JP6961558B2 - 電気チェーンブロックおよびこれに用いられるバネガイド - Google Patents

電気チェーンブロックおよびこれに用いられるバネガイド Download PDF

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本発明は、電気チェーンブロックおよびこれに用いられるバネガイドに関するものである。
重量物を昇降・運搬するための巻上機の一つとして、図1(斜視図)や図2(部分断面・一部分解図)、図3(垂直方向断面図)に示したようなチェーンブロックが広く知られている。これらの図に示したようにチェーンブロック1は、ロードチェーン6を巻回したロードシーブ10と、ロードシーブ10の駆動用のモータ7を内装したモータケース20と、モータ7からの駆動力をロードシーブ10に伝達する減速歯車機構8とモータ7の回転を制御する制御装置12を内装したギヤケース兼電装ケース3とを備えたチェーンブロック本体2と、ロードシーブの支持中心から偏位した下方位置でチェーンブロック本体2に吊設したチェーンバケット4とから構成される。
このようなチェーンブロック1では、作業者による押し釦11の操作に基づき、モータ7からの動力が減速歯車機構8を介してロードシーブ10に伝達される。そしてロードシーブ10が正回転すると、重量物を吊り上げるための負荷側のロードチェーン6(6a)が巻上げられ、無負荷側のロードチェーン6(6b)がチェーンバケット4内に順次垂下して収納される。逆にロードシーブ10が逆回転すると、チェーンバケット4内から無負荷側のロードチェーン6bが引き出され、負荷側のロードチェーン6a末端に取り付けられた下フック5が巻下げられるようになっている。
チェーンブロック本体2には、図3および図4((a)側面図、(b)底面図)に示したようにチェーンガイド9が設けられている。チェーンガイド9には、ロードチェーン6の縦横リンクをガイドしてロードシーブ10へ導くための負荷側および無負荷側の2つの十字型孔が形成されている。このチェーンガイド9は、負荷側のロードチェーン6aを鉛直方向にガイドし、無負荷側のロードチェーン6bを鉛直方向に対して30°ほど傾斜した方向にガイドしてチェーンバケット4へと導くようになっている。なお無負荷側の十字型孔は底面から少し奥まった位置から形成されているため、図4(b)には十字型に表れていない。このチェーンガイド9の下面は、チェーンブロック1を構造物に吊下げた状態でほぼ水平で、十字型孔の部分を除き凹凸なく面一となっている。また無負荷側の十字型孔の近傍には、押し込まれることでモータの逆回転を停止させ過巻下げを防止するための凸状の押し込み式のリミットスイッチ16が設けられている。
図3を参照すると、チェーンブロック本体2内でチェーンガイド9がロードチェーン6をガイドする様子が理解される。ロードシーブ10に巻回されたロードチェーン6の一端側(負荷側)の末端には、荷を吊下げるための下フック5が取り付けられ、他端側(無負荷側)の端末には、ロードシーブ10からのロードチェーン6の抜け落ちを防ぐための端末部材であるストッパ部材13が固定されている。
ストッパ部材13の上面側(チェーンブロック本体側)には、バネ材14とバネガイド15が配置されている。バネ材14はその円筒螺旋状の中心軸にロードチェーン6を挿通した状態で、ストッパ部材13とバネガイド15に挟まれている。バネ材14およびバネガイド15は、チェーンバケット4内部またはチェーンバケット4上側位置において、ストッパ部材13の昇降に伴って、通常、これと一体的に昇降することになる。
バネガイド15にはその軸心の十字通孔15aにロードチェーン6が挿通されている。バネガイド15は、モータ7が逆回転し負荷側にロードチェーン6が限界近くまで巻下げられ、ストッパ部材13がチェーンブロック本体2近くまで上昇して過巻下げとなると、バネ材14からの押圧により、その上面でリミットスイッチ16を押し込み、モータ7を停止させる。このリミットスイッチはONとなることでモータ7の逆回転を停止させるが、ON状態であっても過巻下げを解消するために正回転は許容される。
なお上記は負荷側のロードチェーン6が過巻下げされた場合について説明したものであるが、負荷側のロードチェーン6が過巻上げされた場合についても、過巻上げを防止するためのリミットスイッチをチェーンガイド9の下面に設け、ストッパ部材13を下フック5に置換するなどして考えることで同様に扱うことができる。なお巻上機会用の上下限停止装置に関する技術としては、例えば以下の文献に記載のものがある。
