他の例示的側面のターミナルのメインシステムの相応する特性と同一または類似し得る。
6−2.第3構成−ロックシステム
[図11]で例示したように、本明細書の前記第3例示的側面の二番目の実施形態の場合、ターミナルは、メインシステム10に内蔵されたロックシステム60を含む。特に、ロックシステム60の相応するユニットは、それぞれメインシステム10の相応するユニットに内蔵されてもよく、したがって、前記ターミナルは、[1]メインCPUユニット30とロックCPU部位30Lが合わさった「統合CPUユニット」、[2]メインメモリユニット40とロックメモリ部位40Lが合わさった「統合メモリユニット」、または、[3]メイン出力ユニット50とロック出力ユニット50Lが合わさった「統合出力ユニット」を含んでもよい。
[図11]の例示のように、メイン入力ユニット20は第3構成によるターミナルの唯一の入力ユニットに該当することができ、したがって、メイン入力ユニット20はユーザ入力からUISWIを取得するモード移動用入力ユニットの役割を遂行することができる。このために、メイン入力ユニット20は、UISWIを取得できる1以上のセンサを含む。このような観点から見れば、[図11]のメイン入力ユニット20は、メイン入力ユニットとモード移動用入力ユニットとが合わさった統合ユニットと見なすことができる。
前記第3構成のロックシステム60の多様なロックユニットは統合ユニットの一部分と見なすことができ、ロックシステム60のそれぞれのユニットは各統合ユニットの関連した部位と見なすこともできる。したがって、第3構成のロックユニットは、「ロックCPU部位30L」や「ロックメモリ部位40L」または「ロック出力部位50L」と指称することができる。
6−2−1.完全内蔵
本明細書の前記第3例示的側面の一番目の実施形態であり一番目の例示的構成では、ロックシステム60全体がメインシステム10に内蔵(または、統合)される。一例として、[図11]のターミナルは、統合CPUユニットが1以上のメインCPUユニット30と1以上のロックCPU部位30Lを含む内蔵型構成の例示である。また、統合メモリユニットは、1以上のメインメモリユニット40と1以上のロックメモリ部位40Lを含み、統合出力ユニットは1以上のメイン出力ユニット50及び1以上のロック出力部位50Lを含む。したがって、各ユニットを統合された、合わさった、または、単一のユニットと見なしても、各統合ユニットの第1部位は解除モードにて作業を実行する反面、各統合ユニットの第2部位はロックモードにて作業を実行する。このような観点から見れば、前記ロックシステム60のロック部位は。メインシステム10に分散する形態で内蔵された場合である。
特に、統合CPUユニットは、2以上の相違した部位、セクタ、または、空間を定義し、この時、第1部位はメインCPUユニット30の機能を担当する反面、第2部位はロックCPU部位30Lの機能を担当する。このような統合CPUユニットは、多様な既存の工程を介して製作されてもよい。
一例として、単一のシリコンウェハを(物理的には違うが)作業実行上2以上の部位に分割するものの、単一のウェハという全体的な構成は維持する。製造会社は、既存の半導体製造技術を用いてウェハの第1部位に電気回路を構成した後、前記第1部位に回路を追加して、アセンブラ、ファームウェア、カーネルなどを構成する。その後、メーカーは第1部位にメイン運営体系と多様なメイン(ソフトウェア)アプリを装着することにより、メインCPUユニット30を製作することができる。
また、製造会社は、類似の既存の半導体製造技術を用いてウェハの第2部位に相違した電気回路を構成し、ここに回路を追加することができる。製造会社は、オプションで前記第2部位にロック運営体系や他のロック(ソフトウェア)アプリを装着することにより、ロックCPU部位30Lを製作することができる。
このように、単一の半導体チップの上に二つの相違した部位を提供することにより、前記統合CPUユニットは単一の物体の物理的形態を維持しつつメインCPUユニット30はもちろん、ロックCPU部位30Lの機能を担当することができる。たとえ単一のウェハに相違した部位を形成しても、前記部位は一般的に直接交信しないこともある。または、ターミナルは、第2部位(一例として、ロックシステムの部位)が第1部位(一例として、メインシステムの部位)を駆動できないようにすることができる。したがって、ターミナルは強化されたセキュリティ、向上した完全性、高まった個人情報の保護を維持することができる。
また、他の例の場合、製造会社は、二つの別個の加工されたウェハを物理的に統合して統合CPUユニットを製造することができる。一例として、製造会社は、二つの独立的、結合されないウェハに既存の半導体製造工程を用いて電気回路を構成する。製造会社は、各ウェハに追加の回路を構成して第1ウェハはメインCPUユニット30で構成するが、第2ウェハはロックCPU部位30Lで構成することができる。その後、製造会社は、機械的または化学的に第1ウェハ及び第2ウェハを結合することができる。一例として、前記ウェハを[1]並んで水平方向に、垂直方向に、または、あるウェハ周辺に他のウェハを配置して結合したり、[2]共通の基底(substrate)の上に配置した後、前記基底に結合して統合ユニットを提供したり、または、[3]接着剤などを用いる既存の方法で互いに結合することができる。
製造会社は、第1ウェハにメイン運営体系またはメイン(ソフトウェア)アプリを装着することにより、1以上のソフトウェア要素をメインCPUユニット30に装着する。また、オプションでロック運営体系または他のアプリを第2ウェハに装着することにより、前記ソフトウェア要素をロックCPU部位30Lに装着することができる。この時、製造会社は、前記ウェハを物理的に結合する前または前記結合後に前記ソフトウェア要素を装着することができる。その結果、統合チップは、メインCPUユニット30及びロックCPU部位30Lの機能を担当することができる。たとえ統合CPUユニットが二つの別個のマイクロチップの組み立てでも、前記ユニットは依然として単一の、統合された物体の外観を有することができる。
特に、ロックCPU部位30Lは、メインCPUユニット30に対する多様な構成を有するように製造することができる。一例として、ロックCPU部位30Lは、メインCPUユニット30に脱着式で結合するように製造することができる。また、ロックCPU部位30LとメインCPUユニット30は、それぞれ別個のハードウェア要素の形態で製作されたり、互いに近くに配置されたり、水平または垂直に互いに一定の距離に配置されたり、または、有無線で電気的に連結されてもよい。
たとえメインCPUユニット30とロックCPU部位30Lは二つの別個のチップや部位で構成された統合CPUユニットの形態で提供されても、ターミナルは、あるユニット(または、部位)を他の部位(または、ユニット)から物理的にまたは作業実行上隔離することにより、向上したセキュリティと完全性及び強化されたデータ保護などを維持する必要がある。このために、ターミナルは、メインCPUユニット30とロックCPU部位30Lとの間に如何なる物理的、光学的、電気的または磁気的連結も提供しないことにより、これらの間の電気的、光学的または磁気的交信や干渉を防止または最小化にすることができる。また、ターミナルは、メインCPUユニット30のメイン運営体系またはメイン(ソフトウェア)アプリなどをロックCPU部位30Lに装着されたロック運営体系またはロック(ソフトウェア)アプリから隔離することができる。
前記統合CPUユニットと同様に、統合メモリユニットも2以上の相違した部位を定義することができ、このうちのある部位はメインメモリユニット40として、他の部位はロックメモリ部位40Lの機能を担当することができる。このような統合メモリユニットは統合CPUユニットで説明したことがある多様な既存の方法を用いて製造することができるので、これに対する詳細な説明は省略する。統合CPUユニットと同様に、ターミナルはメインメモリユニット40をロックメモリ部位40Lから物理的または作業実行上隔離することができ、これにより、上述のように向上した完全性、強化されたセキュリティ、高まった個人情報の保護を維持することができる。前記統合メモリユニットの製造または駆動に対するその他の詳細な内容は、統合CPUユニットの相応する内容と同一または類似するので、これに対するこれ以上の説明は省略する。
6−2−2.部分内蔵
本明細書の前記第3例示的側面の二番目の実施形態、二番目の例示的構成の場合、ロックシステム60の全体部位ではないが、1以上の部位はメインシステム10に統合(または、内蔵)されてもよい。一例として、ロックシステム60は、二つの相違したロックCPU部位(一例として、ロックCPUユニット及びロックCPU部位)を含んでもよい。また、ロックCPUユニットは、メインCPUユニットに内蔵されないことがあり、したがって、メインCPUユニットから物理的に隔離されてもよい。しかし、ロックCPU部位は、メインCPUユニットに内蔵されることにより、メインCPUユニットと共に統合物体を構成することもできる。
言い換えれば、ロックシステム60はメインCPUユニットから物理的に隔離されたロックCPUユニットを含んでもよいものの、前記ロックCPUユニットはメインCPUユニットの内部、上部、下部、側面または近くに配置されないことがある。その結果、ロックCPUユニットはメインCPUユニットから物理的に隔離され、統合物体を構成することもない。しかし、上述のように、ロックCPU部位はメインCPUユニットと統合物体を構成することもできる。
ロックCPUユニットは、物理的または作業実行上ロックCPU部位と連結することができ、ロックシステム60はロックモードにて多様なロック作業を実行する時、同時にまたは順番にロックCPUユニット及びロックCPU部位を連動することができる。したがって、ロックシステム60は前記システム60の多様なハードウェアまたはソフトウェア要素を連動して駆動することができ、ロックシステム60のハードウェアやソフトウェア要素を調整することにより前記要素がメインシステムの特定のメインユニットと協働するようにできる。
ロックCPUユニット及びロックCPU部位と同様に、ロックシステム60はロックメモリユニット及びロックメモリ部位を含んでもよく、前記ロックメモリユニットは、メインメモリユニットから物理的に隔離され、また、メインメモリユニットの内部、上部、下部、側部または近くに配置されないことがある。すなわち、ロックメモリユニットは、メインメモリユニットと物理的に連結されず、また、メインメモリユニットと統合物体を構成することもない。しかし、上述のように、ロックメモリ部位はメインメモリユニットと統合物体を構成することができる。
ロックシステム60は、ロックメモリユニットを物理的または作業実行上ロックメモリ部位と連結することにより、ロックシステム60はロックメモリユニットとロックメモリ部位を同時にまたは順番に連動させることができ、前記連動の例としては、前記ユニットまたは部位からデータの回収や、前記ユニットまたは部位へのデータの格納などがある。したがって、ロックシステム60は、[1]ロックメモリユニットとロックメモリ部位との協力、または、[2]ロックメモリユニット(または、部位)とメインメモリユニット40との間の協力を同期化することができる。
ロックCPU(または、メモリ)ユニットは、[1]ロックCPU(または、メモリ)部位付近に近く配置される必要はないか、または、[2]ターミナル内部に装着される必要はない。一例として、ロックCPU(または、メモリ)ユニットは、脱着機器、携帯用機器またはウェラブル機器の形態で製作されてもよく、前記機器の詳細な例は上述した。
ターミナルは、ロックCPU(または、メモリ)ユニットをメインCPU(または、メモリ)ユニットから物理的または作業実行上隔離することにより、メインCPU(または、メモリ)ユニットに対するロックCPU(または、メモリ)ユニットの接近を完全に防止することができる。しかし、ターミナルの強化されたセキュリティ、向上した完全性及び強化された個人情報の保護を維持する限り、ロックCPU(または、メモリ)ユニットはターミナル(または、ユーザ)の要求事項に応じてメインシステムの一部のメモリセクタ、運営体系の一部の部位、または、一部のアプリを共有することができる。このために、ターミナルは、ロックCPU(または、メモリ)ユニットによるメインCPU(または、メモリ)ユニットの駆動を防止したり、または、ターミナルがユーザを認証する場合に限って、ロックCPU(または、メモリ)ユニットによるメインCPU(または、メモリ)ユニットの駆動を許諾することができる。
ターミナルは重複構成を有するように製作することができる。一例として、ターミナルは、メインCPUユニットに内蔵されたロックCPUユニットを含んだり、メインCPUユニットの外部に配置された追加のCPUユニットを含んでもよい。したがって、メイン(または、ロック)CPUユニットが相当な被害をこうむることになって、正常な機能を遂行できない場合、ターミナルは前記追加のCPUユニットを重複メイン(または、ロック)CPUユニットとして駆動することができる。
このために、ターミナルは、メイン運営体系の全体または部分、カーネルの全体または部分などと同じ必須コンピュータコードを前記追加のCPUユニットに格納することにより、前記追加のCPUユニットをメインCPUユニットまたはロックCPUユニットの複製ユニットとして構成することができる。または、ターミナルは、メインCPUユニットやロックCPUユニットの一部のみを追加のCPUユニットに装着することができる。したがって、メイン(または、ロック)CPUユニットが悪性ウイルスによって汚染される場合、ターミナルは追加のCPUユニットで前記感染したCPUユニットを代替することができる。この時、ターミナルは、感染したユニットに対して初期化作業を実行したりまたは実行しないことがある。
同様に、ターミナルは、メイン(または、ロック)メモリユニットの重複メモリユニットであると同時に、メイン(または、ロック)メモリユニットのバックアップユニットの機能を遂行できるバックアップメモリユニットを含んでもよい。したがって、ターミナルは、前記バックアップメモリユニットをメイン(または、ロック)メモリユニットの複製(すなわち、同一の構成)物で構成することができ、メイン(または、ロック)メモリユニットのデータと同一のデータを格納することができる。または、ターミナルは、必須データのみを前記バックアップメモリユニットに格納することができる。また、前記バックアップメモリユニットは、前記データをリアルタイム(すなわち、データをメインメモリユニットやロックメモリユニットと同時に)格納したり、特定のセッションが終了した後に格納したり、特定の期間ごとに格納することができる。
ターミナルがメインCPUユニットとロックCPUユニットを全て含む場合には、ロックCPUユニットは必然的にメインCPUユニットに副次的なユニットまたは従属したユニットになり得る。一例として、このような場合、メインCPUユニットが駆動中であれば、ロックCPUユニットは駆動を止めることができる。したがって、メインCPUユニットは、ロックCPUユニットをしてロック作業を実行したり、ロック作業を実行して得た結果物をロックメモリユニットに格納するように許諾することができる。一例として、メインCPUユニットは、特定のロック作業を実行するロックCPUユニットが開始すれば、駆動を休むことができる。その後、ロックCPUユニットがロック作業の実行を完了すれば、ロックCPUユニットはメインCPUユニットを呼び出してメインCPUユニットが再び作業の実行を開始するように要請した後、ロックCPUユニットは作業の実行を止めることができる。または、ユーザがロックシステムの駆動を完了することを感知する場合、ターミナルはメインCPUユニットの作業の実行を再び開始し、ロックCPUユニットの駆動を休むことができる。
しかし、ターミナルが映像ユニットに二つの別個の画面を表示し、ユーザは各画面で特定のシステムを駆動できる場合、メインCPUユニットはロックCPUユニットと同時に駆動されてもよい。一例として、ユーザは、主画面でメインシステムを駆動する反面、副画面ではロックシステムを開始することができ、これは、コンピュータの二つの画面で二つのウインドウを駆動する場合と類似する。その後、ユーザは、前記システムを各画面で一つずつ駆動することができ、これは、ユーザがコンピュータを駆動して二つの画面を使用すること類似する。したがって、これに対する詳細な説明は省略する。
6−3.第3構成−ロックユニットvs.メインユニット
本明細書の前記第3例示的側面の三番目の実施形態の場合、前記CPUユニット及びメモリユニットは、統合構成のような「完全内蔵構成」により多様な構成で製作されてもよい。特に、ロックCPU部位30Lは、メインCPUユニットと統合CPUユニットを構成したり、ロックメモリ部位40Lはメインメモリユニット40と統合メモリユニットを構成することができる。反面、「部分内蔵構成」の場合、ロックCPU(または、メモリ)部位は、統合CPU(または、メモリ)部位に内蔵されるが、統合CPU(または、メモリ)ユニットとは物理的または作業実行上隔離された物体として製作することができる。
後述の構成は、多様な完全内蔵構成による統合CPUユニット及び完全内蔵構成による統合メモリユニットの例示である。また、上述の多様な構成は、部分内蔵構成によるCPUユニット及びメモリユニットにも適用されてもよい。
ターミナルは、メインCPUユニット30及びロックCPU部位30Lを含む単一のチップを含んでもよく、この時、前記チップは統合CPUチップの形態で製作されてもよい。ロックCPU部位30Lは、第1及び第2構成のメインCPUユニットより少ない数の作業を実行することができる。または、ロックCPU部位30Lは、第1及び第2構成のメインCPUユニットと同一または類似の数の作業を実行することができ、この時、ロックCPU部位30Lは、[1]メインシステムの多様なハードウェアまたはソフトウェア要素に対して、第1または第2構成のメインCPUユニットと同一または類似の接近権限を有したり、または、[2]メインCPUユニットより狭い接近権限を有することにより、メインCPUユニットよりさらに少ない数のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することができる。または、ターミナルは、メインCPUユニット30は実行できない特定のロック作業をロックCPU部位30Lが実行するようにすることができ、これにより、前記特定の作業はロックモードのみで実行されるようにできる。
