JP6962397B2 - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、車両の車室内に設けられた表示領域の表示を制御する表示制御装置、及び表示制御方法に関する。
従来、例えば特許文献1には、カメラ及びレーダ等により取得された自車両周囲の情報を、俯瞰画像によって運転者に提示する車両用表示装置が開示されている。この車両用表示装置では、車室内に設けられたモニタの角度に応じて、俯瞰画像における仮想の視点位置が調整可能とされている。具体的に、仮想の視点位置は、自車両の真後ろ上方から自車両の直上までの範囲で可変とされている。
特開2015−23484号公報
さて、運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能を備える車両の開発が急速に進められている。しかしながら、自動運転機能によって車両が制御されている状態でも、運転者は、自動運転に係るシステムの作動を監視する義務を負う場合がある。そのため、本開示の発明者は、自動運転機能によって認識されている自車両周囲の他車両の情報について、運転者にも提示されることが望ましいと考えた。
しかし、特許文献1に開示のように、仮想の視点位置が自車両の真後ろ上方又は直上に設定された俯瞰画像では、仮想の視点位置と自車両後方との距離が近いため、俯瞰画像にて提示可能な自車両後方の範囲は、狭くならざるを得ない。そこで、俯瞰画像にて表示可能な自車両後方の範囲を広げるために縮尺を小さくしてしまうと、俯瞰画像は、自車両の側方が見辛い態様となってしまう。故に、従来の俯瞰画像は、自車両から比較的遠い認識対象物を注意喚起できなかったり、又は自車両に比較的近い認識対象物を確実に注意喚起できなかったりした。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動運転機能によって認識された自車両の周囲の認識対象物を、運転者に的確に注意喚起可能な表示技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された第一の態様は、運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能を備える車両(A)において、当該車両の車室内に設けられた表示領域(11a)の表示を制御する表示制御装置であって、自動運転機能によって車両の周囲に認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物に係る認識物情報を取得する認識情報取得部(33)と、車両を示す自車画像(41)及び車両の周囲の道路形状を示す地図画像(42)を少なくとも含む俯瞰表示(40,240,340)を、表示領域に表示させる表示物として生成し、自動運転機能によって認識対象物が認識された場合に、認識物情報に基づいて認識対象物を示す対象物画像(43)を地図画像上に表示させる画像生成部(35)と、自動運転機能による車両の車線変更を伴うイベントの発生情報を取得する発生情報取得部(31)と、発生情報に基づいて、俯瞰表示における仮想の視点位置を変更する視点制御部(36)と、を備え、視点制御部は、表示領域における自車画像の表示位置を維持したまま、視点位置を変更し、画像生成部は、視点位置の変更に合わせて地図画像の表示を変化させる表示制御装置とされる。
また、開示された第二の態様は、車両(A)の車室内に設けられた表示領域(11a)の表示を制御する表示制御方法であって、少なくとも一つのプロセッサ(21,22)は、運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能によって車両の周囲に認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物に係る認識物情報を取得し(S101)、車両を示す自車画像(41)及び車両の周囲の道路形状を示す地図画像(42)を少なくとも含む俯瞰表示(40,240,340)を、表示領域に表示させる表示物として生成し(S102)、自動運転機能によって認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物を示す対象物画像を地図画像上に描画し(S104)、自動運転機能による車両の車線変更を伴うイベントの発生情報を取得し(S111)、発生情報に基づいて、俯瞰表示における視点位置を、表示領域における自車画像の表示位置を維持したまま変更し、視点位置の変更に合わせて地図画像の表示を変化させる(S115)、表示制御方法とされる。
これらの態様によれば俯瞰表示は、自動運転機能にて認識された自車両の周囲の認識対象物を、運転者に的確に注意喚起できる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
自動運転機能を備えた車両の運転席周辺のレイアウトを示す図である。 第一実施形態におけるHCU、自動運転ECU、及び車両制御ECU等の全体構成を示すブロック図である。 自動運転ECU、HCU、及び車両制御ECUの具体的な構成の一例を示す図である。 通常表示モードでの俯瞰表示を示す図である。 車線変更モードでの俯瞰表示を示す図である。 右車線へ車線変更する場合の車線変更モードでの俯瞰表示を示す図である。 左車線へ車線変更する場合の車線変更モードでの俯瞰表示を示す図である。 低速走行時における車線変更モードでの俯瞰表示を示す図である。 高速走行時における車線変更モードでの俯瞰表示を示す図である。 HCUにて実施される俯瞰表示生成処理の詳細を示すフローチャートである。 HCUにて実施されるモード切替処理の詳細を示すフローチャートである。 第二実施形態の通常表示モードでの俯瞰表示を示す図である。 第三実施形態の通常表示モードでの俯瞰表示を示す図である。 第三実施形態の車線変更モードでの俯瞰表示を示す図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