実開昭57−53493号
近年、合成樹脂の強度や耐久性が向上したため、コスト削減や軽量化の要求から、チェーンブロック等の分野においても、例えばバネガイド15のように鋼材と同等の強度までは求められない部品については、金属から樹脂に置き換えられることも多い。
ところでロードチェーン6には、錆からの保護および主にロードシーブ10との摩擦・磨耗低減などの目的でグリス(または比較的高粘性のオイル)が塗布されている。このグリスはバネガイド15にも付着するが、ロードチェーン6を挿通するバネガイドの十字通孔15aとの潤滑もこれによってなされる。
しかしながら、バネガイド15の上面にグリスが付着した状態で、リミットスイッチ16がバネガイド15により押圧されると、バネガイド15がグリスの粘着力によりチェーンブロック本体2のチェーンガイド9の下面に貼り付くことがあった。バネガイド15が貼り付くと、リミットスイッチ16が押されたままの状態となってしまい、モータを正回転させてもストッパ部材13およびバネ材14のみがチェーンガイド9から離隔するだけで、巻下げ操作をすることができないという不都合が生じうる。
ここで従来のバネガイドは、鋳物であったり、またはバネガイドとバネ材(またはエラストマなどのクッション材)とが一体となっており、比較的重量のある部品であった。そのため一旦貼り付いたバネガイドも自重によってすぐに剥がれ落ち、リミットスイッチが押されたままの状態となってしまうという不都合は実際にはほぼなかった。
しかし軽量な樹脂製のバネガイドを採用する場合、バネガイド15がグリスの粘着力によりチェーンブロック本体2に貼り付きリミットスイッチ16が押されたままの状態となるという不都合が生じないように手当てしてやらなければならない。
そのための方法としては、樹脂性のバネガイド15とバネ材14とを一体として重くしてやることや、チェーンブロック本体2のチェーンガイド9に貼り付いたバネガイド15を強制に引き剥がすための機構を設けることなども考えられる。しかしながらそのような対応では、製造コストが上昇したり、チェーンブロック本体の改造を要したり、長期間の使用により破損が生じる虞が高いなどの問題があった。
本発明は上記課題を解決するために創作されたもので、軽量な樹脂製のバネガイドの採用に際して生じる不都合を解消することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、ロードチェーンをロードシーブに導くための負荷側および無負荷側の2つの十字型孔が形成されたチェーンガイドを備えた電気チェーンブロックであって、ロードチェーンの端末に取り付けられた端末部材と、ロードチェーンの過巻下げまたは過巻上げを検出して、モータを停止させるリミットスイッチと、 過巻下げ時に、前記リミットスイッチを押圧して作動させるバネガイドと、該バネガイドと、前記端末部材との間に配置され、過巻下げまたは過巻上げ時の前記端末部材からの突き上げを緩衝するためのバネ材と、を有し、 前記バネガイドには、前記ロードチェーンを移動自在に挿通するための十字通孔が形成されており、かつ、過巻下げ時に前記チェーンガイドの下面と対向するその上面に、前記チェーンガイドの下面とバネガイドの上面との接触面積を減少させるための加工が施されている、ことを特徴とする電気チェーンブロックを提供する。
また、前記チェーンガイドは、負荷側の前記ロードチェーンを鉛直方向に導く一方、無負荷側の前記ロードチェーンを、負荷側の前記ロードチェーンと同一面内で、かつ、鉛直方向から傾斜して導いており、前記バネガイドの上面は該傾斜と対向するように斜切形状となっており、該上面の一部または全部には、前記チェーンガイドの負荷側および無負荷側の2つの十字型孔の中心を結ぶ方向に複数の溝が形成されている。
ここで特に、前記溝は、直径1〜3ミリメートルの半円形断面形状を有し、1〜3ミリメートル間隔で形成されている、ことが好ましい。
さらに、前記バネガイドの上面の周縁部が面取加工されている、ことも好ましい。
また、前記バネガイドの上面のうち、前記リミットスイッチを押圧する部分には、前記加工が施されておらず平面となっている、ことが好ましい。
本発明によれば、軽量な樹脂製のバネガイドの採用に際し、グリスの粘着力に起因してバネガイドがチェーンガイドに貼り付くことでリミットスイッチが押されたままの状態になってしまう不都合を解消することができる、簡易な構造で製造コストが低く、かつ、耐久性にも優れた電気チェーンブロックおよびこれに用いられるバネガイドが提供される。