ターミナルは、ロックCPU部位30Lがウェブサイトから結果物をダウンロードすることができ、外部ソースを用いて多様な作業を実行するようにできる。しかし、ターミナルは、ロックCPU部位30Lが[1]ロックシステム60に残留したり、または、格納された結果物をメインメモリユニット40やメインシステム10の他のユニットに格納できないようにしたり、[2]前記格納物のうち疑わしい結果物のみをメインシステム10に格納できないようにしたり、または、[3]特定の結果物のみをメインシステム10に格納できないようにすることができる。
ロックCPU部位30LとメインCPUユニット30は、多様に配置されてもよい。一例として、ロックCPU部位30Lは、メインCPUユニット30の特定の部分を共有して駆動することができ、前記共有部分の例としては、メインシステム10の[1]メイン運営体系全体及び全てのメイン(ソフトウェア)アプリ、[2]メイン運営体系全体及びメイン(ソフトウェア)アプリの一部、[3]メイン運営体系の一部及び全てのメイン(ソフトウェア)アプリ、または、[4]メイン運営体系の一部及びメイン(ソフトウェア)アプリの一部などであってもよい。または、メイン運営体系やメイン(ソフトウェア)アプリは、前記共有部分から除外されてもよい。
または、メインCPUユニット30は、ロックCPU部位30Lの特定の部分を共有することができ、前記共有部分の例としては、[1]メイン運営体系の全体とロックシステム60の全てのロック(ソフトウェア)アプリ、[2]メイン運営体系の全体とロックシステム60の(ソフトウェア)アプリの一部、[3]メイン運営体系の一部とロックシステム60の(ソフトウェア)アプリの全体、または、[4]メイン運営体系の一部及びロックシステム60の(ソフトウェア)アプリの一部などであってもよい。または、メイン運営体系やロック(ソフトウェア)アプリは、前記共有部分から除外されてもよい。前記共有部分の範囲、深さなどにより、ターミナルはユーザ認証手続きやその他の認証手続きを備えることができる。これを介してターミナルまたはメインシステムは、セキュリティや完全性を向上させる一方、格納された個人データの保護を維持することができる。
ロックCPU部位30L及びメインCPUユニット30がメインシステム10のメイン運営体系の少なくとも一部を実行したり、1以上のメインアプリを実行する場合、メインCPUユニット30は(ユーザを認証したり認証しないまま、または、ユーザやターミナルの許諾を得た後、または、前記許諾なしに)ロックCPU部位30Lの1以上の部位を操作または変更できるが、ロックCPU部位30LはメインCPUユニット30の如何なる部位も操作または変更できないようにすることができる。状況によって違うが、ターミナルは、ロックCPU部位30Lがメインシステム10の全てのアプリまたは一部のアプリを駆動するようにしたり、または、メインCPUユニット30がロックシステム60の全てのアプリまたは一部のアプリを駆動するようにできる。
ターミナルは、ユーザがメインCPUユニット30でロックCPU部位30Lをオーバーライド(override)したり、変形または操作したりできるのかどうか、または、前記オーバーライド、変形または操作の程度を制御できるセッティングを調節するようにできる。ターミナルの製造会社または配布会社は、ユーザがターミナル購入後に前記制御を変更できるのかに対するセッティングを操作することができる。
または、ターミナルは、ユーザが自身が所望する数のモードを定義する階層を構築するようにできる。また、ターミナルは、ユーザが特定階層のそれぞれのモードに手動で適切な接近権限を付与するようにしたり、または、ユーザがモードを移動できる前記階層の経路を選択するようにできる。これに基づいてターミナルは、メインCPUユニット30がロックCPU部位30Lをオーバーライド、修正またはその他操作するようにするのか否か、または、前記操作に対する範囲と程度を決定するようにできる。
メインCPUユニット30とロックCPU部位30Lは、単一のチップに装着されてもよいが、ターミナルはメインCPUユニット30及びロックCPU部位30Lを前記チップの相違した部位に配置することにより、これらを物理的に隔離することができる。反面、メインCPUユニット30とロックCPUユニット30Lは、前記チップの1以上の共通面積を(物理的隔離なしに)共有したり、または、メイン運営体系やメイン(ソフトウェア)アプリの1以上のコンピュータコードを(作業実行上隔離なしに)共有することができる。ターミナル(または、ユーザ)は、メインCPUユニット30とロックCPU部位30Lに変更が可能な面積を割り当てることにより、メイン運営体系やターミナルの命令に従って、半導体チップの特定のセクタはメインCPUユニット30またはロックCPU部位30Lの機能を担当するようにできる。
本三番目の実施形態の多様なロックシステムは、ロックCPUユニットの1以上の部位(すなわち、ロックCPU部位)をメインシステムのメインCPUユニットに内蔵するという点で、本明細書の他のロックシステムとは区分され得る。ロックCPU部位及びメインCPUユニットが単一の統合チップに装着されるので、ターミナルはメインCPUユニットをロックCPU部位から物理的に隔離させはしない。しかし、ターミナルは、メインCPUユニットをロックCPU部位から作業実行上容易に隔離することができる。一例として、メインCPUユニットのハードウェア要素またはソフトウェア要素をロックCPU部位が駆動できないようにすることにより、ターミナルはセキュリティを強化し、完全性を向上させて、メインシステムに格納された個人データを保護することができる。したがって、ターミナルがロックCPU部位をして1以上のメインハードウェア要素またはメインソフトウェア要素を駆動するようにする場合、ロックCPU部位がミスでメインシステムを汚染させたり害を及ぼさないように注意する必要がある。
ロックCPU部位やメインCPUユニットのように、ターミナルは、ロックメモリ部位をメインメモリユニットに内蔵させることができる。ターミナルは、メインメモリユニットとロックメモリ部位に専用メモリセクタを割り当てることにより、メインメモリユニットとロックメモリ部位との間の共用メモリセクタが存在しないようにすることができる。または、ターミナルは、メインメモリユニットとロックメモリ部位のうちの一つにメインメモリユニットが駆動できるメモリセクタを割り当てるものの、前記メインメモリユニットとロックメモリ部位のうち残りにメモリセクタの残りを(互いに重ならないように)割り当てることができる。
上述のように、ターミナルは、ロックメモリ部位がミスでウイルスを格納したり残留させたり、または、悪性ファイルをメインメモリユニットに残留させないように防止することができる。また、このような問題は、上の文章の最後の構成の場合に重要になる。したがって、一例として、ターミナルはロックモードにてロックシステムが使用した重なる(または、共用の)メモリセクタをメインシステムが駆動し始める時、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、他の例の場合、ターミナルは、特定の期間ごとに、または、各セッションが終る時ごとに、前記共用メモリセクタに対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ターミナルが前記メモリユニットから相違した大きさの多様なデータを回収したり格納したりすれば、ターミナルはメインメモリユニットやロックメモリ部位に多様なメモリセクタを割り当てて、ターミナルまたはユーザが指定する通り、前記メモリセクタがメインメモリユニットまたはロックメモリ部位の機能を担当するようにできる。前記ロックメモリユニット及びメインメモリユニットは、[1]全てのメモリセクタ(または、空間)を共有したり、[2]一部のメモリセクタ(または、空間)のみを共有したり、または、[3]如何なるメモリセクタも共有しないことがある。前記メインメモリユニットとロックメモリユニットが特定のメモリセクタを共有する場合、メインメモリユニットはロックメモリ部位の1以上の部分からデータを回収したり(ユーザ認証作業を実行したり、または、実行しないまま)前記部分にデータを格納することができる。しかし、前記ロックメモリ部位はメインメモリユニットからデータの回収ができなかったり、または、如何なるデータもメインメモリユニットに格納できないこともある。状況によってターミナルは、ロックメモリ部位が結果物の全部や一部をメインメモリユニットに格納するようにできる。
ロックメモリ部位は、脱着機器の形態で製作されてもよい。この場合、ロックメモリ部位はターミナルの特定の部分と脱着式で結合することができ、前記部分はメインメモリユニットの隣、付近またはメインメモリユニットとは離れた部分であってもよい。しかし、ターミナルが脱着機器で提供されたロックメモリ部位から前記結果物を容易に回収したり、または、これをロックメモリ部位に格納できる限り、前記部位の正確な位置は重要ではない。これとは異なり、ロックメモリユニットとメインメモリユニットは単一の物体として製作されてもよい。前記物体は、1以上のメモリセクタをメインメモリユニットとして、1以上の他のメモリセクタをロックメモリ部位として用いることができる。または、前記物体は多数のメモリセクタを含み、前記セクタは物理的または作業実行上メインメモリユニットとロックメモリ部位に区分されてもよい。または、前記メモリユニットは個別的に製作され、その後、上述のように単一の物体に結合されてもよい。
一般的に、ターミナルは、主映像ユニットやメインスピーカーを用いて解除モード及びロックモードで視覚的または聴覚的信号を発生することができる。または、ターミナルは、前記ロックCPUユニットのように、メイン出力(または、入力)ユニットと単一の物体で製作され得る別個のロック出力(または、入力)ユニットを含んでもよい。または、ターミナルは、その上部やその周囲の適合した位置に配置される別個のロック出力(または、入力)ユニットを含んでもよい。ロック出力(または、入力)ユニットまたはメイン出力(または、入力)ユニットは同一または類似の種類であってもよい。前記ロックCPU部位またはロック出力(または、入力)部位のその他の構成上の詳細な内容は、第1及び第2構成のロック出力(または、入力)ユニットの前記の内容と類似または同一であるため、これ以上の説明は省略する。
6−4.第3構成−作業及び実行順序
本明細書の前記第3例示的側面の四番目の実施形態の場合、ターミナルは多様な方法で駆動され、向上したセキュリティと完全性はもちろん、ユーザの個人データを保護することができる。映像ユニットが消えているオフ状態においてターミナルが第1ユーザ入力を受信すれば、ターミナルはUIACTまたはUITHENのうちの1以上とUISWIに基づいてロックモードから解除モードに移動するのかどうか決定する。ターミナルは、[1]ロックモードにて映像ユニットを点けたり、[2]ユーザが認証作業に失敗すればオフ状態に留まったり、または、[3]第1ユーザ入力またはこれに含まれた(ユーザ)サブ入力が予め格納された値と相違する場合、オフ状態に留まる。
第1ユーザ入力に対応してターミナルがロックモードにて映像ユニットを点ければ、ターミナルは前記多様な基準に基づいて現在のロックモードに留まるのか、または、解除モードに移動するのか決定することができる。その結果、ターミナルは、[1]ロックモードに留まったり、[2]相違したロックモードに移動したり、または、[3]解除モードに移動してメインシステムを着手することができる。もし、UISWI、UIACTまたはUITHENが予め格納された値と一致しなければ、ターミナルは、[1]現在モードに留まったり、[2]ユーザに(新規サブ入力を含む)新規ユーザ入力を提供するように要請したり、または、[3]映像ユニットを消すことができる。
第1ユーザ入力の受信に対応して映像ユニットが点いて、ターミナルが解除モードにて駆動すれば、ターミナルは、[1]UISWIが現在モードに相応する場合、現在の解除モードに留まったり、[2]UISWIが現在モードに相応しない場合、現在モードに留まったりまたは新規解除モードに移動したり、[3]UISWIがロックモードに相応する場合、ロックモードに移動したり、[4]UISWIが予め設定したUISWIに相応しない場合には、ロックモードに移動したり、または、[5]第1ユーザ入力や(ユーザ)サブ入力が予め格納した値に相応しない場合、映像ユニットを消して非活性状態に移動することができる。
上述のように、ターミナルは、多様な移動時点にモード移動作業を実行することができる。一例として、ターミナルは、[1]第1または第2ユーザ入力の受信と同時または受信後、[2]ユーザが能動的に提供するUISWIの取得と同時または取得後、[3]ターミナルが現在ユーザが認証に成功したことを確認と同時またはその後、または、[4]ユーザが新規モードに移動できる接近権限を保有することを確認と同時またはその後、新規モードに移動することができる。前記モード移動時点は、上述のセクション1−21で詳細に説明したことがある。
前記第3構成によるターミナルの多様な作業のその他の特性は、第1構成または第2構成のターミナルの相応する特性と同一または類似したり、本明細書の他の例示的側面のターミナルの相応する特徴と同一または類似し、したがって、これに対するこれ以上の説明は省略する。
6−5.第3構成−削除、部分削除及び格納
本明細書の前記第3例示的側面の五番目の実施形態の場合、ターミナルは、上述の削除(または、部分削除)作業を多様な削除時点に実行することにより、メインシステムの向上したセキュリティと完全性及びユーザの個人情報の保護を維持することができる。ターミナルが部分削除作業を実行する時、ターミナル(または、ユーザ)は、削除予定結果物または格納予定結果物を選択することができる。上述の格納予定結果物は、ロック(または、メイン)メモリユニットやその他の他のメモリセクタに多様な上述の基準に従って永久的、臨時に、または、条件付きで格納されてもよい。
ターミナルは、メインCPUユニットやロックCPU部位のうちの1以上のユニットで削除作業を実行できるものの、実行の主体が前記ユニットでも前記部位でも重要でないこともある。しかし、この構成の例外は、ロックCPU部位(または、メインCPUユニット)が損傷を受け、これにより、ターミナルがメインCPUユニット(または、ロックCPU部位)を用いて削除作業を実行する場合である。ターミナルはロックメモリユニットに格納されたり、または、残留したりする結果物に対してもメインCPUユニットやロックCPU部位を駆動して削除作業を実行することができる。
ターミナルは、メインCPUユニットやロックCPU部位のうちの1以上のユニットで部分削除作業を実行できるものの、この時、実行の主体が前記ユニットでも前記部位でも重要ではないこともある。ターミナルはロックメモリユニットに格納されたり残留したりする結果物に対してもメインCPUユニットまたはロックCPU部位などを用いて部分削除作業を実行することができる。
ターミナルは、適応的に部分削除作業を実行することができる。一例として、ターミナルは、多様な基準で格納予定結果物を選択することができ、前記基準の例としては、[1]ユーザがロックモードにてターミナルを駆動してきた期間、[2]ユーザがロックモードにて接続したウェブサイトの数、[3]ユーザがロックモードにてロック作業の実行を介して得た結果物の容量または大きさ、[4]ユーザが設定した選好度と一致すると同時にユーザが生成したコンテンツの数または容量、または、[5]ユーザがロックモードにて処理した個人または金融データの数または容量などがある。その後、ターミナルは、格納予定結果物を特定のメモリユニットやセクタに格納することができる。
上述のように、ターミナルは、関係のないまたは無意味なヌルデータを削除予定結果物の少なくとも一部分に上書きしたり、前記結果物をメモリユニットに格納する前に暗号化して前記削除(または、部分削除)作業を実行することができる。ターミナルは特定の数ほど削除(または、部分削除)作業を実行することができ、前記数の例としては、単一の上書きや単一の暗号化、二回の上書きや二回の暗号化、三回の上書きや三回の暗号化などがある。したがって、ターミナルは、状況に応じて上書きまたは暗号化の程度を調節することができる。
ユーザは、ロックメモリユニットまたはロックシステム全体に格納されたり残留したりする結果物に対する痕跡を除去することを所望することができ、特に、ユーザが怪しいウェブサイトから悪性コードをダウンロードしたり、または、不名誉なウェブサイトにアクセスした場合などがその例である。この場合、ユーザは、二回またはそれ以上の上書きや暗号化を介して削除(または、部分削除)作業を実行するようにターミナルを制御することができる。これとは異なり、ユーザが最も広い接近権限が付与された解除モードに移動する場合も前記例に属し得る。ユーザは、自身がロックモードで[1]如何なる作業を実行しようが、[2]如何なるウェブサイトにアクセスしようが、または、[3]如何なる情報を検索しようが、ロックメモリユニットや如何なるメモリセクタにも残留データを残さないまま、ロックシステムに残留する全ての結果物を削除することを所望することができる。
このような必要性と状況に対応して、ターミナルは、ユーザが前記上書きまたは暗号化の程度を選択するようにできる。一例として、ユーザは、削除予定結果物に対する上書きまたは暗号化作業の実行を決定することができる。その後、ターミナルは、上述の削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