本開示の第一実施形態による表示制御装置の機能は、図1及び図2に示すHCU(HMI(Human Machine Interface)Control Unit)20によって実現されている。HCU20は、自動運転ECU(Electronic Control Unit)50及び車両制御ECU80等の電子制御ユニットと共に車両Aに搭載されている。HCU20、自動運転ECU50、及び車両制御ECU80は、互いに電気的に接続されており、相互に通信可能である。車両Aは、自動運転ECU50及び車両制御ECU80の作動により、自動運転機能を備える。
自動運転ECU50は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信器71、ライダ72、ミリ波レーダ73、カメラユニット74、地図データベース75、及びV2X受信器76等と電気的に接続されている。自動運転ECU50は、これらの構成(71〜76)から自動運転に必要な自車両周囲の走行環境に係る情報を取得する。
GNSS受信器71は、複数の人工衛星からの測位信号を受信する。GNSS受信器71は、受信した測位信号に基づいて車両Aの現在位置を計測する。GNSS受信器71は、計測した車両Aの位置情報を自動運転ECU50へ向けて逐次出力する。
ライダ72、ミリ波レーダ73、及びカメラユニット74は、歩行者及び他の車両等の移動物体、さらに路上の落下物、交通信号、ガードレール、縁石、道路標識、道路標示、及び区画線等の静止物体を検出する自律センサである。ライダ72、ミリ波レーダ73、及びカメラユニット74はそれぞれ、検出した移動物体及び静止物体に係る検出物情報を、自動運転ECU50へ向けて逐次出力する。
ライダ72は、車両Aの進行方向へ向けてレーザ光を照射し、進行方向に存在する移動物体及び静止物体等で反射されたレーザ光を受信することにより、検出物情報を取得する。ミリ波レーダ73は、車両Aの進行方向へ向けてミリ波を照射し、進行方向に存在する移動物体及び静止物体等で反射されたミリ波を受信することにより、検出物情報を取得する。ミリ波レーダ73は、ライダ72よりも遠方の物体を検出可能である。
カメラユニット74は、車両Aの前方領域を撮影する単眼式又は複眼式の前方カメラと、前方カメラによって撮像された前方領域の画像を解析する画像処理部とを有している。カメラユニット74は、前方領域の画像に写る移動物体及び静止物体を抽出することにより、検出物情報を取得する。
地図データベース75は、多数の地図データを格納している記憶媒体である。地図データには、各道路の曲率、勾配、及び区間の長さといった道路の形状情報、並びに制限速度及び一方通行といった非一時的な交通規制情報等が含まれている。地図データベース75は、車両Aの現在位置の周辺及び進行方向の地図データを、自動運転ECU50に取得させる。
V2X受信器76は、他の車両に搭載された車載通信器及び道路脇に設置された路側器との間で、無線通信によって情報をやり取りする。V2X受信器76は、例えば他の車両の車載通信器との車車間通信により、他の車両の相対的な位置情報を受信可能である。加えてV2X受信器76は、路側器との路車間通信により、一時的な交通規制情報、混雑情報、及び気象情報等を受信可能である。V2X受信器76は、受信した各情報を、自動運転ECU50へ向けて逐次出力する。
自動運転ECU50は、車両制御ECU80との連携によって車両Aの加減速制御及び操舵制御を行うことにより、運転者に代わって車両Aの運転操作を実施可能な自動運転機能を発揮する。自動運転ECU50及び車両制御ECU80の連携作動によれば、車両Aは、定速巡航、先行車への追従走行、車線内自動走行、及び自動車線変更等を行うことができる。
自動運転ECU50は、CPU51、GPU52、RAM53、記憶媒体54、及び入出力インターフェース55を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている(図3参照)。自動運転ECU50は、記憶媒体54に記憶された自動運転プログラムをCPU51及びGPU52によって実行可能である。自動運転ECU50は、自動運転プログラムに基づき、走行環境認識部61、走行計画生成部62、ECU通信部64、及びHCU通信部65を自動運転に係る機能ブロックとして構築する。
走行環境認識部61は、GNSS受信器71から取得した位置情報、各自律センサから取得した検出物情報、及び地図データベース75から取得した地図データ等を組み合わせることで、車両Aの走行環境を認識する。走行環境認識部61は、特に各自律センサの検出範囲内について、車両Aの周囲の物体の形状及び移動状態を各検出物情報の統合結果に基づいて認識し、位置情報及び地図データと組み合わせることで、実際の走行環境を三次元で再現した仮想空間を生成する。
走行計画生成部62は、走行環境認識部61によって認識された走行環境に基づき、自動運転機能によって車両Aを自動走行させるための走行計画を生成する。走行計画には、長中期の走行計画と、短期の走行計画とが含まれている。
長中期の走行計画は、運転者によって設定された目的地に車両Aを向かわせるための経路を規定している。長中期の走行計画には、地図データに含まれる道路の形状情報及び非一時的な交通規制情報、並びにV2X受信器76にて受信される一時的な交通規制情報等が反映される。
短期の走行計画は、走行環境認識部61にて生成された車両Aの周囲の仮想空間を用いて、長中期の走行計画に従った走行を実現するための予定走行軌跡を規定している。短期の走行計画では、具体的に、車線変更のための操舵、速度調整のための加減速、及び衝突回避のための急制動等の実行が決定される。