レールに取り付けられたチェーンブロックの全体を表した外観斜視図である。 チェーンブロックの部分断面・一部分解図である。 チェーンブロックの垂直方向断面図である。 チェーンガイドを抽出して表した(a)側面図および(b)底面図である。 チェーンブロック本体の底面側を表した斜視図である。 バネガイドの斜視図である。 他のバネガイドの斜視図である。
図1は、天井レールに吊設された電気チェーンブロック1を示した図である。電気チェーンブロック1は、チェーンブロック本体2と、チェーンブロック本体2を天井レール22に沿って横行移動させるためにチェーンブロック本体2に連結固定された電動トロリ21と、チェーンブロック本体2の下部に吊り下げるように取り付けられたチェーンバケット4と、から構成されていることは背景技術で説明した従来の電気チェーンブロックと変わるところはない。また、電気チェーンブロック1の内部構造についても従来の電気チェーンブロックと変わるところはないため説明は省略する。
電動トロリ21は電動トロリ用モータからので動力を、図示しない減速機構を介してトロリ用ローラーに伝達し、天井レール22のフランジ上を、作業者の押し釦11の操作に基づき電気チェーンブロック1を横行自在に移動させる。
4は無負荷側ロードチェーン6bを収納するチェーンバケット4である。チェーンバケット4は、電気チェーンブロック本体2のロードシーブ10の支持中心から偏位した下方位置、すなわち後述する無負荷側の十字型孔23bの下に、上部の一部を開口した状態で遥動可能に吊設されている。
このように本発明の電気チェーンブロック1は、支持部3、駆動用モータ7、減速歯車機構8および制御装置12からなるチェーンブロック本体2が、電動トロリ21を介して天井レールなどの固締構造物に吊設固定され、チェーンバケット4が電気チェーンブロック本体2に取り付けられた構成となっており、天井レール22に沿って横行自在となっている。
図3は電気チェーンブロック1の垂直方向断面図であり、ロードチェーン6が巻回されたロードシーブ10およびそのチェーンガイド9の説明のために参照する。図4はチェーンブロック本体2に設けられたチェーンガイド9の底面図および側面図である。これらの図に示したように、チェーンブロック本体2の下部にあるチェーンガイド9は、ロードチェーン6の縦横リンクをガイドしてロードシーブ10へ導くための負荷側および無負荷側の2つの十字型孔23a,23bの開口が所定間隔で形成されている。本実施例のチェーンブロック本体2では、ロードシーブ10に巻回されたロードチェーン6のうち負荷側のロードチェーン6aは、チェーンガイド9によって鉛直下方に導かれる一方、無負荷側のロードチェーン6bはチェーンバケット4側に向かって鉛直方向から傾斜して下方向に導かれている。なおチェーンガイド9の下面は十字型孔23a,23bの開口部分を除き凹凸なく面一で、電気チェーンブロック1を吊下げた状態でほぼ水平となっている。
また無負荷側の十字型孔23bの近傍には、押し込まれることでモータを停止させるためのリミットスイッチ16が設けられている。このリミットスイッチ16は、図示しない戻しスプリングが取り付けられた押込み式のボタンであり、このボタンが後述するバネガイド15からの押圧により押し込まれON状態となることでロードチェーン6の過巻下げが検出され、それに伴い逆回転するモータ7を停止させる。なおリミットスイッチ16がON状態であってもモータ7の正回転は許容されるようになっている。
なお戻しスプリングは、リミットスイッチ16がバネガイド15からの押圧から開放されると、リミットスイッチ16の押し込みを元に戻してOFF状態とするものであるが、リミットスイッチ16の感度向上やバネガイド15の磨耗抑制ため比較的弱い弾性力しか有していない。
ロードシーブ10に巻回されたロードチェーン6の一端側(負荷側6a)の末端には、荷を吊下げるための下フック5が取り付けられ、他端側(無負荷側6b)の端末には、ロードシーブ10からのロードチェーン6の抜け落ちを防ぐための端末部材であるストッパ部材13が固定されている(図3および図5参照)。このストッパ部材13は、半円柱形状の2つの部材を、ロードチェーン6の無負荷側端末を挟み込んでボルト/ナットを用いて組み合わせた略円柱形状をしている。
ストッパ部材13の上面側には、バネ材14とバネガイド15が設けられている。バネ材14は、ロードチェーン6のリンク横幅より若干大きな内径で5センチ程度の長さのスプリングであり、ロードチェーン6を取り巻くようにしてストッパ部材13の上面に配置されている。