他の例の場合、ターミナル(または、ユーザ)は、特定階層が定義した多数のモードそれぞれに優先順位に該当する点数を割り当てるようにし、一例として、最小の接近権限を付与したモードは1点、その次に狭い接近権限を付与したモードは1.5点などとし、二番目に広い接近権限を付与したモードは11点、最も広い接近権限を付与したモードは12点の点数を割り当てることができる。その後、ターミナルは、現在モードに付与された点数と新規モードに付与された点数との差に基づいて前記上書き、または、暗号化の回数を決定することができる。
一例として、ユーザが1点が付与されたモードから12点が付与されたモードに移動する時、点数差は11点であるため、ターミナルは前記上書き、または、暗号化を少なくとも二回実行することができる。しかし、ユーザが7点が付与されたモードから8点が付与されたモードに移動する場合、点数差は1点に過ぎないので、ターミナルは最も簡単な単一の上書きや単一の暗号化作業のみを実行することができる。または、ユーザが10点が付与されたモードから2点が付与されたモードに移動すれば、ターミナルは、上書きや暗号化を実行しないことがある。しかし、現在モードがロックモードの場合、ターミナルは、上書き、または、暗号化のための限界点を、一例として、7点に設定することもできる。その後、ユーザが現在モードからさらに広い接近権限が与えられた新規モードに移動するが、現在モードと新規モードの点数差が7点より少ない場合、ターミナルは、上書き、または、暗号化作業を実行しないことがある。
他の例の場合、ターミナル(または、ユーザ)は、相違した基準に従って各モードに点数を付与することができ、前記基準の例としては、ユーザが特定のロックモードにてターミナルを駆動した期間、ユーザがロックモードにて接近したウェブサイトの数、ユーザがロックモードにてロック作業を実行して得た結果物の大きさまたは容量、ユーザが接近したコンテンツのうち不快な、不法または猥褻的コンテンツの数または容量、または、ロックモードにてユーザが使用した個人的または金融データの数または容量などがある。その後、ターミナルは、前記数に基づいて特定の回数の削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
このように、前記詳細な形態のターミナルは、ユーザの多様な需要を考慮して削除(または、部分削除)作業を実行することができる。このような構成によって、ユーザは自身の必要性に相応しい上書き、または、暗号化作業の程度や種類に対して直接決定しなければならない課題から解放され得る。
上述の詳細な形態は、メインシステムのメインメモリユニットまたは他のメインユニットに格納されたり残留したりするデータに対する削除(または、部分削除)作業にも適用されてもよい。一例として、ロックシステムがメインCPUユニットやメインメモリユニットを駆動してロック作業を実行する場合、ターミナルは、ロックメモリユニットに格納されたり、または、残留したりする結果に対する削除(または、部分削除)作業をさらに多くの回数で繰り返して実行することができる。したがって、ターミナルが解除モードにて前記結果物に対する処理を完了した場合、ターミナルはロックシステムにて前記結果物を削除する時に比べて、メインシステムにてロックシステムに関連したデータをさらに厳格に削除することができる。
また、上述の詳細な形態は、ターミナルが特定の結果物をメインメモリユニットに格納したが、前記結果物がロックシステムに格納されたり残留したりする場合にも適用され、特に、ロックモードにてロック作業を実行することにより前記結果物を得た場合にも適用される。このような場合、悪性コンピュータコードがメインシステムに合法的に侵入する可能性が高くなり得る。したがって、ターミナルが解除モードにて結果物に対する処理を完了した場合、ターミナルはロックシステムの結果物を削除する時よりメインシステムのロックシステム関連のデータをさらに徹底して削除することもできる。
第3構成のターミナルは、メインメモリユニットに内蔵されたロックメモリの部位を含み、ロックメモリ部位はメインメモリユニットとの物理的接触を維持することができる。しかし、前記ターミナルは、ロックメモリ部位とメインメモリユニットとの間の作業実行上の隔離を依然として維持することにより、向上した完全性、強化されたセキュリティ、ターミナルのメインシステムに格納された個人データの保護を維持することができる。
前記第3構成による多様なターミナルのロック(または、メイン)システムの削除作業、部分削除作業または格納作業のその他の構成上または作業実行上の特性は、第1または第2構成の多様なターミナルのロック(または、メイン)システムの前記作業の特性と同一または類似することがあり、または、本明細書の他の例示的側面のターミナルのロック(または、メイン)システムの前記特性と同一または類似し得る。したがって、これに対するこれ以上の説明は省略する。
6−6.第3構成−変形及び改良
本第3構成のターミナルは、上述とは相違した配置または順序に従って構成されて駆動することができる。前記第3構成のターミナルの変形または改良は、第1または第2構成のターミナルの変形または改良と同一または類似することがあり、または、本明細書の他の例示的側面の多様なターミナルの変形または改良と同一または類似し得る。
たとえ前記第3例示的側面の前記実施形態や詳細な形態は、単一のロックモードと単一の解除モードとの間で作動する多様なデータ処理ターミナルと主に関連するが、前記実施形態及び詳細な形態は、同一、類似または相違した接近権限が付与された多数のモードの間で作動する他のターミナルにも同等に適用されてもよい。したがって、前記多様な実施形態と詳細な形態は、二つのモードまたは3以上のモードにて移動するターミナルにも適用され、そのうちの1以上のモードは前記ロックモードに該当し得る反面、1以上の他のモードは前記解除モードに該当し得る。
本明細書の第3例示的側面(すなわち、上述の第3構成)の多様な実施形態または詳細な形態で例示したターミナルの構成上または作業実行上の変形または修正は、本明細書の他の例示的側面の相違した実施形態や詳細な形態と互換されてもよい。したがって、第3例示的側面の特定の実施形態または詳細な形態の特定の特性は、同一の例示的側面または相違した例示的側面の他の実施形態や詳細な形態にも適用されてもよい。
また、上述の第3例示的側面の多様なターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性及びこの変形または修正はやはり、後述の適用、含む、代替または結合が互いに相反しない限り、[1]本明細書の相違した側面、実施形態や詳細な形態の相応する特性に適用されたり、[2]前記相応する特性に含まれたり、[3]前記相応する特性を代替したり、[4]前記相応する特性によって代替されたり、または、[5]前記相応する特性と結合することができる。
7.第4構成−ハイブリッドロックシステム
本明細書の第4例示的側面の多様なデータ処理ターミナルは、1以上のメインシステムと1以上のロックシステムを含んでもよい。メインシステムは、第1、第2または第3構成の多様なターミナルと同一または類似し、一例として、ターミナルは、解除モードにてメインシステムを着手し、ロックモードのような制限的モードでは(ロックシステムなどと同じ)他のシステムを着手する。
第4構成のロックシステムは、1以上のロックCPUユニット、ロックメモリユニットを含み、オプションで1以上のロック出力ユニットまたはロック入力ユニットを含んでもよい。しかし、ロックシステムは、1以上のロックユニットが物理的または作業実行上メインシステムに内蔵されるように構成される反面、1以上の残りのロックユニットは、メインシステムの相応するユニットから物理的または作業実行上隔離されるように構成され得る。したがって、前記隔離されたユニットを除けば、ロックシステムの残りの部分は、メインシステムに連結されたり、または、統合されたと見なすことができ、したがって、メインシステムと単一のまたは統合されたユニットを構成すると見なすことができる。また、ロックシステムは、1以上の隔離されたロック部位を含むロックユニットと内蔵された部位を全て含む混合的ユニットと見なすことができる。下述の例は、このように混合的構成を有するターミナルの例示的構成及び作業実行順序を説明する。
7−1.第4構成−メインシステム及びロックシステム
前記第4例示的側面の一番目の実施形態の場合、ターミナルは、1以上のメインシステムと1以上のロックシステムを含み、各システムは多数のユニットを含み、各ユニットは上述の多様なハードウェア要素またはソフトウェア要素を1以上含む。ロックシステムの1以上のロック要素の1以上の部位はメインシステムに内蔵される反面、前記ロック要素の1以上の他の部位は物理的にまたは作業実行上メインシステムから物理的にまたは作業実行上隔離される。このような観点から見れば、第4構成の多様なターミナルは、セクション6−2−2で説明した部分内蔵の構成を有するターミナルと類似すると見なすことができる。
[図12]は、本明細書の第4例示的側面(すなわち、第4構成)の混合的構成の例示的データ処理ターミナルのブロック線図である。ターミナルのメインシステム10は、典型的に第3構成(一例として、[図11])のターミナルのメインシステムと類似し、1以上のメインCPUユニット30、メインメモリユニット40、メイン入力ユニット20、メイン出力ユニット50などを含んでもよい。第4構成のメインシステム10のその他の構成上または作業実行上の特性は、第1、第2または第3構成のメインシステムの前記特性と類似または同一であるか、または、本明細書の相違した例示的側面のターミナルのメインシステムの前記特性と類似または同一である。したがって、これに対するこれ以上の説明は省略する。
ロックシステム60は、ロックCPU部位30Lとロックメモリ部位40Lを含み、ロックCPU部位30LはメインCPUユニット30に内蔵されることにより統合CPUユニットを構成できる反面、ロックメモリ部位40Lはメインメモリユニット40に統合されて統合メモリユニットを構成することができる。しかし、第3構成のターミナルとは異なり、ロックシステム60はモード移動用入力ユニット25及び隔離ロックCPU部位30Uを含んでもよく、前記モード移動用入力ユニット25はメイン入力ユニット20から完全に、物理的に隔離されてもよく、隔離ロックCPU部位30UはメインCPUユニット30から完全に、物理的に隔離されてもよい。
したがって、前記ターミナルは多様なユニットを含むと見なすこよができ、前記含まれたユニットの例としては、[1]メインCPUユニット30、[2]メインCPUユニット30に内蔵されて統合CPUユニットを構成する内蔵ロックCPU部位30L、[3]メインCPUユニット30から物理的または作業実行上隔離され、内蔵ロックCPU部位30Lから物理的または作業実行上隔離された(または、隔離されていない)隔離ロックユニット、[4]メインメモリユニット40、[5]メインメモリユニット40に内蔵されて統合メモリユニットを構成する内蔵メモリ部位40L、または、[6]オプションでその他のメインユニットなどがある。
1以上のロックユニットは、メインユニットに内蔵された第1部位及びメインシステムから物理的に(また、オプションで作業実行上)隔離された第2部位を含むので、前記ターミナルは混合的構成を有すると指称する。したがって、前記混合的構成は、「完全内蔵」と「完全隔離構成」の混合と見なすことができ、前記混合的構成は「部分内蔵」と同一であると見なすことができる。したがって、説明の便宜のため、第4構成のロックCPUユニットは内蔵部位30Lと隔離(すなわち、非内蔵)部位30Uを含むものと見なす。
前記第4例示的側面の二番目の実施形態の場合、重複構成により製作したターミナルは、内蔵ロックCPU部位30Lと隔離ロックCPU部位30Uを多様な目的のために使用できるものの、これと共に内蔵ロックCPU部位30Lと隔離ロックCPU部位30Uがそれぞれ[1]ロックシステム60(好ましい場合、メインシステム)の同一または相違したユニットを駆動したり、[2]ロックシステム60(好ましい場合、メインシステム)の同一または相違したハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動したり、[3]前記要素やユニットで同一または相違した作業を実行したり、または、[4]前記作業を実行することにより同一または相違した機能を遂行するようにできる。
言い換えれば、ターミナルは、上述の内蔵ロックCPU部位30L及び隔離ロックCPU部位30Uをして、[1]同一のハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動するようにしたり、[2]1以上の共通要素を駆動するものの、これ以外にはそれぞれ相違したハードウェア要素やソフトウェア要素を駆動するようにしたり、または、[3]如何なる共通要素もなしにそれぞれ相違したハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動するようにできる。したがって、ターミナルは、内蔵ロックCPU部位30L及び隔離ロックCPU部位30Uがそれぞれ同一または相違した作業を実行するようにできる。
上述のように、内蔵CPU部位30Lは、メインCPUユニット30に内蔵されてもよい。または、内蔵CPU部位30LとメインCPUユニット30の物理的連結により、内蔵CPU部位30Lは一般的にメインCPUユニット30の近くに配置されてもよい。しかし、隔離ロックCPU部位30Uはターミナルの内部や外部の多様な位置に装着されてもよい。一例として、ターミナルがメインCPUユニット30との作業実行上の隔離は必要とするが、前記ユニット30との厳格な物理的隔離を要求しない場合には、隔離ロックCPU部位30UはメインCPUユニット30の周囲に配置されてもよい。
または、前記ロックCPU部位30L、30Uは物理的にまたは作業実行上多様な方法で連結されてもよい。一例として、ターミナルは、ロックCPU部位30L、30Uを相違した位置に配置することにより、これら部位を互いに物理的に隔離させることができる。また、他の例の場合、前記ロックCPU部位30L、30Uは物理的に互いに近く配置されたり、または、メインCPUユニット30と共に、または、メインCPUユニット30なしに単一の物体を構成することができる。ターミナルは、ロックCPU部位30L、30UがメインCPUユニット30やメイン(または、ロック)システム10、60の他のユニットを介して交信するようにできるが、作業実行上前記ロックCPU部位30L、30Uを互いに隔離させることができる。
前記重複構成を用いることにより、ターミナルは製造会社またはユーザに多様な恩恵を提供することができる。前記恩恵のうち一番目は、ターミナルがロックCPU部位30L、30Uのうち一つだけ用いても、同一のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動できるという点である。したがって、ターミナル製造会社は、融通性があるようにハードウェアの構成または運営体系の設計を具現することができる。言い換えれば、ロックCPU部位30L、30Uそれぞれに特定の課題を割り当てることにより、製造会社はターミナルの設計や製造工程を単純化することができる。また、ユーザもやはりロックCPU部位30L、30Uそれぞれを用いて融通性があるように多様な作業を実行することができる。
前記恩恵のうち二番目は、隔離ロックCPU部位30Uが悪性ウイルスに汚染されたり悪性ウイルスによって誤作動する場合、ターミナルは重複構成に従わないターミナルが取ることができる是正アクション(remedial action)に比べてさらに安全であり、さらに多様な是正アクションを取ることができる。一例として、ターミナルは、内蔵ロックCPU部位30LをロックCPUユニットとして用いることができ、これにより、ターミナルは、ロックモードにてロック作業を実行するためにメインCPUユニット30を使用する必要がなくなり、ロックモードにてロック作業を実行する最中に悪性ウイルスがメインシステム10に流入する危険性を最小化にすることができる。他の例の場合、内蔵ロックCPU部位が汚染されたり、または、前記部位が誤作動する場合、ターミナルは隔離ロックCPU部位30Uを内蔵ロックCPU部位30Uとして用いることができる。
前記恩恵のうち三番目は、ターミナルがロックCPUユニットの内蔵及び隔離ロックCPU部位30L、30Uを同時にまたは順番に駆動できるという点である。特に、ターミナルが前記ロックCPU部位30L、30Uを駆動する時、ロックシステム60は、ロックモードにて継ぎ目のない多数の作業を実行することができ、その結果、ユーザに多様な恩恵を提供することになる。一例として、ターミナルが多数の(ユーザ)サブ入力を含むユーザ入力を受信しても、ターミナルはメインCPUユニット30を用いないまま、ロックCPU部位30L、30Uを同時に駆動し、継ぎ目のない多数の作業を実行することができる。また、ターミナルが実行スレッド(execution thread)を順番にまたは同時に生成することにより、ロックCPU部位30L、30Uを個別的プロセッサとして、または、マルチコアプロセッサの個別的コアとして駆動するなどのように、ターミナルがロックCPU部位30L、30Uを順番に駆動する場合、ターミナルは追加の恩恵を提供することができる。
また、ターミナルは、隔離ロックCPU部位30Uを脱着機器、携帯用機器またはウェラブル機器などと同じ外部機器に装着することができる。したがって、外部機器は独立的な外部ロックシステムの機能を遂行するものの、前記外部ロックシステムは、[1]ターミナルの内部または外部機器に装着されたロックビューアを駆動できたり、[2]外部機器やターミナルの内部に装着されたロックメモリユニットに結果物を格納できたり、または、前記ユニットから結果物を回収できたり、または、[3]外部機器またはターミナルの内部に装着されたその他のロックユニットを駆動することができる。