ECU通信部64は、車両制御ECU80へ向けた情報の出力処理と、車両制御ECU80からの情報の取得処理とを行う。具体的に、ECU通信部64は、走行計画生成部62によって策定された予定走行軌跡に従う内容の車両制御情報を生成し、自動運転機能の作動情報と共に、車両制御ECU80へ向けて逐次出力する。作動情報は、自動運転機能が作動しているか否かを示す情報である。加えてECU通信部64は、車載アクチュエータ群90の制御状態を車両制御ECU80から逐次取得し、車両制御情報の内容を補正可能である。
HCU通信部65は、HCU20へ向けた情報の出力処理と、HCU20からの情報の取得処理とを行う。HCU通信部65は、運転者による承認操作情報(後述する)をHCU20から取得可能である。またHCU通信部65は、走行環境認識部61にて認識された周囲の認識物情報、走行計画生成部62にて生成された短期の走行計画に基づく予定走行軌跡等を、自動運転機能の作動情報と共に、HCU20へ向けて逐次出力する。
車両制御ECU80は、車両Aに搭載された車載アクチュエータ群90と電気的に接続されている。車載アクチュエータ群90には、例えばスロットルアクチュエータ、インジェクタ、ブレーキアクチュエータ、駆動用のモータジェネレータ、及び操舵アクチュエータ等が含まれている。車両制御ECU80は、車載アクチュエータ群90へ向けて出力する制御信号により、車両Aの加減速及び操舵を統合的に制御する。
車両制御ECU80は、少なくとも一つ以上のプロセッサ81、RAM83、記憶媒体84、及び入出力インターフェース85等を有するマイクロコンピュータを主体として構成されている(図3参照)。車両制御ECU80には、パワーユニットECU、ブレーキECU、ステアリングECU、及び統合ECU等が含まれる。車両制御ECU80は、記憶媒体84に記憶された車両制御プログラムをプロセッサ81によって実行することにより、車両制御に係る機能ブロックとして、アクチュエータ制御部80aを構築する。
アクチュエータ制御部80aは、車両制御ECU80から車載アクチュエータ群90へ向けて出力される制御信号を生成する。アクチュエータ制御部80aは、自動運転機能が作動している状態において、自動運転ECU50から車両制御情報を取得し、車両制御情報に基づいた制御信号を生成する。またアクチュエータ制御部80aは、自動運転機能が停止している状態において、運転者により入力された運転操作に従った内容の制御信号を生成し、車載アクチュエータ群90へ向けて出力する。
HCU20は、運転者によって入力された操作情報の取得と、運転者への情報提示とを統合的に制御する。HCU20は、運転者へ向けて情報を通知する複数の報知機器10、及びステアリングスイッチ15と電気的に接続されている。
報知機器10は、HCU20によって出力される制御信号に基づき、車両Aに係る種々の情報を、運転者を含む車両Aの乗員へ向けて報知する構成である。報知機器10は、車両Aに予め搭載された構成であってもよく、又は車両Aの乗員によって車室内に持ち込まれることにより、車両Aに一時的に搭載される構成であってもよい。複数の報知機器10には、例えばメータ装置11及びヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display,HUD)装置12等の表示デバイスに加えて、スピーカ及び触覚提示デバイス等が含まれている。
メータ装置11は、車両Aの車室内にて運転席17の前方に配置されている。メータ装置11は、液晶ディスプレイを有している。液晶ディスプレイには、運転席17に着座する運転者によって視認可能な表示画面11aが形成されている。表示画面11aは、マルチインフォメーションディスプレイとして機能する。メータ装置11は、HCU20から取得した制御信号に基づいて、種々の画像を含む表示を表示画面11aに表示する。
HUD装置12は、メータ装置11と同様に、視覚を通じて運転者への報知を行う。HUD装置12は、HCU20から取得した制御信号に基づき、投影領域12aへ向けて画像の光を投影する。投影領域12aは、ウインドシールド18の車室内側の面に設けられている。投影領域12aによって車室内側に反射された画像の光は、運転席17に着座した運転者によって知覚される。運転者は、HUD装置12によって投影された画像の虚像を、車両Aの前方の外界風景と重ねて視認可能となる。HUD装置12による虚像表示の内容は、メータ装置11の画像表示の内容と関連付けられている。
ステアリングスイッチ15は、ステアリングホイールのスポーク部分に複数配置されている。自動運転機能による車線変更の実施を承認する承認操作等がステアリングスイッチ15には入力される。ステアリングスイッチ15に入力された承認操作等の操作情報は、HCU20に取得されて、自動運転ECU50に逐次伝達される。
HCU20は、CPU21、GPU22、RAM23、記憶媒体24、及び入出力インターフェース25を有するマイクロコンピュータを主体として構成されている(図3参照)。HCU20は、記憶媒体24に記憶された表示制御プログラムをCPU21及びGPU22によって実行可能である。HCU20は、表示制御プログラムに基づき、情報提示に係る機能ブロックとして、走行計画取得部31、承認処理部32、認識情報取得部33、画像生成部35、視点制御部36、及び機器制御部38を構築する。
走行計画取得部31は、最新の短期の走行計画と、車両Aの位置情報及び周囲の地図データとをHCU通信部65から取得する。走行計画取得部31は、短期の走行計画にて規定された予定走行軌跡に基づき、自動運転機能による車両Aの車線変更を伴うようなイベント(以下「LCイベント」)の発生情報を取得する。LCイベントには、例えば走行車線から追越車線への単なる車線変更、前走車の追い越し、高速道路における本線車道への合流、及び本線車道からの退出等が含まれる。加えて走行計画取得部31は、予定走行軌跡に基づき、車両Aの現在の走行速度を示す速度情報、及び車線変更を開始する際に予定されている走行速度を示す速度情報を取得する。
