JP4981639B2 - 補助レール - Google Patents
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Description
また、補助レールは、樹脂材料よりも硬い材料から構成された基材を有する。この構成によれば、補助レールの強度が確保され易いため、補助レールの取り扱い性が良好となる結果、本体レールへの取り付け作業を容易に行うことができる。また、こうした補助レールは、走行部よりも硬質な基材を利用して本体レールに対して堅固に取着することができるため、本体レールから補助レールが脱離するといった不具合が抑制される。
ここで、近年、スタッカクレーンの車輪に加わる負荷は、搬送の高速化、重量物の搬送、棚の高層化によるスタッカクレーンの大型化等に伴って増大する傾向にある。こうした車輪の外周部を樹脂材料から構成した場合、車輪に不具合が発生し易くなる結果、車輪の交換頻度が高まることになる。こうした設備の保守によって、スタッカクレーンを停止する頻度が高まることで、搬送効率の低下を招いてしまう。また、スタッカクレーンにおいて、車輪を交換するには、スタッカクレーンのジャッキアップが必要になる。例えば棚の高層化等に伴って大型化したスタッカクレーンにおいては、そのジャッキアップは大掛かりな作業であり、容易ではない。従って、車輪の交換頻度を低めるべく、剛性の高い車輪が要求されている。また一方、スタッカクレーンでは、車輪に加わる負荷が増大することに伴って、走行時の騒音も増大される。こうしたスタッカクレーンは、屋内に設置されるため、騒音が大きくなると、音が反響して作業者の不快感が増すことになる。こうした実情の下、スタッカクレーンが走行する本体レールに対して、上述した補助レールを適用した場合、車輪の剛性を確保することができるとともに、金属同士の接触音を防止することができるといった有利な作用を十分に発揮させることができる。
この構成によれば、走行部はゴム弾性を有しているため、例えば、合成樹脂製の走行部よりも、静音性、制振性、グリップ性等の性能が発揮され易い。
図1に示すように、自動倉庫は、荷11を収納する棚12とその棚12に荷11を搬送するためのスタッカクレーン13とが備えられている。搬送用移動体としてのスタッカクレーン13は、台車13aと、同台車13aに立設されるマスト13bと、同マスト13bに昇降可能に支持される昇降台13cと、同昇降台13cに進退可能に設けられるフォーク13dとを備えている。スタッカクレーン13は、棚12に隣接して設けられたレール21上を移動可能に構成されている。このスタッカクレーン13は、台車13aの移動、昇降台13cの昇降、及びフォーク13dの進退を通じて、荷11を棚12の所定箇所に搬入するとともに棚12の所定箇所に載置されている荷11を搬出する。こうしたスタッカクレーン13による荷11の搬送は、図示しない制御装置によって自動制御されている。なお、マスト13bの上部には、図示しないローラが回動可能に軸支され、同ローラが図示しない案内レールに支持されて走行するように構成されている。また、台車13a、昇降台13c及びフォーク13dは、図示しないモータ等の駆動手段により駆動されるように構成されている。
まず、本体レール22の全長に応じて、所定の長さの補助レール23を複数準備する。そして、これらの補助レール23を本体レール22の上部に基材24を嵌め込むようにして配置する。次に、締結部材26により側壁部24bを本体レール22の両側部に締結する。このようにして、本体レール22には、補助レール23が装着される。
(1) 補助レール23は、樹脂材料から構成した走行部25aを有し、その走行部25aを金属製の車輪14が走行する。この構成によれば、スタッカクレーン13がレール21上を走行するに際して、金属同士の接触による異音が防止される結果、スタッカクレーン13の走行に伴う騒音を抑制することができる。さらに、樹脂材料の緩衝性によってスタッカクレーン13の振動を抑制することができるとともに、レール21に対する車輪の14の摩擦係数が高まることから車輪14の滑りを抑制することができる。
・ 前記走行部25aを複数層から構成してもよい。例えば図3(a)に示すように被覆材25を二層構造にすることで、走行部25aを複数層から構成することもできる。この場合、例えば被覆材25における上層は、耐摩耗性、緩衝性等を十分に発揮する樹脂材料から構成するとともに、下層は耐荷重性、耐久性等を十分に発揮する樹脂材料から構成することにより、走行部25aの性能を高めることができる。
・ 図4(a)に示すように、上壁部24aに突条部31を形成し、その突条部31を包囲して被覆材25を設けてもよい。この場合、上壁部24aと被覆材25との接着面積をより広くすることができるため、上壁部24aに対する被覆材25の接着強度を高めることが容易である。
・ 上壁部24aの上面に加えて、上壁部24aの下面を被覆材25で被覆してもよい。また、基材24の全体を被覆材25で被覆してもよい。この場合、補助レール23を本体レール22に取着するに際して、基材24は本体レール22に当接されずに、本体レール22と基材24との間には、被覆材25が配置される。
・ 前記基材は、前記本体レールの上面を覆う上壁部と、前記本体レールの上部両側面を覆う一対の側壁部とを備え、前記一対の側壁部が前記本体レールに締結部材で固定される補助レール。
Claims (4)
- 搬送用移動体としての移動台車、無人搬送車又はスタッカクレーンの有する金属製の車輪を走行させるべく設置される金属製の本体レールに着脱可能に取着される補助レールであって、前記車輪の走行する走行部を有してなり、
該走行部は、長尺状の基材の少なくとも一部を被覆するとともに樹脂材料からなる被覆材により構成され、前記基材は前記樹脂材料よりも硬い材料から構成されてなり、該基材は、前記本体レールの上面を覆う上壁部と、前記本体レールの上部両側面を覆う一対の側壁部とを備え、前記一対の側壁部が前記本体レールに締結部材で固定される構成としたことを特徴とする補助レール。 - 前記一対の側壁部は、前記被覆材を介さずに前記締結部材で固定されることを特徴とする請求項1に記載の補助レール。
- 前記走行部を、エラストマーから構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補助レール。
- 前記上壁部に突条部を形成し、その突条部を包囲して前記被覆材を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の補助レール。
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