一つ以上の前記内蔵または隔離ロックCPU部位30L、30Uは、上述の多様な削除時点にロックメモリユニット80に対して削除(または、部分削除)作業を実行することができ、したがって、メインシステムの向上したセキュリティ及びメインシステムに格納された個人データの秘密を保持することができる。また、1以上の内蔵及び隔離ロックCPU部位30L、30Uは、上述の格納時点に格納予定データを格納し、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、メインシステム10は、ロックメモリユニット80に対して削除(または、部分削除)作業を実行したり、これとは反対に、1以上のロックCPU部位30L、30Uがメインメモリユニット40に対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
上述の相違点を除けば、第4構成のターミナルのメインユニット及びロックユニットの多様な特性は、第1、第2、及び第3構成のターミナルの前記ユニットの特性と類似したり同一であったり、本明細書の他の例示的側面のターミナルの前記特性と類似または同一であってもよい。したがって、メインユニットに対する詳細な説明は省略する。
7−2.第4構成−変形及び改良
前記第4構成の多様なターミナルは、相違した配列や順序で構成され作動することができる。または、第4構成のターミナルの前記変形、改良は、第1、第2または第3構成のターミナルの変形、改良と同一または類似したり、本明細書の相違した例示的側面のターミナルの変形、改良と同一であるため、これ以上の説明は省略する。
本明細書の第4例示的側面(すなわち、上述の第4構成)の多様な実施形態または詳細な形態で例示したターミナルの構成上または作業実行上の変形または修正は、本明細書の他の例示的側面の相違した実施形態や詳細な形態と互換されてもよい。したがって、第4例示的側面の特定の実施形態または詳細な形態の特定の特性は、相違した例示的側面の他の実施形態や詳細な形態にも適用されてもよい。
また、上述の第4例示的側面の多様なターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性及びこの変形または修正もやはり、後述の適用、含む、代替または結合が互いに相反しない限り、[1]本明細書の相違した側面、実施形態や詳細な形態の相応する特性に適用されたり、[2]前記相応する特性に含まれたり、[3]前記相応する特性を代替したり、[4]前記相応する特性によって代替されたり、または、[5]前記相応する特性と結合することができる。
8.追加作業
本明細書の第5例示的側面による多様なデータ処理ターミナルは、上述の作業とは相違した多様な作業を実行したり、上述の機能とは相違した多様な機能を遂行したり、上述の構成、配置とは相違した多様な構成、配置に従って製作されたり、または、上述の作業実行順序とは相違した多様な作業実行順序に従って駆動されてもよい。一例として、前記ターミナルは、メイン(または、ロック)システムの特定のハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できたり(または、できなかったり)、新規ハードウェアまたはソフトウェア要素をターミナルに装着できたり(または、できなかったり)、または、新規ステップを追加で実行することができる(または、できない)。
ターミナルは、特定の作業を相違した順序で実行したり、相違したオプションを用いて特定のハードウェア要素またはソフトウェア要素を駆動することができる。後述の実施形態及び詳細な形態は、多様なデータ処理ターミナルに関するもので、前記ターミナルは上述は同一または相違した構成に従って製作されたり、同一または相違した作業を同一または相違した順序で実行したり、または、同一または相違した機能を遂行することができる。したがって、後述の構成及び作業は、上述の多様なターミナル、メインシステム、ロックシステムまたは多様なユニットに装着されてもよい。
8−1.ハードウェア及びソフトウェアの構成及び具現
上述では、相違した種類のロックシステム、ロックユニット及びこれらのハードウェア要素またはソフトウェア要素を第1〜第4構成を例示として説明した。しかし、多様なロックシステムの多様なユニットは、上述の説明により常にターミナルの内部に装着される必要はない。
したがって、本明細書の第5例示的側面の一番目の実施形態の場合、ロックシステムの多様なハードウェア要素は、ターミナル(または、メインシステム)と物理的にまたは作業実行上結合できる外部機器の形態で提供されたり、または、外部機器に内蔵されてもよい。このために、ロックシステムの多様なソフトウェア要素やロック運営体系は、オプションで脱着機器、携帯用機器またはウェラブル機器などと同じ外部機器に装着されてもよい。
したがって、第1構成のロックビューア、第1または第2構成のロックメモリユニット、または、第3または第4構成のロックCPU部位もやはり容易に外部機器の形態で製作したり外部機器に装着されてもよく、前記外部機器は、[1]ターミナルのポートやコンセントに物理的にまたは作業実行上脱着式で連結されてもよく、または、[2]物理的連結なしに無線でターミナルと作業実行上連結されてもよい。特に、前記外部機器は、[1]ロックモードにてユーザに慣れないフォーマットでデータやファイルを表示できるロックビューアで機能したり、[2]ロックシステムのハードウェアやソフトウェア要素を駆動できるロックCPUユニットで機能したり、[3]ターミナルが許容する場合、メインシステムのハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動できるロックCPUユニットで機能したり、または、[4]制限的モードにてロックシステムまたはメインシステムに外部メモリセクタを提供するロックメモリユニットで機能することができる。または、外部機器は外部メモリセクタを提供したり、メインCPUユニットの運営体系(または、特定ソフトウェアアプリ)の一部(または、全体)機能を提供できるロックCPUユニットまたはロックメモリユニットを含むロックシステムで機能することもできる。
ターミナル及び外部機器は作業実行上の連結があろうがなかろうが、多様な方法で脱着式に連結されることにより物理的に連結されてもよい。一例として、ターミナルは、外部機器と脱着式または固定されて連結され得るポートまたはコンセントを含んでもよい。他の例として、ターミナルは、外部機器を捕らえておいたり取り囲んだりその他の方法で結合できる機械式ホルダを含んでもよい。また、他の例の場合、ターミナル及び外部機器は、磁気的に結合することもでき、一例として、ターミナルや既存の磁石や磁性体を前記外部機器に含ませるものの、磁石または磁性体の磁極(magnetic pole)を前記結合に適するように形成することができる。ただし、前記磁石または磁性体は、ターミナルのハードウェア要素を干渉しない位置に装着することができ、一例として、メインCPUユニット、メインメモリユニット、内蔵ロックCPU部位、内蔵ロックメモリ部位などから一定の距離以上の位置に装着することができる。前記外部機器がターミナルと脱着が可能であり、有無線で通信できるように結合される限り、前記結合(または、連結)の詳細なメカニズムは関連分野の通常の知識を有する者の選択に該当し、これにより、これ以上の説明は省略する。
外部機器はターミナルと無線で通信することができ、ロックメモリユニット(または、部位)、ロックCPUユニット(または、部位)、または、ロック入力(または、出力)ユニットの機能を遂行できる携帯用機器、ウェラブル機器の形態で製作されてもよい。したがって、ユーザは、ウェラブル機器や脱着機器をロックシステムとして使用してターミナルを駆動することができる。また、多様なロックユニットは、セクション4−3−2で例示した外部機器の形態で製作されたり前記機器に内蔵されてもよい。
前記外部機器をロックユニット(または、部位)として使用する代わりに、前記外部機器は、[1]認証用(ユーザ)サブ入力を提供できる認証機器、または、[2]モード移動(ユーザ)サブ入力を提供できるモード移動用機器として使用することができる。すなわち、前記外部機器は、多様な基準に基づいてターミナルに認証用(ユーザ)サブ入力、または、モード移動(ユーザ)サブ入力を提供できるものの、前記基準の例としては、前記外部機器が[1]ターミナルから一定の距離以内に接近した場合、[2]特定速度、特定角速度、特定方向または特定加速度で移動する場合、[3]特定(ユーザ)サブ入力を含む特定ユーザ入力を受信する場合、[4]ターミナルと接触した場合、または、[5]ユーザ(または、非ユーザ物体)の特定の動きを感知した場合などがある。したがって、ターミナルを駆動するユーザが解除モードに移動するためにユーザ入力を提供する場合、ターミナルはユーザを様々な方法で認証することができ、前記認証方法には、ユーザの指紋を用いたり、外部機器(一例として、時計)がターミナルの周囲に位置するのか否か、ターミナルと外部機器との間の距離などを用いる方法などがある。
前記外部機器は、さらに広い接近権限が付与されたモードへの移動を防止できる反認証機器として使用することができる。一例として、前記外部機器(一例として、ネックレス)が特定の距離以内に位置する場合、ユーザの認証情報、指紋、紅彩や音声など(ユーザ)サブ入力の正確性と関係なしに、ターミナルは、ユーザが[1]現在モードから解除モードに移動できないように、[2]現在モードからさらに広い接近権限が付与されたモードに移動できないように、または、[3]現在モードから如何なる新規モードにも移動できないように防止することができる。このような構成は、特定の状況においてユーザが特定モードに移動することを望まない場合、有用に用いることができ、このために、ユーザは、外部機器に該当する指輪をはめた手でターミナルを捉えることにより、または、ターミナルが指輪をはめた手から一定の距離以上離れない限り、ユーザのターミナルが特定のモード、さらに広い接近権限が付与されたモード、または、如何なるモードにも移動できないように防止することができる。
外部機器は有無線でターミナル内部に位置したメインシステムと交信することができる。すなわち、前記ターミナルは、多様な無線通信技術を用いることができ、前記通信技術の例としては、Wi-Fi、Bluetooth、ワイマックス(Wi-MAX)、無線ラン(WLAN)、近接通信(NFC)、ジグビー(ZigBee)などがあり、前記技術は関連分野の通常の知識を有する当業者には公示技術であるため、この説明は省略する。この他にも、ターミナルは赤外線(IR)通信やその他の既存の無線通信機器に使われる技術を使用することもできる。
前記構成は、ユーザに多様な恩恵を提供する。一例として、ユーザは、ターミナルと連結可能な多数のUSBまたは外部メモリチップ(または、機器)を準備した後、各USBやチップ(または、機器)をロックビューア、ロックCPUユニット、または、ロックメモリユニットなどで作動するようにしたり、または、特定モードでのみ駆動可能な反面、他のモードでは作動しなかったロックシステムで活用することができる。これとは異なり、ユーザは多数のUSBを準備するものの、各USBを特定モードでのみ駆動できるロック(または、解除)システムで活用し、これにより、ユーザは各USBを他のUSBとは相違した、個別的ロック(または、解除)システムで駆動することができる。また、多数のユーザも、それぞれ自身が所望するロックユニットが装着されたUSBを準備し、各ユーザはターミナルに前記USBを連結した後、他のユーザに自身の個人情報が露出する心配なしに、自分だけの制限的モードにて自分だけのロック作業を実行することができる。
前記例の外部機器は、ユーザをして認証用(ユーザ)サブ入力または他の認証情報を提供するように要求することにより、認証用入力ユニットとしての機能を遂行することができる。または、ターミナルは、前記外部機器とメインシステムを同期化することにより、外部機器をターミナルに連結するユーザがこのような接近権限を保有したのかどうか確認できる認証作業を実行するようにできる。
または、前記外部機器は、特定の事件が発生する時、自身が格納している全て(または、特定)の結果物に対して削除(または、部分削除)作業を実行するようにできる。一例として、外部機器は、ユーザに対する認証作業を監視し、現ユーザが認証作業に一度(または、特定の回数)失敗すれば、自身に対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、他の例の場合、ターミナルは、ユーザに対する認証作業を監視し、現ユーザが認証作業に一度(または、特定の回数)失敗すれば、外部機器に対して削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、認証されたユーザは、認証を受けることができなかったユーザが外部機器に格納されたデータまたは結果物を容易に接近できないように防止することができる。
また、他の例の場合、ターミナルは、多様なコンピュータコードをプラグイン形態で前記外部機器に装着することができ、これにより、メイン運営体系が前記コードを実行するようにできる。その結果、ターミナルは、前記コードをロック(または、メイン)システムのソフトウェアアプリで駆動することができる。前記構成は、ユーザに多様な恩恵を提供することもできる。すなわち、ユーザが特定のプラグインが装着された外部機器をターミナルのロック(または、メイン)システムと連結すれば、ユーザはターミナルに装着されたメイン(または、ロック)ソフトウェアアプリのみでは実行できない作業を実行したり、前記アプリのみでは遂行できない機能を遂行することもできる。ターミナルは、前記プラグインまたは外部機器のその他のコードと共に、または、前記プラグインや前記コードの代わりに既存の多様なテーマ(theme)、スキンまたはウィジェットを使用することができる。これを介してユーザは、ターミナルのメイン(または、ロック)システムの多様なソフトウェア要素を個人化(customize)することができる。もちろん、前記プラグインはメイン(または、ロック)システムのメイン(または、ロック)運営体系や(ソフトウェア)アプリとの互換性を持つことが好ましい。
他の例の場合、ターミナルは、上述とは相違した削除時点に多様な方法でロックモードにてロック作業を実行して得た結果物やロックシステムに格納されたり残留したりする結果物の一部以上に対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。この時、前記ロックシステムはターミナル内部に装着されたり、または、前記外部機器に装着されてもよい。
一例として、ターミナルは、上述の多様な削除時点にロックシステムに対する削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、他の例の場合、ターミナルはユーザがミスで、または、意図的に外部機器をターミナルから分離する時(ロックモードにおけるユーザのロックシステムの駆動またはロック作業の実行完了と関係なく)外部機器のロックシステムに対して削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。この場合、ターミナルは外部機器に対する削除(または、部分削除)作業を実行できないことがあり、したがって、外部機器は最小の機能性を保有したロックCPUユニットのみを含んだり、または、最小の電源(power supply)を含んでもよい。
また、他の例の場合、外部機器と連結されたターミナルは、多様な時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができ、前記時点の例としては、ユーザが[1]ターミナルに削除(または、部分削除)作業を実行するようにという命令を含むユーザ入力を提供するたびに、[2]特定の(ソフトウェア)アプリの駆動を終わらせて特定のセッションを終了する時、または、[3]特定の(ソフトウェア)アプリの駆動を終わらせた時などがある。また、ターミナルは、外部機器に装着されたロックシステムを駆動するユーザが、[1]同一の外部機器に装着された新規システムの駆動を始める時、または、[2]メインシステムに装着された新規システムの駆動を始める時、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。または、ターミナルは、ユーザが外部機器をターミナルに連結する時、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
すなわち、ターミナルは、外部機器に格納されたり残留したりする不要な、または、信頼性のない結果物を削除し、これを介して外部機器から悪性コンピュータコードやウイルスを除去するために削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、ターミナルは、ロックモードにてロック作業を実行した後、前記外部機器に残留したり格納された結果物の全体または特定の部分のみを削除することができる。これとは異なり、ユーザがロックモードにて外部機器の駆動を完了するたびに、ターミナルはロックシステムに残留したり格納された結果物の特定の部分のみを削除することもできる。または、ターミナルは、前記結果物の特定の部分を外部機器を駆動する前、または、駆動中に削除することができる。
上述のように、外部機器はロックシステムの多様なユニット、すなわち、ロックビューア、ロックCPUユニット、ロックメモリユニットまたはロック入力(または、出力)ユニットなどを含んでもよい。前記外部機器は、相違した形態で製作されてもよい。セクション3−2で説明したように、外部機器は多様な脱着機器の形態で製作されてもよく、前記形態の追加の例としては、[1]ターミナル保護器、[2]ターミナルホルダー、[3]ターミナルケース、[4]ターミナルの少なくとも一部分が露出するカバー、[5]USB形態のメモリ(関連ドライバ有りまたは無し)、[6]外部メモリチップ(関連ドライバ有りまたは無し)、[7]携帯用メモリチップまたはカード(関連ドライバ有りまたは無し)、または、[8]その他の既存のメモリチップやメモリ機器などがある。
上の段落の[1]〜[4]の場合、映像ユニットがターミナル前面に配置されれば、外部機器は後面の少なくとも一部や他の面の少なくとも一部を取り囲むことができる。外部機器は、ポートやコネクタを用いてターミナルと機械的にまたは電気的に結合したり、ターミナルと作業実行上無線で連結されてもよい。外部機器が電気的接触を介してターミナルと結合する場合、ターミナルは外部機器に有線または無線で電力を提供することもできる。または、外部機器は自らのエネルギー源(power supply)を含んでもよく、この時、前記エネルギー源の例は、バッテリ、充電バッテリ、太陽電池などがある。