承認処理部32は、走行計画取得部31にて取得されたLCイベントの発生情報に基づき、承認プロセスを実行する。承認プロセスは、自動運転機能による車線変更の実行の承認を、運転者に要求するプロセスである。運転者は、「Yes」に関連付けられた特定のステアリングスイッチ15を押圧する操作により、車線変更の実施を承認できる。また運転者は、「No」に関連付けられた特定のステアリングスイッチ15を押圧する操作により、車線変更の実施を否認できる。承認処理部32は、運転者による承認操作及び否認操作の操作情報を取得し、車線変更の実施の可否を自動運転ECU50へ向けて出力する。承認処理部32から車線変更が承認された旨の情報を取得することで、自動運転ECU50は、予定した車線変更を開始可能となる。
認識情報取得部33は、走行環境認識部61にて認識された車両Aの周囲の移動物体及び静止物体の認識物情報を、自動運転ECU50から取得する。認識情報取得部33は、LCイベントが発生しているか否かに係わらず、認識物情報を継続的に取得し続ける。認識情報取得部33の取得する認識物情報には、車両Aの周囲を並走する他の車両の相対的な位置情報及び速度情報等が含まれている。尚、以降の説明では、他の車両との区別のために、上記の「車両A」を「自車両A」と記載する。
画像生成部35は、表示画面11aに表示させる表示物、及び投影領域12aに投影される表示物を生成する。画像生成部35は、表示画面11aに表示させる表示コンテンツの一つとして、俯瞰表示40を生成する。俯瞰表示40は、主にLCイベントの発生時以外では、通常表示モードとして、自車両Aを直上から見下ろした表示態様となる(図4参照)。また俯瞰表示40は、主にLCイベントの発生時にて、車線変更モードとなり、自車両Aを後側方から見下ろした表示態様となる(図5〜図9参照)。
視点制御部36は、画像生成部35にて生成される俯瞰表示40の仮想の視点位置を制御することにより、通常表示モードと車線変更モードとの間で、俯瞰表示40の表示モードを切り替える。視点制御部36は、LCイベントの発生に基づき、表示モードの切り替えを実行する。以下の説明では、通常表示モードにおける仮想の視点位置を、「第一視点位置」とし、車線変更モードにおける仮想の視点位置を、「第二視点位置」とする。
図4〜図9に示す俯瞰表示40には、自車アイコン41及び地図背景42が描画されている。加えて俯瞰表示40には、自車両Aの状況に合わせて、他車アイコン43及び予定軌跡線45がさらに描画される。
自車アイコン41は、自車両Aを示す画像部である。自車アイコン41は、俯瞰表示40の中央に映し出される。通常表示モードにおいて、自車アイコン41の前後方向は、表示画面11aの上下方向に沿っている。加えて、自車両Aの進行方向を示す自車アイコン41の前側は、表示画面11aの上方へ向けられている。
地図背景42は、自車両Aの周囲の道路形状を示す画像部である。地図背景42によって示される道路形状は、地図データベース75(図2参照)から自動運転ECU50(図2参照)へ出力され、走行計画取得部31(図2参照)に取得された地図データに基づいて描画されている。地図背景42では、自車両Aの走行する道路の全体的な形状だけでなく、車線の本数等も忠実に再現されている。
他車アイコン43は、自車両Aと並走する他の車両を示す画像部である。他車アイコン43は、自車両Aの周囲に認識対象物としての他の車両が認識された場合に、走行環境認識部61(図2参照)による認識物情報に基づいて、地図背景42上に追加表示される。他車アイコン43及び自車アイコン41の相対的な位置関係は、他の車両及び自車両Aの実際の相対的な位置関係に対応している。自車両Aの周囲に複数の他の車両が存在する場合、俯瞰表示40には複数の他車アイコン43が表示される。他車アイコン43は、自車アイコン41と実質的に同一の形状であって、自車アイコン41とは異なる表示色で描画される。
予定軌跡線45は、自車両Aの将来の挙動を示す画像部である。予定軌跡線45は、主にLCイベントの発生時に俯瞰表示40に追加される。予定軌跡線45は、自車アイコン41の近傍から矢印状に延伸する形状である。予定軌跡線45は、予定走行軌跡に基づき、予定されている車線変更を、湾曲形状によって運転者に通知する。
図4に示す通常表示モードの俯瞰表示40において、第一視点位置は、自車アイコン41の直上に設定されている。加えて、通常表示モードの俯瞰表示40は、表示画面11aに真円状に表示される。一方、図5等に示す車線変更モードの俯瞰表示40において、第二視点位置は、第一視点位置よりも自車アイコン41の側方に位置している。第一視点位置から自車アイコン41までの仮想空間内の距離は、第二視点位置から自車アイコン41までの仮想空間内の距離と、実質同一とされる。尚、図4及び図5は、自車両Aと複数の他の車両との相対的な位置関係を同一とした場合に、視点位置の違いによる俯瞰表示40の態様の違いを比較して示す図である。
加えて、通常表示モードから車線変更モードへの切り替えに伴い、俯瞰表示40は、表示画面11aの水平方向HDに沿って拡大されると共に、表示画面11aの鉛直方向VDに沿って縮小される。以上により、車線変更モードの俯瞰表示40は、水平方向HDに長軸を沿わせた楕円状の表示形態とされる。このように、俯瞰表示40の表示態様が切り替えられた場合にも、自車アイコン41の表示位置は、俯瞰表示40の中央に維持される。故に、表示画面11aにおける自車アイコン41の表示位置は、視点位置の切り替えの前後において実質的に変化しない。尚、表示画面11aの水平方向HDは、静止状態にある自車両Aの幅方向に沿って規定されており、表示画面11aの鉛直方向VDは、静止状態にある自車両Aの方向に沿って規定されている。
