JP6964646B2 - セルロース含有樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
セルロースは、その単体特性として、アラミド繊維に匹敵する高い弾性率と、ガラス繊維よりも低い線膨張係数を有することが知られている。また、真密度が1.56g/cm3と、低く、一般的な熱可塑性樹脂の補強材として使用されるガラス(密度2.4〜2.6g/cm3)やタルク(密度2.7g/cm3)と比較し圧倒的に軽い材料である。
[1] (A)脂肪族ポリアミド100質量部と、(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部とを含む溶融混合物を製造する第一の工程、及び
前記第一の工程で得られた溶融混合物と、(C)カーボンブラックとを溶融混合する第二の工程、
をこの順に含む、樹脂組成物の製造方法。
[2] 前記溶融混合物がペレット形状である、上記態様1に記載の方法。
[3] 第一の工程において、(A)脂肪族ポリアミドの原料であるモノマーと、(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分の水分散液とを混合し、前記モノマーの重合反応を行うことによって前記溶融混合物を得る、上記態様1又は2に記載の方法。
[4] (A)脂肪族ポリアミドが、ポリアミド6、ポリアミド66及びこれらの混合物からなる群より選ばれる、上記態様1〜3のいずれかに記載の方法。
[5] (A)脂肪族ポリアミドの末端アミノ基数が末端カルボキシ基数よりも大きい、上記態様1〜4のいずれかに記載の方法。
[6] (A)脂肪族ポリアミドの末端アミノ基数が全末端基数の50%超である、上記態様1〜5のいずれかに記載の方法。
[7] (C)カーボンブラックのDBP吸油量が、50cm3/100g以上、100cm3/100g以下である、上記態様1〜6のいずれかに記載の方法。
[8] 第二の工程において、(C)カーボンブラックが、樹脂と、該樹脂中に含まれた(C)カーボンブラックとのマスターバッチの形態で添加される、上記態様1〜7のいずれかに記載の方法。
以下、各工程を順に説明する。
第一の工程においては、(A)脂肪族ポリアミド100質量部と、(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部とを含む溶融混合物を製造する。
(A)脂肪族ポリアミドは、主鎖の繰り返し単位構造の炭化水素鎖が、実質的に脂肪族であるポリアミドである。ここでいう実質的とは、意図せざるアミド交換反応等により、少量、具体的には10モル%未満の量で、芳香環を有するユニットを含むことは許容できるという意味である。本開示における脂肪族には脂環構造も包含される。
(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分としては、種々のセルロース成分を使用できるが、樹脂組成物中に適度な分散サイズで分散させるためには、微細なセルロースを用いることが望ましい。より具体的には、セルロース成分が、セルロースファイバー、セルロースウィスカー又はこれらの混合物であることがより好ましい。
第二の工程では、第一の工程で得られた溶融混合物と、(C)カーボンブラックとを溶融混合する。本工程は、本発明の製造方法で得られる樹脂組成物の熱安定性を高めるうえで、極めて重要な工程である。(C)カーボンブラックを、上記溶融混合物に対して添加することによって、例えば第一の工程で添加した場合に比較して、耐候性及び熱安定性が飛躍的に向上するという効果が得られる。
≪(A)脂肪族ポリアミド≫
ポリアミド6
末端アミノ基が多いPA6(以下、「PA6a」と称する。)
ISO 307に準拠して測定された粘度数(VN)=118
末端アミノ基数:97ミリ等量/kg、末端カルボキシ基数:27ミリ等量/kg
アミノ末端基数比率 [NH2]/([NH2」+[COOH])=0.78
全末端基数に対する末端アミノ基数比率:0.75
末端カルボキシ基が多いPA6(以下、「PA6b」と称する。)