また、外部機器は、ターミナルの前面に付着することができるフィルムまたはターミナルの一面に脱着が可能なコーティング形態のフィルムで製作することができる。前記フィルムを薄い厚さで製作することにより、前記フィルムはロックCPUユニット、ロックメモリユニット、ロック入力ユニットなどと同じ最小限の機能を含んでもよい。前記フィルムは、ターミナルのエネルギー源から電力供給を受けたり、無線で電力供給を受けたり、日光または映像ユニットの光から電力供給を受けることができる。または、フィルムは、前記光から熱エネルギーの供給を受けた後、これを電気エネルギーに変換することができる。前記フィルムはそれ自身にバッテリを含んでもよい。
他の例の場合、外部機器はターミナルの装飾物形態で製作することができ、前記装飾物の例としては、ペンダント、取っ手、ストラップ(strap)、タグ(tag)、ホルダー、プロテクターまたはターミナルに連結できる他の物などがある。前記装飾物形態の外部機器の構造上または作業実行上のその他特性は、セクション4−3−2で例示した多様な脱着機器や携帯用機器のような外部機器の特性と同一または類似するので、これ以上の説明は省略する。
8−2.非活性化、非装着ターミナルのモード移動
本明細書の第5例示的側面の二番目の実施形態の場合、ターミナルは、モード移動ユーザサブ入力(UISWI)を含むユーザ入力に対応してモードを移動することができる。前記第1〜第4構成のそれぞれの作業実行の観点から見れば、ユーザは始動状態であるがオフ状態(すなわち、非活性状態)のターミナルのメイン入力ユニットに第1ユーザ入力を提供し、この時、第1ユーザ入力は一般的に活性化用ユーザサブ入力(UIACT)を含んでもよい。第1ユーザ入力に対応して、ターミナルは映像ユニットを点けて、前記多様な活性化時点にロックモードにてロックシステムを着手(launch)する。
上述の活性化時点は、[1]映像ユニットが実際に点く時点、[2]映像ユニットが点き始める時点、または、[3]ターミナルが活性化を準備し始める時点を含んでもよい。ターミナルは、オプションでロックモードにて追加作業を実行することができ、前記追加作業の例としては、ユーザ認証作業、特定モードにおける移動作業などがある。
上述の活性化作業以外にも、ターミナルは特定階層が定義する多数のモードのうち各モードにて駆動する特定のシステムを開始することにより、多様な作業の実行を準備することができる。セクション4−3で定義したように、ターミナルは多様な着手時点にロック(または、メイン)システムを着手することができる。特に、ターミナルがオフ状態で第1ユーザ入力を受信してロックモードに移動する予定の場合、ターミナルは多様な時点にロックシステムを着手することができ、このような着手時点の例としては、[1]前記モード移動と同時、[2]前記モード移動直後、[3]前記モード移動後であるが、ユーザが追加のユーザ入力を提供する前、[4]UISWIを含むユーザ入力の受信と同時、[5]映像ユニットを点けた(すなわち、活性化)直後、[6]前記活性化と同時、または、[7]前記活性化直後などがある。しかし、上述のように、第1ユーザ入力はオフ状態において特定モードで用いるために必ずしもUISWIを含む必要はなく、特に、モード移動作業が認証作業など他の作業実行を条件とする場合が、この例である。
ひとまず、ロックシステムが着手されてロックモードにて駆動され始めれば、ユーザは多様なロック作業を実行することができる。ユーザがロック作業実行を完了し、現在ロックモードにて新規解除モードに移動しようとする場合、ユーザはUISWIを含むモード移動(ユーザ)サブ入力をモード移動用入力ユニットに提供することができる。
ユーザがロック作業の実行を完了し、現在モードにて新規解除モードに移動しようとする場合、ユーザはUISWIを含む第2ユーザ入力をモード移動用入力ユニットに提供することができる。ただし、前記モード移動用入力ユニットはメイン入力ユニットと同一であったり、または、第1ユーザ入力を受信するメイン入力ユニットに装着されてもよい。または、モード移動用入力ユニットは、メイン入力ユニットと類似または相違した形、大きさ、向き、配置または作動メカニズムを有する別途のユニットで提供することができる。
第2ユーザ受信に対応し、ターミナルは現在モードに留まるのか、それとも、新規モードに移動するのか決定することができる。ターミナルがUISWIを確認すれば、新規モードに移動することができる。しかし、ターミナルは、曖昧なユーザ入力、不正確なユーザ入力、定義されていないUISWI(一例として、ユーザが提供したUISWIが前記マッチング リストの如何なるモードとも相応しない場合)、または、不正確な時点に提供されたユーザ入力やUISWIなどによりUISWIを確認できない場合も発生する。この場合、ターミナルは、[1]映像ユニットを点けたままロックモードにてこれ以上の作業を実行しなかったり、[2]映像ユニットまたは通知ユニットに警告メッセージや警告信号を表示したり、[3]映像ユニットを点けた後に警告メッセージや信号をユーザに提供したり、または、[4]映像ユニットを消したまま聴覚的または触覚的警告信号を提供することができる。
ひとまず、ターミナルがUISWIを確認すれば、ターミナルは、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行して現在モードから新規モードに移動することができ、特に、ターミナルが現在モードよりさらに広い接近権限が付与された新規モードに移動する場合、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行することができる。前記ターミナルが部分削除作業を実行すれば、ターミナルは、[1]格納予定結果物をロックメモリユニット(または、セクタ)に格納しないままロックシステムに残留させたり、または、[2]能動的に格納予定結果物をロックメモリユニット(または、セクタ)に格納することができる。
前記実施形態のターミナルは、ユーザ入力に対応して(ほぼ)自動的に映像ユニットを点け、したがって、ターミナルが活性化作業を認証作業の実行結果を条件としないケースに該当する。すなわち、前記実施形態は、オフ状態で認証作業を実行した後、ユーザが認証に成功すれば映像ユニットを点ける反面、ユーザが認証に失敗すれば映像ユニットを直ちに点けないターミナルには該当しない。しかし、後者の構成もやはり削除(または、部分削除)作業の実行を含んでもよく、一例として、ユーザが認証を試みるたびにターミナルは前記認証の結果と関係なしに削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
本明細書の第5例示的側面の前記二番目の実施形態と類似の三番目の実施形態の場合、ターミナルは、1以上の認証作業を実行することにより、現在ユーザを認証した後にモード移動作業を実行することができる。したがって、ターミナルはオフ状態において入力ユニットで第1ユーザ入力を受信することができる。一例として、UITHENを含むユーザ入力の受信に対応してターミナルは認証作業を実行する。
第1ユーザ入力がUIACTも含む場合、ターミナルは、認証作業の実行前、実行と同時、または、実行直後、または、実行の開始直後、映像ユニットを点けることができる。認証作業を完了する前にターミナルが活性化作業を完了する場合、ターミナルはロックシステムを着手し、ロックモードにて映像ユニットにロック画面または相違した基本設定画面を表示することができる。
活性化作業(すなわち、映像ユニットを点ける作業)を完了する前、ターミナルが認証作業を終える場合、ターミナルはロックモードにて映像ユニットにロック画面を表示し、ロックモードにてロックシステムを着手することができる。ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルは解除モードにてメインシステムを着手してホーム画面を表示することができる。このために、ターミナルは、映像ユニットのロック画面をホーム画面に代替したり、または、ロック画面上にホーム画面をオーバーレイすることができる。第1ユーザ入力がUISWIを含む場合、上述のように、ターミナルはUISWIを取得し、これに基づいてロックモードから新規モードに移動することができる。
ユーザが認証に失敗すれば、ターミナルは、[1]映像ユニットを消したまま維持したり、[2]映像ユニットを点けてロックモードにて映像ユニットにロック画面を表示したり、または、[3]映像ユニットを消し、特定の事件が発生する場合、前の[2]を実行することができる。この時、前記事件の例としては、[3-1]ユーザが単一のユーザ入力(一例として、入力ユニットからユーザの指を離さないまま)を特定の期間以上提供する場合、[3-2]ユーザが同時に新規UITHENを提供したり、または、同時にUITHENで使用され得る新規(ユーザ)サブ入力(一例として、入力ユニットとの接触を維持したまま身体部位を動かすなど)を提供する場合、または、[3-3]ユーザが多数のユーザ入力(一例として、同一または相違したユーザ入力を繰り返して提供するなど)を順番に提供する場合などがある。ターミナルがユーザ認証作業を実行するように要求する場合、ターミナルはUITHENを含む第2ユーザ入力を受信した後、UITHENに基づいて認証作業を実行することができる。
第1ユーザ入力がUIACTを含まない場合、ターミナルはユーザ認証作業を完了する時まで映像ユニットを点ける必要がない。しかし、ユーザ認証作業の結果を待つ間、ターミナルは、[1]映像ユニットを消したまま維持したり、[2]ロックモードにて映像ユニットを点けて前記ユニットにロック画面を表示することができる。ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルはロック画面上にホーム画面をオーバーレイしたり、または、ロック画面をホーム画面に代替したりして、解除モードにてメインシステムを着手することができる。ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは、[1]映像ユニットを消したまま維持したり、または、[2]ロックモードにて映像ユニットを点けて前記ユニットにロック(または、基本設定)画面を表示することができる。
ユーザが認証作業に失敗しても、ターミナルは多様な基準に基づいて映像ユニットを点けることができる。一例として、ターミナルは、特定の条件が満たされる限り、映像ユニットを点けることができ、前記条件の例としては、[1]ユーザが入力ユニットを二回以上操作(一例として、押圧したりタッチしたり接触するなど)する場合、[2]ユーザが入力ユニットを一定期間以上操作する場合、または、[3]ユーザが特定期間以内に特定のユーザ入力や追加のユーザ入力を提供しない場合などである。または、ユーザ入力がUIACTを含めば、ターミナルは認証作業を実行しなければならない場合にも、いずれにせよ映像ユニットを点けることができる。
8−3.ロックモードで得た結果物の格納及び処理
しかし、ターミナルは、前記モード移動前、モード移動と同時、または、モード移動直後、ロックシステムに残留したり格納された削除予定結果物に対する部分削除作業を実行することができ、特に、[1]前記格納予定結果物を格納する間、または、[2]格納予定結果物を能動的に格納しない間、部分削除作業を実行することができる。ユーザは、前記格納予定結果物を多様な理由で格納することができ、前記理由の例としては、[1]ユーザが(次のセッションでロックモードにてロックシステムを駆動するなどのように)後で格納予定結果物を検討することを所望する場合、[2]ユーザが現在のロックセッションで得た格納予定結果物を用いて次のセッションで追加のロック作業を実行することを所望する場合、または、[3]ユーザが新規モードに移動した後、格納予定結果物を処理することを所望する場合などである。
したがって、本明細書の第5例示的側面の四番目の実施形態の場合、ターミナルは、多様な方法で前記格納予定結果物の一部をロック(または、メイン)メモリユニットに格納することができる。これに対する一番目の詳細な形態の場合、ユーザはロックシステムのロックメモリユニットや臨時メモリセクタに格納予定結果物を格納することができる。ひとまず解除モードに移動すれば、ユーザは解除モードにてメインユニットを駆動し、(1)ロックシステムの格納予定結果物に接近し、(2)メインユニットを用いて格納予定結果物を回収し、そして、(3)解除モードにてメインシステムを用いて格納予定結果物を処理することができる。簡単に言えば、ユーザは前記モード移動前にロックシステムを用いて格納予定結果物をロックシステムに格納することができ、前記モード移動後に解除モードにてメインシステムを用いて格納予定結果物を処理することができる。
これに対する二番目の詳細な形態において、ユーザはロックモードにてロックシステムを用いて格納予定結果物をロックシステムではないメインシステム(一例として、メインメモリユニット)に格納することができる。ユーザが解除モードに移動した後、ユーザは(1)メインシステムの格納予定結果物に接近し、(2)メインシステムから格納予定結果物を回収し、(3)解除モードにてメインシステムを用いて格納予定結果物を処理することができる。簡単に言えば、ユーザはロックモードにてロックシステムを用いてメインシステムに格納予定結果物を格納することができ、その後、前記モード移動後に解除モードにてメインシステムを用いて格納予定結果物を処理することができる。
これに対する三番目の詳細な形態において、ユーザは、ロックモードにて格納予定結果物をメインシステムに格納できるが、メインメモリユニットの代わりにメインシステムの臨時メモリセクタに格納することができる。解除モードに移動した後、ユーザは、(1)臨時メモリセクタの格納予定結果物に接近し、(2)臨時メモリセクタから格納予定結果物を回収し、(3)解除モードにてメインシステムを用いて前記格納予定結果物を処理することができる。簡単に言えば、ユーザはロックモードにてロックシステムを用いてメインシステムの臨時メモリセクタに格納予定結果物を格納することができ、モード移動後に解除モードにてメインシステムを用いて格納予定結果物を処理することができる。
前記詳細な形態の場合、ターミナルがユーザ統計または外部状況を分析することにより、ユーザが格納を所望する結果物を予測できる場合、ユーザでないターミナルがどんな結果物を格納するのか選択することができる。また、ユーザが本セクションの多様な詳細な形態で例示した多様な作業を実行する間、ターミナルは多様な削除時点に削除予定結果物に対して削除作業を実行することができる。
8−4.非活性化、装着ターミナルのモード移動
ユーザが[1]ターミナル駆動後に映像ユニットを消したり、または、[2]ユーザが一定期間の間、何らのアクションも取らないことによりターミナルが映像ユニットを消せば、ターミナルはオフ状態で非活性化される。また、ターミナルは、ロック(または、解除)モードからオフ状態に移動することができる。このように、非活性化されたターミナルはロック(または、メイン)システムの駆動を終了することができる。すなわち、ターミナルがひとまず非活性化されれば、ターミナルはロック(または、メイン)システムの駆動を終了する。したがって、その後、ターミナルを再び駆動するには、ターミナルは解除モードにてメインシステムを新たに着手したり、ロックモードにてロックシステムを再び着手することができる。
これとは異なり、本明細書の第5例示的側面の五番目の実施形態の場合、ターミナルは、始動状態で映像ユニットが消えた状態でも解除(または、ロック)モードにて続けて駆動することができる。一例として、映像ユニットが消える前、消える最中または消えた直後、ターミナルはロック(または、メイン)システムが駆動中だった作業の特定のステップを多様な方法で格納することができ、一例として、[1]映像ユニットを消す直前に実行した作業の最終ステップのポインタまたはポインタの位置を格納したり、[2]ロック(または、メイン)システムに関連して前記最終ステップの関連情報を提供するデータを格納したり、または、[3]前記システムの着手により得られたり、これと関連したデータを格納することができる。ターミナルは、映像ユニットが消えた状態でもロック(または、メイン)システムを完全に終了しないことがある。
その後、ターミナルが第2ユーザ入力を受信し、前記入力からUISWIを取得すれば、ターミナルは容易に(1)ロック(または、メイン)システムを再び開始し、(2)映像ユニットが消える前にロック(または、メイン)システムが実行した作業の最終ステップを確認した後、(3)前記作業を継続して実行することができる。すなわち、ターミナルは、ユーザをして(1)前記システムを再び初めから着手する必要なしに、映像ユニットを消す前にユーザが駆動したシステムを容易に再び開始し、(2)映像ユニットを消す前にユーザが実行した作業を再び実行するようにできる。
ターミナルはUISWIを取得する必要なしに、UIACTまたはUITHENを取得することにより、ロック(または、メイン)システムを再び開始することができる。また、UIACTまたはUITHENを含むユーザ入力を受信すれば、ターミナルはユーザが駆動したロック(または、メイン)システムを再び開始したり、UISWIに相応するシステム(すなわち、ロックシステムまたはメインシステム)を再び(駆動し)始めることができる。UISWIに相応する新規モードが、ユーザがターミナルを駆動したモードと相違する場合、ターミナルは映像ユニットが消える前に駆動したシステムの駆動を終了した後、代わりに新規システムを着手することができる。
必要な場合、前記システムを再び開始する前、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行することができ、このような構成は、ロックシステムに格納されたり残留したりできる結果物がメインシステムの安全性またはセキュリティに害になる汚染されたデータや悪性ウイルスを含むこともあるので、ユーザに有用である。