また、車線変更モードにおける俯瞰表示40の第二視点位置は、自車アイコン41を中心として、自車アイコン41の周りを移動可能である。例えば、図6及び図7に示すように、第二視点位置は、車線変更によって移動する自車両Aの左右の移動方向に基づいて、変更される。具体的に、自車両Aが右側の車線への車線変更を予定している場合、第二視点位置は、図6に示すように、自車アイコン41の後方から左側方へ回り込んだ位置に規定される。一方で、自車両Aが左側の車線への車線変更を予定している場合、第二視点位置は、図7に示すように、自車アイコン41の後方から左側方へ回り込んだ位置に規定される。以上のように、第二視点位置は、車線変更における自車両Aの移動方向が表示画面11aの上側を向くように、車線変更の向きに応じて移動される。
さらに、俯瞰表示40の第二視点位置は、図8及び図9に示すように、自車両Aの現在の走行速度又は車線変更を開始する際に予定された走行速度に基づいて、変更される。具体的に、自車両Aの走行速度が遅くなるほど、図8に示すように、第二視点位置は、自車アイコン41の走行する仮想の路面から離れた高い位置に設定される。その結果、第二視点位置から自車アイコン41を見下ろす俯角が拡大される。
一方で、走行速度が速くなるほど、図9に示すように、第二視点位置は、自車アイコン41の走行する仮想の路面に近接する。その結果、第二視点位置から自車アイコン41を見下ろす俯角が縮小される。以上のように、自車両Aの走行速度が高い場合の第二視点位置は、自車両Aの走行速度が低い場合の第二視点位置よりも低く規定される。尚、図8及び図9は、自車両Aと複数の他の車両との相対的な位置関係を同一とした場合に、視点位置の違いによる俯瞰表示40の態様の違いを比較して示す図である。
図2に示す機器制御部38は、報知機器10へ向けて出力する制御信号を生成する。具体的に、機器制御部38は、画像生成部35及び視点制御部36によって生成された俯瞰表示40を表示画面11aに表示させる制御信号を生成し、メータ装置11へ向けて出力する。
以上の俯瞰表示40を制御する表示制御方法の詳細を、以下説明する。まず、俯瞰表示40を生成する俯瞰表示生成処理の内容を、図10に基づき、図2及び図4を参照しつつ、説明する。図10に示す俯瞰表示生成処理は、自車両Aの電源がオン状態に切り替えられて、メータ装置11が起動されたことに基づき、HCU20によって開始される。俯瞰表示生成処理は、自車両Aの電源がオフ状態に切り替えられるまで、繰り返し実施される。
S101では、俯瞰表示40の生成に必要な情報を取得し、S102に進む。S101では、視点制御部36によって設定された表示モード及び視点位置を示す情報(図11 S114参照)、認識情報取得部33に取得された認識物情報、並びに走行計画取得部31に取得された予定走行軌跡及び地図データの情報等が参照される。
S102では、S101にて取得した視点位置及び地図データに合わせて、自車アイコン41を地図背景42に重畳した俯瞰表示40の中間画像を描画し、S103に進む。S103では、S101にて、他の車両を示す認識物情報を取得したか否かを判定する。認識物情報を取得していない場合には、S105に進む。一方、認識物情報を取得していた場合には、S104に進む。
S104では、認識物情報に基づき、他車アイコン43を地図背景42上に描画し、S105に進む。S101にて、複数の認識物情報を取得していた場合には、複数の他車アイコン43が地図背景42上に描画される。
S105では、S101にて取得した情報に基づき、表示モードが車線変更モードであるか否かを判定する。通常表示モードである場合には、S101に戻る。一方、車線変更モードである場合には、S106に進む。S106では、S101にて取得された予定走行軌跡の情報に基づき、予定軌跡線45を地図背景42上に描画し、S101に戻る。
次に、LCイベントの発生情報に基づき、俯瞰表示40の視点位置を第一視点位置及び第二視点位置の間で切り替えるモード切替処理の内容を、図11に基づき、図2及び図4を参照しつつ、以下説明する。図11に示すモード切替処理は、俯瞰表示生成処理(図10参照)と同様に、自車両Aの電源がオン状態に切り替えられたことに基づき、HCU20によって開始される。モード切替処理は、自車両Aの電源がオフ状態に切り替えられるまで、俯瞰表示生成処理と並行して、繰り返し実行される。
S111では、走行計画取得部31に通知された短期の走行計画に基づき、LCイベントの発生情報を取得する処理を行い、S112に進む。S112では、S111にてLCイベントの発生情報を取得できたか否かを判定する。S111にてLCイベントの発生情報が取得され、S112にて肯定判定がなされると、S113に進む。
S113では、走行計画に基づき、自車両Aの速度情報を取得し、S114に進む。S113にて取得される速度情報は、自車両Aの現在の走行速度を示す情報であってもよく、又は車線変更時に予定されている走行速度を示す情報であってもよい。S114では、S113にて取得した速度情報、及びS111にて取得の走行計画にある予定走行軌跡に基づき、第二視点位置を規定し、S115に進む。S114にて規定された視点位置は、俯瞰表示生成処理のS101(図10参照)において参照される。
S115では、俯瞰表示40の表示モードを、通常表示モードから車線変更モードへと切り替える処理を行い、S116に進む。俯瞰表示40は、いわゆるクロスフェードによって、通常表示モードの画像から、車線変更モードの画像へと切り替えられる。詳記すると、第一視点位置からの画像の透過率が0から100へ推移するのと並行して、第二視点位置からの画像の透過率が100から0へと変更される。こうしたクロスフェードの表示を実現するため、表示モードの遷移期間における俯瞰表示生成処理では、第一視点位置からの画像と、第二視点位置からの画像とが共に生成される。
S116では、最新のS111において発生情報を取得したLCイベントが終了したか否かを判定する。LCイベントは、例えば、車線変更が完了した場合、又は運転者によって否認操作が入力された場合等に終了とされる。S116の繰り返しにより、LCイベントの終了を待機し、LCイベントの終了に基づいて、S117に進む。