ISO 307に準拠して測定された粘度数(VN)=118
末端アミノ基数:46ミリ等量/kg、末端カルボキシ基数:65ミリ等量/kg
カルボキシル末端基数比率 [COOH]/([NH2」+[COOH])=0.58
全末端基数に対する末端アミノ基数比率:0.55
末端アミノ基が多いポリアミド66(以下、「PA66」と称する。)
ISO 307に準拠して測定された粘度数(VN)=120
末端アミノ基数:41ミリ等量/kg、末端カルボキシ基数:33ミリ等量/kg
アミノ末端基数比率 [NH2]/([NH2」+[COOH])=0.55
全末端基数に対する末端アミノ基数比率:0.36
リンターパルプを裁断後、オートクレーブを用いて、120℃以上の熱水中で3時間加熱し、ヘミセルロース部分を除去して精製パルプを得た。これを圧搾し、更に純水中で固形分率が1.5質量%になるように叩解処理することによって高度に短繊維化及びフィブリル化させた後、そのままの濃度で高圧ホモジナイザー(操作圧:85MPaにて10回処理)にて解繊することにより解繊セルロースを得た。ここで、叩解処理においては、ディスクリファイナーを用い、カット機能の高い叩解刃(以下カット刃と称す)で4時間処理した後に解繊機能の高い叩解刃(以下解繊刃と称す)を用いてさらに1.5時間叩解を実施し、(B)セルロース成分を得た。得られた(B)セルロース成分について、以下に示した方法で、平均径と平均L/Dとを測定したところ、平均径が90nm、平均L/Dが300であった。これを、ろ過することにより、(B)セルロース成分濃度が10質量%のセルロース成分水分散液を調製した。
(B)セルロース成分を、1質量%濃度で純水懸濁液とし、高剪断ホモジナイザー(日本精機(株)製、商品名「エクセルオートホモジナイザーED−7」、処理条件:回転数15,000rpm×5分間)で分散させて水分散体を得た。これを、固形分0.1〜0.5質量%まで純水で希釈し、マイカ上にキャストし、風乾したものを、原子間力顕微鏡(AFM)で測定した。測定は、少なくとも100個のセルロース成分が観測されるように倍率を調整して行い、無作為に選んだ100個のセルロース成分の長径(L)、短径(D)及びこれらの比(L/D)を求め、100個のセルロース成分の加算平均を算出した。なお、セルロースファイバーのような繊維形状の場合は、その繊維径を測定し、セルロースウィスカーのような粒子形状の場合は、その短径を計測した。
上述の(B)セルロース成分水分散液を、密閉式プラネタリーミキサー(株式会社小平製作所製、商品名「ACM−5LVT」、撹拌羽根はフック型)中、70rpmで80分間、25℃、大気圧で撹拌処理した後、−0.1MPaの減圧条件で、60℃の温浴をセットし、307rpmで5時間、減圧乾燥処理して、乾燥セルロース成分を得た。
三菱カーボンブラック#950(以下、「CB−A」と称する。)
DBP吸油量=74cm3/100g
三菱カーボンブラック#750B(以下、「CB−B」と称する。)
DBP吸油量=115cm3/100g
カーボンブラックマスターバッチ(以下、「CBMB」と称する。)
PA6a中に、CB−Aが16.7質量%となる濃度で、配合したポリアミド6ベースのマスターバッチ
多目的試験片の中央部から、精密カットソーにて縦4mm、横4mm、長さ4mmの立方体サンプルを切り出し、測定温度範囲−10〜80℃で、ISO11359−2に準拠して測定し、0℃〜60℃の間での線膨張係数を算出した。この際、測定に先立ち、120℃環境下で5時間静置してアニーリングを実施した。
ISO527に準拠して引張降伏強度を測定した。
スパイラル形状を有する幅5mm、厚み1mmの金型を、型締め圧力が100トンの射出成形機に搭載し、金型のパーテーション部の表面温度が65℃となるよう温調した。シリンダー温度を255℃に設定し、樹脂を溶融させ、射出圧力90MPaで15回、連続射出成形し、11回目から15回目の試験片のスパイラル流動長を実測し、加算平均してスパイラル流動長とした。ただし、実施例4に関しては、シリンダー温度を285℃、金型温度を75℃になるように設定した。