図6にバネガイド15の斜視図を示した。このバネガイド15は、ストッパ部材13の上面と対向する下面と、チェーンガイド9の無負荷側の十字型孔23bに対向する上面を有する若干扁平な斜切円柱形状をしており、その中心軸部分にはロードチェーン6の縦横リンクを挿通するための十字通孔15aが貫通して形成されている。バネガイド15は、軽量な合成樹脂製であり、その内部は中空となっている(または肉抜きされている)。
なおバネガイド15は、バネ材14とは固定されておらず、バネ材14はストッパ部材13とバネガイド15に挟まれるように配置されている。そのため通常は、バネ材14およびバネガイド15は、チェーンバケット4内部において、ストッパ部材13の昇降に伴って、これと一体的に昇降する。
バネガイド15は、負荷側にロードチェーン6が限界近くまで巻下げられ、ストッパ部材13がチェーンブロック本体2近くまで上昇すると、バネ材14からの押圧により、その上面でリミットスイッチ16を押し込みモータ7を停止させる。なおバネ材14はリミットスイッチ16が押し込まれてからモータ7が停止するまでのストッパ部材13の若干の移動量を吸収することで、チェーンブロック本体2やロードチェーン6へのダメージを回避するためのバッファとして機能するものである。
ここでバネガイド15の斜切面である上面、すなわち過巻下げ時にチェーンガイド9の無負荷側の十字通孔15aと対向してチェーンガイド9下面と接触するその上面には、チェーンガイド9とバネガイド15の上面との接触面積を減少させるための加工が施されている。
この加工は、図6に示したように、バネガイド15の十字通孔15aがチェーンガイド9の無負荷側の十字型孔23bと対面した状態で、チェーンガイド9の負荷側および無負荷側の2つの十字型孔23a,23bの中心を結ぶ方向に伸張する複数の溝である。すなわち、バネガイド15の斜切面である上面にはその傾斜に沿った方向に複数の溝が形成されている。この溝は幅3ミリメートル、深さも3ミリメートル程度であり、1〜3ミリメートルの間隔をあけて形成されている。この複数の溝の形成により、チェーンガイド9とバネガイド15の上面とが直接的に接触可能な面積が3〜5割程度減少している。またバネガイド15の上面の周縁部はR=3ミリメートル程度で面取加工されている。ここで、バネガイド15の上面のうち、リミットスイッチ16を押圧する押圧部分15bには、溝が形成されておらず、平面となっている。
バネガイド15上面にロードチェーン6に塗布されたグリスが付着した状態で、ロードチェーン6の過巻下げによりバネガイド15上面によってリミットスイッチ16が押圧されると、バネガイド15の上面の十字型孔がチェーンガイド9の無負荷側の十字型孔と対面した状態で、グリスの粘着力によってバネガイド15がチェーンブロック本体2のチェーンガイド9に貼り付く。しかし過巻下げ状態が解消すると、比較的自重の軽い樹脂製のバネガイド15であっても、この溝から空気がバネガイド15上面とチェーンガイド9下面との接触面内に速やかに供給される。この空気の供給はバネガイド15の上面の周縁部の面取加工によってより促進される。空気が接触面内に供給されると、チェーンガイド9に貼り付いたバネガイド15は剥がれ落ちるため、リミットスイッチ16がON状態のままとなってしまうことはない。
ここでバネガイド15上面に形成する溝を傾斜方向に沿って形成したのは、接触面の貼り付きの解消を促進するためである。すなわち、バネガイド15がチェーンガイド9に貼り付いた状態、つまり斜切面である上面がほぼ水平にチェーンガイド9下面に貼り付きチェーンガイド9の中心軸が傾斜した状態で過巻下げが解消された場合、バネガイド15には無負荷側のロードチェーン6の重さが作用する。この力を利用することで、斜切面の末端側から順に、溝を通した接触面内への空気の供給を容易に行なわせ、接触面の貼り付きの解消を促進させることができる。
なお、グリスによるバネガイド15のチェーンガイド9への貼り付きを抑制するためには、これらの接触面積は少ないほうが好ましいが、接触面積が極端に少ないと、電気チェーンブロック1の長期使用によるバネガイド15とチェーンガイド9との衝突・接触の繰り返しによる磨耗や破損などの問題が発生しやすいため、本発明では極端に接触面積を減らすことなく、5割程度以上の接触面積を確保している。