S117では、俯瞰表示40の表示モードを、車線変更モードから通常表示モードへと切り替える処理を行い、S101に戻る。S117における表示切替も、S115と同様に、二種類の画像のクロスフェードによって実施される。
ここまで説明した第一実施形態のように、俯瞰表示40における仮想の視点位置が、自車アイコン41直上の第一視点位置から、自車アイコン41の後側方の第二視点位置へと切り替えられても、視点位置と自車アイコン41の後方との距離は、概ね維持される。故に、俯瞰表示40にて示される自車両後方の地図背景42の範囲は、図4及び図5の比較から明らかなように、車線変更モードへ切り替えられても、自車両Aから遠い位置まで確保され得る。
加えて、車線変更モードにおける第二視点位置は、自車アイコン41の側方に近づくことになる。故に、自車両Aの側方を示す範囲の地図背景42は、図4及び図5の比較から明らかなように、拡大され得る。その結果、第二視点位置からの俯瞰表示40は、自車両Aに比較的近い他の車両を示す他車アイコン43の見易さを確保しつつ、自車両Aから比較的遠い他の車両を示す他車アイコン43も提示可能となる。したがって、俯瞰表示40は、自動運転機能による車線変更に際し、自車両Aの周囲の認識対象物を運転者に的確に注意喚起できる。
また、通常表示モードから車線変更モードへの切り替えによれば、俯瞰表示40は、自動運転機能による車両Aの制御状態の変化を、一目で気づけるように運転者に示すことができる。
さらに第一実施形態では、通常表示モードにおける俯瞰表示40の第一視点位置が自車アイコン41の直上に規定されている。故に、通常表示モードの俯瞰表示40にて示される自車両前方の地図背景42の範囲も、自車両Aから遠い位置まで確保され得る。以上によれば、俯瞰表示40は、自車両Aの前方を走行する先行車の存在を、他車アイコン43によって運転者に分かり易く提示できる。
加えて第一実施形態では、車線変更を行う自車両Aの左右方向が表示画面11aの上側を向くように、第二視点位置が規定される。以上によれば、表示モードが車線変更モードへ変更されても、自車アイコン41の進行方向は、俯瞰表示40の上方へ向いたままとなる。したがって、運転者は、俯瞰表示40にて示された状況から、実際の自車両Aの周囲の状況を把握し易くなると共に、車線変更を行う方向を一目で認識できるようになる。
また第一実施形態では、自車両Aの走行速度の速い場合の第二視点は、走行速度の低い場合の第一視点よりも、低く設定される。こうした第二視点の位置調整によれば、低速走行時における俯瞰表示40は、自車アイコン41の周囲を見易く提示できる。その結果、運転者は、注意すべき他の車両までの距離感を、俯瞰表示40から容易に把握できる。一方で、高速走行時における俯瞰表示40は、図8及び図9の比較から明らかなように、自車両Aから遠い他の車両を示す他車アイコン43(中央車線の他車アイコン43を参照)まで確実に表示し得る。その結果、俯瞰表示40は、後方遠方より接近する他の車両について運転者に注意を促すことができる。
さらに第一実施形態では、通常表示モードから車線変更モードへの切り替えに伴い、表示画面11aの水平方向HDに沿って俯瞰表示40が拡大される。以上によれば、俯瞰表示40に表示可能な自車両後方の範囲が広く確保され得る。したがって、俯瞰表示40は、自車両Aから遠い位置にある他の車両を、確実に運転者に注意喚起できるようになる。加えて、俯瞰表示40は、全体形状を変更させることにより、自動運転機能の制御状態の変化を、運転者に分かり易く通知できる。
また第一実施形態では、表示モードの切り替えに伴う視点位置の変更の前後で、自車アイコン41の表示位置が維持される。故に、運転者は、視点位置が切り替えられる前後の俯瞰表示40において、地図背景42の情報及び他車アイコン43の位置関係等を容易に関連付けることができる。
尚、第一実施形態では、表示画面11aが「表示領域」に相当し、HCU20が「表示制御装置」に相当し、CPU21及びGPU22が「プロセッサ」に相当し、走行計画取得部31が「発生情報取得部」に相当する。また、自車アイコン41が「自車画像」に相当し、地図背景42が「地図画像」に相当し、他車アイコン43が「対象物画像」に相当する。
(第二実施形態)
図12に示す本開示の第二実施形態による俯瞰表示240は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態の俯瞰表示240では、通常表示モードにおける第一視点位置が第一実施形態とは異なっている。俯瞰表示240における第一視点位置は、自車アイコン41の真後ろ上方に設定されている。図12は、視点位置の違いによる俯瞰表示40の態様の違いを、図5と比較して示す図である。図12及び図5に示される自車両Aと複数の他の車両との相対的な位置関係は、互いに同一である。俯瞰表示240の視点位置は、表示モードの切り替えに伴い、自車アイコン41を中心として旋回し、自車アイコン41側方の第二視点位置に移動される(図5参照)。
加えて第二実施形態の俯瞰表示240は、通常表示モードにおいても、水平方向HDを長軸とする横長の楕円形状にて、表示画面11aに表示される。故に、表示モードが切り替えられても、俯瞰表示240の全体形状は変化しない。
ここまで説明した第二実施形態では、自車アイコン41の真後ろ上方の第一視点位置から、自車アイコン41の後側方の第二視点位置へと視点位置が切り替えられることで、視点位置と自車アイコン41の後方との距離が拡大される。故に、俯瞰表示240にて示される自車両後方の地図背景42の範囲は、図12及び図5の比較から明らかなように、自車両Aから遠い位置まで確保され得る。
加えて、車線変更モードにおける第二視点位置は、自車アイコン41の側方に近づくことになる。故に、自車両Aの側方を示す範囲の地図背景42は、図12及び図5の比較から明らかなように、拡大され得る。その結果、第二視点位置からの俯瞰表示240は、自車両Aに比較的近い他の車両を示す他車アイコン43の見易さを確保しつつ、自車両Aから比較的遠い他の車両を示す他車アイコン43も提示可能となる。したがって、第二実施形態の俯瞰表示240も、第一実施形態と同様の効果を発揮可能であり、自車両Aの周囲の認識対象物を運転者に的確に注意喚起できる。