樹脂ペレットを、型締め圧力が100トンの射出成形機にて、鏡面砥ぎ#3000番仕上げの金型を用いて、耐候性試験用の70mm×70mm×2mmの鏡面平板に、シリンダー温度260℃、金型温度80℃で成形した。実施例4に関してはシリンダー温度のみ290℃に変更して実施した。成形は50ショットを連続成形で実施し、得られた試験片の表面外観を確認し、シルバーストリークスの発生した枚数を計測した。この際、ランナー部やゲート部といった試験片以外の部位に発生したシルバーストリークスも計測対象とした。
上述のシルバーストリークス発生枚数測定で試験片を成形している際の、作業環境での臭気を以下の3段階で評価した。臭気は、いずれも、甘い糖の焦げるにおいであったが、その臭気の強さで判断した。
なし:ポリアミド特有の臭気はあるが、糖が焦げる独特の臭気は感じられない。
若干:甘い臭気を、若干、感じる。
強 :糖が焦げるような甘い臭気をはっきりと感じる。
上述のシルバーストリークス発生枚数測定で成形した試験片のうち、表面外観が良い試験片を選択し、キセノンウェザオメーターを下記条件に設定し、耐候性試験を実施した。全照射量が500kJ/m2時点での試験片表面外観を、目視により、下記の判定基準により評価した。なお、試験は各例で5枚ずつ実施し、5枚の試験サンプルの中で、最も結果の良くないものを代表結果とした。
キセノンウェザオメーター試験
使用機器;アトラスCi4000
フイルター/インナー;石英
フイルター/アウター;タイプSボロシリケイト
ブラックパネル温度;63℃
放射照度;0.55W/m2(at 340nm)
全照射量;500kJ/m2(at 340nm)
水噴霧時間;18分 水噴霧停止時間;120分
湿度;50%(降雨時は95%)
AAA:ほぼ変化なし
AA :表面光沢が部分的になくなっている
A :表面光沢がなくなっている
B :試験片に白化が確認される
C :試験片全体が白化している
12個のバレルで構成される、スクリュー直径が25mm、スクリュー長/スクリュー直径比が48である二軸押出機のシリンダー番号1に上流部スロートを配し、シリンダー番号4にサイド押込みフィーダーを設置し、押込みフィーダー部に中央部スロートを配した。上流部スロートには、ロスインウェイト式フィーダー二基を設置し、中央部スロート上部には、ロスインウェイト式フィーダーを1基設置した。各々のフィーダーより、それぞれ、(A)脂肪族ポリアミド、(B)セルロース成分、及び、(C)カーボンブラック又は(C)カーボンブラックのマスターバッチ、を表1記載の割合で供給した。押出機において、シリンダー及びダイスの温度を、シリンダー1〜4では260℃設定、シリンダー5〜12及びダイスでは240℃設定とし、スクリュー回転数を300回転/分として、押出加工を実施した。また、シリンダー11には減圧ベントポートを設置し、吸引脱気できるようにした。スクリューデザインとしては、シリンダー3の部分に、2個の順送りニーディングディスク(以降、RKD)、2個のニュートラルニーディングディスク(以降、NKD)、1個の逆送りニーディングディスク(以降、LKD)をこの順に配した混練ブロックを、シリンダー6の部分に、1個のRKD,2個のNKD,1個のLKDをこの順に配した混練ブロックを、シリンダー9の部分に1個のRKD,2個のNKD,1個の逆送りスクリューをこの順に配した混練ブロックを配置するデザインとした。
実施例1で使用した二軸押出機の、シリンダー番号4に設置していたサイド押込みフィーダー及び中央部スロート上部のロスインウェイト式フィーダーを撤去し、上流部スロートのみからの供給とした。温度設定・スクリュー回転数等の条件は実施例1と同様にして、2段階押出を実施した。ここでいう二段階押出とは、第一押出工程として、(A)脂肪族ポリアミドと乾燥(B)セルロース成分とを溶融混練し、ペレットとして得て、その後、第二押出工程としてペレットと(C)カーボンブラックとを溶融混練する多段押出を指す。その際用いた脂肪族ポリアミドの種類、セルロース成分添加量、及びCB−A添加量は、表2に示した。なお、セルロース成分添加量及びCB−A添加量は、全体の樹脂組成物に占める質量%である。いずれの場合も、乾燥セルロース成分はすべて第一押出工程で添加され、CB−Aはすべて第二押出工程で添加した。表2においては、PA6−aと乾燥セルロース成分とを混練して得た第一押出工程でのペレットを予備混合物−Aと称し、PA6−bと乾燥セルロース成分とを混練して得た第一押出工程でのペレットを予備混合物−Bと称する。第二押出工程で得られたペレットで各種評価を実施した。