ターミナルは映像ユニットが消えた間、解除モードに留まることができる。映像ユニットが消えた状態でユーザがユーザ入力を提供すれば、ターミナルはメインシステムを再び開始し、ユーザが解除モードにて作業を開始することができる。しかし、このような構成は、メインシステムに容易に接近できるほど、メインシステムのセキュリティや完全性に悪影響を与えることもある。したがって、ターミナルがメインシステムの代わりにロックシステムをまず再び開始したり、または、着手する方法が安全なこともある。
8−5.解除モードで得た結果物の格納及び処理
解除モードにてメインシステムを駆動するユーザは、[1]信頼性の低いフォルダを開かなければならなかったり、[2]疑わしいウェブサイトに接続しなければならなかったり、または、[3]インターネットから問題があり得るコンテンツをダウンロードしなければならないなどの状況に直面することがある。この時、ユーザは、上の[1]〜[3]をロックモードにてロックシステムで実行することを所望することができる。また、このような危険にもかかわらず、ユーザは前記フォルダを開いたり、ウェブサイトに接続したり、前記コンテンツをダウンロードすることを所望することができる。または、ユーザは、[4]メインシステムに格納されたり残留したりするデータをロックモードにてロックシステムで処理することを所望することができる。したがって、本明細書の第5例示的側面の六番目の実施形態の場合、ターミナルは、ユーザが容易に解除モードからロックモードに移動して、前記[1]〜[4]を遂行するようにできる。
このために、ターミナルは、ユーザをして前記信頼性の低いフォルダ、前記ウェブサイトのインターネットアドレス、前記コンテンツ、または、前記データなどをメインシステムからロックシステムに移せるようにすることができる。説明の便宜のため、前記フォルダ、アドレス、コンテンツ、データなどを「メインデータ」と指称する。
前記六番目の実施形態の一番目の詳細な形態の場合、ユーザは、解除モードにてメインシステムを用いて「メインデータ」をマークし、ロックモードに相応するUISWI-1を含む第1ユーザ入力をターミナルに提供する。ターミナルは、多様な時点に「メインデータ」を解除モードにてメインシステムを用いてロックメモリユニットに伝達することができ、前記時点の例としては、[1]UISWI-1の取得と同時、[2]UISWI-1の取得直後、[3]ロックモードへの移動直前、または、[4]ロックモードへの移動と同時などがある。ターミナルがロックモードに移動した後、ユーザは「メインデータ」をロックメモリユニットから回収し、ロックモードにてロックシステムを用いて多様なロック作業を実行して「メインデータ」を処理することができる。「メインデータ」の処理を完了すれば、ユーザは解除モードに相応するUISWI-2を含む第2ユーザ入力をターミナルに提供することにより、ロックモードから解除モードに再び移動することができる。
前記六番目の実施形態の二番目詳細な形態の場合、ユーザは解除モードにてメインシステムを用いてメインデータをマークし、解除モードにてメインシステムを用いて前記メインデータをメインメモリユニットに格納する。ユーザは、ロックモードに相応するUISWI-1を含む第1ユーザ入力をターミナルに提供する。ターミナルがロックモードに移動すれば、ユーザはロックモードにてロックシステムを用いてメインメモリユニットから前記メインデータを回収し、多様なロック作業を実行してメインデータを処理することができる。メインデータの処理が完了すれば、ユーザは解除モードに相応するUISWI-2を含む第2ユーザ入力を提供することにより、解除モードに移動することができる。
メインデータをマークすると同時に格納する代わりに、ターミナルは解除モードにてメインシステムを用いて多様な時点にメインデータをメインメモリユニットに格納することができ、前記時点の例としては、[1]ユーザがメインデータをマークした後、一定期間以内に、[2]UISWI-1の取得と同時に、[3]UISWI-1の取得直後、[4]ロックモードに移動する前(または、直前)、または、[5]ロックモードへの移動と同時などがある。
前記一番目、二番目の詳細な形態の場合(特に、階層が単一のロックモードと単一の解除モードを定義し、ターミナルが順次的スイッチングにより駆動する場合)、前記第1及び第2ユーザ入力は必ずしも相違したUISWIを含む必要はない。または、ユーザはロックモードにてロックシステムで格納予定結果物をマークすることができ、上述のセクション8−3で説明したように、格納予定結果物を伝達することができる。この時、前記格納予定結果物は、ロックモードにてロックシステムを用いてロック作業を実行することで得た結果物として、前記格納予定結果物はメインデータと関連することも、関連しないこともある。ターミナルは、ロックシステムがロック(または、解除)モードにて前記メインデータに接近し、これをロックモードにて回収し、ロックモードにてこれを処理できる限り、ターミナルは、前記一番目と二番目の詳細な形態の変形、改良に該当する詳細な形態により、ロックモードにてロックシステムを用いてメインデータを処理することもできる。
上述の全ての詳細な形態において、ユーザでないターミナルがロックシステムに伝達されるメインデータを選定することもできる。特に、ターミナルがユーザ統計や外部状況を分析し、ユーザがロックモードにて如何なるメインデータを処理することを所望するのか予測できる場合、ターミナルがロックシステムに伝達されるメインデータを選定することができる。また、ユーザが本段落の前記作業を実行する間、ターミナルは多様な削除時点に削除予定結果物に対する削除作業を実行することができる。
8−6.活性化、装着ターミナルのモード移動
本明細書の第5例示的側面の七番目の実施形態のターミナルは、ユーザがロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを駆動する時、第2ユーザ入力の受信及びこれからのUISWIの取得に対応して多様な方法でモード移動作業を実行することができる。
前記セクション8−2及び8−3のターミナルは、オフ状態で第1ユーザ入力を受信し、ロック(または、解除)モードに移動するものの、UISWI-1または認証作業の結果に基づいてロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを着手した。また、ユーザは、ロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを用いてロック(または、解除)作業を実行し始めた。その後、ユーザは、モード移動用入力ユニット(または、メイン入力ユニット)を介して第2ユーザ入力を受信し、これからUISWI-2を取得する。これに対応して、ターミナルは、ロック(または、解除)モードに留まったり、または、多様な方法で解除(または、ロック)モードに移動することができる。
本セクションのターミナルは、モード移動作業及び認証作業を作業実行上連結することもできる。一例として、ユーザが認証作業に失敗すれば、ターミナルは、[1]新規モードに移動せずに現在モードに留まったり、[2]ユーザに新規ユーザ入力を提供するように要請したり、または、[2]映像ユニットを消すことができる。これとは異なり、ターミナルは如何なるシステムも駆動しないようにロック(または、メイン)システムの駆動を終了することができる。その結果、ユーザがその後に映像ユニットを点ける時、ターミナルが自動的にロックシステムを着手しないようにできる。または、認証作業の結果と関係なしに、特定の条件が満たされる場合(一例として、一定期間が過ぎるようにユーザが入力ユニットを二回以上押圧したり、押したり、タッチしたり、接触したり、または、その他の方法で操作しない場合)、ターミナルは映像ユニットを消すことができる。
ユーザが認証作業に成功すれば、ターミナルはUISWIに相応する新規モードに移動することができる。また、ターミナルは、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。本実施形態のターミナルは、ロックモードにて映像ユニットを消した状態で維持することができ、これにより、前記実施形態はバッテリの電力を節約することができる。
本明細書の第5例示的側面の八番目の実施形態のターミナルは、オフ状態でUISWI-2を含む第2ユーザ入力を受信した後、解除モードにて映像ユニットを点け始めることができる。ターミナルはUISWI-2を確認した後、多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行し、現在モードから新規モードに移動することができる。
ターミナルは認証作業の結果を条件としてモードを移動することができ、これにより、認証に失敗したユーザは、現在の解除モードから如何なるモードにも移動できなかったり、または、ターミナルが映像ユニットを消すこともできる。また、ユーザが認証に失敗する場合、ターミナルはロックシステムを着手してロックモードに移動したり、または、メインシステムを終わらせることにより、如何なるシステムも駆動しないようにできる。また、認証作業の結果と関係なしに、特定の条件が満たされる場合(一例として、一定期間が過ぎるようにユーザが入力ユニットを二回以上押圧したり、タッチしたり、押したり、接触したり、または、その他の方法で操作しない場合)、ターミナルは映像ユニットを消すことができる。
ユーザが認証作業に成功する場合、ターミナルはUISWIに相応する新規モードに移動することができる。ターミナルは、前記削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。しかし、ターミナルが最も広い接近権限が付与された解除モードからこれより狭い接近権限が付与された新規モードに移動するので、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行する必要はないこともある。本実施形態のターミナルは、ロックモードにて映像ユニットを消したまま維持することにより、バッテリーの電力を節約することができる。
8−7.活性化途中のモード移動
ユーザがターミナルの駆動を終了すれば、ターミナルは映像ユニットを消して(オフ状態)休止状態に移動することができる。オフ状態でユーザがターミナルを使用するには、オン状態に移動した後、ロック(または、解除)状態でロック(または、メイン)システムを着手しなければならず、このためにユーザ入力を提供しなければならない。したがって、休止状態のターミナルを起こす作業とその後のロック(または、解除)モードにてユーザが実行しようとする作業を継ぎ目なしに連結できるようになれば、ユーザに恩恵を提供することができる。
本明細書の第5例示的側面の九番目の実施形態のターミナルは、強化されたセキュリティ、向上した完全性及び前記ターミナルに格納された個人情報を保護する一方、ターミナルを起こす作業と後続の作業を多様な方法で継ぎ目なしに連結する。[図13A]〜[13D]は、第5例示的側面の前記実施形態により、継ぎ目なしに起こす作業の実行順序に従って駆動する例示的ターミナルの上面図(top view)である。
継ぎ目なしに起こす作業の一番目の詳細な形態に該当する[図13A]の例示的データ処理ターミナル11は、メイン入力ユニット20、モード移動用入力ユニット25、(メイン)映像ユニット52及び[図13A]には表示していない他のユニットを含む。ターミナル11は左側及び右側の側面にメイン入力ユニット20とモード移動用入力ユニット25をそれぞれ含む。したがって、ユーザは左側または右側の手でターミナルを持って、前記入力ユニット20、25を相違した指で操作することができる。[図13A]のターミナル11はオフ状態にあり、したがって、映像ユニット52は消えている。
ターミナル11は、メイン入力ユニット20及びモード移動用入力ユニット25にそれぞれ相違した課題を割り当てることができる。一例として、メイン入力ユニット20はUIACTを含むユーザ入力を受信してこれからUIACTを取得する一方、モード移動用入力ユニット25はUISWIを含むユーザ入力を受信してこれからUI SWI を取得することができる。この時、ターミナル11はモード移動用入力ユニット25がユーザが提供したユーザ入力からUIACTは取得できないようにすることができ、同様に、メイン入力ユニット20もユーザが提供したユーザ入力からUISWIは取得できないようにすることができる。他の例の場合、メイン入力ユニット20はターミナルの電源を点けたり(すなわち、始動状態に移動)または消す(すなわち、電源が切れた状態に移動)ためのユーザ入力を受信できる反面、モード移動用入力ユニット25はUIACT、UISWIまたはUITHENを取得することができる。このために、モード移動用入力ユニット25は、UIACT、UISWIまたはUITHENを取得できる1以上のセンサを含んでもよい。
ただし、どんな入力ユニットがどんな(ユーザ)サブ入力を取得するのかの決定は選択の問題であり、このような入力ユニットの考案は、前記ユニットの製作分野の通常の知識を有する者の能力に属することであるため、上の文章の一番目の例の場合に対するこれ以上の説明は省略する。後述では、すぐ上の段落の二番目の例を説明する。
ユーザがターミナル11を駆動するには、モード移動用入力ユニット25の一部を接触したり、押圧したり、その他の方法で操作するなどのように、前記ユニット25を操作することにより、ターミナルにUISWIを含む第1ユーザ入力を提供する。第1ユーザ入力の受信及びUISWIの取得に対応して、ターミナル11はオフ状態からオン状態に移動することができ、特に、解除(または、ロック)モードに移動することができる。ターミナル11が解除(または、ロック)モードに移動する時に認証作業を実行する場合、第1ユーザ入力はUITHENを含んでもよい。ターミナルが映像ユニット52を点けるためにUIACTを必要とする場合、第1ユーザ入力はUIACTを含んでもよい。
継ぎ目なしに起こす作業の二番目の詳細な形態に該当する[図13B]の場合、ターミナル11はオフ状態からロックモードに移動する。一例として、ターミナル11は認証作業を実行しようがしまいが、または、ユーザが認証作業に成功しようが失敗しようが、ユーザ入力を受信するたびに常にロックモードに移動することができる。前記構成の場合、ユーザは、ターミナル11を起こすたびにロックモードにてロックシステムを駆動することによりロック作業を実行することができる。反面、ターミナル11は、ユーザが認証に失敗しても、ロックモードに移動することができる。この場合、ユーザはロック作業を実行することができる。
継ぎ目なしに起こす作業の三番目の詳細な形態の場合、[図13C]のターミナル11は、目覚めた後にユーザにどんなモードに移動するのかに対するオプションを提供することができる。一例として、ターミナル11が認証作業を実行しない場合、ターミナル11は映像ユニット52を点けて、その上にグラフィック基盤のインターフェース(GUI)二つを表示するものの、一番目のGUIは「ロックモード」、二番目のGUIは「解除モード」という表示を提供することができる。ユーザが前記GUIのうちの一つに第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナル11は第2ユーザ入力に相応するモード(すなわち、ロックモードまたは解除モード)に移動することができる。
前記構成の場合、ユーザは映像ユニット52を点けるための第1ユーザ入力及びモードを選択するための第2ユーザ入力など二つのユーザ入力を順番に提供しなければならないこともある。しかし、ターミナル11は、第1及び第2ユーザ入力を同時に受信するように構成することができ、これにより、前記第1及び第2ユーザ入力は単一のユーザ入力と見なされることがある。このような構成は、ユーザをして活性化作業とモード移動作業を同時に、継ぎ目なしに実行できるという恩恵を提供する。
前記構成の一番目の例の場合、ユーザはターミナル11がオフ状態の時、モード移動用入力ユニット25を接触したり押圧すことにより、第1ユーザ入力を提供することができる。ユーザはターミナル11が映像ユニット52に前記GUIを表示する時までモード移動用入力ユニット25を続けて接触したり押圧したりすることができる。ユーザがロックモードに移動するには、ユーザは前記入力ユニット25の上で指を横に滑らせたり移動したりして、ターミナル11に第2ユーザ入力を提供することができる。同様に、解除モードに移動するには、ユーザはモード移動用入力ユニット25の上で指を滑らせたり前記ユニット25を下へ押圧することにより、第2ユーザ入力を同時に提供することができる。その結果、ユーザは単一のユーザ入力だけ提供しても、ロックモードに、または、解除モードに移動することができる。なぜならば、ユーザはモード移動用入力ユニット25から指を離さないまま第1及び第2ユーザ入力を同時に提供するためである。
前記構成の二番目の例の場合、ユーザは上の一番目の例の順序を繰り返すものの、ユーザは第1及び第2ユーザ入力を上の一番目の例とは相違するように提供することができる。すなわち、左手でターミナル11を持つユーザは、人さし指でモード移動用入力ユニット25を操作(一例として、接触したり押圧したりなど)し、一番目の例と類似するように第1ユーザ入力を提供することができる。ユーザが人さし指でモード移動用入力ユニット25を続けて操作する間、ユーザは、[1]親指でメイン入力ユニット20を同時に操作したり、または、[2]親指で前記GUIのうちの一つを同時に接触することができ、これにより、ユーザは第2ユーザ入力を第1ユーザ入力と同時に提供することができる。
継ぎ目なしに起こす作業の四番目の詳細な形態の場合、[図13D]のターミナル11は、目覚めてユーザにどんなモードに移動するのかに対する相違したオプションを提供することができる。一例として、ターミナル11が認証作業を実行しない場合、ターミナル11は映像ユニット52を点けて三つのGUIを表示することができ、この時、一番目のGUIは「ロックモード」、二番目のGUIは「中級モード」、三番目のGUIは「解除モード」と表示することができる。ユーザが多数のGUIのうちの一つに第2ユーザ入力を提供すれば、ターミナル11は第2ユーザ入力に相応するロックモード、中級モードまたは、解除のうちの一つに移動することができる。