また、バネガイド15の上面のうち、リミットスイッチ16を押圧する部分15bを平面としたのは、バネガイド15上面によるリミットスイッチ16の押圧操作を安定的に行わせるとともに、リミットスイッチ16との衝突・接触の繰り返しによるバネガイド15の上面の偏磨耗をできるだけ防ぐためである。
なお上記は、耐久性等を考慮した好ましい実施の形態としてバネガイド15上面に複数の溝を形成するものであるが、チェーンガイド9とバネガイド15の上面との接触面積を減少させるための加工であれば様々な加工を施すことができる。例えば図7に示したように格子状凹溝・凸条加工、2〜5ミリメートル程度の凹凸を形成したエンボス加工、ディンプル加工、シボ加工なども適用可能である。
また上記では負荷側ロードチェーン6の過巻下げ時に、バネガイド15がチェーンガイド9下面に貼り付くことで過巻下げ検出用のリミットスイッチ16がON状態のままとなってしまう不都合を解消する発明について説明したが、負荷側ロードチェーン6の過巻上げ時に、下フック5に設けたバネガイド15がチェーンガイド9下面に貼り付くことで、過巻上げ検出用のリミットスイッチ16がON状態のままとなってしまう不都合を解消するためにも応用して適用することもできる。すなわち、バネガイド15がチェーンガイド9にグリスの粘性による貼り付いたままとなることを回避するため、その接触面への空気の供給を促進するための加工をバネガイド15上面に形成する技術的思想を過巻上げ時についても適用することができる。
1…チェーンブロック,2…チェーンブロック本体,3…ギヤケース兼電装ケース,4…チェーンバケット,5…下フック,6…ロードチェーン,7…モータ,8…減速歯車機構,9…チェーンガイド,10…ロードシーブ,11…押し釦,12…制御装置,13…ストッパ部材(端末部材),14…バネ材,15…バネガイド,15a…十字通孔,15b…押圧部分,16…リミットスイッチ,20…モータケース,21…電動トロリ,22…天井レール,23…十字型孔(負荷側23a,無負荷側23b)

Claims (6)

  1. ロードチェーンをロードシーブに導くための負荷側および無負荷側の2つの十字型孔が形成されたチェーンガイドを備えた電気チェーンブロックであって、
    ロードチェーンの端末に取り付けられた端末部材と、
    ロードチェーンの過巻下げまたは過巻上げを検出して、モータを停止させるリミットスイッチと、
    過巻下げ時に、前記リミットスイッチを押圧して作動させるバネガイドと、
    該バネガイドと、前記端末部材との間に配置され、過巻下げまたは過巻上げ時の前記端末部材からの突き上げを緩衝するためのバネ材と、を有し、
    前記バネガイドには、前記ロードチェーンを移動自在に挿通するための十字通孔が形成されており、かつ、過巻下げ時に前記チェーンガイドの下面と対向するその上面に、前記チェーンガイドの下面とバネガイドの上面との接触面積を減少させるための加工が施されている、ことを特徴とする電気チェーンブロック。
  2. 前記チェーンガイドは、負荷側の前記ロードチェーンを鉛直方向に導く一方、無負荷側の前記ロードチェーンを、負荷側の前記ロードチェーンと同一面内で、かつ、鉛直方向から傾斜して導いており、
    前記バネガイドの上面は該傾斜と対向するように斜切形状となっており、該上面の一部または全部には、前記チェーンガイドの負荷側および無負荷側の2つの十字型孔の中心を結ぶ方向に複数の溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の電気チェーンブロック。
  3. 前記溝は、直径1〜3ミリメートルの半円形断面形状を有し、1〜3ミリメートル間隔で形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載の電気チェーンブロック。
  4. 前記バネガイドの上面の周縁部が面取加工されている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気チェーンブロック。
  5. 前記バネガイドの上面のうち、前記リミットスイッチを押圧する部分には、前記加工が施されておらず平面となっている、ことを特徴とする請求項1に記載の電気チェーンブロック。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの電気チェーンブロックに用いられるバネガイド。
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