(第三実施形態)
図13及び図14に示す本開示の第三実施形態による俯瞰表示340は、第一実施形態の別の変形例である。第三実施形態の俯瞰表示340には、複数のグリッド線344が描画されている。複数のグリッド線344は、自車アイコン41と同様に、地図背景42に重ねられている。各グリッド線344は、自車アイコン41を中心とする同心円状に配置されている。径方向に隣接した一対のグリッド線344は、例えば実線と破線等、互いに表示態様が異なっている。互いに隣接した一対のグリッド線344の間隔に対応する実際の距離は、表示モードの切り替えに伴う視点位置の変更の前後においても維持される。尚、各グリッド線344は、同心円状に限定されず、例えば同心楕円状であってもよく、又は格子状であってもよい。
ここまで説明した第三実施形態でも、第一実施形態と同様に、俯瞰表示340は、自車両Aの周囲の認識対象物を運転者に的確に注意喚起できる。加えて第三実施形態では、視点位置の切り替えの前後において、グリッド線344の地図背景42に対する相対サイズが維持される。故に、運転者は、各表示モードの俯瞰表示340において、互いのスケール感を容易に把握できる。
さらに第三実施形態では、自車アイコン41を中心とした同心円状にグリッド線344が表示されるため、運転者は、同心円の中心へ向けて視線を誘導されることとなり、俯瞰表示340の中から自車アイコン41の位置を、容易に把握できる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態では、LCイベントの発生に基づいて、俯瞰表示における仮想の視点位置が第一視点位置から第二視点位置に切り替えられていた。しかし、LCイベントの発生に係わらず、第二視点位置から見た俯瞰表示が表示画面に表示され続けてもよい。
上記実施形態では、予定された車線変更にて車両の移動する左右の移動方向が俯瞰表示の上側となるよう、第二視点位置は規定されていた。しかし、車両の移動方向が俯瞰表示の下側となるよう、第二視点位置が規定されてもよい。こうした第二視点位置の規定方法によれば、俯瞰表示は、車線変更先となる自車両の側方の範囲がさらに見易い表示となる。
上記実施形態では、車両の走行速度が遅いほど、第二視点位置は、高い位置に規定されていた。しかし、車両の走行速度が遅いほど、第二視点位置が低い位置に規定されてもよい。さらに、走行速度に対応した第二視点の位置調整は、実施されなくてもよい。
俯瞰表示の全体形状は、適宜変更可能である。例えば、車線変更モードでの俯瞰表示が真円状とされてもよい。さらに、俯瞰表示は、長手を水平方向HDに沿わせた矩形状であってもよい。
自車アイコン及び他車アイコンの形状、サイズ、及び表示色は、適宜変更可能である。また、自車アイコンの表示位置は、表示モードの切り替えに伴って変更されてもよい。或いは、自車アイコンの表示位置を維持したまま表示モードを切り替えたうえで、切り替え後の俯瞰表示中にて自車アイコンの表示位置を移動させる処理が実行されてもよい。こうした処理によれば、運転者の自車アイコンの見失いを防ぎつつ、自車アイコンの表示位置の変更が可能になる。
発生情報の取得から表示モードの切り替えが開始されるまでの時間は、適否変更可能である。例えば、発生情報が取得された後に、車両が特定地点に到達するのを待ってから、通常表示モードから車線変更モードへの切り替えが実行されてもよい。
上記実施形態では、自車アイコンから第一視点位置までの仮想距離を維持したまま、視点位置は、第二視点位置へ切り替えられていた。しかし、自車両周囲の他車両を的確に他車アイコンで注意喚起できれば、自車アイコンから第二視点位置までの仮想距離は、自車アイコンから第一視点位置までの仮想距離よりも、長くてもよく又は短くてもよい。
上記実施形態では、第一視点位置からの画像と第二視点位置からの画像とがクロスフェードされることにより、表示モードの切り替えが実現されていた。しかし、表示モードの切り替えに係る演出は、適宜変更可能である。例えば、表示モードの遷移期間において、第一視点位置及び第二視点位置の一方から他方へと、視点位置を連続的に移動させるアニメーションが表示されてもよい。また、表示モードの切り替えに伴った演出は、省略されてもよい。
上記第三実施形態のグリッド線は、遷移期間とその前後の期間において一時的に表示されてもよい。又は、通常表示モード及び車線変更モードのそれぞれにて、グリッド線は、常時表示されてもよい。
上記実施形態では、走行計画生成部にて策定の走行計画に基づいて、LCイベントの発生情報が抽出されていた。しかし、LCイベントの発生情報を発信する構成は、適宜変更可能である。例えば、自動運転ECUが省略された車載システムであって、車両制御ECUに車線変更の支援機能部が設けられた形態では、こうした支援機能部の起動による車線変更支援の実行情報を、LCイベントの発生情報とすることが可能である。
上記実施形態では、俯瞰表示を表示する表示デバイスとして、メータ装置が用いられていた。しかし、俯瞰表示は、HUD装置によって投影領域に投影された虚像表示であってもよく、又は、運転席と助手席との間に設けられたセンターディスプレイ13(図1参照)の表示画面に表示されてもよい。
上記実施形態では、表示制御プログラムを実行するプロセッサとして、HCUのCPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)が用いられていた。しかし、表示制御に係る各機能部は、車両に搭載された種々の電子制御ユニットによって適宜実現されてよい。例えば、自動運転ECUがHCUの機能を兼ねた車載システムであれば、自動運転ECUのCPU51及びGPU52(図3参照)が、表示制御プログラムを実行してもよい。さらに、自動運転ECU及びHCUの各CPU及び各GPUが協働で表示制御プログラムを処理してもよい。また、自動運転ECU及びHCU等に設けられるプロセッサの数は、適宜増やされてよい。そして、フラッシュメモリ及びハードディスク等の種々の非遷移的実体的記憶媒体が、各プロセッサによって実行されるプログラムを格納する構成として採用可能である。