前記構成の場合、ユーザは映像ユニット52を点けてロックモードや解除モードのうちの一つに移動するための二つの順次的ユーザ入力を提供することになる。これにより、上の三番目の詳細な形態の一番目及び二番目の例の場合のように、ターミナル11は第1及び第2ユーザ入力を同時に受信することができる。
ターミナル11は特定階層が定義するモードの数と関係なしに前記実施形態を用いることができる。また、ターミナル11は、垂直方向、水平方向、または、この混合などの相違した配列で多数のGUIを配置することができる。ターミナルは、[1]ユーザが接触するGUIを強調したり、[2]特定モードに該当するGUIを強調して前記モードをユーザに推薦したり、または、[3]GUIの他にも各モードに対する追加の説明を提供することができる。このような観点から見れば、前記GUIは前記多様な通知ユニット(または、前記通知ユニットはGUI)と類似すると見なすことができる。
継ぎ目なしに起こす作業の五番目の詳細な形態の場合、ユーザがオフ状態から直接解除モードに移動しようとする場合、ターミナルはユーザが提供するUITHENに基づいて認証作業を実行することができる。この時、ユーザは、UISWIを含む第3ユーザ入力を提供することができる。しかし、このようなステップは、上述の例のステップに含まれてもよく、したがって、ユーザは、活性化作業、認証作業及びモード移動作業を全て同時に、継ぎ目なしに実行できることになる。
一例として、モード移動用入力ユニット25は、第1ユーザ入力からUITHENを取得することができる。UITHENの取得が完了すれば、ターミナル11はUITHENを用いて認証作業を適合した時点に実行することができる。また、他の例の場合、ユーザがターミナル11の電源を点ける時、メイン入力ユニット20はUITHENを取得することもできる。その後、同一のユーザが一定期間以内に解除モードに移動する場合、ターミナル11は前記ユーザを既に認証されたユーザと見なすことができる。また、他の例の場合、モード移動用入力ユニット25は、第1ユーザ入力と同時に提供される第2ユーザ入力からUITHENを取得することができる。
本セクションの多様なターミナルの多様な構成上または作業実行上の特性は、本明細書の他のセクションで例示したターミナルにも適用されてもよい。したがって、本セクションのターミナルは、多様な活性化時点に映像ユニットを点けることができたり、多様な着手時点にロックシステムまたはメインシステムを着手したり、多様な削除時点に削除作業または部分削除作業を実行したり、または、多様なモード移動時点にモードを移動することができる。
8−8.削除(または、部分削除)vs.接近権限
一般的に、本明細書の多様なターミナルは、上述のように強化されたセキュリティ、向上した完全性はもちろん、メインシステムに格納されたデータの個人情報の保護のために削除や部分削除作業を実行することができる。したがって、ターミナルは、狭い接近権限が付与された第1モード(一例として、ロックモードまたはその他の制限的モード)から広い接近権限が付与された第2モード(一例として、解除モードまたはその他の非制限的モードなど)に移動する時、前記削除(または、部分削除)作業を実行することができる。これとは異なり、ターミナルは前記第2モードから前記第1モードに移動する時には削除(または、部分削除)作業を実行しないこともある。
本明細書の第5例示的側面の十番目の実施形態のターミナルは、広い接近権限が付与されたモードから狭い接近権限が付与されたモードに移動する時(一例として、解除モードからロックモードに、解除モードから他の制限的モードに、または、第1制限的モードからロックモードになど)にも削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、ターミナルは、第3モードから第4モードに移動する時にも削除(または、部分削除)作業を実行することができ、この時、第3及び第4モードは、範囲、種類または深さの観点で互いに比較され得る程度(一例として、非重複または一部重複モードの場合)なので、どんなモードがさらに接近権限が広いのか判断しにくい場合であり得る。
多数のユーザが同一のターミナルを共有する場合、各ユーザが自分だけの接近権限を保有して、それぞれの個人情報を維持することが好ましいので、ターミナルは各ユーザが前記ターミナルを使用するたびに削除(または、部分削除)作業を実行することができる。また、ターミナルは、各ユーザが他のユーザのロック(または、メイン)システムに接近できないように、全的(または、部分的)に防止することができる。すなわち、ターミナル(または、ロックCPUユニットやメインCPUユニット)は、それぞれのロックシステムのロックメモリユニットに格納されたり、または、残留する結果物の全体または一部を削除することが好ましい時ごとに削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
上述のように、それぞれのモードに付与された接近権限によって多様なモードを分離するのは性質上相対的であり、これにより、第2モードは第1モードよりさらに広い接近権限を有し得るが、第3モードよりはさらに狭い接近権限のみを有することもある。したがって、互いに相違した接近権限を有するモードを接近権限が大きい順序で配列しても、ターミナルは、[1]新規モードが現在モードよりさらに広い接近権限を有する場合にのみ、[2]新規モードが現在モードよりさらに狭い接近権限を有する場合にのみ、または、[3]現在モードと新規モードの接近権限と関係なしに、前記削除(または、部分削除)作業を実行することができる。したがって、削除や部分削除作業と関連して例示した上述の多様な構成や配置にもかかわらず、ターミナル製造会社またはユーザは、各自の必要に応じて多様な種類の削除(または、部分削除)作業を実行したり、または、各自の必要に応じて前記削除時点を調節することができる。また、ユーザがロックシステムにおいて非常に重要なデータを処理しない限り、削除(または、部分削除)作業を時々実行することにより、ユーザはそうでない場合に比べて強化されたセキュリティ、完全性または個人情報の保護を維持することができる。
8−9.モード移動及び広告/コンテンツ表示
上述のように、本明細書の多様なターミナルは、多様なロック画面、基本設定画面またはホーム画面を多様なロックモード、中級モード、解除モードにて表示することができる。したがって、本明細書の第5例示的側面の十一番目の実施形態の場合、ターミナルは多様な目的のために(映像ユニットを用いた)表示作業を実行することができ、前記目的の例としては、[1]映像ユニットに1以上の広告やコンテンツを表示したり、[2]前記広告、コンテンツに含まれたウェブサイトに接続するようにユーザがユーザ入力を提供できるようにしたり、[3]ユーザが前記広告やコンテンツを編集できるようにしたり、[4]ユーザが前記広告、コンテンツまたはウェブサイトが提供する選択肢(choice)のうちの一つを選択するようにしたり、または、[5]ユーザが前記表示、接続、編集または選択によって得た対応物(一例として、一種の結果物)を格納するようにできる。本明細書において「広告」とは、公示、公告、または、その他の情報を意味し、前記広告は、特定の製品、サービスまたは事件を広報するために提供し、前記広告を見たりその他の方法で前記広告と疎通(interact)するユーザは、広告提供者または前記広告と関連した別の者から補償を受けることもできる。
一例として、ターミナルは、前記広告をロック画面、基本設定画面、または、その上ホーム画面に表示することができる。他の例の場合、ターミナルはそれぞれのモードに付与された接近権限とは関係なしにターミナルが特定モードに移動する時、または、モードを移動するたびに前記広告を表示することができる。また、他の例の場合、ターミナルは接近権限がさらに広い現在モードから接近権限が狭い新規モードに移動する時、広告を表示することができる。また、他の例の場合、ターミナルは、前記広告をロック画面、中級画面、または、ホーム画面として用いることができる。または、ターミナルは前記広告を前記画面の全体でない一部に表示することができる。したがって、ターミナルは、[1]前記広告を画面の特定の部分に表示したり、[2]前記広告の位置を変えて画面に表示したり、[3]前記広告の大きさや形を変えて表示したり、または、[4]多様な形や大きさのポップアップスクリーンで表示することができる。また、他の例の場合、ターミナルは、[1]特定のロック画面、中級画面、または、ホーム画面が映像ユニットに表示されるたびに広告を表示したり、[2]一定期間の間だけ広告を表示したり、[3]特定の数の画面にだけ広告を表示したり、または、[4]特定の数のモードにだけ広告を表示することができる。
ターミナルは、多様な表示時点のうち特定の時点に広告を表示するように映像ユニットを駆動することができる。前記表示時点の例としては、[1]ターミナルが電源が切れた状態から始動状態(一例として、ターミナルの電源を点けた状態)に移動すると同時、または、前記移動後(または、直後)、[2]オフ状態からオン状態(一例として、映像ユニットを点けたりターミナルを起こすなど)に移動すると同時、または、前記移動後(または、直後)、[3]解除モードからロック(または、中級)モードに移動すると同時、または、その後(または、直後)、[4]中級モードからロックモード(または、この逆)に移動すると同時、または、その後(または、直後)、または、[5]ロックモードにてロックシステムを開始すると同時、または、その後(または、直後)などがある。
上述のように、ターミナルは、広告を一定期間の間表示した後、前記広告を前記画面から除去することができる。または、ターミナルは映像ユニットに広告を表示し、[1]ユーザが広告にユーザ入力を提供する時まで、または、[2]ユーザが前記広告に能動的、受動的な努力を実行する時まで、前記広告を表示して、その後に広告を映像ユニットから除去することができる。また、前の[1]または[2]の後、ターミナルはロック(または、解除)モードにてロック(または、ホーム)画面を表示することができ、ユーザは前記モードにてターミナルを駆動し始めることができる。
一般的に、前記広告には、これを多様な配置に従って、または、多様な時点に提供する提供者やスポンサーがいる。一例として、ターミナルは、[1]過去または前記表示時点以前のロックメモリユニットなどのように、ターミナル自体に格納しておいた広告を表示したり、[2]過去または前記表示時点以前の広告提供者から提供された後に格納した広告を表示したり、または、[3]ターミナルが外部広告提供者に直接または間接的に要請し、これに対し外部広告提供者からリアルタイムで受信した広告を表示することができる。また、ターミナルは、上述の多様な表示時点に、または、リアルタイムで広告を表示することができる。
ターミナルは、広告をそれ自体で表示することができ、これにより、ターミナルが表示する広告はターミナルに格納された広告と同一であったり、広告提供者が提供した広告と同一であり得る。これとは異なり、ターミナルは、上の段落の[1]〜[3]の広告を修正したり編集したりして表示することもできる。また、ターミナルは、前記画面に単一の広告を表示したり、多数の静的広告を表示したり、または、単一または多数の広告を表示し、その後、経時的に前記広告を変更することができる。
外部広告提供者は、前記広告を一方で提供することができ、したがって、ユーザは広告を見ることはできるが、広告自体または外部提供者と疎通できないこともある。または、ユーザが広告にユーザ入力を提供すれば、前記広告は対応物を生成することができ、前記対応物の例としては、[1]ユーザに提供する新規画面、[2]ユーザに提供する選択肢またはオプション、[3]ユーザを接続するようにする新規ウェブサイト、[4]ダウンロードするイメージ、ファイルまたは文書、または、[5]ユーザに提供する補償などがある。外部広告提供者は、ユーザが広告に提供するユーザ入力の回数を認知したり、または、ユーザが広告を見る期間などを認知することができ、これに基づいて前記対応物を変更することができる。したがって、ユーザが広告を長く見るほどに、または、ユーザが前記広告により多くのユーザ入力を提供するほどに、広告提供者は、[1]より多くの補償をユーザに支給したり、または、[2]ユーザをさらに補償が多いウェブサイトに接続させることができる。
ユーザが広告を見ることを終了したり、または、広告や提供者との疎通を終了することになれば、ターミナルは削除(または、部分削除)作業を実行することができる。これにより、ターミナルはロックシステムに格納されたり、または、残留する前記対応物の全体や一部を削除することができる。前記対応物は、[1]広告を見ることにより、[2]広告を操作することにより、[3]広告が提供するウェブサイトに接続することにより、または、[4]広告が提供する外部リンクに接続することでユーザが得た対応物などであり得る。ターミナルは、上述の多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ユーザが広告を操作したり広告と疎通したりすることで得た特定の対応物を格納することを所望する場合、ユーザは手動で格納予定対応物を選択することができる。その後、ターミナルは、格納予定対応物をロックメモリユニットまたはターミナルが許容する場合に限って、メインメモリユニットに格納することができる。または、上述の部分削除と関連して説明したように、ターミナルは格納予定対応物を臨時メモリセクタに格納することもできる。または、ターミナルは、広告や前記広告に含まれたアイテムにユーザが提供したユーザ入力の数、ユーザが前記広告を見た期間、その他のユーザ統計などに基づいて格納予定対応物を適応的に選択することができる。また、ユーザが解除モードにてメインシステムを用いて前記対応物を処理することを所望する時、ターミナルはセクション8−3で説明した多様な方法に従って多様な作業を実行することができる。
上述の広告提供及び操作と同様に、ターミナルは1以上のコンテンツを映像ユニットに表示し、前記コンテンツが提供するウェブサイトに接続したり、前記コンテンツを編集または選択したり、前記操作や疎通などによって得た対応物を格納することができる。本明細書において「コンテンツ」とは、図、写真、文字、テキスト、動画、ビデオゲーム、他の人や物体のイメージ(または、動画)などを指称する。前記「コンテンツ」は、事実説明、意見説明、芸術的表現、美的表現、または、上述のイメージなどを含んでもよい。ターミナルは、前記広告を表示して使用する方法と同一または類似の方法で前記コンテンツを表示して使用することができ、これにより、コンテンツに対するこれ以上の説明は省略する。
8−10.ロック画面の広告/コンテンツの表示
広告提供者は、自らが探すことができる全ての有用な空間に広告を提供することを所望するものである。したがって、広告提供者がデータ処理ターミナルの多様な空間に広告を提供することは全く驚くことではない。また、広告提供者がターミナルの画面の潜在的価値を認知することになるにつれ、これらはターミナルの画面に多様な広告を提供し始め、特に、ユーザがインターネット検索をするたびに広告を提供し始めた。しかし、ユーザが画面に表示された内容から重要な情報を読んでいる時、画面をふわふわ漂って消えることもないポップアップ広告は一般的にユーザに楽しい経験ではない。
したがって、本明細書の第5例示的側面の十二番目の実施形態の場合、ターミナルはロックモードにてロック画面に1以上の広告を表示することができる。このために、ターミナルは、1以上の「広告ビューア」を含み、前記広告ビューアは制限された機能を有し、広告関連のデータまたはファイルをユーザが見やすいフォーマットで表示することができる。したがって、広告ビューアは、[1]既存のファイルビューア、[2]既存のイメージビューア、または、[3]既存のウェブブラウザなどであってもよく、上述の第1構成のロックビューアも広告ビューアの一つの例であり得る。
特に、前記広告ビューアは、相違した種類やフォーマットで提供される多様な広告を表示することができる。したがって、広告ビューアは、相違したバイト順、コードページ、新しい行様式などを処理することにより、データやファイルに対する多様な形態を提供する1以上のフォーマット解釈機(format translator)を含んでもよい。広告ビューアは、HTMLマークアップをユーザに馴染んだ形態で提供したり、または、グラフィックファイルをサムネイルプレビュー、サムネイル生成、または、拡大イメージなどで提供することができる。また、広告ビューアは、映像ユニットにイメージはもちろん、テキストも表示することができる。広告ビューアは、前記広告と関連した聴覚的信号や触覚的信号も生成することができる。
ターミナルは、前記広告ビューアをロックビューアと類似の方法で駆動することができる。したがって、ロックシステムはロックモードにてロックCPUユニットまたはロック運営体系を用いて前記広告ビューアを駆動することができる。これとは異なり、ロックシステムがロックCPUユニット、ロック運営体系または広告ビューアを駆動できるアプリを含まない場合、メインシステムが広告ビューアを駆動することができる。ロックシステムまたはメインシステムは、前記削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
ロックビューアと同様に、ユーザはロックモードにて特定の広告を格納した後、追って前記広告を再び見ることができる。このために、ユーザは、特定の広告をマークしたり、特定の広告をロック(または、メイン)メモリユニットやその他のロック(または、メイン)システムのメモリセクタに格納することができる。また、ロックモードにてターミナルを駆動するユーザは、前記広告を操作または編集して得た対応物、前記広告が提供するウェブサイトから得た対応物、前記ウェブサイトからダウンロードして得たファイルやデータなどの対応物のうち特定の対応物を選択することができる。ターミナルは、前記選択された対応物を上述の格納時点に格納することができる。