(B)セルロース成分の水分散液に精製水を加えてミキサーで攪拌し、(B)セルロース成分の含有量が3質量%の水分散液を事前に調製した。この(B)セルロース成分の水分散液270質量部と、ε−カプロラクタム216質量部と、アミノカプロン酸44質量部と、亜リン酸0.59質量部とを、均一な分散液となるまでミキサーで攪拌、混合した。続いて、この混合分散液を徐々に加熱し、加熱の途中において水蒸気を排出しながら、240℃まで温度を上げ、240℃にて1時間攪拌し、重合反応を行った。重合が終了した時点で得られた樹脂組成物を払い出し、これを切断してペレットとした。得られたペレットを95℃の熱水で処理し、精練を行い、乾燥させた。得られたペレットを重合混合物−Aと称する。得られたペレットの末端官能基を核磁気共鳴スペクトル法にて測定したところ、末端アミノ基と末端カルボキシ基はほぼ等量であった。
得られたペレットに、実施例7,8の第二押出工程と同様に(C)カーボンブラックを添加溶融混練し評価用ペレットを得た。得られたペレットで各種評価を実施した。
重合時の原料を、実施例9で用いた(B)セルロース成分の含有量が3質量%の水分散液270質量部、ε−カプロラクタム216質量部、アミノカプロン酸44質量部、ヘキサメチレンジアミン10質量部、及び亜リン酸0.59質量部とした以外はすべて、実施例9と同様に実施した。得られたペレットを重合混合物−Bと称する。得られたペレットの末端官能基を測定したところ、末端アミノ基の方が末端カルボキシ基より多く、[NH2]/([NH2]+[COOH])=0.74であった。
得られたペレットに、実施例7,8の第二押出工程と同様に(C)カーボンブラックを添加溶融混練し評価用ペレットを得た。得られたペレットで各種評価を実施した。
(B)セルロース成分の水分散液を濾過し、(B)セルロース成分濃度を25質量%にしたものを116質量部と、ε−カプロラクタム216質量部と、アミノカプロン酸44質量部と、亜リン酸0.59質量部と、精製水143質量部とを、均一な分散液となるまでミキサーで攪拌、混合した。続いて、この混合分散液を徐々に加熱し、加熱の途中において水蒸気を排出しながら、240℃まで温度を上げ、240℃にて1時間攪拌し、重合反応を行った。重合が終了した時点で得られた樹脂組成物を払い出し、これを切断してペレットとした。得られたペレットを95℃の熱水で処理し、精練を行い、乾燥させた。得られたペレットを重合混合物−Cと称する。得られたペレットの末端官能基を測定したところ、末端アミノ基と末端カルボキシ基はほぼ等量であった。
得られたペレットに、実施例7,8の第二押出工程と同様に(C)カーボンブラックを添加溶融混練し評価用ペレットを得た。得られたペレットで各種評価を実施した。
(B)セルロース成分の水分散液200質量部、ε−カプロラクタム170質量部、アミノカプロン酸30質量部、亜リン酸0.35質量部、及び精製水120質量部に変更した以外はすべて、実施例10と同様に実施した。得られたペレットを重合混合物−Dと称する。得られたペレットの末端官能基を測定したところ、末端アミノ基と末端カルボキシ基はほぼ等量であった。
得られたペレットに、実施例7,8の第二押出工程と同様に(C)カーボンブラックを添加溶融混練して、評価用ペレットを得た。得られたペレットで各種評価を実施した。