(付記1)
運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能を備える車両(A)において、当該車両の車室内に設けられた表示領域(11a)の表示を制御する表示制御装置であって、
前記自動運転機能によって前記車両の周囲に認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物に係る認識物情報を取得する認識情報取得部(33)と、
前記車両を示す自車画像(41)及び前記車両の周囲の道路形状を示す地図画像(42)を少なくとも含む俯瞰表示(40,240,340)を、前記表示領域に表示させる表示物として生成し、前記自動運転機能によって前記認識対象物が認識された場合に、前記認識物情報に基づいて前記認識対象物を示す対象物画像(43)を前記地図画像上に表示させる画像生成部(35)と、を備え、
前記画像生成部は、前記俯瞰表示における仮想の視点位置を、前記自車画像の後側方に規定する表示制御装置。
(付記2)
車両(A)の車室内に設けられた表示領域(11a)の表示を制御する表示制御方法であって、
少なくとも一つのプロセッサ(21,22)は、
運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能によって前記車両の周囲に認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物に係る認識物情報を取得し(S101)、
前記車両を示す自車画像(41)及び前記車両の周囲の道路形状を示す地図画像(42)を少なくとも含む俯瞰表示(40,240,340)を、前記表示領域に表示させる表示物として生成し(S102)、
前記自動運転機能によって前記認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物を示す対象物画像を前記地図画像上に描画し(S104)、
前記俯瞰表示における仮想の視点位置を、前記自車画像の後側方に規定する(S114)表示制御方法。
A 車両、HD 水平方向、11a 表示画面(表示領域)、20 HCU(表示制御装置)、21 CPU(プロセッサ)、22 GPU(プロセッサ)、31 走行計画取得部(情報取得部)、33 認識情報取得部、35 画像生成部、36 視点制御部、40,240,340 俯瞰表示、41 自車アイコン(自車画像)、42 地図背景(地図画像)、43 他車アイコン(対象物画像)、344 グリッド線

Claims (4)

  1. 運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能を備える車両(A)において、当該車両の車室内に設けられた表示領域(11a)の表示を制御する表示制御装置であって、
    前記自動運転機能によって前記車両の周囲に認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物に係る認識物情報を取得する認識情報取得部(33)と、
    前記車両を示す自車画像(41)及び前記車両の周囲の道路形状を示す地図画像(42)を少なくとも含む俯瞰表示(40,240,340)を、前記表示領域に表示させる表示物として生成し、前記自動運転機能によって前記認識対象物が認識された場合に、前記認識物情報に基づいて前記認識対象物を示す対象物画像(43)を前記地図画像上に表示させる画像生成部(35)と、
    前記自動運転機能による前記車両の車線変更を伴うイベントの発生情報を取得する発生情報取得部(31)と、
    前記発生情報に基づいて、前記俯瞰表示における仮想の視点位置を変更する視点制御部(36)と、を備え、
    前記視点制御部は、前記表示領域における前記自車画像の表示位置を維持したまま、前記視点位置を変更し、
    前記画像生成部は、前記視点位置の変更に合わせて前記地図画像の表示を変化させる表示制御装置。
  2. 前記視点制御部は、前記自車画像から前記視点位置までの仮想距離を維持して前記視点位置を変更する請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記画像生成部は、前記視点位置を変更するときに前記視点位置を連続的に移動させて表示する請求項1又は2に記載の表示制御装置。
  4. 車両(A)の車室内に設けられた表示領域(11a)の表示を制御する表示制御方法であって、
    少なくとも一つのプロセッサ(21,22)は、
    運転者に代わって運転操作を実施可能な自動運転機能によって前記車両の周囲に認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物に係る認識物情報を取得し(S101)、
    前記車両を示す自車画像(41)及び前記車両の周囲の道路形状を示す地図画像(42)を少なくとも含む俯瞰表示(40,240,340)を、前記表示領域に表示させる表示物として生成し(S102)、
    前記自動運転機能によって前記認識対象物が認識された場合に、当該認識対象物を示す対象物画像を前記地図画像上に描画し(S104)、
    前記自動運転機能による前記車両の車線変更を伴うイベントの発生情報を取得し(S111)、
    前記発生情報に基づいて、前記俯瞰表示における視点位置を、前記表示領域における前記自車画像の表示位置を維持したまま変更し、前記視点位置の変更に合わせて前記地図画像の表示を変化させる(S115)、表示制御方法。
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