広告ビューアは、別個の(ソフトウェア)アプリで製作することができる。前記広告ビューアアプリはロックシステムに装着され、ロック(または、メイン)システムによって駆動されたり、または、前記広告ビューアアプリはメインシステムに装着され、メイン(または、ロック)システムによって駆動されてもよい。または、広告ビューアは、ロック(または、メイン)システムに装着されたロックビューアやその他(ソフトウェア)アプリのプラグインアプリの形態で製作されてもよい。広告ビューアは、ターミナルと脱着式でかつ作業実行上連結される外部機器に装着されてもよく、広告ビューアは上述の多様な削除時点に削除(または、部分削除)作業を実行することもできる。また、広告ビューアはユーザがロックビューアを使用するために外部機器をターミナルに連結する時、ユーザがロックビューアを使用する最中、または、ロックビューアを使用後、ユーザが外部機器をターミナルから分離する時、セクション1のロックビューアの使用と関連した説明のように、削除(または、部分削除)作業を実行することができる。
このような観点から見れば、広告ビューアはUSB形態のメモリなどのような多様な外部機器に装着されてもよい。この時、前記外部機器は、[1]広告ビューアとこれを駆動するためのドライバのみを含んだり、[2]広告ビューア及び最小限の機能性のみを備えるものの、広告ビューアを駆動できるロックCPUユニットを含んだり、または、[3]広告ビューア、ロックCPUユニット及びロックメモリユニットを含んでもよい。これとは異なり、外部機器はメインCPUユニットまたはメインメモリユニットの一部を駆動することにより、前記外部機器に含まれたロックシステムには含まれない機能性を補完することができる。
ターミナルは、広告ビューアを用いてユーザに多様な会員サービスを提供することができる。一例として、ロックビューアは、特定の基準に基づいて特定のメンバーにのみ割引クーポンを提供することができ、前記基準の例としては、[1]メンバーシップ社会におけるメンバーの地位、[2]性別、[3]年齢、[4]職業、[5]収入、[6]メンバーの個人選好度または趣味、[7]現在の位置、[8]旅行目的地、[9]ショッピング経歴またはショッピングリスト、[10]家の住所または会社の住所、[11]家の住所または会社の住所から特定の商店までの距離または移動に所要する時間、[12]現在の位置から特定の商店までの距離または移動に要する時間、[13]時間、[14]曜日、[15]婚姻の有無、[16]家族の数または親戚の数、[17]特定の休日までの残りの日にちなどがある。
広告ビューアは、[1]クーポンを表示し始める時点、[2]クーポンを表示する期間、または、[3]発行するクーポンの数などを決定することができる。または、広告ビューアは、上の段落の多様な基準に基づいたり、または、メンバーでない特定の商品や商人と関連したその他の基準に基づいて、どんな商品やサービスに割引を提供するかも決定することができる。または、広告ビューアは、特定の時点にのみクーポンを提供することができ、前記時点の例としては、[1]一日のうち特定の時間に、[2]一週間(または、月)のうち特定の日に、または、[3]特定の休日に、前記休日の前または後などがある。
多様な広告を表示するために、ターミナルは、中央格納領域に広告を保管することができ、このような格納領域の例としては、[1]ロックシステムのロックメモリユニット(または、部位)、[2]ロックシステムの臨時メモリセクタ(または、部位)、[3]メインメモリユニット、または、[4]外部機器などがある。ターミナルは、前記格納領域の広告を多様な方法で提供を受けることができ、一例として、ターミナル製造会社またはユーザから提供を受けたり、ウェブサイトから確保したり、または、広告提供者から提供を受けることができる。
8−11.共通映像ユニット
本明細書において、多様なターミナルのそれぞれの映像ユニットは、主映像ユニットと指称した。しかし、ターミナルがメインシステムとロックシステムを含む時、メインシステムは主映像ユニットを含む反面、ロックシステムは1以上のロック映像ユニットを含んでもよく、この時、主映像ユニットとロック映像ユニットはターミナルの別個のハードウェア要素を指称する。映像ユニットを含まないロックシステムは、主映像ユニットに画面を表示することができる。しかし、映像ロックユニットを含むロックシステムは、画面を[1]ロック映像ユニットに表示したり、[2]主映像ユニットにのみ表示したり、または、[3]ロック映像ユニット及び主映像ユニットの全てに表示することができる。
したがって、本明細書の第5例示的側面の十三番目の実施形態の場合、主映像ユニットは、メインシステム及びロックシステムの共通ハードウェア要素と見なすことができる。特に、ロックシステムが如何なるロック映像ユニットも含まない場合、ロックシステムは直接またはメインCPUユニットやメイン運営体系を用いて主映像ユニットを駆動することができる。上述の構成は必然的であってもよく、特にターミナルがロックシステムをしてメインシステムの如何なるユニットも接近できないようにする場合にも、ターミナルは、[1]ロックシステムがロック映像ユニットを含まない場合、ロックシステムがメインシステムの主映像ユニットを直接接近したり、または、駆動するようにしたり、または[2]ロックシステムがメインシステムを呼び出せば、メインシステムがロックシステムのために主映像ユニットに接近して駆動することができる。このような観点から見れば、本明細書においてターミナルが「主映像ユニット」を含まずに「映像ユニット」を含むと説明すれば、前記映像ユニットはロックシステムも駆動できるメインシステムのハードウェア要素と見なすことができる。
8−12.映像ユニット及びモード移動
本明細書の第5例示的側面の十四番目の実施形態の場合、ターミナルは単一の映像ユニットのみを含み、前記映像ユニットは多数のセグメントを定義し、それぞれのセグメントはメインシステムまたはロックシステムのうちの一つのシステムによってのみ駆動されたり、または、メインシステム及びロックシステムの全てによって駆動されてもよい。また、前記それぞれのセグメントは、同一の形と大きさを有したり、または、相違した形や大きさを有してもよい。ターミナルは、前記映像ユニットの各セグメントを同一または相違したデータやイメージを表示することができ、各セグメントを同一または相違した目的で用いることができる。
一例として、ターミナルは、前記各セグメントを多様な通知ユニットのサブユニットのように用いることができ、ターミナルは、ロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを着手することができ、前記セグメントに多様な結果物を表示することができる。すなわち、ターミナルは、ロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを駆動して得た結果物は、映像ユニットの第1セグメントに表示するように前記セグメントを駆動し、解除(または、ロック)モードにてメイン(または、ロック)システムを駆動して得た結果物を同一の映像ユニットの第2セグメントに表示することができる。したがって、ユーザは、多様なロック作業を実行して得られ、第1セグメントに表示された第1結果物を監視することができ、同時にメインシステムの多様なハードウェアまたはソフトウェア要素を駆動して得た第2結果物を監視することができる。
他の例において、ユーザが映像ユニットの多数のセグメントで同一のロック(または、メイン)システムを駆動する場合、ユーザは多数のセグメントを単一の画面で統合した後、映像ユニットの多数のセグメントに単一のイメージを表示することができる。ターミナルは多数のセグメントのうちの一つのセグメントに日常的なデータを表示することができ、前記日常的データとしては、日にち、時間、新規の電子メールやメッセージの到着を知らせるメッセージ、ハードウェア要素やソフトウェア要素の状態などがあって、前記日常的データはユーザ入力に対応して作業を実行しなくても得られるデータを指称すことができる。
本明細書の第5例示的側面の十五番目の実施形態の場合、ターミナルは多数の映像ユニットを含んでもよく、各映像ユニットはメインシステムのみが駆動したり、または、メインシステム及びロックシステムが駆動することができる。また、前記映像ユニットは同一の形と大きさを有したり、または、2以上の映像ユニットが相違した形、大きさ、または、向きを有してもよい。ターミナルは同一の面に多数の映像ユニットを配置したり、相違した面に多数の映像ユニットを配置することができる。前記面に関係なしに、ターミナルは各映像ユニットに同一または相違したデータまたはイメージを表示するように各映像ユニットを駆動したり、または、各映像ユニットを同一または相違した目的のために使用することができる。
一例として、ターミナルは、各映像ユニットを上述の通知ユニットの各サブユニットと類似するように使用することができ、これにより、ターミナルはロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを着手し、前記システムを駆動して得た結果物を多数の映像ユニットのうちの一つに表示することができる。他の例の場合、ユーザが2以上の映像ユニットにて同一のロック(または、メイン)システムを着手する場合、ユーザは前記映像ユニットを単一の映像ユニットに合わせて使用することができ、一例として、第1映像ユニットに特定のイメージの半分を表示する反面、第2映像ユニットに前記イメージの残りの半分を表示することができる。本実施形態のその他の構成上または作業実行上の特性は、単一の映像ユニットが多数のセグメントを定義する上述の実施形態と同一または類似する。
8−13.多数の運営体系またはCPU
上述のようにロックシステムは、ロックビューア、ロックメモリユニットまたはロックシステムのその他のロックユニットを駆動することができるロックCPUユニットを含んでもよい。ターミナルがロックCPUユニット以外にメインCPUユニットを含むので、メインシステムのメイン運営体系がロックCPUユニットの存在を考慮して作動しない限り、ロックCPUユニットは適切に駆動できないこともある。したがって、本明細書の第5例示的側面の十六番目の実施形態の場合、ロックシステムがロックCPUユニットを含む場合、ターミナル(または、メインCPUユニット)はロックCPUユニットを多様な方法で活用することができる。
一例として、ターミナルがユーザ入力に対応して目覚めて(一例として、オフ状態からオン状態に移動)、ターミナルはユーザにどんなCPUユニットを駆動するのか問い合わせできる。ユーザがあるCPUユニットを選択すれば、ターミナルはロック(または、解除)モードにてロック(または、メイン)システムを着手し、ロック(または、メイン)CPUユニット、ロック(または、メイン)運営体系及び前記システムのその他のユニットを駆動することができる。
他の例の場合、ターミナルがUISWIを含むユーザ入力をオン状態で受信すれば、ターミナルは、ユーザにモード移動後にロック(または、メイン)CPUユニットまたはロック(または、メイン)システムのうちどんなユニットまたはシステムを駆動するのか問い合わせできる。ユーザがロック(または、解除)モードから解除(または、ロック)モードに移動後、メイン(または、ロック)システムを駆動すると選択する場合、ターミナルはモード移動作業を実行し、メイン(または、ロック)CPUユニットを駆動してメイン(または、ロック)システムを着手することができる。ユーザが解除(または、ロック)モードからロック(または、解除)モードに移動した後にもメイン(または、ロック)システムを駆動する場合、ターミナルは他のCPUユニットの駆動を終了または抑圧し、同一のCPUユニットを駆動して同一のシステムを駆動することができる。
また、他の例の場合、ターミナルはロックCPUユニットとメインCPUユニットが協働するようにでき、一例として、ロックCPUユニットとメインCPUユニットが単一の同一の作業を実行(単一の同一の機能を遂行)したり、または、同一または相違した多数の作業を同時または順番に実行するように同期化することができる。ターミナルはロックCPUユニットとメインCPUユニットを同期化して削除(または、部分削除)作業を実行することもでき、一例として、[1]ロックCPUユニットとメインCPUユニットがそれぞれ削除作業または部分削除作業を実行(一例として、二回の上書きまたは二回の暗号化)したり、[2]相違したメモリユニットや相違したデータ セットに対して削除作業または部分削除作業を実行したり、または、[3]ロックCPUユニットとメインCPUユニットそれぞれが削除作業と部分削除作業のうちの一つだけ実行するようにできる。
8−14.変形及び改良
上述の第5例示的側面の多様なデータ処理ターミナルは、相違した構成、配置または順序に従って構成され駆動されてもよい。前記第5例示的側面の多様なターミナルの変形または改良もまた、上述の第1〜第4構成のターミナルの変形や改良と同一または類似し、本明細書の他の例示的側面のターミナルの変形や改良とも類似または同一であるため、これ以上の説明は省略する。
上述の第5例示的側面の多様な実施形態及び詳細な形態のターミナルの構成または作業実行上の変形または修正は、本明細書の他の例示的側面の他の実施形態や詳細な形態と互換されてもよい。したがって、第5例示的側面の特定の実施形態または詳細な形態の特定の特性は、相違した例示的側面の他の実施形態や詳細な形態にも適用されてもよい。
また、上述の第5例示的側面の多様なターミナルのその他の構成上または作業実行上の特性及びこの変形または修正もやはり、後述の適用、含む、代替、または、結合が互いに相反しない限り、[1]本明細書の相違した側面、実施形態や詳細な形態の相応する特性に適用されたり、[2]前記相応する特性に含まれたり、[3]前記相応する特性を代替したり、[4]前記相応する特性によって代替されたり、または、[5]前記相応する特性と結合されてもよい。
9.互換性
上述では、多様なデータ処理ターミナル、前記ターミナルを構成する方法及び前記ターミナルを使用する方法などを説明し、特に、多様な例示的側面、前記側面の実施形態、詳細な形態及び目的などを言及して、これに対する詳細な説明を提供した。ただし、前記説明は、前記ターミナル及び前記方法の特性、構成上の特性や作業実行上の特性をさらに詳細に理解するためを目的とする。したがって、前記ターミナルに関連した方法、関連した分野の当業者には、本明細書の多様なターミナルの変形または改良が自明である。
上述では、多様なデータ処理ターミナルの例示的側面、実施形態、詳細な形態及び目的などを説明したが、この変形や改良も可能である。したがって、前記変形及び改良は、本明細書の例示的側面、実施形態、詳細な形態及び目的の精神や範囲からの離脱と見なさず、関連分野の当業者に自明な前記変形または改良は、本明細書の範囲はもちろん、後述の請求項の範囲に属するものと見なす。
特別な言及がない限り、本明細書の特定の側面、実施形態、詳細な形態や目的の多様な特性は、本明細書の相違した側面、実施形態、詳細な形態や目的の相応する特性に互換的に適用されてもよい。ただし、前記互換性は、前記適用、含む、代替、または、混合が互いに契約しない場合に限られる。
一例として、本明細書は、単一のロックモード及び単一の解除モードを定義する階層で駆動するデータ処理ターミナル、前記ターミナルのロック(または、メイン)システム、前記システムのCPUユニットや運営体系などを重点に説明した。しかし、前記ターミナルの構成または作業実行上の特性は、単一のロックモード及び単一の解除モード以外のモードを1以上定義する階層で駆動する相違したターミナルにも適用されてもよい。したがって、前記相違したターミナルは、ロックモードから中級モードに、その後、中級モードから解除モードに移動することができる。また、前記相違したターミナルは、階層が順次的の場合、再びロックモードや中級モードに移動することができる。前記ロックモード及び解除モードの間を移動する前記ターミナルのその他の特性は、3以上の相違したモードの間でモードを移動する他のターミナルにも適用されてもよい。しかし、本明細書においてターミナルが二つだけのシステム、すなわち、ロックシステムとメインシステムだけを含むと説明すれば、前記ターミナルは中級システムを含まないものと見なし、ロックシステムでもメインシステムでも中級モードにて駆動すると見なす。
他の例の場合、本明細書は多様なデータ処理ターミナル、前記ターミナルのロック(または、メイン)システム、CPUユニット、または、運営体系及び第1類型ユーザ入力に対応した多様な作業実行方法の構成または作業実行上の特性を例示した。ただし、前記特性は、他の形態のユーザ入力に対応して多様な作業を実行するターミナルにも適用される。したがって、機械的ユーザ入力に対して適用される単一のユーザ入力の定義は、他の類型のユーザ入力の相違した性質に相応しいように変形されてもよい。一例として、第5類型の音響的ユーザ入力の場合、単一のユーザ入力は音波によるマイクの1以上の部分の直接または間接操作に起因するユーザ入力で定義され、この時、前記音波はユーザの声帯またはその他の身体部位によって生成され、その間に時間的空白を含まない。
本明細書の多様なデータ処理ターミナル、前記ターミナルを含むシステム及び前記ターミナルを使用する方法などは、相違した電気部品またはデジタル部品を含むことにより、前記部品が本明細書において説明した作業と類似の作業を実行し、本明細書において説明した機能と類似の機能を遂行することができる。しかし、上述の説明のように、ターミナルがオフ状態で多様なユーザ入力を受信すれば1以上の作業を実行し、前記ユーザ入力やサブ入力に対応してオフ状態からオン状態に移動できる限り、前記ターミナルは特定のプログラム、ソフトウェアソースコード、バイナリコードまたはその他の命令語を含んでもよい。
本明細書の多様な側面、実施形態及び詳細な形態を上述のように説明したが、上述の説明は多様なデータ処理ターミナルを説明するためであって、前記ターミナルの範囲を制限するためではない。特に、前記範囲は、下の請求項によって定義される。その他の側面、実施形態、詳細な形態、利点、変形などは全て下の請求項の範囲に属する。