(B)セルロース成分の水分散液を濾過し、(B)セルロース成分濃度を10質量%にしたものに、セルロース成分濃度の1/3量(質量基準)となる量のCB−Aを加えて、一様な分散体となるまで、予めミキサーで攪拌し、(B)セルロース成分/(C)カーボンブラック水分散液を得た。得られた分散液81質量部と、ε−カプロラクタム216質量部と、アミノカプロン酸44質量部と、亜リン酸0.59質量部と、精製水197質量部とを、均一な分散液となるまでミキサーで攪拌、混合した。続いて、この混合分散液を徐々に加熱し、加熱の途中において水蒸気を排出しながら、240℃まで温度を上げ、240℃にて1時間攪拌し、重合反応を行った。重合が終了した時点で得られた樹脂組成物を払い出し、これを切断してペレットとした。得られたペレットを95℃の熱水で処理し、精練を行い、乾燥させ評価用ペレットを得た。得られたペレットで各種評価を実施した。
Claims (11)
- (A)脂肪族ポリアミド100質量部と、(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部とを含む溶融混合物を製造する第一の工程、及び
前記第一の工程で得られた溶融混合物と、(C)カーボンブラックとを溶融混合する第二の工程、
をこの順に含む、樹脂組成物の製造方法であって、
前記第二の工程が押出工程である、樹脂組成物の製造方法。 - (A)脂肪族ポリアミド100質量部と、(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部とを含む溶融混合物を製造する第一の工程、及び
前記第一の工程で得られた溶融混合物と、(C)カーボンブラックとを溶融混合する第二の工程、
をこの順に含む、樹脂組成物の製造方法であって、
前記第一の工程が、(A)脂肪族ポリアミドの原料であるモノマーと、(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分の水分散液とを混合し、前記モノマーの重合反応を行うことによって前記溶融混合物を得る工程であり、
前記第二の工程が押出工程である、樹脂組成物の製造方法。 - 前記溶融混合物がペレット形状である、請求項1又は2に記載の方法。
- (A)脂肪族ポリアミドが、ポリアミド6、ポリアミド66及びこれらの混合物からなる群より選ばれる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- (A)脂肪族ポリアミドの末端アミノ基数が末端カルボキシ基数よりも大きい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- (A)脂肪族ポリアミドの末端アミノ基数が全末端基数の50%超である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- (C)カーボンブラックのDBP吸油量が、50cm3/100g以上、100cm3/100g以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 第二の工程において、(C)カーボンブラックが、樹脂と、該樹脂中に含まれた(C)カーボンブラックとのマスターバッチの形態で添加される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- (A)脂肪族ポリアミド100質量部と、
(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部と、
(C)カーボンブラックと、
を含む樹脂組成物であって、
(A)脂肪族ポリアミドの末端アミノ基数が末端カルボキシ基数よりも大きい、樹脂組成物。 - (A)脂肪族ポリアミド100質量部と、
(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部と、
(C)カーボンブラックと、
を含む樹脂組成物であって、
(A)脂肪族ポリアミドの末端アミノ基数が全末端基数の50%超である、樹脂組成物。 - (A)脂肪族ポリアミド100質量部と、
(B)平均径が0.5μm以下のセルロース成分0.01〜100質量部と、
(C)カーボンブラックと、
を含む樹脂組成物であって、
(C)カーボンブラックのDBP吸油量が、50cm 3 /100g以上、100cm 3 /100g以下である、樹脂組成物。
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